サーカスでライバルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのサーカスでライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番のサーカスでライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.6 1 サーカスでライバルなアニメランキング1位
カレイドスター 新たなる翼(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (157)
931人が棚に入れました
2003年10月4日から2004年3月27日まで、土曜日の朝(9時30分 - 10時00分)に放送時間を変更し、25回放送された。

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生観に大きな大きな影響を与えてくれました。

新章は前の幻の大技の後の話です。

レイラさんは引退して代わりに新しいキャラが入ってきて、カレイドステージも新しくなっていきます。
この新しいキャラ達に歯車を狂わされていくそらや他のメンバー達。
加えてそらは自分自身が本当はどのようなステージを創りたいのかなどいろいろと葛藤していきます!

レイラさんの居ない今、カレイドスターは一人しかいません。『そら 苗木野 』の真価が問われます。


『自分の夢』というものをこの作品は何回も訴えてきます!人から間違ってると言われても、こうと決めたらこう!そんなそらがとても輝いて見えます^ ^

1クールまるまる主人公が不振に陥るなんて今のアニメ界じゃできないことだと思います...
すごいです(^^)

最初の頃からのそらを思い出しながら、最終回でそらの目指したものを観たときは流石に感動を抑えきれませんでした...
最終話でこれほど鳥肌がたった作品はありません!

この作品視聴後は忘れていた何かを思い出したり、これからの自分を見つめたりと人生に大きな影響を与えてくれます。


特に力を入れて観ていたわけでもないのになぜが観終わった後の終った後の虚無感はとてつもないです。それだけ私が知らず知らずのうちにカレイドスターに惹かれていったのだと気付かされました^ ^
GONZOの奇跡は伊達じゃない!笑

過大評価じゃありません。観たらわかります。てか観ないとホントに損です。


結局耐えきれずにすぐ、OVAに手を出しました(^^
これからはおすすめアニメはこれを答えることが多々あると思います。

『約束の場所へ』米倉千尋
......これを聞いた瞬間にジーンです。


全て観終えてからも何回も最終回を観ている今日この頃です!

これからもみんなの名作であることは疑いの余地がありません^ ^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

燃え尽きぬ主人公。想いは決して絶えることなし。

カレイドスター第二期である。


本作は、最初の1クールはソラがどん底まで落ちて、夢を諦めるか?な所まで追い詰められる展開なので見てて辛い。


しかし、後半は落ちたところ飛翔して前回以上のクライマックスに上がるので最高である。


この構成自体が、古典的な映画のそれにちかいものになっていて、流石は王道のサトジュン監督である。


前回で登りつめた感のあるソラをどう更に成長させるか?という難しい課題を上手く処理している。


前回では、ソラの夢はレイラさんだったと言っても過言ではなかった。しかし、彼女がいなくなった時、自分で夢を突き詰めなければならなくなると…って展開は納得できる。


今回登場のライバルキャラのメイも、最初は嫌なやつだけど~なキャラ描写が見事。


自分が決してソラやレイラさんのような天才じゃないって、わかってる凡人の悲しさと、それに負けない根性がある。ロゼッタとコンビになる展開はグッドだよグッド!。


クライマックス、ソラは「幻の大技」を超える真のカレイドスターの境地に至る。それはもはや技を超えた世界。


ステージは、彼女に出会った多くの人々が参加する奇跡が起こる場所へ…。それぞれの夢が結実し、未来と続いてくのが示される。人間と、人間の遺志の力を信じる者にしか描けぬ感動のラスト。


そして、最後はレイラさんが締める!。やはりこの人の魂の名言なくしては終われない。


最後に、藤原啓次さんをはじめ本作に関わった方で亡くならてしまった人が多いのが実に悲しい。


私としては作品を通して彼等に接し続けて、彼等のことを忘れないようにするだけがせめてもの供養と考え、ずっと大切にし続けたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やっぱり すごい おもしろい

