2015年度の東映アニメーションおすすめアニメランキング 1

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2015年度の東映アニメーション成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番の2015年度の東映アニメーションおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.7 1 2015年度の東映アニメーションアニメランキング1位
Go!プリンセスプリキュア(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (75)
324人が棚に入れました
ごきげんよう!わたし、春野はるか!『ノーブル学園』に通う中学1年生!!わたしには大切な夢があるんだ。それはズバリ「プリンセスになること」!!大好きな絵本に出てくるプリンセス…そんなステキな人に絶対なりたいの!昔『カナタ』という男の子とも、夢はあきらめないって約束したんだ。新しい生活、がんばっちゃうぞ~~! と思っていたら、人々の夢を「扉」の中に閉ざし絶望に染めてしまう悪いやつらが目の前に現れて……!!『プリンセスパフューム』と、『カナタ』にもらってお守りにしていた『ドレスアップキー』で、わたし、なんと『プリンセスプリキュア』に変身しちゃった!!「つよさ・やさしさ・美しさ」をかねそなえた真のプリンセスとなり世界を救うこと…それが『プリンセスプリキュア』の使命なんだって。夢のためにも、みんなを守るためにも悪いやつらに閉ざされた夢の扉はわたしが開いてみせる!!

声優・キャラクター
嶋村侑、浅野真澄、山村響、東山奈央、古城門志帆
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

夢を追い求めることは理想の自分を追い求めることでもある

2015年2月~2016年1月放送のTVアニメ。プリキュアシリーズの12作目。
遅まきながら、録画をやっと全部視聴できました。
全キャラに描写の偏りもなく、設定や世界観もテーマに綺麗にリンクしていて最初から最後まで素晴らしかったです。

プリキュアのデザインも良かったですし、作画は不安定な時もありましたがいつも可愛らしく、大切な回にはしっかり力を入れていたので安心して見ていられました。欲を言えばイルカなどの動物がもう少しリアルなら良かったかも。
声優さんの演技もそれぞれ素晴らしかったです。クローズにベテランの真殿さんという配役は最後まで見てなるほどと思わされました。

途中からOPが2番に変わりますが、Aメロの歌詞に抵抗があったなあと…それなりに注目して見ていたのでちょっと気になりました。
まあストーリーには影響しない部分なのですが。

テーマは夢そのものではなくて夢を叶えること、理想の自分を追い求めること、そのためにどう行動するかということだったと思います。
子ども向けなので厳しい描かれ方ではないものの、長期的な目標を持ってそれを叶えるために今何をするかという描写が多く、その点は結構現実感がありました。
夢を叶えて終わりではないところも好印象でした。

【4人の夢への向き合い方】{netabare}
きららは夢(目標)がはっきりしていて、時には避けられない失敗をどうフォローするか、そして一つの夢を叶えたら次はどんな夢を描くか、という現実的かつプロ意識を感じる描写が一貫していて素晴らしかったです。

トワは自分の過去を払拭し、責任を自覚し自分の願いと真剣に向き合う姿が印象的でしたし、みなみは真剣な思いから夢が変わることもあるという描き方はリアルでしたし優しい展開で良かったと思います。

はるかには少し驚かされました。
プリンセスになりたいという夢は夢なのか?とは最初から思っていましたが、理想の自分になる、つまり「人間性の追求」だとは思いませんでした。
これは最も身近で最も難しい目標です。作中で語られた通り、命を終える時まで叶えられたかわからないものをフローラは追い求めることになります。
作中でもレッスンを続ける姿が最後までコンスタントに描かれ、辛いバトルを乗り越える描写も多く、精神的な成長にも説得力があり素晴らしかったと思います。


ちなみにプリンセス4人の中ではみなみが一番好きですね。
はるかに対する厳しさが優しさとして序盤と最終話に描かれたのが凄く好きで、「失敗しても良いから、思うとおりにやってみなさい」と言ってあげられるのは格好良いと思います。一人だけ年上っていう設定が効いてて素敵!自分の悩みが解決したら本来のみなみに戻りましたね。
変身シーンもヴィーナスや人魚姫などのモチーフの取り方も効果的で綺麗で一番好きです。マーメイドラインのドレスはこういう作品でメインで扱われることは少ないので地味に嬉しかったり。
{/netabare}

【男性キャラ】{netabare}
男性キャラクターの役割と活躍のさせ方は素晴らしかったです。

カナタは扱いの難しい立ち位置だったと思います。
戦える男性キャラは戦わないと「女の子に戦わせるなよ!」と思うし、戦えばプリキュアの活躍の妨げになるしで批判の対象になりやすいのですが、カナタはそういうストレスが一切ありませんでした。状況の変化にあわせて立ち位置を柔軟に変え、恋愛面でも最初からはるかのお相手役で一貫していてよく考えられていたと思います。
ラストで国王夫妻とトワの再会にはるかの隣で号泣してるのが和むと同時に、カナタ自身の苦労も偲ばれて良いですね。

クローズははるかに対して酷い事をし続けていましたが、倒して終わりというのはなんだか胸が痛いなと思っていて、最後どうなるかとひやひやしていましたが、良い落としどころが用意されていて感心させられました。
はるかが夢に向かう上で乗り越えるべき具体的なハードルを一身に背負いすぎw

あと、本作のMVPはある意味シャットじゃないですかねw
シャットというキャラクターのおかげで、美しさは内面から来るものと明示されたのは一番評価すべき点ではないかと思います。
衣装やキャラクターの美しさが必須となるこういう作品でそこを曖昧にすると、テーマが誤解されかねません。
コメディリリーフとしても、絶望の中から生まれて夢を追い求めるキャラクターとしても、テーマの一翼を担う存在としても存在感を維持していました。{/netabare}


