人造人間で戦闘なTVアニメ動画ランキング 4

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60.0 1 人造人間で戦闘なアニメランキング1位
メタリックルージュ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (97)
255人が棚に入れました
ボンズ×出渕裕がおくるバトルアクション最新作 人造人間たちが運命をかけて闘う驚異のテック・ノワールSF誕生! 『交響詩編エウレカセブン』のアニメーション制作会社ボンズと『機動警察パトレイバー』のメカニックデザイナーや『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕が『ラーゼフォン』以来、19年ぶりの再タッグを実現! 監督は『キャロル&チューズデイ』『スーパー・クルックス』の堀元宣が、キャラクターデザインは『カウボーイビバップ』『血界戦線』の川元利浩が担当するなど、最高峰スタッフが結集し、壮大なテック・ノワールSFを作り上げる。 ボンズ設立25周年記念作品のオリジナルアニメ『メタリックルージュ』は2024年1月、世界に放たれる。 人間と人造人間が混在する世界―― 人造人間の少女・ルジュは、バディのナオミと共に、火星である任務にあたっていた。 それは、“政府に敵対する9人の人造人間の殺害”。 人造人間の少女・ルジュの戦いの物語が始まる――。
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ライトな層はポカーンで、コア層には浅さを見抜かれる一番悪いパターン。

  全体を通して
 {netabare} この作品に対する率直な感想としては「1クールしかないなら物語を最適化して持って来い」です。
 オリジナルアニメにおいて、尺との兼ね合いができていないのは致命的だと思います。

 まず、キャラを削ってけ、インモータル9とか言うてる場合か。
 警察のおっさんも削れ、結局なんの役割もなかったやんけ。
 人形遣い師も削れ、ただでさえ掴めない世界観のなかで思わせぶりなキャラが多いのに、要領の得ない謎めいたキャラなんか出すな。

 本筋がままならん状態やのに、ロードムービー的な要素を取り入れてる場合やないやろ。
 
 畳めもせんのに無駄に話のスケールを大きくしていくな。


 と、まぁ色々根本な部分が気になってくると、ある疑念が生じてきます。

 それは「社内で何かゴタゴタでもあったんですか?」です。
 
 この作品は、最終回こそ博士に全部被せて終えましたが、終盤で急に展開を巻いた というよりも物語全編を通して所々にあったエピソードをカットして無理やり繋げたという印象が強いです。
 
 ですので、当初は2クールある想定で進行していて企画がほとんど固まってきた段階で急遽1クールに変更を余儀なくされてしまったのではないか と個人的に推測しています。
 というか、単純に元々1クールの企画でこんなものを生み出したのだと信じたくありません。


 まぁでも仮に2クールあったとしても、現状よりはマシ くらいの評価になったと思います。 

 人造人間による同族殺しというテーマが持つ力とバトル展開で、物語として最低限の体裁を保ってはいますが、設定や思想に熱が入っておらず内容そのものがすげぇつまんないからです。
 
 そして、なによりキャラがつまんないからです。これはもう尺のあるなしは関係ありません。
 ルジュとナオミの掛け合いも効果的に作用したところはなく、ナオミが若干嫌われて終わりました。

 作画面も正直2話がピークで、後は特筆するような場面もありませんでした。


 結局のところこの作品がこうなってしまったのは、脚本だけのせいなのか、尺を用意できなかったプロデューサーのせいなのかはわかりませんが、どっちにしても周年記念で金と時間をかけてアニメを作って会社のブランドに泥を塗るって何してるこっちゃわかりませんね。

          {/netabare}
  

 
 第1話と第2話視聴しました。
 {netabare} 個人的に楽しみにしていた作品ではあるんですが、第1話を視聴して最初に抱いた感想が「せ…設定が多いな…」です。
 視聴者として、ふるいにかけられているような気分になりました。

 世界観+独自用語+キャラクター+キーワード+人間関係でジャブジャブでしたね。
 

 単語だけ聞いていると、それが固有名詞なのか何かの言い換えなのか、漢字にルビを振っているタイプのやつなのか、はたまた人物名なのかもわかりません。
 ただでさえややこしいのに、変身後で名前が変わったり擬態能力を出してきたりとややこしさに拍車をかけているのは一周回って面白かったです。
 
 視聴者を混乱させておいても、後半のバトルパートで掴める想定だったんでしょうけど、正直フルアーマーになった時点で「あ、そういう感じなのね」と若干肩透かしを食らった感も否めません。
 重厚な世界観を醸し出していたのに、やることは肉弾戦なのか…。
 人造人間で、かつそこからさらにまた変身すんのね。

 第2話目はまた、公式ホームページに載ってるキャラいわゆるネームドキャラがわんさか追加されたりしましたが、話の流れ自体は一転してシンプルなものでした。
 作品の雰囲気はまだ掴みきれませんね。

 戦闘に至るまでの動機付けはアレでしたけど、戦闘描写自体は迫力があって楽しめました。

 ですが、この戦闘描写があるからまだなんとか視ていられるというのが正直なところ。

 次話くらいがこの作品の分水嶺になりそうです。
 
 次回に期待です。

        {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} うーん…これは…なんだかな…。

 1話から引き続き、設定ややりたい事がたくさんあることは理解できるんですが、なんだかそれらが上手く出力されていない感じがします。

 人間にはできない仕事を任せようとしてるのに、なんで人型にして人格を与えてるんや?

 正直、まだこの作品の世界観が掴めていない中、登場人物の数だけ増え、ありきたりではないもののSFなら必ずどこかで見たことのある展開があると、視聴者的には他の類似作品を想起し続けないといけません。

 ツカミに成功したとはいえない本作品がこれから先、どれだけ興味を引き続けられるか期待ですね。 

 {/netabare}

 第4話まで視聴しました。
 {netabare}個人的には暗い話も悲しい話もやるせない展開も好きなんですが、それはつまらない話 とはイコールではないと思います。

 2話かけて "幻影のヴェルデ" についてやったものの、結局はよく知らんやつが勝手なことして、勝手に殺されて、本丸と一騎打ちして勝ちました、って言われてもな…。

 バトルにしても、幻影を使ってくる相手にゴリ押し力比べでサックリ終わってしまい、アフダルがヴェルデだったのか!という驚きも数瞬で、だから何?となってしまいました。
 ていうか、そもそも幻影って能力が黄色の人の擬態能力と若干被ってるのも気になります。
 そして、やっぱり変身前と変身後で名前が変わるのややこしいですね。 登場人物も対象をどっちの名前で呼ぶか変わりますし。
 

 今の所この作品は、暗くてつまんなくて、メッセージ性を持たせている割に設定に説得力がなくて、一話完結風にテンポ良くやりたいのに登場人物が多くてややこしく、なんとかついて行ったとしてもしょうもない区切り方をする、そんな状況です。
 なんだか、制作側の狙いがことごとく裏目に出ている感じがしますね笑
 あ、でも変身前のBGMは好きです。

{/netabare}

 アニメージュのインタビューを読んで
 {netabare} アニメージュ2月号に掲載されている、シリーズ構成の出渕さんと根元さんのインタビュー記事を読みました。
 そこには、この作品が現状こんな感じになっているおおよその要因が書いてありました。

 まず、出渕さん曰く、本作品の企画の出発点は女キカイダーであり、当初は悲しさや寂しさをストレートに描く物語であったが、時流を鑑み また本人的にもポップさを取り入れていったと語ります。
 その結果の一つがナオミの誕生だそうなんですが、そりゃまぁ制作としては掛け合いができた方が何かと楽なんでしょうけど、視聴者的にはよくわからんキャラが1人から2人に増えただけなんで、まだ効果の程はわかりませんね。
 
 
 続いて第1話についても触れられていました。
 全体的に尺が足りないらしく、前置きをバサッと削って、取り敢えずちょっと変わった世界で暗殺の任務をしている彼女たちをあまり難しく考えずに観てもらいたかったと語ります。

 正直、個人的にはどれだけ尺が足りなかろうと、第1話にて世界観の説明や前置きは多少なり必要だったと思います。
 削ったところに擬態能力持ちという混乱を招くジャロンというキャラを入れているようなら、なおさらです。
 むしろ、コイツを積極的に削れよ。

 オリアニは第1話でどれだけ人の心を掴めるかが特に重要だと思います。
 昨今は毎クールごとに両手足の指を使っても数え切れないほどの数のアニメが放映されています。
 そんな群雄割拠な中、オリアニは人気原作のアニメ化などとは違い、見つけてもらって選ばれなければなりません。
 にもかかわらずこの作品の、分からないことだらけだろうけどまずは見てほしい、というスタンスはなかなかに甘えた考えだと思います。

 また、オリアニはSNS上の口コミも大切だと思います。
 話題になれば、今や配信サービスの普及によりスルーしていた人も追いつきやすいですし、とりあえず第1話を見てみるかという人も出るでしょう。
 しかし、この作品の第1話の作りでは人に勧めづらいし、話題にもしづらい。
 もしかすると、構想当初の悲しさや寂しさをストレートに描いた暗い作品の方がコアなファンを掴んで話題になったかもしれません。


 他には、出渕さんも根元さんも、アニメの世界に特撮の感覚を入れることについて言及しておられました。
 さらに、根元さん曰く 出渕さんはテーマや設定に対して色々と真面目に考えるところがあるけど、今回はちょっとふざけたいんだとおっしゃっていた。と語ります。
 これらに関しては、そういう要素がちゃんと表現できているように感じます。

 ですが…巡り合わせが悪いというかなんというか…このクールでは同じオリジナルアニメとして、「勇気爆発バーンブレイバーン」とマッチングしてしまいました。
 
 特撮的な要素もふざけている感じにしても、完全に話題を掻っ攫われているように感じます。
 
 元々時流を意識出来ていなかったのに、放映のタイミングすら悪いなんて気の毒でしかありません。

        {/netabare}

 第6話視聴しました。 
 {netabare} 前話で雰囲気を変えてきたかと思ったら、今話はまたえらく分かりやすい展開となりました。
 
 でも、これ…最後の ナオミは守護局の人間でした!っていうのをやるために、なんとなく事件を起こして取り敢えず戦闘しとくかってだけだったような…。

 尺が無い事を嘆いていたのに、こんな1話に尺を割くんですね。

 今話のジャロンさんはマジで何がしたかったんでしょうか?
 何か別の目的があって潜入していて、たまたまルジュとバッティングしたわけでもなく、ルジュと戦いたかったからわざわざ他人に化けて無差別に殺し回ってみましたって……何の意味があるんや?
 そもそも、最初クルーに化ける必要もあったんか?

 ここでのジャロンさんの行動は今後の何かの為だったのか。
 それとも、ジャロンさんなら「面白いですねぇ」とか言わせておけば行動に合理性がなくても何とかなるからただ便利に使われただけなのか。
 それともそれとも、脚本が船での殺人事件をやりたかっただけなのか。

 今後に期待です。
         {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 第7話にして ようやくというか、満を持してというか、物語の輪郭を捕らえたように思います。
 今、スタートラインに立ったかのような新鮮な気持ちです。

 世界観や設定において、今までポロッと言っていただけだったものが整理され、この作品のテーマの1つである「同族殺し」に対しても肉薄していきました。
 
 混乱の種だった登場人物の多さもようやく機能してきそうで安心しました。
 視聴者側と同じ「状況がよく分かっていない」という立場から調査をしてくれようとする刑事さんはありがたいですね。
 


 ただ、やっぱり専門用語が多い点は困りものですね笑。
 頭の中で整理してついていくのに、中々必死です。

 守護局っていうのはつまり警察で〜… ネアン=人造人間を統括しているのが真理部で〜… でも守護局にもネアンを取り扱う守護局人造種監査部っていうのがあって〜…さらにこの守護局と真理部を監督する人造種厚生倫理委員会ってのもあって〜…
 んで、ナオミはその守護局の「神祇官」っていう音で聞いても文字で読んでもイメージしづらい高官で〜…とか。

 ネアンの中でもインモータルナインと呼ばれる特別な個体がいて、彼らはディフォルムという変身機構を用いてグラディエーターという戦闘形態に変身でき、イドと呼ばれるコアのようなものがあり、ネアンによるアルターというテロ組織を先導したりしなかったり、入ってたり入ってなかったりする。 
 ちなみにネアンによる団体は他にもあったり、主人公のルジュもディフォルムしてグラディエーターになるがインモータルナインではない…。

 …………うーん、なかなか根気がいりますね!

