多重人格でミステリーなおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番の多重人格でミステリーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.1 1 多重人格でミステリーなアニメランキング1位
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (802)
3505人が棚に入れました
森博嗣の『S&Mシリーズ』が原作。

映像化するのは、「エルフェンリート」の神戸守監督とA-1 Picturesのタッグ!


理系の女子大生の西之園萌絵と工学部建築学科准教授の犀川創平が難事件に挑むサイエンスミステリーとなる。

声優・キャラクター
加瀬康之、種﨑敦美、木戸衣吹

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タバコがおいしい、なんで虎縞ビキニ?、ちょっとした遊び心が楽しい地味な推理作品

2015年のテレビアニメ ノイタミナ枠 全11話

原作 森博嗣 監督 神戸守 構成 大野敏哉 脚本 渡辺雄介 雨宮まみ
音楽 川井憲次 制作 A-1 Pictures

電脳仮想空間が大きくかかわる現代的な推理小説のアニメ化。
作者のデビュー作で漫画化、ゲーム化、テレビドラマ化に続くアニメ化。
神戸守氏はエルフェンリート、ソラノヲト、君と僕、などの監督。

アニメでは珍しい密室殺人がテーマの本格推理物。
一つの事件をじっくり1クールかけて推理するものはあまり記憶に無いです。
舞台は愛知県の妃真加島にある真賀田研究所。
その中心人物が天才女性科学者「真賀田四季博士」だが、
過去に両親を殺すという罪を犯し幽閉状態のなかで研究を続けていた。
外からも内からも完全に遮断された一室で博士の四肢切断死体が見つかり、
その密室のトリックと犯人を推理するという設定。
推理系なので、このアニメが初見の人でないと楽しめないかもしれません。

100年以上前からありがちの密室殺人設定ではありますが、
コンピューターが普通になった現代で被害者との距離感が近いという特徴が見られます。

主要キャストは

犀川創平 CV加瀬康之 西乃園萌絵 CV種崎敦美 真賀田四季 CV木戸衣吹

序盤で密室殺人に会う女性博士が最後まで主要キャストです。
これは記憶の中の登場と共に電脳空間での登場によるものですが、
古風な密室殺人推理物としては画期的なムードを醸し出しています。

密室のアイディアは推理小説と言う狭い世界では新しいものですが、
アニメのワンダーランドに慣れた視聴者にとっては地味なものだと思いました。
興味が薄れない様に次々と殺人が起こるような軽い物語ではないのが救いですね。
SF、ファンタジー、強烈ギャグ、絡み合う愛憎劇、過度の萌えキャラ、癒しに次ぐ癒し、
などにちょっとマンネリを感じた人には良い気分転換になる落ち着いた作品です。
物語の評価は高めにしました。
最初の事件以来、特に展開がないのにもかかわらず最後まで楽しめたからです。

ところでヒロインの虎縞水着ですが、強烈に萌えますね。
十二大戦の寅の人もそうでしたが。
海水浴場では見たことはありません。なんででしょう?
男性用虎縞ビキニパンツがあったら欲しいですw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 33

ミミック さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

すべてがFになる・・・F?なんのこっちゃ?

正直タイトルだけ初め見た時は、何のことやら・・・・
しかし、ミステリー系だと徐々に分かり始め面白くなっていきました。

犀川先生と萌絵ちゃんが壮大すぎる完全犯罪(密室トリック)を
解き明かしていく物語なんですが、なんといってもトリックも伏線も
複雑で難しいです。自分は一度見ただけでは見落としているところ
ばかりで2,3回観てやっとみたいな場面もありました。腑に落ちない
部分も幾つかありますが・・・


それでも、舌を巻くような鮮やか過ぎる結末に少し驚いています。


終盤にはしっかりとタイトルの意味が明らかになり、納得がいきました。
ストーリーに合うBGMやキャラクター(特に真賀田博士のミステリアス感)は
素晴らしかったです。

今、ミステリーが観たい人にはもってこいな作品のように感じました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 26

gNHir70047 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作再現はできてないが、これはこれでアリ

