男の娘TVアニメ動画ランキング 84

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89.4 1 男の娘アニメランキング1位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (6798)
30627人が棚に入れました
千葉市立総武高等学校に通う高校2年生の比企谷八幡は幼少時から友達ができず、その結果友達を作ることをあきらめて「ぼっち」を極めようとしていたが、生活指導担当の教師、平塚静に目をつけられ、学校一の美少女、雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部させられた。奉仕部は生徒の問題を解決する手助けをする部であり、表立ってはその活動が明らかにされておらず、静による紹介によって生徒が送り込まれて来る。

奉仕部に入部した八幡は、彼とは正反対のカーストに属する由比ヶ浜結衣、中二病全開の材木座義輝、テニス部員で可愛い女子にしか見えない戸塚彩加たちと行動を共にするようになる。

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、小松未可子、檜山修之、悠木碧、柚木涼香、中原麻衣、近藤隆、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

おそらく、いや、間違いなく今までのアニメの中で一番色んな事を深くまで考えさせられたアニメでした

「では実際どんなアニメなのかというと
ラブコメか?これ?という感じです。ラブコメ以外も結構荒削りで未完成だなぁという作品なのですが、それでも面白いんですよ!」

上に載せているのは、私が以前書いた感想の一部です。
 何度もこのアニメを見返していくうちに、荒削りだと思ったのは自分がこのアニメをあまり理解していなかったからだと感じさせられました。
 見返していくうちに、自分が見落としていた、注目していなかった行動にも意味、他の行動とのつながり、そのキャラの考えがあることに気付きました。
 ということで、深読みしすぎじゃね?ってくらい細かいところまで注目して感想を書いていきます。

 今回のレビューは自己解釈が多分に含まれる上に、とんでもないくらい長くなってますが、このアニメを本格的に語るならこれでも足りないくらいです(笑)
 ていうか、あまりに考えすぎて収拾つかなくなってきたので、途中ですが一回投稿します。途中(ワード17ページ)(笑)
気になったところだけでも読んでいただけたら幸いです。



・偏見、イメージ、について[追記]
{netabare} 原作未読でアニメによってこの作品を知った場合、タイトルだったり、第1話視聴でこのアニメの展開について、偏見を持ったイメージをした人が少なからずいたと思います。
「ラノベ原作のアニメは…」
「こういうタイトルの作品は…」
「こういう主人公やヒロインの作品は…」
こういう偏見は実際よく耳にしますし、正直私ももっています。

 しかし、話が進んでいくうちに印象が変わり、最初思い描いていたイメージとはだいぶ違う感想になったはずです。
 それを狙っていたかどうかは分かりませんが、このアニメはまさにそういうことを主張の1つとして展開しています。

見た目、自分の中でのイメージ、表向きの行動、世間の一般的な解釈、偏見、価値基準、正論、枠組み、etc…
 そんなものでは見えない、計れないものが世の中にはあり、実際に話したり、関わってみないと分からない人たちもいます。
 そういうイメージだけでは計れない人たちがこのアニメの主人公、ヒロインなんです。
[追記]ドラマCDの比企谷のセリフ
「(省略)人を見た目だけで判断してはいけないとか“ライトノベルをタイトルだけで判断してはいけないとか”」
最初は狙ってなかったかもですが、作者も、いやこの作者だからこそ思っていることかもですね。

始めて主人公の比企谷を見た時、
{netabare}「嫌な奴だなぁ」「最低な人間だなぁ」「ひねくれすぎだろ」
などなど、こういうマイナス的なイメージを持った人もいるはずです。
 視聴を続けていた人なら分かると思います。彼が決して最低のレッテルをはられるような主人公ではないことに。
 それが顕著なのは第12話です。
{netabare} 相模のグループの人はもちろんのこと、学校中の生徒に嫌われた比企谷。
 戸部「ヒキタニ君マジひでぇから!夏休みの時も…」のような発言もありました。
 しかし、同じ部活でともに過ごしてきた雪ノ下や由比ヶ浜は彼のことを何も咎めませんでした。それは2人が彼のことを“知っている”からです。
 だからこそ比企谷の行動を理解してくれる、他の生徒たちとは違う言葉をかけてあげることができるのです。それは気づかいだからでは決してありません。比企谷のことを理解した上での普段通りなんです。
 視聴者も、比企谷がどういう人間なのか11話かけて見てきたため、最後の行動は理解できると思います。もし、初めて見たのが12話だったら、理解できなかったのではないかなと思います。{/netabare}

 とにかく、関わってもいないのに勝手なイメージはあまり持たない方がいい、表面だけでは見えない大切なものが内面にあるんだということをこのアニメを見て感じました。{/netabare}{/netabare}



・正しいことへの疑問、批判
{netabare} このアニメを見ていればつくづく思います。“正しい”って何だ?と。
 大多数の人が思っているから正しいのか?世間の一般解釈にはまった解答が正しいのか?そういったものに疑問を投げかけていた作品だったと思います。
 基準は基準でしかなく、その枠にはまらない人もいれば、一般的なやり方では解決できない問題もある。
 詳しくは第8話、10話の感想に書くつもりなので、後々追記で書きます。

 主人公たちはそういった世界、価値基準などに疑問を抱き、世界を変えようとするのがこの物語の1つの主題でもありました。

それを顕著に表したセリフをいくつか挙げると
第1話:雪ノ下{netabare}「だから変えるのよ。人ごとこの世界を」{/netabare}
第2話:平塚先生{netabare}「(雪ノ下は)優しくて往々にして正しい、ただ世の中が優しくなくて正しくないからなぁ」{/netabare}
第7話:比企谷{netabare}「自分が変われば世界が変わると言うがそんなことはない。人が人を評価するのは固定観念と印象だ」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「問題:世界は変わりません、自分は変えられます。さて、どう変わりますか? 答え:新世界の神になる」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「社会が、世の中が、周囲が、誰かが間違っていることだってたくさんある」{/netabare}
第10話:比企谷{netabare}「葉山の言うことも、めぐり先輩の言うことも全くもって間違ってはいない。(省略)じゃあ、一人でやることは間違っているのか?」{/netabare}
第11話:比企谷{netabare}「本当の世界の変え方というのを教えてやる」{/netabare}{/netabare}



・これは主人公に共感するアニメなのか、主人公に共感しないと楽しめないアニメなのか
{netabare} 主人公に共感できるかがカギという感想をいくつか目にしましたが、このアニメに関しては他にも色んな見方があると思いました。このアニメは比企谷のほかに、由比ヶ浜、葉山といった性格、考え方が大分違うキャラがいます。
 そして私は完全に由比ヶ浜タイプです。中学校の時に、はしゃぎすぎて孤立し、それが嫌で周りに合わせるようになった人間です。
 比企谷以外のキャラに共感してみるのも1つの見方かなと思いました。
 そして1つ思ったのが、比企谷を主観でとらえるのではなく、友人視点から見るというのも、このアニメの1つの見方だと思いました。
 世の中にはこういう考え方もあるし、自分とは違う考えを持っている人もいる。そういう視点で見てもいいと思いました。
 だからこそ、必ずしも主人公に共感できなければ合わないアニメではないと思うし、ましてや、比企谷の行動全てを共感できる方が少数ではないかなと思いました。
 私の中では、比企谷の行動は理解はできるけど、共感はできない、自分はやろうとは思わないし、出来ないと思いました。{/netabare}



・アニメと原作ラノベの違い、アニメ化の意義
{netabare} はっきり言ってこの作品は小説で読むほうがいいと思いました。それは、この作品は主人公の心情描写や状況説明が重要だからです。
 おそらく、アニメでは結構カットされていると思います。尺の都合もありますが、ひたすら心の声を聞かせるのもテンポが悪くなっていきますからね。細かいところも重要な作品だけに、小説で読んだ方がよりこの作品を理解出来ると思いました。
 
しかし、アニメ化の意義ももちろんあります。
 一番大きいのは、表情を見せられるということです。
 「人間のコミュニケーションは言語が3割、残りの7割は目の動きやちょっとした仕草から集めている」と比企谷が言っていたように、言語以外での見せ方、つまり表情の描写がすごくうまかったと思いました。
 人間は言葉にしていることだけが真実ではありません。そのため、心情描写、心の声というのは、その人がどんな人なのか明確に伝えるためには有効です。
 そして、言葉に出さなくても、表情にでているということもあります。
それが印象的だった、狙っていたなと思うシーンいくつかをあげると、
①第5話:{netabare}小町の兄弟についての発言の時にうつむいている雪ノ下{/netabare}
②第6話:{netabare}「ちゃんと始めることだってできるわ、あなたたちなら」といった後に何かを察したような表情をする雪ノ下{/netabare}
③第8話:{netabare}友達に裏切られて、ゴミを見るような目つきになった由香{/netabare}
などなど、こういうところは小説では描写しきれない、アニメならではだなぁと思いました。{/netabare}



・ヒロイン戸塚について[追記]
{netabare} 自分で言うのもなんですが、この考えを思いついた時面白いなと思ったんです(笑)
第3話:【たまにラブコメの神様はいいことをする。】
 このアニメのキャラはテンプレっぽいキャラが多いですが、それぞれに意味がありました。
 しかし、この戸塚だけは分からなかった。ただ単に男の娘というだけのポジションなのか?そして、3話のタイトルは何を表しているのか。

 考えた末に1つ面白いというか、つじつまが合いそうな考えを思いつきました。
         戸塚=比企谷の中で唯一心を許せるヒロイン
 比企谷は女子に期待をしていません。過去のトラウマから期待しないよう、勘違いしないように努めてきたからです。
 しかし、戸塚にはそのリミッターを外して接していると思います。それは、戸塚は男だから間違いは起きない、最後に口が滑っても冗談にできるからです。
 おそらく比企谷は今まで女子に対してこういう見方をしたあげく、勘違いをし、撃沈してきたのでしょう。今でも見ているかもですが、自分を戒めているので行動、言動にはだしません。
 3話のタイトルが青春の神様ではなく、ラブコメの神様なのは、比企谷にとって自分を戒める必要のない、特殊なヒロインが登場したからではないかなと思います。
 戸塚がメインヒロインに見える、一番比企谷に好かれているように見えるのはそういう理由なんじゃないかなと思います。
 ただの男の娘要因ではなく、比企谷の心情、言動、行動の違いを見せるために必要なキャラだったと私は思います。{/netabare}



・サブタイトルの正確さ[追記]
{netabare} このアニメのサブタイトル私好きなんですよねぇ。意味ありげというか、状況をしっかりイメージできている感じがするので。

第1話:【こうして彼らの間違った青春が始まる。】
 間違ったに関しては今触れませんが、比企谷たちの青春のようなものが3人の出会いによって始まったタイトルです。
     ↓              ↓
第5話:【またしても彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は今までのトラウマから女子には期待しないように、勘違いしないように努めてきました。
 しかし、由比ヶ浜や雪ノ下には無意識に期待していたと思います。由比ヶ浜にヒッキーと呼ばれても、止めるように訴えず、はたから見れば友達のような付き合いをしてきました。今までとは違う道の歩き方をしていたわけです。
 それでも、由比ヶ浜が自分を気遣っていた(勘違いですが)だけだと決めつけ、再度自分を戒め期待しないようにし、歩いてきた道を引き返したというタイトルです。
     ↓              ↓
第6話:【ようやく彼と彼女の始まりが終わる。】
 雪ノ下の言い様では、由比ヶ浜と比企谷についてのことでしたが、ここでは雪ノ下と比企谷、由比ヶ浜の始まりも雪ノ下の心の中で終わった瞬間だったと思います。
 そして、雪ノ下は2人とまた始めることができるとは思ってないようでした。「また始められる“あなたたち”は」
     ↓              ↓
第9話:【三度、彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は期待に対して結果がでなかった、期待していたものとは違った時、それを受け入れられないようですね。
 そういう許容をできないから期待しない、許容できない自分が嫌い、そして三度引き返したということでしょう。
     ↓              ↓
第12話【こうして彼と彼女と彼女の青春は間違い続ける。】
 何度か引き返したものの、それでも続いていく、どんなに比企谷が他の人に誤解されようとも、3人だからこそ続いていくという感じでした。{/netabare}



・比企谷の傷つき方について[追記]
{netabare} 比企谷は傷つくのが嫌なのか、それとも好きなのか。どっちも描写されていたと思うので、書いておこうかなと。

①傷つくのが嫌な場合
→自分が期待した時に傷ついた時であり、それはプチ回想シーンで何度もやってましたよね。由比ヶ浜が気遣っていると勘違いした時、雪ノ下が嘘をついた時も同様だったはずです。
 そういう時に、事実を許容できない、だから期待しないようにしていると思います。

②傷ついても構わない場合
→自ら進んで傷つきにいった場合であり、それが相模への暴言だったり、実行委員会での発言だったりでしょう。
 つまり、傷つくこと前提だったり、あらかじめどんなことが起きるか予想出来れば耐えられるということです。
 期待していたら、どんな仕打ちをうけるかの予想なんてまずないし、期待していた分のダメージが加算されますからね。

簡単に言うと
期待なし0   ダメージ-50   合計ダメージ50
期待あり+50 ダメージ-50   合計ダメージ100
という感じです。期待があると、プラスとマイナスのふり幅が大きくなるんです。
「優しい女は嫌いだ、勘違いしてしまうから」「勘違いしないように自ら戒める必要がある」といった発言にも納得できます。{/netabare}



・当初荒削りだと思っていた理由[追記]
{netabare}Ⅰ.結衣をはじめとした、ラブコメ描写について
{netabare} 結衣は完全に比企谷に行為を寄せている感じでしたが、いつ比企谷が気になり始めたのか、好意を寄せるようになったのか分からず、描写しなかったのかなぁ、とか思ってました。
 見返せば気付くことができました。
 うん。“1話目”からすでに、もっと正確に言うとサブレを助けてもらった時から気になってたみたいですね。
 理由をいくつか述べると
①「なんでヒッキーがここにいるの!?」
→クラスでボッチ、目立たないようにしている比企谷を知っている上にこの反応。最初は気付かなかったし、相手のことなんて気にしてませんでしたが、クッキーを渡したい相手は比企谷のことですよね。
②クッキーを渡したい相手がいる
→小町の話ではお菓子の人(由比ヶ浜)は学校で直接お礼を言うということでした。6話でも「まだクッキーもちゃんと渡せてない」と言っています。いくつか伏線になる発言があり、それらをたどっても、由比ヶ浜が比企谷にクッキーを渡そうとしていたことが伺えます。
③比企谷と関わってからの心境変化
→お礼を言うために由比ヶ浜は比企谷のことをずっと見ていたと思います。その時の比企谷の様子と関わってからの比企谷を見て、さらに好感度はあがったはずです。2話でいつもは我関せずのヒッキーが自分のために立ち上がってくれた、サブレも助けてくれたし本当はやっぱ良い人かな、みたいな感じじゃないかなぁと思ってます。{/netabare}

Ⅱ.8話で比企谷が「なんちゃってドッキリでした」で最後締めようとしたこと
{netabare} 実際はやらなかったものの、あまりにも最低な行為だと当初は思ってました。悪意がある、わざとやったことを小学生に知らせるようなものですからね。
 私だったら、現場にかけつけて葉山たちと言い争いになり、小学生たちに逃げるよう促します。
 文化祭の話を見れば納得できました。
 これが“比企谷のやり方”なんですよね。文化祭と同じように自分ひとりで全てを背負おうとしたんですね。

 やっぱどの行動にも意味がありそうだなぁ。深読みでもいいからもっと考えていくべきアニメかもなぁ。とりあえず原作読も。{/netabare}{/netabare}



・変わること、変わらないことについて
{netabare} これも私がすごく好きな分野なのですが、今回に関しては難しいので、後でゆっくり考えて書きます。1話と2話と12話の感想あたりに少し書いています。{/netabare}



 本当に色んな事を考えたし、まだまとまってないこともたくさんあります。
 とりあえず、まずは自分の中でのイメージを取り払い、視点を変えていく必要があるなと思いました。
 この作品についても原作を買ってもっと考察したいと思ったし、イメージによって触れてなかったものにも挑戦し、新しい発見、幅広い考え方を身につけたいなと思いました。
 逆に、いろんな考えを取り入れつつも、今の自分の考えや性格も大事にしていきたいなと思いました。





※1話ごとの感想
第1話の感想だからといって他の回のネタバレがないわけではないので、もし読んでいただけるなら、12話まで視聴してからの方がいいと思います。

第1話
{netabare}Ⅰ.比企谷と雪ノ下の考えの違い
{netabare}変わろうとしないのは逃げだ(雪ノ下)
変わるのは現状からの逃げだ(比企谷)
どちらの意見も間違ってはいないんですよね。
 今の自分、過去の自分を受け入れられないから、現状で踏みとどまって頑張ろうとせず逃げているという比企谷の考え。
現状に満足して、悩み、問題と向き合おうとせずに逃げているという雪ノ下の考え。
 いずれにせよ、1つ言えるのは二人とも譲れない強固な信念を持っていることです。こういったものに答えを出すのはすごく難しいと思います。
 このアニメは難しい問題をうやむやにしないで、真っ向から問題に向き合った形で展開していました。{/netabare}

Ⅱ.比企谷と雪ノ下の共通の考え
{netabare} 1話の段階でははっきりと言ってませんが、お互いに世界、世の中の条理に疑問を感じているというのが共通の考えでしょう。
 たぶん、俺と彼女はどこか似ているといったのは、簡単に世界を受け入れないで、自分の考えを通そうとしている雪ノ下の考え方から思ったことでしょう。{/netabare}

Ⅲ.由比ヶ浜と雪ノ下の運命の出会い
{netabare} あまり恥ずかしいセリフは使いたくないのですが、ここはこの言葉が一番合うかなと思います。
 雪ノ下は由比ヶ浜に自分の本音をぶつけるものの、かなりキツイ口調でした。おそらく今まで雪ノ下に関わってきた人にもこういう態度をとってきたため、反感を買ったり、傷つけたりで理解されず、友達ができなかったのでしょう。
 しかし、由比ヶ浜は逆に本音をぶつけることをかっこいいと思ったわけです。
 雪ノ下にとって初めて本音を言って受け入れてくれる人、由比ヶ浜にとって初めて自分のことを注意してくれて本音をぶつけてくれる人に出会ったわけです。
 この2人でなければこういう展開にはならない、これを運命と呼ばずになんと呼ぶのか。{/netabare}

Ⅳ.ドス黒いクッキーを食べる比企谷
{netabare} 一口食べてどれだけおいしくないものか伝わってくる描写でした。それでも一気に全部食べたわけです。由比ヶ浜が頑張っていたことを知っているし、自分が由比ヶ浜に言ったことの責任もありましたからね。
 「あと、ヒッキーって言うな」とか言ってますけど、そんなんじゃ俺の一級拒絶鑑定士の目は誤魔化せないぜ(笑)
 ヒッキーって友達っぽく呼ばれるの、結構嬉しいんだろ(笑)
 意外にこういうシーンが重要だったりするんですよね。他の回を見れば、ここも伏線だったかなと私は思います。{/netabare}{/netabare}



第2話
{netabare}この回は材木座回ではなく、由比ヶ浜回ですよね(笑)

Ⅰ.由比ヶ浜の決意
{netabare}三浦にひたすら責められるシーンです。
 1話で人に合わせてばかりだったと由比ヶ浜本人が言っていたように、ひたすら三浦に合わせている描写をしています。
 しかし、比企谷と目が会うのと同時に、意を決して三浦に自分の思いを伝えます。それでも、三浦の言葉攻めに完全にひるんでしまいます。
 自分を変えようとする時、一番大変なのは変わる瞬間です。頑張って行動したものの、そこで責められるとひるむのも無理ありません。さらに、由比ヶ浜は今まで三浦たちの反感を買わないように気を配っていたわけです。その三浦に責められるとさらにツライものがあると思います。

由比ヶ浜を救ったのは比企谷と雪ノ下でした。
 1話から察するに、由比ヶ浜は普段から比企谷のことを他の人よりも見ていたはずです。普段は他人に干渉せず、隅でボッチでいる比企谷、その比企谷が勇気を出して自分のために立ち上がってくれた。自分も勇気をだそうと思ったのではないでしょうか。
 また、雪ノ下の本音を言う姿を見て、自分がどうなりたかったのか思い出し、決意を固められたはずです。
 由比ヶ浜は2人によって救われ、支えてもらい、自分の気持ちを三浦に伝えることができたと言えるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.第1話の2人の考えと今回の由比ヶ浜の行動についての深読み
{netabare}「どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」(比企谷)
「それじゃあ悩みは解決しないしだれも救われないじゃない」(雪ノ下)
 由比ヶ浜が今の自分を肯定してしまったら雪ノ下が言うとおり悩みは解決しないでしょう。ずっと自分の思いを仕舞い込んだまま、他人に気を使い続けるのではないでしょうか。

 今回の一件については比企谷も流石に由比ヶ浜の変化を受け入れると思います。
 比企谷の「変わるのは現状からの逃げだ」という発言の意味は別のところにあると思いました。{/netabare}{/netabare}



第3話
{netabare}おいやめとけ、三浦お前のことガン見してるぞ
{netabare} 三浦は由比ヶ浜がずっと気を遣って接してきた相手であり、この間の件もあり、確実に微妙な空気、間柄になっていたはずです。
 それを察して比企谷がやめるように言うも、由比ヶ浜はやると答えます。
「私、部活も大事だから」
 はっきりした表情、口調で三浦に向かって宣言します。これには比企谷もビックリします。この前まで、はっきりしない、人に合わせていた由比ヶ浜の姿を見てきたわけですからね。
 由比ヶ浜の変化や覚悟、奉仕部と雪ノ下や比企谷を大切に思う気持ちが伝わってくるシーンでした。{/netabare}

とも…だち?
{netabare} 雪ノ下に向かってそう言ってくれる人は今までいなかったんだろうなと思わせるシーンでした。
 友達と思われるのも構わない、よくも私のとも…部員を、といった発言からも、雪ノ下の今までの生い立ちや、初めてであろう経験に戸惑ってどうすればいいかわからないような描写が印象的でした。{/netabare}{/netabare}



第5話
{netabare}「はじめまして。ヒッキーのクラスメイトの由比ヶ浜結衣です。」
{netabare} うん。やってくれましたね。比企谷が目の前にいる状態で、一度会ったことのある妹の小町にはじめましてという由比ヶ浜。
 比企谷は普通の男子よりもずっと女子を警戒し、優しさだったり、自分のこと好きなんじゃないかといった勘違いをしないようにしています。そこにこういった由比ヶ浜の発言があったら、
「由比ヶ浜の優しさは事故による罪悪感や同情によるものだ。」
「やはり女子はみんなそうだ。優しさは嘘だ。」
と思うのも無理ないというか、当然と言ってもいいと思います。
 
 由比ヶ浜が嘘をついた心理も分かります。
 こういう大事なことは、偶然によって伝わるべきことではないのです。小町と再会、実はお菓子の人でしたではなく、比企谷に直接謝罪とお礼を言うのが当然の形です。{/netabare}{/netabare}
 


第6話
{netabare}雪ノ下「終わりにするという選択肢は正しい、終わったのならまた始めればいい」
{netabare} ここの雪ノ下のセリフ、表情がすごく印象的でした。セリフを書いて()の中に自己解釈している文章を付け加えます。
「あなたたちは悪くないのだし、あなたたちは助けた助けられたの違いはあっても等しく被害者なのでしょう?
なら、すべての原因は加害者(雪ノ下自身)に求められるべきだわ。
どちらも悪くないのなら始めからもめる必要はないのよ。
だから、ちゃんと始めることだって出来るわ、“あなたたち”は(私は出来ないけどね…)」
 このあと、凄く寂しそうな顔をして部室を後にする雪ノ下が印象的でした。
 今までと違って交友を持ったからこそ、親しくなったからこそ、被害に遭わせてしまった2人に罪悪感を抱いたのかなと思います。{/netabare}{/netabare}



第10話
{netabare}Ⅰ.文化祭実行委員長がクラスに顔を出して遅刻…
{netabare}やっぱり委員長はそうでなきゃねぇ!
…ってそんなわけねーだろ!何言ってんだこいつら状態になった場面でした。

ここから陽乃さんの腹黒行動大会の始まりです(笑)
①{netabare}文化祭を最大限に楽しめる人こそ委員長にふさわしい
→相模の心を完全につかみ、見方にし、相模の間違ってる行動を完全に正当化し、仕事をしない委員長にする{/netabare}

②{netabare}有志団体の申し込みを雪ノ下に渋られたと言って相模にお願いする
→雪ノ下は別に出るなと言ってません。勝手にすればと言ってる中でのこの頼み方です。これを承認させることによって相模に自信をつけさせ、雪ノ下の敵に仕立て上げる(予想){/netabare}

③{netabare}相模の仕事のペースを落とす意見に対し、雪ノ下が反論、そこへ「私の時もクラスの方みんな頑張ってたなぁ」と横から発言
→完全に間違っている意見が通ってしまう空気に{/netabare}

④{netabare}「イヤー、ホントイイコトイウナー」{/netabare}

 こんな短い時間にここまでの行動をするとは、恐ろしい行動力と発想力を持ち合わせた人だと個人的に思っています。
 ここまでの行動は、さすがに陽乃も素でやってるわけではないですよね。相模を掌握し、雪ノ下にぶつけるためでしょう。
 理由があるとはいえ、母校の自分が委員長をやった学祭実行委員会を妹のためにバラバラにするとは、本当に恐ろしいと思います。


そして、個人的に注目したいのは④の行動です。ここは3人の細かい表情が描写されています。

1人目は{netabare}城廻会長です。
 明らかに困っている反応はしていませんが、ちょっと違うなというような表情をしています。しかし、発言しているのは偉大な先輩であり、注意しようにもできない、しかも先日みんなの前で昔すごかったと紹介してしまったといういくつかの理由から何も言えなかったのでしょう。結果、委員会がバラバラになり、やっぱりダメって言っとけばよかったかなと後悔しています。{/netabare}

2人目は{netabare}比企谷です。
 下を向いていた比企谷が④の発言に反応し、陽乃さんの方を向きます。「ねっ」と賛同を求められるも、何も言わず不機嫌そうに陽乃の横から立ち去ります。あたかも「何言ってんだこいつ」というような心の声が聞こえてくるかのようでした。それでも、比企谷は陽乃に特に何も言わないですよね。比企谷はある程度陽乃の本性のようなものをつかんでいます。この人に限って今の発言、行動は単純なものじゃない、何かあると比企谷は思ったのではないでしょうか(予想){/netabare}

3人目は{netabare}陽乃です。
 比企谷が何も言わずに不機嫌そうに去った時の表情です。明らかに笑ってましたよね。こいつなら何かしてくれる、そうこなくっちゃみたいな表情でした。陽乃はかなり比企谷のことを期待していると思います。理由は雪ノ下と接している人だからです。はっきりとした描写はまだしていませんが、今まで雪ノ下と接する人なんてほとんどいなかった、そんな中、比企谷は普通に接することができている、他にも色々あると思いますが、それだけでも期待するには十分な理由だと私は思います(予想){/netabare}{/netabare}


Ⅱ.どうして今まで一人で頑張ってきた人間が否定されなきゃいけないんだ
{netabare} 確かにみんなで頑張る、助け合うというのは大事です。でも、雪ノ下が頼る前に他の問題があるのではないでしょうか。

「頼るのは大事でしょうけど、そもそも頼る気満々のやつしかいないんですよね」
 楽している人がいて、そのしわ寄せが他の委員にきている。そんな中、他の人に頼るというのは何か違う気がしませんか?
 それでも{netabare}一人で頑張ろうとしてきたん{/netabare}です。そんな中、雪ノ下は、言い方を変えますとこんなふうに言われたわけです。
{netabare}「一人で頑張るな」{/netabare}
 正しいことを言っているように聞こえるものの、違うとらえ方をすると、頑張っている人を否定しているように聞こえてしまいますよね。

 ここがこのアニメの面白いところであり、凄いところであると思います。人によって、性格、考え方、とらえ方など色々なことが違うのに、単純にこれが正しいとは言えるわけがないんですよね。
 世の中の正しいと思っているものを違う見方をする、疑問を投げかける、このアニメで主張してきたことをここでも取り入れています。
 そういう意味では、このアニメでは葉山の存在がすごく大きいと思います。正しいこと、きれいごとで形成されたような人間で、この物語では彼を否定することが多いんですよね。
“正しいことだけがすべてではない”こういう言葉が本当の意味で理解できるような気がします。{/netabare}{/netabare}



第11話
{netabare}Ⅰ.自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ
{netabare} じゃあ比企谷はどう世界を変えるというのか。実際にやったことは、頑張っている人が思っている心の声を皮肉で代弁し、サボっている人も含めた全員に向けて話したといった感じでした。
 比企谷が話している時の隣二人の女子の表情も細かいです。一人は「そうだそうだ!」という表情、一人は「うっ、言われたとおりだ…」というような対称的な、今の状況を表しているような表情でした。男子は嫌そうな態度をとってましたが、確実に思うところはあったはずです。結果的に全員の心に波を立たせ、世界を変えるきっかけになれたと言えます。自分のやり方で。
 雪ノ下が笑ったのは、全く自分を変えない、ひねくれたやり方で全体を変えようとする比企谷の姿に笑ったのと同時に、周りを変えるために自分を変えようとした自分が馬鹿らしくなったのもあります。まぁ実際自分で言葉にしてましたしね。{/netabare}

Ⅱ.ここでクイズです!集団を最も団結させる存在は何でしょう?
{netabare}A.敵の存在
 この発言が今回のミソでしょうね。陽乃は比企谷が敵として機能したみたいに発言したり、自分が雪ノ下の敵になったみたいな感じでしたが、それだけじゃない、それは表面だけで本当の意味での敵は別にあると思いました。
 他にも思ってた人もいると思いますが、ここでの本当の敵は相模委員長だと思います。そして、陽乃さんが前回も含めて敵に仕立て上げたと言ってもいいと思います。
 「文化祭は楽しまなくっちゃ!」このあたりの発言で仕事をしない委員長にしてしまい、周りにも影響が及び、そこに比企谷の発言でした。その後、周りは一生懸命仕事しているのに、自分は何もできないという疎外感、場違い感を表した描写をしていましたね。この時に、周りの心の声を予想すれば、相模委員長=敵という解釈に納得がいくと思います。「委員長マジ仕事できないよねー」「その点副委員長はすごいよねー」「委員長はほっといて俺たちだけで成功させようぜ」
 周りの気持ちが「委員長は使えない」という共通の気持ちで一致する、これが本当の意味での敵の存在が周りを一致団結させるだと私は解釈しました。
 ずっと主題として扱ってきた“ボッチ”についてのボッチになるまでの過程を表したような回でした。敵に仕立て上げるという方法で。
 相模委員長にはざまぁwwという感情と同時に、同情の気持ちと恐怖の気持ちが湧きました。明日は我が身という言葉があるように、ほんの些細なことで敵に仕立て上げられることもあると思います。
 このアニメはリアルを生々しく考察し、描いたアニメであることを改めて認識し、本当に考えさせられる、自分の考えを広げてくれるアニメだなと、そういう気持ちにさせられた第11話でした。{/netabare}{/netabare}



第12話
{netabare}Ⅰ.冒頭、場つなぎのくだりのところ
{netabare}「私もああなりたいと思っていたから」
→比企谷は「ならなくていいだろ」と言ってますが、別に今もなりたいとは言ってないし、この後のシーンでそう思ってない裏付けの行動があるし、比企谷もそれに気付いて笑います。

「雪乃ちゃん、成長したのね」「いいえ、私は元々こういう人間よ」
→1,10,11話の対比、そしてこの作品全体を表した場面でした。今の自分を受け入れた、自分のやり方を通したと言える場面でしょう。
「ああそうだ、雪ノ下雪乃はこういう人間なんだ」と思いながら比企谷も笑ってました。完全に11話の配役が入れ替わった、対比となるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.屋上シーン
{netabare} 8話るりちゃんの行動を思い出しました。自分を軽蔑し続けた班のみんなを助け、比企谷は「それでも手を差し伸べようとしたんなら、それは本物なんじゃね?」というようなコメントをしていました。
比企谷の行動の意味は大きく3つあります。

①自分のやり方を貫き通す
→まぁこれは自分で言ってましたからね。
自己解釈ですが、述べたいのは②,③で、特に③についてです。

②{netabare}相模に自分のやった行動を反省させる
→比企谷が相模に言ったことは全くの正論です。実際、相模は何も言い返せてませんでしたからね。
 ここで比企谷が何も言わなければ、自分のやったことを振り返ることはなかったかもしれません。
 比企谷の目的に、「挫折と公開をきっちり与えてやる」とありましたしね。{/netabare}

③{netabare}相模=無能→比企谷がすべて悪いへシフト
→その後のシーンからも分かるとおり、比企谷が全ての悪い部分を背負う形になりましたね。
 もし、比企谷が言わなければ、批判は相模に集中していたでしょう。
 「委員長なのに全然仕事してないじゃん」「最後まで迷惑かけやがって」「雪ノ下さんがいなかったらどうなっていたことか」
 私が8話を思い出した理由はここにあります。
 どう考えても、比企谷は相模のことを好きではない、むしろ嫌な奴と思っているくらいなのに、結果は相模の肩代わりをしたと言ってもいいでしょう。まぁ自分のやり方を貫いたり、雪ノ下の行動に応えたり、傷つくのを恐れていない、むしろ歓迎しているといったようないくつかの理由はあったと思いますが。{/netabare}


葉山について
{netabare}「どうしてそんなやり方しかできないんだ」
 このセリフチョイスは完璧ですね。これで、比企谷のやろうとしていることは分かっている、しかし“やり方”は納得いかないという葉山の心情をしっかり表せてました。
 これが「どうしてあんなことを言ったんだ」なら全く違う意味合いになりましたからね。これだと、何も分かっていないただのいいやつになってましたからね。

 ここはどっちが正解なんてないですね。ここもこのアニメならではのシーンでした。
 相模を傷つけつつも、問題に向き合おうとした比企谷、相模の行動を責めずに、落ち込んでる相模を傷つけまいとして行動した葉山、どっちも正しいと言えるし、どっちも間違っていると言えるシーンです。
 それだけに、2人の考え、性格が浮き彫りになるシーンでした。{/netabare}{/netabare}


Ⅲ.奉仕部部室のシーン
{netabare}雪ノ下「その弱さを肯定してしまう部分、嫌いじゃないけど」
{netabare}→1話雪ノ下「あなたのそうやって弱さを肯定してしまう部分、嫌いだわ」
 自分を受け入れた、変わらない自分を選んだからこそのセリフですよね。対比シーンであり、あの雪ノ下が全く逆のことを言っていても、しっかり意味があるからこそ成立するセリフです。{/netabare}

比企谷「そう、俺と彼女はちっとも似ていない」
{netabare}→1話比企谷「きっと、俺と彼女はどこか似ている」
 ここはまだ考えがまとまってないので、下手なことは書きません。
 1つ言えるのは、雪ノ下に勝手なイメージを押しつけていたが、実際に知り合って、雪ノ下がどういう人なのか見えてきたということはあるでしょう。{/netabare}

比企谷「いや、別に嘘をついてもいいぞ」
{netabare}→比企谷「雪ノ下は自らに決して嘘をつかない」
勝手なイメージを押しつけて、雪ノ下が嘘をついたときに失望し、自分が嫌いになったのが9話の比企谷でした。
受け入れられなかったことを受け入れたシーンでした。
 「許容しないで強要する方がおかしい」
 この言葉に、比企谷の思いが詰まってますよね。{/netabare}

雪ノ下「嘘ではないわ、あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今のあなたは知っている」
{netabare}→「嘘ではないわ、(人間としての)あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今は(人間としての)あなたは知っている」
 自己解釈ですがどうでしょう?これならうまくかみ合うと思います。
 第12話は雪ノ下と比企谷が自分を受け入れただけでなく、雪ノ下が比企谷を、比企谷が雪ノ下をそれぞれ受け入れた回じゃないでしょうか。まぁ、他の回でもそういった描写はありましたが、今回のように思っただけでなく、相手に言葉で伝える、行動するのは意味合いの強さが変わってきますよね。

 思い返してみると、そこまでにたどり着く過程の描写もしっかりしてますよね。
 11話:人、よくみたら片方楽している文化祭「あなたを見ていると、自分を変えようとするのが馬鹿らしく思えてくる」→12話:陽乃に自分のやり方でお願い(命令)「雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた。なら、俺は俺のやり方で…」→奉仕部部室のやり取り{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 76
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

絵的に少々不満がありましたが、総じて楽しみに観れました。タイトルに似合わず深い内容をしていると思います。(9/21修正)

アニメ・・・TV放送分全話鑑賞済。
原作小説・・・放送中に追いかけて、現在7.5巻まで既読。
コミックス・・・発売されている分で既読。

色々長い文章になりますが、ご容赦下さい。

総評っぽい物。第一稿。
●物語●
{netabare}
・タイトル初見では全く想像できない、色々と考えさせられる作品でした。
・繰り返し観てみると「あのシーンにはあんな意味が・・・」「あの表情は・・・」と再確認できます。面白くて何度もリピートするタイトルは他にもありますが、『シーンやカットの意味を再確認する』という視聴スタイルは個人的に初めてだったように思います。
・基本、問題の解決・解消はされる。けど何処かにモヤモヤとした「何か」を残していく。だから何度も観直していたのかもしれません。
・原作から削られてしまったエピソードやネタ(主に他のラノベ・アニメ・ゲーム等)が沢山あったとは思いますが、尺や物語の切れ目、(嫌な書き方をすれば)事情等があると思いますので仕方がないことかと思います。面白いのは間違いないと思いますよ?w ただ・・・この先を作るとすれば、スルーしてきたエピソード(川崎さんとか戸部っちとか)が足枷になるとも思えますので、一概には肯定できないですね。
・原作ストックが1冊のみということで、直ぐの続編には期待できないとは思いますが・・・拾えていない伏線が結構あると思いますので、やはり続きは観たいな~と。
・八幡のモノローグ(ネタ方向では無く、彼なりの論理・価値基準・経験・記憶など)がもう少し語られていたら、と悔やまれる部分はあります。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
・メイン3人を始め、皆様素晴らしい仕事っぷりだった思います。さすがの面々さすがの演技。改めて凄い方々だな~と実感しました。
・特に良かったと思うのは・・・まず八幡役・江口拓也さま。1話で初めて八幡として耳にした時から、全く違和感無く聴けました。コメディ・シリアス・モノローグ等その時々でキチンと違って聴こえ、尚且感情も適度に乗ってくるという絶妙な具合だったと思います。5話とか10話・11話辺りは特に良かったかと思います。
・それから結衣役・東山奈央さま。同クール「はたらく魔王さま」にてちーちゃん役をされてました。「ちーちゃん」も良かったですが、個人的にはやはり「結衣」を推したいな~と思います。八幡を気にする結衣。雪乃が大好きな結衣。笑ったり、テレたり、怒ったり、悲しみを出してみたり。それでも天真爛漫さは失わない。そんな彼女にピッタリな声優さんだと思いました。
・個人的イチオシで小町役・悠木碧さま。特徴的な声で、元気で兄想いな妹を演じて頂けました。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
・タイトルと1話を観た時点ではよくあるラノベ物キャラかと思いましたが・・・実際進んでみると、その印象が如何に間違っていたかが感じられました。各人に立ち位置や属性めいた物はあるかもしれませんが、知る限りで他の作品と置き換えて語れるキャラでは無かったと思います。
・ボッチであるが故の思考で、一般人とは異なる方法で問題を解決していく八幡。自身が痛み・悪意を引き受けることで解決を図ろうとする姿は、何処か痛々しさを感じることもありました。自虐的にトラウマを暴露していく辺りは・・・僕自身のトラウマだったりすることもあり、笑って良かったものやら・・・。そういう意味では身近に感じられる主人公でした。
・八幡と雪乃と結衣。この「3人の関係性」にも当然目がいきますが、個人的には『雪乃と結衣』『八幡と葉山』の二組も気になりました(いえ決してBLとか百合要素的な部分ではなくw)。
・雪乃と結衣。この2人は現時点では確実に良い方向に動いていると思います。一方的な影響力ではなく、互いが互いに無い物を感じ取り、感化されている。個人的には「最初の結衣の踏み込み」が大きいと思いますが・・・。これで2人は一応同じラインに立ったようにも思えるわけですが、果たして今後どういう展開を迎えるのでしょうか? 「(雪乃の事情は話してくれるまで)待つ」と言った結衣ですが、八幡のことは別にしても良い関係性を築いてもらえたら、と思います。
・対比という意味では八幡と葉山の2人も気になりますが・・・ここは「酷ければベクトルも真逆な、見事なまでの平行線」というところでしょうか? 互いに互いのことは理解できている(つもり)。それでも譲れない部分や知らない部分が有って、見る角度によっては交わっているようでも、実際は接することは無い。仮に接しているとすれば・・・それは大きな軋轢みたいな物を生み出している。そんなところでしょうか。こちらも見ていて色々考えさせられました。
{/netabare}
●作画●
{netabare}
・原作もコミックも知らずに入ったので、元々アニメ用デザインや作画そのものに不満はありませんでした。強いて触れるなら・・・若干安定性に欠ける出来だったようには思います。
・逆に、八幡の目の腐りっぷりは安定していたようにも思いますw
・作画というより演出的な方向になるのでしょうが、キャラの心理状態はキッチリ表現されていたように思えます。文章から光景などを読み取るのが小説の醍醐味なのだとは思います。それでもここまでちゃんと表情と心理が描かれていた作品は過去に無いように思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
・主に会話と物語に集中していた為に、BGMにそれほどの評価をできる立場では無いですが・・・それでもどんな曲がどんなシーンだったかは思い出せますし、物語を邪魔するような場違いな物も無かったように思いますので、むしろ良かったのではないかと思います。
・OPとEDにつきましては・・・個人的にはED推し。キャラソンの類になると製品版の特典になることが多々ありまして、これもそうならないように祈っておりました。
{/netabare}
と・・・とりとめも無く、長々と書いてしまいました。
多分まだ書けていない部分もあると思います。後になって付け加えたい部分もあると思います。
上手く表現できているか不安な部分だらけです。感じたことを伝えることの難しさを改めて痛感しております。
作品とは関係ありませんが・・・キレイにスリムに纏めてレビューを書ける方々を尊敬する、そんな総評でもありました。

以下各話レビュー 1話毎で畳みました。

(9/21追記)
VITA用ソフト特典Blu-ray鑑賞後-----
ここに書いて良いのか分からないのですが、忘れないうちに形にしておきたかったので。(採点には含めません)
{netabare}
物語そのものは小説7.5巻にありましたので、その分目新しさはありませんでしたが・・・いつも通りの奉仕部と他面々はやはり面白かったです。

テーマは『結婚』ということで、平塚先生かいつも通りのドタバタコメディが主なところになりそう(というか小説読んだ時はそう感じた)なのだが・・・アニメになってみると予想以上に『小町回』になっていたように思いますw

個人的には、結衣お手製『和風ハンバーグ?』のところがツボでした。材木座を一口で撃沈する物体を、残り全て一人で引き受けた八幡の格好いいことw まぁ、行動の理由が理由ですが・・・w コメントも最高でした。

あくまで短編という扱いなストーリーですので仕方が無いところではありますが、やはり「コメディばかり」では、この作品の良さが全て発揮されることは無いかな?とも思えました。
決して短編やサイドストーリーなどの存在を否定したいわけではありませんので、悪しからず。
{/netabare}
番外編鑑賞後--------
{netabare}
体育祭のお話。ということでBD1巻特典の小説と比較して観てしまったわけですが・・・体育祭の表側をメインで描いた印象でした。6.25巻だと結構重い話で裏側からの展開だったように思いましたので。
その分、楽しさを中心に観られたと思います。ノリ的にはアニメ1~4話辺りの物に近いでしょうか。

尺の問題とかありましょうが・・・『千葉県横断お悩みメール』の経緯とか、生徒会長以外のメールとか、有っても良かったんじゃ?とも。

生徒会長が八幡の名前を覚えて無かったのは意外でした。文実でも一緒だったわけですし、ひっそりとしていたわけでもなく、むしろ(悪)目立っていましたよね?w

文化祭を終えて、雪乃の「八幡への対応・絡み」に変化が生じて、活き活きしてきたように思います。
ラスト直前での、結衣の「ゆきのんも見てたんだ~」という揶揄?指摘?ツッコミ?に顔を赤らめてみせるあたりも同様。可愛かったです。
雪乃・結衣共にですが・・・終盤以降、八幡の近くに他の女性(女生徒)が近づくことに結構厳しい反応してますね。今回は生徒会長だったわけですが・・・八幡自身、文化祭で頑張ってただけなのにw 

目玉競技の妙案が浮かばず、その道のプロ(?)に任せようということで召集されたのは・・・材木座と海老名さん。展開自体知ってはいましたが、改めて画にされると本当に嫌な予感しかしませんでしたw

「何故セイバー風味な衣装なのか?」「何故結衣の騎馬が2人構成なのか?」「男の子のはずなのに、詰襟きてる彩加に何故違和感があるのか?」「海老名さん、心の声が漏れすぎ(というか拡散しすぎ)」etc・・・疑問やツッコミが絶えない忙しい回でした。

