宇宙人でラブコメなアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の宇宙人でラブコメなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.1 1 宇宙人でラブコメなアニメランキング1位
うる星やつら 完結篇(アニメ映画)

1988年2月6日
★★★★☆ 3.8 (70)
437人が棚に入れました
キュートな宇宙人・ラムと超女好き高校生・あたるが巻き込まれる奇想天外な現象や事件を描いた、高橋留美子の同名漫画をアニメ化。本作は、原作の最終話を元にストーリーが作られている。監督=出崎哲。撮影監督を「おじゃる丸」の大地丙太郎が務めた。ある日、黒ブタの馬車に乗った黒づくめの少年“ルパ”がラムの前に現れる。彼は曾祖父さん同志が決めたラムの許嫁だと名乗り、ラムに指輪をはめさせる。その瞬間、ラムの特殊能力はなくなり、彼女はルパにさらわれてしまう。ラムが連れていかれた先は、闇の宇宙。そこではラムとルパの結婚式の準備が進められていた。あたるはラムを救出するために闇の宇宙へ向かうが、ルパの巧みな妨害工作によってラムとケンカしてしまい、結局彼女を置いて地球に戻ってしまう。ところが、地球で起こった間抜けな事件の解決策として、ルパの持つブタが必要になり…。ラムはブタを提供する条件として、初めて出会った日と同じ鬼ごっこを要求してくるのだった!

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、神谷明、島津冴子、鷲尾真知子、千葉繁

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラムとあたるの歴史的異次元ラブコメ完結編(仮)届け愛の電撃ショック!

1988年上映の劇場版 うる星やつら 第五作目 完結編ですが最終編ではありません

原作 高橋留美子 監督 出崎哲 脚本 金春智子 制作 マジックバス

1981年から1986年まで218回にわたりテレビ放送され、
劇場版も4作作られた「オタアニメのレジェンド」の原作版の完結編の映画化。

マジックバスは杉井ギサブローが設立した制作会社で主にグロス請けで現代でも活発に活動しています。
配給会社の東宝は「完結編」とすることで製作を了承した作品。
なぜなら、同時上映作品が「めぞん一刻 完結編」なので。

初の原作付き劇場版と言うことで、
作者特有の取っ散らかったキャラコメディになっていますが、
個人的には原作にやや難ありという感想です。

過去劇場版で何度も観たようなシーンの連続が原作コミックの最終章では、
作者の発想の貧困さを露見しているように思えます。
その劇場版も、本作未登場のクラマ姫編を金春さんが何度も脚色したものが多く、
本作もその路線ではがっかりです。
ちなみに、次作「いつだってマイダーリン」も同様。
作者が「ビューティフルドリーマー」の発想に嫉妬したのも当然かな。

この作品のアニメーションとしてのレベルは年代を考慮すると相当優秀です。
現代でもストレスなく観れる作画レベルで、
やや太めのキャラですが、体重が感じられる高度な出来です。
監督の出崎兄は無個性っぽく見せながら、各キャラに生命を与えられる、手練れ監督です。
名監督である弟の「エースをねらえシリーズ」で唯一監督を請け負った「新エースをねらえ」でも生命感が躍動しています。

個人的な評価としては、
押井守に奪われたうる星やつらを高橋留美子と金春智子が取り戻したが、
物語的には何も進展させられず、出崎哲監督の名演出に助けられた。
と言う感じです。

アニメ「うる星やつら」は多くの人がかかわった長期作品ですので、
制作側にもいろいろドラマがあったことが伝わっています。

原作でさえ最初は、お馬鹿ヒーロー「諸星あたる」の地球を狙う宇宙人撃退物語だったものが、
最初の侵略者「ラム」が戻ってきて主人公に居座ると言う破綻ぶりです。

それでもなお、「うる星やつら」はコミック界、アニメ界に燦然と輝く名作中の名作。
私も数十年に渡ってこの作品を愛し続けています。
物心つき始めの頃から知っていて、死ぬまで愛し続けるであろう作品は、
これと、「ゲゲゲの鬼太郎」だけかも知れないです。

