ユニークで小説家になろうなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のユニークで小説家になろうな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月18日の時点で一番のユニークで小説家になろうなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.3 1 ユニークで小説家になろうなアニメランキング1位
異世界食堂(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (824)
3834人が棚に入れました
オフィス街に程近い商店街の一角、雑居ビルの地下一階にその店はある。
猫の絵が描かれた看板が目印の、創業70年の老舗食堂「洋食のねこや」。

どこにでもありそうなこの洋食屋の扉は、週に一度”特別営業”の土曜日にだけ「ある世界」とつながる。
異世界の様々な場所に現れる扉を通じてやってくる、生まれも文化も、種族すらもバラバラな「向こうの世界」の客たち。
そんな彼らが分け隔てなく料理に舌鼓を打てる、不思議な”魅力”がここ「異世界食堂」にはある。

この店で生まれる異世界と現代、食堂に集う人々と店主、そして料理との一期一会を描く、温かい出会いの物語。

声優・キャラクター
諏訪部順一、上坂すみれ、大西沙織、安野希世乃、伊藤静、清川元夢、大塚芳忠、立木文彦、杉田智和

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ご飯の作画にどこまで本気出せるか…? (種族交流のサロンとしての魅力も!)追記:「ねこやの扉」による類似作品との差別化

ヒーロー文庫刊行の同タイトルのラノベが原作で、既刊3巻とweb版(「小説家になろう」掲載)も既読です。

3巻目相当分くらいからweb版と大きなストーリー分岐が発生してて、web版の更新はいま多分止まっていると思います。

原作の特徴は食べ物の材料や調理方法の記述が具体的である一方、材料の呼び名は「異世界風」になっていることです。料理に一定以上の知識があればこちらの世界のどのような材料かは想定可能なのでそれを思い浮かべながら読むのが楽しみの一つだと思うのですが、それはアニメという媒体では再現不能だと思うのでどのように演出するのかが楽しみです。

そこを失敗すると駄作への道をまっしぐら…?

ただ、異世界から見ると「異世界」にある本作の舞台「洋食のねこや」が異世界の各種族から見ると中立の「社交サロン」化していて、そちらの人(?)的交流面からのドラマも楽しめるとは思います。

ご飯一辺倒の作品ではないので、そちらにも期待しましょう。

2017.6.19追記:
公式からPV来ましたね。やはり深夜アニメとしての「華」(ヒロイン)は必要ということで、想定通りアレッタ投入は原作と異なり放送開始早々となりそうですね。あと、店主が原作でイメージしてたよりはイケメン風(笑)。

2017.6.22追記:
PVにもキャラクター紹介にもいたから、クロも早期投入ですね。原作だと3巻からですけど…。
==↑以上は、放送開始前のレビュー ============================

2017.7.4追記:
初回を視聴。とりあえずAパート「ビーフシチュー」で赤の女王、Bパート「モーニング」でアレッタ登場。「ねこやの扉」に関する説明は、次回以降ですかね。

料理名が各話タイトルになるのは原作通りのようです。原作自体が短編連作形式なので、少々のストーリー順変更は問題ありません。食べ物の作画は良かったです。まあ、ダメだったらこのアニメ自体が台無しですが。

2017.8.22追記:
第8話視聴完了。トレジャーハンターであるサラの、妹であるシアが登場しました。それと洋菓子屋「フライングパピー」の存在がアニメ作中で明らかに。原作ではこのエピソード以降、サラの自宅も何度か出てくるようになりますけどアニメではどうでしょうね…?

2017.8.29追記:
アニメのラナーは「褐色巨乳ボクっ娘異母妹」で属性盛りすぎ、満貫です(笑)。なお、原作で男っぽい口調で話す描写はあるものの明確な「ボクっ娘」設定については書かれていません。

2017.9.19追記:
最終回視聴終了。肝心の食べ物の作画ではなんとか持ちこたえたものの一部作画に微妙な点はあったかと思いますが、まあ合格点ですかね。

ストーリー的には原作のエピソード順を変更したり複数のエピソードをまとめたりしつつ、シリーズ構成的には破綻なくうまくまとめたということでこちらも合格点だと思います。

最終回で「ねこや」がつながった異世界と店主の関係についてもある程度は明かされ、作品的にも原作の販促という点でも期待通りかそれ以上の成果は出せたのではないでしょうか。

