ヴェネツィアアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のヴェネツィア成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月05日の時点で一番のヴェネツィアアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.6 1 ヴェネツィアアニメランキング1位
劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(アニメ映画)

2002年7月13日
★★★★☆ 3.8 (186)
1288人が棚に入れました
「こころのしずく」が伝説のポケモンを呼びさます…。
世界で一番美しく歴史のある水の都 <アルトマーレ>。そこでサトシたちは、ポケモン水上レースに参加する。レースの最中にサトシに興味をもって近づく「ラティアス」。「カノン」に変身したラティアスに導かれ、サトシたちは秘密の庭へ。「ラティオス」や「ボンゴレ」、本物のカノンと出会い、この庭と秘宝こころのしずくの話を聞かされる。この秘宝を狙うおしゃれな怪盗「ザンナー」と「リオン」。怪盗姉妹はラティオスをとらえ、こころのしずくを奪ってしまう。アルトマーレに隠された封印は解かれ、町は封鎖され、水路は枯れはて、やがて大津波が押し寄せてくる。サトシとピカチュウは、ラティアスとラティオスは、この危機をどう乗り越えるのか!?

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、飯塚雅弓、うえだゆうじ、こおろぎさとみ、折笠富美子、江原正士、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、山寺宏一、石塚運昇、広川太一郎、神田うの、釈由美子、グッチ裕三
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1人の少女に泣きました。

ポケモンをあまり知らなくてもグッときてしまうような映画です。
いや、ホントに。

水の都アルトマーレを舞台に
主人公のサトシ達は幻のポケモンラティオスとラティアスに出逢い
悪事を企む者から彼らを守るといった王道ストーリー。

ラティオスとラティアスは兄弟で
自分の姿を人に変化する能力を持っています。
ラティオスは少し遠目から妹を見守る優しいお兄さん。
ラティアスは元気なおてんば娘でサトシが大好き。
観ていて微笑ましいです。

そうですね。こんだけで何が面白いんだって話ですよね(笑)
言ってしまうとアレなのであまり言えませんが
兄弟愛とサトシ達が街を去るシーンがとっても素敵に描かれています。

アルトマーレの街もイタリアンチックで綺麗ですし
その細く迷路のような街の構造と入り組んだ水路を
利用したストーリー構成もよくできていて
そこに音楽をかけることで非現実感が良い具合に出ています。
その音楽もアルトマーレの街並みにとっても合っていてすごく心地よいです。


この映画は頭から尻尾の先まで大好きです。
何度見ても感動してしまいます。

ぜひ観てみては。

{netabare}


ザンナーとリオンがこころのしずくを奪い
リオンがその力を使おうとして結局は罰を受ける形になっていました。
これはこどもに向けていい教訓になったと思います。
リオンは暴走する中ザンナーがその様子に怯えるところが特にそうでした。
わるいことしてその自分の行動が原因となり
目の前の現実に恐怖する経験というのは大きいものだと思います。

ラティオスが死ぬときにこころのしずくが青く輝く地球と重ねられていました。
このイメージから連想されることは様々ですが、とても良かったと思います。
漠然としていてすみません(笑)



ラティオスの兄としての自己犠牲の死はやり切れませんね。
すごく悔しいものがありました。
まだその時でないものが汚れた力により命を落としてしまいました。
流さるはずのない血が流れてしまった。
だけれども、それは代えがたい事実となると同時に
彼の全てはこころのしずくとなりアルトマーレの中で生き続ける。
ちゃんと救いがありました。

ラティアスも兄が亡くなり、サトシもこの街からいなくなる。
街中をあれだけ楽しく飛び回っていたのに
いまや大切なものをことごとく失ってとても不憫でした。
最後どうするんだろうと思っていたら、、、

向こうから誰かが走ってくるのが見え、サトシは船を止めるように言う。
街を離れるギリギリに位置する桟橋の上に立ち、その少女を待つ。
海は穏やかに揺れ、太陽光を綺麗に反射している。
息を切らせた少女は落ち着かせながら
筒状に丸めて持っていた紙を渡す。
そして、何の知らせもせずサトシの頬にキス。

で、エンディングが流れる。
これもまた涙を誘いますね。まあ実際に耐えられませんでしたけど(笑)
ラティアスは最後、自分の姿ではなく人の姿で別れを告げました。
ここはグッときました。彼女なりに想うことがあったんでしょう。
すべてを伝えるには難しい。けど、なにか、せめて最後に。
そんなふうなことを感じました。

ラティアスが大好きになりました。


余談

最期のカノンの姿をしたあの子は
カノンなのかラティアスなのかということなのですが
あれはラティアスです。
あそこでカノンなんてわけのわからない展開はありえないですし
作中では主に白いベレー帽?で区別しているので間違いないでしょう。
とはいっても決めつけるのはあまりよくないですね。
真実は人の数だけ存在し、理解は誤解の総体なのです。

あの絵はどうでしょう。
仮にあのカノンをラティアスだとしたとき
最期のお別れに他人が描いた絵を渡すというのはどうも締まりません。
おそらくラティアスはカノンが外出した先をねらって(それかカノンに頼んで)
画材を貸してもらって描いたのだと思います。


本当にいい映画でした。

僕の大好きな映画です。


{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ポケモンも水も侮れない。

ポケットモンスター略してポケモン。私、これでもポケモンマスターを目指しておりまして、(過去形)それはそれは熱い情熱を注いでいる時期がございました。通信対戦で数々の強敵手と対戦する数云百回。対戦レートは1900超えて、ポケモン大好き倶楽部主催の大会にも出場、正直サトシなんて1ターンで倒せる自信ありw

