世界征服で悪の組織なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの世界征服で悪の組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月28日の時点で一番の世界征服で悪の組織なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.1 1 世界征服で悪の組織なアニメランキング1位
世界征服~謀略のズヴィズダー~(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (906)
4586人が棚に入れました
過去の指導者たちが思い描いた世界征服は、ただの妄想に過ぎなかった。世界征服とは―いまだかつて誰も為し遂げたことのない栄光。一人の幼女、星宮ケイトに為されるまでは、それがどれだけ恐ろしく輝かしい行いなのかを知る者は存在しなかった。「我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!」

声優・キャラクター
久野美咲、花江夏樹、M・A・O、伊瀬茉莉也、花澤香菜、寿美菜子、鳥海浩輔、広田みのる、山崎エリイ
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ズヴィンチャンヴィズンバン

8話まで視聴済み段階ですが、現状、わたし的にドはまりです。

オリジナルアニメ作品。原則1話完結型のお話しの連続です。
基本はギャグものですが、ギャグ以外にも、SF、変身魔法少女、ファンタジー系バトル、幼女萌え、ロボット萌え、果てはハードボイルドな任侠アクションまで、いろんな要素がちりばめられており、それぞれの要素も結構高品質で、かなり広い楽しみ方ができる作品になっていると思います。

ただ、この作品にはいくつかハードルがあります。まず、3話。あなたが喫煙者なら、ここで気分を害されてキリに走ってしまうかもです。

↓3話視聴後に見てください
{netabare}3話は喫煙者を狩るおはなし。

世界征服の端緒として、この世から喫煙者を駆逐しよう!というお話し。喫煙者には人間の心がないとか、あまりといえばあまりの表現・・・と思われたかもしれません。

でも、この回は喫煙者をいじめるためのお話ではありません。現に、監督の岡村天斎氏は喫煙者ですし、この回は監督自ら脚本を手がけておられます。さらに、岡本監督と思(おぼ)しきキャラが隠れ喫煙バーでたばこを吸うおっさんとして出ています。

3話を見て切ってしまった喫煙者の方もかなり多いらしいですので、表現としてちょっと問題はあったかも知れませんが、製作者側に喫煙者叩きを行おうという意図がないのは確実です。

また、世界征服などの悪を描くうえで必要な表現上の自由を、世間の良識と言う「迫害勢力」から確保しよう、という製作者側の意図で、周到な計算のもとに配置されたお話かも知れません。

伝統的に、ハードボイルドの世界や悪の組織を描く漫画やアニメに「かっこいい喫煙シーン」の描写は不可欠でした。ところが最近ではそういう表現を用いることが難しい風潮がありますよね。

この回の本当の狙いは、EDの歌詞にもなっている「煙が嫌い」という、おそらくこの物語の根幹に関わるテーマの伏線であろうと思われます。{/netabare}

もうひとつのハードルは7話。ここまでは、ワケわからん設定はいろいろあるが、軽い気持ちで見るギャグものということで、まあこういうのもアリかもね的に視聴していたワケですが、ここへ来てナゾがインフレーションを起こしてしまいます。多くの視聴者はここで「ワケわかんね」と去っていかれました。

↓7話視聴後に見てください
{netabare}軽いギャグものにしてはナゾの深さが半端ない。1クールもので7話というと折り返しを過ぎて、お話しはそろそろ解決方向に向かう頃です。なのに、最終的に回収しなければならない伏線はほとんど解決せず、それどころか増える一方。

続く8話も、7話で写真に写っていた都知事の家族関係とかの伏線の回収はそっちのけで、新キャラが2人も出たり、過去の人間関係が描かれたりで、ナゾは深まるばかり。予告編によると9話はのんびり温泉回? ちゃんと終わらせる気ぃあんの?的な心配が心をよぎってしまいます。

でも逆に、これほどまでブッ散らかしたナゾや伏線を、最終回近くに一気に回収していくのならば、それはゾクゾクものです。

さて、ここからは私の勝手な考察。
↓たぶん当たってないので、読みたくない人は読まないでください
{netabare}物語が始まってはや8話。征服できたのは晩飯、古代ウド川文明、さかあがり、中学校ぐらいで、日常の限られた範囲。この調子だと、あと残り4話程度で世界征服なんか実現できるわけないじゃん。これが一般的な感想でしょう。でも、ズヴィズダーが目指す世界征服とは、私たちが知っているいわゆる「世界征服」すなわち「武力のもと、信念のもと、ふるびた秩序を滅ぼし、人類とその未来を完全に掌握すること」とは別物ではないのか?

それともうひとつ。
ひょっとしてズヴィズダーのメンバーは全員死んでいるのではないか?
大きなのっぽの古い時計はもう動かないから、あとは永遠。これはEDの歌詞の一部ですが、これはあきらかに「おじいさんの時計」からとったものだと思われます。ということは・・・
もうひとつ。吾郎とホワイトファルコンの戦闘時の会話での吾郎の言葉。世界征服は夢なんかじゃねえ。俺の血だ、俺の命だ。俺は・・生き返ったんだ。
こういう場面では、普通は「俺は生まれ変わったんだ」と言うと思いますが・・・
さらにもうひとつ。
ナターシャはウクライナから立川(失礼、西ウド川)まで地下トンネルを歩いてきたということですが、そんなこと生身の人間には不可能。
などなど。状況証拠はいろいろあります。{/netabare}
{/netabare}

とりあえず今は、最終回近くにナゾが一気に解決することを期待して絶賛視聴継続中と行きますか。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 29
ネタバレ

おにいた さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!

