特殊部隊でSFなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの特殊部隊でSFな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月14日の時点で一番の特殊部隊でSFなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.3 1 特殊部隊でSFなアニメランキング1位
交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4406)
20427人が棚に入れました
トラパーと呼ばれる粒子が大気中に含まれるある惑星。そこに空中を滑空するスポーツ「リフ」に夢中な14歳の少年、レントン。軍人になるか、家業のジャンク屋を継ぐか・・・ある意味見通しのいい人生にうんざりしているレントンは、生まれ育ったその環境から逃げ出すきっかけを待っていた。
そんなある日、自宅の近くで爆発音が起きた。駆けつけると、そこには、見たこともない美しいロボットが立っていた。呆然とするレントンの目の前に現れたのはロボット以上に美しい少女・エウレカだった。成り行きから、戦いに巻き込まれるが、そこにエウレカの仲間としてレントンもよく知るアンダーグラウンド界でのカリスマリフライダー、ホランドが現れる。
戦いの後、彼らとともに旅立つことを決意したレントンを待ち受けるものは果たして…!!

声優・キャラクター
三瓶由布子、名塚佳織、藤原啓治、山口太郎、根谷美智子、宮野真守、水沢史絵、志村知幸、チョー、松本保典、大木民夫、石森達幸、中村彰男、浅野まゆみ、辻谷耕史、小清水亜美、山崎樹範

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロボットアニメというよりボーイ・ミーツ・ガール

*初投稿 2014年8月16日

全51話の長編アニメ。
ただ51話は意味の分からないダイジェストなので観る必要なし。

とある惑星に住む主人公レントン(14歳)が
軍の反抗組織ゲッコーステイトで人型機動メカ、LFO(ニルヴァーシュ)の操縦者である
エウレカ(年齢不詳らしいがレントンと同じくらいの歳)と出会う。
レントンはゲッコーステイトに入り、
エウレカと共に様々な苦難を乗り越え成長していくというのがおおまかなあらすじです。

もちろんロボットのバトルもありますし、
差別、戦争、思想や宗教、環境問題など
考察しようとすれば様々な視点からできると思いますし、
後半は人類の存亡をかけた壮大なストーリーではあるのですが、
それらは付随的なものと言っても過言ではないです。
主となるのはゲッコーステイトの最高の仲間たちとの日々、
様々な人たちとの出会いと別れ、そしてレントンとエウレカの成長。
家族愛にまで及ぶ人間ドラマがメインです。

特に後半は壮大なストーリー過ぎて理解が追いつかないという人もいるでしょうけど、
それでも特段問題はないように思えます。
前述した通り考察しようとすればいくらでもできるとは思いますが、
単純に、レントン「エウレカ~!」 エウレカ「レントン!」と
互いが互いを必要としていることを確かめ合い、より絆を深めるために必要な出来事と
理解すればそれで足りるような気がします。
ざっくりと言ってしまえばセカイ系なのかもしれませんね。
まぁ大人から子供まで楽しめる作りになっていると思います。
さらに言っちゃえば本作は様々な売れ線要素を
絶妙なバランスで取り入れているとも言えるのかもしれませんね。

しかし、いくら評判が良くても50話という長さは
視聴に至るまでには二の足を踏んでしまう人もいると思います。
なので、とにかくボーイ・ミーツ・ガールが大好きで、
「天空の城ラピュタ」でのパズーとシータのような関係がたまらないという方にはお勧めです。
視聴し始めて、クールでスタイリッシュなゲッコーステイトのメンバーの
やり取りが好きってことになれば本作にハマっていくと思います。
本作はハマる人にはとことんハマると思います。

私はと言うと実はそこまでハマりませんでした。
視聴を終えて「うん、いい話だった!」以上の感情が湧いてきませんでした。
レントンとエウレカが眩しすぎて
素直に感動できない擦れた大人になってしまったということなのか・・・
いや、ガキの頃から天邪鬼だったので多分性格の問題でしょうw
でも、十分おもしろかったです。

音楽は作中BGM含めシャレオツでしたw
一番人気は多分「sakura」/NIRGILIS だと思いますが、
私は「少年ハート」/HOME MADE 家族 と「FLY AWAY」/伊沢麻未 
なんかが好きでした。
クライマックスシーンでは「虹」/電気グルーヴ が流されたりして盛り上げてくれました。

最後に本作を一言で言い表すと、
クールでスタイリッシュなキャラたちが織りなすハートフル人間ドラマ、
そしてボーイ・ミーツ・ガール(ロボットバトルもあるよ)ですかね。

う~む、ほんの一言のつもりが本作と同じように長くなってしまいました。
お後がよろしいようで。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タルホさん一択ですけどなにか?

さすがの50話。
いろんなことが起こります。
きっちりかっちり1クールで計算された構成の作品が評価される昨今。
それとは対極にある余白や無駄もある仕様。ときおり途中下車しながらの4クールです。

いろんな角度から見れます。
聞き慣れない用語がたくさん。登場人物もたくさんで各々にスポットを当てたりもします。
クライマックスや俗にいう神回だけではなく印象に残るシーンや人物は観た人の数だけありそう。


大人は余白や無駄も含め腰を落ち着けて楽しみたいところですかね。
なお私の場合は{netabare}タルホ・ユーキ(CV根谷美智子)の一択。ときおり顔にかかる前髪が素敵です。大佐の元カノという設定も味わい深い。{/netabare}
彼女を支えに全50話の大半を乗り切ったといって差し支えありません。


そんな不純な大人が作品全体通してなんとなく思ったこと

 
 {netabare}子供(息子)に観せるべき・・・かと{/netabare}


とある田舎町。亡き父への想いを抱えながら日々平凡な生活を送る少年。ある日彼のもとに空から少女が降ってくる。
少年は謎めいた少女に惹かれ行動を共にしながら、やがて世界の存亡を巡る大きなうねりの中に巻き込まれていく…

主人公の少年レントン・サーストン(CV三瓶由布子)と謎の少女エウレカ(CV名塚佳織)のボーイミーツガールであり、
ひ弱な少年レントンが苦難や葛藤を乗り越え成長する物語であり、
やがて明らかにされていく世界の秘密に向き合う王道をいくお話と言えましょう。