オリジナルアニメ/放送期間:2003年10月-2004年3月(第2期)/全25話/アニメーション制作:GONZO DIGIMATION

第一期では、レイラさんに追いつくためにがむしゃらだったそら。第二期では、目標や夢を見失い葛藤するそらが描かれており、こちらも見どころバッチリの物語となっていました。

新たにライバルとして登場したメイ・ウォンはちょっと報われない立ち位置だったけれども言い方は悪いけれどそらを成長させてくれた当て馬としては申し分ない役割として存在感を発揮していたし、メイ自身の葛藤、そして成長物語も楽しませてもらいました。

そのほか、レオン、レイラ、ユーリ、マリオン、ロゼッタ、さらにはポリスのおっちゃんなどなどのエピソードも丁寧に描写されていたりと、登場したキャラクターすべてが感慨深いものばかり。どれもが印象深いエピソードなのでとてもすべてを綴ることは出来ません。深夜アニメでは決して観ることのできない素敵な作品として至福の時間を過ごさせていただきました。

みんな愛すべきキャラクターだらけで選ぶことが難しいけれど、マリオン&ジョナサンの癒しコンビとサラの能天気おばかキャラにはどれだけ癒しと笑いをもらったかw ちなみにオープニングでマリオンが水の中でブクブクいっているシーンが可愛すぎて、一度もOPを飛ばすことができなかったw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

57.6 2 サーカスでライバルなアニメランキング2位
絶滅危愚少女 Amazing Twins(OVA)

2014年4月1日
★★★★☆ 3.3 (107)
622人が棚に入れました
「“ISH”それは種も仕掛けもない、もともと誰もが持っていた力…そして絶滅しつつある力」町の高台にある公園。そこに設営された怪しいステージ。そこではパフォーマンスチーム「NOUGHT」による“超常力”マジックショーが開催されていた。お客の入りはまばらで、ステージで繰り広げられるパフォーマンスも派手さに欠ける微妙なものばかり…。お客からのブーイングを受けながらも、いつでも全力でショウを繰り広げる等々力あまね。「たとえ愚か者と言われても、私には叶えたい夢があるんだ!!」あまねが持っているI S H 能力はイメージしたことを現実化する力。ISH能力が素敵なものだと世の人たちに理解してもらうため、受け入れてもらうためにあまねはステージのアイドルを目指してがんばっていた。そんなあまねの前に突然現れた少女。彼女は人気パフォーマンス集団「I・A・M」の人気パフォーマーである仮面の少女アヤ。「ようこそ私のショーへ…」アヤは冷たく微笑む―。彼女の不思議なショウにすっかり魅了されるあまねだが、彼女もまたISHの持ち主なのだった―。そして、そこに現れた新たなI S H能力者は、残酷な笑みを浮かべるとあまねに襲いかかった。

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

too many cooks spoil the broth

イメージを現実化する特殊能力ISHを使う主人公のアマネには、肉体を持たない双子の妹リリアンの意志だけが共存しています。普段は目つきが変なテディベアに乗り移っているリリアンは、アマネより高いISH能力を持っていますが、能力を使えるのはアマネの身体に戻らなければならず、力を使いすぎると精神すら消失してしまうようです。
人を楽しませるステージパフォーマンスを通じて、世間にISHについてのネガティヴなイメージをあらためてもらおうというアマネは、レベルの高いISH能力を持ち、アマネにバトルを仕掛けてくるアヤに出会います。これまでに出会った人たちがアマネとは違っていたのが原因で、能力を持たない人を人とも思ってないアヤに、考えをあらためて欲しいと願うアマネですが、アマネの思いはアヤに届くのでしょうか。

