ぱるうらら さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態：観終わった
全ては第6話のために・・・
『Fate／kaleid liner プリズマ☆イリヤ)』は漫画原作、1クール(全10話)の魔法少女アニメです。
Fateシリーズのスピンオフ作品。因みに、この作品は本編と直接関係の無いパラレルワールド。故にFateシリーズ初見者の方でも安心して観られる仕様。だが、今季の数ある作品の中では特に期待もしていなかった。
Fate本編は常と言っても良いほどシリアスな展開が続き、多くの残虐ファイトにより沢山の人がバッタバッタと死んでいく。そんな作品のスピンオフが寄りにもよって魔法少女モノ。期待してくれワハハ…と言われいても無理。とうとう迷走してしまったのかと思ったものだ。
案の定、イリヤは普通の小学三年生～♪みたいなノリで始まり、全体的に軽くてバカっぽい印象。作品の精神年齢が下がり、視聴者の精神年齢も下げられた気分だ(笑)
そんなこんなでズルズルと物語は進むが、本編のキャラや設定も少々リンクさせて本編のイメージを上手く取り入れていた。
ずっとこんなノリで続くのかと思いきや第6話で本気を出してきた。このアニメ自体このシーンの為に存在していたのではないかと思える程の戦闘シーン。そして魔法少女とは何だったのかと思わされるシーン。Second seasonにおけるセイバーVSバーサーカーの戦闘シーンを彷彿させる激しい動き。雰囲気が変わり過ぎて騒然としてしまったが、おかげでこの作品を見る目も変わった気がする。
とは言え、基本的にはゆるい魔法少女モノ。シリアスな展開もあるがその点は揺るがなかった。キャラも仕草もそれなりに可愛らしいし、会話もまぁまぁ面白い。最後には微笑ましい程のデレも観られたのでそれなりに満足した。