原作は森博嗣先生の処女作で、内容は少し理系の要素が入ったミステリー小説。 といっても、理系の知識が無くても本筋は理解できるので問題無し。
原作未読者的に言わせてもらうと、何人かのキャラは想像していたのとかなり違っていたのはそこは不満でした。 しかし内容は原作に忠実ですし、無駄なBGM等を極力省いたり声優も耳触りの良いシンプルな演技を心がけていたりと、まるで小説を読んでいるかのような雰囲気でとても見やすい作品になっています。
前述の通り原作を見た後だとキャラのイメージの違いに戸惑う事があるかもしれませんが、未読者であればすんなり入り込めると思います。 特にミステリー好きの方にはオススメです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

70.6 2 多重人格でミステリーなアニメランキング2位
妄想代理人(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (795)
4180人が棚に入れました
『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。
疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。
突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出、多くの目撃者がいるにも関わらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。刑事猪狩慶一と馬庭光弘は捜査を進める中、被害者の持つ不思議な共通項に辿り着くのだが…。


声優・キャラクター
能登麻美子、桃井はるこ、阪口大助、飯塚昭三、関俊彦、槐柳二、京田尚子、内海賢二、陶山章央、山口眞弓、中嶋聡彦、水樹奈々、藤原啓治、三石琴乃、津村まこと、郷里大輔

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

少年バット

『パーフェクトブルー』『東京ゴットファーザーズ』と世界的に高い評価を受けた今は亡き、今 敏監督の初のTVシリーズ、ということで、妄想代理人
ゾクゾクする面白さがありました、全13話の1クール
これは見てよかったです
電波なストーリーの中に今敏監督の哲学的な思想が粘着してる、ポストモダンなアニメとでもいうのかな
トリッキーな内容で大人向け、難解で台詞が深いです

見る人それぞれに違う印象を与えるストーリー
この作品自体が劇中劇であるっていう見解が強いです
自分もいろいろ考えてみて、自分なりの答えを見つけたのですが、それも数あるうちの一つのポイント
答え合わせとはちょっと違うのですが、監督による、この作品の解説、制作秘話なんかが書かれてる「妄想」の産物ってサイトがあるので、照らし合わせてみるのもまた面白いですよ

作画は、本気のマッドハウスという風評通り、その世代にしてはかなり安定してます
おっとキャラデザを責めるのは堪忍ですよ
そういう作品なんです
萌えとまでは流石にいかないにしても、それでも声優の演技に助けられてたましたね、ツッキーの可愛さとか

OP「夢の島思念公園」
私は平沢進だぞ平沢唯じゃないの人dtkr
超怪電波ソング、初聞の人は、たぶん怖いと思うんじゃないかな?
このOP映像の構想なんかは、四畳半神話体系に受け継がれてますね、結構好きです
EDも計り知れない面白さと恐さがありまして、完全にラ㍑

声優は総じて豪華
マロミにモモーイこと桃井はるこを持ってきたのはイミフですが
能登可愛いよ能登
飯塚昭三関俊彦三石琴乃田中敦子内海賢二京田尚子槐柳二
他方、少年バットは声いらなかったかななんて思います

印象に残るキャラクターを次々と生み出す
ありふれているようで、そうでない
思い返してみると、いやぁ褒め言葉の常套句しか思いつかない
刑事二人組みとか好きよん


すごいもん見たなぁっていう高揚感があります
こんなすごいものがアニメの中にあるんだなぁって
これだけのものを表現できるアニメという媒体、あぁ良きかな良きかな

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

浦沢直樹の原作に押井守の感性が混ざったかんじ。

世界の多くの映像作家が惚れ込んだ今敏のTVアニメシリーズ。ご存命であれば湯浅政明さんより世界的に影響力のある映像作家だったと思う。

まず、浦沢直樹の原作漫画のようなサスペンスの作り込みがうまい。現代社会の闇を臆さず描き、売春問題、貧困問題、いじめ差別問題などなど。。日本社会で見て見ぬふりをしている問題に正面から切り込んでいる。

まるでデビットリンチのツインピークスのような複雑なプロットであり、全体の構成として意識はしていると思う。

あとは押井守やペンギンハイウェイの石田祐康のようなシュールレアリズム絵画への傾倒という感じで、やたらと引用が多い。これは劇場映画「パプリカ」や「千年女優」も同じである。