 公式ホームページに用語集ができたのでこれからはだいぶマシになるでしょうか。
 覚えた頃には最終回になっていそうですね。

 次回に期待です。

 {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 前話でギアが上がったかと思われましたが、状況は芳しくありません。
 なんでしょうね、世界観やキャラクターが面白さに繋がっていないような感じがします。

 今回、たまたま見つけたお父さんの記憶図書館にて、過去とお父さんの心情を知るという なかなか裏ワザ的な手法を用いたため、明かされる過去がただの設定出しにしかなっていません。

 ルジュとジーンの意見の対立も、ルジュの主張がたどたどしいのは分かるんですが、ジーンの主張が 混乱を招くことになる だけで元真理部次長としてなにか具体的なものが出てこなかったのが残念です。
 こんな状態で、どっちの意見も正しいよね とされてもそりゃ浅いものになってしまいます。

 
 場面は動き、アルターは真理部を襲撃します。

 前話で、ジルさんは仲間のイド回収よりルジュの救出を優先したと言っていましたが、そこに対した理由はないんですね。
 こんな風に正面突破してくるなら、回収と救出を同時にやっても良かったんじゃ…?
 前話で死んだ警備ネアンは無駄死にすぎますね笑

 そして、ジルさんこと 閃光のシルヴィアによってアルターの目的が発表されます。
 ネアンたちを縛るアジモフコードを無力化するため、インモータルナインそれぞれのイドに隠されたコードイヴを手に入れ、それを起動するためのルジュのイドも手に入れる。 だそうです。

 かなり話の構図がすっきりしました、喜ばしいことですが で、あるならば物語冒頭からもう少しシンプルにしていて良かったんじゃないかと思ってしまいます。
 これではここまでの間、小難しい雰囲気を纏わせていた甲斐がありません。

 個人的に活躍を期待していた、ノイドくんが撃たれてしまいました。
 これまでの彼も、撃たれてからの反応も血を流す様子もほとんど人と変わらないので、「あなたといると自分がネアンであることを忘れていました」という台詞がどうにも軽くて浮いてしまっていますね。

 
 この先の展開でもう一捻り二捻りあることを期待します。
 戦闘シーンが序盤に比べて大人しくなっているのも気がかりですね。
 次回に期待です。

         {/netabare}

 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は全ての元凶である来訪者との対話がなされたわけなんですが、色々と腑に落ちない部分が残る一話となりました。 
 それと、この作品に限った話ではないんですが、謎とか動機とかが明らかになっていけばいくほどつまんなくなってくることってありますよね…。

 なんかほんと企画発足時のエピソードであった、社長と会った際「そろそろなんかやろうか」という感じで動き出したってエピソードが如実に表れている気がしますね。
 ラーゼフォンから20年近く経つし、ボンズも25周年だし周年記念でなんか作るか のノリですよね。


 では、本編です。

 前回から引き続き戦闘シーンが続きますが、あんまりパッとしません。
 取り敢えず爆発させて、なんとかシーンを保たせている印象です。
 かと思えば、ナオミがネアンであることを明かしたところはやたらヌルヌルしていましたけど。

 
 ナオミに連れられ来訪者と面会し、色々と教えてもらいました。
  
 来訪者さんが来訪した理由とはつまるところ、「金星というめちゃくちゃ気に入った物件を見つけたので、お隣の人類さんに引っ越しのご挨拶として、科学技術やネアンの作り方をプレゼントした」とのことです。


 恒星間航行での環境に最適化し、世代をまたぎ進化までしたのに今さら原初の姿で定住したいんか?
 この人らの感覚で永劫の旅を今の姿でしてきたのに?
 流浪の民とかじゃあかんのか?
 金星のなにがそんなに気に入ったんや?
 というか、そんなスッと戻れるようなもんなんか?
 

 ナオミとルジュのやり取りを見て、相対的共鳴とか無意味な同調、過度のシンクロとか言っていますけど、あんたらがそうやって仲良くセリフを分けっこして喋ってるのは無意味な同調で過度シンクロではないんか?


 簒奪者側の目論見が、コードイヴを使ってネアンを解放して、その混乱に紛れて戦争を仕掛けようとするってなんかやり方が回りくどくないか?
 簒奪者も金星狙ってるって金星大人気やん。
 

 来訪者は別にネアンとかに頼らず自分らで勝手にテラフォーミングでもDIYでもしたらいいのに。

 人類にネアンの作り方を教えて、人類が作ったネアンがちまちまテラフォーミングしてるのを40年近く見守ってるってことですか?酔狂すぎません?何処が合理的なんですか?

 ていうか、ネアンは簒奪者たちに有効な戦力になるって、それは裏を返せば自分たち来訪者に対しても有効ってことですよね? 
 そんな後々危うい技術提供も辞さないくらい金星が魅力的ってことなんでしょうか。
 金星開拓の労働力としてネアンを提供したと言うなら、やっぱり物語当初から感じている「何故、ネアンを人型にして人格も与えてたのか?」という疑問点が大きくなっているように感じます。

 簒奪者側の考えも伺ってみたいですね。次話であったりするでしょうか。
 
 
 あとこれは物語に直接関係しませんが、本当にこの作品は、来訪者(ゼノア)とか簒奪者(ユノイド)とか、ナオミ(ファースト)(プレネアン)みたいに一つのものに複数の名前をつけてみるやつ好きですね。 

          {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} 今話は、2話 6話と同様に移動回となりました。
 この三話とも脚本を担当していらっしゃる うえのさんはもう完全に移動パート担当なんですね。
  
 
 本編は主に、意識を取り戻してから性格が変わってしまったというシアンを軸に進行していきますが、正直 シアンというキャラに思い入れがなんにもないからなぁ。キャラそのものに対しても、彼女の役割に対しても…。
 
 ナオミがシアンに対して、「そんなキャラじゃなかったでしょ」と言いますが、元々のキャラの印象なんかこれっぽっちもありません。
 正真正銘 ぽっと出のキャラという印象しかありません。


 それと…作画がギリギリというか…なんかキャラの顔が安定してませんね。
 一番安定していてかつ気合いが入っていたのは、アッシュ刑事の顔でしたね笑

 どこかモッサリした印象をうけるこの状態の会話パートは、内容も相まってなかなか苦しいもんがありますね。


 その後、インモータル9の思い出話があったりナオミが家族について考えたり、ルジュがナオミとの関係性を改めて考えてみたりなどありました。
 こんなこと言うと元も子もないんですが、わざわざせなアカンような話やったかなぁ…?

 思い出話はフワッとしているし、そういえば制作の寵愛を受けているジャロンは前話からなんかしれっと戻ってきているし、家族について考えるナオミもその比較対象の描写がうすいからなんとも言えないし、ルジュとナオミの関係性も ナオミがネアンと分かってしまえばバディとしての魅力はもうそんなにないし…などなど色々考えてしまいます。


 この移動回って元々は本筋に対する肉付けであったり、一息入れたりするためのものなんでしょうけど、本筋の方が大したことないので用を成してないんですよね。
 出渕さんはロードムービー的な要素も楽しんで、とおっしゃっていましたがなかなか厳しそうです。
 

 物語は終盤に差し掛かっていますが、いまいち緊張感も危機感もなくて、続きが気になるかと言われると 正直微妙です。
  
 以下、次回予告の抜粋です。
      
 捕らわれのジーンに、その母『エヴァ・クリステラ』と彼女の作ったコード・イヴについて話す人形遣い師。人類への反乱を思いとどまらせようとシルヴィアとの対話を続けるジーン。だが、頑なに戦いをやめようとしないシルヴィア。二人の会話から明らかになる新たな事実に驚愕するアエス。そんな彼に、ジーンは幼い頃から抱えていたインモータルナインたちへの想いを語る。

 なんか…話してばっかりですね笑

 あえて情報を伏せているのか、それとも今話同様たいして話は動かないのか、次回に期待です。

   {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} たいして話は動かない が正解でした。
  
 うーん…なんて苦しい展開…。いや苦し紛れな展開と言った方が良いでしょうか。

 
 予告の通り、創造主たるエヴァさんやコード・イヴについて話すシーンや、シルヴィアとジーンの対話のシーンがありましたが…
 これ…何かを説明しているようで、その実これまでのあらすじを今一度なぞっているだけでなんも言ってなくないか?

 
 そして何と言ってもプラント内を進むくだりが、申し訳程度に出てくるロボットを蹴散らすだけの描写と、何にもならないジャブな会話で非常に退屈です。

 シアンが丁寧なネタ振りでフラグを立て、直後に案の定操られているのは笑ってしまいました。

 こんなもっちゃりした展開をやるくらいなら、いきなり中枢付近に乗ってきた機体ごと突っ込むとかでいいんですけどね。

 ルジュたちを分断して視点を分けることで、精一杯の尺稼ぎをしているところをみると、終盤を盛り上げようとかいう気はさらさら無いんですね。


 この作品は全13話のようですけど、やることないならスパッと12話で終わっておけばいいのに…。

 ジーンがエデンの息子とか そういうの今さらなにかに発展できるのでしょうか?
 2クールあればインモータル9の面々を深堀れて、もっとドラマチックにできたりしたんでしょうか。

 うーん…でもこの作品、初っ端の前提部分をバッサリ削ってスタートした割に別に中盤で大した展開があったわけでもないんだよな…。

 残り2話、最後くらいは今一度 迫力のあるアクション作画を拝みたいですね。

 次回に期待です。
            {/netabare}

 第12話視聴しました。
 {netabare} 前回のもっちゃりした展開を経て、いよいよインモータル9の面々と接敵します。
 戦闘シーンなら盛り上がるか と思っていましたが、芳しくありません。

 なんていうか、台詞が軽いんですよね。

 冒頭の簒奪者の台詞「我々の新しい故郷に祝福を、そして我々の敵に死の喜びを」とか、この方々って色々と超越した存在ですよね? なんか安くありません?

 簒奪者から指示されたオペラがこういうこと言うならまだ良いんですが…。


 そしてその後の台詞も同様で、
 人形遣い「しばらくは即興、役者自身を映す真実の姿 糸なき操り人形たちが織りなす真実の即興劇を!」とか、
 ジャロン「あなた方はユーモアの塊、きっとこの長く退屈な芝居をアレンジしてくれる」など…。

 大オチが大したことないなんてとっくにバレてるのに、それっぽい台詞をぐにゃぐにゃこねくり回しやがって…。
 いや、逆に、だからこその健気な足掻きなんでしょうか。


 グラウフォンとエデンの対決は、そのバックボーンの三角関係がもっと深くあれば、こんな取って付けたような感じにはならなかったでしょうね。
 描写不足は尺の都合上致し方ないなら、あんな愛故に!を前面に出さず匂わすくらいでよかったんちゃう?


 ジャロンとシルヴィアの会話シーン。
 
 シルヴィア「陳腐なセリフね…何故陳腐かわかる?中身がないから、何故中身がないかわかる?あなた自身が中身がない空っぽな存在だから」
  
 なんだかこれはこの作品対して、すごいブーメランになっている気がしますね笑

 陳腐な展開ね…何故陳腐かわかる? 中身がないから、何故中身がないかわかる? 元々2クールくらいある想定でキャラに伸びしろとしての余白を作っていたけど、結局1クール分の尺しか用意できず でももう話の構造を変えるわけにもいかなくて、とりあえず収まるようにしかしていないから、ただただ余白が目立つだけになっているからよ。


 シルヴィアとルジュの戦闘シーンで、金星のネアンの寿命は3年、可哀想でしょ!って訴えかけられても…いやだから人格とか入れんかったらええやんっていう物語当初から指摘されている部分から動かないんですよ。
 可哀想なのは寿命が3年しかないってところじゃなくて、もとより消耗品的に扱う作業ロボットに自我を与えたり人型にしているところでしょうよ。
 

 ナオミがルジュのもとへ駆け出すシーン。
 印象的にはなってるけど、画面のテンションと視聴してる側のテンションにギャップが生まれているように思います。
 ルジュとナオミのバディって別にそんな魅力的じゃないんだよな…。

 人形遣いの正体は死んだはずののか博士でした! わぁびっくり!と言いたい所やけど、まぁでも他にキャラおらんしな…。
 博士じゃなかったほうがびっくりやな。
 

 さて、次話はいよいよ終幕 期待したいところですが、恐らくこれまた思い入れのないシアンとのバトルでしょうから内容には期待せず、最後のアクション作画くらいは気合いが入っていると思いたいです。

            {/netabare}

 第13話視聴しました。
 {netabare} うわぁ…いやはや…これはこれは…前話の段階で最終話に期待はしないとはいいましたが、ここまでとは笑

 こんなオチのために第13話までわざわざやったのかと思うと嘲笑や誹りを免れないと思います。

 
 では本編です。

 正体を表した博士の自白パートが始まります。

 インモータル9の行動は私が作った設定だ!などというほぼ夢オチと変わらないような始末をつけるんですね。

 博士は人形を使ってインモータル9の成り立ちについて話してくれましたが…
 これまでに何度も聞いたあらすじをなぞり、最後にそれらは私が設定したんです と付け加えるだけ、なんてお手軽なんでしょう。
 劇作家とか演出家とか都度都度強調してますけど、そんなに言うならもう普通に劇とか作ってた方が幸せなんじゃねぇのかこのおっさん。


 アエスが「なんでそんな事僕たちにしたの」という良い質問を投げ掛けます。
 答えは、人形たちは人間になれるのか、人間を超えることができるのか試したかったから、だそうです。

 いや、その…このおっさんの「何が人間を人間たらしめるのか」という思想もなく、何をもって人間を超えたと定義するのかも明かされないままこういうことを言われましても…。

 ていうか、こういうことを試したいなら、アジモフコードのないインモータル9じゃダメなんじゃないの?
 さらに、彼ら彼女らに設定やら筋書きを与えてちゃ意味無いんじゃないの?

