戦国時代でバトルなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの戦国時代でバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の戦国時代でバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.7 1 戦国時代でバトルなアニメランキング1位
織田信奈の野望(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (2599)
13566人が棚に入れました
平凡な男子高校生、相良良晴が突然400年前の日本にタイムスリップ!そこは血を血で洗う戦国時代だった……が、ちょっと雰囲気が違う??そんな乱世で良晴が出会った一人の美少女、その子の名は「織田信奈」日本史上最も有名な戦国大名、「尾張の風雲児」こと織田信長────ではなく、織田信奈!?明智光秀や徳川家康、誰もが知っている戦国武将たちが美少女として登場するこの世界。信奈の家臣となった良晴は、“天下統一”という織田信奈の野望を実現すべく、天下一の美少女達と共に戦国乱世を駆け巡る!『サル、わたしと一緒に天下布武よ!』才色兼備な姫武将たちが織りなす恋と戦の新たな戦国絵巻が今、はじまる!

声優・キャラクター
伊藤かな恵、江口拓也、福圓美里、生天目仁美、松嵜麗、金田朋子、北方奈月、矢作紗友里、小倉唯、能登麻美子、三森すずこ、麦人、櫻井孝宏、加藤英美里、梁田清之、諸星すみれ、大久保瑠美、佐藤利奈
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

信奈の野望が彼の夢となる

原作未読
幼女×美少女×歴史×バトル×ハーレム×ラブコメ×豊臣秀吉=萌えアニメ版太閤立志伝
史実とは一味違う結末に可愛い女の子たち、熱い台詞が魅力的
主人公の相良良晴に特別な能力はない、彼の唯一の武器である歴史の知識もあくまでゲームで得れる範囲内での知識だ
だが、そこに親近感を抱ける
変態レベルの知識を持ち出されたら失禁しちゃうゾワゾワ、詳しすぎたらご都合主義みたくなってリアルさに欠くしね
太閤立志伝や信長の野望ネタがふんだんに盛り込まれているため、プレイしている歴史好きユーザーにはたまらないアニメだろう
光栄さん、太閤立志伝の新作を作ってください(切実)
歴史に疎い人でも楽しめるように丁寧な解説ナレーションがありがたい
可愛い女の子・熱い展開・歴史モノって最高かよっ!

-主要キャラまとめ-
{netabare}・相良良晴:にわか歴史好き好青年
熱血漢で心が優しい、思いやりのある主人公
・織田信奈:金髪ツンデレ巨乳
「であるか」が至極すぎる、であるか系女子というジャンルを開拓した(大嘘)
・柴田勝家:純粋脳筋爆乳
初な反応がたまらん、戦はめっちゃ強い
・丹羽長秀:冷静沈着巨乳
赤点先生並みの点数付けたがりでお姉たま、知将…だよね
・前田犬千代:槍遣い犬幼女
幼女、そしてほぼ犬
・蜂須賀五右衛門:カミカミ忍者幼女
30字以上は噛んじゃう、「しゃがらうじ」が可愛い川並衆のボス。おしりかじり虫。。。
・竹中半兵衛:陰陽師幼女
か弱い幼女で陰陽師、頑張ると熱が出ちゃう。その笑顔マモリタイ、人気キャラ投票堂々の1位
・明智光秀:自意識高い系ツンデレ少女
主人公とバチバチで自意識高い生真面目少女
・今川義元:麿系チョロ少女
チョロ元さんの異名を付されるほどチョロイ
・松平元康:タヌキ系メガネ幼女
天然で優しいタヌキ系女子、タヌキ系ってなんやろ…
・松永久秀:巨乳魔法使いお姉さん(おばさん?)
妖艶でお色気担当大臣、そして魔法使い
・ねね:正真正銘幼女
THE幼女{/netabare}

-各話感想-
1話-信奈とサル-
{netabare}木下藤吉郎死ぬ→主人公が代わりになる→可愛い織田信奈登場デデーン→押し倒す→柴田も女の子
はい、分かりました
主人公が木下藤吉郎の代わりになって出世するんですね、それで武将が悉く可愛い女の子なんですね
織田信長「公」の野望とか太閤立志伝「説」とかコメディ要素もあって見やすそう
顔面踏み踏み最高かよっ、信奈はサディスティックバイオレンス
主人公はなんやかんやでサルになっちゃった笑
史実通り今川義元と戦うっぽいね、蹴鞠にGKないよw
ねねに草履持ちにすべてが史実通りに進んでるのー
信長の野望では民家で道三が信長のこと覗いてたよね
道三の「なんという美少女」ワロタ
道三さん思わず「信奈ちゃん」って呼んでるよ笑
さては道三ロリコンじじぃだな!
【まとめ】
開始5分で物語が大体分かる冒頭は秀逸
メインヒロインの信奈は文句なしに可愛い、もちろん他のキャラもね
{/netabare}
2話-織田家、お家騒動-
{netabare}おいっー!結局ねねと一緒に住んでるやんw
主人公はおっぱいについて語りすぎな笑
織田信勝が比較的親しみのある人物に描かれているのは好印象、信勝は嫌なやつに描かれがちだし新しい信勝像を提示してくれてるね
太閤立志伝あるあるキター
京都で茶を売って適当な町で売るのは定石ですねー、そのためにまずは算術を鍛えないとw
信奈の「妬いた?」鬼可愛ええ、顔近いチカイデスヨー
当時は用いられた戦術である言葉合戦をコミカルに描くとは…天才か!?
織田信勝が津田信澄なっちゃった、信勝の息子じゃねーかw
信勝を殺さないのは史実とは違うハートフルな展開、こういうアレンジは大歓迎
騎士の誓いのシーンは美しかったですね、信奈の哀しげな表情が情景の美しさと相まって信奈が神々しく見えるね
【まとめ】
主人公が信奈を変えて、歴史も変えた
信勝を殺さないでおく展開は新鮮でハートフル
{/netabare}
3話-美濃動乱-
{netabare}長良川の戦いかな
なんか美少年きたよ、浅井長政か
浅井長政が悪く描かれてるねー、女性蔑視の男性至上主義者って感じかな
イケメンは嫌いです…コナクソッ
道三いいこというねー「夢は誰かと共有してこそ夢。一人だけの夢はただの野望」ってか、痺れさせてくれるぜロリコンじじぃ!
川並衆GJ、道三が生き残っちゃったw
【まとめ】
道三が生き残るってこれまた新しい展開
女の子だらけのなかで道三のキャラは貴重だね
{/netabare}
4話-風雲!桶狭間!-
{netabare}えっ、開幕から良晴クビ宣言!?
本気で心配してる信奈かわええ、最高かよ
やっぱり道三の観察眼すげー、さすが蝮
川並衆の親分は永遠に穢れないワロタ
ハーレム信勝まぢ裏山P、ほんといいキャラ設定してもらえて良かったなー(泣)
服部半蔵ちょろすぎるな、こういう半蔵もいいね
そして熱い、熱いすぎるぜ!
本陣の位置だけでもって、良晴負傷してるのに無理すんなよ
まさかこんな熱い作品だったとは…
主人公の安っぽい熱さがいい!
と思ったら負傷をいいことにシレッと抱き合ってんじゃねーぞお前らw
手をとるシーンだけ絵のタッチが違ったね
殺人級「であるか」でました、8回見直したよボク
勝家のおっぱいモミモミする主人公は1回頓死しろ(迫真)
義元もしっかり可愛いね、チョロ元さん
勝鬨の絵いいね、暖かいねー
【まとめ】
熱さ爆発、安っぽい?カンケイナイネ
信奈の「であるか」聞けたからいいだろ!
{/netabare}
5話-天才軍師調略-
{netabare}開幕アタックのほほん、元康さん再登場
そして最高の「であるか」いただきましたっ!
良晴は三国志もかじってるみたい、石兵八陣
悔しがってる信奈も可愛いねぇー、犬千代が釣れたーも可愛ええ
竹中半兵衛ころしちゃったからのビジョ中半兵衛、犬千代ガチで犬説クンクン
この作品をもってしても義龍は猜疑心の塊みたく描かれてるねー
半兵衛ちゃんの超パワー発揮しすぎて稲葉山城落城したw
美女を口説くときは綺麗な月が見える湖畔が相場だね、半兵衛ちゃんの調略(口説き)完了
【まとめ】
開幕「であるか」と半兵衛の可愛さを噛みしめる回だった
やっぱり義龍はどの作品でも猜疑心のある脳筋扱い
{/netabare}
6話-墨俣一夜城-
{netabare}半兵衛ガクブルからの「であるか」いただきましたっ!
旗印の瓢箪キター、川並衆の出番です
義龍の相変わらずのゲスっぷり逆に清々しい
信奈ちゃん絶対絶命だぜ、火薬で炎を吹き飛ばして窮地を脱するナイス判断
墨俣城完成だぜっー、ごえもん…
信長の馬なんか小さくね?
稲葉一鉄も氏家卜全もGETできたヤホーイ
ごえもん生きてた\(^^)/
鎖帷子やっぱり着込んでたね笑
マムシの篝火はちゃんとマムシに見えたね
岐阜=義父とは上手いこと言うね、ED入り極上
【まとめ】
今回も熱いねー、信奈とサルの絆は益々深まるばかり
義父の城かなりお気に入り、たちばな的にポイント高い!
本当の由来は違うけど、もう義父でいいよ
{/netabare}
7話-信奈上洛-
{netabare}ちょっと待って、象いるけど!?
今川チョロ元を担いで上洛とは、そして信勝がお市になっちゃったw
柴田/丹羽/明智/チョロ元/信奈のサービスショットあざますっ!
天皇が卑弥呼…とな?
象に乗ってたの松永久秀やったんかー
たぶん拾った幼女が天皇やね
フロイスさん金髪グラマラス姉さん、梵天丸すごい中二病やね
朝倉義景ナルシストすぎる、三好三人衆モブすぎワロタ
やっぱり拾った幼女が卑弥呼だった
最後の夕焼けの京で約束する2人、健気だねー
【まとめ】
卑弥呼と出会ったことが何かの伏線になるのかな、いっぱい色々なキャラも出てきたし
内容としてはそんなに進展してないね
{/netabare}
8話-黄金の自由都市・堺-
{netabare}開幕「あーん」たまらんなー、信奈の私服も可愛い
今回は12万貫の金策がテーマかな?
毎度分かりやすい解決ナレーションありがたいです
てか、戦象いますけど
あと義龍の仮面のセンスw
秀吉と光秀の料理対決…明智が急に狂ったよ
フロイスさんのおっぱいゴクリ
料理対決なんか急にコメディ、信奈が解説
現代語=サル語
黒くて固そうで白いネバネバ、完全にアレやないかい
津田宗及せこいー、光秀サイテー
料理対決の勝ち方で光秀の謀反フラグ!?
そして信長狙撃フラグも!
【まとめ】
コメディとエロの回、息抜きとして丁度いい感じ
金策はどうにかなったけど光秀謀反しちゃうのかな?
{/netabare}
9話-清水寺攻防-
{netabare}お飾り将軍を甘んじて受け入れてるチョロ元w
光秀の涙入り珈琲一丁あがりっ!
そろそろ良晴の知ってる歴史じゃなくなってきたねー
川中島の和睦という情報はやっぱり罠だったヤバイヨヤバイヨ
良晴拐われたー、火縄銃にスコープ付いてるよー
松永久秀さん魔法使えば一瞬で明智光秀に勝てるんじゃね?疑惑
清水寺炎上からの信奈デデーン
光秀に「夢じゃねぇ!」熱いねー!
久秀の援軍遅すぎ!からのキリシタン大名ジャジャーン
なるほど、信奈ちゃんは良晴とくっつきたいから身分を無くしたいのね…
【まとめ】
今回も胸熱展開、史実からいろいろと逸脱してきたねー
締めの「であるか」いただきましたっ!
{/netabare}
10話-信奈絶対絶命-
{netabare}半兵衛ゴホッゴホッ((((;゜Д゜)))
信奈は若狭攻めを決意、史実と違うねー
光秀の手作り御守りプレゼント、光秀かわいいー
信勝久しぶりに登場なつかしいなー!って浅井長政は女の子だった!?
信勝が長政を口説いてるヨー
なんやかんやいい夫婦になりそうだね
おいおい、金ヶ崎の退き口はガチになりそう
経緯はどうであれ秀吉が殿をしたからね
義景はトランプマンかな笑?
私が好きなった人はみんな死ぬって、遠回しに告白しちゃったね信奈ちゃん
良晴さん金ヶ崎で三段打ちしちゃった笑
ほんとは明智の十字砲火だっけか
信奈「生きて返る!」からの銃砲パァーン
【まとめ】
またまた胸熱すぎて火傷しちまうぜぇー
長政さん爆乳だったね(ゲス顔)
金ヶ崎の退き口でみんなどうなるの!?
{/netabare}
11話-金ヶ崎の退き口-
{netabare}不純な動機ほど生きる活力になる!
しれっと半兵衛ちゃんの裸体ごちです笑
犬千代ちゃんも元康ちゃんも光秀も戻っちゃダメー
義龍大砲抱えてるよw
半蔵の炮烙玉で良晴バラバラー
光秀もオマケに死んでる笑
信奈を良晴のスマホが守った…って何か違うw
信奈とみんなのドレス姿ごちです
信奈と良晴の結婚式…久秀の秘薬ってなんや
信奈復讐の鬼フラグ
比叡山焼き討ちカナ?モヤセモヤセー
【まとめ】
信奈が復讐の鬼と化した今回
良晴と光秀は本当に死んでるのかな?って気になるねー
{/netabare}
12話-天下布武-
{netabare}この話はアニメオリジナルらしいですねー
やっぱり何か企んでたの近衛さん、まさかの
ゼンキさん身代わりで良晴さん生きてるの!?
半蔵GJだったの
寒がる良晴を光秀ちゃんの人肌で…ぐししっ
道三もみんなキター( ・∇・)
近衛さん関白なのに逃げてないのね笑
近衛さん謎にちょっとだけ強い、よくある選民思想の塊的な人
だいたいこういう人は負けちゃうよね笑
良晴くん火の中から復活ジャジャーン
キスしちゃえキースキース(σ≧▽≦)σ
半兵衛ちゃん無茶して倒れるフラグだおー
信奈ちゃん笑顔で京に凱旋なりーヨカッタネー
【まとめ】
ハッピーエンドでハートフルそしてワンダフル!
エンドロールほんわかしてていいねー、道三と久秀なにかあった感じかな笑?
最後の最後に信玄デデーンは2期あるやろ絶対!!!
{/netabare}
-ザクッと総評-
{netabare}大筋は史実通りながらキーポイントとなる出来事の結末がハートフル、とても良いアレンジで新鮮さがあった
アレンジの結果として作品にシリアスさが生まれ物語が見応えのあるものとなっていた
安っぽい熱さは逆に心地よい
幼女の比率が多かったけど可愛かったから無問題
合戦シーンの作画はかなり丁寧でリアルだった{/netabare}

-OP&ED考察-
OP曲「Link」
歌:愛美
アンニュイな歌い方が特徴的
曲調と歌声のミスマッチが絶妙、特にサビ
Bメロからヌルッとサビに入りますねー、これは好印象ですぞ

-気になった歌詞-
Bメロから
{netabare}あなた 守る でもその前に
果たすべきことがあるよ
特別なんかになりたいんじゃなくて
私 嘘つきたくない{/netabare}
信奈の複雑な乙女心が見事に表現されていて思わず「あっぱれ!」と言ってしまいましたよ

