テロリストで熱いなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのテロリストで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番のテロリストで熱いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.5 1 テロリストで熱いなアニメランキング1位
とある魔術の禁書目録[インデックス] Ⅲ 第3期(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (643)
3082人が棚に入れました
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。 総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力』から『超能力』までの六段階で評価されていた。とある高校生・上条当麻も、学園都市に住む学生のひとり。 彼は自分の右手に宿る力――異能の力なら神の加護すら打ち消す『幻想殺し』のため、落第寸前の『無能力』の評価を受け、不幸まっしぐらの人生を送っていた。そんな上条の学生生活は、夏休みのはじめに空から降ってきた純白のシスターによって、大きく変わってしまう。 「魔術」の世界から逃げてきたという彼女――『禁書目録(インデックス)』との出会いに始まって、さまざまな事件に巻き込まれていく上条。学園都市を統べる「科学」サイド、インデックスに連なる「魔術」サイド双方の事件を綱渡りで解決していくうちに、少しずつ人の輪を広げていくことに。そして、ついには魔術サイド、十字教最大宗派のローマ正教が、上条の存在に目を向けることになってしまう……。魔術サイドに呼応するように、科学サイドたる学園都市も動きだす。しかし、にわかに対立を見せ始めた世界の動きに抗うように、立ち上がる者たちがいた。 上条とかかわったことで、大きく運命を変えた『ヒーロー』たち。彼らもまた、身を挺して世界と対峙する。上条当麻がそうしてきたように。科学と魔術が三度交わるとき、物語は大きく動き出す!!

声優・キャラクター
阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、岡本信彦、日野聡、松風雅也、日野まり、真堂圭、原田彩楓、子安武人、森川智之、沢海陽子、原由実、土井美加
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最終話まで観た感想と点数。とある魔術の禁書キャラクターベストも作成しました。

遂に遂に帰ってきました!

とあるファンが待ちに待った禁書の続編が
遂に放送されました!!!

熱い男 上条当麻が戻ってきたよ!
はらぺこインデックスが戻ってきたよ!
お姉様 御坂美琴が戻ってきたよ!

どんなにこの日を待ちわびたことか
もうね、どれだけ待たせたの?って感じなんです。

もう、この秋は科学と魔術が交差する
祭典の開催といきましょう♡

私のこれまでのアニメ視聴は全てレンタルでしたが
この秋からはリアルタイムで観て感動や笑いを共有して
盛り上がってみたいな…ってそんな風に思い視聴を始めました。

『今、観てる』というレビューを投稿するのも、
とても新鮮な気持ちだし何だか初めてづくしなんです。

出来れば1話毎にゆる~い感想を書きたいな!
なんて思っているので宜しくお願いします。
※点数は視聴が終わるまでは触らないことにします。

【1話を観た感想】
{netabare}
スピード感のある、かっこいいオープニングと、
とあるお馴染みのキャラクターとの久しぶりのご対面に
ドキドキとワクワクが止まりません!

OPの作詞の所に川田まみさんのお名前を発見して
ホッとして喜んだのは私だけじゃないはず♡

インデックスの『おっ風っ呂っ♪』ソングから
愉快な学園都市の日常のはじりはじまりです!

上条さんと美琴ちゃんのシーン。
相変わらず上条さんに素直になれない美琴ちゃんが
とっても可愛いのです。
ホントに待ちに待った甲斐がありました!

これから二人に何が起きるのか?それがきっかけで
関係性はどう変わっていくのか、楽しみですね♡


後半は怪しいマダムに接触してから一転。

事件の鍵があるフランスに上条さんと土御門さんが
向かうことに…

想像以上の早さで新たな展開へと進んでいきます。

そして置いてけぼりを食うインデックスと美琴ちゃん、

学園都市に帰ってきたら上条さん、
きっといっぱい噛まれちゃうんじゃないかな♡
{/netabare}

【2話を観た感想】
{netabare}
皆様、2話のヒロインは五和さんでいいですか?

かわいさフレーバーをストーリーに散りばめてくれた存在。
とっても癒しだなあ♡ってを見守ってしまいました。

飛行機から落下して川に落ちた上条さんを、
飛び込んで助ける五和さん。
お洋服が水に濡れて透けてしまいます。

バイオレンスヒロインに慣れすぎちゃってるのかな?
恥ずかしがる五和さんを見て調子が狂っていましたね。

こんな上条さんちょと珍しいですね。
かわいいやり取りでした♪

【今回重要なことメモ】

●土御門さんの説明で分かったこと

・霊装としてのC文書には、ローマ教皇の発言が
すべて正しい情報になるという力があり
『学園都市を悪いもの』にしようとしている。

・C文書の影響は既にアビニョンにも及んでいて
学園都市に対する暴動が起こっている。

●五和さんの説明で分かったこと

・ローマ正教とフランスで対立があり勝利した。
フランス国王が、ローマ教皇をアビニョンに幽閉する。

・本拠地でなければローマ教皇領にある霊装を
操る事ができない。

・アビニョンとバチカンの間の地脈を使って、
術的なパイプラインを築き、ローマ教皇領の設備を
遠隔操作出来るようにした。
結果アビニョンで霊装が使えるようになる。
~メモ終了~

天草式の五和さんなら特殊なパイプラインを
使えなくすることができるという。
可愛いだけじゃなく心強い味方です。

五和さんが謎の(?)術式を使っていると、
神の右席『左方のテッラ』が突然現れ、
スピーディーなバトルが始まります。

便利な技が豊富にありそう、
強いからってこちらを試しているような戦法
いやらしく見えちゃいました…笑

反射神経の良い五和さんを、あっさりと上回るテッラ
これはとんでもない敵が現れてしまいました。

上条さん、逆境を切り開く道は見つかるの?
そんなドキドキした展開で2話が終了

EDには学園都市に置いてきぼりになっている
井口インデックスさんの曲が…

♬*世界中敵に回しても 君を守るよ

この強さは君がくれた光

奇跡を待つだけじゃなくて 起こしたいんだ♬*

インデックス名義じゃないけれど
学園都市からエールを送っているみたいな
優しさの中にある凛とした芯の強さ…
そんな歌に聞こえます♡

そして、なんと次回予告に一方通行の姿が!!!
一瞬だったんですけどアクセラオーラがすごかったです。
鳥肌ものの表情でした・・(多分)
これ読んでも予告観返さないで下さい 笑♪

次回本当に目が離せません!
こっから先は一方通行だ…♡
{/netabare}

【3話を観た感想】
{netabare}
あの人が登場したり、あの人が退場したり
ドキッとしたり、背中がゾゾゾってなったり
盛り沢山の回でした!!
それでは、第3話の禁書の感想です♬

さぁ、テッラとの戦いが今ここに!
2話の続き対決の場面から始まります。

テッラの不思議な術式の前に攻撃の手が出せない
上条&五和さん、この劣勢を覆すことは出来るのでしょうか…

既の所で土御門さんも二人に加わります。
ここぞという時には言動も普段とは異なり
知略をめぐらす土御門さんがカッコイイ
この戦況の巻き返しを予感させます…

その時、突然空から学園都市のパワードスーツ軍団が
襲来します。
超音速ステルス爆撃機の中には
な、なんと、あの人が・・・

学園都市230万の第1位の超能力者!!
一方通行♡
私が初めて禁書を見たのは約3年前
私にとって3年振りの一方通行です!

うん。最初の一声で思っちゃいました。
岡本アクセラ最強!
岡本さんの演技が最高すぎて鳥肌が立ちます。

学園都市の作戦は区画全域への空爆を実施すること。
これにはアクセライズムを語りストップをかけます。
『一流の悪党はカタギの命は狙わねえんだよー』

一般の人を巻き込むのを避けたいという考え
そんな一方通行さん…待っていました。
裏の主人公と呼んじゃいましょう!

【今回起こったことメモ】
・上条さんの記憶喪失がテッラにばれてしまう。
・テッラは、イマジンブレーカーの本来の性能を
知っている様です。
・テッラの技は複数攻撃が出来ない(弱点発見)
・美琴ちゃんが上条さんの記憶喪失の事実を知ってしまいます。
・ローマ正教と手を組んだロシア成教が
学園都市と対立という構図。

そして神の右席のひとりアックアが登場。
異教徒であろうとも一般人を魔術の実験に使用としたことに
激怒し、テッラを粛清します。
神の右席の実力差ってこんなにもあるものなのね。
『えっ』って思った一瞬…とてもあっけなく退場となりました。
アックアは慈悲深そうというか、どこか尊敬さえ感じるような
聖人の資質を持ち合わせているというのは頷けますね。
これで上条さんのイマジンブレーカーの秘密を知るのも
先延ばしになりましたね。
今後の美琴ちゃんの動向も見どころになりそうです。
そして次回予告には可愛い笑顔を振りまく
ラストオーダーの姿が!!
もう、4話も絶対見逃せません
今日はここまでです♬
{/netabare}

【4話を観た感想】
{netabare}
4話目にして、豪華すぎですが大丈夫なのかな?
学園都市の頂点に立つレベル5の強者たちが
ここに3人も勢揃いしちゃいました!
圧倒的に強い個性を放つ3人
その名は一方通行、垣根帝督、麦野沈利
この豪華さは身震いものなんです♡

【今回重要な組織とメンバーメモ】
「グループ」
・一方通行(レベル5 第1位)
・土御門元春
・結標淡希
・海原光貴

「スクール」
・垣根帝督(レベル5 第2位)
・ドレスの少女→EDクレジットより
・誉望万化
・砂皿緻密(急遽雇った)

「アイテム」
・麦野沈利(レベル5 第4位)
・絹旗最愛
・フレンダ
・滝壺理后
・浜面仕上(超下っぱ扱い)

ここに、「ブロック」「メンバー」も加わり組織以外は
全て敵という構図なんです。
(間違ってたら教えて下さい↑)
~メモ終了~

キャラクターが続々と登場するのですが
予想以上に覚えていなくて1期2期の記憶を
呼び戻しながらの視聴でした。
はい。やっぱりお話毎に復習は必須ですね!

今回は待ちにまったラストオーダーが登場
「ミサカはミサカは~」と願望を繰り返しながら
おねだり猫ちゃんみたいなポーズ
ピンクほっぺもズルイズルイ
うん。可愛すぎですよね♡

一方通行とラストオーダーのコンビが
すごく好きなので早く見れたらいいな

上条さんもインデックスも出なかったよね
5話では見れるのかな

次回予告には一方通行が銃口を自分に向けて
ニヤリとしながらトリガーを引く映像が流れたけど
えっ、どうなってしまうの?
一方通行や垣根さん麦野さんが次にどう動くのかも
注目ですね!
今日はここまでです♬
{/netabare}

【5話を観た感想】
{netabare}
科学と魔術が交差する祭典が開催中!

ファンが喜ぶ嬉しいお馴染みの顔ぶれが登場しては
○○のファン歓喜回!があったり…

これからも、にぎやかで嬉しいキャラクターの登場が
期待できそうです。

その裏で某アイドルばりの出番の取り合いで
大変なことになっているかもしれないですね♪

それにしても冒頭での
「ミサカはミサカは腰に手をあて
おもいっきり抗議してみる!!」どうですか?

ラストオーダーが困った迷子を探しているんですけど
迷子=一方通行
一方通行を迷子扱いにしてしまうラストオーダーが
本当にかわいくて…もうダメです♡

ほんわか和みシーンも一瞬でしたね…
ここからはタイトルに入れた私の表情が曇った理由です。
組織の対立が開始され裏側では個人の入り乱れる思惑があり
少しだけ複雑です。

困惑したのは、この特殊な学園都市で、
素性の不明なキャラクターの背景等の
掘り下げがないことです。
そのうえ人数も多く、出ては消えを繰り返しています。
多分アニメのお話の数?の都合で
動かされてしまっているのかなと思いますが
原作を知らないと理解できないことが多いのかなと思います。 

ストーリーのテンポも早すぎるようで、
ただハイライトシーンを詰め込んでいるだけに思えて
少し残念な回でした。

【5話の重要な動きメモ】

「ブロック」
アレイスターを倒すには案内人である結標の力が必要です。
そのため結標の弱点でもある少年院を襲撃します。
・敗因の理由
海原がブロックに侵入して妨害します(海原かっこいい)

「メンバー」
強気に攻めます。あの学園都市第1と2位の
一方通行と垣根さんをピンポイントに狙い一戦を交えます
しかしあっさりと倒されます。

「アイテム」
フレンダちゃんが垣根さんに捕まりアイテムの拠点地を
教えてしまいます。

事実上「グループ」「スクール」「アイテム」の
抗争になります。

~メモ終了~

5話は全体的に残念な回でしたが次回予告を見たら
このモヤモヤを吹き飛ばしてくれそうな回の予感!

・なんと一方通行VS垣根の激突です!
OP映像で流れているあの空中戦でしょう!!!
遂にこの時が来てしまうんですね・・

・まずフレンダちゃんのピンチに麦野さんの本気も
見られそうです!(レベル5の麦野VS垣根)

今日はここまでです♬
{/netabare}

【6話を観た感想】
{netabare}
あまりの驚きとショックで茫然自失となってしまいました。
もし誰かと隣で視聴をしていたら
『かける言葉もないよ』
なんて言われてしまいそうな表情だったかも…

5話の最後に囚われたフレンダちゃんを見て
6話では救いに行くカッコイイ麦野を期待して
待っていたんですよ私…
気性の激しい麦野の逆鱗に触れたフレンダちゃん
それが、まさかこんなことになるなんて・・・

麦野は面倒見のいいリーダーだと思っていたので
仲間を捨て駒のように扱う発言には
憤りと同時に心まで穢されたような…
そんな悲しい気持ちになってしまいました。

麦野の能力を良く知っていて
冷静さを最後まで保ち続けられたのは大きいよね
浜面が奇跡的に勝利します!
レベル0がレベル5を倒すのは2人目の偉業
1人の人を助けるために戦いの渦に飛び込む勇気
上条さんに影響されたレベル0なりの熱い戦い
はーまーづーらー最高に格好いい♡
原作組にも聞いていましたが浜面見せ場回ですね!

後半はお話がガラリと変わって第2位が登場します。
さて、垣根の組織の目的は何なのか?
そしてなぜ一方通行の命を狙うのか
様々な謎が明らかになりました。

・学園都市の回線を解析するためのピンセットを
必要としていた。
・アレイスターとの直接交渉権を得るために
第1位の一方通行を倒すのが近道だと考えた。

そして遂に、この時がやってきたのです!
学園都市230万の頂点第1位と第2位の直接対決です。
もしかして一方通行ファンの私には
この3期の1番の見どころになるのかも!

一方通行の攻撃を防御したのは
白い翼(OPで観ていたあれです)
それこそ天使の羽根のようにふわふわ真っ白
翼がふわっと広がりいつでも飛べそう。

気になっていた能力も明らかになります。 
この世には存在しない物質を活用する能力で
一方通行の反射を破ることもできて
応用次第ではとてつもない能力になるのかも?

派手に周りのビルを壊しながらの迫力のバトルシーン
しかし一方通行だけは一般人を守りながら
誰も傷つけずに戦っていたのです!

『一方通行!!本当にあなたってヒトは!!』

この世に存在しない物質を現実世界の定義に組み込ませて
再び演算した一方通行は、あっさり追い詰めます。

しかし隙をつき反撃に出るのは垣根
容赦なく一方通行の心の闇を突き
精神的な揺さぶりをかけてきます。
一方通行の色々な感情が入り混じった叫び
暴走した心はもう誰にもとめることが出来ないの?
って思ったその時なんです…

そこに一筋の光が差し込みます。
やっと迷子の一方通行を見つけたラストオーダーです。

『迷子、見つけたよって
ミサカはミサカはしっかり話しかけてみる』

『もうこんなことはしなくて大丈夫だよ。って
ミサカはミサカは正しい事を伝えてみる』

屈託のない笑顔で一方通行に話しかける

全てを包み込み一方通行を救い上げるのです

ラストオーダーのあたたかさに直に触れたよう

どこにいても、通じあってる心

固く結ばれている熱い二人の絆に自然と涙が…

そんな二人の姿にあたたかな感動を覚えました

三期が始まってずーっと二人の絡みを待ちわびていました。
私にとっては本当に感動で胸が一杯の回になりました♡

そして、次回予告には久しぶりの
上条さん!美琴ちゃん!五和さん!インデックス!黒子が登場
上条さんの記憶喪失を知った美琴ちゃんはどう行動するのか
楽しみですね♡

いつも読んでくれてありがとう
今日はここまでです♬
{/netabare}

【7話を観た感想】
{netabare}
今週はファンの心を…くすぐる回でしたね♪
学園都市の生徒の賑やかで愉快なとある日常のお話です。
箸休めみたいなゆるっとした回で
お話も難しくなかったので
私もまったりとホットミルクティーを飲みながら
レビューを書いています♬

久しぶりに帰ってきた日常
久しぶりの上条さんの登場にプチハーレムが勃発

上条家の台所に転がり込んだ五和さん!
お風呂のお掃除をするインデックスさん!
偶然同じスパを利用していた美琴ちゃん!
この回で恋のライバルに一歩リードする女の子が
いるかもしれません…♡

今回、夜の学園都市の奇抜なフォルムの発電所に
目が釘付けになってしまいました。

科学のハイテクを駆使して作り上げた学園都市って
つくづく興味深い街だなと思うのです。

星空を天井に投影しているという第22学区の
夜の風景は神秘的な静けさの中、青く煌々と輝き
とても幻想的な光のセカイが広がっています。

東京 お台場にあるヴィーナスフォートも
天井を星空にしていて光の演出がとっても素敵
あの何倍も広いセカイだなんて考えただけで…
ドキドキ♬

スパの外観はSF映画に出てきそうな建物で
内装は洋風ですね。
天井が高く開放的で湯船も広々の大浴場で
窓から色とりどりの華麗な光の景観が見えます。
ジャグジーあり。アトラクションあり。
こんなスパ行ってみたいです♪

3人のヒロインが1つの湯船に集結した姿は
圧巻でしたね!
華やかな少女たちのお風呂タイム
やっぱり話題は・・上条さん。
上条さんにやきもきしっぱなしの
ヒロインが集まったお風呂は
ただならぬ雰囲気になってしまいました…ね

上条さんとの距離を縮めて進展するヒロインは
誰なんでしょう。

皆さん、とってもかわいいんですけど
私は上条さんの事を考えすぎて
お風呂でのぼせてしまい
担架で運ばれて無念の退場となった
美琴ちゃんを陰ながら応援しています。
だってかわいいんです♪

後半の急展開でいよいよ神の右席の一人である
アックアと激突します。(3話以来ですね)
特殊な能力を持っているだけの
上条さんの命まで奪おうとは思っていないみたいで
期限までに右腕を差し出すならばその命は見逃すと
1日の猶予を与えるのです。
やっぱり慈悲深い聖人様ですね。

満身創痍で戦う上条さん…
この状況をどう打開するのかな?

来週の予告に一瞬ねーちん(神裂火織)が映っていました。
お姉さまがついに始動ですか!
8話はドキドキ回確定ですね!

そして、エンディング映像が変わりましたね
インデックス…かわいい♡

いつも読んでくれてありがとう
今日はここまでです♬
~世界中敵に回しても君を守るよ~
{/netabare}

【8話を観た感想】
{netabare}
色々あった8話ですけど…
これだけは先に言わせて下さい♡

OPが終わってぼーっとCMを観ていたら
驚きです…!そして思わず笑ってしまいました!

だって、あの一方通行さんがDVD発売の告知を
担当しているんです。
12月26日に発売する、とある魔術の禁書目録IIIのVol.1
『暗部組織の有象無象を確認するには
うってつけじゃねーかよー』だそうです。
提供は学園都市、ダークで、ちょとノリノリな一方通行さんが
お届けしました(笑)

今回は2人の華麗なヒロインが
派手なアクションを繰り広げるバトル回でした。

まず1人目の五和さん。
ダークなオーラをまとってアックアに戦いを挑みます。
こんな五和さんを見たの初めて!恋する乙女ってすごい…
神の右席にも物怖じせずケンカを売っちゃうのですから!

そして2人目はねーちんこと、神裂火織。
8話目にして待望の登場です!!
この世界に数人しかいない聖人の1人であり
明らかに別格のオーラを醸し出しています。

アックアとの激突では煌めく剣技と
すばやい動きで迫ります。
髪が暴風になびく様子は、美しくて見とれちゃった
やっぱり最高にかっこいいです!
ただ、ねーちんがやや押され気味なのがちょっと心配。 
仲間を守りぬく強さを発揮するねーちんを見たいですね。


次回は戦いの続き!
聖人同士の本気の戦いの行く末を見届ける決意はできました!(ドキドキ)

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【9話を観た感想】
{netabare}
「ねーちんが負けるなんて絶対っ、嫌っ!!」
ってテレビの前で叫んでいました!

前回に続き、アックアVSねーちんです。
戦いともいえないような一方的なアックアの攻撃
ねーちんの痛々しい姿に、私何度目を背けてしまったか…
同じ聖人で、ここまで力の差を見せつけられるとは…
アックアは強い!圧倒的に強いんです!

この事態を好転させたのは仲間(天草式)と共に戦うこと
天草式の互いを補い合う戦法が光りアックアの弱点をつきます
最後は上条さんのアシストが入り、
皆の力を1本の槍にこめてアックアへ命中。
クライマックス来たーーって感じです!

アックアが本物の悪党とは思えなくて
手放しには喜べないのですが(特に人生を振り返るあの回想)
でも皆で力をあわせて掴む勝利
うん。やっぱりこういう展開好きだあ!

さすが上条さんここぞという時の一発(アシスト)
やってくれますね!

野心も下心もなく救いたい!っていう本能だけで
行動しているのが凄い!
その結果、またモテちゃうんですよ…上条さん。

けなげでかわいい恋する乙女の動向も見所でした。
⚫御坂美琴
「この人が好き」と気づく瞬間ってあります!
自分の上条さんへの想いに気づいたシーンがとっても素敵。

⚫インデックス
おしおきで一杯噛んじゃいました。

⚫五和さん
五和さんのおしぼり大成功!
噛まれた頭部をかいがいしくお世話して…癒せました。

⚫神裂火織
面と向かって感謝の言葉を伝えるのはとても恥ずかしいの?
それとも・・・?
土御門さんの煽りすごい!
それに負けて堕天使エロメイドセットを着ちゃう
神裂さんの後ろ姿がかわいかった♡
あにこれで私が作成したメイド服が似合うキャラ10人に
近日入っちゃう勢いです!

上条争奪バトルも激化していますね(笑)

そしてまた新たな敵が登場。
神の右席を束ねる右方のフィアンマ。
現状は右腕にとてつもない力を握ってはいるけど
完璧に引き出すことは出来ないようです。
しかし禁書目録の知識があれば使いこなせるみたい
そう、狙いはインデックス!

