コミカルで戦いなアニメ映画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のコミカルで戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番のコミカルで戦いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.6 1 コミカルで戦いなアニメランキング1位
ハウルの動く城(アニメ映画)

2004年11月20日
★★★★☆ 3.8 (1050)
6612人が棚に入れました
魔法と科学が同時に存在する時代。町の小さな帽子屋で働くソフィーは、自分に自信が持てない内気な18歳。彼女の住む王国では戦争が起きているが、それも遠い世界の話でしかない。しかし、町はずれの荒野に住む荒地の魔女の意地悪により呪いをかけられ、90歳の老婆の姿に変えられてしまう。家を出て荒地を放浪する彼女の前に現れた巨大な動く城。生きるために城の主で魔法使いのハウルに掃除婦として雇われるソフィー。

甘ったれで自信家のハウルに呆れながらも、彼の弟子のマルクルや、荒地からついてきた案山子のカブ、この城を動かしている火の悪魔であるカルシファーと家族のような時間を過ごすソフィー。風変わりなハウルとの生活に驚きながらも心を開いていくが、戦火は確実に彼らへ忍び寄っていた。

声優・キャラクター
倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、伊崎充則、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魔法と恋。世界はファンタジーに溢れている。

2004年公開のジブリ映画作品。

公開当時も一度観た記憶があるのですが、

話がよくわからず途中からまどろんでいたため、
「カルシファーかわいい。」な印象しかありませんでした。

改めてちゃんと観てみると、
ああなるほどこんな話だったのねとようやく理解できました(笑)

この作品は音楽がずば抜けて素敵!!


● ストーリー
帽子屋の少女・ソフィーは“荒れ地の魔女”に襲われ、
90歳の老婆へと姿を変えられてしまう。

呪いを解く方法を探す旅に出た途中で
魔法使い・ハウルの動く城と出会う。


序盤はとにかく「ソフィーがたくましい。」としか言いようがないw

ハウルという謎の魔法使いと接点があったとはいえ、
少女が急に90歳のおばあさんに変えられちゃうんだよ?

その次の日には旅に出るその行動力が素直にすごい。笑

道中も決して怯えたりひるんだりする様子がない。
(たまに老化を嘆いてはいたけれど。笑)

よくわからん城に入った後は当たり前のようにくつろぐわ、
掃除婦として誰の許可もなく勝手に居座るわ、

いやー「年をとったから」で説明つかんでしょうw
ソフィーたくましい…。

こういう精神でなきゃ人生はうまく渡れないのね、勉強になりましたww


≪ 恋 ≫

戦争が描かれていたりで、冷酷な印象もあるけれど、
柱に据えられているテーマはこれ。

ヒロインは90歳のおばあさんだけど、
恋をするのに年齢なんて関係ないのよ!
と言わんばかりのロマンチックさ。

むしろ恋するシーンでは若返って見えるソフィー。

恋をすると人はいつでも乙女に戻るのね…♪
恐るべし、恋のパワー。


● キャラクター
ハウルかっこいい!のかと思ったら
ショックなことがあると文字通り溶けちゃうぐらい落ち込んだり、
魔女に本気で怯えていたり、

なんだかよくわからないキャラです(笑)

まあ、全体的にはかっこいいんですけどね。
ソフィーの前では基本かっこつけてますもん。

cvはキムタク。

違和感はないかなーとあまり気にせずにいました。

が、たまに「まんまキムタク出てきたww」なところもあり、
それは笑ってしまったけどww


そしてやっぱりカルシファーがかわいい♪

ハウルとある契約を交わした火の悪魔。

動く城を動かしているのも彼だし、
カルシファーがいないと物語の設定の8割がたは成り立ちません(笑)

でもなんだかいじめたくなる可愛さ…(*´Д`)σツンツン


● 音楽
この作品の雰囲気づくりに欠かせないのが、音楽。

どれも耳に心地よくて素晴らしい♪

特に「人生のメリーゴーランド」は
3拍子のワルツが特徴的。

ジブリ音楽の中でも上位で好きですね♪


● まとめ
「今までのごたごたは一体何だったのか。」と言いたくなるほど、
あっさりとしたラスト。

正直ストーリーには「えー…(;´Д`)」と言いたくなったけれど、
まあ“恋”という柱はきれいに描かれていたので、

めちゃくちゃでつまらん、というほどではないかな。

しかしジブリは
やっぱり作画と音楽が好き。

空。緑の色遣い。ハウルの城の変な動き。からくりの動き。
そして雄大な音楽。

ここが楽しめたので、
観直してよかったなと満足しています♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

future☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スタジオジブリ作品、感想☆「ようやく守らなければならないものが出来たんだ、君だ」

.。o○ ○o。.作品情報.。o○ ○o。.

「ハウルの動く城」

制作:スタジオジブリ
監督、脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
配給:東宝
上映時間:119分
原作:魔法使いハウルと火の悪魔
小説著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
主題歌:世界の約束
興行収入:196億円


.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

魔法と科学が同時に存在する世界で、隣国と戦争している王国の、とある町。そこで、自分に自信が持てない主人公―ソフィーは、小さな帽子屋―ハッター家の長女としてお針子の仕事をしている少女。しかしある祭りの日、妹―レティーの元へ向かう途中で出逢った噂の魔法使い―ハウルと共に、長年ハウルを追う魔女―荒地の魔女の使い魔から町を逃げ回る。が、その晩、荒地の魔女本人が店に現われ、ソフィーにまるで90歳の老婆のような年寄りへと姿を変えてしまう呪いを掛けていく。翌朝、義母―ファニーに嘘を吐いて家を出たソフィーは、荒野で不思議なカカシ―カブにより、ハウルの“動く城”へと導かれる。

動く城の掃除婦となったソフィーは、実は甘ったれで臆病者のハウルに呆れながら、その弟子の少年―マルクルや、ハウルとの契約で城を動かしている火の悪魔―カルシファーやカブと家族のように時を過ごす内、次第にハウルに惹かれるようになるソフィー。しかし戦火は確実にソフィー達へ忍び寄り、ハウルの師匠―サリマンによる戦争への招聘を嫌がっていたハウルも「ようやく守らなければならないものが出来たんだ、君だ」とソフィーに言い残し、異形の姿で戦場へ飛び立ってしまう。

城に避難させられたソフィーだったが、ハウルを救おうとカルシファーを説得して城を動かし、逆に崩壊させてしまう。サリマンの使い犬―ヒンと転落した谷底で、目の前に残されていた扉から過去へ赴いたソフィーが視たのは、星の降る夜に秘密の花園でカルシファーと出会う幼いハウル。そんなハウルに、「必ず行くから未来で待っていて」と叫びながら現在に戻ったソフィーが目にしたのは、戦場からは戻ったものの怪我や悪魔との契約による負荷に蝕まれた、瀕死のハウルだった。涙を拭いたソフィーはハウルの命を救う為、ハウルとカルシファーの契約を解きに掛かる。


.。o○ ○o。.感想.。o○ ○o。.

ソフィーの「ハウルの力になりたい!」ってところで、ぐっと来ました...(*´∀`*)

スタジオジブリは、とても好きで同じ作品を何度も何度も繰り返して見るのですが、何回見てもスタジオジブリ作品はとてもいい作品です!

この作品を見てない方は、絶対見た方がいいです!

スタジオジブリ作品は、細かいところまで手を抜かずに書いているので、絵は綺麗だと思います♪

最後のカブについては、あまり触れませんでしたね...

カカシが動くっていうのに(実は)結構ビビりました...(沙*・ω・)w
(普通に怖かった...)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

我を通す!