反響によっては2期目の制作もあり得ると思います。原作のストック量的には問題はないと思いますので、期待したいところです。

2期目があれば、原作には出てきていてまだ未登場のキャラクターもいますので追加キャストにも期待したいところです。

2018.4.18追記:
現代の日本人が異世界に転移なり転生あるいは店舗が異世界につながるなどして、そこで現代日本で知られる調理技術や食材、調味料などにより異世界では知られていない料理によって無双する話は数多あります。

そんな中で本作品を他作品から差別化している要素は、使用期間が限定される転移ゲートである「ねこやの扉」です。

しかも異世界側の入り口が一つではないことによる来客の多様性とか、異世界側では一ヶ所の扉は1グループしか使えないことによる利権の発生とかが物語に深みを与えています。

それに扉がつながるのは土曜日だけということで店舗経営上の疑問も低減されますし、「扉」以外は現代日本なので食材や調味料の入手も自由度が高い(どちらの世界の食材も使用可能)です。

メニューは現地語により説明込みで記載されているのもポイントです。人間は案外食には保守的で、選ぶ自由度がある状況下で本当に得体がしれない物を食べる人はなかなかいないと思います。

類似作品と比べて、本作品は設定が練られていると言えるのではないでしょうか。

……などと別のアニメ作品を観て思いました、まる。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 78
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんだか幸せな気分になれる作品

原作未読。最終話まで視聴。

美味しい料理を食べた時の笑顔が、とても素敵な作品。
そして、そんな笑顔を見ているだけで、なんだか幸せな気分になれる作品。

この作品に出てくる料理は、どれも、我々にとって馴染みの深い物ばかり。
高級食材を使うような特別な料理など出てこない。
そういうところが良い。

しかし、どの料理も美味しいのに、{netabare}同じものばかり注文する{/netabare}不思議なお客さんたち。
きっと『週1回』というのがポイントなんだろうな。
毎日だったら、飽きちゃうよね?さすがに・・・。(笑)

あと、深夜アニメにはちょっと酷だよね?
見てるだけでお腹空いちゃう・・・。(笑)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

注文はさほどない料理店

原作未読

さほどないといいますか客それぞれで食べるもん決まってますね。

異世界の名を冠した『食堂』と『居酒屋』
私は『居酒屋』が先。大同小異。中身はほぼ同じといって差し支えないかと。比較しようと思いましたがやめときましょう。あっちがきっかけで出会った作品に感謝です。逆もしかりでこちらが先で気に入られましたらあっちに食指を動かしてもいいでしょう。

なんのこっちゃ!?な方向けに説明すると、現代世界の食堂と異世界が繋がって異世界人が舌鼓を打つという作風が似通った作品が二つあるということです。そのうち三匹目のどじょうが出てくるかもしれませんが今のところ二つ。『異世界食堂』が先のようなので食堂畳んだ後同じテナントで居酒屋に業態替えして営業続けてるようなもんくらいで受けとめてる私です。
相変わらず異なる世界同士で通貨の概念どうなってんのか?とかありますが、ツッコミはいたしません。空腹時に鑑賞しましょう。


やっと作品について。。。。
おおむね第1話で登場したキャラクターたち各々のバックボーンを全12話かけて辿る感じ。
洋食屋“ねこや”は週一の土曜日にどこでもドアみたいなのが現れて異世界と繋がります。人間もいれば人外さんもおる世界です。店主である主人(CV諏訪部順一)が提供する料理は異世界人(あ…人外さんもね)にとって初めて口にする逸品料理ときました。

基本はAパートとBパートで別のエピソードが用意されていて、「マジうめー」と感嘆する異世界人(あ…人外さんもね)を眺めながらこちらも腹を空かせてくアニメだと思っていただければよろしいかと。どんな料理かどう感じているかは全てキャラ達が喋ってくれるので何も考えてなくても全く問題ありません。オーバーリアクションはないけれども台本のセリフ量は『ミスター味っ子』並に膨大でした。

そしてちょっぴり人情噺。
食は人生。異世界人(あ…ジンガ…略)の人生背景を説明した上で『ハイ、この料理!』って段取り。
『美味しんぼ』で高知出身の京極さんに四万十川の鮎をおもてなししたエピソードがあって、土佐人だからこそ特別な「鮎」になるという単なる味の良し悪しに留まらない意味合いのネタだったと思うんですが、そういった粋な仕掛けが随所にありました。

 飯テロ プラス α

なのです。
ちょっと言い過ぎかな。重くはならないちょっぴりいい話があることでただのメシウマ作品にはならず完走できることでしょう。1エピソード10分ちょっとショート刻みなのも正解に思えます。
洋食屋“ねこや”です。少しばかり…その店名から『山猫軒』みたいなホラー展開があるかと思いきやそれもなくただひたすらありふれた日常にほっこりする佳作。
それこそ“異世界もの”に食傷気味なら箸休めにちょうど良いのではないでしょうか?