非常に知的な作品だが、押井さんほど暗く難解な表現はなく、石田さんよりあっけらかんとしていない、本当に作品の骨太さで言ったら右に出る人はいなかっただろう。若くして亡くなられて本当に残念な損失だったと思う。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 33

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

逃避願望が生み出した妄想

2004年に放送された今敏監督の初めてのテレビアニメ。(全13話)
『パーフェクトブルー』『パプリカ』などで
人間の二面性や心の奥底に眠る劣等感、希望と現実、
それとは裏腹な複雑な想いなど描いてきた今監督だが、
このTVアニメ作品は、これまでのテーマに娯楽的要素も踏まえながら
さらにわかりやすく表現していたなと思う。

マスコットキャラクターデザイナーの主人公・鷺月子が、
ある夜、怪我をして病院へ運ばれ、事情聴取した刑事に
「ローラーブレードを履き、金属バットを持った少年に襲われた」
と伝えるところから物語が展開していく。

その後、次々と被害者を出し、人々を恐怖へと陥れていくのだが、
目撃者がいるにも関わらず、少年バットはなかなか捕まらない。
捜査を進めていた刑事・猪狩慶一と馬庭光弘は
被害者たちの持つ共通項に辿り着くのだが・・・というお話。
で、この共通項に辿り着いてからのほうが長い話になっていく。

がしかし、これは単なる犯人探しのストーリーではないところが面白い。
人は誰でも、自分を追い詰めるような事情を背負っていたりするし
どんなに苦しくても逃げずに現実を受け入れ、乗り越えることができれば、
あまり揺らぐことなく生きていけるのものなのかもしれない。
観終えて、そんなことをふと思ったりした。

自分を追い詰めていくのは自分なのに、誰かのせいにしたがる心理。
噂が噂を育て、噂からくる人の想像力が巨大なデマを育んでしまうという現象。
また、一見事件には無関係に見えるアニメ制作の現場でも実は、1人1人が
それぞれのスケジュールと責任において、追い詰められていくって様子を
コミカルさを交えつつ、アニメの中でアニメ制作現場をアニメで見せるという
半ば自虐的な見せ方には思わず唸ってしまった。
そのほか、ネットを通じて集まった自殺志願者の逃避願望をバット事件の
被害者達の追い詰められ方と対比させていたのもなかなかだった。

そして、猪狩刑事の妻の言葉や猪狩刑事自身の言葉、すごく納得できた。

心理描写や社会現象に関しては、怖いほどにリアル。
だけど、例えばアニメやキャラクターに癒されることは、
決して現実逃避だけではないと思うし、そのすべてが偽りの救済とは
言い切れないとも思う。

とりあえず、追い詰められない人間、悩みのない人間なんて
きっと誰ひとりいないはずだから
スポーツで汗を流すのと同じように、または少しの昼寝をするように、
自分の居場所に逃げ込むことは、決して悪いことばかりとも思えない。

たとえ世の中が間違っていようと、自分が正しくあれば生きていける。
噂を創り出すことなく、噂を鵜呑みにしてしまうこともなく、
自分自身の足で地面に立ってこそ、人間は強くいられるのだろうね。

テーマは暗い印象だったが、後味の良い作品だった。
今監督らしい、細かい部分へこだわった演出も健在だったし、
ノスタルジーに浸れる懐かしい風景にも出逢うことができた。
本当はまだ拾いきれていない謎もあるかもだが、
そのあたりは宿題として、今は亡き今監督を偲びつつ、
また機会があったらぜひ観直してみたい。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 61

61.0 3 多重人格でミステリーなアニメランキング3位
三つ目がとおる(TVアニメ動画)

1990年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (27)
210人が棚に入れました
「週刊少年マガジン」に連載された手塚治虫の伝奇SFコミックが原作。アニメ化にあたっては学園中心のエピソードを多くするなど、対象年齢はいくぶん低めに設定された。いつも学校のみんなからいじめられている少年・写楽保介、実はその正体こそ超能力を持った三つ目一族の末裔だった。そうと知らない級友の美少女・和登千代子は写楽を連れて博物館へ赴いたのを機に、写楽は額のばんそうこうに隠された三つ目を解き、古代の超パワーを発揮させる。

声優・キャラクター
伊倉一恵、松井菜桜子、嶋俊介、緒方賢一、田野めぐみ、速水奨
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