演劇部でコメディなアニメ映画ランキング 1

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59.4 1 演劇部でコメディなアニメランキング1位
劇場版CLANNAD-クラナド(アニメ映画)

2007年9月15日
★★★★☆ 3.3 (450)
1928人が棚に入れました
父親との間に問題を抱えた不良少年・岡崎朋也は、学校まで続く桜咲き乱れる坂道の下で立ち止まっている少女・古河渚と出逢う。
やがて二人は、廃部になってしまった演劇部を再建しようと奮闘していく中で惹かれあっていく…。
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アフターストーリーが良かった分いろいろと賛否両論があるけど、普通に良かった部分もあった

京都アニメーションさんのCLANNADが好きな人に言いたい。この作品を見る際は、CLANNAD~アフターストーリー~を見た後には見ないほうがお勧めです。
何故なら、このアニメが酷いと思ってしまうからです。
「最近CLANNADを見ていない」という感じの時に見ることを是非お勧め致します。

●視聴しようと思ったきっかけ
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CLANNADシリーズは私もKeyの中でも特に好きな作品でした。それは一言でいえば一番感動をした作品だからです。ただ、それだけという訳ではありません。
実はこの作品に合うかどうか分からず、ずっと渚みたいに坂を登れない感じで前に進むことが出来ませんでした。

それは何故かというと、今回は東映アニメーションさんが制作だからです。と言いたいがそうではありません。どうしてもこの作品は「劇場版は酷い」「見ない方がいい」とマイナス評価の評価を受けることが多い作品だったことを知っていたこともあり、中々視聴までに至りませんでした。しかし、見ていないのに勝手に駄作だとは言いたくないので、この目で確かめようと思い視聴をして見ました。
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●評価するべきところ
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CLANNADを久しぶりに見ましたが、これはこれで良いところが沢山ありました。実はこの作品は1期と2期の智哉と渚の関係をメインに描いていて、総集編という感じです。でも、嬉しいこともあったのです。それは、原作OP「メグメル」の採用です。「えっ?」と思った人もいるかもしれません。実はCLANNAD1期を見た人は、「それがどうしたのか?」と思うかな。

そもそも「メグメル」は原作のCLANNADからあり、アニメで流れているのは「メグメルのremix」です。原作はプレイしたことはないのですが、実際にKeyの作品のOPを見たときにまさかアニメはremixだったなんてと思っちゃいましたw。
今回は、原曲のメグメルなのでじっくりと聞いて見てください。

この作品の最大の魅力は、過去編です。過去編では、智哉たちが学生時代にどういう人だったのか、お世話になった父の過去、そしてバスケが出来なくなってしまったときのこと。そして、父親との距離が離れた描写があることです。これはアニメファンから凄く新鮮で、少し謎な部分があったので、実際はこんな感じで本編に入れたかったという気持ちが凄く伝わった感じがします。
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●感想
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ストーリー構成 ★4.0
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正直なことを言うと、アフターストーリーや学生時代と比べると、価値は低いです。でも、そもそものクオリティが良いのでそれでも良いかなというところです。しかし、何故京都アニメーションが制作しなかったのか少し疑問ですが、京都アニメーションさんと東映アニメーションさんは恐らく得意先という感じで受け取れるかな。前にも【Kanon】でもこのような感じにはなったので、それで得意先となり、東映さんでもやってみたいという感じに来たのかなと自分なりに考えおります。ストーリー構成としては先ほど上記にあげた通り、1期と2期の総集編 + αという感じでした。内容は総集編でも、意外と物語は変化しているところもあれば、大幅カットしたり、キャラの人数を減らしたりもしていました。例でいえば、風子ちゃんですね。まだいるけど、それいうと見ないという方も居そうなので、自重します。
何だろう同じっぽいんだけど、制作会社が変化するだけこんなにも変化してしまうのだともわかりました。
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作画 ★4.0
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おそらく、ここがこの作品で受け入れることが出来ない人が多い部分なのではないでしょうか?私は、最近CLANNAD視聴しておらず、久しぶり見た感じだったので良かったのですが、実際にアフターストーリーから見ると制作会社が変化したことで、もう少し原作に近づいたキャラのデザインになっているのが直ぐに分かります。作画で見る見ないがはっきりしてしまう部分なので、これは仕方がないことだと思っています。だからこそ、2期が終えてから直にはこの作品は見ないで欲しいと思っています。絶対に2期のキャラデザインに慣れていて、絶対に受け入れることが出来ないと思うので
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声優 ★3.0
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今回はすいません。本当は高くしたいけど、私はどうしても京都アニメーションさんの声優さんたちのクオリティを知っているからこそ、CVが変化してしまうというのは、難しいところ。途中で変化してしまうよりかは全然良いのですが、智哉は出来れば変えて欲しくなかった。あれがいいんだよ。と言いたい。
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投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もしクラナドを『家族の絆のお話』と受け止められているのであれば、この劇場版こそが最もシャープなクラナド