※余談

■なんとなく気分のいい理由

しつこいようですが『食堂』と『居酒屋』は大同小異です。

 飯テロ × 人情噺 × 気分いい

実は最後の“気分いい”はがっつり『居酒屋』にて説明しておりここで二重で書くのもなんなので自粛。
端的に料理は進化しているんですよね。一例挙げると冷蔵技術がなければキンキンに冷えたビールは不可能です。技術革新が料理の味に直結します。それに嗜好の多様化。マグロを食べるCHINESEが増えて高騰したとかね。それに生で卵を食べられるのって日本ぐらいだよって話は有名ですけど、TKGのウマさに気づいたら欧米でだって品種改良進むでしょう。

現在進行形でメシは美味くなってますから、いかにも中世みたいな世界では推して知るべし…です。


週に一度の毎週土曜日開かれるその扉。
来訪する客にとっては安息日の前日、六日間の労働を労う意味もあったんだろうと、ドラゴンもおいらも変わらんなぁって混乱し始めてきたところでお終い…



視聴時期:2020年12月

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2021.03.14 初稿
2021.10.17 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54

80.8 2 ユニークで小説家になろうなアニメランキング2位
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (772)
3205人が棚に入れました
ステータスポイントをVITのみに捧げた少女メイプル。その結果得たのは、物理・魔法攻撃・状態異常無効に強豪プレイヤーも一撃死のカウンタースキル!? 自らの異常さに気づくことなく、今日も楽しく冒険に挑む!

声優・キャラクター
本渡楓、野口瑠璃子、早見沙織、新井里美、加隈亜衣、諏訪ななか、杉山紀彰、佐藤聡美、小野賢章、山崎たくみ、竹達彩奈、神奈延年、佐藤利奈、山口勝平、石田彰、皆口裕子、丹下桜
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

天然系少女の防御力は無限大

アニメーション制作:SILVER LINK.、
監督:大沼心・湊未來、シリーズ構成:志茂文彦、
キャラクターデザイン・総作画監督:平田和也、
音楽:増田太郎、原作:夕蜜柑

シルバーリンク+なろう系という
普通に考えると観てはいけない組み合わせだが、
1話目が面白くて何となく手を出してしまう。
ゲーム初心者の本条楓(メイプル)が
友人の白峯理沙(サリー)から誘われて
VRMMOの「New World Online」というゲームに参加し、
痛いのは嫌だからと言って、防御力に極振りした結果、
運営の想定の斜め上を行って最強になる物語。

この作品の良いところは、最弱のゲーム開始から
展開をきちんと見せてくれるところ。
ほとんどのなろう系は、最初から特殊な能力を持っていたり、
物語が始まるときには、最強の場合が多いため、
強くなった過程がいまひとつ分からない。
というのも、弱い段階から描いていくと、
普通は物語が冗長になってしまうからだ。
その点、この作品は右も左も分からない
ゲーム初心者のメイプルがレベル1の状況から
強くなっていくところを上手く見せている。
痛いのが嫌だからと不人気の大盾を選び、
得たステータスを全てVIT(防御力・体力)に極振りする。
すばやさが0なので歩くのはとても遅い。
普通なら、攻撃力が皆無なので、
弱い敵しか倒せず、レベルが上がらないはずだが、
偶然に偶然が重なって特殊なスキルを手に入れ、
ダンジョン最奥のヒドラを食べて倒したことで
最強の道を歩んでいく。
この作品に近いのは、ヴェルドラを取り込んだ
『転スラ』だろうが、あちらは、世界作りの話になるため
ゲーム内で楽しく遊ぶ極振りとは方向性が違う。
攻撃力がないため、盾を使って敵を圧し潰すという
荒技によってゲームを攻略していく。

天然の性格のメイプルが運を味方につけて、
どんどん強くなっていく過程を楽しむ作品。
主人公・本条楓のCVが本渡楓という
まるで作者が声優を狙ったような名前だが、
キャラクターと声の可愛さが一致するのもポイントが高い。
また、相棒のサリーがメイプルとは正反対の
ガチゲーマーで、頭脳派&運動能力も
ずば抜けているという設定。
それを活かし「回避盾」というダメージを避ける
キャラクター作りで「盾のコンビ」という
バランスで攻めていくのが好印象だ。
メイプル単独やサリーと2人で戦っていく序盤は、
アニメーションの動きの良さも相まって引き込まれる。