次回はアークビショップに命を受けた
インデックスと上条さんがイギリスに行くみたいです。
インデックス上条回!楽しみ♪

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【10話を観た感想】
{netabare}
遂に、神裂さんと五和さん恋のバトルの幕が
切って落とされました!
※ってそんなメラメラ系ではないんですけど…笑

前回後ろ姿だった、ねーちんの真正面姿が解禁されました。
とてもえっちなメイド姿にドキドキデス…!!
男の子だったらこのねーちんに悩殺されちゃうのかな…
腰に手を当てて、お顔の前でピースしていますね、
あんな笑顔のねーちん、あまり記憶にないんです。
お洋服を着て自分に自信がついて笑顔になれるなら
どんどんそうしましょう!
笑顔のかわいいねーちん魅力的ですよね♡

上条さんと美琴ちゃん二人のやり取りも見ていて
本当に楽しいんです。
美琴ちゃん、恋心に気づいたから
改めて上条さんを意識しちゃってますね
二人だけの秘密を共有できると本当に嬉しいよね♪
さて、見守りましょうか!


そして久々にメインヒロインに返り咲いたインデックス。
管理役の上条さんと共にイギリスに呼ばれ飛行機で向かいます。
修道服じゃないインデックスも新鮮でいいですね。
女の子っぽい上半身のフリルの入ったキャミワンピ
とってもかわいい!
『ビーフオアフィッシュ!ビーフオアフィッシュ!』
やみつきになっちゃうリズムでした♬*


また、それはいつも、突然やってきます。
なんとテロリストと同じ飛行機に乗り合わせてしまうのです。

【自分用の出来事メモ】

・フランスのテロリストの狙いが不時着安定装置。
これを使って飛行機を爆破させる。
動機→空路を封じる。
・テロを察知していたアークビショップが
コックピットの燃料を誤表示させる。(燃料低下)
動機→安全な場所に飛行機を着陸させるため。
・アークビショップの作戦が失敗してステイルを
飛行機に向かわせる。
・上条さんが冴えた推理力をみせて
テロの仲間が他にいることを突き止める。
上条&ステイルがテロリストを退治。
・飛行機がイギリスへ無事到着。
~メモ終了~

飛行機内という緊迫した密室の中で
ドキドキとスリルがあるのかな?
と思っていたんですけど案外あっさり解決でした。
久しぶりにステイルの活躍見れましたね。
ちょと格好よかったです!

最後には、また新しい敵が現れます!
神の右席を束ねる右方のフィアンマよりこちらが先みたい…
見た目だけでは強いか弱いか全く分からない
可愛い女の子四人がとても物騒なことを言っています。
…でも、やっぱり強そう…!!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【11話を観た感想】
{netabare}
また続々と新しいキャラクターが登場しましたね!
イギリス王室の4人と「新たなる光り」という4人組。

私、頭を整理するために『禁書キャラ相関図ノート』を
書いているのですが…

最近キャラクターのお顔のイラストも追加してみたんです♪
自由気ままに描く落書きみたいですが…
キャラの個性を表現して描く面白イラストが
とっても楽しいんです!
キャラ相関図ノートは回毎に賑やかになるばかりです♡
(報告でした)

インデックス、ねーちん、上条さんは作戦会議に出るため
バッキンガム宮殿を訪れました。

女王エリザード、3人の王女もそれぞれ個性があって
面白いんです!
…ちなみに私の禁書ノートでは女王にジャージを
着せちゃってます♪

・女王 エリザード
カーテナという剣を所有している。
天使長ミカエルと同質の力を得られる。

・第一王女 リメエア
ジメジメしている…笑
頭脳に特化。

・第二王女 キャーリサ
軍事に特化。
向こう気が強そう。

・第三王女 ヴィリアン
人徳に特化。ウィリアム オルウェルを想っている?

上条さんとの記念撮影では写真に写りたくてしょうがない
王室の方々の少しぶっ飛んだ行動に
声を出して笑ってしまいました。

一見控えめだけどグイグイ写りに来たヴィリアンや
インデックスの寝顔も写っていて欲しいな
想像するだけでちょと楽しいのです♪


そして、後半は「新たなる光」という4人が動き出します。

一個のカバンが歴史を変えるかもしれない!

「新たなる光り」が運んでいたカバンの中身は
イギリスの行く末に関わるすごい物だったのです!

「新たなる光」のメンバーのひとりレッサーちゃん。
ストレートの黒髪にワンポイントとして
金のメッシュをプラスしたヘアスタイル
ハートの尻尾が可愛くて気になっていたんですけど
いきなりドジっ子マックスで思わず笑ってしまいました♬

オリアナお姉様のセクシー大胆な攻撃すごかったです!
レッサーちゃんに見事な角度で突き刺しキック!
お姉様、強すぎます♡

最後には衝撃の事実が明らかになります…
「新たなる光」を裏で操っていたのはキャーリサだったのです。
運んでいたのは、カーテナオリジナル。英国最大の霊装です。

キャーリサと騎士派までも敵に回り
一体どうなっちゃうのでしょうか!!
そして予告にはウィリアムオルウェルが
どうして?だってあの時…混乱しています。
次回もすっごく楽しみ!!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【12話を観た感想】
{netabare}
遂に、第2王女キャーリサと騎士派による
クーデターが勃発しましたね!

アニェーゼ率いる修道女の前に立ちはだかる
甲冑に身を包んだ騎士。

空の上では箒で飛ぶ魔女と空飛ぶ騎士がぶつかり合い、
ここはもう混沌とした戦場なんです!

そんなセカイを切り裂くように現れたのは、
なんとウィリアム オルウェル(アックア)でした。

9話では戦いに敗れ、回想シーンが流れていたので
帰らぬ人となったのだと思っていましたが、

絶体絶命の危機に陥っていたヴィリアンを救うために
戻ってきたなんて、かっこよすぎです!

「見捨てなさい!」と言うヴィリアンに
「あなたが私を信じなかったとしても、
私があなたのために戦う理由は何ら揺らぎません」

これ、好きになっちゃうじゃないですか…

そんなことを言って、もし戻ってこなかったら
あなたのこと絶対に許さないんだからね!!!笑

そして、ウィリアムはかつての友人(ナイトリーダー)と
剣を交えることになるのですが、

ウィリアムは聖人崩しを受けた影響からなのかな?
かなり押されていました。

何度も傷めつけられ、それでも立ち上がる姿、
私、ヒーローに見えてしょうがなかったです!
いいえ、王子様に見えてしまったかも!
…お姫様抱っこしていたし♡

揺るぎない信念を持つウィリアムが
とにかく素敵な回でした!

とある魔術の勢いは増すばかり!
…やっぱり私、この作品が大好きです♪

読んでくれてありがとうです。
今年のレビュー納めとなりました!

秋から初めて放送を観るようになりまして
それを記念(?)して回毎のレビューを始めてみたわけですが
毎回感想をメッセージ、メールで頂きありがとうでした。
とっても励みになりました。
…感謝♡

ご挨拶行けたらお邪魔しようと思います!
良いお年をお迎えください♬
{/netabare}

【13話を観た感想】
{netabare}
ウィリアムとナイトリーダー、かつての友人同士が激突。

守るもの(第三王女)があれば強くなれるというのは
嘘じゃないんだ…って信じさせてくれるみたい

戦う相手を知り、ナイトリーダーが思いつかない戦略を
立てることで出し抜くことに成功
ウィリアムの戦いはお見事でした♡

後の場面で戦いを制したウィリアムがナイトリーダーと
電話で普通に話している様子は見ていて微笑ましかったです♪

ねぇ、いつ電話番号なんて交換していたのかな?

これからも二人には良い関係を保ちながら
お互い切磋琢磨していって欲しいですね。


後半では英国最大の霊装カーテナ オリジナルを
手にしたキャーリサに立ち向かうものの

いとも簡単に吹き飛ばされてしまう上条さんとインデックス

そこに思いもよらぬ救いの手!ピンチを救ってくれたのは、
ウィリアムです!!

剣を交えたことがある相手と良好な関係を築ける
彼もまた主人公のようにも思えます。
ヒーローの器を感じましたね!

最後は、ほのぼのシーン。
戦の前の腹ごしらえは仲間を集めて、
机いっぱいに美味しそうなお料理を並べています。

まるで最後の晩餐みたいですね。
・食いしん坊インデックスも満足なディナーです!
・お肉を欲張るアニェーゼちゃん
・ねーちんは甘党でした?ショートケーキ確保♪

『ついに時が来たのよな!!』
空腹を満たした後に待っているのは戦い。
英国の命運を分ける戦争の始まり!

ローラ達と合流した第一王女も動いていました。
『頭脳』に優れている彼女の作戦は
実行することができるのか?
これまでにない程の壮絶な戦いになりそう…
次回は新年の第一回です。
固唾を呑みながら戦を見守ろうと思います!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【14話を観た感想】
{netabare}
イギリス全土を巻き込んだ争いは激化していた。
もしかして、とある史上最も大きな戦いかもしれません。
それにしても展開が早い。
ものすごいスピードで物語が進んでいきます!

多忙で時間がない人に、やさしいアニメみたい
私ダイジェストを見ているのかと思っちゃいました!

でも、これまで敵対していた、ねーちんとウィリアム、
そしてナイトリーダーが
共通の敵によって一致団結する展開は
見ていて本当に心の芯から熱くなってしまいました。

インデックスの呪文詠唱による活躍も見所でした。
無表情で何処か威圧的な雰囲気を醸し出していて
かっこいいんです♡
とあるのヒロインインデックスはやっぱり健在なんです。

最後は女王エリザードがカーテナの力を
イギリス国民へ再分配して
『立ち上がれ!国民一人一人がヒーローなんだー!!』って、
この争いを皆で終わらせると思いきや

ウィリアムが加速させた上条さんのすごい右手パンチが
キャーリサのお顔に命中します!
(敵と言えど女の子へのお顔パンチは目を背けちゃいます…)

折角集まったイギリス国民と五和さんの活躍も
見たかったけれども

最後はやっぱり上条さんの拳で決着となるのですね!

喜ぶのも束の間…この争いの裏でフィアンマが
何かの霊装を奪ったことにより

上条さんは今度ロシアへと向かうことに

め、目まぐるしい…

次回予告にはアクセラレータの姿が!!
三期ではもう見れないのかなと思っていたので
とっても嬉しい!
次回のアクセラレータ楽しみです

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【15話を観た感想】
{netabare}
再び舞台は学園都市です。

ということで一方通行、浜面仕上、
科学サイドキャラクターの登場です。

自らを一流の悪党と名乗りながらも
自分の流儀を持って人を救う一方通行が、
とってもかっこよかったです!

被害女性への配慮として回収班には
女性を指定して向かわせ
その際、着替え一式も用意させたり、
テロリストから少年を助けたり、
妊婦と赤ちゃんの命を助けたり、

初めて一方通行を見た時のことをよく思い出しますが、
環境が悪かったとはいえ、とても怖かったんです。

それがまさかこんな日が来るなんて
思いもしなかったです!

今回の一方通行の繊細な配慮に感動。
もっとすきになってしまいました♡

ラストオーダーとのツーショットシーンが
中々見れないのは、制作サイドに
焦らされているのかもと思うようになりました。
電話越しでのシーン。
嬉しかったのか、ちょと笑顔がこぼれる一方通行
(こんなのいいね)

予定が変わらなかったら週末は二人会えるみたいだし
今度こそ、お願いします!笑


後半は麦野撃破により解散したアイテムの
残りメンバー浜面と絹旗ちゃんと滝壺さん!

浜面はウサミミ見ただけでバニーちゃんを
想像しちゃったり、えっちなことを沢山考えて
お鼻から血が何回も出ていましたね。笑
なんだかんだ言っても浜面と絹旗ちゃんと滝壺さん、
仲良し掛け合いが楽しそうでしたね!

無能力者だけど頑張る浜面は素敵です!
3期は活躍するって聞いていたので期待しています♪

次回は学園都市の闇に迫るみたい!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【16話を観た感想】
{netabare}
前回、思いもよらぬ救いの手で
一般人のピンチを救っていた一方通行!!
今までの一方通行からは想像もできないような行動に
…きゅんとしました♡

そしてなんと今回は、助けられた側が一方通行のピンチを
救うという素敵なお話でした。

一方通行を中心として優しい助け合いの輪が広がっています…ね

真っ直ぐな瞳を向け『だったら僕も行く!一緒に戦う!』
あの正義感が強くて勇気ある少年、大物になる予感!!
どこかでまた会えるといいですね…


浜面もカッコよかったです。
覚悟が決まった浜面はもう逃げたりしません!

でも勘違いで一方通行に向かって行った時は、
すごーく冷や冷やしました。

ピンチな局面を共に乗り越える度に
浜面と滝壺ちゃんの仲良し度は
ゆっくりと、でも確実に上がっていますね。
もっと仲良くなっちゃったら私、祝福したいな♪

今回新らしいEDでした。
大人な雰囲気を醸し出したインデックス
表情がとっても色っぽかったですね。

16話個人的に神回でした!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【17話を観た感想】
{netabare}
遂に、学園都市のお話のクライマックスです。

いつも以上に、お話がめまぐるしく展開されたので
忘れないように主な出来事をまとめました。

・エツァリを倒すためにテクパトルとトチトリが
シオキシを利用して潜入していた。

・一方通行が上条さんのことを
思い返すだけで頭にくるぐらいの善人だと言っていた。

・レベル0の浜面仕上は、アレイスターにとって
イレギュラー中のイレギュラーだった。

・麦野が生きていて浜面の命を狙いに来た。

・ドラゴンの正体は、かつての魔術師アレイスターに
必要な知識を授けたエイワスという者だった。

・ラストオーダーに命の危機が迫っていた。


あっちでもこっちでも戦いが巻き起こり、
その戦いの中で滝壺ちゃんと浜面の恋が一気に発展しました。

とあるシリーズはヒロイン側からの
一方的な片想いが多いのですが、

滝壺ちゃんと浜面がついにキスしちゃいました♡
「離れたくない」滝壺ちゃんと「離したくない」浜面の
お互いの想いが通じ合うハグでしたね。

一方通行もラストオーダーを抱きしめていました。
それはそれは愛しくて大事で大切な宝物を包み込むように、
そして、これから起こる様々な困難から、
「自分が守る」そんなハグでしたね。

それぞれがそれぞれの目的を追い
ロシアへ向かっていく
運命の一戦へ…

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【18話を観た感想】
{netabare}
ロシア大統領により宣戦布告され、
学園都市とロシア全てを巻き込む
第三次世界大戦がはじまり、
あちらでもこちらでもバトルが起こります。

そしてなんと今回からOPが新しくなりました。
前回に続き黒崎 真音さんです。

目に焼きつくような派手でスピーディーな映像と、
伸びやかでパワフルな歌声とあいまって、
観る人の心を揺さぶるような…
「とある」らしさがいっぱいのOPでしたね。

中でも一方通行の戦闘シーンがかっこよくて、
気分が高揚しちゃいました!

凄い物が始まるぞという予感
三期もラストスパート突入ということで、

観ている方々と盛り上がっていけたら嬉しいです!


今回からロシアですが、とてつもなく寒そうです。
一方通行の冬オールホワイトコーデは
雪と同化しちゃってるみたいで…新鮮でした♪笑

待ちに待った一方通行とラストオーダー。
決して、ハッピーな再会とは言えないけれど、
ようやく会えたね…

『やっと…久しぶりにあなたの顔を見られた』
震える小さな手を伸ばすラストオーダー

不条理な運命なんかに負けないで欲しい!


今回の皆の動きをメモしました。

⚫上条・レッサーチーム
インデックスを助けるためフィアンマの元へ向かった。

⚫一方通行・ラストオーダーチーム
エイワスからの助言をもとにロシアに訪れた。

⚫浜面・滝壺チーム
滝壺の治療薬を求め探す。

次回は、仮面をかぶった謎の少女と
一方通行が対決するみたいです。
すっごく楽しみ!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【19話を観た感想】
{netabare}
あぁ、なんてことですか・・・すごい展開でしたね!!
今の私、心臓の鼓動が大きい気がします…

前回出てきた謎の仮面少女の正体は、
ミサカネットワークから悪感情だけを
取り出すよう作られた番外個体だったのです。

髪型も背丈も美琴ちゃんと同じなんですから
一方通行が背を向けて逃げちゃうわけです。
それにしてもあんな姿初めてですよね?

番外個体…倒されて一方通行に精神的ダメージを
与えるのが目的という。

一方通行は贖罪の為に、これまでずっと「妹たち」を
守り続けることを誓い行動してきましたよね。

もし番外個体を倒してしまえばそれが全て水の泡に
なってしまうのです。
精神的に追い詰めようとする学園都市のやり方には
憤りを感じます!
本当に酷い!!

一方通行の悲痛な叫びを聞いていたら
ちょっと心にダメージを受けてしまいました…

けれど一方通行は、番外個体を救えば
学園都市の目論見を挫くことができると考えるのです。

『守れる力があるってことを見せてやる!』
と思い直した一方通行が、あまりにもかっこいい!
もう、かっこいいしか言葉が出てこないです!!

悪感情だけしか持っていないという番外個体をどう救うのか、
救えるのか?
今後に注目です。

それから同じ神の右席であるヴェント対フィアンマの対決も
勃発しました。
先制攻撃を仕掛けたのはヴェント。
謎の船の技かっこいい!!
いい勝負になるのか、と思いきや、
フィアンマに全く歯が立たず勝負は一瞬でつきます。
舌の十字架チェーンのシーン…痛いし怖かったです 泣

一方通行、上条さん、浜面、
3人がそれぞれの境遇で、必死で自分の守るべき物を
守ろうとしていた回でした。

次回のナレーションで上条さんが、
最強と最弱が再び激突するって言っていたけれど、
最強は一方通行で、
最弱はレベル0の上条さんか浜面??
そんなのどうしよう、リアルタイムで観れたらいいな。

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【20話を観た感想】
{netabare}
守るべきものを守るためロシアを訪れていた二人が遂に、
ここで再会したのです!

予告で言っていた最強vs最弱というのは、

一方通行vs上条当麻という激熱なカードでした。

やっぱり、一方通行は上条さんのことをヒーローって認めて
心密かに憧れているんだね。

救いのない思いをぶつける一方通行、
戦いながらもお説教をやめない上条さん、

これまで善悪に囚われ過ぎて迷っていた
一方通行の背中を押していましたね。

でも、この戦いで救われたのは一方通行だけじゃなくて
上条さんも!!
そう、あのお説教は自分に向けた言葉でもあったと思うのです。

【今回起こったことメモ】
・一方通行の回想に出てきたラストオーダーが可愛すぎます♡
・ひょんなことから浜面とアックアが共に戦うことになる。
・麦野は不死身なの?まだ浜面を狙っているようです。
・美琴ちゃんが上条さんを追ってロシアに来ようとしている。
・レッサーちゃん、上条さんの性格をよく分かっていて仲間感すごい!

次回は、さらに皆がロシアに集結!美琴ちゃん…楽しみ♪
今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【21話を観た感想】
{netabare}
上条さんを追いかけてロシア入りした美琴ちゃん。
行動が早いです!やっぱり恋のチカラなのかも
…うん、きっとそう♪

そして今、ロシアにはミサカちゃんがいっぱいです♡
・本物の御坂美琴
・ラストオーダー
・シリアルナンバー10777のミサカ
・番外個体のミサカ

21話でのそれぞれのミサカちゃんに注目してみました!
・御坂美琴
ロシアの寒さに負けないコーデが可愛い♡
特に白のファーハット
飛行機から落下、地面に電撃を打って着地するシーン
かっこいい!

・ラストオーダー
かわいいお洋服を着させてもらいずっと眠っていました。
目が覚めるために必要な謎の紙の解読はできるのか…

・シリアルナンバー10777のミサカ
銃を片手にバカンス気分に浸っているみたい。
お姉さんにプライベートなのかずいずい確認する
お茶目な発言に笑ってしまいました。

・番外個体のミサカ
一方通行本人に「しおらしい」なんて言えるのミサカ位だよ?
なんと一方通行とタッグを組むことになります。
邪悪なスマイルは健在です!

一方通行の成長が目に見えてすごいです。
番外個体に「悪かったな」と自分の非を認めて謝り
交渉により利害が一致した関係「仲間」を作りあげました。
そして勢いのある握手!!
見ていて照れてしまいました♡

浜面はいつのまにか的確な戦況判断能力が
備わっているようです。
絶体絶命のピンチを一方通行に救われ運の良さもあるんです。

本格的に動き出したフィアンマの計画により、
上条さんは空中の島に引き寄せられてしまいます。

1期、2期に登場したキャラクターが
この決戦の地に集まりましたね。
次回がいつも以上に楽しみ

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【22話を観た感想】
{netabare}
フィアンマが計画していた『天使』が遂に動き出しました!

天使…天使かぁ、私が天使に抱いているイメージは、
マシュマロのように真っ白で、
ふんわりと優しい微笑みを持っているもの…でしたが、

イメージとは正反対に無機質で感情をあらわさないもの、
発した声が不思議でなんとも神秘的。
神々しいのに不気味な存在感を放っていましたね!

この天使を倒すためにイギリスとフランスが
共に戦うことになります。

国や所属の違う人々が結託し、互いの違いを乗り越えながら
フィアンマとの闘いに臨みます!
魔術サイドと科学サイドが交差して、
最終回に近づいている感…凄いです!

そんな中、滝壺ちゃんと浜面の場面に癒されました。
お顔の表情を見ると、それぞれの恋模様が
丁寧に表現されているんですよね。
・・私の方が一瞬照れてしまって視線を落としちゃいました。
滝壺ちゃんの笑顔は本当にかわいい
2人のひたむきな愛いいなあ♡

…上条さんと美琴ちゃんのこんな姿も見たいんだけどな

次回は、ヒョウカさんと一方通行が天使と戦うみたいです。
美琴ちゃん、戦場に割り込めるのかな

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【23話を観た感想】
{netabare}
天使の放った逃げることなど不可能な火の雨が降り注ぐ!!
そして天使を倒すため一方通行とカザキリさんが共に戦う
…ですって?
こんな展開で熱い空中戦まであってワクワクが止まりません!

上条さんからの魂のお説教を受け
ここに来てラストオーダーを救うためにと
完全に吹っ切れた一方通行。
とっても清々しいセリフだったよね
守るべきものを得て、もう失いたくないと思う
一方通行は本当に強いんです!

アックアと浜面の場面も印象的でした!
浜面が瀕死のアックアに上条さんばりの
熱のこもったお説教をして
アックアの心を奮い立たせていましたね!

他の誰かが窮地に陥った時
こうして、励まして奮い立たせるヒーロー達が
本当にカッコイイ♡

上条さんも、
一方通行も、
浜面も、
アックアも、

みんな、ヒーロー!!
今はまだ余裕で笑っているフィアンマの幻想を
壊しちゃって欲しい!

