「ウィッチクラフトワークス(TVアニメ動画)」

総合得点
79.3
感想・評価
1456
棚に入れた
8754
ランキング
499
★★★★☆ 3.7 (1456)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

キャラクターの楽しさが光る作品。本作の人物構成は変人と変態で構成されており、そんな彼らが織りなすお話が普通であるはずもなく、終始楽しむことが出来た。

まず初めに、ヒロインに感動した。
黒髪ロングで顔はやや面長な和風美人。だけど胸は規格外にデカい。身体的特徴もさることながら、その中身が素晴らしかった。
そうです、クールデレなんです。
照れた表情は一切見せないのに、主人公に対する言動は非常に甘ったるい。ついぞ本編中で微笑みひとつ魅せることがなかったのに、である。
「なに考えてるのか分からないなぁこのヒロイン」という当初の印象が、蓋を開けてみれば「主人公のことしか考えてないな、このヒロイン!!」な言動の数々。この、実にクールなデレにやられた。

そんな彼女を筆頭に、本作は愛着が湧いてくるキャラクターばかりだ。
【妹は正義】を地でいくカスミ。発言はツンなのに行動にはデレしかないという、ちょっと変わったツンデレ。恥ずかしくてツンツンしてしまう、というワケじゃないんだよなぁ。なんか新鮮な造形でした。

主にKMM団はコメディ要員として輝いていたね。主人公を狙う最初の刺客として登場した彼女ら。その私生活は、カガリの言うような「いかにも悪の魔女」な感じとは無縁の、普通の女子高生といった感じで微笑ましい。
主人公を狙う理由も、慕っている師匠の役に立ちたいという想いからであり、何度任務に失敗しても、その度に反省会という名の遊びでストレス発散し、次に望む。何気に標的をクン付けしてる辺り、可愛らしい。
カスミがピンチの際には一番最初に助けようと提案したり、諦めモードのKMM団の中で次の作戦を考案したりと飾 鈴ちゃんは大人しい外見で実際性格も控えめなのだけど、主張すべき場面で恥ずかしがりながらもしっかり主張する。可愛らしい。
残りの三人に関して言えることがほとんど無いのが残念ではあるけど、それでも「KMM団が可愛かった」と言えるような作りになっていたのは〇。
あ、見た目では虎鉄が一番好きです。

また、彼女らに限らず、本作の悪役は変わった人物ばかりだ。
おそらく原作の方ではラスボスになるであろうクロノワールは、ワリと序盤の頃から登場しており、アニメ本編でやってることと言えば主にコメディ要員。
予想外すぎ。つうかなんで中盤で拷問されてるんですかww
釘宮さんの演技も実に見事。そこそこに小悪魔感を出しつつも落ち着いた声は得体の知れなさが表現されていたように思う。細かい芸の出来る人だなぁ。

石化能力をもつメデューサは部下を娘と称して愛でる部下思いの上司。え、普通は部下を駒としてしか見ないような人物で、その考えに対して一般人の主人公が怒るって展開なんじゃ……と初めは思ったけど、よくよく考えたら本作が好きな連中というのは本作に対してそういう展開は望んじゃいないだろうから、これで合ってる。
あとメデューサさん、人間態の時の頭のリボンが可愛い。

ちょい役の多さが気になる本作だが、同時に、ちょっとだけの出番でもやけに印象に残るキャラが多いのが、本作の魅力である。
主人公の母親からして、なんかおかしい。
学生時代のエピソードにあった「まずは、お友達から~」って……おい。


そんなクセのある人物が揃った本作。当然ながらそのストーリーも普通なモノになるはずがない。
導入部しては至って普通な作りだったはずの1話。Bパート最後で刺客が5人に増えて転入してくるという「ん!?」な展開。
かと思えば次の回では既に4人が捕えられて拷問を受けてるというww予想外すぎる。

その後も予想のつかないエピソードの連続で退屈することなくウィークエンド編へ。
ここへきてようやく、普通の魔法ファンタジーっぽくなった。ヒロインへのキスというお約束な展開も……と思いきや、キスはキスでも、やはりここでも違うところを見せてくれた。
極めつけは事件解決後。主人公らを散々苦しめたウィークエンドをボコボコにするクロノワール。しかも彼女をそっちのけで対決する作中最強候補の二人。おまけにお母さん勝っちゃうし。



真っ当なファンタジーモノの設定が、コメディの舞台として機能しているという点に感心した。同じ設定でも、やり方一つ、見せ方一つでこうも印象が変わるものなんだねー……。
設定通りに真面目に作ってれば、多分ありきたりの凡作にしかなっていなかった。
しかし本作は、見たことある設定なのに、見たことないその作風こそが魅力なのだ。
派手な魔法や戦闘のスケールの大きさの割に、雰囲気がどこか日常系っぽくて癒されます。



※当サイトに、上記と酷似した文章のレビューがあっても、僕がパクッたワケではないので、あしからず。

投稿 : 2015/07/18
閲覧 : 243

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