会議から競技まで、発案から演説まで。材木座大活躍でした。檜山さん・・・ご苦労様でしたw

葉山と八幡。
方向性の違いが有り、そこは相容れないのでしょうが・・・お互い、相手への評価は高いんでしょうね。意識はすれど、相反しているが故に、最後までは読みきれない。そんな微妙な関係でしょうか。

ということで、13話終わってしまいました。
早く続きを・・・と期待したいところですが、ストックが1冊という状況では無理でしょうね~。
シリアスなテーマを扱うが故に、安易な原作無視のオリジナル物とかはやめて欲しいので、気長に待ちたいと思います。といいますか・・・小説7巻の終わり方でさえ続きが気になって仕方が無いので、まずそちらを読みたいです。
{/netabare}
12話鑑賞後----------
{netabare}
文化祭編もクライマックスですね~。
ラスト1話(番外編除く)としては、結構余裕のある分量だったと思います。スローガン決めと並ぶ、もしくはそれ以上に、八幡の見せ場・転換点だったように思いますので、1話割く必要性はあったと思います。
(それでも原作からすれば結構削れてはいるのですが。)

相模説得シーンでの、八幡と葉山のやり取り。「どうして、そんなやり方しかできない」と発する葉山ですが・・・。
それは皆そうなんだろう、と。一見葉山のおかげで何とかなったような場だった(実際彼の登場に救われてはいるが)わけですが、果たして彼の説得だけで相模を舞台に向かわせることは出来たのでしょうか? 時計を頻繁に見るという行動が、葉山だけでは物足りていないことを示しているように思います。最後はやはり八幡が憎まれ役を引き受けて達成されているわけですし。まぁ・・・八幡だけで説得できたか?と問われると、それはそれで無理だったとは思いますが。
長々と書いて結局何が書きたかったと言えば・・・人間どんな時も『知っている、分かっている方法でしか解決できない』のではないか?と。葉山は葉山なりの、八幡は八幡なりの、そんな方法・手段でしか対処できないのではないか?と。「どちらが正しくて、どちらが間違っているのか」では無く。

雪乃・結衣・陽乃・彩加・材木座(彼は逆の意味で理解してそうだがw)辺りはきっと、(それなりにでも)正しく八幡の行動を理解しているとは思いますが・・・やはり胸に響いたのは平塚先生の言葉でした。
「誰かを助けることは、自分が傷ついて良い理由にならない」
「君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに気付くべきだ」
僕は八幡ではないですし、彼の真似ができるような人間でもないですが・・・泣けました。表面的なところだけでなく隠された意味を理解して、尚且間違いは指摘して背中を押してくれる。
さすがだな~と思いました。

雪乃と陽乃の関係性は、思った程悪くはないようですね。もっと黒々としているものかと思っていましたが・・・。それでもやはり「雪ノ下家」としては何かありそうな感じはしますね。

ステージ前に葉山に「もう1曲いける?」と頼まれて、テンパりつつも顔を赤らめる三浦さんが可愛かったです。いつもは海老名さんの(暴走の)面倒をみているか、女王様風なところしか見てこなかった分、乙女な部分が高威力でしたw

さぁ残すは最終話・番外編。小説6巻と7巻の間を描く、体育祭編ですね。BD1巻買ってますので、特典小説にて何となくは触れていますが、楽しみにしております。

{/netabare}
11話鑑賞後----------
{netabare}
まずは・・・小説7巻まで既読という状態になりました。
ので今回は流れを知った上での視聴になりました。

文化祭編に入ってから結衣の出番が結構減ったような気がしますが・・・やはり肝心なところは持って行きますね~。
八幡&雪乃に怒っていることを伝えるところ。
それでも自分(達)を頼って欲しいとも伝えるところ。
文化祭休憩中での八幡とのやり取り。雪乃との関係性の件からハニトー(?)食べたり。『違うよ。待たないで、こっちから行くの』というシーンは正直堪らなかったですねw

二人がお見舞いに行ったからなのか、雪乃にも変化が見られて、これはこれでかなりキましたね~。何処まですれば良いのかわからないけど『また、明日』と手を振ってみる姿が何ともw
何度か繰り返して観ていると今回のことも含めて、雪乃の変化が少しずつ見えるような気がしています。結衣にも感じられているのですが・・・。

陽乃さんの真意の断片は、今回で読み取れたように思います。ただの当て付けや嫌がらせだけで行動していたわけではないとも理解できましたが・・・。それでもやはり『文化祭』という学校行事においてまですべきことだとは思えないですね。上手いこと転がっていなかったら・・・その年の一イベントを潰す可能性すらあったわけですから。

八幡が憎まれ役を引き受けることで、実行委員会を立て直すことに成功したわけですが・・・相変わらず、色々な意味で彼らしい方法だったな~と。自身がターゲットになること、方向性がネガティブなこと、誰でも思いつけることでもないこと。

ということで文化祭本番もスタート。
相模さんは結構辛い立ち位置になってしまいました。自業自得とも思えますし、若干陽乃さんの思惑の被害を受けているようにも思えますし。いや・・・陽乃さんがいなくても八幡がいる限り同じ結末を迎えていますか。

さ~文化祭編もクライマックスを残すばかりで、次で終わりかな~?という感じですが・・・。
このアニメの製品版、7巻まで予定があるんですよね。そして1巻は1話のみ収録で7巻は2~6巻と価格が変わらない。
その辺から13話まであると踏んでいましたが、流れからして文化祭編は12話で収まりそう。
と疑問を感じていたのですが・・・他の方のレビュー内に13話についての情報があり、一安心しました。
少しでも長く、この作品に触れていたかったのでw

小説とアニメの対比につきましては、アニメ終了後にでも書けたら思います。色々思うところはありましたので~。
{/netabare}
10話鑑賞後----------
{netabare}
小説も5巻まで読破しまして。
アニメ共に同じようなところまで進んできたわけですが・・・ここから悩みどころでして。6巻を、アニメと同時進行または終了後にするか、先に読破してしまうか。頭を悩ませております。
一応10話は、6巻未読にての視聴になりました。

ということで文化祭編ということになるのでしょうか?
如何にして八幡が実行委員という流れに至ったのか、わかりませんが・・・平塚先生、達筆ですねw 女子の委員には前回登場の相模さんですか。やはり1話チラっと出てきて済んでるキャラは、いませんね~。川崎さんも何だかんだでクラスの方で衣装担当に。彼女のエピソードも他に何か有りましたら、アニメで観てみたいものです。
女子実行委員に結衣はどうか?みたいなところもありましたが・・・三浦さんの一声で消えました。明らかな悪意による推薦でしょうから・・・あれは三浦さんなりの手助けなのでしょうか? それとも単純に一緒に何かしたかっただけなのか?w

しかしまぁ・・・ここでも出張ってきましたね~、陽乃さん。生徒会長からの依頼?というのもありましょう。ましてや県議会議員の長女という立場も手伝っていましょう。あまつさえ何時ぞやの実行委員長という立場もありましょう。
しかし、ここまでの話を観た印象をふまえて、『妹に対してのあてつけ』『嫌がらせ』にしか見えないのですが・・・。相模さんに対する視線も明らかに好意的なものには感じられませんでしたし。
陽乃さん色々出しゃばりすぎだと思いますが・・・。
「最悪、生徒会長から何から全て、実行委員会全体(八幡を除く)陽乃さんの息がかかっているんじゃなかろうか?」とさえ思えてしまうような流れだったように思います。

文化祭の為に奉仕部はお休みに。クラスの展示・発表はある。そんな中で2人の異変を感じ取り異を唱えても、それでも「雪乃を助けてあげて欲しい」と頼む結衣は・・・やっぱり良い娘さんだな~と。自分の気持ち・想いをよく理解していると思えました。

『文化祭を目いっぱい楽しめるものこそが~』みたいな件がありましたが・・・半分は異論ありませんが、それはそれに見合う能力があってこそだと思うのですが。
挙句には理由もなく委任とか・・・大丈夫なの?
私情が挟まっているのは、どっちなの?
 
{/netabare}
9話鑑賞後-----------
{netabare}
夏休み終盤、花火大会の日のお話。

純粋に兄を想ってなのか『面白いから』なのかわかりませんが、小町の策士?っぷりは面白かったです。といいますか、本当に妹に弱いですな~w

花火大会~ラストまでのトータル的な印象としましては・・・「何かスッキリしない」でした。肝心なところで邪魔が入ることが2回程。間が悪く、会話が途切れて流れてしまうことが2回程。挙句の果てには、ラストの八幡の独白部分。

まだ1回しか観ていないので、ラストの八幡の心中は今一つ理解?把握?できておりません。
ただ1つ。彼自身が絡むことになると、やはりといいますか、途端に思考が停滞してしまうようですね。結衣との時もそうでしたが、過去の経験から避けることしかできていない。他人の問題の際には思考や観察から、斜め上(下とも評されてますが)の解決方法を思いつくのですが・・・。

ことある毎に、回想として登場する彼の記憶や経験談。半ば笑い話風に紹介されることが多かったように思いますが、実際はそう軽い話ではなかったのではないでしょうか?
『笑えない』と思って観ていたことは多々ありますが、彼が負った物はその程度では無かったのかも?とも。

もう何度か観てみて、感想が書けたらと思います。
(既にこの作品にかけてる時間が結構なことになってまして。他のタイトルに影響出てるレベルです。)

《第2稿分》
雪乃への想いを語る、結衣の真剣な表情が印象的でした。陽乃との会話、帰り道(自販機前)。

相変わらず「その場の雰囲気」や「相手の感情」を読み取る能力が高い八幡ですが・・・それをもう一歩進めて生かして欲しいな~と。僕自身にその能力があるわけでもないので、こう書くことしかできませんが・・・w

八幡のラストでの独白については・・・
・話さない(話せない)ことは『=嘘』ということになるのか? 結衣の言うようにタイミングが無かったり、言える状況で無いこともあるでしょう。雪乃の関係性を以前から何となくでも察していた(ようにみえる)八幡は『嘘をついている』ことになるのではないか?
・『自分のことが好きだ』と言ってはいるが、『何度も失敗しているのに「再び」失敗した自分が嫌いだ』と言うのは矛盾しているのでは?
・『憧れていた』と片付けているが、それだけなのか? 『期待して理想を押し付けて・・・』。
・陽乃は雪乃に対してどういう感情を抱いているのか? 可愛いだけなのか? マイナス方向の感情は無いのか?
と疑問が浮かんできました。
この先どう物語が動くのか。楽しみにしております。
{/netabare}
8話鑑賞後-----------
{netabare}
前回・今回と、正直綺麗事や生半可な覚悟では扱えないようなテーマだったと思います。まだ僕は原作で触れていない部分ですが、ここまでの八幡の半生や物語を含め、原作者の方には頭が下がる思いです。

八幡発案の、今回の解決法。
確かに一歩間違えば問題になるような、ギリギリの方法だったということには反論ありません。
が・・・解決するなら、これしか無かったと思います。
むしろ、考え付いて実行に移せた八幡(奉仕部、クラスメイトを含めても良いですが)は大したものだと思います。
「上から」な意味では無く、そういった人間関係の中で生きてきた者、経験者として。
自分の人生を今になって思い出してみると、「アレ」は先生なりの「手助け」だったんでは?と思い当たる節が無くもないです。
力技で周囲を変えるか、居場所を変えるか、甘んじて受け入れるか。もしくは自分のスタンスを「そう」するか。

「リア充」と括るのは乱暴ですが、特に人間関係にも問題無く多数派の中で生きてきた人達には、今回の話はどう映っていたのでしょうか?

小学生の問題が一区切り~と思ったら、息つく暇も無く陽乃さん再登場~。母親のなのか本人のなのか、何らかの思惑でのお迎えのようですが・・・。7話での雪乃のセリフと相まって、不自然さしか感じませんでした。
そして八幡を庇った(?)結衣への対応が、また・・・。絵的に『そう見えただけ』なのかもしれませんが、目が全く笑ってませんよ? 陽乃さん、まともなのは『外面』だけなのかもしれないと、本気で思えた回でもありました。

忘れてしまいそうなので追記を。
葉山と八幡、葉山と雪乃について。
キャンプファイヤー後の葉山と八幡の会話ですが・・・あえて1回だけ「ひきがやくん」と発したのは、何故なのでしょうか。「もし同じ小学校にいたとしても、友達にはなれなかった」という(葉山曰く)冗談の真意とは・・・。
同時に、雪乃の経歴(アニメでわかる限り)と葉山の関係性とは?

勝手な予想ですが、葉山の「病的なまでの良い人っぷり」は幼少時の経験からなのではないか?と思います。性根は変わっていないのでしょうが、現在はある種の強迫観念的な部分があるのではないか?と。その要因(の一端)が雪乃にあって、彼女の経歴・人格形成にも関係しているのはないでしょうか。
そして・・・もし当時八幡が近くにいたら「色々変わっていたと思うし、友達にはなれていなかった」と考えたのではないか?と。

平塚先生と陽乃の関係も結構深そうですが・・・。
長々と追記してしまい失礼しました。
{/netabare}
7話鑑賞後-----------
{netabare}
今回の話に限ったことではありませんが・・・ヒッキー、彩加のこと好き過ぎでしょうw
そして小町に弱すぎるw

これも毎度のことですが、平塚先生がいろいろやらかしてくれてるな~とw メールの件とかキャンプ場での件とか。
力技に訴えてきたり、年齢とか独身であることで弄られたり(自爆含む)、見ていて楽しいキャラです。

しかし、この先生は何を思って、こう両極端な人間を集めているのでしょう? 
ニュートラルに思えるのは(流れで加わっているが)彩加くらいでしょうか。結衣も中間に見えますが、空気読むスキルの高さから普通でないことが感じられますし。何やら過去にまだまだありそうな娘ですし(それでもこれだけ明るく振舞えるというのは、大したものだと思います)。

『ハブる』というのは、雪乃の言う通り、年齢や立場を問わず存在するわけでして。個人的には「人間は成熟するにつれて、自分が嫌うことを他人にしないもの」だと思っているのですが、実際は・・・。しかも年を重ねる毎に、方法が酷くなったり規模が大きくなったりと・・・。
今回登場の小学生の娘(名前忘れました)も、結局「やってやられて分かった」部分はあるような気はします。

雪乃の家庭、彼女と葉山との過去、優美子との諍い、結衣の経験等々。7話だけでも地雷や伏線になりそうなポイントが多かったように思います。
そんな作品なので再生回数が多分異常なくらい多いですw

そんなこんなで中盤まできたわけですが・・・扱うテーマ?が徐々に重くなってきたな~と。
{/netabare}
6話鑑賞後-----------
{netabare}
八幡と結衣の間がビミョーになってからのスタート。
まさか一週間そのままな状態だったとは・・・。
もっと鬱々とした展開、最悪数話引っ張られるか?と途中まで覚悟してましたが・・・。

結衣の負い目を何とかしたいという彼の目的は理解できなくもないですが、方法がちょっと。誰も自分のことを完璧に理解できるはずもないですが、逆もまた然り。
「負い目」どころか、それ以外それ以上の感情だったりもするわけです。

ガハマさん、飼い犬に逃げられすぎでしょうw 過去の回想も含めれば最低3回。何か対策しましょうw

結衣へのプレゼント選びということで、休日買い物へ。ファッション的な部分はともかく、雪乃さん、まさかのツインテールでの登場に衝撃を受けましたw 思わず画面にツッコんでました・・・。
小町さんは・・・確信犯ですよね?「みんなで回りませんか?」というセリフの10秒後には既にいないとかw この2人を放置してもロクなことになりませんよ?

で何の因果か、お互いに出先で遭遇してしまう3人なわけですが、個人的にはもっと悪い方向(ガハマさんの勘違いを含めて)に流れてしまうのを予想していましたが、直後に誤解は解けまして、良かったと胸を撫で下ろしました。

気になったのは雪乃のセリフの「2人共被害者」という部分ですね。実はコミックスを読んでしまったものでして、だから気になるのでしょうが・・・。

雪ノ下姉が登場してましたが・・・。このアニメ、今まで出てきた「新キャラ」が、「出てきただけ」で済んだためしが無いんですよね。何かしら肝心なところを持っている、そんな気がしているので・・・嫌な予感しかしません。
八幡の第一印象と、雪乃の(身内故の辛口?)コメントからも・・・。
{/netabare}
5話鑑賞後-----------
{netabare}
新キャラの銀髪娘がメインの回になるのかな?と思っておりましたが・・・終盤『結衣と八幡の関係が判明してから』の展開が重すぎまして。2/3が無かったことになっているような気さえしています。
正直『犬の飼い主の正体』は最後、もしくはその前くらいまで引っ張るかな?と思っていました。ので折り返し前で語られたのは驚いています。

嫌な書き方しますが・・・この時の『八幡の心情』は評価は真っ二つだろうな~と。共感されるかされないか。断罪(?)できるか否か。ちなみに僕は「共感して責められない」です。
視聴者の人生と体験と記憶と、その辺結構荒っぽく触れている印象です。

物語序盤から自らの卑屈さを淡々と口にしていた八幡ですが・・・実際そういう性格になったのは高校入学時ということでも無さそうで。結構重症そうな予感がしておりました。

雪乃の家族構成についてもチラリと触れられましたが、グラスを倒してしまう辺りに結構こちらも重症なのかも?と思えています。

ED結衣のソロバージョン、良かったです。
元々のツインボーカルバージョンも気に入ってましたので、CD買ってみようかな~と。

(追記分)
せめて結衣自身の口から真実を聞けていたらなら、もう少し違った展開になったとは思います。彼女自身『八幡に正体が分かってしまっている』ことも知らず、一方的に彼からの言葉を聞くことにならなければ・・・。
何でもですが・・・タイミングとか機会とか、ホント難しいですね。

結構共感できていると思える僕ですら、八幡の結衣への対応は『過剰防衛』といいますか『早すぎる予防線』といいますか、何にしてもそんな感じはします。が、やはり彼が過ごしてきた半生を考えてみると分かる気はする。
そんな矛盾したような堂々巡りのような感覚です。
{/netabare}
4話鑑賞後-----------
{netabare}
2話中盤での「交通事故っぽい回想」の伏線回収が思ったより早く驚きました。今回観た限りでは、それによって過剰に重苦しい展開にはならなさそうなので安心しました。
ボッチになってしまった理由はここにもあったんですね・・・。今まで観た卑屈っぷりだけが要因かと思っていましたが・・・。

あれ?
犬の飼い主さんは同じ学校で、回想シーンがミスリードでなければ・・・あの人ですよね?
なるほど、あの人の態度の理由はそこら辺にもあったのか~。

中学時代のメールの件は・・・泣ける。切な過ぎるでしょうw
八幡君の過去は、聞く度に悲しくなります。

チェーンメールの元凶は結局判らず終いでしたが・・・この作品のテーマは多分違うポイントに有ると勝手に思っているので、スルーしたいと思います。

ボッチを通そうとする八幡君ですが、何だかんだで友達?が増えてきましたね。この作品の良いところは、そこらを主人公本人が僅かでも自覚できているところですね。

次回登場っぽい銀髪の少女はどう絡んでくるのでしょうか。

余談で。
1話の時からゲーム化のCMが流れてますが・・・そろそろどんな内容か、ちょっとで良いので教えて下さいw
{/netabare}
3話まで鑑賞後-------
{netabare}
1話の時に書きましたように、視聴当初は「~っぽい」という感想がメインでした。3話まで(とはいえまだ1/4?ですが)観て改めて考えてみると・・・これはこれで面白いかな、と。

どこまで本気か分からないですが、主人公の卑屈さ?ボッチへの信念?のような物が意外と理解できなくもなく。「笑える」と書くと何か違う気がして、人間性疑われそうな気がして「理解」という単語にしてみました。
嫌な話ですが、何事にもヒエラルキーといいますかカーストといいますか力関係といいますか、あるわけでして。
そんなんで、ちょっと古傷を抉られつつの視聴になっていますが、まぁw

2話で登場の材木座君のエピソードを観て。
大なり小なりありますが、最近「中二病」をテーマに扱う作品増えたな~と。

純粋に面白いと思えるので継続確定です。
もう少しきちっと感想が書けるよう視聴したいと思っております。
{/netabare}
1話鑑賞後-----------
{netabare}
面白そうかつまらなさそうか?と訊かれれば、「面白そう」寄りな印象な、第1話でした。

ピンク髪の娘が出てくるまでの印象は

化物語っぽいノリの?
俺修羅っぽいキャラの?
はがない風展開?

という物でした(発行時期とか知りませんので前後しているとは思いますが)。

クッキーを作る件は、評価を少し上げてくれたと思います。
黒髪娘は毒を吐くだけかと思いきや、方向性はともかくピンク娘のことを慮っていたり。主人公は何が重要なのかを、意外な方法で示してみたり。

学校・部活・友達・恋人・現実等のワードが見えたように思いますが、正直このところその手のアニメが多いので少しウンザリ気味でしたが・・・一応2話以降も観てみようかと思えました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 84
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

初見では分からなかったが、3期連続で見直すと分かること

3期で完結し、全てを見直して、気づいたことがあります。

ストーリーの評価は少し低めでした。正直、主人公のひねくれた切れ味とヒロインの破壊力だけで面白かったと言っても過言ではないです。

しかし、再視聴後、この物語、かなり設定に凝っているなとか、登場人物のダイレクト感の無い台詞やひねくれたレスポンスなど数多くの?が頭の中を過るのだけど、後からよく考えると、そう解釈できると言うことに発見しました。そんな目線で1期も見直すと分かってくることが数多いことが分かりましたので、加点、加筆しました。

<ここから、元の感想>
主人公は、正しいが、ひねくれていて、ストレート。普通は引いてしまう。そこを救うのは、彼は、正直であること貫く事。
誰しもが、思っているけど中々表面には出てこないことを、どんどん出してくるキャラと、普通に出さないキャラが交わりつつ、徐々にみんなが出してくる。イタい展開なのを主人公との共感と、普通の人たちのほのかな共感と言う変容が快感と言うかリリース感を生み出す。
自分にもそう言う側面があるなと、発見することも、この作品の特長なのかもしれません。
<元の感想はここまで>

現代小説において、雨は勝手に降らない。それには必ず理由がある。作家は全能神として、小説空間の全て(雨と言う自然現象でさえ)を演出し、物語を構成する。だから、すべての事象・情報には意味がある。俺ガイルにおいては、「袖や裾を摘まんで引っ張る仕草」「マッカンを飲むとき」「雪乃の挨拶」「絶妙なタイミングでキャラたちが場面にカットイン」には意味がある。更に、犬にも、猫(パンダキャラ)にも意味がある。そして、キャラの名前にも意味がある。全ては作者の演出と言える。重要ストーリーラベルと呼ぶべきものがある。1期ではそのうちほとんど6個くらい確認できる。

これから書く事柄は、私的な解釈と考察であり、重要なプロット、物語展開の重要ポイントをネタバレしているので、読むとするならば、必ず1-3期まで見てから、お読みください。

物語始まり時点の名づけ、キャラ設定の段階で既に世界観構成が始まっていること気づきます。

{netabare}
3期の最終話の最後、この第1期の「ユキトキ」が流れます。その展開はストーリーにとても合っています。「ユキトキ」は雪乃を、「春擬き」は八幡、「芽ぐみの雨」は結衣をテーマにしています。このことも、3期通すと素晴らしい3部構成だと初めて気づきます。(3期はある意味で、頑張ってきた結衣が振られ、折り合いをつける過程を描いたとも言える)

ですが、最も驚くべきことは1期が開始された2013年春の段階で原作は後半は未完です。しかし、「ユキトキ」の歌詞は見事、その後半、雪乃のめんどくささ、ほの暗い背景を言い当てています。やなぎゆきって、天才だなと思った次第。だから第3期の最終話に流しても一点の疑問もなくフィットする。これから述べる、この物語の背景設定と呼べる部分は、既に1期のオープニング曲で既に述べられているのです。


名前と背景から想定される物語の根幹:
苗字が舞台の千葉の対岸、神奈川の地名から来ているので、そうなんねと放置しそうだが、実は深い。
<雪ノ下家>
・雪ノ下は鎌倉における鶴岡八幡宮と周辺の住所(もうこの段階でラストは決定)
・千葉の名家、政治家の家庭に生まれた姉妹
・政治家の家は面倒だ、住民が望む行動を強いられる。非常に束縛の多い家
・まして姉妹、男子はこの家に生まれなかった。政治家の跡継ぎ問題があり、姉妹がこれを解決することが必要。⇒これが物語を生み出した根幹プロット。
<陽乃>
敢えて陽乃から説明する。彼女は劇中、明るく、社交的、出来る理想のお姉さん・先輩として描かれる。まさに政治家の長女だ。だから“陽”乃。しかし、その実、その過程で多くのモノを捨ててきたし、捨ててきた自分の過去に深い後悔がある。同時に、良くできた長女を演じることに喜びと諦めも感じている。だが、3期を全体で見直すと観衆の不評を買ったお姉さんは、ひねくれているがとても妹想いの良い姉に見える。
・3期で「共依存」という悪魔ワードを雪乃、八幡、結衣に発し、3人の関係を壊そうとする。
・だが、「共依存」の状態にあるのは陽乃自身であり、陽乃の家族全体がそう。
・自己・自意識と言うものを作れない。演じているだけ。しかし選択肢はない。
・政治を継ぐのは陽乃。よくできた長女を演じる呪縛と様々な制約、多分、高校時代に様々なものを捨ててきた。そこで平塚先生との間に強い信頼関係が構築された。
・陽乃の願いは、自分と家族の「共依存」をだれかに(これが八幡になるわけだが)解いてほしいと共に、妹には、自分と違って共依存になってほしくない。(これも八幡に頼む)
<雪ノ下家母>
陽乃を超えるラスボスに見えるが、これも3期通して考えると、政治家の妻として義務と負い目を持った、実は娘想いの母に思える。
・政治家の妻だが、男子には恵まれなかった。多分、後援者、親戚からは男子を産めなかったことで陰口をたたかれ、本人の心も深く傷ついているはず。
・それでも政治家の妻として振る舞う義務があり、跡継ぎを育てる義務がある。
・必然的に姉妹のうちどちらかが、跡継ぎ(婿養子を貰うと思うが)となり性格的に陽乃が選ばれる。
・しかし、母としてはそういう呪縛を娘に課すことには抵抗があるだろう。なので、妹(雪乃)には、極端な自由を与える。(これが悪いんだが、母であり、かつ政治家の妻らしいとも言える)
・それが雪乃にとって、期待されていない、家業と無関係な子、陽乃へのあこがれと言う、図らずも陽乃と異なる「共依存」を生み出しているとはつゆ知らず、雪乃の行動と行く末を心配する。
・陽乃へは政治家の妻として接し、雪乃には母として接する。自分の負い目と義務、母としての想いを両立するには仕方無かった。
<雪乃>
やっと雪乃である。雪乃の母の、母としての想いが裏目に出て、姉とは逆の共依存に陥っている。なので“陽”乃に対し“雪”。陰でも影でもないのは、取るに足らない溶けて消えてしまう存在と彼女が思っているから。姉妹共に名前が陽乃、雪乃と“乃”で終わる。陽の何なのか?雪の何なのか?は無い。これは二人とも、“本当の自分が無い”ことを意味している。お互い、陽と雪の呪縛の中にあるだけ、本来の自分は無いと。
・自分には周囲からの期待がなく、どうでもよい存在(それが強い承認欲求を生み出す)
・承認欲求から、陽乃をロールモデルとし、自身を束縛してしまう。同時に自己・自意識というものが消失
・陽乃コピーになるため、自己を作るため、努力を惜しまず、しかし根本で自分に自信がないので、周囲に高い壁を作る。(頭も顔も良いが、ATフィールド全開)
・なので、行動とは裏腹に、他者からの承認、信頼を心の底では強く求めている。(それが八幡)そして、言葉と本心の乖離が激しいのはそのため。
・相互信頼に基づく承認不足、自己の未確立から来る自信不足、呪縛に満ちる家庭環境と言う三重苦にあり、普通は近づいてはいけないタイプ
・こんな酷い三重苦が解消された時、雪乃は無双状態となる(3期最終話)
<比企谷八幡>
こちらは何故か苗字も名前も地名。しかし、雪ノ下と組み合わせると、最初から彼の運命は決まっていたと言える。八幡宮の住所は雪ノ下。そう、八幡は、雪ノ下家の中にある。彼が雪ノ下家に婿養子になるであろうことは3期まで見た人は分かると思うが、すると「雪ノ下八幡」。いや、もうこれ住所。名前の設定段階で、八幡の運命は決まっている。余談だが、比企谷家には猫がいる。雪乃は猫大好き。由比ヶ浜家には犬がいる。しかし、雪乃は犬が苦手(モールでのサブレとのシーン)。一方、八幡は犬にも好かれる。しかし、飼っているのは猫である。このことからも、八幡と結ばれるのは雪乃で、結衣ではないことが分かる。
・心理的観察能力が高く、正直で純粋だが、頭でっかちで自虐的、更にストレートトーク
・思考に基づく間接的経験値が異常に高い、実体験に基づく経験値は平均以下
・このため、失敗に弱い。一つの失敗を深く自虐分析、結果として何もせず、観察することに徹し、心理的想定力だけが異常に高まる。(高IQ/EQなボッチ=この点においては雪乃と近い)
・告白トラウマをもっており、判断力を鈍らせる(修学旅行における告白支援のやり方)
・しかし、自己・自意識は強くある(それが彼の言う“本物”=これは雪乃にはない。似た者同士と考えがちだが、二人はこの点で決定的に異なる。なので雪乃にとって八幡との信頼と承認は非常に重要となる)
<由比ヶ浜結衣>
由比ヶ浜は、鎌倉の八幡宮の南前方に広がる浜辺である。雪ノ下と八幡宮が地理的に一体であるのに対し、由比ヶ浜は、その二つを守るように南に展開している。もちろん、雪ノ下地区にはない。そして“結衣”である。結ぶ衣である。彼女は、結び役であり衣、体ではない。ちょっと面倒な性格の二人が決裂しないように、“結”び、守る“衣”の役割。名前は既に彼女が務める立場であること示唆している。正直、非常に切ない役柄で、そのため彼女の見せ場はその償いなのか、ふんだんに用意され、聴衆を強く惹きつける。
・承認欲求、自己・自意識の弱さは、確かに高めだが、雪乃ほどではない。(普通の女子高生はみんなそう)
・本人は空気を読みすぎると卑下するが、共感力が非常に高い。(結び役としてこれが一番重要)
・正直でストレートを強く求めている。(これが二番目に重要。ポジティブに二人の中に入って行けた。ポジティブに慣れていない二人にとってとても新鮮だった)
・サブレを身を挺して助けてた八幡には最初から信頼、感謝、好意がある。
・嫁にするなら普通は結衣

さて、やっと1期の考察に。3期を俯瞰し、始まる前後の状況を整理すると、この物語は深く設定された世界であることが分かり、再度視聴する時に新たな視点を得られるのではと思います。

始まる前後の平塚先生の状況:
・平塚先生は、既に雪乃を奉仕部にしている。
・平塚先生は陽乃と深い友人で雪ノ下家の事情に詳しい。陽乃の心の闇も知っている。3年前、陽乃の高校時代に、陽乃を救えなかったことを強く後悔しているのかもしれない。
・陽乃の性格から考えて、自分のことを他人に話すとは考えられず、陽乃と平塚先生の間には深い信頼があると思われる。従って、陽乃から雪乃のことは聞いており、雪乃は姉と違い、何とか救いたいと強く想っている。
・しかし、雪乃は、高校入学時の自動車事故で八幡をケガさせたこともあり、実は弱い性格でショックで家から離れ一人暮らしをし、性格と家庭の呪縛もあり、益々、周囲との関係をこじらせている。
・そこに現れた八幡、ひねくれているが高い観察力を持ち、正直で純粋な彼ならば、雪乃を救う一助になると思った。
・また、事故の被害者であり、普通なら、他人しかも男子を受け入れない雪乃も受け入れざるを得ないだろうと想定。
・奉仕部の目的は困っている人を助けるのではなく、あくまで支援し、自立を促す。一番、自立しないといけないのは雪乃なのだが、それを自力ではできないので間接的に体験させようという試み。

始まる前後の雪乃の状況:
・雪乃の性格から考えて知らない他人、しかも男子を同じ部に受け入れるのは困難。
・雪乃は八幡との事故のことを知っていて、少し負い目を感じている。流石に被害者であるからだが、なので驚いたり、拒否したりする風もなく、会話を始めた。
・自己に自信がなく、負い目があるため事故には言及する勇気はなく、自分を防御するいつもの攻撃的口調で会話を開始(ここで事故のことを話さず、負い目を感じていることは後々、二人の間にさざ波を作る)
・結衣が事故の関係者の一人であることは知らない。(後に知るが)

この物語では、キャラの関係性、心持ちの変化を示す「ラベル」のようなものを多用している。つまり、ラベルを貼った事象には必ず別のシーンでも同じ意味を持たせる。これを追うと、特に雪乃の心情の変化を追いやすい。ぱっと見、?が飛ぶことの多いこの物語の理解を助けてくれる。

そこに八幡が奉仕部にやってくるシーン:
・初見、全く友好的な会話には見えないが、雪乃と八幡の性格を考えると、「お互いの気持ちが通じた弾んだ会話」である。
・一方、平塚先生は雪乃の性格を考えると、それでも二人の関係継続が危ぶまれるので、「勝負」というステージを提案。この勝負という言葉は物語を貫く【重要ラベル①】で、以後、二人の関係が怪しくなると、この「勝負」が出て来る。
・このシーンだけ初見だと、意味不明かスルーだ。後のストーリーでも一旦、重要視されなくなる。しかし、「勝負=この物語での二人の関係継続・修復のゴング」というラベルである。
・八幡は告白トラウマ、女子との友達トラウマを抱えているが、心地よさにほだされ、ありえないことに雪乃に「友達に」と言いかける。
・八幡の過去を考えると、「告白」と同義。この物語、初回に告白しているのである。初見ではそうは絶対に見えない。
・雪乃は速攻却下だが、さほど怒っている風でもなく、ギャグっぽく返す。雪乃の性格と闇を考えると、これは却下というより「考えておく」と言う意味ぐらいに、再視聴では取れる。これも実際、消極的イエスである。初見ではそうは取れない。

結衣が奉仕部にやってくるシーン:
・「主要キャラが死角からカットイン(特に奉仕部のドア)=八幡と雪乃の関係情報の漏洩と会話進展阻止(いい意味にも悪い意味にも)」も【重要ラベル②】だ。カットインするキャラは死角から会話を聞いていて、絶妙なタイミングでカットインすることを意味する。
・結衣は飼犬のサブレを助けてくれた八幡にとても感謝している。好意にも等しい。
・しかし、奉仕部のドアの後ろで、二人の友達会話を聞く。自分の知る二人の性格上、あり得ないことだが、呼吸の合った漫才のような会話を。
・察しの良い結衣はしょっぱなで、二人の間柄を知るのである。
・初見では全く分からないが、始まって15分程度で、この物語の三角関係の構造が確定、結衣にとっては切ない瞬間

ショッピングモールでの買い物シーン:
奉仕部イベントや、平塚先生からのヒントもあり、八幡と雪乃の互いを知り、3人の間に信頼と好意が芽生える。それは分かるのだが、ターニングポイントは初見では分からない。重要ラベルはそれを分かりやすくしてくれる。この買い物シーンでは重要ラベル満載である。
・3期で分かるが、雪乃にとって男子と二人きりで買い物することは、多分、青春時代初イベント。初見では、ただの買い物だが、再見時では、これは雪乃が一線を超えたに等しいことが分かる。
・それを象徴するラベルが複数初出される。【重要ラベル③】「パンダのぬいぐるみ=二人の関係性がポジティブ変化」。ディズニーのミッキーをデフォルメした物語中のアイテム。このパンダぬいぐるみは、この後、数回出てくるが、出現すれば必ず二人の仲は深まる。
・【重要ラベル④】「マッカン=飲めば八幡の対雪乃能力アップ、八幡の象徴」。ポパイのホウレンソウ缶とでも言いたい。旧利根コカ・コーラボトラーズテリトリでしか売っていない派手な黄色の缶コーヒー。コカ・コーラが協賛してますが、これを押す経営的理由は皆無です。買い物シーンで初出である。初見ではこれがキーアイテムと全く分からないが、3期まで見ると分かる。これを飲んだ八幡は間違えないが、飲んでない、飲めない、敢えて飲まない八幡は間違い、失敗する。
・実際、このシーンでは、陽乃評を述べる時、姉は自己演出してすごいが、雪乃はそうしないし、それでよい、と雪乃言い、承認欲求が、嘘をつかない正直な信頼している八幡から満たされる。もちろん、姉の本質を見抜いた雪乃の八幡への信頼は大きく上がる。(初見ではそこまで重要に見えない)
・そして、雪乃の「気合ツインテール」。3期で分かるが、ここ一番ではツインテールにする。次は3期最終話に無双状態の雪乃に出現する。
・結衣のエプロン選びだが、八幡に褒められたのでそのエプロンを自分用に買ってしまう。以後、エプロンシーンはこのエプロンを使い続ける。
・【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。このシーンでは陽乃は初出。偶然会ったという感じ、もちろん、偶然ではない。陽乃は妹を救うため、平塚先生とも共闘、八幡のことも知っている。そこに、雪乃一世一代の男子との買い物である。もちろん後をつけてきて、八幡を品定めする。この後、陽乃は八幡を徹底マークする。

文化祭実行委員会でスローガンを考えるシーン:
・モールイベント後、事故の当事者が雪乃であることが八幡に知れ、これをきっかけに二人の関係は再び最初の状態に戻ります。多分、雪乃は八幡との関係を守るために八幡から離れ、八幡が純粋であるが故に雪乃を許せません。ほんとに面倒で、普通の人間なら、この程度でここまでこじれません。
・実は、関係修復のために雪乃は八幡を夏休み明けの初日、学校の玄関で待ち伏せし、彼女的には相当勇気がいることですが、ぎこちなく、関係修復を持ちかけます「あの、、」と、これを八幡はストップし日常会話へ引き戻します。八幡も面倒です。こうと決めると動かない。3期でも雪乃の申し出を信条に忠実に断ります。初見では正直、このシーンは印象にはありませんでした。
・【重要ラベル⑤】「平塚先生+陽乃の連携プレイ=二人の関係修復/状況好転」。連携プレイしている証拠描写は皆無ですが、二人の過去、二人の言動を見ると、二人は雪乃ほか3人の情報を共有し、動くべきところで動いていることが分かります。多分、文化祭実行委員会のシーンは初めての連携プレイです。
・平塚先生が学校にいて3人に関与するのは普通ですが、陽乃は不自然に学校に行きまくります。ここぞというタイミングで。ほとんどの場合、状況を揺さぶり、3人をいじめているようにしか見えませんが、北風が陽乃、太陽が平塚先生という役回りで二人の関係修復や状況好転を促します。初見では平塚先生だけがそれをやっているように見えるのですが、片方しか知らない情報を両方持っていたり、よく考えると、陽乃が問題提起し、平塚先生が解決のヒントを与えるという連携をしているとしか思えません。
・3期で陽乃がタバコを吸う誰かと深酒をしたと述べるシーンがあります。徹夜で飲んでたかもとも述べます。政治家の跡取り長女である陽乃がそこまで心を許せる相手は平塚先生しかいません。そして平塚先生はヘビースモーカーです。
・委員会では、先輩とは言え部外者の陽乃が平塚先生と出席。これだけでもかなりおかしい。そして例のごとく雪乃をたきつけ、雪乃の悲壮感が上昇。八幡もそれを認識。平塚先生、八幡にウインク、助けろ!と合図。本質を突く毒舌を吐いて場を凍らせる八幡。陽乃が爆笑。それによって心がリリースされた雪乃も笑いをこらえきれず笑う。雪乃と八幡の間のわだかまりが解けた瞬間です。
・【重要ラベル⑥】「雪乃が自発的にもう一度会うことを約束する挨拶をする=二人の仲が深まった(回復した)証」。正直、初見では単なる挨拶にしか見えません。何しろ、手を振りながら「また明日」と言うだけです。言葉は違いますが、同様の再見を約する挨拶をするシーンが2-3あります。これも雪乃の性格を考えれば、そもそも自発的挨拶を特定の人にするのもハードルが高く、雪乃のめんどうな性格から類推すれば「再見を約する=もう一度会いたい」ということなので、基本的には告白と同様です。
・八幡の承認を得た雪乃は無双モードとなり、文化祭当日もノリノリです。八幡も仲直りできたということで、頑張ります、彼らしいやり方で。

1期12話の部室での二人の会話:
・1話の会話を再び繰り返します。八幡は彼的には「告白」に近い「友達に」と再挑戦。雪乃の返事は「友達にはなれない。前回はあなたのことを知らなかった。今は知っている」とウインクをして返します。知っている今なら友達以上ということかと。ほとんど恋人受諾です。
・そして【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。これまた1話と同様に結衣が部室にタイミングよく入ってきます。二人の会話を聞いていたからこそ、このタイミングです。結衣は再び、自分が振られる可能性が高いことを再認識します。結衣はそれでもめげずに二人の仲を取り持ち、そして自分の恋にも努力します。切ないですね。

雪乃を筆頭に八幡は、行動とレスポンスの解釈が通常人と逆か、深読みしないと分かりません。なので、この物語では「なぜ言わない?」「なんで拒否る?」「なんで怒る?」と言った状況が多発します。1期は2011年ですから、作画レベルがさほどでもありません。なのでこの複雑な感情を作画で伝えきれず、声優にしわ寄せがきています。そんなこともあり、2期の製作スタジオが変わったのかもしれません。2期からは感情表現において、声優と作画の連携が見られるようになります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

86.7 2 男の娘アニメランキング2位
バカとテストと召喚獣(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (5283)
25848人が棚に入れました
科学と偶然とオカルトによって開発された「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こした文月学園。
振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園で自信満々にテストの結果を受け取った主人公・吉井明久(よしいあきひさ)を待っていたのは最低クラスであるFクラスの、学び舎とは思えない最低の教室だった――。
この状態を改善するにはテストに応じた強さを持つ「召喚獣」の戦争「試召戦争」で勝ち上がるしかない!新感覚、バトル学園ラブ?コメディ!!

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、水橋かおり、鈴木達央、加藤英美里、宮田幸季、磯村知美、竹達彩奈、寺島拓篤、平田真菜、南條愛乃、津田健次郎、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

卓越した心理描写

【総合評価:☆☆☆☆☆】
 いわゆるギャグアニメはいつの時代も人気があり、「笑えればそれでいい」と考える視聴者も少なくないようだ。しかし、ギャグがちりばめられた中に、生き生きとした人間の姿を描き出すことができれば、笑いだけに留まらず、深い感動をもたらしてくれる傑作となる。『バカとテストと召喚獣』は、そうした作品である。
 舞台となるのは、成績に応じて徹底的に差別化したクラス編成を行う進学校の文月学園。そこで、最下位クラスの生徒たちを中心とした学園ラブコメが繰り広げられる…と聞くと、笑いオンリーのギャグアニメかと誤解されそうだが、心理描写がしっかりとしており、見ていて心地よい。アニメーターが登場人物一人ひとりに寄り添い、その内面を洞察しながら作画していることが窺える。
 例えば、主要登場人物が横並びで床に座るシーン(第13話)。このとき、行動的な雄二は立て膝、几帳面な秀吉は正座、実は常識人のムッツリーニはあぐら、女性っぽさをアピールする美波は横座り、そしてヒロインの瑞希は、なんとミニスカートなのに体育座りで、人からどう見られるかに無頓着であることが示される。全員をきちんと描き分けているのだ。
 ギャグ満載とはいえ、その表現は過剰によって笑いをとるタイプで、いかにも型が古い。胸がないと揶揄された美波は明久の背骨をリアルにへし折り、瑞希の巨乳を目の当たりにしたムッツリーニは輸血が必要なほど大量の鼻血を噴出させる…。80年代アニメを思わせる、こうした古めかしいギャグは、かえって、アニメーターがどこに力を入れているかを教えてくれる。笑いはあくまでおまけであり、作品の眼目は、各人の内面を浮き彫りにすることにある。
 わかりやすいのが、明久の姉・玲(あきら)の言動。汗をかいたので電車内でバスローブに着替え、そのまま往来を歩いて明久のマンションを訪れる。冒頭に置かれたこのギャグによって、「常識のない、ちょっとエッチなおねえさん」というイメージを視聴者に与え、その後、弟にキスしようとするのも、同じようにエロティックなギャグかと思わせる。だが、よく見ると、どの場面でも明久に逃げ場を用意しているので、性に関して奥手の弟を優しくからかっただけだとわかる。ギャグではなく、姉としての思いやりを描いたのである。
 こうした姉の心遣いは、家を訪れた同級生の全員が察知したのに、明久本人だけが気がつかない。このことが、後に玲との間にちょっとした波風が立つ原因となるものの、二人の心情が視聴者に伝わるように描かれているので、すぐに仲直りできるはずだという安心感を与える。
 召喚獣を使った学園内バトルを取り上げながら、常にほのぼのとした穏やかさを感じさせるのは、アニメーターが、すべての登場人物の内面に暖かいまなざしを向けているからだろう。最終回における瑞希の台詞「一箇所、大きな間違いをしてしまいました。訂正させてください」には、彼女の本心があらわになっており、本気で泣いてしまった。
 私が特にシンパシーを感じるのが、学年トップの才媛・霧島翔子である。
{netabare} 雄二のお嫁さんになることを夢見てストーカーのようにつきまとい、雄二と親しくする男女に厳しく当たる。アニメの終盤では、強引にサインさせた婚姻届を手に雄二を伴って市役所に赴く。ところが、日本における結婚可能な年齢(婚姻適齢)は女性16歳に対して男性18歳であり、すごすごと引き返す羽目に。さて、翔子ほど高い知性の持ち主が、自分にとって大問題であるはずの婚姻適齢を知らないことがあるのだろうか?
 視聴者を笑わせるためのギャグはギャグとして割り切り、その一方で、人間の描写を大真面目に行うのが、アニメ『バカテス』の特徴である。だとすれば、突飛に見える翔子の行動も、彼女の内面を慮った上での演出だと考えるべきだろう。
 オープニングアニメでは、次々と登場するキャラがいずれも瞬きをするのに、翔子だけがじっと目を見開いており、意志の強さを感じさせる。彼女の行動は、高い知性と強い意志に裏付けられた戦略的なものであり、決して思いつきで過激に突っ走るわけではない(もちろん、目を突いたりスタンガンで痺れさせたりと雄二を虐待するのは、独占欲の強さを表す象徴表現である)。したがって、婚姻届にサインを強要するのも、それほど雄二が好きだと伝えるための手段であって、本気で今すぐ結婚したいのではないだろう。婚姻届を受理されなかった翌日の翔子がサバサバしているのも頷ける。
 神童と呼ばれるほどの頭脳の持ち主である雄二も、そうした翔子の本心はわかっていたはずだ。結婚を巡る二人の大騒ぎは、暗黙の了解の下で行われた一種のゲームだったのかもしれない。雄二が異様なほど大げさに嫌がったのは、自分の役割を心得た見事な演技なのだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

安定した面白さのギャグアニメ

バカテス一期
物語3.7(3.5) 音楽3.7(3.5) キャラ3.8(3.5) 作画3.8(3.5) 声優3.7(3.5)
総満足度 78点

一つ年下の従弟に勧められて視聴開始!
「バカテス」と言えば有名タイトルなので、視聴前から期待していました。キャラや話に関しては全く知識のない状態でしたが、1話からすんなり入っていくことが出来ました!
全体的にすごくコミカルで、さくさくと見ることが出来ますし休息がてらにちょっと見てみることをオススメします^^
とても楽しい気分で見られます。
対象は中高生くらいかなとは思いますが、大学生の私でも十分楽しめました。男女問わずに見られるハードルの低い作品だと思うので、普段アニメを見ない方にもおすすめです。
特にあーだこーだ言うポイントのないよい作品だったと思います。個人的総満足度も78点と高めです!


