学ランでコメディなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の学ランでコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の学ランでコメディなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

52.0 1 学ランでコメディなアニメランキング1位
ライチDE光クラブ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (65)
268人が棚に入れました
少年たちの幼いがゆえの純粋で暴力的な欲望と狂気、そして純粋な心。帝王として君臨する少年ゼラ、彼を崇拝する仲間たち、謎の「機械」ライチ、囚われの美少女カノン……それぞれの人間関係が複雑に入り組みながら、最後の最後まで息をつかせぬドラマチックな展開が続きます。
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

レトロ学ラン少年と秘密基地

このチビキャラたち、これはこれで楽しめました。

こうして地上波に出てきて
また誰かがこの作品に興味を持ってくれたり、
好きになる人が増えたとしたら嬉しいです。

ただ、初めてこのアニメを観た人が
原作まで興味を持ってくれるのかは、かなり謎ですね 笑

ショートアニメで、内容は薄いです。
パロディギャグです。
本当は、ひとりひとりとても濃いキャラなのだけれど
それが全く表現されていません。
劇のための宣伝アニメだとしても、もう少し味を出して欲しかったです。

原作とはかけ離れたこのアニメ、少し残念でした。

ここから先は、アニメではなく原作漫画のことです。
強烈な内容で、引いてしまう方もいるかもです。
この作品に興味ある方、原作を読んだことのある方、
暇なときにでも読んでくださいね^^

{netabare}
原作漫画「ライチ☆光クラブ」
この作品、私のとこまでやってきたことが驚きです。
或いは、私がたぐりよせたのかもしれません。
そんな風にしてしか廻ってこないような漫画本。
大人になった20歳頃に読みました。

凄まじい衝撃が体中、心中、五臓六腑(?)に走ります。
(意味不明ですが、とにかくここに確かにある身体中です)

人には勧めません、できませんが、
(特に子ども、R指定して頂きたいです。女性はショックを受ける方が多いと思います)
この驚異的中毒性に私は魅了されました。

9割がたの方が受けつけず
残り1割くらいの方はドップリだと思います。


一言で表現すれば、「何という残酷劇!」
1985年の劇団「東京グランギニョル」による舞台作品に
漫画家古屋兎丸先生 がアレンジを加え描きあげた物語。
(月刊漫画ガロでデビュー)

アングラ、サブカル
グロテスク、エロス、
タナトス、耽美

少年の狂気、幼さ故の愚かしさ、
醜悪、純粋、強烈さ。愛欲。
混沌と自意識。

残酷で美しく、罪深い
少年たちの実験。

秘密基地、工場の煙
捕われの少女、学ラン、チェス
薔薇、黒星、機械 


↑上に書いたものたちが
悪夢のようにしつこく、そして不気味に絡み合い、闇の中踊り果てます。
少年たちの奈落のデガダンス。

「ライチDE光クラブ」のアニメにも出てましたが
登場人物たち、あだ名と二つ名と称号がついています。
 
      二つ名
 ゼラ 「廃墟の帝王」
 ニコ 「忠誠の騎士」   アインツ (1番)
 雷蔵 「暗闇の乙女」   ツヴァイ (2番)
 カネダ「鬱屈の瞳」     ドライ  (3番)
 デンタク「科学少年」    フィーア (4番)
 ダフ 「夢見る眼帯」    フュンフ (5番)
 タミヤ「真実の弾丸」    ゼックス (6番)
 ヤコブ「地下室の道化師 」ジーベン (7番)
 ジャイボ「漆黒の薔薇」   アハト (8番)

 ライチ「甘美なる機械」
 カノン「囚われの白百合」



少年たちが考えたこの名前、最高だと思います。
称号がドイツ語なところもいいですね。
けれど、本物の中2病です。
こんなひどい中2病はみたことないです。
ここまでこじらせたら、もう引き返せません。

本当に濃くて魅力的な登場人物たちばかりです。
「真実の弾丸」タミヤくんなんて、全くその通りの人物でした。


読み終えたとき、私は、強い敗北感を感じました。。

少年たちを私が救ってあげたかった。
けれど、当然こちらからは何も手を出せず(当たり前)
誰か大人が気づいて…と読みながら祈ってしまいました。

しかし、大人は確かに存在しているけど、
彼らの世界に、大人は居ない。

悲しい程届かない私のダメな腕では、少年たちを救えない。
暗闇の中彷徨う少年たちの少しの明かりにすらならない。
無力!