なぜ子供に観せたいのか?
自己投影しやすいのと、勇気をくれる物語だからです。さらにプラスアルファの理由もあったり。


■自己投影しやすい

主人公レントンがヒーロー然とはしてません。思慮が浅く甘ったれた等身大のお子様です。
一丁前に言うことは言っても大人の壁に阻まれ自分の無力さ加減を思い知らされますし、子供であることを言い訳にすることもある。

一方の頼みの大人だってブレまくりです。汚い大人か?かっこいい大人か?といった単純さはなく朝令暮改は当たり前。打算的だったり何も考えてなさそうだったり。
子供は翻弄されることになります。

子供目線から見れば等身大の主人公であり、周りにきっといそうな大人が配置されていて自己投影しやすいのです。
行って戻ってを繰り返すことで冗長に見えてしまう登場人物らの心のブレは50話と長尺だから描けたこと。長編の醍醐味をここに感じました。


■勇気をくれる物語

勇気をふり絞ると言い換えてもよいでしょう。
成長物語と言うは易く、なかなか成長もしてはくれません。
いい顔つきになるのは最終盤。はたして“成長”という言葉が正しいのか?

 肚をくくるまでの葛藤

揺れてブレる子供もそして大人も決めるときは決める。決断することで人生が変わる。
レントンだけでなくエウレカもですよ。それだけではなくホランドも。アネモネやドミニクだって。いやいや登場人物みんなかも。


「勝手だなぁ」でも「かっこいいなぁ」な大人たちが登場し、「僕(私)もこんな弱い部分があるよ」な主人公がメインを張る。
そんな彼らが長い時間をかけて経験したあれやこれやを視聴者も同時体験し、肚をくくる尊さを自覚する。そんな示唆に富む物語だったと思います。

それにこれ日曜朝07:00の放送だったんです。『仮面ライダー』や『○○レンジャー』の放送帯でなにやら面白いもんやってるぞ!に大人が食いついたのがおそらく発端でしょう。


■プラスアルファはこれ

{netabare}タルホが子を宿すのいいね

 へそ出しキャミとマイクロミニのbefore
 お腹を冷やさないボディスーツのafter

このわかりやすい前と後ろで間接的に出産とはなにか?を学ぶのです。
うんにゃ。いくら御託並べようが単純に、セクシーなお姉ちゃんに子供ができるって衝撃受けるんですよこれが。

{netabare}『試みの地平線』のパロもあったりで少年に正しい刺激を与えてくれることでしょう。
レントンがお悩み相談したら北○謙三氏はどう回答するんでしょうね。私にはわかりません(嘘){/netabare}

また、チャールズとレイのビームス夫妻のように子宝に恵まれない二人の幸せのかたちも描かれる。
他にも、嫁さんが絶望病に罹った夫婦も登場してたりけっして順風満帆ではないモデルを描くことで何か考えるきっかけも生まれましょう。

さらっと人型コーラリアンと人間との生殖は可能と触れられてて、次世代を想像させてもおりました。{/netabare}



一方で目の肥えた大人向けには簡単に。

1.テクノがバックで流れるサーフィンアニメ(ん?)
 ⇒爽快でした
2.4クール連続のロボットもの
 ⇒今となっては貴重です
 ⇒画面比率4:3というのも懐かしい
3.タルホがかっこいいと思えたらOK !
 ⇒{netabare}なんなら罵られたいっすね{/netabare}
 ⇒同義は“エウレカかわいい”“アネモネ~っ!”

2005年。トランスブームが落ち着いた頃合い。下火だったテクノの良曲を投入したセンスが好きです。
主題歌は1クールめOP/EDの『DAYS』『秘密基地』の印象が強い。9.11以降聴く機会が増えた「アメイジンググレイス」をサンプリングした4クールめOP『sakura』には時代というものを感じさせます。

ロボットについては素養がないので詳しい方にお任せします。
途中鬱々とした回が長く続くことや一見ただの厨ニ病(実際14歳設定だし)なレントンにストレス溜まる人はいるかもしれません。
あえてじっくりと停滞することでカタルシスが得られるタイプの作品です。ネガティブイメージ先行し過ぎるようでしたら撤退もありでしょう。大人は忙しいのです(笑)

私はきちんと節目節目でカタルシスを得ることができました。50話長尺だからこその最近の作品では得られない満足感がある良作です。長い目でみてやってください。



■(余談)全50話とは?

地上再放送での視聴でした。開始2018年10月1日、終了2019年10月28日です。
序盤のCMは『ゴブリンスレイヤー(2018年秋期)』。クリスマスや振り袖、はたまた桜や水着を途中見かけながら“一年間”のなんたるかを体感できました。当たり前ですが長いです。
一気に!というよりせいぜい1度に2~3回くらいのペースでお付き合いするのもマッチしそう。私は録り溜めて1日4話前後で消化したのでざっと2週間ちょっとかけての完走と無理のないペース。
きっとリアタイでは毎週早起きして視聴された方も多いんでしょうね。“じっくり視聴”と“早起きして頑張って観る”のコンボだと愛着がそら湧くに違いありません。




※以下はほぼ備忘
印象に残ったこと


{netabare}■ホランドの劣等感

レントンへのコンプレックスを時間をかけて解消していく。オッサンの嫉妬はみっともない?
そうかもしれないがそれを描いたのが本作。運命の担い手と自覚し軍を抜ける判断と行動までした男の自尊心が目の前のクソガキに砕かれようとしている。
そりゃ整理に時間はかかるし納得いくはずないですよ。“女々しい”という言葉は女性には使いません。
ときには叱咤しときには黙って見守る相方タルホの距離感が完璧に近い。スゴイいい女捕まえたよなぁ。序盤の踏まれたペンダントのエピソードが地味に好きです。{/netabare}


{netabare}■人外さんとの恋

こういう設定好きです。どう考えても埋まらない溝だから、が理由。
「私はあなたとは一緒になれないの」
悲恋になりがちなラストをこうまとめてきましたか!とわりと好きな結末でした。