え、そんなの黒歴史?すみませんwつい夢中だった気持ちが。

とまぁ、そんなわけでポケモンにはそれなりの思い入れがあります。本作『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』はポケモン映画5作目。自分の中では、本作、「ミュウツーの逆襲」「劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI」が三種の神器だと勝手に思っております。


{netabare} ~舞台は水の都アルトマーレ。水の町のモチーフはお馴染みヴェネツィア。ARIAでも有名な景観。本作もポケモン風に彩られております。そこに登場するのが、ラティ兄妹。ドラゴンポケモンの中でもガブリアスを抜く素早さと、技のポテンシャルは凄まじく、ポケモン第6世代では、多くの人愛用。かくゆう私も結構使っていました。

このラティ兄妹は町を護る神のような存在であり、「こころのしずく」という秘宝を代々守ってもいた。そんな所にお決まりロケット団?みたいな奴らが盗もうとする流れ。本作で特筆すべきは、①景観を使った作画演出と、②ラストシーン。

①景観を使ったシーンにおいては
元々水上スキー大会に出場していたサトシ達が、追い詰めるシーンでもその活躍っぷりを披露すると共に、ラティ兄妹もサトシに協力するんだけど、その協力に至るまでの過程が丁寧で、ラティは人の姿にもなれる「ゆめうつし」という技を使います。その技で日常シーンにおいて、外から来たサトシ一向を信用に値する人物か、見極める。その時のラティアス(妹、人間の姿)が可愛いw

ラティ兄妹の「ゆめうつし」によって、水の都の内部をサトシ達に魅せてくれる。この「ゆめうつし」はラティ達が観てるものを、誰かに写し魅せることも出来る。その写しによる作画演出は正直、感服。劇中「こころのしずく」が盗まれ、さらに色々あって犠牲になるラティオス。

で、このしずくを悪しき者が使うと、大津波が起こり町が水没してしまうのですが、ここからが圧巻。3Dによる津波の演出は大迫力。なお、この大津波が街を襲うというシーンだが、やはり震災を連想させる可能性があるため、今作は地上波ではしばらく視聴できそうにない。ファンの間でも人気が高く、あの震災直後に勇気を与えた「絆」が描かれている今作が、またテレビで見られる日を望みたい。

②ラストシーンにおいては、
大津波に命を懸けて突っ込むラティオス。そのおかげで水の町は救われ、ラティオスが亡くなった事により、「こころのしずく」が頭上から降ってくるんだけど…このラストにおける特筆すべきは、「こころのしずく」の在り方。

悪しき者が使うと、というくだりもありますが、元々この水の町自体が、エネルギーとして利用していたりする。この点悪しき者を成敗するといった勧善懲悪を示すものでもないので、町も悪しき者であるのかもと言った含みが残された点が、深いい。

ラティ兄妹はポケモン図鑑で無限ポケモンという部類で、そういった押井作みたいな永遠性というテーマが根底にあるのも侮れないし、最後に人間の女の子がサトシにキスをしてくれる。これがラティアスだったのかは観る人の「ゆめうつし」(想像力)次第ですかね。最後にラティオスが亡くなった風ではあるが、これまた含みがある描写で、いつまでも水の護身である夢が写される、複数に至る余韻のあるラストはウツクスィ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

前原由羽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ラティアスがかわいい!!

16日に地上波で放送されるみたいですね!!今見たときに、昔見ていた時のイメージとどのくらい違っているのか楽しみ♪

10年以上も前にみたにも関わらず、テレビとかで放映されるポケモンの映画を見るたびにラティアスの映画の方が良かったと思うことが多いような...
記憶(?)を頼りに思い出してみると...
・ラティアスの擬人化したのがとにかくキュートだった。
(私が小学生だった当時は、一番に付き合いたい子だと思ってました。)
・映像が(その当時では)きれいで、カメラワークも迫力感があり、臨場感が凄かった。
(最初の方でリオンとザンナーのポケモンに追っかけられてた時に、サトシがラティアスに連れられて逃げ回っていたのですが、あまりにむちゃくちゃに走り回ってて、一体どうなるんだろうってドキワクしながら見てたことを覚えてます。)
・ラティアス(擬人化もポケモンの時もそう)がテレパシーなしでサトシたちと交流していた。
(ピカチュウに水をかけてあげたこと、サトシを観察したり、手に取って突然走り出したり、ブランコに乗ったり、悲しさを表現するために抱き付いたり、何でかキスしたり。。。ポケモンが何をしたがってるんだろうってサトシと一緒に考えてるのが楽しくて楽しくて☆)

他にもあったかもしれないですが、パッと出てきたのがこの3つ、というか何でこんなに覚えてるんだろう(笑)
ラティアスがとってもかわいくて、遊んでてとても楽しいんだけど、少しか弱いから護ってあげたい少女だと思ってたんでしょうね...当時は

話を戻して、何で他の映画よりもラティアスが面白いと思っちゃうのか...
さっき挙げた印象に残った3つが三位一体となってる!!他の映画ではそんなに感じなかったからだと思います。
ドキワク感っていうのはケルディオ以外はほぼ感じてたと思いますが、3つ目のテレパシーなしというのが、ここ最近はずっとないですね。考えは人によると思いますが、少なくとも私はサトシを含めたいろんな登場人物と一緒にそのポケモンが何を伝えたいのかを考えるというのがお互いに臨場感を味わううえではいいんじゃないのでは(!)と思ってます!!後は、ラティアスのかわいさ、要は主人公以外の登場キャラの中で何かしらの魅力があってどうしても惹かれてしまうというのになかなか遭遇できない...ダークライでのアリスやゾロアークでのセレビィ位かな。ラティアスの映画では、ラティアスに惹かれて映画の中に入り込み、サトシたちと一緒にドキワクな体験を楽しんだかのように感じました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

