マグナムでテレコム・アニメーションフィルムなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのマグナムでテレコム・アニメーションフィルムな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番のマグナムでテレコム・アニメーションフィルムなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.7 1 マグナムでテレコム・アニメーションフィルムなアニメランキング1位
ルパン三世 新シリーズ(part4)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (376)
1952人が棚に入れました
外伝やスピンオフではない純粋なTVシリーズとしては、1985年の「ルパン三世 PARTIII」以来30年ぶりの新作。舞台はイタリアとサンマリノ。総監督の友永和秀さん、シリーズ構成・脚本の高橋悠也さん、キャラクターデザインの横堀久雄さん、音楽の大野雄二さん、アニメーション制作のテレコム・アニメーションフィルムなど、シリーズを熟知したスタッフがそろう。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、藤井ゆきよ、咲野俊介

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

30年振りに再来したルパン一家・・・色々と相変わらずでした^^

多くの言葉を必要としない往年の名作です。作品を見た事の無い方はいらっしゃると思いますが、物心の付いた方なら「ルパン3世」という名前に聞き覚えがあると思える位、幅広い層に人気のある作品です。
何でも、ルパン3世が最初にアニメ化されたのは1971年らしいです(wikiより)
この数字を見るとルパン3世の持つ歴史の重さを感じずにはいられません。

そんな往年の名作がアニメで蘇る・・・
昔と今とでは作画は言うに及ばず、技術的なあらゆる面で大きく進歩しています。
現代の圧倒的な技術を駆使したルパン3世が見れる・・・心が踊らない訳はありません。
「何故、今なの・・・?」
という気持ちもありましたが、視聴を楽しみにしていた作品の一つでした。

でも、この作品の再来について作り手側は相当なプレッシャーがあったと思います。
誰もが知っているキャラの作品・・・視聴者側にとっては入り込みやすい一面、どうしてもこれまでの作品と比較してしまいます。
これだけ幅広い層に支持されてきたのは、所謂これまで良作が多く輩出された事と、縦横微塵に走り回る他に類を見ない個性的なキャラが愛されてきたから・・・
なので、勝てば官軍になれますが、もし負けたら賊軍になってしまう・・・しかも相手は現在の数々の作品を視聴していて、目が半端無く肥えている不特定多数の視聴者たち・・・
これでプレッシャーを感じない訳はありません・・・
あとは物語がどの様に転がっていくかが重要なのですが・・・

でも、この作品・・・1話のオープニングからやってくれました^^
流れてくるのは万人が知るルパン3世のテーマソング・・・アニメで使用されたのは35年振りとの事です(wikiより)
曲調もですが、キャラはモンキーパンチさんの原作に即しているので懐かしさを感じてしまいます。
でも、映し出される光景は往年のモノとはまるで異質・・・

革靴の紐を結ぶルパン・・・この革靴の艶と色合いが昔の作画との決別を示すかの如く現代チックです。
青ジャケを羽織り颯爽と車に乗り込むルパン・・・キャラの細かい動作に懐かしさを残しつつ、ディテールに現代技術の粋があちこちに感じられる・・・
そしてそれはルパンに限らず次元、五右衛門、不二子に至っても一緒・・・
キャラ本来の魅力を活かしつつ、今の技術とうまく融合した好事例だと思います。
このオープニングには正直テンションが上がりました^^

そして、斬新さを感じるのはキャラばかりではありません。
物語においても次元、五右衛門や不二子と方を並べるほど存在感のある新キャラが登場するんです。
その名はレベッカ・ロッセリーニ(CV:藤井ゆきよさん)

モデル、デザイナー、女優と天からたくさんの才能を与えられた彼女ですが、やる事なす事破天荒の連続でまるでびっくり箱・・・
こんなに才能に恵まれているにも関わらず、彼女にとってはそれすら退屈に感じてしまう日常に辟易していたところにルパンと出会い・・・いきなり衝撃的な展開から物語が動いていきます。

ルパン一家は代々泥棒稼業・・・勿論ルパン3世もなのですが、ただ有名な骨董品ばかり盗む手口を延々と見せられては、流石に飽きてしまいます。
ルパンらにとって銭形はスパイスの一つではありますが、それでも物足りなく感じた事でしょう・・・
でも、レベッカの投入は個人的には当たりだと思っています。