原作「魔法使いハウルと火の悪魔」は未読。


「荒地の魔女」の呪いで老婆に変えられたソフィー。
彼女は魔法使いハウルの家で、清掃婦として働くことになる。


なんとも支離滅裂なストーリーです。

・ソフィーの冒険記
・ソフィーとハウルの恋物語
・戦争ストーリー

複数のエピソードを切り貼りしたような感じです。
主軸が定まっていません。
山場がどこにあったのかもわかりません。


しかし、そこはさすがジブリマジック。
どこに面白みを見つけたらいいのかわからない脚本を、それなりのエンターテインメントに仕上げています。
映像や効果音など、アニメーションとしての見せ方が上手なんですよね。
ソフィーが時によって少しだけ若返る描写など、さすがジブリという感じです。

配役も言われるほど違和感はありませんでした。
特にハウル役の木村拓哉は、よく合っていたのではないかと思います。
気になる人は気になるだろうけど……。


でも、ちぐはぐな展開はやっぱりひっかかります。
そこで、一貫したテーマ性を自分なりに模索してみました。

「大人の中にある子供心、特にわがままな点」

主人公のソフィーは老婆の姿。
しかし、中身は少女のままで好奇心旺盛。

ハウルはクールで大人っぽい印象。
しかし、幼稚な面を多分に持っています。
{netabare}
特に、髪の毛の色が変わったシーンが印象的です。
それまでのハウルとのギャップに驚いた人は多いのではないでしょうか。
{/netabare}
荒れ地の魔女や国王、サリバンなど、準レギュラーメンバーも同様です。
子供っぽいわがままな態度が目立っています。
「我を通す」という意味では共通していると思います。

これなら戦争というオリジナルの要素にも、ある程度筋が通ると思います。
戦争の原動力は「エゴ」だと思うので。
制作側がこれを意図していたかどうかはわかりません。
しかし、ひととおり見た感じではこの解釈が一番しっくりきました。

恋愛に関しても惚れた腫れたの描写はありませんが、一目ぼれってことにしてしまえばOK。
あとは「わがまま」で目標に向かってまっしぐらです。


まあ、ジブリ作品の中ではよくわからない部類に入ると思います。
伝えたいこともはっきりしません。
それでもアニメーションとしての面白さは持っています。
大ハズレということはないと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 52

68.0 2 コミカルで戦いなアニメランキング2位
劇場版 図書館戦争 革命のつばさ(アニメ映画)

2012年6月16日
★★★★☆ 3.8 (467)
2435人が棚に入れました
日本を揺るがすテロ事件が勃発する中、デートの最中だった笠原郁と堂上篤に緊急招集がかかった。新たな任務は、小説家・当麻蔵人の身辺警護。テロの手口に小説の内容が酷似しているとして、メディア良化委員会は作家狩りを始めたのだ。法廷闘争が始まる中、郁たち図書特殊部隊は判決まで当麻を守りきらなければならない。図書隊と良化隊の衝突が激化する中、重傷を負ってしまう堂上。動揺する郁に、堂上は任務の遂行を託す。郁は、当麻を守り、表現の自由を守ることが出来るのか!? ――そして郁と堂上とのもどかしい恋の結末は!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、前野智昭、イッセー尾形、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、潘めぐみ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“今度こそ”スタートラインに立てた図書館戦争

前作のテレビシリーズは2008年の春アニメとしてノイタミナ枠で放送されましたが、肝心の『メディア良化法』と呼ばれる架空の法律から表現の自由を訴えかけるという内容もソコソコに、ラブコメ要素がメインのトレンディドラマ風味の作品になってしまっていました;


仕舞いには原作でも重要視される【中澤毬江にまつわるエピソード】が放送局の自主規制によりオミットされるという自体に陥り、【表現の自由を問う作品が表現規制された】ということに原作者は肩を落とし、多くの原作ファンが憤慨するという賛否両論を巻き起こした問題作になったわけです
(上記のエピソードはちゃんとアニメ化され、セル版DVD3巻、もしくはBD-BOXには収録されております)


今作を鑑賞した劇場で今年のアニメ映画の中では初めての出来事だったのですが、来場者の年齢層がかなり高いことに驚き
有川作品ファンの幅広さとアニメ版図書館戦争の知名度を思い知ることとなりました











さて、今作ではやっとこさ肝心要の『メディア良化法』に対して図書隊が踏み込んでいき、表現の自由を訴えかけるという待望の展開が描かれます!


早速冒頭からテロリストがヘリで原発に自爆テロを図って建屋に穴を開ける・・・
という衝撃ニュースが飛び交い“見慣れたあの光景”がテレビから映し出されるというショッキングな幕開け


そしてこのテロ組織の犯行の手口が、原発テロを題材にしたエンターティメント小説の内容に酷似しているものとみなし、図書隊の宿敵であるメディア良化委員会は小説の著者である当麻蔵人を拘束しようとする


これを許しておけば事態を皮切りに良化委員会は『作家狩り』をはじめるであろう、と判断した図書隊の面々
すぐさま当麻蔵人を保護し、法廷で正々堂々と良化委員会、延いてはメディア良化法の在り方そのものに踏み込んで戦うことを決意し、彼の身辺警護を始める


初めのうちは事件に巻き込まれたことを他人事のように疎ましく思っていた当麻蔵人
良化隊が行う『検閲』にも、上手く逃れながら作家業を続けることがプロの仕事であると考えていた彼を通して、これまで読み手側の都合がメインに描かれていたメディア良化法が、初めて書き手側の目線で語られます


彼もまた稲嶺元司令の過去(通称:日野の悪夢)を語り聞かされ、これまで自分が無視し続けてきた検閲の非道極まりない実態を知ります
さらに図書隊の面々と触れ合っていくうち、自分の本を命懸けで守る若者たちがいた、という事実にもやがて心を動かしていくのでした・・・











当初から破天荒な世界観が物議を醸し出していた作品ではありますが、今作はやたらロケハンに凝っていて、、、
JR立川駅前
都営新宿線市ヶ谷駅
中央道諏訪湖SA
大阪御堂筋
大阪北区
そして新宿三丁目の紀伊国屋書店(新宿本店がそのまま紀伊国屋として登場)
とまあ、この辺の背景描写があまりにも丁寧すぎて映画を観終わって劇場を後にすると、ソコにはさっきまで映画の中に広がっていた景色がある・・・という強烈なデジャヴを感じました(´q`)
最近流行の【ご当地アニメ】もこういった架空の設定が前提の作品ではちょっと考えものですよね・・・


あとアニメ版で柴崎と手塚ってあんなに仲良かったっけ・・・?
いつの間に進展してたの?w
(これについては記憶違いかもしれませんので観直して来ます^^;ようつべで公式にオンエア版全話が配信中ですよー)


あとこれはこまけぇことかもしれませんが、夕食を食べてる当麻蔵人先生
どう見ても小食っぽいインドアタイプなのにご飯を「おかわり」発言ェ・・・
だって“おかずの揚物に手が付いてないよ・・・”
ご飯だけめっさを早く食べたのか?wまさかのおかず2週目なのか?w
真相は闇の中へwww


天ぷら屋でキスが揚がってくる「キスでございます」のくだりもまさかのダジャレかよ!とw
一瞬凍りつくかと思ったぜwww


音楽はテレビシリーズに引き続きオイラの大好きな菅野祐悟さんだったのですが唯一に一点だけ!どうしても気に食わないのがOPアニメーションで流れてくるかなりキャッチーで激しいロック調のインストナンバーが図書館戦争の雰囲気とまるで合っていない・・・;
そこは高橋瞳を連れてくるトコだろぉがーっ!


作画の面はとにかく笠原に注目したいですね(笑)
喜怒哀楽の激しい彼女のコミカルな表情
そして後半では、もはや一介の成人女子とは思えないジャッキー・チェンばりのアクションを繰り広げてくれますw
ホント、名実共に笠原から目が離せない作品となってますよ^q^
オイラの勝手な憶測ですけど、たぶん『わすれなぐも』でロトスコをやってた新人さんが、もしかして来てる???