73.1 2 ヴェネツィアアニメランキング2位
ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow(アニメ映画)

2019年1月4日
★★★★☆ 3.9 (153)
583人が棚に入れました
浦の星女学院のスクールアイドルとして参加する最後の「ラブライブ!」で見事優勝を果たしたAqours。新たな学校への編入の準備を進める2年生、1年生の前に、想定外のトラブルが連発!?さらに、卒業旅行へ向かった3年生が行方不明に!?離れ離れになって初めて気づく、お互いの存在の大きさ。新しい一歩を踏み出すために、Aqoursが辿り着いた答えとは——?みんなで目指した輝きのその先へ!未来へはばたく全ての人に贈る、最高のライブエンターテインメント・ムービー!

声優・キャラクター
伊波杏樹、逢田梨香子、諏訪ななか、小宮有紗、斉藤朱夏、小林愛香、高槻かなこ、鈴木愛奈、降幡愛

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

もはや深夜のアイドルアニメというより『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』の域に入ったとすら感じる音楽映画的傑作にしてアニメ表現の可能性の幅を示した意欲作

『ラブライブ』シリーズの2作目にして2016年夏期の第1期、2017年秋期の第2期テレビシリーズから地続きに繋がる劇場版


ラブライブ全国大会優勝を果たした浦の星女学院スクールアイドル部「Aqours(アクア)」だったが奮闘も虚しく浦の星女学院の廃校は決定した…
3年生メンバー3人の卒業を迎え、残る6人で新たな学校でのスクールアイドル活動を継続するも、部活に特に力を入れる編入先の静真高等学校の父兄からは元浦の星の生徒達は距離を置かれてしまう
沼津を訪れたSaintSnowの2人からも3年生を欠いたAqoursの弱さを指摘されてしまった
そんな最中に突如現れた鞠莉の母から、卒業旅行のイタリアで行方不明になった(笑)という3年生3人の捜索を依頼される


まずオイラはこの『ラブライブサンシャイン』(以下、『サンシャイン』)という作品を大変高く評価してます
とにかく絶賛される前シリーズ(以下、『無印』)の期待を遥か大きく上回っておきつつも、“同じことを繰り返さない”姿勢が大変素晴らしいと思うところです


冒頭、2期の最終話ラストシーケンスから地続きに始まるミュージカル風ライブシーケンス「僕らの走ってきた道は…」で聖地となる沼津や西浦の街並みに大量のモブキャラを含んだ複雑な構成、演出はこの時点でこれまでのどのライブシーケンスよりも難しいことをやっており、出し惜しみしない勢いを初っ端から感じさせ、映画の導入としては大変素晴らしいです
この自然な流れとその感動への引き込み方は深夜アニメのソレというより『ラ・ラ・ランド』とか『グレイテスト・ショーマン』に近いと思います


その後、静真高校との確執やSaintSnowの理亞ちゃんもまたAqoursと同じ悩みに苦しまされている、というシリアスで物語全体を引っ張る問題提起をしつつも、Aqoursのキャラ一人一人の際立った濃さで応酬される心地良いテンポの会話には幾度も幾度も笑わされてしまいます
特に善子ちゃんの空気の読めなさ(笑)に花丸ちゃんや梨子ちゃんが容赦なくツッコンでいくスタイルはμ'sには無いAqours独特の空気感だと思います
Aqoursの面白さって結構明白にメンバー間の格差、とまでは行かないまでも差別化、がされてるところなんですよね
鈴木愛奈、小林愛香、逢田梨香子の3人が“やたらと歌が上手い”ところとかも含めて、おまえらはなんでアイドルをやってるんだよwwwっていうのがね


このキャラの濃さってアニメが始まった頃にキャラを完成に近づけていった『無印』と違って、ある程度話作りやキャラ作りを計算して作り上げた『サンシャイン』の特徴だと思います
どのキャラも拾いこぼし無しに観どころを作った花田十輝先生には流石!と拍手です


その後イタリアのスペイン広場、という一大観光地でゲリラ的に繰り広げられる「Hop? Stop? Nonstop!」という楽曲のライブシーケンスですが、ここでも注目したいのは周辺に観光客がモブとして描かれていることです
https://youtu.be/6MtVoB9qhIs(←公式に無料公開されてるので是非チェックしながらお楽しみ下さい)
ライブシーケンスの作業量を減らす為にも、モブは描かない方が楽に決まっていますが、ゲリラライブってことでちゃんと観光客の姿が描かれているんです
しかも曲の冒頭では唖然としていたモブがサビになるとノリノリになっているのが細かい
それとこの曲は各々の私服でのパフォーマンスということでそれぞれの個性が良く出ているのも素晴らしい
普通はワンピースの女の子と革ジャンの女の子が一緒に踊ってるステージはありませんよねw


「Brightest Melody」という楽曲では曲の盛り上がりと同時に富士山と並んで沼津の象徴とも言える沼津アルプスの稜線から朝日が昇る、という普通に考えて現実では奇跡的な状況を演出します
これはアニメであって実写でもライブでも無いんだから何やっても良いんだよ、という表現方法を逆手に取った演出です
こーゆー演出は『無印』では「僕たちはひとつの光」ぐらいでしかやってませんが『サンシャイン』のライブシーケンスでは積極的に行っています
つまり、ずっと同じようなことをやっている様でも『サンシャイン』のライブシーケンスはだいぶ頭を捻ってよく考え出されているんですよ


