用心棒でハードボイルドなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの用心棒でハードボイルドな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番の用心棒でハードボイルドなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.7 1 用心棒でハードボイルドなアニメランキング1位
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(アニメ映画)

2017年2月4日
★★★★☆ 3.9 (68)
343人が棚に入れました
タイトル通り石川五ェ門をフィーチャーした本作では、若き五エ門が最強に目覚めるまでを描いていく。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

近年のルパン作品の最高傑作かも…。研ぎ澄まされた黒鋼の輝き。

アニメレビューをされてる笠さんの動画で興味を持ち視聴。結果、感謝感謝の良質な短編映画でした。尺はテレビ2話分くらいですが、剣劇アクションアニメとしては最高峰と言って間違いない。
 

というわけで、私の駄文なんかよりレビュー動画をご覧になってください、終わり、でも良いと思うのですが、傑作を見たら言いたがりになってしまうのでもう少しご容赦おば。


本作を一言で評するなら三隅監督がアニメをもし作ったら、という感じだ。三隅研次監督は、「座頭一」や「子連れ狼」などで残酷チャンバラ時代劇を確立した孤高の天才監督である。彼の描くチャンバでは、手足がポンポン飛ぶし、エヴァのこどく血がブシューと飛び散る。しかし、これみよがしなショック演出ではなく抑制すら効いた美学が活きているのでいやらしさや不潔感がないのが特徴である。


本作はまさに三隅監督の味わいで、シンプルながら抑制と開放が美に高まっている。あらすじは2行で書けるくらいで簡潔である。しかし、しっかりしたキャラ描写があるから凄く惹き付けられてしまう。敵役のホークは、ターミネーターかバキのキャラくらいイカれた強キャラな上に、余裕をもつ者の語らぬ自然なユーモアが冴えている。葉巻を吸うシーンが何度かあるが、思わずニヤリとさせられる上手い演出で引き算が実に良い。


五右衛門の剣劇アクションもメチャクチャ斬ってま~すっていうありがちな描写じゃなく、最小しか描かないから実にクール!。外国の方が見たら大喜びじゃないかな。


今回はあくまで五右衛門の回だから他のレギュラーキャラの出番は抑えぎみだが、やっぱり確立している優れたキャラたちだから少ない出番でも輝いてる。ボブ不二子は誰?って一瞬なったが。


結果、本作が与えている効果は良質な短編小説を読んだ時のような後味の良さと、名人の技前を見せつけられたような感嘆の吐息に通じている。つまらぬ物を斬らない五右衛門ってこんなに格好良かったのか…。


最後に、正直五右衛門に浪川さんはどうかと未だに思ってる。浪川さんは好きな声優さんだが、彼のいじられ要素が五右衛門にまで入ってきちゃうのはなんか違うかな。本作はそれがなかったのも良し!。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

グロい、絵柄が好き

物語
強敵に敗れて剣を振るえなくなった五エ門が精神修行を経て、もはや超能力とも呼べそうな相手の動きを予測する能力を開花させるというお話です。
{netabare}(実は剣を振るえなくなった過程は、五感を封じてより速い攻撃を得るために行った精神修行の一環でした。){/netabare}

前編25分、後編25分しかないので結構サクッと観られました。
中々このようなサクッと観られる難解でないハードボイルドは見つからないので掘り出し物感があります。

グロいなと思ったのは、{netabare}五エ門の腕がスライスされたシーン。痛々しかったですね。あれ良く腕が動いたな…神経とか大丈夫なんだろうかと思いました。{/netabare}

声優
ルパンの声優陣が変更になってから暫く経ちますが、もう殆ど違和感を感じません。昔の声はどんなだったかなと思い出したくなるレベルで馴染んでいるので、ルパンの声優陣は凄いなと思います。
特に不二子のセクシーボイスがたまんないです。