大切な人を守る所を見せて欲しい!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【24話を観た感想】
{netabare}
『まさか、○○が生えちゃうなんて!!』
タイトルは、この回で一番ビックリしたことです!笑

フィアンマに右腕を奪われ取り込まれた上条さん、
しかし再生するんです。
まさか、右腕が生えるなんて!!
イメージできる範囲を優に超えてしまい
…唖然としてしまいましたよ私。。

そして、フィアンマの心をかき乱すほどのお説教!!
成し遂げてきた多くの経験の積み重ねが上条さんを
強くさせていたのです。
経験は人を成長させるんだ。
上条さんの目には強さがありました!

フィアンマは予想外の出来事に直面して、
これまでに見たことが無い焦りの表情でしたね。

上条さんの右手に宿る謎の力の正体が明らかになるまで
もうあと一歩のところなのかもしれません。

そして浜面の活躍も見所でした!
ロシアまで追いかけてきた麦野と戦闘するも
最後は熱い説得とハグで麦野を受け止めます!
もう一度アイテムになれるのかな
浜面かっこよすぎだよ!!!

最後に、一方通行!
ようやくラストオーダーを助ける解決の糸口が
見つかったみたいですね。

予告の直前には『とあるシリーズ』スピンオフ作品
『とある科学の一方通行』のCMが流れました。
BGMも映像もすっごくかっこいい!
2019年7月放送開始かー!絶対観ます!

3期も残すところ2回なのかな
どうまとまるか楽しみです。

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【25話を観た感想】
{netabare}
もう最終回間近!(今晩)
次回で終わってしまうなんて、
とっても寂しいですね…

これまで対立していた所属の違う人々が、
共通の敵(フィアンマ)によって一致団結しましたね!

この大きな勢力と上条さんの熱いお説教で、
フィアンマを食い止めることができるのか?

今回の一番の見所は一方通行でした!!
複雑で未知数な情報処理を一瞬でこなしています。
相変わらず、頭の回転が速い速い!

そして、ビックリしたのは声を響かせ歌う一方通行
歌い出し、オペラみたいな美声だったよ♪笑

浜面と麦野は完全に和解したみたいですね。
少し前までの闘争が嘘のように馴染んでいる麦野。
強い女性であっても男性に守ってもらいたいなと
思うことは当然あると思うのです。
あれ?浜面のこと好きになっちゃったりして。。
堂々と誇らしげに『アイテム』を名乗る浜面
かっこ良かったね♡

続きがありそうな予告だったけれど
遂に今晩最終回です!!
私のとあるレビューも最終回なので
次は点数を入れようと思います!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【26話を観た感想(最終回)】
{netabare}
遅ればせながら最終話を観ました。

なんですかもうこれ泣きますよ!!

ラストオーダーのあのやさしい光に包まれた
やさしい太陽のような微笑み...
それを受けて心からの笑顔を向ける一方通行…
本当に私、心を打たれました!!
きっと笑っている一方通行も、
温かい気持ちに包まれたことでしょう…

天使の羽根が舞う幻想的な黄金色の背景が、
物語をさらにドラマティックに仕上げていました…ね


上条さんは守りたい人を守り抜くためにと
戦っていましたね。
どのような事態であってもブレずに
自らの意志を貫いていました。
この上条イズムを目の当たりにすると、
敵味方関係なくどん底から這い上がれるんだとか?
上条当麻に関わるとそうなんです。
魔術?科学?レベル?上条さんパンチが一番強いんだから!

上条さんがインデックスに謝罪するシーンも良かったです。
心をすべてさらけ出すかのように誠意を込めた謝罪
インデックスを大事に思っているという気持ちも
伝わったと思います。
二人が見せた清々しい表情がとても印象的でしたね。

ここへ辿り着く前に上条さんを助けようとしていた
美琴ちゃんと10777ミサカの奮闘も忘れないよ♪

あと、忘れてはならない人がもう1人。
浜面仕上。
こんなに活躍キャラクターになるとは…驚きました。
1人の人を助けるために戦いの渦に飛び込む勇気や、
上条さんに影響されたレベル0なりの熱い戦い。
超浜面でしたね。
守りたい人を守るためなら冷酷にもなれる。
最後に強烈なインパクトも残しましたね。

そしてアレイスタークロウリーの登場。
いつも容器の中(?)で逆さまにひっくり返っていた
あのお方です!
上条さんの右手に宿る謎の力を秘密を少しだけ
明らかにしていたけれど、
それは想像を超えるすごい能力なのかもしれません。

最後の最後には知らないキャラクターが怒濤の登場、
最終回の終わりかたというよりは、
すぐにでも4期の予定があるよ!そんな雰囲気でしたね。
上条さんの右手の秘密が明らかになるのもその時なのかな。

(まとめ)
3期の26話、色々感じながらの完走でした。
原作は未読でしたので展開、雰囲気や場面の移り変わりの早さ
それに加えて作者でも扱いきれなくなっちゃうんじゃないの?
と心配になる程の沢山のキャラクターの登場に、
とても翻弄されてしまいました。

それでも、私はこのとある作品が好きなのです。
キャラクターがとても魅力的だし、
だからこの作品を応援したい、
あの人の活躍をみたいって、

『やっぱり私はとある作品のファンみたいです!』

このアニメに関わってくれた方々お疲れ様でした。
ありがとうございました。

一緒に観てくれたあにこれの皆様もありがとうです。
おかげで楽しさ倍増でした。

この後にシリーズで放送が決まっているのは、
とある科学3期と、とある一方通行ですね。
とある一方通行では、まだ一方通行が、
悪の美学を持っている時代なので、
今の一方通行からすると黒歴史になっちゃいますね。

最後に3期視聴後の私のお気に入りキャラクターベスト3を
お届けして締めようと思います。

男性部門
1位 一方通行(ラストオーダーとの掛け合い♡)
2位 アックア(男の中の男ってこんな人)
3位 浜面仕上(祝)アイテム&彼女

女性部門
1位 インデックス(とある魔術のヒロインはこの子です)
2位 御坂美琴(10777との掛け合い♡)
3位 ねーちん(堕天使エロメイドさん)

シスターズ部門
1位 ラストオーダー(太陽の様な笑顔)
2位 ミサカ10777(お姉さまとの掛け合い)
3位 ミサカワースト(存在が気になります)

初めての回毎レビューでした。
読んでくれてありがとうございました♡
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 70
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

覚醒してぶち壊す

神の右席とか無能力者とか色々な話があり、最終的には上条当麻覚醒に僕は全て持っていかれた。相変わらず最弱じゃない。
{netabare}右腕持っていかれたのに、凶悪な形で復活とはね。{/netabare}

あとはフレ/ンダにも衝撃を受けた。仕打ちが酷くない?あんまりよ。
{netabare}身内でなかったのかい?麦野沈利さん。{/netabare}
No.2の話もちょくちょく絡んでいて若干混乱。

御坂美琴と上条当麻の恋模様にも今後期待?アニメ化するのか?


OP
Gravitation 歌 黒崎真音
ROAR 歌 黒崎真音
ED
革命前夜 歌 井口裕香
終わらない歌 歌 井口裕香
Gravitationの作詞で川田まみさん携わっているけど、黒崎真音さんがOP。ロックだねえ。前半の楽曲のイントロ好き。
EDはインデックスを演じる井口裕香さん。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力(レベル0)』から『超能力(レベル5)』までの六段階で評価されていた。とある高校生・上条当麻(かみじょう・とうま)も、学園都市に住む学生のひとり。彼は自分の右手に宿る力――異能の力なら神の加護すら打ち消す『幻想殺し(イマジンブレイカー)』のため、落第寸前の『無能力』の評価を受け、不幸まっしぐらの人生を送っていた。そんな上条の学生生活は、夏休みのはじめに空から降ってきた純白のシスターによって、大きく変わってしまう。「魔術」の世界から逃げてきたという彼女――『禁書目録(インデックス)』との出会いに始まって、さまざまな事件に巻き込まれていく上条。科学と魔術が三度交わるとき、物語は大きく動き出す――!!



1. 混乱
夏の終わりに起こった、何者かによる学園都市への大規模な襲撃。外部の宗教組織による犯行と発表されたこの事件に端を発し、欧米のローマ正教圏では、学園都市に対する反発が高まっていた。各地で頻発し、過激さを増していくデモ活動。そんな状況をあおるかのように、学園都市では迎撃兵器ショーが開催され、両者の緊張はいや増していた。緊迫した世界情勢の中、学園都市のとある高校でも激しい戦いが繰り広げられていた。『クラスの三バカ』上条・土御門・青髪ピアスによるバニーガール最強論――男たちの真実を求める戦いに、鉄壁の女・吹寄を巻き込んで白熱する論戦は、罰当番の宣告によって終わりを告げる。しかし、そんな平和な日常風景の裏側で、事態は着々と動いており――。

2. 神の右席
統括理事会のひとり、親船素甘の命がけの行為によって知らされた、世界的混乱の原因。上条は土御門とともに、ローマ正教の持つ霊装『Document of Constantine』――『C文書』を追って、フランス・アビニョンへと飛ぶ。降下の途中に土御門とはぐれてしまった彼に手を差し伸べたのは、天草式十字凄教の少女・五和だった。天草式はイギリス清教からの依頼でフランスの調査に訪れており、その目的は、やはり『C文書』に関わるもの。彼女と合流して行動を開始する上条だったが、『C文書』の影響は、すでにアビニョンにも及んでいた。暴動へと発展した対学園都市のデモに巻き込まれ、身動きが取れなくなってしまったふたりは、土御門との合流をあきらめ、教皇庁宮殿を目指す――。

3. C文書
バチカンとアビニョンの教皇庁宮殿を繋ぐ『パイプライン』を断つため、行動を開始した上条と五和。しかし『神の右席』左方のテッラが白いギロチンの刃を振るって彼らの行く手を阻む。『神の右席』としての特別な術式『光の処刑』の前に上条たちは苦戦を強いられ、追い詰められていく。ふたりに土御門が合流し、形勢逆転かと思われたそのとき。激しい爆発音を響かせ、空からなにかが降ってくる。上条たちの目にはなじみのあるその鉄の塊は、学園都市製のパワードスーツだった。街中で戦闘を始め、暴徒と化したデモの参加者たちを排除していくその一団。さらに上空には、学園都市の超音速ステルス爆撃機が姿を現す。上条たちは、『C文書』を手に逃走を図るだろうテッラを追う――。

4. 学園都市暗部
アビニョン強襲の熱が冷めやらぬ秋の学園都市。街の暗い裏側へと落とされたアクセラレータたち『グループ』のもとに、ある情報がもたらされる。『人材派遣』と呼ばれる派遣屋の動きから導き出された、これから起こる事件の可能性。自らの守りたい者のため、『グループ』は事件の全容を探り、その阻止に動き出す。行動の先に見えてきたのは、スナイパーとその標的――統括理事会・親船最中だった。裏に隠された目的を探るうち、周辺に浮かび上がってくる、いくつかの暗部組織の名前。『ブロック』、『メンバー』、親船へのテロを実行した『スクール』、そして彼らの動きをけん制していた4人の少女たち『アイテム』。彼女たちもまた動きだし、再び『スクール』へと襲い掛かる――。

5. 垣根提督(ダークマター)
『アイテム』の追撃をかわし、親船暗殺の裏に隠された目的――『ピンセット』の奪取に成功した『スクール』。その戦利品は学園都市7人の『超能力者』のひとりにして『スクール』を統べる、垣根帝督の手におさまっていた。一方、さらなる情報を追って、衛星へのクラッキングを阻止しようとしていたアクセラレータたちに、『ブロック』に潜入していた海原からの連絡が入る。自分たちの行動が彼らの思惑にのせられたものだったことに気付いたアクセラレータたちは、海原と合流し、『ブロック』の真の標的が結標であることを突き止める。次に狙われるのは、彼女の弱点となる少年院に収容された仲間たち。そして、急行した彼らの前に、海原のかつての仲間、アステカの魔術師・ショチトルが現れ――。

6. 超能力者達
逆転の一手を封じるべく、『アイテム』の隠れ家を襲撃する『スクール』。呼び出しに駆けつけた浜面の前には、倒れ伏した絹旗と滝壺、そして学園都市第二位の姿があった。身を挺して彼を守ろうとする滝壺と、それをあざ笑う垣根。身を削って使われていた彼女の能力の真実を知った浜面の胸には、強い決意の火がともる。滝壺を使いつぶしてでも『スクール』を追い詰め、一発逆転を狙おうとする麦野の前に、立ちはだかる浜面。超能力者vs無能力者の絶望的な戦いが始まった――。一方、着々と目的へと歩を進めていた垣根は、最後のピースを手にすべく、行動を始める。標的は学園都市第一位、アクセラレータ。対決の舞台を整えるために、垣根はラストオーダーに狙いを定める――!

7. 第三階層
とある昼下がり。不幸な事故により、購買全滅、食堂満席の憂き目にあい、空腹の極限に追い込まれる上条たち。やむを得ず校外への脱出を試みた彼らに、職員室から刺客の手が無慈悲に迫る。絶体絶命の上条を救ったのは、なんと五和だった。なんでもローマ正教の刺客から彼を護衛すべく、天草式が派遣されたとのことで、むやみにやる気満々の様子。なんとも納得のいかない上条だったが、なし崩し的に奇妙な共同生活が開始されることに。台所でお料理する女の子という男の子の夢を満喫したり、居候のお手伝いで風呂釜が破壊されたり……。そんな楽しい一日の終わり、上条たちの前には、夜の闇を割いて『神の右席』後方のアックアが姿を現す――!

8. 聖人崩し
一日待つ。そう言い残して姿を消したアックア。その絶望的なまでの力の差に、上条は入院を余儀なくされ、五和をはじめ、建宮たち天草式の面々もまた叩きのめされていた。それでも、救われぬものには手を差し伸べなくてはならない――。襲いくるアックアと対峙すべく、万全の準備を整える建宮たち。そして、学園都市無人機甲部隊の襲撃を難なく撃退したアックアの前に、再び立ちはだかる。個ではなく集団として互いを補い合い、ひとつの塊としてアックアに抗する天草式。かつて『聖人』たる当主を頂き、それをよく知る彼らには、『聖人』と戦う術があった。それでもなお揺るがず、態勢を立て直す暇すら与えぬアックアを、天草式は、起死回生の『本命』で迎撃する――!

9. 聖母崇拝
その身体的特徴のバランスを崩すことで力を暴走させる対聖人専用特殊攻撃術式『聖人崩し』。奥の手も届かず倒れ伏した天草式の前に姿を現したもうひとりの『聖人』――神裂が、アックアと刃を交える。強大な力を持つものは不用意にそれを振るうべきではないという神裂に、才能があるものだけが戦場に立ってよいのだというアックア。『聖人』同士の次元を超えた戦いを前に、天草式は自分たちの無力さに打ちひしがれる。しかし、その極限の戦いの中で神裂が口にしたのは、彼らが真に望み、待ち焦がれた言葉だった。そして、訪れた決着の裏では、ローマ正教の闇の奥から『神の右席』最後のひとりが動き始めていた。その狙いを、イギリスに定めて――。

10. スカイバス365
アックアの襲撃を退けたのもつかの間。土御門からの電話を受けて、なし崩し的に空路イギリスへ向かうことになった上条たち。待望の機内食の登場に胸を焦がし、ビーフオアフィッシュを連呼するインデックスの期待を一身に受けた上条は、フライトアデンダントさんを探すうちに機内で起こっていた事件に遭遇してしまう。イギリスとフランスを海底で結ぶユーロトンネルが爆破された事件に触発され、搭乗している飛行機がテロリストの標的となっていたのだ。その事実を知ってしまった上条は、乗客への情報漏えいと混乱を恐れた機長に閉じ込められてしまうことに。地上ではイギリス清教が事態の収拾を画策していたが、インデックスの元にも、テロリストの手が伸びる――。

11. 英国迷路
ハイジャックを解決した上条は、到着するや息つく暇もなく神裂に連れられてロンドンはバッキンガム宮殿へ。無事、食糧にありつけたインデックスはおとなしくなったものの、宮殿で待ち受けていたのは王室派――女王エリザードと3人の王女と、騎士派の長・騎士団長だった。ひどく場違いな会合に当惑しつつも、本題のユーロトンネル爆破事件について説明を受ける上条。事態はイギリス・学園都市と、ローマ正教・ロシア教会との対立に端を発しており、さらにはイギリス国内の魔術結社による妨害も考えられる状況になっているのだという。インデックスが魔術的側面から事件の捜査に赴くことになった一方、上条はオリアナとともに魔術結社への対応にあたることに――。

12. 傭兵
結社予備軍『新たなる光』が運んでいたのは、英国最大の霊装・カーテナ=オリジナルだった。失われたはずのその霊装を手にした第二王女キャーリサは騎士派を従え、英国を変えるべく行動を開始する。各地で一斉に蜂起した騎士派は重要施設を制圧、女王エリザードは捕えられ、『必要悪の教会』も分断されてしまう。上条はあとをオリアナに託し、インデックスのいるフォークストーンへと向かう列車に紛れ込む。一方、キャーリサはカーテナを扱える自分以外の人間――女王とふたりの王女を封じるべく動き出す。使用人に逃がされた第三王女・ヴィリアンを捕え、まさにその首をはねようとしたそのとき。絶望したヴィリアンの前に、ひとりの傭兵が姿を現す――!

13. カーテナ=オリジナル
騎士派で埋め尽くされた列車からの脱出を余儀なくされた上条は天草式と合流。逃亡に成功したヴィリアンを彼らに預け、再びフォークストーンを目指す。英国の加護を受けた騎士と一介の傭兵の決闘が行われていたそこには、カーテナ=オリジナルを手にした第二王女キャーリサの姿があった。キャーリサの振るう桁違いの力の前に吹き飛ばされるも、辛くも助かった上条は、『神の右席』右方のフィアンマがインデックスを狙っているという事実を知らされる。カーテナ=オリジナルの調整のためにバッキンガム宮殿へと入ったキャーリサを追って、インデックスとともにロンドンへと戻った上条。まずはクーデターを終わらせるべく、イギリス清教とともに行動を開始する――。

14. 英雄達
カーテナ=オリジナルの暴走を成功させ、カヴン=コンパスによるバッキンガム宮殿への大規模閃光砲撃を敢行するイギリス清教。しかし、大打撃を受けたはずのキャーリサは揺らがない。粛清によってふたたび騎士派を結束させた彼女に、上条たちは持てるすべてを投入して対抗する。イギリス清教が、天草式が死力を尽くし、己の勝ち得た信念を胸に、ヴィリアンが戦場に身を投じる。リメエアはキャーリサの真の目的と覚悟を探り当て、国民に語りかける。そして、女王にして彼女の母親たるエリザードが、満を持してキャーリサの前に立つ――。英国全土を巻き込んだ騒動がハッピーエンドに終わったかに見えたそのとき。とある霊装を手にした男が、目的を果たすべく姿を現した……。

15. 迎電部隊(スパークシグナル)
晩のおかずの煮込みハンバーグに野菜炒めへの挑戦。メイドの真贋談義と再会した昔なじみとの語らい。過ごしていたそれぞれの日常の、すぐ隣に横たわる『闇』へと呼び戻された『グループ』は、新たな任務――世界最大の粒子加速装置と子供たちを盾にした武装テロリスト『迎電部隊(スパークシグナル)』の排除に向かう。そこで彼らが耳にした意外な言葉は、今後の戦いの困難さを思い知らせるものだった。一方、浜面と絹旗は入院した滝壺を見舞っていた。麦野の脱落で事実上『アイテム』は瓦解。別組織への再編成を待つ絹旗とは対照的に、浜面はバニーガールへの並々ならぬこだわりを主張しつつも、滝壺の送るべき平和な未来について頭を悩ませていた。そんな彼らを、終わったはずの暗部抗争の余波が襲う――!

16. 統括理事会
『迎電部隊(スパークシグナル)』の残党を追い、彼らの逃げ込んだ第三学区へと向かった『グループ』。個室サロンを占拠していたテロリストを一掃したアクセラレータは、退院祝いの会場が占拠されたと知り、ヘリをジャックして滝壺救出のために突入してきた浜面を鉢合わせる。かつて『武装無能力者集団(スキルアウト)』を一蹴した『超能力者(レベル5)』を目の前にし、滝壺の危機を感じた浜面は、迷わずアクセラレータと対峙する。一方、再編された残存混成部隊の顔ぶれに辟易し、単独行動に出た絹旗は、砂皿の弟子、ステファニーの襲撃を受ける。そして『グループ』は、やっとつかんだ『ドラゴン』にかかわる情報を手にすべく、統括理事会の潮岸を交渉のテーブルにつかせるため、とある秘策を巡らせる――。

17. 怪物(ドラゴン)
統括理事会・親船最中の協力を得て、彼女と共に潮岸のシェルターへと突入した『グループ』。『駆動鎧』に身を包んだ潮岸のもとにたどり着いた海原が目にしたのは、シェルターの警備担当の身を借りて潜入していたかつての仲間、テクパトルとトチトリの姿だった。海原――エツァリを殺すために魔道書の『原典』を持ち出し、トチトリを犠牲にして閃光の砲撃を繰り出すテクパトル。互いに『原典』を使った激しい戦いが繰り広げられる。一方、ステファニーの追撃を退けた絹旗は、浜面たちと合流。『六枚羽』が投入された違和感から、攻撃の狙いが浜面であることを察知し、彼らを逃がすが……。そして『グループ』は、ついに潮岸から『ドラゴン』について聞き、『それ』と対面する――!