ここから点数について少しだけ詳しく述べていきます。
{netabare}
物語3.7
テストの点数がそのまま召喚獣という自分のアバターとなり、学内で試験召喚戦争というバトルを行うことが出来る設定。勝利するとA〜Fに分けられた格差ありまくりのクラス設備を交換することが出来る。Aから順に優秀な生徒が集められ、Fクラスは1番のおバカさんクラスになる。主人公たちFクラスが試行錯誤して下剋上を目指す話。
と、ざっと言うとこんなかんじですかね。まず、この学校のシステムが面白い!と思いました。学力が目に見える力となって反映されるとは。勉強の意欲向上効果凄いでしょうね。こんな学校があったら通ってみたいなと思いました。
そして、バカテスの魅力と言えば学力だけが知能の全てではないということが示されているところ。
学力は最低のFクラスが様々な工夫を凝らして終いにはAクラスすらも追い込んでしまうというところ。
私は気合いでどうこう、奇跡でどうこうの話よりもこういった頭を使った闘いが好きなのでとても楽しめました。なるほど!と思いつきもしないような策をどんどん考え出す姿に感動すら覚えました。
試験召喚戦争以外の面でも基本的に退屈だと思う瞬間は無く、13話通して常に楽しめたという点から3.7点の高得点を付けさせていただきました!


音楽3.7
OPがなんだか懐かしいなー、と思いました。これはハルヒを見た時にも思ったのですが、別にリアルタイムで見ていたわけでもないし、本当に初めて視聴して初めて聞くはずの曲なのに何故か懐かしくて心地良く思いました。2010年放送ですから割と最近なんですけどね。どこかで聞いていたんでしょうか。とにかくなんだか聞き心地が良かったので、一度も飛ばすことなくOPを見てしまいました。そういうわけで3.7点で高評価です。


キャラ3.8
これはなかなか魅力的でした。嫌味な子がいないですね。みんな個性が強くて作品を華やかに彩ったのではないかと思います(女子的に姫路さんのメインヒロインとしてのウケはどうなのという素朴な疑問は残りましたけど。嫌とかではないですけど女子人気低そうな子だなと思いつつ、そんな私はヒデヨシ派です)。
個人的にはムッツリーニが一番好きでしたね。とても可愛かったです(笑)


作画3.8
作画に関してはとても好印象です!
ユニークで面白い表現がたくさんありましたし(黒板の文字が話の流れや台詞でコロコロ変わったり)、上記した試験召喚戦争での作戦なんかがとても分かりやすかったです。
どんなに斬新な策を考え出し、描いたところでそれが見てる側に伝わらなければ仕方がないと思っているので。その面でこのアニメはわかりやすい説明と絵できちんと視聴者に伝える演出が出来ていたのではないかと思います。こんな風な演出が上手だった他の例として氷菓が挙げられますが、やはり常に伝えるための演出が映えていたと思います。
ちょっと分かりにくくて残念だったなと思ったのは最近だと血界戦線ですね。ちょくちょく勝つため、奪還するための作略が出てくるのですが、説明雑で展開が早くて全く理解できず、ついていけてないままいつの間にか終わってるみたいなことになりがちでしたので。やはり伝わるかどうかは重要だと思いました。

声優3.8
良かったです。勢いがあってキャラの個性を輝かせていたように思います。やはり下野さんとギャグ・コメディは相性がいいですね!
{/netabare}

長くなりましたが、全体通してとても面白い作品でした。一見の価値ありです!(※そもそもコメディが苦手な人には不向きです)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

深イイと見せかけ、薄イイ味を出しているのでモグモグいけました♪

バカってものすごいことを考えているようで、分かる面はすごい薄っぺらい。
けど浅はかな様に見えても分からないだけで、理解の外で人と同じかそれ以上に思考を巡らせている。

結構好きな作品♪
ギャグとコメディーとそこそこパロと召喚獣バトル。

◇ラノベ原作かな、全13話、・・・2010年の作品かぁ、2期もある

まず語呂がいいよねw
「バカ」と「テスト」までは分かるが「召喚獣」がくっ付いてるもん♪
当初はバハムート的なのを勝手に期待してましたwww


★2年Fクラス主要キャラ★
吉井あきひさ いいヤツだけどバカ
姫路さん 頭イイけど2年生に進級する際の振り分け試験で倒れて0点
島田みなみ 帰国子女で漢字が読めないせいか数学ぐらいしかイイ点取れない
ゆーじ 勉強に興味なさそう、頭は悪そうにない
秀吉 頭はあんまり良くないが、それ以上に性別が良くないw
ムッツリーニ カメラ小僧、思春期の男子のヒーロー
★以上、学年最下位クラス★

教育技術の最先端「召喚システム」ってのを取り入れている学校の主にバカどもの話。

この作品は、必要最低限ぐらいの説明だけでテンポよくポンポン進む。それが非常に心地よい♪
字幕(主に脳内思考)とか帯でテストの点数とか、
一つの場面で2つの情報を上手く載せてて、それも上手い。
キャラが多いにも関わらず、かぶらず、ちゃんとキャラが立っててええ☆

楽しめる要素は、
キャラ、ギャグコメ、プチ恋愛、そこそこパロ?、
リアル勉強、召喚獣のかわいさ・闘いっぷり、そして戦略、
みなみのプロレス技とあきひさの叫びのタッグ、ムッツリーニ、
ついでに言うと、男の娘、薔薇、百合、ややヤンデレ、と多い。

・・・ラノベがパロ、男の娘、同性愛をネタにするのって昔からなのかな~
{netabare}声と段ボール箱でメタルギアは好きwww{/netabare}
ここまでラノベらしい要素満載なのに{netabare}女子高生でちびっ子がいないのは非常に好感が持てる♪{/netabare}

あきひさのバカっぷりが非常に心地よい♪
ネタも絵も話の展開も使いまわしたりワンパターンも多いが、それがええ安定感を生み出している。

作画の評価を高くしたが、世間一般で言う作画の良さとは違う。
試験召喚獣は作画しやすそうなデフォルメキャラ、戦闘もド派手ではない、
白黒絵{netabare}(主にゆーじw){/netabare}や動画の使い回しも多い、
常にぬるぬる動いているわけではない、
{netabare}遊園地回での最後のぬるぬるは使いどころ間違っていると思うw、{/netabare}
などなど。

けど、普通に背景とかキレイだし、
非対称の上下や左右分割、
グラフや図を用いた数字などの表し方、
所々使われている3D、
などなど上手い、表現として演出として上手い。エンドカードもかわええ☆☆☆

そして音楽もイイ☆☆☆☆☆ BGMやSEがイイ!!!!!

OPでは歌もいいのだが、アニメーションがすっごくええ☆☆☆☆☆
テーマ曲はOP・ED共に好き♪♪♪♪♪


と、ベタ褒めしたもんだが、内容の薄さは否めない。
なので、濃イイ内容を求めている人には勧めない。

馴れ初めが語られてない程度ならいいが、いきなり誰かが誰かを好きになっている理由が分からない、
というか、そこら辺はノリや雰囲気で解釈しなければならない所も多そう。

普段そういうのを嫌うきらいがあるオレだが、この作品では好きな方w

2,3話見てこのノリが好きか、2,3人好きなレギュラーキャラがいれば最後まで楽しめると思う。


何となく、原作の方は深イイ話もちゃんと掘り下げてそうな気がするが、
敢えてそういう所を端折ってアニメとして面白く作られた作品なんだろうな♪
真ん中と最後に入る問題と生徒2,3人の回答と先生のコメはすごい好き☆
・・・静止しないと全文は読めないがw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

87.6 3 男の娘アニメランキング3位
みなみけ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3782)
19358人が棚に入れました
大ヒット作品『今日の5の2』発売から365日。桜庭コハル原作単行本のアニメ化。
小学生・中学生・高校生の一癖ある南家の3姉妹、千秋(ちあき)、夏奈(かな)、春香(はるか)や周囲のキャラクターがおりなすのほほんでお馬鹿でちょっとエッチな平凡な日常をたんたんと描いていく。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ワタクシの勝手脳内分類では、日常系よりも、らんま系という分類で。

この手の、「女の子たちが戯れる日常系アニメ」というジャンルには個人的には、警戒感があるのだけれども、なんだかんだで面白く見られてしまった。あれ、なんで、っていうほどスルっとみられた。
ほんと、すごいスルっと観られたので「自分は、日常系アニメ好きだったんだっけ?あれ?あれ?あれ??」みたいな、狐につつまれたような気分が半分ではしたわけです。なんだろう、意外と男の娘ネタが好きだってこのなのだろうか……とか、思いかけたりしたのですが、いや、違う、そこじゃない……待てや!じぶん!!!…と。

 なにより、脇を固めるバカと変態の描写にえらい安心感があって、そこらへんがすごい観ていてラクなのですよ。たとえば、まこちゃんなんかの、バカかわいい感じもとても上手く感じるし、保坂先輩などは高橋留美子作品的なノリ(『らんま1/2』とか)を継承している感じが強く出ていてほんわかした気分で楽しめるなぁ、というのがあるのです。
 「女の子が戯れる日常系」とはいっても、そこまでエッジではなく、比較的幅広い層に楽しめるような作りになっているような作りだな、と思ったわけです。
 なんか、ものすごく『らんま1/2』あたりを見ているときの感覚に近いものがあったんですよ。ええ。


■ボケ主体作品の様々なありよう 2013/02/13

 で、その他の日常系との違いってなんだろう、と。
 も少し明確な言語化をできないものかしらん、と、まあほわわんと、たまに思ったりしていたわけですが、

てけさんのレビュー
http://www.anikore.jp/review/414129/
で、
「要するに、ボケに対する突っ込みがなくて、ボケ主体で延々と弾数を増やしていくというスタイルですよね」(大意)…とまとめられていらっしゃって、それはなるほど、なるほど、なるほどね、そうかもな、というあたりから、ちょっと、ワタクシ何か、整理できる気がしてきたわけです。

 マイ脳内整理をダラダラとお話しますと、
 次のような感じです。

 (すっげータラタラ書くのでよろしくって感じですが)
  
 そもそもツッコミってなんで必要なのか。
 つまりツッコミを入れる、というスタイルがやりやすいのは、ボケ単体ではちょっときわどいところをついてきていたりするものや、わかりにくいものを、「わかりやすくする」という効果をもっているから、なわけです。要するにネタの打率を上げる効果。
 ボケ主体でいくと、ふつうに考えると打率はさがるわけだ。おもろくない。では、下がった打率のままどう作品の強度を成立させるか、というと、その方法は、てけさんがおっしゃられるように、
 ボケの打ち手そのものの絶対量を増やすというやり方は確かに有効な方法の一つだろうというのはあるわけです。

 でも、他にもなんか方法がありそうな気がするな、と。
 うーん、何があるかな、というと、たぶん、もう一つはアレじゃないですかね。
 視聴者によるセルフサービスのツッコミ。テレビみながら、「ちょwwおまwwwww」と視聴者側が思わず言ってしまうような状態をどれだけ、計算できるか。同じネタを、連続で、2発、3発入れてくるような手法は、多分、一番典型的なやり方で、ボケの連続ではあるのだけれども、わかりやすい演出という点では、「ボケとツッコミ」の変種かな、という気もします。

 あと保坂先輩とかみたいな変態キャラみたいな、「ボケのわかりやすさ」を徹底して、ついてくるあたりも、要するにボケオンリーでいくときの方法論だなぁ、と。

 たぶん、ボケ主体の日常系アニメのなかでも、『みなみけ』はそこらへんが、かなりオーソドックスな――高橋留美子あたりと、実はある程度にたような間口の広さのある――表現で落ち着いていると思うのです。
 だけれども、日常系アニメのボケ主体の作り方で、エキセントリックすぎてついいけないな、と思うものもあるわけです。視聴者によるセルフサービス・ツッコミを、「このタイプの視聴者ならばわかってくれるはず」という、解釈共同体の文脈に、丸投げしてるタイプの作品の作り方。
 このタイプは、理解できれば全く問題なく楽しめるのだけれども、理解できないと本当に悲惨だな、という印象をもっていて、『ゆるゆり』とか、『これはゾンビですか?』とかは、けっこうそういう形での「ボケ主体」なんだろうな、という気がします。いや、ゆるゆりは、ほんっとーにわかんないんだけどね…自分は。
 


 さて、なんかダラダラっと書いてしまったので、
 まとめると、ボケ主体、にはいくつかのやり方がありますよね、と

1.短い尺のなかになるべく沢山ボケを詰め込む【ボケ大量投下】

2.なるべくボケの中身をわかりやすい内容に仕上げる【ボケ明確化』
 例:わかりやすい変態キャラ。同じネタの連続3度押し、ヒートアップ → 『みなみけ』

3.特殊なボケがわかる視聴者層にセルフサービスのツッコミを期待する【ノリ共有前提ボケ】
 例:これはゾンビですか? ※ある種のニコ厨センスとかB級センスがなければ意味不明必至
 
 
 まあ、「日常系」という語彙が、「ボケ主体。誰も突っ込み入れないほんわり系」という意味に変換可能だとしても、
 やはり、【ボケ明確化】路線である『みなみけ』と、【ノリ共有前提ボケ】である『らきすた』『ゆるゆり』は、やはり全然違うものなんじゃないか、と思いますよ。と。
 そう、そういうことなんですわ。わたしが言いたかったのは。
 もしかすると、もうちょっと細分化していろいろ言えるのかもしれないけど、とりあえずこんなところで。

 で、まあ、なので、『みなみけ』は、わたしにとっては、「日常系」であっても「日常系」ではない。むしろ、らんま1/2とかと、ほぼ同ジャンルのアニメっという位置づけということになっております。

■追記1:
Wikipediaを読んだところ、原作よりもパンチラ表現などがおさえられている、とのことで「みなみけ」というタイトルにたいして抱いていたお色気系のやや下品な印象をアニメで感じなかったのは、そういう理由もあったのか、などとおもった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほのぼの系最高クラスのアニメ

「この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。 あとテレビから3メートルは離れて見やがってください。」と千秋が言うお決まりのセリフから始まる、私的には『ほのぼの系最高クラスのアニメ』と言って良いと思っているアニメです♪


このみなみけの作画は時々独特な濃い絵が出てきます。最初はこれが気になる人がいたかもしれませんが、見慣れていけばそれもまた良いなと感じてきます。感じるはずです!!
1期の作画は問題無です♪

このアニメ設定?の良い点と言えば、
1、どのキャラも非常に個性的でそれぞれの特徴などが覚えやすい点。
2、ギャグのテンポが一定である点。言い換えれば、飛びぬけて面白い!!という話がそれほどない代わりに、どの回も面白く、つまらない話がないということ。
3、南家三姉妹の存在(彼女らの言動など)
4、サブキャラのキャラも濃く、主人公たち(南家三姉妹)たちにうまく介入され、彼女らの面白さを引き立てている点。 また、サブキャラ自体もとても個性的であるため面白い。
5、ギャグのネタが誰でも理解できる、誰でも笑えるようなないようになっていること。
6、アットホームな感じ。
7、〔3とちょっとかぶっているが〕千秋の存在ww

もっと良い点があるかもしれないがとりあえず自分に言えることはこれ等の点です。



↑の補足ですが、3番の南家三姉妹の存在について。(ネタばれを含む!!)

長女の春香(ハルカ)は南家においてお母さん的ポジションであり、ほぼ完璧な人である...が、周りに誰もいないときはとことん怠ける人でもありますw (゚‐゚*) ホケーッ・・・
ある話では、春香は、「(南家の)3人とも自分のような人(性質)であったら、ダメになる。」と自覚しているほどの怠け者。 時には、とある勘違いにより初代ばんちょーという肩書きを手にし、数々の武勇伝が(2代目番長により)語られたり、夕食時に千秋と夏奈が暴れた時は2人を異常に厳しく叱り、またその時人格が変わってしまうような凄いのか凄くないのかよく分からない人ですw
ヤメナサイ(# ̄  ̄)σ))>_<)/イテテ…


次女の夏奈(カナ)は常に明るく元気な暴走少女。
常に自分がおもしろい状況を作ることを考えているらしいw
千秋に口喧嘩で言い負かされたり、言いように言いくるめられたり、洗脳されたりと、夏奈はあまり頭を使うことが得意ではないため千秋に頭脳戦ではあまり勝っていません。(時には千秋を騙す事があるが大体最終的には失敗。)( ̄ー ̄; ヒヤリ
そんな夏奈を千秋は「バカ野郎日本代表」と言う肩書きを与えたり、いつも罵っていたりします。


三女の千秋は、自称「天下無敵のおりこうさん」
ありとあらゆるアニメのキャラの中でも最高クラスの毒舌を吐き、その対象が夏奈と真、吉野がほとんど。
そのときに言う毒舌はとても小学生が言うようなものではなく、その毒舌(罵倒)の内容が面白いです! そして夏奈と春香との態度が全然違い、春香に対して振舞う時の千秋が異常に可愛いですww(///∇//)


この三人のそれぞれの性格がうまく合わさることによってとても面白いギャグが成り立つのです。いつも千秋と夏奈が喧嘩し、それを春香が止めるというアットホームな関係の中でも、3人の性格や言動のおかげでとても面白くなっているのだと思います。


私にとっては千秋の存在が大きいのです!
「見たくないものを見ないため」に目を半開きにしている顔も、段々見ていると可愛いと思ってきます。(^ー^* )フフ♪
怒っているときの顔の時は、大体毒舌を吐くようになりますけどそれもまた良いですwヾ(*`Д´*)ノ"バカヤロウ!!

笑っているときの顔は言うまでもありませんw
とにかく可愛いのですw
特に、10話の時の千秋が...(゚∀゚ )ウヘヘ
この時の千秋を見てからずっと千秋が欲しくてたまりませんのよーww (∠T▽T)ノ please give me!!
まぁこれが、私が千秋Loveになった原因(私の思考を大きく変えた原因)であります♪

これ以来何かイケナイ方向に進んでいる気がしていますw
でも、一度突き進んでは止められない・・・。(汗)


みなみけのOP曲『経験値上昇中』は、かなり中毒性のある曲であると思います。 私の場合、みなみけを思い出すとこの曲が頭の中でリフレインし始めますww
中毒性がどうこうは別としても、この『経験値上昇中』はとてもリズム感が合って元気あふれた曲で良曲だと思います♪


このアニメはほのぼの系が好きな人なら確実に面白いと感じることが出来るはずです。 いや、ギャグ要素も所々含まれていることもあって、それ以外の大多数の人でも面白いと感じれるなずです。
ここまでレビューを読んでくれて、まだみなみけを見ていない人は、1期の次に3期を見ることをお勧めします。2期はその後各自で判断してみてください。
そして、みなみけを見て千秋を好きになってくださいなw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

普通どころかハイセンスなネタアニメ

日常系の良さを理解しようと手を出したのだが、資料としては不向き、
というのは思わぬ掘り出し物だった。原作は知らないがアニメはハイセンス、
少なくとも作品のスタッフはハイセンス、漫画を読まないとな。
原作が良くない事にはこんな作品にはならんだろうし。

キャラや台詞が作りこまれている感じはけいおんよりもずっとある。
表面的なネタのランクもあちらよりは少し高め・・ではあるが、それ等のネタ
は笑わせる事を目的としたネタではない。

一般人には分かりやすく、ちびまる子ちゃんクラスのほのぼの。
やや目の肥えた人間にはスベってる感と、スベりの痛さ、突っ込みの痛さ自体を
ネタにしている感じ。で、ハイセンスな部分は中々表には出て来ない。


ネタがA B C D E F G H I J K L と流れていくとしたら、この作品は

Aが3 Bが2 Cが5 Dが2 Eが17 Fが1 Gが4 Hが25 Iが6 Jが4 Kが1 Lが2

そして、かなり笑いに肥えてないとEの17やHの25がネタとすら把握できない。


普通に生きている人、あまり笑いに興味が無い人が把握出来るのは~6程度
主にTVのお笑い芸人好きがネタとして把握出来るのは~10位まで
頭が固すぎると~3くらいかな。オヤジギャグレベルの人、たまにいるけど。

6までしか把握できない人は1や2でも結構笑えるが、10まで把握出来る人だと
4くらいからしか笑えなくなる。(けいおんのネタは1とか2が多い)
だからお笑いが好きでもこの作品をつまらないと感じるのは十分考えられる、
けいおんよりはマシとはいえ、4以下が多いから仕方が無い事。


ネット、漫画、一部のアニメの笑いは万人に理解させる必要が無いので、
お笑い番組よりランクが高いものが結構多い。一度それに慣れるともう普通の
テレビ番組では軽い笑いしかできなくなって来る。

(このランクが高ければ良いというものではなく、高過ぎて理解できる人が
 ごく少数で漫画が打ち切りになる、そして打ち切られない為に作者がネタの
 ランクを落とすという悲しい事もある。詳しくは別作品のレビュー
 ・・少し笑いについて語ると、銀玉が汚いのは、低ランクのネタなのに禁じ
 手の反則技で腹筋を持って行くから。あの原作者とスタッフ許せんw)


で、バカテス二期のレビューに書いたのだが、あの作品の長所は5~8位のネタを
高速で連射してくる事で、ネタの質ランクが安定、仮にスベってもすぐ次が来る。
だから見ている間は大抵の人が常に面白い感じなのだが、この作品はそれよりも
「一つ上」の段階。気づく人は気づく腹筋ブレイカーな爆弾が搭載されている。

【ツッコミ入ったり大声で叫ぶのはランクの低いネタのみ】、殺傷力ある爆弾は
ボソっと控えめな台詞、シーンの一部に隠すようにひっそりと。そしてその手の
大型地雷は投げっぱなしか、微妙な間を挟む程度、故に中々気が付きにくい

つまり、基本的には【投げっぱなしだったり微妙に間を挟む部分にハイセンスな
ネタ、一部にしか理解できないネタが仕込まれている】と思ってれば良い。


元ネタ知らないと理解できないのもあるだろうから、まず「何をしているか」
「何を言っている」のか、毎回確認して見ると笑える事が増えると思う。
とにかく間の開いた時は「何を言ったか」に注意、たまに爆弾が仕込まれてる。

で、とにかく画面をよく見る事かな、顔の作画変化は分かりやすいけど他。
自分も横で垂れ流してて1/3位しか画面見てなかったから、見逃してるネタが
結構ある気がする。

(・・とはいえ、笑いに肥えてれば注意して無くても気付くし、気をつけないと
 気が付かないような人だと、何が面白いのか理解できなさそうだけど。)


あと一つ一つで見ると大した事無いものがセットで考える[A→B→C→D→E]
と突然ネタのランクが上がったり、[A ここの間 B ]に仕込みがあったり、
[A→D]で考えると爆弾になったり。揺さぶりで質の違うネタを仕込んでいる。

パンチの強弱、パンチとパンチの間、小ネタの挟み具合、これらが不規則な為に
ガードができない、いつどんなパンチが飛んで来るか予想ができない。


世界に呑まれ出すと、低ランクのネタがパンチが弱過ぎて笑えてくる、で、
ネタが入ってない部分、ただの繋ぎのシーンでも笑えてくる、一挙手一投足全て
がシュールなネタに見えて来る。最後はもう疲れて、普通は絶対笑わないような
しょーもないネタでも笑えてくる。違うな、しょーもないからこそ笑えてくる。
こいつらがやる事、喋る事が全部面白いっていうイメージができてしまう。

全然これは普通じゃないわ・・、けいおんで日常のイメージが一回できたけど、
こっちの作品が日常だってのなら評価出来る。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

87.2 4 男の娘アニメランキング4位
バカとテストと召喚獣にっ!(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (3161)
18247人が棚に入れました
進級テストの成績で厳しくクラス分けされる先進的な進学校「文月学園」。秀才が集まる設備も整ったAクラスに対して最底辺のFクラスの設備はボロい卓袱台や腐った畳だけ。そんなFクラスの生徒である吉井明久は、訳あって同じクラスとなった健気な才女・姫路瑞希のため学園が開発したシステムを使ったクラス争奪バトル「試験召喚戦争」に挑戦する。果たして、Fクラスは上位の強豪クラスに勝利することができるのだろうか――

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、水橋かおり、鈴木達央、加藤英美里、宮田幸季、磯村知美、竹達彩奈、寺島拓篤、平田真菜、南條愛乃、井上喜久子、大塚明夫、津田健次郎
ネタバレ

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あにこれ版バカテスト~♪

今回のレビューはいつもとは違う、バカテスに合わせた趣向のレビューにさせていただきました。
名付けて・・・あにこれ版バカテスト~♪
オー""ハ(^∀^*)パチパチパチ♪


【第1問】
バカテス2期の見どころを挙げなさい。

●偽ニュー隊長の答え
{netabare}
   「出演キャラクター達の恋模様」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    とても良い答えです。見どころは人それぞれとらえ方が違いますが、この2期は1期と比べて恋愛描写が進みより強く描かれていましたね。
{/netabare}

●せもぽぬめの答え
{netabare}
   「雄二と翔子の子供が出来るまでの愛の軌跡♪」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    雄二君は逃げ回っていたような気がしますが・・・。
{/netabare}

●だんちょーの答え
{netabare}
    「水着回・浴衣回などの私の衝動を満たす素敵な構成(;゚∀゚)=3ハァハァ」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    いきなり危ない答えで先生この先、君の回答に不安です。
{/netabare}


【第2問】
以下のキャラを演じている声優を答えなさい。
①吉井明久②姫路瑞希③島田美波

●偽ニュー隊長の答え
{netabare}
   「①下野紘(他出演作)神のみ:桂木桂馬
    ②原田ひとみ(他出演作)ひだまり:乃莉
    ③水橋かおり (他出演作)まどマギ:巴マミ、鹿目タツヤ、ワルプルギスの夜」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    正解です。他の出演作品も答えてくれるとはさすがですね。
{/netabare}

●せもぽぬめの答え
{netabare}
   「①しもっち
    ②むっちりーに
    ③みずはっしー」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    可愛いあだなで答えても正式な声優名で答えないと正解はあげられません。
{/netabare}

●だんちょーの答え
{netabare}
   「①ヨスガノソラのプレイボーイ(;゚∀゚)=3ハァハァ
    ②ごめんなさい、リアルに知りません・・・
    ③まどマギのマミたん(;゚∀゚)=3ハァハァ」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    声優名を覚えましょうね。
{/netabare}


【第3問】
召喚獣とは何か答えなさい。

●偽ニュー隊長の答え
{netabare}
   「テストの点数に比例した強さを持ち、召喚者をデフォルメした姿の全長80cm程の分身。クラス間抗争試験召喚戦争の手段として使用する。」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    正解です。簡潔にまとめた良い答えでした。
{/netabare}

●せもぽぬめの答え
{netabare}
   「召喚者のデフォルメねんどろいど」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    そんな物では戦えません。
{/netabare}

●だんちょーの答え
{netabare}
   「 ( ´,_ゝ`)フヒヒ 完全犯罪の道具?(;゚∀゚)=3ハァハァ 」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    ちょっと職員室に来なさい。
    ノノノ_(≧。≦_)ψ(`Д´)ψコッチニキナサイ
{/netabare}


【第4問】
召喚獣を召喚する時の詠唱呪文を答えなさい。

●偽ニュー隊長の答え
{netabare}
   「試獣召喚『サモン!』」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    正解です。さすがにこの問いは簡単過ぎましたね。
{/netabare}

●せもぽぬめの答え
{netabare}
   「サモン!!・・・・・ほうさく??」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    まぁ一応それでも召喚獣は出てきますが・・・野球選手は出てきませんからね。
{/netabare}

●匿名希望の答え
{netabare}
   「たけ---(´Д`)---たつ!!」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    竹達彩奈は絶対出てきません。
{/netabare}


【第5問】  
あなたの気になるヒロインを2人挙げなさい。

●偽ニュー隊長の答え
{netabare}
   「島田美波(ツンデレ代表)
    霧島翔子(クーデレ代表)」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    なるほど。その系統できましたか。
{/netabare}

●せもぽぬめの答え
{netabare}
   「翔子ちゃんと瑞貴ちゃんの髪飾りのうさぎちゃん♪」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    髪飾りに負けた女性キャラが不憫です。
{/netabare}

●匿名希望の答え
{netabare}
   「霧島翔子、清水美春。翔子はおしとやかで可愛いので(;゚∀゚)=3ハァハァ。清水さんは、たけ---(´Д`)---たつ!!なのでどちらかというと清水さんの方が好み、というか、豚野郎と呼ばれるだけでも(;゚∀゚)=3ハァハァ。この豚!!はぁ~いwwwwwwwww (;゚∀゚)=3ハァハァ」
{/netabare}
○撫子娘教師のコメント
{netabare}
    君も職員室に来なさい。
    ノノノ_(≧。≦_)ψ(`Д´)ψコッチニキナサイ
{/netabare}


以上!あにこれ版バカテスト終了!
偽ニュー隊長様、だんちょー様、せもぽぬめ様、匿名希望様、このレビューへのご協力大変ありがとうございました。
☆⌒(*^▽゜)vありが㌧ m(_ _"m)ペコリ
(匿名希望様はご本人様のご都合によりこのように表記させて頂きました)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 57
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

少々パワーダウン(67点)

全13話。
ラノベ原作。原作未読。

個人的満足点:67点
アニメ系統:ギャグラブコメ

バカテス2期。
1期がまだの方は1期から観ることをお勧めする。
完全続きとなっているので、いきなり2期は厳しい。

1期のバカっぷりを期待していたのだが
少々パワーダウンした印象。
1期よりラブコメよりにシフトした感じ。

バカテスにはやはりバカでパワフルな物を求めてしまう。
召喚戦争も数が減り、各キャラのラブコメ話が多く感じられた。
これでも別に悪いわけではないが、少々物足りない。

パワーアップしたのは美波の可愛さ。
これは良かった。
美波派の私としてはこの部分だけは満足せざるを得ない。
美波派にとっては8話は神回。
8話だけでも観るのだw

まだまだ、いくらでも続けられそうだが、さて、3期とかやるのでしょうかね。

バカテス好きなら見て損はないかな。


と、まあたいしたことも書いてないが
つまり、何が言いたいかというと

美波はやっぱり可愛い。


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以下、毎話の感想。
ネタバレが含まれる場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
安定のバカバカしさwww
ムッツリーニ全開wwww
ヒデヨシwwwwwwwwwwwww
相変わらずのくおりちいwwwwwwwwwwww

美波可愛いよ美波(;゚∀゚)=3ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ

以上、他に言うことはないwwww


2話視聴。
浴衣いいよ浴衣。
しかし、何か作画がさぼりすぎな気がしたんだが
静止画ばかりで同じ絵の使いまわしみたいなのが
目立った気がする。
わざとかな・・・・

まあ、美波が可愛いので許すw

3話視聴。
Åパート、優子もいいねえ。
そしてBパートで過去の話になったが
バカテスらしからぬ話。
ちょっといい話だった。
相変わらずバカだったがw
やっと召還獣も出てきて、ここから本番かな。

4話視聴。
いよいよ召還獣も面白くからんできた。
新召還システムが面白かった。
今回単発のシステムのような気はするが。
しかし、今一インパクトに欠ける気もする。
来週はさらなる笑いに期待したいものだ。

5話視聴。
今週はやっとバカテスっぽくなってきた感じ。
召還獣をからめながら、相変わらずのバカw
美波も可愛いしw
今週は非常に満足できた。
ムッツリーニの活躍にも期待が高まる。
来週も楽しみだ。

6話視聴。
ペッタンコの魅力に目がくらんだとは俺のことかw
ええ、ペッタンコに目がくらんでますよ。
ペッタンコを堪能したいです。

しかし、まあ、何か止め絵やけに多くない?
手抜きすぎに感じるのは気のせいだろうか。

7話視聴。
ムッツリーニがかっこよすぎるwww
エロに関してはもはや彼に適うものはいないのか?
最後のオチもなかなかw
この調子で次週も頼むwwww

8話視聴。
俺得な美波回\(^O^)/
美波可愛いよ美波

ちょ、不意打ち・・・
思わずうるっときてしまったじゃないか。
良き回であった。

9話視聴。
あきひさ美味しすぎる。
なんてうらやましい。
美波可愛いよ美波。
一番はヒデヨシだったのは言うまでもないwwww

10話視聴。
なんとなく1期に比べパワーダウンしてる気はする。
しかし、しかしだ。
美波の可愛さはパワーアップしている。
最後の美波が可愛すぎる。
美波可愛いよ美波。
あきひさにくれてやるのは惜しい。くそお。

11話視聴。
ちょっと待て。
何かがおかしい。
俺は美波派のはずだ。
何かがおかしい。
翔子が可愛くみえるじゃねえか。
何かがおかしい。
こんなのバカテスらしくねえじゃねえか。
何かがおかしい。
何かがおかしい。
何かがおかしい。

12話視聴。
バカテスぽさが帰ってきたw
今週は面白かった。
これぞバカテスって回で、来週にも期待。
来週で終わりだけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

おヴぁか!試験召喚戦争して・・・るけど、してないよー

OVAか!
いや、OVAは別にあるけど、そういう意味じゃない。

◇ラノベ原作、全13話、1期→OVA→2期(この作品)

OVA観なくても想像でなんとかなるが、いらぬ違和感が嫌いな自分なので、
2期を観ている途中でOVAを探しに行きましたww
1期を観とかないと楽しめない。

☆1期の感想 → http://www.anikore.jp/anime/1421/
★OVAの感想 → http://www.anikore.jp/anime/2905/

あらすじ省略

◆キャラ紹介一応◆
あきひさ F組 主人公 馬鹿だがいいヤツ
姉さん あきひさの姉、あきひさにぞっこん、巨乳グラビア女優体型
姫路みずき F組 頭良いが2年に進級前の試験で体調不良のため0点、巨乳
みなみ F組 ドイツ育ちで日本語読むのが苦手、貧乳
ゆーじ F組 頭は悪くないけど興味の方向性が学問から変わってしまった
霧島しょーこ A組 自称ゆーじの嫁、学校一の秀才、ヤンデレ
ムッツリーニ F組 行動的はオープンなムッツリ?、カメコ
工藤あいこ A組 短髪でオープン微エロ?、ボクッコ
秀吉 F組 自称男?別に男にも女装にも興味があるわけではないのだが・・・
木下ゆーこ A組 秀吉の姉、強気なタイプ、愛読書がBL
鉄人 補習の鬼
校長 ババア
◆こんなもんかな◆

良いところは、キャラが掘り下げられていること。
ノリは、1期と似ているようで違う。

1期は半分ぐらいは試験召喚戦争に関わる。
召喚獣に関わらない話でも目的があるものが多い。
また、完全な日常回でも自己紹介的な意味合いも強く初々しい。

2期はほとんど試験召喚戦争。話のネタとして出てくることはあるが
召喚獣に関わらない話は目的があるようでない。
また、完全な日常回では女装・エロ・姫路さんのキレネタが多くてしんどい。

{netabare}って言うか、随分とのぞきがオープンなイベントになったもんだ。
のぞき回に3話も使うかな。
好きな男にのぞかれることに恥じらいよりも喜びを感じる女子なんて・・・。
というか、あれはのぞきと言うより、不法侵入とかもっと雑で、美学がないよ・・・・・・。

エロが随分、受け入れられているもんだ。日常茶飯事の事柄ではないでしょ。

頭を使う機会も少ないし、いや使っているかも知れんが、使いどころがなぁ。

そして一番微妙なのが「常夏コンビ」再来・・・。
なんでコイツラ?? マジでこの2人いらない。なのに、またラスボスにするとか・・・・・・。
このハゲとヤンキーもどきの魅力ってヘイトを集める以外ないんだよね。
しかも、コイツラだとオレから向ける嫌悪感はほとんどない。
なんか微妙だから嫌だなって思うけど、コイツラの何かがムカつくってのがあんまない。

Bクラスのおかっぱの方が敵キャラとして50倍は魅力的。
何よりもヤツは物語の展開に大きく影響しているし。

そしてヤンデレっぽい姫路さんの出番が多いこと。
ヤンデレはしょーこ、あきひさへの物理的ツッコミはみなみ、
なんで同じようなアプローチを姫路さんにさせるかな・・・。

こう、悲しみつつ恥じらうとか、
半泣きしながら走って逃げるとか、
お菓子でもラブレターでもなく、なんか編み物とか勉強を教えるとか、
なんかあるだろ!? こう、かぶらせなくてもその人に合った魅力ってあるだろう!!!
{/netabare}

と、オレからするとマイナス要素が満載だが、
所々魅せるネタが面白かったり、何よりも過去回があるのが素晴らしい。

ゆーじとしょーこ、バカテスらしさは少ないがちょっとええ話。
みなみの話ではあきひさのイイバカらしさも見れて良かった。


OPは曲はいいけど、なんかi-podのCMっぽいアニメーションはちょっと微妙、
EDはサビ以外はあんま、1期に続いて最終話の演出は嫌いじゃない♪
{netabare}バカと個室と孤独飯www{/netabare}

バカテスのファンなら観てそこそこ楽しめると思うよ~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

83.4 5 男の娘アニメランキング5位
這いよれ!ニャル子さん(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (3019)
16659人が棚に入れました
高校生、八坂真尋はある日、夜道で怪物に襲われるも突如現れた謎の少女に救われる。その少女は、自身がクトゥルー神話に登場するニャルラトホテプそのものであると語り、また自身が宇宙人であること、真尋が他の宇宙人に狙われており、自分が護衛として派遣されたことなどを告げるのだった。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、喜多村英梨、松来未祐、釘宮理恵、新井里美、國府田マリ子、久川綾、羽多野渉、大坪由佳、草尾毅、島田敏

たばこ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

劣悪な衆愚アニメの決定版

「衆愚政治」という言葉がある。
平たく言うと、「大衆迎合型の政治」だ。
つまり、ただひたすら大衆の人気取りにのみ終始する政治のことである。
指導者に理念や思想は無く、意思決定もしない。なぜなら、大衆の「よろこぶこと」だけをしていれば、指示を得ることが出きるからである。


同様に、「衆愚アニメ」という言葉がある。
(もちろん今、私が作ったので、できたての言葉だ。)

平たく言うと、「大衆迎合型のアニメ」だ。
つまり、ただひたすら大衆の人気取りにのみ終始するアニメである。
アニメ制作サイドに理念や思想は無く、「作りたいアニメ」というものも無い。なぜなら、大衆の「よろこぶこと」だけけを見せてやれば、人気を得ることが出きるからである。

では、いったいこの「衆愚アニメ」のどこがいけないのだろうか。
皆が喜ぶなら、それはそれでいいじゃないか。

結論から言うと、「駄目駄目」なんである。

もう、完全に、まるっきり、駄目だ。

まだ3話までしか見ていないが、はっきり言える。
(*最終話まで視聴済み)

このアニメは、完全に終わっているのだ。

皆が喜ぶからといって、何でもかんでももろ手を挙げて賞賛していいってもんじゃない。

そこには「喜び方」と「喜ばせ方」の2つの問題がある。

●視聴者の喜び方の問題

だいたい、このアニメを見て楽しんでいる人がいたとして、いったいそれはどのような「楽しさ」なのだろうか。このアニメに楽しめる要素があったとして、それはいったいなんなのだろうか。
おそらく、次のようなことだ。

「ニャル子さんがかわいい」
「オープニングの歌がはまる」
「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」
「織り込まれるパロディギャグが面白い」
「お色気要素があって、ブヒブヒ」
「やる気の無いイケメン主人公がかわいい」

まだまだ、あるかもしれないが、大体こんなところだろう。

で、だ。

この中にひとつでもいい、何か「新しい楽しさ」があるだろうか。
自分が予想もしていなかった楽しさがあるだろうか。

断じて、無い、と言い切れる。
全て、折込済みの、経験済みの楽しさのはずだ。

どこかの、何かしらのアニメで、すでに体験している楽しさを、ひたすら木偶のように繰り返し繰り返し体験しているだけに過ぎない。

悪い意味で、全く期待を裏切らないアニメなのである。

すでに慣れ親しんだ、安心して楽しめる要素を、まるでスルメを噛むように、くちゃくちゃといつまでも、何度でも楽しみつづける。

街灯に群がる蛾のように、死ぬまで、ひたすら、同じ場所をぐるぐると回り続ける。

もちろん、こうした楽しみ方をそれはそれで「是」とする意見もあるだろうし、それも悪くは無いのかもしれない。

が、それと同時に失うものもある。

こんな糞アニメを高く評価することが、何をもたらすのかは明白である。

第2、第3のスルメを増産することになる。

スルメアニメの拡大再生産。

まさにアニメ暗黒時代の幕開けである。

何の新鮮味も無い、完全なるテンプレート化した、2次、3次創作アニメが跋扈するようになる。

間違いない。

●制作者の喜ばせ方の問題
もっとも腹立たしいのは、このアニメの制作者サイドである。
その薄汚い魂胆が丸見えなのだ。

ヒロインのニャル子ひとつとってみても、ヒロインのテンプレ記号である「アホ毛」しかり、アスカとかハルヒを代表する「肉食系女子」しかり、とにかく、全て、丸パクリだ。

ギャクにしても、パロディといえば聞こえはいいが、やっていることは、単なる「後乗り」に過ぎない。

主人公の男も同じ。「ちょっとやる気のない、草食系男子」の量産型だ。

あらゆる面において迎合的だし、独創性が皆無で、全ての要素が剽窃だ。

これは、クリエイターとしての職務放棄と言っても過言ではない。

本来、制作サイドってのは、どうにかして視聴者の期待の上を行く作品を作ろうとするべきだし、そうであるはずだ。
本当に面白い作品ってのは、そうした製作者の熱が伝わるものだ。
そういう作品は、見終わった後に、仮につまらなかったとしても、少なくとも意気込みだけは伝わるものだ。
「ああ、こういうことがしたかったんだろうけど、上手くいかなかったんだね」と。

しかし、このアニメには、一切そうした意気込みが感じられない。というか、むしろ、そもそもそんな意気込みは無いのだろう。

こんな糞ほどの価値も無い、大衆迎合アニメを作っておいて、もし金以外に目的があるのであれば、聞いてみたいものだ。


まだ、序盤の第3話までしか見ていないし、もしからしたら、後半で、驚くほど「本当に」面白い展開があるのかもしれない。

そのときは、このレビューを書き直そう。

が、おそらくその可能性はほぼゼロだろう。
(2012年4月28日時点)


●最終話視聴後の感想追加

まあ、もうくどくどと説明するまでもなく、文句無しでつまらなかったんだけど、終盤はもう、なんていうか、

●気の毒だな

とさえ感じた。

例えるなら、

「冴えない男がモテるために恋愛マニュアル本を熟読して、そのノウハウをひたすら披露しまくって、合コンの序盤こそ人気あったんだけど、終盤には女の子に飽きられちゃって、最後は隅のほうで一人寂しく、残り物の枝豆をつまんでる絵」

的な気の毒さがあった。

もう正直叩く気さえ起きないほど、ただひたすら可哀想なアニメだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

40秒で帰宅しな!