作画
絵柄が好きです。
不二子の現代風なデザインが良い。
銭形は目がギラギラしていて、出来る男の貫禄が出ているのが良い。
記憶の中のルパンはもっと茶目っ気があった気がしたので初見は驚きました。
これはこれで好きですけどね。完全なハードボイルドに茶目っ気は不要ですし。

動きはCGかと思うほど良く動いていました。
剣劇のアクションシーンもなかなかいいです。

全ての項において、不足な点は見つかりませんでした。かと言って特に飛びぬけて凄いなと感じたシーンも無かったのですが、総合的に満足のいくものでした。

一つ面倒だなと思ったのは、前編と後編に分かれていたことです。製作費があまり貰えなかったのかなと察することは出来ますが、円盤を入れ替えるのを面倒に感じてしまうので金額は二本分でも構わないから一つに纏めてくれないかなと思いました。

それから、蛇足的な疑問が一つ。
五エ門の刀って超合金製なんです?人をスパスパ切っているシーンがありましたが、あれだけの人数を切るのに刃こぼれしないのは流石に無理がある気がします。
確かこんにゃくが切れないというネタはあった気がしますが、この辺詳しくないので、知っている方がいたら教えて欲しいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

限界を超えた怪力、反射神経と斬鉄剣

 木こりのメタボな大男が現れてどこにいくかと思ったら、竜の描かれた客船から始まったです。舞台が日本だけれど、次元大介の墓標の作画で描かれた背景が独特で、日本が舞台なのか?初めは分からなかったです。

 五ェ門が出て来るだけれど、どっかの暴力団の用心棒で、斬鉄剣の鞘(さや)が、私もよく知っている物でなく普通の日本刀だったです。

 ルパンと次元、不二子がいつものように出てくるです。今までは髪が長く束ねていてもすぐわかる不二子だけど、キャラデザが変わっているようで、髪が短くなり外見も?で声を出すまでは、私に分かりづらかったです。

 初めに出てきた木こりの大男、ホークという名前でかなり危ないおっさんだったです。{netabare}誰がだかの依頼を受けて、ルパンを狙ってきたです。ここで、破壊工作をしていて五ェ門と3回にわたって場所を変え闘うです。

 この戦いで、ホークの人間離れした超怪力が、物語の半分近くは目立っていたです。2回目の戦いで五ェ門の斬鉄剣が見切られ、斧で鞘が破壊された殺されかけたシーンも普通じゃなかったです。

 ショックを受ける五エ門。斬鉄剣の鞘が知っている物になり、修行する五ェ門、動かず何をしているのか?です。暴力団の元に帰るけど、そこで五ェ門の凄まじい光景あったです。なぜ、「血煙の石川五ェ門」なのか?誰でもわかる光景の始まりだったです。数秒先の未来を読む能力に開眼したように見えるし、トリコに例えると予知のようなこのシーンは、思い込みを具現化したアルティメットルーティーンのようだったです。{/netabare}

 全体的にやはり五ェ門とホークだけど、それに絡むルパン、次元、銭形のアクションも見どころだったなぁです。
 立ち直る五エ門、ホークに追い詰められ、どっかの寺でのルパンと次元のシーン、最終決戦が迫力万歳だったです。にしても、銭形が要所要所に出てきて存在感あったです。
 TV、劇場CNでもルパンが言っていた「未熟なり石川五エ門」は、どこにあったのか?思い返すと私には、一回で気づかなかったです。言ってたかなぁ?です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

63.4 2 用心棒でハードボイルドなアニメランキング2位
旋風の用心棒(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (45)
274人が棚に入れました
『旋風の用心棒』(かぜのようじんぼう)は、黒澤明監督作品「用心棒」を題材に現代風にアレンジされた、2001-2002年-に日本テレビ系で放送されたテレビアニメ作品。
【ストーリー】東京から北へ数百キロに「鬼無宿」という小さな町がある。ある秋の日に、一人の若者がその町へ訪れる。若者の名前は「谺丈二(こだまじょうじ)」。
ある人物の消息を尋ねるためにやってきたものの、有力な情報が得られない。町の人間はよそ者の丈二に不審を抱き様々な画策を行う。丈二が鬼無宿に来たことで、その運命の歯車はゆっくりと動き始める…。