18. 独立国同盟
ロシア大統領による学園都市への宣戦布告。環境・エネルギー問題の元凶と名指しされ、核攻撃も辞さないとの表明に緊張が走る。ドーヴァー海峡ではイギリスとフランスの戦いが始まっていた。ロシアでは苦しむ滝壺を抱えた浜面が人の温かみに触れる一方で、貨物列車で移動していたアクセラレータは学園都市の襲撃を退け、手がかりとなるだろう羊皮紙の束を手にしていた。そして上条はなぜかついてきたレッサーの残念なお色気攻撃に辟易しながらも、情報の『違和感』を追うことで右方のフィアンマの居場所を探していた。たどり着いた地下施設でフィアンマの姿を確認した上条は、彼の次の狙いがエリザリーナ独立国同盟と、そこにいるサーシャ=クロイツェフだと突き止める――。

19. 番外個体(ミサカワースト)
魔術師たちを相手取った能力戦で、その力の挙動に違和感を覚えていたアクセラレータ。エイワスの言う『まったく別の法則』に思いをはせる彼の前に、空から少女が降ってくる。自らを『サードシーズン』と名乗る彼女の目的は、アクセラレータの抹殺で――。エリザリーナ独立国同盟で激突する右方のフィアンマを前方のヴェント。『神の右席』同士の戦いは、ヴェントの大規模魔術をフィアンマがこともなげに跳ね返し、意外なほどあっけなく決着する。そしてフィアンマの放った一言が、上条の弱点に深々と突き刺さり、サーシャは連れ去られてしまう。一方、燃料と交換で滝壺の具合を見てもらっていた浜面のもとには、滞在している集落にプライベーティアが迫っているという凶報が舞い込む。

20. 守る理由
略奪と破壊のためだけに集落を襲うプライベーティアに対して、住民とともに立ち上がる浜面。しかし大きな戦力差の前に次第に追いつめられ、集落を悩ませていた地雷を使った奇策にかけることに――。一方、ドーヴァー海峡では移動要塞グラストンベリを投入して魔術的に領土を拡大、攻勢をかけるイギリス側に対して、フランスは切り札を投入。『首脳』にして『軍師』たる傾国の女とキャーリサが激突していた。そしてエリザリーナ独立国同盟からフィアンマを追っていた上条は、アクセラレータと遭遇する。学園都市の放った刺客とその執拗すぎる攻撃の前に心を折られ、我を失っていたアクセラレータに、上条の叫びが突き刺さる。それは彼だけでなく、自分自身にも向けられた言葉で――。

21. ベツレヘムの星
右方のフィアンマがサーシャを手に入れ、いよいよ計画の最終段階に着手しようとしていたころ。ローマで、ロシアで、彼の暴挙を止めるべく立ち上がる者たちがいた。そして学園都市からは、ある少女がそれぞれの目的を胸にロシアに向けて飛び立っていた。上条の言葉で自分を取り戻したアクセラレータは、エリザリーナ独立同盟に到着。手掛かりとなる羊皮紙の解読のため、エリザリーナの目覚めを待つ。一方、傭兵崩れの助けを得てプライベーティアの襲撃を退けた浜面は、迫る学園都市の軍に追われるように村を後にする。そして上条は、レッサーと共に砲撃が飛び交う中、フィアンマの秘密基地へと潜入を図っていた。そのとき、大地が大きく揺れ、信じられない現象が起こる――!

22. ガブリエル
世界各地から聖遺物を集めて組みあがった右方のフィアンマの城『ベツレヘムの星』。半径数十キロに及ぶ巨大な飛行要塞から、サーシャを媒体に呼び出された大天使ミーシャ=クロイツェフが飛び立つ。一転して漆黒となった空で力を振るう大天使を前に、学園都市の戦闘機はなすすべもなく落とされていく。その暴挙を止めるべく、上条は要塞を走る。エリザリーナの処置によって滝壺の体調は回復、学園都市との交渉材料を求めて再びロシア領内へと戻ろうとしていた浜面は、『クレムリン・レポート』の存在と、その標的を知り行動を開始。そしてアクセラレータは、自分の手にある羊皮紙が空に浮かぶ巨大要塞の最後のピースであることを知り、エリザリーナ独立国同盟を出ることを決意する――!

23. ヒューズ・カタギリ
ミーシャ=クロイツェフとヒューズ=カザキリ。激突するふたりの天使の間に、ラストオーダーを救うカギを手にするべく、アクセラレータが割って入る。そして『一掃』によってすべてを薙ぎ払うミーシャの前には『神の力』を司る神の右席、かの傭兵が立ちはだかる。上条はミーシャを支えるなにかを探し、ベツレヘムの星を走る。しかしフィアンマは儀式の準備を終え、最後のピースである『右腕』を手にすべく、上条に迫り――。『クレムリン・レポート』に従って細菌兵器が使用されることを知った浜面は、先だって世話になった集落へと戻り事情を説明。滝壺とふたり、計画の阻止に向かう。一方、ロシアでミサカ10777号と合流していた美琴は、ベツレヘムの星に迫る恐るべき攻撃を知り――。

24. 禁書目録(インデックス)
9月30日の出来事を知るヒューズ=カザキリ。彼女からラストオーダーを救うヒントがもたらされたことで、すべてのピースがかみ合い、アクセラレータは動き出す。浜面への復讐に焦がれる麦野は『体晶』を摂取して能力を暴走させる。雪の大地すら溶かしつくすその力の前にひるむ浜面だったが、もう一度『アイテム』としてやり直す道を模索する。『ベツレヘムの星』では、すべての準備を整えた右方のフィアンマが、最後のキーとなる上条の右手を手にすべく、彼と対峙していた。第三の腕を振るい、遠隔制御霊装でインデックスの知識と術式を駆使し、ついには上条の右腕を巨大な剣が捕える。しかし上条は、フィアンマの力の核心にたどり着き、『世界』を救った力を手に反撃を開始する――!

25. 翼(つばさ)
『歌』のデータを手に入れ、羊皮紙の暗号を解き、理解を越える正体不明の法則を当てはめる。ラストオーダーを救うすべての鍵を手に入れたアクセラレータは、血を流しながら歌い続ける。滝壺の無事を確認したのもつかの間、学園都市の第二プランに襲われる浜面たち。『未現物質(ダークマター)』から生み出された新たな襲撃者たちを相手に、ブラフと『アイテム』の結束で窮地を切り抜ける。そして世界中で巨大な黄金の手が出現し、爆発する異様な光景が繰り広げられている中、『ベツレヘムの星』では上条がその右手で右方のフィアンマの攻撃をことごとく薙ぎ払っていた。人間の悪意ではなく、大切なものを守りたいと思う、人間の強さを信じるその心を胸に――!

26. 神の子
黄金の腕を排除すべく、各地で各勢力が手を取り合って共闘する。ローマ正教、ロシア教会、イギリス清教のトップが『ベツレヘムの星』の結合を解くべく解析を始める。無事ラストオーダーを救ったアクセラレータが、白い翼をはためかせ、黄金の光を集める空へと飛び立つ。そして上条が、遠隔制御霊装で最後の抵抗を試みる右方のフィアンマの頬に右拳を突き立てる――! 上条の脱出を助けるべく、VTOL機で降下を始める『ベツレヘムの星』のギリギリまで近づく美琴。その手は届かず、しかし上条は最後にやるべきことを成し遂げるために、インデックスたちの力を借りて、ひとり要塞の中を走る。そのとき、再びミーシャ=クロイツェフが極寒の北極海を目指して動き出す――。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長編エンタメ良作←これから見る人は第1期から通しでどうぞ。

「マハズラァア~」という麦野さんのドスの効いた声は懐かしい気がしたのですが、ハマズラって誰???そんな奴いたっけ???

本作を含めた『とある~』シリーズは劇場版も含めて全部見てるはずですが、なんせ登場キャラが多く、話があっちこっちトンでいるので、この第3期の視聴は序盤の数話で一旦打ち切って、第1期から通しで再視聴することにしました。

結果・・・

(1) やはり第1期の“シスターズ編”は別格の面白さ(※ここだけなら ★ 4.4)。
(2) その影響もあって、以降の展開でも、①美琴や、②一方通行(アクセラレータ)さんや、③シスターズ(ラストオーダーだけでなくその他のナンバーズも含めて)の出てくる回は、ほとんど外れがなく面白い。
(3) 逆にいうと、①本シリーズの本来の主人公である上条当麻君や、②本来のヒロイン(?)だったはずのインデックスちゃんがメインの話は、そこまで面白くはない。
(4) その他いろいろ登場するサブ・ヒロインたちと当麻のやりとりがメインの話は玉石混合(※どちらかというと“石”の場合が多い)。

・・・ということで、シリーズが進むにつれて、作品世界自体はどんどん壮大になっていくのとは裏腹に、評価が右肩下がりになってしまいました。

また物語の視点人物(※ほぼ主人公に該当)についていうと、

<1> 第1期はほぼ当麻メイン(※終盤の2話だけアクセラレータ・メイン)だったのが、
<2> 第2期は当麻メイン&アクセラレータ・サブのダブル主人公構成に切り替わって、さらに
<3> 第3期では、この二人に加えて浜面仕上という第三の男の視点で進行する話が加わり、実質トリプル主人公になる。

・・・まあ、私は美琴&“シスターズ”が見れればそれで良かったので何とか最後まで楽しめましたが、こんな風に視点人物を期毎に増やしていくのは、いかにもシナリオに水増し感が出てしまうので個人評価はそこまで高くなりません。
それでも、この第3期も含めて、視聴がサクサクと進んじゃうのはやはり流石と思いました。


《まとめ》
本作はじっくり考察していくタイプの作品ではなく(※設定ガバガバですし)、視聴を続けていくうちに、登場キャラたちに感情移入して彼等・彼女らを応援していくタイプの作品です(※キャラが好きになれば、まずまず楽しめる作品ということ)。
もしこれから見始めるなら、やはり第1期から通しで一気見するのが吉です。
また、本作を含めた『とある~』シリーズは、スピンオフ作品の『超電磁砲(レールガン)』の方が面白いというのはアニメファンの常識なので、本作がイマイチ合わなかった人も、そちらの方を一度試しに視聴してみる価値はあります。


◆期別評価

無印    (計24話) ★ 4.2
Ⅱ     (計24話) ☆ 3.9
Ⅲ     (計26話) ☆ 3.6 
--------------------------------------------
総合    (全74話)  ☆ 3.9

その他 劇場版   ☆ 3.8


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      鎌池和馬(電撃文庫『とある魔術の禁書目録』『新約とある魔術の禁書目録』2004年4月-未完)
監督         錦織博
シリーズ構成     赤星政尚(第1-2期)、吉野弘幸(第3期、劇場版)
脚本         赤星政尚、谷崎あきら、水上清資、西園悟、浅川美也、砂山蔵澄、吉野弘幸、金月龍之介、杉原研二、長瀬貴弘、玉井☆豪
キャラクターデザイン 田中雄一
音楽         I've sound(第1期・第2期)、井内舞子
アニメーション制作  J.C.STAFF{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========== とある魔術の禁書目録 (無印) (2008年10月-2009年3月) ======

 - - - - - - OP「PSI-missing」、ED「Rimless〜フチナシノセカイ〜」 - - - - -
{netabare}
第1話 学園都市 ★ vs.ビリビリ中学生(御坂美琴)、上条当麻(高1)とインデックスの出遭い
第2話 魔女狩りの王(イノケンティウス) ★ vs.魔術師ステイル=マグヌス
第3話 必要悪の教会(ネセサリウス) ★ インデックス回復(小萌先生の協力)
第4話 完全記憶能力 ☆ vs.魔術師・神裂火織、インデックス&魔術師達の事情判明
第5話 十二時(リミット) ☆ インデックスの自動防御機能発動 
第6話 幻想殺し(イマジンブレイカー) ★★ vs.インデックス、当麻の記憶喪失(7/28)
第7話 三沢塾(かがくすうはい) ☆ 姫神秋沙との出遭い、ステイル&当麻の三沢塾侵入
第8話 黄金練成(アルス=マグナ) ☆ 錬金術師アウレオルス=イザード、ローマ正教の聖呪爆撃無効化
第9話 吸血殺し(ディープブラッド) ☆ vs.アウレオルス ※派手だが印象には残らない回
第10話 お姉様(みさかみこと) ★ 美琴の“妹”との出遭い
第11話 妹達(シスターズ) ★ 一方通行(アクセラレータ)とシスターズの実験
第12話 絶対能力(レベル6) ★ vs.御坂美琴(鉄橋の一幕) ※挿入歌「雨」
第13話 一方通行(アクセラレータ) ★★ vs.一方通行 
第14話 最強(さいじゃく)VS最弱(さいきょう) ★★ 続き
第15話 御使堕し(エンゼルフォール) ★ 大嗤海岸行き、ミーシャ=クロイツェフ(ロシア成教)登場、スパイ土御門元春(同級生)
第16話 父親(かみじょうとうや) ☆ 術者捜し{/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP「masterpiece」、ED(変わらず) - - - - - - - - - -
{netabare}
第17話 大天使(かみのちから) ☆ 神裂vs.ミーシャ、土御門の魔術
第18話 偽者(レプリカ) ★ 美琴の一日恋人役、vs.アステカの魔術師エツァリ、第3のグループ「上条勢力」出現?、美琴を守る約束
第19話 打ち止め(ラストオーダー) ★ 一方通行と製造番号2001号の出遭い{/netabare}

 - - - - - - OP(変わらず)、ED「誓い言〜スコシだけもう一度〜」 - - - - -
{netabare}
第20話 最終信号(ウイルス・コード) ★ ミサカ・ネットワーク暴走の危機、一方通行奮闘
第21話 正体不明(カウンターストップ) ☆ 姫神転入、地味っ子・風斬氷華
第22話 石像(ゴーレム) ☆ 魔術師・シェリー=クロムウェル来襲、風斬の謎
第23話 風斬氷華(トモダチ) ★ 当麻&アンチスキルvs.クロムウェル、ゴーレムのインデックス襲撃 ※挿入歌「jellyfish」
第24話 虚数学区・五行機関 ☆ クロムウェル撃破、ゴーレム撃破、魔術師アレイスター=クロウリー(学園理事長)の野心、風斬消滅 {/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)11、☆(並回)10、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


=========== とある魔術の禁書目録 Ⅱ (2010年10月-2011年4月) ========

 - - - - - - - - - - - OP「no buts!」、ED「Magic∞world」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 8月31日(さいごのひ) ☆ vs.魔術師・闇咲逢魔
第2話 法の書 ☆ イギリス清教・アークビショップ(ローラ=スチュアート)登場、修道女オルソラ=アクィナス救出依頼
第3話 天草式 ☆ 続き、vs.天草式十字凄教教皇代理(建宮斎字)、vs.ローマ正教(アニェーゼ部隊)
第4話 魔滅の声(シェオールフィア) ★ 続き、インデックス詠唱(シェオールフィア)
第5話 蓮の杖(ロータスワンド) ★ 続き、vs.アニェーゼ
第6話 残骸(レムナント) ☆ 暗部組織「グループ」のツリーダイアグラム破片回収、白井黒子vs.結標淡希(むすじめ・あわき)
第7話 座標移動(ムーブポイント) ★ 続き、当麻&美琴の黒子救出、一方通行の結標撃破
第8話 大覇星祭 ☆ 「運び屋」魔術師オリアナ=トムソンのスタブソード取引
第9話 追跡封じ(ルートディスターブ) ★ 続き、吹寄制理(ふきよせ・せいり)負傷 ※美琴デレまくり回
第10話 速記原典(ショートハンド) ☆ vs.オリアナ=トムソン、美琴の母(御坂美鈴)
第11話 刺突抗剣(スタブソード) ☆ オリアナvs.土御門、姫神重症
第12話 天文台(ベルヴェデーレ) ★ ペテロの十字架発動条件、当麻&ステイルvs.オリアナ、ローマ正教の狙いと学園都市の危機
第13話 使徒十字(クローチェディピエトロ) ★ 続き、パレードの花火、オリアナ撃破、リドヴィア=ロレンツェッティ墜落{/netabare}

 - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「メモリーズ・ラスト」 - - - - - - - -
{netabare}
第14話 水の都 ★ 当麻&インデックスのイタリア休暇旅行、オルソラとの再会(キオッジャ)、襲撃者、「アドリア海の女王」出現、アニェーゼとの再会
第15話 女王艦隊 ☆ 天草式十字教徒の当麻etc.救助、人柱アニェーゼ救出作戦、女王艦隊への突撃(天草式&当麻etc.)
第16話 刻限のロザリオ ☆ 続き、vs.ビショプ(司教)ビアージオ、女王艦隊消滅、ローマ教皇への署名強要(当麻抹殺){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP「See visionS」、ED(変わらず) - - - - - - - - -
{netabare}
第17話 罰ゲーム ★ ※学園都市の日常回
第18話 検体番号(シリアルナンバー) ★ ※同上
第19話 木原数多(けんきゅうしゃ) ★ 木原vs.一方通行、「神の右席」前方のヴェントの学園都市侵入
第20話 猟犬部隊(ハウンドドッグ) ☆ 一方通行逃走、vs.ヴェント、一方通行の反撃(ラストオーダー奪還戦開始)
第21話 学習装置(テスタメント) ☆ 虚数学区五行機関展開(ヒューズ=カザキリ出現)、ラストオーダー奪還(一方通行)
第22話 天罰術式 ☆ インデックスのラストオーダー救命、一方通行の木原撃破、当麻のヴェント撃破、後方のアックア出現
第23話 開戦前 ☆ 暗部組織「グループ」の一方通行接近 ※挿入歌「Pray〜祈り〜」
第24話 武装集団(スキルアウト) ★ 駒場vs.結標、一方通行vs,駒場、駒場自決、スキルアウトの美鈴襲撃、vs.浜面仕上、「グループ」メンバー集合{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)11、☆(並回)13、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9


=========== とある魔術の禁書目録 Ⅲ (2018年10月-2019年3月) ========

 - - - - - - - - - - - OP「Gravitation」、ED「革命前夜」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 混乱 ☆ 学園都市統括理事・親船最中のインデックス&当麻接触、当麻&土御門アヴィニョンへ
第2話 神の右席 ★ ロンドン塔の尋問、天草式魔術師・五和との再会、vs.左方のテッラ
第3話 C文書 ☆ 続き、一方通行アヴィニョン降下、テッラ粛清(後方のアックア)
第4話 学園都市暗部 ★ 「グループ」の学園都市監視任務、非公式部隊「スクール」vs.「アイテム」
第5話 垣根帝督(ダークマター) ★ 能力者収容施設の戦い(「グループ」vs.「メンバー」)
第6話 超能力者達 ★ 垣根の「アイテム」襲撃、浜面vs.麦野、一方通行vs.垣根帝督
第7話 第三階層 ☆ 五和の当麻護衛、vs.後方のアックア、当麻&五和敗北(当麻の右手差出し要求)
第8話 聖人崩し ★ 天草式vs.アックア、五和の聖人崩し、神裂vs.アックア
第9話 聖母崇拝 ★ 続き、神裂・五和・当麻のアックア撃破、右方のフィアンマvs.ローマ教皇
第10話 スカイバス365 ☆ 当麻&インデックス搭乗機機内テロリスト、ステイルの救援、二人の英国到着
第11話 英国迷路 ☆ 英国女王エリザード謁見、vs.結社予備軍「新たなる光」、第二王女キャーリサの「カーテナ=オリジナル」入手・騎士派決起
第12話 傭兵 ★ 清教派vs.騎士派、神裂撃破(騎士団長)、アックア(元傭兵ウィリアム=オルウェル)の第三王女ヴィリアン救助、当麻のフロリス救助・逃亡、アックアvs.騎士団長
第13話 カーテナ=オリジナル ★ 騎士団長敗北、アックアと当麻の再会、アックアの目的・インデックス救助、カーテナ暴走誘発成功
第14話 英雄達 ★ バキンガム宮殿の戦(キャリーサ無双、エリザード女王の奥の手、キャリーサ撃破)、右方のフィアンマの禁書目録遠隔制御霊装奪取
第15話 迎電部隊(スパークシグナル) ☆ 「グループ」の新たな任務、vs.スパークシグナル(「グループ」、絹旗&浜面){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(なし)、ED「終わらない歌」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第16話 統括理事会 ★ 杉谷登場、浜面の滝壺救助駆け付け、スナイパー・ステファニーの絹旗襲撃、「グループ」(親船最中加担)vs.「ドラゴン」の秘密保持者(学園都市統括理事会・潮岸)、アステカの魔術師達
第17話 怪物(ドラゴン) ★ ステファニー撃破(絹旗)、杉谷撃破(一方通行)、テクパトル撃破(エツァリ)、プラン外の男・浜面抹殺指令、学園都市最重要機密・異形の天使「エイワス」出現、麦野vs.浜面(再戦)、3組のロシア行き{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP「ROAR」、ED(変わらず) - - - - - - - - - - -
{netabare}
第18話 独立国同盟 ☆ ロシア大統領の学園都市への宣戦布告、エリザリーナ独立国同盟、vs.フィアンマ、サーシャ・クロイツェフ&前方のヴェント再登場、一方通行の謎の羊皮紙入手、仮面の少女出現
第19話 番外個体(ミサカワースト) ☆ 一方通行vs.番外個体、ヴェントvs.フィアンマ、サーシャ・クロイツェフ奪取(フィアンマ)
第20話 守る理由 ☆ ヴェルサイユの聖女vs.キャリーサ、、一方通行狂乱・暴走、当麻vs.一方通行(再戦)
第21話 ベツレヘムの星 ★ カザキリ出撃、滝壺&ラストオーダーの治療(エリザリーナ)、一方通行&ミサカワーストの協力開始、スネイルの詰問(ローラ)、インデッスク暴走、巨大空中浮遊要塞「ベツレヘムの星」起動、美琴ロシア到着
第22話 天使の力(ガブリエル) ☆ インデックスvs.ステイル、大天使ガブリエルvs.キャリーサ&ヴェルサイユの聖女、カザキリ来援
第23話 ヒューズ=カザキリ ☆ 一方通行来援、アックア来援・大天使ガブリエルの力排除、羊皮紙の内容解読(一方通行)
第24話 禁書目録(インデックス) ☆ 浜面vs.麦野(再々戦)、当麻vs.フィアンマ、当麻の右腕奪取、当麻の秘められた力発動・右手再生、麦野&浜面の協力開始
第25話 翼 ★ 麦野回収隊撃滅、「全く別の法則」発動(一方通行の詠唱)、世界の異変(巨大な右手出現)、魔術結社「明け色の陽射し」活動開始、インデックス暴走停止、ラストオーダー回復・一夫通行の「白い翼」発現
第26話 神の子 ☆ フィアンマ撃破(当麻)、記憶喪失告白(当麻)、ガブリエル撃滅(当麻)、ベツレヘムの星崩落、学園理事長アレイスタvs.フィアンマ、ロシアの終戦宣言 ※俺タタEND{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)13、☆(並回)11、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6


=== 劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟- (2013年2月) ===

全1話 ☆ 3.8 ※90分

ED 「FIXED STAR」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

59.5 2 テロリストで熱いなアニメランキング2位
パンチライン(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (439)
1974人が棚に入れました
「パンツを見たら人類滅亡!?」
とある事件をキッカケに幽体離脱してしまった高校生の伊里達遊太。
自分が住んでいるアパート、古来館で目覚めた遊太は、
突如現れた猫の幽霊、チラ之助から「肉体を取り戻したかったら、
古来館のどこかにある聖典を見つけるのら~」と告げられる。
かくして館内の捜索を始める遊太だったが、
そこで住人である女子のおパンツ様を目撃した瞬間、地球にトンデモナイ災いが…!!
遊太は特殊な霊力を使って住人達の暮らしに干渉。
ときに秘められた謎を解き明かしていったりしながら、人類滅亡の運命に立ち向かっていくことになる。
はたして彼らは最高にハッピーでピースフルな未来を迎えることができるのだろうか!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、雨宮天、寿美菜子、釘宮理恵、戸松遥、吉田有里
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最高にハッピーでピースフルな未来

