漫画アクションでシュールなおすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月16日の時点で一番の漫画アクションでシュールなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.6 1 漫画アクションでシュールなアニメランキング1位
老人Z(アニメ映画)

1991年9月1日
★★★★☆ 3.7 (212)
1037人が棚に入れました
看護学校に通うハルコはボランティアで高沢老人の介護を行っていたが、高沢が最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれ、お役御免となってしまう。見舞いに行った先でチューブだらけになった高沢の姿を見てショックをうけたハルコは高沢を助け出そうとするが失敗。実習先で知り合ったハッカー老人らに助けを求めるが…

声優・キャラクター
松村彦次郎、横山智佐、小川真司、近石真介、辻谷耕史
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

気分はもう戦争

北久保弘之監督、原作大友克洋、
キャラクターデザイン江口寿史、
錚々たる制作チームで送るSF活劇。

高齢化社会により独居老人は増える一方で、
ペンダント式新緊急通報体制はパンク状態。
厚生省は明るい長寿計画を謳い、
次世代の新事業として自己増殖機能を持つ、
第6世代コンピューターを介護に導入した。

老人介護をテーマにした活劇ですが、
独居老人と取り巻く環境をコミカルに描き、
社会風刺でありながらその軽薄さも浮き彫りにする。
{netabare}やがて女子大生やマスコミを巻き込み、
バイオコンピューターが暴走を始め大事件に。{/netabare}
怒涛のメカアクション・デザインは匠の技です。

あまり考えなくて良いのです。
コメディとしては十分の出来でしょう。
破天荒な物語ですが、
軽快な構成ですのでサクッと見れます。

空虚で軽薄な時代の空気も良く表れている。
全てを真に受けてはダメなのだろう。

老人Z、世界を粉砕してくれ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

浅薄だがおもしろい、そんな歪なアニメ映画

1991年公開のアニメ映画。
監督:北久保弘之氏、
メカニックデザイン:大友克洋氏、キャラクターデザイン:江口寿史氏
作画を担当しているのも、今敏氏、沖浦啓之氏、黄瀬和哉氏、井上俊之氏
鶴巻和哉氏、松本憲生氏等々数え上げればキリがない程超豪華スタッフです。

「簡単なあらすじ」
看護学生の三橋晴子がボランティアで看護している寝たきり老人の高沢喜十郎は、
ある日突然日本政府の推進する最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれる。
体中チューブだらけの高沢に胸を痛める晴子。
そんな中介護ロボットは暴走していくことになる・・・。

*現在においては看護と介護の違いは明確化されていますが、
ここではほぼ同義語として取り扱います。

さて、私が本作を観終えた直後の率直な感想を述べると、
アニメーションとしてはおもしろいと思う・・・
けれども、一体何なのこの作品? 何が言いたいの? そもそも何の為に作ったの?
と狐につままれたような気分になりましたw

本作を視聴する前は当然介護問題を取り扱った作品だろうと想定しているわけです。
劇中でも「愛のある看護でなければいけない」的なことを晴子が発言していたので、
ああ、そういうメッセージ性の作品なんだと思っていたんですけど、
テーマ性、ストーリー性、舞台設定、キャラ造形、さらには話のオチに至っても、
その全てが浅薄極まりなく、もうペラッペラですw
本作を観終えて、「介護問題について深く考えさせられた」なんて言われた日には
真顔で「は???」と聞き返してしまうレベルw

高齢化社会が進んだ現在において介護問題は当時とは比較にならない程深刻化しています。
家族の認知症介護の経験者、あるいは現在介護している立場の方からしたら、
本作は極めて不愉快なものに映るかもしれません。

高沢をどこか小馬鹿にしたかのような描写、
高沢の願望の為に介護ロボットとして暴走し、周りに迷惑をかける描写、
劇中にアーパーギャル(死語)などという言葉が出てきましたが、
晴子含めアホな学生たちの軽佻浮薄な言動、
ご都合主義にも程があるだろうという登場人物の存在等々
本作の欠点は数え切れない程ありますし、
見る人によっては不謹慎だなんて言う人もいるかもしれません。