あらすじ
世界征服を目指す幼女が首領のズヴィズダーという謎の団体の
ガチ過ぎない世界征服っぷりを描いたアニメ

あらすじでも言いましたがこのアニメの良さはガチ過ぎないという所
世界征服と聴くと何かを犠牲したりシリアスな展開になる事が多いのですが
最終的には征服された側も幸せになって犠牲者はいません
このゆるさが魅力
そしてそのゆるさを生かすために日常風景を多めにあるのもいい事ですね
ただ謎の部分もあった事は否めませんがそれもゆるさって事でオーケーにしましょう

最終回の終わり方も良かった
最終回がみんな一番いきいきしていたし、いいキャラしていた
{netabare}
特に将軍とホワイトライトの司令塔のいちゃいちゃっぷり、
司令塔の変わり具合はすごく心を打たれ、テンションがあがった
あとイーグレットのロビンに対するレズ告白、
そしてそれを軽くスルーするロビンはなんかおもしろかった
{/netabare}

キャラの評価は
ロボ子がなんかかわいい、声優の方の声もいい
調べてみると山崎 エリイという新人声優さんみたいなのでこれから期待したい
他のズヴィズダーの団員のキャラも面白くてよかった
あと蓮華ちゃんもいい子でよかった


OPはテンション高めでアニメのゆるさを表してますね
EDは印象にあまりなし

投稿 : 2024/04/27
♥ : 24

abe2 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本編を見ない方が面白い

素晴らしいキャラデザのおかげで想像力が刺激されます
その素晴らしさというと5年に一度のレベルのものですね
キャラクターのかわいさはもちろんですがモチーフの使い方にとてつもないセンスを感じます

本編はというとそのキャラデザや世界観がまったく生かされることもなく何がやりたかったの?どこを楽しめばいいの状態で淡々と進みます
PVから受ける印象は怪獣や悪の組織、正義のヒーローのパロディーや戯画化だと思いますがそこを生かそうとせず変に真面目くさった展開に走ります
まあ部分的には笑えるような場面や展開はありますけれども
俺ツイも似たような感じでしたが軽いノリではあるものの全体としてはシリアスに話が進んじゃうような感じですね
このキャラクターでそういうことしますかっていう
徹頭徹尾デザインの魅力を追求したキャラクターが台無しです
この手のネタで上手くやってて面白かったのは地球防衛部LOVEくらいかなあ

キャラデザだけでものすごい存在感があるから、変に理屈こねないでドンパチやらせとけばそれだけで面白くなるのに惜しいことをしたものです

そんなすばらしいポテンシャルを秘めたとっときのキャラクターが凡百な脚本によって台無しになってしまいました
これだからゲームライター上がりの脚本は…

戦国コレクションみたいにキャラだけ貸してライターにすき放題やらせたほうが良かったんじゃないの?

PVやOP映像や設定資料集などを見て面白かったであろう展開を想像することをおすすめします

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

70.7 2 世界征服で悪の組織なアニメランキング2位
戦闘員、派遣します!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (400)
1334人が棚に入れました
秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍"の侵略を受けていて――。

声優・キャラクター
白井悠介、富田美憂、菊池紗矢香、村上奈津実、髙橋ミナミ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何だ、これってやっぱりSFなんじゃん…。

原作は読んでないけど、最終話最後の1カットの夜空でサラっと大きなネタを分かりやすくぶち込んできましたね!



……って、いきなり最終話を観てない人には意味不明な話で始めてすみません。一応ストーリーとしては、悪の秘密結社キサラギが世界征服を目前にして、征服後の組織維持のために宇宙の彼方に見つけた居住可能惑星を新たな征服地と定め、そこに組織古参の戦闘員六号と高性能美少女型アンドロイドであるアリスを先兵として派遣するというお話ですね。

侵略を目指した惑星には人間そっくりの知的生命体の他、魔族と呼ばれる存在がいて、自分たちが持ち込んだ科学技術とは別の「魔法」が存在するといった感じになっています。別の惑星上にある文明社会という意味では「異世界」ではありますが、人間や物が技術によって転送できている時点でいわゆる「異世界ファンタジー」ではありません。
(意思疎通も謎の能力ではなく翻訳装置的な物によってなされています。)

六号やアリス、そして二人が拠点とすることになったグレイス王国の王女ティリスなど人間的な外見の方が腹黒なキャラが多く、敵味方問わず「人外」キャラの方が純真な性格設定になっているのが特徴的です。

基本ゲスかったり腹黒だったりするキャラたちが時折見せる「悪に徹しきれない」ところや、逆に基本純真なロゼやハイネのようなキャラが欲望に正直すぎるあまり時々腹黒い連中をやり込めたりするドタバタ劇を楽しんでいた感じで、軽く流して観るような作品ですが、文物に関して軽い考察要素を入れることで設定に関して想いを巡らせる感じでもあります。