これまで手に入らないモノなんて無いと思っていたレベッカ・・・
でもルパンと出会い彼女が得た最大の経験は「知る事」だったのではないでしょうか。
「知る事」でこれまでの当たり前が当たり前じゃ無くなる・・・
人間は知る事によって変わる・・・進化が彼女にとって成長の証なのだと思います。

ラストでのレベッカ・・・きっと今までの彼女だったら口にした台詞は違っていた事でしょう・・・
でもこれまで積み重ねてきた時間が思いを留めます・・・
それでも想いは伝えたい・・・貴方に知っておいて欲しいから・・・貴方の中に住まう存在でいたいから・・・
そんな彼女の精一杯があの一言に凝縮されていたんだと思います。
その時の彼女は紛れもなく健気な一人の少女・・・そんなレベッカの姿に思わず胸が熱くなってしまいました(//∇//)
藤井さんの熱演がレベッカの魅力に拍車をかけていた・・・のもあったんでしょうけれど^^

物語の内容については・・・是非本編をご覧下さい。
昔懐かしの皆さまが所狭しと暴れまわるシーンは見ていて痛快でした^^
渾身の2クール作品だったと思います。
レビューの前半で作り手のプレッシャーについて触れましたが、完走して思ったのはプレッシャーが制作に良い意味に働いてくれたのではないでしょうか^^
しっかり堪能させて頂きましたm(_ _)m

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ルパン三世のイメージを壊さない新シリーズ

ルパン三世の30年ぶりのテレビシリーズ。全24話。
そこそこ楽しめました。
基本的には1話完結の作品ですが、お馴染みのルパン一味と銭形警部以外にも準レギュラーの新キャラが登場して、シリーズ全体を通したストーリー的なものも多少あります。各回の面白さにはかなりバラつきがあった印象で、個人的には全体の大きなストーリーに絡む話よりも、完全に1話だけで終わる軽いエピソードのほうが面白い話が多かったように思いました。
作画は良かったです。舞台となるイタリアの町並みや、ルパンたちが乗る自動車など、そもそものモデルが絵になる素材ということもあってか、映像自体を観ていて楽しめる作品でした。アクションシーンなどのキャラの動きも悪くなく、女性キャラも魅力的に描けていたと思います。OPの映像も素敵でした。
声に関しては、オリジナルの声優は次元役の声優さんだけとのことですが、どのキャラもイメージとのギャップは特に感じませんでした。また、レベッカという女性の新キャラが登場して、このシリーズの中では峰不二子よりもヒロイン的な扱いでしたが、このキャラの声は結構好みでした。
音楽は、昔ながらのルパン三世のOPテーマは普通にカッコいいですし、ED曲も作品の雰囲気には合っていたと思います。
最後まで観終わって振り返ってみると、話の内容はそれほど完成度が高いというわけではないのですが、ルパン三世という有名作品に抱いていた事前のイメージを壊すような部分は特になかったので、悪くない新シリーズだったのではないかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

こういうルパンが観たかったんだよ!

ルパン三世30年ぶりの新作テレビシリーズ
恐らく日本の老若男女最も広い層に支持されているスーパーヒーローが、満を持しての復活です

感想はもう、タイトルの通りですね
王道でアクションが派手で笑えて要所でカッコよく締めてくれる、これぞルパンというようなシリーズでした

そもそもルパンという作品はあまりにも人口に膾炙している所為で、視聴者の中に「ルパンはこうあるべき」というイメージができてしまってるんですよね
ここ十数年間ルパンの活躍の舞台は、年に一度の金曜ロードショーでのTVスペシャルでした
ただTVスペシャルだとどうもスタッフの作家性「私の考えるルパン」が表に出すぎてしまっていて、それが視聴者のイメージと剥離してしまっているがために不評を買っていた印象がありました
TVスペシャルではありませんが、「峰不二子という女」なんて最たる例ですね

その点このシリーズでは、視聴者の大多数が描くルパン像を非常に大切になぞっていたように感じました
三枚目でカッコいいルパン、決して無能に描かれない銭形、実は少しお茶目な次元…
さらにシリーズ全体にも、かつてのシリーズや映画へのオマージュ、リスペクトが散りばめられていましたね
分かりやすいところで言うと「.心を盗む」とか「偉人のクローン」とか
本当にルパン愛に溢れたシリーズだったように思いました