 
 シアンと一体化した博士により、シルヴィアはさっくり殺されアエスも瞬殺されてしまいました。
 結局、ここにきてキャラの活用法に困っちゃってるじゃないですか。

 シアン化博士とルジュの戦闘中、ルジュを形容したセリフ「お前は無垢から始まり、人間のように時間をかけ自我を形成した、それも短期間に」
 はぁ??どっちやねん。
 こんな瞬発力の高い矛盾は聞いたことがありません。

 いや、まぁ、この作品としてルジュの人格形成や成長をじっくりやりたかったという気持ちはわかりますけどね?
 その名残りとしてこのセリフを入れてみたけど、自分で振り返ってみて あんまやってねぇな って気づいちゃったんでしょうね。

 
 コード・イヴやルジュのことに関しても、博士の実験の一環だったようですけど、
 だから…その…これが実験やったらなんやねん! 何に繋がんねん!
 この博士、科学者のくせに実験が下手くそすぎるやろ笑
 最終回特別 全ては博士の実験でしたよ セールに便乗さすな。
 
 
 再びシアン化博士のセリフ「古き幕が降りた時、新しい舞台は開幕する。全てのネアンは解放され、さらなる進化が促される、混沌の中から人類を超える種が生まれるだろう」
 ええっ!? そんなフワッとした推測でこんなことやってんの!?
 このおっさん科学者のくせに進化をなんやと思ってんねん。
 人類を超える種 とか言うてるけど既に簒奪者やら来訪者が来てんのに、ほんまに何を言ってんねんこのおっさん。
 もうちょっと落ち着いて脚本書こうぜ。
 
 
 その後はナオミと合体して、好みが分かれそうなフォルムへ変身し、シアン化博士を倒します。
 最終回ということもあって、戦闘シーンはここ数話の中で一番良かったんですが、せっかくのラスボスなのにフロアの一角で決着という、こじんまりしたものだったのは残念です。
 
 博士も最後の最後に、愛とか孤独の辛さを訴えかける系の悪役をやろうとしていて、吹きました。やりたい放題やん笑

 
 ネアンたちを解放することにしたルジュ、しかし簒奪者によってネアンたちにはウイルスがまわってしまった! しかしアンチウイルスをつくっておいたので大丈夫でした!!
 ひでぇオチwww
 
 ジーンがこんなこと出来るんなら、アルターの皆さんとはマジで話し合いで解決できたんじゃねぇのww

 この作品で一番気の毒なのって、アルターと手を切ろうとしていたヴァイオラさんですね。

           {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

過去ワーストアニメ更新です。SFを馬鹿にしている。

 最悪というか最低というか、SFとしてというよりアニメ作品としての体をなしていません。

 13話の前半でプロットが口で語られてしまいます。そこにはアジモフコートや人造人間としての使命、ネアンの存在に対する問いかけもありません。人間社会とネアンの2重構造、過酷な金星での使役に反抗するきっかけも、社会的な背景もありません。

 途中、ネアンだけが住む街の話で少しだけ触れましたが、その裏付けが感じられません。簒奪者の意味もわかりません。

 ルジュの出自。とにかく全部口で説明して、じゃあ、どこかにテーマとかメッセージとかがあるのか、感動とか悲劇性があるのか、ヒューマンドラマが感じられるかと言えば、どこにもありません。

 サクガンや咲う…すん、はまだ途中で面白いところもあったし、最後の方まで期待もあったので、うらぎられた衝撃も大きかったですが、本作は1話こそ期待が持てるスタートでしたが、3話くらいから怪しくなりました。その点でがっかり感すらありません。

 この作品、過去のSF作品を持ち出しているだけに余計頭に来ます。「ブレードランナー」やアシモフ、「冷たい方程式」や手塚治虫…そういうのを全部馬鹿にされた気分です。

 そして何よりですけど「話がつまらない」です。それはルジュに感情移入できないからなのか、魅力がないからなのか。ストーリーの幹を計算でぼかしたのではなく、幹が無い話なので興味がもてません。
 なので、ひょっとしたら仕掛けがあるかもしれませんが、再視聴が出来ませんでした。

 オール1は安易につけたくないし、作画と音楽はまあいいところもあったのでそこに点を残しますが、過去ワーストは気分的には「アキバ冥途戦争」、SF的には「サクガン」、裏切られた感で「すん」、最近では「大雪海のカイナ」でしたけど、それらの作品以上ですね。過去最低作のワースト更新です。





1話 分断とアシモフの三原則…のガワのポリコレ作品か?期待枠も既視感が強いか?

 サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように…せめてVivyクラスで在って欲しい…お願いします。

{netabare} ということでオリジナルSF作品で期待枠です。1話から読み取れることは、イモータル9という単語です。イモータルは不滅ですし、9はそのうちの1人という事らしいので、サラ・フィッツジェラルド=ヴァイオラというのは、イモータルというおそらく長寿命などの特殊な人造人間の一人ということでしょう。

 サラはおそらくエラ・フィッツジェラルドという黒人のジャズの歌手のオマージュでしょう。wikiで調べればわかるとおり、孤児から大変な時代を経て歌手として大成したようで、そのアナロジーでサラもいろいろ大変だったということもうかがえます。

 懺悔というか告解をしている…というか場所的にカトリック教会でプロテスタントではない、という意味においてあの場所が黒人社会で分断されたアメリカでは下層の場所であるというのも読み取れます。そしてサラはそこから成りあがって上流クラスの店でうたっている、従業員は黒人であるということです。

 また、ヒロイン、ルジュへの感情はレズビアン的なものを感じます。男と情報収集のためにベッドを共にする苦痛も同時に彼女が弱い立場なのもわかります。
 ヴァイオラがヴァイオレットならLGBTQ的に言えばピンク×ブルーですから苦痛は言い過ぎかもしれません。あの球体が虹色だったので色に意味がある可能性は高いと思います。ちょっとこの辺の象徴はうろ覚えなので後で調べます。

 で、途中アジモフコードという単語が出てきました。人間には逆らえないということで、これはアシモフのロボット三原則のことだと思われます。ただ、後の会話から言って、ルジュとインモータル9はこの三原則に対して特殊性があるのかもしれません。

 明らかにブレードランナーのレプリカントを意識した設定だし、アジモフコードはアシモフのロボットものからの引用ですので、その辺を読んでおくと(ブレードランナーは映画がいい)良いと思います。

 で、ドラッグのアナロジーとしてあの薬ですね。マフィア的取引の現場もありました。

 黒人×レズビアンでかなり露骨にポリコレを全面に出しているので、既に2人の始末が終わっているなら、7人ですからね。レインボーカラーを意識しているのか、ポリコレについてのメッセージをたっぷり入れる可能性は高いでしょう。というか、アシモフとかリドリースコットのガワをかぶった、ポリコレ作品の可能性はあります。

 メタリックというのは色を持ちませんので、その対比として色=多様性を配置するという構図でしょうか。今は赤いですがきっとそのうちメタリックになるのでは?今の彼女はレッド=ルージュということなら、やっぱり色に意味はありそうですね。なんかアクセルワールドみたいな感じですけど。
(調べたら、勝手な定義が多くてよくわかりませんでした。本編進んだら考察します。)

 人造人間=非支配階級あるいは非差別階級だとすると、まあ、設定というか世界観はわかりますけど…その辺もブレードランナーかな。


 初回は…うーん、思っていたよりもアクションよりだし、既視感のある展開です。分断の描き方もステレオタイプではあります。ただ、真面目にサイバーパンクSFをやるなら、ポリコレに終始せず、ぜひ人造人間の生きる目的や使命、アシモフの三原則と人間の定義、不死などの問題まで切り込んでほしいと思います。 {/netabare}



2話 ルジュは人を殺せるのか?記憶を失っているのか?という問題提起回かな?

{netabare} 地球と火星の2つの殺人事件。赤い人影と言ってます。ルジュが悪い奴を追っているというセリフを言ってますので、ルジュとは違う人造人間かもしれません。ただ、殺人の為に移動しているとも考えられますけど。
 OPのテーマ曲が「Rouge」でEDが「Scarlet」で2種類の赤です。同型機かもしれませんし、ルジュの2面性の様な気もします。

 何をしに来た?と問われて「悪い人を追って」と思わず答えて、ナオミが慌てていました。この段階でルジュにはアジモフコードが入っていることがわかります。あとの「言われたことしかできない」というセリフは余計でした。ここが省略できる勇気があるといいんですけど。

 一方でアジモフコードが入っていると人が殺せないという説明もありました。つまり、殺人事件があってルジュにはアジモフコードが入っている。だから殺せるわけはない。だけど、赤い機体が2つの殺人を起こした。これはどういう謎なの?というのが2話の謎かけですね。

 子供の扱いのところでチョコレートを渡したことで、ルジュは学習しているようにも見えます。あまりに幼いルジュの描写から一旦リセットされたような設定なのでしょうか?もとの記憶が表出すると殺せるようになるとか?

 侵略者との戦い方を知らないのも、そのための人造人間のはずなのに…という謎かけな気がします。

 なんか老人の修道女がテンプレすぎますし、あの老夫婦の人造人間に対する態度もちょっとありきたりかな。話はいいんですけど、キャラの演技というか言動が古臭いのがちょっと気になる以外はいいんじゃないでしょうか。

 心配してたポリコレ要素はなくて良かったです。{/netabare}


3話 あらゆるものが既存の借り物なのはしょうがないとしても、何かとんがらないと。

{netabare} 宇宙開発のための人造人間の悲哀は「ブレードランナー」、成長しない子供やロボットの団結は「鉄腕アトム」「メトロポリス」など手塚作品、そしてアシモフのロボット3原則をどう欺くかは人間の定義を変えてしまうことでしょうね。アシモフ自身が描いているし「新世界より」の愧死機構も全く同じです。何が言いたいかというと新味がないですねえ。

 喧嘩の原因、登場人物の言動、人造人間社会の描き方…全部テンプレというか陳腐です。うーん…1話が面白かったので期待したのですが…

 それとロボット3原則(アジモフコード)の前提は少なくとも解説が必要では?アシモフの原作だと陽電子頭脳の構造というか設計そのものにコードが組み込まれているので、ソフト的に改変が出来ないという点があるはずです。逆にここがソフト的に入れ替え可能ならテーマになるか?という問題があります。「Vivy」の「使命」についての定義が作中この点であいまいだったのであの作品は損をしていたと思います。

 それをなぜインモータル9は回避しているか、ですね。戦闘用であるということで回避できているとするなら、アシモフのロボットに準拠していないということでその辺の説明は必要でしょう。思い出すのは「パトレイバ―」のグリフォンがOSが旧来のパトレイバーと違い規格外の性能を発揮するとかありました。ただ、設計上の違いだけだと浅いなあという印象ですけどね。

 うーん…センスオブワンダー、テーマ性、ストーリーライン、キャラの魅力…どこかに何かがないと人気と言う点で厳しいかもしれませんねえ。再び「Vivy」を出しますが彼の作品もSF初心者には決してやさしいとは言えない設定でしたが、キャラとストーリーは魅力的でしたから…

 今時ですから、あらゆる要素が既存の借り物なのはしょうがないとしても、何か尖がらないと。

 それと作画すごいと思ってましたけど、結構気が抜けてきました?人物があんまりよくないなあ…{/netabare}


4話 ルジュの描写が不足、エピソードが軽い、演出が良くない。

{netabare} ルジュがヴァイオラの歌が好きで殺したことを悩んでる…みたいな描写ってありましたっけ?それとルジュの心の動きがわからないです。エピソードの積み上げがありますが、彼女の正体も内面もとっかかりが無い状態で、いきなり成長あるいは決心を見せられてもポカーンとしてしまいます。

 うーん…テーマがあって何かを描いているのはわかります。が、肝心のルジュのキャラとこれまでのエピソードの一つ一つが軽くて、物語り世界に入り込めないんですよね。

 場面転換があってエピソードが区切れている割に一つ一つの意味性が見えてきません。あとから振り返る仕掛けや種まきがあるにしても、弱いなあという気がします。

 あと演出ですよね。注射刺されるシーンの間抜けさはなんですか?群衆に取り囲まれるシーンの迫力の無さはなんでしょうね?カーニバル的なものはなかなか雰囲気を出してましたけど。

 ナオミももしかしたらネアンかも…と思わなくはないですし、身体能力から言って違ったらかえって不自然な気もします。

 うーん、どうしちゃったんでしょうか。作品の是非としては全話見ないと論じられないにせよ、テレビ1クールで12、3話の企画として成立してますか?と言う気がします。{/netabare}


5話 世界系も入れてくる感じ?簒奪者は新しい人類の何か…的な?

{netabare} コードイブですから、多分ネアンが新人類となって人類に置き換わる的ななにかなんでしょうか。機械生命的なものなのかもしれません。インモータル9は簒奪者の技術で作られたもの?それを模倣してアシモフコードを組み込んで作ったのがネアンかもしれませんね。コードイブでアシモフコードが解除されるのでしょうか。

 一方でインモータル9のアシモフコードの扱いが不明です。その点、ルジュの記憶がどういういきさつでインストールされているのかがストーリーになってくるのでしょう。要するに「ナデシコ」のホシノルリなんだと思います。彼女の人格にどういう制約をしているのか。

 とまあ、見ながらおぼろげながらに思ったことですが、現状、ちょっと考察が面倒で行きつ戻りつ見てません。
 なんというか…エ95年~2005年くらいのSFアニメっぽさってワザとなんでしょうか。ロボット・AIものとしてのテーマに見せかけて、世界系の匂いがものすごいしますね。その辺ボンズ25周年ということと何かあるのでしょうか?