もとより、漫画の世界なので救えるはずもなく。
指でページをめくるしか、私にはできないですね。
現実とリンクして考えてしまいました。

そこまで私を入り込ませてしまうこの漫画の引力は凄まじいです。

「体の成長は罪ではない。大人になるまで生きることが罪なのだ。」

私には太刀打ちできない哀しくで歪んだセリフでした。


凄まじくメッセージ性のある作品です。
私には破壊力がありすぎて、読んだ後しばらく心が崩壊しそうでした。
ライチ光クラブのあとに、
ぼくらのひかりクラブを読んだら、少しマシになりました 笑

トラウマになりかねないので
これから、もしも読む方は心の準備をしてからにしてください。



ライチ☆光クラブ「廃墟の☆帝王」OP
http://www.youtube.com/watch?v=XwJi2AtVqe4


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

99%舞台の宣伝広告作品。残念な事に、磨いても光り輝きませんでした。

”TOKYO MX”という東京の地方局の『学園魂』という10分番組の中で『ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~』と一緒に放送されていた作品です。

原作・古屋兎丸さんということで、とても期待していました。
ジャンルとしてはコメディーなのでしょうが、肝心の内容が・・・
シュールな笑いを目指したのでしょうが、失敗ですね。

古屋兎丸さんの事を”奇才”(もしくは”鬼才”)と表現していましたが、それは違います。
漫画家としてデビューする時には、高校の美術教師を仕事としていたので、基礎はできています。
本当に”奇才”を体現したいのであれば、丸尾末広・根本敬・山田花子(お笑い芸人ではなく漫画家)あたりの人を指してもらいたいです。
映像で表現するには、ハードルが高い漫画家さんなのですが・・・

放送の最後に必ず現れる舞台の宣伝が主目的なので、無理やり視聴する必要はないです。

声優さんも舞台役者さんです。
セリフ回しも下手でした。(本職ではないですしね)

この番組はハッキリ言って面白くないですが、古屋兎丸さんの描く漫画は面白いので、宣伝目的ではない作品に期待したいです。

『ライチDE光クラブ』というタイトルから「光クラブ事件」を連想した自分は、ある意味、病気なのかな~。


古屋兎丸は漫画雑誌『ガロ』でデビューしたので、『ガロ』について少し説明します。
レビューとは関係ないので、お暇な時にでも読んで下さい。
{netabare}
漫画雑誌『ガロ』は、白土三平さんの「カムイ伝」を世の中に出すために作られた漫画雑誌です。
ただ、創刊号には「カムイ伝」が間に合わなかったそうです。
代わりに「ゲゲゲの鬼太郎」が掲載されたんだったかな。
ジャンプ・マガジンなどの大手の出版社では連載不可能な漫画家を排出しています。
有名な人だと、蛭子能収さん・みうらじゅんさんなどでしょうか。
漫画の神様と言えば手塚治虫さんなのでしょうが、『ガロ』初代編集長の長井勝一(ながい かついち)さんは漫画編集の神様と言っても過言ではないと個人的に考えています。
長井勝一さんがお亡くなりになった時には、2号(2カ月)連続で追悼号を出すぐらい慕われていた人物でした。
神保町の材木屋の2階が編集室で、作家に原稿料を支払えない雑誌という事でも有名かな。
編集部と経営者の間で諍いがあり、『ガロ』は休刊(事実上、廃刊)になってしまいましたが、編集部の方々が青林工藝社という新しい会社を起ち上げ、『ガロ』の精神は『アックス』という漫画雑誌に引き継がれています。
古屋兎丸さんは、『ガロ』最後の新人と言っても言い過ぎではないと思います。
(花くまゆうさくさんは、少し前にデビューしていたので)