ED曲「ヒカリ」
歌:みずたまきの
可愛い女の子がいっぱい(σ≧▽≦)σ
目の保養に最適なED映像ですぞ
曲?いいんじゃないですか(適当)

ずっと2期を待ち望んでるんでそろそろガチでお願いします!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

歴史は諸説あるから面白い。本当はこうだったのかな?【21.4/25.0】

物語:4.1 作画:4.2 声優:4.7 音楽:4.3 キャラ:4.1 【合計:21.4/25.0】                       (68.8)

ジャンル        :ラブコメ、歴史
話数          :12話
原作          :春日みかげ・著、みやま零・画(小説)
アニメーション製作 :Studio五組、マッドハウス
監督          :熊澤祐嗣
脚本          :鈴木雅詞
キャラデザイン    :高品有桂
音楽          :高梨康治
主人公声優      :江口拓也
メインヒロイン声優 :伊藤かな恵
OP           :「Link」作詞 - 深青結希 / 作曲 - 若林充 / 編曲 - 草野よしひろ / 歌 - 愛美
ED           :「ヒカリ」作詞 - 深青結希 / 作曲 - 若林充 / 編曲 - 佐藤準 / 歌 - みずたまきの

参照元        :Wikipedia「織田信奈の野望」

【概略】
現代の日本に暮らす男子高校生・相良良晴はある日突然、戦国時代の濃尾平野に飛ばされてしまう。その世界では今川義元や松平元康、柴田勝家といった戦国武将たちが美少女の姿で存在しており、その上、尾張国の主である織田信長は織田信奈という名前だった。良晴は、不慮の死を遂げてしまった木下藤吉郎の代わりに信奈の家臣となり、彼女の野望である天下統一の手助けをすることとなる。

【特徴】
①美少女ハーレムでロリキャラ多め
②タイムスリップで戦国物歴史ファンタジー
③シリアス寄りのラブコメ
④メインヒロイン(以下信奈)はツンデレ型ヒロイン

【長所】
①歴史を知っていても知らなくても楽しめる
②可愛らしいキャラ達を眺めるだけでも楽しめる
③ストーリーの要所のみを押さえて進む展開

【短所】
①物語冒頭に何故タイムスリップしたかという説明が無く、唐突に始まる
②序盤に信奈と絆を深める描写が少ないにもかかわらず2人の絆は固く、主人公(以下良晴)が吐く迫真のセリフに違和感

【短評】
 まず長所①です。私は史実についてうろ覚えでしたが、先々に起こる史実がどうだったかを思い出しながらの視聴で楽しむ事が出来ました。なので歴史を知っている方は先々起こるであろう事を予測しながら観る事が出来、楽しめると思います。ですが、物語の骨子は「良晴と信奈との恋愛」なので、回を重ねる毎に絆を深めてゆき、最終的にどの様な結末を迎えるのかという過程がしっかり描かれていたので、史実を全く知らなくても楽しめるのでは無いかと思いました。
 次に長所②ですが、これは特徴①や④の事です。語尾にクセのあるキャラだったり喋り方に特徴があったりと魅力的な個性のキャラが多く、楽しませてくれます。それに可愛いを全面に押し出したキャラデザインだと思うので、キャラ萌えを重視して視聴する方は十分楽しめると思います。
 そして長所③ですが、本作は歴史に名を残した偉人の主だった史実を基に構成された物語です。幾つかの史実を基に構成された全12話は与太話などの余興のみ回は無く、滞りなく進行してゆくので非常にテンポが良いです。この様なサクサク進む展開でも良晴は毎回しっかり史実に絡み、影響を及ぼしてゆく所が良いと感じました。
 ③は一応長所としましたが、人によってはサービス回を楽しみにしている方も居ると思いますので、一概に長所とも言い切れないとも思います。しかし、おちゃらけるシーンもちゃんと有るのでサービス回が無くて落胆するという事も無いと思います。
 
 続いて短所についてです。テンポが良い反面多少端折って見えました。①に関しては現代の描写を入れた方が過去に飛ばされた良晴の心境を読み易かったのではないかと思いました。すんなり事実を受け入れる良晴は太い神経の持ち主だと考えれば納得出来ますが、いまいち人物像が見えてきませんでした。
 ②は昨今の1クール作品では珍しくもなく、本作も例に洩れず尺不足から来る違和感を感じます。恐らく原作小説では迫真のセリフを吐くまでに紆余曲折があって重みのあるセリフになるのでしょうが、アニメでは絆を深める描写が少なく何故良晴がそこまで義理堅いのか理解できず、感情移入し辛かったので違和感を感じてしまいました。 

 総括すると、楽しめるポイントが「萌え」「信長(信奈)が辿る史実を観る」「恋愛展開」の3点あるので楽しむ事の出来る余地が多いと思います。原作のダイジェスト感は気になるかもしれませんが、物語全体で見ると中身の濃い作品ではないかと思います。



【思った事、及び蛇足】
本当は長所がもう1つあるんですけどネタバレになるので書けませんでした。
その長所というのは主人公が「過去に行く」という事に関係します。
勘の鋭い方ならなんとなく私が言いたい事に察しがつくと思ったりw


取り敢えず書きたい事は大体書けましたし
何より
楽しめました!!
久々に原作小説のラブコメを観たのですが
思った以上に楽しめて満足してます。


それから信奈なんですけど
ゼロ魔のルイズに少し似ているなと思いました。
多分この手の作品を沢山読み漁っている方にはもっと他に似たヒロインが居るのかもしれませんが
私にはそう見えたんです。


しっかり綺麗にまとめて終わってましたけど
2期も作れる余地がありそうだと思ったので
放送するなら是非見たいと思えました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

12話鑑賞済み。総評的な物。

原作小説未読。コミカライズ(のどれか)1巻のみ既読。

総評的な物ですが・・・
・放送開始直後は正直カット候補だったのですが、何だかんだで完走できました。良い意味で予想を裏切ってくれた、良作だったと思います。
・画的な部分は問題無く。最初から最後までブレ無く安定した出来だったと思います。
・ビジュアル的にロリ比率が高い(というか両極端かな?とも)ですがw
・史実をなぞりつつ別方向に向かう、歴史に詳しくない身としての物語を観た感想ですね。終盤になるにつれてサル君の存在意義が若干微妙に思えたりもしましたが・・・信奈さんが必要としてサル君に帰る意思が無いなら、それでも良いかと。
・当初は「信奈=伊藤さん」という図式に戸惑いましたが、途中からはハマリ役と思えているのが自分で不思議だな~と。個人的にはやはり小倉さんが、さすがだなと。金田さんの噛みっぷりにも脱帽w

{netabare}
12話まで鑑賞後-------------
総集編が残っていますが・・・一応最後まで観たということでw

とりあえずまず・・・2期ありますよ~的な終わり方w 家紋っぽい背景から察するに、武田でしょうか?

次点で・・・。
浅井長政が実は女でした、というオチを全く予想できていませんでしたw 半兵衛ちゃんのところで真逆な裏切られ方してるのに・・・学習能力ゼロw
信澄との結婚は実は無問題という結論が、結構萌える展開だったと思います。

ストーリーについては・・・歴史に詳しくないので、何とコメントして良いものやら。ラスト辺りの「金ヶ崎の退き口」とかはもう何も知らずに観てました。
それでも普通に観れてた辺り、この作品の出来が良かったという証明でしょうか?


朝倉さんは何しに出てきたんでしょうか? 黒幕に徹するわけでもなく、凶悪な策を巡らすわけでもなく。ただ「嫁にしたい」旨ばかり。むしろどこぞの公家様や仮面の人のが目立っていたと思います。

9話鑑賞後------------------
いろいろ史実とは異なる方向に進んでますね~。
お亡くなりにならず生きている人、更には違う立ち位置になる者。
これは先が全く分からなくなってきました。

原作がどこまで?進んでいるのか知りませんが・・・アニメはどこで一応の着地点にするのでしょうか。楽しみです。

5話鑑賞後------------------
日本の歴史さえ詳しくない身なのではありますが・・・。
冒頭出てきた竹中さん(男)に何の疑問も抱かなかった自分に「読みが甘いな~」とか思ってしまったわけでw
よくよく考えてみれば、織田陣営に付く(と思われる)人物が「男」である確率は、あまり高く無いはずなんですよね・・・。
浅井さんとか最近男キャラ多かったので鵜呑みにしてました。

てことで・・・今回の焦点は半兵衛ちゃんにすっかり持っていかれてました。そりゃ信奈さんも提供後で拗ねてますわ~w

小倉さんの幼い役(何か良い表現無いでしょうか?w)は、格別に安定しますね~。
いえ怜さんとかも良かったですよ~。

4話鑑賞後------------------
史実を知らないとダメだと思い込んでいましたが・・・そういえば道三さん生き延びてますね。そういえば確かに、異なった歴史を辿る可能性も無くは無いわけで。
そう考えると、何となく付いていけるかも?と少し安心したりしています。

まぁ起こるイベントは、やはり史実に近い形になるのだとは思いますがw

しかしそうなると良晴君・・・元の時間に戻れるんでしょうか?

今回までの戦闘シーン等見てきて。
画や絵的な部分の気合は凄いな~と。

3話鑑賞後------------------
義龍さんの謀反?からのお話でした。
この辺りから既に、史実(?)がどうなっているかさえも不明なので、感想も書き辛いw 確か高校時は日本史取ってたはずなんですけどね~。

それでも一応観れてしまっているので、続行~。同じ時間に重なる番組もないですしw

一応採点。
今のところ、悪くは無いです。ただ何かの拍子にヤメる可能性はある、そんな位置付けですね。

女の子イッパイですが・・・特に推したい方もおらず。
そう考えると・・・キャラ自体はあまり強くない作品なのかもしれないですね。

2話鑑賞後------------------
何のことはない、1週経ってみたら伊藤さんの声にも慣れてましたw といいますかP4Gのせいで、耳にする頻度が高いですw

信勝さんの謀反の部分もアッサリ済んだ感がありますね。1話の道三さんのところもですが。

たぶんこの先は個人的に未開の地なので、それなりには楽しめると思います。

それにしてもこのところ「Studio五組」の名前をよく見かけます。

1話鑑賞後------------------
というわけで武将女体化?第~弾w 信長さん女体化第2弾でしょうか? 他にもあるかもしれませんが・・・w

まだ採点も、継続・非継続の判定もできないのが、正直なところです(一応継続します)。

信奈さん、個人的には伊藤さんな感じでは無かったんですが・・・。他に誰が?と問われると答えに困りますが。いえきっと、話が進むにつれて段々慣れていることと思いますw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

73.2 2 戦国時代でバトルなアニメランキング2位
犬夜叉(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (575)
3543人が棚に入れました
犬夜叉と巫女・桔梗は、あらゆる願いを叶えるという「四魂の玉」をめぐる陰謀に巻き込まれ、愛し合いながらも殺し合ってしまう。そして犬夜叉は50年間、かごめが現れるまで封印された。
現代の中学生・日暮かごめはある日、自宅の神社の祠の井戸から500年前の戦国時代(犬夜叉のいた時代)へタイムスリップ。桔梗の生まれ変わりであるかごめは封印されていた犬夜叉を蘇らせ、四魂の玉を再び現世に戻してしまった。しかも玉は無数のかけらとなって飛び散ってしまった。
そのかけらを集めるために旅することになった二人。最初は嫌々だったが、二人は次第に惹かれ合っていく。だがその旅の中で、50年前、犬夜叉と桔梗を罠にかけた張本人・奈落の存在が明らかに。彼らは七宝、弥勒、珊瑚、雲母らと共に、奈落に立ち向かう。

声優・キャラクター
山口勝平、ゆきのさつき、渡辺久美子、辻谷耕史、桑島法子
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

恋に生きるか、生きるが恋か

各地に飛び散った四魂の玉の欠片を巡る戦国御伽草子。

妖怪との戦闘シーンが多いアニメですが
この作品の本質というべきは恋愛描写ですね。

半妖である犬夜叉はある理由でただ一人愛した桔梗という巫女と死別します。
その後犬夜叉は桔梗に瓜二つのかごめという少女に出逢い、
戦いを通し惹いては惹かれるけれど、犬夜叉はまだ桔梗のことが忘れられず、
さらにお互い素直になれない性格のために喧嘩しちゃうっていうアレですw
旅の仲間の弥勒と珊瑚も見ものです。
彼らの恋愛描写はあまり多くはないですが一つ一つがパワーを持っています。
これは個人的な感想ですが珊瑚の魅力は絶大なものですねー。
あの表情のひとつひとつ、桑島法子さんの声の強さと艶。
ホントいいなーw すっごい好きだなーww

話が反れましたが、これは単に恋愛が良いというだけでなく
ストーリーも面白く、命を懸けた緊張感のある戦いを描きながら
恋愛を上手く織り交ぜられていることに非常に感心します。

この続きは完結編に続きます。
そっちはなんだか駆け足だし、画も綺麗になった分
動きの悪さが目立つし、ストーリーもなんだかあやふやだったような気さえします。
あとアニメオリジナルストーリーいくつか観たのですが
つまらなかったのでほとんど飛ばしました。

今になってかすかではあるけれど理解に近づける
数々の恋愛描写はとても素敵なものでした。


{netabare}


一番感動した恋愛描写はやはり桔梗です。

人でありながら人ではない。
桔梗はとても強い人でいつも清らかさと気品に満ちていた。
けれど犬夜叉に話しかける際に見せる女としての桔梗は
本人とは思えないほどに脆く、崩れやすく、そして悩んでいた。
巫女として自分を殺し、過ごしてきた幾年の月日。
その存在を汚さぬためにたくさんのしがらみを背負いこみ人の役に立った。
しかし頼られ、感謝されるのは巫女であって決して私ではなかった。
では私は一体何なのだ?巫女である以前に桔梗であるはずなのに。
みなが見ているのはこの巫女服をまとうこの肉体だけなのか。
ずっと私はこのままなのか。私が私でないまま一生を終えるのか。私は、、、
そんなときに犬夜叉に出逢った。
そして救われた。

悲しかったシーンが2つありました。
約束のあの日。先に着いた桔梗が四魂の玉の他にもう一つ手にしていました。
それは貝に入れてきた紅です。
巫女となりそのようなことが許されなかった。
けれど今日でそれも無効となる。
だから少しでも綺麗な状態で会おうとする桔梗。
犬夜叉のことを想い、紅をさす姿はもう見てられませんっ!(笑)
ああ涙がw

もう一つは桔梗の最期のシーンです。
あれだけの目にあっておきながら
「お前は来てくれた。それだけで良い。」
涙ドバドバでしたw
犬夜叉がもっと叫び散らすと思ったのですが冷静でしたね。
俺の方が酷かったw


桔梗も良いけど、やっぱり珊瑚も良いです。
声も表情も、弥勒に触られて怒るところもw
あのプロポーズのシーンはホントに良かった。
弥勒の言葉もしっかりしていたし
なによりも、珊瑚の不意に一直線に流れた涙が素晴らしかった。
あれがすべてを語ってますね。
そのあとの「もう浮気はしないよね」と言い寄ってくる珊瑚が可愛いー!