{netabare}「おれは人間をやめるぞ!ジョ○ョーーッ!」の100倍爽やかな選択に乾杯です。{/netabare}{/netabare}


{netabare}■ビームス夫妻

日常はとにかく明るい。からの地獄の果てまでついていきます、と。
このメリハリがたまらなく良かったです。

「俺たちがそれ以外の術をしらない人種だからだ」
ホランドの弁ですがこの二人を端的に表したセリフ。
…レントンが知らなかった家族の温かみを伝え、戦いに身を投じることとは何かを身をもって教え散っていく。作中屈指の切ないエピソードです。{/netabare}


{netabare}■アネモネの花

終盤にわかに好感度を上げたアネモネ(CV小清水亜美)さん。20歳そこそこであの第48話の好演には唸りました。
相方のドミニク・ソレル(CV山崎樹範)もそうなんですが、この恋。確証が一切得られない中で進行してるんですよね。
ドミニクから貰った花。枯れそうな赤いアネモネの花を花瓶に一挿ししてすがりながら本人は堕ちていく。出撃前にわずかながら息を吹き返したアネモネの花のカットが印象的で、わずかな細い糸を手繰り寄せるような困難な恋でした。

「救うとしたら自分でありたい!」…できないよね普通。勇気と決断の美学は彼からも感じます。{/netabare}


{netabare}■タルホの魅力

いい女の説明は難しい{/netabare}


{netabare}■真打エウレカ

思春期の恋ってこれだよ!{/netabare}



子供だけではありませんね。
大人も充分楽しめる作品です。



視聴時期:2018年10月~2019年10月 再放送  

------


2019.11.09 初稿
2020.02.16 タイトル修正
2020.06.27 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

多くの登場人物が活躍し、壮大な物語となる交響詩篇

私は、このアニメが大好きです。語りたいことが沢山あって困っています。

以下に沢山書きましたので、好きなところだけ読んでいただければと思います。

物語のあらすじ:
今よりはるか未来の物語
とある星に住む少年レントンは、変化に富んだ人生を望んでいた。
彼は、偶然に出会った少女エウレカに一目惚れする。
そしてエウレカのいるゲッコウ号の一員となるため、家を飛び出してしまう。
このとき、レントンの運命の歯車が動き始めた。
ごく普通の少年だったレントンが、やがて人類を救うことになるとは、このときは誰も予想できなかった。


レントンの成長:
レントンは知らない。
幼いときに父が亡くなった原因を…
レントンは知らない。
大好きだった姉が突然いなくなった理由を…
そして、ゲッコウ号に乗り込むことが、何を意味するのかを…
さらには、エウレカを愛することが、どのような結果に繋がるのかを…

これらの点はやがて、ひとつの線として繋がってゆき、レントンの進むべき道を指し示す。

レントンは気づく。
自分がいかに無力であるかを…
レントンは気づく。
自分には、大好きな少女を守る力さえ無いことを…

そして、レントンは渇望する。
強くなりたい。エウレカを守れる力が欲しい。早く大人になりたい。と…

このアニメのエンディング『秘密基地』は、まさにレントンの心の叫びを唄っています。
澄み切った美しい歌声ではありませんが、心に響く歌声です。
物語を見ると共に、ぜひ聴いてください。


エウレカ:     {netabare}
謎の少女。
彼女は、過去に自分が犯した過ちを悔いている。
だから彼女は、まだ子供なのに、三人の戦災孤児をひきとり、母親として育てている。
母親になるということは、自分の将来よりも子供たちの将来を大切にする覚悟が必要だ。
そしてエウレカには、その覚悟があった。

私は、そんなエウレカの強い意志が大好きです。
彼女はまだ子供です。自分を守る力さえ不足しています。
なのに、彼女は一生懸命、子供たちのためにつくしています。
そんな彼女の心は美しいと思います。
{/netabare}


アネモネ:     {netabare}
エウレカと同類の不思議な少女。そして、孤独な少女。
軍に属する凄腕のパイロットであり、ゲッコウ号の脅威となる。
軍にとって彼女は単なる消耗品でしかない。酷使して使えなくなれば代わりを補充する存在であり、軍は彼女を人間として扱わない。
アネモネは、自分が利用されていることを知っていた。
だが、彼女は戦い以外に生きる術(すべ)を知らない。だから彼女は、涙を隠しながら戦い続ける。

エウレカとアネモネは同じ種類の少女なのに、ゲッコウ号の乗組員がエウレカをいたわる様子と軍がアネモネを扱う態度とは対極をなします。
私はアネモネが不憫でなりません。
物語終盤で、ようやく彼女の心の声が語られますが、私はもっと早くアネモネの心の声を聴きたかった。そうすれば、もっとこの物語が色づいていたはずだし、早い時期からアネモネを好きになれたと思います。
{/netabare}


ドミニク:     {netabare}
軍に属しており、ゲッコウ号に敵対している。
性格は至って真面目で純情。
彼には願いがあった。
それは、人類を救うとか世界平和とかでなく、「アネモネを救いたい」、ただそれだけだった。
たったそれだけの理由で、彼は軍に反旗を翻し、ゲッコウ号の仲間となる。

私は彼のその行動に感動しました。
彼はエリートとして約束されていた将来を、アネモネのために惜しげもなく捨てたのです。
彼にこんなにも愛されているアネモネは、きっと幸せになるでしょう。
{/netabare}


チャールズとレイ:     {netabare}
レントンが家出したときに世話になった夫婦。
二人は、ゲッコウ号の誰よりも心が澄んでいる。
レイは、ある事故で子供が産めない体となっていた。そして、チャールズは、それを承知でレイと結婚した。
二人ともレントンを我が子のように可愛がり、レントンに養子になるように熱望する。
二人の家はいつも掃除がいきとどいており、ゴミ一つない。そしてレイが作る料理も、家庭的で暖かい。

私は、この二人が大好きでした。やがて二人がゲッコウ号に乗り込み、大活躍をすることを願っていました。
それなのに、この二人が…
とても悲しく、残念でした。
{/netabare}


ホランド:     {netabare}
レントンが憧れるサーファーであるとともにゲッコウ号の船長。さらには凄腕のパイロット。
彼は、訳あって軍に敵対している。そして、深い事情により、エウレカを恋人よりも大切にする。
だから彼は、エウレカと仲が良いレントンに嫉妬する。
彼の心は、まだ子供だった。
だが、ある出来事の後、レントンへの嫉妬は無くなり、命を削ってでもレントンとエウレカを守るようになる。