アニメに異能を持ち込み、バトル以外に何が出来るか考えた結果、サーカスのようなパフォーマンスの作品に落ち着いたのでしょうか。
普通の人が、気が遠くなるほどの時間や情熱を注ぎ込んで、日々の鍛錬の果てに辿り着いた芸や技の極致に魅了されるのならわかりますが、特殊能力を持った人のパフォーマンスが人を感動させられるかは微妙な気がします。
アヤを放っておけばいいというリリアンを説得して、ISHバトルに応じたアマネですが、消失のリスクを背負っているのはリリアンですから、リリアンの方から言い出したのならともかく、そこまでこだわる理由がわかりませんでした。まぁ愚少女なので仕方がないのかもしれませんが。

アマネのスポンサーになっている人気女流作家や、特訓メニューを考えてくれる酒飲みの女占い師、応援してくれてるファンなど、彼女を励まし力になってくれる周囲の人物の立ち位置が最初から決まっていて、交流が形だけのものにしか見えなかったのも残念でした。TVシリーズを制作する話があるので顔見せに出演させたと思われますが、どこから見ても無理に詰め込んだようにしか見えません。
TV放送前提のPV作品であったとしても、OVAだけでも期待が高まる内容を見せてもらえなければ、TV放送を待ち望む気分になるのは無理です。佐藤順一や岡田麿里などスタッフが強力なため、どうしても期待が大きくなってしまった私ですが、2話で60分弱なら、欲張らずその時間に収まる範囲で、それなりに視聴者を満足させる仕事を見せて欲しかったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ARIAやカレイドスターを手掛けられたサトジュンが監督を務められる・・・という事で視聴を待ち望んでいた作品でした^^

この物語の主人公は、等々力あまねちゃん・・・「ISH」という頭にイメージしたものを具現化できる能力の持ち主です。

彼女はリリアン・・・という双子の妹になるはずだった女の子がいました。
けれど、生まれる前に肉体が消失してしまい、彼女に残されたのは精神とISHの力だけ・・・
そんな可哀想な境遇の彼女は、あまねちゃんの肉体を共存する事で、これまで過ごしてきました。

そんなリリアンを傍でずっと見てきたあまねちゃんの願い・・・
それはISHの力を世の中に認めて貰うことでした。

そのため、愚直なまでに真っ直ぐなあまねちゃんは、人々を楽しませる事にISHの力を使おうとするのですが・・・
世の中そんなに良い人ばかりではありません。
こうして登場人物の様々な思いが交錯しながら、物語が動いていきます・・・

この作品は、OVA2話の短編なので描ける内容に限界があるのですが、あまねちゃんの強い思いと、二人の熱い絆はしっかり描かれていたと思います。
特にISHの力に関しては物語の進展に合わせて少しずつ明らかになっていくのですが、その真実に対する二人の受け止め方と言動には、お互いを思いやる気持ちだけじゃなく、お互いを必要としている気持ちが溢れていて・・・しっかり感動させて貰いました^^

このような心情の動きをサトジュンが巧く表現してくれています・・・
この辺りは流石、というところでしょうか^^

ISH能力は確かに特殊な能力ですが、あまねちゃん達だけのものではありませんし、あまねちゃんの願いもまだまだ始まったばかり・・・全てはこれから・・・というところでOVA2話は終幕します。けれどwikiを見たら、これからテレビシリーズに繋げる構想もあるとの事でした。
是非繋げて欲しいところです^^

ISHの力を人々を楽しませるために・・・あまねちゃんの思いはきっと受け入れられると思います。そして、その思いが広がっていくことを願ってやみません^^
これから色んな困難が立ちはだかる事と思いますが、あまねちゃんとリリアンの絆で乗り越えて欲しいと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

元気になれる

何だか見た後元気になれました。

あまねの軸のブレなさが清々しいほどです。
「イッシュ能力でみんなを笑顔にする」
という想いの強さが行動に滲み出ています。
{netabare}
まず、戦闘中であろうとも彼女は能力を
ディフェンシブにしか使っていません。
用途は 防御、回避、相殺、拘束だけです。