気付くと面白かったり気になったりする小ネタはちょくちょくあるので、そういうのを追いかけるのが好きな人には案外お勧めできる作品かもしれません。しかしニッチな需要とも言えるので、そんなに人気は出ないような気もします。

あと、ある意味古典的なアリスのツンデレはけっこうカワイイと思いました。

余談その1: 次回予告でキサラギ女三幹部が喋ってる内容に、案外情報量が多かった気もするしたいしたことなかったような気もします。とりあえずリリス様は非道い奴です(笑)。

余談その2: OP主題歌「No.6」のラテンっぽいアレンジが意外とハマります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 40

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

下品な主人公を軽蔑しつつも共感してしまう男心の弱さを突いた作品

この物語の原作は、「この素晴らしい世界に祝福を!」の著者である暁なつめさんが作家デビューする前に「小説家になろう」に投稿されていた小説です。
つまり「この素晴らしい世界に祝福を!」よりも前に書かれていたようです。
だから内容は、あのアニメと同じく、下ネタたっぷりのお笑いアニメです。


このアニメもまた、下品な主人公を軽蔑しつつ、ダラダラと結局最後まで見てしまいました。

著者の暁なつめさんは、いやらしいほどに男心の弱点をしっかりと突いてきます。
健全な男であれば誰でも下ネタが大好きであり、まるで麻薬のようについつい下ネタ話を知りたくなります。
こんな下品なアニメを見ている自分を”情けない”と思いつつ、男の本能には勝てずに、ついダラダラと見てしまう自分がむなしい…。
皆さんもそうですよね。(^_^;)


物語の内容は…、語る迄もありません。
暁なつめさん原作のアニメには、物語の内容などどうでも良いのです。
愉快な仲間が集まって下品なことを笑いながら楽しくやっていればそれでいいのです。


悪行ポイントを積み重ねることで自動車や武器が手に入るのであれば、私も主人公と同じことをしたい。
でも実際にそれを行ったら間違いなく警察に捕まってしまいますね。
女性のパ〇ツをいきなり脱がしてパンチ一発で許してもらえるほど世の中は甘くありませんので…。
それと、どんなに酔っていても先輩や上司の頭に「ちょんまげ」はしないでくださいね。その瞬間に人生が終わるかもしれませんので…。
視聴者の皆さんは注意してくださいね(*^_^*)

最後に私はアンドロイドのアリスが大好きです。(^_^)
外見は幼い美少女ですが、口調は大人びており、辛辣な言葉で主人公をいたぶっているところがたまりません。
そして主人公が意識不明で入院中に下の世話をしてくれた意外な優しさが嬉しいです。
貴方は意識不明の友達の排せつ物の処理を3日間することができますか?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 44

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

このすばと比べると可哀想

あまり期待せずに観たんですが、第1話が結構面白く第2話のOPで原作者がこのすばの人だと気づき納得しました。異世界転生みたいな話ですが、ギャグアニメ、主人公ゲスい、作画は普通、でもちゃんと女の子キャラが可愛い、非常にこのすばっぽいです。
美少女達が癖の強いのも良いですね、口の悪いアンドロイド、欲深い騎士や腹黒い姫等魅力のあるキャラが多いです。私は食いしん坊キメラのロゼが推しです。
このすばは名作だと思っている好きな作品で、比べるのは酷ですが、この作品も十分面白く、このすば好きな方なら評価高いはず!と思ってましたが、そうでもない様ですね、あまり話題にもなってないし^^;
確かに下ネタに頼りすぎた感はありますね。好きなんですけどさすがに多いです。
あと、このすばの原作者の作品だと大きく宣伝すれば良かったのにと思います。なんかひっそり放送してスルーされたんじゃないでしょうか、題名もインパクトないし。
とは言え、多くの方に観てもらいたいので私はお勧めします、特にこのすば好きな方はぜひ!
個人的には姫がパスワードこっそり叫ぶのが一番ウケました。伊藤美来が歌うOP地味に良いです

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

69.8 3 世界征服で悪の組織なアニメランキング3位
クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(アニメ映画)

1998年4月18日
★★★★☆ 3.8 (167)
964人が棚に入れました
悪の組織"ブタのヒヅメ"が、新たなコンピューター・ウィルスを作り出した。それを知った正義の組織"SML"の女スパイは"ブタのヒズメ"からパスワードが入ったトランクを盗み出し、お台場へと逃げる。ちょうどその頃、屋形船では、ふたば幼稚園の先生と園児たちが、宴会を繰り広げていた。そこに女スパイが逃げ込んできて…。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『本当にすまないと思っているなら、私の尻を舐めろ。』

劇場版クレヨンしんちゃんの第6作。
1998年公開。


【前置き】

原恵一さん、脚本&監督作品の第2弾。

本作のタイトルでピンとくる方も多いかもしれませんが、この第6作目は、しんちゃんが描いた空想上のキャラクター

『ぶりぶりざえもん』

が主軸となった映画です。
そのシナリオもさることながら、シリアスな銃撃戦や迫真のアクションシーンも展開し、本作を劇場版一と押す方も多いとか、そうでないとか。

私は当時、友人と映画館へ見に行きましたが、そのまま3回も続けて見てしまった程でした。
(昔の映画館は、席指定もないし一度入れば何度でも見れたんですよね………。
 じゃなかったっけ……(・_・;))