物語前半のホランドは子供じみており、私は好きになれませんでした。
でも、彼も成長したのです。
子育てをしたり未体験の事柄を体験し、前向きに頑張ることで、
大人も少しずつ成長するのです。
{/netabare}


タルホ:     {netabare}
ホランドの恋人であり、ゲッコウ号の操縦士。
彼女は美人で、しかも度胸があり、誰にも臆することなく自分の主張を言いはなつ。
彼女の歯切れの良い意見をポンポン言われると、誰も反論できなくなる。
物語前半は、ホランドがタルホよりもエウレカを大切にするため、彼女はエウレカに複雑な感情をいだく。
だが、ある出来事をきっかけに、素直になる。
それ以降、彼女の言葉には、愛情や思いやりが含まれるようになる。

私は、途中からタルホが大好きになりました。美人だからとかではなく、彼女の不思議な魅力にひかれてしまいます。
{/netabare}


タイトルに書かれた『交響詩篇』とは:     {netabare}
この物語は、多くの登場人物が、あたかも各々の楽器を奏でて交響曲を演奏するかのように活躍します。
そして、ひとつの壮大な物語となるのです。

この物語は、レントンの成長だけでなく、各々の登場人物の成長を描いています。
物語を見終わったとき、私はそう感じました。
物語は全部で50話あります。
でも、すぐに物語の展開に引き込まれ、早く次が見たくなります。
そして、あっというまに全部見終わります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

84.7 2 特殊部隊でSFなアニメランキング2位
ブラック・ブレット(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2564)
15359人が棚に入れました
突如、現れた異形の寄生生物「ガストレア」。赤く輝く目と圧倒的な力、そして桁外れの再生能力を持つ彼らの侵攻に、人類はなす術もなく大敗を喫する。国土の大半を失った現在、人類は彼らが唯一弱点とする金属「バラニウム」で作ったモノリスで囲われた、狭い「エリア」の中で、ガストレアの脅威に怯え、隠れながら生きることを余儀なくされていた。そんな中、生き残りをかけた人類のささやかな抵抗として組織されたのが、ガストレアへの対抗手段を持ったスペシャリスト集団「民間警備会社」――通称、民警。そのひとつ、天童民間警備会社に所属する高校生・里見蓮太郎は、相棒の少女・藍原延珠と共に、東京を壊滅に追い込まんとする、危険な企みに巻き込まれていく――。

声優・キャラクター
梶裕貴、日高里菜、堀江由衣、黒沢ともよ、小山力也、悠木碧、甲斐田裕子、豊崎愛生
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ロリっぽい...BUT...

悲しい設定だよね。
{netabare}感染源として、敵でもあり、味方でもある{/netabare}っていうのは。。。
えんじゅがかわいいだけに、今後どういう展開になるか期待!ですね^^

■第2話
{netabare}
「呪われた子供たち」への扱いがヒドイですね。
長老さんいい人だ^^
{/netabare}

■第3話~第12話
{netabare}
木更さんが最後に謎の闇落ちに・・・(笑)
カゲタネがラストで登場してアツかったですね!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 81
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ロリになった覚えはないんだけど・・・。

延珠ちゃんを初め、少女がたくさん出てきます。
{netabare}
彼女たちは“呪われた子供たち”と呼ばれ、市民から激しく迫害されています。
時には殺害されるほどに・・・。

ところが、彼女たちはその人間離れした身体能力を活かし、“イニシエーター”として、市民を守るために戦います。
{/netabare}
ロリになった覚えはないんだけど、彼女たちに心奪われずにはいられませんでした。
{netabare}
後半で、延珠ちゃんの友人たちの命が、一度に奪われます。
{/netabare}
ロリになった覚えはないんだけど、思わず涙が溢れ出してしまいました。


コメディとバトルがバランスよくミックスされた内容。
全13話と短目なので、一気に見れると思います。

バトル好きで、アニメで泣きたい方にはお勧めです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 75
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

幼女不憫萌え(́౪‵) ♡…あなたの是非が…今問われる!!

原作ラノベ 全13話 原作未読


物語の概要―
『ガストレア』という寄生生物(大きな虫..・ヾ(。>д<)シ )
が蔓延る世界に、共存する人類!!

その巨大生物から身を守る為に人類は
“モノリス”という巨大な防壁を築きそれらで囲んだ
安全な地域=エリアにてその驚異から身を守り暮らしていた…


ガストレアに対抗する力を持った”少女” \_( ゚ロ゚)ココ重要!!
「イニシエーター」と、彼女らを指導する「プロモーター」によって
組織された「民間警備会社」⇒略して”民警”とのその戦いを描く物語!!!

                      (あらすじ一部参照)

というまどろっこしい前書きはこのくらいにして
私的に本作をわかりやすくまとめてみるとッ♪


◆ここだけは抑えておきたい! ブラック・ブレッド三大要素◆

①幼女ハーレム計画。.゚+(ヾ(。>∀♡)シ)).:゚+。(冗談ですよw)

②大きな虫さんたち…うじゃうじゃめたこわ恐怖;゙゚’ω゚’):

③人類の驚異と化した↑とのダイナミックアクション!!
(…その戦いの裏に隠された社会の闇…謎、陰謀、悪事、その真実とは?!)


と大雑把に言うとこの三大要素が大いに絡まり合う展開となりますv(´∀`*v)


とまぁえらい偶然なことに
私の大好物(幼女)とVS大嫌い(虫さん)が相まみえるという
なんとも複雑なはぅあぅぅ~な(´Д`;)構図に!
言うまでもなくハラハラドキドキ展開になるのです(´Д⊂ガンバッテ

そしてガストレアという寄生生物という名の大きな虫たち!!
についてですが、虫さん嫌いな皆さま( ´ ▽ ` )ノ

どうぞご安心下さい♪
虫は虫でもその実態があまりにも大きく凶暴な生き物なので
虫さん特有のウジャウジャ感というか、びやーっとした気持ち悪い感は
若干弱めで、ナウシカで言うところのオウムさんや
特撮もののモスラーやモスラーッ♪などが大丈夫であれば
何とか大丈夫なレベルではないかと存じます(`∀´)ゞ


そして、やはりやはり物語や展開その演出は実に巧いです♪
幼女萌えさせるところはしっかりさせ゚+o。ドキュ―(*゚д゚*)―ン。O+゚
ハラハラさせるシリアスモードや鬱展開をかみ合わせ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタタタw
私の心をむさぼりつくすのであります…Σ(゚д´(ω・` )

その演出には大変心揺さぶられ
私かなり熱い思いがこみ上げてまいりました…


ということで私は声を大にして言いたい!!!

