2019年度のヤキモチおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2019年度のヤキモチ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月05日の時点で一番の2019年度のヤキモチおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.6 1 2019年度のヤキモチアニメランキング1位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (658)
3374人が棚に入れました
その街には多くの神々が住まい、その街の中心には地中奥深く――深淵へと至る『ダンジョン』が存在する。その街の名は迷宮都市オラリオ。女神ヘスティアと冒険者ベル・クラネルは、相も変わらず主神とたったひとりの眷族という最小構成。だが、世界最速のランクアップという偉業を成し遂げたベルには、これまでにないほどの視線が注がれ始めていた――迷宮・出逢い、そして冒険――これは再び綴られ始めた、――少年が歩み、女神が記す【眷族の物語】――

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、内田真礼、細谷佳正、赤﨑千夏、早見沙織、大西沙織、渡辺明乃、千菅春香、KENN、逢坂良太
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

つなぎの2期

今作はダンジョン攻略よりもファミリア同士の抗争が主眼。
またもベルが大活躍。

最初はアポロン・ファミリア。因縁をつけられて決闘という事態になってしまうが、色々あっても解決。この辺りはまだ面白さが水平線。

次は色街を取り仕切るイシュタル・ファミリア。この話が個人的に熱かった。一気に面白いと思うに至った。イシュタルがエッチすぎる。この魅力には逆らえないのも分かる。春姫も可愛くてたまらないんだけど、なんだかんだ姉御肌で面倒見が良いアイシャも好きだったな。最後まで春姫思いで優しい。
フリュネは怖すぎた。自称美しすぎる女だけど、サイズがおかしい。とはいえ、やられかたがちょっと可哀想。
フレイヤに対して嫉妬に狂っていたイシュタルが途中から完全に負け確実な行動になったのは草。少々寂しくもある終わり方。
この話でまた一人ハーレム要員増えたな。いちゃいちゃしてヘスティアが嫉妬するのも頷けるなあ。

最後は兎に角戦いたいけど、滅茶苦茶弱いアレス・ファミリア。若干のドタバタあったけども、ヘスティアとベルの絆が強くなってこれからの3期に向けてどうかというところ。アイズの少しだけ伏線ぽい{netabare}憎しみが垣間見える{/netabare}シーンも気になる。

面白いし、続きを早く見たいけれど、キャラクターが増えすぎて時々分からなくなりそうになってしまう。そこは難点。


OP
HELLO to DREAM 歌 井口裕香
ED
ささやかな祝祭 歌 sora tob sakana


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 神の宴(パーティー)
18階層にて黒い階層主(ゴライアス)を撃破し、無事に生還した【ヘスティア・ファミリア】所属のベル・クラネル。ダンジョン探索の合間に開かれたささやかな酒宴。その席でベルは、他の冒険者から、あからさまな挑発を受け、乱闘騒ぎを起こしてしまう。乱闘騒ぎの相手は【アポロン・ファミリア】。その団長であるLv.3の冒険者、ヒュアキントスを相手に、ベルは完膚なきまでに叩きのめされる。そして後日、ベルとヘスティアのもとに一通の書状が。それは、アポロンが主催する神の宴への招待状だった--

第2話 太陽神(アポロン)
神の宴で主催者のアポロンから、ベルを賭けた派閥間の決闘--【戦争遊戯(ウォーゲーム)】を持ちかけられたものの、これを断固拒否したヘスティア。しかし翌朝、ベルとヘスティアの本拠地(ホーム)に【アポロン・ファミリア】の襲撃が。アポロンが気に入った子供は、地の果てまで追い回される--かつて同じ憂き目に合ったダフネとカサンドラから、そう聞かされるベル。街中に追手が配置され、ベルとヘスティアが提案を呑むまで、どこまでも追い込む……それこそがアポロンの狙いだった。そしてヘスティアを連れ、逃げ惑うベルの前に、【太陽の光寵童(ポエブス・アポロ)】ヒュアキントスが立ちはだかる--

第3話 集結(コンバージョン)
タケミカヅチやミアハの協力を得たことで【アポロン・ファミリア】の襲撃を切り抜け、アポロンに宣戦布告を叩きつけたヘスティア。ベルをアイズとの特訓に向かわせ、自身はアポロンとの【戦争遊戯(ウォーゲーム)】開催に伴う交渉に臨むことに。一方で団長・ザニスの手により、半ば強引に【ソーマ・ファミリア】に連れ戻されたリリ。必死の思いで主神・ソーマに派閥からの脱退を願うものの、聞き入れらることはなかった。アポロンとの交渉を終え、タケミカヅチ、ミアハと共にリリの救出に向かうヘスティア。ベルとの約束を果たすため、そして大切な仲間を救い出すために--