いやはや、それはさておき
実弾が飛び交う世界なのに相変わらずな【絶対に死人が出なさそうな中途半端な緊張感】がこのシリーズのイチバン残念なところ;
予告編からして『堂上教官がまるで死にそうにない』のが薫り伝ってくるのは流石に問題視すべきw
あと露骨なラブコメ路線から多少シリアスな路線に回帰したことで、ラブコメとの両立が上手くいってないのも解るのがちょっとぉ・・・











んでもまあ日野の悪夢、笠原と堂上の出会いといったテレビシリーズのダイジェスト的な組み込みを説明臭くなく自然に潜り込ませたのには拍手
極めつけは劇中で一瞬ではありますが中澤毬江ちゃんが映るかつてのスタッフの罪滅ぼし的なシークエンスもあるんで多少大目にみてこのぐらいが妥当な評価
何より大事なことは、この作品を観たアナタが【表現の自由】とはどうあるべきなのか?をこの物語から汲み取って、少しでも考えるキッカケになってくれることであるはず・・・なのでは?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

背伸びしないでラブコメ書いてれば良いのに

TVシリーズの続編。
有害図書の検閲とそれに対抗した武装図書館の戦争のお話。

これだけ観ても大体わかりますが、状況設定が荒唐無稽なので先にTVシリーズで馴らしたほうが良いかも知れません。
詳しくはそちらのレビューをご一読願います。

概要を説明すると荒唐無稽の(悪い意味での)バカ設定そのままに映画版らしく活劇要素とラブコメを増量しました。

まずフィクションのIF設定は一つにすべきで、それがセオリーです。
IFにIFを重ねるともはや収集がつかなくなります。
「有害図書」が検閲の対象とされるというIFを設定したらその上でリアルなシミュレーションを構築する事がSFです。
この物語の場合更に「図書館が(合法的に)武装する」と言うIFを乗っけて戦闘を描きますが、まず何処から突っ込んで良いのかもわかりません。
順不同でざっと列挙すると

1.
図書館や書店にした所で、地下で営業するならともかく、斯様な状況で呑々と営業していて検閲隊の突入を許しています。
また検閲隊の側も普段はのんのんと出版を看過し、お日様の下で販売する事を看過すると言う、検閲する側もされる側も馬鹿ばっかりです。

2.
図書隊は行政機関なの?私兵集団なの?
もし私兵集団ならその財源は何なのか。まさか本の売り上げで賄っているわけでもないでしょうに、どこかにパトロンが居る筈ですがその説明も一切なしです。

3.
戦闘の武器が豆鉄砲のみ。
1で述べたようにまず肝要なのは諜報です。
劇中行われる大概の戦闘は間諜によって回避可能ですし決着がつきます。
交戦が開始されたとしてもその後の戦術もバカの極みです。
図書館側もUH60などの軍用ヘリを所有しているようですが、双方ロケット推進弾、対戦車ミサイルやガトリング砲、携行対空ミサイル等で一網打尽にすれば良い物を、ダラダラと撃ち合う事が目的化しています。
それもお役所仕事って事でしょうか。

4.
小説家トウマは狙う価値も守る価値もない雑魚です。
原発テロの模倣元となった小説を書いた小説家を検閲隊が狙い、図書隊が守るのがこの映画の大枠なんですが、トウマは特に反骨心があるわけでもなく、表現の自由に信念を持っているわけでもありません。
もしこんな世の中になっていたらもっと過激な論壇はウジャうじゃ居るはずです。
それともそれらは一通り片付いた後なんでしょうか?
だとしたらもう負け確です。今更トウマをながらえさせても無駄です。


また外国からメディア良化法に非難が出たりしますが、それは内政干渉というものです。
他にも告訴と提訴の違いを理解していなかったり、暗号が暗号のていを成していないのに至って作者は悪意のないただのアレだと確信しましたが。

表現の自由が何故必要なのか。
害があったとしても簡単に規制が出来ないのは何故なのか。
それは権力が自由を規制し民主主義が崩壊する事を防ぐためです。
国家権力の暴走による、より大きな害を恐れるからです。

しかしながらこの物語の世界ではもはやその防衛線は突破されています。
とっくにアノミーを呈し内戦状態となっていますから、事はもはや表現の自由を守ると言う次元の戦いではなくなっています。
全身癌が転移している時に虫歯の心配するようなものです。

原作者は自衛隊賛美小説も書いているようですが、事ほど左様に民主主義の構造と作動原理を理解していない者がそういう物を書く所に戦慄を覚えます。
単純に「表現の自由」と言えば絶対正義で万人の共感を得られると思ったのでしょう。
言葉を覚えた小学校4年生並の発想で小説書いてます。
そんなに銃撃戦が好きなら銃を買ってシリアにでも行けば良い。
「表現の自由」の向こうにある本当の意味を理解するでしょう。
命と引き換えに。


ただラブコメパートは小4では書けないですね。
ご立派なラブコメ作家です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

noira さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

図書館恋愛 革命のつばさ

本映画はテレビ版のその後を描いた作品であり、図書館戦争という物語は本作を含めて視聴することで綺麗に完結する物語です。
本作のみでも視聴に耐えることはできると思われますが、物語を深く理解し、楽しむ為にもテレビ版を先に視聴することを強く勧めます。

物語としては、2つの大きな柱で成り立っています。
とある事件の切っ掛けになったという疑いを掛けられた作家「当麻蔵人」を巡る図書隊と良化隊の争い、そして笠原と堂上の恋愛模様です。
尚、テレビ版とは異なり、恋愛要素よりもメディア良化法を含む思想観に関する争いの方が比重が大きい気がしました。

両隊の争いに関しては、映画ということだけあり随所で派手なアクションが展開され、とても興奮する映像でした。
又、テレビ版では本の読者が検閲の被害者として描かれていましたが、本作では本を作る側である作家を被害者として描いており、テレビ版と異なる視点での考え方や感情、それらの変化等が表現されていた為、視聴していて興味深い内容となっていました。

そして、笠原、堂上の関係についても綺麗に描かれていたと思いました。
{netabare}
笠原のライバル?も新たに登場することで良いスパイスになっていましたし、堂上と何かある度に恥ずかしがる笠原の姿は普通の女の子で、とても可愛く思えました。
笠原から堂上、堂上から笠原へのキスシーンは大変盛り上がりました。

恋愛と言えば、柴崎と手塚のストーリーも良かったです。
柴崎の乙女心、大人の恋愛にドキドキでした。
そして忘れてはいけない「キスでございます」笑
個人的には笠原の恋愛より柴崎の恋愛の方が気になりました。
…ちなみに、最後まで視聴したにも関わらず、柴崎の本心を未だ無駄に勘ぐってしまいます…汗
{/netabare}

総括すると、序盤は静かに話が進むこともあり、盛り上がりに欠けましたが、逆に丁寧に描かれているという印象も持ちました。
中盤から終盤では、視聴していてテンションも大いに上がる展開となっていました。
{netabare}
特に最後に車で突っ込む場面、そして絶対絶命のタイミングで黒塗りの車が現れる場面。
堂上から笠原への返事となるキスをする場面。
メディア弾圧を行っている日本の変化と未来を語る場面。
結婚して堂上姓となった笠原が教官となって新しい隊員達を指導する場面。
思い出すだけでテンションが鰻上りです。
{/netabare}

主要人物である当麻の演技やOP、ED、相変わらずなベタ展開には若干の不満は残ります。
しかし、それを差し引いたとしても、テレビ版を視聴した方には是非オススメしたい作品です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

63.8 3 コミカルで戦いなアニメランキング3位
劇場版 フリクリ オルタナ(アニメ映画)

2018年9月7日
★★★★☆ 3.4 (60)
230人が棚に入れました
モヤついている高校生・河本カナ。嵐のごとく登場するハル子。その時カナの額にお花が生えた! 煙を吐きがら街をぶっ潰すアイロン。毎日が、毎日毎日続いていくと思っていた・・・。力を手に入れたカナはアイロンをぶっ飛ばせるのか!?

声優・キャラクター
新谷真弓、美山加恋、吉田有里、飯田里穂、田村睦心、小西克幸、永塚拓馬、鈴木崚汰、伊藤美紀、真坂真帆、森功至、松谷彼哉、青山穣
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

17歳の叫び

アニメーション製作Production I.G×NUT×REVOROOT
監督:上村泰、副監督:鈴木清崇、脚本:岩井秀人
キャラクター原案:貞本義行、キャラクターデザイン:高橋裕一

何がフリクリなのか分からない。
2000年製作のOVAフリクリの監督である
鶴巻和哉から発せられた言葉だ。
それだけフリクリという作品には、
多様性があるということだろう。
音楽、作画、パロディ、ロボット、SF、青春などなど、
渾然一体となってさまざまな要素が盛り込まれていることが、
ひとつの特徴といえるかもしれない。

舞台は何の変哲もない田舎町。
ごく普通の女子高生、河本カナ(カナブン)は辺田友美(ペッツ)、
矢島聖(ヒジリー)、本山満(モッさん)という
3人の友達といつも一緒。
秘密基地「ハム館」を拠点に、楽しい学生生活を送っていた。
しかし、彼女たちの前にハルハラ ハル子が現れて、
日常は大きく変化していく。

街にできた大型ショッピングセンター、
カナブンのバイト先の蕎麦屋で
男がいつも同じ月見そばを注文することも
ひとつの象徴だろう。日本初の女性総理大臣は
国民に何かを隠して計画を進めている。
激動の予感を漂わせながら、カナブンの日常は過ぎていく。