本作に登場する”呪われた子供たち”という名の
幼気なその幼女たちへのこの胡散臭い社会の扱いのその酷さに

ほとほと私は遺憾の意を表にせずにはいあられないので
ありますよッヾ(`Д´*)ノ


この世に授かりし全ての幼女たちの笑顔を、
その優しい眼差しを―

ごくごく普通の少女として、みな誰しもが夢見る気持ち、
そのささやかな幸せを、その願いを、想いを、夢を、希望を…
踏みにじり、蹴散らす権利など誰にあるというのだデス!!

そんな社会を是とするならば私はまっぴらごめんであるデスヾ(`Д´*)ノ


仮に私が、100歩譲ってロリコンだったとしよう…
いや譲るまでもなくロリコンなのだが(♥ó౪ò)ヾ(・ω・`

幼女たちの幸せを願うこの気持ちは―
もはや揺るぎようのない人間の生理現象だと思うのですが…?


色々と誤解を招きかねないので伝えておきますが
何も私は幼女たちを●□▲×チョメチョメしたいという訳ではない(`・ω・´)キリッ

何よりも幼女たちの… ぁのあどけない笑顔.*・゚
そう、彼女たちにはいつも笑っていて欲しいのだ
はしゃいでいて欲しいのだ、喜んでいて欲しいのだ、

幸せであって欲しいのだ…

傷ついたり泣いたりした悲しい顔はみたくないのだ
胸が切なくて苦しくては焦がれて堪らないのだ―

幼女たちの幸せをそっと見守り、愛でていたいのだ…

そんな風に思うこの気持ちは間違っているのだろうか…
いけないことなのだろうか… 誰か教えて欲しい…


たとえ世界中の誰もが…
彼女たちを嫌い蔑み滅ぼそうとしたとしても

私だけは絶対に守りぬく…
この身を呈してでも この命にかえてでも―

そんなロリコン人間に… 私はなりたい(o´Д`)Ф_ … 



ぁ、さて散々支離滅裂な内容でお送りしてきましたが、
本作、私はお気に入り棚にぶち込みたくなるほど
大変楽しませて頂きました♪

まず、主人公『蓮太郎』の相棒『延朱』がどーにも
妾(わらわ)可愛すぎであって、天誅ガールズのくだりとか…
大変胸を揺さぶられ…私の涙のダムが決壊し崩壊しました。゚(゚´Д`゚)゚。

さらに金髪ロリのちょー強幼女『ティナ』も魅力満載で
これまた可愛い(◍’౪`◍)♡…

極めつけには、猫耳ロリの『翠』たんまで登場するという
大盤振る舞いときたもんだ♪

ふと見渡せば、そこはあたり一面幼女だらけ…
ここは正しく幼女たちの桃源郷♡


心の奥底にひっそりとしまっておいた計画…

そう幼女ハーレム計画という名の
変態紳士の野望を画策、企てようとやっきに
なってる方々からしてみれば
本作はまさに打って付けの作品となっていること間違いなし!!


うん…しかしながらちょいとばかし心えぐられる展開になるかと思いますが…

沙都子や梨花ちゃま、れんちょんや、八九寺、千冬ちゃんや白たそ好きな
そこのあなたには是非とも視聴に挑んで頂きた作品なのです!!!

物語、声優、作画、音楽、キャラもあにこれで言うところの
かなり高い水準で描かれ、作りこまれた作品であると
私は自信を持ってオススメしたい作品でなのです…

アクションにバトルに何かと臨場感溢れる
演出と…でもまぁ {netabare} 最後は○兄に任せてしまって良かったのかと
些か疑問点は残りますが…w

これも延朱をまた一人ぼっちにしない為と考えれば
致し方ない事の結末だったと受け入れられるでしょう…{/netabare}


ただ1点… 彼女たち幼女たちへの扱いを
不憫萌として受け入れられるのか…
はたまた一切受け付けられないのか…
そもそもロリとか興味ないし(ヾノ・∀・`)なのか…

ココは大きく評価に影響してくるものかと存じます(゚д゚)_。)
ちなみに私はエンターテイメントとしては受け入れられましたが
やはりその方向性、趣向にはNOと言わざるをえず…

なんとも惜しくもお気に入り棚入りを逃した作品となりました(。-`ω´-)ンー
(ま、そもそもお気に入り棚いっぱいぱんぱんでもぅ入る余地がないんですがね…w)

いや心揺さぶられ大変楽しませて頂いた点はふんだんにお伝えさせて頂きますぞ!!


ささ!! そこの幼女ハーレム計画を企てている
そこのあ・な・た!! 幼女エキスが足りなくなったその時には
ぜひぜひこちらに立ち寄って頂きたい! 
私きってのオススメ案件でございます(∩´。♡∀<)⊃ぜひッ!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64

73.2 3 特殊部隊でSFなアニメランキング3位
ディメンションW(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (759)
4045人が棚に入れました
西暦2072年。第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により、人類は繁栄の極致にあった。しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が横行し、回収に懸賞金がかけられるようになった。腕利きの"回収屋"マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女・ミラと出会う。かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

声優・キャラクター
小野大輔、上田麗奈、石田彰、中村悠一、鈴木絵理、斉藤貴美子、松岡禎丞、鳥海浩輔、山下大輝、土師孝也

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ミラに救われた作品

キョーマもこの作品自体もミラの存在で救われたのかなと。

物語としては面白かったと思いますが・・・。

自分には最後まで『次元W』という言葉が都合よく使われていただけのようにしか感じられなかったというか・・・。
不可思議な部分の原因が全て『次元W』に押し付けられているような・・・。

まあ、そういう作品なんでしょうけど。

OP・ED曲も映像も綺麗で良かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気アニメ(嫌いじゃないです)

マンガ原作は未読です。聞くところによると、アニメ化で原作をほとんど使い切ったようです。

ストーリーは、つまらないわけではないのですが冷静に考えると「次元W」と「コイル」の設定は意外とガバガバな気がします。でもこれは原作のせいでしょうから、アニメスタッフは悪くありません。

画はわりと良く動きますし、デッサン歪んだりパース狂ったりとかも感じません。ただ、立体感とかはあまりなくて彩色で手数を減らしている感じはします。まあ、アニメはそういう画でも良いんじゃないかな…。

主人公のキョーマ(苗字が「マブチ」なのはモーターの会社から取った…?)がトヨタ2000GTに乗ってますが、たぶんあの世界観だとガソリン車自体が貴重で、しかも有鉛ハイオクで走る自動車とか頭どうかしているレベルのはず。せめて無鉛ガソリンでも走れるように、バルブシートは交換してあるのかしらん…。

…ええと、脱線しました。そうそう、アンドロイドのミラ、カワイイ!