あとはこの作品は舞台がイタリア、そのイタリアで先行放送されたということもあり、イタリア愛にも満ちていましたね
サッカー、ワイン、歌、車…
私も実際に行って感じましたが、イタリアって街並みが本当に絵になるんですよね
ルパンの雰囲気にも合っていて、見ていて楽しかったです

一方でこのシリーズ独自の試み、色というのは若干弱かったように思いました
完全な1話完結ではなく、オリジナルのレギュラーキャラがいる続き物だというのが本シリーズの最大の特徴だったわけですが、話に起伏が付く程度でそれほど魅力的ではなかったかなー…とw
スタッフは「ルパンのジャケットの色を変える」というこれ以上ない方法で「新シリーズ」をアピールしたわけですが、結局真新しかったのはそれだけだったようにさえ思います

…でもね、それでいいんです
今回のルパンは、ほとんど私が観たかったルパンそのものだったんですから
現代の綺麗な作画で、毎週ルパンの新作を見ることができる
そんな幸せを堪能させてもらいました

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

67.5 2 マグナムでテレコム・アニメーションフィルムなアニメランキング2位
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(アニメ映画)

2014年6月21日
★★★★☆ 3.9 (155)
836人が棚に入れました
今回の主役は孤高のガンマン・次元大介。ターゲット奪取作戦、強敵との対決、そしてルパンと“相棒”になっていく男の生き様を、ハードボイルドかつダンディズム満載のアクションで描く。
秘宝「リトルコメット」を狙い東ドロアに潜入したルパン三世と次元。東ドロアは自国の歌手クイーン・マルタが、隣国・西ドロアで暗殺され、この事件を契機に、西ドロアと一触即発の緊張状態が続いていた。「リトルコメット」奪取に成功したルパンと次元。だが、逃走中に次元が狙撃されてしまう。次元を狙ったのは誰か?

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、沢城みゆき、山寺宏一
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あばよ、次元

小池健監督作品、原作モンキーパンチ。
ハードボイルドな大人のルパン。
キャッチコピー「あばよ、次元」

舞台はヨーロッパ、
東西に分断されているドロア。
秘宝「リトルコメット」を狙い、
東ドロアに潜入したルパンと次元。
歌姫クイーンマルタが西ドロア領内で暗殺され、
両国は一触即発の緊張状態が続いている。

ルパンと次元、まだ出会って間もない頃の話。
ハードボイルドへの原点回帰。
世界観が徹底されていて気持ち良い。
コントラストを強調した絵が素晴らしい。
シケモク、ボルサリーノ、コンバットマグナム。
粋なガンマンの浪漫が詰まった作品。

次元らしいセリフが聞けて嬉しい。

ラストはファンサービスでしょうか。
{netabare}有名なあのキャラ出て来ますよ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『~峰不二子という女』から『1stルパン』へ・・・新シリーズ幕開けの序章か!?

2012年春期に27年ぶりのテレビシリーズとして放送された『~峰不二子という女』でキャラデザを務めた小池健が監督
監督とは『REDLINE』でタッグを組んだジェイムス下地が音楽を担当


物語の7日前
緊張関係にある隣国に平和活動のため訪れていた歌姫、クイーン=マルタから個人的にボディガードを依頼されていた次元大介
だが彼女は凄腕の殺し屋、ヤエル奥崎によって狙撃され絶命してしまう
謎に包まれたプロフィール、やけにフォーマルで奇妙な出で立ち、サイコロで出た目に従って殺害までに使う弾数を決めるという銃の腕前
ヤエル奥崎がクイーン=マルタの次に標的したのは、なんと次元大介だった・・・


原作漫画や『~峰不二子という女』の作風を意識し、現代ではなく1970年代が舞台
お馴染みのテーマ曲は流れずハードボイルドなストーリー、アダルティな描写、グロテスクな描写が絶えず、とにかく人がバンバン死ぬアクションスリラー的な要素も含んでいます
みどころはガンマン同士の対決ってことでモチロン銃撃戦
アルファロメオGTVとマセラティ・ボーラのカーチェイス
それと【ぬるんぬるんのローションの中でもがく“全裸”の不二子ちゃん】(´∀`)b
ルパンシリーズというよりは『~峰不二子という女』がお好きだった方には特にオススメしたい1作です
かくいうオイラも前作がとても好きだったので今作には満足b