オリジナルアニメ作品。脚本の打越さんがゲームとして企画していたものをアニメ化したものらしいです。ゲームも同時に製作され、今冬発売の予定になっています。

世の中的にはかなり評価が低めですが、私としては評価かなり高め。

一話アバンはいきなり覆面テロリストのバスジャックのシーンから始まります。その後はしばらく「パンツを見たら人類滅亡!?」のキャッチコピーどおりにギャグ展開が続くので、気楽に見れるおバカギャグものなんだ・・・と思っていましたが、折り返し点の6話、7話あたりから物語は大きく転回し、前半とは打って変わった様相を呈してきます。

ジャンルはおバカギャグ、セカイ系クライム・サスペンス、パンチラ、パロディ、ミステリ、男女入れ替わり、変身ヒーロー、タイムループ、宇宙SF、ファンタジーバトル、ロボットバトル、ミリタリーなど、ありとあらゆる要素を取り入れた、超贅沢全部盛りテレビアニメです。入っていない要素は学園ラブコメとスポ根ぐらい?({netabare}青森の山の中で明香がみかたんに特訓した、というお話しはスポ根と言えなくもないが、これはどっちかというとスポコ根をネタにしたギャグ。{/netabare})

前半はひたすらギャグ展開に見えますが、物語全体から見れば伏線の仕込み時期であり、ギャグの合間にワケのわからん伏線張りのお話が入ってくるため、多くの視聴者は掴みどころのない展開に業を煮やして、視聴中断に走ったものと思われます。

製作側も、そうなることをある程度予測してか、パンチラアニメとしてのお色気要素をふんだんに盛り込んで、視聴者の繋ぎとめようとしたのかも知れません。しかし、それがかえってイヤという人も多かったため、結果的にこの作品の低評価につながったものと思われます。

パンチラインというタイトル、英語の本来の意味は「おち」らしいですが、パンチラを暗示(というか、かなりあからさまに)しています。この作品のパンチラシーンへの力の入れようは半端ではなく、それはそれは様々な角度、シチュエーション、色や形状等々、2つとして同じパンチラシーンはないと言ってよい!!(リキむところか?)と思います。そして、ひとつひとつのパンチラシーンの作画クオリティも高く、パンチラアニメとしては完全無欠な作品になっています。

声優陣は豪華です。中でも明香役の釘宮理恵さんの大阪弁の演技は一聴の価値ありです。よく聞くとネイティブスピーカーでないことは分かるのですが、それにしてもうまい。うますぎる。身近に大阪弁をしゃべる人がいて、常に耳にしていないと身につかない微妙なアクセントやニュアンスとか、完璧に再現している。それもそのはず。Wikiを調べると彼女は「大阪府生まれの熊本県熊本市育ち」となっています。小さい頃、家族のしゃべる大阪弁の中で育ったのかも知れませんね。

ついでに、明香の育ての親、台初天華博士の声優、蓮岳大さんは北海道出身となっています。この人の大阪弁は完璧で、どう考えてもネイティブだと思うのですが・・・。

方言といえば、成木野みかたんは小さい頃に青森で特訓していたという設定になっているので、ときどき津軽弁が出ます。本来の津軽弁は英語より分かり難いほどなので、津軽以外の人にも分かるように、かなりマイルドにしてあるとは思うのですが、私の素人耳にはとっても津軽弁っぽく聞こえました。

この作品にはパロディものとしての要素もふんだんに入っています。主なものとして、階下の遊太を振り向かせるためチラ之助が床を強く蹴ったシーンは「となりのトトロ」、Q冥会の人類保存計画はエヴァの人類補完計画、63億7315万3740回のタイムループはハルヒのエンドレス・エイト。ストレンジジュースが出動するときに流れる演歌っぽい歌(津軽観光ごり推し記)は石川さゆりの津軽海峡冬景色。その他にもいろいろあるようです。

登場人物の命名がおもしろい。
伊里達遊太(いりだつゆうた)→幽体離脱
成木野みかたん(なるぎのみかたん)→正義の味方
曳尾谷愛(ひきおたにいと)→引きオタニート
台初明香(だいはつめいか)→大発明家
秩父ラブラ(ちちぶラブラ)→チチぶらぶら
壺内Q冥(つぼうちきゅうめい)→地球滅亡
といった具合。おかげで登場人物の名前覚えられない病の私にとって、たいへん助かりました。

ちなみに、ユーバラボの3人の子供の名前は、階段でやるジャンケン遊びのあれですよね。

{netabare}SFタイムループものという側面では、全12話中の前半6話と後半6話は同じ時間、12月21日~31日を繰り返しています。前半6話は幽体の目から見た10日間、後半6話は別世界線の遊太自身の体に憑依した10日間となっています。1話~6話で撒き散らされた伏線は7話以降できれいに回収されます。(一部、未回収と思われる伏線もあるにはあるが・・・)「あー、そういうことだったのかー」というタイムループものの醍醐味が思う存分味わえます。

宇宙SFとしての設定もしっかりしています。人工衛星に搭載されたミサイルは遠くにある小惑星に到達できるが、地上配備のICBMやSLBMは第一宇宙速度を越えられないため、小惑星を地球に引き寄せてからでないと命中させることができない。ただ、至近距離で直径2kmの小惑星を破壊した場合、その破片はすべて地球に降りそそぐことになるため、ノーダメージというワケにはいかなくなります。ラストシーンでは、空に無数の流れ星が流れていく描写がありますが、中には隕石として地球に到達するものも、かなりの数あるだろうし、隕石の大きさや落下場所によれば大惨事にもなります。まあ、そこらへんをツッこむのは無粋ということでしょう。

11話、12話のバトルシーンの作画はとことんリキ入っています。ファンタジーバトルやロボット、ミリタリーといったさまざまなバトルシーンを、これでもか!というクオリティで。私は比較的ロボットバトルものが苦手だったのですが、こういうものを見せられるとカッコいいと思わざるを得ないですね。

12話のラストシーンは、前半のどたばた展開からは予想もできなかった美しいシーンです。未来からやってきた遊太は、度重なるユーバ化によって疲弊したグリコの体に憑依して死んでいきます。ちょっと涙腺に来るのですが、未来から来た遊太が死んでも現在の世界線の幽体となった遊太がいるため、悲壮感はちょっとマシになって助かったです。{/netabare}

全編が終了しても、ナゾのいくつかは残ったままになっています。最終話にも新たなナゾが・・・。たとえば、{netabare}ちらノ助の正体は何?遊太の四十九日に突如として現れたペルシャネコはいったい?(ネコはチヨコによってちらノ助と名づけられたので、あの霊的なちらノ助と深い関係があるものと思われますが。)そのとき、遊太の写真が倒れたのは?ひょっとして遊太の霊はまだ生きてるのか?

それにしても、遊太へのお供え物が各自のパンツって・・・{/netabare}

今回の結末は地球滅亡のバッドエンドではないとしても「最高にハッピーでピースフルな未来」としてのトゥルーエンドではないのだろう。今後発売されるゲームのトゥルールートをプレイすれば残されたナゾは解決するのかもしれない。知りたければゲームを買え!ということか?いかにも商魂たくましい。こういうの嫌いではないが・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

宮沢賢治(?)礼讃

ノイタミナ枠のオリジナルアニメ。2015年制作。
監督は知られざる名作「ダンタリアンの書架」の上村泰。
両作品とも丁寧につくられた、全体にクオリティーの高いものだ。
ただしこちらには、「無駄に」という付け足しが加えられてしまうだろう。
ランキングを見ても一目瞭然、驚異的な低評価アニメである。

「パンツを見たら、人類滅亡!?」
このぶっ飛んだキャッチコピーそのままの暴走感で前半部は突っ走る。
冒頭いきなりのバスジャックに、バス暴走に、謎のヒーローの登場。
説明もなしに現れた奇妙な猫から謎のミッションが与えられ、
唐突に人類が滅亡する(!)。かと思えば、いつのまにやら
怪しいアパートの、怪しげな住人たちによる日常パートが始まっていたり…。
この勢いに振り落とされ、早々にかなりの数の脱落者が出ることになる。

その先もまさしく、ありとあらゆる設定のてんこ盛り。
小惑星の落下による人類滅亡の危機を回避するために、タイムリープで過去に戻るSF設定。
そこに、何度でもセーブポイントからやり直す、ゲーム的要素が加わり、
幽体離脱やら憑依やらといった、オカルト的要素に、ネット上の殺人予告からはじまる
サスペンス風の展開に、アパートの住人たちの人情ドラマ風の交流があり、
天才博士が造ったロボットがいたり、悪と戦う正義のヒーローがいたり、
ど派手な戦闘シーンやらチャンバラが繰り広げられ、心に沁みる再会の物語があったり…。
これだけでも目まいを起こしそうなのに、さらにこれを二倍、あるいは二乗して
ややこしくする仕掛けまでが組み込まれている。

さすがにここまで来ると、何も考えずに詰め込んだ挙句、
うっかり招いてしまったカオスとは到底思えない。明らかにこれは確信犯だ。
思うにこれは、今までにない新しい物語世界を生み出すチャレンジだったのではないだろうか。
コメディーとシリアスを本格的に融合させた、笑いあり涙あり、
歌に踊りに、パロディーにお色気、娯楽成分をたっぷり加えた
賑やかで心躍る、極上のエンターテインメント作品の新たな創造。
破綻の危険を冒してでも、あえて限界に挑戦しようとする、
クリエイターたちの冒険心のようなものがここには感じられないだろうか。

おそらく誤算だったのは、制作者の想定以上に視聴者が保守的だったことだろう。
規格外の遊び心は、彼らにはただのおふざけと感じられ、不興を買った。
さらに構成上の問題として、このアニメの前半6話がすべて後半の布石になっており、
ストーリーの本筋が始まるのはこの折り返し点を通過してからという決定的な難点があった。
このアニメの真価は後半にこそあるのだが、結局それはほとんど理解されず、
訳の分からない前半部の、消化不良の印象ばかりが残るという不幸な結果になった。

参考までに、後半のストーリーに関するやや考察風の覚書を以下に記そう。

{netabare}
著名なゲームクリエイター、打越鋼太郎が練り上げた本作の特徴として、
タイムリープに幽体離脱を掛け合わせるという、独創的なアイデアの他にも、
通常なら平面的なネットワークで表せるような登場人物の関係図が何と三通り、
重層的に相関し合って存在し、それぞれが異なった固有のフェーズを形成するという
このアニメ特有の複雑な構造を指摘できる。

第一に主人公の遊太とチラ之助、これは物語に対してメタレベルの機能を担った部分。
第二がストーリーの軸になっている、遊太と古来館の住人たち。
そして第三が、運命的な再会を果たす三人の子供たちの関係。

この第三のフェーズこそが、物語の核心部である。
後半のシリアス展開は、第1話冒頭からすでに暗示され、伏線を張られてきた
このフェーズが本格的に前面にせり上がってきた結果であり、
前半には見られなかった繊細な心理描写を中心に、徐々に迫真の度を加えつつ
物語はクライマックスをめがけて一気に加速してゆく。

正義のお助けマン、その名も「宮沢賢治」。
前半、見るからに怪しいキャラクターとしてネタ風に描かれていた彼が、
その本来の「記号」としての意味を表すのも、このフェーズの文脈の中である。
悲壮感を帯びて、絶望の底から立ち上がる彼の姿には、本作のテーマのひとつ、
真のヒーローとは何かという問いへの答えが、おそらく託されている。

なぜ「宮沢賢治」なのか。その答えは、最後に遊太が選択した行為にある。
星空の彼方に消えてゆく彼の姿にそれははっきりと集約され、象徴されている。
みかたんのために、ごく自然に、ためらうことなく自分を投げ出す彼の「自己犠牲」。
賢治作品を貫く精神へのオマージュともいえるものが、確かにここには認められる。
宇宙が浄化されてゆくような、壮大なラストがもたらす感動は神アニメ級と言ってよい。
{/netabare}


タイトルの「パンチライン」は、ジョークやコメディーの「落ち」の意味だそうだ。
最終話のサブタイトルにもなっているから、そこにオチがつけられているのだろうが、
今一つ判然としない。最後まで謎のままだったチラ之助の正体と結びつけると、
一つの仮説らしきものが思い浮かぶが、長くなるので次の点だけを指摘しておく。

本作を構成する三つのフェーズのそれぞれに対応した三通りの結末があるとする。
第三のフェーズ、すなわちシリアスパートに対応するラストは上に記した通りなので、
当然「オチ」は、残るコメディーパートに対応した結末の中にある。
シリアスなラストと、コミカルなエンドとが、最後の最後まで絡み合っているわけだ。
やれやれ、とにかくこのアニメは救いようもなく、ややこしく出来ている。

わざわざおパンツを真正面に掲げて世間の顰蹙を買いに行くあたりにも
下品さからは逆に程遠い、上質な韜晦の精神を自分は認める。
カオスであるよりは、真にアナーキーなものの刻印がそこにはある。
これほどまでに野心的な快(怪)作は滅多にあるものではない。
自分のお気に入り棚の、不動の一点である。

(・・・ですのでどうか、公式のヴィジュアルを使ったまともなサムネにして下さい。
 ロゴだけって、運営はこのアニメに何か怨みでもあるのか…?)

(初投稿 : 2019/07/15)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ever17は問題点こそ多かったけれど、紛れもなく傑作だった。ではこの作品は・・・?

視聴開始時レビュー

『パンツを見たら人類滅亡!?』というわけのわからないキャッチコピーのパンチラアニメ
いわゆるお色気アニメ枠だと思ってっ気楽に観ている分にはいいですが
正座してじっくり見ようとするといろいろカオスすぎてちょっと疲れます
というのが3話まで見た上での雑感です
スタッフを知らずに見ていたら多分もう切ってますね

しかし

脚本:打越鋼太郎

となればゲームオタクとしてはチェックしないわけにはいかないですよね?
打越鋼太郎と言えば経営難で潰れてしまったKID時代の
代表作Ever17などのinfinityシリーズや
チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)移籍後の極限脱出シリーズなど
良作のAVGを輩出してきた人気シナリオライターです

最近エロ・非エロ問わずゲーム業界で名の通ったライターが
オリジナルアニメに携わることが増えています
やはり虚淵玄がまどかで大成功したのが転機だったように思います
それ以前にもABの麻枝准や。犬日々の都築真紀(なのははオリアニに含めるのか微妙)などがありましたが
虚淵以降はシンフォギアの金子彰史。ズヴィズダーで星空めてお。ゆゆゆのタカヒロなど
パッと思いつくだけでもこれだけのシナリオライターが
人気を博した自身のゲーム作品のアニメ化ではなく
完全なオリジナルアニメに原案や脚本などで関わって
アニメ業界に参入してきています

3話まで見た限り
馬鹿馬鹿しいノリのお色気ギャグアニメと見せつつも
何やらこそこそ伏線っぽいものを撒いてみたり
時系列を弄ってみたりと
後半に向けていろいろ仕込んでいるように見えなくもないです
特に時間に関するトリックは打越鋼太郎の18番ですから
これは後半化ける可能性もあるんじゃないかな?
なんて思っています

なので頭使わずにぼーっと見てればいいアニメ
だと思っていると痛い目見るかもしれないです

しかし一年くらい前には「星空めてお」だし!と
きっとそのうち面白くなると信じて観ていたら
面白くなる前に終わってしまったアニメもあったので
このまま視聴者を置いてけぼりのまま
明後日の方向にゴールする可能性も否定できません(・x・;

視聴後レビュー

手放しに面白かったと言えるレベルには達していませんが
つまらないとか駄作だとは決して思いません
というか尻上がりに面白くなっていったと思うし
序盤から撒き続けてきた伏線を一気に回収して迎えた
終盤の怒涛の展開はまさに打越作品らしい出来栄えです

大小様々な伏線を丁寧に撒いていき
それらが少しずつ紐解かれていって
最終的にはジグソーパズルが組みあがるように
壮大な一つの絵を描き出す
冷静になって細かい粗をあげつらえばきりがないが
プレイ中はそんなものどうだっていいと思えるくらいに
ぐっと引き込まれるのが彼の作品の魅力だと思います

パンチラインにおいても緻密に幾重にも折り重なった伏線
要所要所で予想だにしないどんでん返し
視聴者を楽しませるための仕掛けはきっちり用意してありました
しかし残念ながらそれらがうまく機能していませんでした

理由はいくつか考えられると思います

まず第一にこれがゲームではなくアニメだったこと
前にどこか別のレビューでも書きましたが
ADVゲームで自分で考えながら手に入れた情報と
アニメの画面から自動的に垂れ流される情報では
意識の定着度がまるで違います
しかも全体像が見えないままただ伏線ばかり撒き続ける作業が
前半6話分に渡ってだらだらと続けられているうえ
そこまででも時系列が飛んだりとかなりわかりづらい部分が多いです
脚本が打越だと知っていたから我慢してみようという気になったものの
中盤までははっきり言って観ていて疲れるだけのアニメでした

次に問題だった点は
何回も人類を滅亡させながら
時間を巻き戻しループさせていく設定が
最初から明示されているおかげで
物語の中で死の持つ意味を薄めてしまっている点
死人が出てもああそのうち生き返るんだねって具合に
ドラゴンボール並に死という概念が軽いので
盛り上げなきゃいけないところでいまいち盛り上がらないんですね

第三に、伏線を撒いていく間視聴者を牽引するガジェットとして
何を血迷ったかパンチラを選んだこと
このパンチラに喜んで飛びつく層は
難解なループものの謎解きになんか興味を持ってくれません
逆に本来ならばこの作品を楽しめるはずの層は
無意味にパンチラを連発してもちっとも牽引できないか
あるいは逆に敬遠して離れていってしまう気がします

っていうかそもそもあれパンチラじゃねぇよパンモロだよ
チラリズムってのは本来
見えないのが普通で意識もしないものを
わずかにチラ見せする事で強く意識させ
想像力を増幅し喚起させることによって
見えそうで見えないシーンを引き立たせる手法なのであって
ごくわずかな見えているシーンを使って
見えていないシーンをいかに際立たせて魅せるかが勝負なの
この作品の下着描写にはチラリズムの美学なんか全く存在しないわけ
ただ単に女の子の下着が観たいなら
みんなノイタミナじゃなくてAT-X観に行きますよってお話

まぁそれはさておき
途中までは正直面白くないんだけど
そこで切ってしまうのは勿体ない作品だなぁと思います
途中で脱落してしまった人も
長編映画でも見る気分で全話一気観してみたら
それなりに楽しめるかもしれませんよ?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

71.6 3 テロリストで熱いなアニメランキング3位
機動警察パトレイバー(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (279)
1652人が棚に入れました
時は1999年。社会は作業用ロボットことレイバーで発展を遂げる一方、レイバーを使った犯罪も多発。警視庁は対レイバー用の特機パトレイバーを準備した。レイバー小隊である特車二課第二小隊へ配属された婦警の泉野明は、パトレイバー・イングラムに“アルフォンス”と命名する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、よこざわけい子、合野琢真、鈴置洋孝、土師孝也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もっともリアル・ロボットらしい作品だが・・・

制作者の側が、主人公達が所属する警察組織ではなくて、明らかにテロリストの側にシンパシーをもってる点が何とも。

『パトレーバー初期(アーリーデーズ)』のレビュー
https://www.anikore.jp/review/1785022/
の方に書きましたが、押井守氏を始めとする本作の制作者の世代(※全共闘世代)では仕方なかったのか?
このシリーズが好きな人もおられると思いますが、上記の理由で私の個人的評価はかなり低めになります。
(※但し劇場版第1作だけは、制作年代を考えると驚くくらい良く出来ていると思うので、そこだけは高く評価します。)


◆制作情報
{netabare}
原作           ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督           押井守(初期OVA1-6、劇場版1-2)、
              吉永尚之(初期OVA7、TVシリーズ、新作OVA)
              高山文彦(劇場版3(総監督))、遠藤卓司(劇場版3、(監督))
              神山健治(ミニパト)
シリーズ構成      伊藤和典(旧作OVA、TVシリーズ、新作OVA)
脚本           伊藤和典、押井守、横手美智子、とり・みき他
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン   出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン(初期OVA・劇場版1)、
              サンライズ(TVシリーズ・新作OVA)、
              I.G.タツノコ(劇場版2、ミニパト)
              マッドハウス(劇場版3){/netabare}

◆作品別評価(OVA&TVシリーズ、劇場版)

(1) 初期OVA      × 3.2  (7話)  (1988年4月-1989年6月)
(2) TVシリーズ     × 3.4  (47話) (1989年10月-1990年9月)
(3) 新作OVA       × 3.4  (16話) (1990年11月-1992年4月)
----------------------------------------------------------------
  総合          ×  3.3  (70話)


(4) 劇場版1       ★ 4.1       (1989年7月)
(5) 劇場版2       × 3.2       (1993年8月)
(6) 劇場版3(WXIII)  × 3.1       (2002年3月)
(7) 劇場版短編     × 3.3  (3話) (2002年3月) ※劇場版3と同時上映
----------------------------------------------------------------
  総合         ×  3.4  