 作画に関しては記念作品でこのクオリティでいいの?とは思います。私は話は最後まで見ると思いますので、がんばってほしいです。総集編とか来ても驚かない感じになってきてません? {/netabare}


6話 SFかなんちゃってSFか。ここからかなという感じです。

{netabare}  今までルジュが暴力をふるえたのって、ネアンの場合の他、相手が武装している場合かなと思っていたので、一般人を殴れるのっておかしいよなあ、と思っていたら、最後にちょっと展開がありましたね。

 6話は面白かったのではないでしょうか。ただ、1エピソード毎の展開が飛び飛びなのが、どうでるか、ですね。

 SF作品の醍醐味って「無駄がないこと」だと思っています。アニメだから遊びの部分もあるでしょうが、あの話の意味はこうだったのか、どころか場面やセリフの隅々まで驚きを入れられるかでしょう。それを演出と勘違いしてなんちゃってSFにする人も多いので本作はどっちにでるか、ですね。展開から言って、ここからでしょう。 {/netabare}


7話 SFっぽくなりましたね。敷居が高すぎる気もしますけど。

{netabare} ああ、やっとSF的な展開になってきましたね。ハビダブルスペース…ハビダブルゾーンというのは、地球と同じような環境の星の事で、この場合はテラフォーミングの結果のことですね。基本生命活動のための水が存在するのが重要要素です。そこをネアンにやらせるというのが、ネアンの為になるのか、侵略者のためになるのか。

 今のところ、色んな要素は見えているんですけど、ルジュとアシモフコードの間に葛藤が無かったので、テーマと言うかルジュの設定が見えづらいのが最大の欠点ですね。戻って考察すると見えてくるのかな?とも思いますが。

「2010年宇宙への旅」のエウロパのような感じを想定しているのでしょうか。地球外知的生命からの試練なのか、それともネアンの新人類といしての独立の話なのか。
 実は「水星の魔女」でSFとして物足りない部分がこの部分だったので、本作はその点で期待があります。

 もちろんアシモフが入りますし、ブレードランナー(フィリップKディック原作だけど別物)など、いろんなSFの要素が見られますので、気合いが入った脚本なのかもしれません。

 しかし、これはついていくのに力がいりますね。6話でオヤっ?で、7話でやっとという感じです。総集編あるいはゼロ話を作って、解説をした方がいいのではないでしょうか?それか「なぜなにナデシコ」(古いか。ニーアオートマタのおまけみたいなやつ)を付けた方が良かったですね。

 ここにきて、やっと好感がもてました。やりたい事もおぼろげながら見えてきました。ただ、SFを楽しむのは好奇心と柔軟性と忍耐と読解力がモノをいいますので、ハードルは高いです。

 本来、最後のカタルシスで世界観やテーマ性を見せるのも優れたSFのやり方としてはありなんでしょうけど、今のアニメでやっていいのかは迷いどころです。

 まあ、やっと1話に戻って考察しようかな、というモチベーションが出てきました。後付けでもいいから工夫して敷居を下げたほうがいいと思います。{/netabare}


8話 コードイブと解放がテーマならスタートラインもいいところです。

{netabare}  もしコードイブというかアジモフコードからの解放のためのバトルが主要なテーマなら浅すぎます。噴飯ものといっていいでしょう。自由と使命の問題なら実存主義的な自由の奴隷問題があるでしょう?進撃の巨人でも出てきたみたいですけど、今更ですよね。そのテーマは1960年代の話です。(ただし、人類の普遍的なテーマでもあるし、現代の実情とあっているので視点それ自体は悪くはないですけど)

 コードイブはスタートでしかありません。構造主義で我々は哲学的に非常に窮屈な檻の中に閉じ込められました。そこからシンギュラリティの先にあるAIや量子コンピュータとの共存によりどういう世界に向かって行くのか?がないと話になりません。私が「ビートレス」「VIVY」「ユーレイデコ」を評価する理由はアニメと言うエンタメの中に、その未来への提言があるからです。「Do It Yourself」も方向性は違いますがAIと対比したときの人間がテーマでした。

 本作のコードイブはスタートラインでしかありません。アシモフのロボットシリーズの中ですら、ダニールオリバーは第零法則を人類という総体を定義することで心理歴史学という概念を進化させました。それは1985年の作品です。
 出生の秘密とか記憶とかそういうギミックはどうでもいいです。それはサイドメニューであって、メインディッシュではありません。

 せっかくアシモフのロボット3原則をテーマに入れるなら、せめてそこを乗り越えた人類の未来を見せて欲しいです。それがないとSFの意味がありません。もったいぶってこれで終わりなら最悪です。期待をいい意味で裏切って欲しいと切に願います。 {/netabare}


9話 世紀の凡作になる気が…ぜひ素人考えをあざ笑うどんでん返しをお願いします。

{netabare}「サクガン」「咲う…すん」以上の凡作になってしまうのでしょうか?この話でもしアシモフコード=ロボットの解放だけの要素だとすれば半世紀くらい時代遅れの話です。SF映画史上最大の名作「ブレードランナー」で十分です。あるいはアニメなら「鉄腕アトム」とか「メトロポリス」でいいでしょう。

 またイモータルナインつまり不死属性にテーマ性がない設定だけの気もしてきました。そもそも「9人」に意味性が無ければ前半のドラマは設定紹介だけの話になってしまうし、あの刑事的な人も何のためなのか分かりません。

 べき論になりますが、9という数字が何かを象徴していてそこにテーマ性がなければ話になりません。せめてギミックでいいので9に意味性を持たせるべきでしょう。そこが今のところ全く読み取れない状況です。

 宇宙人の使い方もなあ…人類と道徳・倫理というか脳の構造が違うことに起因するような思考方法の特異性がネアンの設計に反映している感じでもないし…彼らが直接出てきてしまうと、ネアンとか人類とかの戦いが茶番に見えますよね…
 
 テーマは置いておくとして、エンタメに振って、凝りにこった伏線とかどんでん替えしを狙っている感じでもなく。アクションシーンに見たことがないような驚きもなく、キャラ萌えや感情移入も出来ない感じだし…うーん…

 真面目に作品を作りすぎているのかなあ?だから古臭い分かり切ったテーマしかできないのかなあ。SFならもっと面白がってくれていいんですけど。既知のSF的データベースを見せられている感じでセンスオブワンダーがないんですよね。

 SFは新しさですからね。テーマがAIとか量子コンピュータ、あるいは最新の宇宙論に注目せざるを得ない現状はあると思いますけど、社会問題と絡めれば新しさは作れると思うんですけどね。

 ということで、あと3~4話くらいでしょうか。いい意味でこの感想をあざ笑うかのようなすごい展開であって欲しいです。{/netabare}


10話 「冷たい方程式」を連呼するのは恥ずかしいからやめてほしい。

 結末まではつきあいますけどね。「冷たい方程式」って連呼するの止めて欲しい。共感性羞恥で死ぬかと思いました。
「冷たい方程式」SF好きの中では「超」がつくほどメジャーなSF短編です。スノビズムにしても中途半端すぎでしょう。私が本作から「冷たい方程式」になりそうでした。

 ただ、ちょっと思ったのが本作の「古さ」を紐解くと、「SFは死んだ」とか言うテーマが出て来るかな…と思ったりしました。そこに行き着ける可能性にちょっと期待が出てきました。9…インモータル9がそこにかかってくるなら「やられた!」と脱帽できそうな気がするんですが、どうでしょうね?

 それとだからと言って、深くなるかというとちょっと疑問ですけどね。



以下「冷たい方程式」のネタバレ
{netabare} 少女が宇宙船に密航しますが、宇宙船は燃料がぎりぎりです。どう計算しても無事に着陸することができません。結果的に少女はエアロックから…という話です。
 本作の中のような強制的に放りだすという意味ではなく、パイロットが最善を尽くすのと、少女が家族と交信する便宜を図ったり、そういうヒューマンドラマが涙を誘う名作です。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シナリオが微妙

作画や設定はいいけど、やりたいことが多すぎた?

序盤から世界観とか知ってる前提で話が進むのでよくわからない単語が次々出てきてきつい、見ている人を置いてけぼりにして話が進む感じがずっと続くのでなかなか面白くならなかった
最初からずっと微妙な感じだったけど最後も長話でよくわかんない設定ペラペラしゃべって無理やり終わらせた感じ
うまくまとまらなかったから面倒くさくなった?

もっとわかりやすくダメな作品だったらすぐ見るのやめれたと思うけど、何かありそうって期待しながら見てるとガッカリしますねー
最後までモヤモヤさせられる作品でした                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

71.1 2 人造人間で戦闘なアニメランキング2位
ブギーポップは笑わない(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (414)
1736人が棚に入れました
竹田啓司は、同じ学校の後輩でもある恋人の宮下藤花を待っていた。しかし約束の時間が過ぎても彼女は現れず、連絡も通じない。日も暮れ始め、あきらめて帰ろうとした竹田の視界に涙を流しながらふらふらと歩く男の姿が映る。どう見ても普通ではない男の姿に、竹田自身も、そして周囲の人間たちも我関せずを決め込んだそのとき、不思議な人物が男に駆け寄ってくる。大きなマントに身を包み、奇妙な帽子を被った不思議な人物。ソレは竹田との待ち合わせをすっぽかした宮下藤花と同じ顔をしていて……。

声優・キャラクター
悠木碧、大西沙織、近藤玲奈、小林千晃、下地紫野、諏訪彩花、榎木淳弥、市川蒼、竹達彩奈、宮田幸季、八代拓、市ノ瀬加那、細谷佳正、長谷川芳明、阿澄佳奈、上田燿司、花澤香菜

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

時の壁

【未評価】*少し修正

ストーリーが読み取り辛い。
妙に訳知り顔の学生たちが、利いた風なセリフを演説するような印象ばかりが強く、話している内容が素通りしていく感触がある。

この分かりにくさは、カットバックを多用した演出や、キャラの描き分けといった技術上の問題ではなく、原作小説の発表された20年前と現代との時代差にあるように思える。


世界に侵入した世界の「敵」を、二重人格のような「学生」の主人公が密かに排除してゆく。

日常的な社会の運営とは隔絶して、「世界」の根本的な危機に社会参加していない「学生」がダイレクトに関与していく作品構造は、原作発表当時に萌芽し始めていた「セカイ系」を先取りしていた。
「学生」が訳知り顔で利いた風な能書きを述べるのは、社会参加していない「身分」と、「社会領域」が存在しない「セカイ系」世界との相互作用による必然だろう。

全体の構造が把握しきれないまでに複雑化して、感覚的に「よくわからな」くなってしまった社会が、社会を不可視化して排除する「セカイ系」の想像力を生んだ。

世界に侵入する「敵」は、政府や大企業などの「上のほう」の「えらい人たち」が「秘密」に独占して抱え込んでいる本作の陰謀論的な「世界」は、典型的な「セカイ系」構造だ。
一般人=大衆=社会から隠された「秘密」を巡って、「えらい人」と「学生」は同水準に立つことになる。
「社会」から秘匿して独占した「秘密」を、「えらい人」と共有していることが、社会参加していない「学生」が、多くの「セカイ系」作品で、世界の命運に接近して利いた風な口をきける根拠だ。

だが、こうした「セカイ系」構造の説得力が、この20年で変質したことが、本作の「分かりにくさ」の理由ではないだろうか。
原作でストーリーに説得力を与えていた時代感覚が変化してしまったのに、現代へと時代設定を変更してそのまま同じ舞台設定を使用してしまったことが、細かな技術上の齟齬などではない、根本的な「伝わりにくさ」の原因である気がする。


20年前、「セカイ系」に説得力を与えていたのは、逆説的に現実の「社会」は強固で不変であるかのような時代的な「信憑」だったのではないだろうか。

自律作動する複雑で「よくわからない」機械のようなものとしてイメージされる「社会」。

「よくわからない」ままに、自分とは無関係に自動的に作動していく複雑な機構としての「社会」、という現実の「世界観」が、逆に「社会領域」が削除されても「日常」は何の不都合もなく維持されていく「セカイ系」の「リアリティ」を支える。

「学生」が訳知り顔で「世界」の根本に関与していく背後で、電車は時刻表通りに運行され自動車は信号に従って走行する。
水は蛇口から流れ、スイッチ一つで電気は点き、コンビニに並んだ商品は望むままに購入できる。

本作でも同様に反復されているこのような「日常」のあり方は、逆説的に「社会」の不動の安定を暗黙の前提としている。

だが、この20年という時間は、こうした暗黙の信憑を掘り崩す過程であったのかもしれない。


こうした「セカイ系」世界の「安定」を支えていたのは、陰謀論的に歪曲された権力者=「えらい人」だった。(時として企業経営者がこれに加わる)
「ズル賢」く「悪賢」い権力者は、自らの権益を確保するために、権力の源泉である「社会」を自分に都合の良い形で「安定」させる強い動機がある。
「世界」の動揺と切り離して「日常」を安定させるために、「秘密」を独占する「敵」としての権力者は陰謀家として登場するしかない。
(世界の危機を「秘密」にしたまま「密かに」戦う主人公とは、「安定」を口実とした「陰謀」の共犯者であるともいえる)
多くの「セカイ系」で、「政治家」を始めとする権力者が役職も権能も不明な「えらい人」として現れるのは、「複雑系」の社会を「よくわからない」の一言で理解する裏返しだ。

本作もまた、この構造をなぞっているのは上述の通りだ。

当然、こうした「設定」は、読者=視聴者の現実感覚との連続性があるからこそ採用されてきた。
しかし、現代の視聴者には、こうした世界構造は説得力が薄れているのではないか。

そう、この20年で暴露されたのは、現実の政治家=企業経営者=権力者は「ズル賢く」もなければ「悪賢く」もないという事態ではないだろうか。

単に「ズル」くて「悪い」だけで、「賢く」などはない。
「ズルくて悪い」だけのバカではないかと。

「自分は何もしなくとも自律運動する社会」の「信憑」を支えていたのは、「えらい人」が自己利益のためにズル「賢く」社会を操作しているはずだ、という、ある種の合理思考だ。

しかし「えらい人」が「悪い」だけのバカならば、合理思考など存在していたはずがない。
「社会」の自律運動は、「複雑さ」から目を背ける反知性の怠惰が見せていた幻影ではなかったか。

「ズルい」バカが、思い付きで「権力」を振り回すことで、「社会」の機能不全を引き起こしてくるさまを目撃してきたことが、「自律運動」の幻想を、もはや「信憑」できない地点に視聴者を連れてきたのだろう。