しかし、アニメーションとしては結構おもしろいw
何故ゆえにこんな歪な作品が出来上がったのかその背景に興味をそそられました。
それで、ちょっと調べてみたんですけど、
「アニメ監督・北久保弘之氏、『老人Z』の当時のエピソードを語る」という
Twitterのつぶやきがありました。興味があれば是非ご覧になってください。

この北久保弘之氏のつぶやきを要約すると、
飲み屋で酔っ払った北久保弘之氏と大友克洋氏がノリと勢いで作った企画を、
プロデューサーに持ちかけたら、よもや企画が通ってしまって、それで作るはめになったとw
売れる企画って何だ?→売れるといったらロボットものでしょ!!
→最強のロボットの操縦者が逆に寝たきり老人だったらおもしろくね?
→可愛いお姉ちゃんも必要でしょ→じゃあ、江口寿史さんに描いてもらっちゃう?(笑)
こんな感じだったのでしょうねww
それで、集められたスタッフは(もちろん今振り返るというのは考慮しても)超一流揃いだったので、
出発点がバカ企画とは思えない本格的なSF作品に仕上がってしまったとw

制作動機も不純ですし、見る人によっては不快感を与えるかもしれません。
前述したように不謹慎と捉える人もいるでしょう。
こういったブラックユーモアはエンターテインメントとして成立しづらいのが、昨今の風潮です。
それは、多少不謹慎だろうとおもしろければなんだっていいじゃん!という、
当時は当たり前のように受容されていた往年の❍ジテレビのようなノリが
もはや時代錯誤ということなのでしょう。

個人的にはこの程度のブラックユーモアなら許容できる範囲だと思いますし、
現在のあまりに行き過ぎた規制の掛け方は、表現する側にとっても窮屈でしょうし、
なによりも業界から活気を奪うので、如何なものかという思いはあります。

ちょっと話が逸れましたが、
本作を楽しむには、テーマ性? キャラ造形? 
そんなもんおもしろければなんだっていいじゃん!という
ある種バブリーなノリが必要なのかもしれませんね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

[酷評]なんちゃって介護風刺のSF老人活劇

制作はA.P.P.P.のオリジナルアニメ映画です。
ジャンルはSFです。
酷評なので、本作がお好きな方はスルーして頂ければ幸いです。


看護学校に通う晴子はボランティアで高沢という老人の介護を行っていたが、彼は最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれる。
その後、高沢老人を見舞いに行った際にチューブに繋がれた痛々しい姿を見て、晴子は彼の救出を画策する。


原作・脚本に大友克洋氏、キャラクター原案に江口寿史氏、美術設定に今敏氏などの著名スタッフが携わった作品。
作品を数秒見れば分かると思いますが、老人介護問題を扱っています。

介護問題だからと言って、シリアスな感じで描いているわけではない。
コメディタッチが強く、笑える場面も多い。
しかし反対に、実験台にされる老人の描写が無駄に痛々しく、コメディとのアンバランスさを感じる。
ボケた老人をボケ要因にさせても、ただボケているだけっていうよく分からんことになるしw


「老人介護」を扱うと冒頭でありありと示しているので、もっと踏み込んでほしかった。
テーマは「心の通った介護の実現とは」でしょうけど、それが冒頭付近で完結している。
その後の展開は別にあってもなくてもテーマに直結しないのが無駄に感じた。
もっと言えば{netabare}暴走パニックものにする必要性が無い{/netabare}という事。
作品全体で綿密に描かなければ、テーマはテーマ足り得ません。
インフラ崩壊とかメカニックとか、大友さんがやりたいだけのような気がw