ネガティブな意見はこのくらいにして、この作品最大の見どころは、
ランちゃんのUFOでしょうかw
初期の頃のラムのUFOはどうなったのかな?
弁天、お雪の活躍もいいです。レイさんはどうでもいいです。
宇宙戦闘の作画はなかなか凝ってまして監督と制作会社の実力がうかがい知れます。

先にも書いた通り、生命の躍動する人物画は、
ラストの輝くばかりのラムとあたるのシーンにスーパーノヴァの如く炸裂します。
素晴らしい部分もイマイチな部分も含めて、
これが「うる星やつら」の完結編(仮)。

永遠のヒロイン「ラムちゃん」完全復活の日を信じて、
今回はやや厳しい意見になりましたが評価点は平均以上です。

出崎哲氏制作のエンドロールには涙が溢れました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

レッツマゲマゲ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あれ…なんか安心してる俺がいる…

昭和を代表する人気アニメのひとつではないでしょうか。

それにしてもなんて内容のないオチのない漫画なんだと当時から思ってましたがそれでも毎回楽しみに観ていました。

楽しければいいじゃない的な、なんてバブリーな頃の作品なんでしょう。


なんでもないお祭り漫画として私の中で完結するはずのこの作品が、そうはならずに今も記憶に刻まれる名作となってしまいました。

それもこれもこの「うる星やつら 完結編」にてガッツリハートを鷲掴みにされたからなんですが。

当時初めて買ったこのマンガの単行本が最終巻である34巻だったのですが、うる☆には珍しく丸々1冊通したストーリーになっていました。この34巻をそのまま劇場版完結編にしたのがこの映画ですね。

だいたい毎回1話読み切りのドタバタだったのに…どうしたことだ!?でも最後まで読みきったあとすぐにレンタル屋に走ってアニメでも完結編を鑑賞しました。

この完結編これだけ観ても楽しめるのでしょうが、それ以前からの「しょうもないやり取り」からみていた方がより完結した感を味わえます面倒臭い話…(汗)

平行線のようで時には距離が近づいたかと思うとやっぱり特に代わり映えのない日常を過ごしていた「あたるとラム」ですが、やっぱり最後ってどうなるの?どうなったの?って気になるところでしたからね。

いや~そうなったか!ってゆうか
そうなの~!!ってゆうか

でもなんかこの作品らしい最後で…
あれ?なんか安心してる俺がいるってところに落ち着き、ひとまずこの作品に終止符を打つこととなりました。

昔のアニメですし、ここだけ観てみる?とゆう感じもあるので今更新規でオススメまではしません。

オールドファンが昭和ノスタルジーにちょっと触れたい時に手に取るアニメ作品といった感じでしょうか。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一生続く痴話喧嘩♪

タイトル道理「うる星やつら」の劇場版シリーズ完結篇。
1988年2月6日公開。

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、
最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化
している。(wiki抜粋)

ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と
言われる悪夢にうなされるが・・

ラムは空飛ぶ豚に乗る男・ルパに拐われてしまう。
あたるたちは救出に向かうが…。


劇場版の中で最もTV版の雰囲気に近いかな?
物語も簡潔で単純明快なラブコメになっている。
キャラデザなど微妙に雰囲気が変わっている。

あれ・・やはり恋愛モノに弱いみたいだ・・面白い♪
良い最終回ではありませんかw

「うる星やつら」放映開始10周年記念として後に劇場版
「うる星やつら いつだってマイ・ダーリン」が有るけどw


諸星あたる - 古川登志夫
ラム - 平野文
ルパ - 塩沢兼人
カルラ - 井上瑤
ラムの曾祖父 - 北村弘一

面堂終太郎 - 神谷明
三宅しのぶ - 島津冴子
テン - 杉山佳寿子
お雪 - 小原乃梨子
弁天 - 三田ゆう子
ラン - 小宮和枝
レイ - 玄田哲章
因幡 - 鈴置洋孝
藤波竜之介 - 田中真弓
竜之介の父 - 安西正弘
サクラ - 鷲尾真知子
錯乱坊 - 永井一郎