久しぶりに見返すと、少~~し涙がちょちょ切れちゃいました。



【あらすじ】

『ブタのヒヅメ』と呼ばれる悪の秘密結社と、正義の組織『SML』との戦いがメインとして描かれます。

ブタのヒヅメが開発する電子生命体の奪取に成功した、SMLのメンバーの「お色気」(←コードネーム)が、

しんちゃん達ふたば幼稚園の皆が乗っていた屋形船に偶然に乗り込んだことから、しんちゃん達『かすかべ防衛隊』は、その戦いに巻き込まれていくのです。



【論じてみる】
{netabare}
まず、「かすかべ防衛隊」(風間君、ネネちゃん、マサオ君、ボーちゃん)が、メインストーリーに終始関わる作品は、本作が初めてですね。
この頃にもなると、本編で「人形を殴るネネちゃん」「実は知的なボーちゃん」等の個々キャラが完全に確立されていたので、映画でも見ていて楽しかったです。

それに途中、5人が荒野で野宿するシーンがあるのですが、しんちゃんの存在が図らずも皆に勇気を与える演出も生まれました。

「いやぁ~、それほどでも~。」

という、しんちゃんのいつもの台詞。
いつもは、「褒めてない!!」と返されるお約束のパターンですが、その時だけは風間君が静かに

「褒めてやるよ…。」

と言うシーンが、とても印象的でした。

最後の状況でも、皆がしんちゃんを必死に敵から守ろうとしたり、今作は家族愛に加えて「友情」も色濃く描かれていましたね。
これは、後の名作「カスカベボーイズ」の片鱗を見たような気がしました。



しかし、おなじみの魅力溢れるオリジナルキャラは、今作でも負けてはいません。

SML(←正義の、味方、ラブ、の略称www)のメンバー、コードネーム「筋肉」と、コードネーム「お色気」のバツイチお姉さん。

特に「お色気」お姉さんの、細身ながらの豪快なアクションシーンはメチャクチャに格好良かったですね。
夫婦喧嘩で鍛えたと自称するその強さもさることながら、しんちゃん達と同じぐらいの年の息子がいることもあり、子供達への優しさも人一倍なのも魅力です。

だからこそ余計に、彼女が暴力をふるわれ鼻血を垂らす中盤のシーンは、見るに耐えなかったですね。
作中最強の敵「ママ」に関しては、悪者ながらどこか憎めない敵キャラという、シリーズの定番を少々覆しかねない程でした。
その分、最後の勝利が気持ち良いのですけど。


「筋肉」さんも、声が玄田哲章さん(アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え役でも有名ですね)なので、このテロ組織に立ち向かうゴリマッチョなキャラクターが非常に合っています。
渋いだけでなくどこか抜けていて、ボケ担当もしっかりこなしてくれますしね。

特に笑ったのは、「お色気」お姉さんと巻き込まれたしんちゃん達を助ける為、みさえとひろしに身なりが分かる写真提供を求めて現れる冒頭のシーン。
頑なに同行を断る「筋肉」さんは、みさえの策にハマり、
『一週間のお便秘もたちまち治る便秘薬を10倍』
飲まされ、同行を賭けた壮絶なトイレ争奪戦へと誘われるのです。

ここのシーンは、第5作でも好評だった濃い絵のタッチが再度採用され、これまた見応えが抜群です。

「馬鹿めっ! 正義の味方がクソなぞ漏らすか~~~っ!!!!」

アーノルド・シュワルツェネッガーが言っているように想像してしまうと、余計に面白かったですね。
{/netabare}



【救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん】
{netabare}
ただ、そんな魅力的なオリジナルキャラクターも、後半から登場する『ぶりぶりざえもん』に、全て食われてしまった感はありますね。
こればかりは、ハッキリ言って相手が悪いです。

