2021年度のヒーリングおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2021年度のヒーリング成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の2021年度のヒーリングおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.5 1 2021年度のヒーリングアニメランキング1位
王様ランキング アニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (461)
1456人が棚に入れました
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング"である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小さな足跡

WIT STUDIO制作。

ボッス王国の第一王子ボッジは、
生まれつき耳が聞こえず、言葉を話せない。
周りからは、王の器にないと蔑まれている。
そんなある日、カゲと友達になったことが、
彼の人生を大きく前進させることとなる。

王様を順位付けする価値観が存在する世界で、
ハンデを背負い、非力なボッジが、
どのようにして世界を変えていくのでしょう。

ボッジの夢は立派な王様になること。

とても良質なアニメの予感、
絵本のような絵柄とキャラクター、
KING GNUの主題歌も素晴らしい。

11話視聴追記。
それぞれに当然ながら過去があり、
{netabare}鏡の魔女=ミランジョとして、
彼女の闇もまた深そうだ、そして王との因縁。
冥府の罪人が、王国を襲撃する、
修業を終えたボッジは間に合うのか!? {/netabare}

最終話視聴追記。
誰もが幸せになる権利を有している。
{netabare}生きていく上で、恨むことより、許すこと。
その難しさと尊さが描かれている。
王の剣はきっと、その国に暮らす、
人々の苦しみを断ち切るのでしょう。{/netabare}

どうやらまだ、冒険は続きそうだ。
不思議な魅力を持つ作品だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

お題の意味するものはなんでしょう?

原作未読

内容はひとまず置いといてリアタイ期にヘビロテしてたクセ強い宮野真守のCM

 アニぃメを見るなら プラ○ムヴィデオん↑

…の話題作品ラインナップちゃっかり入ってた印象が強いやつです。ノイタミナだし、萌え萌えに走っていないデザインなんかも興味を惹きます。それに

 王様のランキングって何だろう?

冷静になると理解不能っちゃ不能。どの尺度で順位付けするのか手段もわからなければ根本的なところでそれやる意味があるのか目的も不明です。裏を返せば何が出るのかお楽しみ。期待値は上がります。
主人公はボッス王国第一王子のボッジ(CV日向未南)。耳が聞こえないため言葉を発することができません。そしてとっても素直な子。なお、喋れないからか作画での感情表現頑張ってますね。表情豊か。

ボッジの弟第二王子ダイダ(CV梶裕貴)はボッジとは対照的な性格で序盤は王位継承争いやってるのでそのへんがランキング云々なのかなと思いましたがこれも違うようです。
{netabare}ダイダとボッジで“だいだらぼっち”日本の巨大妖怪を夢想してたら案の定巨人族が物語に登場。梶裕貴さんが巨人に絡むという伏線を見逃してた自分はまだまだ未熟です。{/netabare}


全23話。
『アルジャーノンに花束を』『フォレストガンプ』みたいに無垢な存在が周りに影響を及ぼしていく展開を期待しました。
おそらく賢王となるだろうホッジが帝王学を学んでいく過程みたいなのもあるかなとも思いました。
『王様ランキング』なんて順位付けある世界の秘密が明かされた時の驚きを楽しみにもしてました。

との事前期待がありました。結果は上から順に{netabare}“それなりに影響及ぼしてった”“それなりに帝王学会得してった”“ん!?ランキング意味あった?”{/netabare}です。
なんとなく良いお話で終わっているので結果オーライって感じですね。

■なんとなく…良い
きちんとお話の軸{netabare}、“先王とミランジョ(CV坂本真綾)の因縁”{/netabare}があって一本芯が通ってました。
ボッジとダイダだけではなく登場人物各々にある“光と影”を描きながら“難しい選択”を迫り決断させています。特に上に立つ者の心得/教訓めいたものはどこかの故事をなぞっているフシもありストンと腑に落ちるところがありました。