おそらく現代の視聴者には、「学生」が利いた風なセリフで「世界」を救う背後で、日常が「自動的に」維持されているようには見えていない。

誰かが電力網を維持し、運行を管理して電車のダイヤを維持している人がいる。
信号機をメンテナンスする人に支えられて自動車は運行し、その流れに乗って商品の配送する人が、24時間のコンビニでの買い物を可能にしている。

こうした個々の「社会人」たちの肩で支えられた「社会」では「自動作動の安定」がリアルさを喪失するのであれば、「安定」のための共犯行為が要請する、「密か」に戦う「聖戦」の密儀性もまた説得力を失う。
社会参加していない「学生」が訳知り顔をする本作が、わかりにくいものとなるのは避けられないだろう。


時代的に失効した「世界観」を、無自覚に「現代」へ持ち込んだ設定が、本作を分かりにくいものにした。

だが、これは原作小説が現代では無価値になってしまった、という事ではない。
水準を超えて構築された作品は、その時代を離れても物語の訴求力は、衰えない普遍性を持つ。

ただ、その時代と強く結びついて説得力を発揮した「もの」を、十分に検討することなく時代だけ現代へスライドさせた不手際が、作品の語るものを不明瞭にしてしまったという事だ。
おそらく同じ失敗をアニメ版『BANANA FISH』にも指摘できるだろう。
東京もニューヨークも同方向に等質のものとしてフラット化する圧力に晒される21世紀世界で、温室の「日本」に対する「リアル」の渦中にある「アメリカ」、という80年代特有の誤解の対立構造に基づいていた原作マンガの説得力は機能しない。


「社会」や「世界」の理不尽さへ対する若者の不満は、いつの時代でも繰り返されるだろう。
可視化装置として、ある時代では有効であった「自動作動する不変の社会」への信憑を利用した「セカイ系」は、現代では有効性が薄れた。
新たな装置が求められるし、試みも多くなされているが、しかし、そうした「改変」を加えれば「原作」とはまるで異なる「作品」となるわけで、原作の「アニメ化」とは難しいものだと思う。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

どっからどう見てもポップ・・・ではないよね

『これは猟奇サスペンスであり青春群像劇であるんだよ』 

相反しそうな言葉を同一の意味合いのものとしてキャラに語らせる。するとあら不思議!深淵なる哲学的ななにかに聞こえてきます。

『猟奇サスペンスである一方青春群像劇』 並列は×
『猟奇サスペンスである以上に青春群像劇』 序列も×

いずれもパンチが弱いため、ここではあくまであたかも相反するものが一体となってるような表現に努めねばなりません。

・レトリックのみでくどく、キャラをイタく感じてしまうのが “梅”
・レトリックがハマリ、キャラに魅力を感じてしまうのが “竹
・レトリックとストーリーがマッチし、作品に魅力を感じてしまうのが “松”

本作『ブギーポップは笑わない』はまごうことなき松!
抽象的な「世界の危機」という大問題を巡って登場人物たちの極めて主観的な台詞回しで進行していくサスペンスタッチの青春群像劇のようなものと言ってよいでしょう。猟奇性を帯びたキャラクターも複数登場するため、グロ描写も所々出てまいります。


1クールなのに全18話のお得感。トリッキーな放送スタイルのおかげで何話か飛ばしましたがなんとか視聴を完了しました。配信やタイムシフトのある時代で良かったです。
そんな便利なサービスの欠片もなく、ラノベという単語も浸透してなかった1998年に刊行されたヒット小説のアニメ化です。
元ネタの刊行年度を考えれば古典といって良いでしょう。私としては珍しく原作既読の作品です。作品の意義だったり影響等についてはgoogle先生あたりをご参照くださいませ。

実際に視聴してみて巷で言われるような “古臭さ” というのが実はよく分かりませんでした。
だいぶ原作の記憶が薄れているためほぼ初見のような新鮮さで堪能できてます。全18話を通してキーになる人物(人格)がブギーポップ。いくつかに別れたエピソードはこちら、

(1) 第1話 - 第3話 ブギーポップは笑わない
(2) 第4話 - 第9話 VSイマジネーター
(3) 第10話 - 第13話 夜明けのブギーポップ
(4) 第14話 - 第18話 オーバードライブ 歪曲王

計4つのエピソード。時系列は前後してたりするのでながら見は禁物です。時系列の掴みづらさと同様に、キャラ相関が難解、そして台詞回しが難解です。私は後者をあきらめました。
ただキャラ相関は小難しそうに見えて意外とシンプルなのではなかろうかと思ってます。ここが掴めてくるとテーマらしきものも見えてくる作品でした。


◆相関その1 二つの二項対立
・《世界の敵》 と 《世界の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}《世界の敵の敵》はブギーポップ。前者はブギーポップに“自動的に殺される”人が目安でした。合成人間もいいセンいってますが、MPLSと呼ばれる元は普通の人間でふと異能に目覚めちゃったのが敵認定される場合が多かった気がします。{/netabare}

・《社会の敵》 と 《社会の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}霧間お父さんの「社会の敵」というセリフに引っ掛かりを感じました。統和機構に殺されるのが《社会の敵》に見えます。ブギーポップは社会の敵は殺しません。{/netabare} 

《敵の敵》の主語は一つで《敵》はいろいろですが、《世界の敵》か《社会の敵》かに分けて整理するとスッキリします。《世界》と《社会》の違いはようわかりませんでした。
{netabare}強いて言えば
《世界の敵》はマジやばいやつ。世界を滅亡に陥れる者。
《社会の敵》はプチやばいやつ。世界を大混乱に陥れる者。{/netabare}

{netabare}ここでふと、《世界の敵》は超異能だけどスケールが小さいというか世界はさすが言い過ぎじゃね?と思ってみたり。
この作品でいう世界の規模感や質感が我々がイメージできるものならば、目立ってマークされてそのうち一個師団が出てきて壊滅させられる程度の異能ぶりです。おそらく煮詰まった上で殺される前といいますか勃興期のイケイケな時にブギーポップが登場するのかもしれません。だからこう噂されてるのかな。

{netabare}「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」{/netabare}{/netabare}


◆相関その2 宮下籐花はモブ
ブギーポップが主要人物であることはよいとして、肉体を間借り!?している籐花にも焦点をあてると混乱します。
先入観だと、ふつう主役はこの人だよって観る側に柱を作ってあげてから話を進めるとか、群像劇でもグループ(だいたい5名くらい)を作ってその囲いの中で話を進めるものだと思うのですが、それがありません。登場人物の母集団に大きな変動はないのにです。さらに4エピソードと分けてることでなおさらこんがらがります。
前のエピソードで主役を張ったかと思えば次のエピソードは台詞なしとか、ブギーポップに視点を置きたいけどなかなかもったいぶって出てこないとか。
{netabare}当初は、別人格に悩まされる少女(宮下籐花)と恋人竹田啓司との奮闘記を想像してしまったせいでとても混乱した私です。{/netabare}
{netabare}霧間凪も髪型変わってヴィジュアル判別が難しくなったりとかホント勘弁して~{/netabare}


対立の構図や人物相関が整理できたらあとは身を委ねて完走です。
こういった「世界の危機」といった抽象的な大問題をさも大事のように扱う作品って、外からだと馬鹿馬鹿しくつまらなく見えがちなのですが、中に入ってみるとけっこう陶酔できるものです。
作品が世に出た1998年あたりで例えれば、ヴィジュアル系バンドの歌詞世界とライブ模様みたいなものかと。「破滅」「追憶」「世界の果て」「彷徨」「闇」「孤独」「血」「薔薇」「憂鬱」「堕ちる」・・・とだんだん楽しくなってきちゃったのでこのへんで。あと「とりあえずフランス語」。

極めて私的で閉じた空間でのダークな物語。
きっと中学生や高校生くらいの思春期に出会ってたらドはまりしてたと思います。では思春期が遥か遠い大人の私はどうだったかというと、「とても楽しく鑑賞できました」になります。
毎度OPが楽しみだったのと、意外と大人がいい役回りをしてたことが理由としては大きいですね。語り部的な大人らしい大人もいれば、大人になりきれなくて身を滅ぼす大人と。
彼ら高校生が抱く未来への期待と不安を象徴するような大人ばかりでした。
子供ばかりだけだったら見られなかったような気がします。

思春期世代の抱える不穏さをファンタジーでふわりと包んだ良作です。

この作品に影響を受けた奈須きのこ氏の『空の境界』にドはまりした私にはとても相性の良い作風でした。



-----
2019.09.19追記 


視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴



2019.04.27 初稿
2019.09.19 追記

投稿 : 2024/06/01
♥ : 51
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ブギーバックは笑えない

ダンスフロア~に鮮やかな光~。
…。
ピエール瀧ぇ。
ってことで妙に薬物ネタが出てくるこの作品、もうちょっと時期遅かったら世間に「配慮」して放送できなかったってことは…無いか?大丈夫か?

{netabare}噂には聞きつつもどんな作品なのかは全然知らず、「よしこれで内容知れるぜ」と1話見てみたら全然意味分からなくて一旦脱落。
脱落したといっても妙に後ろ髪引かれる部分があって…まずOPカッコ良いよね。
爆発したビルをボケーっと見てたら何者かが空をスッ飛んでいってハっと白昼夢見て最後は再びハっとする所に戻ってという内容で、「しょうゆおいしいです」みたいな。
それとこれ結構重要だと思うんだけど、女性キャラをワザと絵的にブサイクに描いてない?
青ブタのように美女に生まれて大変って内容ならまだしも、意味も無く美少女に描かれてる限り媚びてる匂いってのはどうにも付きまとい、それでいて所謂「意識高い系」をやられるとな~~んか気持ち悪い。
意識高い系でないならどんなに媚びてても平気なんだけどねぇ。
新シリーズ版のなんとかの旅とかヴァイオレットなんとかとか…自分的には評価低いんだけどブサイクに描かれてたらまた違ってたんじゃないかなー?と最近思ってて。
また色づくなんちゃらはそこら辺考えて、ブサイクになりかけギリギリのラインを攻めてた気配を感じます。
ってことで、この作品はめっちゃ思い切ったことをしてるという認識で、1話で脱落したといっても録画溜めて後で見るつもり満々ではいました。
これがきゃろ~んとした美少女だったら1話で完全に切ってたと思う。
(小声:というかですね、「ワザとブサイクに描いてる」と言うと普段深夜アニメ見ない人の食いつきが良いゾ)

でもって全話見てみたところ…ナルホドそういうことねー。
自分はどうしてもSF的に(機械的にと言った方がいいのか?)処理しがちで、哲学的・情緒的に考えるのが苦手というか。
つまりはコトの発端はエコーズが地球にやってきた、もっと厳密には過剰に進化したことが東亜機構の設立も含めたキッカケなのかな?と思っちゃってて。
なので全てはエコーズが余計なことをしたせい(実際、カミキシロはエコーズに優しくしなければ死ななかっただろう)、観測者が観測対象に接触してしまったのが悪い(=ブギポの敵)と思ってしまったのだけど、そうではないみたい。
実際は「(人類が)影響受けるのはどうでもいい、進化したいのならどうぞお好きに、但しそれが間違った方向だと判断したら始末しまっせ」ってことみたい。
あ、ブギーポップのスタンスのことね。
正義・悪の基準が曖昧というか、ブギポは別に身近な人を助けるために出現するってことではない。
むしろ場合によっては身近な人には迷惑な存在にもなりえたり。
ここら辺、どんな選択をしようが主人公の選ぶことが正義と扱われたサクラダなんとかより全然好感が持てる、自分は。

とはいえ…今作最終章になる歪曲王編、能力の合わせ技かぁ…。
これやられると何が起きてるのか一気に分かりにくくなる。
何が幻覚で何が現実か、または幻覚のどこまでが現実に影響したのかとか、よく分かりませんでした。
ってか田中お前も能力者だったのか…。
改めて考えるとカミキシロに始まりカミキシロに終わる構成だったのかな?
とりあえず歪曲王編以外は実はそんなに難しい内容ではなかった、1話でかなり身構えてたのでホっとした感じ。
むしろ簡単な話を必死に難しそうに装った感じ?

進化についてはこちとら園芸(生き物)を趣味としてるので色々と思うところがあるのだけど(書き始めたら止まらなくなるので割愛)、ある意味真っ当な捉え方だと思います。
まぁ能動的じゃあないよね、と。
漠然としたものを漠然と流してて、「現象」を紹介したものに近いので地味だし感想も書きにくい。
実はそんな難しいこと考えずに各キャラが微妙なタイミングでニアミスするのを「フフッ」っとほくそ笑むのが正しい楽しみ方だったりして。
ナギが父親と、知らぬ間に助けてくれた黒田の仇(実行犯なだけで一番悪いのは命令下した奴だけど)だと知らずに佐々木と手を組んだり、委員長何度も巻き込まれて災難だなぁとか、先にも書いた通りカミキシロと付き合ってた田中がアレだったり、人間関係を追うだけでも面白いかと。
キスギ先生の元へ宮下藤花がかかりに来たのもナギとニアミスだったのを演出しただけで、世間で言われる二重人格そのものはあまり重要じゃないんじゃないかな、だってブギポはそれを超越した存在だろうし。
1話があんなんだったので身構えがちだけど、軽くダラーっと流し見でもOKな気がする。


余談
16話が恐竜の頭のデザインが妙に上手くて、またキャラの顔(特に目)の描き方が他の回と違って「リトルウィッチアカデミアみたいだなぁ」と思ったら作監が半田修平で大正解。
やったぜ、本編からスタッフ当てるのは自分にとっては稀なのでチト嬉しい。
もし「派手なアクションシーンだけ見たい、その回だけ教えろ」って方が居たら、16話お勧めでっせ…まぁトリガートリガーしたアクションですが。{/netabare}

追記{netabare}
例えばライオンが草食獣を狩るシーンを、ナレーションやBGM入れずにただ淡々と流す映像があったとします。
それを見て「ライオンかっけぇ」と思う人も居れば、逆に草食獣に感情移入して「草食獣可愛そう」と思う人も居るでしょう、中には「自然はなんて荒々しくも美しいんだ」と涙を流す人も居るかも知れない。
どう思おうともそれは間違ってはいない、↑で書いた「現象を紹介したもの」というのはそういうことになります。
ブギポでいえば「何が起こったのか」を理解するのは実はそんなに難しくない、歪曲王編は除いて。
但し「これで作者は何を伝えたかったのかを言え」と言われたら…それは非常に難しい。
現象映しただけなので…掴みどころがないというか、自己主張が無いというか。
自分は性格ヒネくれてるので「露悪趣味披露したかっんじゃね?」と答えちゃうけど、こういう場合って大抵鏡のようなものになるのでお察し。
(そうはいってもさ、織機の設定はちょっとチンピクしたぞ?)