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる


==== 機動警察パトレイバー ON TELEVISION (1989年10月-1990年9月) ====

 - - - - - OP「そのままの君でいて」、ED「MIDNIGHT BLUE」 - - - - -
{netabare}
第1話 イングラム起動 ☆ 泉野明(いずみ・のあ)イングラム初搭乗、二課着任
第2話 香貫花が来た ☆ 香貫花クランシー登場、模擬戦、担当任務決定
第3話 こちら特車二課 ☆ 
第4話 魔の山へ行けっ! ☆ 巨大実験動物排除作戦 
第5話 暴走レイバーX10 ★ 無人暴走レイバー(自衛隊開発4脚型試作機)排除任務
第6話 ザ・タワーSOS ☆ 建設中高層ビル火災、外国要人含む人命救助任務
第7話 栄光の97式改 × 新型機SRX-70試験導入、外資系軍需企業の影、南雲隊長の反発 ※色々とやらかしてる気が・・・
第8話 まぼろしの緑 ☆ 鬼の宿る神木移植
第9話 上陸 赤いレイバー ☆ ソ連軍用レイバーとの交戦、公安外事部暗躍
第10話 イヴの罠 ☆ 香貫花の祖母の50年のX'mas、西ドイツ製軍用レイバーとの交戦 
第11話 イヴの戦慄 ☆ 続き(※初の続き物)、謎の軍用レイバー・データ収集チーム(ファントム)
第12話 太田 惑いの午後 ★ 太田功操縦士のお見合い・失恋
第13話 殿下 お手柔らかに ☆ 中東産油国ウル王子来日・体験入隊、王子暗殺テロ未遂事件
第14話 あんたの勝ち! ☆ 隊員たちの日常回
第15話 歌を唄ったクジラ × 東京湾に迷い込んだクジラを逃がす話 ※マルクス号・・・
第16話 小隊 海を渡る ☆ 過激派環境保護組織(地球防衛軍)の爆破テロ未遂事件 
第17話 目標は後藤隊長 ☆ 
第18話 スキスキ野明先輩 ☆ 国民的アイドル(松本加奈)体験入隊、野明誘拐事件
第19話 ジオフロントの影 × 東京地下の空洞探査、東京湾埋立計画(バビロン・プロジェクト)阻止目的の爆弾テロ防止任務 ※謎の巨大生物は安直×
第20話 黒い胎動 ☆ 篠原重工の機種開発、大島陸自演習中の所属不明レイバー襲撃、パトレイバー隊大島へ
第21話 亡霊(ファントム)ふたたび ★ 大島の戦い(対所属不明レイバー2機)
第22話 花とレイバー ★ ヤクザ親分のレイバー道楽 ※良シナリオ(横手美智子担当)のギャグ回
第23話 香貫花レポート ☆ 香貫花のレイバー隊員評価 
第24話 さらば香貫花 × 空港ハイジャック事件 ※日本赤軍みたいな犯人を好意的に描きすぎ×
第25話 春の嵐 ☆ 進士幹泰(しんし・みきやす、太田の指揮官)のヘッドハンティング話
第26話 私が熊耳武緒です × 熊耳(香貫花の後任)着任 ※犯人像が日本赤軍やか中核派・革マルっぽい点が非常に不愉快
第27話 闇に呼ぶ声 ☆ 火浦藩藩邸跡の怪奇譚 ※シナリオ安直で見なくてもよい回
第28話 怪しいふたり ☆ パトレイバー・ゲーム、シャフト社の極秘レイバー(グリフォン)開発
第29話 特車二課 壊滅す! × 下らないアジ演説を聞いているようなダメ回、ヲチも酷い(脚本=押井守)
第30話 グリフォン参上! ☆ 陸自小笠原訓練地への謎のレイバー襲来、シャフトのパトレイバー略奪計画
第31話 雨の惨劇 ★ 国際レイバーショウ、グリフォン来襲、ニ号機データ略奪、熊耳負傷 ※グリフォン飛翔は流石にシナリオ無謀×
第32話 再会 ☆ 内海の正体(リチャード・ウォン)、香貫花復帰
第33話 シャフトの犬たち ☆ 内海のシャフト社上層部への反抗、グリフォンvs.SSS(シャフト社警備システム)
第34話 城門の戦い ☆ バビロン城門の鼎戦(一号機vs.グリフォンvs.エイブラハム) ※見せ場のはずなのに脚本・演出ともイマイチ×{/netabare}

 - OP「コンディション・グリーン 〜緊急発進〜」、ED「パラダイスの確率」 -
{netabare}
第35話 グリフォン墜つ! ☆ 一号機vs.グリフォン、内海&バド海外逃亡 ※篠原指摘の「野明の変わりよう」が全然伝わってこない点が×
第36話 野明の冒険 ☆ ※機動二課の日常回
第37話 安心売ります × ※保険会社回だが、とくに見なくてよい内容
第38話 地下迷宮物件 × ※これも見なくていい内容のない回
第39話 量産機計画 ☆ レイバー隊の量産機開発への協力
第40話 沿岸警備命令 ☆ 首長竜プレッシー騒動
第41話 テロリストを救え × バビロンPJコンベンション会場爆弾テロ
第42話 帰ってきた男たち × 環境テロリスト「海の家」メンバー達の友情話
第43話 はたらくお嬢さん ☆ TVレポーター人質事件
第44話 CLATよ永遠に ☆ シバ整備班員のNY研修の夢 ※脚本安易なギャグ回
第45話 職業選択の自由 ☆ 空挺レイバー隊演習見学、野明が仕事を続ける理由
第46話 その名はゼロ ☆ 最新鋭機ゼロvs.アルフォンス、野明の憂鬱
第47話 コンディション・グリーン ☆ アルフォンス最後の出撃、新機種名ピースメーカー{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)32、×(疑問回)10 ※個人評価 × 3.4


===== 機動警察パトレイバー NEW OVA (1990年11月-1992年4月) =======
{netabare}
第1話 グリフォン復活 ☆ 黒崎&内海&パド再登場、ゼロ(第一小隊(五味丘&結城機))大破
第2話 逆襲のシャフト! ☆ 不穏な年の瀬
第3話 史上最大の決戦 ☆ 第二小隊vs.グリフォン ※敵側が小物ばかりでイマイチ・・・
第4話 GAME OVER ☆ 香貫花出動、ウォンと熊耳の再会、ウォン&黒崎逮捕失敗 ※同上
第5話 災厄の日 ☆ 野明の歯痛・体調不良
第6話 視聴率90% × 子供向け長寿番組打ち切り反対者の人質事件 ※犯人像が美化されすぎ
第7話 黒い三連星 × 銭湯客取り調べ事件 ※ガンダムネタ回
第8話 火の七日間 × 整備班の下らない馬鹿騒動回
第9話 VS(バーサス) ☆ 機動二課の慰安旅行回
第10話 その名はアムネジア ☆ 太田逃亡回だが、どうでもいいヲチの茶番劇
第11話 雨の日に来たゴマ ☆ 子猫好きの山崎巡査の話 
第12話 二人の軽井沢 ☆ 後藤&南雲両隊長の過ごす一夜
第13話 ダンジョン再び ☆ 地下迷路探索
第14話 雪のロンド ★ 篠原の初恋の人(加嶋由紀江)
第15話 星から来た女 × 見なくてもいいギャグ回
第16話 第二小隊異状なし ☆ 第三小隊創設へ、篠原の兄の墓参り{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)11、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.4

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============ 機動警察パトレイバー The Movie (1989年7月) ============

全1話 ★ 4.1 {netabare}天才・狂人プログラマー(帆場暎一)の首都圏破壊計画阻止任務{/netabare} ※1時間39分 


=========== 機動警察パトレイバー 2 The Movie (1993年8月) ===========

全1話 × 3.2 {netabare}元PKO派遣陸自部隊長の首都圏を巻き込むテロ活動の阻止{/netabare} ※1時間53分


=============== WXIII 機動警察パトレイバー (2002年3月) ==============

全1話 × 3.1 {netabare}米軍と陸自と民間研究施設が極秘開発していた生物兵器の暴走阻止{/netabare} ※1時間40分


============= (劇場版ショートアニメ) ミニパト (2002年3月) =============
{netabare}
第1話 吼えろ リボルバーカノン! ☆ 紙芝居風パロレーバー兵器解説回 ※14分
第2話 あヽ栄光の98式AV! × 紙芝居風パトレイバー(REAL ROBOTアニメとしての)解説回 ※12分、演出がくどい×
第3話 特車二課の秘密! × 紙芝居風ギャグ回 ※12分、ダラダラと中身のない語りが続くだけ{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)1、×(疑問回)2 ※個人評価 × 3.3

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

映画では見られないパトレイバーのみんなの日常。

押井監督の作ったパトレイバーの映画は何度も観ていてとても好きなのですが、監督は押井さんではなかったのでどーでもよく思っていました。しかし、後藤さんと南雲さんをあまりにも好きになり過ぎて他の一面も見たくなり、とうとう観てみました。

 原作の映像化の順番としては、代表的なところを挙げるとOVA→映画第一弾→TVアニメ(→映画第二弾)となっていて、本作であるTVアニメは他の映像作品に比べて意外にも後なのです。OVA1~6までと映画は押井守さんが監督を手掛けています。これらが、または押井監督が火種となって後続の映像作品へと続いていったのです。

 『パトレイバー』のストーリーは。レイバーと呼ばれる汎用人間型作業機械が作られたことにより、社会の発展に役に立つのだけれど、そのせいでレイバー犯罪なるものも出てきました。その対策として警備部内に新たに設けられたのが「特科車両二課中隊」、通称「特車二課」。そこに配属された個性あふれる愉快な仲間たちを中心に描いたお話です。
 話の根幹や重要な登場人物にはどれもそんなに違いはありません。少年漫画的雰囲気やストーリーの構成が見えるものの、他の少年漫画原作の作品に比べ幾分おとなしく、彼らの真剣に事件に取り組む様はなかなか面白いです。
 押井映画を先に観ていた僕は知らなかったのですが、主人公はなんと泉水野明という女の子。これはなんと冒険的。最初から好感を持つことはできませんでしたが、何話か観ていると彼女の良さがだんだんと伝わってきます。アルフォンスという機体を病的に愛する面と、キレたときの「このやろー!」という子供っぽさを持った彼女を好きになってしまいます。

 押井監督の映像作品はとても現実的だという意見が多かったのですね。僕もそう思います。けれど監督は違えど、この作品にもそういう面はちゃんとありました。ああ見えても一応彼らは警察官なので、やはり行動の規制やモラルの維持や体面や上下関係などはとても厳しいです。それが今このときしなければならない行動を抑制したり、八方塞でにっちもさっちもいかない描写はまさに現実的です。それに、機体の話をするときも特に篠原はたくさんの知識をもってして、今までの機体と新たな機体の比較やその必要性なんかを論理立てて検討します。他にも小隊の編成や人事異動、上からのお達しなどなど。一見するとストーリーの都合の良いようには運んではいるようにはみえないところは十分に現実的にみえます。

 ついでにOVA版も書いてしまう。
 とりわけ押井色の強いOVA。まあ押井監督が作ったのだから当たり前と言えば当たり前なのだけれど。ストーリーの構成はもちろんのこと、グッと引きつけるシーンや乱れる感情を抑えつつ淡々と話すシーン、かたや騒がしかったり、静かだったりと緩急をつけた展開の仕方はとても素人には発想できない代物です。とにかくアニメを上手く作っています。特に5話と6話はこの後に作る映画に近いくらいシリアスな話でとても面白いです。あちこちで登場する脇役の人々の、あのうるさいくらい怒鳴り散らす滑稽な姿も特徴のひとつですよね。
 ただ、登場人物の描き方はだいぶ違うなあ、という印象を受けました。これは映画とアニメを比べてもそうなのですがちょっと違うんです。何がどう違うのかと言われるとはっきりとしたことは言えないのですが、例えば1人の台詞の長さや内容なんかは結構違う。アニメ版は無駄というわけではないのだけれど、何気ない日常での台詞と感情的な発言や「おりゃー!」「うわー!」などの感動詞が多いです。対して押井さんが監督した作品では、騒がしいところはみんな声をかぶせてやっちゃうし、笑わすシーンではキャラの性格を使って語りで見せます。ボケ、ツッコミの掛け合いよりもこっち。繁さんを見ているとそれがよく分かります。他にも台詞のほとんどは話を進めるために有効に使っていることが多く見られたり、1人が何かを話すときはカットを入れず、じっとその人ひとりを映します(この手法が僕はとても好き)。
 それと、とりわけ後藤さんの描き方だけは良くなかった。それというのも南雲さん好きを露骨に下品に表に出してしまうし、性格や態度も少しキツく真剣になり過ぎでした。本当はもっと余裕があってある程度怠けるのが後藤さんであり、彼の魅力でもあるのです。映画の方ではとても上手く描かれているから、もしかしたら見直しが図られたのかもしれません。まあこの意見は話としては逆なわけだけどね。


 パトレイバーを知っている割と多くの人は、映画第一弾を観て興奮し、第二弾で首を傾げ、好奇心の強い人はさらに第三弾まで観てなんだこりゃ。と思ったのだと推測します。パトレイバーの世界が好きなのであればぜひ本作、もしくはサクッと観られるOVAをお勧めします(NEW OVAはまだ観ていないのでわかりません)。そうか、こいつはこんな奴だったのか。と楽しめるはずです。僕はすごく楽しかった。
 ちなみにアニメ版でもたった1話だけ押井さんが脚本を担当した話があります。それはその話を最後まで観れば絶対分かります。本当にこの人は小難しいことが好きだな。と思うに違いないでしょう(なんて失礼なヤツw)。

なんだか長くなってしまいましたが、なかなか面白いのでお勧めです。


以下、余談です。
{netabare}


 ではではお前さんの目当ての後藤さんと南雲さんはどうだったのかということですが、もう大満足です!後藤さんはいつも通りのあの調子で、南雲さんは映画よりもちょっと肩の力を抜いた落ち着いた魅力がありとことん惚れました。僕はお2人のそれぞれの人柄も好きで、さらにその2人の掛け合いの後、結局後藤さんが折れる感じがたまらなく好きなのです。
 後藤さんってとてもかっこいいとは思いませんか?彼を担当する声優さんの演技も抜群ですし、あの雰囲気ながらも抜け目なくそして熱い部分も持っている人。そんでたまにせこい(笑)。確かにこれまでにも似て非なるキャラクターは星の数ほど描かれてきたけど、僕は後藤さんほど好きな人はいません。まあ押井監督の映画での描写が火付けになっているのだけれど、アニメ版でもやっぱり好きだ。
 南雲さんもとても好き。これも声優さんの演技と声の艶と、その中に芯の強さをかすかに感じられるのがとても良い。後藤さんもそうなんだけれど話し方にすごく惹かれます。彼らの話す独特なテンポがその性格を見事に反映できているし、さらに観ている人を惹き込む力があります。他の人にはできないよね。さらに僕は、南雲さんのゆずれないところは決して何があってもゆずらない強さに惚れます。これがとてもかっこいいんです。
 今回TVアニメ版で新たに好きになったのが、香貫花・クランシ―。押井映画第一弾では酷い目にあったし、逆に足を引っ張る形になってしまってとても不憫なキャラだなあと思っていたけれど、全然そんなことないじゃないか!ニューヨークから来た彼女は、とても優秀で静かでいながら覇気に満ちたいささか恐い女性です。行動的で理性的、何にも動じないような面持ちを持って、太田を叱責するのに最も効果的な女性です。でもかっこいいじゃなく、とても可愛いと僕は感じます。なんでだろう。きっとついに狂ったんだな(笑)。声優さんの演技もとても素晴らしいです。彼女がしゃべる度すごく聴き入ってしまいます。なんといっても特徴的な声が惹きます。香貫花さんはほんとに好きです。とっても可愛い。

 TVアニメ版を観てからまた映画を観て、何か変わったことを感じられたかというと特にないです。やっぱりキャラの描き方が違うから、別物というまでは離れていないけれど、彼らの違った一面が見られるのが映画かなと思います。まあ繁さんの渡米があの夢オチの実現だったり、熊耳が映画に出てこなかったことに残念がったり、彼らの関係が把握できたりと個人的な収穫は大きかったです。でも言うまでもないけど両方面白いですよ。ぜひ。



{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TV版あるふぉんす♪

独特のセンスで描かれる近未来ロボットSF。

警察機構を風刺して、ドタバタと動きまわるレイバー
や、現場の警察官の日常や人間模様をコミカルに描く。

産業に纏る陰謀や多様化するレイバーのコントロールは
コンピューターが行っている事を中心にSF設定が好きな
人が喜びそうなソフト・ハードネタが多く含まれている。

パトレイバーが人型の二足歩行とか、操作技術向上の為
にレイバーで綾取りをさせる等の感覚で描かれている。
そういうネタが笑える人には最高傑作だと思う。


「レイバー」それは産業用に開発されたロボットの総称。
建設・土木の分野において特に広く普及したが・・
同時に事故や犯罪も急増・・安易なテロ誘発も招く・・

警視庁は、レイバー犯罪の対応部署として特科車輌二課
パトロールレイバー中隊を設けた。通称「パトレイバー」

元々OVAが先行して出ていますが、TV版は若干設定が変更
されている。時系列的には初期OVAに被っている。

特車二課は、従来機を運用する「第一小隊」だけ増え続ける
犯罪に対応しきれず、新たに「第二小隊」を編成するが・・
其処に集まった精鋭?は・・強烈な個性派揃いの問題児。
警察のお荷物部隊・・被害を増やす現況と揶揄されていた。

其処に、初の警察専用機とし設計・製造された篠原重工製
98式AV(Advanced Vehicle)“イングラム”が導入される。

後に非難と賞賛を浴びる特車二課「第二小隊」の始まり・・
パトレイバー隊員たちが葛藤しながら成長する青春群像。

基本的には現場の実務を軸に、独特の社会情勢の風刺等が
盛り込まれつつ、漫画版の様なコメディーな展開が多い。

警察内部の政治や産業に絡む陰謀や謎の組織の陰謀なども
同時に進行していき、話数が進むに連れ、シビアな展開も
増えて、シリアスな描写も増えていく。

レイバーで柔術や警棒での格闘などナンセンスなギャグが
多く、其れ等も産業戦の一面として組み込んでいる。
自給自足ネタ等警察官の日常をコミカルに描いたり、技術
馬鹿の整備班等もコミカルに描かれる事も多い。



特車二課第二小隊

泉 野明(冨永み〜な)イングラム一号機の操縦担当。
北海道出身だから?明るくのびのびとした単純な性格?で
正義感が強いが、上官に逆らう事も・・。少しミーハー。

篠原 遊馬(古川登志夫)一号機の指揮担当。
「篠原重工」の御曹司。ひねくれ者で口は悪く冷めた性格。
冷静な分析や繊細な思考を持つが・・のめり込む事も・・

香貫花・クランシー(井上瑤)二号機後方支援。巡査部長。
ニューヨークのポリスアカデミーを首席で卒業した才女。
研修目的で第二小隊に派遣された。クールで現実主義者。

太田 功(池水通洋)二号機フォワード。巡査。
生真面目で正義感の強い熱血漢、猪突猛進の熱血馬鹿。
融通が利かない性格で・・トラブルも多い。撃ちたがり。

後藤 喜一(大林隆介)特科車両二課第二小隊長。警部補。
普段は掴み所のなく飄々とした昼行灯・・所謂キレ者。

その他変り者が多い。


特車二課 第一小隊

南雲 しのぶ(榊原良子)特科車両二課第一小隊長。警部補。
特車二課の実質的な責任者。警視庁きっての才媛。


特車二課 整備班

榊 清太郎(阪脩)特科車両二課整備班長。整備の神様。
通称「おやっさん」。レイバー隊の闇将軍とも言われる。

シバ シゲオ(千葉繁)特科車両二課整備班員。
通称「シゲさん」。榊班長を崇拝する信奉者。若頭的存在。


シャフト・エンタープライズ

内海(鈴置洋孝)自称「黒の騎士」。「グリフォン」の生みの親。
基本的に享楽主義的能天気感覚満載の子供のような男。
非合法な活動を行う部署と思われる企画7課を率いてる。

黒崎(土師孝也)内海の懐刀。
目的のためには手段を選ばぬ現実主義的で冷徹な男。

バドリナート・ハルチャンド(合野琢真)通称バド。
黒いレイバー「グリフォン」のパイロットの少年。
下手な関西弁で喋る。ゲーム感覚で特車二課に戦いを挑む。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

64.6 4 テロリストで熱いなアニメランキング4位
名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)(アニメ映画)

2010年4月17日
★★★★☆ 3.7 (264)
1643人が棚に入れました
世界中を股に掛けて宝石を狙う怪盗キッドのところに、彼との対決に執念を燃やす大富豪・鈴木次郎吉からの挑戦状が舞い込む。世界最大の飛行船ベルツリー号の宝石“天空の貴婦人”を盗んでみろという次郎吉の申し出を知らされ、コナンや蘭、小五郎も駆けつけるが……。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、緒方賢一、松井菜桜子、堀川りょう、宮村優子、永井一郎、石塚運昇、優木まおみ、大橋のぞみ、大友龍三郎、中田浩二、大矢兼臣、小山武宏、小川真司、茶風林、井上和彦、湯屋敦子、千葉一伸
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

怪盗キッド登場3作品目

本作は銀翼の奇術師以来3回目の怪盗キッド登場作品である。キッドが登場する作品は、ハングライダーを見せたいのか、空が舞台の映画が多い(とはいえ2/3だが)。
本作から毛利小五郎の声優が小山力也に変わった。また、著名人によるゲストは、大橋のぞみ、優木まおみが出演。
前作からの反省か重要な役は演じない。(優木まおみの役には名前も無い)
原作では自称怪盗キッドのライバルでお馴染みの鈴木次郎吉が映画に初出演。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
東京都西多摩市の国立東京微生物研究所が、7人組の武装グループに襲撃される事件が発生。武装グループは研究所に厳重保管されていた殺人バクテリアを強奪、研究所を爆破して逃走した。

翌日、警視庁での記者会見の最中にテロ組織「赤いシャムネコ」から「殺人バクテリアを手に入れた。7日以内に次の行動を起こす」との犯行声明がインターネット上に流される。

時を同じくして、鈴木次郎吉がまたもや怪盗キッドに挑戦状を叩きつけた。鈴木財閥が建造した世界最大級の飛行船「ベル・ツリーI世号」に収めたビッグジュエル「天空の貴婦人(レディー・スカイ)」を盗んでみろというのが今回の挑戦。制限時間は東京を出発する13時から大阪に到着する19時までの6時間。キッドからは「夕方、飛行船が大阪市上空に入ってから頂きに参ります」との返事が届いた。

赤いシャムネコの犯行予告期限の7日目、飛行船は次郎吉の招待を受けたコナン、蘭、小五郎、少年探偵団、さらに中森警部ら刑事と独占取材陣たちを乗せて離陸した。ところが、各々が遊覧飛行を楽しんでいた矢先、赤いシャムネコから「殺人バクテリアを船内にばら撒いた」との脅迫電話が次郎吉にかかってくる。喫煙所を調べると、ソファーの下に赤いシャムネコのアンプルが発見された。その直後、乗客と乗務員の2人に感染症状である発疹が発生。さらに船内に侵入した赤いシャムネコによって飛行船がハイジャックされ、船内に爆弾を仕掛けられてしまう。爆弾が爆発すれば乗客・乗務員全員が犠牲になる。そして、大阪上空で飛行船が爆発して細菌が飛散した場合、関西圏の1000万人の人々が感染の危機に晒されることになる。

テロリストたちの目的は一体何なのか? そしてコナンとキッドの対決はどうなってしまうのか。
{/netabare}

物語が飛行船内で展開され、ハイジャックのスリルが味わえる本作だが、キッドとコナンが仲が良すぎな気が・・・(戦略的互恵協定だろうけれども)
キッドが登場する作品はいつもキッドにオイシイ場面をもっていかれ、コナンは地団駄を踏むわけだが、本作はそんなキッドの「まじっく快斗」の顔である、少しドジな一面も伺える。
服部も2作連続出演し、3人が協力し活躍するのは私は好きである。また、最近あまり取り上げられない新一と蘭の色恋沙汰もきちんとあって、盛りだくさんな作品だ(相変わらずコナン無双のシーンは存在する)。

総評としてはコメディ要素が強く色々詰め込んでいて面白かったが、肝心の推理が今一つ。
犯行の動機も・・・{netabare}仏像盗む為に何をしているのこいつ等は{/netabare}

キッドが好きな人にはお勧めです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハイジャックだと劇場版ぽい

世界中を股にかけて宝石を狙う怪盗キッドは、名探偵コナンにとっても手ごわいライバルだ。そのキッドとの対決に執念を燃やす大富豪・鈴木次郎吉が挑戦状を叩きつけた。世界最大の飛行船ベルツリー号に収めた宝石“天空の貴婦人”を、盗んでみよというのだ。制限時間は東京から大阪に着くまでの6時間。小五郎と蘭、コナン達少年探偵団も飛行船に招待されて乗り込んだ。コナンは護れるのか?キッドは盗めるのか?大空を舞台に頭脳戦が始まったまさにその時、謎のテロリスト「赤いシャムネコ」が飛行船を襲う!果たして、ハイジャックの目的は? キッドとコナンの対決はいかに!?というあらすじ。


バイオテロ目的なのか最近を奪った集団と園子のおじさま飛行船VSキッドやで。
相変わらず紛れているキッドがかっこいい活躍。いつものことながら凄い飛び降り。
片や空の上でテロリストと戦い、片や地上から色々画策して事件を解決していく。{netabare}ヘリコプターで上空へ。警察カップルもまんまと騙された。新一=キッドという勘違いが{/netabare}

{netabare}実は細菌は嘘で赤くなるのは漆のせいだったというオチ。用意周到やな。仏像窃盗カモフラージュということまで。最初に被害者を装うのがボス。仲間が潜んでいるというかコナンに近い関係以外はテロリストじゃん笑。裏切りとは切ないねえ。六甲の夜景は良いすね。それにしても低空飛行。{/netabare}

規模が比較的大きい事件だと劇場版らしい感じがしますね。
ラストは蘭姉ちゃんと新一と勘違いされたキッドがキスしそうになる。まさかそこで違うことがばれるとは。彼女はさすがやな。お尻か


主題歌はGARNET CROWでOver Drive。コナンにGARNET CROWが欠かせなくなったのはこのくらいからかな。あの声が絶妙よな。
歌詞が作品の内容に合うかは??一応、空の話しているから合っているか

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

えぇっ!蘭ちゃんがキッドと・・・!