40秒で帰宅すると電話口で伝えて待つこと十数分。母親は帰ってまいりました。
単に「40秒」と言いたかっただけで、ここで「40秒ではない」と指摘するのは無粋なことなのです。

どっかで見たこと聞いたことのあるパロディ満載なコメディ劇。もともとはGA文庫大賞受賞作だとか。2012年の作品。全12話。
タイトルだけは知っていてMXでやってたのでとりあえず録画。そんなきっかけです。

【主要キャスト】
ニャル子(CV阿澄佳奈) 八坂真尋(CV喜多村英梨) クー子(CV松来未祐) ハス太(CV釘宮理恵)

なにものか異形に襲われてる真尋が宇宙人ニャル子さんに助けられるところから。
なんでも日本のオタク文化は宇宙人に好評で希少価値が高く、それを狙ってなんとかかんとか。あんまりまじめにとらんほうがよろしいかと思います。ということであらすじは省略。
ラブのベクトルもいい加減↓

 ニャル子♀ ⇒ 真尋♂
 ハス太♂  ⇒ 真尋♂
 クー子♀  ⇒ ニャル子♀
 八坂真尋♂ ⇒ ニュートラル

2番目と3番目がなんかおかしい。真尋以外ががっついてるのもあってヒロイン真尋を巡る争奪戦の様相を呈しております。貞操を死守する主人公でした。


 パロディ満載のベクトルおかしいラブコメ


まとめるとこんな感じ。
パロディのネタ元を知っていれば笑えるし、知らなくても間やテンポが良いので楽しめないということはありません。あにこれ内でもそれなりな評価の高さには納得できるオリジナリティとコントの作りこみっぷりです。


肝心な感想。好みかどうかであれば好みではありません。何度も寝落ちしました。完走したのは松来さんへの敬意でしょう。
遡ること3年くらい前。不肖このわたくし“ぺー”は深夜アニメの世界を知りませんでした。

{netabare}三年前のあの時、まだお前を知る前・・・{/netabare}

きっとあの頃ならこのように呟いてたことでしょう。。。

{netabare}「あー、、、オタクさんってこういうの好きそうだよね~(棒)」{/netabare}

やや訓練…いや研鑽を積んできた現在でもちょっと敷居高いです。
元ネタ知らないから、が理由ではありません。

・主要キャストが電波すぎる
・アニメ的デフォルメされたキャラには感情移入しづらい性質
・微百合も男のムスメもありがたくはない
・話に脈絡がない(まあ求めちゃダメな作風ですけど…)
・アニメ声全開キャラソン


あくまで“非ヲタなオトナの視聴に耐えうるアニメ”を基準のひとつとしている私には合わなかっただけのことです。
ただし、元ネタを想像してニヤッとすることも多々。
{netabare}※第9話予告でキタエリさんに「あたしってホントバカァ~」と言わせちゃいかんよねとか。{/netabare}

煮えきらなくてスミマセン。切って捨てたい気分が勝っているのに、意外とついていけちゃう安心感。
嫌よ嫌よも好きのうち!?な試金石となる作品だったかもしれません。ご興味あればどーぞ!




※余談

■這いよる混沌

クトゥルフ(クトゥルー)神話が大元らしいです。この単語については初耳でした。
ざっと言うと、今から100年くらい前のアメリカ人作家の創作神話。

そのなかの神々の一人“ニャルラトホテプ”のキャッチフレーズのひとつが

“這いよる混沌”

ということみたいですね。なるほど。。。


受け売りですが『神話』ってそれを持って無い人達からするともの凄く羨ましいものらしいですね。
ヨーロッパだとギリシャ神話が心のふるさとみたいなとこありますよね。そこからつまはじきされて新大陸に活路を見い出したのがアメリカの発祥だったような。今から200年前のいわゆる“モンロー主義”なる孤立主義は今も脈打つアメリカンスピリットだったりします。
ある意味、欧州と袂を分かったからこそ、経済が絶好調だった100年前の1920年代&世界恐慌の1930年代の乱高下する世情にアメリカなりの『神話』が求められたような気がするなあと思うのは私だけでしょうか。寄って立つものが欲しい的なやつ。

本作は創作神話をさらにパロった作品なので心配してませんが、民族の拠りどころみたいなとこあるんで普通は取扱注意ではあります。
もともと日本にはギリシャ神話や北欧神話をパロディにした作品がけっこうあるクセに怒られた記憶がありません。『聖闘士星矢』がフランスでウケるのって『因幡の白うさぎ』をディズニーがアニオリリメイクして大ヒット!みたいなもんかしら。想像できないですね。つくづく不思議でなりません。



視聴時期:2020年10月~12月 

-----


2020.11.28 初稿
2021.09.16 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

古き良きオタク像

<2022/10/23 追記>
ニャル子さんがパチスロになるそうですよ
なんで今頃?
しかもこんなマニアックな笑

最近のパチ界はアニメの版権ものが大多数を占めています
ここ一年位で流行ったものだけでも
リゼロ、レールガン、ガンダムUC
近年低調だったエヴァも昨年でた最新機は異常な人気でいまだに満席、順番待ちなんだそうで
でもこれらはアニメファンなら誰でもタイトルくらいは知ってるような有名作。

なんで今ニャル子さんなんだろう?

<2021/1/1 初投稿>
2021年一発目のレビューがなぜかこれ 笑。
原作ラノベは昔、アニメ本放送時の視聴前に少し読みました。

年末まで東京MXで再放送してたので久しぶりに視聴して、あれこんなんだっけ?と思ったのでレビューです。

なにが「あれ?」かというと「主人公がちょっと変な宇宙人オタク美少女ニャル子に無茶苦茶迫られる」だけの作品にしか見えない。
なんかもっと異様な感じがあった気がするのだけど。

でしばし少考。

あ、そーだ。と思い出したのがフラッシュアニメ。
本作放送より前にフラッシュアニメがあって、自分はそこが入り口でした。
そのアニメは本アニメより原作準拠なところが一つありまして。
それはニャル子の正体。

原作でもニャル子は宇宙人だし、美少女でもあるのですが。
でも実はその正体「見るもキモい不定形生物」
確かフラッシュアニメでは正体晒すシーンではモザイクがかかってました。
エロい意味じゃなくて、ゲロとかウ○コとかと同じ扱いw
そういう、ぐっちょんぐっちょんのひたすら気持ち悪い異生物。
それがニャル子だ!

そんな性別すらよくわからんようなキモい不定形生物に思いを寄せられ困惑する主人公の真尋(まひろ)くん
それが「這いよれ!ニャル子さん」だったはず。

ところが本アニメではニャル子さんの正体がとことんomitされてます。

まぁ、それじゃ客が付かんだろうという制作側の大人な判断だったのかもしれません。

でもなあ。
あのなんとも言えない、一筋縄でいかない感じが消え失せちゃってるんですよね。
なんか勿体ない。

これじゃニャル子がただの可愛い女の子で、
それを全力で拒否する真尋は、訳もわからず頑なに宇宙人を嫌がるジェンダーが理解できない保守派の人のよう。

ニャルラトホテプというクトゥルフ神話で最も人気のトリックスターの気味の悪さ、得体の知れなさが背景にあってこそ本作は初めて面白いし、笑えるはずなのに。

(と言っても私はクトゥルフ神話読んだことないです。
せいぜい、菊池秀行の描く異形がクトゥルフ神話とやらの影響を受けてるらしい、とかダーティーペアのペットのムギの由来がクトゥルフ神話に出てくるクァールとかいう生物らしい、ぐらいの知識です)

とここまで、本アニメで物足りなく感じたところを挙げてみました。
でもでも、本アニメも面白いところあります。

それは原作から受け継いだ「オタク」
それも「古き良きオタク」

つまり、パロディの嵐ですよ。
細かいセリフにも混ぜ込んでくるので、多分全部は聞き取れない、理解しきれない。

1番のベースはクトゥルフ神話ですが、
他にも涼宮ハルヒだったり、北斗の拳だったり
ニャル子さん、真尋の声優さん繋がりでWORKING!!のパロディは朝飯前。
1分に一回以上、パロあります。
探すの大変。

こういう楽しみ方って最近あまり聞かないですね。
もうそういうオタク観は古いのでしょうか、と少し淋しくなったり。

自分はアニメオタク、と自負できる方にはオススメしたい奇作です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

67.8 6 男の娘アニメランキング6位
げんしけん二代目(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (585)
2945人が棚に入れました
椎応大学現代視覚文化研究会、通称「現視研」。その新会長となった荻上千佳は、昨年の新歓活動の反省を踏まえ、新入生の会員獲得を目指していた。新歓会場では、相変わらずコスプレをして自分だけが楽しんでいる前会長・大野加奈子を横目に、荻上は大きなイラストを即興で描く姿を披露した!それに反応した女子が2名、新入生の吉武莉華と矢島美怜が現視研に入会した。類は友を呼ぶのか、2人はいわゆる「腐女子」であった。
そして更に、入会希望で部室に現れた栗色の髪の清楚な美人―。だが、その正体はウィッグを着けた「男の娘」で・・・。
超個性的な新入生を迎えた、『げんしけん二代目』の活動が始まる!
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オヤジの栄光時代はいつだよ・・・・全日本のときか? 斑目は・・・・・・・・斑目は今なんだよ!!

げんしけんシリーズの感想を書いていくうちに、2代目の感想で書きたいことが大分浮かんできました。
ということでほぼ全部書き直しです。

【短い感想】
散々げんしけんの凄い所を挙げてきましたが、それでもまだ凄いところがあるから、最早流石としか言いようがありません。
2代目でその描写が顕著に見られますが、それは“自分に対する劣等感”についての描写です。
オタクとか腐女子とか色々出てきますが、私もそうですが中々人に堂々と言えなくないじゃないですか?
履歴書に趣味アニメ鑑賞、BL鑑賞とか書けないでしょ?(笑)
私も人に言う時は野球とかボーリングにとどめています。
人には言えないけどやめられない自分の趣味、このもどかしさや悩む様子に注目していただきたいなぁと思いました。

ほかにも腐女子の生態系の描写や超強力になったパロディー描写も面白いし、魅力的です。
そして再び主人公として返り咲いた我らが斑目さん!
ていうか、卒業して社会人になっている先輩が大学のサークル舞台にしたアニメで主役級のスポット浴びるとか、作者さん斑目のことめっちゃ好きなんでしょうね(笑)
かまわん!もっと目立たせろ!私たちも斑目さんが大好きだ!


【長い感想】
○劣等感について
{netabare}げんしけんに出てきた登場人物の多くが持っていた感情でしょう。
笹原も斑目も大野も荻上も、そして今回の新入生も持っていた感情です。
実際問題、一人でBL趣味オープンにするなんてまず無理じゃないでしょうか?
オープンに出来るのは、周りに同類がいて、開き直ることができるからだと思うんです。
まぁあくまで予想です。本人どころか、私は男なので本音はわかりません。

波戸くんの描写は本当によく考えられていると思います。
BL趣味はほかの人には言えない、それでもやっぱり誰かと語りたい、高校の時は結局突き放された、それでも自分の趣味をやめれないから女装してまで輪に入っていた。
ただの女装キャラとか、性同一性障害とかそういうものでは絶対にありません。
悩んだ末に、自分を隠してまで趣味を貫こうとした結果だと思います。
誰でも見せたくない、知られたくないことってあると思います。
吉武は浪人したことを隠し、大野も最初はガチムチ趣味を隠し、荻上もBL趣味を隠してきた。
荻上に関してもよくわかります。
オタクが嫌い、オタクである自分が嫌い、だから人には見せたくない、でも趣味はやめられない。

書いててキリがなさそうなので、斑目さんのあのセリフでしめておきたいと思います。
「なろうと思ってなったもんじゃねぇからやめる事もできねぇよ」{/netabare}


○11話:いい最終回だった…
{netabare}げんしけんシリーズを通して一番の神回といっても文句ないと思います。
告白の内容、表情の作画、声優の演技、間、今までの描写内容、告白に対しての咲さんの返事、全てにおいて完璧としか言いようのない告白回でした。
告白してフラれる場面がこれだけ絵になるアニメってまずないっしょ。

げんしけんには理由になる描写、エピソードがあると他の感想で書いてきましたが、今回もしっかり繋げてきましたよね。
間も完璧でしたよね。
マンガのこの回を読んだことありますが、間違いなくアニメの方がいいです。
マンガだと、すぐ次のコマに目がいってしまいますが、アニメは言ってしまえば次に行かせない、数秒間あけることによってよりリアルな雰囲気を出しています。

あー…思い出したらまた見たくなってきた。
オタクとは正反対の人間がオタクの告白に対して真剣に答えて、その後にオタクを気にして我慢できずに泣いてるんだぜ?
普通考えられますか?はいはいフィクションなんでもありですねーで片付けられますか?
それだけの描写をして、関係を築いてきたからこそ、この告白シーンを成立させられるんです。
げんしけんの集大成といえる回ですよ。
全部合わせたら40話近く、その末の告白だからこそより一層くるものがありますが、それでもこれからの恋愛物はこういう理由になる描写や本気度が伝わって来るシーンをしっかり見せて欲しいし、げんしけんを見習って欲しいと思いました。

あと、すごく贅沢な注文ですが、ここでクラブハウスサンドを流してくれればなぁ…
すごく素敵な歌詞、というか斑目本人を表したような歌なので、良ければ読んでみてください。

クラブハウスサンド  ゆうまお   げんしけん2ED(2番)
{netabare}全然 くだらないことで 話し盛り上がって すぐ最終チャイム
そして 休講掲示板の前を通り過ぎて 見送るモノレール
気付いた恋にフタをして 永遠のトモダチを選ぶ
それでいい それもいい 答えはもう出てる

たしかに ボクらは変わってゆくだろう 変わらない思い出 持って
決して 笑いあえない笑い話
怒りっぽくて 涙もろい キミが好きでした

はぐれた青春 とりまく現実 立ち戻ることで また進めるなら 逢いたいよ

たしかに ボクらはここがだいすきで 笑顔で言えたんだ Bye bye
いつでも キミの味方になりたいと
思い出すとき アイはそこに 必ずあるから{/netabare}{/netabare}


【最後に】
パロディがバカみたいに増えましたね。
昨今の日本のアニメ、マンガなどのオタク文化が急速に進んだのが伺えるようでした。
げんしけんのパロディは他のアニメと同じように笑いをとるという木液もあると思いますが、それだけでなく、彼らの日常を表す手段として用いられていたと思います。
現代的な視覚情報を扱ったサークルなだけに、アニメの話なんてたくさん飛び交うだろうし、その中のネタやセリフを仲間同士で言い合うことってよくあると思います。
私もそうでしたし(笑)
日常とかまどマギの名言友達と言い合ってましたし。

他のアニメとはパロディの使い方には少し違う意味が含まれていると思いました。
アウトブレイク・カンパニーなんかもげんしけんとは少し違いますが、またこっちはこっちで独自のものを築いていると思いました。

つーかタイトルめっちゃ悩んだ(笑)
やっぱスラムダンク縛りは少し無茶だったかもw
まぁ意味はあってるかな、ハーレム的にも、11話的にも、主人公的な意味でも。
本当はこっちのタイトルにしようとしてましたが、ネタバレになりそうなので…
{netabare}告白したことがあるというのがいつか大きな財産になる{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中身と外見と。斑目、本当の卒業。

オープニングの歌声がとてもかわいくてキャッチー。
歌詞にあるように「男だから女だから レーベルだけで中身まで決めつけないで」そんなテーマですね。

BL趣味なハトくんの設定、特殊だなあと始めは思ったのですが、性別逆にすれば、そうだよな、実際女性で男性向けや女同士ものを描いてる人はたくさんいるわけで(男装まではしないだろうけど)ありなのかもな〜とグルグル考えてしまった。

************

6話まで {netabare}
荻上、後輩の事を「最近の子は」って。そうですね、視聴者は通して見てると時代の流れを感じてそう言いたくもなりましょうが、荻上はまだ同時代を生きているはず…。

クッチー、部室入れないのか不憫…と思ってたら手負のリスみたいな攻撃、ダメだよー。
スーの突っ込みは万能ですね。
いろんなネタやコスが楽しいけど、そこばっか見なくてもわからなくても、皆の主張を聞くのが楽しい。
女子会もいいけど、班目の恋心のオトシマエが気になります。

声?そういえば変わってるけど、絵柄もこぎれいに変わったので、あまり気になりませんでした。
{/netabare}

************

8話
ハトくん、斑目先輩との会話から自分のBL妄想が先輩を追い詰めてるのではないか、と不安になる。
「好きなこと、やったらいいよ」という斑目の寛大な許容に、本腰いれてBLでない漫画に取り組んでみようという決意。
むむ、男っぽい!

些細なことにも妄想を自由自在に膨らませて夢中になれてしまう、ハトくんの中の、BL魂の妖精さん。
女性向け同人の独特の「自らの愉しみに貪欲で旺盛」なところですね。

{netabare}私自身は、若い頃はおたくなんだろうけど腐女子にはなりきれず、「楽しそうだなー。」と外側から見ていました。
関係性に萌える=人と人はくっついた方が楽しい!面白い!って信じてるって事だから。大なり小なり愛を信じて夢見てる人達なんだよな…と。

愛云々は大げさかもしれませんが…恥ずかしい事ですが、たぶんね。
女の子たちがなぜ萌えるのか、自分は萌えられるのか?を理解出来てから、自分は男の人を好きになれたので。いやはや。

女の子達は、小さいうちから「好き・嫌い」の関係性の定義に敏感だよね。
荻上は以前「女おたくが嫌いです。」と自己嫌悪で言っていたけど、本当に共感出来なくて自分を知って欲しくも無いなら、あえてその人たちの前で言う必要も無いわけで。
その輪の中に居るから、言いたくなったのかな。
{/netabare}
ハトくんのBL妖精さんは、自分一人で誕生させたワケではないようですが…?謎がチラリ。
吉武ややじまっちの、作品作りのためのディスカッションとか、見てて楽しいな。
何か目標をもって作るって、大変だけど面白い。

************

10話でハトくんの過去と会合。
面白いね〜〜。高校時代の話は、せっかくカミングアウトできたのにひとりぼっちで不憫だったけど…、同級生も後悔してて、いい話になってジーンときた。今野かわいいじゃないか。
一時代の話で終わらず、時を経て収拾される青春の話って好きだなあ。

************

11話 泣けた…。泣いたよ…
ほんとに卒業って感じだった。
斑目と、さきちゃんのこれまでの歩みが、確かめられてしまった。
斑目の自覚もせずに守ってきた気持ちと、言葉では表現しきれないってこと、さきちゃんの「伝わった」に泣けた。
さきちゃーん。斑目にすればいいのに…。なーんーでー。でもそれが、他人の恋路。


「なんだ現実か」「お前ら本当はゲイ嫌いだろ」に笑った。脳内の話以外は、バッサリ興味を示さないご様子。

笹原妹が感じて口にした、ハト君に身内のことなんでも知ってるって顔されるウザさ。確かにねー。斑目に関してハト君はちょっとひとりよがりかも。
そういうところをちゃんと指摘する人物もいるのが、この物語の良いところだな。
「本当に、楽しかったんだ」
斑目の言葉が染みる。

************

最終回

あー、終わっちゃった。
終始絵が綺麗だった。やじまっちですら綺麗な温泉シーン。
最終回はとくに、スーの蹴りが冴えていた〜。進撃の巨人ネタ…(笑)色んなネタに気づければもっと楽しいかも。
スーのテキパキとした面倒見のよさは何なんだ。一番働き者に見えた。

楽しかったなー。続きますように…
斑目、再就職決まりますように。

11話は、単体ではなくてここまでの時間が生きてくるような回だったなぁ…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本当に・・・楽しかったんだ・・・(-ω-)

原作 漫画 

3期目  

オタクサークルの日常系

全13話

1期→OVA→2期  視聴済み


いつも、レビューは観終わってからしか書きませんが、(SAOは書いたか^^;)
どうしても言いたかったので・・・ (。-`ω´-)


今回、1話見ただけですが、キャラの声が、皆 総入れ替えで・・・(> <) 
何で変えるかな~?
キャラと声って、凄く大事なのに!
イメージが変わっちゃいます!! (。-`ω´-) プンプン

斑目の声なんか、好きだった檜山修之さんで、凄く良かったのに・・・

荻上だって、好きな水橋かおりさんだったのに・・・

大野も、好きな川澄綾子さんだったのに・・・

特に、この3人の声には違和感でした。
前の声に慣れてしまっているので、残念でしかたないです。
ε-(ーдー)ハァ

前の主人公の笹原と、金髪のスザンナの声は、そんなに違和感無かったですが・・・^^;


映像は、前より綺麗なんだけど、キャラデザも変わってしまってて、違和感ありました。
目の描き方が変わったのは致命的です。><

時期に慣れるのかな・・・?

内容は、新キャラ登場で、面白くなりそうです。

声が変わったのは残念ですが、
今後も毎週楽しみに視聴します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終話まで見た感想

げんしけんにハマリ、この2代目の途中から原作コミックを読みました。

そしたら、2期から この二代目までの間の重要なエピソードがカットされてて、愕然でした!

{netabare}
2期の終わりでは、笹原と荻上が この先どうなるのか?
って所で終わっているんですが、
この二代目のはじめでは、もう既に笹原と荻上は付き合っていて・・・

原作で描かれてる 笹原の告白がカット・・・

それに、荻上が自分のラウマを克服する件もカット・・・

笹原、高坂、春日部の大学卒業もカット・・・

う~ん、めっちゃ残念です。><

できれば、ちゃんと2期の終わりから見せて欲しかったです!
{/netabare}
まぁ、このアニメの二代目は、ちゃんと原作の二代目から始まってるから「しゃーなしだな」・・・なんですけどね。
ε- (´ー`*) フッ
なので、二代目ではなく、3期として2期の続きから製作して見せて欲しかったです。
(> <) orz


内容的には、腐女子と女装趣味でBL好きの男の娘が増え、
2期までの雰囲気が変わりましたが、
卒業した斑目や、笹原もちょい出てくるので ガッカリ感は無かったです。

個人的には、11話が最高潮でした!
{netabare}
斑目が春日部へ告白するシーン

斑目ぇ・・・・・このへタレめ!  ε-(ーдー)ハァ

あとは、スーが10話で斑目のほっぺにキスをして・・・

その後、原作では 斑目を意識して3倍赤面するシーンがあるんですが、
それもカットされてたのには・・・
残念です。 見たかったのに・・・
{/netabare}

げんしけんって、オタク、腐女子、BLなど、マニアな趣味を持った人が集まったサークルの話なんだけど、
結構 恋愛も絡んでいるので楽しめるんですよね!

自分も大学に行き、こんなサークルに入ってキャンパスライフを満喫したかったな~って思えました。

自分にはドストライクな作品でした。

斑目じゃないけど、「本当に・・・本当に楽しかったんだ。。。」

万人にはウケないだろうけど、1期見て面白かったなら、この二代目もオススメです。
⊂( ^ω^)⊃


OP:「げんし、女子は、たいようだった。」歌 - 上坂すみれ

ED:「アオくユレている」歌 - 荻上千佳(山本希望)、吉武莉華(上坂すみれ)、矢島美怜(内山夕実)、波戸賢二郎(加隈亜衣)


最後に
斑目の声、最後まで違和感でした・・・( ̄Д ̄;;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 52

79.5 7 男の娘アニメランキング7位
ブレンド・S(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (747)
3276人が棚に入れました
ツンデレ・妹などなど、店員さんのいろんな「属性」が楽しめる喫茶店で、新人アルバイトの苺香(まいか)が店長にリクエストされたのはなんと「ドS」キャラ!?
一生懸命働くうちに、意外と「ドS」の才能が開花してしまい…。
踏まれたって全部がご褒美、倒錯的ワーキングコメディ!

声優・キャラクター
和氣あず未、鬼頭明里、春野杏、種﨑敦美、徳井青空、前野智昭、鈴木達央
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

色んなキャラクターでお客さんをおもてなし

ドSな苺香、ツンデレの夏帆、妹キャラの麻冬、お姉さんキャラの美雨、アイドルのひでり。キッチンを担当する店長のディーノ、百合好き秋月の7人でスティーレという喫茶店を舞台に繰り広げるお話し。それなりには楽しめたと思う。きらら枠の中では個人的に上位の面白さだった。

きらら枠だから単なる美少女アニメと思いきや、男キャラも出てバランスはよい。{netabare}ひでりはプリティ上等な男の娘だし、麻冬はロリな見た目だけど、大学生、美雨が同人作家、秋月と夏帆がいい雰囲気だとか色々あったし。ディーノの想いが苺香に伝わるといいね。{/netabare}

OPとEDは一枚のシングルに収録されていてお得だった。OPはきらら枠によくある癖になる一曲。

1. はじめてのドS
海外留学を夢見る16歳の桜ノ宮苺香は、資金集めのためにバイトの面接を繰り返すものの、その目つきの悪さのせいでなかなか受からないことに落ち込んでいた。しかし、そんな苺香の前に突如現れた金髪の外国人・ディーノから、自分の喫茶店で働かないかとスカウトされる。初めてのバイトが決まり、喜ぶ苺香だったが…。

2. 仁義なきスイーツ
苺香は自分がドS担当になったことから、ドS接客の練習を始める。思うような接客はできないものの、意外なところで発揮される苺香の天然ドS。一方スティーレでは毎シーズン恒例の新メニュー対決が開催されることに。自分のアイディアメニューで勝利を狙う夏帆、秋月、麻冬らはチームに分かれて作戦会議をはじめるが…。

3. デートのち18禁
深夜アニメの観過ぎで寝不足が続く店長ディーノ。海外のアニメにも興味のある苺香はディーノに、なぜ自分が海外に憧れ、留学の目的が出来たのか、きっかけになった幼い頃の出来事や、家族との思い出を話す。一方、ディーノは苺香ともっと仲良くなろうと、ついに苺香をデートに誘うことに成功する。ところが当日そこに現れたのは…。

4. 後輩はおねえさん(健全)
スティーレに新しいホールスタッフがやってきた。彼女、天野美雨は“お姉さんキャラ”を担当することに。実は美雨には意外な秘密があり、それを聞いたスティーレの皆は驚愕する。バイト開始早々、お姉さん属性を完全にこなし、完璧な接客をする美雨を見て、苺香は自分も見習おうと努力するのだが…。

5. 雨のちカゼ
今日はポニーテールdayで、スタッフ全員がポニーテールになったスティーレ。しかし、夏帆が苺香の三つ編みをほどくと、衝撃の事実が発覚する。一方、終業後にゲームに夢中になりすぎた秋月と夏帆は恐るべき状況に!?そんな中、苺香が風邪をひいてバイトを休んでしまう。お見舞いにやって来たスティーレの面々を出迎えたのは、苺香の家族だったが…。

6. 水辺にまつわるエトセトラ(成人済)
さわやかな風の吹く川べりで、スティーレのスタッフ親睦会が始まった。はしゃぐ苺香をよそに、苦手なアウトドアで居場所をなくすインドア派の夏帆・秋月・美雨。やがて、それぞれが持ち寄った食材で、バーベキューの準備が始まるが、苺香が持ってきた“とある食材”が全員のド肝を抜く。ディーノと苺香は、次は海に行く約束をするが…。

7. バナナにイチゴで、いそがしい
海の日焼け跡が残るスティーレのスタッフたちを見て、 ディーノが思いついた期間限定ジャングル喫茶。特殊なコスプレをした麻冬は最高に輝く接客をする。植物だらけの店内では、夏帆と秋月の間にちょっとしたアクシデントが発生していた。翌日、イチゴの発注を忘れていたディーノは苺香と一緒にスーパーに買い物に出かける。

8. アイドル属性も、ついてます
大繁盛はいいが、すっかり人手が足りなくなってしまったスティーレ。忙しくて手が回らないため、新たにバイトを募集するとさっそく、とある希望者が面接にやってきた。可愛らしい“僕っ子”の登場に苺香や夏帆たちスタッフは盛り上がるが、なぜか店長のディーノだけは即答しない。それもそのはず、そのバイト希望者・神崎ひでりの正体は…。

9. オーナー就任、シスター襲来
出勤前に、大型の捨て犬を拾ってしまった苺香がスティーレに犬を連れてきた。苺香の自宅では飼えないため里親を探さねばならないが、誰も引き取れない。目つきが苺香に似たこの犬は里親が見つかるまで、ディーノの部屋で預かることになり、ディーノは犬の世話に追われる。苺香はお礼にお菓子を作ってディーノに渡すことを思いつく。

10. おしえて、あ・げ・る♡
スティーレのお客に告白された麻冬。身長差はもとより、接客中の自分と素の自分ではギャップが大きすぎると付き合う前からはね付けモードの麻冬だが、幼い弟たちからも「彼氏を作らないのか」と心配されてしまう。一方、赤点続きの夏帆は母親から「追試で平均以下になったらゲーム禁止」を宣言され麻冬が勉強を見ることになるが…。

11. ツンデレ上手、壁ドンは下手
休日、苺香と一緒に犬のオーナーを連れて公園に出かけたディーノ。苺香と夢のような時間を過ごし、オーナーも可愛い犬に恋をする。その頃スティーレでは、誤ってお気に入りのゲームデータを消去してしまった夏帆が最大級に落ち込んでいた。デリカシーのない発言をしてしまった秋月は、なんとか夏帆をなぐさめようとするが…。

12. 大好きですっ!
スキー旅行に来た、おなじみスティーレのメンバー。そこでディーノはついに苺香に告白しようと決意する。だがそんなディーノを、風呂上がりの苺香が突然呼び止め、急展開に!果たしてこれは、苺香の逆告白となるのか…!?ところが翌日、夏帆、美雨、麻冬は苺香から思いもよらない衝撃的な告白を聞くことに――!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

2017年最後のクールに良い4コマアニメをありがとう。(キャラの項目を追加)

【2018.01.04】
採点内のキャラの項目に追記をしました。
まぁ・・・勿体ぶるほどの内容ではないのですが。

原作は連載ペースで既読。
元々は単行本は持っていなかったのですが、
アニメも良かったので購入に踏み切りました。

総評-----
{netabare}
原作から好みのタイトルだったので、
視聴しない選択肢はありませんでした。
(放送あってホント良かった)

そんな期待を全く裏切らない出来だったと思います。
どのくらいの満足度かは、
点数に表せてると思います。

始まった当初は、
製作会社つながりかもしれませんが
『WORKING』に近い雰囲気に仕上がっている
そんな第一印象でしたが・・・3話目迎える頃には、
その印象はすっかり消えていました。

結構なペースで原作を消化してしまっているので、
2期は・・・なかなか難しいかな?と思えるのが
唯一残念なところかな。
{/netabare}

採点-----

●物語●
{netabare}
属性カフェ(レストラン?喫茶?)という
結構濃い目の設定が目立ちそうな雰囲気ですが、
思った以上に
「店長×苺香」
「秋月×夏帆」
「夏帆×麻冬」
などのカップリング?も良いアクセントになっていたかと。
笑いあり、ニヤニヤあり。
{/netabare}

●声優●
{netabare}
途中の採点の時にも書いたことですが・・・
苺香役の和氣さんには失礼な先入観を持っておりまして。
大変申し訳ございませんでした。
ドSモードだと名残がありましたが、
通常モードでは全く予測もしないボイスで
とても驚かされました。

夏帆役の鬼頭さん。
個人的には『ようこそ実力至上~』の
堀北役で名前を知ったのですが・・・。
こちらも大変可愛くて良かったです。
夏帆にピタリとハマっていたと思います。

麻冬役の春野さん。
素と妹のギャップが素晴らしかったです。
過去の出演作品調べてみましたら、
『うらら迷路帖』のユレール役でビックリです。

美雨さん役の種崎さん。
個人的に一番耳に馴染んでいるのは
『デレマス』の五十嵐響子役なので、
こちらの方向性も良かったと思います。
お姉さんモードと同人活動時の差が・・・。

一括りにしてしまうのは大変失礼ではありますが
店長、秋月、桜ノ宮兄姉、日向母、
劇中アニメの魔法少女、カフェのお客さん等
豪華キャスティングだったと思います。
というか・・・麻冬さんにアタックする青年のボイスが
武内君だったというのも結構な衝撃でした。
{/netabare}

●作画●
{netabare}
このところ結構な確率で
A-1Pictures製のアニメを観るのですが・・・
視聴前に不安だったのはこの項目でした。
タイトルによってスタッフも異なりましょうし、
会社名で判断するのは良くないことですが。

結果としては最後まで丁寧で綺麗な作画で
心配は全くの杞憂でした。
ありがとうございました。

話題転換の際のカットや何気無いシーンに
色々ネタを突っ込んできたりしていてましたね
最大の衝撃は、3話の転換シーン。
きんモザとnew gameから
本気でそのまま持ち込むとは…w
{/netabare}

●音楽●
{netabare}
劇中で使われていたBGMも良い雰囲気だったと思いますが、
やはり個人的にはOP曲がイチオシ。
ノリの良い明るい、歌詞にもありますように
聴いていて元気になれる楽曲でした。

最終話の『ぼなぺてぃーとS』全員verは
どうすれば聴けるんでしょうか?
やはりサントラの収録でしょうか?
{/netabare}

●キャラ●
{netabare}
・苺香
愛想や笑顔を意識的に出そうとすると、
むしろ裏目にでるタイプなわけですが・・・。
素は柔らかで丁寧な対応で、
コチラが無意識で出るととても良い感じですよね。
怒らせると天然Sな面が見えたりもしますね。
本人が思うほど目つきが悪いわけでもないような・・・?w

・夏帆
ツインテ巨乳ツンデレ属性担当。
個人的にはこの娘を推したいです。
途中褐色っ娘属性を獲得したり、ゲーム大好きだったり。
こんな娘さんが周りにいたら、
色々勘違いする自信がありますねw
オープニングスタッフとして同期の秋月とのやりとりが
また・・・ニヨニヨしてしまいますね。

・麻冬
ビジュアル的には隙の無い、妹属性担当。
素は感情的に平坦気味で、お店のブレーキ役といいますか。
店長に対しての対応は若干手厳しい感。
苺香・夏帆にとっては良い姉ポジションと思えます。
途中でアタックしてきたお客の彼。
これには続きがあるのだが、欲を言えばそこも描いて欲しかった。

・店長
色々暴走気味で、苺香にはとことんヘタレなわけだが・・・
海外出身で、英語も日本語も堪能で、
一店舗とはいえオーナーなわけで。
実際はとても有能&行動派なのでは?

・秋月
キッチンを一人で?切り盛りする苦労人ポジだが
彼自身も結構特殊なキャラしてるわけでw
百合推し&女性耐性低と。
夏帆との絡みが目立つわけだが・・・
何というかベタといいますか、
満更でも無さそうといいますかw

・美雨
お姉さん属性担当なのだが・・・
どちらかといえばエロ担当というか下ネタ担当というかw
もう1つの仕事故の性なのかもしれませんがw
彼女の登場でキャラの絡みに広がりが出たような気がします。

・ひでり
OPでもサラッっと女性キャラと同じスタンスで出てきますがw
バイトに応募してきた理由が・・・結構切実といいますかw
自身のスタンスやトラブルを楽しんでいる側面はあるでしょうが
基本は気が利く良い娘?だとも思います。
アニメという尺のせいか、
美雨と共に原作に比べて登場は早めな感じがします。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラを演じるタイプのカフェ版WORKING!!かなぁ

ブレンドS
海外留学を自分で貯めたお金で行きたいため、アルバイトを始めるまいか。
目つきの悪さ?で面接落ちまくってるみたい…

WORKING!!に似た雰囲気のような感じかな?
バイト先のコメディかな
それを期待して見ようかと思いました(゚ω゚)

OP、EDは耳に残るメロディで、すごく好き(*´∇`*)

さて、各話ごとの感想です
1話{netabare}
店長さん、おつきあい前提でうちで雇うって、コラ。
ブレンドSのSはドSのSらしい。笑

というか、最初のお客様、やばいって。やばい(゚ω゚)
お客様がやばい
店長もやばい、あとやばい。

まいかは和風なおうちの人みたい
うまく馴染めてよかった!
かほはなんか、素でツンデレ出てたような…
まふゆさんはギャップがいい!

最後のちゅはかわいすぎ(`・∀・´)

これはラブコメの展開にはなるのかなぁ?
今後が気になります
{/netabare}
あんまり頭を使わずにほのーんと見れていいかも!

2話{netabare}
まいかのキャラが素でドSに…

やっぱ、来る客の層がおかしいよ…
前半はなんか秋月さんの意外な趣味が!
百合好きなのね

店長と話してた外国人の人、この人もダメなタイプの人間や(°_°)

後半は新メニューの考案。
まいかが作ったパフェは、その…うん。

なんか、雰囲気的に Newgame!に似てる気がする!(・ω・)
{/netabare}
3話{netabare}
店長、ブレないね。開始30秒でマイカに踏まれてスタート。(°_°)

店長、マイカちゃん好きすぎでしょ笑
まいかは海外好きすぎ(・ω・)

まいかちゃん、強し。

無意識の恐ろしさ…

店長とまいかの、ラブコメの予感!

最後に赤髪の女の子が同人誌取りに来た!
新しいキャラの登場の予感(・ω・)
{/netabare}
4話{netabare}
お姉さんキャラの天野さん登場
同人誌作家だったり、いろいろぶっ飛んでいたり…
秋月くん大喜び(・ω・)
僕的には、接客モードというより普通にキャラ立ってていいなぁ

ドSキャラ育成って…
ちょっとやりすぎな気が…

この2人が強すぎて、かほとまふゆさんが廃れてる気がする…
{/netabare}
5話{netabare}
あれ、あれれ秋月くんとかほちゃん?あれれ?
ないか。
店長気の毒…

まいかちゃんのお姉さん、お兄さんが登場。
まいかのドSは家ぐるみだったのか…(・ω・)
店長気の毒…
{/netabare}
6話{netabare}
みんなでバーベキュー!
とか、行く機会ないなぁ
行きたいなぁ…

水着を男の人と選びに行くのってどうなんだろ
まいかさん、無防備すぎて心配だ(°_°)
{/netabare}
7話{netabare}
新キャラ登場の匂いを出してきましたね
次くらいでOPで出ている子が出てくるのかな

ちょっと、退屈してきたかも。
{/netabare}
8話{netabare}
ひでりさん、アイドル属性あるんね
しかし、男なのか、男なのか。

こいつ男なのか?っていうキャラはいるけど、自分から女の子っていう男の子ってどうなのかな…
キャラ的には面白いけど(・_・;
店長、女の子じゃないとこんな反応なのね(・ω・)

普段から女の子の格好してるのか…
学校ではどうしてんだろ…

普通に男の子してたら、逆にいいのになぁ笑

…女子トイレ入ろうとしてたし
男子トイレ入るのもどうかと思うけどね
{/netabare}
9話{netabare}
まいか、犬を拾ってくる、の巻

犬めっちゃ可愛い(*´∇`*)

まいかは、素でケーキとか作っちゃうから困るよね…
店長苦労するよ…(・_・;
{/netabare}
10話{netabare}
まふゆさんが告られた(・_・;
断り方が酷…

かほちゃんは頭良くないらしい
秋月くんとかほちゃんはラブコメの予感ありそう!

メイクの怖さがまじまじと見て取れた話でした(・ω・)
{/netabare}
11話{netabare}
店長壁ドン下手すぎ…
てか、まいかピュアすぎ…

なーんか、どっかでうまく噛み合わない店長とまいか。
秋月くんとかほちゃんの距離は縮まりそうで…縮まんないかなぁ(・ω・)
{/netabare}
12話{netabare}
最終話はスキー、いや、スノボ回でした
店長ヘタレ…

告白も失敗だし…
いつのまにか最終話って感じでした
{/netabare}
A-1picturesの安定の作画!(・ω・)
そういえば、WORKING!!もA-1picturesなんだね

途中から少し飽きて来た感じがあるかも。

全体的には結構好きな感じでした(^_^)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

74.2 8 男の娘アニメランキング8位
まりあ†ほりっく[マリアホリック](TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1060)
6239人が棚に入れました
男性恐怖症で同性愛者 (百合趣味)の女子高生・宮前かなこは、運命の相手(女性限定)との出会いを求めて、天の妃女学院附属中学高等学校に編入する。そこで出会ったのは、1年 下の祇堂鞠也。その可憐な美少女ぶりに舞い上がるかなこだったが、ひょんな事から鞠也が実は男であることを知ってしまう。しかし、鞠也もまたかなこの百合 趣味を見抜き、互いの秘密を握ったまま、かなこは鞠也と、彼に仕えるメイド・汐王寺茉莉花に監視される形で、寮の同室で暮らす破目になる。それは、かなこ の波乱に満ちた学園生活の始まりだった。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

主人公が超強烈で最高に笑いました。いや~しかし、すごいですね。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

ストーリー

主人公の宮前 かなこは男性に触れられるだけで蕁麻疹がでてしまうほど男性恐怖症ですので、かなりの同性愛者です。ですので、宮前 かなこは運命の相手を(女)探すために天の妃女学院附属中学高等学校に編入しました。かなこが校内を歩いている所にある可憐な美少女を見かけました。その子の名は衹堂鞠也した。その美少女ぶりに見とれて今しましたが、かなこはある事を知ってしまいました。それは・・・

私の感想。

かなり笑いました。もう、オープニングからエンディングまで笑う所が満載でおもしろかったです。いや~ あの主人公で、あのヒロイン(?)のツッコミが最高ですね~。 キャラクターが死ぬほど生き生きしていました。

まず、この作品で私が一番気に入った所は男性キャラクターが長少ない話なのにそれほど百合シーンが少なかった所ですかね。(主人公が百合を望んでいるのに・・・ まあ、そこがこの作品のおもしろい所ですがww)普通、女性キャラクターのみがいる作品はシーンや女性同士では絶対にやらないような男性の欲望が入った作品が多かったですが、この作品では(主人公がやる事意外)リアルでありえる事が多かったので、楽しました。

そして、この作品を気に入っている所は主人公のあの鼻血の量ですか・・ なんといいますか・・ 迫力ですか・・・ とにかくすごいです。 すごすぎです。 人間技ではありません。すごい迫力です。本当に人間なのか問いたくなるような量です。っと言うか血液は足りてますか・・・まあ、すごい事は事実です。
私が一番この花血で笑った所は水泳のシーンですかね。生のレバーを食べて・・ww 詳しくはネタバレになるので、言えませんが、おもしろい事は保障します。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品の主人公は一言で説明しますと、「変体」です。はじめは
「あれ? この主人公大丈夫か?」
っと心配する感じで見ていましたが、この作品が進むうちに
「やっぱりこの主人公は変体だよな?」
っと納得する感じになり、最終的には
「うん。 変体だ。」
っと自分で納得します。

けれどこの作品を嫌いにならないでください。その変体がこの作品の一番のおもしろい所でその変体が無くなってしまったら、可憐な女性がたくさんいる超緩やかな女子高の話になってしまいます。ですので、心を変体にしてこの作品を見て下さい。

オープニング

「HANAJI」
初めてこのオープニングを見た時は意味が分かりませんでしたね。主人公があの可愛い金髪の美少女かと思いきやこの作品の主人公はあの大量の意味不明なマネキンでしたなんて・・・ かなり驚きました。
そして、このオープニングはかなり魅力的っと言いますか、頭に侵食されやすい曲でした。カラオケでは歌詞がおもしろい事になっているので、是非カラオケで歌ってみてください。かなりおもしろいですよ。

エンディング

「君に、胸キュン。」
き~み~に む~ねキュン。
ここの所がかなり私は好きです。可愛いです。この作品と少し違いそのギャップがかなり違うので、可愛いです。私はこういう曲も好きですね~。普段はあまり好きではないのですが、この曲は好きです。カラオケでは結構難しいので、あまりカラオケで歌う事をお勧めしませんが、この曲はいい曲です。そして、このエンディングの画像も結構かわいいです。はじめは意味が分からなかったですが、このエンディングは成れて行くとこのエンディングに選ばれた画像の意味が分かっていきます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

赤緑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ダメだこいつ、やれやれまたか、の残念系「女」主人公

主人公のダメっぷりとお約束の展開がひたすら続く。それに対して、いろんな角度から様々な形でツッコミが入る。サディスティックなツッコミだけでなく、{netabare}良い子との落差、さりげなく無視、天然で仲間はずれ、作品そのものから虐げられる{/netabare}など。多少不憫なところもあるが、それを上回るダメ人間っぷりに、同情の余地が無い。自業自得である。

こういう構図を味わう作品。分かりやすい笑いどころが無いので、この辺に面白さを感じられないと楽しめないかも知れない。


マイナーな月刊漫画誌連載の漫画が原作。
この漫画誌は、他に『のんのんびより』なども連載されているが、ライトノベルの漫画化作品が大半らしい。
略称は「まりほり」。アニメは2期がある。


お嬢様学校に編入することになった主人公、宮前かなこが、超絶美少女と出会うところから物語が始まる。だが実は、{netabare}主人公は超絶変態百合女で、美少女はドS女装野郎{/netabare}だった。
百合の園といった風情だが、百合好きが求める百合展開はあまり無い。
お嬢様学校の雰囲気は楽しめる。

理不尽ギャグであるが、最も理不尽なのは、主人公がこの女学院にいることである。


キャラ。
これといって好きなキャラがいないのに観続けている稀な作品。
茉莉花の罵りはキレがあって良い。
主人公以外にも変人が何人かいる。それ以外はお嬢様。
私のかなこに対する感情から察するに、どうやら私は鞠也視点で物語を眺めているようだ。


物語以外について。

アニメはシャフト+新房監督。
当時、意識せずに観てたけど、言われてみればいかにもな作り。

OPED。
OPアニメは、曲も相まって、ハイテンションな出来。当時は話題になったらしい。
これも今更だけど、EDアニメはイヌカレーだね。

ラストのおまけは何が面白いんだ?