ホントに良い作品でした。原作買おうかな。

ちなみに笑い所で好きなくだりは
おじいちゃんから河童や龍のなんたらをもらったかごめと弟くんがすぐさま
「ブヨ、お食べ」と言って猫に食わせるくだりですw


{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

かごめは俺に教えてくれた。笑顔を、人を信じる心を。

2000年放映作品
七つの章167話

いつか観たいと思ってたアニメ
本来は長期アニメも一気に視聴して感想書くスタイルだけど、この作品は話数が多すぎる
そこでシリーズ毎に簡単にレビュー書く事にしました

壱の章 全26話
{netabare}かごめと犬夜叉が出会う
二人は四魂の玉を求め旅に出る
妖怪退治をしながら七宝や弥勒、珊瑚などと出会い仲間になる過程を描く
同時に兄であり敵でもある殺生丸、宿敵奈落ともこの章で出会い、何度か戦う場面も
キャラ設定はもろ高橋留美子色w
ツンデレヒロインと素直じゃない主人公設定でやらせたら一流だね
長編なだけあって序盤の出会いを丁寧にじっくり時間かけて描いてるから世界に没頭し易い
さてこれからどう物語が展開していくか楽しみなところだ♪
{/netabare}

弐の章 全30話
{netabare}桔梗と犬夜叉の物語が切ない。奈落と何度か闘うも決着付かず。
鉄砕牙の強化と犬夜叉が鉄砕牙を使いこなせる様になる為の修行がメイン
弥勒と珊瑚の恋仲も気になるところだ{/netabare}

参の章 全30話
{netabare}鉄砕牙がパワーアップし、それに伴い犬夜叉の力も増大する章
妖狼族の鋼牙を慕う菖蒲という女妖狼族が登場
これで恋の三角関係にも終止符か?
知らなかったけど菖蒲ってアニメオリジナルキャラなのね
正直言って同じパターンの繰り返しに飽きてきた参の章でした{/netabare}

四の章 全15話
{netabare}今回の章は1~3章までの約半分の話数。内容も本編から逸れた番外編的な話が多かった。邪見が可愛くて好きになった章だったw{/netabare}

伍の章 全24話
{netabare}七人隊篇。七人隊との戦いを描く。最初は退屈だったが、生き残りが蛮骨、蛇骨、睡骨になった辺りからは結構面白くなって来た
やはり敵キャラが魅力的だと物語も面白くなるね
ラストは奈落が復活していよいよクライマックスに向かって展開していくようだ
とは言え残りまだ40話くらいあるのか・・・{/netabare}

六の章&スペシャル2本 全34話
{netabare} 邪見:赤邪見、青邪見、黄邪見!
りん:うわー邪見様早口言葉うまーい!もう一回言って!
邪見:ヤダ
りん:えー

りん:邪見様〜♪邪見様〜♪どうしてどうして緑色〜♪
邪見:うるさい!黙っておれ!
りん:えー


駄目だこの2人のやり取りに萌えまくりだw {/netabare}

七の章 全8話
{netabare}最終章なだけあって面白かった
最後まで主人公犬夜叉チームより殺生丸一味の方が好きだったなw
中途半端な終わり方なのでここから先は完結編で楽しもう!{/netabare}

4年間に渡ってゴールデンタイムにTV放送された人気作
やっと観終わったけど長かった
途中かなりダレた感がありましたが4年分を一気に観たので仕方が無いでしょう
サンデーでの原作連載に追いついてしまっての終了の為中途半端な最終回でした
後の原作終了後に完結編で最後まで描き切っている

犬夜叉を演じるは山口勝平さん
らんま1/2の早乙女乱馬も演じてます
高橋留美子作品というイメージですが名探偵コナンの怪盗キッドなども山口さんですね

珊瑚役の桑島法子さん
古くはスレイヤーズのフィリア、機動戦艦ナデシコのミスマル・ユリアなど
最近ではヤマト2199の森雪なども演じられてます

弥勒役の辻谷耕史さん
無責任艦長タイラーのタイラーもやってます
他にもふしぎの海のナディアのエアトン伯爵など
なんか無責任な役柄が多いようなw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

弑羅魏優夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

何回見ても面白い!これぞ名作!!

私が小さい頃放送していたこのアニメですが、最近ふと思い出して急に見たくなりました。

*物語
 現代女子高生の「かごめ」が、ある日突然戦国時代に異世界トリップしてしまい、そこで出会った犬耳少年。出会った時は封印されていた彼ですが、「かごめ」によって封印は解け、そしてバラバラに砕け散った四魂のかけらを「かごめ」と共に探すことになります。笑いあり、ハラハラあり、胸キュンありの名作です。

*作画
 この頃だと、普通の作画です。ただ時折酷い作画崩壊が見受けられます(笑)

*声優
 たまに犬夜叉が何言ってるかわからない時がありますが(笑)、皆さん有名な方です。私はこのメンバーが一番ぴったりだと思います^^

*音楽
 OP・EDもいいですが、BGMは場面によって使う楽器も違ったりして個人的にすごく好きです。戦闘時の曲はとてもかっこよく、たまにギャグシーンでもシリアス曲を使用しているときはすごく笑えます。

*キャラの評価
 作者さん、よくぞここまで素敵なキャラを揃えてくださいました!!ほんとに皆いいキャラしてます。敵は敵で超上から目線だったり、阿呆だったりで面白いです。王道が出来上がった根源と思えるくらい?

かごめと犬夜叉と桔梗の三角関係もハラハラしてて好きですが、かごめを犬夜叉とコウガで取り合う姿も好きです(笑) たまに、「犬夜叉はっきりしろよ~」とツッコミたい部分もありますが、それもこの作品の良さなのでニコニコと受け入れて見ています。毎日少しずつ見ていきたい人にオススメです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

63.8 3 戦国時代でバトルなアニメランキング3位
BRAVE10 [ブレイブテン](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (479)
2597人が棚に入れました
時は戦国――関ヶ原の戦いが始まる約1年前のこと。信ずるべき道を見出せずに生きていた若き伊賀忍者・霧隠才蔵(キリガクレサイゾウ)は、出雲から逃げてきた巫女・伊佐那海(イサナミ)が刺客に襲われるところに出くわす。伊佐那海は徳川家康の手の襲撃者に出雲大社の全てを焼かれ、信州の真田幸村(サナダユキムラ)を頼ろうとしているところであった。一方、その真田幸村は、乱世の切り札となる10人の強者―「真田十勇士」(サナダジュウユウシ)を集めようとしていた。
続々と集結する猛者たちが繰り広げる戦いの中で、伊佐那海に
秘められた不思議な力が発動して・・・?!史上最高に美しい、華麗なる真田十勇士! この10人が歴史を変える力となる・・・!
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

外見はいいけど中身がね、羊質虎皮とはこの事です(^▽^;)

■BRAVE10ってこんなアニメです (`・∀・´)!!
『真田十勇士』を題材にしたアニメなので知ってる人はわかりますね♪
おそらくストーリーは、真田幸村(信繁)に仕えた10人の勇士達が、大阪の役で宿敵徳川家康に挑んでいくという内容なのでしょうね♪
十勇士のメンバーの中で名前が変わっててわかり辛いのが、ヒロイン役の伊佐那海[isanami]ちゃんが三好伊三入道で、アナスタシアが穴山小介って事ですねw
他のメンバーはそのまんまの名前で登場するのでイメージしやすいかも知れませんね♪


■BRAVE10と出逢った日の日記 φ(・・*)ゞ
間違いなくこの作品は完走することでしょうw
えっ何故かって…モジ(((*´ε` *)(* ´З`*)))モジ
豪華声優陣ですしねぇー(● ̄▽ ̄●;)ゞキャラもカッコいいし♪
もちろん歴史物が好きって事もあるんですけどね!
女性キャラでは伊佐那海ちゃんもそーとー可愛いので、アナスタシアの登場までは伊佐那海ちゃん一人勝ちってところでしょうねw

キャラ毎に特殊な能力や武器などの演出も現代風にアレンジされていて戦闘シーンを盛り上げてくれそうな気がします♪
女性キャラを二人十勇士に設定してる事からも、彼女達がストーリーのアクセントになって行くのかなぁって印象も受けました!
現代アニメ風にアレンジされた『真田十勇士』をしっかり観せてもらいたいと思ってます(๑・`ω´・๑)


■総評
今風に洗練されたキャラデザと作風に、百戦錬磨の豪華声優陣の演技力でどんな『真田十勇士』が見られるのか結構期待していました。
そんな期待を見事に裏切ってくれましたね・・・( #` ¬´#) ノ コラ-!
『BRAVE10』を料理で例えるなら…c(゚^ ゚*;)ウーン…あっさり、さっぱり、うす味時短クッキングってところでしょうか(^▽^;)
どんなに良い食材を揃えても、どんなに高価な調味料をつかっても、出来上がりまでのプロセスが粗雑だと美味しい物ってできないんですよね。
とにかく雰囲気はあるけど言葉の重みもが無ければ、ストーリーに深みも感じられない内容でした(/∇≦\)アチャ-!

真田幸村が真田十勇士を集める過程のストーリーを描いているのですが、1クール12話の枠で収めようとしたことがそもそもの間違いだったと思うのです!
ちなみに、NHKで真田十勇士の人形劇なんて第435話もあったんですからね.....∑ヾ(;゚□゚)ノスゲーーー!!
オリジナリティあふれる面白みのある真田十勇士の物語を作ろうとするのであれば、真田と勇士一人ひとりの関係をもっと深く描くべきだったんじゃないのかなぁってねd(・・〃)?
鎌之助なんて、ただ才蔵にくっついてきて「これもなんかの縁だし」みたいな感じでしょ(^.^;
才蔵になんでそんなに固執しているのかもイマイチ不明だしねw
とにかくノリが軽いから、出会いがあれば誰でもいいの?って印象でした…
伊佐那海ちゃんの恋心の描き方も雑でしたね…
一目惚れにしてもねぇ…いきなりLOVE度MAXってのはちょっと面白みに欠けちゃうよぉ...アラアラ('-'*)ウフフ
挙げ句の果ては、ラストの戦闘シーンですね…
{netabare}
伊佐那海ちゃんの闇の力に半蔵が突っ込んで勝手に死んじゃったり…
瀕死状態の勇士達が闇の力のお陰?でいきなり復活したり…
{/netabare}
とにかくあっけない逆転劇に(゚O゚;エッ! エッ!(゚ρ゚;∑(・◇・*;)エェー!?でした!
個々の戦闘シーンの演出はスピード感があって良かったのにね♪

本作品はストーリーを楽しむというよりもプロローグ的なシナリオ構成なので、どうせならもっと凝縮してOVAで制作した方が良かったかも知れませんね。
それで真田十勇士が全員揃ってるところから、大阪の陣での活躍とかをTVアニメ化でスタートされればよかったのにって思います
原作の方はストーリーが続いているようなので、もし2期あるようなら人間模様をもっとしっかり描写して欲しいです(*・人・*) オ・ネ・ガ・イ♪


■おまけ
伊佐那海ちゃんのかんざし『奇魂(くしみたま)』についてちょっとメモφ(≧▽≦)モメモメ
神様って荒魂(あらみたま)と和魂(にきみたま)っていう2つの霊魂をもってるんだって♪
「神の祟」は荒魂を表していて、「神の加護」は和魂を表しているんです(・0・。)
和魂はさらに幸魂(さちみたま)と奇魂(くしみたま)2つに分けられてて、前者は人々に直接的な幸を与えていて、後者は奇跡的な幸を与えているんですって♪
ちなみに一霊四魂って言う心の構造を表す思想があって、人の心もこの「荒魂」「和魂」「幸魂」「奇魂」のバランスによって支配されているんですよ (^ー'*)b

BRAVE10で「奇魂」はとっても禍々しい闇の力として描かれていたみたいですけど、どんな意図があったんでしょうね?
ちょっと気になるので続きは2期かな・・・!?


■MUSIC♫
OP曲『精霊飛来』
 【歌】霧隠才蔵(小野大輔)、猿飛佐助(柿原徹也)
OP曲『天下を躍る』
 【歌】真田幸村(森川智之)、海野六郎(神谷浩史)
 どちらも90年代の日本のロックシーンを思い出すようなノスタルジックなナンバーでした♪


ED曲『艶男。-adeosu-』
 【歌】ADAPTER。
 ベースとギターとドラムと三味線のセッションはかなり新鮮な印象を与えてくれました(o^-')b
 まず三味線を使って「和」を演出しているのが第一のポイントです♪
 ヴォイスチェンジャーをつかってテクノポップ風にアレンジされているところも注目♪
 疾走感溢れるデジタルチューンサウンドを是非d(*'-'*)b


2012.01.21・第一の手記
2012.08.17・第二の手記

投稿 : 2024/06/01
♥ : 38
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

真田十勇士?否、これは鎌之介を愛でるアニメです(*´Д`)

最初から分かってました、「釣り」だって事は!
だから釣られてやりました、美味そうだったし(*´∀`*)
それは、男性諸君にも言える事ですよー!
可愛い巫女だったり、
プルプルのくノ一だって登場しちゃいます♥

え?真田十勇士?「知りません( ー`дー´)キリッ」
むしろ、知らないと楽しめないの?
否、「真田幸村を護衛する、10人の家臣」的な感覚でよかとです!
私は、その程度のスキルで観てました♪
初心者の私が察するに、むしろ、あんま関係ないんじゃね?
逆に意識して観た方が違和感がありそうな感じじゃね?

だって、服部半蔵ボディピ!何連してんの?
現代のうちだってバーベル2個だよ(;´∀`)みたいなw
ちなみに、時代は関ヶ原の戦いの1年前、
安土桃山時代の世界観で描いておられます!
そんな時代からピアスの文化はあったのでしょうか?
おまけに、衣装が妙に透け透けで、エロいっす!(注:半蔵は、もち男!)
そんな事を言い出したら、くノ一のアナスタシア・通称「アナ」
なんて とんでもなくエロいし、露出度高めのわがままばでぇですがw
(原作1巻を立ち読みしましたが、原作では真っ裸のシーンがありましたが、
アニメでは規制されてました・・(´;ω;`) ww)
何でか、脇役の半蔵と、十勇士の一人のアナの話をつらつらと書いてしまいましたが・・

私が最も語りたい事はそんな事ではなく、
真田十勇士の一人で、実際に存在したとされる「由利鎌之介」たん・・に関してです♥
彼?彼女?は3話で初めて登場しますが、
最初は、ただのイカレた野郎かと思ってたんですよね。
でも、あるシーンで顔を赤らめた時に全部持ってかれました(*゚∀゚)=3ハァハァ
もうそこから、鎌に夢中ですよ!で、6話の温泉ですよ!mana撃沈すよ!まさか鎌が・・
{netabare} 女の子だったなんてー!?(wikiによると、性別不明)余計萌えるじゃねぇか!w
ISのシャルよろしく、 男の子だと思ってた子が実は女の子だったと、いう状況に私は弱い模様。
(もしかしたら違うかもしれませんが、鎌のあの身体つき絶対女の子です(・∀・)ニヤニヤ)
{/netabare}
更に好きになりました、可愛い過ぎる見事なツンデレキャラです♥
まぁ、「ツン」の部分がツン過ぎて怖い位ですがね~何てったって鎖鎌振り回してますからww
ちなみに声は「高城元気さん」♫

そんな感じで、徐々に集まって行く十勇士メンバーなんて気にもならず、
鎌ばっか観て(・∀・)ニヤニヤしてましたww
(いや、1人だけ突っ込みたい!根津甚八、君は独眼竜か、はたまた三刀流の海賊か?(´・ω`・)エッ?w)
11話とか、鎌ファンにはたまんなかったですねぇ!
どこかの黒執事かと思いましたがw
って、肝心な主人公やら真田幸村の事は完全そっちのけ!
他にも突っ込みたいキャラばっか出てきますが、勝手にやってて状態でしたねw

基本、作画は美しくて、みんなかっこ、かわいいです!
おまけに声優人も豪華で、これは素敵なワンダーランドです☆

そして、ストーリーについて一言だけ言いたい事が・・
なんだかやっと十人集まって、もしや、戦か?
って感じの真田幸村の伏線のような台詞で終わっちゃいましたが、続きあり?
私は是非希望します!!これからが面白くなりそぉですし♪

肝心なとこを突っ込むのを忘れたので最後に・・
あのOPはなんですか?
基本、「精霊飛来 」:霧隠才蔵(小野大輔)+猿飛佐助(柿原徹也)
たまに、「天下を躍る」:真田幸村(森川智之)+海野六郎(神谷浩史)
2曲とも もう何と言うか、格好良すぎて笑っちゃいますよね(´;ω;`)アハハ・・
あんな濃いアニソンを聴いたのは、初めてだったかもしれませんw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この先にある戦いを前にした序章

時代は関ヶ原の戦いが始まるおよそ1年前。
伊賀の忍者 霧隠才蔵が、出雲の巫女伊佐那海と
出会うところから物語はスタート。
彼女は信州の真田幸村を頼ろうとしているところであり、
真田幸村は10人の同志を集めている最中だった。
出雲で何が起きていたのか、伊佐那海が付け狙われる理由は?
真田幸村の本当の思惑とは?伊佐那海に秘められた力とは?