女子高生たちは日々の暮らしを満喫している。
ヒジリーは大人ぶって年上の恋人と付き合っている。
モッさんは進路を決めて自分の力で夢に向かって邁進している。
カナブンはある男子が気になり始める。
ペッツは高村薫の『照柿』を読みながら、
幼馴染のカナブンを特別な存在として意識し、秘密を抱えている。

日本での公開はこちらが先だったが、
『フリクリ プログレ』の製作が決まったあとに
オルタナの製作が開始されたため、
プログレの内容とは、違う形でのやり方が求められていたという。
つまり、プログレのほうが正当派の続編であって、
こちらは、あくまで番外編。本編とは少し外れた内容になっている。

そして、違いをどこで出すかということで、
女子高生の日常を描いた青春ストーリーに
ハル子が絡んでくるという展開になっている。

正直なことを言うと、この話であったなら
『フリクリ』である必要性はほとんどない。
女子高生の青春ストーリーが中心にあって、
ハル子や世界観が重なってくる。
そのため、ハル子のポリシーというか哲学が
ずれているように感じてしまう。
監督がこの作品で重視したのは、
「女子高生のリアル」だとインタビューで語っている。

監督の上村泰はガイナックス時代に『トップをねらえ2!』の
設定制作補助を務めたところからキャリアをスタートさせ、
その後もいわば鶴巻和哉の下で仕事を覚えた人物。
鶴巻和哉のやり方をつぶさに見てきたため、
フリクリの監督としてはうってつけの人物だったのだ。
そして、脚本は舞台作家で演出家でもある岩井秀人を起用。
これは鶴巻和哉が昔のインタビューで語っていたことだが、
フリクリを考案していたときには、色々な舞台を頻繁に見に行っていて、
演出は舞台の手法にかなり影響されたそうだ。
アイロン型の工場やギターを武器のように
使用するというような小道具の使い方は確かに舞台っぽい。
そういう面も踏まえた抜擢だったことが想像できる。
上村泰監督はフリクリのファンだと語っており、
その結果、完成したのが、この『フリクリ オルタナ』なのだ。

ここで、冒頭の鶴巻和哉のコメントが浮かぶのだが、
どれだけ近くにいても何が正しいのかは、分からないのだろう。
特に、このフリクリという作品には、
当時の時代性やガイナックスの社風が色濃く反映されている。
そういう意味では、このフリクリも「アリ」なのだとは思った。

物語の核をなすのは、主人公カナブンとペッツの話となる。
彼女たちの関係性が、この世界の命運を決定づけるキーとなっていく。
{netabare} 女子高生の叫びが世界に関係していくというのは面白いが、 {/netabare}
この作品は良くも悪くもOVA版『フリクリ』を意識しすぎているのが
マイナス方面に働いてしまっている。
それと、この2人を話の中心にするなら、
もう少しそれぞれの想いを前面に出したほうが良かったと思う。
ほかの2人のエピソードを削ってでも、
こっちに持ってくるべきだったのではないかと感じてしまった。

個人的なフリクリという作品に対するイメージは、
「バットを振り切る」ことが重要で、
色々なことに縛られていない自由度が最大の魅力だと思っている。
しかし、この作品では女子高生のドラマを
丁寧に描いていくこと以外では、
ほぼ前作の方向性をなぞっただけという印象は拭えない。
プログレの方向性があったにせよ、
もう少し前作に縛られない部分もあったほうが良かった。

また、この監督は音楽に対して、
あまりにも無頓着すぎるのではないだろうか。
ピロウズの曲が流れているところで、
キャラクターが歌い出すシーンがあるのだ。
どうしてこういうことをやって良しとしたのかは理解できなかった。
理由はあるのだろうが、これは百パーセントあり得ない演出だろう。

それぞれのドラマはよく作りこんでいて、
完成度が高いだけに色々と惜しい作品だったと思う。
ピロウズの曲自体は相変わらず聴かせてくれる。
(2019年10月20日初投稿)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いつまでもこのままでいたい!・・・・ そう思ったって良いと思うです。

   久々の初日、初回上映で見れたです。
 かなぶんを中心としたペッツ、ヒジリー、モッさんの仲良し4人組の日常、非日常をそれぞれの視点に描かれたお話だったです。かなぶんと出会ってかなぶんの能力に気づいた、お姉さん自称なのか?宇宙捜査官ハル子が、やたらちょっかいを出してくる展開です。長い上映時間だったです。

 かなぶん、ハル子やたら目立ってたです。敵なのか侵略者だかわからない、突然出てくる機械生物とハル子が戦うです。宇宙だか火星の話が、何の関係があるやら出てくるです。

 4人でバカやって騒ぎつるむ日常は、ありがちな女子高生なでしょうか?です。4人で興味本位に共同制作して作るロケットは、楽しかったと思うです。

 4人それぞれに互いに、何も知らない事情が描かれていたところも見所です。心配なのか?役に立ちたいと思うのか?ハル子の行動に注目です。
 大人だかの恋のことだったり、進路で自分でつかむために進む夢だったり、同年代の恋する気持ちはどういうものか?だったです。自分が思ってきた変わらないでほしいと思う毎日は、友達にしてみればどうだったか?を破天荒に描かれていたです。

 常にハル子が中心にいるようで、絡むハル子の大胆かついたずらにも見える行動があったです。ハル子は、何をしたいのか?あまり私には理解できなかったところがあるです、

 全体を通して、かなぶんが望むいつも変わらない毎日は、自分としてもそんな気持ちは持っていたいと思うです。かな分が望んでいても、一番の親友は実は、どうなのか?、つらい現実も見せられたです。{netabare}最後の方で、人は年を取る、周りの風景も変わる、そんな中でも笑顔は変えないでいいとか言ってたようなセリフは、共感できるものがあるです。{/netabare}

 かなぶんが思うように、いつまでも4人仲良くしていきたいと思うのは、決して悪くない人として当然の願いであると考えるです。このお話は、そんな自分が望まなくても変わるもの、変えてはいけないものを訴えてもいるように見えたです。そこが、面白みなのかもしれないです。「これでいいのか?」な終わり方だったけど・・・・・・・・です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

反対の反対

ガイナックスのトンデモオシャレアニメ。かと思いきやガワをマネた別物。
本家がトンデモ過ぎてムリってな方はちょうどいい塩梅なのかもしれない。
オルタナっていうだけあって別物。難易度調整版ってことなのかな。

フリクリ本家より間違って先に見てしまった。聞いていた本家の評判の要素は確かに感じたんだけど、ピロウズは好みの問題としてやたらと言葉遊びが鼻につくしなんかいちいち掛け合いが間延びしてるし映像表現と作劇のバランスが悪い印象。80年代のドタバタマンガをアニメにしてみました風なガワだけど中身は今どきの量産アニメレベルの凡庸さがプンプンでそこまで有難がるようなものかね、と思ったら、違う作品だった(笑)。


オルタナティヴって単語はメインストリームから外れた別の可能性みたいな意味だと思うけど、そもそも本家のフリクリ自体がそうなんだからそこからさらにまたハズしてどうすんのって感じ。もともと本流から遠ざける意味で使われるはずの言葉なのに本流に戻すベクトルなのはどうなのか。プログレとのゴロ合わせとピロウズがオルタナティヴロックって言われてたからってだけなんでしょうけど。ここでのオルタナはイージーとかライトって意味になってる。そんなものにいちいち拘って言葉狩りしてもしょうがないけど、本家と比べてしまえば過去の遺産を食いつぶすだけの作品にしか見えません。

ピロウズに関しては嫌いな人は主張し過ぎって感じるかもしれないですが、YouTubeの動画配信で自分の好きな音楽流すのと同じようなもんでしょう。聴かせたくて流してんだからうるさくて当然。初めてマトモに聴いたけどこれは熱狂的な信者がいるのも解る。良質なルーツを感じます。KENZI&THE TRIPSは聴いてたけどこっちは当時は信者がウザかったので聴いてなかった。当時は拗らせてましたからやたら持ち上げられると引いちゃうのです。

フリクリとしてどうなのかとかはどうでもよくてドヤ感しか感じません。
本家観てみたら評判との相違が一気に解消されました。
全然違いますやんってなったのでこっちは撤退。これから本家観ます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

65.6 4 コミカルで戦いなアニメランキング4位
スレイヤーズぐれえと(アニメ映画)