第4話 戦争遊戯(ウォーゲーム)
神酒(ソーマ)の魅惑に打ち克ったリリ、友を助けんと名乗りを上げたヴェルフと命の三名が新たに【ヘスティア・ファミリア】に改宗(コンバージョン)。更にヘルメスの助力もあって、派閥外の助っ人としてリューが参戦。未だ歴然とした物量の差はあれど、ベルたちを取り巻いていた絶望的な状況には、光明が差し始めていた。迎えた【戦争遊戯】当日。好奇、憂慮、期待、信頼--迷宮都市(オラリオ)中の様々な目が見守る中、リューの魔剣が、命の魔法が、開戦の狼煙を上げる--

第5話 竈火の館(ホーム)
【戦争遊戯(ウォーゲーム)】に見事勝利し、ベルを守りきった【ヘスティア・ファミリア】。リリも正式な手続きを経て改宗(コンバージョン)を済ませたことで、派閥は主神も含め総勢五名に。本拠地(ホーム)についても、先の騒動で破壊された教会に代わり【戦争遊戯】の副産物として手に入れた【アポロン・ファミリア】の巨大な館に引っ越し、新たな門出としては、まさに順風満帆。更に特筆すべきは、史上最速でLv.3に到達という快挙を成し遂げたベル。それに伴い、派閥の名声はうなぎのぼり。この機を逃すまいと、ヘスティアは更なる団員の増強を画策するが--

第6話 淫都(イシュタル・ファミリア)
夜な夜な不審な動きを見せ、出歩く命を心配し、後をつけることにしたベル、リリ、ヴェルフの三名。【タケミカヅチ・ファミリア】の友人である千草と合流し、命が向かった先は、オラリオが誇る、もうひとつの顔--大歓楽街だった。命と千草が歓楽街を訪れた理由は、昔なじみの友人が働いているという噂を聞きつけたからという話……だが、尾行のさなか人混みに揉まれて、ベルは仲間たちとはぐれてしまう。そして、迷い込んだ歓楽街で、肉感的な魅力を放つ娼婦・アイシャに目をつけられ、半ば強引に彼女の客となることに--

第7話 狐人(ルナール)
娼館で出会った狐人(ルナール)の娼婦・春姫の助けで、アマゾネスの娼婦たちから命からがら逃げ出し、なんとか貞操を守りきったベル。だが、望まぬ形で娼婦となり、助けられる資格もないと救いを諦めている春姫に、疑問を覚える。更に命の尋ね人が当の春姫であったこと、そして彼女が所属する【イシュタル・ファミリア】が第一級冒険者まで擁する大派閥で、非常に狡猾で好戦的であることを知らされ、ベルの疑問は、苦悩へと変わっていく。その頃、フレイヤを目の敵にするイシュタルは、ベルがフレイヤの寵愛の対象であることを知ることに--

第8話 殺生石(ウタカタノユメ)
春姫を身請けするため、ダンジョンに潜り、モンスターを狩り続けるベルたち。しかし、ダンジョン内の食料庫(パントリー)で突如襲撃してきた【イシュタル・ファミリア】により、ベルと命は捕らわれの身となってしまう。拘束され、監禁された状態で目を覚ましたベル。眼の前には、肉欲を剥き出しにし、ベルを慰み者にせんとするフリュネの姿が。恐ろしい第一級冒険者に手篭めにされ、廃人となるまで絞り尽くされる--悪夢すら生易しいと思えてしまう現実からベルを救ったのは、またしても春姫だった--

第9話 戦闘娼婦(バーベラ)
術者の生命と引き換えに、狐人(ルナール)が持つ妖術を無制限に使用可能とするアイテム『殺生石』。『階位昇華(レベルブースト)』という破格の妖術を有する春姫の過酷な運命を知り、立ちつくすベル。脆い覚悟をアイシャに見透かされ、言い返すことすらできなかった。ベルが憧れ、そうありたいと願う英雄の姿とは--為すべき行動を思ったとき、ベルの右手が白い輝きを放ち始める。『春姫の英雄』になることを誓ったベルは立ち上がり、再度【イシュタル・ファミリア】の本拠地(ホーム)へ乗り込む--たったひとりの少女を救うために。

第10話 英雄切望(アルゴノゥト)
捨て身の行動により命が開いた血路に飛び込み、殺生石を砕いたベル。その状況にあってなお、救いを求めようとはしない春姫に、ベルは思いの丈を叩きつける。春姫の本当の願いを聞かせてほしいと。詠唱された『階位昇華(レベルブースト)』の妖術が加護を与えた先はベル・クラネル。偽りなき願いを叫ぶ春姫を背に、ベルは第一級冒険者たるフリュネを迎え撃つ。同刻、紅く燃え盛る歓楽街の一角。その中心にはオラリオ最強の冒険者、そして--最強を束ねる美の女神(フレイヤ)の姿が--