やがて揃う10人に陰謀が・・・というお話。

真田十勇士の物語は子供の頃から好きだったので、
放送開始前からとても楽しみにしていたのだけれど、
1話ごとに新たな人物とバトルしては1人ずつ勇士を
集めていく・・というそのスピードのゆるさに、
なんだ、10人集まってから活躍する話ではないのかと
少々落胆し、実は5話あたりで一度断念してしまった。
でも、軒並み今期のアニメが最終回を迎え、
この作品を最後まで観ていないことがなんとなく気がかりで、
昨日、5話から最終話まで一気に視聴を終えたというわけ。

史実に忠実に基づくのは、所詮無理なようだったので、
戦国時代の名のある人々をベースにしたフィクション活劇として
あたたかく見守ることにした。

キャラデザはなかなかカッコ良く、まぁ個人的には
どうなのその服装?って部分も無きにしも非ずではあったものの、
先日出かけた京都の太秦にある東映映画村で、
このBRAVE10のコスプレをした男女含む、多くのレイヤーさんたちに
出くわし、やっぱり人気あるのだなぁとw
アニメのキャラデザを考える時、フィギュアやグッズなどの
商品化だけでなく、やっぱり彼らの存在も意識して
作られている部分は大いにあるのかもしれないなと、
あらためて思ったりして。

また、出演されている声優さんも豪華だし、
挿入曲などの音楽はけっこう好みだったし、
女性向けと言われがちな雰囲気は確かにあるものの、
自分はそれだからといって敬遠するよりむしろ、そういう作品も
どんどん観て楽しめる部分を探したい派なので、
それぞれに立っていたキャラも魅力は充分あったと感じる。
結果的には、楽しめる部分がたくさんあったということ、
そこはしっかり、ここに書いておきたいと思う。

ただ最後、え~~この先の話が観たかったんだよ。。。と
思ってしまったので、もしかしたら2期があるのかも???
もしあるなら、2期のほうには飛びつきますw


■キャスト■

霧隠才蔵 (小野大輔)
伊佐那海 (佐藤利奈)
猿飛佐助 (柿原徹也)
海野六郎 (神谷浩史)
アナスタシア(浅川悠)
筧 十蔵 (置鮎龍太郎)
由利鎌之介(高城元気)
三好清海入道(庄司宇芽香)
望月六郎 (橘田いずみ)
根津甚八 (中井和哉)

真田幸村 (森川智之)
伊達政宗 (子安武人)
石田三成 (緑川光)
直江兼続 (三木眞一郎)

服部半蔵 (櫻井孝弘)


投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

80.2 4 戦国時代でバトルなアニメランキング4位
どろろ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (529)
2180人が棚に入れました
時は戦国時代、武⼠の醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、⽣まれて来るわが⼦の体を⻤神に与えてしまう。そうして⽣まれた⼦供は、命以外すべての⾝体を奪われており、川に流され捨てられてしまう。時は流れ、戦の世を旅する少年・百⻤丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた⾚ん坊の、成⻑した姿であった…。

声優・キャラクター
鈴木拡樹、鈴木梨央、佐々木睦、内田直哉、千葉翔也、大塚明夫、中村千絵、麦人
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

何故に今頃リメイクか分からないけど、とにかくホゲホゲタラタラホゲタラポン!(ひょっとして作品登場後、半世紀記念?)

2019.01.23 初見印象◎

東京オリンピックも終わった翌年の1965年(昭和40年)以降、水木しげる御大の「墓場鬼太郎」が「ゲゲゲの鬼太郎」に改題連載され、人に害をなす妖怪を退治する鬼太郎のブームがジワジワ浸透してきた頃、
戦後コミック・アニメの先駆者&神様と言われつつも同業漫画家の才能に何かと嫉妬深い手塚先生。(楳図かずお先生や石ノ森章太郎先生とか、他にも色々の方々に対しても)
「ボクにだってね、コレぐらいの事はやれるんですよ!」と対抗して生み出されたのが『どろろ』ではなかろうかという『噂』も最近では囁かれてます。(あくまで『噂』です)
そして1967年(昭和42年)、少年サンデーにて漫画「どろろ」連載開始。でも暗いストーリーに不評だったらしいです。 ああ、あれから半世紀。(ホント、50年も経ったんだ!)
言わずと知れた手塚先生の異色作で、何かと主人公を逆境に追い込み追い詰め、どん底から這い上がる「生命力の強さ・尊さ・美しさ」を謳(うた)う『手塚テイスト』作品の一つ。(ホント手塚漫画って作品により読んでて何度心が折れそうになったやら)。

・1969年(昭和44年)には白黒アニメ。劇中の男性コーラス(「ん~ん~ん~ん~・・・」っていう暗いコーラスのアレ)も相まって、子供向けTV漫画(アニメ)なのに「物凄く暗い」仕上がりでやや不評。
・2004年(平成16年)のプレステ2では「無限の住人」の沙村広明先生がキャラデザしたゲームが出たり、
・2007年(平成19年)には妻夫木くん主演の実写映画になったり、
・2000年以降から、たま~に舞台演劇にもなったり、
・成長した「どろろ」が「ドロロンえん魔くん」と一緒に「百鬼丸」を探す旅をする永井先生の漫画が出たり、
未だ何かしら『尾を引く』作品。(白黒アニメは一応完結した〆方にしたものの原作漫画や映画は未完で終わっており、何かしらモヤモヤした感じが作品にふれた人それぞれの妄想を掻き立てるのでしょうか?)

そんな「どろろ」が2019年1月から放送。アニメーション制作は「MAPPA」と「手塚プロダクション」。製作は「ツインエンジン」と『質』が高そうです。
リメイクにあたって色々改変(改正)&ディティール設定なんかもあり、原作で不明瞭だったところが付加したストーリーで描かれて見応えありそうですネ。

身体部位を奪った妖怪を倒して取り戻す百鬼丸の物語ですが、勧善懲悪色がやや濃いめの鬼太郎と違い「人の業」の深さを描いているので今回も暗そうです。

三話まで見て、{netabare}
・原作と違い今回の百鬼丸は、序盤「会話に近い意思疎通(テレパス)」が出来ず「魂の色」を感じて敵味方を判別することしかできないので、声も出せずコミュニケーションはかなり不憫。少しづつ『人の心』を創り出すような今後の成長が注目。
・原作ではゲスト扱いだった盲目の琵琶法師で居合いも嗜む琵琶丸が準レギュラー?でもスートリー進行を助けるような役回りは好感。
・原作で百鬼丸が恋した(愛した)戦災孤児の世話をしている未央(みお)。OPやPVで意味ありげに出てるので彼女の登場に見る前から心が痛みます。(若い頃、原作読んだ時に軽いトラウマになったもんです)
・百鬼丸の育ての父・寿海が何故『侍』を辞めて医者になったかというエピソードが熱い!しかもCVは医者だけにブラック・ジャック(大塚明夫)と何か嬉しい。(笑)
・残酷な戦乱描写もさることながら、戦災で手足を無くした子供の描写もあり、今回何故「地上波放送」されないのか納得。(暇な「クレーマー趣味」の輩を煽らない対応策?)
・百鬼丸の両腕の仕込み刀。長さが収まりきらないのか、肘からハミ出ている感じがちょっとリアルで面白い。
などなど。{/netabare}
「ヘタな仕事」はしたくない意気込みが感じられるますし今後も期待出来そうです。

幼少時は子供特有の憧憬で仕込み刀の百鬼丸がカッコよく見えたもんですが、年を経た今では生まれながらに親の業を背負い、身体部位が戻る度に激痛でのたうち回り、そうまでして「人」になろうとする姿を見ていると色んな意味で心苦しいです。

さて、
・PVにも出てた「妖刀・似蛭(ニヒルって・・・)」にとり憑かれ、凶剣鬼となった仁木田之介(にき たのすけ)と百鬼丸との対決。
・「どろろ」は何故{netabare}女の子なのに「男の子(生意気なクソガキ)」のフリ{/netabare}をしなければならなったのか?(大体皆さんご存知でしょう?)
・どろろの両親、盗賊集団の頭だった火袋(ひぶくろ:手塚スターシステムのブーン)とその妻・お自夜(おじや)の末路。
・OPにも出てた盗賊集団の裏切り者・イタチ(手塚スターシステムのハム・エッグ)の策謀(野望)。
・実の兄弟と知らずに邂逅、そして敵対してしまう百鬼丸と弟・多宝丸(たほうまる:蟹頭)の行く末。
・因縁の実父・醍醐景光(だいごかげみつ)と実母・縫の方(ぬいのかた)と百鬼丸の運命は?
・百鬼丸は果たして『人』に成ることが出来るのか?(何か「ダーク・ピノキオ」みたいに思えてきた)

と、色々ドラマイベントはありますが、どんな風に味付け調理した仕上がりになるか今後も楽しみです。



2019.07.15
【感想あにこれ・・・じゃなかった。あれこれ】
現代風解釈と創意工夫を盛り込んで良作の部類であったと思います。自分は満足です。 ただ、キャラたちの「物分かりが良過ぎる」展開がチョット不自然すぎたように思えます。なので予想して身構える程『鬱』な感じはしなかったです。

自分で言っててなんですが「ピノキオ」的ファクターも少しありましたね。
百鬼丸→ピノキオ
どろろ→コオロギの幽霊・ジミニイ(ジェミニ)
寿海→ゼペット爺さん
{netabare}
[百鬼丸]
これまでの百鬼丸と違い、「ニヒルで物憂げで危ないお兄ちゃん」ではなく「本能に生きる無垢なモノ」というようなキャラ設定。当初は声も出せず、声を取り戻しても「言葉」を知らないのでカタコトで少ししか話せないまどろっこしさが「リアル」でイイ。
対人、対物の識別を『魂の色』で感じるというアイデアはよかったですネ。敵意あるモノに対しては視聴者側にも解るように小さな「赤い炎の数」で判るという、まさに『人間ドミネーター(サイコパスガ規定値ヲ超エテイマス。執行対象デス)』(笑) 人体欠損部位も48カ所から12カ所に変更されてるのも何となく納得いく設定(そら、48カ所もなかったら生きてられないって!)。
様々な経験で取り戻していく「体」、育まれていく「心」。本来あるべき「人」になっていく百鬼丸。しかし最後の試練は・・・鬼気的なもので、一歩間違えれば「闇堕ち」でした。
声は2019年の舞台版・百鬼丸と同じ鈴木拡樹さん。セリフ殆ど無いですが悪くはないです。

[どろろ]
もう大体ネタバレされてる様に「女の子」です。父母を死に追いやった「侍社会」を憎み、無鉄砲・啖呵と威勢だけは一人前で天涯孤独。女々しさで生きられるほど世間は甘くなく、男装で悪業(コソ泥稼業)をしてまで生き抜こうとするバイタリティー。原作では「バカなクソガキ」でしたが、今回は小さいながらも百鬼丸を気遣う母性(女性?)的な面や、社会体制(民百姓の暮らしなど)を真剣に想い悩み考える「賢さ」がステキ!
声は鈴木梨央さん。本業は子役からの俳優・タレント業ですが、それほど悪くはなく良かったと思います。「下手クソなのに無理くり入れたアイドル」よりは!「滑舌悪いのに採用されるタレント」よりはっっ!!!(笑)

[寿海・琵琶丸]
かつては武士だった寿海。戦さ(殺傷)に無常を感じ、武士を辞めて大陸(朝鮮か中国?)に渡航して医術を学び、「白」一族からはからくり人形の技術を習得。(ココは嘘です。でも時代的に白銀・金兄弟が西欧目指したのもこの時期かも。)(笑)
帰国後は戦場で「かたわ(身体を切り落とされた)」の遺体に義手義足を取り付け五体満足の「人の姿」にして供養したり。戦傷で無くした手足を義手義足で補う治療医師を行い戦没者に対しての贖罪のような生活・・・う~ん、業が深いような・・・
原作では、この頃の医術って「薬湯」が主流なのに対し、寿海は「外科」をを行う「異端医師」なので、人里離れたところに居を構えてたんだけどね。

気がついたら何故かいる琵琶丸。困った時に現れる琵琶丸。出てくる度に禅問答みたいな「道」を示す名バイプレーヤー。(笑) 全盲なので視界が百鬼丸と「同じ」というのも面白い。

[未央]
「相愛同士は結ばれず、悲運を乗り越えてこそ人間賛歌」という手塚トラウマの一つ。(苦笑) 幼少時、原作読んでび未央が百鬼丸に「汚れた女」という告白の意味が良くわからなかったのですが、大人になって察しがつき、今回気を引き締めてみましたが・・・やはり辛かった~~。(泣)
劇中歌「赤い花白い花」は昭和童謡なので作品(時代的)に合っていたかたというと・・・私個人としては△デス。

醍醐家の人々
[醍醐景光]
原作では野心の強い憎たらしい「外道暴君」でした。今回は領地の君主としてやや人間味ある感じに思えます。作中寡黙なシーンになると、ヤってしまった事(生まれたばかりの息子を鬼神に貢いだ)への後悔やら、贖罪やら、無かった事にしようと払拭する思いやらが、普段の固い表情からジワジワ伝わってきそうでした。毎度作品によってオチが違う景光。今回は・・・コレでもアリかなと思います。

[縫の方]
悲しい程典型的な普通の女(ひと)。身を痛めて産んだ我が子が人の姿をしてなくても慈しみ、しかし家長・景光の命で泣く泣く手放した事への後悔と懺悔。
運命の再開で叫んだセリフ。「百鬼丸!許してください!わたくしは・・・わたくしは!・・・そなたを・・・救えませぬ!」。コレは心底身につまされる思いです。それでもなお、「母」の愛は強かった(?) 終盤は結構立ち回ってくれました。

[多宝丸]
どろろに次いで準々主役。原作では武家社会にふんぞり返った憎らしい若き暴君でしたが、真っ当に次期・醍醐家当主になるべく日々研鑽し、国(領地)と領民を思い、歳の近い戦災孤児・陸奥、兵庫の姉弟を幼少時から従者に付けて人間味ある若様ぶりに成長してきました。が、ただ気になるのは頑張っても母・縫の方が自分を気にかけてくれないこと。その原因となる百鬼丸が現れると・・・兄が居たことに嬉しかったのもつかの間、
・百鬼丸が鬼神を倒して体を取り戻す度に醍醐の土地は疲弊していく。
・母の憂いの原因は実兄・百鬼丸への愛のみにあった。
という事実に、
・領主としての使命感20%
・母の愛を独り占めされてるような嫉妬感80%
ぐらいの比率(笑)で執拗に百鬼丸と対立。いろいろガンバッたんだけど・・・ものすごく不憫で可哀想な役まわりでした。

でも城下町でお団子喰ったら、ちゃんと銭は払おうね。(笑)

[オリジナル・エピソード]
幾話かアニオリがありましたが、
第七話「絡新婦」
女性型人外と若者(男)のなれそめ話ってケッコウ好き!