そして「Believe again」や「Next SPARKLING!!」という2曲ともなると“もはや物理的にありえない”状況、心象風景などを映像化して演出に取り入れてきます
これは是非本編で確認頂きたいです!
なるほどそーきたか!と思わず唸ってしまいましたw
物理的な壁を取っ払えばクライマックスに相応しい凄まじく派手なステージを作れる…『プリパラ』の演出とかではよくあるんですけど
最初ではなくあえてクライマックスにこーゆー演出をするのが上手いですね
「Believe again」なんかCGに向かってプロジェクションマッピングを照射してますからね、すげぇ難しいことしてます;


それにライブ以外でも各々の衣装や髪型が頻繁に変わるのも可愛らしい
現実の女の子ならともかく、アニメで頻繁に衣装や髪型が変わるって設定の量が増えるので普通やらないんですけどね
それをやるんです!『サンシャイン』は!!
『アイカツスターズ』辺りからサンライズはこーゆーのやり始めましたよね
劇中でルビィちゃんが姉の手を離れ成長した姿を見せる盛り上がりどころがあるのですが、ここで決意を固めたルビィちゃんがいつもの子供らしいツーサイドアップから大人っぽいシニヨンになってたのが説得力を出す演出にも一役買ってました


一から十まで褒め称えたい今作ですが、実は結構課題も残しました;
封切りの1週間前になってやっと完パケしたという前代未聞に切迫した制作状況が室田さんのツイッターでは刻々と語られ、それに怒って暴徒と化したファンが酒井監督のリプ欄に誹謗中傷を投げつける等、とにかく制作状況の混迷さが酷かったようです
実際のところ本編は“普段なら作画で表現してる様なカットがCGのまま”だったりと恐らく今後の円盤化の際には修正が加えられると思しき箇所がいくつか観受けられました
もちろんそれらを踏まえた上で十分な完成度を誇っている、とオイラは評価しているのですがね
そもそも2期の完結から経った1年でこれだけ作業カロリーの高い劇場版を作るのは無理があるのは明白でした
作品を落とすことはとにかく最悪ですが、『ガルパン』や『このせか』が潔く公開を延期した様に、ここまで現場が修羅場になるぐらいならいっそ公開延期も視野に入れた方が良い、と製作者には英断をして欲しいと感じたのがこの作品でした

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

有り得ないようなことは気にしなければいろいろといい感じに見れるかな

●視聴した理由やきっかけ
今回はラブライブ!サンシャイン!!の2期への後日話となるので、直に見たいかなという感じで見ようと思いました。μ'sでの映画もとても良かった印象があり、その時はまだ深夜アニメの存在を知らなかったので今回は是非見たいと思い視聴しました。

●評価ポイント&感想
{netabare}
先ほどもおっしゃいましたが、今回は2期でのラストで浦の星女学院が実質廃校となり終わったから恐らく数日後の話ぐらいのだと思います。そこから映画の時系列が始まります。

ラブライブシリーズといえば、挿入BGMや音楽ですよね。今回もバッチリありました。ちゃっと気に入ったのは、どこの部分の曲か忘れたのですが、カメラワークがμ'sの1期のOPテーマのラストに流れる全体が回転しながらの演出でチームリーダーが走っている演出はグッときました。懐かしい要素でとても印象に残っています。

今回のストーリーの脚本も花田さんということでいつも素晴らしいストーリー構成なのですが、今回少し思ったのはこれは映画で本当にやるべきことだったのか?というところです。別にこれでも良いのですが、簡潔に言えば、これは本編でやってほしい内容でした。では何故か...

それは今回ストーリーの展開が少し早いのではないかというところです。印象に残っているシーンが細かく出来てしまうことで「これも良かった」「あれも良かった」と良いシーンがたくさんありました。それは良いことです。
ですが、この100分を1クールにしてもよろしかったのではないでしょうか?というところです。確かに最初で最後の映画のメンバーだからこそ本気でやりかったのかもしれません。そう思うと映画の内容も難しいところですね。
映画の内容が総集編よりかは全然良いのは分かります。

●総集編について ※作品とは全く関係ない話です
{netabare}
総集編映画として有名なのは京都アニメーションさんのアニメタイトルですよね。確かに見る価値はあると言えばあるかもしれないし、ないと言えばないです。でも絶対に見るべきとまでは言えません。それは簡単なことです。
普通にアニメでやっていた内容をまとめたものだからです。「見る価値ある?」それがまず疑問に浮かぶかと思います。

私も実はそう思っていた時期がありました。それもつい最近まで。しかし、それがそうでもないということに気づきました。それに気づかせてくれた作品が「ガールズ&パンツァー」でした。このアニメでは音響にとても特化しており、劇場版ではないと勿体無いぐらいの素晴らしさがありました。
ですので、京都アニメーションの作品でもその可能性があるのかもしれないと思って、少しずつですが、総集編でも映画を見に行こうと思いました。
{/netabare}

では、そろそろ本編について本格的に話していこうと思います。

●ストーリー構成 ★4.5
最初の写真サービスタイムは衝撃でした。「みんな撮っているしwまじか」
みんな流石すぎるよ。と思えました。
何故かというと、花田さんのこともあって内容は素晴らしい。でもこれは本編ではないのか?という疑問も生まれました。

今回のストーリーですが、1年生組と2年生組どちらもこれからのAqoursのために自分は何をすれば良いのかを探求するような描写が多かったですね。部活動もそうですが、頼りになる先輩たちがいなくなると本当に改めて先輩たちはよくやって来たんだなあと実感してしまいますよね。自分も実は部活の部長になったことがあり、その気持ちが凄く共感しました。また引退してからも私がいなくなったことで後輩たちもそのような気持ちになったそうです。