第11話 進軍(ラキア)
女神イシュタルの天界への強制送還を以て歓楽街の一角は壊滅。春姫も晴れて解放され【ヘスティア・ファミリア】へ改宗(コンバージョン)も決まった。そんな中、国家系派閥【アレス・ファミリア】によるオラリオ襲撃の一報がもたらされるものの……圧倒的な戦力を有する迷宮都市が普段の営みを乱すことはなく。ベルも穏やかな日常を送っていたが、ほんの些細な言葉の行き違いから、ヘスティアが本拠地(ホーム)を飛び出してしまう--

第12話 女神と眷族(アイノウタ)
オラリオを襲撃中のアレスに捕らえられてしまったヘスティア。アイズやアスフィの協力もあり、ヘスティアの元に辿り着いたベルだが、不慮の事故により、ベル、ヘスティア、そしてアイズは谷底の濁流に呑まれてしまう--ベルたちが流れ着いた先は山間の集落・エダス村。強大なモンスターの庇護に預かる平和な村で、ベルとアイズは、体調を崩したヘスティアの看病、そしてアレスの動向を警戒しつつ、村の世話になることに。ヘスティアの回復を見守る日々の中、村では豊穣を祈願する祭の日が近づいていた--

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

さらに暇を持て余した神々の遊び

かつて「タイトルで損をしてる」とも謳われた『ダンまち』こと『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の2期でございます。

意外にも真面目にダンジョンRPGしてたことを好意的に捉えられてたのは周知の事実かと思います。
外伝を挟んだり、劇場版を挟んだりしてからの満を持しての2期でした。そしてのっけから重要なこと↓

 {netabare}今回はダンジョンに入りません!{/netabare}

真面目なダンジョンRPGを期待してたところ肩透かしを食らいました。
ここは評価別れそうなところですね。「タイトルで損をしている」なら可愛いほうで「タイトル詐欺じゃん」となると穏やかではありません。面白ければ不問に付される程度のことでしょう。
ダンジョン入らずに何するの?は本編でご確認ください。ちなみに私は特に気になりませんでした。
やや人の出入りはあるものの1期で良いと感じた部分はそのままに、世界観を拡げてくれたと感じられたことが理由です。

【1期で良いと感じたポイント】
 1.ナメたタイトルのわりにはまともな内容
 2.ヘタレな主人公が苦難を乗り越え成長していく
 3.ハーレムは申し訳程度(と感じる)そして俺TUEEEも申し訳程度(と感じる)
 4.緩急つけた魅力的なキャラたち

この1.~4.がブレてないんですよね。外形は変わっても脈打つものは何だろう?に着目すると一本筋が通っている。そんなお話になってます。
原作が長寿シリーズであり、世界観がきちっと固まっていると思われる作品です。
導入部分は正統派ダンジョンRPG(1期)。実は群雄割拠であることを説明する目的でロキ・ファミリアをピックアップして作品の幅を横に拡げた外伝。
そして第2期。オラリオという世界の中心みたいな場所があって、神々と眷属がファミリアを形成していることが前提だったこの世界の根本部分の説明がなされます。

オラリオ外の地域や人について言及がなされ、その比較文化的観点からダンジョンのある都市オラリオの世界での位置づけがわかってきます。
さらに、本作の特徴でもある神々と眷属の関係性や異なるファミリア間のルールなどにもメスが入ります。1期の時から小出しにはなっていた


 “なんでダンジョン中心の世界観形成がなされてるの?”


神々の思惑やこれまでの歴史を踏まえて明らかになっていった2期でした。
私は1期のレビュータイトルに “ 暇を持て余した神々の遊び ” とネーミングしたわけですが、暇かどうかはさておいて、奇しくも そのような様相を呈していったわけです。

1期のおさらいを兼ねた特別編の第0話を除いての全12話。
{netabare} 終わってみれば「3期あるよ!」アナウンス込みの俺たたエンドではありますが、{/netabare}世界観を拡げてくれた第2期となりましょう。
1期気に入った方は放っといてても鑑賞候補に挙がるでしょうから、その時に「ダンジョン入らないけど意味はあるよん」くらいの構えで楽しんでいただけたらよろしいかと思います。
OPEDは特に印象に残らない普通の曲でした。




※ネタバレ所感

■全12話の構成

{netabare}大きく3篇に別れてましたね。

#1~#4 アポロンとのいざこざ
#6~#10 イシュタルとのいざこざ
#11~#12 痴話喧嘩{/netabare}

{netabare}日常回の果てに視聴者が食いつきそうな見せ場(10話の春姫救出バトル)を提示してちゃんちゃんではありませんでした。

前2つのアポロン編とイシュタル編。
前者でヘスティアファミリアの増員、後者で春姫とベルくんのやり取りを通じ英雄の定義を試みます。
最終2話で「神の思惑」「ダンジョンクエストの最終到達地点」「オラリオとオラリオ外」を提示しての終幕でした。