簡単な説明しかできませんでしたが、もう少し詳しい事を知りたい方には、文庫本で「『ガロ』編集長」という本が出版されているので、本屋さんなどで探してみて下さい。

マニアックな漫画が好きな人にはお勧めできるのですが、「エロ・グロ・ナンセンス」などが合わない人には難しいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

原作とは全く別物のひどさ

<最終話を視聴しての感想>

せっかくの最終回(8話)だからと少しは期待してみたが
あまりにひどい出来で、呆れてしまった。
原作とかけ離れてしまう作品は、たくさんあって
アニメ化する場合、それはもう仕方ないと思っていたけれど
ここまで雑に扱った例はあまり観たことがないかも。
舞台の宣伝的に放送されたはずだよね?逆効果なんじゃないの?
ライチが何であるか、紅一点の彼女の存在とか関係とか
リーダーであるゼラへのメンバー1人1人の想いは
いつ紹介されるのかと思ったら最終話で軽薄にさわりだけ。
まぁ元々時間が短すぎたかな。
ギャグにもシリアスにもなりきれない中途半端さが残念。
期待してた分だけ失望した。
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<5話までの感想>

元々のダークでシュールな展開はほとんどなく、健全たる男子が集まって
ガールズトークならぬボーイズトークしてるような感覚だ。
本当は1人1人、すごく濃いキャラを持ってるのに生かせず
ちょっと、もったいない気はするけれど、時間も短いし仕方ない。
音楽を担当されてるHAKUEIさん登場しちゃうし、
もう舞台のためのCMアニメと割り切るしかなさそう。
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<1話の感想>

原作は、いまや幻の劇団である東京グランギニョルの演劇『ライチ光クラブ』
当時、宣伝美術を担当していた漫画家 丸尾末広氏の絵を見て
すぐに惹き込まれてファンになり、それが今の自分の趣味趣向の原点となり、
幼い頃から両親に固く禁止されていたコミックを堂々と買って
家に持ち帰るようになったきっかけを作った・・
『ライチ☆光クラブ』と丸尾末広氏は私にとってそういう存在。

同じくその舞台を観て丸尾氏とこの作品の大ファンになったという
古屋兎丸氏によりリメイクされ、さらに舞台版の上映が決まったということで、
それを受けての今回のアニメ放送なのかも。
登場する少年達の声を舞台で演じている俳優が担当するだけでなく
個々の顔つきも原作よりその俳優達の顔のほうに似ているしね。

ただ、1話3分ほどなので内容もすごく薄い上、
原作を知らない人には少ししか伝わらないだろうし
原作を知っている人には、とても物足りない内容だと言わざるを得ない。
1曲2分程度のさわり部分だけ集めたクラシック名曲集のCDみたいな印象。
そこが残念ではあるのだけれど、キャラデザはこちらのほうが
一般受けすると思うし、2頭身にしたことでコミカルな部分が
強調され、間口は広くなっているのかもしれない。

退廃的で、少年達特有の美意識と残酷な狂気による壮絶なあの悲劇を
このキャラデザで描くと案外、シュールさが強調される場合もあるかもだし
ライチと少女にスポットを当てていくなら、それはそれですごく観てみたい。

たとえ短い時間でもその後何十年も記憶に残るようなCMもあるし
描ききれない世界ではないと思うので、ここはひとつ脚本のうまさで
ショートアニメを魅せて欲しい・・というのが1ファンとしての願いだなぁ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

64.4 2 学ランでコメディなアニメランキング2位
ど根性ガエル(TVアニメ動画)

1972年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (61)
261人が棚に入れました
下町中学2年のひろしは、悪友ゴリライモとのケンカの最中、つまずいてカエルをシャツにはりつかせてしまった。この世で一匹、平面ガエル ピョン吉の誕生である。ひろしを女でひとつで育てた、かあちゃん、おてんば娘の京子ちゃん、古風な相棒五郎、など個性的なメンバーで、今日も下町は大騒ぎ!