■なんとなく…悪い
一方で良き心得/教訓は寄せ集め感とでもいいますか首尾一貫したところがなく、数話前の同一キャラの行動原理と根の部分で違っていることもしばしばで全体感の把握を妨げました。
どういうことかというと、ABCの小ネタストックあるうちAはストーリー進行上正しいネタなのだけれど、そこのパート演者であるXがとる行動としては合わない!みたいなところに平気でぶっこんできているところ。こうなるとキャライメージが脳裏に定着しないんですよね。


光と影が交錯しながら最終的にはポジティブな幕の引き方をする。好意的に評価しつつも2クール費やしといて“ランキング”の意味するところ全く持って不明ってのは続編期待なのかもしれませんが不親切。総じて満足と物足りなさ半々といった佳作かと思います。



※雑感

■一言

・OPとED。前期も後期も良曲でした。
・坂本真綾さん。{netabare}近年、魔女役くらいでしかお会いしてない気がします。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~2022年3月 リアタイ

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2022.03.27 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

子ども向け絵本を長編にしたような話

【感想】
途中までは見た目が児童向け絵本っぽいからと言って視聴しないのはもったいないくらい面白かった。
常に先が気になってワクワクさせてくれる作り。単純に話が面白いですね。

でも見た目だけでなくシナリオも良くも悪くも絵本みたいな作品で、絵本って話がコンパクトにまとまってて無駄がないから面白いけど
それを長々引き延ばすと飽きてしまうということが良くわかる作品でした。
正直、バトルの無駄な引き延ばしが他の面白さを台無しにしていると思う。

2クール終わったところで {netabare} 「王様ランキング」部分がまだ本格的に始まってない?感じでしたし
これから面白くなるのかどうかもよくわからないですが、バトル以外は結構好きな話なので視聴は継続するつもりです。

2クール通じて同じような調子が続いて飽きてきてるので、今後面白くなるかは「変化」が鍵になってくるでしょう。 {/netabare}

【バトル】
これが一番ダメなポイントで、とにかく長く引き伸ばし過ぎでくどい。
動きがスピーディーなのに展開を引き延ばすことが多くてスピード感が台無しでいつまでやってるの?って思う。
{netabare}
特にオウケン戦のくどさはバトルアニメの悪い見本で、このアニメの戦闘は長いだけで面白くないっていう印象にさせた元凶。
退場させるタイミングを完全に誤ったと思う。
これだけぐだぐだ戦って、実はこんな人だったって話をされても「もうオウケンはいいから早く退場して」って気持ちしかないから興味なんてない。

このオウケン戦の無駄な長さで視聴者を飽きさせてしまっているのが、この作品全体の評価の暴落の最大の原因だと思います。
{/netabare}
【作画・音楽】
ファンタジーな世界観によく合う児童向け絵本のような見た目と世界観がとても個性的ですね。

主題歌はとても好きです、OPもEDもいい曲ですね。

【シナリオ】
だいぶ重い話です。かわいい見た目に油断していると結構ショックでかい。
{netabare} でもそれは途中までの印象で、「悪い人が実は良い人だった」「戦っても誰も死なない優しい世界」というコンセプトが見えてしまってそれがずっと続いていくとくどいし無理があるところも出てきましたが、もう少し変化さえあれば許容できる範囲かな。
変化とか驚きは長い物語を見るうえで大事なことなので、どうせ最後はこうなるんだろ?は回避しなきゃいけないと思います。

ただ、最初のほうは本当に面白くて良かったので、序盤だけの印象の感想も書きます。

王道ファンタジーのシナリオで、それぞれのキャラクターの背景が複雑で目が離せなかった。
信じていた人が実は酷い人だったり、嫌な人が実はいい人だったり、人間関係がとても複雑だけどわかりやすくて、
誰を信じたらいいかわからないけれど、疑心暗鬼になるんじゃなくて誰を信じたいかで動くボッチ。
信じた結果裏切られることになるかもしれなくても、それでも信じたいって思うのが人間だから。
いい人ばかりじゃないけど、まっすぐ前を向いて頑張るボッチの勇敢さと強さに何度も勇気づけられました。