ここで言いたいのは「頼りになる人は今しかいない」ということを。
また廃校になって、そして分校となる結末が嫌でライブを自分たちで制作したのもとても良い。それは自分たちで変えたいという意識があるからこそ動ける行動だと思います。

ですが、そう簡単には行動が出来なかったのはラブライブで優勝候補とも言われていたSaint Snowのメンバーの理亞ちゃんです。でもその気持ちが分かってあげられるのはルビィちゃんしかいませんでした。

こっちも同じ気持ちになったいたばかりだったので、その気持ちをちゃんとメンバーに言ってAqoursでもやはり元気にはならないと分かっていたのは流石でした。

また3年生組では、鞠莉ちゃんと母親の関係に溝がありました。いつも鞠莉は勝手に自分で行動していたのが、裏目に出てイタリアまできましたが、今回で自分は今何を見て何を感じて何をしたいのかという私たちの世界でもとても重要のテーマを与えてくれた作品でした。

そして、Saint Snowが本当にラストに披露したかった曲が今回流れましたね。一言でいえばとてもカッコイイ衣装と声でそして、曲が始まる前の無音も素晴らしかったです。

ラストにあった【efシリーズ】でも好きな神飛行機ですね。でもこっちの意味は絶対に違うでしょう。でも何かしらの意味があるのではないでしょうか

ストーリーが濃厚だったからこそ0.5クールでも追加してやれば良かったのではと思いました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1からその先の未来へ 新生Aqours降臨か?? +++++++

 2019年最初に見たアニメ映画は、『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』に必然的になったです。初日、舞台挨拶付きライブビューイングで見たです。上映前、{netabare}スマホの電源要注意です。ユーフォ、中二病、Freeで毎回あった、京アニ映画によく{/netabare}ある展開になるのです。

 どこからのライブビューイングなのかは、言わずと知れたあの地のどっかの映画館のようだったです。上映が終わった数分後に見たです。{netabare}声優さん浦女制服姿、髪型もキャラに合わせて登場したです。和気あいあいだったです。{/netabare}

 2期の最後のあのシーンは、千歌の見た幻でなかったようです。物語は、そこから鞠莉、果南、ダイヤに託されたあることから進んでいくのです。μ'sとは、やっぱり違う選択をするんだなぁと思ったです。

 鞠莉たちは、卒業旅行と旅立ち、千歌たちの新しい毎日が始まるのです。陽に彼氏???登場その真相はいかに!です。Aqoursで、有終の美を飾って新しい学校生活が始まると思いきや、またもや千歌たちに試練が訪れるのです。何かこれ、いくら何でも展開だったです。

 Saint Snowも交え、海辺で悩める千歌たちの前に現れた人物とは!事態は急展開、舞台はイタリアに!です。
 鞠莉がらみにイタリアの有名そうな場所で、面白おかしくお話が進んだです。{netabare}鞠莉ママの声聞くと、ややかすれた野原しんのすけか?と思ったです。ヨハネアイや別なものに憑依?する善子が面白いです。{/netabare}鞠莉の家庭事情、大変だなぁです。

 この件が済むと最初の試練に対して千歌たちがどうするのか?{netabare}またSaint Snowの理亞は実はどうしているか?の話になってどこかシリアス??これらをどう解決するのかが、終盤に差し掛かるのです。それぞれの姉妹が、妹の姉離れともいうのか?も{/netabare}大きなポイントかもしれないです。

{netabare} その答えは舞台の中で非公開、AqoursとSaint Snowと関係者でのもしものラブライブへとつながり、これはなかなかだったです。千歌たち、理亞はそれから何を見つけ出すのか?注目です。

 最後、新生Aqours見れるのか?は、お楽しみです。私は見てみて結局9人だったようにしか見えなかったです。{/netabare}
 前半最初の作画どこか違和感があったです。それ過ぎてからは、作画良くなるんだけれどもです。

 花丸の眼鏡と洋服姿が、なんだか似合ってて良かったです。いろんなところで、バテるところやずらずら、突っ込みを入れてたのが面白いです。話が進んでいくうちにAqoursの髪型、陽とか変わっている気がしたです。

 Over the Rainbowなだけに{netabare}虹が出てくるです。ラブライブというと女性しか出てこないけど、これには沼津の地元の男性の方たちも声は出さないけど、少しところどころの登場も新鮮味があるです。{/netabare}
 なんだかんだ、μ'sのときのように何回も劇場に足を運ぶのかなぁと思うです。

2019.01.05 00:51


 7回見てきたです。

 一番最初に見た作画の違和感を確認したです。{netabare}最初の浦女体育館での陽、莉子、喜子、果南、ダイヤの顔のアングルの所為かもだけど、やや細い感じがしたです。ここを違和感にとらえてたです。これ過ぎた、明らかに沼津の紹介になった歌の場面からは、TV放送同様に良くなっていたです。

 小さな千歌と陽が、砂浜で紙飛行機を飛ばしたときに合った少女は、誰だかは分かるけど、最初見たときは理亜に似ていると思ったです。

 沼津紹介の場面で、いろいろな店や場所を歌に合わせて見せている中で、アーケードでAqours踊る背景に、一人実在する方なのか?おばさんが一瞬目立ってたです。

 鞠莉ママの名前って、ヘリコプターから名乗っていたけど、マリズマリ??と聞こえるけどそうなのかなぁ?です。

 渡辺 月の存在が、Aqoursをいざなっているようだったです。{/netabare}

 ミュージカル展開の多かった今作、私は好きです。

{netabare} 不思議に思うのは、歌う途中に服が衣装に突然代わる点、いつの間に用意してるのかなぁと思うです。(沼津駅周辺?場面や、、イタリアで3年生が歌う場面、一番最後のライブシーンで3年生が加わる所からなど)