第十九話「天邪鬼」
終盤間際なのに、イキナリの手塚ギャグ・テイストの投入!ヒョウタンツギにスパイダー(オムカエデゴンス)まで出てくるとは!!(笑)
{/netabare}
厳密にツッコめば甘々なトコロも多少ありますが、リメイク物として設定や時代考証など割と丁寧に作り込んでた部類だったと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

This is Japanimation

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
日本で、近年に制作されたアニメの中で、「外国人にオススメしたいアニメ」と言われたら、本作を勧めます。

それは、「最近のアニメで一番面白い」というのではなく、「外国人が喜びそう」という観点です(やや安易ですが)。

例えば私は、食べ物の中でラーメンが一番好きで、日本のラーメンはもはや日本食と言って良いレベルに昇華されているとは思うものの、やはり、「外国人にいきなりラーメン屋を勧めるか」といえば、その勇気はなく。もっとベーシックな和食(の中で旨い店)を勧めるでしょう。

そないな感じです。

作画は、ディズニーやピクサーのようなポップさや、ジブリのような幻想的な美しさがあるわけではありません。が、日本のアニメ独特の格好良さがありました。世界観など、やはり外国人にウケるものに感じます。

原作漫画は、多分大昔(小学校低学年の時)に1度読んでいるはずですが、内容はほぼ忘れています。薄い記憶頼りですが、多分、アニメ化にあたり、かなり簡略化し、現代風にしているように思います。この辺は、賛否あるでしょうね(私はまた別物として楽しめました)。

もし、視聴のポイントを言うなら、「部屋を暗くして近づいて観てね」ですかねw(画面をいっぱいに感じてほしい)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「人になることは、人として生きることは、不幸なことなのか?」

そんな問題提起を感じました。

百鬼丸が体を取り戻す瞬間に、初めて得た感覚は大抵、「苦痛」であった。感覚が戻れば、切られた痛み。聴覚が戻れば、雨音に啜り泣きの声。嗅覚が戻れば、硫黄の悪臭。両手が戻れば、血に濡れた武器を持つ。

それでも、それでも百鬼丸は、自身の体を取り戻そうとする。それは、利便性や復讐などではなく、もはや、「性(さが)」。本人にも分からない、どうにもコントロールできない、「熱いなにか」が、百鬼丸を突き動かしていた。

それは、生物として根元的な、「生きる」という意志。最後に目(全身)を取り戻した時、見たものは、母の姿に夕景に、どろろ。全て、美しいものだった。わずかな、救い。

そういう意味では、圧倒的なまでの、「生命讃歌」だった。

原作をちゃんと読んでいないので、手塚先生がこの作品に何を込めたかは分からない。でも、アニメを観た限り、そう感じた。

他にも、考えるべき事柄は多過ぎて、1回観た程度ではまとめきれない。

例えば母親。多宝丸の件に関しては、明らかに母親の愛情不足なのだが、もしかして、百鬼丸は「愛した男の子供」であり、多宝丸は「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。

例えば、多宝丸。彼はたくさんの「宝」を持っていたが、最も大切な「愛」をもっていなかった。それは不幸ではあるが、百鬼丸からすれば、また一般の庶民からすれば、「金持ちの無いものねだり」にも感じられる。結局、人間とは、どこまでいっても「足りない」ものなのだろうか。だとしたら、業が深い。

他にも、イタチの死に様、というより生き様は、たんなる悪役と切り捨てられ無いだけの印象を残してくれた。善人も悪行を成すし、悪人も善行を成す。そんな人間の矛盾を感じさせてくれた。

みよ姉も、たんなるゲストキャラとは言えないだけの印象を残してくれた。最後まで汚れずに死んだお自夜(どろろの母)も立派だし、汚れながらも生きようとしたみよも立派だった。この辺は、簡単に良し悪しで語れるものではないだろう。

この色々と五月蝿いご時世に、よくこの原作をアニメ化したなと、感心。勿論、身体に障害を抱えた方にとっては、心が痛む内容であり、許せない部分も多分にあるのではないかと心配する。でも、やはり「表現する」という部分において、力がある原作であることは間違いなく、清濁併せ飲む覚悟で、後世に残すべき作品だろうと思った。

まあ、「人として生きる上で追求すべき普遍的なテーマ」ならまだしも、「アニメ」という「娯楽」において、あまりに「尖った主張」をすること自体は、好きじゃないんだけどさ。
{/netabare}

【余談~ 作品における原作者の影響 ~】
{netabare}
以前、私の大好きな小説家が覚醒剤で逮捕された。そして、本屋から彼の本が消えた。

勿論、覚醒剤は悪いことだ。覚醒剤をやった彼も悪い。きちんと罪を償うべきで、いくらファンだからといって、擁護する気は1㎜もない。

でも、彼の生み出してきた作品に罪があるかと言われたら、私は「ない」と思っている。

勿論、「クソみたいな彼が書いた本はクソだから読みたくない」と思うのも、自由。本屋も商売だから、彼の本を置かないのも、自由。

でも、それ言い始めたら、芥川や太宰の本なんか1冊も置けないでしょ。なんで、芥川や太宰は許されて、彼は許されないんだろうか?

それは勿論、「格」が違うから。

芥川や太宰なんかは、なんていうかもう、「絶対的な是」なんだろうね、国民の中で。芥川や太宰は、もう、「芥川龍之介」や「太宰治」という「存在、ジャンル」であり、「人」としての枠組、常識に当てはめる必要もない。

であるならば、同じように、「手塚治虫」もまた、「絶対的な是」と言える格があるだろう。だからこそ、このような「問題作」もスルーされる。

私が何を言いたいかと言うと、「それで良い」ということ。

芥川や太宰の小説も、手塚治虫の漫画も、全てが道徳的というわけではない。中には、差別的なもの、犯罪まがいのものもあるだろう。でも、それを「臭いものに蓋をする」ように、全てを「無かったこと」にするのが正しいとは、どうにも思えない。

小さい子に読んで聞かせる絵本や童話を、全て「良い話」にするより、「恐い話」や「悲しい話」を混ぜた方が、豊かな情操が育まれるとも聞く。保育園の角という角の全てに柔らかいスポンジを取り付ければ、確かに保育園では怪我はしないが、無闇に走ると痛い思いをするという学びは得られなくなる(勿論、それで死んでしまったら最悪だし、幼い内から汚いモノに触れすぎ、他人を平気で傷付けるようになってもいけない。この辺のバランスは難しいところではあるのだが)。

話を初めに戻すと、私は、芥川の作品も太宰の作品も手塚治虫の作品も、もっといえば、過ちを犯したの彼の作品も、生み出されたモノ(作品)は出来る限り後世に残すべき、伝えていくべきだと思っているということ。

あくまで、フィクションはフィクション。それ自体に人を傷付ける力はない。

人を傷付けるとしたら、そういうものに影響された、人だ。常に。

それが毒なのか薬なのか、それは個人が、あるいは後世の人が判断すれば良い。私たちは、正しく取捨選択するだけの価値観や倫理観、知性を磨けば、それで良い。かめはめ波で人は殺せるが、かめはめ波を実際に撃とうと思う、人を殺そうと思うバカを育てなければ、それで良い。

どろろ のアニメ1作目は、「大人の事情」により、ほとんど再放送されないと聞いた。そんな「問題作」を、これほど高いクオリティで再アニメ化した制作陣に、拍手を送りたい。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
スタートからいきなり深いな。仏への疑心が生まれる前に死ねるのが救い、って、もう疑心は生まれているわけね。

戦闘シーンは、よく動くな~。

前期のグリッドマンでも感じたが、やはり、「ガチの熱量」で作るアニメは、面白い。

2話目 ☆3
焼き魚に驚く、つまり、命が見える。魂の色。話の筋としてはよくある話。自らの身体を取り戻す話。

3話目 ☆4
かなりグロいんだけど、なぜだろう、グロさを感じないのは。古典的な話しがきっちりハマってるんだよな。まあ、そもそも古いんだけど。大陸で学んだという設定がな、オーバーテクノロジーだよな。二組の親子の対比。

化け物が人の器官や感覚を欲しがる理由。痛覚戻りは、この段階では不利だろうな。

4話目 ☆4
聴覚を取り戻し、最初に聞いたのが、雨音と啜り泣きか。

5話目 ☆4
みよ姉、川でナニを新って洗っていたか、だよな。身体を売っていても、魂は綺麗なんだな。歌も美しい。みよ姉、死亡フラグだよな~。得るものがあれば、失うものもある。

6話目 ☆5
痣? 性病? 田んぼを持つのが、夢、か。死んでも身体を売らなかったおっ母ちゃんも偉いけど、身体を売ってまでも生きるみよ姉も同じくらい偉い。

足、戻るもんなの?

心は取り戻したの? それとも元からあって、身体を取り戻したことで復活したの?

性善説、性悪説、そんなところかな?

7話目 ☆4
愛を知り、魂が浄化されるアヤカシ。ますます、性悪説だな。最後の蜘蛛といい、一話目の羅生門感といい、このへんは芥川オマージュなのかな?

8話目 ☆3
なんか前向き過ぎるが、サルは、死というものを身近に感じてきてたかな? と思わせての、夜泣き。緩急が上手い。初めて人間の感覚が役に立ったな。ただ、あの高さから落ちたら死ぬよね。初めてかいだ臭いが硫黄、悪臭か。

9話目 ☆4
どろろの過去。母の強さ。餓死、か。厳しいな。なぜか、ラブコメの波動が(笑)

10話目 ☆4
多宝丸、お坊ちゃんだけど、なかなか優秀。

11話目 ☆4
百鬼丸も、赤くなる。生きていくことは、汚れていくこと。

12話目 ☆4
確かに、言い分としては、分かるんだよな。因果だね~。

13話目 ☆3
新OPも格好良いね。EDは一期の方が好き。 背中に地図。ストーリーが動くかな?

14話目 ☆4
金があれば、余裕ができ、未来を考えられる。その通りだな。

15話目 ☆4
平和な村の様子は、コミカルで、どこか浮世離れしている。作り物の世界のよう。妖怪か、神か。背骨が戻ったか。

16話目☆4
イタチのキャラは、なんだか難しいな。基本的に悪役だが、それだけでもなく。正直、というところかな。

17話目 ☆4
狼狽するどろろ。いよいよ、真実に近づく?

18話目 ☆5
イタチの生きざま、死にざま。良し悪しではなく、ひとつの真実。敵キャラとして、かなり記憶に残るキャラとなった。

19話目 ☆4
珍しい、コメディタッチ。オチまで含めて、素敵な話だったな。こんなんも、箸休めには良いな。

20話目☆3
作画力、落ちてきたな~。

21話目☆4
シリアス、シリアス。らしくはなってきた。

22話目☆4
魔神の力に手を出したらね。壮絶な最後。執着。人とはなんだ? おいらが、手足になる、目になる、だから鬼になるな。母親がな、多宝丸に愛情を注がなかったから、こうなる。でも、もしかして百鬼丸は、「愛した男の子供」であり、多宝丸は、「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。あってもなくても、足りない。思えば、鬼神も人間になりたかっただけ。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

成長の在処

*微修正



手塚治虫のマンガ『どろろ』の再アニメ化。

1969年の白黒アニメのリメイクではないが、それでもあの主題歌はどこかで挿入して欲しかった気がする。
「主題」を歌うものとしてのTVアニメ「主題歌」の傑作の一つと思うのだが、動画サイトあたりで試聴できるかもしれないので見かけたら聴いてみてほしい。


末法を思わせる、戦国の地獄のような世界であがく子供と若者の物語。

手塚のマンガには「戦争」や「戦場」が無数に描かれるが、例外なく「人間の人為的な行為」として、「責任者」や「実行者」が設定されている。
「戦争」は、「責任者」が「実行者」に命じて行わせている「行為」であって、降ってわいてくる「現象」ではない。

おそらく自伝マンガでも描かれているように、戦時中の軍需工場の勤労動員の経験から来ているのだろう。
手塚にとって「戦争」そのものである理不尽な「命令」は、眼前にいる顔のある「担当者」が、頂点の「戦争責任者」が組織した機構に沿って順繰りに「人の手によって」手渡されてきた、行動の「連鎖」として捉えられている。
「命令」と、手渡す「実行」を行う行為との合体として。

それは、仏教の末世を思わせる『どろろ』の戦国世界でも変わらない。
これは宗教的な「地獄」ではない。
「サムライ」が引き起こしている「戦」による結果なのだ。
大将が「戦」を決断し、足軽が実行することによって初めて現出する、「人の」世界。

こうした手塚マンガの視点は、69年の初アニメと同様、本作へも引き継がれている。

農民や職工などの「常民」からは理不尽な「地獄」のように見えている「この世」は、戦を望む「サムライ」の意思決定から生じる「人為」であることを、半ば「この世」からはみ出す「怪異に取り付かれた若者」と、棄民として「常民」から排除された「何ものでもない子供」の視線が暴き立ててゆく。

主演の二人は専業の声優ではないようだが、周囲の声優の演技から少し浮いた感じが、「常民」から遊離して「この世」から半分浮上したキャラの距離感とよくマッチしている。


{netabare}しかし、21世紀アニメの本作では、怪異に取りつかれた若者が肉体や感覚を取り戻す過程は、若者が「世界」を「知っていく」過程として描かれ、奪われた「自身」を「取り戻して」いく完成した「大人」として最初から登場した原作や前作とは対照的だ。

確かに現代的な視点ではあるとは思うものの、まるで赤ん坊が「成長」する過程とダブらせるような展開のさせ方は、やがては物語を破綻させるのではないかという不吉な予感を感じさせてもいた。


アニメの視聴に際して、「成長」に対して、つい身構えてしまうような警戒心を抱いてしまうのは、「成長」というタームは無前提に特定の価値観を肯定する場合が多いからだ。

事象は様々に変化するものだが、「成長」は、特定の価値観のフレームを通して見たとき、肯定的=「良い」とされる変化に対して使われる「評価」だ。

咲き誇る花に「価値」を見るフレームからは、花を咲かせるまでが「成長」と呼ばれ、しおれる様は「老化」という事になる。
種子を実らせることに「価値」を見るならば、しおれて枯れ落ちる花弁は「成長」途上になるだろう。

