ＯＺ さんの感想・評価

3.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

七宮さんと失恋フラグ

1期がそこそこ楽しめたので
期待を込めて観た
2014冬アニメの学園ラブコメ第2期

■やっぱり1期と比べちゃう■
満を持して始まった『中二病でも恋がしたい戀』

OPから京都アニメーションらしく
レベルの高い作画で出だしは上々。

前回程のインパクトは無いが
OP曲「VOICE」も音を継ぎ足して作られた様な
珍しい仕上がりの楽曲に加え
映像に音が上手くハメられているので
2014冬アニメの中ではお気に入り。

ストーリーは1期に比べ
新キャラクターを投入し
改めて恋愛要素をもってきたが
中盤辺りまでの日常回はOVA感覚と
良くも悪くもファンに寄せてきた形になっており
前回以上にキャラクターを楽しむ構成になっている。

■七宮さんと失恋フラグ■
今回最も注目されていた新キャラ七宮 智音。

メインヒロインでもいいんじゃないか？ってくらい
魅力が備わった彼女だけれど
勇太と六花の仲に割って入り
三角関係になる存在かと観ていたら
特別変わりはなく ただただ良い子だった。

勇太と六花の二人は
物語上 答えが既に出ているので
勇太に恋愛感情を抱いた瞬間に
失恋フラグの展開が分かってしまう。

そうなると彼女が
勇太への想いをどう断ち切るか？に
目を向けていたのだけれど
あっさりと自分の中で昇華してしまい
中途半端感が残るかな。

勇太の中二病過去を共にしているだけに
もう一歩踏み込んで欲しかったね。

■一色・・・■
前回ではわりと鬱陶しいキャラだった一色。

2期に入ってから極端に出番が減り
準レギュラーから脇役へ降格。

と言っても僅かな時間の中
ギャグキャラとして充分役割を果たしているが
いるといないで
改めて必要性を感じさせるね。

くみん先輩一筋の彼であったが
最終回で男に告白され
アッー!な方向へ旅立つ気配。

一色はどこで着地するのか？
つくづく不遇な扱いに合掌。

■あとがき■
終わってみれば「あれ？こんなだったかな？？」と
期待していた感じとは違い大分肩透かしだった。

前回キュンキュンした六花の中二病。

今回では過剰に演出され
痛可愛さがあざとく感じて入り込めなかったな。

モリサマーや凸守が活躍する
六花メイン回でない話の方が
却って面白かったよ。

恋愛が絡んできてから
面白くなるかなって観ていたのだけど
あっさり解決してしまい
中盤までの日常回に面白味を感じる事が出来ず
最終回も呆気なく終わり印象が弱い。

キャラに頼った構成は
期待ハズレに終わり
3期があってももういいかな。

満足度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2)