平均点以上の作品だと思いますけど、「他を差し置いてでも、どうしても見ろ」ってほどではない感じ…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャラ&世界観は魅力的なのに、シナリオがインフレ起こしてて惜しい迷作

本作の中盤以降のシナリオは相当にトンデモですが、ともかくも全12話を見終われば、

{netabare}(1) 人間離れした身体能力をもつ法被(はっぴ)を羽織った顎ひげのオッサン(何やら傷心もちらしい・・・)と、
(2) ピコピコ動く耳なのか触覚なのかよく分からない装置を頭部につけ、ワイヤーみたいな尻尾を生やしたクリっとした瞳の感情豊かな美少女ロボット{/netabare}

の遭遇から信頼関係の発生までをじっくり堪能できて、個人的には好きな部類の作品となりました。

しかし、

{netabare}(1)敵キャラ(ハルカ・シーマイア)の描かれ方が安っぽかったのはかなりの減点要因で、
(2)また、本作のシナリオ構成を担当した方は、原作マンガの様々なエピソードを全12話のアニメ作品として上手く再構成しようと頑張られたのだとは思いますが、話数に対して盛り込んだ内容がインフレを起こしてしまった印象が強く{/netabare}、

多くの視聴者に本作の面白さが、序盤で期待された割には余り伝わらなかった感が残りました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============== Dimension W (2016年1-3月) ==============

{netabare}第1話 回収屋 ★★
第2話 ルーザー ★★ Wの具象化
第3話 ナンバーズを追え ★
第4話 八十神湖に潜む謎 ★ 面白いのだが作品世界を拡張し過ぎでは?
第5話 亡者の可能性 × 脚本がゴチャゴチャし過ぎで支離滅裂に見える
第6話 アフリカの風 ☆ サルバ王子&四阿屋姉妹
第7話 過去からの呼び声 ★ キョーマの過去話、イースター島へ
第8話 虚無に落ちた島 ★ 
第9話 アドラステアの鍵 ☆ ルーザー+キョーマの過去話、記憶の世界
第10話 蘇る悪夢 × 超展開で面白いけど脚本がポンコツ
第11話 消えたジェネシス × 同上
第12話 辿りついた未来 ★ 終わり方はまずまず{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0

OP 「Genesis」
ED 「Contrast」


◆総評

上記の各話評価のとおり、本作は、
★★(優秀回)・★(良回)が計7回と見所が多い面白作だけれども、
×(脚本がダメな回)が3回もあって、
個人的には応援したいタイプの作品なのですが、本サイト等での評価が余り高くないのは仕方ないかな、と思いました。


◆本作をお勧めしたい人

①ソルティ・レイのソルティが好きな人
②蒼き鋼のアルペジオのイオナやタカオが好きな人
③TIGER&BUNNYの鏑木T.虎撤が好きな人
④ある程度のシナリオの粗を我慢できる人
⑤多少のグロ耐性がある人

・・・こんな感じかな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

72.6 4 特殊部隊でSFなアニメランキング4位
攻殻機動隊 SAC_2045(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.7 (143)
612人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー"へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン"と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊"が組織される――。

声優・キャラクター
田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子、潘めぐみ、津田健次郎、林原めぐみ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

NO NOISE、NO LIFE

神山健治&荒牧伸志監督、
士郎正宗原作の傑作サイバーパンク。

2042年、米帝、中国など、
主要先進国はお互いに利益を享受する、
持続可能な戦争を模索していた。
世界はサスティナブルウォーと揶揄される、
産業としての戦争をスタートさせた。
経済行為としての戦争の始まり、
サスティナブル、現代を象徴する言葉である。

結論を先に言おう、強烈に面白い。

顔の表情などに違和感が残るも、
初回で慣れれば、むしろ身体の動きや、
背景・戦闘描写など情報量に圧倒される。
フラットに批評すれば悪くはない。

こうなると攻殻の独断場である。
SACシリーズは物語の強度が群を抜いている。
飛び交う攻殻言語に電脳が零れ落ちそうだ。

相対する相手が魅力的なのも変わらない。
{netabare}ポストヒューマンが描くであろう、
過剰な正義と平穏で静寂な世界では、
どれ程の地平が待っているのか!?
事件の行く末を見逃してはいけない。{/netabare}

ビッグブラザーの登場が待ち遠しい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

攻殻ブランドの凋落ぶりよ….。

攻殻といえば、言わずとしれた名作SF刑事アニメ!。特にテレビ版1期は、その知性と深みといい、大人な味わいと渋さといい、キャラの魅力にエンタメも備わった歴史的な傑作と言っても過言ではあるまい。


そんなブランド力溢れる作品だが、ソリッドソテイトを最後に神山監督の手を離れてから正直凋落していった感があった。アライズは沖方さんがやると聞いた時は歓喜したもんだなぁ…(遠い目)。しかし、ついに神山監督の手に戻って、お馴染みのメンバーで再アニメ化と聞いて、これは真打ち登場か!と期待せざるをえなかったが…。


ゆ、緩い…。色んな意味でゆるゆる…。ストーリー構成、新キャラ、各話の緊張感、全てが緩い…(藩さんは好きだが、このキャラは攻殻にはねぇだろ)。かつてのメンバーが揃ってるのはファンとしては嬉しいが、テレビ1期から色々進歩したはずなのに肝心の脚本や演出が緩いし温い…。


