復讐で漫画原作なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの復讐で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番の復讐で漫画原作なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.9 1 復讐で漫画原作なアニメランキング1位
BLACK LAGOON Robertas Blood Trail[ブラックラグーン-ロベルタズ ブラッドトレイル](OVA)

2010年7月17日
★★★★★ 4.1 (1271)
7072人が棚に入れました
日本の商社マン岡島緑郎は、東南アジアへ出張中に誘拐されたことをきっかけに、名も立場も捨ててロックとして、海賊まがいの運び屋「ブラック・ラグーン」の一員となる。 ボスで元軍人のダッチ、メカニックのベニー、2挺拳銃(トゥーハンド)の異名をもつガンマン・レヴィ、そしてロックと共に、改造魚雷艇「ブラック・ラグーン号」は南海の海(lagoon)を駆ける―!
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その狂気は愚かで恐ろしくもあるがとても哀しい

舞台は、タイの架空の犯罪都市ロアナプラ。
荒事も請け負う運び屋と、裏社会に属する組織や人物達が
繰り広げるノワール風のガンアクション、全5話のOVA。
過激な描写などが編集される前の
1話35分のロングバージョンのほうを視聴。

単体で観てもそこそこ楽しめるとは思うけれど、TVアニメ版のほうを
先に観ておくほうが人物関係や事情など、わかりやすいと思う。

凄腕の銃使い・レヴィのカッコ良さは健在だが、
今作での一番の活躍は主人公・ロック。
おぉ~そんなに変わっちゃうかってほどに
力強くダークに変貌したその瞳には、哀しい狂気を宿していた。

けど、最も哀しいのは最悪の狂気の塊である元メイド ロベルタ。
彼女の復讐心には、わずかながら同情もするけれど、怖すぎる。
精神的崩壊に加え、間違った飲み方の抗鬱剤のせいで
イカレ過ぎてしまった者には、どんな言葉も響かないようだ。
そんな中、若様の急激な成長も見逃せなかった。

派手なガンアクションシーンは圧巻。クールでしびれる。
やはりそこは、アニメならではと思う。

それから、いろいろな国のさまざまな組織が入り組んでいる話なので、
このシリーズを見慣れた人でも、最初はちょっと戸惑いそう。
しかし、よく練られたシナリオ、夜の美しい景色の中で起きる
激しい銃撃戦にどんどん惹き込まれ、あっという間の150分だった。

レヴィがロックにつぶやいた一言{netabare} 「ずるいぜ まったく」{/netabare}
ほんの少し垣間見えたせつない女心、
ロックは結局気づいてないんだろうなぁ。

余韻の残るラストが、良かった。
{netabare}
「生まれや育ちが似ている人間の違い、
 それはどんな人に出会えてきたかだ」

そして
「今じゃない いつかだ」
この一言につきるよね、どれもこれも。
{/netabare}
すごく印象に残る言葉の多い作品だった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

許されざる者

片渕須直監督作品、原作広江礼威。

架空の犯罪都市ロアナプラを舞台にした、
ハードアクションの傑作シリーズ3期。

メイド、ロベルタの復讐劇である。
サムペキンハー直系の強烈なバイオレンスが、
表現の自由度が上がり火薬の匂いで爆発しそうだ。
運び屋ラグーン商会、ロックとレヴィ、
ロシアンマフィア、南米の麻薬カルテル、
そして米軍特殊部隊が、入り乱れての銃撃戦。

悪徳が栄える卑猥な「夜」の世界で、
汚れた犬どもの腐った「業」に血の裁きを。
{netabare}ロベルタは再びロアナプラに舞い戻る。
彼女の胸に秘めたるもの、全ての不義に鉄槌を。{/netabare}

BLACKLAGOONを効率よく楽しむには、
{netabare}〇〇〇の落とし子として裏社会に売られた、
ヘンデルとグレーテルの悲劇(13話~15話)、
ラブレス家の運命(8話~10話)から続く、
ロベルタの復讐劇(3期)だけで満足でしょう。 {/netabare}

冷えたハイネケンとカスタム銃、
まるでジェイムズエルロイの世界である。
怯えて暮らすか、噛みつき生き延びるしかない。

エルロイの言葉を贈ろう、
純潔を失って、悔やんでいるのか?
気にするな、そんなものは最初からない。

悪党どもに幸いあれ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悲しい決意を胸に秘めた美しき猟犬の物語

原作未読。全5話

このOVA作品だけ観ると何が何だか分からないと思いますので、1期2期を事前に観ることをお勧めします。特に1期はこのお話とすごく関わる出来事がありますので、1期だけでも観てくださいね。

舞台は悪党の町ロアナプラ、一部では女ターミネータまたはフローレンシアの猟犬と呼ばれる南米ラブレス家のメイド兼ボディガードのロベルタを中心に描かれ、そこにロックたちラグーン商会といつものメンバーがある出来事にかかわっていくお話です。

この作品はロアナプラが似合いますね。この土地の独特の雰囲気はより一層この世界に引き込まれてしまいます。

OVAということもあり、テレビ版より遠慮なしにドンパチおこなってます。ロベルタの鬼と化して狂気を感じるシーンは、怖さもありましたが悲哀もよく表現されていましたね。