ラムの父 - 沢りつお
ラムの母 - 山田礼子
あたるの父、ウパ - 緒方賢一
あたるの母 - 佐久間 夏生
メガネ、記憶喪失装置 - 千葉繁
パーマ - 村山明
カクガリ - 野村信次
チビ - 二又一成
温泉先生 - 池水通洋
校長先生 - 西村知道
コタツネコ - 西村朋紘

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

66.6 2 宇宙人でラブコメなアニメランキング2位
うる星やつら オンリー・ユー(アニメ映画)

1983年2月10日
★★★★☆ 3.7 (75)
360人が棚に入れました
 高橋留美子原作の同名漫画をアニメ化した、劇場用作品第1弾。TVシリーズの好調を受けて制作された。監督は「攻殻機動隊」の押井守。無類の女好きで浮気ばかり繰り返す高校生・諸星あたると、その押しかけ女房となったキュートな宇宙人・ラムが日常的に巻き込まれる非現実的で奇想天外な事件をハイテンションに描いたSFラブ・コメディ。ある日、あたるの知り合い全員に結婚式の招待状が届いた。差出人は、“諸星あたるとエル”。謎の女性・エルの正体は、やっぱり宇宙人。だが、宇宙一の美女と言っても過言ではないほどの美しい女性だ。そのうえ、彼女と結婚すれば彼女の星の王にもなれる。ラムは当然のごとく嫉妬し、ふたりの結婚を阻止しようとするが…。ふたりは本当に結婚してしまうのか? そして、エルは本当にあたるに惚れて結婚しようとしているのか…!? 何やらこの結婚には裏がありそうで…。

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、榊原良子、島津冴子、神谷明、杉山佳寿子

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

完全無欠のうる星やつら これを見なきゃ始まらない20世紀を代表する名作アニメ

1983年公開の劇場用アニメ 公開版80分ノーカット版104分

原作 高橋留美子 監督 押井守 脚本 金春智子 制作 スタジオぴえろ

押井守氏の初監督作品は「うる星やつら」劇場版初監督は「うる星やつら オンリー・ユー」です。

監督降板(脚本が嫌だったのか?)を受けテレビ版監督の押井氏が急遽登板、
まったく進行していない状況で、脚本改編と絵コンテ作成を同時にほぼ一人で強行する、
それも、テレビ版の監督と同時進行、まさに「押犬大明神」と化していたという時期です。
脚本の人から文句が来るほど変えたそうですが、
この金春さんという人はテレビ版の「よっぱらいブギ」のみ執筆、
調子が悪いナツコさんのような回です。
「めぞん一刻」ではごく初期に2本執筆したのみということで、
ベテランの割にはあまり信用がおけなさそう。

おそらく、押井氏が不満だったのはこの設定の中枢であるエルについて。
宇宙人の王女「エル」が子供の頃した「あたる」と結婚の約束を果たすため、
地球に攻め込むというアイディアは、原作初期の「クラマ編」の焼き直し、
これではプライドの高い押犬としては、自分の黒歴史と思いたいでしょう。

ところが意に反してアニメは素晴らしい出来です。
傑作、いや名作級。
どうにも改変できなかった「エル」設定も含めて私には非の打ちどころがありません。
この時点での全キャラ登場のテレビファンのための特大ボーナス?
いや違います。
この作品こそがテレビの延長の「うる星やつら」本編本道の大作。
スピンアウト的位置の「ビューティフルドリーマー」のほうがボーナスです。