1997年8月2日
★★★★☆ 3.6 (36)
219人が棚に入れました
ストーナーという町にやってきたリナとナーガは、ひょんなことから、岩や土を原料にした人型モンスター・ゴーレム作りの屈指の職人ガリアの家に招待された。ガリアには親譲りの腕を持つ息子のヒューイがいたが、ふたりは折り合いが悪く喧嘩ばかりである。そのために、ガリアはゴーレムを作るどころではなく、苦しい生活を強いられていた。ストーナーの町はハイゼンとグラニオンというふたりの権力者が町の所有権をめぐってって対立関係にあり、そんな争いを終わらせるために、国王は双方に巨大なゴーレムを1体ずつ作らせ、それを戦わせて勝利した方が町の所有権を得るという提案をする。早速、ハイゼンはガリアを、グラニオンはヒューイを味方につけて、それぞれ巨大なゴーレムを作ることになった。しかし、戦いまでにゴーレムを動かすためのゴーレム・コアに魔力を貯める時間が足りない。そこでガリアとヒューイは、そのパワーをリナとナーガに求めることにした。

声優・キャラクター
林原めぐみ、川村万梨阿、井上喜久子、加藤精三、子安武人、若本規夫、川久保潔、塩沢兼人

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴーレム同士の戦いは必見

劇場版の3作目。
リナとナーガが二つの陣営に分かれて戦います。

本作の見どころは、後半のゴーレム同士の戦いのシーンです。
まず、登場するゴーレムたちが笑えます。
さらに、それらを作成した職人たちが真剣に自分たちの仕事のこだわりを解説する場面もくだらなくて面白いです。
どこかのんきな雰囲気で戦っているので、気楽に見れると思います。

実際の戦いのシーンも退屈せず見れる内容になっています。
ウルトラマンなど特撮での巨人同士の戦いを想像してもらいたいのですが、ゴーレム同士の戦いは目まぐるしいものではありません。
ただそれでも、ゴーレムのコミカルな動きや、どんどん戦いがエスカレートしていく過程が上手に描かれているおかげで、まったく退屈せずに見ることができました。

動きが激しくぬるぬる動くようなアニメ作品ももちろん面白いですが、これはアニメでしかできない表現や上手な展開のおかげでとても面白い作品に仕上がっています。
最近見直したのですが、作画だけがアニメの価値ではないということを、本作は再確認させてくれました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ゴーレムでバトル

陶器ゴーレムが名産品の街が舞台。

暴走ゴーレムから女の子を助けたリナとナーガが、
女の子に恩の押し売りをした所から始まる…

恩の押し売りはトラブルに巻き込まれるーって感じで、
ドタバタコミカルバトルって感じだった。

劇場版で、リナとナーガ以外のキャラって薄い気がする…

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

唖然となりました

劇場版第3作目。
ゴーレムを作って戦わせる国にリナとナーガが巻き込まれる話。
なんとなくベタな展開になると思いましたが、やはりスレイヤーズはやってくれました。
衝撃的な展開に唖然、目が点になりました。
星10をあげたくなるようなかわいいリナが見られます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

65.7 5 コミカルで戦いなアニメランキング5位
LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-(アニメ映画)

2019年4月5日
★★★★☆ 3.4 (38)
147人が棚に入れました
京都に“逆"転生した勇者たちと魔王の、過酷な闘いが今、始まる・・・!?祖母の駄菓子屋を継ぐため、京都に引っ越してきた美大生・本天沼久美。だが、空き家だったはずの駄菓子屋には、ハラミ・K・舞の三人の少女と犬一匹が住み着いていた!なんと、ハラミたちは魔王を追って、剣と魔法の世界からこちらの世界へ転生してきた勇者達だったのだ!しかし、転生の影響で力を失った彼女たちは普通の人となり、しかもリーダーの姫騎士アーネリアは犬の姿に変わり果てていた・・・。身寄りも常識もない彼女たちを追いだすこともできず、久美はおかしな仲間たちと同居をすることに。元の世界での使命感からも開放され、平和な世界にも馴染みはじめ、それぞれが自由気ままに暮らしていたある日。力を失い、小学生となった、元魔王・らんが彼女たちの前に現れ、こう告げた。「私と一緒に、魔王の欠片を集めてもらえませんか?」

声優・キャラクター
日高里菜、茜屋日海夏、大地葉、内山夕実、長縄まりあ、花守ゆみり、藤田咲、福山潤、小西克幸
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

1クールアニメでやれば面白かったかもしれない

LAIDBACKERS

lie-lay-lain
lay-laid-laid
中学で習うやつですねw
横たわる(自)と横たえる(他)
横たえるの過去分詞と副詞のbackが一緒になった形容詞が
laid-back
直訳すると後ろに横たえられたですが
のんびりした、くつろいでいる
といったような意味の慣用表現です
ソファーの背もたれに体を預けているようなイメージでしょうか?

でもってそこにerをつけると・・・?
たぶん異世界にきてのんびり寛いでるやつら
みたいな意味にしたかったのでしょう
しかし形容詞にerをつけても意味不明です
そもそも
~する人がerで~される人はeeが基本なので
受動的な意味を持たせた過去分詞と
能動的な意味を持たせたerを同居させたらダメですね・・・

この作品はごちうさの橋本裕之が監督する
Studio五組の初劇場アニメです
キャラクター原案には鈴木次郎
萌豚さんが喜びそうな名前がこれだけ並んでますが
いまのところさっぱり話題になっていないし
2週間限定公開なので
たぶんこのまま人知れず消えていく予感がします

この作品の致命的な問題点は59分という尺の短さ

個性的なキャラはそこそこ魅力的なのですが
全体的に掘り下げが足りない
例えば{netabare}舞のステージをTVプロデューサーが見に来る
みたいな話が出た時点で

タイミング悪くトラブルが発生して
仲間を助けに行くかアイドル家業を優先するかの2択が発生
散々葛藤した末仲間のピンチに駆けつける

みたいなところまでは予想ができるというか
もはやお約束展開だと思うんですが
実際は葛藤するシーンはほんのわずかで
さくっと仲間のもとに駆け付けるシーンになって{/netabare}
そこ削っちゃダメじゃないの?
そこはその子の見せ場シーンじゃないの?ってなったり

駄菓子屋に居ついたニートって設定のハラミも
ごろごろしてるシーンは確かに多いんでけど
やるときはやるんですよ!と言わんばかりに
事件になれば先陣を切って活躍するわけです

しかし、全体の尺が短い中で活躍シーンは当然削れない
そうするとだらだらゴロゴロしてるシーンの割合が減って
いまいちニート感が薄くなってしまいました
この作品の主題が異世界から転生してきた連中が
現代世界でくつろいでるところでなければ
別にそれは大した問題じゃないんですが
レイドバッカーズって銘打ってる以上
そこが薄くなったら作品として致命傷ですよね・・・

とにかく59分という短い尺に
いろいろ無理して詰め込み過ぎててせわしないんです
異世界人たちも観客も全然くつろげないんじゃ
LAIDBACKERSなんて名前負けもいいところですね

もしこれが1クールのTVアニメだったら面白かったかもしれない?
1話で思いっきりバトルさせて
オリジナルのバトルアクションアニメが始まった!
っと思わせておいて2話目から中盤過ぎまで
日常ギャグをずっとやりつづける

お前らくつろぎ過ぎだろ!バトルしろよ!
と視聴者たちに思わせることができれば成功です

現代に転生してきても(犬)貞操の危機に陥る姫騎士とか
変にまじめな元魔王の女子小学生と飼い主の女教師
うさんくさい中国人とインド人
日常ギャグアニメとしての素材は悪くないんで
上手く組み立てれば傑作になれる片鱗は見えましたし
終わり方からしておそらくスタッフ的には
まだまだ続きを作る気でいるんだと思います

でもたぶんここからTVシリーズ化!
とかそういうことにはならず
このままひっそりと息を引き取る予感がひしひしと
似たような感覚はポッピンQでも味わったなぁ・・・

おまけ・・・舞台挨拶雑感
{netabare}

日高里菜

まだオーディションも始まっておらず
別の作品のアフレコをしてる時に
ゆみりちゃんが橋本監督に
ゆみりちゃんっぽい子ができたと久美を見せられたそうです
・・・そんな話をしていると