まずあにこれではテレビ版(京アニ版)が多大な評価を受けておりますので相違点をば少し・・・

・主な登場人物の中でことみは一言も喋らない、椋と風子は登場すらしませんのであしからず

・キャラクター同士の関係性など少々リファインされていて、少し狭くというかより内輪的になっています

・朋也の声はテレビ版では中村悠一さんでしたが、こちらは野島健児さん

・今作の最もたる盲点ですがキャラ作画が致命的に悪いです;
キャラ以外は完璧なのですが、これが今作の東映スタッフと京アニスタッフとの最大の実力差を感じるところ









物語は愛するものを失った男、朋也が回想するという形で進みます
【渚との出会い~別れ~そして、汐との再会】
と、ご存知の方も多いことでしょうが俗に言う『渚ルート』の大筋の流れをたった90分でしっかり消化出来てる上に、なんともいえぬ余韻に浸れる素晴らしい作品です
流石の出崎統監督!天才!
と、オイラ的には心中でスタンディングオベーションです


実は当時、オイラは劇場で見たのですが劇場を後にする際にファンから所々で「演出ウザイ」の声が挙がっていたのも事実です
コイツに関しちゃ完全に好みのレベルですね
てか技としては絶対にコッチの方が優れています
(具体的に『出崎演出』と言われる手法は作画的制約を課されたアニメーションの技法としては非常に有効な演出であり、逆に作画力のある京アニ勢とは対比的な部分でもあります。興味のある方は是非ウィキって下さい)


作画ヨロシクナイって言っても、それはキャラクターデザインの脆弱さであったりとキャラ作画にまつわる部分だけでして、その他の点で見れば画面作りはかなり良いです


演出と作画、上記2点を踏まえた上で特に『学園祭での渚の一人芝居のシーン』はオイラはコッチの方が断然好きですねー^^


お話に関しては出崎監督の独自解釈によって多少の改編を交えながらの構成になっておりますが、これは当時プロデューサー(だったかな?)との議論が発端で
「なんでヒロインが死ななくちゃいけないの?」
と質問した出崎に対し
「そこがゲーム上、泣けるポイントなんですよ」
との安易な回答に所謂『萌え』と総称される現代ギャルゲーやそれを許容しちゃうマーケットやユーザー達の【感覚の安っぽさ】を
「「とりあえず殺せば泣くんだよね」というのは、人間を甘く見ている」
と怒りをあらわにして返しています
世に言う『萌え』に反論する意味でも独自解釈を混ぜ込んで、その上でしっかりとクラナドの表層的なテーマである『家族の絆』を描ききってるのだから素晴らしいです
恐らく誠実に作品と向き合ったからこそ完成した劇場版であり、もし出崎監督がいなければもっと酷い作品に仕上がっていたことでしょう






ただし正直に出崎監督・・・クラナドの『家族の絆』って本当に表層的な部分でしかないんですよね・・・
あにこれのレビュー読んでみても割りかし多くの方々が『家族の絆イイ!』ってところだけで満足しちゃってるのもまた事実
いえいえ;その感覚自体を批判する気は毛頭に無いんですけど^^;
もし『家族の絆』がクラナドで一番に大事な部分であるなれば、ぶっちゃけこの劇場版で事は足りてしまっているんですよ
だからどーしても『家族の絆』に目がいっちゃう、そんな方々に劇場版の批判はしてほしくないです^q^
申し訳ないんですがw