見た目がこれだけ可愛らしいのに、結構えげつない出来事とか酷い境遇とかいっぱいあって
ボッチは何度も何度もつらい目に合うけど救われない話じゃなくて、ちゃんと支えになってくれる人がいるし
周りの助けだけでなんとかするんじゃなくて、ボッチ自身も一生懸命頑張って、周りの優しさを力に変えて困難に立ち向かうシナリオが熱い。
つい応援したくなっちゃう心温まる話ですね。

ボッチの味方をしてくれる人はもちろん、敵に回る人達にもちゃんとそれぞれの事情や生きてきた軌跡が描かれていて
なんでそんな意地悪なことをするのか、ただの嫌な人じゃないんです、
この人だって苦しんでいるんですっていうのがわかったりしていろんなキャラクターを好きになっていきますね。
ボッチに次々と困難が襲い掛かってくるので、もうダメだって思ったときの思いもよらない人からの助けが入ったりして
不意打ちですごいじーんときてしまう。 愛が深すぎる。
一生懸命生きているってこと、ちゃんとボッチのこと見てくれてる人がいて、ボッチの優しさがちゃんと相手に届いて
その優しさに優しさで答える人達。
お前はひとりじゃないよって言ってくれているようで良かった。

でも、それがずっと続くと話は変わってくる。
仲間がどれだけ傷つこうがピンチになろうが、敵が強大だろうがどうせ誰も死なない、どうせ改心するってのがわかってくると緊張感も興味も失っていきます。
結末を分かっている話を面白いと思うのは難しい。しかもそれが間延びしていたらなおさら。

最初に書いたけど、絵本って短くコンパクトに話がまとまってるから面白いんだと思う。
絵本のストーリーを引き延ばすとこうなるっていう悪い見本になってしまった。

ボッスとミランジョは私はそんなに嫌な印象はなかった。
もちろんやったことは許せないことだけど、何か事情があってやってるんだろうなってのは作品のコンセプトからわかっていたことなので。
ただ、ボッスのほうは嫌悪感はないけど共感はできなくて、しょうもないなあって思いましたけどね。

たぶんオウケン戦があんなにくどくなければ、せいぜい「ご都合主義だなあ」くらいで終わりだと思う。
{/netabare}
【キャラクター】
主人公がしゃべれないっていう設定は短い作品なら個性があって良かったけど、長くなってくるとデメリットが際立つようになってきますね。
しゃべらせないで視聴者の共感を集め続けるのって限界があると思う。

キャラクターの掘り下げを全然しないダメな作品は多いですが、これは逆で掘り下げをやり過ぎ。
登場人物や悪役一人一人を掘り下げる必要はないと思うんです。
{netabare} ただ悪意しかない邪悪なキャラクターだって、何も考えてないモブだって必要なキャラクターなので、全員を掘り下げていたら長くてくどいのは当たり前だと思う。

最初はキャラクターの印象はかなり良かった。
単純な話かと思ったら、それぞれのキャラクターの掘り下げが深くてついつい先が気になりました。
人の心の醜い部分、弱い部分、強い部分、優しい部分がバランスよく描かれていて
一人一人のキャラクターの生き方につい注目してしまいます。

ボッチがカッコいいのはもちろんのこと、わき役一人一人が本当に魅力的で素晴らしいと思っていた時もありました。
これも一緒で、母親のエピソードくらいで終わっていれば「面白かった」という評価で終わりだったんですが・・・。
なにごともほどほどが大事ですね。

続編があるのなら、こういうマンネリが変化することを期待します。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

71.6 2 2021年度のヒーリングアニメランキング2位
夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者(アニメ映画)