逆に言えば、ある変化の過程を「成長」と呼ぶことは、背後の価値観を「肯定」しているということだ。
ある変化を「成長」=「正しい」変化と受け入れてしまえば、自動的に評価基準であるその「価値観」が正しいと受け入れることになる。

違う言葉で言えば、「成長」という言葉を使えば、背後の価値観の是非を問われることを避けられる。
何処の職場にもいる、二言目には「成長」や「進化」という言葉で説教する上司は、その時々で自分に都合のよいものを「正しい」と押し付けられるから、こうした言葉を振り回し続ける。

現実世界の子供の「成長」のように、ある程度、成長を定義する価値観の共有がなされているならばいい。

が、まったくのフィクション、それも怪異や異能が登場するような架空「世界」で、世界観やストーリーラインの価値観を説得的に構築しないまま「成長」を振りかざすと、異なる文脈上での「成長」=価値観が混乱して、意味不明かご都合主義の印象にしかつながらない。

本作ではどうだろう。
赤ん坊に類比的な、社会の構成員として周囲と調和的に生きるすべを身に着けていく「成長」的価値観と、「奪われた」ものを回復していく「奪還」の価値観には接点がない。
いや、「周囲との調和」と「奪還」は、両立が不可能な対立項とさえいえる。

終幕で、難民化した「常民」たちが、生活を脅かす「怪異」の根本は、青年が鬼神から自らを「奪還」する結果ではないかと推量する場面は、この対立項の「対立」性が、物語の表面上に浮上してきた瞬間でもあるだろう。


ここで現代人である視聴者が誤解、あるいは見落としがちなのは、サムライ=「領主」は領民の「代表」として領地を治める「義務」を果たしているのではない、という点だ。
「領主」はその国における唯一の「主権者」であり、領地も領民も、一切の(政治的)権利を持たない領主の所有物に過ぎない。
形式の上では領主の奥方も子供も「所有物」であって主権者などではない。ましてや「領民」は言うまでもない。

だからこそ、国の為といいながら、犠牲に捧げるのは自分という「主権者」ではなく、子供という「所有物」なのだ。
「領地=所有物」と「子供=所有物」の交換であって、主権者という特権的な位置から見比べて手持ちのモノの価値を計量したに過ぎない。

国を「治める」行為の一切は、いわば所有物の手入れであって、「奉仕」や「施し」のごとく語るのは厚顔無恥の度が過ぎるというものだ。

旧作の白黒アニメの主題歌が使われないかと期待したのは、あの主題歌が、正にこうしたサムライの自讃じみたタテマエが、ただの宣伝文句に過ぎない欺瞞であるとハッキリと歌詞として言語化したものだったからだ。

領民を「保護」=育成することは、「所有」=管理を言い換えただけのことで、「サムライ」の善意でもなければ義務でもない。
サムライに護って「もらって」いるかのような領民の日常感覚は錯誤に過ぎないことを、この場面での主人公の「アジテーション」は暴き立て、生贄=「所有物」である青年を、領民=「所有物」が犠牲にしようとする倒錯と欺瞞を糾弾する。

サムライの所有物として存在する「領民」であることを捨て、自身が自身を支配する新しい「この世」を提示する「アジテーション」は、こうして「成長」と「奪還」の対立による物語の空中分解を阻止するとともに、阻止自体が、そもそも青年の「変化」には「成長」を重ねる「価値観」など含まれていなかったのだと証明するものでもある。

そう、作中に頻繁に登場する手足を失った人間たちは、手足を失ってもなお「人間」だ。
手足を喪失したからと言って、「人間」以外の(以下の)ものになるわけではない。
青年もまた同様に、成長するまでもなく最初から「人間」であるのだ。

琵琶法師が「修羅」と仏道=「慈悲」の間でもがくのが人間かもしれないと呟くように、顔のない仏像に始まり完全な仏像で終わる物語は、人間としての社会的「成長」を限定的に肯定するのではなく、その先の見果てぬ「価値」を追い求めるものとして人間を定義しようとしたのだろうか。
破綻なく「奪還」と調和した物語は、そう語っているように思える。



もしも敢えて「成長」を探すとしたなら、それは主人公の「棄民の子供」が提示した「サムライ」のいない「この世」の可能性=「未来」と、「奪還」を完了してこの世に生まれなおした青年との再会の可能性=「未来」の中にあるのだろう。

まるで早すぎた市民革命のような主人公の構想は、戦国の世を知る視聴者には、虚しい夢のように見えるかもしれない。
が、戦国時代には、一向衆によってサムライの支配を拒絶した社会を創ろうという一向一揆が頻発している。
加賀では、そうした「国」が90年ほども維持された。

歴史の流れの中では一瞬の夢かもしれない。
しかし90年は、平成と昭和の全期間を合わせた時間とほぼ等しい。
昭和の後期に固まった社会機構が、存続するのか潰え去るのか不透明な現代の視聴者が、一瞬の虚しい夢と冷笑することはできないだろう。

だが、現実の市民社会が理想郷ではないように、主人公が構想するサムライのいない「この世」も、理想郷ではありえない。

難民による青年のリンチをかろうじて防いだ主人公の「アジテーション」だが、「自分たちの生活を安定させるために、『生贄』は抵抗せずに黙って犠牲になれ」という難民の主張は、現代のSNSで毎日うんざりするほど凡庸に繰り返される放言と同型的だ。

犠牲を要求する難民の主張は「サムライ」のプロパガンダする欺瞞に捻じ曲げられた誤謬だと指摘する「アジテーション」の論理は、「領民自身の社会」において、「領民自身の意志」として主張されたとき有効性を持たないだろう。

新たな「犠牲の否定」の論理はどのようなものになるのか。
本作の、修羅と慈悲の間でもがく戦国の人間へ投げかけられた問いかけは、SNSに妄言のあふれる現代にも変わらずに問いかけられているようだ。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

58.2 5 戦国時代でバトルなアニメランキング5位
ノブナガ・ザ・フール(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (359)
2128人が棚に入れました
これは宇宙が混沌と呼ばれていた時空の物語――。東と西、2つの星に分かたれた世界は、かつて超古代文明が生み出したアマノハシダテによって結ばれていた。だがいつしか文明は滅亡し、2つの星は異なる歴史を刻んでいく。それから幾年もの月日が流れた。西の星では、ルネサンスによって復活を遂げた超古代文明の遺産によって、戦乱の時代が到来。やがてその影響は東の星へと波及し始める。2つの星に混乱が迫る中、西の星の少女、ジャンヌ・カグヤ・ダルクは世界を救う「救星王」誕生を予見した。そして世界を観察する者、レオナルド・ダ・ヴィンチとともに東の星へと降り立つ。一方、東の星の「うつけ者」オダ・ノブナガは、多くの英傑たちが覇を競う戦乱の中、世界を変える力を欲していた。分かたれた世界が導かれあうかのように、運命的な出会いを果たすノブナガとジャンヌ。東と西の交わりによって生まれた化学変化は、やがて世界に大いなる変革を促すことになる――。

声優・キャラクター
宮野真守、日笠陽子、櫻井孝宏、梶裕貴、杉田智和、茅原実里、東山奈央、中村悠一、木戸衣吹、石田晴香、島﨑信長、七海ひろき、小山力也、中井和哉、松岡禎丞、奈波果林、梅村結衣、高橋紗妃、織田圭祐、下野紘、大原さやか、石川界人、近藤孝行、遠藤綾、藤原貴弘
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

10話まで鑑賞済。採点も追加。優先順位の高い作品なのですが、レビューがし辛いです。

アニメオリジナルってことで良いんですよね?

観ることにした第一の要因は『東山さん』。
第二にスケジュール的な部分。

採点について-----
{netabare}
●物語●
放送開始直後辺りは、現実の歴史とのギャップと、世界史への知識の無さから、いろいろ戸惑いました。今ではコレはコレと割り切る、もしくはスルーすることができるようになりましたw というかそもそも史実と直接関係あるわけでは無く、その魂(?)を受け継いだキャラ達が生きる世界の物語ということなんでしょうね。

●作画●
大荒れもせず、今のところ安定していると思います。

●声優・キャラ●
何は無くとも、まずは東山さん。ヒミコが撃たれた時は、しばらく呆けてました。とりあえず死んでないということがわかった時の安堵感と言ったら・・・。
ミツヒデとかカエサルとかも不安ですが、一番怖いのはダビンチさんでしょうか。心の奥底で名に考えて動いてるのか、怪しいところですw

●音楽●
茅原さんの歌が良いですね。
声も然ることながら、イントロとサビのギャップがまた好きです。
{/netabare}

10話まで鑑賞後-----
{netabare}
PC復帰以降もなかなか手を付けられず、10話まで進んでしまいました。
視聴そのものはストック化せずに、毎週コツコツと楽しみにしております。

しかし・・・この間にいろいろ有りすぎて、何から書いて良いものやらw
タケダとの戦中に頭首を討たれてみたり。
家督争いの末に弟君を射殺したり。
ほぼ同時にヒミコが撃たれてたり(個人的にはコレが一番衝撃だった)。
2話後には無事復帰してくれて何よりです。
ジャンヌが『シンキ』を扱えるようになったり。

挙げ始めるとキリが無いわけですが・・・何より。
「中村さんが声をあてるキャラが『騎士道』とか言い出すと、何かうさんくさい」
というところでしょうかw
いえ中村さんが悪いわけでは無いのです。カエサルというキャラが悪いのです。
オダとタケダが戦をしている最中に乱入して、強襲。しかも目的はイチヒメ(だけでは無いのかな?)。ついでにノブカツを討ったような構図。
挙句に決着のついたノブナガvsシンゲンにも乱入して闇討ちに。シンキを1つ攫った上に、罪をノブナガに擦り付ける。
うん。某ブシドー君よりも酷い話です。
ブシドー君とか某ヴァルキリーのパイロットとか、個人的に好きになれないキャラの印象しか無いんですよね・・・中村さんの役って。
某ライフセイバーはそんなこと無かったです。
氷菓・折木も良かったですよ~。

しかし・・・10話ではサラッと戦鎧を奪われてましたが、カエサル君の身は大丈夫なのでしょうか?
{/netabare}
3話まで鑑賞後-----
{netabare}
ここ2話でヒミコさんの出番が増えてきまして、個人的には良い感じです。
3話にて、ノブナガに『シンキ』を譲渡する代わりにの条件を出してきてましたけど・・・最大の目的は『嫁になること』ですよね?w 他に狙いがあるのか、ノブナガをただ好きなのか。

ジャンヌはノブナガの男を騙って小姓になり(というかされてと言うのが正しいか)、ノブナガを見定めるようですが・・・。どうやったって自己主張の強い胸部をサラシで隠すのには無理があるでしょうw 更にはかなりの美形でもあるわけですから。

オダ家内は、今のところは家臣団のノブナガへの評価は芳しくないですが、弟との仲はそう悪くは無い模様で。むしろジャンヌが弟から兄のことを頼まれるくらいでした。今後関係性が変化していくかは謎ですが。

まぁ・・・こういうのはツッコんだら負けなのでしょうが。
3話にて、ノブナガは単騎でイクサヨロイを倒していくわけですが・・・1話で何故そうしなかったのか?w 装備が無かっただけなのか、2回目だったので対策が打てたということなのか。

シンゲンのイクサヨロイには『シンキ』が既に装備されていたようですが、入手元は何処なのでしょう?

良くも悪くもツッコミ処の多い作品な感じがしますが、継続して観たいと思います。ただ・・・シンゲン戦が長いところを見ると、2クールですよね。多分。
{/netabare}
1話鑑賞後---------
{netabare}
諸々の事情で、高画質での録画だったおかげか、全体的に綺麗な画だった印象です。

詳細な世界観はまだ不明な点がいっぱいですが、物語としましては、歴史上の有名人(と同じ名前のキャラ?)が時代を問わず登場している感じでしょうか。ちょっと前に流行った(?)『女体化』とかは無さそうですね。

世界史に詳しくない身としましては、まず冒頭シーンを観て『ジャンヌ・ダルク』という女性が何時の人物なのか調べることからスタートしました。色々名前は聞くんですが、実際どんな人だったのかは知らなかったので。
そこから「あぁ、時代考証とか時間的な概念は関係無いんだねw」と思い知ったわけです。

さて・・・今回空から降ってきたジャンヌ(カグヤのがしっくりきますが)のおかげで、ノブナガさんは『イクサヨロイ』に乗り込むわけですが。
オダ家としては初のイクサヨロイなんでしょうか? タケダ(と思われる)の軍勢には既に、多数のそれが配備されていましたが・・・。
とすると、基本的な日本史からの考察もできなさそうですね。
舞台となる土地や人物は同じであっても、それ以外は別の設定がある。そう考えて観ないと・・・。

ラストの方でチラッっと東山さんのキャラが出てきましたので、今回はそれで満足したいと思いますw どんな背景・設定を持つのか? どんな性格なのか? 期待しております。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

東西英雄集めてみました

戦国の風雲児、信長をモチーフにしたSFロボットアクション国盗りバトル。

「なんだ、これは…」「これが戦か…」ってコチラの台詞!
そりゃあんなロボ相手に生身で向かったらイカンよ。どういう戦してんのよ。
戦の巧拙以前の問題じゃないか!
次からはロボ同士で頼みますよ。(^◇^;)

男の子が大好きな設定を無茶して詰め込んでますね。
今回みたいに素槍VSガンダムみたいなのは勘弁して欲しいけど、
ちゃんと文明レベル合わせたらワクワク出来そうな設定ではあるので
頑張って欲しいです。(まぁ大抵コケるんですけど)

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※2話感想 {netabare}
機知の歴史物とファンタジー組み合わせるのは取り扱いが難しいですよね…。
トシイエではなくミツヒデ使ってる時点でいつ裏切るの?
とか邪念が混じります。
【予想】 {netabare}多分暴走するノブナガを制止するために刃を向ける展開になるんだろうな…。 {/netabare}

ミツヒデでなくとも他力本願で手に入れたロボットに乗ってドヤ顔されると
コチラも謀反起こしたくなります。
でもまぁコレはコレで楽しみがある作品と言えるのかな!?
評価としては低くなりそうですけど。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
戦鎧を弓矢一つで倒しちゃうのは強引でやはりツッコミ所ですよね。
距離も角度も関係なくああ致命傷与えられたらたまらんけど
弓対策してない武田軍もねぇ…。
そんなに隙間開いているように見えなかったけど
こんなに致命的なら網くらい被せて置いても良いかな。
信長の戦上手な所が見たかったので落とし穴やらブービートラップで転ばせたり
山岳や山林で戦ったりと『用兵』で戦って欲しかった。
弟との対比もあったのだろうけど弓の『個人技』に
違うだろと思わずにいられなかったです。

勢いで婚約して卑弥呼はノリが軽そうですけど昔から信長一途なんでしょうね。
西の星の動きもあり今後の展開は楽しみです。
サブタイトルがタロットに成っているので色々と展開も占いたくなります。
ちなみにザ・フールは愚者。「うつけもの」。最終回のサブタイトルはコレかな。
{/netabare}

※6話までの感想{netabare}
史実と異なるとはいえ歴史を知る人から見ると大方予想内のストーリーだと思うけど
信長の腕の中で亡くなる(?)卑弥呼は予想外だったし切なかったです。
子供の頃から慕っていて結ばれる寸前でしたし…。
シンキの力はもう返さないと思うけど同盟はどうなるのだろうか?