また、彼女は困難な状況であっても
「なんで?どうして?」などと一々被害者ぶりません。
作画に注目すると、いつもニコニコしてる彼女が
眉を逆八の字にして、歯を食いしばっているカットが
散りばめられているのに気付きます。

2話で、彼女の夢や愛を下らないと言うアヤに対して
あまねが「一緒にショーをやろうよ!」と誘うシーン。
キャラによっては自分勝手で空気を読まない行為に
見えてしまうのですが、それまでにも見える彼女のブレなさ
のせいか 全く嫌味に感じませんでした。

あと本作で気に入っているのは2話の空の描き方です。
主人公の心を映し出すかのような青空もそうですが、
夕暮れ時の空に青さを残している所にスタッフの意図を感じます。
夕暮れ空は、主にアヤに否定されるシーンとラストバトルの2回使われましたが、
いずれも外圧があまねに困難を投げかけるシーンでした。
でもどんな状況にあっても あまねは心のどこかに明るい青空をもっている…
そんな表現だったのではないでしょうか。

ラストシーンで水と花のイリュージョンを見ていた仲間たちも笑顔。
最近のジメジメした作品に飽きてきた私も久々に観た真っ直ぐな話に笑顔。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

75.3 3 サーカスでライバルなアニメランキング3位
金色のガッシュベル!!(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (539)
3382人が棚に入れました
高嶺清麿は、普通の中学校に通う、見た目は普通の中学生。だが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解してしまう頭脳の持ち主である。そんな彼はクラスにも馴染めず、不登校を繰り返し、鬱屈した日々を送っていた。
ある日、清麿の家に謎の少年ガッシュ・ベルが現れる。彼は清麿の父親から「息子の友達になってくれ」と頼まれ、はるばるイギリスからやってきた元気な男の子。退屈な日々は終わりを告げ、ガッシュとの騒々しい毎日の幕が開く。やがて清麿とガッシュの前に次々と敵が現れ、一つの事実が明らかになってくる。実はガッシュは千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた、100人の魔物の子の一人だったのである。
次々と襲ってくる魔物たちとの戦いの中で、『やさしい王様』になるという志を抱くガッシュ。然し彼らの前にはさらに強力な魔物が…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、大谷育江、秋谷智子、前田愛、釘宮理恵、折笠富美子、小嶋一成、高橋広樹、菊池正美、こおろぎさとみ、置鮎龍太郎、山崎和佳奈、山田きのこ、桑島法子
ネタバレ

スガル72 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

すごい人間達の物語

【金色のガッシュベル!!】は、清麿とガッシュの友情を軸とした、とても暖かい物語です。
私はガッシュも清麿も、その仲間たちも皆大好きですが(恋人にするなら素敵な恵か一途なスズメがいいな)、一番尊敬するのは、イタリアの大スターパルコ・フォルゴレです。
とてもオチャメで、皆から愛されるキャラ。
原作では、アニメが終了して以降のクリアノート編で描かれる、カバさんの話としてパルコ・フォルゴレという男が描かれます。
私はパルコ・フォルゴレのような有名人になりたいと思ったことはありませんが、若い頃はフォルゴレのように誰からも好かれる人になりたかったです。
私もフォルゴレのように、恐れられるよりは侮られる方がいいと思ってきました。
まあ、私なんてパルコ・フォルゴレの足元にも及ばないんですけどね。
もういい歳だし・・・
ああ、私もいつかガッシュのように、優しい王様を目指したいものです。