シルバーリンクといえば、どうしても万策尽きるという
イメージが先に立ってしまうが、今回の作画は、
キャラデザが優れていて、乱れることもなかった。
また、時おりアクションゲームらしい動きも
しっかり見せてくれていて思わず
スロー再生で観る部分もあったほど。
見せ場での動きを重視するためか、毎話に1度は
BGMを流して、止め絵で表現する手法を
取り入れており、これも悪くなかった。

ただ、ギルドを作った中盤以降から失速した印象。
新たに加わったカスミ、カナデ、イズ、クロムの面々の
キャラクター像が薄く、あまり良い効果をもたらさない。
キャラクターの人数が増えたせいもあり、
終盤は、サリーまで影が薄くなったように感じてしまう。
また、ほかのギルドのペインやミイ、フレデリカなどの
キャラクターも深掘りされないため、
対抗戦をやっていてもあまり盛り上がらない。

メイプルが飛び抜けて強くなっていくため、
ストーリーの作り方が難しくなっているのだろう。
途中からはメイプルが新たなスキルを獲得して
皆が驚くという展開が続いて飽きてしまう。
{netabare}最後には、ペインやミイとも共闘しているが、
この後はどうするのだろうと心配になる。{/netabare}
2期制作が決定したが、個人的にはサリー以外のキャラを
もう少し立たせるような展開にしないと、
さらに下降線を辿る印象だ。

「ノンストレス」と「エンジョイ」が
魅力になっている作品。
それを貫きつつ、どうやって今後のストーリーを
面白くしていくのかがポイント。
メイプルとサリーのキャラの可愛らしさと
その姿形に似合わない強さの表現を
上手く持続してもらいたい。

2期からは、どこに重点を置いて
展開させていくのかが気になるところだ。
(2020年6月13日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SAOの対極をゆくアホ作品(嫌いじゃないです)

原作のライトノベルは未読です。

まずナーヴギア風のマンマシンインターフェースを身につけて「NewWorld Online」なるVRMMOゲームにログインする楓ちゃん。このゲームへのダイブ時の画面が、ほぼ『ソードアート・オンライン』なのに笑ってしまいました。

本名が楓だからハンドルが「メイプル」…、うん何の捻りもないね(笑)。「もちろんログアウト不能でゲーム内の死が実際の死に直結するデスゲーム」などではあるわけなく、任意の時間にイン・アウト可能なのです。

ということはこれ、リアル世界の話も出てくるんですかね。

キャラクター・メイキングでステータスパラメータの振り分けを全て防御力に割り当てた結果起こったことといえば…。うん、これもう完全に仕様バグですね。「テストプレイが足らないままβリリース→本番」みたいなことになってしまったのでしょう。

ということでツッコミを入れながら観るのに向いたギャグ・コメディー寄りの作品なんでしょうね。真面目な人は観ない方が良いと思います(笑)。

2020.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。最後のアレ、完全に「火の七日間」…(笑)。
なんか2期目がありそうな引きで終わりましたね…。

こう言っちゃなんですけど、私はけっこう楽しめましたよ!?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

KANO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

考えるのが嫌なので気楽に観る事に極振りしました

楓(メイプル)は友達の理沙(サリー)に勧められた
VRMMOだが、理沙は試験勉強の為に出来ず
楓に先に始めるように勧める。
楓は初心者だが理沙に言われ仕方なく一人で始めるが
何もわからないので、思いのまま痛いのは嫌だから
防御力のみに特化する極振りで試みるが…

1話観て少し笑えるか、断念するかの作品。
メイプル(CV本渡楓さん)を好めるか?かと。

個人的には、つっこまずに気楽に観始めれたのと
序盤の日常シーンが絡むのに意外と好感が持て
比較的楽しめた方ですが、流石に中盤以降の
やり過ぎ感とバトル主体の内容にトーンダウンでした。
でも全体的にはゲームを楽しむメイプルのスタンスと
キャラに合った本渡楓さんの演技は
個人的には良かったですし、他のキャラも
特に不快感も無かったです。

終始作画も安定してたのと
2期の示唆らしき演出があったので
続きは観てみたい作品です。

でも最後のチャットは速すぎて追えないですよね…

公式に続編制作決定の発表がありました(^^)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 49
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