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第14作目。

巨大飛行船を舞台に、コナンと怪盗キッドの凸凹コンビが大活躍する話です。
そして地上では、平次と和葉ちゃんが活躍します。

ネタバレになっちゃいますけど、{netabare}本作では一人の死者も出ません。なので、殺人事件が苦手な人でも{/netabare}安心して視聴する事が出来ると思います。

物語としては謎解き要素より、アクション要素の強い作品です。
コナンとキッドの凸凹コンビは相変わらず面白いです。
平次と和葉ちゃんのコンビも面白いです。

ラストに、蘭ちゃんとキッドの“ドッキリ”シーンがあります。
蘭ちゃんファンなら、誰もが目を覆いたくなるようなシーンなのですが、我慢して必ず最後まで見て下さい。
{netabare}思わず笑ってしまいますから!{/netabare}

しかし、いつも思うんですけど、コナン君、怪盗キッドを捕まえる気はサラサラ無いですよねぇ?
義賊であるキッドを認めているとか、『コナン=工藤新一』である事をバラされたくないとか、たまに新一の真似をして貰って助けて貰っているからとか・・・。どちらかといえば、キッドとの知恵比べを楽しんでいるとしか思えないんだけど・・・。

主題歌はGARNET CROWのOver Drive。名曲です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

70.9 5 テロリストで熱いなアニメランキング5位
THE ビッグオー(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (177)
1078人が棚に入れました
時は今から100年後、ところはかつてマンハッタンと呼ばれていた「記憶を失った街」パラダイム・シティ。この街の住人は、40年前に起きた“何か”によって、パラダイムシティを残し他全ては死滅、そしてそれまでの記憶(メモリー)を―その“何か”に関する事も含めて―全て失っていた。しかしメモリーは、時に思わぬ形でその姿を表す。
主人公のロジャー・スミスは、凄腕のネゴシエイターとしてパラダイム・シティで仕事をしている。過去の記憶を失って40年、ようやく再建されはじめた街の法秩序は完全ではなく、ネゴシエイションを必要とする場面は多い。だがしかし、そんな街において交渉だけで事が済む場合は少なく、荒っぽい暴力に訴えてくる相手も多い。そんな時、彼はメガデウス・ビッグオーを持ち出し、力に力で対抗する。そんなある日のこと、ロジャーはひとつの依頼を受ける事になる。令嬢誘拐犯とのネゴシエイトという、彼にとっては朝飯前の依頼だったが……。
やがて彼はこの世界の謎と向かい合い、過去のメモリーと相対することになる。パラダイムシティを支配するアレックス、謎の女エンジェル、存在するはずのない「異国」。ビッグオーとロジャーとの関係が深みを帯び始め、主人公であるロジャー、アンドロイドであるドロシー、全ての登場人物が自分を取り巻く世界を信じられなくなった時、ロジャーはこの謎だらけの世界と対峙する。

声優・キャラクター
宮本充、矢島晶子、清川元夢、玄田哲章、篠原恵美、辻親八、石塚運昇、堀勝之祐、納谷悟朗、大塚芳忠
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

難解だけど全部好き

1999年10月~2000年1月放送のテレビアニメ。1期全13話。
2002年11月~2003年9月に2期(second season)が放送。2期全13話。
1期と2期を一緒に評価しています。
ロボットのデザインはこの作品が一番好きだったり。

1期のストーリーは凄くシンプルで、毎話メモリーを巡る事件が起こりそれをロジャーとビッグオーが解決するお話。
2期では連続性が強くなり、メモリーと世界の謎が解き明かされていきます。ただ、1期の時点では2期を制作する予定は無く、大まかな部分は決着がついているものの、難解な部分もあり考察を必要とするため好みが分かれます。

少し暗く洒落た世界観、クラシックな街並み、雰囲気作りが上手いですね。
巨体感のあるレトロなビッグオーのデザインがかなり好きで、特に重量感を重視したロボットアクションも秀でています。サンライズらしい外連味の利いた戦闘は見所。モノクロのコントラストを活かした画面作りと演出は一見の価値ありです。

キャラクターも好きです。
ロジャーは本人が格好付けているのが若干滑稽に描かれていて、かえって嫌味がありません。
ドロシーもまた皮肉っぽさと可愛らしさが絶妙にブレンドされた秀逸なヒロイン。
エンジェルはトラブルメーカー的な役回りの前半、女性らしい弱さが露呈する後半でがらりとイメージが変わり、個人的にはとても共感できるキャラクター。
完璧超人でありながら飄々とした執事ノーマン、悩み多き堅物警察官ダストンもまた素晴らしいです。

何年か毎に繰り返し見るほど味わいが増し理解が深まる、個人的には名作です。
謎多き作風ですが本筋の解釈については色んな所で考察がなされているので、私が細かく書く必要もないかな。
なので私がこの作品を好きな理由をネタバレ全開でいくつか。


【ロボットのデザインについて】
{netabare}
2017年サンライズフェスティバルで本作のオールナイト上映が決まった際に片平一良監督のインタビューがアニメ雑誌に掲載されていました。

当時のスタンダードなロボットは「結局、行き着くところは四角いブロックの塊でしかないから、まずそれはやめようと思いました。」
「とにかく『今まで見たことないシルエットのロボットを作ろう』というのが目標でした」とのこと。
私もそこに惹かれたクチですねw
それに加えて、繰り返しになりますがロボットアクションの重量感、外連味のあるバトル。サンライズのアニメーションの特に良い所が凝縮されている感じ。{/netabare}


【世界観の表現とラストシーンについて】
{netabare}
上記のインタビューには世界観についても記載されていました。

記憶を失った街というアイデアについては、シリーズ構成の小中さんの仕掛けで、「あれは実は『方便』なんですよ。」とのこと。
細かな世界観の設定に尺を使いたくないので、語らずに済ませたい。だから最初から存在しないものとして、誰も覚えていないから語られないという形にしたと。本当は意味がなくて、あるはずのないもの(メモリー)にこだわる人が事件を起こしたり巻き込まれる構成になっている。
でもセカンドシーズンで「カートゥーンネットワークが製作に加わる時『その意味を描いて、世界観に決着をつけて欲しい』と言われて、みんなで頭を抱えました(笑)。」だそうですw


つまり謎はあるように見せているだけで本当は意味がないということが肝だったのですね。
それをどう表現するかが問題だったと思うのですが、1期の設定を極力使いながら謎を解き明かす作劇が出来ていてとても丁寧だったと思います。描きたいことはそのままに、枠物語というギミックを使うことで「メモリーは最初から存在せず意味がない」ことを描いて見せた。

枠物語とは、知っている人も多いと思いますが、劇中で別の物語が展開する物語。千夜一夜物語が有名ですね。
物語の中から外側を知ろうとする者たちの徒労、その無意味さ、それを知った者たちのアイデンティティの揺らぎが、この世界を揺さぶりました。

舞台の外には何も存在しないことに絶望したエンジェルは、その舞台をリセットしようとします。彼女が欲しかったのは自分の存在意義です。それをメモリーに求めましたが、物語の作者であり演者でもある彼女が知らないものはこの舞台には存在しない。
2期ではアンドロイドもメモリーを持つと言われています。その理由はアンドロイドが蓄積したデータは基本的には書き換えられることが無い、アンドロイドは忘れないからだと考えられます。それと同時に、ドロシーには心があり、「記録」と共に「記憶」も持っている。

肝なのは「記録」と「記憶」は似て非なる物だということではないでしょうか。
この世界には40年前より以前の記録がない。あるのは誰かが突然に思い出す記憶のみ。記録が無いのに個人の記憶は存在するという矛盾が発生する。


エンジェルとドロシーがなぜメモリーなのか。
二人はその特殊性により「記録(客観)」と「記憶(主観)」を両方持っているからではないでしょうか。

そして本作のロボットの呼称である「メガデウス」は物語を強制終了するデウス・エクス・マキナから来ています。

メモリーたるエンジェルとデウス・エクス・マキナ(ビッグヴィヌス)に交渉を持ちかけられるのは、同じくメモリーたるドロシーを同乗させたビッグオーを操るネゴシエイター、ロジャーのみだったのではないでしょうか。
エンジェルに対するロジャーの説得は、物語の中であっても自分たちのこれまでの生き方を肯定すること。自分たちが築いてきた関係性を拠り所に再び歩き出そうということです。
私はこのとても前向きな結論が好きなんですよね。
自身の記憶を捨て去りながらもその幻影に苦しめられたロジャーだからこそ、その言葉には説得力がありました。

表現や台詞回しこそ難解ですが、パラダイムシティは演劇の舞台でありその外にも過去にも何もないと理解すればそれで良い。
思わせぶりに挿入される謎の映像も、今は自覚せず登場人物を演じる役者が過去に演じた他の演目・他の役だと理解すればそれで良いのかなと思います。{/netabare}

ついつい考えてしまう人間にはとても面白いですし、何も考えず世界観を楽しむことも出来る作品です。(2018.6.11)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

40年前以前の記憶が無い世界の物語【4.5】

物語:4.4 作画:4.4 声優:4.3 音楽:4.7 キャラ:3.8 【平均:4.3】                           (78.3)
物語:4.9 作画:3.9 声優:4.8 音楽:4.4 キャラ:4.8 【平均:4.6】second season                 (90.6)

ジャンル        :ロボットアニメ
話数          :全26話(first+second season)
原作          :矢立肇、片山一良
アニメーション製作 :サンライズ
監督          :片山一良
シリーズ構成     :小中千昭、片山一良
キャラデザイン    :さとうけいいち
製作          :バンダイビジュアル、サンライズ
音楽          :佐橋俊彦
主人公声優      :宮本充
OP           :「BIG-O!」歌・作詞・作曲・編曲 - 永井ルイ
             :「RESPECT」作曲・編曲 - 佐橋俊彦
             :「Big-O! Show Must Go On」歌・作詞・作曲・編曲 - 永井ルイ
              (2007年のアニマックス再放送時の新オープニング)
ED           :「and FOREVER…」歌 - ROBBIE DANZIE with 高尾直樹 / 作詞 - Chie / 作曲・編曲 - 島               健

参照元        :Wikipedia「THE ビッグオー」

【あらすじ】
 40年前に起こった「何か」によって、地球は壊滅に近い状態に陥り、同時にそれ以前の記憶(メモリー)を失った街「パラダイムシティ」。そのパラダイムシティで、随一のネゴシエイター“交渉人”として活動する男がいた。彼の名はロジャー・スミス。ある日、彼が大富豪のソルダーノから請け負った依頼は誘拐された令嬢の居場所をつきとめる事。だが、犯罪者から取り戻した少女は人間ではなく、精巧なロボット=アンドロイドだった―
 メガデウス・ビッグオーを操り、アンドロイドのドロシーと共に過去の記憶(メモリー)の謎に迫る。 THE ビッグオー公式ページ「Story」より一部抜粋

【特徴】
①巨大ロボット、アンドロイド
②ディストピア
③洋画的(セリフ等)
④渋い雰囲気
⑤1話完結(一部次回へ続く)
⑥考察を要する

【長所】
①一話完結型のストーリーが多いが、其々のストーリーの繋がりは強い
②ロボットでの戦闘シーンが小難しい話の緩衝材的役割を果たしている

【短所】
①一部考察を要する部分がある(人によっては長所)

【短評】
{netabare} 前半の謎は後半で解決する1話完結タイプの話で構成される物語。主人公のロジャーはパラダイムシティを守るために殆どの回でビッグオーに搭乗し、敵や問題を解決してゆきます。そして本筋は40年前以前の記憶が消えた謎に迫るという少しミステリアスな部分のある作品。

 まず長所①です。回を追うごとに視聴し終えた話の真実が徐々に明らかになるところに魅力を感じました。なので1話毎のストーリーを吟味しつつ、物語全体としても楽しめる作りにお得感を感じました。
 続いて②です。話の構成から対話シーンが謎解決シーンを理解出来るか否かの鍵となっています。その為、対話を聞き漏らしてしまうと良く理解出来ずに終わってしまうと思います。要するに、構えて視聴する必要があり、疲れてしまうという事です。一方、ロボットでの戦闘シーンは感覚的に視聴する事が出来、頭を使う必要が無いので息抜き出来る訳です。また、対話シーンとの温度差が大きく、マンネリ化防止に一役買っていると思いました。因みに、ビッグオーは重量感のあるロボットなので機敏な動きをしません。しかし、ロジャーの正義感溢れるセリフが熱く、それと同時に繰り出されるパンチは絶大な破壊力を持っており、爽快感の得られる戦闘シーンとなっていました。

 次に短所です。特徴⑥にも書きましたが、謎の解決を視聴者に委ねる部分もあります。そういった部分は確たる解を得られず、消化不良を起こす可能性があります。しかし、この様に考察を必要とする部分は本作の魅力のうちの一つでもあると思います。{/netabare} 

【総括】
 全体的に渋くてレトロな雰囲気でしたが、ロジャーがビッグオーを操縦し、正義の鉄槌を下すシーンは非常に熱いです。そして第1、第2シーズン共に1話完結の話は奥深く見応えがあります。また、第2シーズンは次回への引きが第1シーズンより強く、魅力的でした。尚、物語以外での魅力的な部分は渋い声の声優が多数出演しており、作品の渋い雰囲気作りに大分貢献していた事です。凝った物語、レトロな作画、熱い展開などを目当てに作品選びをしている人にはとてもお勧め出来ると思いました。



【思った事・蛇足】

難しかったです。


なので分かるまで何回も観直しました。
こういった捻りの利いたストーリーは
理解出来た時にとても面白く感じるので私は好きです。


1話ごとの構成は
『カウボーイビバップ』『蟲師』と似た
結末の部分で真実が明らかになるタイプの話が多かったです。


しかし、短評でも書いたように
1話ごとの繋がりが強く
全体としての物語がとても重厚感のある作品でした。


尚、辻褄の合わない部分が出てきますが
最期まで観る事で納得出来る・・・かもしれません。


けれど雰囲気で楽しむ事が出来れば
別段深く考える必要は無いかもしれません。


どうしても理解出来ない事が癇に障るという事であれば
考察をまとめたページを見てしまうのも良いかもしれません。


それと一応注意しておいた方が良い事は
公式ページのキャラクター説明はネタバレを含み
Wikipediaもネタバレを含みます。
なので最期まで観終えてからの閲覧が好ましいでしょう。




あと、どうでもいい事なんですけど
ロジャーのキャラデザイン
『逆転裁判』の主人公「成歩堂龍一」に似ているような。
というより
逆転裁判の方が後なので
成歩堂龍一がロジャーに似ているのかw


・・・


似てないですか?w

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

拒絶するという力

2期ラストまで通しての感想。
【話の流れで、例として他作品の名前を出しています。知らない方ごめんなさい】


どこか懐かしさを感じさせるような、1950年代アメリカ風の舞台。
直接知っているわけではないが、なんとなく聞きかじって覚えがあるような時間的な遠近感が、実体のない「懐かしさ」を醸しだし「記憶喪失の街」に絶妙に共鳴する。

数々の謎の回収が必ずしも明示されずに幕を閉じる物語だが、少なくとも、最大の謎「なぜ『ネゴシエーター』が巨大ロボットを操る主人公なのか」には、最終回ラストの5分間で回答が与えられる。

{netabare}メタ化が重層し、何が「実体」であるのか不明の、混沌のただなかに放り込まれる物語世界は、終幕、舞台となる記憶喪失の街が、文字通りの、人(?)工的な「舞台=ステージ」として設定されている(らしい)ことが明かされる。

ステージが崩壊を開始する中、再創造の前に立ち尽くす創造主に対し、ステージが自らの「世界」である登場人物=キャラクターの立場から背中を押す主人公は、まさにこのために配置された「ネゴシエーター」だ。

本作の独創を感じるのは、間接的な世界創造ともいえるこの「ネゴシエーション」で、主人公ロジャーが、再創造されたパラダイムシティもろとも、記憶消失の自分を引き受けることだ。

何度かこのような「ネゴシエーション」が行われてきたらしいと暗示される作品世界で、一種の安全装置らしい「ネゴシエーター」は、「世界の秘密」を知っていた方が、より機能的なはずだ。

「ネゴシエーション」を通じて、自らに秘密の記憶を残すよう働きかけることは、主人公にとってたやすい。
が、ロジャー・ザ・ネゴシエーターは、街とその全住民とともに、自らの記憶喪失を選択する。




ところで、どのような物語であれ、「物語=ストーリー」を動かすには、何らかの「力」、駆動力が必要になる。日常系のように「力」のない物語世界では、逆に「進行する物語」が無いことが作品の特徴になっていることを想起すれば、理解してもらえるだろうか。

バトルものに典型的だが、戦いを描くアニメ作品では、何らかの「秘密組織」が、その作品世界で物語を動かす「力」を持つことが圧倒的に多い。
『エヴァンゲリオン』が一番わかりやすい思うが、その作品世界内での「権力」を持つケースも少なくない。

これら「秘密組織」の「力=権力」の源泉は、「秘密」そのものだ。
いや、正確には、秘密を「知っている」こと。
組織自体が非合法な秘密のものでなくとも、「世界の秘密」を排他的に理解している、という事が力をもたらす。

この「秘密を知っている=他人は知らない」という非対称性が、自分(たち)は「知っている」が奴らは「知らない」という構造が、権力の根源だ。

したがって「秘密組織」は、必然的に「知らせない」ことが本能となる。
『攻殻機動隊』の「公安9課」が、事件の初動で例外なく情報の封鎖と操作を行おうとするのが、典型的だろう。
彼等が情報公開することは、絶対にない。
『ネルフ』が全人類に向けて「死海文書」を公開する日も、決して来ない。


本作で、ロジャーは記憶喪失を引き受ける。放棄された「記憶」は、すなわちパラダイムシティでの、作品世界での「権力」だ。
「世界の秘密」を「知ること」による「力」を、ロジャーは拒絶する。
万人が「秘密」を知ってしまえば「世界」が分解してしまう「ステージ」上で、「知らない」人々に「知っている」ことをもって君臨する立場を、否定する。

製作者による、「知ること」の非対称による権力性への拒否を、「力」を死守するために「秘密」を囲い込もうとする身振りの浅ましさへの強い批評性を、ここに感じる。

「秘密組織」によって駆動される物語が量産される限り、{/netabare}
この作品が視聴される意義も薄れることはないと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

73.6 6 テロリストで熱いなアニメランキング6位
プロメア(アニメ映画)

2019年5月24日
★★★★☆ 3.8 (213)
1037人が棚に入れました
世界大炎上――。全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>の出現だった。あれから30年―― 攻撃的な一部の面々が<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかる。対バーニッシュ用の高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと<マッドバーニッシュ>のリーダー・リオ。熱き魂がぶつかりあう、二人の戦いの結末は ――。

声優・キャラクター
松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

TRIGGERが放った完全燃焼系エンタメ映画の勢いは未だ衰えず【4DX再燃レポ追記】

今月より始まっている4DX上映行って来ました♪

4Dも本作みたいに後付け4D企画ともなると、
ピンキリの差が激しく、冒頭の4DX導入映像が4D効果のピークだったw
何てことも珍しくはないのですが、本作はガチでした。
アクションシーンでは初戦から本気で振り落としに来ており、
尊氏も落馬寸前でしたよwほぼ滅殺されかけましたw

揺れも普通の地上戦なら、座席の動きもある程度予測が出来るので、
落ちる!なんて感覚は生じ得ないのですが、
本作の場合は元が、人間射出装置から始まり、
足場が傾き、壁が地面になる、オールレンジな空中戦。
4D座席も普段使ってない関節まで解放して、
鑑賞者をフルボッコして来る感じ。
これだけ運動性能を発揮して貰えれば4D施設も本望でしょう。

私の『プロメア』鑑賞は
前日譚付上映に続いて、今回の4DXが2回目と言うだけですが、
こういう特殊な上映企画にガチで取り組む姿勢には熱くなりますね。

『プロメア』は他にも爆音だの、絶叫応援だの、
色々やって来ているとのことですが、
きっと、どの企画でも完全燃焼しているのだと思います。

本作が半年近くに亘ってロングランしている秘訣の一端を垣間見た気がした、
企画力がある4Dでした♪



以下、2019/9/11 初回投稿レビュー。

長いので折りたたみw

{netabare}
5月末の公開当時は何となくスルーしていたオリジナル劇場アニメ。

スタッフ、キャスト陣からして熱い映画であることは分っていましたが、
ちょっと熱すぎて、これから夏本番、
夏バテ必至の私には受け止めきれないのでは?と言う懸念が先立ちましてw

