「機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -(アニメ映画)」

総合得点
65.9
感想・評価
162
棚に入れた
835
ランキング
3039
★★★★☆ 3.7 (162)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全編3DCGに対し気乗りはしなかったが

『機動戦士ガンダム MS IGLOO- 一年戦争秘録 -』はOVA、全3話のロボットアニメです。


レビュータイトルの通り、全編3DCGという物の視聴に対してあまり気乗りではなかった。なぜなら、以前に映画版『FAINAL FANTSY』というものがあったからだ。その作品もフル3DCGを採用していたが、フル3DCGというものに当時あまり見慣れておらず、そのため人物の表情などに違和感を感じ、そもそも内容がイマイチだった。これ故、CGに制作費を時間をかけ過ぎて、内容にかける時間が疎かになってしまったのではないかというような固定観念を当時植え付けられてしまった。

しかし、MS IGLOOの完成度は素晴らしいモノだった。
当初はやはり人物に違和感を覚えたものだったがそれも直ぐに慣れ、また艦船やモビルスーツの戦闘シーン等、そのヌルヌルと動くCGアニメーションには驚かされた。まるで一昔前のスターウォーズを見ているような感覚。さらに、第2話の砂漠におけるモビルタンク;ヒルドルブの戦闘シーンは、特に3Dアニメーションの良さを存分に引き出した素晴らしいシーンとなっていた。現在のアニメーションも映像の動きは早く、シャープな感じで美しさを表現しているが、この作品はそれとは別途の美しさである。
第2話の話を持ち出したが、全3話どれも完成度の高い映像だったと思う。


そして、内容に関しても良いもので、本編ではもしシャアという人物がいなければ唯の『敵』程度にしか見られそうになかったジオン側を、その兵士達の生き様を描くことで、ジオン側も連邦と変わらぬ信念をもって闘っていたということが表されるストーリーだった。故に、今回は連邦側が悪魔(敵)のように見えたが、それは致し方のないことだろう。
この作品に登場するキーパーソン達は、最初はクソ生意気な奴に見えるが後半は主人公に見えるという不思議。しかし、短時間で脇役チックな人物から主人公にするというのはある意味凄いと思う。これがこの作品の面白さの秘訣なのかもしれない。

ただ、展開がワンパターンであったり、まだ0079という時期にMSや戦艦があれ程の機能性を持っていたかという点で首を傾げる。


とかく言いたいことは、この作品を観た人の多くがこの作品のキーパーソン達を気に入るのではないかこと。きっと愛が芽生えるはず(笑)
そして、大変面白いアニメだったということだ。
ガンダムシリーズ視聴者には是非観てもらいたい作品。

投稿 : 2013/08/06
閲覧 : 403
サンキュー:

7

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