元々はしんちゃんが創りあげた空想上のキャラクターですが、その絵を偶然見て閃いた博士が電子生命体として作り上げたのが、本作に登場するぶりぶりざえもんです。

故にこのぶりぶりざえもんは、しんちゃんのことなぞ知らずブタのヒヅメの教育により、世界に恐怖を振りまく存在と自分を認識しているのです。

ただ、あの性格はそのままなので、その下品さはしんちゃんと同率1位。


『本当にすまないと思っているなら、私の尻を舐めろ。』


などは、しんちゃんすら超えた下品極まりない発言だとさえ感じましたね。

「死ぬまでに、一度で良いから言ってみたい台詞」リストに、私はコレを入れています。



終盤、ぶりぶりざえもんを宇宙衛生に侵入させ、核ミサイルを発射させようと企むブタのヒヅメのリーダーの策略に、しんちゃんはこう言います。

「違うよ ぶりぶりざえもん。

 オマエはオラの友達で、救いのヒーローなんだよ。」

その言葉に、ぶりぶりざえもんは初めて他者に心を動かされ、しんちゃんが作った「ぶりぶりざえもんの冒険」という本の内容に、耳を貸すのでした。

その内容は、「人に感謝されることの大切さと喜び」を学び、彼が救いのヒーローへと変貌していく様が描かれたもので、彼にとって…今の自分とは真逆の人物像でした。


最後に、博士がワクチンソフトを使ったことで消え去るぶりぶりざえもんが、こう言います。

「しんのすけ、ホントは私のチ○チ○の方が大きかったよな!」

必至に否定するしんちゃんに対し、

「バカっ!! こういう時は嘘でも「うん」と言うものだ。

 …………じゃあな。」

キラキラと輝きながら身体が徐々に消えていく、ぶりぶりざえもん。
消え去る間際まで繰り広げられた、しんちゃんとの下品ながらも「彼ららしい」やりとり…。

BGMと演出も感動的で、ここは劇場版シリーズ内でも個人的にベスト5に入る涙腺崩壊シーンでした。
一瞬だけ、しんちゃんの頬を伝う雫の演出もたまりません。


そんなぶりぶりざえもんはクライマックスにもう一度、今度は救いのヒーローとして参上し皆を救い、爆炎の中に姿を消すのでした。
それを認知出来たのは、しんちゃんただ一人……。

カッコ良過ぎるでしょ、コレは……。。。。
{/netabare}



【総評】

シナリオにも大きな破綻は無く、スケールの大きなアクションと感動が込められた快作となっております。
主題歌を担当したSHAZNAの曲も格好良くて印象強いですしね。(これまた、実際に出演もされてます。)

ただ冒頭で、スパイとして敵陣に入り抜け出す「お色気」お姉さんのシーンや、
攫われたしんちゃんの安否を心配するみさえが、自暴自棄に泣きじゃくるシーンなど、
およそクレヨンしんちゃんらしくない演出も多々。

目を覆いたくなる暴力シーンがあったり、作中で登場する銃器も全て実在のもので出方や装弾数まで細かく考証されている点などを考えても、「100%子供向けを意識して作った」とは、とても言えない内容でしょうね。(苦笑)


それでも本作が、世代関係無く楽しめる作品になったことは間違い無いと思っています。
何より、本編の中でも圧倒的人気を誇る『ぶりぶりざえもん』をメインとした劇場版が、本作なのですから。

休日の夜長に、お気が向きましたら是非。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第7作「爆発!温泉わくわく大決戦」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『ぶりぶりざえもん』声 - 塩沢兼人さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『お色気』声 - 三石琴乃さん



ここから、「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、『故 塩沢兼人さん』について語ります。
本筋とは少しズレますので、興味の無い方はスルーして下さい。
{netabare}

さて、この「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、塩沢兼人さん。
「ガンダムシリーズ」を始めとして、以降も多数の個性派キャラクターを演じ、洋画の吹き替えでも活躍。

当時から実力も知名度も抜群の方でしたが、46歳という若さで転落事故により他界されました。


私は、この「ぶりぶりざえもん」というキャラクターは、この方が演じたからこそ、これほど人気のあるキャラクターになったと断言出来ます。

二枚目で気品溢れる声から、殴られて情けない声の高低差。
その声の臨場感は、他の声優さんの中でも群を抜いていました。

当時の私は、そのキャラクターにばかり目が行き声優さんの存在なぞ考えもしませんでしたが、一緒に本作を見ていた父親がこの声を絶賛していたのは、今も鮮明に憶えています。


業界内部でもこの方の存在感は圧倒的だったようで、事実この方が演じられたキャラクターは、原作者や制作スタッフの意向により以降そのキャラクターを再登場させなかったり、登場しても喋らせない作品も出た程です。

実際に、この「ぶりぶりざえもん」も以降、登場しても喋らないキャラクターとなりました。

「このキャラクターの声は、塩沢兼人さんでしか絶対に成立しない!」

というのが、原作者やスタッフの総意だったからだそうですね。

作中でも群を抜いた人気キャラクターが声を発しないというのは、作品に多大なダメージを与えることは必至。
当時スペシャル版では、きまって「ぶりぶりざえもん」が登場して、その渋さと寝返りと情けなさで、一番の笑いを掻っ攫っていましたから。

それでも、彼の後でこの「ぶりぶりざえもん」を演じられる方なんて、誰も存在しないのですから仕方ないのでしょう…。

今も公式のファンクラブが存在して、実際に今でも掲示板でやりとりがされています。
第2作の紗ゆりさんの時にも述べましたが、声優さんが亡くなられても、演じられたキャラクターはファンの中で一生生き続けるということが、見ていて伝わりました。


ただの1ファンの私ですが、それでも…なんか文章を作っていて少し涙が出てきました……。

塩沢さんが演じられたキャラクター「ぶりぶりざえもん」が、今でも私はクレヨンしんちゃんの中で一番好きです。

感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑いあり感動あり、バランスが取れていてよかった!