逃げ回っていれば、本作もその内、鎮まって、
夏の終わりと共に上映終了していくのだろう……。

そう高をくくっていたところ、消え去るどころか、
8月下旬、公開も既に100日に迫る中、興行収入10億円突破を祝して、
入場者特典のweb配信短編だった前日譚の「リオ」編、「ガロ」編も付けて、追加上映するぞ!
との何とも暑苦しい一報が飛び込んで参りまして。

熱気に根負けした私も、この夏は色々とモヤモヤ燻っていたこともあり、
もういい加減、観念して熱源に飛び込むことにしました。

一回の鑑賞で3回制作会社のロゴとかを見るのって、
随分久しぶりだったのでソワソワしましたがw
リオ、ガロどちらが主人公でライバルかも分からない程度の
予備知識しか持ち合わせていなかった私にとっては、前日譚2本も良い予熱になりました。


内容は火花をぶつけ合う強敵(とも)の熱気が、
地球丸ごと巻き込んだラスボスとの最終決戦へと昇華していくお馴染みの超展開。

トリガー作品においては、この社会風刺や着眼点は、
テーマとして掘り下げれば、もっと深い作品ができるかもしれないのに、
そんな高級木材すらも、ファイナルバトルの薪としてくべるのは勿体ない……。
と感じることが時々ありますが、本作もまさにそんな感じの大狂宴でしたw

例えば{netabare}ストレス社会の極みが着火点となる“バーニング火災”、
行き過ぎた秩序は、社会の自由の“凍結”を招く。
こうした火と水の属性、消すか消されるかの対立軸を、
自由と秩序、それぞれの功罪と対比に重ね合わせる比喩表現とか。{/netabare}

前半は、結構、考えさせられる場面もありましたが、
後半は、頭真っ白になって燃え尽きていましたw

けど、それを敢えて望んで突撃した、その時の私にとっては、
満足度の高い劇場鑑賞となりました。


何より作画、特にスピード感溢れるバトルシーンの映像が圧巻でした。

“バーニング火災”の現場では江戸の町火消伝来の纏(まとい)やら
パワードスーツみたいな消火装備やら、
果ては{netabare}変身ヒーロー?や巨大ロボや、巨大宇宙船、
さらにはワームホールや{netabare}滅殺開墾ビーム(笑){/netabare}{/netabare}に至るまで、
あらゆる中二病バトル要素が、絶叫同然のセリフや打ち出されるテロップと共に、
続々と投入され、カオスな戦場と化していますがw

本作のバトル映像には、それらを世界に向けて正当化するだけのパワーがあります。
最近『シンカリオン』の供給を絶たれ、不完全燃焼だった私のロボット魂も含めて、
スッキリと完全燃焼できる、この夏もっとも熱い映画でした♪

中々、火が付かなかった湿気た私のハートまで、
異例のロングラン上映で、執念深く熱風を送ってくれたスタッフの方々や、
それを後押しした“強火”のファンの皆様には改めて感謝申し上げます♪{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Trails_fire_You_always_knew♪They_would_carry_me_on_They'd_lead_me_to_you♪

『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』を手掛けた今石洋之監督と中島かずき脚本のタッグで描く劇場用長篇オリジナルアニメ
キャラデザはコヤマシゲト、音楽は澤野弘之、制作はTRIGGER
主要キャストに松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人ら劇団☆新感線の経験者
その脇を固めるのは主に『キルラキル』に出演した本職の声優陣です


「バーニッシュフレア」と呼ばれる炎を操る新人類「バーニッシュ」が突然変異として出現した近未来
バーニッシュを危険視し、弾圧する人々とそれに反発したバーニッシュが衝突したことで引き起こされた未曾有の大災害、「世界同時大炎上」によって人類の半数が消失してから30年が経過
世界は一時的な平穏を得たかのように見えていた…
炎上テロを引き起こすバーニッシュの過激派「マッドバーニッシュ」に対抗すべく結成された高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の若き熱血漢、“ガロ・ティモス”はマッドバーニッシュのボスであり並外れたバーニッシュフレアの使い手である少年、“リオ・フォーティア”を激戦の末に逮捕することに成功する
街を救った英雄としてガロは司政官でありガロの恩人でもある“クレイ・フォーサイト”から勲章を授与される
しかしクレイは危険な疑惑と壮大な野望を隠していた…


一言で言ってしまうと【とにかくアツイ!】アクションエンターティメントなのですがソレで片付けてしまうのはモッタイナイ傑作です


主人公のガロは救命消防士なのに半裸って時点でただでさえツッコミモノなのに、「燃えていいのは魂だけだ!俺の燃える火消し魂の方がアツイんだよおおお!!!」とか啖呵切ってるのが無茶苦茶w
この中島かずき節を松山ケンイチがスーパー歌舞伎の要領でアツく、キレ良く演じきってくれるので本編のテンポの早さも相まって111分がとても短く感じるほどスピーディーに進むのが気持ち良い


バーニングレスキューのメカ達は勇者シリーズとかメタルヒーローを彷彿とさせ、これだけでもワクワクモノ
バーニングレスキューのメカの名前は全部『ワイルドスピード(Fast&Furious)』の邦題ですね
後半は旧ガイナックス作品を思い起こさせる壮大なスペースオペラとなるのも胸熱で、観終えた後の爽快感と感動は『トップ1・2合体劇場版』に似ています


とにかく一番に褒め称えたいのは絶え間なく続くアクションのカッコ良さです
何気ないカットの一つ一つ、全てがカッコイイので捨てる部分が全く無いんですね
本筋で無い脇役のアクションですらカッコイイ
ソレらを実現したのはトリガーの得意とする紙に鉛筆で描くアナログ作画、動画や色彩も含めてアニメタが管理するデジタル作画、そしてサンジゲンが主体となった3DCGの全てを見事違和感無くシームレスに調和させた技術力です


既にアメリカのソニーピクチャーズの『スパイダーバース』が先んじて2D的な表現を3DCGで成功させているのですが、『プロメア』は見事『スパイダーバース』に追いついた作品だと言えるでしょう、それも完全に
まさにこの『プロメア』こそが日本のアニメの最先端なのです
『スパイダーバース』にも共通しているのですが、あえてポリゴンを大雑把に、色数やグラデーションを減らしたカートゥーン調にするのが作画とCGを調和させるポイントの様です


特に2D作画の良さを取り入れつつ、2Dの弱点である回り込むようなカメラワークを3Dでスピーディーに描写しているのが美しい


アメリカのRoosterTeathの『RWBY』という3DCGアニメは、明らかにガイナックス作品やトリガー作品を意識したアクションを本編に取り入れている事が観受けられますが、本家本元のトリガーから3DCGの良いトコ取りをした作品が登場するとは飛んだ伏兵でしたね
逆を言えば、今後『RWBY』が目指すのは間違いなく『プロメア』のアクションでしょう


今作、『モンスト』でお馴染みのX FLAGから多大な予算を与えられるなどかなり好条件が揃った作品でこのような機会はめったに無いと思います
後にも先にも貴重な歴史的傑作になったのは明白です
澤野弘之の劇伴もsuperflyの劇中歌も鳥肌モノですので是非劇場で、特に川崎チネチッタ8番スクリーンLIVE ZOUNDでの鑑賞をオススメ致します


余談ですがガロのバイクはカワサキGPZ900R、アイナのバイクはKTM RC8ですね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

旧ファンは堪らない、はじめましてでも十分楽しめる映画

「流石今石洋之×中島かずき!」というよく練られた良い作品。「天元突破グレンラガン」「キルラキル」といった過去作を彷彿とさせるアイテムやキャラクター・描き方など、2人のネームバリューで引き込むファンを喜ばせる演出が粋でした。
<例>
・主人公ガロの度々行うガイナ立ち
・登場の前口上・技名のキメ、そして字がドン!という演出
・デフォルメ具合
特に{netabare}最後のワンシーンはもうまんまグレンラガンって感じで、見ている男たち(自分も含め)は「コレだよコレ!」ってなってる構図{/netabare}。形は違えど、やはりこのタッグはいいものを作るなぁと思います。
ビジュアル的には、絵柄もタッチも独特で、アクションシーン・背景などをあえて幾何学模様を主調にして描かれているところは最初「?」となりましたが、段々とアクションが過熱してくるにつれて気にならなくなっていました。配色もピンクとか黄色といった明度の高い色が多いというのが斬新。画面で見ると結構チカチカしてしまって、肝心のキャラがどこにいるんだろう?という箇所はいくつかあったように感じますが、全体的にみるとスクリーン全体に広がる動きと色というのは見応えがありました。そしてやはり作品の没入力が強い。細かいですけど、場面転換の手法も新しくて、スムーズかつ分かりやすく、アニメーションのスピード感を生んでいてへぇ~と感心してしまいました。
ストーリーは、2時間弱でもやはり密度の高い作品を作るな、という印象。話自体の骨格は似たようなものはあれど、世界設定や主人公の一本筋が通った感じのキャラクターなどは今石×中島カラーといっていいでしょう。今回の主人公ガロ・ティモスは過去作のキャラと比べると冷静な一面も持ち合わせていますが、一直線さといい最後は根性だ気合だ!というところはブレてません。熱い!{netabare}最初の敵と共闘してさらに上の敵を倒す構図、そして最後は無に帰り一からやり直していくという展開も一種のフォーマットなのかなと思います{/netabare}。そして何度見ても「最高」と思える。勢いと深みが共存していると思います。
今回見ていて改めて思ったのは、日常生活で当たり前に使っているものの繋がりを引きずり出していくストーリーはやはりこの2人ならではの味だなと感じました。キルラキルで「きる(切る・着る)」「糸」「繋がり」といった言葉で話を回していくように、このプロメアのストーリーも「炎」「消す」「燃やす」といった言葉が話に厚みを作っていると思います。普段自分たちが「燃える」とか「炎上」とか使っている中で、言葉を体現しながら観客をそのアニメの中の世界に引きずり込むのは見事の一言(そして最後への持っていき方・締めくくりが見事)。
音楽面では、劇伴の歌モノ感が記憶に残りました。最近ONE OK ROCKやMAN WITH A MISSIONといったバンドが鳴らすようなアリーナ系の壮大な音楽を彷彿とさせるもので、耳からのインパクトもなかなかのもの。一過性のものが多く、「inferno」というテーマソングが何度か使われていた以外はそれほど記憶に残っていないので(作品に没頭しすぎて)、この部分は後日サントラをチェックして作品を思い返したいなと思います。
役者としては、特に堺雅人の熱演が気合入ってました。{netabare}冷静でいながら内に秘めたるものがある感じ、その足枷を開放して自分の本性を明らかにする吹っ切れ方がやはり本物だ!と感じました{/netabare}。脇を固めるキャラクターの声は他のトリガー作品にも出てる人たちが担当していて、一ファンとして嬉しかったです。やはり猿投山の声だと噛ませの役回りになるのか(笑)等。
見に行った時間帯的にお客が少なかったこともあり、よく入っている時の客層などはあまり分かりませんが、間違いなく言えることは「グレンラガン」「キルラキル」を見ている人なら一見の価値あり、ということです。またこのタッグは何らかの形で作品を作ってほしい!そうなるとテーマも凄く楽しみです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

62.3 7 テロリストで熱いなアニメランキング7位
境界戦機(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (101)
318人が棚に入れました
西暦2061年、日本は支配された。4つの世界主要経済圏によって分割統治されるに至り、日本人は隷属国の人間として虐げられる日々を送っていた。日本は各経済圏が投入した人型特殊機動兵器 AMAIM が闊歩する世界の最前線となった。機械好きの少年、椎葉アモウは、ある日、自律思考型AI「ガイ」と出会う。これをきっかけに、アモウは日本を取り戻すための戦いに身を投じることになる。自ら組み上げた AMAIM「ケンブ」に乗って。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カンタム

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「何か物足りないガンダム」「簡単なガンダム」という印象だったので、「カンタム」にしました。クレヨンしんちゃんとは別物です(笑)

まあ、ガンダム系作品として一定以上のクオリティはあったとは思うので、ロボットアニメが嫌いじゃないなら、観ても良いかなと思えるアニメだと思います。

2期あるみたいなんで、どちらかというと、間を置かず、2期まで一気に観た方が良さそうなアニメに感じました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的にロボットアニメは大好物なので、本作もそこそこ楽しく観られました。

でもまあ、劣化版ガンダムなのは否めない。

私は「水曜どうでしょう」が好きなのですが、あれはなかなか新作を出さないので、どうでしょう熱を誤魔化すために「旅猿」を観ているような感覚です(多分、伝わらないw)

これ作るくらいなら、シンプルに金かけた新作のガンダムを作ってほしいのですが、まあ、ガンダムは敷居高くなっちゃって、ご新規さんが入りずらくなってる感あるし、当たればでかいけど外してもでかいので、新しい類似作品で色々試している感じでしょうか。

本作の問題点は、やはり対象年齢が微妙な感じでしょうか。子供が観るには難しく、大人が観るには簡単すぎる。

そもそもガンダムは、「簡単なものが子供向けだと思わない」という冨野さんの信条のもとに作られているが、今の時代にあんな企画が通るとも思わないし、ある程度の分かりやすさは必要なんだろうな。

ロボットを「必殺技」の延長線上、主人公の能力の一部と捉えているスーパーロボットに対し、「単なる兵器」としたガンダム。そこにリアリティや発明があったが、本作は、そのどちらとも言えない立ち位置。

無人機を使う敵側にとっては「兵器」であるが、専用機を有人で操る主人公側にとっては「必殺技」。よって、6対4でスーパーロボットアニメに。

また、無人機なのにわりと近くで操作していたり、どういう理屈か、有人機の方が強かったり(スーパーAIいるなら、丸投げした方が強くないか? 人間の反射速度や認知能力、判断力なんて、限界があるでしょ。AIの指示通り動くパイロットに、何の価値が?)。

ここのチグハグさが最後まで気になった。

やはり、「ミノフスキー粒子」という設定は優秀だったんだよな。有人機、有視界戦に必要感が生まれるから。

ロボットのバトル、戦争の悲惨さ、登場人物の葛藤や成長、複雑な国際情勢。全てを描こうとして、その全部が薄く、63点くらいになっちゃっているので、もう少し絞った方が良いかもね。

個人的には、本作くらいの高いクオリティでやれるなら、複雑な世界情勢や主人公の設定は廃して、単純に「戦争」と「ロボット」を、リアルに描くだけでも良かったと思う(「戦争」と「登場人物の成長や葛藤」に絞った86は、なかなか良い作品だと思うし)。

こういう複雑な設定にしたいなら、むしろ、ロボット邪魔でしょ。大体、ゲリラとロボットって相性悪くない? めっちゃ目立つし、金食い虫だし。

まあ、「プラモ売りたい作品」にそれ言ったら元も子もないけど(笑) これ、プラモの需要、どこまであるんだろ? 私なら、同じ金払うなら、まだ持ってないガンプラ買うけど、普通に。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
何度か見た設定(笑) ガンダム風だな。まずまず面白い、てゆうか、ロボアニメ好きなんだよな(笑) 

2話目 ☆3
無人機なら、人型である意味が出てくるのか? 老夫婦との出会い。そろそろ、組織に属するか。

3話目 ☆3
ここで、友情と戦場。

4話目 ☆4
ゴーストね。共通の敵になる? スゲェ分析力(笑) ある程度の信頼と、思いやり。

5話目 ☆3
なるほど、戦わなくても、知り合いは死んでいく。戦う理由ができたな。ちょっと不自然なほどの善意。

6話目 ☆3


7話目 ☆3


8話目 ☆3


9話目 ☆3
兄さんか。最後の情けのかけ方は良い落としどころかな。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆3

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

戦闘は面白かった

ロボアニメ

{netabare}
悪くはなかったんだが良くはなかった普通な作品な印象。

まず、舞台設定が雑なのが気になった。
あんな前近代的な差別が少し未来の世界で起こっているとは考えづらいし、そもそも4か国で分割統治、植民地化というのもリアリティがない。
こういう設定を見るたびに気持ち悪く感じる。
こんな設定にしたいなら1900年代前半が舞台にすればいいのにって。
もしくは86みたいに架空の国の話にすればいいのに。

で、コードギアスみたいに植民地からの解放を目指す話なのかと思いきや、1クールかけて全然何もしない。ゴーストと言う謎の敵と戦ってただけ。設定のわりに変な方向に話が向かっていて面白みがない。

4か国に分割統治されているという設定の時点で話作りも難しく、当然各国の印象とか全然残らないし、どの国が何をやっているかも非常にわかり辛い。というかそういう描写が全然ないから別にどうでもいいのか。
展開や軍の行動にも突っ込みどころが多く...

キャラはいいから話自体は普通に楽しめるというのがプラス要素。
あと、戦闘はどことなくギアス感を感じるけど面白かった。
都合良すぎだろって面はあるけど、地形に目を付けた戦闘はまあ面白い。
前半結構酷評したけど、正直クソアニメでもなければ良作でもない平均点な作品。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
まんまギアスじゃねーか世界設定。
こういう誇張された差別表現のあるアニメ嫌いだわ。
昔ならまだしもこんな数十年後の未来でここまで目に見えた差別が残ってるって設定が不自然なんだよな。
また自立型AIアニメかw
もうロボアニメに目新しい設定は無理なのか。
人質の存在意義。このAIがまるで子供向けのノリだな。
つかみとしては悪くない。

2話 ☆7
あれで許されるのガバすぎんかw
急に畑アニメ。こいつらは味方かな?  

3話 ☆6
黒の騎士団かな。
なんでそんな帝国主義時代に巻き戻ってるんだってこういう作品を見るといつも思う。意外とこいつ弱いんかよ。

4話 ☆6
さすがに戦闘シーン面白いな。あの女死んだんか。
面白い特殊能力だなw 第三勢力いるの?
おい主人公今更戻るんかよ
ロボはついてくんのか。

5話 ☆3
未来でこんなに差別が増えてるとは思えないんだよね。
こういうのしたいなら20世紀前半辺りを時代背景にするか架空の国でやれ。
リサは死んだのか。ほんと何で時代逆行してんの?
時代設定2061年だよね。抗議って捕まるだろ。
何で主人公にそこまでしてあげるんだよ。国連仕事しろよ。

6話 ☆6
やくならマグカップも。
オセアニア軍が攻める理由雑すぎだろ。
攻めるメリットなくね?
ギアスで見た暗号 ここで説明したら意味ねーだろw
いやいやどんな攻め方だよw 連携しろや 

7話 ☆6
ゴーストくんもう退場するのか。回収された。

8話 ☆5
迷家感。何アニメなんだ。家の修理って。
サクガンより削岩してる。まあ脱線してるけど面白かったよ。

9話 ☆7
死亡フラグ。コードギアスならこの町戦場になってる。
相対的貧困。坂急すぎだろw
ガバガバ警備。何故そう簡単にハッキングできるw
兄白か黒どっちだ。車家に残るために自作自演した説

10話 ☆8
今回ロボアニメっぽいな。
地形を生かした戦闘が出来てて面白い。
交戦するのか。

11話 ☆5
ゴーストの開発者か? 治外法権
電池少女で見た展開。 ん?
こいつら敵じゃないのか? 

12話 ☆7
漁夫狙いかよ。ゴーストくん強すぎんか?
確かに地形利用とか揺動は今のゴーストじゃ読めなそう。

13話 ☆6
ガイの出会い回収せずに死亡? 悪くはない

曲評価(好み)
OP「enemy」☆7.5
ED「You're my perfect mirror」☆6.5
{/netabare}


{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ネクストガンダムを探しているのかな…。設定の根本が大失敗している。

日本が分割統治されている…。
まあ、元ネタは第2次世界大戦時に実際に日本をドイツのように分割統治する案があった部分。
ブレイクスリー原則ってやつ。

これに基づくフィクション作品はたくさんある。

でも、この反戦思想というか、設定が完璧に時代遅れな気がする。
支配しているのが共産主義か独裁国家による占領なら理解できるが…。
そもそも分割統治するような植民地化した国に、いろいろなツールは与えない。

日本以外の想像上の設定国を作ったほうが良かった。
へんに日本を舞台にしたことでアニメとは関係ないところで色々今後面倒になりそう。

なんにせよ、ネクストガンダム探しの一環なのは間違いない。
最初からプラモ販売も同時進行なわけで。

ただ、本質は子供向けなんだろうな。
バディとなる自立型AIがいるし、昔ならコロコロコミックスあたりで連載、日曜朝のアニメ化路線のはず。

深夜なのは枠がそこしかないのと、配信でどうにでもなるという判断。

まあ、ネクストガンダムになるような、ストーリー自体に魅力的なネタが作品中に転がっているかどうか、そこに注目して観るのも面白いか…な。


■2話まで視聴

やはりガンダムや現実の日本とかに引っ張られずに、サクガンみたいに完全な別世界ベースで話を作った方が正解だったんじゃないだろうか。

既視感が酷いし、結局劣化版ガンダムになってしまっている。


■5話まで視聴

うーん、ここまでベタなストーリー展開じゃないと駄目なのかね?
人の心というか描写にガンダムのような共感はないな…。

ガンダムみたいに子供は単純に戦いを、
大人はそのストーリー自体から揺さぶられるような作品は、もうサンライズには無理なのか?

こんな単純かつベタな話路線なら、ブレイクスリーネタ必要ないだろうに。
宇宙人との戦いでも異世界人との戦いでもなんでも、そんなんでも変わらん。

人が亡くなってもマチルダさんやミハルのような感傷は一切感じられない。
それじゃあアニメ内とはいえ無駄死ににも程がある…。


■11話まで視聴

結局のところ、やはりブレイクスリー原則の日本をテーマにした時点ですべてが失敗だ。

モビルスーツサイズの機体を日本のような平地がほぼない糞狭い国土を分割した状態で、
レジスタンスな戦争が出来ている…わけがない。

昔、御巣鷹山に日航のジャンボ機が落ちた。
翌日には場所が特定された。

日本で、モビルスーツサイズを乗せるトラックが、
たとえキャタピラ仕様な悪路対応車両に仕立てたとしても、
果たして走行できる箇所はどれだけあるか…。

設定の全てが破綻している。
現実世界にしたいなら、北米の森林地帯とか、南米のジャングルとか、
ロシアのツンドラ地域とか、
モビルスーツサイズが小隊レベルでも
まあ、なかなか見つからないわな、という地理的広さが必要だろう…。

狭い日本を更に分割したなかで
レジスタンスな局地戦で、
モビルスーツサイズの武器を運用…。

ネクストガンダム考える前に、
子供だまし過ぎる机上の空論をどうにかすべきだった…。


■飛ばしつつ13話まで視聴

うーん、これ続くんだ…。
もはや何をテーマにしてるんだか…。
各種設定とストーリーとしてやっていることがチグハグ過ぎる。
セリフで臨界点とか言ってるけど、意味わかっているのだろうか…。

とにかくガンダムな路線を行くには出来が悪すぎる…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
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