どうでもいいネタバレ。

{netabare}
初対面で、茉莉花「メス豚」→合ってる。


かなこって、思春期の男子から性的興味の対象として見られてたらしき描写があるが、そういうのには中身は関係ないものか? 少なくとももうちょっと性格が(猫かぶっていて)マイルドに見えたから? それともその後で性格が歪んだから?


夢オチを、キャラを貶めるために使う。それがまりほり。
{/netabare}


《総合評価》

アニメの出来は悪くないが、肝心の物語は分かりやすい面白さがあるとは言えない。
私は最後まで視聴できるので、つまらないとは思わないが、どこが面白いのかを聞かれると少し困る。
どちらかと言うと、キャラで観るタイプのアニメかな。


物語:
普通の面白さを感じにくい。
主人公のウザさに耐えられないとツライ。

作画:
良好。絵柄は好きでも嫌いでもない。

声優:
鞠也、茉莉花の毒舌はイイね。
かなこ役の人は滑舌悪い。
沢城さんがあの声じゃないので落ち着く。
小林さんは私にとってこの鞠也かルカ子のイメージが強い。
まつらいさん、そういえばここでも生徒会長だったっけ。

音楽:
OP曲は、歌詞と歌い方のせいでちょっと電波っぽいが、曲調はアニメっぽくないハイテンションなノリの良い曲。(サイコビリーというジャンルの曲調らしい。)
ED曲、選曲は良いけどあまり好きなカバーじゃないな。
劇伴はパロディー風の曲と「ちゃんかちゃんか」的な曲が印象的。

キャラ:
好きかどうかはともかく、キャラは立っている。
ただ、これといって好きなキャラがいない。私にとってその点で稀有なアニメ。
強いていえば、単純に好きなのは茉莉花。
後はかなこを観察するのがメインになっている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

想像とは違う内容であったこと自体が先入観を持つなというメッセージに感じた

男性に触れられると蕁麻疹が出るほどの男性恐怖症で、
女性しか好きになれない女子高生・宮前かなこが主人公。
全寮制の女学院附属高校に編入する初日、1年下の祇堂鞠也(しどう まりや)
というその可憐な美少女と出逢うのだが、実は男であることを知ってしまう。
お互いの秘密を握ったまま、かなこと鞠也と、
彼に仕えるメイド・茉莉花(まつりか)は寮の同室で暮らす破目になり・・
波乱に満ちた学生生活が始まる。
あにこれの「あらすじ欄」に書いてある通り、物語はここからスタート。

百合とか女装男子、メイド、お嬢様の寮生活、かわいさの反面の腹黒さや
上品な言葉遣いとは裏腹な性格・・などの設定からは
演出と脚本次第で幾通りもの作品が仕上がりそうだが、
こちらはハイテンションコメディ。
しかも、百合といっても百合シーンがあるわけではなく
女装男子とはいえ、事情があってのことで
それが趣味というのではないらしい。

内容的には、よく耳にする女子校独特の陰湿ないじめや嫉妬、差別、
趣味や人格を全否定するようなギャグが満載。
なので観る人の受け取り方によっては、ものすごく不愉快だろうと思うし
笑いのツボが違う人には、何が面白いのかと置いてけぼりを食らうかもしれない。

物語としても、細切れで完結しながら続いていくタイプなので
最終回に向かって大きな盛り上がりが来るようなこともなく、
起承転結の区別はつきにくい。
でも、気楽に眺める程度に観る分にはいいテンポかも。

客観的に、中立的に観てみるとそういう感想になってしまうのだが
個人的にはとても笑えたし面白かった。
何が面白かったのかといえば、それは主人公・かなこの乙女な妄想や
どんな酷いことをされても、持ち前の切り替えの速さとポジティブ思考で
うまく切り抜け、雰囲気を暗く重くしないところ。
明るさ、というのとは違う気がするが、観ているとこちらも勇気をもらえる。
そして負けない彼女をつい、応援したくなってしまう。

また、かなこが「動」なら、茉莉花は「静」で
その温度差や、登場人物の誰もがどこか変なギャップを持っているので
そんな部分がけっこうツボだった。
あと寮長の、気の抜けた独特な話し方にも中毒性あり。
口調を真似してみたのだが、どうしてもできなかった。
つくづく、沢城みゆきさんのレパートリーの広さに感心してしまった。
ちなみに演劇部の男役女子・石馬 隆顕(いしま りゅうけん)の王子様口調なら得意^^
彼女の凛々しいのにどこかズレてるキャラも、なかなか面白かった!

全体通してみて、いろんな人物たちを思い返してみるに
「外見に騙されるな。先入観を持つな。」というメッセージも
根底にあるような気がした。

ただし・・鼻血を噴き過ぎるのはいささかゲンナリしたし、
かなこの早口なモノローグが圧倒的に多いせいもあり
何話も通しで観ているとさすがに飽きてくるので、
せいぜい1日4話ずつくらいまでにしておくのがオススメ。

なお、後半に登場した男性キャラがけっこう面白かったので、
2期も引き続き視聴してみようと思う。

ちなみにEDがあのYMOの「君に胸キュン」のカヴァーだったのが
なにげに懐かしかった(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

70.1 9 男の娘アニメランキング9位
放浪息子(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (660)
3566人が棚に入れました
「女の子になりたい男の子」二鳥修一はその気持ちを押し隠していたが、あるときクラスメイトのさおりに女装しているところを見つかってしまう。以前から修一に好意を持っていたさおりは、それから修一に積極的に女装させるようになるが、今度はよしのにも女装がバレてしまう。しかし、よしのは「男の子になりたい女の子」だった。

声優・キャラクター
畠山航輔、瀬戸麻沙美、南里侑香、南條愛乃、千葉紗子、豊崎愛生、井口祐一、水樹奈々、堀江由衣、松岡禎丞、水原薫、中井和哉、藤原啓治、本田貴子

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「わからないもの」に、どうして、わたしたちは感じ入るのか

 すばらしい。
 いままで観た、すべてのサブカルチャー系の作品のなかでもダントツだった。
 人のこころの複雑さを描くということについて、これほどしっかりと見られる作品には他にであえていない。

 *

 自分は、いまは、このアニメの主人公ほどにセンシティヴな人間ではないにもかかわらず、かつて、このアニメの主人公ほどにセンシティヴだった中学生の頃を思い出してしまった。
 言葉の一言一言があまりにも暴力みたいに機能してしまう、やっかいな自意識で生きていた日々のことを思い出してしまった。

 他の人のレビューを読んでいて、なるほど、と思ったのは、この作品の登場人物たちの動機が「わかりにくい」と言う人が意外に多かったことだ。
 「わかりやすい」ものではないことは確か。でも、それは描写が稚拙でわかりにくいのではなくて、描写が複雑だからわかりにくい、ということだ。
 この作品の登場人物たちは、いつまで経っても悩み続ける。たとえば、宮崎駿の『千と千尋』のように、わかりやすい成長を遂げない。この作品の人々の感情はいつまで経ってもわかりにくい。
 ただし、わかりにくい、ということは彼/彼女らがいつまで経っても「成長」を遂げないということではない。成長とは、わかりやすい覚悟や、わかりやすいものになることではないのだ。
 たとえば、こういう話を紹介したい。(※1)

(引用ここから)
ハーバード大学にかつてローレンス・コールバーグという心理学者がいました。彼は子どもたちの知識の発達を6段階に分けて評価するために実験をしています。

 まず、物語を聞かせます。こんな内容です。

「ハインツという男がいます。ハインツの奥さんはガンで死にかかっています。お医者さんは最近売り出された特効薬を使うしかないと言っています。その薬の開発者は、開発費の10倍の値段を付けているため、薬はとても高価です。ハインツは募金を集めましたが、値段の半分しか集められませんでした。ハインツは開発者に交渉しましたが、色よい返事をもらえませんでした。ある日ハインツは、愛する妻のため、薬のある倉庫に忍び込み、盗み出しました」
上田: さあ、この行為をどう考えるか。子どもたちに答えさせます。
 コールバーグは、男の子はより高い段階で判断を下していてスコアが高く、女の子は判断が下せずに、スコアが低いという結論を導き出しました。中には「開発者の所有権とハインツの奥さんの生存権のどちらが高いかという問題だから、そこを決定すれば正しい答えが出る」などと大人顔負けの論理を導きだす11歳の男の子まで現れます。

 ところが、この結果に反発したのが、キャロル・ギリガンです。この物語で設定した問題は、現実に起きたとしたら算数のように一つの答えで解けはしないのだから、「答えは出せなくて当然」というわけです。

 ちなみにコールバーグの実験ではスコアが低いとみなされてしまう、11歳の女の子の答えはこういうものです。

「製薬会社をちゃんと説得する方法はないものだろうか、もっとお金を集めることはできないのか。奥さんのためにと盗みを働いた夫が捕まったら、自責の念にさいなまれた奥さんは病気が重くなってしまうのではないか……」

 11歳の女の子はこういったプロセスを考えていて、結論が出せませんでした。コールバーグのやりかたではこの11歳の女の子の発達段階は低いと評価されてしまいます。

でも、ここで11歳の女の子が思いを巡らせているのは、ガンで死にかかっている奥さんを救おうとしているハインツのとった方法が正しかったか間違っていたか、についてではありません。ハインツの奥さんが助かるにはどうしたらいいだろうか、という具体的な状況に対するコミットメントのあり方であり、結果としてなるべく誰もが傷つかないで、最良の結果=奥さんが助かる道筋を円滑に見つけてこうとすること、つまりケアの仕方なのです。


 そこまで思いを巡らせたがゆえに安易に答えを出せなかった11歳の女の子を「発達段階が低い」と断ずるのは間違っているのではないか? それがギリガンの指摘でした。

(引用ここまで)

 「成長」というのは、「わかりやすい」ものになることであることもある。しかし、それだけが成長なのではない。そのことを、わからない人はいつまで経ってもわからない人はわからない。この国の中枢の、とてもあたまがいいはずの人でも、このことがわからない人はわからない。
 これはとても、悲しいことだ。

■二鳥くんは、「性同一性障害」と名付けられればいいわけではない

 「結局、二鳥くんが女の子になりたいのか、女の子のかっこうしたいだけのかがわからなかった」という人がいた。
 なるほど。そういう「わかりかた」をしたいのだな、ということはわかる。
 二鳥くんは、女の子になりたいのかもしれない。あるいは、女の子の格好をしたいだけなのかもしれない。物語がすすんでいき、それがどちらかの方向に結実することはあるだろう。しかし、それは、「ああ、結局、二鳥くんはそういうことがしたかったのね」というように「わかった」ことになるのだろうか?
 そうではない、とわたしは思う。

 この話は要するに、二鳥くん本人にも、自分の欲望の状態がわからない、という話だ。二鳥くん自身、女の子になりたいのか、女の子の格好をしたいのかがわからない。
 だからこそ、この話は悩ましいのだ。
 欲望の状態がわからないからこそ、いっそう生き辛く面倒くさいのだ。
 そのことがわかるか、どうか。
 この作品の魅力はその一点にかかっているといってもいいだろう。

 主人公の二鳥くんは「もしかしたら自分の欲望はアブノーマルなものなのかもしれず、しかしながらその欲望にどのように、どこまで、どうむかっていけばいいのかわならい」ということで悩む。
 と同時に、思春期特有の誰でももつ悩み「自分が何者なのかわからない。何者でありうるのかわからない」という二つのことに同時に悩む。
 前者の悩みは、いささか特殊な悩みではあるが、後者の悩みは、ごく一般的に多くの人が経験したもの――あるいは、今まさに経験しているもの――かもしれない。単に「悩み」の話として捉えれば、この話は二鳥くんの特殊性によって、かなり変わったものとも見えるだろうが、ごく誰でももっている悩みを増幅させているだけ、と捉えることもできる。
 だから、この作品の悩みは、実はけっこう「特殊なもの」として、自分と切り離さずとも見ることができる……とわたしは感じている。



 二鳥くんはもっと、「わかりやすい」ものになることはできるだろう。
 「わたし、オカマなの」って言われたほうが、世間的に対処しやすい。
 「はっきりとしたもの」になるだろうけれど、そういう「はっきりしたもの」になってしまった存在っていうのは、実はもうすでにその時点で、別のものなのだ。

 むかし、確か村上龍だったか誰かが、「自分が何者であるのかを、自分で位置づけることができる人間」=「大人である」ということを「大人」の定義のひとつとして言っていた。
 「あなたは、どうしたいの?」
 「あなたは何者なのか?」
 それが説明できることが大人なのだ、と。

 でも、「自分が何者であるかを言える」ことはさまざまな「成長」のあり方のヴァリーエションの中の一つでしかない、とわたしは思う。
 それによって、そっちの方が生きやすくはなる。生きやすくなることをもって「成長」と呼びたい人は呼べばいいと思う。それを直接には否定しようとも思わない。だけれども、それだけが成長だ、と考える人がいるならば、それは違う。
 確かに、「何をしている人か」「何がしたい人か」ということがわかれば、社会的に処理しやすい存在にはなるだろう。
 仕事の上での効率性があがる。メンタルな安定性はあがる。仕事の上では確かに対処しやすくなることが多い。コミュニケーションコストは低くなる。本人も、楽になることが多い。だから、そういう状況のことを人は「成長」と呼びたがる。
 そのような「成長」を経験しないという点では、確かにこれは「成長」の話ですらない。

 だけれども、実は「何者であるかを宣言してしまう」「わかりやすいものになる」ということは、それ以前の、繊細な悩みを捨ててしまうことでもある。それは、繊細な問題を捨てきれずにずっと、一生を過ごしてしまう人にとっては、鈍感な暴力として機能するような言葉を投げかけやすい存在になりさがることも忘れさられるべきではない。(とらドラ!のマルオくんのスキー教室のときのアレみたいなもん。)

 当人の問題としては、「生きやすい」ものになったほうが楽でいいかもしれない。
 だけれども、誰かが生きやすい仕方へとスライドできたとしても、それによって生きにくかった頃の悩みが世界から消えるわけではない。それはやっぱり残る。しかも、「わかりやすい」「成長した」生き方を選んだ人たちが、「生きにくい」「未熟な」人々に「君はもっと、はっきりしないさい」「きみは何がしたいのかわからない」という、無神経な言葉を投げかけたりする。
 これは、とても不毛で、残念なことだ。

 この「当人が楽になるための処方」の問題と、「ここにこういう悩みがあって、この悩みは重要な話です」っていう問題は一緒のはなしだと思っているひとが多い。それは「未熟な人が成長をしていない」。そういう話だと思っている人が多い。
 悩みは成長すれば、解決するんじゃない。
 悩みのかたちを強引に処理しやすいものに変えることで、悩みのありようが変わるのだ。それを、多くの人は「成長」と呼んでいる。
 それでいい場合もあれば、そうでない場合もある。
 多くの場合はそれでいい。でも、だいたいな、7割ぐらいじゃないのか。それでいいのって。

 「わかりやすいものになれない人々」「まだ、自分が世界にとっていかなる価値があるかわからずに悩んでいる人々」
 こうした人々を救い出すためのメジャーな方法の一つは、いわゆる、
 「あなたはそのままでいいんだよ」
 と言ってあげることだ、という人もいる。
 それは、確かに対処療法としてはいいし、言われた方は気がラクになるのだが、
 そういう通り一遍な手法は、単に通り一遍な手法でしかなく、結果としてメンタルをこじらせることにもなりやすい。
 こういう手法は「コンプレックス商法的」と言われて、批判されることもよくある。



 だけれども、志村貴子は、そういう安易なコンプレックス商法的な方法による救いを書かない。
 「自分の価値に悩み続けるあなた」
 を無条件に肯定したりしない。

 「わかりにくい」ことでしかありえないことの、やるせなさを、ずーっと描きつづける。

 それによって、救われるのかどうかは、よくわからない。
 救われないかもしれない。
 だからなんだ、って思うかもしれない。

 だけれども、悩むということはそういうことでしかないし、そういうことの連続のなかで、
 生きることなんだ、と了解するしかない。

 その、もっともやっかいな悩み方を、志村作品はずっと提示し続ける。
 そういうものがある。
 そういうものがあるのだ、ということを、ただひたすらに提示する。

■娯楽の手法。「文学」の手法。
 
 本作の「わかりにくさ」を、別の切り口から、駄目だという人もいるだろう。
 「問題が繊細なのはわかった。しかし、その繊細さを描く手法は、もっといい方法があったのではないか」と。
ハリウッド的な物語作法からすれば「誰がどういう欲望を抱いているのかはわかりやすく書きなさい」ということになっていて、そっちのほうが物語を見るうえで、とても楽でわかりやすい。
 たとえば、その手順をもっともクリアーに踏んでいるのは、『とらドラ!』での岡田麿里の仕事だろう。とらドラ!は、物語前半においては、わかりやすい動機をもっていた人々が、物語後半に行くにしたがってそのこころのありように、より複雑にこころにヒダを刻んでいく。
 そのプロセスの丁寧さゆえもあり、『とらドラ!』は多くの人に支持されたと言ってもいいだろう。
 確かに、その指摘は一理ある。

 だけれども、そういう『とらドラ!』のような手法は確かに多くの人にわからせるためにはとてもいいのだが、あたりまえながら、前半パートに使う比率が長くなるので、複雑な描写は後半の数話で少しするだけで終わってしまう。
 しかも、『とらドラ!』の前半パートのようなものは、ああいう描写が耐えられない人もいる。ステレオタイプな人物描写が前半パートでは続くわけで、そもそもああいう人物描写は辛い場合、というもけっこうあるのだ。
 だから、まあそこは、好みの問題でしかないところがあるとは思う。ただ、まあ『とらドラ!』が偉かったのは、それはそれで事実だろう。

 しかし、こういった女性のめんどくさそうなところを細かく描いた作品はほんと男は、こういう作品がかけない。残念なことに。



*追記1:とりあえず原作9巻まで読んだ。

*追記2:『敷居の住人』全巻よみおえた。志村貴子すばらしいな…!

*追記3:
 ほかの方のレビューを読むと「気持ち悪い」ということを書いていらっしゃる方がたくさんいて、素直におどろいた。
 はるな愛、ピーコ、美川憲一、美輪明宏 のようなトランス・ジェンダーの人間がこれだけテレビに出まくっている現在の日本においても、いまだに性的にやや特殊な願望をもった人間がこれだけ忌避されるものなのか…。
 もちろん、わたしが「同性に迫られたら」それは、わたしはそういう性的嗜好をもっていないから、その場合にはようやく「気持ち悪い」ということは思う。でも、それはチカンされたら気持ち悪いのといっしょで、気のない人から迫られたら気持ち悪い、ということでしかない。そういうこととしてではなく、単にその存在が。その欲望そのものが「気持ち悪い」というのは、わたしは正直もはやわからなくなってしまった。
 「気持ち悪い」と感じることが悪いとは思わない。それは感覚だから、悪いとかいいとか、そういうことを問えるものではない。でも「気持ち悪くて当然であり、わたしは正しい」とは判断してほしくない。感覚と判断は、分けてほしい、とわたしは思う。感覚そのものに対して社会的な良し悪しは問われないし問われるべきではないけれども、事象に対する判断や政治的な言説には良し悪し問われる。
 この国の人々はとても優しいし、オタクの人々は輪をかけて優しいので、ゲイやオカマの人を前にして、ひどい対応はほとんどとらないだろう。だけれども、感覚的には、いまだに性的に、ごく保守的な土壌が完全に温存されたままである、ということを、しみじみと思いしる。
 二鳥くんが、これほどに悩まなければいけない場所である、ということ自体がきわめてかなしいことだと思う。30年後には、「こんなことで悩んでいた時代があったのか」と思えるような。そういう時代になっていてほしい。
 その意味で、本作が「古い時代の問題」になることを祈りたい。


*追記4 文学バカ

 まあ、この作品でやられているようなことは、「文学」のなかでも一部の人たちがずっとやってきたことではある。
 それはもう確実に。

 ただ、いわゆる、古典的な「文学」における多様な人々の生の肯定、系のテーマが、文学部に行っちゃうようなタイプの人々のメンタルに対して一種の自縛作用みたいなものも持ちえちゃっていて、それはそれでややこしい問題もあるのだけれども。文学しか読まない文学バカっつーのも大量にいる。でも、この作品は確実にそういう「文学バカ」にもベタに好評なはずの作品で、「文学バカ」にほめられると、ちょっと微妙な気持ちがしてくるということもある。
 実際問題としては、いわゆる一般的な「わかりやすい成長」みたいなものも、それはそれで価値はあると思うのですよ。そういう価値を全否定する必要はない。ないどころか、けっこう肯定していい。だけれども、ザ・文学みたいな人の話を聞いていると、一般的な「わかりやすい成長物語」そのものを目の敵にするような人というのも、かなり沢山生息していて、それはそれで藻前ら、ちょっともちつけ…。と言いたくなることもある。経済学とか経営学とかも、それはそれで面白いんだぜ?フィフティ・フィフティでやってけばいいだけだと思うんだけどね。
 文学部の人々の就職難というのは、ここらへんで自縄自縛しているようなところがあるよなぁ、と感じるので、文学バカの文学絶賛!みたいなノリで、褒めたいというような気力は個人的にはない。というか、もし、典型的な文学バカが、この作品を褒めているのをはじめて観たのだとしたら、わたしはたぶん、この作品に対する印象がもう少し悪かったかもしれない。







※1
上田紀行による紹介
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120605/232978/?rt=nocnt

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36
ネタバレ

さく太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういう作品を見るときに要求される「まなざし」について

■ こういう作品を見るときに要求される「まなざし」について
{netabare}
こういう作品を見るときに要求される「まなざし」がある。

ニトリ君や、ニトリ君の欲望をひとつの画一的なカテゴリーに当てはめてはいけない。なぜなら本来「性」というものは多様で、一人ひとりがそれぞれ固有の性を持ってて、100人いれば100通りの性のあり方があるのだから。ニトリ君、君たちは、無理に言葉というカテゴリーで区別して、その枠のなかに自分をおさめなくてもいいんだよ、という、認識と、ふるまいと、まなざしを持つことが求められる。

これは原理的には正しいんだろうと思う。原理的、ないし理想的にはとてもそう思う。原理的に考えて、人間にはタグやカテゴリーなんて付いてない。そうかもしれない。

でも、現実的にカテゴリーはあるし、なくなることもないだろう。それは人間社会の営みのなかで人間を効率的に処理できるシステムだし、コミュニケーションコスト的にも効率的だし、うんぬん。たとえばパスポートの性別欄は微調整が加わることはあっても男/女という分類そのものは今後もなくなることはないだろう。社会がうまく回っていくにはカテゴリーは必要で、今後も残り続ける。カテゴリ化は人間社会の条件としてある。

ということは、自分ではコントロールできない複雑な「性」(あるいは欲望)とどう向き合い、『社会と折り合いをつけていくか』ということこそが問われているのであって、原理的には何もないんだよ、とだけ言うのは何も言ってないのと同じなんじゃないかと思うわけで。そういった原理的な配慮は、いわゆる「周囲が取るべき態度」「誰かへ向けるまなざし」としての、要するにお勉強としてのジェンダー理解なんだと思う。そういった、「お利口さんのやさしいまなざし」は、やっぱりいろんなところで見られる。

「セクシャルマイノリティのこと」や「多様な性の有り方」を、周囲が向けるべき態度、配慮するまなざし、として学ぶのはそもそも違うことのように思う。やっぱり主体の問題として、自分のこととして、考えるべきなんだと思う。歳を経て、急に自分が同性愛的な指向になることもありえる(例えばなしではなく本当にこういうことはあります)、というイメージで向き合わないといけないんじゃないかと、これは自戒をこめてそう思う。

配慮されたやさしいまなざしでもって、ニトリ君を哲学者か何かのように扱うのは違うんじゃないかと思う。「己の欲望と常に向き合い、境界を絶えず否定し続け、自己の存在の決定不可能性を透徹する……」、みたいな。いやいや、ちょっとまってくれよと。そんなのまったくリアリティを感じない。そんなことは誰もが思うわけだけど、でも一歩間違うと、ニトリ君をそういう風に捉えて理解してしまう。作品のある部分には、あるいはある種の視聴者には、そういった「配慮」の匂いが横溢している。

 思い出してほしい。小学生の頃はもっと俗っぽかったと思うんだ。自分が他の友達とはちょっと違う趣味嗜好を持っていると。ちょっと調べて、安直に自分で自分をカテゴライズしてそれをアイデンティティにしていた。

たとえば、わかりやすいところでいくと血液型占い。子どもの頃はあれをいわれるまま信じちゃう。血液型占いは子供にとっては『まじない言葉』として響く。その子の運命を縛り付ける呪いとして機能する。「科学的に証明されてないからそんなの関係ない」という人は何もわかってない。

A型は~の性格で、って周囲から言われたらコロッと「そうかも!」って信じちゃう、ラベリングとか予言の自己成就とかいろんな説明が付くかもしれないけど、とにかく「俺ってそういう性格なんだ」と内面化していく。
そのうち何か違うな、当てはまらないなって気づいて、歳を経て完全にデタラメだとわかったとき、「血液型占い」という名の呪いは解かれるわけだけど、その呪いが完全になかったことになるわけではない。A型的人間なんだ、と思って、そうやって行動してきたことは事実として残るわけで、そういうものは多少なりとも人格形成に影響を与える。その結果としての今の自分があるわけで。そういう意味では、呪いはいつまでも引き受けるしかない。

性の問題もこういうことがある。あたしセクマイでなんちゃらかんちゃら。ってファッションみたいに表明して、数ヵ月後にはやっぱ違ったやーめた。っていうのが10代の女の子はけっこういる。それが悪いと言っているのではなく、そういう揺れ動きはある。

僕の大切な友人はいわゆるセクシャルマイノリティだ。彼は「自分は(いわゆる)男性と付き合っている。けれど、自分がゲイだとは思わない」という。しかし、こう言い切るまでには、色々な過程を経ている。今でこそ、自分はゲイではないと言っているが、一度自分自身の問題としてゲイについて受け入れ、葛藤している。自分はゲイなのかな…、それともただのファッションゲイなのかな、はたまたバイセクシャルなのかな…。いや、もしかしたら性同一性障害なのかもしれない。あるいはゲイなんじゃなくて女の子になりたいのかもしれない。自分は心が女性なのかもしれない。

自身の欲望――たとえば同性に惹かれる気持ち――を素直に認められず、自分をさまざまなカテゴリーに当てはめていって、そのつど迷走してきた日々は事実としてある。それもまた一回限りの人生の大切な自己形成の時間。自己カテゴリー化と「ちょっと違うんだよなぁ」のずらし込み、この繰り返しによって自己はつくられていく。

「わかりにくい繊細なもの」と言ってしまうのは簡単だが、それは要するに「決定不可能性」ということしか言ってないわけで。実際は外部からいろんなカテゴリー化の圧力を受ける。おまえってレズなの?バイなの?ただ男装したいだけなの?はっきりして!それに対して「いやいやそれは決められないよ」、と横から注釈を入れるのはある意味では正しいとおもうけど、でもそういうことでもない。
「わからないものをわかるようにしたらそれはもう、<わからない本当の自分>とは違うものなんだよ」という理解では何か決定的な視点(しかもそれは大事なもの)がすぽーんと欠けてしまうのではないだろうか。
わかりにくい繊細な心理状態にあるから安易にカテゴライズしてはいけない。これはその通りだと思う。絶対的に賛成。だけど、この考えはちょっとまちがえると、その人の中になにか「本当の性」「真実の性」があるような気にしてしまう。だけどそうではない。(生育環境か脳かの注 あとで追記)
外部から向けられる、あるいは偶然出会うカテゴリーを一回受け入れる。そして内面化する。そのカテゴリーと一回付き合ってみる。でもやっぱりそれだけじゃないんだよ、折り合いつけられなかったよ、ということでそのカテゴリから抜ける。でもそのとき、カテゴリーの一部はかたちを変えてその人のなかに残り続けるんだよね。カテゴリーから抜けたといっても、受け入れるまえのまっさらな状態に戻るわけじゃない。人は偶然出会ったものを受け入れて、そこからポロっとこぼれ落ちることでまた別のものになっていく。そういうことを繰り返していく。
人はかけがえのない固有の存在として生きているけれども、生権力の対象となるような単純な数値化された身体としても生きている。
むしろ人間は単なる数値化された身体としてしか現実にいないのが、その数値化されたスペックがたくさん積み重なったときにポロッと何か零れ落ちる。それが自分のアイデンティティの核になってしまう。
それが自分のアイデンティティの中核になることがある。だけどそのとき、それはもう数値に還元されなくなるかけがえのないものとして残る。
{/netabare}


■ みかみさんとの擦り合わせ(性的な意味で)
{netabare}
「わからないもの」に、どうして、わたしたちは感じ入るのか
http://www.anikore.jp/review/46586/

私の文章は、一見するとみかみさんの文章への峻烈な批判のように読めないこともない。というか普通に読める。が、私はそうは思っていない。

まず、私が放浪息子をみつつ考え、文章で書いたのはこういうことです。「n個の性というか、人の数だけ性の形があるので、一切の分類はしてはいけない」という考え方が根強くあって、それはある種の素朴さを身に纏って社会でも広く流通している(後述)。しかしカテゴリーそのものを取っ払ってしまって、欲望について考えられるのだろうか。好み、嗜好(思考、志向、指向)には何らかのカテゴリーが不可避的に作用していて、それとの距離感で常に揺れ動きながら欲望は形作られているのではないだろうか」ということが問題意識としてあった。

みかみさんは「成長」や「大人」というロマンチックな概念の自明性に寄りかかっている人への批判(ニトリわけわからん言説への批判)から文章を書いているので、テクストの戦略として「安易にカテゴライズすな」という意味で「わかりにくさ」を打ち出し、肯定的に扱っている。

しかし、かといってみかみさんがn個の性を先鋭化させ、「一切の分類を拒否」しているわけではないと私は読んだ。「わかりにくさ」という言葉に含まれているものが私とみかみさんとで、それぞれ微妙に異なるのだが、見かけ上、字面としては同じなので、私の文章はみかみさんへの批判っぽくなってしまっている、、、ような気がする。

-----引用開始-----
 この話は要するに、二鳥くん本人にも、自分の欲望の状態がわからない、という話だ。
(中略)
主人公の二鳥くんは「もしかしたら自分の欲望はアブノーマルなものなのかもしれず、しかしながらその欲望にどのように、どこまで、どうむかっていけばいいのかわならい」ということで悩む。
 と同時に、思春期特有の誰でももつ悩み「自分が何者なのかわからない。何者でありうるのかわからない」という二つのことに同時に悩む。
だから、この作品の悩みは、実はけっこう「特殊なもの」として、自分と切り離さずとも見ることができる……とわたしは感じている。
(中略)
 悩むということはそういうことでしかないし、そういうことの連続のなかで、生きることなんだ、と了解するしかない。
-----引用ここまで-----


ここでみかみさんは3つのことを言っている。

1.自分の欲望は自分でもわからない
2.それは特殊なことではなく、誰でもそう
3.そういった悩みの連続のなかで人は生きる

これは私の書いていることと、実はそれほど違わないのではないか、と思う。
みかみさんは、成長や大人といういわばロマンチックな幻想でもってニトリくんを排除する態度へのアンチテーゼとして。
私は、社会のなかで素朴に流通している「セクシャルマイノリティ問題っていろいろ難しいよね」というやさしい配慮だって別のかたちの排除なのではないか、ということとして。排除は言い過ぎだとしたら「棚上げ」や「聖域化」と言えるかもしれない。

「放浪息子という物語はセクシャルマイノリティの問題があってとっても難しいですよねー」っていう配慮は、同時にニトリくんの特殊性を強化しているような気がする。

ニトリくんは自分が何をしたいのか自分でもわかってないし、それは性の問題に関わらず何についてもそうだし、こうしているあいだにも「現在進行形」でニトリくんの好みや欲望はつねに変わり続けているはずだ。

ニトリくんのなかに深遠な何かがあると思わないで、フランクに「そりゃ変わるよね」っていう態度で見たとき、特段気持ち悪がって忌み嫌う必要もないし、逆に聖域化して棚上げする必要もない。

同時に私が言いたいのは、聖域化せずフランクに語ることで、多少語彙に不備があったとしても攻撃的になるなってこと(マイノリティの攻撃性問題。「いわゆる~」「ある種の~」という語り方で免罪符を得ながら恐る恐るしゃべり、しまいにはその問題について語る人々を「どもり」にしてしまう。ある種の、いわゆる、攻撃性)です。ある種の純粋主義(私たちの苦しみは私たちにしかわからない)が物凄い攻撃的な態度となってあらわれるときがある。それは非常にセンシティブな問題なのはわかるんだけど、あんまりガチガチに締め付けられると棚上げ、聖域化はますます進行していくようなきが、、とかいい訳しながらどんどん息苦しくなっていってしまう。これぶっちゃけよくないと思う。

さて、あらためて、一度みかみさんと私との意見を擦り合わせる。
選好や欲望の変化はあると。悩みの連続のなかで人は生きていくと。でもそのとき、「カテゴリーとの拮抗」という部分をみかみさんは切り捨てていないのだと思う。その意味でノープロブレムだと思う。

と、いうことで、私としてはそんなにみかみさんと意見が違わないように思うのです。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

ソラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Wandering son’s progress

心と体の不一致なんて日常的によくあることだ。
例えば心はやる気で溢れているのに、体は疲労困憊で動けない、だとか
目や頭は体力が回復しているのに、下半身が充分回復できておらず釣り合わない、だとか
そういう類の話でしょう。
性別でも同じようなことが言えるのに何故か性と体の不一致は上記と比べると一般化されていない。
思い返してみると、「男の子なんだから女の子泣かしちゃダメでしょ」「女の子はか弱いんだから…」「男なんだから泣くな!」
みたいな男女差別教育を幼い頃から当たり前のように受けてきたからこそ、そういう性別摩擦が生じるのだと。
そういう行いも区別はいいけど差別はダメ的な風に割り切っていくという解が頭の中をグルグルしてしまう。

子は親を選べない、生まれながら自分の顔のつくりを選べないのと同じで、
性別というものは命題として常に自分の心の中で回っている。
実際そういうテーマを扱うっていう時点で哲学的な要素を含んでいるのだ。しかし本作は堅苦しい描きかたはしない。
放浪息子の原作者・志村さんは傷心百合カップルだろうがBLの双子だろうが近親相姦だろうがトランスジェンダーだろうがデブ専のデブでホモ、だろうが、
そのどれもを、ある時は一つの趣味として、またある時は一つの嗜好として、
またある時は一つのなんの変哲もない日常として、またある時には一つの煩わしさとして、表現し続ける。
性別という概念に対するキャパシティが広く、時には性別を感じなくさせ、時には性別で束縛する。
決して肯定し続けない。無意識に社会性というテーマとリンクさせてしまう。
そうやって、なんの変哲もない日常として非日常を描くことによって、印象的に見せてしまうのは紛れもない彼女の技術なのだと思う。
上記の性癖はどれもが自分の性癖とは一致しないのに、不思議と彼女の作品に触れ続けたいと思ってしまう。


加えて作中では終始、谷川俊太郎イズム、いわゆる『この気持ちはなんだろう』と何回も問う様子が伺える、
自分が中学生の頃、教科書で『春に』を読み、この合唱曲を聴き、不思議と心が安らいだ。
表現するのが困難な心の内を叫び出し、叫んだことで何も変わらない裏の部分を持ち、それでも必死に何かを伝えようとする、

これは一見もどかしさばかりが募るように見える。対話でも片方が一方的に疑問ばかりを投げかけるとあまり良い印象として捉えられない。
そこがこの作品の短所でもある。疑問投げっぱなしで答えが返ってこない。決して全てが全て救われない。ただもどかしい。
でも、答えが出ない問題のほうは多い。それが何を問題としているのか分からないことも多い。目に見えないエネルギー流れている。
生きてれば疑問ばかりが募って煩わしい気分になる、しかし、それでも日々は進んでいく。
救われることだけが全てじゃない。

しかし、その中でも懸命に自分の在り方を模索する純粋で繊細だったり、時に飽きっぽく淡白だったり、
自分で、自分を不器用な存在だと決め付けて、現状の自分を変えなければいけないのかと悩む。
しかし欲望も入り混じった人格なのだから抗えない。それは『欲望』と『不器用さ』が入り混じった感情。実に生活観があり人間臭い。

そして登場人物一人一人の思春期特有の感情表現により、性を意識したあの頃を思い出し、純粋に胸を打たれた。

承認欲求も題材の一つであって、自分の価値観が否定されたりして、考え込んだりしてしまう状況があるのだけど、
そこら辺の描写が丁寧であったからこそ、登場人物にベタに感情移入してしまった。
さりげない言葉一つ一つが人の心情を少なからず支配する。
物事を否定するという感情は固定概念かくる偏見、同族嫌悪、個性の抹殺の気持ちがそうさせているのかなと放浪息子に触れてて度々思う

多くの意味で異質な二次創作なのでしょう。


■あにこれ内の好きなレビュー

やっぱりいい作品にはいいレビューがあるなぁと思いつつ、あにこれ内のレビューは何気に何回もチェックしてたりします。
その中でも、みみかきさんのレビューが好きで何回か読み直してたりします。
秀逸な引用を提示をして、丁寧に登場人物の心理を汲みとり掘り下げるっていう点でこのレビューに勝るものはないとも思ってます。

http://www.anikore.jp/users/profile/10881/ 『「わからないもの」に、どうして、わたしたちは感じ入るのか』byみかみ(みみかき)

※引用

『二鳥くんはもっと、「わかりやすい」ものになることはできるだろう。
「わたし、オカマなの」って言われたほうが、世間的に対処しやすい。
「はっきりとしたもの」になるだろうけれど、そういう「はっきりしたもの」になってしまった存在っていうのは、実はもうすでにその時点で、別のものなのだ。』

『「何をしている人か」「何がしたい人か」ということがわかれば、社会的に処理しやすい存在にはなるだろう。
 仕事の上での効率性があがる。メンタルな安定性はあがる。仕事の上では確かに対処しやすくなることが多い。
コミュニケーションコストは低くなる。本人も、楽になることが多い。だから、そういう状況のことを人は「成長」と呼びたがる。』

『だけれども、実は「何者であるかを宣言してしまう」「わかりやすいものになる」ということは、それ以前の、繊細な悩みを捨ててしまうことでもある。』

『誰かが生きやすい仕方へとスライドできたとしても、それによって生きにくかった頃の悩みが世界から消えるわけではない。それはやっぱり残る。しかも、「わかりやすい」「成長した」生き方を選んだ人たちが、「生きにくい」「未熟な」人々に「君はもっと、はっきりしないさい」「きみは何がしたいのかわからない」という、無神経な言葉を投げかけたりする。これは、とても不毛で、残念なことだ。』

『本作の「わかりにくさ」を、別の切り口から、駄目だという人もいるだろう。
「問題が繊細なのはわかった。しかし、その繊細さを描く手法は、もっといい方法があったのではないか」と。
ハリウッド的な物語作法からすれば「誰がどういう欲望を抱いているのかはわかりやすく書きなさい」ということになっていて、
そっちのほうが物語を見るうえで、とても楽でわかりやすい。』

※引用終わり


さり気なく二項対立論を投げかけつつ、フィクションとして消費者が存在し、評価されることを前提として語っている、
『分かりやすい存在になる』、成長ものの作品だけが高く評価される世間に対して皮肉を投げかけつつ、作品を肯定している。オーソドックスな肯定だけども、説得力があって読み入ってしまう。
私も実際に、男性ホルモンを投与し、男性になった元女性の方に会ったことがあって、その話を聞いた時、性転換した理由やその上で、自分の身体と精神を傷つけてしまった後悔を勇気を振り絞って真剣に話している姿が
ニュースやTVで伝わる思いとは比べられないぐらいに胸に重く突き刺さった。『分かりやすいもの』になったことでの新たに加わる比重というものは必ずあるのだ。成長の種類の多さを知ることもまた成長なのだと私は思う。


加えて、ビスケット1号さんの青い花レビュー、これはイチ志村貴子ファンとして好きなレビューです。
表現の多彩さに嫉妬、、、詩人ですね。

『 きみがいて、よかった。』byビスケット1号  http://www.anikore.jp/review/685465/

※引用開始

『コマとコマの間を大胆に省略して時間や空間をすっとばしてキモチの流れを追っていく構成は、おそらく漫画でしか表現できないものです
確かに、実際に出来上がったこのアニメでは、背景は隙間なく描き込まれているし、とても多くののセリフやカット/シーンが付け足されていたり、
エピソードをなぞるシーンの流れ方そのものまでかなり変えられたりしています。』

※引用終わり

確かに志村作品をアニメ化するってのは幅広い意味で難易度の高い。エンタメに文学的な作品は相性がいいのかっていうのも要因の一つですが、
アニメと漫画では一枚一枚の絵に対する役割の重さが違う。ここら辺は動画と写真での表現の格差と似ている。
コマ割り、フキダシとキャラの位置による様々な印象効果、これは概ね、放浪息子見ていて自分が思ってたことと似ていたりします。


最後に、志村さん10年間連載お疲れ様です。そして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

57.9 10 男の娘アニメランキング10位
ひめゴト(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (325)
1633人が棚に入れました
こわい人たちに追い詰められ、貞操の危機に陥った有川ひめを救ってくれたのは、同じ学校の生徒会に所属するお姉さまたち。生徒会が借金を肩代わりしてくれるかわりにつきつけられた条件は、『生徒会の犬となり、高校生活を女装して過ごす』というもの……! 女装少年ゆるふわ4コマの登場!