押犬に騙されてはいけません。オンリー・ユーこそが見るべき作品です。

諸星あたる CV古川登志夫  カイ・シデン ピッコロ大魔王
ラム Cv平野文    
三宅しのぶ CV島津冴子   フォウ・ムラサメ ダーティペアのユリ
面倒終太郎 CV神谷明    流竜馬 キン肉スグル 冴羽リョウ
テン CV杉山佳寿子     魔法のマコちゃん ハイジ 白鳥のジュン
錯乱坊 CV永井一郎     磯野波平 猪熊滋吾郎 八宝斎
サクラ CV鷲尾真知子
メガネ CV千葉繁      一堂零 レレレのおじさん ねずみ男
ラン CV井上遥       セイラ・マス おそ松
お雪 CV小原乃梨子     ドロンジョ コナン 野比のび太
弁天 CV三田ゆう子     ハットリ・シンゾウ ネコ娘
クラマ姫 CV吉田理保子   早乙女ミチル クララ 神崎メグ マリア・フリード
レイ CV玄田哲章      岩鬼正美 海ぼうず 多数

エル・ド・ローゼンバッハ CV榊原良子 ハマーン・カーン 竜崎麗香
ロゼ CV丸山裕子       ロボタン キノッピー

ラムの美しさは際立っていますが、同様にラン、弁天、お雪も超絶美しい。
見なきゃ損。
いや、お願いですから見てくださいレベルの個人的名作です。

押犬も心を入れ替えて自分が作った名作を認めなさい。

まったく未見の人はテレビ版1話からどうぞ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

でんでん虫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

綺麗な薔薇には棘がある

・映画というよりテレビスペシャルというべき内容
・ギャグは面白かったが物語全体では楽しめなかった

■映画らしい所が無い
映画にはたいていインパクトの強いものやオーバーなくらいの演出があるものだが、この作品には印象に残るシーンが無かった。どれも中途半端というか、古いだけなのかもしれないが「目に焼き付いて離れない」というようなシーンが残念ながら無い。

■物語にメリハリが足りない
 物語の起伏が今一つ感じられない。「笑」と「悲」を区別して、もっとラムに感情移入出来るようにして欲しかった。主人公のあたるが他の女のことでヘラヘラと笑っている一方で、ラムが悲しむというのがこの作品のポイントなのだから、その辺の陰と陽をはっきりと出すべきだった。

■テーマやメッセージが分からない
 うる星やつらのアニメは少ししか見たことが無いのでよく分からないのだが、今作はおそらくいつものラブコメと大差ないと思う。一体この作品を通して何が言いたかったのだろうか。やっぱりラムが一番好き?綺麗なバラには棘がある?わざわざ映画にする意味が分からない。

製作した押井監督ご自身もこれが失敗作と仰っているようだが、私もこの作品は映画としては失敗だと感じざるを得ない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

plum さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

らしさでいえば本作

1983年公開のうる星やつら劇場版第1作。

諸星あたると宇宙人エルとの、結婚を巡ってのドタバタコメディ。
劇場2作目のビューティフル・ドリーマーよりもキャラデザがTV版に近く、
ストーリーもあたるの浮気性を中心にしたドタバタがメイン。
しょーもないオチと、最後はお約束のドタバタで締め。

とっても、”うる星やつら”らしくて好きです。

宇宙を舞台にした、ちょっとだけスケールが大きいところが
劇場版って感じでしょうかね。
うる星やつらといえば、数多いサブキャラが魅力のひとつですが
弁天くらいしか活躍の場がないのは、少し寂しいところです。

ビューティフル・ドリーマーの評価が圧倒的に高く、
また監督自身が失敗作だと言っている、少し可哀相な作品ですが、
”うる星やつららしさ”が出ているのは、本作だと思います。


しかしこの時代って、半裸の女の子がでるアニメとか、
パタリロみたいなBLのアニメが、ゴールデンタイムにやってたんですよね。
いまからすると不思議なものです。
まぁ、親はチャンネル変えろってよく言ってたな。

それは野球みたいからだろう!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
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