興味深かったのはアポロンとイシュタル双方に対するフレイヤの態度。ベルくんにご執心な女神様がアポロンにはやや寛容でイシュタルには観た方はご覧の通りなほぼ真逆な対応をしました。この境界線って何だろう?
酒場のシルちゃんから貰った緑色の石がヒュアキントス団長の即死攻撃からベルくんを守りました。割れた石の下にはフレイヤの刻印。なんでシルちゃんがそんなマストアイテムを持ってたかは不明ですが、あくまで間接サポートです。対してイシュタルにはカチコミ入れての吉原炎上。

ベルくんが超えられそうな壁なら捨て置いてるというのか?
ベルくんに興味を示した面々のベルくんへのアプローチの仕方によって態度が変わるのか?

未だ私にはよくわかっておりません。{/netabare}


■神と眷属の関係
神と眷属の関係、ファミリア間のルールなど詳細がわかってきました。

{netabare}・別のファミリアは抗争に口を出せない ギルドもファミリア間抗争に口出しできない{/netabare}
{netabare}・ファミリアの移籍には神の許可が必要

成文法はなく暗黙の了解みたいなものが多いようです。ギルドも仲裁の権限を与えられてるわけではないというのは驚きでした。控えめにいって神々の匙加減、悪くいえば気分次第。
ふざけてそうでフレンドリーそうでそうは言っても神は神で絶対なものであることが伝わってきます。{/netabare}


■ベルくんが主役の理由
みんなベルくん好きですね。

{netabare}オッタルに「ここにミノタウロスの群れを呼べないかしら?」と表情変えずに嫉妬するフレイヤを筆頭にメインネタだったアポロンとイシュタル。ヘスティアは言わずもがなです。
ヴァレン某との初ダンスのサポートをするミアハやヘルメス。援軍かけつけのタケミカヅチその他神様たちに愛されております。
その理由の一端が明かされてましたね。ベルくん本人の英雄願望と辻褄の合うネタ明かしでした。{/netabare}



※オマケ

■春姫さん正妻説
海外の映画を観るとよくわかるんです。娼婦がヒロインの作品はとかく暗い話が多い。
立場を超えた愛を描いた『プリティウーマン』『ムーランルージュ』などの名作も入りは男が上、女が下からスタートします。
対して日本はびっくりするほど対等な目線で描かれることが多いと思います。

{netabare}本作のイシュタル編もまさにそんなお話。娼館というより遊郭の佇まいであったことも大きいかしら。身請け制度は海外にはなかったと思います。
ちょっと日本式の捉え方について海外の反応なんて眺めるのも面白いかもしれません。
ヒロイン春姫さんだけでなく、アマゾネスを統括していたアイシャを2期屈指の好キャラとして描いてもおりました。職業に貴賎なしは言い過ぎかもしれませんが、対等とするに抵抗はない。日本人の皮膚感覚です。{/netabare}

{netabare}イシュタル編はベルくんと春姫を通しての英雄の定義と申しました。

別の作品レビューで触れた記憶があるお話。海軍大将を務めあげ、第16、22代総理大臣となった山本権兵衛の妻ときは遊女です。
詳細は他に譲るがこの男。ときを貰い受けるために身請けではなく強奪という手段を強行し(結局身請け金は支払った)、晴れて夫婦になって以降は、生涯を通じて妻に尽くした剛と優の者であったとされています。ときも出自をわきまえ公の場には一切出てこなかったとのこと。

ベルくん↓
「あなたが娼婦だからですか?英雄にとって娼婦は破滅の象徴。あなたはそう言いました。だけど僕とあなたが憧れた英雄はそんなんじゃない!たとえ娼婦でも!恐ろしい敵が待ち受けていたって!英雄は見捨てない!」

日本人にとって“英雄”という概念は欧米人と比較すれば希薄なところではありますが、前に出過ぎない春姫の印象と合わせて、実在したとある夫婦を想像させるものでした。{/netabare}


{netabare}ただちょっとねというかなんというか。
なにがなんでもヒロインは生娘にするという断固たる意志を感じるところがいやはやなんともw{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.10.02 初稿
2020.04.18 修正
2021.10.15 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 64
ネタバレ

toshi1015 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作既読 英雄に憧れるベル君の冒険譚

※アニメを見終わるまで☆評価は3のまま変えていません
原作ラノベ 「大森藤ノ」GA文庫 1〜15巻
漫画「九二枝」ヤングガンガンコミックス 1〜10巻
(2019.07.12外伝ラノベ ソードオラトリア12巻発売)