日高:あ~まほいくの時ね!
花守:え!?作品名出しちゃっていいんですか?
日高:まぁ、いいでしょ。二人とも殺されちゃったし(怒)
そういえば二人とも魔法少女育成計画に出てましたね(アーネリア役の内山夕実も)w
でも別に橋本監督が殺そうと決めたわけじゃないと思うんだ(汗)

花守ゆみり

ロン&レナードの外人コンビとの絡みは
福山潤&小西克幸に挟まれて録っていたそうです
しかしこの二人台本のセリフ1に対してアドリブ3くらいぶち込んでくる
しかも相談した形跡もないのに二人とも息ぴったりで
笑わずに演技するのが大変だったそうです

さらにほかの共演者の証言によると
出番が終わった後の二人は
もの凄いドヤ顔で自分の席に戻っていったそうなw

藤田咲

優子先生っていい女だよね~
と他のキャスト陣と一緒に話していて
ふと観客に向かって
「あなたたちわかった?『藤田咲はいい女』ってtwitterに書いておきなさいよ!」
ん?・・・なんかちょっと変わってませんかw?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

むかし勇者、いまニート だけど時々ホンキだす。

この作品は、「平成最後の劇場オリジナルアニメ」と称された作品なんだそうです。
ごちうさを輩出した橋本裕之監督、上江洲誠さんが脚本担当、アニメーション制作がStudio五組さんという、錚々たるメンバーが結集して制作されました。

加えて声優陣も半端ありません。
ちゃんりな、茜屋日海夏さん、大地葉さん、内山夕実さん、長縄まりあさんに、ゆみりん…
この顔ぶれを見て視聴意欲だって右肩上がりです。


京都に"逆"転生した勇者たちと魔王の、
過酷な戦い(生活)が今始まる…!?

祖母の駄菓子屋を継ぐため京都に引っ越してきた美大生・本天沼久美。
だが、空き家だったはずの駄菓子屋には、
ハラミ・K・舞の三人と犬一匹が住み着いていた!

なんと、ハラミたちは魔王を追って、
剣と魔法の世界からこちらの世界へ転生してきた勇者達だった!

しかし転生の影響で力を失った彼女たちは無一文で路頭に迷うこととなり、
しかもリーダーの姫騎士アーネリアは犬の姿に変わり果てていた……

身寄りも常識もない彼女たちを追い出すこともできず、
久美はおかしな仲間たちと同居をすることに。

元の世界での使命感からも開放され、平和な世界にも馴染み始め、
それぞれが自由気ままに暮らしていたが、
唯一、犬となったアーネリアだけが元の使命感を抱え心労が続いていた…
そんなある日、力を失い小学生となった、元魔王・らんが

彼女たちの前に現れ、こう告げた。
「私と一緒に魔王の欠片を集めてもらえませんか?」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

異世界転生の逆輸入バージョンですね…
基の世界では解放軍として活躍した彼女たちですが、こちらは日々戦いに明け暮れる世界ではないため、これまでの輝かしいキャリアは1㎜も役に立つことはありません。

だから皆さん、こちらでの生活も、ニート、オタク、アイドルなど人それぞれ…
ですが、余生を一生グータラ生活している訳にはいかない理由がありました。

それは、彼女たちと一緒に敵である魔王もこちらに転生したのですが、転生の際、力の源である「魔王の欠片」が各地に散らばってしまい、その力に飲み込まれた輩がちょいちょい大惨事を引き起こそうとするからです。

だから普段は何気ない日常なのですが、ひとたびスイッチが入ると一気にバトルモードに…
この切り返しのテンポが実に気持ち良い作品でした。

それだけじゃありません。
魔王はこちらへの転生を失敗し、11歳の少女になってしまったのですが、その少女のCVは長縄さん…
お察しの通り、異世界で悪事の限り?を尽くしていた片鱗はどこにも見られません。
心優しいただの小学生の女の子です。
例えるなら「小林さんちのメイドラゴン」のカンナカムイ…という感じなんです。
だから、この元魔王…ヤバいくらい可愛いですよ。

主題歌は、「Precious Piece」
歌い手はキズナアイさん…こういうところでも活躍しているんですね。
仕事の幅の広さを感じます。

上映時間が60分なので、サクッと視聴できる作品です。
尺が短いながらも物語はしっかり纏まっていましたし、声優さんたちも良い仕事していましたし…
楽しく視聴させて貰えた作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

う。。スルーでよかったかなw

  
ストウィ視聴後、dアニメでオススメ作品として表示され、短そうだったので箸休めのつもりで視聴。

■あらすじ(公式Storyより)
~{netabare}
駄菓子屋を継ぐため京都に引っ越してきた主人公。
空き家だったはずの駄菓子屋には、異世界からこちらの世界へ転生してきた勇者達が住み着いていた。
元の世界での使命感からも開放され、平和な世界にも馴染み始め、それぞれが自由気ままに暮らしていたが…そんなある日、力を失い小学生となった、元魔王が彼女たちの前に現れ…
{/netabare}~

異形と闘う系ぽい?
OPは結構好き。
京都フェチだもんでロケーション設定は好き。

 原作:"平成最後の劇場オリジナルアニメ”?
    2週間限定で劇場公開された、
    日常系アクションアニメ作品らしい。
 制作:Studio五組
    えんどろ~、咲-Saki-が好きです。
    あ、こえでおしごと!は観なきゃ。
 公開:2019年4月
 視聴:2021年1月(dアニメ3話構成) 

 主題歌:キズナアイ「Precious Piece」

主題歌はEDか・・
声優さんもそれなりの名前が。

■キャラ/キャスト(ほぼ自分用)
ん~キャラデザは刺さらないかな・・
~{netabare}
三乃ハラミ:日高里菜
 【転生前】 狂戦士
 【現 在】 ニート
舞坂舞:茜屋日海夏
 【転生前】 武闘家
 【現 在】 アイドル?
 あかねさん出演で観たものは・・
 終末のイゼッタ(イゼッタ)、
 ReLIFE(玉来ほのか)、
 宝石の国(ジルコン)、
 青ブタ(上里沙希)でした、
草薙・K:大地葉
 【転生前】 魔術師
 【現 在】 オタク残念美人
 大地さんは・・
 アズレン(綾波)とか
 出演は多いですね。
アーネリア:内山夕実
 【転生前】 姫騎士(解放軍リーダー)
 【現 在】 犬
らん:長縄まりあ
 【転生前】 魔王
 【現 在】 小学生
 まりあさんは・・
 メイドラゴン(カンナカムイ)、
 はたらく細胞(血小板)、
 女子無駄(ロリ)、
 アズレン(ラフィー)
 ふむ、そういう系ですねw
本天沼久美:花守ゆみり
 【職業】 美大に通う地味な一般人
鷺ノ宮優子:藤田咲
 【職業】 小学校教師で、らんの保護者 
 藤田さんは・・
 WORKING!!(伊波まひる)、
 ゆるゆり(杉浦綾乃)、
 進撃の巨人(ユミル)、
 未確認で進行形(末続このは[49])、
 艦これ(赤城)
 ほほう。。
{/netabare}~

撒き餌がいくつかありますね・・

■エピソード含む総括
設定も展開も珍しくないし、キャラも気合い入ってなさげだし。
ありていに言って、凡庸かな。
劇場で観て高い満足度を得られる人はそんな多くないような。
(好きな方には申し訳ありません)
どうせならえんどろ~の続きを希望します。

まんまと釣られたけどMONEY損害なしだからまあいいかな・・

いじょ。
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

70.3 6 コミカルで戦いなアニメランキング6位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (638)
4209人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【ネタバレ無し】熊徹と共に吠えろ!!