アニメでは当初、清麿のクラスメートであるスズメを、天然ボケの陽だまりのような本来の姿から外し、ありがちなアニメの可憐なヒロインとして描き、オリジナルキャラに行動させてスズメのパンチラを出したりとか、『どうするんだこれ、金色のガッシュはこれじゃない』感がすごくありましたが、その後すぐに軌道修正され、原作を理解した素晴らしいアニメになったと思います。
パルコ・フォルゴレの迷曲『チチをもげ』や、ガッシュに片思いのパティのパンチラ、エロザルモモンの女の子の下着への執着は、原作でも子供が喜ぶシモネタの範囲として楽しく描かれますが、こういうのはそれを踏み越えるととたんに下品になるんですよ。
その辺の微妙な線引きは、家族団らんで視聴する時に皆で笑って見られるか、気まずくなって沈黙が訪れるかの違いじゃないかと思います。
(これは昔、タイムボカンシリーズが逆転イッパツマンまでは健康的なお色気で家族団らんで見れたのに、20話で打ち切りになったイタダキマンでは、気まずいエロ要素を詰め込んだことで、それまでファミリー向けとして認識されていたタイムボカンシリーズにとどめを刺した感があるように、一番やってはいけないことです。)

私は金色のガッシュという作品には二つの特徴があると思います。
一つは悪人も長く付き合っていると、いつの間にか愛すべきキャラになっているという、人間賛歌的な部分です。
典型的なのは、清麿のクラスメートで後にツチノコ好きが属性になる金山です。
彼は最初の登場ではどうしようもないクズで、清麿や他の多くの生徒を傷つけていました。
清麿の担任の先生も初めは嫌な奴でした。
それがいつの間にか愛すべき存在に変わったのは、作者の人間関係に対する、こうあって欲しいという願いなのではないでしょうか。
原作での金山は、いつの間にか愛すべきキャラになっていますが、アニメではオリジナルシナリオで、清麿に救われる展開を経て愛すべきキャラになります。
オリジナル回のこういう使い方はいいなと思いました。

金色のガッシュという作品のもう一つの特徴は、すごい(「優れた」ではない)人間がたくさん出てくる所です。
天才・・・高嶺清麿、アポロ(大富豪)、ナゾナゾ博士、デュフォー
大スター・・・パルコ・フォルゴレ、大海恵
マフィアの娘・・・リィエン
大富豪・・・シェリー
その他、肩書がなくてもすごい人間がたくさん出てきます。
魔物の子なんかも、魔法が使えるので才能の宝庫ですね。
しかし才能や肩書は味付けに過ぎず、これらの味付けを活かせる、人間的に魅力的なキャラという所が重要です。
誰が小人(しょうじん)同士の物語を観たいでしょうか。
(デスノートでLが死んでから後を蛇足と感じるのは、デスノートという作品は、単に天才がライバルだから面白かったのではなく、その天才を活かせるLというキャラに魅力があったから、面白かったんだと思います。)

原作者が連載の途中で利き手を骨折したため、アニメの終盤はオリジナル展開になり、強引に伏線を回収して行ったため、とても安っぽいドラマの連続になってしまいました。
原作者が連載復帰した後は、物語も上手く進み、最高のエンディングを迎えたので、同じスタッフで再アニメ化してほしいです。
小学館との大人の事情も色々あるんでしょうけど、まだまだ日が当たってもよい作品だと思います。

最後にどうでもいいことですが、金色のガッシュベル!!の放映当時は子供たちが高価なものを食べたがって親御さん達は苦労したのではないでしょうか。
ガッシュの好物のブリと、ビクトリームの好物のメロンは高くついたでしょうね。
テッドの好物の玉子焼きと、キースの好物のイモ天には救われたんじゃないかと思います。
あと欲を言えば、なおみちゃんには研ナオコに声を充ててもらいたかったです。



以下、蛇足的に取り留めのない感想です。

{netabare}アニメ104話の、皆でウマゴンのパートナー、サンビームさんの引越し祝いを買いに行く話では、恵がスズメを恋のライバルとして認めたという部分が、原作未読の視聴者には分かりづらかったかもしれません。
アニメでは、原作18巻168話『贈り物を探せ!』中の、いつもは誰にでも優しい恵が、対等の立場でスズメにイジワルをする場面で、原作ではティオが側で見ていて、「め、恵がイジワルしてる!? こーゆーとこではいつも優しいのに…」と思う場面がカットされています。