【裏表紙の紹介文】
アニメ2期
※原作ラノベの裏表紙の説明文なので、結末などは書いてませんが、展開など若干ネタバレがあるのでご注意を。7巻以降はアニメが追いついて来てから追記予定です。

6巻
{netabare} 「ヘスティア、君に『戦争遊戯(ウォーゲーム)』を申し込む!」「なんだとアポロン!?」
『戦争遊戯(ウォーゲーム)』ー対立する神々の派閥が総力戦を行う神の代理戦争。勝者は敗者の全てを奪う。そして敵神(アポロン)の狙いはー
「君の眷属、ベル・クラネルをもらう!」
戦闘開始までの期限は一週間。更に追い打ちをかけるように今度はリリが【ソーマ・ファミリア】に捕らえられてしまう!
もはや絶望的な状況。それでも少年と『出会い』、幾多の『冒険』を経た絆が今ここに集結する。全ては勝利するために!
『上等だ、アポロン!僕等は受けて立ってやる、この戦争遊戯(ウォーゲーム)を!』
これは、少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}

アニメ1期
1巻
{netabare} 迷宮都市オラリオー『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。「よし、ベル君、付いてくるんだ!【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」「はいっ!僕は強くなります!」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。
これは少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}
2巻
{netabare} 「はじめまして、白髪のお兄さん」
ベルに声をかけてきたのは、自ら《サポーター》を名乗る少女・リリだった。半ば強引にペアを組むことになった少女を不審に思いながらも、順調にダンジョンを攻略していく二人。束の間の仲間(パーティー)。
一方でリリが所属する【ソーマ・ファミリア】には悪い噂が絶えない。その先には、人の心までも奪うとされる《神酒(ソーマ)》の存在がー?「神様、僕は……」「大丈夫、ベル君の異性(ひと)を見る目は確かなのさ。神(ぼく)のように、きっとね」
これは少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}
3巻
{netabare} 「……君は臆病だね」「!?」「臆病でいることは冒険で大切なこと。でもそれ以上にも、君は何かに怯えている」
突如憧れの女性【剣姫(けんき)】アイズと再会を果たしたベル。そこで突きつけられてしまった事実。自分を抉る最大の因縁。紅い紅い、凶悪な猛牛・ミノタウロス。
少年はそんな自分を情けなく思った。そして少年は始めて思った。
僕はー英雄になりたい。『偉業を成し遂げればいい、人も神々さえも讃える功績を』
これは、少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}
4巻
{netabare} 「「「Lv.2〜〜〜〜〜!?」」」
先のミノタウロス戦での勝利によりLv.2到達、世界最速兎(レコードホルダー)となったベル。一躍オラリオ中の注目・羨望を集めることとなった少年の元には、仲間(パーティー)への勧誘が絶えない。廻り巡る環境(せかい)。そんな折「俺と契約しないか、ベル・クラネル?」偶然にも自分の装備《兎鎧(ピョンキチ)》を創った鍛冶師(スミス)のヴェルフと出会い、仲間を組むことに。しかも、彼は圧倒的な力を誇る《魔剣》唯一の創り手らしいのだが……?
犬人(シアンスローブ)ナァーザ、そして女神ヘスティア、ベルが交わした2つのアナザーエピソードも収録!
これは、少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}
5巻
{netabare} 「リリ達は囮にされました!すぐにモンスターがやって来ます!」「…そんなっ」「おいおいっ、冗談だろ?」
鍛冶師(スミス)のヴェルフを加え中層へと進んだベル達。しかし他パーティの策略により一転ダンジョン内で孤立してしまう。
ヘスティアはベルを救うため、Lv.4の元冒険者・リュー、さらには神・ヘルメスと共にダンジョン侵入を試みるが……
「ー階層主(ゴライアス)!?」立ち塞がる最凶の敵が、ベル達を更なる絶望へと追いつめる。希望(ひかり)を求め、決死行が繰り広げられる、迷宮譚第五弾!
『限界までー限界を越えて己を賭けろ』
これは、少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}


15巻まで読みましたが伏線など小難しい事は考えなくてOKです。
迷宮の謎やらベル君の祖父やら色んな派閥の思惑的な描写や、外伝でもアイズ視点から色んな派閥や謎的な事を書かれてますが、気にしないで下さい。
伏線っぽい話しを蒸し返すときはその都度説明があるのでヘーキです。
ベル君の冒険をただ楽しみましょう

1期では1〜5巻まで今回2期は6巻からスタートになります。
なお漫画側はまだ単行本になって無い雑誌側でアニメ2期の話しが始まったばかりなので「1期の復習は漫画1〜10巻オススメです。」話しの先を知りたい方はラノベ6巻からどうぞ