テーマ性を強めるために配置した(と思われる)ヒロインの晴子も微妙。
終始彼女は老人たちを第一に考えますが、映画の短い尺だとその極端な行動原理の掘り下げが無いだけに不自然。
ピーピー「おじいちゃん!」って騒いでいるようにしか見えないw
もっと柔軟なキャラ造詣とかも出来たんじゃないかなと。
そっちの方が話は動かしやすいでしょうけど。
これは実験台にされた老人にも言えるね。
各種キャラ造詣がどうも本作に不適切な気がする。


総括して、介護問題をやりたいのか活劇をやりたいのか、はっきりしなかったのが残念。
エンタメを意識し過ぎて、肝心なテーマ性が伝わってこなかったです。
厳しい批評になりましたが、どうしても社会派かぶれな作品は見る目が厳しくなるのでご容赦くださいw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

57.2 2 漫画アクションでシュールなアニメランキング2位
殺し屋さん(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (188)
860人が棚に入れました
「依頼があれば、何でも殺す」をモットーに活動を続けるが、夏休みの宿題や主婦の家内労働を 殺すことまで、その活動は幅広い。自他共に認める日本一の殺し屋と、それを取り巻く刑事や被害者や同業者や通りすがりの人や警察犬などのさまざまな人間(犬)模様を描いた物語。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、藤田咲、金田アキ、大川透、藤原啓治

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シュールな殺し屋さん

原作未読 全10話 約3分のショート作品

タイトル通り、主人公の通称:殺し屋さんと殺し屋さんに関わる人たちのお話です。
かっこいいOPと劇画調のキャラデザでシリアスな作品なのかと思いましたが、内容はギャグ作品でしたw

勘違いや殺し屋さんの性格や趣向で発展するお話が多くて大笑いするほどではないですが、楽しく観れました。

短い作品なのでサクサクと観れると思います。

箸休めにどうぞ^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

依頼を受ければ何でも殺します!

シナリオ担当の一條マサヒデと作画担当のちく.による

4コマ漫画を原作とする作品です。

5分枠のショートアニメで全10話、原作未読。


殺し屋をしている佐々木竜一と弟子や他の殺し屋仲間、

刑事等との関わりなどを主に言葉遊びや駄洒落での

ギャグ風に描いた感じです。


一話が実質3分切る中で、二つないしは三つの4コマ

漫画がそのまま入り込んだ感じで場面展開がされていく

ので起承転結が分かりやすい感じでした。

それに言葉遊びや駄洒落がネタのほとんどになっている

ので(逆さまから読んでみたり、違う変換であらぬ方向に

考えてしまったりなど・・・)

分かりやすい分しょーもない雰囲気がものすごく漂って

いる感じでした。


カット割りが4コマそのものだったのでテンポがとても

良かった作品でした。

それとOPが意外とカッコよかったり・・・(思い違いかも)

最後にしょーもないギャグだけれどもテンポが良くて

サクサクっと楽しく見れた作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

呑気が漂うハードボイルド

4コマまんが原作。
漫画アクションという、オタとは無縁な大人が読む老舗の漫画雑誌に掲載されています。
(ちなみに、クレヨンしんちゃんも最初はアクションに掲載されていました)
大人向け雑誌といっても内容はおバカなギャグ漫画。
敏腕な殺し屋である主人公と愉快なサブキャラたちが繰り広げる小ネタの連続、ショート作品です。


殺し屋という設定で実際に殺人もしますが、殺伐さは皆無。
腕は一流なのに、何かと可愛らしいパーソナリティの主人公がとにかく素敵です。
雑誌のカラーにマッチした、一見ハードボイルド風のタッチの絵柄で行われている、ものすごく庶民くさいネタ。
見た目とのギャップを笑うオーソドックスな方式のギャグですが、それが上手くハマっています。
語彙も豊富だし間の取り方もいい。
殺し屋さん以外のキャラクターも何処か必ず抜けている方々ばかりで、登場人物全てがボケ担当です。


ロクに動かない安いアニメーションですが、それでいい。
のんきで平和なおバカ、それでいてハードボイルドな雰囲気の3分間をお楽しみ頂く箸休め作品。
こんなのは、笑わせちゃった者勝ちです(^_^)b

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
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