2015年7月より劇場公開
本編119分


【前置き】

細田守監督の長編映画第4弾。
(ONE PIECEの映画を除くと。)
「時をかける少女」の頃は、原作を上手くアレンジし名作に仕上げた監督の手腕が高く評価されておりましたが、「サマーウォーズ」以降、その評判は一般層をも巻き込むカタチで大きくなり、今やポスト宮崎駿とすら呼ばれるまでとなり、その観客動員数も他のオリジナルアニメとは一線を画すレベルとなりました。
それに従い、批評する側の目線も高くなったり、偏った意見も多くなっていった印象を受けました。

私的には、監督の作品はどれも大好きです。
大手を振って褒められるかどうかはともかくとして。
なので、評判が上がるのは勿論嬉しいのですが、批評の中には闇雲な感情論による悪態でなくしっかり的を得ている意見も多くあり、色んな意見から新たな視点を得る機会に恵まれたことに楽しさも覚えました。


前置きが長くなりましたが、そんな監督の第4作目。
普段はあまり映画館へは足を運ばないのですが、知名度の高い細田監督の作品だけは評判が出尽くす前に見ておきたいと思い、前作品らと同様に出向いて来ました。



【あらすじ】

人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街(じゅうてんがい)」という、通常交わることのない二つの世界。
ある日、とある事情から渋谷で途方にくれていた少年「蓮(れん)」は、渋天街の熊のような風貌のバケモノ「熊徹(くまてつ)」と出会います。

蓮は、熊徹から強くなるため弟子になるよう説得され、渋天街で「九太(きゅうた)」という名を貰い、日々修行に明け暮れるのでした。

8年後、成長した九太は偶然渋谷へ戻ってしまうのですが、そこで高校生の「楓(かえで)」から新しい世界や価値観を吸収することで、自身の生きるべき世界を模索するようになります。

そんな中、両世界を巻き込む事件が起こるのです…………。



【(劇場公開中なのでネタバレ無しで)語ってみる】

監督の他作品と比べて、本作はどこが優れていたか。
それは、この少年漫画的なシナリオからくる『熱さ』にあると、私は思いました。
サマーウォーズでもあった、「キングカズマVS人工知能ラブマシーン」の徒手空拳の格闘シーンが好きな人なら、本作でもまず燃えられるでしょう。
徒手空拳の格闘技だけでなく、本作はバケモノ達(と言っても怪獣ではなく熊男や猪男のような人型)による格闘技で、非常に力任せであり泥臭いところもあるのですが、迫力は満点でした。
作画は前作同様、映画であることを差し引いてもしっかり描ききれており、そこから上記のような魅せるシーンの更なる力の入れようは視聴者を大いに湧かせてくれます。
約2時間とアニメ映画としては少々長い部類ですが、私は一度も退屈させられるようなことはありませんでした。


ただ、映画のテーマとしては少々監督の引き出しが少ないと感じてしまったのも正直な話。
本作は、異種間を含めた「親子の絆」を描いた作品。
それこそ、前作「おおかみこどもの雨と雪」でもそうでしたし、広く家族と捉えれば「サマーウォーズ」でもそうでした。
細かく分ければ「おおかみこども」は完全に親の視点である為、本作とはまた少しテイストも対象となる年齢層も違うのですが、端から見れば一緒である時点で、多くの視聴者に既視感を与えてしまう点は残念です。
加えて、「熊男」「狼男」というのもまた、ニアミスしてると言わざるをえません。
舞台設定こそ監督の作品の中では新しい「渋天街」も、それこそ他作品で言えば見慣れた世界観であり、新鮮味には欠けてしまいましたね。


キャラクターに関しても、主人公の「九太」は、幼少時代は横着な熊徹のもとで子供なりに必死に学ぼうとする(加えてコミカルな)様に心打たれ愛着を持てたのですが、8年後のスマートになった青年「九太」は少々魅力に欠けました。
なんと言うか、見た目も含めて格好良過ぎたんですよね。
これは、前作でも主演声優を務めた「宮崎あおいさん(幼少期の九太)」と「染谷将太さん(青年期の九太)」とのキャリアの差も大きかったのかもしれませんが。
彼の見せ場のシーンも、そこに至るまでの過程や肝心の敵が少々腑に落ちなくて、首を傾げながらということもありましたしね。

何より、九太の師匠である『熊徹』が非常にキャラ立ちしている為、主人公の九太の活躍が、どうしても霞んでしまうんですよね。
私的には、青年九太が頑張るどのシーンよりも、熊徹が無骨に挑みかかる格闘シーンのほうに目を奪われてしまいました。

まず「役所広司さん」の演技が抜群に良いんです。
声をヘンに作っているわけではなく、でも役所広司さんの地声とも少し違う、まさに「熊徹」というキャラクターを自身で作り上げて演じ切った感じでした。
横柄で、人の話を聞かず、短気で、ぶっきらぼう。
そして、たった一人で自身を鍛え抜いて、自分の力で強くなった…、…強くなってしまった熊徹。
そんな男が、世界の違う人間の子供に目をかけ、なんだかんだで必死に育て上げていく様。
泣くには至りませんでしたが、やっぱり心に訴えるものがありましたよ。

この作品の評価は、この熊徹が好きになれるかどうかが大きな分かれ目となると思いますね。
私は、こういう男臭くて人情的なヤツ大好きなんです。
弟子になりたいかと言われれば、それはまた別の話なんですけどね……(笑)

勿論、魅力的なバケモノは熊徹だけでありません。
やはり見た目もインパクトのあるバケモノ達が中心となるのですが、中でもその熊徹の元で九太に目をかける豚顔の僧侶『百秋坊(ひゃくしゅうぼう)』は魅力的でした。
度々の彼の諭しがあってこそ、九太も…そして熊徹も、道を違えず成長出来たんでしょうね。
視聴後に声優さんが「リリー・フランキーさん」だと知りましたが、とても落ち着いて演じられていて、あの声だからこそここまで好感を持てるキャラになったんだと感じました。


主題歌であるMr.Childrenの『Starting Over』も非常に作品に合っている名曲でした。
いつぞや、ONE PIECEの主題歌を担当された時の曲は個人的に好きではなかったのですが、今回は自分にとっても大当たりでした。
このレビューも、この曲を何度もリピートしながら作りました。
聴くと自然と作品の良いシーンがフラッシュバックする、そんな1曲でしたね。



【総評】

映画館で見る価値があったかと言われれば、私的には十分ありました。
ただ、やはり初見且つ映画館というインパクトも含めて、評価が上乗せされた感はあるので、そういう意味では少し抑え気味な評価となるかもしれません。
まだ前評判の無かった「サマーウォーズ」を公開初日に映画館で見た時のインパクトと比べると、視聴後のテンションはかなり違いましたし。

ですが、やはりシナリオからも分かる通り王道ながらしっかり見せ場のある熱い作品なので、ファミリー層を中心にまた興行収入としては成功の作品となるでしょう。
勿論、変に偏り過ぎでなければ大人も十分楽しめる内容ですので。
私は同じ作品を映画館で二度見ることはまずないので、また足を運ぶことはないでしょうけど、早くBlu-rayでもう一度見直したいです。


ただ、やはり次回作以降の引き出しには不安を感じさせるものであったことは確かです。
アニオタ界隈では「ショタ好き」「ケモナー」等の名誉?なレッテルを貼られている細田監督。
そこが真実かどうかはさておき…この監督は、しっかりと面白いところが分かっていて且つ視聴者の目線にも立てる、そして「ショタ」等の偏った需要を上手く一般層向けに紛れさせ商業作品へと仕上げるセンスを持つ、数少ない実力のある監督だと私は思っています。

と言うわけで、次回作は
『ブッキラボウな男+そんな彼を慕うロリ少女』
という私の大好きな設定を是非、一般層にも受けるような作品へと昇華させ仕上げていただきたい。

……最後の一文は忘れて下さい。

読んでいただきありがとうございました。

◆一番好きなキャラクター◆
『熊徹(くまてつ)』声 - 役所広司さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『チコ』声 - 諸星すみれさん



以下、声優を務めた「広瀬すずさん」について。
(低俗な文章を含みますので、〆ます。)
{netabare}
本作のヒロイン「楓」を務めたのは、女子高校生ながら話題の女優『広瀬すずさん』。

とある番組での、悪質に切り取られたかのような彼女の言動が世間の反感を買い、謝罪騒ぎにまで発展したのをご存じの方もいるでしょう。

そう言えば以前にも彼女は、「明星一平ちゃん夜店の焼きそば」のCMで、一部言動が誤解を招くとして差し替えとなる騒ぎも起こりましたね。
これも謝罪騒動同様、私的には少々解せなかったんですよね。

全く………、


『ぶっちゅ~~~~~~~~~~、全部出たと?』


という言動の、一体どこに誤解を招く要素があったと言うのでしょうか。

しっかり口をすぼめ(ソースを)絞り出す様の、一体どこに何の誤解が生じていたのでしょうか。

広瀬すずさんには、これからも逆境に負けず作中の「楓」と同様に、自身の信ずる道を邁進していって欲しいものです。




………………………………ふぅ。

シュッシュ、フキフキ
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 40
ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ぼくはケモノもオッサンもすきなので熊鉄のこと可愛いとおもいました(まる)