作画も凄く気合いが入ってます。表情なども細かく描かれてました。
ロックやレヴィや他のキャラとの会話も見所です。
{netabare}
心に残った言葉はガルシア君の
「僕は彼女の杖になる。そして一緒に歩くんだ!」
{/netabare}
ブラックラグーンを好きなった方はおススメする作品です。私はレンタルで観ましたが1本1話の収録で5本となり、お財布には優しくないことになっていますw
でも好きな方はやっぱり観たくなりますね~私も同様でした。

OP テレビ版の主題歌をアレンジした曲です。映像もオリジナルですね。カッコいいです。

OVAだけにテレビ版以上に凄惨な場面がいくつもあります。観る時は気をつけてくださいね。
{netabare}
ロックもロアナプラに染まってしまいました。ちょっと芝居かかっていましたねw
{/netabare}
またみんなに会えることを楽しみしてます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

計測不能 2 復讐で漫画原作なアニメランキング2位
真魔神伝 バトルロイヤルハイスクール(OVA)

1987年12月10日
★★★★☆ 3.6 (9)
25人が棚に入れました
異才漫画家・来留間慎一(別名:秋恭摩)の伝奇SFアクションコミック『魔神伝』のOVA化。 高校生・兵頭力は、格闘技世界一を目指す空手部部員。同部の女子・高柳涼子が案じる脇で、常に強者との死闘を望んでいた。だがそこに、異次元の魔導士ビョウドが出現。ビョウドは実は兵頭の時空を超えた分身的存在で、兵頭に強制合体、支配にかかる。だが結局は兵頭の精神の方が、両者の合体した肉体を制覇した。一方、ビョウドの現世界出現の際に、異世界の妖物・邪妖精も到来。この邪気を認めて、宇宙刑事の斬奸(さんかん)、そして念法の達人・結城が集結する。宿敵ビョウドと合体した兵頭を狙う邪妖精はやがて、兵頭に思いを寄せる後輩の女子・小山恵に接触。その肉体を取り込むが……。 監督は『マクロス』シリーズほかで活躍の、マルチクリエイター板野一郎。メインアニメーター・結城信輝の作画の迫力もあって、60分の本編時間の中に、高密度で見応えのあるアクションシーンが凝縮されている。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画の出来は素晴らしいが、肝心のストーリーがぐちゃぐちゃ

この作品は、来留間慎一氏の漫画を原作としたOVAである。
アニメを見た後に、漫画の存在を知ったため、原作に関する
詳しいコメントはできない。

ジャンルとしては学園アクション物だろうか。自分なりに頑張って
あらすじを書こうと試みたのだが、頭の中で整理するのが
難しかったので断念することにした。理由は下記に後述する。

全体を通した感想としては、ストーリー構成が良くない。作画は
とても気合が入っているのに、ストーリーが全く追い付いていない
印象を受けた。例のシーンで期待が持てたので、割と楽しみに
していたのだが、それは私の勘違いだったようだ。

この作品で唯一褒められる点があるとするならば、終盤における
少女の人体再構成シーンだ。化物に憑りつかれ、最終的に肉体を
支配されてしまった少女を助けるために、主人公が行った
とても貴重な場面だ。

化け物の残骸にも、少女の肉体の一部が残っているとはいえ、
上手いこと少女を構成するパーツのみを抜き出し、融合させる
だけでなく命まで蘇らせる姿に心を打たれた。正に神業。
まるで芸術を見ているかのようだ。誠に感服した。
ただし、その光景はかなりグロテスクなので耐性は
持っておいたほうが良い。慣れていない人が見ると
吐き気を催す可能性がある。近年のTVアニメでは絶対無理だろう。
当時のOVAとして作られたからできたことだ。

ここからは問題点を挙げる。
この作品、余りにもキャラクターが多すぎるのだ。要は、
色々な要素を取り入れすぎたことで、かえって自分の首を
絞めているという悪循環に陥っている。
それにより、四方八方に視点が切り替わるので、キャラクターに
感情移入がしづらい。ほぼ同じ時間帯でそれぞれの戦いが
始まるのだが3つ巴どころの騒ぎではない。もはやスマブラ。
まるで、ゲームをプレイしているかのような錯覚に陥った。
そういった理由から、あらすじを書いていこうという気持ちが
湧いてこず、途中で考えるのを辞めてしまった。

一応、ある程度視点を狭めるために、何か所か合体している
場面があったような気がするが、それなら最初からキャラクター
を絞ればよかったのでは?
明らかに咬ませ犬にしか見えないものもいたし。

ぶっちゃけ、キャラクターもそんな魅力的ではなかった。
無理やり戦いに巻き込まれた者、自分から支配しようとして
逆に肉体を支配された者、妖魔を倒すことに命を懸けている者、
宇宙の秩序を守るために自ら参戦した者、
復讐のために上司を裏切った者等々…。

それぞれの思惑はなんとなく理解できたのだが、いくらなんでも
詰め込みすぎだ。しかも、これを一本のOVAに収めるのには
流石に無理がある。話を3つか4つ程に分散させ、それぞれの
キャラクターを掘り下げれば、かなり見ごたえがあったのに…。勿体ない。

作画に関しては申し分ないのに、ストーリーは非常に残念な作り
に終わってしまった。ぶっちゃけ、面白くないので
特に推奨するつもりはない。例の人体再構成シーンだけ
見れば十分だと思われる。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10
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