 また音楽はあらゆるの場面で、どこからライブステージもないのに流しているのかなぁと素朴な疑問があるです。(沼津駅周辺?場面や、イタリアで3年生が歌う場面、イタリアの階段広場でAqoursが歌う場面、Saint Snowが洋館の前で歌う場面など)

 キャラの髪型が変わるなかで、印象に残るのは陽リボンを付け替えたり編んだりだたり、千歌の髪飾りが変わっていたりなかったり、ルビィ、ダイヤ、果南が結んだ中でルビィが目立ったと思うです。

 花丸の食事をする姿が、幸せそうだったです。

 パフォーマンスや歌は、{netabare}沼津駅周辺?場面、{/netabare}特に公開前の劇場CNやTVCNで一部流された、イタリアの階段広場、 {netabare}ラブライブ延長戦、ラストのライブステージなど{/netabare}私は良かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

77.3 3 ヴェネツィアアニメランキング3位
ARIA The BENEDIZIONE(アニメ映画)

2021年12月3日
★★★★★ 4.2 (62)
257人が棚に入れました
長い冬を迎えたネオ・ヴェネツィア。寒空の下、合同練習をしていたアイ、あずさ、アーニャの3人は、いつもと様子が違う晃の後をつけたのをきっかけに水先案内人ミュージアムを訪れることになりました。出迎えた館長の明日香は、姫屋の伝説的なウンディーネとして知られる晃の大先輩。二人は姫屋の創業時から大切に乗り継がれてきた1艘のゴンドラの継承者でもあるのですが、晃の話によると、次の乗り手として期待される藍華にはその気がないというのです。納得がいかないあずさは、どうしてなのか理由を探ろうとするのですが……。
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

剣と盾

本日はARIAの青のカーテンコールの第3幕を見て来ました。

ARIAシリーズはBlu-rayも夏に全て購入して予習をして初日の初回公開と2回目の公開の2度見ることにしました。
今回もTwitterで半券キャンペーンもするようですしARIAは何度見ても飽きませんし特典の色紙も可愛いから欲しかったしw

さて、物語は姫屋のアキラ&アイカペアが物語の軸となります。
原作でもアニメでも殆ど描かれてない。
アイカの昇格試験が明かされます。

そして、アイカは姫屋の次期当主でもあり歴史が1番深い観光協会の伝統ある姫屋を将来背負って立つ人間でもあります。
だから、彼女は当時その重荷に苦しめられた。

{netabare} アイカの母はアイカに姫屋を継いで欲しい訳じゃなくて、アイカには自分の道を進んで欲しかった。
でも、アリシアさんと出会いウンディーネに憧れウンディーネになる決意を母に伝える。{/netabare}

でも、成長して知っちゃった。
{netabare} なりたい気持ちだけではなれない事に。
アイカの母はクイーンと呼ばれる姫屋の総支配人……そして姫屋に所属するウンディーネ達に更にアキラさんを含む姫屋の歴代エース達。{/netabare}

そんな人々の中で揉まれたアイカは、自分の事を何も秀でた物がない粗悪品だと思ってしまう……
だから、悩んでしまう。

何故、悩むのかな?
{netabare} それを考えた時、アイカちゃんの中の悩みと考えが見えてきます。

1つは、彼女は姫屋の次期当主について凄く考えています。
姫屋の歴史の深さと重み。
姫屋がここまで大きくなったのはクイーンを初め沢山の人が姫屋の歴史に伝統や信頼に信用を積み重ねてきたわけです。
それだけで、凄く凄く凄い訳ですよね。

それを、ただ、産まれたら姫屋の一人娘だから、クイーンの娘だからって理由で自分が受け継いでいいのだろうか?

それをミドルスクール時代のアイカは、幼き頃の自分の発言と姫屋の次期当主って立場と向き合った。
真っ直ぐで真面目な彼女だから見えた現実だったのかな?って…… {/netabare}
この事に、この歳でしっかり向き合えるのは凄いと思います。


2つ目は、誰もアイカちゃんをアイカちゃんとして見なかった。
{netabare} 姫屋の娘だから優秀、クイーンの娘だから優秀、次期当主だから優秀って風にしか、多分誰も見なかった……だから簡単に優秀と言われたり期待されると心は傷ついて……重くて苦しくなってきちゃう……

周りの人も別に馬鹿にしたり嫌味で言ってる訳じゃない……でも肩書きで期待されて褒められても本人からしたら秀でた物もないし期待に答えられるかな?何を見て優秀だと言うのかな?って不平不満で負担になってしまう。 {/netabare}

だからこそ……現実から逃げ出した。
姫屋から……ウンディーネから……自分から……

{netabare} でも、アキラさんが、そんな彼女を見つけだしてアイカちゃんが納得出来るまで文句言わずに付き合ってくれる。

事情も聞いたりはしない。
静かに優しく、アイカちゃんが喋りたくなるまで、ただひたすらにゴンドラを漕ぎながら待っていてくれた。
話を始めると漕ぐのを辞めて目をしっかり見て聞いてくれる。
本当に優しくてカッコイイなぁ〜って思いました。
{/netabare}