声優・キャラクター
桑原由気、摩天楼由香、小野早稀、東城日沙子、佐倉綾音、赤﨑千夏、江口拓也、津田美波、田所あずさ

westkage。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「男の娘」が主人公のショートアニメ。アニメ業界に定着しつつある男の娘の勢いはとどまる事を知りません。

本作は佃煮のりおの4コマ漫画を原作とした作品です。

1話=4分のショートアニメ。2014年7月より放送開始。BS11・ニコ動・バンダイチャンネル・GyaO!のみの放送ですので認知度は低いですね。ジャンルは学園モノのギャグアニメです。本作の特徴は「男の娘」が多数登場するという事。登場する主要キャラ9名のうち、男性1名・男装女子1名・女性4名・男の娘3名というメチャな設定w 主人公の「有川 ひめ(ありかわ ひめ)」は勿論‘男の娘’です。

あらすじ・・・主人公の両親が借金を背負ったために、借金取りに無理やり女装させられて売り飛ばされそうになった所を「霜科高校生徒会」の3名に助けられる所から始まります。生徒会が借金を肩代わりしてあげる代わりに主人公には女装したまま学園生活を送ってもらうという条件を付けられて、泣く泣く生徒会の「犬(おもちゃ)」としての学園生活が始まる…といった感じです。

総評ですが「絵は可愛い・男の娘という設定も新しい…なのに肝心のギャグが全然駄目」と非常に残念な仕上がりですw 勿論エロネタもありますが、男の娘のエロシーンってどう受け止めればいいのでしょうか。とりあえずニヤニヤしておきましょうw ショートアニメですので、話がつまらなくてもあっという間に1話終わってしまいます。視聴するなら、周りに人が居ないのを確認してからこっそり観たいですねw

*以下どうでも良い話です*
さて、アニメ業界に定着しつつある「男の娘」ですが、一体何をもって「男の娘」とするのか…。登場する男の娘も「性同一性障害の男の娘・女装趣味の男の娘・単に外見が女性っぽい男の娘etc」とバリエーションも豊かですね。また最近では3次元の女装男子までも男の娘と言われる始末。
しかし少し待って欲しい。男が女の格好・もしくは女に見えれば、2次や3次問わず全て男の娘なのだろうか?一体どこまでが男の娘なのだろう…と疑問に持つ方も多いのでは無いでしょうか?
ひめゴトの劇中でもカメラ小僧が主人公のコスプレに迫り、写真を撮ったあとで「実は男性である」事をバラされますが、カメラ小僧は少しビックリした後に「だがそれが良い」という反応をします。これが「男の娘に対する正しい反応」であるとすれば‘萌える’というのは必須要素ではないかと思います。つまり女装=萌えるに繋がらなければ男の娘とは言えない…そういう事ではないでしょうか?
また「付いている(下)」事に関しては、男の娘を愛でる上ではノープロブレムという事にしましょう。そもそも付いてなければ男の娘じゃないわけですからね。

そもそも、リアルにおいて男性が女装するには様々な問題があります。
1・骨格の違い
2・体毛の濃さ(人による)
3・声の太さ
顔はヒゲさえ無ければコンシーラーとファンデーションで何とかなるでしょう。目も付けまつげやアイラインでパッチリさせれば問題無し。眉毛は整えれば何とでもなるしね。それなりにメイク技術が伴えば、そこら辺の女性より可愛くなれる可能性もあります。ただ、やはり難関なのは骨格でしょうね。顔は世代が低くなるにつれて丸顔にシフトしつつあるので、最近の若い世代なら何とかなるものですが、やはり肩幅や手のゴツさに関しては誤魔化しようが無いケースが多いですね。どうしても「良く見たら男だろ」という作りになってしまいます。ネットで見かける写真も大体は‘顔のアップ’しかも光で白くトバしてる写真がほとんどですからね、これが3次女装男子の限界といえます。
どうでしょう?3次女装男子は「萌える」とは程遠いように思えますね。

逆に2次の女装男子は簡単ですよね。書き手次第で何とでもなるわけですから。そもそも2次キャラに体毛を描く事は少なく、イケメン=目がパッチリしているというイメージの強さから大体のイケメン主人公は中性的に描かれる事が多いです。また青年の綺麗な声を演出するために女性が声を当てることも珍しくは無い業界ですから、ほとんど女性と男性の区別が付きません。後は設定と服装と髪の長さくらいで判別するしかないですよね。
逆にいえば女性の様にデザインして、話すときにキラキラしたエフェクトをつけて会話した所で「実はこれ男性なんです」と設定してしまえば、それは男性になってしまう…と、そういう事ですね。キャラデザインには当然萌えれます。デザインが女性なんですからね。

どうでしょう。「男の娘」がホモでもゲイでも女装男子でも無い表現だとするならば、ココは2次限定で良いのでは?というのが自分の意見です。

でもどうなんでしょう?2次の「男の娘」ってキャラのデザインに萌えているだけで、「実は男である」というのは「ギャップ萌えというネタ」以上に重要なファクター足りえるのでしょうか?つまり「男だから余計に好きになる・なれた」と言えなければ「男の娘萌え」とは言えないわけで…。その辺りは自分の理解に苦しむ部分ではありますね。結論として私にはネタ以上の存在には見えない、と思ってしまうのでした。

まあ漆原るか(シュタインズ・ゲート)の様に「男の娘」である事が「設定上(物語上)」重要である存在もまれに居ますけどね。そんなキャラクターも少なく、ただ普通の設定やデザインに飽きてしまったヘビーユーザー達のニッチなニーズを埋めているだけの存在である事が多い、と言うのが現実ではないでしょうか?

そう考えると、本作「ひめゴト」は、競合ひしめくアニメ業界の「隙間産業」的な存在なのかもしれませんね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

縞パンが最も似合うのは男の娘であるということ

これがひめゴトを通して達した結論でありました。


縞パン(しましま模様のパンツ)はアニメ漫画では頻繁に用いられるアイテムです。特に青系と白色の横縞タイプが主流。

清純派の美少女がやや子供じみた下着を履いているというギャップに魅かれるからこそ人気があるのだと思うのですが、もう流石にマンネリは否めないです。クマさんパンツも同じく。
見慣れてしまえばごく普通の下着なので、見えても驚きも興奮もあまりしないんです。


しかし、そこでこのひめゴト。
主人公の有川ひめくんは、事情により学校では女装をすることを強いられてしまいます。
そして彼が履くのは縞パン。これがけっこうな頻度で露出します。(OPでもパンチラしてます)

女の子ならパンツが見えても精々お尻のラインが分かるくらいですが、ひめくんの場合はこう、もっこりと雄々しいアレのラインまで丸見えではありませんか!

禁断の組み合わせだと思いました・・・。ブリーフやボクサーパンツではあの色気は出せません。
前から見ても後ろから見てもその形がありありと分かってしまう、これぞ縞パンの魔力だと今回学びました。

ちょっと分かりづらかったですかね?
つまり、「こんなに可愛い美少女がこんなあどけない下着を!」という驚きと「しかも実は男だって!?」という驚きが同時に襲ってくるのが新感覚なのです。

作中ではひめくんに紐パンを履かせるシーンも・・・。これはもう流石にアウトだったので堂々と描写されていなかったと思いますが。

それだけでなく、風紀委員長を務める光永(みつなが)ちゃんが転倒して縞パン丸出しの痴態(醜態?)を晒すシーン、あれは思わず目覚めそうになりました。恐ろしや・・・。







「ひめゴト」は今は無き男の娘専門雑誌『わぁい!』にて唯一アニメ化されたマンガ作品です。(もし違ったら、教えて下さいね)

それゆえに男の娘を魅力的に見せるシチュエーションが随所に盛り込まれており、男の娘界のゆるゆりになってくれたらと思わずにはいられません。

現在も誌面を変え連載は続いているようですが、今回のこのショートアニメでは爆発的なヒットは望めなそうです。

実際1話を見た時点では、作画・話の構成・声優の演技力に至るまで「イマイチ」と言わざるを得ないクオリティでした。

しかし1話は最低限の話の説明に必要な犠牲です。2話から男の娘の本領発揮という感じで、魅惑の世界が待っています。
段々と作画の粗も声優の演技も尺の短さゆえの超展開も癖になってきます。


ひめくんのキョウダイであるかぐやちゃんも大変可愛らしくて(声優も赤崎千夏さんなので巧いです)、癒されました。ブラコンな性格もツボでした。
そして先ほど話した光永ちゃんの可愛さも、粗暴な性格とお嬢様育ちのギャップがたまりませんでした。(佐倉綾音さん補正もあり)
名前はともかく、運子ちゃんも天真爛漫な人柄が素敵です。声も慣れると可愛らしいですね。(小野早稀さん)

それから、EDの映像で各々が化粧をしているシーンがとても艶めかしくて、ちょっと興奮しそうになってしまったのは内緒です。


「女の子だと思ったら男の娘だった」「男の子だと思ったら男装女子だった」「「ええい男でも女でも可愛けりゃいいや!」」
という感じで、新しい世界を開ける素晴らしいアニメとなっています。


可愛いもの好きの方は是非一度、ご覧ください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ショートアニメ部門個人的歴代No.1作品

タイトルの通りショートアニメ歴代No.1で、もっと言えばこれまでに見たショートアニメの中ではダントツに1番面白かった作品です!

ちなみに、自分は「ショートアニメ」=「5分以内アニメ」という感覚なので、15分枠のアニメはショートアニメには含めていません。


まず簡単に作品について触れますと、このアニメは
「男の娘学園コメディ」
ですね。

ジャンルとしては、よくありがちなハイテンションボケツッコミコメディアニメですが、学園の男の娘率が異常に高いためオチとして用いられるのが男の娘ネタというのが特徴です。

{netabare}秀逸なオチというべきか、秀逸な作画というべきか悩むところなんですが、ひめちゃんをはじめとする男の娘勢のパンチラシーンが良くも悪くも物凄く印象的でした。

もっこり縞パンw

これをアップで映したことで、ある意味トラウマレベルの印象を視聴者に与えたのではないでしょうか(笑){/netabare}

自分は元々、男の娘系のキャラクターはあまり好きではないのですが、この作品については男の娘を初めてカワイイと思いました(笑)




…というような作品の特性がそれぞれのショートアニメにあるうえで、あとは、ショートアニメに何を求めるかですよね。


自分は支離滅裂なショートアニメはあまり好みません。

ショートであることを割り切って、流れなんか無視してテンションだけで乗り切るようなショートアニメもありますが、いくらショートとはいえ流れを作ってくれないとイマイチ乗り切れないんですよね。

前回までどんなストーリーだったか頭に残ってないですし、キャラの関係性や名前も全然入ってないので、その結果最終話まで見ても戸惑いしか残らない、みたいな状態になってしまいます。


しかしだからといって、流れのあるショートアニメというのも確かに難しいですよね。

支離滅裂ショートは流れをブツ切りにすることで、より多くのネタを限られた時間内に詰め込みますが、流れ系ショートはブツ切りにできない分、ネタの数も減ってしまいますし。

日常系のような雰囲気でパンチのないコメディのショートアニメは、たしかに「何の記憶にも残らないアニメ」になりやすいというのは分かる気がします。

ヤマノススメ1期なんかはすごく良かったショートアニメでしたが、それ以外の日常系ショートアニメは、おそらく2~3本くらいは見ている気がするのですがキャラ名どころかタイトルすら思い出せません…。


そんな中、この「ひめゴト」は流れもパンチもあるショートアニメです。

流れといっても毎回のストーリー自体が繋がっているわけではないのですが、前回までの日常を踏まえてその回があるという感じですね。

パンチについては…、まぁ言わずもがなです…(笑)



ここまで完成度の高いアニメなのでショートアニメではなく通常枠のアニメとして見てみたかった(通常枠で2期をやってほしい)という思いはとてもあるのですが、この作品はショートアニメなのであくまでショートアニメとして評価しますと、繰り返しになりますが

【ひめゴトはショートアニメ部門でダントツ歴代No.1です!】

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

65.0 11 男の娘アニメランキング11位
乙女はお姉さまに恋してる(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (341)
1991人が棚に入れました
宮小路瑞穂は容姿端麗・文武両道だがちょっと気弱な財閥の御曹子。彼の運命は祖父の死をきっかけに一変することになる。なんと祖父は瑞穂を女子校である聖應女学院(PS2版では聖央女学院)に転入させるとの遺言をしていたのだ。無理矢理女装させられ男であることを隠して転入した女学院で、瑞穂はその美しい容姿と嫋やかな振る舞い、優秀な成績から、次第に生徒達の注目を集めていく。やがて、男でありながら全校生徒を代表する"お姉さま"である「エルダー・シスター」として崇められることになってしまう。

声優・キャラクター
堀江由衣、松来未祐、浅野真澄、たかはし智秋、新名彩乃、神田朱未、後藤邑子、木村まどか、榊原ゆい、真堂圭、野川さくら
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ストイックな秀作

多分ルート分岐のある長い原作をいろいろカットし、つないでいるのでしょう。展開の早い印象は否めないけれど、同時にそのおかげで無駄なくコンパクトで充実した作品に仕上がっていると思います。原作やっていませんがゲームのアニメ化としてはかなりうまくやれているのではないでしょうか。与えられた話数の中でその手腕は見事だと思いました。

また、ストーリー自体も、ソツのない出来だと思います。

ストーリーを魅力的にしている要因のひとつは女装設定の使い方でしょう。女装モノは他にもいろいろありますが、この作品の魅力は、女装する主人公アクのなさです。原作はエロゲみたいなので、なんやかやとあるかもしれませんが、本アニメでは、女装モノとしてありがちな、主人公が男の下心から女装の状況を利用してスケベしたり、ラッキースケベで勃○して困ったり、、とかそういう展開はありません。女に向ける性欲の牙は、そこらの男の100倍小さいですね(それはそれで非現実的ではありますが)。この中性さは、主人公を、男性にも感情移入しやすく、同時に本作のメインヒロインといって過言ではないほどの魅力的にすることに成功しています。こんな説明だと昨今の男の娘的なキャラかと思われるかもしれませんがそういう媚びはないです。その結果単なるハーレムものとも、女装ものとも、百合ものとも、少し違ったうまい立ち位置に作品を置くことが実現できていると思います。
同じ女装モノではプリティフェイスに近いかな。

遺言に従い女装で女子校に編入という設定などは現実離れしすぎだ、という意見もあるようですが、これはそういう無理な「もしも」の設定を受け入れて楽しむものでしょう。
({netabare}割と元気に演説、ダンス、水泳とかしてる紫苑さんがただ壇上で少し話しただけで失神、そしてその失神中彼女のことを乱暴にお姫様抱っこし走り去る主人公の行動を皆が賛美してる、{/netabare}とかいった御都合主義なステレオタイプ展開はそこそこ重要シーンであるだけに、いささか強引すぎにも思いましたが。)

そして、それぞれの話のストーリーも、大きなインパクトには欠けるものの、無難ながら無理のない王道のテーマを持っており、かつ、悪人をつくらぬよう皆にフォローを入れ、痒いところに手が届くようなしっかりした構成をなしていて、丁寧に作られているのを感じます。最終回の誰も傷つけないような終わり方もそういうソツのなさを象徴しています。主人公にもエルダーシスターにふさわしい成長が描かれますが、あまり主人公本位にもならず、各人が皆に助けられながら同時に自分で問題に向き合っていこうとしていたのも爽やかで好印象でした。
しいて言えば、本来メインヒロインであろう紫苑(さん)があまり触れられなかったことはは少し残念ではありましたが話数の都合上や物語の整合性、バランス上仕方なかったのでしょう。

主人公、ストーリーのアクのなさは、無難で無味乾燥ともとれますが、それゆえに生じた爽やかで優しい世界は耐え難い魅力です。
堅実ながら秀逸な佳作と言って良いのではないでしょうか。

ところで、{netabare} 最終回の最後で学院長が担任の緋紗子先生に対して、「それもよいのではないでしょうか、幸穂さん」と言っているので、担任は実は主人公の母?と思ってしまいましたがそういうこともないようですね。文脈的にちょっと変ですが、今は亡き幸穂さんに向かって言っているということでしょうか。(ソコダケガヨクワカラナカッタ){/netabare}

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2回目見終わった。
古めかしいとも思わないけれど、今はもう終わってしまったある時代のデザインだなあと思う。少し寂しい。
多分原作はエロゲだったと思うが、エロ描写入ったら途端にげんなりするなきっとこれ。
1回目の新鮮さはないが、愛着を確かめた。
良いところは、序盤はTS的に困る瑞穂の心理描写を入れるが、徐々にそれを減らしていき、ヒロインエピソードではほとんど、入れていないところかなと。
もはや、瑞穂ちゃんは感情移入されるエロゲ主人公ではなく、一人の"エルダー"となっているのだ。
このへん、原作ではどうなっているのか知らないが、ギャルゲ主人公なのにそれらしさがなくて良い感じ。
"主人公対ヒロイン"だけでなく、ヒロイン同士の描写も色々出来ていて良い。
語っている論理には、結構適当なものが多いけど、雰囲気良いから許す!
あと主人公が一番人気高いヒロインなギャルゲって良いね。
推しはまりあと一子ちゃん!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゆるゆり路線の恋愛モノ。

2005年に発売された18禁ゲーム「処女はお姉さまに恋してる」
(おとめはぼくにこいしてる)を元に制作されたTV版アニメ。
全年齢版作品群「乙女はお姉さまに恋してる」略称おとボク。
2006年10月~2月。TV本放送全12話+未放送分1話の全13話。

2012年8月より「乙女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー」
THE ANIMATIONのタイトルで続編OVA全3巻が販売さてるので
「おとボク」って何?って人は3巻先に視ると直ぐ解るかも?
※OVAはコメディ無・デフォルメ無。本作はラブコメ路線。

エルダー・シスター (Elder Sister)
聖應女学院に長年継承される伝統。
手本となる最上級生に贈られる称号
時に生徒会長を凌ぐ発言力を持つ。
75パーセント以上の獲得票が必要。

一般的には「男の娘」というのは可也古くから作品の中には
数多存在するものの・・主人公とした作品は珍しいかな?

実際のところは・・メディアが大きく取り上げ始めた時期の
作品でも有り、美少女以上の女装男子という登場人物が増え
てきた時期の作品でもあるかな?

基本的にストパやマリみて等の御嬢様学園百合ものと同じ。
ハイソ?ブルジョア?なイメージで如何にもな御嬢様達の
秘密の花園を垣間見る様な優雅設定の中でのロマンスです。

花園の中には純白に咲き誇る百合の花もあれば可憐な花の
蕾もある・・作風的には女装男子云々というのは触り程度。
世界観を愉しんでねって感じの緩いコメディアニメかな~

一応何故に女装?とか秘密がバレたら・・というエピソード
もあるけど・・人の繋がり等の心理描写や友情的な物の方が
多く盛り込まれて・・最終的に成長した主人公が周囲の人に
認められてエルダー(学園の最も優れた生徒)として認められ
るかどうか?・・という物語。雰囲気は百合で実際は純愛。

エルダー云々・・より多くの人に要するに認められる事・・
友情・・仲間意識・・信頼関係・・他にも色々必要かなぁ~
という話をちょっとコメディを入れつつ恋愛要素も入れて、
特に笑えるとか泣けるとか感動とか無いけど見易い感じ。

作画も音楽も物語も普通だけど総合的には良い雰囲気かな。
キャラデザも如何にも美少女ゲームっぽいし声優も甘めの
人が多いので・・視る人は限られてしまいそうですね。

聖應女学院とその女子寮がメインのお話です。
元々ゲームの為、アニメではサラッとしか触れない設定や
サブヒロインなども多くあるようです。

各ヒロインには「茉莉花の君」「白菊の君」「琥珀の君」二つ名
が設定されていて、その多くは印象による花言葉や外観の
大きな特徴をそのままつけているようです。


宮小路 瑞穂(堀江由衣)3年A組所属。
祖父の遺言で女学院に女装して転校させられてしまう。
本名は鏑木 瑞穂。生真面目だが、内気で消極的な性格
母親譲りの美貌の持ち主で文武両道。所謂才色兼備。

十条 紫苑(松来未祐)3年A組所属。茶道部の指導役。
元侯爵「十条家」の娘。病気のため1年留年している。
穏やかで落ち着いた性格だけど意外とイタズラ好き。
瑞穂が男性と初日に見破り、承知で友人関係を築く。

御門 まりや(浅野真澄)3年B組所属。陸上部所属
瑞穂の従妹で幼馴染。瑞穂のフォローと世話焼きをする。
元華族の家柄のお嬢様だけど自由奔放で悪戯好きな性格。
過保護な両親から離れたくて学院で寮生活を送っている。

周防院 奏(神田朱未)1年E組→2年C組。演劇部員
少し内気な性格の下級生で、寮では瑞穂の世話係となる。
幼い容姿に大きなリボン「なのですよ〜」が口癖。

上岡 由佳里(松本彩乃)1年B組→2年C組陸上部所属
料理が得意。寮ではまりやの世話係。一寸思春期。
臆病で怪談と飛行機が苦手。勉強も不得意である。

厳島 貴子(たかはし智秋)
幼等部の頃から「まりや」とは犬猿の仲で喧嘩腰になる。
伝統を重んじ真面目で公平な人柄で人望は厚い生徒会長。
エルダー最有力候補で、瑞穂と家同士がライバル関係。

高島 一子(後藤邑子)
嘗て学院の生徒で寮生だったが病死している。地縛霊。
脳天気で明るい性格だが、ロマンチストな面も持つ。
感情が高ぶると物凄い勢いの早口で喋り倒す癖がある。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

アリア社長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは百合?それともハーレム?お嬢様学校に通う男の娘ラブコメディ!

エロゲ原作『処女はお姉さまに恋してる』のアニメ化(全年齢向けにタイトル表記変更)
2006年放送
全13話(12話+おまけ1話)

【あらすじ】
財閥の御曹司である主人公(男)が祖父の遺言のせいで無理やりお嬢様学校に転入させられるという物語。
主人公は男であることを隠しつつ無事学園を卒業出来るのか?

【感想】(※自分は原作ゲーム未プレイ)
女装男子が主人公といえば自分はノイタミナ枠で放送された『放浪息子』を思い出しますが、この作品はジェンダーがどうこうといった重々しい物語ではありません。
あくまでエロゲ原作のドタバタラブコメディなので気楽に見れました。

いわゆる男の娘というジャンルなのでしょうが、主人公(男)が可愛すぎて百合アニメにしか見えません(笑)
百合作品特有のお嬢様学校イベントもありますしね。
百合なのかハーレムなのかよく分からないグレーゾーンなドキドキがこのアニメの魅力なのかなって思いました。

話は飛び抜けて良かった!というわけではありませんが、最後まで気楽に見れたというのも一つの魅力だと思います。
そもそも自分はエロゲというものをやったことがなく、エロゲ原作で最後まで見れたアニメが今のところ『Fate/stay night』『AIR』『Kanon』『ef』『うたわれるもの』くらいなので、自分が最後まで楽しめて見れたという時点で良い出来だったのだと思います。
メインキャラの掘り下げもしっかりなされておりそこもGOOD。

キャラに関しては皆個性的で可愛らしいです。
メインキャラの一人が主人公にデレているのかいないのかよく分からないキャラでして、その子が最終的にどうなるのかヤキモキしながら見ました。
(そのキャラが1番ラブコメしており、ドキドキしながら楽しんで見れました)

作画に関してはエロゲ原作のアニメ化は大抵予算が少なく、結果作画が崩れることが常なのですが、このアニメは最後まで安定しててビックリしました。
キャラデザに関しては特に時々挟まれるデフォルメ化されたキャラ絵が好きでした。
調べたら『ヲダ』というイラストレーターさんの絵ということでファンになりました。(EDとおまけの13話のキャラデザも担当)

全13話で気楽に見れる男の娘(パっと見百合)アニメです。
興味がある方はぜひ見て下さい。


【このアニメを見ようと思ったキッカケ】(個人的なこと)
自分がこのアニメを見る気になった理由は2つあり、一つは題材が男の娘でかつ舞台が百合アニメ臭全開だった事。
(男の娘アニメの『放浪息子』が個人的にツボにハマり、かつ百合アニメも好きなので)

もう一つは円盤(DVD)の売上。
エロゲ原作のアニメにしては何でこんなに売れてるの?ってくらい売れてました。
上記したようにエロゲ原作のアニメ化は基本予算が少なく、また尺も足りないため結果出来が悪く、大概売上もよろしくないというのに・・・!
なので売れた理由を知りたくてこのアニメを見ました。

結果・・・結局なんでこれほどヒットしたのかはよく分かりませんでした。
もちろん面白いとは思いましたが、そこまでインパクトのある作品ではなかったので。
ただやはり何度も書いたように最後まで気楽に楽しんで見れたというのがヒットした大きなファクターなのかなと思います。
かく言う自分もこのアニメ好きになりましたし。
作画が安定していたというのも大きいのかも。

まぁ気楽に見て下さい。気楽に楽しめますから。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

76.5 12 男の娘アニメランキング12位
みなみけ おかわり(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1636)
9071人が棚に入れました
しっかり者の長女・春香、バカ野郎日本代表と千秋に呼ばれている次女の夏奈、辛辣な言葉を吐く小学生・三女の千秋という南家三姉妹を平凡な日常を中心に送るゆるゆる日常ギャグ漫画のアニメ第2弾。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔、浅沼晋太郎、喜多村英梨、豊崎愛生、高木礼子、小野涼子、後藤沙緒里、高梁碧、大原桃子、千葉紗子
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期にだって、1期には無い良さがあることが分からないのか?ばかやろー

コミック原作で、そちらは未読です。全13話。
「みなみけ」1期に続いてのんびりと視聴しました。

第1期のレビューはこちら→ http://www.anikore.jp/review/396375


1期とは対照的にかなり酷評が目立つので、
視聴前にハードルは若干下げました。
結論から言うと、この2期も聞いているほど悪くはないと思います。

制作会社が変わってしまったためか、
キャラクターデザインや音楽の雰囲気まで変わっています。
最初の数話はその「変化」に慣れていないせいか、
こんなの「みなみけ」じゃない! とまで思ってしまうこともありました。
でも、話数が進んでいくにつれて
これは2期ならではの雰囲気であると思えるようになってきました。


物語面において、
1期では1話につき数本立てでテンポの良さがウリでしたが、
この2期では基本的に1話丸ごと話が続いています。
また、時系列は第1期最終話の直後からになっています。

話数によって1期には無い「シリアス」要素が追加されています。
これをどう捉えるかも、評価の分かれ目の1つになる気がします。
途中は春香が{netabare}怒る{/netabare}回数がちょっと多すぎはしないか?とも思いました。
何でこんな所でシリアスを入れるんだろう?と。
私の中でここは残念ながらマイナス点です。
最後のほうの
{netabare}春香海外留学!?
笑顔で送り出そうとするも、心で本当に思っていることが爆発して引き留めてしまう。
でも杞憂に終わって心からの笑顔に戻る描写。{/netabare}
こちらは素晴らしいエピソードだったと思います。

何と言っても、心理描写の良さが1期よりも圧倒的に勝っている感じがします。


作画について、
1期との違いに慣れてくれば違和感は徐々に解消していきました。
ただ、どちらの絵のほうが?と聞かれたら1期のほうが好きと答えますw
そして最大の問題点が…
主要キャラ以外のほとんどの人物が真っ黒なシルエットになってしまっていて、
これは気味が悪く、最後まで受け入れる事ができませんでした。。
せめて黒よりも白にしておいてほしかった。
手抜きのようにも見えてしまいます。かなり残念。。


次に音楽面。
2期ではバックミュージックが多用されていて
場面の雰囲気にもなかなか合っていたと思います。
ただ、音量が大きすぎてキャラの台詞が聞き取りづらかったのが惜しかった。

OP曲:ココロノツバサ
ED曲:その声が聴きたくて

実は当シリーズを知る前から
OP曲を歌詞が良いアニソン(個人的)と思って知っていました。
一番最初にOPとして流れた時は
みなみけのイメージと違くない?と感じましたが、
視聴を続けるうちに2期のイメージにはよく合ってる気がしてきました。

EDは曲も悪くないと思いますが、それよりも動く背景映像に目を向けてしまいましたw
夏奈が線路上を歩く描写は3話ごとに背景が変わって、
最終回で終着点に辿り着くという演出も
進んでいく日々を表しているようで良かったと思います。

また、最終回のラストシーンでは
1期OP曲にも用いられた「経験値上昇中☆」が挿入されて、
やっぱり南家のイメージはこれがイチバン!と思えました。


キャラについて、
1期のキャラデザインのほうが個人的に好きだったことに加えて
引っ越してきた隣人(登場頻度も高い!)は、
見ていて心地の良いものではありませんでした。
彼の場合は物事をハッキリ言わないのに加えて心理も読みづらい。。
その他のキャラは性格や言動・行動等、健在でとても良かった…
いや、素晴らしかったです!
1期で気に入ったマコちゃんや保坂の出番も多くて嬉しかった♪


1期とは別の作品として考えたほうが良さそうなのですが、
あいにく 前のを観てないと設定が分からないネタもあるので、
私としては1期からの視聴をおススメしたいです。
ただやはり、ハードルは下げておくに越したことはありませんw




……千秋が「ばかやろー」を発する頻度が
だいぶ減ってしまったのはちょっと残念w(^_^;A

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

すみませんこの作品を作った会社の皆さん。そして、スタッフの皆さん。前作のほうが圧倒的におもしろいです。正直テンションがかなり下がりました。

この作品の世界観

この物語は南家の3姉妹、長女ハルカ、次女カナ、三女チアキの何も変化のないが、そこが面白い日常を描いた作品です。
まず、長女のハルカは高校生で家事はもちろん料理も完璧にこなせます。けれど、張り合いがないとどこまでもだらける所は問題ですがそれ以外は完璧な女性です。
そして、次女のカナは中学生です。この作品のトラブルメーカーといっても良いキャラクターです。けれどいつも元気で、この作品のテンションを盛り上げ、そしておもしろくしてくれます。
最後に三女チアキは小学生です。この作品のツッコミやくとしてでもり、そしてたまにカナのボケにのったりもし、この作品をもっと面白く引き立てている結構重要なキャラクターです。頭の上のホイップは最高級のアホ毛です。

ストーリー

南家三姉妹の日常です。

私の感想

結構この作品が2期が決定された時かなりテンションが上がりました。そして、はじめはこの作品が出てかなりうれしかったです。けれど、2話までみてかなりテンションが下がりました。なぜかって? それはこの作品を見るか、私のこのレビューで想像してください。

なぜ、この作品を見て、テンションが下がったかと、言いますと、この作品は前作よりも こういってはいけないと思いますが、おもしろくなくなっているのです。
内容が? 
作画が?  
答えはすべてです。
なぜこのような悲惨な事になってしまったのかは分かりませんが落ちていました。

私が思うに、この作品は前作よりかなりキャラクターデザインが変わっていた事が問題だと私は思います。前作はかなりおっとりした感じのキャラクターデザインだったのですが、今作はなんか、わざとリアルスティックにしていました。そこがいけないと私は思います。そのせいで、キャラクターが生き生きしていませんでした。ってか、結構見るのに苦労します。

次に、さっき述べたようにこの作品ではキャラクターデザインが変わったせいで、キャラクターのキャラも少し変わっていたような気がします。今回はかなり南家三姉妹より他の客たーのほうが目だっていた所がいくつかありました。それはいけない事だと私は思います。この作品は三姉妹がメインな作品なのに・・・

これだけ、悪口を言っておいて、あれですが、この作品の話の内容は前作とあまり変わっていなかったので、おもしろかったです。やっぱり原作がおもしろいおかげでしょう。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

千秋の頭の上にある物がありますよね? あれは何だと思いますか? 作品の中では夏奈が「ホイップ」っと読んでいましたが、あれはかなりレアケースの「アホ毛」です。あれは私が知る中では千秋にしかない、アホ毛です。最高にかわいいです。あれだけ見ていて、3時間は過ごせます。ご飯が3口いけます。(それ以上はきつい。) なんでそんなにいけるかって? それはもちろん私が「アホ毛フェチ」だからですよ。 

オープニング

「ココロノツバサ」
前作のオープニングとフォームがまったく違う曲です。はじめは「っえ なにこれ?」っと思いますが、しだいになれていくと まあ、結構なれます。 気に入れませんでしたね~ 最後まで、気に入れませんでした。何ででしょう・・・・ 結構脳内侵食度が高いと思ったのに、最後までまったく侵食されませんでした。たぶんこの作品に合っていないのでしょう・・・ けれど、このオープニングの画像は結構この作品に合っています。そこはかなりいいです。

エンディング

「その声が聴きたくて」
かなの性格にはまったくあっていない曲です。なぜかなを選んだのかはいまだに分かりません。私的にははるかを選んだほうが良かったと思いましたが・・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いろいろな意味でアクセントになっていたかも

南家の3姉妹、春香、夏奈、千秋が繰り広げる日常系の代表格な作品「みなみけ」
しかしこの2期、実際は1期から間を置かず連続の放送だったらしく事実上は1期の後半。
それなのに制作会社やスタッフが変わってしまったらしい。
僕は1期と現在放送中の4期を観終わっているが、2期と3期はまだだったので
悪評高きこの2期を観るのに、期待のハードルは下げていた。
けど観てみると、確かに実験的要素を随所に感じはしたものの
物語自体は相変わらず面白かったし、実際けっこう笑わせてもらった。

違いはまず、キャラデザ。
顔つきはもちろんだが、髪の色もガラッと変わったキャラもいて確かにびっくり。
千秋なんかは少し年上に見えたし、藤岡はあれ?誰だっけってな感じ。

カメラアングルも凝っていた。
下から煽ってみたり、真上からや斜め上からにしてみたり、
どアップにしてあごのラインや視線を強調してみたり。
モブキャラの顔を真っ黒にしてシルエットっぽく見せる点も
ちょっとシャフトっぽい特徴が感じられた。

OP、EDに関しても賛否あるようだけれど、個人的にはけっこうお気に入り。
もちろん1期の明るく楽しい雰囲気も大好きだが、2期のOP、EDには2期らしさがあった。

最大の特徴は色調だろう。
1期は日中のシーンが多く感じるほど日差しを感じたし空も青い日が多く明るかった。
だが2期は、季節も冬から春にかけてを描いており、時間帯も夕方から夜のシーンが多く
しかも天候が雪や雨、曇りという日がほとんどなため空はどんより。
ある意味、とてもリアルなわけだが、全体的にグレイッシュで薄暗いイメージ。

また3姉妹の明るさやおバカさとは対照的な、生真面目でよくできた「いい子」であるけど、
どこか暗いイメージの新キャラ・フユキの登場。

これだけハッキリした違いをなぜ連続で放送したのかはわからないが
リアルタイムで観ていない自分には、正直新鮮で面白くもあった。
平坦で楽しい話ばかりじゃない、起伏のあるメリハリも感じたし
当然それは賛否の大きく分かれるところなのだろうけれど、
たまにこういう実験したくなる制作側の気持ちはわかる気がする。
実際4期も続いている人気作品で、そんな中の本作は
いいアクセントになっているとも言えるんじゃないだろうか。

しかしほんと、描写が意外に細かいことには驚き。
あごで雑誌のページをめくるとか、こたつに入っている時の夏奈の動きや態度の
表情豊かでのびのびしている自由さには、リアリティを感じる。
そしてやっぱり藤岡は不憫で、保坂は気持ち悪いけど面白い。

ホロッとさせられたり、大笑いしたりしながら爽やかな後味。
みなみけは今後もずっと続いていきそうな気がする。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48

81.8 13 男の娘アニメランキング13位
みなみけ おかえり(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1780)
10665人が棚に入れました
TVアニメ第3期シリーズにあたる。2009年1月から3月までテレビ東京系にて放送された。2期とは対照的にオリジナル要素が少なくなり、単行本未収録の話を導入するなど大半が原作に沿った話となった。一方でOP前やED後に話を挟むなど、1期や2期とは違った手法を採っている。学校や3姉妹の家、冷蔵庫などは2期の一部の回と同じものである。また第2期シリーズと同じく正月の話から始まっているものの、必ずしも放送時期に季節を合わせず1期と同様に季節が進んでいく構成である。なお『おかえり』では季節が1周以上したが、登場人物全員が1期・2期と同じ学年のままである。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔、浅沼晋太郎、川田紳司、吉野裕行、葉山達也、高木礼子、小野涼子、千葉紗子、後藤沙緒里、高梁碧、喜多村英梨、豊崎愛生、大原桃子
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

よかった、1期のように戻…ってないじゃないか、ばかやろーw ( ̄∇ ̄;)

「みなみけ」シリーズ第3期に当たる作品で、全13話。

原作未読。2期から2か月ほど間をおいて視聴しました。

第1期のレビュー→ http://www.anikore.jp/review/396375/
第2期のレビュー→ http://www.anikore.jp/review/404478/

物語と構成について、
オリジナルストーリーが多かった2期とは対照的に、
原作に基づいた話になっているそうです。
時系列的には引き続き順番通りに進んでいて、
第1期から季節が1周以上しているものの、
キャラの学年は変わっていない(ツッコミ禁止w)。

2期にあったシリアス展開は一切無くなっていて、
やはり「みなみけ」はこうあってほしい、というのが第一の印象。
構成は1期とも2期とも違い、1話につき4本立てくらいになっていた。
前のパートから話が続く場合もある。

第1パート→OP→第2パート(→CM)→第3パート→ED→第4パート→次回予告

のような珍しい構成になっているのは ひとつの特徴だと思う。

ちょっと残念だったのは、一つ一つの話が長めで 間の取り方もやや広く、
その先の展開やオチが読めてしまう確率が高くなっていた点。
視聴者に予想をする暇を与えてしまっていた印象だった。

なので、本当に何も考えず100%頭を空っぽにして観るのがベストだと思えた。


そして、このシリーズを通して何かと話題になるのが、毎期変わる「作画」。
3期の作画は輪郭線が濃い、愛嬌のあるキャラたちのアゴが細すぎる、等の点がやや気になった。
メインから遠いキャラほど以前の作画との違い方が大きかった印象。
それでも、第1期と顔パーツが似ていた点は良かったと思う。
眼の描き方が個人的には割と好み。

2期に出てきた真っ黒な背景人物も一切出てこなかった。
そう、手抜きをするくらいなら最初から描かなければ良いのだと思います。


声優についてはキャストの変更が無いので割愛。


次に音楽。
OP曲: 経験値速上々↑↑
ED曲: 絶対カラフル宣言
第2話挿入歌: カレーのうた

OP曲・ED曲が第1期のイメージに近く、2曲とも明るくて良いと思いました。

そして第2話で挿入される「カレーのうた」が面白かった。
有名なんだそうだが「みなみけ」の楽曲であることは初めて知った。
作中でこの曲を歌ったのは2人(ソロ×2回)。
1回目は{netabare}保坂(歌い方…想像は付くよねw){/netabare}、
その後2回目{netabare}千秋の やや棒読み的な歌い方{/netabare}、
2人とも個性が出ていて良かったと思う。


キャラについて、
この第3期では「もうひとつの南家」にスポットが当たる機会が非常に多く、
冬馬に至っては{netabare}南家3姉妹の中に完全に溶け込んで、
まるで自分の家のようにくつろいでいる。{/netabare}

2期まであまり目立たなかったキャラは出番が激増している一方で、
前に見て気に入っていたキャラ(具体的には{netabare}マコちゃん、保坂{/netabare})
の出番が激減してしまったのはちょっと残念。
各キャラをもう少しバランス良く登場させてほしかったと思う。


総じて、今期も私にとってはなかなか楽しめる内容だったし、
毎期変わる雰囲気を逆に楽しむのも良いと思えました。

視聴後に知った(気が付いた)事ですが、
この第3期は世間では不評だった第2期と制作会社が同じのようです。
ところが監督や作画担当など、スタッフの入れ替わりが多いし、
2期のようなダークなイメージは全く無くなっているので、
1期が好きで2期は好きでないという方も、是非観てほしいと思います。

観る順番はシャッフルせず、第1期から順番に視聴されることをおすすめします。


さいごに、冬馬が好きな方にはこの第3期をイチオシしたいですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

私の中ではこの作品は真の2期です。 私の中ではこのシーズン方が好きです。

この作品の世界観

この物語は南家の3姉妹、長女ハルカ、次女カナ、三女チアキの何も変化のないが、そこが面白い日常を描いた作品です。
まず、長女のハルカは高校生で家事はもちろん料理も完璧にこなせます。けれど、張り合いがないとどこまでもだらける所は問題ですがそれ以外は完璧な女性です。料理が得意です。
そして、次女のカナは中学生です。この作品のトラブルメーカーといっても良いキャラクターです。けれどいつも元気で、この作品のテンションを盛り上げ、そしておもしろくしてくれます。コタツの中に頭まで入れると、クワガタになります。

最後に三女チアキは小学生です。この作品のツッコミやくとしてでもり、そしてたまにカナのボケにのったりもし、この作品をもっと面白く引き立てている結構重要なキャラクターです。頭の上のホイップは最高級のアホ毛です。バカ野郎のツッコミがかわいいです。

ストーリー

南家三姉妹の物語です。

私の感想。

2期とは違いかなり楽しめました。まあ、2期も楽しめましたが、今期はそれ以上に楽しめました。けれど私の中ではなぜだか1期には勝てません。なぜだか、私の中では1期が一番輝いていると思います。超楽しめます。日常が最高です。

まず、この作品のキャラクターデザインが最高です。1期に比べて若干今期は目が小さくてなっていて、髪型がなんだか、形がいまいちになっていましたが、(ちあきのホイップが結構頭と同化していて、そこの所が私の中でかなりむかつきましたね。あのホイップがこの作品で一番いい所なのに・・・ なんでそんな事をしたんだ・・・)

次にこの作品で気に入った所は南家にやってくる三姉妹の友達の性格でしょうか・・ どのキャラクターもかなりかわいくて、そしてこの作品で私が一番気にいているキャラクターは南 冬馬とその兄たちですかねww あの南家はかなりおもしろいです。冬馬の事になれば何でもやる所がかなり笑えますねww あんな兄弟なかなかいませんよ。

この作品で私が一番気に入った所は緩やかな日常を描いた所ですね~ いつも言うようにこの作品の日常はかなり緩やかで最高です。私もこのような日常を堪能したいですね。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

私がこの作品のシリーズを見ていてある事に気がつきました。
2期まできちんと見ている人はもう、お分かりでしょう。
そう。

この作品には「親」っと言う単語や、その存在がまったくないのです。
謎です。 
気になります。
でも、今後出る様子は無いでしょう・・・

オープニング

「経験値速上々↑↑」
流石、真に2期。1期のオープニングとほとんど同じ名前。この曲をググったら、絶対に見分けがつかない!! 最高ですの~ おほほほほ

さてと、このオープニングは曲自体、かなりいいです。1期のオープニングと曲は結構にています。でも画像はあまり似ていません。このオープニングは結構遊び感覚は無かったようで、キャラクター説明を中心としているようです。私、結構そういうオープニング好きです。

もう、3期なのでネタバレもありませんでした。

エンディング

「絶対カラフル宣言」
南家三姉妹の声が最高ですの~ ゆったりとした曲が私の心にも響いていく。 最高です。画像は結構少なめにしていて、私にはもう少し増やしてほしいです。いいですの~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期からの復活!! みなみけ第3期♪

内容は1>3≫2の順でよかった。
でも作画が変わってしまったのがやはり残念。1期の作画がとても気に入っていたのに・・・。

南家っていつもfreedomな環境ですね。
いろんな人が飯を食べ、マコトとか内田、吉野はかなりの頻度で出没、冬馬に至ってはいない時の方が少ないような気がしますw
実に楽しそうな家ですね。 こんな家庭が実際にあれば、年がら年中ほのぼのと暮らしていけそうです♪


このみなみけ3期のなかで一番活躍?した人といえばやはり保坂でしょう!!
千秋がターメリックの名称を言っているのを耳にした保坂が、突然カレーの歌の歌い出して、千秋に『カレーの妖精』と呼ばれるくらいの天然っぷりw
ほんと、あのキャラが大好きです♪

それにカレーの歌がかなりツボに入りました。
そして、あの歌は保坂(カレーの妖精)が歌うことに意味があります。
保坂以外(千秋を除く)が歌っても多分あまりおもしろくはなかったでしょう・・・。
カレーの歌はとにかくネタになります。 暗記しておきましょうw そして、スーパーでターメリックが置いてあるところで何気なくカレーの歌を歌ってみましょう。 周りの人にジロジロと見られるでしょうが、きっとそれを聞いた人もそれをネタにしたり、ちょっとだけ覚えてくれるかもしれませんよww
誰か試しにやってみてくださいな♪



1期と比べて、あくまで私的に評価すると、やはり1期の方が作画もストーリーも良かったけれど、カレーの歌によって私の中の3期の評価がぐんと上がりました。いや、ストーリーも悪くなかったですけど。でもやはり1期の方が上かな?
もう一点、この3期(おかえり)は2期(おかわり)からかなり挽回してくれたと思います。それが何よりも良かったかもしれません。
もし、1期を見て、そこから2期を飛ばし3期を見た方は、OVAでも見てください。 それから2期を見るかはどうか良く考えてください。


一つ重大な情報! 『みなみけ』でビックプロジェクトが進行中だそうです。 4期についてだったら良いですね♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

77.7 14 男の娘アニメランキング14位
這いよれ!ニャル子さんW(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1595)
9790人が棚に入れました
高校生の少年、八坂真尋の前に突然現れた銀髪碧眼の美少女は、自らをクトゥルー神話に登場する邪神・ニャルラトホテプと名乗り、しかも宇宙人であることを告白。
そこから始まるニャル子と真尋を中心とした、邪神(宇宙人)と地球人が入り乱れて巻き起こるトラブルだらけの日々…。
2012年、日本列島を揺るがした怒涛のハイテンション混沌ラブコメディが、よりカオティックになってカムバック!!
世界よ! これも日本のクトゥルーだ!