声優・キャラクター
野沢雅子、千々松幸子、栗葉子、高橋和枝、たてかべ和也、水鳥鐵夫、山本圭子、原田一夫、武藤礼子、仲村秀生、永井一郎、小原乃梨子

ace さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最高クラスの傑作級ギャグアニメ

バカボンと同じく指が4本しかないタイプ
また、効果音もバカボンで使われていたのと同じものが多く
バカボンパパの好物である「レバニラ炒め」の単語が何回か出たり
おそらく同じ放送局だと推測する

・暴力的
ゴリライモの子分、モグラがヒロシの頭に後ろからでかい石(両手で持ち上げるレベル)を落とそうとしたり
ぴょん吉を船のスクリューにくっつけて1週間放置したりガチで殺しにかかってる
基本的にすべての登場人物が暴力に晒されるので、みんなお互い様で仲がいいみたいなアニメ
ガチの殺人犯が出現したり、人の家の窓を石で当たり前のように割る
京子の弟をヒロシとゴリライモが殺しかけるなど異常な世界・・・

・昭和アニメは今の時代とは桁が違う!
京子の嘘に振り回され、ヒロシはガチで自殺しようとするし
ヒロシ意外にも、このアニメの男衆は女にフラれるとすぐ自殺しようとする
「てめぇ」「殺してやる」「殺される」「死んじまえ」「死ね」などのセリフはしょっちゅう出る
今では放送禁止の用語使いまくり「キチ◯イやろう」「カ◯ワ」など

・度肝を抜いた「タバコ回」
上と似ているが、昭和アニメはここまでやるのか!という凄まじい回だった
中学2年のヒロシと新八がなんとタバコをプカプカ!!
事情があるとは言え、その様子を発見した南先生やウメさんもタバコを推奨する・・・
そしてタバコをプカプカする新八はかっこよく見えた・・・
最後まで「タバコを吸う中学生はかっこいい!」という内容でしめる
これはもし今の時代に放送していたら即時放送停止&全話封印どころじゃ済まない!!

・中学2年生
見かけはのび太やしずかとたいして変わらんが・・・
ヒロシやメインメンバーは中2です
小4、小5くらいに見える
言動も小学生低学年並み
別に小学生という設定でもなんの問題もない

・食がやばい
ゴリライモとその子分のモグラはそのへんのカエルを捕まえて食おうとする、2回も
ウメさんとぴょん吉とヒロシはウメさんが地面にぶちまけた寿司を食う
この時代はコンクリ舗装などされておらず、全部砂利である・・・
(いやコンクリの上に落ちてもやばいけど)
その辺に捨ててある寿司も平気で食う・・・・

・五郎・・・
ヒロシの子分
中2のヒロシを「先輩」と呼んで慕っているところを見ると、中1だと思われるが
小学生低学年の女の子、みさこちゃんに告白し付き合う
しかもこいつは「五郎幼稚園」なるものを勝手に開設し、幼女を集める・・・
これは今では放送厳しいね
ちなみにみさこちゃんは、サザエさんのわかめと同じく常にパンツが見えている
回によっては「こいつなんもはいてないやん」くらい短いスカートにされる