──なんてことを思ったら、冒頭で書いたキャラをワザとブサイクにしてる意図が分かった気分。
キャラに感情移入させないためだったのかなー?、と。
キャラが魅力的じゃないっていうのは狙い通りなんだろうなぁ、と。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

59.4 3 人造人間で戦闘なアニメランキング3位
怪物王女(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (192)
1252人が棚に入れました
不慮の事故で死亡した平凡な中学生の少年・日和見日郎(ヒロ)は、現場に居合わせた少女「姫」によって仮初めの命を与えられ蘇生した。しかし、それが原因で凄惨な戦いに巻き込まれることとなる。姫は「怪物」を統べる王族の王女であり、兄弟姉妹達の王位争いの渦中にいたのだ。「血の戦士」として王女に仕える立場となったヒロは、姫の命を狙って次々と現われる怪物達や、姫と敵対する者達との戦いを続ける中で、次第に姫の隠れた素顔とその境遇、そして不可思議な世界の姿を知っていく。

声優・キャラクター
川澄綾子、緒乃冬華、皆口裕子、河原木志穂、甲斐田裕子、能登麻美子、清水愛、森永理科、堀内賢雄、内田夕夜、東地宏樹、名村幸太朗、平田広明、大原さやか、川本成、千田光男、加藤亮夫、宗矢樹頼、竹本英史、室園丈裕、川島得愛、土田大、高塚正也、間宮康弘、松本大

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ふが

ふふん、怪物くんの焼き直s(ry
パンツも規制グロも規制で実力の3分の1しか出てない感は否めませんが
これぞあれですよ、顧客が説明した要件に営業の表現約束が乖離してる典型的な一例ですよ
しかし、実力の3分の1とはいえ、その保持するところの力を十分に発揮できており、私としてもなかなか楽しませてもらいました


同時期にやってたまじぽかも、何気に怪物くんを踏襲したキャラ設定になってたわけですが、あれよりは流石にオマージュしてます、名前からしても
今作は全体的にシリアス調で、王道な怪物ホラーなオムニバスですね
王座継承という主軸はあるものの、主人公のヒロが何度も確認しなければならないほど、関係ない話が多いです
最終回も最終回で、無難な終わらせ方をしていて、なんとも言いにくい
でも決して嫌いというわけではなくむしろ好きで、やってるとついつい見てしまう
キャラメルコーンを食べてる感覚でした(?)

作画はあんまり良くないですね、海外発注が多く目につきます
雰囲気としては悪くないのですが、、、マッドハウス・・・
余談ですが、怪物くんの監督・福冨博氏が19話絵コンテを担当してたりします

声優は良い布陣です、というか何故変更したOVA・・・
河原木さんとか「ふが」しか言ってないけど、完全にものにしてて、可愛くて良かったのになぁ・・・
アニメ→ドラマCDの流れで、キャス変するのって珍しいですよね
まぁスタッフや制作元も変わってるし、スケジュールの問題もあったか分かりませんが
多少アニメ化前にキャスチングに不満があっても住めば都に風が吹くように、聞いていればそのうち慣れるもので
今作で言うと2クール分、そんだけ聞けば、もうその声優さんの声以外はありえない!という風になるものでしょう
それをアニメに比べれば格段に時間の少ないドラマCDでさらに変えられたとあっては許されバドルですよ
あーどうしてこんなことになってしまったのだろー

跪いてお嘗めよ聖なる足♪掠れた喉で女王様とお呼びなさい♪
すごい歌詞ですね、ED「跪いて足をお嘗め/ALI PROJECT」
これが劇中音楽として使われてたのも好印象
映像もまた映像で、サビの部分は狂気に満ちてます
リザの腰振りダンスとか、悪魔のいけにえシーンとか、やっぱり狂ってますよ、これキチ○イの顔ですわ
クレジット自重しろw
えらくSM調ですが、本編では姫より中年吸血鬼にやられてた時の方がSMしてたってどーなんでしょう

主人公のヒロ君ですが、弱すぎやしませんかね、流石に
最後までこの男は戦闘中ずっと一番後ろにいましたし、たまに出てきたかと思ったら身代わりになってはすぐ倒れるし
完全にいらない子ですよ、誰がこいつを呼んだんだ
15話でやっとこさ主人公っぽいカッコよさを見せたかと思ったら偽物ってどーなんでしょう


13話赤錆村の回とSP1話フランドルがグレた回は強く覚えてるなぁ
赤錆村の回は稲川淳二氏の怪談として原作の特別付録CDになってましたね
ふふん、B級アニメ好きにはたまらない作品だ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

エンディングが超怖いけど、作品は結構おもしろいです。はじめはどうなるか結構ドキドキする展開が多いいです。

ストーリー

ごく普通の中学生の 日和見日郎 通常 ヒロ は姉と離れ離れになってしまいましたが、あるお嬢様の力によって(メイド、執事として)一緒に暮らせるようになりました。そんな日常の始まりの日にヒロはそのお屋敷に向かっていた所、超大荷物をワゴン車で運んでいる子供とその上にあるお嬢様がいました。けれど、工事現場の下で、タイヤが壊れてしまいました。なので、お嬢様がそのタイヤの姿を見ようとした瞬間に頭上から、鉄の棒が降って着ました。そんなのは見てられないヒロは自分を犠牲にしてまでそのお嬢様を助けました。そして死んでしまいました。果たして、主人公の運命は!

私の感想

古いので、結構画質があれでしたが、内容は結構楽しめました。主人公が本当は無敵なのに超残念な所が笑えました。あいつは何がしたいのかが分かりませんでした。もし、私があの状態でしたら、体が不死身な事を利用し戦うと思います。

そして何よりこの作品で笑えたのは姫がある意味弱い事です。あれだけ強がっているのに戦いになるとあまり強くないなんて・・・まあ、本当は戦わない立場にいると思いますがww

この作品で一番おもしろいっと思った所は戦ううちに仲間が少しづつですが、増えていく所です。私はそのシステムがかなり魅力的だと思いました。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

アニメでは鉄の棒が振ってきてヒロは死んでしまいましたが、原作ではフランドルの曳く荷車とワゴン車に巻き込まれて死んでしまいました。あんなにあっけなくワゴン車に引かれるなんて・・・ アニメでは助けたのに災難ですねww 

オープニング

「BLOOD QUEEN」
はじめはタイトルコールで始まります。しかし、私的には少し長すぎると思います。しかし、曲に合わせると結構ちょうどいいです。そして、そのあと、姫のキャラクター紹介っと成ります。そのすぐ後、フランドルの紹介が出ます。その紹介はのバックグラウンドは魔界のようで結構かっこいいです。そして、その後日和見姉弟、リザ・ワイルドマンっといった感じでキャラクター紹介がでます。その後、それぞれの能力をもっとかっこよく出ているので、そちらのキャラクター紹介も結構気に入っています。

エンディング

「跪いて足をお嘗め」
正直一言で怖い曲です。全体的に怖いです。怖さでたとえるなら、(実際は体験した事がないけど)超ヤンデレの幼馴染がいるのに他の女の子に告白をされ、その事を知られた時のように怖いです。なんといいますか・・ この作品にぴったりなんですが、もう少しおだやかにしてほしいですね(苦笑)まあ、このエンディングのクオリティは最高なので、悪くはありません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ふがー(面白かった)

「怪物くん」のオマージュ的作品。
パロディネタもいくつか盛り込まれています。



内容は、
主人公いきなり死亡。
怪物の王女様が復活させて自分の眷属に。
平凡な主人公が王女様と彼女の兄弟姉妹との王位継承争いに巻き込まれる!というお話です。

ジャンルはシリアスでありコメディ。
何気に面白いです。



王位継承争いすなわち殺しあい。
兄弟間とはいえ、様々な勢力が出てきたりして盛り上がります。
その一端が人狼と吸血鬼。
特に吸血鬼の令裡の動向は注目して頂きたい。
彼女が物語のキーマンかもしれませんので。
あ、それとどんなに風が吹いても、どんな角度からのカメラワークからも、決して露にならないスカートの下は永遠の謎です。



壮絶な日々のなかで目を引いたのが王女・姫の第1家臣である人造人間のフランドル。
『ふが』の2文字で会話を成立させる驚異の性能。
どちらかというと聞き手が凄いですけど。
いつも口をポカーンと開けてるイメージの締まりのない表情が何とも魅力的。
『ふが』を聴くために観ていたと言っても過言ではないレベルで、何だかとても癒される存在でした。

フランドルの声を担当するのは河原木志穂さん。
当時はふがふが言いながら一方でスクイズの西園寺世界を演じていた模様。
こういう背景みたいのも面白いですよね。



最後に、姫とヒロの関係性が絶妙で特に姫がヒロのことをどう思っているのかは口で表さずとも何となく感じることが出来ます。
戦闘ではほぼ戦力にならない彼をいつまでも自分の下に置いとくわけですからね。お察しです。

ヒロもヒロで何か力になりたいと、敵に立ち向かう様子はぐっじょぶ。
"身代わり"の一芸は彼にしか出来ないはずです。



OP「BLOOD QUEEN」 歌-美郷あき
ED「跪いて足をお嘗め」 歌-ALI PROJECT

名前からして存在感のあるエンディングテーマ。
曲調も謎の中毒性があり、映像もなかなか強烈。
あのダンスは必ずと言っていいほど脳裏に焼き付くでしょう。


--------------------------


ストーリー自体は単純なので理解しやすく入り込みやすいです。
ただ、キャラデザからも感じる独特すぎる雰囲気は人を選ぶかもしれません。これに酔うことが出来ればそれは楽しめたと思っていいんじゃないでしょうか。
どうやら私は酔いしれることに成功したようです。


ふがー(完)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30

65.9 4 人造人間で戦闘なアニメランキング4位
探偵はもう、死んでいる。(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (387)
1123人が棚に入れました
「君、私の助手になってよ」巻き込まれ体質の少年・君塚君彦は、上空一万メートルを飛ぶ飛行機の中、探偵を名乗る天使のように美しい少女・シエスタの助手となった。二人は世界の敵と戦うため、三年にもわたって世界中を飛び回り、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて死に別れた。激動の日々から一年。高校三年生になった君塚は日常という名のぬるま湯にとっぷり浸かり、ごく普通の学生生活を送っていた。そんな君塚の元に一人の依頼人が現れる。「あんたが名探偵?」同級生の少女、夏凪渚との出会いをきっかけに、過去と現在を繋ぐ壮大な物語が再び始まろうとしていた――。

声優・キャラクター
長井新、宮下早紀、竹達彩奈、高尾奏音、白砂沙帆、松岡禎丞、子安武人
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ラノベはもう...

放送前からtwitter等でやたら持ち上げられてるラノベということで、絶対につまらないだろうなとは思っていたが、予想をはるかに超えるつまらなさだった。
キミ戦レベルでは楽しめるだろうと思ってたがまさか、おさまけに近いレベルだとは...。

{netabare}
良かった要素は一つもない。
まず、こんなふざけたタイトルにも関わらず推理要素が一切ない。
そして探偵のシエスタも実質死んでない(?)上に、やたらと登場してくるという。
せめてこんなタイトルなら一話以降シエスタ出すなよと。
結局シエスタ出さないと人気でないから無理里出してるようにしか思えない。
シエスタ出てる回の方が多かったしね。

そして、ストーリーはあまりにガバガバで粗末。
書いたらキリがないから書く気が失せる程にガバガバ。
一話毎の感想に結構書いてるけどそれでも書ききれてないレベル。
特に酷かった部分を3つぐらい書く。

まず、一話の序盤から酷い。飛行機に銃を普通に持ち込んでる主人公、2-5-2の座席、ご都合戦闘、一話は良かった? そんなことないです...
4話に申し訳程度の推理(笑)があったのだが、他の可能性も考えられるだろって状況でなぜか相手は義眼だと決めつけたり推理とは呼べない。
丸見えな場所からボウガンで目を狙撃しようとする犯人にも笑った。

そして、11話。まず、乗客がいっぱいいるにも関わらずおかまいなしに、船に放火する警察さん。
ギャグとしか思えなかった、よりによって警察って。
なぜかこれが天才的発想のように描かれるという地獄。
そして原作勢が大絶賛してた二巻の伏線回収()?はもっと酷い。
シエスタの心臓を奪いとり、自分の心臓としたヘルがシエスタに意識を奪われ乗っ取られるという謎展開。
からの記憶消去とか言う謎能力、なんでもありすぎて笑った。
あれで感動できた人いるのか?