【世界観】
永遠の時間に飽きた神々が神の力を使わない事で人と共存する世界。
・神の力を使わない事で人と暮らす神様達は恩恵を与える事でファミリアと言う派閥を作り眷属達には力を、神には恩恵を失わない為にも神様を守る。
・経験を積むだけではLVは上がらない。己の器を乗り越える事でランクアップLVが上がる。

【迷宮都市オラリオ】
地下迷宮の上に作られた都市オラリオ
・己の器を超える鍛錬、モンスターを倒す事で得られる素材など、ドワーフノーム獣人ホビットエルフ様々な種族職種、神々のファミリアで溢れる都市。

20190803 追記 1〜4話視聴
原作6巻の【ソーマファミリア】神とリリ、【ヘファイストスファミリア】神とヴェルフ、【タケミカヅチファミリア】神と命、と各ファミリアの神と子供の関係と各子供の決意からの【アポロンファミリア】との戦争遊戯だったわけですが…

個人的には1期の山川吉樹監督の演出の方が好みでした。

各話に盛り上がりを入れ視聴者を飽きさせず増やす為だとは思いますが結構端折っていて原作未読な方達は置いてきぼりにならないか心配です…。(とある3期の二の舞いにならなければ良いけど…)

個人的には原作>コミック>アニメ な感想ですカメラワーク?が漫画よりアニメの方が単調に感じました。

原作1冊を4話ペースなら9巻までやるのかな〜今回の【J.C.STAFF】はどう転ぶか…とある原作未読者置いてきぼり演出になりませんように…。

【裏表紙の紹介文】
7巻
{netabare} 新生【ヘスティア ファミリア】始動!
『戦争遊戯』という激戦を乗り越えた新に眷属となったリリ、ヴェルフ、そして命。ベルのもう一つの家族。深まる絆。だが、
「ここは私達のホーム、女主の神婦殿さ」
 命を追ってベルが迷い込んでしまったのはオラリオの歓楽街【イシュタルファミリア】が管理する『夜の街』。
「私はこの歓楽街に買われた身です」
 そこで少年は囚われの身である極東の少女、春姫と出会う。蠢く陰謀に呑み込まれるベルが下す選択はーー。
『これっきりでいい なろう、あのひとの英雄にーー』
 これは、少年が歩み、女神が記す、ー【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】ー {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

69.0 2 2019年度のヤキモチアニメランキング2位
フラグタイム(アニメ映画)

2019年11月22日
★★★★☆ 3.6 (101)
373人が棚に入れました
誰とも関わりたくない、関われない。人付き合いが苦手な森谷美鈴は、3分間だけ時間を止められる高校生。ある日彼女は、時間が停止している間に、クラスいちの美少女・村上遥のスカートの中を覗いてみたが、なぜか村上には時間停止の力が効かず、秘密がバレてしまう。お詫びとして森谷は、村上の願いを何でも聞くと約束するが…

声優・キャラクター
伊藤美来、宮本侑芽、安済知佳、島袋美由利、拝師みほ、梅原裕一郎、田所あずさ、高橋未奈美、佐倉綾音

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

それは刹那の夢だが、二人にとって確かに実在した時間…

この作品の原作は未読ですが、「あさがおと加瀬さん。」を手掛けられたスタッフによる作品であること、そして伊藤美来さん、宮本侑芽さん、知佳ちゃんたちが出演されていると知って視聴を楽しみにしていた作品でした。

公式HPやwikiでも主な登場人物として紹介されているのは上記3人だけですが、物語には島袋美由利さん、田所あずささん、高橋未奈美さんやあやねるも出演されています。
公式HPではこの作品に対するコメントも寄せられているので、気になる方は要チェックです^^


"3分間だけ、あなたのことを好きにさせて。"

誰とも関わりたくない、関われない。
人付き合いが苦手な森谷美鈴(CV:伊藤美来さん)は、
1日3分間だけ時間を止められる高校生。

ある日彼女は、時間が停止している間に、
クラスいちの美少女・村上遥(CV:宮本侑芽さん)のスカートの中を
覗いてみたが、なぜか村上には時間停止の力が
効かず、秘密がバレてしまう。

お詫びとして森谷は、村上の願いを
何でも聞くと約束するが…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ほんの出来心…すら無かったのかもしれません。
今回時間を止めたのは急にクラスメイトから声を掛けられたから…
そして、きっとこれは彼女にとって初犯では無かった…

これまで時間を止めている間に彼女が何をしていたかは分かりません。
今回はたまたま足の赴いた先に、クラスいちの美少女である村上遥が存在していただけのこと…

村上遥は美少女というだけではありません。
勉強もできるし、何よりいつも彼女の周りは友達で溢れているんです…
自分とは真逆なんだけど、とても森谷にとってとても気になる存在だった…