昇格試験にはあんな事があったんですね。
{netabare} アイカちゃんの姫屋に認められたい訳じゃなくて、アキラさんに認めて貰いたいって凄く素敵な気持ちですよね。{/netabare}

次に、何故アイカが姫屋ではなく{netabare} アキラさんに認められたいかって、深く掘り下げると。
多分、アキラさんってアイカちゃんに接する時に姫屋の娘やクイーンの娘としてではなく、1番最初にアイカちゃんとして見てくれた人だったんだと思いました。
だから、アキラさんに認めて貰いたかった。 {/netabare}

そして、作中でも話してましたが、アリシアさんに見惚れてウンディーネを目指したけど……
{netabare} 彼女が見てきたのはアキラさんだからアキラさんに認めてもらいたい! {/netabare}
アキラさんは凄く嬉しかっただろうなぁ〜

アキラさんの昇格試験は難易度高めで、諦めてしまいます。
でも、アイカちゃんは気がついたのです。
これくらいで折れるくらいなら昇格した後の茨の道は歩けない事に。

アキラさんの{netabare} 「昇格試験……ちと難易度を高くしすぎたかな」ってセリフの後のアイカちゃんの顔は笑って居ました。
逆境でも笑えるくらいに成長したんだって思えました。 {/netabare}

この2点なが私が強くアイカちゃんの成長を強く感じたシーンでした。

{netabare} そして、昇格試験でアキラさんに勝利する。
この瞬間、私は……あぁ、そっか、アイカちゃんがアキラさんを超える日が来たんだ。と思いました。
プリマ昇格試験試験が、その一手目なんだと感じました。{/netabare}

この2人って凄く似てますよね。
努力家で頑張り屋だけど……他にも共通点がある気がします。
この2人は多分……もし、お互いに出会ってなければプリマになれなかったんだって思いました。

アキラさんは当時諦めかけていた時に幼いアイカちゃんに大切な気持ちに気付かせてもらえたから今のプリマとしてのアキラさんがいる

{netabare} アイカちゃんは家出をした時にアキラさんに見つけて貰えたから逃げ出さずにすんで今、プリマとして成長したんだって思いました。
アキラさんの走りながらの回想を見ながら、そう感じちゃいました。{/netabare}
本当に素敵な2人だと思います。

レジェンドゴンドラ……
姫屋創立から共に歩んできたゴンドラ。
歴代の姫屋の猛者達が乗り継いできた大切なゴンドラ……アイカが乗るのがいいと皆は言います。

それは、アイカが姫屋の次期当主と周りが認めているからです。
{netabare}でも、そのゴンドラには乗りたくないと言います。{/netabare}

私はアイカちゃんがゴンドラに乗らない理由に少し学ばされました。
{netabare} ただ、バトンを繋ぐだけじゃダメなんだと。
考えてみれば、バトンを中継するくらいなら誰にでも出来る……それは自分じゃなくても。

でも、バトンを渡された時にするべき事は、そこに自分が居た事を、自分の……自分だけのレジェンドを刻み込む事の大切さ。
だから、アイカちゃんはレジェンドゴンドラには乗らない……歴史が作った高みに乗るだけではなく、自分がそこから更なる高みへと姫屋を導く為に自分のレジェンドを始める為に…… {/netabare}


作中に出てきた。
「頑張り屋さんだから優秀」ってセリフいいですよね。
才能なんて有るに越したことはないですが、才能がなくても諦めずに頑張れば優秀になることだって出来る。

世の中、自分が優秀だなんて思える人は少ないかもしれません。
周りと比べてしまい自分はダメだと思ってしまう人も少なくはないかもしれません。

それでも、諦めずに頑張り続けたらアイカちゃんやアキラさんの様に頑張るから優秀な人になれるそんな気がするセリフではないでしょうか?
皆さんはどう感じましたか?

アイカちゃんは優秀だと言われる事に不安や負担を感じていました。
{netabare} でも、プリマになった後のアキラさんの「これだけ優秀なのに、とても頑張り屋さんだもんな」ってセリフに「それはちょっと違いますよ。頑張り屋さんだから優秀なんです」と返して居ました。
優秀って言葉を自分に言ってあげられるくらいに成長した{/netabare}彼女の姿がそこにありました。


さて、蒼のカーテンコール最終章との事ですが最後までよかったです。
ラストのエンディングが今までなら次への歩むアカリちゃん達の姿が描かれていましたが、今回は最終章だけあり歴代のARIAのシーンを振り返るような仕様になってます。
くぅ〜最終章なんだなぁ〜って実感した‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

そして、アカリちゃんの最後の言葉の{/netabare}「この街を作った人も携わった人も今はもう居ない……でもこの街はネオヴェネツィアであり続ける私達が居なくなっても」ってセリフも何だか切なくも感じるけど{/netabare}
「あぁ〜そうだよね」って納得しちゃう自分もいたりします‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

↑多分、アカリちゃんのセリフと違うところもあるかもです(*꒪꒫꒪)
うろ覚えな部分もありましてww

アキラさんについても最後に1つ。
私はARIAのキャラは一人一人が女性としての強さが輝いている部分があると思います。

例えるなら、アリシアさんが優しい女性でアテナさんなら美しい女性って感じで。
アキラさんなカッコイイ女性ってイメージがあります。

今作はアキラさんのカッコ良さが引き立っていましたね。
振る舞いが色々カッコよくて、何度か姫を守る騎士の様なナイトみたいだなぁ〜って感じました。
{netabare} アイカの剣となり盾となる。 {/netabare}
このセリフに凄く合うのがアキラさんだなぁ〜って感じました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ほえ。。ファンに嬉しいシーン。これぞARIAの世界・・