しんのすけが生死不明の報を受けたひろしとみさえ。

二人の悲しむ様子から

普段はしんのすけの奇行に手を焼いていても、

二人がしんのすけをいかに大事に思っているかが

よく分かり開始すぐに涙腺が緩くなりました。

「オトナ帝国」ではひろしが主人公かと思わすような

活躍ぶりでしたが、

今作ではひろしではなくみさえの格好良さが

際立っていました。

普段はしんのすけと一緒におバカをしているみさえが

しんのすけを追って海外まで追いかける行動力や発言は

惚れ惚れとします。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クレしん映画の中で1番観たかも

シークレットシューズのくだりや、銃撃をコサックダンスで避けるしんちゃん。笑いどころいっぱいです。
その中でも下剤を盛られ→トイレまでの攻防戦はめっちゃ笑いました。なんだよ、その劇画タッチ!迫力がwww

観たのは遥か前だけど、ラストシーンは今でも覚えています。
まさかあんなふざけたヤツにほろりとさせられるとは。
それにしても、ぶりぶりざえもんの声優さんがデビモンと一緒なのは後で知って衝撃でした。声優って凄い…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

71.2 4 世界征服で悪の組織なアニメランキング4位
恋は世界征服のあとで(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (180)
562人が棚に入れました
説明しよう! 世界平和を目指すヒーロー戦隊「ジェラート5(ファイブ)」のリーダー・相川不動(あいかわふどう)と、世界征服を目論む秘密結社「ゲッコー」の戦闘員リーダー・「死神王女」こと禍原デス美(まがはらですみ)。 宿敵同士の彼らには、組織の壁を越えた深い因縁があったのだ・・・!! 実はこの二人・・・付き合っているのである! 世間や仲間に公表せずに内緒の交際を始めた二人。 でも、恋愛初心者のピュアな二人にはすべてが新しいことだらけ。 バレたらそこで試合終了な禁断のラブコメが、始まっているのである

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

天体戦士サンレッドとは対極の戦隊物語

<2022/4/8 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
原作は月マガのようです。
未読。

あまりにバカバカしくて①話見ちゃいましたww
バカップルな空気感は「リケ恋」に近いかな。

今季のノンストレス枠かも

<2022/4/20 追記>
2話見ました。
ウブなバカップルって定番だけど上手くやると良い感じの作品になりますよね。
そう。
2話良い感じでした。

そしてデス美が可愛い。
今季ではSPY×FAMILYのヨルと双璧かも。

あと愛猫「ヘル子」
声はM・A・Oさん

戦隊モノって46作あって、自分はそのうち10作ぐらいしか見たことないのですが。
海賊戦隊ゴーカイジャーは全話見ました。
なんか好きで見てましたね。

そして、M・A・Oさんはゴーカイジャーの1人、ゴーカイイエローの人。
声優に転身された時は少し驚きましたが、まさかそこからここまで売れっ子声優になるとは!
なんか感慨深いものがあります。

<2022/5/29 追記>
8話まで見ました。
灼熱王女が君嘘の椿に見えて仕方ないのは気のせいか?笑

半分過ぎたので中間評価点付けました。
なんだかんだ面白いので4.2です。
あとOP曲よろし
特に安元さんVer.がよい

<2022/7/20 追記>
リアタイで見終えました。
面白かった。

結構お話し膨らませられるもんですね。
最終回はオチ分かりきってるのに燃えてしまいました!
OP曲が予想通りの良いところで掛かってテンション爆上がり♪

デス美が素朴な感じで可愛い(くてコスチュームがやらし)いのと、不動がアホなまでに誠実なところの食い合わせが良かった。
ナイスカップリングでございます。。

そして「愛しさよ」とか不動のフレーズは日常生活でもいろいろ使えそう

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界征服は恋のあとで。

説明しよう! これは禁断の恋路を歩き始めた、正義の味方と悪の組織の戦闘員の物語である!!(公式サイトより)

正義のヒーロー、ジェラードファイブのリーダー。レッドジェラードこと相川不動。高校生。
彼は悪の秘密結社ゲッコーとの戦闘の最中に悪の幹部、死神王女に恋をしてしまった。
死神王女の本名は禍原デス美。高校生。突然の告白に戸惑うが、徐々に惹かれてゆく。

しかーし。二人は相容れない立場にいる!

説明しよう!
本来敵同士である二人が付き合っていることは、世間には絶対に知られてはならない。
戦いの合間に、人目を忍んで会うしかないのだ。(公式サイトより)

正義のヒーローと悪の組織。

最初はお互い連絡手段も無いことから戦闘の時にだけ会うことができました。
徐々に連絡先を交換し合ったり、戦いの場を遊園地や海に設定したり。。。いやー、ここまで思い出しても楽しい作品です。
戦闘の合間に逢瀬ばかりしていたらやっぱり見つかっちゃいます。
{netabare}ピンクジャラード{/netabare}に見つかっちゃいました。でも、{netabare}二人の恋を後押ししてくれます{/netabare}。良かったねぇ。
二人の恋は更にエスカレート。なんと不動がデス美の寮部屋に行くことになりました。
すると突然の父親の訪問!! 不動はどうする!!
さて、この作品の設定、悪の秘密結社といってもやっぱり悪人集団ではありません。むしろ仲間思いの良い奴ら。
世の中を武力で守る事を正義と呼び、世の中を武力で変えようとするのが悪と呼ぶ。そんな捉え方かな?しかし、ゲッコーの業務は混沌と破壊工作かなぁ? デス美の家族はゲッコーに仕えるサラリーマン家族。若干の貧乏さはあるけど、真っ当に生活しているようですからね。