きっとスカートの中を覗く動機なんてこの位しか無かったのではないでしょうか。
でもこの一歩を森谷が踏み出さなかったら、村上遥との接点は永遠に無かったでしょう。
踏み出すことの大切さを痛感する場面です。

一方、物語の方はまるで薄氷の上を彷徨っているみたいな感じ…
不安定で、何度も同じところをループして…
でも仕方無かったのかな。
頭の中で何度シミュレーションを繰り返しても導き出される答えは禁則事項だけなんですから…
「言わなきゃ本音は伝わらない…」
そんなの頭で分かっていても、身体が動かせない時だってありますからね。

だからこの作品は残酷で優しい…
自らが動かないと本当に欲しいモノは手に入らないと突き放すのに、一歩踏み出した相手の気持ちの受け止め方がとてもしっくりくるんです。
一番欲しい時に一番欲しい場所に手が差し伸べられるみたいな…

無限にある選択肢の中で「たったひとつ本当の自分」を見つけ、保ちつづけるのは簡単なことじゃない。
誰かをがっかりさせたくなくて、皆に求められる自分を演じ、
少しずつ積もっていく息苦しさに気付かない振りをし続けるうちに、
いつのまにか自分が判らなくなっていく——。

佐藤卓哉監督のコメントの一部を抜粋させて頂きました。
出会った頃の森谷と村上の関係性が確かにこうだったかもしれない…
けれど、お互いがお互いの「気付き」に昇華し、これまでの自分と決別するために踏み出した一歩は、甘酸っぱさを通り越し、相応の熱量すら感じられました。
相手のこと、そして自分のことをちゃんと見ているからこそ紡がれる言動の数々…
きっとこれが青春なんでしょうね^^
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、森谷美鈴(伊藤美来さん)、村上遥(宮本侑芽さん)による「fragile」
元々はEvery Little Thingさんの楽曲ですが、お二人が奏でるハーモニーは心底綺麗だと思います。

上映時間が約1時間程度の作品でした。
割と短めですが、物語は濃厚なのでしっかり堪能できる作品だと思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

淡い百合映画を観に行ったつもりがガチの青春SF大作で我らアニヲタ同盟から絶賛の嵐です!!!

2013年から2014年にかけて秋田書店の女性向け漫画雑誌とWEB誌で連載された、さと先生の青春ガールズラブコミックを『あさがおと加瀬さん。』の佐藤卓哉監督率いるスタッフと元A-1Picturesから独立したティアスタジオが制作した59分の中篇映画


森谷美鈴はコミュニケーションが苦手な女学生
何故かは自分にも解らないが3分間だけ周囲の時間を止めて自由に動ける能力を有しており、バツの悪い事が起こるとすぐ時間を止めてしまう逃げ癖があった
ある日、時間を止めた世界でふとした気の迷いから優等生で人気者として有名な村上遙のスカートの中をこっそり覗いてしまう
しかし止まっているものだと思っていた村上は実は停止した時間の中でも動く事が出来た
森谷を「変態」とからかった村上は秘密を共有する仲となった森谷と彼女の時間停止能力に興味を示しだす…


『あさがお』のヒットで味を占めたぽにきゃんが同じ様に60分で出来る百合モノを模索していた中、何故か5年も前に完結したマイナーなマンガを原作に持ってきた
まず一番に驚いたのは何よりも原作者のさと先生本人でしょう
「何故?今アニメ化?」と
60分で纏めるにはちゃんとした起承転結のドラマが必要でしょうし、わざわざ劇場に足を運んで貰う為にもキャッチーな導入が欲しかったというのがプロデューサーの寺田さんの思惑
佐藤監督と『あさがお』スタッフで組む事が前提だったので、監督は初め難色を示しつつも、ご自身が得意とするSF路線でドラマチックに仕上げる方向で脚本をお書きになられ、それを勝手知ったる『あさがお』スタッフが丁寧に丹念に映像化したという印象です


今作には青春SFとしての主軸が存在します
具体的に申し上げますと“時間停止能力”と“停止時間の中で動ける能力 ”が彼女らに発現した理由が明白に描かれている事
そしてそれが思春期の少女特有の悩みや葛藤から発現に繋がるモノである事です
ここからは仮に停止時間を「フラグタイム」と呼称させて頂きますね


何が言いたいのかお判りいだだけますでしょうかw
つまりこの作品のフラグタイムって『青ブタ』の思春期症候群と同じと言って良いはずなんです


原作と同じニュアンスなのかは原作未読の為、よく分からないのですが、少なくともアニメではフラグタイムの中で動けるのが村上だけである理由と、物語後半で森谷のフラグタイム能力が薄れ消えゆく理由、がハッキリとしていますし、その原因が彼女達の内面にある事も描かれているのです