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

声優 松来未祐を偲んで視聴。 松来未祐さん、心よりご冥福をお祈りします。

【アニメキャラの魅力】這い寄る混沌の天敵!炎を身にまとう邪神「クー子」の魅力とは?
主人公である「八坂真尋」を襲う謎の怪物。その怪物から真尋を救い出した這い寄る混沌を名乗る少女「ニャルラトホテプ(ニャル子)」を中心に繰り広げられる宇宙的動画(コズミックアニメ)、それが『這いよれ! ニャル子さん』です。

クー子はニャル子と同じく宇宙からやってきた宇宙人。ニャル子とは宇宙幼稚園、宇宙小学校で一緒でした。一時期は自宅警備員をしていたそうですが、なぜか真尋を狙う組織、ノーデンスに雇われており、組織との戦闘中に再会します。今回は、そんなクール系(?)美少女である「クー子」の魅力についてご紹介いたします。

■クトゥグア星人
ニャル子が「ニャルラトホテプ星人」であるならば、クー子は「クトゥグア星人」。燃え盛るような赤いツインテールが特徴で、基本的に口数や表情の変化が乏しく少し堅めな言葉遣いをします(好意を寄せているニャル子の前では例外。とても色っぽくなります)。とはいえ、人付き合いが苦手というわけでもなく、ノーデンスから抜けた後に親戚のおじさんにお願いして、ニャル子と同じ惑星保護機構に就職したり、無職時代に有名ケーキ店の店員とネトゲで知り合いになり、貴重なケーキを手に入れたりと、なかなか社交性も高く、きちんと社会にも順応出来ているようです。

後に真尋と同じ学校へ編入して来た時、自己紹介では『八坂クトゥグア(ですが何か?)と名乗りました。真尋のクラスメイトで「歩くスピーカー」と呼ばれている「暮井珠緒」いわく「燃えるような赤毛のツインテールにクールな瞳、マニア心をくすぐるAカップ。」との事。

■ニャル子の妻
自称「ニャル子の妻」ということで、常日頃からニャル子につきまとっては目をそらしたくなるような恥ずかしい求愛行動を繰り返します。しかし、ニャル子自身はクー子には興味が無いどころか、逆に苦手と思われているようで、まともに相手にされたことがありません・・・。ニャル子の事になるとスイッチが入り、自分の世界に入ってしまうクー子。例えニャル子に無視されて放置されようとも、都合の良い妄想を炸裂させながらひとりでストーリーを展開させます。その想像力のたくましさはある意味羨ましいほど。

■灼熱の強者
「生きている炎」とも呼ばれ、ニャル子らニャルラトホテプ星人とは犬猿の仲です。真尋を狙う組織「ノーデンス」との戦いでは、ただでさえニャルラトホテプ星人の天敵のクトゥグア星人が切り札として用意されていた上に、そのクトゥグアが「クー子」であったため、真尋に「勝てるのか?」と問われても、ニャル子は言葉を濁して答えられませんでした・・・。そんなニャル子の反応通り、クー子の実力はニャル子に劣らないほどの強者で、身体の一部にまとった炎を駆使して戦かい、小型の浮遊砲台を出現させレーザーで攻撃する宇宙CQC百式が非情に強力。しかも、昔は2つしか出せなかったそうですが現在は少なくとも6つまでは出せるようになっています。

■彼女が愛したハード
生粋のゲーマーで、同じくレトロゲーム愛好家の真尋の母、八坂頼子とも意気投合しました。株式会社クトゥルーが開発したゲーム機「Xoth(エックスオス)」の熱狂的なファンで、クトゥルーからは敬意を込めて「クイーン」と呼ばれています。クトゥルーの次世代ゲームとして開発していた「Xoth731」が危険であることが分かり、破壊しなければならなくなった時には、自ら名乗りでて手を下しました。愛したハードだからこそ、せめて自分の手で葬りたいと思ったのでしょう。

なかなかの変人っぷりが目立つ彼女ですが、ゲームに対する愛情や熱意は本物です(ニャル子に対しても)。ちなみに、ラスボスまでいけずに困っていた「イス香」に、クー子が攻略法を教えてあげているシーンが一番のお気に入りです。

遂にスクリーンへも這いよります! 『這いよれ!ニャル子さんF』5月30日より新宿バルト9ほかにてロードショー決定!
昨年末に制作が発表された『這いよれ!ニャル子さんF』。このたび、なんとOVA作品として劇場公開もされることが決定しました! それに伴い、先行カットも解禁! 

2015年5月30日(土)より、新宿バルト9ほかにてロードショーを予定している「這いよれ!ニャル子さんF」は、人気を博したテレビシリーズ『這いよれ!ニャル子さん』に続く、完全オリジナルOVA作品。気になるその内容の詳細は、まだ明らかになっていませんが、キービジュアルと共に、今回解禁となった先行カットで登場しているニャル子のウェディング姿から、遂にニャル子と真尋が結ばれるのかと、期待が高まります!

<INTRODUCTION>
私は、真尋さんのことが、大好きです――。
「うー!にゃー!」そして「SAN値ピンチ!」の印象的なフレーズとともに、日本列島をお騒がせした邪神・ニャルラトホテプが、三度あなたに這いよります!
八坂真尋の日常は、自宅に居座るニャル子、クー子、ハス太の3人(?)の邪神に囲まれて、毎日賑やか。
ある休日。真尋の元に、話題のアミューズメントスポットのチケットを手に入れた同級生の珠緒と余市が現れて…?
今度のニャル子さんは、ついに真尋とウェディング!?
怒涛のハイテンションラブ(クラフト)コメディ!堂々完結!!

『アニメ流行語大賞2013』投票結果はこうなった!
年間大賞金賞に輝いたのは「にゃんぱすー(のんのんびより)」である。登場キャラクター宮内れんげが使用する言葉。「にゃんぱすー」とダルそうに言うのが人気でたようだ。

銀賞に輝いたのは「駆逐してやる(進撃の巨人)」だ。これは『進撃の巨人』の登場キャラクター、エレン・イェーガーが放ったセリフ。正確には「あいつら……駆逐してやる!この世から……一匹残らず」である。

銅賞は「俺はフリーしか泳がない(Free!)」である。水泳アニメ『Free!』で七瀬遙が「俺はフリーしか泳がない」と言うセリフ。ある出来事がきっかけでフリーにこだわるようになり、頑なにフリーにこだわり続ける姿、無口なのに「俺はフリーしか泳がない」だけはハッキリ発言する事が話題に。

4位:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!『這いよれ! ニャル子さんW』

2012年4月に第1期、翌年4月に第2期が放送されたテレビアニメ『這いよれ!ニャル子さん』の新作OVA制作が決定した。17日にディファ有明で開催されたスペシャルイベント『さらばニャル子 ファイナルカウントダウン』で発表された。

イベントの終盤、会場のスクリーンに“OVA「這いよれ!ニャル子さんF」制作決定”の文字が映し出された。詳細は明かされなかったものの、集結したファンから歓声が沸いた。
ニャル子役の阿澄佳奈は「ドラマCDの頃から、アニメ、イベントとここまでニャル子の輪が広がってきて本当にうれしい。次はOVAなのでさらにカオスな展開にも期待できる。これからもよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
今回で3年連続となる同作のイベント。阿澄をはじめ、喜多村英梨、松来未祐、羽多野渉、大坪由佳、釘宮理恵、長澤剛監督が出演した。書き下ろしのオリジナル脚本で生アフレコを披露したほか、クイズコーナーなどが行われた。

2012年9月に公式サイト上で制作が発表された。2013年4月7日から6月30日までテレビ東京・AT-X他にて放送された。全12話。

W放映直前の2013年4月1日に公式サイトが「奥様はニャルラトホテプ」に更新され、第1話の冒頭にそのまま使われた。
またBlu-ray/DVD全巻購入特典『エイボンの書DVD』にはオリジナルアニメとイベント「邪神召喚祭」ダイジェストを収録。

2013年8月11日にZepp DiverCity(TOKYO)にて『這いよれ!ニャル子さん「邪神召喚祭」(昼の部)』と『這いよれ!ニャル子さん「邪神再誕祭」(夜の部)』が開催された。

オープニングテーマ
「恋は渾沌の隷也(こいはカオスのしもべなり)」
OVA版のみSEが付加されている。

エンディングテーマ
「よってS.O.S」(第1話、第2話、第6話、第11話、OVA)
「Wonderナンダ?片思い」(第3話、第8話)
「嫌いなワケLychee」(第4話、第7話)
「Sister, Friend,Lover」(第5話、第9話)
「愛クルセイダース†ストライバー」(第10話)
「キミのとなりで」(第12話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

(/・ω・)/オープニングが超脳内侵食度が高くて、13年の作品の中で一番頭の中でリピートが止まらなかった曲でしょう。\(・ω・\)

ストーリー

高校生の八坂真尋はある夜道である怪物にいきなり教われましたが、そこに助けてくれたのはがクトゥルー神話に登場するニャルラトホテプの宇宙人のニャル子でした。その後ニャル子に深い愛情を抱いているクトゥグア星人のクー子、ハスター星人の癒し系の性格で照れ屋のハス太たちが八坂家へやってきました。
この物語は八坂真尋を中心としSAN値を低下させないする奇跡の物語!!

この作品の世界観

(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!

私の感想。

1期が終わった瞬間続編が出ないかそわそわしていましたが、続編が出ると聞いて血管の中で
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
が連続で叫んでいましたからね。
っと言うわけで、かなり楽しみでした。
そして、この作品は私が期待していたよりも楽しかったです。どのくらいおもしろかったといいますと、私が想像していたのは吸血鬼のDIOですが、実際は「世界(ザ・ワールド)」を持っているDIOでした。時間がとめられたように衝撃が走りました。

そして、この作品のキャラクターデザインは前期よりも可愛くなっていました。もちろんヒロインはチークや指がもっと赤くなっている所が最高でした。しかし、一番は真尋がなんだかかなり可愛くなっていて、最高でした。やはり主人公が可愛いですと、見ているこちらのテンションも上がってきますね。

だが、しかし、この作品のネタはこんなに危ないネタを使って平気なのでしょうか・・・
本当にギリッギリですよ!元ネタが分かる私ですから、おもしろいですがわからない人はどうなっているのだか・・ ってか、よくプロデューサーの首が飛ばなかったですねww ある意味奇跡ですよwww 

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品のオープニングや作品内で所々使われている 「SAN値」とは「正気度」を表すゲージみたいなものです。ショッキングな出来事に遭遇したり、宇宙的恐怖に関する知識を知ってしまったりした時にSAN値が下がるといわれています。
たとえば、いきなり目の前で内臓が破裂してしまった所を目撃しましまい、テンションががた落ちしてしまった時の事を「SAN値が低下する」っと言います。

オープニング

「恋は渾沌の隷也」
脳内侵食度が・・
グハッ・・(吐血)
頭の中が・・   グハ・・・
頭の中が・・・
ず~~と・・・
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
(」・ω・)」SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
がとまらねぇ・・

あああああああああああああああああああああああああ
やヴぁい・・・
初めて聞いた時は2日間悩まされた・・・
どれだけ脳内侵食度が高いのだか・・・

曲はものすごく脳内侵食度が高いです。けれど、このオープニングの魅力はそれだかではありません。このオープニングのキャラクター説明は2期なので、ネタバレが無く、最高に楽しめました。本当にキャラクターたちが可愛すぎでした。もちろんメインヒロイン+ハス太の踊りは最高でしたが、この曲で注目してほしい所はあまり活躍しないモブキャラたちです。一気に紹介されています。意外と可愛いキャラクターたちが存在していました。
しかし、私的にはこのオープニングではニャル子が桁違いで注目されていて、その行動一つ一つが超可愛かったです。ああ~ とろけてしまいそう・・・

エンディング

「よってS.O.S」
ニャル子超かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
所々出てくる
クー子超萌ええええええええええええええええええええええ
だか、一番は
ニャル子超かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
私個人的な主張はこれくらいにしていて、このエンディングはスタンダートなエンディングな感じです。(注:オラオラや無駄無駄のあれではないですよ)最高な画像があり、最高な曲がある。これさえあれば飯の3杯や4杯は行ける。

「Wonderナンダ?片思い」
最高な曲なのですが・・ 
画像が・・
見ていると目が疲れてくる画像でした・・・
最高で可愛いのですが、
目が・・
何であんな目が疲れるような仕組みにしたのでしょうか?

「嫌いなワケLychee」
珍しく暮井 珠緒がメインとなっている曲です。前期ではあまり注目されていなかったので、気にしていませんでしたが、こうやってエンディングになるまで注目されると意識し始めます。
曲は始めは少々ウザイですが、後半は超最高に出来上がっています。

「Sister, Friend,Lover」
かなり可愛い曲です。キャラクターとその回にかなり合っている曲です。ある意味合いすぎて引くくらいあっています。画像は少々ひかいめにしていますが、かなりさいこうに仕上がっています。

「愛クルセイダース†ストライバー」
ネタバレになってしまうので、詳しくは言いませんが、最高な曲なのは私が保証します。

「キミのとなりで」
最終回いいいいいいいいいいいいいい
感動的な最終回にまさにふさわしい曲です。
感度した最終回!!
まさに神!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

終末のニャル子さん。Ⅲ期はのぞむべくもなく、おそらくない。いつのまにかだめアニメ化してきたのでは?

場当たり的展開で、まとまりがない。パクリだけでは面白くもない。そろそろげんかい。

都合、最後まで。もう、3期はないのだろうな。と予想。もう、いい。なんかもったい気がするんですね。

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もういい。なんでもやってくれ。なんだかんだいっても、大好きだー。軽薄と笑ってくれ、くー子が好きだ。くー子の声が最高だ。最新話までみた。

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迎えた第8話 「小さな恋のうた。」、ぼくの中でニャル子さんが復活を遂げました。こういうストーリーが観たかったのです。

{netabare}ニャル子のペット、<シャンタッ君>が<くー子>の手を借りて、幼女に変化します。変化したところで、会話ができないのはこれまでどおりです。 {/netabare}彼女?の思いは、まひろ君の役に立ちたい。{netabare} すなおで、けなげで、いじらしくて、いいじゃないですか。 シャンタッ君が一押しキャラクターだったという志向性も関係あるわけですが、この展開は嬉しかったですね。{/netabare} 楽屋落ちみたいな元ネタ議論は好みではないので、それは省くとして、キャラクター掘り下げは楽しみです。

※ところで、にんじん好きでしたっけ?

{netabare}第8話までで、シャンタッ君の中の人が黒子さんとはしっていたとはいえ、引き込みが好みでした。1話で「奥様は魔女」パロで使われていたBGMと共通でしょうか。黒子のナレーションもあって、まるで別の作品を観ているようです。(^_^) 両方観ている人は、より楽しめるかもしれませんね。{/netabare}

さて、折り返しを過ぎている段階の〝W〟各話はつぎのような評価を与えてみたいです。

◎ 第01話 「進撃の邪神」カラオケ最高!!
△ 第02話 「セラエノ図書館戦争」パクリ要素のみ
○ 第03話 「超邪神黙示録」都合
○ 第04話 「恋愛の才能」歩くスピーカーが悲しい
◎ 第05話 「嘘だと言ってよクー子」メインヒロイン交代か
◎ 第06話 「エンジテミル」ちょっと泣いた。
× 第07話 「プールサイド、血に染めて」ゴミ回、水着回
◎ 第08話 「小さな恋のうた。」いい話だな-。

以下、これまでのまとめ

第05話 「嘘だと言ってよクー子」からくー子のターンが続きます? それにしても、だんだんとくー子が可愛くなってくること。単なる「変態」だと思っていた1期の自分の位置づけが嘘のようです。

そして、まさかの、第06話 「エンジテミル」で、ぼくの中に奇跡がおきました。くー子が可愛くて生きるのがつらくなり、ニャル子に涙したのです。いや、まさかです。ほんとに信じられないのです。ニャル子の姿に、自然に涙が出てしまいました。<おい。実に、不覚です。まさか、「這いよれ!ニャル子さん」で、泣かされるとは。自分だけだったらどうしよう。(^0^;)

退屈した第7話 「プールサイド、血に染めて」では、{netabare}過ぎたるは及ばざるがごとし。オマージュも行き過ぎ注意です。正直だんだんむかついてきた。<<それでもがんばってほしいんだけどなぁ。

エフェクトかけているだけで、静止画の多用にしかぼくの眼には見えなかった。うーん。こんなシリーズだったっけ? {/netabare} それまでの6話ぐらいまで感激していたので、落差が激しいのです。別の見方をすればなくて良かった回かも。

蛇足0 ファッション{netabare}
まひろは別として、おおむねくー子やニャル子のファッションがそれなりに工夫されています。ふつうにおしゃれ。親近感がもてます。特にくー子はいい。彼女らに比べて、まひろ君は緑チェックシャツに代表されるように地味です。彼は水着まで緑チェックなので、よほど好きなのでしょうね。(^▽^) センスがない。{/netabare}

蛇足1{netabare}
※ところで、何度も繰り返してるうちに、新しいオープニングに中毒気味になっています。1期オープニングの圧倒的な評価には及ばないでしょう(あれは一種の事件だった){/netabare}

蛇足2{netabare}
よけいな話です。ぱくりでも、オマージュでもどのように表現しても構わないのだけれども、それ「だけ」で作品つくって楽しいの? 脚本書いてて楽しいの? 演出も面白いの? 静止画でいいの?
あまりパロディやオマージュのたぐいが多すぎて、疲れてしまいます。

元ネタがわからなくても、進行/鑑賞に問題がないようにしてほしい。知識や記憶力、生育環境を競い合うわけでもないのだし、ネタも古すぎてわからない世代の方も多いような気がします。とはいえ、どんどんばからしく炸裂してほしいです。

ネタを知っていても面白くないよ。たまさか40年前の歌の歌詞とか瞬時脳内理解できても楽しくないよ。そればっかりなの? それがどう面白いわけ? もちろんそれが楽しい人もいっぱいいるのはわかるのだけれども、物語のピースにうまく当てはめていたからこそ、職人技を感じるわけで、無理矢理、ストーリー展開(単話完結であっても)にあてはめても、質を損なうだけだとかんじるぼくのような人もいるでしょう。1期と2期はもしや質的に違うのではないかという気持ちが強くなってしまうのはこういうところなのかもしれません。うーん。

「ニャル子さん」はそういうものだというのなら納得するしかありません。ただ、一抹の寂しさを覚えるのも確か。たまたまの回であることを願って。

一方、心配もあります。当初のエフェクトで「予算があるうちに」とくー子が言っていたのは、いろんな意味で現場の叫びだったのだろうか。うー。それはそれでしのびない。やるせない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40

76.1 15 男の娘アニメランキング15位
ハヤテのごとく!! 第2期(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (917)
6243人が棚に入れました
あなたは知っているだろうか?この日本に想像を絶する金持ちがいる事を。
知っているだろうか?その跡取り娘に、全くの偶然から仕えることになった、借金まみれの少年執事がいる事を…。
少年の名は綾崎ハヤテ。主である三千院ナギの恩義に報いるため、日夜一流の執事となるべく努力しているのだった!!

声優・キャラクター
白石涼子、釘宮理恵、田中理恵、伊藤静、生天目仁美、松来未祐、井上麻里奈、中島沙樹、矢作紗友里、中尾衣里、浅野真澄、高橋美佳子、植田佳奈、堀江由衣
ネタバレ

助手さ~ん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この頃のハヤテが懐かしい(^^;) キャラ紹介多めw

〈簡単なあらすじや紹介〉
親に約1億5000万の借金を押し付けられヤクザに売り飛ばされた不幸な少年、綾崎ハヤテがクリスマスの夜出会った少女三千院家のお嬢様、三千院ナギを助けた事により彼女の執事として働く事になる!
そんな借金執事の生活を描いたギャグラブコメ(バトルあり)です。1期はギャグ多めですが2期ではどちらかと言うとラブコメ中心となってます!

[キャラの紹介と最新の人気投票ランキングトップ10!]
・第1位 桂 ヒナギク(伊藤静)
本作のヒロインの一人で人気投票では3回連続1位を取ったもっとも人気のキャラ!白凰学院の生徒会長でもありまさに才色兼備です。負けず嫌いであり高所恐怖症でとても可愛いです。
2期ではそんなヒナギクの活躍がたくさん見られるかと思います^^僕の一番好きなキャラです!

・第2位 天王洲 アテネ(川澄綾子)
このキャラは2期ではちょっとだけ映るだけです。
ハヤテの初恋の相手でかつて永遠を誓った少女。
3期が原作どうりだとこのキャラ中心の内容となりますがネタバレになるのでこの辺で終わります。

・第3位 三千院 ナギ(釘宮理恵)
本作のメインヒロインで三千院家のお嬢様です。
趣味は漫画、ゲーム、アニメなどでやや引きこもりで学校にはたまにしかいかないが飛び級のため頭はいい。
性格はツンデレ、声優さんからも分かるとうりですw

・第4位 綾崎 ハヤテ(白石涼子)
本作の主人公でものすごく不幸です!
戦闘能力はガンダムなみ、とある家庭の事情により家事や料理のスキルは一流だが女の子と関わるのがあまり得意ではない。天然で女の子のような見た目からたびたび女装をさせられる。顔で笑い心で泣く少年です!

・第5位 マリア(田中理恵)
三千院家に仕えるメイドで完璧超人の一人。
第1回、2回の人気投票では2位だった人気キャラ。
基本は優しいがやや黒い所もある。
台所に潜む黒い物体が苦手。もと白凰の生徒会長でもある。

・第6位 瀬川 泉(矢作紗友里)
生徒会3人娘の一人(他 朝風 理沙、花菱 美希)
生徒会3人娘の中では唯一トップ10に入っているキャラ!
委員長をやっているが仕事はほとんどヒナギクに任せっきりです。性格は明るくいつも笑顔でニコニコしてます^^
このキャラが好きな人も割と多いのでは?

・第7位 西沢 歩(高橋美佳子)
第1回、2回の人気投票でも7位になっており不動の7位ww
特にとりえがないのが特徴!普通が似合う少女。
ハヤテの前の学校のクラスメイトでハヤテに恋心を抱いている。

・第8位 春風 千桜(藤村歩)
クールでメガネの似合う生徒会の書記。しかし実は影で咲夜の専属メイドとして働いている。メイドの時の名前はハルでメイドの時と普段では全然違います。隠れアニオタでもありゲームセンターに良くよったりする。2期でもメイド姿も出るのでその変わりように注目!

・第9位 愛沢 咲夜(植田佳奈)
お笑い好きでツッコミ役にまわる事が多いキャラ。
ナギや伊澄とは親友であり伊澄のやり取りは面白いですね!

・第10位 鷺ノ宮 伊澄(松来未祐)
天然でおっとりしていていつもオロオロしてます。
方向音痴ですぐ迷子になって気がつけば違う国にいってるなんて事もあります!機械音痴でもあり携帯が使えないなど可愛いキャラです。しかし最強の超能力者であり怒らすと怖いかも~霊感が強く以外と強いです。

・他にもいろんなキャラがいますがここまででトップ10は終わりとさせていただきます^^

[他の主なキャラの簡単な紹介]
・橘 ワタル(井上麻里奈) ランキングは13位
この作品において貴重な男キャラでナギの許婚です。
しかし本人は伊澄に好意を持っています。

・貴嶋 サキ(中島沙樹) ランキングは12位
ワタルに仕えるメガネっ娘メイド。でドジっ子
見た目は有能そうだが実は家事が苦手。
ワタルに恋心を抱いている。

・桂 雪路(生天目仁美) ランキングは19位
ヒナギクの実の姉で年は12歳離れている現在28歳。
白皇学院の世界史担当教師でありハヤテ達の担任の先生。
酒がものすごく好きで金の亡者!基本グータラでダメ人間だで面白いキャラ。

・花菱 美希(中尾衣里) ランキングは14位
生徒会3人娘の一人。
学級副委員長で主にツッコミ担当です。
ヒナギクをいじるのが好きで過去に自分がいじめられていた
時にヒナギクに助けてもらった事があり自分のヒーローのような存在だと思っている。ヒナギクに恋心を抱いているがかなわない思いと胸の奥にしまっている。

・霞 愛歌(加藤英美里) ランキングは15位
 白凰学院の生徒会副会長
基本は優しい人だが本当はサディストでジャプニカ弱点帳を作り人の弱みが書いてあり困らせ甲斐のある人を見つけると容赦なくいじりまくる。
{netabare}2期でジャプニカ弱点帳が出ますよwww{/netabare}

[好きな曲]
1クール目のED [本日、満開ワタシ色!]
歌 桂ヒナギク(伊藤静)生徒会3人娘はバックコーラス
この曲はヒナギクの現状の気持ちを表してる曲ですね。
生徒会3人娘はバックコーラスも良くテンションの上がる曲ですね^^ヒナギク可愛い!

第12話の挿入歌 残酷な天使のテーゼ 桂ヒナギク(伊藤静)
僕は原曲よりも最初にこっちを聞いたのでどうしてもイメージが強いです。原曲とまた違った良さがあっていいですね!
ヒナギクのライブシーンはかっこよかったです!

キャラソン 「Do my best 」 桂ヒナギク (伊藤静)
この曲はどんな時でもbestを尽くすヒナギクぴったりの曲ですね。かっこいい曲です!


[感想]
{netabare}2期ではヒナ祭りなどヒナギクが活躍するシーンが多いですね!ラブコメとして良かったと思います。相変わらずのギャグも健在ですよ。他にも咲夜の誕生日パーティーとか下田温泉とかいろいろありますね!
曲はヒナギクの曲が好きなので書きましたがELISAさんが歌うopのWonder Windはとても綺麗な歌声ですっと聞ける良い曲ですしKOTOKOさんが歌う2クール目のopのdaily-daily Dr
eamも勢いのある曲です^^
ヒナギクとハヤテのやり取りが見所ですね!他にもキャラ紹介で書いたキャラも活躍しますよ!(アテネ以外)
3期も楽しみです^^{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パロネタは程々にしてラブコメ要素を加え、バランスが取れたシリーズ第2期の作品。

アニメ第1期を視聴済み、原作の少年漫画は未読で視聴。
シリーズ第2期に当たる、2クール(全25話)の作品。

パロネタを濫用していた1期と比べてだいぶ観やすくなった印象。
「ピー音」や「見せられないよ!」の表示が出てこないし、
分からないパロネタがあっても普通のギャグだと思いながらスルーできて、
自主規制の方法に少々イライラした1期と比べても好感が持てた。

もうひとつ1期との決定的な違いは、
キャラ同士の絡みが多くなり、ラブコメ要素が格段に強くなっている点。
明らかに狙っているようなシーンが多すぎるとマイナス点になるが、
この作品の場合はぎりぎりのラインを攻めてきた感じ。


作画について、
絵柄は1期と似ているけれど、色使いが鮮やかになった気がする。
どちらのほうが良いとも言えず、好みも多少分かれると思う。

声優はどのキャラも違和感がなく、演技力のある顔ぶれだったと思う。


音楽は前期・後期の曲で使用回数の振り分け方が不思議。
具体的には1曲目が1~17話で全話数の約7割を占め、
2曲目は残りの回でしか流れなかった。

前期(01話~17話)OP曲… Wonder Wind(歌:ELISA)
後期(18話~25話)OP曲… daily-daily Dream(歌:KOTOKO)
前期(01話~17話)ED曲… 本日、満開ワタシ色!(歌:桂ヒナギク 他)
後期(18話~24話)ED曲… カラコイ〜だから少女は恋をする〜(歌:ナギ&ハヤテ)
最終回ED曲… Wonder Wind(歌:ELISA)

EDは前期・後期ともに、ほとんどキャラソンのようなもの。
曲自体にはあまり愛着は持てなかったけれど、映像は面白かった。
また、個人的にはOPもKOTOKOが作詞して歌った後期の曲のほうが元気があって好き。


キャラについて、
相変わらずほとんどの人物が面白おかしい個性的なキャラでとても楽しかった。
主要キャラから背景扱いのキャラまで本当に様々なので、
準主要キャラくらいまで覚えていれば十分だと思う。
その他の人物は「いつだか登場していた気がする」程度の記憶でほとんど問題なかった。

ただひとつ気になったのが、キャラ人気投票の結果を反映させたのだとしても
ヒナギクが相当ひいきされていたように感じる。
私はヒナギクも嫌いなわけではないけれど、
ナギのほうがネタの塊のように面白いキャラだと思っていたので
出番が大きく減ってしまったのは残念。


冒頭にて設定の説明だけはあるけれど、
第1期で出ていたキャラについてはあまり説明されないので、
この作品の前に第1期を観ているのがベストだとは思う。
ところが1期は4クールもある上、
パロネタを濫用していて、ネタが分からない人は容赦なく置いていかれるような
ちょっと困った作品なのがネックかもしれない。

普通に1期から順に観るのも、いきなりこの2期から入るのも、
どこかで予備知識を得て2期から観始めるのも視聴者次第といったところでしょうか。
私は1期から観てきましたが、総じて前よりも楽しめたと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

けみかけ的「ハヤテ」をラブコメとして楽しむため、グルメなヲタのあなたにオススメする調理方法☆

2期ということはこのアニメには1期があるわけです


1期はハヤテという作品の特徴である「パロディギャグ」を惜しみなく投入しまくり、
日曜朝4クールという長丁場なこともあってか、季節柄に合わせた時系列へ再構成したオリジナルストーリーでした


ようは原作とは違うんですが、このパロディギャグというのが曲者でして
元ネタがわかんない人には最後までわからず仕舞い
版権に関わる部分はいわゆる「ピー音」入れまくり
何がなんだかわかんないままドタバタと話しが進むがナントナク笑える
結果【ハイコンテクスト過ぎる不条理系カオスコメディ】と化していて、原作の方で最も需要たる「恋愛」要素が軽薄になってしまいました
正直好みがあるでしょうが陳腐さを感じましたね


2期ではスタッフが総入れ替えされ、1期からそのまま時間軸を引き継いだものの、
以後の展開に関しては原作通りに路線変更しました


そんな中でもパロディギャグに関しては全体的に控えめにされ、
逆に恋愛に絡むエピソードへの演出には特に気を配っているように伺えます


これは逆に1期からハヤテに入ったファン層を裏切る形となってしまいますが、
オイラとしては「ハヤテの醍醐味は恋愛要素(ラブコメ)にあるでしょ」と思いますのでこちらの方が魅力を感じます


新スタッフには【せんせいのお時間】【瓶詰妖精】で地味ながら堅実な仕事をしてくれた
岩崎良明×白根秀行×J.C.STAFF
(シリーズ構成は黒田洋介と共同)
さらに新キャラデザに【ゼロの使い魔】の藤井昌宏


1期では長丁場ということもあって作画には『安定感』を求められていたが(38,39話は例外)2期ではさらに『高水準』な作画を見せてくれており、全体を通してよく動く
端的にこちらの方がクオリティが高いです


さてさて、前述の通り『1期』を導入としてしまうと『2期』には違和感を感じる方が多いようです
しかしながら2期は「既に導入は終わっている」という前提で話が進んでしまうので、「2期から入る」のは少々難解かもしれないです


そこでけみかけ的に回りくどい提案なのですが・・・
「原作をサクッと5巻まで読んでいただく」
ここまでしていただければ原作6巻以降に相当する2期へそのまますんなりと入っていただけ、ハイクオリティなラブコメを存分に楽しんでいただけると思います


少々めんどくさいですが4クールある1期を見るよりは圧倒的に楽かと思いますので、オススメです


余談ですが2曲あるED曲とEDアニメーションはどちらも素晴らしいですね☆

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

78.7 16 男の娘アニメランキング16位
ハイスクールDxD NEW(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1115)
7835人が棚に入れました
憧れのリアスとひとつ屋根の下で暮らすことになった一誠は、桃色ハッピーライフを満喫していた。そんなある日、オカルト研究部のメンバーが集まる中、一誠のアルバムに綴られた一枚の写真を目にして、表情を変える木場。写真の背景には一振りの剣が飾られていた。それから何をしていても上の空の木場に対し、悩みがあるなら話して欲しいと話す一誠だったが、木場は「生きる意味を思い出しただけ」と告げる。それは「聖剣エクスカリバーを破壊すること」だと。一誠と別れ、ひとり雨の中を歩く木場の前に、はぐれ神父フリード・セルゼンが姿を現し……。

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児、種田梨沙、内田真礼、山崎はるか、内匠靖明、中國卓郎
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あの燃える学園エロコメディバトルに乳(New)シリーズ登場!! 今回もがんばって「いくぜ おっぱい!!」だ!!

この作品の世界観

欲望にかなり正直な主人公の兵藤一誠は彼女はもちろん女性の方とあまり交流があまりなく毎日男友達と毎日変体行為がある日、天野夕麻と言う謎の美少女からいきなり告白され、二人は付き合う事になりました。しかし、初デートが終了後一誠は彼の中にある神器(セイクリッド・ギア)が強すぎるため一度は堕天使の天野夕麻(本名、レイナーレ)に殺されてしまいましたが、上級悪魔のリアス・グレモリーの悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の力によって兵士の転生悪魔になりました。

ストーリー

アーシア・アルジェントを堕天使レイナーレから救い、そして主のリアス・グレモリーをライザー・フェニックスの手から救いだした兵藤 一誠とグレモリー眷属は新たな問題を発見した。それは・・・

私の感想。

感動しました。ここまでおっぱいおっぱい連呼する主人公の話がここまで私の心を熱くし、そして私を感動させるだなんて・・・ 今まで変体と呼ばれる主人公の作品はたくさん見てきたつもりでしたが、ここまでエロに素直に、そしてどこまでも変態的行動を取る主人公は初めてでしたよ。まあ、前作で変態的行動ばかりする事は分かっていましたが、今作はもっときてました。男として尊敬するほど。

しかし、今作もエロいシーンは結構たくさんありました。全裸は当たり前といってもいいですが、エロは脱げばいいって物ではありません。全裸になればある程度までエロくなるとは思いますが、本当のエロはポーズや服の着方(脱ぎ具合)本当のエロが決まるのです。この作品は真のエロが分かっている主人公なのでそこの所のエロは本当によくできていると思います。そして、面白い事にこの作品のCMになる前と後に女性キャラクターたちが非常にエロいポーズで現れます。その姿は一瞬ですが、花血が出るくらいです。

こんなにエロい作品ですが、この作品に登場する男性キャラクターは逆にかっこいいです。敵のキャラクターも見方もすごくかっこよく、すべてがハイスペックすぎる作品だと思います。もしエロが我慢できる腐女子がみましたらすごいカップリングができるでしょうww

こんなにたくさんキャラクターが出る作品の中で私が一番気に入ったキャラクターはゼノヴィアです。体系は他のお姉様のように超ボンキュボンではありませんが、セクシーな体つきをしていて魅力的ですが、私が気に入った理由はその前向きでどこまでも突っ走る性格です。なんだかほってはいけないような性格で面倒を見てあげたいような性格に私はほれました。

{netabare} もう一人の僧侶のギャスパー・ヴラディが男の娘だった時は非常に面白かったですが、それと同じタイミングでかなりがっかりしました。つい、
「こんなに可愛い娘(こ)が男の子なわけがない!!」
って河川敷で叫びたかったですよ。
(まあ、叫べる河川敷が私の家の近くに無いのでできませんでしたがww){/netabare}

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品の主人公はいつもいつもおっぱいおっぱい言っていますが、この作品は見た事がない人が想像するほどエロい作品ではありません。むしろストーリーや展開などに注目してほしいです。多少ほかの作品よりも露出度が高いですが、本当に楽しめる作品でした。
ですので是非エロだけを求めてこの作品を見ないでください。

オープニング

「Sympathy」(月光校庭のエクスカリバー編)
前作のオープニングが結構エロ要素が多かったのでこのオープニングにもエロ要素があるのかと思いましたが、この作品はかなりシリアスなシーンが多いので本気で我々視聴者を燃えるように作られています。特に今作はキャラクターも増え、そして世界観もかなり大きくなっているのでその進化した世界観を説明するのはとても難しいかと思いましたが、見てみたらびっくり。世界観もキャラクター紹介も程よいネタバレで説明されています。
{netabare}このオープニングで一番すごいと感じた所はネタバレかと思わせて本編ではまったく違う結末にさせる法則です。オープニングではゼノヴィアと紫藤 イリナが洋服崩壊(ドレス・ブレイク)を受けるシーンが見られましたが、実際はゼノヴィアにやられてしまうと言う逆の発想に感動しました。{/netabare}

「激情論」(停止教室のヴァンパイア編)
聞いていると体中の血液がピリピリ言う最高なオープニングでした。
多少ネタバレ要素が多かったですが、全体的にはかなり高く評価しても良いオープニングだと思います。視聴者にこの作品の一番の見所を紹介しているような完璧な演出、そして特にすごいと思ったのは感情の表現のしかたです。色々な感情が一気に溢れてくるような曲と動画。

エンディング

「方程式は答えない」(月光校庭のエクスカリバー編)
はい。今回もかなり強烈なエンディングがきましたよ。前作のエンディングは結構露出度が低かったですが、ある意味かなりエロかったです。あれです。動きがかなり効果音で言うと
「ヌルっと」した感じなエンディングでしたが、今作ははじめからなんだか キター って感じでした。
まあ、このエンディングの始まりはきちんと制服を着た女性のをバックに意外にかっこいいイッセーが現れますが、問題はここからです。

そのあと何故だかこの作品に登場するモブキャラと思われるキャラクターたちが何故だか生まれたままの姿で色々なポーズととっていて(一様隠すべき所は隠れていますが)すごくシュールな絵図らですが、それがなんと26秒ほど続くのです。何故にそこまで長くなければいけないのかは分かりませんが、異常に長いです。
その後、オカルト研究部ガールズが次々と登場し、謎の感動を感じます。私的にはかなり高く評価させてもらったエンディングです。

(残念ながら、イケメンの木場 祐斗は登場しません。)

「らぶりぃ♥でびる」(停止教室のヴァンパイア編)
かなり大胆なエンディングだと思います。エンディングでこれほど大胆にキャラクターのエロさを最大に出していると思います。このエンディングは前エンディングほど露出度ない所か、裸になりません。けれどすごくエロいです。服を着ているからエロいエロもあるのです。
それはキャラクターの一番のよさを引き出すような動きです。それぞれキャラクターには一番合ったアングルと動きがあるのです。たとえばナイスボディなキャラクターはその魅力的な体を使い、己を見せ付けるように動くのが一番ベストなのです。逆に小柄なキャラクターは己の体の一番の魅力を引き出すように踊るのが一番です。このようにこのエンディングはそれぞれのよさを出していました。

{netabare}でもおかしいな・・・  オカルト研究部ガールズがこの曲を歌っているはずなのに一人(悪魔)だけ男の娘が・・・ 男だろww{/netabare}

(このエンディングもイケメンの木場 祐斗も主人公のイッセーも出てきません。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

貫け、男の正義!咲かせて魅せてよ…男道!

その熱心さと清々しい程のえっちさに…
ただただ私は…感服しました♬

なんか…ね。もう拍手喝采です!

「ハーレム王様」になるという。どこまでも高い理想に燃える熱血戦士、兵藤一誠の稀有な生きざまに触れることが出来る作品です。

ビックドリームをその手に掴むことができるのか?
そんな珍奇な人生を覗いてみたいという方は、まず1期から…
是非一度ご覧下さい。

{netabare}
1期では倒れても倒れても立ち上がり敵に向かって行く姿に思わず胸が熱くなりました。

ヒロインたちもハート直撃で…デレ目前♡

一誠をとりまく麗しの悪魔も回を追うごとに一人二人と増加中
恋に一喜一憂する乙女の様子
キワドサも全開になってきました。
一誠の目に映る景色は まさに壮観…じゃないのかな?

強さのエネルギーの源と言って良いでしょう。
魅力的な女の子を紹介します。

・リアス グレモリー
vsライザーフェニックス戦でハートを撃ち抜かれてから、「あなた(一誠)と寝ないと死んじゃう病」にかかります♪一誠の前では乙女全開のお姉さまに変身。

・姫島 朱乃(ひめじま あけの)
独特の色気が漂い溢れでるようなフェロモンをまとっています。最初はそのセクシーな身体を密着させてドキドキさせていたのですが…最近ではどうも逆みたいなんです…

・アーシア アルジェント
サラサラな金髪。フワフワとした癒し系の清純乙女。一見おとなしそうなのに、一誠争奪戦に臆することなく立ち向かいます…先日 胸が「成長中」なんて言われちゃいましたぁ

・小猫
銀髪ミニマム系のロリッ子で、マスコット的存在。グレモリー家では愛情の深さと胸の大きさが比例しているような…?クールな表情の奥に、照れ顔みつけました!

・ゼノヴィア
スラリと伸びた美脚、服の上からでも分かる豊かな胸。青髪が印象的なクールキャラ。全くオブラートに包まない発言に私も一誠も固まりました。

2期では心を開いたヒロインが見せる新たな一面に注目です。
恋する乙女の熱っぽく色っぽい眼差しはパワーアップして目がキラキラしています。それは 言葉以上の気持ちを表現しています。

夢に挑戦している一誠の目も輝いています。
全力でくだらない一撃必殺で、女性の服が一瞬にして破け飛ぶ「ドレスブレイク」!
この技の精進に 死力を注ぎ更なる高みを目指す姿…
・・・
ここまで堂々と女の子の裸が見たいだなんて清々しいというか…
爽快に突き抜けています!
何かを手に入れたければ このくらい大胆に突き抜けろ!ということでしょうか…

そのサイテーな技ぶりを前に、どこか許せてしまうのは、大切な人を守る為に、自己犠牲を惜しまない姿を見ているから…なんでしょうね。

後半には話が動き出します。
遂に白い龍との因縁の戦いにまで駒を進めます。
厳しい戦いのなか…
アザゼルが囁きます…
「リアスのバストが半分になってしまうぞ!!」
一誠の強さは気迫が溢れ出すほどに跳ね上がります…

やっぱりエロは強さのバロメーター
「そ、それがチカラの源?」

一誠の単純で子どものような純粋さに思わず「クスクス」可愛く思えてしまいました♪

注目は巧みな駆け引きの策士アザゼルとの連携プレー。
これには最強タッグを予感してしまいました。

最後には悪魔、堕天使、天使。長らく確執状態にあった3種族の和解が成立して落ち着きを取り戻します。

一誠 頑張ったね! リアスの心情にシンクロしている私がいました。
私も段々 一誠に甘々になっているようです。

一誠の真っ直ぐな瞳を見ていると、叶えてくれそうな気持ちになってしまうのかもしれません…
自分をヒロインとした甘いロマンティックストーリーを…
無限の可能性を感じずにはいられないのでしょう♡


物珍しさも含めてでしょうか…2期より1期の方が私好みでした。少し物足りなかった部分を次回に期待することにしましょう…♪

【3期に期待すること】
・一誠を巡るヒロインのやり取り
・一誠とアザゼルのタッグ(予想)
・アザゼル先生の教え
・(おまけ)朱乃さんの私服
{/netabare}
では3期をこれからレンタルしようと思います。


大切なモノはどこにある


明日を信じるなら忘れないで


今こそさあ 命をかけて進みだす時


思いが強いほど強くなる:*゚♬

投稿 : 2024/05/04
♥ : 52

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

清々しいエロ。いくぜ、おっぱい!

さすがとしか言い様がありません。
第2期にあたりますが、評判の良かった前作同様のクオリティを維持したままキャラを拡充、ストーリーも動かしてきます。
熱血バカの主人公。
遠慮のないエロ表現への探求(特におっぱい)
妖艶でありながら明るい作風。
愛に溢れたハーレムキャラ達。

「エロくて面白い作品ない?」
と聞かれたら、近年の作品では迷わず本作を推します。
それぐらい個人的には良作と評してます^^;


言ってしまえば、中二くさい設定のバトルアニメである本作。
主人公の成長物語やハーレムを拡充していく過程などはオーソドックスな路線から外れてはいません。
悪く言えば、ありがちで意外性や面白味が不足、
良く言えば、定番で安心して見ていられる安定感。
ストーリーそのものに大きな特色はないのですが、キャラクターとコメディとエロの組み合わせが抜群に良くて、普通のハーレムバトルものの内容でありながら、非常に魅力的な作品になっています。


まずはキャラ。
バカでスケベで単純でアツい男の主人公。
行動原理は基本的にエロいことに軸足を置きながら、それでも色々と一生懸命でお人好し。相手が女だろうが男だろうが、素直にアツい想いを語れる気持ちのいいヤツ。女子達が惚れるのにも納得のいく理由がちゃんと伝わってきます。
ただ、エロいという基本路線は決してブレない、ブらさない。これがイイ。
「しょうがないなぁ、イッセーは・・・」
これで大概の事が許容されます。
本作のエロについての半分は、この女子達の半ば諦めにも似た納得のもとに行われるので、不自然なこじつけの必要がない。
エロコメ特有のしょーもなさがキャラの行動の一環に組み込まれているので、くだらないエロ展開にもっていくのがとてもスムーズです。

ハーレムについても良くできています。
多人数の女子達が主人公に好意を抱きながら駆け引きするのがハーレムですが、本作の女子達はみんな仲が良く、みんなでイッセー君が好きという状況を甘受しているので微笑ましい。
それでいて、ちゃんとヤキモチを焼く描写にも抜かりがありません。これが実にかわいい。
主人公が鈍感という設定を使わず、バカなりに立場を考えて動けなくなっているという縛りの掛け方も上手い。
女子から愛されながら、据え膳に劣情し悶絶しながらも肝心なときに手をだせない状況は、主人公のバカ正直なキャラがあってこそです。
3竦み、4竦みで焦らしたまま、関係の維持と充実が図られます。
ド助平な主人公が相手のハーレムですから、当然、気を引くためにに行われるイベントもエロさ満載。エロとのいい相乗効果が産まれています。

なんと言っても、エロ系のくせに人物好感度が高いのが魅力。
女の子達が健気で可愛く、男どもは義に厚くて真っ直ぐ。
キャラクター同士の関係も良好でオカルト研究部の「ファミリー」が素敵です。
メインヒロインは皆の主であり高貴なお姉さんキャラですが、下僕に素直に愛情を注ぐ優しい御主人様。
事情を抱えて集まったクセ者達ですが、配下の眷属の絆が明確なので感情移入もしやすいです。
義理と忠義と愛情と信頼。
色々とベタなんだけど、それが気持ちよくハマるんです、この作品には。


明るく、おバカで、爽やかで、温かくて、エロい。
そんな楽しさが詰まったバトル系アニメです。

大きな伏線をいっぱい残してあるんだから、
当然、3期があることを大いに期待してますぜ。 やるぜ、おっぱい!