もう、中盤から後半にかけて恋の話で面白く進みます。
11話はどうかと思いますが、最後まで楽しさ全開の物語でした。

OPは楽しさ全開。EDはデス美のデートに行く恋心を描いております。どちらも良いです。

あぁ楽しかった。



以下、途中で書いた感想です


ヒロイン、デス美の恋心が楽しい。

似たような悪の組織でのサラリーマン奮闘記である黒井津さんも楽しんでいましたが、こちら観たら本作品は恋愛特化バージョンですね。
黒井津さんはやっと、お互いの恋愛が最終回だったのに対して
いきなり恋愛主点モード。幸せ全開、周りにも影響を与えちゃう位の二人の楽しさを堪能できます。
『可愛さよ。』笑って応援しましょう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22
ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

エロ可愛いヒロイン

デス美さん眺めてるだけで満足できる一品。
つーか他に見どころねーしな(笑
途中で飽きそうな気もするけど、最初から変に期待しなければ問題なしだろう。
いつまで保てるのかわからんが、よく動いてる作画も好印象だ。

・第3話まで
脇役も次第に出揃ってきたけど、声優陣がなにげに豪華で楽しみが増えた。
{netabare}灼熱王女はやっぱりOP曲を歌ってるあの人なのか???{/netabare}
前期の戦隊モノ「黒井津さん」は終盤で壮大にズッコケたが、そうならないことを
願うだけだわ。
最終回まで頑張れ、エロ可愛いデス美さん!(と制作会社)

・第5話まで
{netabare}「死ね死ねビィィィィィィィィィィィィィンム!!!」 by石上
俺もクマさんになりたい..........{/netabare}

・第6話
おいクマ野郎自重しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
OPで笑ったのは人生初だわ(笑

・第7話
最初に途中で飽きるかもなんて書いちゃったけど、ここまでハズレ回なし。
{netabare}親不孝通りの死神恐るべし。
こわっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

72.0 5 世界征服で悪の組織なアニメランキング5位
ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日(OVA)

1992年7月23日
★★★★★ 4.1 (115)
530人が棚に入れました
シズマ博士が開発した、完全無公害・完全リサイクル可能な夢のエネルギー源、シズマドライブの恩恵で、未曾有の繁栄を迎えた人類。しかし、争いの種は尽きなかった。世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗するため組織された国際警察機構が世界の裏面で激しい闘いを続けていたのだ。国際警察機構側の九大天王を筆頭としたエキスパート達、BF団側の十傑集を筆頭にしたエージェント達が争う中、エキスパートの一人である草間大作は、父の形見である巨大ロボット、ジャイアントロボを操り、人類の未来と平和のためにBF団と戦っていた。

babylon913 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のエンターテイメント

文句なしの満点ですよ
個人的今川作品No.1
まず評価したいのは劇伴
天野正道先生とワルシャワフィルによる日本アニメ史上最も壮大なオーケストラ
それまでアニメ劇伴で最も規模がでかかったのはヤマトの劇場版で30人ほどのオーケストラだったそうですがこれはその倍以上です
後に天野正道交響曲第二番GRとして纏められる楽曲は日本の現代音楽の代表作の一つに数えられるほど
全七話でサントラ総数七枚!
圧倒的です
次ですがキャラクターはこれ以上魅力のある作品他にあるか?!というレベル
スターシステムによって横山大先生の作品から選りすぐりの好漢が集結
もちろんオリジナルキャラクターも引けを取りません
特に人気の十傑集をはじめ国際警察機構の皆さんもかっこよすぎます
声優はあの銀河声優伝説にも負けないほどの超豪華キャスト
作画はセル画時代最高峰と何をとっても美味しいとこばかり
ストーリーは御自分の目でということで
何度も言いますが最高の作品です
是非見てください

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

うーむ…どうした事だ。何故我々までもがこんな所に

いや、これも孔明様の狙い通りに違いない。
そうだ。事態に急変あらばこの袋を見ろと言っていた。ハラリ
なるほど……。OVAジャイアントロボのレビューをしろという事か……。

あらすじを短くまとめると、近未来、第三のエネルギーシズマドライブが繁栄している時代において
BF団と国際警察機構の二大勢力が火花を散らす中、進行される「地球静止作戦」をめぐって
シズマドライブ第三のサンプルを争いあうという話だ。

作画は超絶クオリティだ。CGでなく手書きのセル画だというのに、
あまりにも見ごたえのあるクオリティでとても90年代のアニメとは思えない。
声優はベテラン声優が並ぶ豪華布陣だ。
作曲はポーランド国立ワルシャワフィルハーモニックオーケストラによるフルオーケストラ。
まさに溜息が出るようなクオリティなのに、話の質がまったく足を引っ張ってないどころか
横山キャラと今川監督のハイテンション作劇が引き起こす化学反応が
あらゆる視聴者を釘付けにしているあたりはまさに圧巻!痺れます。
だが本作の魅力は、まだまだこんなものでは語り尽くせない。

例えば、テーマ。この作品に提示されてるテーマは二つ。
「父と子」と「エネルギー問題」。
「エネルギー問題」は、現代において動力という足をもがれた地球人が、なすすべもなく見ていることしか出来ないという重苦しさを描きながら、{netabare}その元凶である敵ロボットに立ち向かえるのが、かつて人類が恐れもしたいにしえの動力、原子力を使って動くジャイアントロボだけ{/netabare}という因果関係が実に良かった。
また「父と子」というテーマにおいて。大作と幻夜、共に父親から遺産を託された者同士が、ぶつかりあう関係性が非常に良かった。
{netabare}幸せは犠牲なしには得る事はできないのか、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか。
ep7にて父親の言葉を信じて戦い続ける大作の姿と、それを支える大人達の姿がなんとも胸を打つのだ。
{/netabare}
恐るべきは今川監督である。これほど重いテーマを横山作品のスターシステムという土台でハイクオリティに描ききった手腕は、やはり評価されてしかるべきではないだろうか。実現は不可能に近いと思っても、続編が見たいものだとこれほど切に願うアニメも無い。