ほんとに5分おきぐらいに突っ込みどころが出てくるから書いていたらきりがない。

テーマも滅茶苦茶。
一話から耳から樹木を生やした改造人間が出てくる時点で笑ったのだが、
それ以降、狼男、生物兵器、揚げ句にはロボットが出てくるという...

それと、TwitterやYoutubeで神作画!と言って持ち上げられていたが、作画も全然よくない()
一話の戦闘シーンと3話ぐらいのダンスは良かったが、それ以外はほんとに死んでる。
5話のロボの戦闘シーンは顔アップやスライドばかりで終わってたし、10話の背景とかほんとに酷かった。

キャラもきつい。
原作勢が7話神回と叫び、Youtubeではアンチが手のひら返し!みたいな馬鹿動画が上がっていたが、この回が一番酷かった。
きつすぎる。
知的キャラのはずのシエスタがビッチみたいになってるのは誰得なんだ。
酔いとはいえ、シエスタのキャラを視聴者はそんな風には捉えていないだろうし。
そもそもこれを言ったらいけない風潮あるけど、正直シエスタそんなにかわいくなかったかな。
自分の好みからそれてただけかもしれないが。
会話もきつい。
毎回ラノベ臭い会話が何回もなされて、聞くたびにきっつって感想が出てくる。

それに何よりBGMと効果音が終わってる。
自分、普段はBGMなんてあまり気にしないから感想にBGMのことを書いたことなんて全然ないがさすがにこのアニメは酷い。
戦闘シーンで全く緊張感のないBGMが毎回流れるのも面白いし、銃の効果音がしょぼすぎたりするのも面白い。
ほんとに何もかもが終わってるアニメ。
OPは良かったけど、これが酷すぎたので音楽評価低めです。

声優も良くない。
主人公の声優が下手。

そういや良かった点が一つあった。
9話ぐらいからは実況つきで見るとギャグアニメとしてかなり面白かった。
緋弾のアリアが高評価されてた頃のあにこれなら、もっと評価高かったかもね。
これはあれよりも酷かったが。
これを見るならAngel Heartを見ましょう。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 4/10
いきなり助手になってよってw
ほんとに巻き込まれ体質。
声優松岡コウモリに合ってる。
暇だからのっとったとは...。???
死にたくないから推理させた?
どうせ命令に背くのなら普通にハイジャックなんてしなければいいのでは...。
ああ、説明してくれた。
けど不戦敗じゃ嫌だからって理由になってない。
怪物みたいなのが出てきた。推理ものじゃないのか。
助手なんか雇わなければよかったとは。
助手としてもう馴染んでしまってるの違和感。
2-5-2の座席www
ボールペン投げた直後にかなり距離が離れていた敵の後ろに回り込めてるという...。
作画と魅せ方が良くて戦闘シーンがめっちゃ面白い。
なんでそんな回りくどいことしたんだ?
主人公に銃を持たせるというわけわからないことを。
主人公を指名した理由も謎だし。
今後への伏線ならいいんだが。
いきなり主人公の家に住まうヒロイン、いつのラノベだよって言う展開。
緋弾のアリアを思い出した。
あれよりはまだこっちの方が面白さ的にマシだが。
風呂シーンきっつ。
花子さん回想シーンのシエスタ可愛い。
ピザ勝手に頼んでおいて金を払わないという不快でしかない話。
いきなりいちゃいちゃしてる主人公ら。
何やってんだ。コスプレする意味ある?
露骨に写真撮るシーンを入れてきた感。
探偵死んだ後にこの写真見て思い返すってことが簡単に想像できてしまう。
推理要素はまあまあ良かったかな。
ランニングシューズを履いていたことが伏線になってたりとか。
これ次回からどう話を展開していくんだろう。
回想ばっかだったらさすがにあれだけど。
まあ、緋弾のアリアよりはマシとしか。
ラノベ原作における信用ならないワード「原作は面白い」「後半から面白くなる」
ラノベ原作はもう死んでいる 

2話 6/10
初手きつい会話。
依頼内容意味不明じゃねーか。意味不明じゃなかった。
依頼内容は面白いけど「X」とか名付けちゃうの痛い。
これ心臓になんか変なものつけられているとかそんな落ちだったら引く。
記憶転移というワードが出てくるとは。このオチは結構いい。
この心臓まさかシエスタのものだったっていうオチじゃないよな。
ラノベのノリがいらない。
えw 強盗が何で逃げてるんだよw
いやほんとに強盗なのかよw
武器も持ってなかったの?w
あの強盗展開必要ある?
コウモリとは結構仲良くなってるのか。
耳がすごいだけで記憶力がすごいみたいな設定ないだろこいつ。
いやシエスタオチかよしょーもな。
Angel heartww
記憶力に関する疑問点はなくなったけど。まあ会話に伏線が入ってたのはすごいと思った。
ところで、心臓移植なのに綺麗な鎖骨とは?
ここから渚が一流探偵になったりする展開にならないことに祈る。
シエスタと渚に関係はあるのかな。

3話 2/10
白上フブキだっけ?Vtuber意外とうまいじゃん。
Vtuber採用自体には反対だけど。
言い回しが気持ち悪い。ラノベのノリ寒い。
警備員仕事しろw
話が全然進まないな。変な会話ばかりで。
主人公キャラ崩壊してないか。
なんでライブ応援してる。
シリアスかギャグどっちがやりたいんだよ。
あいつの目的はライブに警備員を誘導することなのかな?
てかあいつ何したんだ?
冗談抜きで退屈なアニメ。単純に話が面白くない。

4話 1/10
ダンス思ったよりは動いてる。
主人公の心の声多すぎる。
えぇ...。何で構図把握できてる。
なんでボウガンなんだよwww
なんでさっきまで後部席にいたのに舞台上の斎川を助けるのに成功してるんだ。
サファイアがあの目だって見抜けたんだ?
作者はミステリー作家向いてないよ。
? なんで主人公らが斎川に協力する前提で動いてるんだ?
は? とんでも推理すぎるw
ふらついて歩いてたからならもっと他に想定するはずw
そもそももしずっと片目なら慣れてるだろうし、普通なら「足の調子が悪いのかな」ぐらいの推理になるはず
そこから義眼って推理するってw
それっぽい見せ方で誤魔化そうとしてるけど、誤魔化せてないし違和感しかない
ほんとに死ぬほどつまらないなこれ
てか、あの目も実はシエスタのものでしたみたいなオチじゃないよね?

5話 0/10
作画悪いな。水着回いらな。
てか前回の話あれで終わりなの?
はあ...。ヒロインが知的なキャラに見えるのに無駄に主人公を誘うというラノベ展開。
ラノベ特有のセリフ「理不尽だ」
推理じゃなくて当てずっぽうじゃん。
三大欲求の会話きttttっつ
何だよこの金髪の服ww
狼男じゃん。
ええ...ホテル燃やしてどうするんだよw
??? ガスがあったから臭いが感じられなかった?もう笑えて来るわ。
hellってこいつの方がケルベロス感ある。
意味わからん...。
改造人間、謎能力、変身、謎武器、生物兵器()本当に筋が通ってなくて何がしたいのかわけわからん。
ハルヒかよ。 勘が良くなくても気づくだろ。
おまけにはロボ出てきてくっそ笑ったわww
ホント何がしたいんだよwwww
シエスタもこんなキャラじゃなかったろw
シリアスギャグアニメか? 

6話 1/10
軍が秘密裏に開発していたw
開発の時点で意味不明だがなんで借りられるんだよw
頭おかしいだろこれ。
リゼロで見た設定。おい、作画死んでるぞ。
スライドだし全然全体像出さないじゃん。
なんだこの足音。世界を守るために生まれてるわけないじゃんw
敵の言っていることに全く説得力がない。
おい、ロボ壊れたぞww
軍の秘密兵器じゃないのかよ。
なんだあの鏡。
いやそんなステルス能力あるなら撤退しなくていいだろw
警察に連れて行くのはまとも。
ふくらはぎで推理するとこは良かったのに、その後の性癖云々の会話で台無し。ああ、あの目か。

7話 0/10
ミルキィかな?
こういう会話もあまり楽しめないのは主人公に臭いイメージがついてるからか。
この子から阿吽の呼吸とか言う言葉が得るの不自然に感じる。
シエスタも主人公もイキった話し方するせいで好きになれない。
こういう酔っ払い展開きついわ。
本当にきつい。無理。自分から誘っておいて逆切れかよ。
ふうびが変装してたのにちゃんと理由はあるよね。

8話 1/10
これぐらいの意見の食い違い別にいいだろw
何で子供に指輪はめてるの見てショック受けるんだよw
「健康状態はすでに把握している」きっしょw
しょぼいトリック。もう滅茶苦茶だよ。
主人公ガチでロリコンかよ。
気づいてるくせにロリ庇うとか。
からの二重人格落ちかよ。推理モノで二重人格...?
泣き演技上手いな。
てか、シエスタこんなに出すなよ。
探偵はもう、死んでいるって言うタイトルで。

9話 0/10
こんなタイトルで6話もシエスタ出るってどうなの。
この金髪の服何なんだよw
何で胸元だけ露出させてるの?w
もう世界観がぶっ飛びすぎててな。
急ぐって間に合うのか?
てかなんでそう簡単にこいつの言うこと信じるw
どう見ても煽りっぽいのに。
このクソBGM笑うからやめろ。会話きっつ
しょーもねえ設定だわほんと、こういう二重人格の設定。
「理不尽だ」って聞くたびにラノベ臭くて気持ち悪さを感じる。
てかいつの間にこんなにスペースの根幹までたどり着いてるんだよw
推理じゃなくてただの予想じゃんこれ。
は?なんで防げたの?
草、ほんとにご都合主義にもほどがあるだろw
探偵モノなら理論ぐらいつけとけよw
絆の力はどこに行ったんだ?w
こう簡単に死ぬのかよ。
こいつあの二話の奴なのか?
絆パワーはどこ...?ここ...?
ここで原作勢さんは泣いてるの?
予想通りあの強引な展開で取った写真はこういう風に使われるのな。

10話 3/10
いつの間に夏凪とこんなに仲良くなってるんだ。
結構夏凪と会ってから時間経過してるのか。
BARに探偵がいるってことか?
背景作画が簡易的すぎるな。
推理要素はどこ...?ここ...?
なんで銃持ってんだよw
撃ったら落とされるんじゃないのかよ。ごり押しか?
 
11話 0/10
子安よっわ。ガチカメレオンかよw
ほんと変身って何アニメだよ。言葉遣い痛すぎる。
地獄行の切符とか中二かw
てか子安透明になればいいだろ。
銃の効果音が最悪、そしてこのBGMである。
この金髪のキャラに全く思い入れないよ、全然出てもないしどういう奴かも謎。
おい、放火とか乗客はどうなるんだよw
なんでライターの火がつきっぱになるんだw
は? ギャグアニメかよw
なんで心臓写ったら洗脳できるんだよw
くっそwwww
ここが原作勢大絶賛の泣き所ってマジですか。
2巻の伏線回収がすごい!って原作勢がめっちゃ言ってたけどまさかここじゃないよね?
主人公の記憶消したの何でだよ
いや死体は普通に野原に転がってるんだが、どうやってその体で会いに行くんだよ。
何が探偵はもう死んでいるだよ。
何で目の色変わるんだよw
ヘル=アリシア=夏凪=シエスタってもう滅茶苦茶だよ。

12話 3/10
ここで死ぬ意味ないだろw
死ぬことで何になるんだw
出た、謎BGM。からのきつい会話。
緊迫感もくそもない戦闘だな。
このアルペジオかリゼロみたいな謎空間。
てかアリシアはどこ行った。Cパート何がしたいんだ?
ほんと原作信者が無駄にうるさいラノベってロクなのがないな。 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ここで生きてる」7.5/10
ED「鼓動」6.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

祝? 2期決定??? いや本当に気にはなっていました。

2期決まりましたね。この作品は結論あってこその作品だと思います。そう思い、まだWIKIも原作も見ていません。

 本作の初回レビューでもいいましたが、シエスタちゃんが復活か再生かわかりませんが、絶対に最後は生き返るはずです。伏線の種まきから言って、それ以外はないだろうと思います。それがあっての作品の価値があると思います。

 どこまでやるかわかりませんが、本作は結末までやって欲しいなあ、と思っていたのでうれしいです。

 決して1期が褒められたできではないですが、1話の作画で1クールやり切って、演出と脚本と構成を工夫してくれれば…全部か。でもポテンシャルは感じます。ずっと気になっている作品でした。祝…ですね。




追記しました。若干本作を擁護します。なぜこうなったのか。

追記 若干本作を擁護します。本作がつまらないという意見に異論はありません。ただ、それは脚本が面白くないのであって、設定は非常にチャレンジングで好感がもてました。

 本作1話で生物兵器的クリーチャー的な敵が出てきて、2話で探偵が死んで、探偵の心臓を持った女子が現れ気持ちを受け継いでるという話でした。あえて「絶対」といいますが、最後は探偵は「絶対」復活するはずです。作劇法というかストーリー論から言ってこれ以外の結末なら逆に見てみたいです。題名の付け方もそれを裏付けています。

 この設定は結構感心します。ただ、原作が良くないのか本作の脚本が良くないのかわかりませんが、伏線の張り方や一つ一つのエピソードが下手なために結果的につまらなくなっています。が、SF的な目でみると結構興味がもてる内容だったと思います。