前作では本筋と並行してルパン一味の出会いが描かれていましたが、今作では「次元、死す」等と大袈裟なキャッチコピーを掲げておきながら、ルパンと次元が如何にして“相棒”となったのかが描かれるバディものとなっております
ちなみに五右ェ門は出ません


原作や初期シリーズに習って、表立って社会に報道されている“悪”の裏には必ず“真の悪”が潜んでいて、それらとルパンが対峙する・・・という単純なストーリー
オチが『007』的なガジェットってのは良い意味でも悪い意味でもルパンらしい
しかしながら25分×2の短い時間の中でよく魅せてくれたものだと拍手です
尚且つラストに待ち構える“ある男”の登場によって
『峰不二子という女』

『次元大介の墓標』

「初期ルパン作品」
という時間軸を成立させ、旧作シリーズファンへのサービスもこなしてみせました
(ココで言う「初期ルパン作品」とは監督が『1stルパン』と明言してますが、今後ありうるやもしれない旧作のリブートという意味でしょう)
今後は『VSコナン』のようなファミリー向け路線と並行して、こういったアダルティーな新生ルパン三世シリーズも展開していくと見受けられます


しかしまぁ、単館1週間限定上映ってのはいくらなんでもナメてる気がしましたけど;(延長はされましたが・・・)
これはOVAなのか?映画なのか?オイラにはワカリマセン┐(´~`)┌


最後に一番のお気に入りのシーン、寡黙で冷酷なヤエル奥崎がやたら美味そうにステーキを頬張る場面が好きですw
久々に画面の中の食べ物にヨダレがw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

時の流れは残酷

劇場版『カリオストロの城』以来このシリーズからは遠ざかっていたが
本作『次元大介の墓標』を視聴してみた。
私のとってはルパン役が栗田貫一さんに変ってからはじめてのルパン3世であり
また不二子や今回は出番が無かった五右衛門の担当声優が変ってはじめてのの作品。

TVシリーズ第一作の時、視聴率が振るわず途中からテコ入れとして参加した
宮崎駿が改変して作ったコミカルな宮崎色が強いルパン3世が原型のストーリーに
慣れ親しんだアニメ「ルパン3世」のファンにはとても違和感があるであろう
歴代のアニメ『ルパン3世』とは違いどちらかと言えばモンキーパンチが書いた
原作に近い雰囲気の全編ハードボイルドな物語と渋いキャラデザで
実に私好みの作品でしいた。

作画は手間を掛けたであろう丁寧な仕上がりで、アクションシーは俗に言う
ヌルヌル動く作画と迫力のある画面構成が相まってとても満足できる絵が
良かった。
ストーリーも歴代の作品のように突飛なご都合展開にならないストーリーが
とても満足できるストーリーだったが、いくら次元がメインの物語とはいえ
五右衛門が出てこないのはちょっとさびしいな。

そして本作で惜しむのはキーマンである「次元大介」の担当声優である御年81歳
の小林清志さんの声の衰えかな、本作で次元大介の第一声を効いた時の感想は
「おじいちゃん」としか思えず、しかも滑舌も悪いのでさらに老けて聞こえて
しまっているのは残念。
TVシリーズ第一作製作時に担当声優が変更になった旧レギュラー陣とは違い
旧レギュラー陣の中でも一番古くパイロットフィルムから関わり、ルパン担当
声優だった故山田康雄氏などと作ってきたキャラクター像には敬意を払うが
そろそろ担当声優の交代も考えた方がよろしいのではないかな
事実、不二子や五右衛門、銭形は高齢を理由に交代している。
栗田貫一さんが演じているルパンを始めて見たが、もう代役のルパンではなく
立派なクリカンのルパン3世なっていて、また不二子役を交代した沢城みゆきさん
の演技も他の担当している役とイメージが多少かぶってしまう事は否めない
けど満足できるものでした。

本作は2012年に放映された『峰不二子という女』の流れを汲んでいるらしい
ので、当時はスルーしていたが改めて視聴してみようかと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
ページの先頭へ