テーマは興味深い面があるえけど、それ以前になんだこのハリウッドアクション映画的な微妙なノリは…。キャラもなんか違う…。


これはかつてヒットを飛ばした漫画家が、その後に色々やったけどかつてのような成功はなくて、結局凄い久々にかつてのヒット作の続編とかをやってる感じ。この人の中にはもう彼等はいないんだなぁ…というガッカリ感。


まだ話は続くから最終結論ではないが、これなら1期の「タチコマの家出」を見直したほうが有意義。あっちのほうが15年近く前なのに、進んだ内容かつ見事な上手さがあった。攻殻1期のレビューは後で書きます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

えれ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

批判の前に。

レビューとは言えないかもしれないけど早めに書いときます。
CG批判、新キャラ批判だとか初心者向けだとか...
ちょっと待って欲しい。神山監督と荒牧監督のインタビューまず読みましたか?
CGは神山作品の適正だから、新キャラは若者に媚びたとでも思ってもらえばいい、未来予測というアプローチをやめようというのがあったetc...
皆さんの疑問には既にヒントが出てますよ。
CGはキャラこそ変ですが、ネット会議シーンなど複数人が集うシチュエーションで効果的だったと思いますよ。背景も悪く無かったです。4話辺りから夜の縁側がちらほら写りますが、SAC1話の時の夜の縁側と見比べてみてください。

SACの強みっていかに作品が高尚なのかばかり語られますけど、まず士郎正宗の原作から「面白く」作り上げた事も重要で、伝わる物を先ず作っているというプロの匙加減は妙だとは思いませんかね。そもそも攻殻という散々やってきたタイトルですしどこまで期待してたかにもよるとは思いますが。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

64.7 5 特殊部隊でSFなアニメランキング5位
光と水のダフネ(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (114)
531人が棚に入れました
『光と水のダフネ』(ひかりとみずのダフネ)はアニメ、漫画、インターネットラジオからなるメディアミックス作品。
【ストーリー】海上都市で中心的な役割を担う海洋庁の入庁試験に失敗した天涯孤独の主人公・水樹マイアは、合格後の入寮を見通して家も引き払っていたため、住む場所も失い途方に暮れて街を彷徨っていた。
そんな折、マイアは逃走中の犯罪者に人質とされてしまい、それを追っていた何でも屋・ネレイス社の本城レナに犯人ごとショックガンで撃たれてしまう。ネレイス社の事務所で正気に返ったマイアは、今度は犯人の仲間をおびき寄せるための餌としてレナに使われてしまい、このことから結局そのままネレイス社カムチャッカ支店の住み込み社員として働くことになる。
この支店にはレナの他にも変わり者の女性社員が多く、マイアは彼女達に振り回される生活を送ることになる。

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトル詐欺(良い意味で)

舞台が海上都市ということで、世界観は素敵でした
作品名からして、及び1話観終わって私はてっきりSFアニメかと思いました
そして美しい作品なのかと思ってました

しかし、回を進めていくうちにギャグアニメと化していきました
はい、面白かったです
SF要素ももちろんありますが。


登場人物たちが個性強すぎというかぶっ飛んでるので
観てて退屈しませんでした
何でも屋であるネレイス社のメンツは色々な意味で凄かったです
(強すぎたり自己中すぎたり馬鹿すぎたり)
内気な主人公マイアも途中からネレイス社に所属するのですが、
このマイアとその仲間たちのトークが笑えました
トークになってない気もしましたけど


ストーリーとしては、このネレイス社が様々な依頼を
マイアを中心に解決していくものです
マイアが一生懸命仕事をこなそうと頑張る姿は応援してあげたくなりました

ただ、壮大な物語も同時に進行しており、
最終回での伏線回収、良かったと思います
終わりかたも満足です


OP「明日のBlue wing」 歌ー小枝
ED1「あなたと言う時間」 歌ーCooRie
ED2「あなたと言う時間」 歌ー中原麻衣

OPもEDも素敵でした
ただ、中原さんが嫌いなわけではないですが
(むしろ声優としては好き)、
EDはずっとCooRieのままが個人的にはよかったです



外れの回もあり、全部が全部面白かったとは言い難いですが、
総合してみれば十分楽しめる内容でした

ギャグにシリアスに、バランスが良かったと思います
適度(でもない)にネタを挟んでくるので、
妙に真剣にならずに済みました
といっても、物語性は意外としっかりしており、
様々な謎が解明される終盤は特に面白かったです


余談ですが、ネレイス社の戦闘服おかしくないですかw
最初観たとき吹きそうになりました
途中から慣れてる自分が恐ろしい。。
あれもギャグの一種なのか、この謎は未だに解明されておりませぬ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

There will be love there ~愛のある場所~

舞台ははるか未来の海上都市。
”何でも屋”で活躍する少女たちの活躍を描いたSFアクション&コメディです。

主人公は、海洋庁入庁を夢見る少女・水樹マイア。
入庁試験で好成績を残す彼女でしたが、待っていたのはまさかの結果でした。
その後次から次へとトラブルに見舞われるマイア。そして驚きの1話ラスト。
ひとりの少女の人生は、ここから一気にその色を変えていくことになります。

序盤は、1話完結型のスラップスティックコメディ(ギャグ多め)。
何でも屋ネレイスに舞い込む依頼を、個性豊かなメンバーが騒々しくも解決していきます。

一方で、少しずつ明らかになっていくマイアの過去。そこに隠された衝撃の真実。
その鍵となる伏線を上手く散りばめながら、物語は徐々に厚みを増していきます。
一見無関係に見えた話や登場人物が、終盤ひとつに収束していく様は爽快そのもの。
伏線の回収もスマートで、切ないながらも清々しい最終話では感動でウルウルでした。

ギャグアクションかと思いきやまさかのシリアス展開。
その流れをまったく不自然に感じさせない巧みな構成。
1話1話のシナリオも良くできていて、最後まで目が離せない作品でした。

ネックはやはりコスチュームでしょうか……。
なんというか完全に露出狂(笑)。もしくは痴女です。変態です(笑)。
ただ、見た目だけで断念したのなら回れ右推奨。中身は意外と良作ですよ♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

CC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

絆創膏(バンソウコウ)