ミツヒデの方は信長の悪行を引き受ける形になって来て
本能寺へのカウントダウンが始まったようにも思います。
期待して来なかった割には面白くなってきたかも知れません。
{/netabare}

【総評】
2クールが長く感じてしまう。
作画やシナリオ展開など頑張った痕跡はあるが駄作という烙印は免れない。
時代考証、テクノロジーの矛盾、東西の星等々、史実や地理の組み込み方が場当たり的で
知識がある人や考えて観る人には受け入れにくい設定になっている。

またシナリオも場当たり的でフラフラとブレを感じる。
物語の主軸が天下統一を目指す軍記物かと思えば愛に生きる者達の群像劇となり
最終的には神話へと昇華する。
色々な要素を入れる事は否定しないが軸ごと動かしてしまっては作品の主張が失われてしまう。

数名、死を迎えるキャラもいるが信長の心や意志を理解し亡くなったようには思えない。
人としての道を進む信長に希望を託し逝ってしまったかに思え死の意味に違和感を感じる。
中盤あたりで信長の意志をぼんやりとでも明かし「信長のラオウ化(平和の前の破壊者)」を
悟り理解した上で散ったのなら物語に統一性を感じ納得も出来たのだが…。

また最終的に「再編された神の世界」「破壊による無の世界」「不完全な人が人を治める世界」
が提示されるがどれも作中での描き方が足りないのでピンと来ない。
選ばれるのは{netabare}「人が人を治める世界」なのだがコレも場当たり的だ。
作中では民衆や人の可能性に触れず神器や竜脈、オーバーテクノロジーに
頼りっぱなしだった。
ごく一部のお偉いさんだけで話が進み民衆の顔が見えないのにこの結論に至る。
サルや市姫が「人」として鍵を握っていたはずなのだが
描けておらずこの辺りにもブレを感じる。
{/netabare}

バトルに関しては話が進むにつれ乱雑で緊張感を失っていってしまった。
作画については女子受けする感じでやや苦手ではあったがまずまずだと思う。
お市の歌声は嫌いではない。
…しかしまぁ細かい評価にあまり意義はない。

とにかくこの設定とブレブレのシナリオでは高評価は無理。
長く感じるモノをわざわざ観る必要はありません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

是非も・・・なし?

 車田正美の「男坂」と言う作品をご存じだろうか?
 「リングにかけろ」「風魔の小次郎」と立て続けにヒットを飛ばした車田正美が満を持して世に問うた漫画である。
 構想3年!この漫画を書くために漫画家になった!など自信に溢れる謳い文句と共に華々しくスタートしたこの作品は、しかし、わずか半年で打ち切りとなった(これを書くために調べてたら、本年6月からWEB誌上で30年ぶりに連載再開だと!)。
 この直後の作品である「聖闘士星矢」が空前のヒット作となったのはなんとも皮肉なことである。

 
 作家、原作者など製作者側の思い入れや熱意とその作品が“売れる”ということは別の話である。
 「ノブナガ・ザ・フール」にも同じようなことが言えるのではないか?
 完全オリジナル作品で、こちらも全く予備知識なしで視聴したものだから、どういう種類のアニメなのかを把握するのに大変苦労した。
 結論から言うと「幻想歴史戦乱大河ロマンドラマ」アニメと呼ぶことが相応しいのではないかと思う。
 まあ、詰め込み過ぎですね(笑)。
 でも、作り手の熱意はすごく感じられます。
 作画も気合いが入っていますし、声優陣も充実していました。
 なのに、なのに・・・なんかしっくりこない。
 何を描きたいのか?
 何を伝えようとしているのか?
 それが、ピンとこない。
 こんな風に感じさせる主たる要因は、登場人物の名に歴史上の人物をあてたことにあるのではないか?
 むしろ、登場人物も完全オリジナルで制作した方が名前からくるミスリード(意図してやっているんだろうが)による混乱がなく、すんなり世界観に入っていくことができたのではないかと思う。
 ここで主な登場人物を見ていただきたい。
 東の星
 オダ・ノブナガ
 アケチ・ミツヒデ
 トヨトミ・ヒデヨシ
 イチヒメ
 ヒミコ
 ウエスギ・ケンシン
 タケダ・シンゲン
 西の星
 ジャンヌ・カグヤ・ダルク
 レオナルド・ダ・ヴィンチ
 ガイウス・ユリウス・カエサル
 チェーザレ・ホルジア
 アレクサンダー
 アーサー
 ハンニバル・バルカ

 ひと目見てわかることは、
 東の星は日本で、西の星はヨーロッパ。
 しかし時代は無茶苦茶。
 西暦で言うと紀元前から1500年代と幅広い年代の人物が登場。
 東の星のリーダーがオダ・ノブナガと言うのはまだ解る。
 しかし、西の星のリーダーがアーサー王って!
 アーサー王の下にカエサルやアレクサンダー大王、ハンニバルがいるなんて・・・許せん!
 塩野七生の強い影響下にある私としては、世界史に燦然と輝く初代征服王アレクサンダー大王(イスカンダルとしてFate/Zeroにも登場している)、第二次ポエニ戦争で共和制ローマ(帝国になる前のローマ)を滅亡寸前まで追い詰めた戦術史上に残る稀代の戦術家ハンニバル、そして、ヨーロッパ文明の礎となったローマ帝国(帝政ローマ)の基礎を築き、皇帝と言う言葉の語源ともなったカエサル、彼らを束ねるのが、たかがイングランドの伝説上の王とは!笑わせやがるぜ!円卓の騎士とかのモチーフを使いたかったのと、一般的な知名度からこうなったのだろうと思うが、納得できん!
 あ、熱くなっちゃった。テヘペロ♡
 えーと、なんか収拾つかなくなっちゃった。
 要するに、わざわざ歴史上の人物を持ってこなくても物語としては十分に成立するのに、こうすることで余計な混乱を招いているのではないかと感じるのである。

 
 この作品、結構展開が読めませんでした。
 物語が何を目指して進行しているのかわかり辛いのです。
 最後までちゃんと観れば、メッセージも伝わるし、物語の結末も納得できないものではなかった。
 あまり「~~系」みたいな枠にとらわれずに、素直にドラマを楽しもうという姿勢で臨めば、意外と楽しめるかもしれません。

 
 
 


 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

64.2 6 戦国時代でバトルなアニメランキング6位
戦国BASARA[バサラ](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (334)
1790人が棚に入れました
『戦国BASARA』(せんごくバサラ)はカプコンから発売されているアクションゲーム、およびそのシリーズ名。ロゴタイプは、伊達家の家紋「竹に雀」を背景に「戦国」と「BASARA」を二段に分けて書かれたものである。「BASARA(婆娑羅)」の意。
【ストーリー】時は戦国、群雄割拠の時代──。
天下統一を狙うべく、全国各地で兵(つわもの)たちが鬨の声を上げる。ある者は己の野心のため、ある者は気高き理想のため、各々に譲れぬ信念を胸に抱き、戦乱の世を駆け抜ける。

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“歴女”という造語の産みの親

原作ゲームプレイ済。

伊達政宗、真田幸村のふたりを主人公に迎えた無双系アクションゲーム『戦国BASARA』の大ヒットからテレビアニメ化。この作品の人気により、当時“武将ブーム”が起きたことから「歴女」という造語が誕生したと記憶しております。

このアニメが放送されたのは2009年の4月からで、私は同年7月に宮城旅行の一環として、伊達政宗騎馬像のある青葉城(仙台城)や宮城縣護國神社なども観て廻ったんですが、そこに掛けられていた絵馬が戦国BASARAのイラスト入り絵馬で埋め尽くされている異様な光景を目の当りにしたのを強烈に覚えております(写真も数枚あるのでお見せしたいw)。どれほどに「戦国BASARA」人気が凄まじかったのかその片鱗だけでもお伝えできればと思います。

ちなみに同じく仙台の『かんなぎ』聖地やご当地イベントも立ち寄ったのですが、公民館のような場所で催されていた「かんなぎ神社」の方は私ら以外に人がおらず閑古鳥が鳴いておりました。絵馬を掛ける台はスッカラカンでたったの4枚しかなく、しかもその一枚は関係者によるイベント祈願という…。こちらは例の“かんなぎ騒動”によるショックが大きかったようです。


して戦国BASARAは、ゲームも相当にやり込めるほど楽しめましたが、このアニメも毎回熱い展開で面白かった。放送当時に視聴したこととゲームの内容とで混ざってしまっている箇所もあるかもですが、伊達政宗を演じた声優・中井和哉さんの格好よさが際立っており、なぜかあの独眼流政宗が「Let's Party!!」など英語を織り交ぜ話すキャラと化していたのもよかったw

そしてもうひとりの主人公・真田幸村(声:保志総一朗)は少年マンガに登場するような熱血キャラでその熱さはぶっ飛びまくっています!

武田信玄(声:玄田哲章)との
「親方さまあああああああああ!」
「幸村あああああああ!」
「親方さまあああああああああ!」
「幸村あああああああ!」

といったふたりのよくわからない掛け合いのシーンは爆笑せずにはいられなかったw

ちなみにこれを綴っていて気づいたんですがキャストが豪華すぎる! そこまで声優に詳しくない私でも知っているベテラン方がぎっしりでした。(以下は一部)

伊達政宗(中井和哉)
真田幸村(保志総一朗)
片倉小十郎(森川智之)
武田信玄(玄田哲章)
猿飛佐助(子安武人)
かすが (桑谷夏子)
お市 (能登麻美子)
明智光秀(速水奨)
織田信長(若本規夫)
松永久秀(藤原啓治)
長曾我部(石野竜三)
毛利元就(中原茂)
島津義弘(緒方賢一)


若本規夫さんが演じた織田信長なんぞは、第六天魔王どころかもはや人外。そのほか登場する多くの歴史上有名な人物もやりすぎなほどにキャラが立っており、キャラクターを観ているだけでも十分に楽しめる作品と思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

バーくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

兄の影響で・・・

ゲーム板の戦国BASARAシリーズを愛用している兄。
いつだったか、
ゲームはできなくともアニメなら、と勧めてくれたその兄の影響で
1話を見てみたものの、あまり興味がわかずそのときは観ませんでした。

しかし、ここ最近アニメ巡りをしてるうち
ちゃんと見てみようかと1話を改めて観てみるうちにドハマリしちゃいました。

歴史に興味が湧いているこの時期に観たからかもしれません・・。


今日1期を見終えたのですが、
13話のOVAにてホロリと涙が出そうになりましてww

全体を通してみても、涙がうわうあ出るほど感動シーンはありませんでしたが
大河ドラマと同じくして
「愛する者の死」は戦国時代さらながらの、心にグッとくるモノがありました。


基本的に登場キャラクターは実在している人物ですが
本当はこの時代にはいないはずの人がそこにいる、
本当に歴史マニアにとっては違和感を覚えるかも知れない。

ですがこれはあくまで、アニメであります。

それに個人的に言えば
誰がどこの国を治めていたのか、
また○○の戦いでは誰と誰の戦いなのかがよくわかっていない私だったのですが、この作品を通してだいたいは理解できました。

ただし!これはあくまでアニメです!!
イメージと違ったりするかもしれない!
戦い方がチートかも知れない!!


でも!!


主君のため、そして愛する者のために戦う姿は
いかなる場合においても、大事であり、
パロディであったとしてもそこに忠義がある限り
戦国アニメであるという風に私は思いました(*´∀`*)


ネタバレはしませんが、
<好きになったキャラ>を挙げときます!

・武田の忍 猿飛佐助・・・ツッコミ役なのかな? よく親方様と幸村の殴り合いを静かに見てます。 なんかこう、フェミニストではないけれど飄々とした姿にちょっと興味を持った。 中の人:子安武人 

・独眼竜 伊達政宗・・・クールなんだけど戦い方がホット。
 英語を好んで使う。「レッツパーリィ!!」 中の人:中井和哉

・竜の右目 片倉小十郎・・・男前!伊達政宗の大事な右腕ならぬ右目!
 これこそ保護者というべき大きな存在であります。 中の人:森川智之

・前田の風来坊 前田慶次・・・平和を心より願わんとする、
 ちょっと風変わりな前田利家の甥!とっても強い!!そして猿かわいい!
 中の人:森田成一

・長宗我部元親・・・毛利元就と対立する瀬戸内の戦国大名。
 なんだか海賊のような佇まいと、イケメンです!!
 なんかこうギラギラしてて、でも情に厚い!! 中の人:石野竜三

わたしにはこのように思えました、そしてときめきましたaha!
お暇なときに見てあげてください(/ω\*)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ストーリーのぶっ飛びさを堪能するアニメ。

 つ 忠実の歴史


昇o(#-_-)竜( #-)o拳(  )ノ☆


(/>.<)/ ドッカーン


正にこんな感じです。
忠実の歴史の跡形がありません。完全にBASARAオリジナルのストーリーです。
『戦国』とタイトルにありますが、戦国武将の真似した人間たちが、忠実を無視して暴れまわってるのを想像して頂ければありがたいです(笑)
例えば、この作品出てくる伊達政宗は喋る時にかっこつけて英単語を使っちゃうぶっ飛んだキャラクターです。
真田幸村と織田信長がなぜか一緒の時代にいたり、本田忠勝がロボットであったり、色々とぶっ飛んでいます!((
それはキャラだけではなくストーリーもそうで、忠実の展開無視でめっちゃくちゃ展開が繰り広げられます。

キャラクターだけは魅力的で、かなり個性的なキャラクターが揃っています。
お約束のごとく、主要人物はイケメンばかり....。
まぁ、でも、原作がそういうゲームなのですから仕方ありません!((

私のお気に入りは前田慶次s((殴



で。
ストーリーは馬鹿馬鹿しいですけれど、
「相変わらずストーリーは馬鹿みたいw」
「めっちゃくちゃ笑えるw」
とか、思ってる内に全話見ちゃうようなそういう面白さです。

これとよく似た感覚だと、
顔芸や一発ギャグを見ているような
そういう感覚。

『ぶっ飛びさ』を馬鹿にしていたら全部見てしまった。
そういう面白さです。

ストーリーのぶっ飛びさを堪能するアニメ。
そういう笑えるアニメを観たい方には戦国BASARAをおすすめします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

63.9 7 戦国時代でバトルなアニメランキング7位
戦国BASARA弐(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (232)
1272人が棚に入れました
日ノ本を武力と圧政で蹂躙し尽くした第六天魔王・織田信長が倒れたのち、川中島では武田と上杉が雌雄を決するべく攻防を繰り広げていた。\nだがそこに突然の奇襲の報。謎の大軍勢によって、武田・上杉・伊達の三軍は川中島の地に包囲されることになる。\nそして謎の軍を率いし者…それは、魔王・織田信長亡き後の日ノ本に再び大乱呼ぶことになる戦国の覇王・豊臣秀吉、その人の出現であった。

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うぉお親方様ぁああああ

宮城県の都知事選のPRキャラに選ばれたりして、躍進がすさまじいです
さて、感想
前期と変わらずのおバカアニメっすなぁ
ゴリラとKGとは一体なんだったのか


やっぱいいですねぇ、IGさんは
始終戦闘シーンですから、毎回名場面の連続であり、良いシーンを挙げたらきりがないです
そして今回はまさかの日5枠を踏襲、いろんな意味で沸かせてくれました

作品一番不人気にしてゴリラこと、秀吉が今回の敵キャラなんですが
あれだけ強さを引っ張っておいて、最終回のあっさり感
若干消化不良な部分はあるのですが、
それを補うに足りる他数の武将たちの活躍、ザッツオールライッ!
長宗我部の兄貴とか、かなーりかっこいいス

OPは壱期の足軽ダンサーズがいなくなりました、残念
曲自体は、壱期の方が好きでしたが
EDは2つありますね
半クールで変わったことに、見てた当時はなかなか驚きましたが

結局このアニメのキャラクターたちは不死身なんですね
松永も家康も、まぁ生きてて嬉しかったんですけど
オクラさんも生きてるんじゃないのかな・・・?
ストーリーはもうちょっとはじけてても良かったかな
途中のシリアスグダグダが大変似つかわしくなかったです


映画化は期待ですね
アニメ未登場のキャラも何人もいますし、楽しみです

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最終話後に劇場版の制作が発表された。

2010年4月11日に、同年7月よりMBS製作「日5」枠にて全国放送されることが『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』放送終了直後の番宣で告知され、アニメ公式サイトでも発表された。全13話。
当初は7月4日放送開始の予定で公式サイトや当初放送された予告編でも告知されていたが『鋼FA』の総話数が1話追加されたために1週延期され、7月11日から放送開始となった。日曜夕方5時枠では初の提供バックがある。なお、『弐』の制作にCBCは関与しておらず、MBSも製作委員会 (TEAM BASARA) には参加せずに単独でクレジットされた。この作品から、アナログ放送ではレターボックスでの放送となったことで在阪局制作全日帯アニメはレターボックス放送へと移行。これによりすべてのアナログ放送ではレターボックス化となった。
ストーリーは『2』における豊臣軍との戦いで構成されており、アニメ第1期には登場しなかったキャラクターも登場。終盤ではサプライズ的な演出として『3』の要素も含まれた。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

よると さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ド派手な戦国アクション!