【テーマについて】{netabare}
夢を叶える学園という無茶にも感じる設定が、ラストで自分の力で絶望の檻を壊すシーンで説得力になっているのは良かったと思います。ノーブル学園の先生と生徒は常に自分の夢と目標に向き合っていて、プリキュアを助けたいと願う流れも自然でした。
その代表としてゆいの立場や頑張りもしっかり描かれましたし、何度も絶望の檻に閉じ込められるうちにどんどん強くなっていって、最後の活躍ぶりは頼もしかったです。

そして絶望を消し去って終わるのではなく、夢と絶望を裏表としたことでより深い作品となったと感じます。
以前のプリンセスに会い、ディスダークとの決着を託されたのはこのエンドのためか!と唸らされました。
序盤でクローズを一度倒したことやその後の敵幹部の顛末を見ていて、敵の扱い方のバランスが悪いと感じていたのですが、ラストでそのモヤモヤが完全に払拭されました。良く考えられていると思います。
ラストのフローラの「ごきげんよう」は、“さようなら”ではなく“またお会いしましょう”なのですね。クローズを倒した時とは違い、笑顔でお辞儀するフローラはとても素敵でした。
{/netabare}

キャラクターのことばっかり書いている気がしますがw
テーマにキャラクター、ストーリーがしっかりリンクしている証拠だと思います。
色んな年代の人にお勧めできる名作です。(2016.8.4)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

キャッチコピーは「つよく、やさしく、美しく!」。

「プリキュアシリーズ」の通算12作目にして、10代目のプリキュアに当たる。

本作品ではタイトルのとおり女の子が憧れる「プリンセス」をテーマに取りあげ、全寮制の学園を舞台にストーリーが展開されている。

プロデューサー陣には、前作『ハピネスチャージプリキュア!』から引き続きABC朝日放送からは土肥繁葉樹、東映アニメーションの柴田宏明に加えて、神木優が新たに起用されている。シリーズディレクターには数々の「プリキュアシリーズ」で演出として参加していた若手の田中裕太が、シリーズ構成には『ドキドキ!プリキュア』などの各話脚本を担当した田中仁が務めている。また、キャラクターデザインは「プリキュアシリーズ」初参加の中谷友紀子が起用されている。

本作の企画には、「プリキュアシリーズ」の生みの親である鷲尾天が『Yes!プリキュア5GoGo!』以来約7年ぶりに復帰しており、制作現場はプロデューサーに任せているが、主にサポート、監修、スーパーバイザー的な立場として脚本の打ち合わせには立ち会っており、アドバイスなどを担当している。

音楽は『ドキドキ!プリキュア』『ハピネスチャージプリキュア!』に引き続いて高木洋が担当、エンディングダンス振付も前2作同様MIKIKOが担当する。主題歌は、オープニングテーマの歌唱を礒部花凜が、エンディングテーマは北川理恵が歌うこととなった。

なお、タイトルにアルファベット表記が入るプリキュア作品は、2008年に放送された『Yes!プリキュア5GoGo!』以来となる。

作品の随所に盛り込まれているフリルやレース状のパターンや、放送中に表示される画面左上のデジタル時計の表示(ワンセグでは表示されない)など、本作品独自の演出も散見される。オープニング前に約15秒間のナレーションが挿入されたため、前作『ハピネスチャージプリキュア!』と同様、アイキャッチはBパートスタート時のみとなっている。

文字多重放送を実施しており、はるかの台詞を黄色で表記している。また、データ放送やそれによるゲーム(じゃんけん)に勝って電話(テレドーム)することでプレゼントに応募できる企画やスマートフォン用アプリとの連動のほか、前作から導入された時刻のオーバーレイ表示や視聴者からのプリキュア似顔絵投稿も継続されている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

夢VS絶望のプリキュア12作目

プリキュアシリーズ12作目。全50話。
「夢」が作品のテーマになっており、プリキュアたちが皆の夢を守るため、また自分自身が夢に向かって進むため、世界を絶望に染めようと企てる敵と戦う、といった正統派のストーリー。
4クールの長丁場なので、途中やや中弛みしているように感じるときもありましたが、終盤の展開はとても盛り上がり、最後も綺麗に纏まっていて、1年間観てきて良かったと満足できる作品でした。
キャラは、明るく元気いっぱいの主人公・春野はるか(キュアフローラ)、お嬢様で優等生タイプの生徒会長・海藤みなみ(キュアマーメイド)など、普通に好感が持てます。個人的にいちばん好きだったのは、スーパーモデルの母を持ち、自身もトップモデルを目指している天ノ川きらら(キュアトゥインクル)。さばさばした性格で、ややツンデレっぽいところもあり、とても魅力的なキャラでした。
作画は、通常の場面に関しては、いかにも普通の子供向けアニメといった絵柄で、特に綺麗というわけではないのですが、戦闘シーンの動きや見せ方はスピード感や迫力があって良かったです。また、プリキュアたちが歌って踊るEDのCG映像は非常に華やか、煌びやかで、素晴らしい出来でした。特に後半のED(第26話~)では、曲の途中のソロパートの担当キャラが週替わりになっていて、毎週楽しみに観ていました。とても完成度の高いEDなので、プリキュアに興味のない人でも、EDだけでも一度観て欲しいです。
音楽も、OP、EDともに作品の内容、雰囲気と完璧に合っていて、とても良かったです。子供向けアニメの主題歌というのはこうあるべし、というような文句なしの出来だったと思います。
夢があって、爽やかで、バトルは熱く、仲間や家族の絆は暖かい。そんな安心して楽しめるプリキュア作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ページの先頭へ