アニメ129話では、清麿が斧で攻撃する魔物ブザライのパートナーの女の動きを見て、テコンドーの使い手だと言うのは、原作にはないので違和感を感じました。
原作では特にブザライのパートナーとの格闘シーンもなく、アニメでは尺を稼がないといけないのでテコンドーの使い手にしたんでしょうけど。
金髪碧眼のキャラでなぜテコンドー・・・

ガッシュの声は大谷育江がハマっていただけに、141話~150話(最終話)までの声優交代ではすごく違和感を感じました。
シナリオが少々お粗末でも、声優が合っているとなんとか見れますが、声優が合っていないと苦痛度が増しますね。

145話~のテッドとチェリッシュの戦いでは、ガッシュと清麿達は先に進んで早くファウードを停めないといけないのに、なぜ皆でのんびり観戦しているんでしょうか。
いくら原作が存在しないオリジナル展開でもこれは・・・
ファウードを停めないとあと二時間ちょいで日本が滅亡するという時に、戦い疲れたテッドの為に、心の力が満タンの恵とティオのペアが残るのもすごい違和感でした。
その後の話でさすがに皆に追いつきますが、時間がないんだからおぶって先を急がないと。

147話、ゼオンの本格登場から最後までは、原作に比べれば内容がスカスカですが、原作のプロットをなぞったような感じで、オリジナルにしては中々良かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まっすぐな意志と強き思いはやさしさから生まれる

電撃を吐く子どもと分厚い赤い本でおなじみの『金色のガッシュ!!』
すっごい好きです。なのでその良さについてだらだらと書いていきたいと思います。

天才が故に孤独を強いられてしまった中学二年生の高峰清麿。
そんな息子の状況を見たイギリスの大学教授である父から送られてきたのがガッシュだった。
バカみたいに正直でまっすぐなガッシュが清麿の卑屈になり深く埋まってしまった優しさを
泥まみれになりながらも心の中から掘り出す、友情を力強く語る情熱的な一話から始まり
多くの悲しみと苦しみと悪に立ち向かう小さな戦士たちの物語です。

100人の魔物の子どもの中から魔界の王を決める戦いに参加しながらお話は進んでいきます。
自分が許せない物事に関してはとことん前へ前へと突き進むガッシュやその仲間たちはかっこいいです。
でもまだまだ子どもな彼らにとってはキツイこともたくさんあるし、たくさん泣いてしまいます。
この作品の良いところはその涙を流しつつも、さらにはそれをもバネとし恐いものへ立ち向かっていく姿にあります。
グッときてしまうこともしばしば。
魔物は自分の本を燃やされてしまうと魔界へ帰ってしまうのですが、
そのパートナーとの別れも感動的だから涙腺の緩い僕は忙しかったですw

アニメは原作と違うところはすべて飛ばして観たのでそっちの方はわかりませんが
好きなキャラはガッシュ、ティオ、コルル、ダニー、レイラ、バリー、ロデュウ、ウォンレイ、フォルゴレです。

ガッシュ、ティオはもちろん好きです。
コルルに物語の中で非常に重要な役目を持たせたのはすごく良かったです。
彼女の思いがガッシュの意志となりちゃんと生き続け、振り返る度に不憫な目にあった彼女を思い出す構成は素晴らしいです。
ダニーはいいですね!ホント好きです。別れ際のじじいもキザだねえ!かっこいい!
レイラは単に可愛かったのもありますが、恐怖の中でも信念を突き通そうというその姿に感動しました。
バリー、ロデュウはあの別れのシーンにグッときてしまいました。いや、ホントはグッとどころかムチャクチャ泣きましたがw
バリーの読者への裏切りとも呼べる自己犠牲の行為とグスタフとの別れはとても涙を我慢できませんでた。
敵ながらロデュウも◎。強引にチータを引きずり回していたかと思えばすごく彼女のことを考え、励ます彼のギャップにやられました。
彼はやっと最後に自分を取り戻せましたね。よかった、よかった。
ビジュアルが一番かっこいいウォンレイとリイェンの関係は出番こそ少なかったけれどなかなか泣かせてくれました。
フォルゴレの病院コンサートは良かったです。あの背中は忘れられない。