 シエスタ可愛いで、本作を評価するのもいいですが、私は、異世界転生ものかハーレムラブコメに浸食されたラノベ、アニメ界でこの作品をやろうとした原作者、アニメ制作者の心意気を私は評価したいと思います。

 ただ、原作者の文書やストーリーが稚拙だと思えば編集者はなにをなってたんでしょうか。なろうじゃなくてラノベなんですよね?また、脚本家と監督はストーリーを練ったのでしょうか。そういうシステムのところ、つまりラノベ・アニメ業界の作品を作る仕組みの腐敗が本作のつまらなさにつながったのではないかと思います。作画にしても同じことが言えます。

 ですので「探偵は死んでいる」というコンセプトで作品を作ろうとした人々にはエールを送りたい。ただ、この作品のコンセプトを活かしきれなかったラノベ、アニメ業界には猛省を望みたいと思います。

 ちなみに推理小説で第1作目が「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」という作品とそのシリーズがありました。ネタバレはしませんが、ちょっと思い出しました。全然話は違って普通の推理小説ですが。



以下 視聴時の感想です。

11話で、へーとなって、結局全部見てしまいました。え、スペースの能力をつかって、はいシエスタ復活じゃないんですね。種で人作れるんだから、なんとかできそうですが、そうするとナツナギが死んじゃいますか。
 または主人公が左目をアイドルちゃんから引き継いだらシエスタが脳内に、みたいな。

 まあ、原作があるみたいなので、今後の話でしょうか。改めてみたらやっぱりスペースという宇宙人の描き方が適当なのと、ロボットとか兵器の扱いを何とかしろよというのと、あのアイドルちゃんがどういう意味なのかの結論がないことがつまらない原因でしたが、アリシア→ヘル→ナツナギ→シエスタのつなぎは良かったのでは? 微妙にリボンとかの伏線があったのも、なんとか気が付きましたし。

 面白くないかと言われると、実はちょっと面白いかもと思わなくもない気もします。シエスタ可愛いし。声もいいし。
 作画もひどいときはひどいですが、女の子は可愛いのでまあいいです。ただ、主人公の男の年齢をもうちょっとわかりやすく表現してあると、物語を考察する気になれるのですが。

 皆さん指摘していますが1話の作画クオリティーで、脚本と構成をやり直すのと、もうちょっと丁寧に作ってくれれば、なろうじゃないラノベ原作は結構新鮮でした。意気込みは買います。まあ、これに懲りずにがんばってください。


以下 11話までです。

 ちょっと気になって11話見たら、はーん、という展開なのでちょっと遡って見てみました。

 なるほど。 {netabare}アリシアとヘルが2重人格でイコール。でアリシア=ヘルはシエスタの心臓を持っている。結果11話でシエスタの人格が復活。ナツナギの心臓はシエスタの心臓を移植されていると言っていたので、結果、このアリシア、ヘル、ナツナギが同一でそしてシエスタの人格を持っているということですね。シエスタの心臓がヘルに奪われた場面は、主人公が記憶がなかったから忘れてたと。{/netabare} 私の勘違い?なのでしょうか。でも多分そうですよね。あとは左目のあの子がどうなるかですか。ちょっと面白いかも。内容は。

 小説で読んだら面白いという意見は、分かる気がします。ストーリーを見れば探偵が死んでいるという伏線回収になっていますし。

 ただ、決定的にアニメづくりが下手すぎます。別に絵はいいんですけど、脚本・構成、そしてスペース側のなんと安っぽいこと。キャラもデザインも設定の説明不足もひどいです。だから、つまらないのでしょう。

 それにしてもシエスタは本当に地球人ですか?実はスペース側?という能力でした。

追記 シエスタっていう言葉は「午睡」という意味がありますね。フランス語だと思います(追記 スペイン語でした)。だからシエスタは最後に目覚めるということでしょうか。


以下 5話までのレビュー
{netabare}
 シエスタ、色っぽくねー、可愛くねー、作画ひでー、顔だけはいいですけど。水着回なので見てみましたが、せめてここは何とかしろよ、という感じです。これだけの美少女がビキニ姿でまったく感動が無いとか、かえってすごいです。

 あと、話について行く自信がなくなりました。厨二ですらない、小児?やっぱり休みます。

 
 4話まで視聴。アイドルの女の子の目について、本人は「サファイヤ色」の義眼と言って、主人公は「サファイヤ」と言っているのが気になります。色がシエスタの瞳と同じ色なのは関係ある?ひょっとして、シエスタにまつわる身体のパーツを持つ女の子が集まって、ハーレムになる感じでしょうか。さらに、あの耳の化け物の組織の技術でシエスタがよみがえるとか?

 それにしても、謎解きにも人の言動にも無理がありすぎて辛い。片目で不自由なく動いてたからって透けて見えてるって…。うーん。実際に殺されかけたことをアイドルちゃんはどう思ってるんでしょう?それを救った主人公がいるのに…。
 
 一旦休んで、皆さんのネタバレレビューを読んで、面白そうなら見ましょうかね。


 3話まで視聴。2話目以降は流し見です。
 探偵はなぜ主人公を助手に選んだのかというのが最終話までに語られるか。2話で出てきたヒロインらしき女の子に探偵は自分を託して何がしたいのか。この2つの謎が最終的にカタルシスとともに謎解きされるなら、名作になる可能性はあるでしょう。
 そしてストーリーが「探偵は、もう死んでいる」という題名の伏線を回収する感じで、様々な事件を解決するたびに、探偵の痕跡があってそれが主人公へのメッセ―ジになっていて、最後、主人公に伝えたい内容がわかる、みたいな構成になっているなら、もっといいでしょう。
 さらに、倒置法で最後になぜ飛行機に主人公が乗ることになったのかにつながれば、かなりいいでしょう。

 最悪なのは、変な事件の解決するエピソードが延々と続くことです。で、あのヒロインの女の子が、探偵の残留思念というかゴーストみたいなもののメッセージを受け取る、的な話なら目も当てられないでしょう。

 今のところはなんだこれは?ですが、探偵の死をめぐる謎を追ってゆく奥の深い話の可能性がありますので、構成やストーリーの分かりづらさは今のところ批評すべきではないでしょう。

 羊たちの沈黙のハンニバルレクターのマネが出てました。まあ、日本のクリエーターは彼の事が大好きらしくて、様々なドラマ、映画、アニメ、マンガでマネされていますが、恥を知りましょう。うんざりです。

 アニメに関しては、あの航空機や空港、車両等々のデザイン、というより全般的にデザインが悪すぎます。唯一、探偵のデザインはものすごく可愛いのになあ、という感じです。登場人物のプロフィールや状況、設定の説明の下手さもあって、ものすごく見づらいです。

 中学生が一人でアパートに住んでいる問題とか、セリフや演出が寒すぎてちょっと見てられない問題があって、正直そのあたりがノイズになって、視聴するのが辛いです。そのハードルが一番高いです。

 もし、構成や時系列を使った凝った謎を作るなら、それなりのレベルのアニメを作らないと、単なるわかりづらいだけの出来の悪いアニメになってしまいます。本作はどうなんでしょう。数話流し見してから、ポテンシャルを感じたら最初から見直してみます。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

退屈さの理由

原作未読


シエスタと言えばスペインかどっかの昼休憩または昼寝。
良くも悪くもラテンなノリに生産性上がんねーだろーなーと個人的には思いつつ、そうは言っても昼休憩3時間もあればいい感じでリフレッシュできそうとも思う。要はやってみないとわからない。

で、、、本編ヒロインの名はシエスタ。
ネタバレ抜きで作品の印象をふわっと述べると

 1.3時間の休憩良さげだなー(視聴前からおおむね1話まで)
 2.それ終わったら電池切れたわ やる気出ねー
 3.納期1週間後だしもういいや 飲みに行こー

って流れそのままに気持ちが離れていきましたよっと。出オチ系作品です。
スタートは悪くありません。ハイジャックに巻き込まれた主人公がそこで探偵ヒロインと運命的な出会いをした後、世界中を旅しながら秘密組織との戦いの日々を過ごすがヒロインと死に別れる。それから一年後謎の少女が目の前に現れうんぬんかんぬん…という導入。

一般的に、あらすじやキービジュアル/PV等の事前情報と第1話あたりで私たち視聴者はたぶん××なノリなんだろうなとある程度のマインドセットをします。
多くはその想定通りに進行し
『期待通りで安心したわ』となれば+評価に落ち着きます。
『想定範囲内で退屈したわ』となれば-評価に落ち着きます。
分水嶺はわかりません。視聴者とは勝手なものでこのへん個人差としか言いようがないからこうしたレビューサイトに価値があるのでしょう。
一方でなかには想定を超えるものがときたま登場し
『うわーっ…やられた』と膝を叩けばなれば名作認定がチラついてきます。
『うわーっ…やらかした』と頭を抱えればイラっとくるか呆れるかとなります。

今回はやらかしたケース。第一に事前の想定と乖離があり第二に乖離して戻ってくる気配がない。
こうなるとそっ閉じするか、「シエスタかわいい」その他なにかしら自分を納得させる継続理由を見出してお付き合いするようになるのだと思います。
もしご覧になられるなら、第1話で抱いた印象(想定)を覚えとくと面白いかもしれません。内容そのものには触れません。よくわからなかったです。



※雑感

■自分を納得させる継続理由

1.声優宮下早紀のお仕事

『放課後さいころ俱楽部』にも出演されてましたけど、個人的には『はるかなレシーブ』かなた役以来。新人さん多めのキャスティングで皆さん奮闘されてた印象が残るアニメでした。出演者の中では島袋美由利さんが頭一つ抜け出演機会を増やしてたのでこうして宮下さんと再会できたのは喜びです。
あたかもセルティック移籍後のホームデビュー戦でハットトリック決めた古橋選手みたいに、高校時代は同じ高校の同級生南野拓実の陰に隠れ、プロの引き合いがなくて大学進学し岐阜FCに拾われ、苦労した末ヴィッセルでイニエスタ&ビジャを師匠に花を咲かせたような展開を今後期待してます。
今回のお仕事はさしづめJリーグでも弱小カテゴリー岐阜でチャンスもらったようなもの。

2.弱小カテゴリーと思えば…

新人さん多めのキャスティングですね。J3の試合を楽しむくらいのイメージでちょうど良いのかもしれません。普段EUROやチャンピオンズリーグなんかで目が肥えちゃってる自分の視点を変える。これも先述の「自分を納得させる継続理由を見出す」ことと同義です。


■つまらなさの理由

面白くはないです。冒頭で得た想定からどんどん変ちくりんに乖離してった点が致命的でした。
この点、乖離とみるかどうかは個人の捉え方に依ります。

{netabare}個別具体的にはいろいろありますよ。
・日本の高校生年代で都合3年間も世界中を旅するとはテキトーすぎる初期設定
・異能バトルと職種“探偵”の相性の悪さはいかんともしがたい
・動かないバトルシーン etc…
あるにはありますけど細部どうこうのツッコミはこの際置いときます。いろいろ破綻しとる。{/netabare}


1.釣りタイトル
{netabare}SNS発展が加速させてるのでは?
「○○の××した理由がヤバかった」で動画やニュース開いて、結局のところ理由もヤバくなければ理由すら述べてないみたいな。なんでこのページ開いたか自分でもよくわからないみたいな。

『探偵は、もう死んでいる』本作のタイトルです。
死んでいるので嘘はなくギリセーフ。ただし謎解き要素どこ?な展開はミスリードを誘います。
そしてそんなロングタイトルミスリード系が巷には溢れており、こっちのリテラシーでなんとかなるわけじゃないのでチェックするのが大変。10分程度の動画やテキスト記事ならまだいいとして、アニメだとヘタすりゃ12話×25分ですから勘弁してほしいのです。

 『君の膵臓をたべたい』<『転生したらスライムだった件』

他作品比較で恐縮ですが、タイトルミスリードの観点ならきみすいはギリセーフで転スラはアウトです。最弱スライムじゃないの?と探偵謎解き要素どうなったの?の戸惑いはほぼ一緒。
中身が良ければってのはありますけど、自分はわりとこのへん厳しめに突き放すほうです。

実社会でも報告書の件名が不明瞭なものもしくは嘘だったり、その報告書冒頭のサマリを虚偽記載してたら書き直しを命じるでしょう?これと近しい感覚なのかもしれません。
なおこんな偉そうに言っといて自分のレビューがブーメランになってないことを祈ります。{/netabare}


2.マインドセット

これまでに鑑賞してきた作品のあれやこれやの積み重ねでなんとなく予想とまではいかないバイアスがかかるもの。
経験浅ければシンプルに感動できるし沼に落ちてればわかりみが深かったりします。私のバイアス↓

{netabare}ハイジャック犯が予想外の人外さんでなんとなく人間VS人外さんの構図を認める
タイトルから連想する探偵ものと省エネ高校生主人公からなんとなく『氷菓』が脳裏をかすめる
スタッフに“赤尾でこ”を発見して安心するあるいは不安になる{/netabare}

どんなバイアスがかかるかは人それぞれであることは大前提として、、、結果、

「探偵もんだと思ってたのになにこれ?」

となりました。釣りタイトルにイラっとしたのはマインドセットに失敗したからです。後に引いてしまって寝落ちが常態化するほど退屈しちゃいました。
それは別に照れくささの裏返しなどではなくただただ顔をしかめただけで終わったのです。



※オマケ

■それなら君が名探偵!

{netabare}あまりにも探偵してなかったので、ここのレビューの本文どこかとタイトルに小ネタを仕込んでる?{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

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2021.09.20 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44
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