◯よい

・ノスタルジー
古いアニメでは毎回毎回言っとるが「この時代はいいなぁ」と言うノスタルジーに浸れる
時間旅行している感じ
素晴らしいねぇ
この舗装されていない砂利の道路
冬休みや、通知表に騒ぐヒロシたち
古臭いふすまや和室・・・和風の家々
着物の母ちゃん
たまらん!
よしこ先生(南先生とウメさんが片思いしている美人教師)の私服は、まさに
この時代に流行った「パンタロンズボン」(ベルボトムとも言うらしい)
丸いベルトにすそが太くなってるズボンね
この時代に生きている感じがしてとても良かった
(アルバムで見た、俺の母ちゃんが女子高生のころまさにこのズボンをはいていた!!)
なんか・・・いい意味で奇妙な気分になるね

夕日をバックに踏切の「カンカン」音が鳴る中、長い煙突の銭湯屋の前、自転車で豆腐を売るおっちゃん
まさに「ザ!昭和」という風情

そんで寿司屋のウメさんもノーヘル2ケツでスーパーカブを運転する(左手には寿司)
というかこの人はいついかなるときもヘルメットはかぶらない
2ケツごときで炎上したアニメ「スーパーカブ」もびっくりwww
時代だなぁ・・・

南先生は中学2年の京子にキス(しかも口に)をする
偶然の事故とかではない
これも昭和だから放送が許される

ヒロシ(とたまにゴリライモも)はよくチ◯コが出る
これも今の時代無理ですなwww

・野沢雅子とたてかべ和也の共演
野沢雅子といえば孫悟空の声優っすね
おそらく現役の日本の声優で一番有名な人じゃないかな
主人公であるヒロシを演じる
そしてたてかべ和也
言わずとしれた、旧ジャイアンやハクション大魔王のゲジゴンの声優ですな
今回はゴリライモです
相変わらずジャイアンの位置です
この人の演じるキャラはどういうわけかすべてデベソ

・ヒロシは気持ちがいい爽快な性格
曲がったことが嫌いで正義感が強い
すっきりとした性格をしたまさに主人公向き
嫌いになることが難しいいい主人公
大嫌いなライバルであっても、そいつが男気を見せれば助けに入る
ちょいDV気質があり、京子ちゃんをビンタして吹き飛ばすこともあるが
京子ちゃんもよくヒロシに対して暴力を行うのでお互い様
母ちゃんに対しても(!)ちゃぶ台がえしをしたり袋を投げつけて眼鏡を割るなど暴力を働くwww
まぁ母ちゃんもヒロシによく暴行しているのでお互い様か

上にも書いたけど
すべての登場人物が暴力に晒されるので、みんなお互い様で仲がいいみたいなアニメ
殴ったり殴られたり・・・です

そして相棒であり、親友である平面カエルのぴょん吉との絆は確かなものであり
大好物の握り寿司をぴょん吉にも惜しみなく与えたり
ぴょん吉との別れ騒動(何度かある)では号泣し惜しむなど、
もうドラえもんとのび太の関係そのもの
ぴょん吉が時限爆弾を飲み込んだときも、運命を共にしようと、止める仲間や警官を押しのけてぴょん吉の
元へ走るなど、その絆には心打たれるものがある

・サービスはいい方
ヒロインの京子ちゃんはよくパンチラする
というかもうオープニングアニメからパンチラしている
ヒロシが京子のブラを借りるなど、サービスはいい方だと思う
自分はアニメのパンチラシーンなどはスクショで撮って保管しておく性質がある
このアニメも最初はそうしてたが、
あまりにもパンチラが多いので途中から撮るのやめたレベル

・ウメさんの存在
「町内の揉め事は俺に任せとけ!」
空手8段!佐川梅三郎こと、寿司屋のウメさん
200作品以上アニメを見ている俺が、おそらく初めて見るタイプのキャラクター
なんとなく似ているのはじゃりン子チエのテツかなぁ
今の時代には消滅したと思われる、きっぷが良いのが自慢の江戸っ子そのもの
自分の給料を削ってでも弟分たちに寿司をおごる
なにが起きても、「細かいことはいいんだよ!」、「済んだことじゃねぇか!」
古き良き日本男児(まぁ大人だけど)、イケてる三枚目って感じの好青年
ライバル、南先生との義を通すために大好きなよしこ先生とのデートを断るなど
こんな男になりてぇや
出番は非常に多く、主役級
第二の主人公と言ってもいい位置

・感動の回がある
基本的にギャグアニメなので、ギャグ回が多いんですが
感動回もある
その感動回はどれも質が高く、とても満足!