 「明日のBlue wing」という爽やかなopから始まる本作ですが、opのラストで謎の空中浮遊があります。劇中に、そんなシーンがまったくないのでチョット面白かったですw
 本作の作画評価はあまりよくないですが、私としては良く描かれていたと思います。おそらくキャラクターデザインが不評と思われます。そのキャラクターデザインなのですが、中々のパンチ力を持っています。まつ毛とか…まつ毛とか…まつ毛とか・・・。
 初見では敬遠しがちなデザインです。キャラクター繋がりでいうと、メインとなる5人のキャラクターの服装がすんゴいです。誰が見ても、人として街を歩いてはいけない格好なのですが、誰にもツッコまれず…話題にすらならない状態です。なので、私から「そんな格好で恥ずかしくないの!?」とツッコませて頂きますw 「絆創膏じゃないから恥ずかしくないもん♡」なんて返されたらお手上げですけどw

 本作の内容はギャグという成分が含まれてますが、そんなことはありません。未来の海上都市で活躍する女性達を描くSFのストーリーが軸としてあるので、コメディ色はありますが、ギャグアニメとは言えないですね。ドタバタ喜劇のような感じです。
一話完結型・ドタバタ喜劇(全24話)

 一話完結の中に起承転結がしっかりと表現されているので、見やすい作品でした。一話完結に良くある…どっかでみたようなジナリオが数話ありますが、キャラクターがデザインを含め、濃いので中々楽しめます。逆に言うと、ありがちなシナリオが多いので、人によっては退屈に思えてしまうかもしれませんね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

62.4 6 特殊部隊でSFなアニメランキング6位
攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE(オルタナティヴ アーキテクチャ)(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (277)
1713人が棚に入れました
企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程、情報化されてない近未来――西暦2027年。高度化した電脳犯罪を前に、"攻性"の特殊部隊設立を望む内務省公安9課・荒巻大輔の前に現れる、陸軍501機関所属・草薙素子三佐。生まれる以前に全身を義体化されたサイボーグであり、超ウィザード級のハッカースキルと、卓越したサイボーグ操作技術を併せ持つ草薙は、事件の影に潜む電脳ウィルス「ファイア・スターター」の謎に迫るが――。

声優・キャラクター
坂本真綾、塾一久、松田健一郎、新垣樽助、咲野俊介、檀臣幸、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆき

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

公安9課ができる前のお話。
相変わらず、かっこいいんだけど、よーわからんです(笑)
ホームページのストーリー紹介がよくまとまっているので
こっちをちょくちょく読むことになるかも。

劇場版+オリジナルストーリーみたいですね^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

攻殻機動隊に初チャレンジ・・・色々と圧倒させられました^^;

前から気になっていたこのシリーズ・・・これまで中々手が出せませんでした^^;
その理由はただひとつ・・・構成が分からなくて、どの作品から視聴すれば良いのか分からない事でした。
1期、2期等と書いてあれば直ぐに分かるのですけれど・・・^^;

今回の視聴もリアルタイムで見るかは悩みましたが、製作がProduction I.Gさんと知り、きっと綺麗な作品が見れるんだろうなぁ・・・と思い視聴を決意しました。

今回視聴したARISEは、1.原作、2.劇場版(GHOST IN THE SHELL)、3.Stand Alone Complex、に続く4作目になるとの事です。
原作は漫画なので、アニメだけで楽しもうと思ったら劇場版から入る事になるんですね。
それで、劇場版には「イノセント」という続編があるようです。きっとイノセントはS.A.Cより先に視聴したほうが良い・・・のだと思いますが、もし間違っていたらご教示頂けると嬉しいです^^;

物語の舞台は、今より遥かに技術の進歩した21世紀の日本・・・
電脳、ネットワーク、義体、サイボーグにAIといったキーワードが散りばめられた世界観の中で物語が紡がれていきます。
主人公は、草薙素子という女性サイボーグなのですが、このお方の格好良さ・・・半端ありません。
「少佐」と呼ばれる彼女は、身体能力、ハッキングスキルが高い上、常に冷静で部隊を纏める資質にも秀でています。
物事の一歩先を読み、部隊に的確な指示を次々に出していく彼女・・・
時折、「少佐、少し人使いが荒いんじゃ・・・^^;」
と思うこともありましたが、部隊のみんなは文句も言わず黙々と任務をこなしていきます。
この部分に最初は少し違和感を覚えましたが、チームの最前線で体を張って犯罪に向き合う彼女にそれも直ぐに払拭されました・・・

それぞれが最も得意な分野を突き進む・・・
みんなのスキルもバラバラなので、一人一人の取り組みを見ると個人商店っぽいのですが、それらが絶妙に混ざり合い、結果的に凄いチームプレーに発展していくんです。
現実の仕事でも、こういうパートナーと一緒に仕事ができたなら、きっと導き出せる答えの質も変わるんだろうなぁ・・・と思いながら視聴していました^^;

この作品は、4本の劇場版をTV放送に再編集して、新劇場版に繋がる2話の新作エピソードが加えられて放送されましたが、攻殻初心者の私でもしっかり楽しむ事ができました。
劇場版で物語が完結したから・・・なのかもしれません。
でも、この作品をもっとちゃんと知って見たら、もっと楽しんで視聴できたと思います。
今では、続きの劇場版も気になりますが、この作品を始めから視聴したくて仕方ありません^^;
最初の劇場版から制覇する楽しみが一つ増えました♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

かつてのインパクトはもう無くなってしまったけど

攻殻機動隊が結成されるまでを、草薙素子を中心に描かれた外伝的な作品です。
劇場版として制作されたものを、TV用に再編したものらしいですね。

個人的に攻殻は昔から好きな作品でした。
まだ、インターネットとか普及していない時代に電脳ネットとか、当時はSF作品の
最先端をいってるくらいのインパクトを持っていたと思っています。

それを外伝的な作品とはいえ、現代だとやはりかつてのインパクトはもう感じなく
なっていました。

作画もちょっと崩れる所もあって、微妙に残念な感じです。

けどまあ、久々に攻殻メンバーの活躍を楽しめて、なんとも懐かしい感じでしたw

できれば、現代でもさらに先を行くSF作品として、もう一度復活してほしい作品ですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13
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