 
A R I A の文字が反転・・
そして、目にし、耳にした、
~{netabare}過去のシーンやBGM・・{/netabare}~
その瞬間・・
胸が震えてしまい、目頭がジワっとしてしまうのを禁じ得ませんでした。

 原作:天野こずえが描いた未来形ヒーリングコミック(公式より)
 制作:J.C.STAFF(あまんちゅ!等はいいと思います)
 公開:2021年12月(約1時間)
 鑑賞:2021年12月(2021.12.11MOVIX仙台)

■音楽やキャラ
前作の『ARIA The CREPUSCOLO 』は、個人的に重視する部分に違和感が多く、ぶっちゃけ、モヤモヤ感がハンパなかったですが、
今作は・・・
~{netabare}
・弦楽器のやさしい音色が復活!
 鍵盤系もあるにはありましたが、
 これですよこれ。うんうん。
・牧野さんの歌が復活!
 そしてまさしくこれ。これこそがARIAの世界。
 ようやく水の惑星アクアの世界観が復活。。
・カワイイ灯里が復活!
 やっぱ灯里はこの顔!
 ただし・・カワイイのは過去のシーン。
 好きな「ほえ~」顔も観れた。
 ↓こんなのww

    ̄□ ̄;

 でも現在の「ほえ~」シーンでは後ろ姿・・オイオイ
 これはないわ・・(大人の事情?)
・アリシアさんも復活
 TVシリーズのアリシアさんめっちゃ天使・・いや女神w
・久々に「恥ずかしい言葉、禁止!」も聞けたw

前作のレビューで愚痴ったいくつかの点は、過去作からの登用という形で改善が見られました。
ここは正直、ありがたい・・

でも・・・
{/netabare}~

肝心カナメの、灯里とアリシアさんの今の顔は前作と変わらず・・
あまんちゅ!風のキャラデザはやはり自分には違和感しかないです><。

※冒頭のデフォルメキャラはかわいかったかと。
 全編こんなミニアニメ的なものも全然アリです。

■作画に関して・・
全般的に綺麗。
やはりココは力が入ってますね。
ただそれだけに、苦笑なシーンも目立ったかな。
~{netabare}
モブキャラの顔がシリアスシーンでも簡易過ぎ・・
は、まあ、ありがちとして・・
ギャグアニメのような乗客船が横切ったり、
手袋を脱いだ手が「え、コレ手?」と思えたりw
{/netabare}~
ま、受け流せる範囲ではありましたがw

■内容について・・
姫屋キャラ推しならともかく、ファンの多くはアリアカンパニーでは?
ファン向けと思われるワリには、ファンが歓喜するようなエピソードではないような・・
自分的にはニアピン賞。

でも今作では、いつくか・・
観たいものを魅せてくれ、
聞きたいものを聴かせてくれました。
そこは感謝したいです。

「蒼のカーテンコール」最終章とのことですが、これがシリーズ最後ではないでしょう・・
そう思います。願いも込めて。

今後はやはり・・
 制作:ゆめ太カンパニー
 キャラデザ:古賀誠
 脚本:吉田玲子
 内容:
 ~{netabare}
  灯里の地球での生い立ちとか、
  アリシアさんの小さい頃の話とか、
  灯里の恋バナとか・・
{/netabare} ~
  そんな作品を期待してます!

#あと、1時間で1800円はちょっと高いかとw
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

完全な蛇足。3人の新主役の意味がないです。もういいのでは?

 一番初めの「私たちが住んでいるネオヴェネチアに、今年もまた長い冬が始まりました」というセリフの違和感で、一気に冷めました。これって日本語として自然でしょうか?この1文で「あ、レベル下がったかも」という予感がしました。

 正直作画もビックリするくらい凡庸です。紙芝居かと思うくらい動いていませんでした。また、アリアで一番大事な、ゴンドラに乗って眺めるような風景や、街の隙間から発見する美しい広がりがある構図がどこにもありません。シーンは有りますよ。でも「描こう」としていないです。

 ストーリーは呪いのゴンドラと姫屋という伝統がある水先案内店のアナロジーで、藍華の決心を晃が促す、というそれだけの話だと理解します。
 つまり、新キャラの3人が賑やかしにしかなっていません。藍華と晃の2人の話、あずさを加えてもいいですがそれだけです。25分でまとまる話です。旧シリーズ2人の話でした。60分で映画にするかなあ…

 この映画の主旨として結局旧メンバーを描きたいのだとしたら、もともと彼女たちにカメラを向ける必要はありません。ところが、彼女たちが中心に話は展開します。で、突然30分過ぎくらいから藍華と晃に焦点が当たります。3人のキャラが狂言回しどころか、舞台設定としてすら機能していない感じです。

 3人を登場させて無駄に「アリア」的な尺稼ぎで時間を伸ばしているようにしか見えませんでした。そもそも、アリアの雰囲気は、灯里の雰囲気です。灯里とアリシアと猫社長の組み合わせが醸し出す雰囲気だからこそ、だと思います。

 そこにこの作品は癒されていたわけで、新キャラを出すなら本当にアクアという舞台を使って新しいものが描きたいと本気で思う人がいない限り、作品の残りかすを眺めるだけになります。いい作品を殺してしまわないうちに畳みましょう。というか、これが最終作でしたっけ?なら無かった事にしましょう。

 The CREPUSCOLOは3世代の話で、世代交代として出来が良かったので、あれがラストということでいいでしょう。本作は蛇足もいいところでした。

 ところで、なんでABCの順番じゃないんでしょう?話的にはCREPUSCOLOが最後でいいと思うのですが…

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
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