今作の主人公は「こども」でした。
彼らは数多の作品で愚直なまでのまっすぐさと純真な心で、
成長するにつれて社会やルールに縛られ大事なものが見えなくなってしまった
「こども」ではない人々の心を洗い流し、今一度大事なものはなにか問いかけてくれています。
また、大きなところではピーターパンは幻想の国で永遠に生き続け、星の王子さまは希望を残し夭折しました。
そうやって彼らが社会の外れで存在することはわれわれにとって救いにも似た思いを馳せる場所であると思います。
杜にあるほこらのように、深海に生きる生物のように、地の底を這う地底人のように、
また『ハチクロ』の観覧車のように、腐海のように、ラピュタのように、はたまた全知全能の神のように。
それはどこにもないようで、われわれのすぐそばにあるとても尊いものです。

この作品はいつ観ても笑えますし、微弱ながらも励まされます。
アニメだと大谷育江さんのガッシュの声が聞けるのでなおのことです。
あの声は普段は王様口調と相まってすごくかわいいし、シリアスな部分でもとっても映える声です。

とっても好きな作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

めいろ* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お前に清麿の何がわかる

今の年代の方がどれだけ本作品を認知しているかどうか、それこそ僕の認知が及んでいない訳ですが、大衆作品の中から3つ好きな作品を選べと言われたら、必ず本作品を選ぶでしょう。

僕の世代から言わせてもらうと、本作品を見たことが無い人なんてまずいないと思っているのですが、もし、本作品を見たことが無い人がいるのであれば、それが衝撃的だと感じる程の事であります。


大衆作品と言うのは、対象となる年齢幅が広い作品に限られてそういったジャンルになるのだと思います。
しかしながら、大衆作品とは言っても、犬夜叉なんかはある年齢層の人間が真剣に見ると実に深い作品です。そんな作品も大衆向けに属してしまう事を僕は非常に勿体無いと感じるのです。

これはジブリでも言えることでしょう。
と言うのは、何だかその作品の本質は棚にあげられがちだという印象を僕は持っているのですが、これが一般的な印象と相違があれば申し訳ありません。


本作品を僕はもっと子供の頃に見ました。

その本質をきっと理解していないだろう子供の頃の僕が本作品を見て、毎週のようにボロボロと泣いたのです。

結婚して、子供もできた現在の僕が本作品をもう一度見返して、またしても良い大人がボロボロと泣いたのです。

突然ですが、題名に回帰します。


「お前に清麿の何がわかる」


というのは、ガッシュベルの放った台詞です。
主人公の清麿の想いを踏みにじった人間に対して、ガッシュベルがそれを言ったのです。

本作品の大きな特徴として、仲間を想う気持ちの強さが他作品と比べても尋常じゃなく大きい作品です。

誰かが傷ついている時は、身を呈しても、蔑まれたって、どんな事があっても必ず助ける。そういう強い想いです。

本作品には、そういった正義感について作者の想いがとても思い切りよく乗った作品だったと思います。

誰だって最初は弱くて、上手くいかない時もあるけれど、絶対に侵害してはいけないところを踏みにじられた時、果たしてそれを諦めることができるでしょうか。

これだけ強い想いで人間を想う事ができる世界がもしどこかにあるのなら、それこそ金色に輝く素敵な世界なんだと思います。


人間が持つべき根本的な想いを、大人になると忘れがちです。

だからこそ、今見るべきなんです。
本作品を当時と違った視点で、その本質を僕たちは今、感じるべきなんだと思うのです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
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