声優・キャラクター
平田広明、辻親八、小林沙苗、篠原恵美、大塚芳忠、宗矢樹頼、廣田行生、塚田正昭、千田光男、長克巳、横島亘

河井星矢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ミステリー要素の強い作品

4号機パチスロになった作品で、面白かったので中古で激安で売ってたビデオを全巻セットで買って観てみました

個人的に若かりし頃の思い出の一作です



簡単にいうとヤクザの抗争ですね

ちょくちょく抗争のある町、鬼無宿に正体、目的ともに不明の謎の主人公の丈二がふらりとあらわれます

丈二は人探しをしてみたり、色々と町について探りをいれます

その丈二を不審におもう町のヤクザ達は、探りをいれようと色々と画策するって内容です

丈二は何者で何のために町にきたのか?ヤクザ達は何を抗争しているのか?そしてこの町の違和感とは何か?
みたいな感じのミステリーですね


ちょこちょこ伏線があり、後から「あぁそーゆーことか」となると思います

丁寧に解説するような描写もあり内容としてはわかりやすいかと思われます

10年ほど前の記憶なのでうまく書けませんがこんな感じです
当時はとてもはまりましてOP曲、ED曲ともにギターで耳コピして遊んでました


物語としてはとても面白いと思いますが、最初の方は少したるいかもしれません

作品自体も古いので絵についても、うーん(*_*)ってなるかもですが個人的にはとても楽しめた記憶があります


大塚芳忠さんの声は格好いいですね

銀鮫兄弟が個人的に好きです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの、世界の黒澤明監督の作品をアニメにアレンジした作品

「黒澤明」と聞くと日本映画史のみならず、世界の映画史にまでも多大なる影響を与えた名監督ですよね。「七人の侍」は見たことは無くても名前くらいは聞いたことある人もいるんじゃないでしょうか。自分もその一人なので、偉そうなことは言えないのですが...

そして、今作品はその中でも、「用心棒」という映画を公開から40年後に、現代風にアレンジしたアニメです。ジャンルでいうと、ミステリー&アクションといった所でしょうか。全25話です。

主人公の「谺 丈二(こだま じょうじ)」は鬼無宿(きむじゅく)という町に、「荒鬼 源蔵」という人物を捜しに来たのですが...という感じで始まります。登場する人物全員が重要で、物語としては、自分は比較的複雑に作られていると思いました。それプラス、アクションもなかなかのもので、かっこよかったです。小さな謎が、次第に大きくなっていく様は見ていてとてもおもしろいものでした。謎が謎を呼ぶみたいな?

おそらく原作とは違う内容だとは思いますが、アニメを通しても見入ってしまうほどなので改めて凄いなぁと。まるで1つの映画を観たような感覚のようで不思議でした。それにしても、ミステリーとアクションって意外と合うんですね。他の作品にもあると思いますが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

黒澤映画×現代風ミステリー(+パチスロ)

ニヒルで腕っ節の立つ主人公のカッコよさを楽しむアニメです。
原案である黒澤映画のキャラクター性を活かしつつ、現代劇らしくミステリー要素が足されています。
このミステリー、結構見ごたえがありました。


前半はキャラクター紹介的に謎を匂わせつつも、何がしたいのかわからずテンポがよくない。
どっち付かずでフラフラとしてるので、飽きて見るのを辞めた人も多いかと思います。
後半に入ってライバルキャラが出てきたあたりから、グッと面白くなります。
終わってみれば、前半で巻いていた伏線回収もできているって感じ。
面白いんですが、1クールに凝縮してもっと丁寧に作ったら名作になったんじゃないかな?という惜しい作品です。


余談になりますが、本作はパチスロになっています。
アニメはドマイナーですが、
「悪ぃな、また付き合ってもらうぜ。シャキーーン!」
こう言えばパチスロファンならわかるかもしれませんw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
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