・新八の存在
後藤新八
謎の転校生
最初こそ、なんで出てきたのか、なんでいるのか、どういうキャラなのかまったくわからない変なヤツ、
という感じだったが
回を進めるとかなりの良キャラであることがわかっていき
このど根性ガエルに欠かすことが出来ないかっこいい男だと明らかになってくる
新鮮でとても良かった
ウメさんと同じで、似たようなキャラが思い浮かばない特異なキャラ

◯わるい

・同じ展開が多い
「あれ?これ前見たぞ?」と言いたいような回がある
マンネリというか・・・
100話以上あるので、仕方がない気もしないではないですけどね

例えば「バカボン」と「元祖バカボン」は
あわせてこのど根性ガエルと同じくらい、100話ちょいあるんですが
マンネリになることはなかった
100話以上あっても、ちゃんと話を変えることができる作家はいる

・わけのわからない回や、ふざけた回がある
なんすかこれ?
と言いたいような意味不明な回がちょくちょくある
ぴょん吉が船に縛り付けられて沈没し、なぜか1匹で船を引き上げて家に帰る回とか
どういうこと?
となるわけのわからん回がある
いなかっぺ大将やワンサくん、バカボンにもこういう意味不明な回はいくつもある
現在では放送が許されないであろう、昭和アニメ特有ですね

・何言ってるかわからない
これも昭和アニメによくある現象
声優さんがボソボソ喋って、声が小さすぎて何言ってるかわからない
今の時代にこんなことやらかすと「撮り直しだバーロー!!」ってとこだが
この時代は許容されていた模様

・展開が読みやすすぎる
「あーはいはい、こーなんでしょ」とか「どうせこうなるんやろ」という予想がつきやすい
キッズ向けギャグアニメなんでまぁこんなもんか・・・・

・時系列、整合性がおかしい
ヒロシは京子と隣同士の席になりたい、と、先生を説得し(騙し)了承される←これに1話かける
次の回でヒロシは京子とまったく別々の席になっている・・・
おいおい、前の回の出来事はなんだったんだい?
というか、回によってこいつらの席は適当に配置されている
まぁ基本的には隣同士

・ウメさんのアゴが回を進めるごとにでかくなる
これ実際いたら化け物だろ・・・
ある程度でかくなったらしぼむ
そんでまた徐々にでかくなる
普通→だんだんでかくなる→しぼむ、を1話の中だけでやったこともあるし
一般人並みにアゴが目立たない回だなぁと思ったら
次の回にはまたとんでもなくでかくなったりしている
ふざけるなwww

・京子ちゃん・・・
しずかやQ太郎のよっちゃん、ハクション大魔王のゆり子ちゃん、ウメ星デンカのミヨちゃんなど
ドラえもんタイプのギャグアニメのヒロインはおしとやかで優等生
決して必要以上にでしゃばらないんですが
この京子ちゃんは性格がよろしくない
先生いびりにすすんで参加していたり、アホみたいな嘘をついて男衆を騙す、
自分に片思いをしているとわかっているゴリライモに残酷な仕打ちをしたり
わざとヤキモチをやかしてその様子を観察し喜ぶなど
「性格の悪いおてんば娘」ってイメージっすかね
しょっちゅう嘘をつく
冒頭にも書いたけど、こいつの嘘のせいでヒロシは本気で自殺しようとする
ちとうっとうしい・・・・