月曜メンズデーの夜に行きましたが客の少なさにビビりました。
3週連続細田作品地上波放送で、宣伝にも力入ってるのに……。
先が不安になりましたが、平日の夜だし、単に山形がアニメ過疎地ということ、なんですかね。

ケモナー細田の真骨頂!!
バケモノの造形が可愛らしく、現代的です。
どっちかというと人間に近い。もののけ姫のそれとは大違いです。
まさしくケモナーが好む、ケモナーのための映画といっていいでしょう。

本作を見て一番に感じることは、広い意味で男の子が好きそうな映画だな、ということ。
(話と関係ないのですが、「おとこのこ」を変換したら普通に「男の娘」というワードが真っ先に出てきたw 打ったの初めてなのに。なんという時代……)

主人公の男の子が、熊鉄というバケモノに出会うところからはじまり、ともに成長していくお話で、子供の目線、子を育てる男親の目線、どちらからも楽しめるんじゃないかと思います。
今までの細田作品では珍しいくらい激しいアクションシーンが多いのもポイントです。
個人的には、どっちの目線にも共感できたなと思います。
熊鉄の乱暴でぶっきらぼうな接し方が、自分の父親と似ているせいかもしれません。
だんだん、顔まで父親に似て見えるもんだから不思議。バケモノにもかかわらず、です。
でも、それくらいリアリティのあるキャラクターだったと思います。
熊鉄を演じた役所公司さんの演技が素晴らしかった、というのも大きいですね。
違和感なさ過ぎてエンドロールまで気が付きませんでした。
「ああ、俺の父親もこんな感じだったよな……」なんて、少し懐かし気持ちに。

先週「おおかみこども」が放送していましたが、それと比較するのも面白いですね。
熊鉄と花のキャラクター性の違いは、父親と母親の子どもへの接し方のスタンスの違い、とも言えそうです。
本作パンフレットの細田監督インタビューでは、
「最近、うちに男の子が生まれまして。父親として何ができるかなって、考えたんです。」
と、綴られており、作品には男親としての理想がやはり込められているんだな、と感じました。
確かに、父親だったら男の子が生まれたら、一緒に体を鍛えたり男としての強さを教えてあげたいって気持ちになるかもw

前作に比べると、キャラクターのセリフでメッセージ性となる部分をはっきり伝えるから分かりやすい。
その分かりやすさに徹しているぶん、想像の余地が少なく、物足りなさを若干感じるところが欠点。
なので、ふわふわした映画の余韻を好む人には不満があるかもしれません。説明不足の部分もあります。
が、それでも完成度は高く、この作品の評価はほぼ好みの問題になるんじゃないかと感じています。
お涙頂戴なくカラッとしていて、後味爽やかで笑いがある作品は個人的には大好きです。

見ているだけで高揚感を得られる、しっかりと作られた王道ファンタジー映画は本当に久しぶりです。
宮崎駿が引退したらしたで次世代の監督が良い作品を作ってくれる……。素晴らしいですね。
会社は違えどバトンは受け渡されていくものなのかな、と感慨深くさえあります。
この幸福な循環がずっと続くといいですね。


P.S. バケモノの子展行きたいです。一郎彦の帽子欲しいです(大人サイズ)。2015/7/17

【追記】
{netabare}
ひとつ気になったのは、ケモノらしさについてです。
作中、「ニオイ」に触れられませんでした。ケモノ臭いだとか、人間臭いだとか。バケモノとは言っても、獣人なんできっとケモノ臭がすると思うんです。

バケモノの子を見て後、もののけ姫が無性に見たくなって見てみると、その部分において明らかに違います。
バケモノの子に出てくるケモノたちは臭いも無ければ、見た目以外ほとんど人間と違いが無い。
文明も発達しており、異国風と思わせといて玉かけご飯を普通に食うくらい、生活にも違いが無い。
もしかしたら、生活型が日本人と同じで無臭になってしまった・・・という裏設定が(!)
なんて妄想したりw
熊とか、体臭すごいですし、ニオイの演出も加わるとより面白くなってたんじゃないかと感じました。
九太が人間界に戻ったときに、九太に染みついたケモノ臭さに楓が鼻をつまむシーンとか見たかったんですけどね(笑)
でもニオイに突っ込むと、一郎彦の正体がすぐばれてしまい話がややこしくなるから、なんて事情が見え隠れするのであえて入れなかったのかなー、なんて勘ぐったりしてw

仮に、ニオイがあったら熊鉄のオヤジらしさに、より一層リアルさがあったのかもしれない。
一方で、ニオイなど生臭い要素をなくしたことが、マスコット的な愛らしいオヤジキャラの演出に一役買っているんだろうなとも思うので、結局この作品には「無臭」のバケモノが正解だったんでしょうね。
熊鉄のことを「可愛い」と感じる背景に、実はニオイも深く関係してるんじゃないかと、一人納得しましたw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

67.8 7 コミカルで戦いなアニメランキング7位
ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (120)
817人が棚に入れました
普段のように天国と地獄の管理を行っている閻魔の館で一人の若いサイケ鬼が地獄行きの魂を浄化するスピリッツロンダリング装置のタンクを換え忘れた。満タンになったタンクからは悪の気が漏れ出し、サイケ鬼の体を媒介に、ジャネンバという怪物に変化してしまった。同時に閻魔の館は結界で封じられてしまい、あの世とこの世の秩序がめちゃくちゃになってしまった。この世ではフリーザなど、かつて倒した悪人達が復活し大混乱。悟飯、悟天、トランクスらが応戦するが、根本的な解決法が分からずにいた・・・。

声優・キャラクター
野沢雅子、堀川りょう、草尾毅、皆口裕子、緑川光、鶴ひろみ、渡辺菜生子、郷里大輔、中尾隆聖、槐柳二、山本圭子、島田敏、西尾徳、安西正弘、玄田哲章、八奈見乗児
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最強の敵をさらに強い力でねじ伏せる!これぞドラゴンボールの真骨頂

実はこの映画、画像にもあるゴジータの活躍はそれほど多くありません。
それでも一度見た人にはその雄姿が目に焼き付いて離れないはずです。

とにかく、ゴジータが登場するまでの引きが巧いんです。
時系列でいえば原作のブウ編の辺り、悟空もベジータも最強クラスな訳なんですがそれでも全く敵わない。
それほどこのジャネンバって敵は強いんですね。しかも強いだけじゃなくてブウみたいに不思議な魅力があって、二人を手玉に取って楽しんでいるような戦い方をする。

中々倒せないなーこれもしかして負けちゃうんじゃないか?ってハラハラする後半に、やっとゴジータが現れて。しかもその登場シーンがめちゃくちゃカッコイイ。
活躍は一瞬。でもその中に魅力が凝縮されている素晴らしさ。
言葉もほとんど発しません。ただ、ジャネンバに向けて一言。
{netabare}
「オレは悟空でもベジータでもない。オレはキサマを倒すものだ!」
{/netabare}
もうね、最高です。


この映画では正義とか地球を救うとか、変に意識されていないのも他の映画に比べて悟空らしくて良いと思います。
そういったヒーロー映画も好きですが、何より悟空は強い相手を求めてどこまでも精進していくような、限界を感じさせない強さが魅力でしたから。


混じりけのない澄んだ雰囲気の、非常にドラゴンボールらしい映画です。
昔も今も一番好きな作品なので、何度見ても楽しいし燃えます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

あの世の閻魔宮で邪悪な魂を洗浄する装置が爆発し、装置の見張り番をしていた赤鬼は怪物ジャネンバに変身してしまう。それを機にこの世ではドラキュラや戦国武将などが現れて大パニック。悟飯、悟天、トランクスたちは片っ端から倒していく。一方、大界王星の、「あの世一武闘会」に出場していた悟空は急いで閻魔宮へ向かいジャネンバと死闘を繰り広げるが、あまりの強さに絶対絶命の危機に。そのピンチを救ったのはベジータだった!悟空はジャネンバを倒すにはフュージョンしかないと思い、ベジータに呼びかけるのだが・・・

1995年3月4日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第15弾である。

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

オープニングテーマ - 「WE GOTTA POWER」
エンディングテーマ - 「最強のフュージョン」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

フュ~ジョンッ

劇場版ドラゴンボールはだいたいの作品に対して否定的な当方ですがこの作品は割りと好きです。

ツンデレベジータに萌える映画です。

フュージョンし終えたあとの無双っぷりときたらやりすぎでしょこれ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
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