『あさがお』の様に百合を丁寧な【恋愛感情】として描いた作品もアリですが、今作は【思春期の少女達の繊細な感情と傷の舐め合い】を、百合というシチュエーションで描いているというワケです


だから『あさがお』の多幸感を求めて劇場に足を運んだ方は後半の鬱屈とした展開に期待を裏切られる事でしょう
逆に僕の周りのSFファンからは大絶賛されております


特に『あさがお』と同じレベルの映像美やrionosのしっとりとした劇伴に加え、森谷を演じた伊藤美来と、村上を演じた宮本侑芽の耳触りが良くて等身大の少女を感じる芝居が載った状態は素晴らしい


今作のシナリオ、別に百合じゃなくて普通に男女カップルやBLでも成立しますし、なんなら『初恋ロスタイム』ともシナリオが似ているので実写でやってのける事も普通に可能で、特に偏って描かれてはいない普遍的なテーマ性を感じます
ですが【あえてソレをアニメで百合にした】という所に美しさを感じます
そういった意味で『あさがお』と同等かソレ以上に上品な作品であると評したいと思います


佐藤監督とぽにきゃんは来年初夏には遂に志村貴子作品の劇場アニメ化に着手した様で、こちらにも俄然期待が湧きますね

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

フラグタイムの意味は?

視聴理由 特になし

視聴前 百合かな

視聴後 う、うmm-?

この話は3分間だけ時間が止められる少女の話
ジャンルは百合・学園
ええとこれはイチャイチャする百合ではなく、マジなほうです。そしてちょくちょく男子が出てきます。あまり百合については分からないのですが、完全に女子のみじゃないと受け付けないという人もいるらしいので一応言っときます
内容です。全体的なことを言うならば「惜しい」という感じです。
テーマは良く、終盤になりにつれシリアスになってきます。さすがに戦闘はおきませんが、考えさせられるようなシーンがちょくちょくでてきます。百合というのは比較的にシリアスシーンになる傾向がありますが、時代が立つにつれてジェンダーうんたらかんたらでそういったシリアスシーンもなくなってくるんでしょうか。
しかし、テーマが良いとは言ったもののあまりすっきりしません。なんか曖昧なまま終わってしまいます。まぁ百合作品の特徴の一つでもありますが、終わりをぼかすことで先の展開を視聴者に想像させる、という手法を使っています。
この手法はラストではなく作中に言いたいことがちりばめられていることが多いです。なので最後に期待するのではなく、作中の会話一つ一つに注意の目を向け、ラストの曖昧さに対応するのがこの手法の楽しみ方です。この手法を否定するつもりは無いのですが「好きじゃない」という方の意見もわからないこともないかなぁという感じはします。個人的には割と好きですよ
さて話がずれてしまいましたがラストが曖昧だと何が起こるかというと「全く何が言いたかったのかわからなかった」か「中盤が一番盛り上がった」の二択になってしまいます。かけですね。制作側もかけですが、視聴者サイドもそれ相応の覚悟も必要です。さらには内容のシリアスさも加わり、胸が痛くなるような作品となっています

タイトルを英語表記するとfrag time 直訳すると「いやな上司を殺す時間」絶対違う。しかしfragというとそのような意味しか...
もしかしたら「脆い」という意味のfragileかな。fragile time略してfrag time。
もしくは「破片」という意味のfragment.fragmet time略してfrag time的な?まぁ両方かけているんでしょうかね。脆くも断片的な面でしか時間という概念を感じることができない、ということならば内容にもあいますし、そういうことにしときましょう。ありがとうgoogle先生

監督・脚本は佐藤卓哉さん。stay night(スタジオディーン)のシリーズ構成を担当した方ですね
キャラクターデザインは須藤智子さん。今作が初のキャラデザだそうです
劇伴はrionosさん。私の好きな「さよ朝」の主題歌を作編曲・歌唱した方ですね。
制作はティアスタジオさん。なんここを制作したところですが、今逆に話題ですよねwまさかの従業員に給与未払いの「夜逃げ」をして今叩かれてますよねw

作画は普通でした。トンズラしたのは(今はもう死語なのかな)社長だけなので直接かかわったアニメーターさんの安定した作画を楽しんで下さい
持田香織さん作詞、菊池一仁さん作曲m谷口尚久さん編曲、森谷美鈴さん(伊藤美来)、村上遥さん(宮本侑芽)歌唱の「fragile」
まさかのEvery Little Thingがくるとは...忘れたころにやってくる名曲。
声優さんは良く、演技に力が入っていたと思います

総評 夜逃げ制作の百合作品。見る際は覚悟をともに

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
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