・学年は関係ない
ヒロシにとっては五郎は後輩、ゴリライモは先輩
ヒロシは中2なので、五郎は1年、ゴリライモは3年ということで、整合性が取れている
だが林間学校などの学校のイベントではなぜかヒロシと共に五郎とゴリライモも一緒にくる
おまけにウメさんまでついてくるwwww
ひょっとして全校生徒参加?と思ったがそれほどの人数でもない
こういうおかしなことをするなら最初から同じ学年にしとけと

◯VERDICT

10/10

・素晴らしかった
とても良かった!
非常に楽しめた
80話後半くらいになると「あぁ・・・もうすぐ終わりかぁ・・・」と寂しさと共に見進めていた
トップクラスの良作特有の感覚で、滅多にない
それを100話以上あるアニメで感じることができるとは・・・
どれほどのものか理解してもらえると思う

・かなりイカれた内容のギャグアニメです
バカボン並みとまではいかんが、Q太郎クラスか、それ以上
イカれ系アニメの中では

バカボン>>>>旧ドラえもん、怪物くん、ウメ星デンカ>>>ど根性ガエル>黒べえ、Q太郎>>>いなかっぺ大将>あさりちゃん
くらいの順位かなぁ・・・

ヒロシとピョン吉がアホなことをする回が5割
ウメさん&南先生回が3割
他が2割
と言った感じの構成で
ウメさん&南先生コンビの回が異常に多いように感じた
ウメさんはもう第二の主人公

・感動回
ちょいちょい感動回がある
このときは普段バカやってるメンバーがかっこよく見えて
普段のアホな行動からのギャップも手伝って、良い
満足な出来

・暴力的な部分はすぐ慣れる
最初こそ、ヒロシの暴力的な性格にイライラと不快感を感じていたが
このアニメではすべてのキャラがあらゆる暴力を受けるため、お互い様というか
挨拶代わりにいきなり顔面ぶん殴って吹っ飛ばすなんて何度も見る
暴力的な部分の不快感はすぐに慣れるであろう
なんだかんだ言っても一番暴力を受けているのはヒロシ・・・・

・猫のマリアはどこいった?
初期にそこそこの出番を誇っていたマリアだが
いつの間にか消滅・・・
ちなみに、俺は最後までこいつが消えたことに気づかなかったwww
このレビューを書くための情報をwikiで集めていたときに
登場人物紹介で名前をみかけ、
「あ、そういあマリアどこいったんや?」
と気づいた・・・

・そういえばHUNTER×HUNTERにもウメさんが登場する・・・
ウサメーンって名前wwwww
ゴンの親父にボッコボコ(錯覚)にされますけど
暗黒大陸探検隊のメンツたちの中では一番目立ってたなぁ・・

・ウメさん&南さん、そしてよしこ先生
結局最後までどっちつかずでしたねぇ
完結までに決着が見れると思ったので、残念
でもまぁ、よしこ先生はウメさんのほうが好きでしょう
クリスマスにウメさんだけをオーケストラのデートに誘う時点でね
そもそもよしこ先生の反応がウメさんと南先生とは違う
ウメさんと会うときは若干嬉しそうだが、南先生とは若干迷惑そう・・・
とはいえ、南先生がラブレターをもらったときは嫉妬と取れる反応をしていたし
まったく脈なしというわけではない様子

だがしかし!!!!
アニメを全話見終わり、
このレビューを書くための情報をwikiで集めていたとき、はじめて知った!
原作では結論が書かれていたのか!!
(俺は原作未読)
よしこ先生はやはり、ウメさんとくっつく(予定)様子
ウメさんは寿司屋のアメリカ出店のため2年間アメリカに寿司の修行に行き
よし子先生は「待ってますから」と、その帰りを待っている・・・と、
ここでよしこ先生を巡るすべてのエピソードは終了
一緒に行けや!
結局んとこ、ウメさんのこともそこまで好きじゃなかったんじゃないんか?