2021年1月16日
★★★★☆ 3.8 (66)
363人が棚に入れました
「石起こし」森の中で、小さな妖怪・ミツミと出会った夏目。岩鉄という神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが、起こし役を横取りしようと画策をはじめる。ミツミを気にかけた夏目は、手助けをすることに――。「怪しき来訪者」田沼のもとに現れた、不思議な客人。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。その正体が妖怪であることを知った夏目は、田沼を心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪は悪さをするつもりはないらしいが、少しずつ田沼の体調が悪くなってしまう――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、堀江一眞、黒田崇矢、岡村明美、チョー、松山鷹志、下崎紘史、金元寿子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人間も妖怪も同じ心があることがわかります

夏目友人帳が久しぶりに帰ってきました。
ファンにとっては、とても嬉しいことです。
夏目友人帳 陸が終了したのが2017年7月。その後、『劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』が2018年9月に公開されて以来、およそ2年ぶりの劇場版です。
相変わらず、味わい深い内容でした。

この映画は2つの短編でできています。

■石起こし
岩鉄という強い妖怪を眠りから覚ます役目、それを『石起こし』と言います。
その役目は大変重要です。そしてその役目を遂行すると褒美がもらえます。
そして今回、その石起こしに選ばれたのが、超軟弱な妖怪のミツミです。

ミツミは見るからに弱弱しい妖怪です。役目を全うできるかどうか、誰もが不安に感じていました。
ひょんなことからミツミと知り合った夏目は、いつものお人好しな性格でミツミを手助けします。

岩鉄は、なぜ弱弱しいミツミに重要な仕事を与えたのでしょうか?
ミツミが岩鉄を起こすことができなければ、岩鉄はずっと眠ったままになるのに…
しかも、眠り続けている場所を敵に知られたら、襲われて岩鉄の命が危険なはずなのに…

この答は、見る人によって異なると思いますが、それを考えながら視聴されると、趣き深く感じられるでしょう。


■怪しき来訪者
今回登場する妖怪は、三篠(みすず)の友人です。
その妖怪は、どうやら三篠との楽しい思い出を忘れているようです。

きっと三篠は、友人に二人で行ったいろんな場所、いろんな出来事を思い出してほしかったのでしょう。

貴方も、友達との楽しい思い出を友達が忘れていたら、すごく悲しいですよね。
これは妖怪も人間も関係なく、誰もが将来起こりうる出来事なのかもしれません。


■最後に
今回は塔子さんが登場しませんでした。それが凄く残念です。
塔子さんはこのアニメの癒しの人です。年老いても塔子さんの声を聴くと心が癒されます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真剣さの中にほっとするものを感じます。

いつもの夏目友人帳です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
構成としては、2話分。
癒しのBGMとともに安らかな気持ちなります。

ウイルスやら侵略やら地震やら。
何かと殺伐な心持ちになるご時世。
いつの間にかストレスが溜まります。
だから、心の平静を保つため夏目友人帳が観たくなりました。

妖には妖なりの、人には人なりの譲れないものがある。
それは矜持と言ってもいい。
互いの関わりの中で掛け替えのない充足感を得る。
まさしく、それは前に進む上で大切なものなのです。

それにしても、今回もにゃんこ先生はいい仕事をなさる。
欲望に忠実、でも一方では冷静かつ頼もしい。
妖はすべからく生きるのを楽しんでいるかのようです。
もちろん、人もそうあらねばとつくづく思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

宝探しみたいなの?と沼の主勝負?

 夏目とあやかしのやり取り2本立ての話だったです。

 夏目が出会ったあやかしと行動と共にするお話が一本目です。友人を気にかけて尋ねると怪しい男性と遭遇し、実はなお話が二本目だったです。

 どちらのお話も、あやかしの個人的な事情に、夏目が巻き込まれたみたいに見えたです。二話目は、特に友人だったかなぁです。
 どこか、不思議な感じがした語らいみたいな、おはなしな印象だったです。劇場のTV放送見たいに思えたです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6
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