天下を目指す戦国アクションのアニメ化第二弾!

登場人物がサ○ヤ人になっているやら、ふとしたらロボットものにも出て来そうなほどにド派手なアクション!

秀吉はごっつくて曲者で、政宗が苦戦!
毛利元就や竹中半兵衛、長宗我部元親という新キャラと戦うところも見ものです。
政宗様もいいけど、元親(初めなんて呼ぶのか私はわからなかった。)もかっこいいですねー。
幸村と武田は暑苦しい(笑)


12話でいちおう終わりで、13話はおまけみたいなものですがな。


美形キャラが多いけど、スカッとしていて面白かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

58.5 8 戦国時代でバトルなアニメランキング8位
ノブナガン(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (358)
1886人が棚に入れました
2013年。 修学旅行で台湾に訪れていた女子高生「小椋しお」は、突如出現した怪獣「進化侵略体」に襲撃を受ける。軍隊も歯が立たない中、そこに現れた謎の男たち。彼 らは超国家機関「DOGOO」のエージェントで、偉人の魂を受け継ぎその力で戦う「E遺伝子(ジーン)ホルダー」だった。そして友人の危機に、しおの「偉 人の魂」も覚醒するのだった...

声優・キャラクター
武藤志織、鈴木達央、島﨑信長、浅川悠、石田彰、上坂すみれ、斎藤千和、保村真、津田健次郎、田村睦心、村瀬歩、井上遥乃、さとうあい、遊佐浩二、渡辺明乃、飛田展男

watawata さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

愛すべきB級作品

この作品のレビューを拝見すると途中で断念された方が多い様で^^;
恐らくは1話切り、若しくはPVを視聴し、最初から対象外の方々もみえると・・・多分。

よって、一応オープニング冒頭のナレーションを簡単な注釈を添えて貼り付けておきますね。

あらすじ
歴史上に数多存在した傑物の能力を記憶した特殊遺伝子「E遺伝子(ジーン)」。【偉人のもじりですね】その遺伝子を受け継ぎし、「E遺伝子(ジーン)ホルダー」【偉人の遺伝子を持った人です】は、「AUボール」【英雄のもじりです。変身アイテムと考えて下さい】によって自らの中に眠る傑物達の能力を引き出し、「AUウェポン」【そのまんま英雄の武器です】を具現化する。
これは、超国家組織「DOGOO(ドグー)」【土偶のもじりです。味方の司令官が土偶の形をしています】に所属する「E遺伝子(ジーン)ホルダー」達と、宇宙からの敵「進化侵略体」【分かりやすい敵です、地球侵略のみが目的です】との人類存亡を賭けた戦いの記録である。以上


見ての通り設定の段階での安直なネーミングで早くも拒絶反応が出そうですね。
キャラクターデザインも独特、且つ分かり易い(描き易い、キャラクターの簡素化により経費削減)言ってしまえば幼稚、小学生のお子さんが喜びそうなタッチです。
画面エフェクトも原色系を多用し、花柄模様、幾何学模様を無理矢理、画面に割込ませ、絵の間を何とか埋めている感(背景を描き込む予算が無い)が滲み出ています。バトルシーンになると突然アメコミ調になり暗めのトーン(同様に色を絞り込み経費削減)、第1話からこの調子ですから脱落者が続出するのも無理ありません。


でも、違うんです、これ‼︎


多分、製作者サイドが作品を成立させる為の苦肉の策・・・もとい努力の証であると思うんです。ストーリー及び設定はチープながら、歴史上の史実と合致し考証もされ、最新のバイオテクノロジーを踏まえる等々、意外と練り込まれてます。作画も決して褒められるレベルではありませんが、押さえる所はしっかり押さえてあり、バトルシーンでは下手なCGを多用したアニメより遥かに迫力があります。キャラの表情も然り、特にヒロインの通常パートのぼんやりした表情とバトルパートの鬼気迫る表情の描き分けの落差が激しく好感が持てます。恐らくは、ただでさえ知名度が低い作品に十分な予算が下りるとも考えられず、思考錯誤の結果、枝葉末節を可能な限り省き、作品の根幹にウェイトをかける他、方法が無かったのでしょう。
手足を結ばれた状態でのこの姿勢、言ってしまえば製作者サイドの愛をヒシヒシと感じずにいられませんでした。結論、ハイ、B級作品ですコレ、でもただのB級作品じゃあありません、手抜きのB級作品と同列にして欲しくありません、もがき苦しんだ上に生み出された作品ですから、この様な作品を地に埋れさせてはいけないんです。

じゃあお前、円盤購入するの?→買いません‼︎ そんな余裕はありません‼︎ 小遣いが100万円に上がったら考えます。

じゃあ当然お気に入りの棚に入るのだよね?→入りません‼︎ 残念ながらお金がかかり、且つ愛のある作品にはかないません‼︎

うーん、結局はお金がかかっている作品に良作が生まれ易いの?→否定しません‼︎




オチがついた所で作品の突っ込みを少し^^;

主要4人の登場人物について・・・

ノブナガン(織田信長)→能力:右腕が銃になる。
主人公ですし無難なチョイスです。

切り裂きジャック(1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件の犯人の通称。)→能力:右腕がナイフになる。
ん?英雄?偉人?・・・違ぅぅぅ…犯罪者やん…でも一応納得しておきます。

アイザック・ニュートン(万有引力の法則を導き出した、イギリスの物理学者であり自然哲学者)→能力:右足で踏みつけた物を重くすることができる。
えっ?彼、科学者だよね・・・少し無理があるのでは?まあアニメですので大目に見ましょう^^;

マハトマ・ガンジー(インドのイギリスからの独立運動を指揮し、形態は民衆暴動をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱した、政治指導者であり宗教家でもある。ノーベル平和賞にも5回候補に挙がっている。ちなみに彼の偉業を讃え10月2日は国際非暴力デーとされている)
→能力:ヘルメットについた腕状のパーツからバリヤーを発生させる。

アカン‼︎これはアカン‼︎、防御主体とはいえバトルに参加しとるやん。ブシュブシュ敵を潰してし、行動理念にも反しているし、とにかく政治、宗教絡みは不味いって、本当に^^;
インドの英雄、偉人ですから、見る人が見たら訴えられますって^^;

と、突っ込みどころ満載です。当然お話はプロモーションアニメですので完結していません、さて、第2シーズンはどんな英雄、偉人がお出でになるのか楽しみですね。

あ・・・無いか・・・第2シーズンは・・・

でわでわ


追記・・・ヒロインに新人さんの抜擢・・・これ低予算の為せる業か?でも初々しさと熱演に高評価です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

蜂の巣駆除業者

ミリオタ女子高生:小椋しおが修学旅行中に怪獣「進化侵略体」の襲撃に遭い危機に陥るも
その体に眠った信長の遺伝子が覚醒するのであった!ってなストーリー。

ミリオタ女子高生というユニークな設定はあるものの
友情が絡んだヒーロー(女だからヒロインか)ものとしてありがちなスタートを切りました。

敵の怪獣がシルエットで生物なのか兵器なのかよく分からなかったのですが
謎めいた敵にする為の演出なのでしょうか?
ちょっと安っぽく手抜きっぽい敵に見えてしまいましたが次からは平気かな?

偉人の特徴を捉えた武器でのバトルになりそうで楽しみはありつつも
出オチに成らないだろうかという不安もありますがさてどうなるでしょうか?
とりあえずガンジーは防御・回復系でニュートンは爆弾とか投下や重力系っぽいですけどね。

なんだか夕方アニメの様に子供っぽい内容になりそうな気もしますが
しばらく様子を見てみます。

※2話感想{netabare}
ガンジーは使えるけど、ニュートンは漬け物工場がお似合い。
今まで重さを感じさせず元気にブッ放してたのにスタミナ切れで弱体し過ぎ。
三段撃ちと三丁撃ちは違うと思う。
敵が影絵みたいだしバトルシーンが手抜きっぽく熱くならない。
近距離でもジャンプ撃ちで当てるのは難しいんですけど。
一人オグシオとか浅尾とかアスリートもじってる?
病院での会話が茶番。オオグシは理想的な返答を待ちつつ会話をしている。
オグシオの声優さん初々しくがんばってるけど結局は棒。
EDが聞くにたえない。
なんか子供向けというか子供だましかな…。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
オグシオちゃんミリオタなのに射撃姿勢とか戦術的な動きの知識は0なんだよね。
どうやら機体名だけ詳しいタイプのオタ。
そういうオタクも居るだろうけど物語の主人公となると
どうも設定活かしきれていないなと思ってしまいます。
偉人も出オチっぽいし次回観て切るかな…。
{/netabare}

【総評】
なんだかんだで一応最後まで観ましたが切っても良かったかなと思う内容でした。
深夜アニメなので何か急展開があるのかもとちょっと期待があったのですが
最後まで夕方アニメのノリでした。

ストーリーとしては夕方のニュースなどで時々やる『蜂の巣駆除業者』へ密着取材特集を
着色して地球規模でやってみました!という感じ。
敵はとにかく害虫でしかなく、そこには相手を殺すことに何の葛藤も躊躇いもなく
とにかく退治するシンプルなもので深みは感じられませんでした。

設定もアンバランスで、あれだけの強さと繁殖力なら人類がもう少し窮地になり
生活圏が脅かされていないと違和感がありますし
偉人の数を考えると地球全体をカバーするには無理があります。
まともに受け止め過ぎかも知れませんが子供向けの夕方アニメならスルー出来ても
大人も観る深夜アニメの目線だとこの辺りも引っかかってしまいます。
主人公のミリオタ設定も役立ったのがエイブラムス(戦車)位でしたので
もう少し絡んで来て欲しかったです。

作画については個人的にはロックマンみたいな形(ナリ)がどうも合わなかったのと
敵が影絵みたいで的としか捉えられませんでしたし
暗転した背景での戦いが好きになれず終いでした。

偉人の特長を引き継いだキャラ達は戦闘シーンでは技の違いによる個性は出ていたものの
日常生活の描写の少なさもあり内面的な感情や個性は今一つ出し切れていなかったです。
最終回に繋げるならせめてもう少しジャックとしおが意識する描写が欲しかった所。

こういうアニメなら夕方にやってくれれば見る目も違ったのですけどね…。
深夜アニメとしてだと求めているものが違いました。
子供向けとして観れば親子でも観られそれなりに楽しい作品だと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

みゃあ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

スルーするのはもったいない

キャッチした方のレビューを読んだら自分も書きたくなった。このアニメは大変面白かったので。


60年代から70年代初期を思わせるデザイン、絵柄で、レインボー戦隊ロビンとかサイボーグ009みたいなチームプレイを題材にしているんだから、私が懐かしく思うのは仕方ないよね?
DOGOOの制服なんて科特隊の・・・ゲフンゲフン。

だってタイトルが「ノブナガン」だよ。昨今のお洒落だったりやたら長かったりするのとはわけが違う。もうね子供がつけたようなタイトル。
過去の英霊の能力で戦うって。。。オカルトかよ!



「だけどね、それらが全て揃った時、とんでもなく面白い漫画(アニメ)が出来上がった。」


正直、このアニメはかなり誤解を生む作品で、上記のことだけで最初から「絵が古臭い」とか「見るからに面白くなさそう」と受け取られかねない。更に主人公がデビューとなる声優さんだったので、放送当時にも1話で切られた方が多かったと思う。セリフの未熟さのみならず1話の展開も心をつかみ取るものではなかったからだ。

私も原作は読んでなくて1話でキッツいなあと感じた口なので、それは否定しない。




「このアニメは後半に向けてどんどん面白くなっていくんだよなあ。」



最初に述べた通り、チームプレイによって敵と戦う作品なんだけど、この作品の面白さはスペシャリストの集団による作戦行動だということ言える。
ウルトラマンの科特隊とか、組織があってもスペシャリティがあまり感じられなかったじゃない?そのメンバーだけなの?そのメンバーだけで24時間365日戦うの?って思ったよね?子供も出入りしているし、ね?
その辺を少し大人向けに理屈を整理した感じ。オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」に対する「宇宙戦艦ヤマト2199」みたいな。



ノブナガンの場合、上意下達の組織と専門部門によるバックアップ、戦闘部門の小隊体制等が描かれている、それらのメンバーも能力があるとはいえ決して超人ではなく、人によってはかなり弱い人間の集まりだが人数は揃っている。
彼らが進化していく(学習していく)敵と戦い続ける。敵は進化侵略体という名前の怪獣たちだ。

相手が進化していくんだから、同じことをやっていたんじゃ倒せない。敵の弱点は何だ。どうやったら倒せるのか、どうやったらこの侵略を終わらせられるのか。探り、時を稼ぎ、受けた攻撃をターンオーバーしていく。

「力比べではなく、知恵を絞り力を尽くす。」「一人で戦うのではなく、力を合わせて戦う。」
この辺の緊迫感を持たせつつ描くがノブナガンの魅力だ。つい最後まで観てしまうことになる。

スペシャリストはE遺伝子ホルダー[(イージーンホルダー)偉人ホルダーっていう洒落か]で過去の偉人さんの改良遺伝子を持ちその偉人さんの能力をもって戦う、あるいは力を発揮する。[この使える武器、能力をAUウエポンという。タイトルからして、ここも英雄ウエポンだよな。]過去の偉人と書いたけど、実際は偉人だけじゃないが名を遺した人たちの力を使う、その力の内容と発動のさせ方や癖も面白さの一つなので、それは見て楽しんでほしい。


DOGOOという組織にも秘密があって、それもストーリーに絡んでくるのも良いな。最後は総力戦だが、なかなかに熱いですよ。



モーパイこと「モーレツ宇宙海賊」もそうだけど、見た目で避けちゃうともったいないと言える作品です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ページの先頭へ