というか、ライバル南先生は別の女と結婚(!!)したので
「なんやそれ」って感じ・・・
南先生が他の女に行ったからウメさんとこ行ったんか!?
と疑ってしまう結末っすな
しかもウメさんはよし子先生を日本に置いてアメリカ行くし
ぜんぜんスッキリしない!!

ちなみに南先生の結婚相手は18歳wwww

以上!!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

平面ガエルのピョン吉様は、根性、根性、ド根性

1972年~1974年放送のテレビアニメ 全103話

原作 吉沢やすみ 監督 主に長浜忠夫 作画監督 小林おさむ 芝山努
制作 東京ムービー

舞台は東京都練馬区の石神井公園(作中ではピョン吉が公園)
中学生「貝塚ひろし」と平面カエルの「ピョン吉」が主人公のドタバタギャグアニメ。
シャツに張り付いたまま「根性」で生き続けるピョン吉の生きざまが見どころ。

全部見たのか?と言われると「無理」だったんですが、
実はうちに3周した人がいるのでこれはその人の感想で。

{netabare}非常に面白かった。お気に入りです。
好きなキャラは梅さんですね。南先生もかっこよくて迷っちゃいます。
でも学校の教室に毎回はしごで侵入する梅さんに男を感じました
ひろしは中学生のくせにフィアンセ(吉沢京子)がいてずるいです。
ゴリライモは完全にひろしの親友扱いですが、ケンカになると怖いです。
目の見えない女の子が登場する回があります。
カエルが原因で車にひかれて失明するのですが、ピョン吉を好きになります。
ゴリライモに着てもらってデートするのですが、
少女が池に落ちてピョン吉が助けた時にばれてしまいます。
ショックを受けた少女ですが、やっぱりピョン吉が好きと・・・
この回は泣けました。
最後は滅茶苦茶ですね。スミがついてピョン吉が真っ黒になって終わるとか、意味が分かりません。
点数は4点です。
{/netabare}

長浜監督は8話から引き継ぐ形で最終話まで完走しました。
小林おさむは後に「クリーミーマミ」や「きまぐれオレンジロード」の監督、
芝山努は「らんま1/2」と「ちびまる子ちゃん」の監督を務めました。

長浜忠夫監督の足跡

オバケのQ太郎、パーマン、巨人の星、新オバケのQ太郎、ど根性ガエル、おれは鉄平、侍ジャイアンツ
アニメ監督を引退、勇者ライディーンで降板した冨野氏を引き継ぐ形で復帰
長浜三部作 コンバトラーV、ボルテスV、闘将ダイモス
未来ロボ ダルタニアス
ベルサイユのばら 出崎徹氏が引き継ぐ。
遺作 宇宙伝説ユリシーズ31

日本アニメの黒澤明と呼ばれた。 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

案外、背景画がいい。

最近再放送してるデジタルリマスター版がうちの夕飯後のお茶の間でよく流れてまして。

オープニング・エンディングの簡略化した背景の色合わせがイラストレーション的に美しいんですよ。

本編中の背景も、ペトペトとポスターカラーで描いた感じなんですが、木や影のアウトラインが独特のグルーヴィな絵心があってうまいな〜と思います。
単純な絵だけに思い切りの良さが求められるな…などと、匠のノミの彫り跡を眺めるがごとく。

彩度の低い絵の具の重なってるのが、目にクールで心地よい。手描きの良さを感じる時代の作品ですね。

背景のたくさんのスタッフ名の中に、ジブリで手腕をふるわれている美術監督・小林七郎さん、男鹿和雄さんの名もありました。


人間の描き方は、よく指が四本の時があるんだが…?
太い線のイメージで描きやすいということで他の作品にも見られる単純化だったようですが、差別を彷彿とするという意識でだんだんと気を使うようになったらしいですね。デジタルリマスターではとくに修正まではされていませんでした。

「今観てる」けどおそらく全部は観きれない…百何話。

投稿 : 2024/06/01
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