ところでこのアニメ、我らが血風連の首領である怒鬼様もOVA6巻より参戦しておられるぞ!
出番は少ないし台詞だってないが、実に凛々しい風貌をしておられる。その勇姿は是が非ともご覧あれ!
そしてBF団と国際警察機構。二大勢力の激突と草間大作の戦いの行く末を見届けるがいい!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

Gガンダム×横山光輝オールスター=爆熱大傑作。

Gガンダムの今川監督作品だけあって、正に男泣きロボット?アニメの傑作


ジャイアントロボより凄い人間達が多数登場するトンデモナイ作品


歴代横山光輝キャラが敵味方に入り乱れる、他にないオールスター作品。


頑張りすぎて続編は…


敵でも味方でも漢!な奴はは素晴らしい!


マスターアジアに続く、最高の敵役の衝撃のアルベルト


指パッチンが武器な敵がいるのは今川作品だけ!


結論:遺言はちゃんと残しましょう


今川監督の先品がまた見たい。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

65.3 6 世界征服で悪の組織なアニメランキング6位
エクセルサーガへっぽこ実験アニメーション (TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (68)
478人が棚に入れました
F県F市の地下。世界征服のために市街征服を目指す秘密結社アクロスに、二人の美少女構成員・エクセルとハイアットがいた。二人は総帥イルパラッツォの元で市街征服の事業をこなしつつ、安アパートに暮らしてバイトで生活費を稼ぐという貧困生活に喘ぐ。一方、彼らの陰謀を察知した市政の黒幕(?)蒲腐博士は…。

うぃず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

侵略、おふくろ様

一言でいえば「カオス」。

無秩序
無責任
無慈悲
無節操
無鉄砲

まさに悪夢の五重奏です。
ただし「クソアニメ」って訳じゃないんですよ。
だって「あいまいみー」を初めて観た時にも近似した印象を持ったし。笑
とはいえ、今では絶対にO.A.出来ない内容かと思います。
最初で最後の「へっぽこ実験アニメ」ですね。

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え、声優の無駄遣い?

エクセル(CV:三石琴乃さん)
ハイアット(CV:南央美さん)
イルパラッツォ(CV:子安武人さん)

と軽くメインを挙げただけでもお判り頂けたかと....。笑

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「ちょっと観るの躊躇しちゃうな....でも..でも」

そんな恐れを知らぬ貴方には某動画サイトにて次回予告をまとめた動画がありますのでちょこっと検索してみましょ。思いがけず「声優の本気」(主に三石琴乃さんの)に触れる事が出来ます。いっそ「予告が本編」って事にしちゃいましょうよ。(暴論)

本編は「面白い」のベクトルが未だ見ぬ果ての方向を指しているので、
正直なところお薦めはしません。
不条理の宝石箱。

寧ろ時間のムd....ううん、なんでもない。


だから絶対に観ちゃダメ。
絶対だからね。
絶対。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

yuuga072 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わはは。

「エクセル・サーガ」なんて聞くとファンタジー系な冒険物?と思うかもしれませんが、思いっきりギャグアニメです。

「この世は間違ってる」だから正しく作り変える為、世界征服しよう。まずは地域征服だ!という地下組織「アクロス」
そこの諜報員2名が主人公。

毎回いろいろな「実験」をします。ただし実験がストーリーではなく、ストーリーが「実験」だったりします。
意味不明ですね。
えぇ、このアニメ自体が意味不明なのでおkですw

王道とは逆方向に突っ走った笑いです。
主人公のエクセルが合わなければ楽しめないです。

10年以上前のアニメですがキャラデザや作画はいいほうですよ。
OPも一度聞いたら忘れられない。
お勧めできないけど、お勧めしたい作品です。



気に入ったら、スピンオフのOVA
「ぷにぷにぽえみぃ」
も見てください。カオス具合に拍車がかかってます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

63.0 7 世界征服で悪の組織なアニメランキング7位
県立地球防衛軍(アニメ映画)

1986年3月21日
★★★★☆ 3.5 (12)
39人が棚に入れました
原作は「増刊少年サンデー」に連載され、特撮やアニメのパロディをふんだんに盛り込んだ安永航一郎の同題コミック。もとはOVAとして発表されたアニメの劇場公開版である。主題歌をRCサクセション(当時)の忌野清志郎が歌った。日本征服を狙う謎の電柱組に対し、高校生の盛田・助久保・あき子は教師・炉縁(ろべり)の県立地球防衛軍へ入隊することに。一同は電柱組から脱走したサイボーグのカーミ・サンチンをかくまったため、敵の女幹部バラダキと戦う。

声優・キャラクター
鶴ひろみ、池田秀一、古谷徹、鈴置洋孝、玄田哲章、田中秀幸、藤田淑子
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