クラナドって【可能性を示すお話】なんですよね、、、そのうちアフターのレビューで書きたいと思いますですよ、はい・・・

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

父の愛。

私立光坂高等学校を舞台に病気がちのヒロイン
と怪我でドロップアウトしたスポーツ特待生が
友情や周囲の人との触愛で成長してゆく物語。

主人公が過去を振り返り、回想をして語る様な
形で描かれていく。8年前・・何があったのか?
それから8年の間に何があったのか?

バスケットボールの特待生として入学をしたが、
ある事情で怪我をして完全にドロップアウトし、
素行不良で自堕落な学園生活をおくる主人公。
岡崎 朋也(野島健児)

サッカーのスポーツ推薦で入学したが・・先輩
と喧嘩し退部。自堕落な生活を送る岡崎の悪友。
春原陽平:阪口大助

幼少時より病弱で、長期欠席の為高校3年を留年。
人見知りが激しくお人好しなうえに要領が悪い。
古河 渚(中原麻衣)

岡崎は3年の春・・校門で佇む渚と出逢うが・・
一人では校門を潜れないという渚が校舎まで一緒
について来るのを容認した事から懐かれてしまう。

何だかんだで春原に誂われながらも渚との交流が
始まり、渚が拘る廃部状態にある演劇部の再興や
色々な学校での出来事や、理解者などとの交流で
徐々に成長して学園生活を謳歌する・・その出逢
から8年・・それこそ色々な事があって・・

勝ち気で男勝りな性格。双子の姉
藤林杏:広橋涼

不正や怠惰を許さない真面目な性格
坂上智代:桑島法子

汐(こおろぎさとみ)

クレジットはされているが・・劇場版では主人公と
ヒロインのエピソードが中心で、特にTV版とは可也
諸設定や扱いのウェイトがくい違っている。

幻想世界なパートも織り交ぜつつ原作を重視した様
ですが、岡崎(野島健児)の独り語りも多く・・緩急
がつくような大きな展開が少ない為・・中弛み感が
あるような気がした・・

中盤までの盛り上がりは学園祭までのエピソード。

監督は劇場版『AIR』の監督でもある出崎統
前作『AIR』への意見を踏まえて、原作を意識した
らしいけど「もう一つのCLANNAD」というコンセプト
も変わらず引き継がれたらしい・・(wiki参照)・・
東映アニメーション・・ん~・・やはりな・・

メインヒロインのデザインがアップでも崩れるのは
どうにかしてほしい・・

劇中の劇での裏舞台の描写は最大の見所?を台無し。
鬱陶しい演出で肝心の岡崎の動揺する所が希薄・・

終盤は一気に話が現在に引き戻され・・
メイン以外のキャラの諸設定や関係性が希薄なまま
ただ交流があったメンバーとして描かれるので絶句。

主人公の現在の状態から大きく心を揺さぶる決定的
なエピソードに結びつく内容がない・・

淡々と岡崎の回想をドキュメント風に纏めただけ・・
という印象を拭えない・・

全てが中途半端で散漫で希薄で・・泣けない・・
実際は20分に満たない内容・・演出も酷いな・・

TV版(京アニ)視てれば内容は補填できるけど・・
そういう人はがっかりしそう・・

知らない人は・・岡崎の哀しいドキュメントを愚痴
の様に聞かされている感じ・・
大切な事ほっぽり出して悲しみに暮れてどうしようも
ない屑を・・親が頑張って「そこそこ」縁のあった知人
集めて強引に引き合わせたってだけでしょ・・
これでは・・主人公が屑なだけって感じ・・
恋愛や友情や親子の関係を描ききってないから・・

よく5年も腐ってられたなってなる感じ。
本来美しい話なのに汐が可愛そ・・って話じゃん・・

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
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