【エロ成分】
パンツ  :☆☆☆
おっぱい :☆☆☆☆☆
裸    :☆☆☆☆
性行為  :☆☆☆
マニアック:☆
エロス総評:☆☆☆☆

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

67.5 17 男の娘アニメランキング17位
彼女がフラグをおられたら(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (1056)
6495人が棚に入れました
恋愛フラグ、友情フラグ、勝利フラグ、死亡フラグ。『フラグ』それは人生の岐路に立つ、大切な分岐点を示す道しるべ。ある事件以降、他人の頭に様々な『フラグ』が見えるようになった少年・旗立颯太は、その能力ゆえに他人と距離を置いてきたが、そんな彼に興味を持った美少女達とひょんなことから ひとつ屋根の下で寮生活を送ることになってしまう。次々と颯太の前に現れる、様々な美少女達との共同生活の行方は? そして、彼が目にする『フラグ』が導く先に何があるのか…

声優・キャラクター
逢坂良太、木戸衣吹、茅野愛衣、阿澄佳奈、花澤香菜、日笠陽子、諏訪彩花、悠木碧、田村ゆかり、豊崎愛生、丹下桜、久野美咲、加隈亜衣、南里侑香、日高里菜、種田梨沙
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

おそらくハーレム系で一番カオスなアニメ。

前置きとして、皆さんよく勘違いしていられるようなので・・・。
この作品の合言葉「がおがお~」じゃなくて「がをがを~」なのです!
(彼女)が(フラグ)を(おられたら)の間を取っての命名ですから、そこはちゃんと訂正していただきたい。些細なお願いです。


最近は萌え系と見せ掛けて・・・実は裏には壮大な設定が、という二重構造なラノベアニメをよく見るような、気のせいでしょうか。

萌え要素は売るための撒き餌で書きたいテーマの踏み台なのか、萌えと追求したいテーマの一挙両得なのか分かりませんが、ストーリー面では厳しい評価も致し方ないと思います。

ただ、何故かスタッフやキャストが豪華で見応えがあったのも確かです。結果的に今期では一番思い入れのある作品になりました。

あらすじ
{netabare}
死亡フラグ、恋愛フラグ、友情フラグ・・・。この世界には様々なフラグが存在している。
それらフラグを人々の頭の上に可視化できる能力をもった少年、旗立 颯太(はたて そうた)。
彼は時に人々に災厄をもたらすフラグをへし折り、時に幸福をもたらすフラグを立て、陰ながら人助けをしていた。

そんな彼の様子を不審がる人物が一人。颯太と同じ学校に通うお嬢様、菜波・K・ブレードフィールドは彼が何か他人に隠している事に勘づく。
菜波に問い詰められてフラグについて白状した颯太だが、肝心の菜波の頭の上にはフラグが見えない。

フラグが見える少年とフラグのない少女、フラグと女の子を中心に始まるイチャイチャカオスコメディ。
{/netabare}



最初はもう、全身全力のハーレムラブコメで何故か主人公にあっさり惚れるヒロイン達に囲まれる羨ましい展開です。


ヒロインだけじゃなくて、彼らの通う旗ヶ谷学園全体に漂う思い遣り、隣人愛の精神がとても素晴らしいと思いました。

全員颯太に惚れているんだけども、決して修羅場にならないように誰も悲しまないように、お互いの好意を尊重する。そんな様子はハーレム系では珍しいものでした。

主人公の颯太くん含め人の良いキャラばかりで見ていて気分が良く、ヒロインズは口癖・容姿・属性でキャラ付けしているところに加えて、フラグの属性と主人公との関係性で差別化している点は個性的でした。

死亡フラグ、という極めてネガティブな要素とは裏腹に、とても強い生命力にあふれたキャラクターの言動や行動には元気をもらえました。


キャラクターはベタながら完璧にツボを突いていて文句なしで、全員可愛く感じられるハーレムアニメは初めてでした。

誰が一番可愛いとか本当に決められない・・・声優さんもかなり豪華でしたね。ベテランから新人まで勢ぞろい、驚きです。

ちょっと並べてみました。(敬称略)
声優なんて興味ないって方のためにネタバレで閉じます。

{netabare}
ベテラン
・丹下桜(大名侍 鳴役)
・田村ゆかり(聖帝小路 美森役)

中堅?
・南里侑香(深雪・マッケンシー役)
・花澤香菜(盗賊山 恵役)
・阿澄佳奈(召喚寺 菊乃役)
・豊崎愛生(龍騎士原 月麦役)
・日笠陽子(英雄崎 凜役)

新人
・茅野愛衣(魔法ヶ沢 茜役)
・悠木碧(吟遊院 芹香役)
・久野美咲(大司教河 くるみ子役)
・木戸衣吹(菜波・K・ブレードフィールド役)
・加隈亜衣(白亜・B・ブレードフィールド役)
・諏訪彩花(忍者林 瑠璃役)


改めて見るとヒロインが多すぎる・・・・。これは半分の人数でも1クールではキツイです。
しかし原作者が声優選んだんじゃないかってぐらいどのキャラも違和感がなかったですね。キャラと声優は満点で問題なしです。
{/netabare}


肝心のお話の方ですが、OPに散りばめてある映像と各ヒロインのRPGの職業のような名字がある意味伏線ではあります。

元々複雑な設定で分かりづらいものを、1クールという尺の都合上超圧縮した結果さらにカオスになったという有様です。

あれでも順番を入れ替えたり原作と設定を変更したりして、過程はともかくオチは綺麗に迎えられた分マシな方なんではないかと思ってます。オチは、大事ですよね。

意外とダークな設定で颯太の過去エピソードも暗い話ばかり。そういう話が好きな方はどんとこいって感じかもしれませんが、個人的には気が滅入りそうでした。

最後まで完走できたのは、素晴らしいヒロインズが居たからこそです。物語的にも、視聴者的にも。

どんでん返しはそれなりに驚きでしたが、テーマはありがちなものでした。
ネタバレ解釈
{netabare}
どんな絶望の淵に瀕しても、人を信じる心と力があれば運命は変えられる。その結果絶望的だった世界線を無事危機から救うことができたのでした。
それにしても世界線とか平行世界とか仮想世界とか、正直詰め込み過ぎです・・。原作者がゲーム畑の人だからでしょうか?
{/netabare}



一番このアニメで評価したいのは可愛いキャラを構成する作画と、作品の世界を表現している音楽にあります。


作画監督・キャラクターデザインを務める金子志津枝さんはドラえもんやクレヨンしんちゃんにも関わっている凄腕のアニメーター。

アイキャッチの手描き感あるタッチのデザインとかEDで流れる各ヒロインの絵とか、もう芸術の域ですね!
ファンタジスタドールのEDで少女漫画的なうずめちゃんを手掛けたのもこの人で、こんな人が関わってくれるなんて豪勢だなあと思いながら見てました。

全編にわたって安定した作画という訳ではありませんでしたが、時たま良作画のときに見せるキャラクターの表情のなんと美しいことか。この人の描くキャラの横顔は色っぽいですよね。西田亜沙子さん系統の艶のある魅せ方のできる人です。



音楽。BGMにおいてときどきリコーダーを吹いたような不思議な音色が聴こえてきて、それがコメディパートをよりほのぼのとした雰囲気にしていました。
てっきりあずまんが大王やキョロちゃんのBGMを担当していた‘栗コーダー’さんかと思いましたが違いましたね。
橋本由香利さん・川田瑠夏さん。橋本さんがこういう音楽作るのって意外でした。


OPは悠木碧さんですが、演技のときとは全く違った歌い方に驚きました。
ハイソな感じがオシャレで、ちょっぴり電波でふんわり癒し系。とてもワクワクさせてくれます。
主題歌の話ではないですが…
{netabare}
逆に劇中歌のせりきゃんのアイドルソング「1stLove宣言」は悠木碧の本領発揮という感じでとても可愛かった!最高でした。
{/netabare}

EDは前半6人のヒロインが歌い、聴けば聴くほどこのアニメの真髄と魅力を表しているように感じられます。ゆったり元気系で、心地いい曲です。


OPを作詞しているのは藤林聖子さん、EDを作詞しているのは畑亜貴さん。どちらも有名人ですね。

歌詞の中のフラグに関する解釈において、藤林さんは“~つか全部 折っちゃえばいいじゃん♪”と折りに行く姿勢、一方畑さんは“~フラグを立てちゃおうか”と立てに行く姿勢。対照的で面白いものです。
全体的に歌詞に愛らしい表現が多く、優しい雰囲気のED「彼女がフラグを立てる理由」の方が好きでした。

あとOPを作曲・編曲しているzakbeeという方は元ロックバンドの出身というではありませんか!何やら方向性の違いで解散とのことですが、まさかこんな方向性に進むとは・・・初めて知って驚きでした。
でも、『それでも町は廻っている』のOPみたいな賑やかな感じ、とても良いと思います。


ハーレムだけでいいじゃないかと思いつつ、フラグのもっと有効な活かし方はなかったものかと思いつつ、まあ可愛かったからいいかと思わせてくれる魅惑のアニメでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

watawata さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

幕の内弁当 (松) 一丁上がり‼︎ (注意、酷評レビューです。)

あらすじ

とある海難事故以降、他人の頭上に『フラグ』が見える様になり、又、操作(折る)する事が出来る様になった主人公、旗立颯太。
※フラグとは、作中では旗の形状をしており人の運命の分岐点を指し示すものです。
その能力ゆえ、ちょいと自閉症気味になった主人公に次々と能力に興味を示した女の子がうじゃうじゃと集まってくる、そんなお話。

さて、『フラグ』と言う作品のタイトルにも付けてある重要なキーワードをいかに上手く料理し、ストーリーに組み込むのが、ポイントであるはずなのだが、フラグでの駆け引きは冒頭の数話のみ。
出てくるフラグも、死亡フラグ、勝利フラグ、恋愛フラグ、友情フラグ、と在り来たりのものばかり・・・・もっと捻り出すことが出来なかったのか?
折る過程にも一工夫の微塵も無い。一定のルールがあり視聴者が類推して楽しみ、期待を心地よく裏切る展開があれば、もう少し楽しめたのですがね。
結局やりたかったのは、純粋なハーレムのみ、フラグに纏わる軸となるエピソードは後付けで無理矢理、背骨として押し込んだとしか考えられません。
蓋を開けてみれば、自分の苦手なコテコテのハーレムもの、しかも質が低いと来たからにゃあ、一層たちが悪い。(理由は後述します。)

ストーリーの肉付け部分も、体育祭回、デート回、温泉回、水着回、学園祭回、と
まあ、定番メニューをご丁寧に節操もなくあざとく放り込んで来ます。

フラグに纏わるエピソードもかなり強引、序盤から伏線を細かく張っているのだが、興味が沸く以前に、ピクリとも食指が動く事がありませんでした。伏線を収集するにあたって、電脳空間、パラレルワールドと此方も、無理矢理、捻じ込んで来ますが、傍から見て、視聴者が喜びそうなエッセンスを取り敢えず、並べてつなげただけであり、ナンセンスの一言につきます。

そして最終話、{netabare} 主人公及びヒロインズが、バトルしている光景は、{/netabare} 非常に滑稽で、嫌な意味合いで笑いが止まりませんでした。
自分だけでしょうか、過去に同じ悪夢の作品、シャイニング・ハーツ ~幸せのパン~ を思い出したのは。視聴者の予測を悪い意味で裏切った作品と言う意味合いですがね。
結論、何がしたかったんだ?この作品は、本当に。率直な感想は以上です。

以下、主人公に対する登場人物の相関関係及び属性を簡単に分類しました。(Wikipediaより名前のみ抜粋しましのでご了承下さいませ。)


1・菜波・K・ブレードフィールド(ななみ・ナイト・ブレードフィールド)
姫属性その1
{netabare}姉属性その1(実姉){/netabare}

塩ジャケ
天ぷら えび

2・白亜・B・ブレードフィールド(はくあ・バーサーカー・ブレードフィールド)
姫属性その2
{netabare}妹属性その1(実妹){/netabare}

サーモンのタルタルソース
鶏のから揚げ


3・魔法ヶ沢 茜(まほうがさわ あかね)
お嬢様属性

かまぼこ

4・召喚寺 菊乃(しょうかんじ きくの)
幼馴染属性その1
姉属性その2(偽姉)

イカリングフライ
天ぷら いか

5・盗賊山 恵(とうぞくやま めぐむ)
男の娘属性

こんにゃく

6・龍騎士原 月麦(りゅうきしばら つむぎ)
婆様属性

梅干し

7・聖帝小路 美森(せいていこうじ みもり)
生徒会長属性

里芋の煮物

8・英雄崎 凜(えいゆうざき りん)
幼馴染属性その2

オニオンリングフライ

9・忍者林 瑠璃(にんじゃばやし るり)
ロボ属性

バラン(緑色のプラスチック製の葉)

10・深雪・マッケンシー(みゆき・マッケンシー)
女教師属性

大根の煮物

11・大名侍 鳴(だいみょうざむらい めい)
謎属性

キヌサヤ

12・大司教河 くるみ子(だいしきょうがわ くるみこ)
妹属性その2(偽妹)

鶏の照り焼き

13・吟遊院 芹香(ぎんゆういん せりか)
アイドル属性

玉子焼き

こうして並べてると、たかが1クール12話の作品に13人のヒロイン・・・1話につき1人以上の登場・・・まあよくも詰め込んだものだろうと、感心を通り越して呆れてしまうレベルです。

参考までに(全然参考ではありませんがw)

メインストーリー→白飯
体育祭回→おむすび
デート回→炊き込みご飯
温泉回→麦飯
水着回→キビ飯
学園祭回→赤飯



キャラクター(惣菜)の隙が無く且つ、あざとい配置。軸となるべきストーリー及びサイドストーリー(ご飯)から、さながら、綺麗に惣菜を並べられ、主菜(ご飯)も盛りだくさんな幕の内弁当の様である。

幕の内弁当は美味しく万人受けするのだが、毎日食するには難がある。単純に飽きてしまうからである。(この作品においては、惣菜及びご飯が過剰に重複している為輪をかけて飽きやすく、完食するのも一苦労)意図的にバランスが異常に調節されている料理は得てしてその様なものである。時にはストレスなく食べるジャンクフード、ファーストフードをおり混ぜる食生活の方が個人的には精神衛生上遥かに健全でしょう。

世間の一般的な幕の内弁当(梅)の相場が598円から類推すると、さながら声優陣のみ上質(豪華)である事から、幕の内弁当(松)798円と言った所でしょうか。


さて、ここまでレビューを読んで下さった皆様、


幕の内弁当 (松) 一丁上がり‼︎


ただし、一日ほど賞味期限が切れていますがね。


でわでわ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

がをがを!

 ライトノベル原作、ハイテンションコメディ系ハーレム萌えアニメ。
かなりぶっとんだノリで、常軌を逸した思考回路の女の子が大量に登場するということで、
最近のでいうと「中妹」「俺修羅」らへん近いタイプだと思うが一番近いのは「脳コメ」かなぁ。
これらのよくあるハーレムものとの違いは、ヒロイン同士で敵対しないこと。
みんなで輪になって主人公を甘やかす、だだ甘ハーレムである。逆に主人公が疎外感あるレベル。

■作風と主人公の性格のミスマッチ
 前述のように、もりもり登場してくる女の子たちはちょっと痛いギャグ萌え系ばかりなのだけれど、
それと全く噛み合わない主人公の冷めきったシリアス気質が、妙な温度差を生む作品であった。
どこぞのロボットアニメにでも出ていた方が合いそうなほど真顔の主人公なのだ。

シリアスアニメでギャグキャラがでしゃばってたら空気読めと言われるだろうが、
それに同じくギャグアニメでシリアスキャラが冷静なリアクションしか取らないのも大概場違いである。
作風的にどうみてもギャグがホームにしか見えないので、主人公のシリアスが誰得のアウェイ感。

■フラグが見える能力!
 「見えるフラグをバキバキ折っていく」みたいな設定だったら面白いなと思っていたんだけど、
展開内容的にはハイテンションギャグの方向にセンスが注がれていた。
"死亡フラグ"というある種のテンプレ設定をメタ的に取り入れた発想は新しいのに、
流れはテンプレの範疇から脱しないというのも勿体ない話。
設定やコンセプトの面白みはあったものの、それらは物語を進行するためのツールに過ぎなかった。

この作品の大部分で本領発揮していたのは無数の女子たちによる有無を言わさぬ甘やかしであった。

■愛に満たされて
 ハーレムラブコメと称されて、実際に主人公に複数の女の子から好意を向けられるわけだけど、
この感情は恋愛的なラブじゃなくて、どちらかというと親が子どもに向けるかのような慈愛ではないか。
ラブのあるコメディであることは確かなのだけど、いわゆる恋愛沙汰のラブコメじゃないという。
皆で一人の存在を慈しむようにして愛でるがために、争いも起きない。
このある種、一段階上の懐の深い愛情というものが他の作品にはない空気感を生んでいるようにも思う。

恋愛感情というのは良くも悪くも本人の感情が先立っているので、相手が見えていないことも多い。
しかしこの慈しむような感情は、相手を理解した上で優しく包み込むようにして大事にする姿勢である。
これは見方によっては、恋愛は対等な立場による個々の感情だけど、慈愛は上から目線ともとれる。
実はこれが理由で主人公とその他の女の子たちとの温度差が顕著に感じられるのではないか。

この作品は恋愛とかハーレム的なことより、家族愛とか隣人愛的なものを描きたかったのかな、と思う。
ハイテンションギャグも誰得シリアスも延長線上にはそれがあるのかな、と振り返ってみればそう感じる。
荒唐無稽なギャグ萌えアニメだとばかり思っていたのだけれど、
その点ではストーリーもキャラクターもまったくぶれてないんだなと感心。

■脳が溶けるよ!OP
 そもそもこのアニメに惹かれたきっかけは楽曲「クピドゥレビュー」擁するオープニングだった。
ファンシーな映像も相まって、軽快なリズムとキュートなメロディに心掴まれ、高い中毒性を誇る。
見るアニメ間違えたかとシリアス展開しててもこの曲が流れると「あ、がをられ始まったな」と感じる。
一体誰が歌ってるのかと思ったら、悠木碧のクレジット。碧ちゃんすげええ、とまた魅了された。
そして作中キャラとしても登場すると知って期待してたのだけど、でてくるのだいぶ終盤だった。

■キャラ良かった
 湯水のように溢れ出すヒロインたちだけど、なかなかキャラは良かった。
冷静に考えるとこれをよく1クールでまとめたまとめたもんだ。
以下何名かに雑なコメント。

・菜波:初見じゃ口調でめっちゃ際立ってたのに、性格的に他が奔放すぎて至極常識人。はみご可愛い。
・魔法ヶ沢 茜さん:ちなうんですちなうんです!で一世を風靡した。
・めぐむ:女子ネタ→ガーンのネタが毎度わかってても安定しておもろかった。
・凜くん:はがないのオマージュっぽくて笑った。
・生徒会長:唐突なチョロインで吹いたけどすごく良い人、ゆかりんっぽくていいキャラだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

63.7 18 男の娘アニメランキング18位
俺、ツインテールになります。(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (647)
3899人が棚に入れました
少女向けの髪型「ツインテール」をこよなく愛する高校1年生男子・観束総二は、ある日突然、異世界からやって来た美少女・トゥアールからツインテールの幼女戦士「テイルレッド」に変身する力を授けられる。属性力(エレメーラ)を糧とする異世界の怪物・エレメリアンによって世界のツインテールが危機にさらされる。空想装甲(テイルギア)を纏い、彼(?)は地球のツインテールを平和を守るため、幼馴染の津辺愛香が変身するツインテール戦士「テイルブルー」と共に、敵に立ち向かうのだった。

声優・キャラクター
島﨑信長、相坂優歌、赤﨑千夏、内田真礼、上坂すみれ、日笠陽子、五十嵐裕美、M・A・O
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

属性系クソアニメ。「ツインテールが、俺の“文学”だ!!」

制作はプロダクションアイムスで原作はライトノベルです。
ジャンルはバトルアクション・ラブコメ・SFです。


ツインテールを異常に愛する高校生の三束総二。
彼の前に異世界からやってきた美少女・トゥアールが現れて奇妙なブレスレットを託され、ツインテールの危機だと聞かされる。
すると町に“属性力”を奪うことで生存しているアルティメギルたちが襲来し、総二はツインテールを守るために変身して戦うことになる。


「ツインテール」という属性を題材にした作品。
世界観や主要設定はラノベのそれですけれど、ストーリー展開やバトルシーンの熱さはまるで特撮系のコミカライズのよう
ラブコメ要素よりもギャグ要素が強い点も、それを引き立てていますね。
敵のキャラ立ちについては素晴らしいの一言。
「何でこんな外れのない変態キャラを生み出せるのか」と真面目に思いましたw
私のお気に入りはタイトルにもありますけど、“文学属性”のオウルギルティ。
彼の登場回は死ぬほど笑った。
冒頭のアレは反則だろw

{netabare}まあ一番笑ったのは会長の「えろほん」の言い方だったりしますがw
「えろほん」を「え↑ろ↓ふぉん」という、「i phone」風の発音でいうのが笑えるw
赤崎さんはアクの強い役をやらせたら、女性若手No.1でしょう。(男性若手ならば松岡さん)
あと内田さんは純粋なギャグキャラをやらせたら女性若手ではNo.1とも思っているw{/netabare}

味方陣も魅力的なキャラが多かったです。
主人公のツインテールバカっぷりも突き抜けていて良し。
ギャグはやはり突き抜けているのが大事です。
既読組の皆さんから見るとストーリーが高速らしいですが、私は全然気にならなかったけどね。
「のうコメ」みたいなノリで見ていたのでw


本作の感想を書くうえで、作画はやはり触れなければなりません…。
近年にしてはレベルの低いクソ作画w
作画が残念だと成り立たないタイプの作品ではないですが、それでも気になりました。
海外に丸投げした回の作画は、ホントに「うーん」って感じ。
作画もある程度はやはり重要。
加えて中盤は演出も不自然なものが多くあり、結構気になりました。
掛け合いのリズムが明らかに悪くなっていたし。

もう一点触れるべきは男性声優陣の豪華さでしょう。
女性声優が豪華だと思うことはままありますが、男性声優は近年だと珍しい気が。
{netabare}「ツインテール」のCVが池田秀一ですよ?
笑うしかないでしょw {/netabare}


総括して、良いクソアニメというアンビヴァレント。
作画が良ければもっと好評価だったでしょう。
でも十分に笑わせて頂いたので満足していますw


以下私の大まかな属性力(超駄文)。
{netabare}○金髪
“髪”に関する属性だと私はこれです。
オプションで巨乳属性+お姉さん属性になると役満になりますw
「ARIA」アリシアさん、「まどマギ」マミさん、「みなみけ」ハルカ姉さま、「咲」キャップetc。
「ひだまり」宮ちゃんもこれにギリギリ属するか?
単純に金髪なら「IS」シャルも大好きだし…。
あっそうそう、「アイマス」ミキミキも好きだよ?w

○百合
最近はこれについて言及しまくっている気がする。
マジで私、救いようがないほどに百合厨なんですよw
もともと百合漫画が大好きでアニメに入ったのですが、だんだん酷くなってきている…。
日常系萌えアニメばかり見過ぎて、“ソフト百合”にも対応してしまった“ハイブリット百合萌え厨”にw
もともとは“少女漫画系百合厨”だったのですが嗜好がより残念な方向へ進化。
そうそう、百合が苦手って人もかなりいますよね~。
同性愛に嫌悪感抱く人はやっぱり多いと、あにこれ来てから学びましたw
でも私は大好きだと、心から叫びたいですw

○ロリ
「お姉さんが好きでロリも好きってどういうことだよ」って話ですがw
厳密に言うと、私は妹萌えではありません。
年下が好きっていうわけではないのですね。
ロリという神聖さを持つ天使の偶像を崇拝することに意義があるのです。
そもそもロリというものは、内なる純潔さが滲み出ているとい(ry {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦隊ヒーローものにあるべき要素が紳士の嗜みと共にしっかり盛り込まれている。

原作知らず。

これは酷い(称賛)。酷すぎる(礼賛)。大満足です。
心に燦めく「属性」をお持ちの紳士淑女すべてにお薦めします。

ヒーローものの皮を被ったおばか全振りのギャグアニメとして、十分楽しめると思います。

少々前にhaigaさんのレビューで存在を知り、いつかは見たいと思っていた作品。Amazonプライムで発見し、ほぼ一気観。アマプラでは修正版とのことで、放送当時問題視された「作画が溶ける」状況は改善しているとのこと。後半、作画面が怪しいところは散見されましたが見るに堪えないということはありませんでした。

困ったことに、戦隊ヒーローものとしてしっかりしています。驚くほどしっかりしています。変身バンクもなかなか格好いい。戦闘シーンは気合いの乗ったアニメーションです。必殺技もかなり格好いい(絵的には)。増えていく仲間、徐々にインフレしていく敵の強さ(設定上、実質的には変化なし)、いいです。土壇場奇跡のパワーアップは胸熱展開の王道です。うっかりしてると格好良さに痺れることも・・・

でも、その全てが乗っかる前提が酷い。結果として格好良さに痺れると同時に爆笑せざるを得ません。エロとは違う、下ネタ寄りの全力お馬鹿。

この世界のヒーロー・敵の行動原理も強さも全て「属性力」に由来する。それは、ツインテだったりうなじだったり、男の娘だったり。。。それぞれが愛してやまないもの。それを愛する想いの強さ、想いの力(たぶん)。敵はその属性力を人類から奪い取るためにやってきた。我らがヒーロー達は自らの属性を守るため属性そのものを武器にかえて敵と戦う。


なんだこりゃ。

終盤の展開は少々疑問なところもあります。後半~終盤にかけての息切れ感もあります。シチュエーションと敵キャラのキャスティング(と、言わせる台詞)で楽しむ作品ということかもしれません。実際面白かったです。敵キャラがやられるときのセリフ(叫び)がまた、心に響くんだなぁ(理解できるとは言っていない)。結果的に主人公を中心としたハーレム構成になります。ですが、それほどドロドロしてないので僕としてはまぁよしです。

個人的に好きなのは{netabare}5話で出てきたザリガニっぽい敵。敵の「属性掛け合わせ」の説明に笑いましたし、なにより、彼の決めぜりふが素敵すぎる「{netabare}うなじを見るためだけにどれだけの研鑽を積んできたと思っているぅー(迫真){/netabare}」。

ヒーロー側では生徒会長・イエローが楽しい。彼女自身の属性(M&露出(?)属性)を体現する技が・・・重装歩兵(アーマーパーツはそれぞれ砲・銃撃武器)のような出で立ちなのに、砲撃のたびにアーマーパージで露出度を上げ、最後はフルパージしたアーマーを合体させて巨大な銃を作り&ぶっ放し、自らにその銃撃を当てることでの加速キック(これが必殺技)。。。わけわからんけど、なんかニヤッとしちゃった。
{/netabare}

[2020/08/24 v1]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

属性を熱く語るベテラン声優陣が(`・ω・´)b

ツインテールをこよなく愛する主人公が
仲間と共に地球を守る変身アクションもの。
全12話。
ラノベ原作。(未読)


属性をメインに繰り広げられる
正義と悪のバトルが中心のストーリー。
まぁ……バカげた戦いですが
当人たちは至ってマジメですw

リアルでもこんな論争が行われてそうだが(;´∀`)
論争ならまだしも殴り合いなどは止めましょうねw

さて
変身アクションものと書きましたが
最終的にギャグものとして視聴してましたw
アクションも悪くはなかったですが
個性的で充実しているキャラたちの笑いに
引っ張られた感じです( ´艸`)ププ
いや~「属性」って挙げればキリがないですねww

視聴した方には多い意見だと思いますが
中盤より見受けられる作画の崩壊が目に余りました。
美少女を扱う作品としては致命的な欠点に…
ギャグ要素に助けられた感が強いですかね(^^;)

メインキャラを演じている女性声優陣が
自分の好きな『中二病でも恋がしたい!』と
被っていたので期待しつつ注目。
当然ですが、キャラが違えば声も変わるもの。
中二病とは違った演技でキャラの魅力を
引き出していたと思います。
さすがは『声優』と改めて感心しました♪

また、脇・敵キャラを演じる声優陣が豪華です!
大物やら渋いベテラン声優まで多数。
ギャグからバトルまで幅広い演技力はさすがです。

完全な蛇足になりますが
白衣をまとい博士的なポジションの
トゥアールを演じている内田真礼。
彼女は同じような役どころを『アキバレンジャー』
という実写ものでも演じていましたねw
初めて内田真礼を認識した作品、懐かしいですw


2期あるんでしょうか??
色(味方)が増えたりするんですかねw
作画さえしっかりしていれば悪くないと思うので
期待して待ちたいと思います(*´∀`*)ノ






《キャスト》

観束 総二(CV.島﨑信長)
テイルレッド(CV.上坂すみれ)
トゥアール(CV.内田真礼)
津辺愛香/テイルブルー(CV.愛坂優歌)
神堂慧理那/テイルイエロー(CV.赤﨑千夏)
イースナ/テイルブラック(CV.日笠陽子)
観束 未春(CV.五十嵐裕美)
桜川 尊(CV.M・A・O)
神堂 慧夢(CV.井上喜久子)
メガ・ネプチューン=Mk.Ⅱ(CV.田村ゆかり)
ドラグギルディ(CV.稲田徹)
アラクネギルディ(CV.速水奨)



《主題歌》

OP
『ギミー!レボリューション』/内田真礼
ED
『ツインテール・ドリーマー!』/ツインテイルズ
                  テイルレッド(CV.上坂すみれ)
                  テイルブルー(CV.愛坂優歌)
                  テイルイエロー(CV.赤﨑千夏)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 55

77.6 19 男の娘アニメランキング19位
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (2138)
11063人が棚に入れました
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

放たれた希望への弾丸

学園に監禁されそこから脱出するには誰かを殺さなければならないというルールの中
生存と脱出をかけたサバイバルのようです。

「あら?思っていたのと違うんだ…」というのが第一印象。
ゲームもやった事は無いですが裁判物だと思っていました。(^_^;)

映画などで散々観てきた監禁シチュエーションではありますが
ミステリーは好物なので楽しめそう。
…って思ってたのですが、絵が子供向けっぽいのと色々と雑に感じる所があり気になります。
不安を感じつつも観るつもりですけどね。

でもこれゲームやりたい人にはネタバレになっちゃいますよね。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。
ダンガンロンパは特に推理物なので次の話を観た後に前話の予想を覗く事をお勧めします。

※1話感想(ちょい批判的){netabare}
不安な点、気になる点を書いておきます。

まず入学案内の手紙は当選詐欺の手口でコレを信じて学校に来てしまう
主人公の推理力や想像力の無さでやや期待値ダウン。
今後色々論破していくなら推理入薦でいいんじゃないの!?
DVDにしろ加工を疑わない者ばかりではレベルの低い推理合戦になりそう。
観ている者の期待を高め心を掴んで欲しいのに…これから推理バトルやるんでしょ!?
無能な感じにしてしまっては説得力が無くなってしまいます。
優秀な者同士の論破バトルが観たいという思いが強すぎたのかもしれませんけど…。

監禁場所が学園というのも矛盾含みです。
希望や能力のある高校生を集めたかったのでしょうけど
この制度で今までどうやって運営されてきたのでしょうか?
一流高校ってその評判どこから来てるの?通学や卒業した人居るの?卒業生犯罪者なの?
脅迫して殺し合いさせるのに学園の必要性があるの?
…等々、機能していない(と思われる)学園を舞台にすることに疑問を感じています。

監禁にしてもファンタジーとリアルが混同しててすんなり飲めません。
モノクマの存在や意識を失わせる術に食べ物が自動補充されるというファンタジーがあるのに
鉄をふんだんに使った監禁がミスマッチです。
外に出たはずなのにまた中に戻っているとか
ファンタジーに統一した方が余計なことを考えず本筋に入り込めます。
おかげで鉄格子は研磨材と糸使えとか、鉄板のネジ回す事やらシャッター等の隙間やら
リアルに脱出する方法につい頭が行ってしまいました。

モノクマの言動も最初は不自由無くゆっくり過ごせそうな事を言っておきながら
わずか三日で脅しにかかるなど勝手が過ぎます。
殺し合いをしない選択肢を提示した意味が分かりません。
最初から殺し合いさせるのが目的ならそういえばいいのに。

苗木くんが学園に入った瞬間に意識を失ってましたけどコレも心配の一つ
【予想】{netabare}大オチ夢オチになったりしませんか!?{/netabare}

…等々、不満や不安が尽きませんがミステリー好きの性(さが)
たとえB級C級だろうと最後まで観てしまうと思います。
何か仕掛けがあって今の疑問点が飛ぶようになれば嬉しいのですが。

色々と不満を書いていますが折角のミステリー。推理して楽しみます。
【予想】全体像について{netabare}
以降、的外れかもしれませんが考えて遊んでみます。

推理の前に邪魔なファンタジーをとりあえず潰します。
ファンタジーが強すぎると何でもありになってしまい推論が成り立ちませんから。
それにこの作品はファンタジーが「ある」と思わせておいて「ない」作品だと推測しています。

「モノクマ」はロボット。クマ型ロボット。声がロボット。僕、ロ・ボ・ツ・ト~。
「苗木が学園に足を踏み入れた瞬間、意識を失った」のは薬品か何かのせい。
「密室のはずが食べ物が自動で補充される」は誰かが夜時間に補充しているから。
として置きます。

<舞台について>
第一印象では批判していますが
推論としてはここが学園だと思わせておいて学園ではないと思っています。
窓を鉄板で細工しているのは外を見せない為でもあると思います。
学園は学園で存在していて校門等で15人をさらい、
別の場所に監禁しているのではないかと思っています。

<黒幕について>
モノクマをロボットとするとそれを動かしている者が存在します。
クローズドサークルのセオリーでもありますが
実はこの15人の中に黒幕が居るのではないか?と疑っているので整理しておきます。
(現時点で怪しい者には印を付けておきます。◎○▲△ の順で怪しい。)
 苗木 主人公
◎サヤカ アイドル
△キョウコ ???
 ヤスヒロ 占い師
 ヒフミ 同人作家
 キヨタカ 風紀委員
 ジュンコ ギャル
○チヒロ プログラマー
▲セレスティア ギャンブラー
 モンド 暴走族
 レオン 野球選手
 アオイ スイマー
 サクラ 格闘家
 トウコ 文学少女
△ビャクヤ 御曹司
△この中にいない

◎のサヤカはいわゆる「犯人はヤス」のパターン。
関わりの薄い主人公を覚えていたり助手になると言い出したり心を読む発言も怪しい。
主人公が寝ている間に何かしてそうな気もします。
○のチヒロはプログラマーでモノクマを動かす仕掛けも作れそうなのと
「冷蔵庫でモノクマと会った」というのがどうも嘘くさいので。
▲のセレスティアはギャンブラーで心理を読むのが得意そうだし
仕掛けなどの技術もありそうだし夜は外出禁止という提案をしているので。
△のキョウコは如何にも怪しい謎の人物。
主人公とライバルにもなりそうですがやはり謎。
モノクマが爆弾だと気づいたのはグルで知っていた可能性もあります。
今後参加者たちをミスリードさせる存在かも。
ただ怪しすぎるので逆に△止まりです。
△のビャクヤはお金で物と人を動かすだけの力がありそうだから。
△のこの中にいないは国家や他の組織絡みの犯行もありそうなので。
政府公認の超特権的な学園って言ってますし。
一応、主人公が犯人説も疑いましたが(実は超高校級の嘘つきとか)今の段階では薄いです。

共犯や他の可能性ももちろんありますが第一印象ではこんなところです。
普通にモノクマが黒幕って事もあり考え損になるかもしれないですが。(^_^;)

<DVDについて>
どの人のDVDも画像加工だと思いますが、加工でも気分は悪いし不安にもなるでしょうね。
個人情報なども知られている訳ですし。
その人物の大事な物を傷つける内容になっていると推測できます。
苗木は家族でしたが他の人はまた違いそうです。
サヤカはスキャンダル的なもので公表されるとアイドルの道が絶たれる物でしょうか?
さすがにまだ具体的には読めませんが他メンバーの物もあわせて
今後、観進めながら絞り込んで行こうと思います。


来週からは一つ一つ事件が起きそうなので各個予想出来そうならば色々してみたいと思います。
30分の中で解決まで至る様なら予想は無理ですが、次週に続くパターンなら出来そうです。
{/netabare}
{/netabare}

※2話感想{netabare}
1話感想で無能な主人公が納得いかないって事を書きましたが
『幸運』というスキルを持っている様なのでこの点は腑に落ちてきました。
雑に感じた設定にも仕掛けがありそうで不安も和らいでは来ています。
ちょっと気絶体質なので後々ご都合あわされそうなのは心配ですけど。

{netabare}第一印象で黒幕かな?と思っていたサヤカちゃん{/netabare}が殺されちゃったのは意外でした。
考えすぎたかな?
キャラにまだ感情移入していないのとピンクの血とか演出面で怖くないので
あまりドキドキ出来なかったんですが万人が観られる(遊べる)様にしてるのだと思うので
仕方ないですかね。
個人的にはもう少し刺激が欲しいですけど。

今後も推理は出来そうな展開なので考えながら楽しんで観られそうです。

早速推理します(自分で推理したい人は解決後に開いてね)
【予想】{netabare}
被害者:マイゾノサヤカ
死亡時刻:午前一時半頃
発見場所:苗木の部屋のシャワー室
凶器:包丁
アイテム:Yシャツの燃えカス、ガラスの欠片、金箔の模造刀、「11037」のメッセージ

校則違反で処刑:エノシマジュンコ

とりあえずヒントや気になっている点を羅列し考察
(※)=メッセージにて情報提供いただいたものです。
・メンバー分け
 規則正しい=キヨタカ、チヒロ、サクラ、アオイ
 ややルーズ=モンド、ヒフミ、ジュンコ
 自己中マイペース=ヤスヒロ、セレスティア、レオン、トウコ、ビャクヤ
・部屋交換
 サヤカが部屋交換を申し出たことには疑念あり。
 最初、殴られ気を失った苗木を看病している時に
 部屋の鍵&プレートを自分のとすり替えたと推測したけど行き詰まりました。
 でも何か部屋に細工をしておいたのかも。建て付け悪くしたのサヤカかな?
 間取り同じなのも引っかかるんだけどな。
・部屋で争った痕
 どうやら大立ち回りしてますが物音とか悲鳴とか隣室でも気付かなかったのか?
 隣は苗木とキョウコ。
 (※ゲームでは防音は完璧という設定がある様です。)
 不自然な荒れ方なので後から犯人がつけたものかも。
・シャワー室は苗木の部屋だけ建て付けが悪い&女子部屋は鍵付き
 苗木とサヤカしかこの事実は知らないので
 サヤカを襲った犯人はシャワー室に鍵が掛かると思い込み
 慌てたりこの部屋を女子部屋だと勘違いした可能性はある。
・血痕はほぼシャワー室
 他の場所で殺されて遺体を持って来たわけでは無さそう。
 発見現場=殺害現場と考えて良さそう。
・朝、食堂に入って来たエノシマジュンコの印象が違う?
 ほぼ同じ目の色で色白のサヤカの変装を疑いましたがどっちにしろ死んでます。
 ただ犯行時入れ替わっていた可能性はあるかも。声色の矛盾はあるけど。
 また、元々ココに来ていたジュンコが本物ではなかった可能性もあります。
・朝、食堂に入って来たヤスヒロは玉を持っていなかった
 アイテムのガラスの欠片と関係があるのか?
 いつも持ち歩いて居るとも限らないが以降も登場していない。
・ダイイングメッセージ「11037」
 メモに書いて逆さにしてみたんですが
 「LEOII」二番目の1は逆にハネていてそれを考慮すると
 「LEON」に見えてきます。
・右手骨折&打撃痕
 右手が骨折しているのでダイイングメッセージは左手で書いています。
 壁を背にして書いていれば文字が逆さまでも自然。
 打撃はバットかアイテムを重視するとガラス玉をYシャツにくるみ殴打かな。
 工具の中にハンマーもあったけど刀相手だと厳しいかな。
・凶器包丁&Yシャツ燃えカス、ガラスの欠片、金箔の模造刀
 包丁はキッチンからか? 初日にチヒロが最初に入っているが誰でも利用可能。
 刀は各部屋なのか苗木の部屋のみか不明。
 (※ゲームでは体育館から持って来る様です。)
 苗木も凶器だと認識していて本物だと思ったがアイテム発見の時は模造刀となっている。
 Yシャツ着ていたのはビャクヤ、ヤスヒロ、ヒフミ。
 ガラスはヤスヒロの玉?
 Yシャツと玉はトラッシュルームで発見。
 トラッシュルーム=ゴミ処理&掃除用具部屋だと思われる。
・何故かプレートが交換されている
 プレートが着脱可能として
 苗木がサヤカの部屋に入る夜10時には確認して入ったハズなので
 そこから朝7時までに替えられている。
 第三者が替える必要性もないしサヤカが何らかの理由で交換したのかな?
 サヤカはプレートを交換し誰かを招き入れたのかも。
・キョウコが見たのはメモ帳?何を見た?
 切ってめくれるメモみたいです。何か書いた跡があったのかな?
 ドアを閉めたままだから誰かが訪ねてきた時
 ドアの隙間から誰かと手紙のやり取りでもしたのかな?
・苗木がゴミ箱に捨てた張り紙
 ゴミ入れが空では無かったことが何か気になる…。
・サヤカの部屋を開けようとした音や気配
 誰かがサヤカに揺さぶりをかけている?サヤカの狂言?
・ドアの施錠
 サヤカは絶対開けないと言っていた。どうやって開けさせたのか?
・夜時間は水道停止
 何故水だけ?夜時間はシャワー室を開けさせないため?
 タンクの水で一度は流せるけど下痢とかしたらトイレどうすんの?(^_^;)
・エノシマジュンコの死亡確認
 派手に死んでしまった様ですが誰かちゃんと確認したのかな?
 あまりにもファンタジックな死に方なのでにわかに信じられなくて。
 盾が槍で死ぬのも…意味ありげで。次回死体が消えたりしないですかね?
 (※ゲームでは間違いなく死んでいると表示される様です)
 ファンタジーも認めて行くしかないかな。

【最終推論】
うーん難しい。ダイイングメッセージでレオンが犯人だと分かりつつも
辻褄合わなくて参りました何度も更新してすいませんでした。
苗木とサヤカ鍵交換説、サヤカとジュンコ入れ替わり説、あえてのヤスヒロ犯人説等
全て迷宮入りしました。(ここにも一時書いてましたが見づらいので消しました)
紆余曲折、色々考えた結果一応こうなりました。

策謀してそうなのはサヤカ、実行はレオン、ガラス玉はヤスヒロの物として推理しています。

元々殺人を計画していたのはサヤカ。
部屋交換は疑いを苗木に向けるため。
夜時間にプレートを交換しヤスヒロの部屋の前へ。
「怖いので占いに来て」と相談しサヤカのプレートになった苗木の部屋に入る。
占いをした所サヤカの死が見え驚き何も言えずヤスヒロはそそくさと部屋に戻ってしまう。
隙を見て殺そうとしていたサヤカはタイミングを失う。
ヤスヒロは命拾いするがこの時に玉を持ち忘れる。
失敗したサヤカは次にレオンの部屋の前へ。
「怖いから一緒に寝て」とアイドルの色気も使い部屋に誘う。
部屋に入れ安心させ無防備になった所を刀で斬り掛かるが模造刀だったため致命傷にならず。
予備に用意した包丁で再度襲うが
レオンは部屋にあったガラス玉を投げつけ(剛速球)右手を骨折させ包丁を奪う。
サヤカは結局反撃されて瀕死でシャワー室に逃げ込む。
扉に鍵が掛かったと思ったレオンは開けるのに手間取る。
その間にサヤカはダイイングメッセージを書く。
扉が開いた時にはサヤカは絶命していた。
水が出なかったため返り血などは衣服で拭きトラッシュルームへ向かいシャツや玉を処分。
そして部屋に戻った。

補足:なぜターゲットがヤスヒロとレオンなのかというと
1話目のBパートで映った間取りと態度から推測。
プレートを取り替えても部屋の位置を覚えている者にはバレてしまうので
覚えていなさそうな者がターゲット。
部屋が遠いのはヒフミ、ヤスヒロ、レオン、サクラ。
(遠い順。少しだけ映った似顔絵で判断してるので違ったらすいません。)
ただしサクラは倒れた苗木を運び込んでいるので除外。
ヒフミはややルーズな性格の分類なのと
同人作家なので三次元アイドルには隙を見せないかも知れないので微妙。
ヤスヒロは1話目の探索の時雑誌を読んでいて真面目に探索していないので第一候補。
朝遅刻して「道に迷っただけだべ」と言うくらいですし。
同様の性格(自己中マイペース)のレオンが第二候補。
尚、サヤカが犯行に成功していればプレートは再度戻していたと思われます。

…ってな感じだと推理。ほぼ全部のヒント繋ぐとこんな感じ。
強引にこじつけてツッコミ所があるのは分かってます。(^。^;)
特にヤスヒロ関連がしっくり来てませんがもうコレじゃないと辻褄合わないし。
アニメもスローや停止使って観てこれ以上の推理は現時点では無理。(×_×;)
外れても推理しきった感があるので満足です。
書き足すうちにどんどん長文になってしまいましたが読んでくれた人はありがとう。
{/netabare}
{/netabare}

※3話感想{netabare}
裁判が始まりました。
時折ゲームっぽい感じを見せつつも
キョウコが冷静な進行役となり淀み無く淡々と流れていました。(内容は別記します)
犯人の動揺っぷりは少し滑稽でした。アホ何回言ったんだろうか?
そして処刑は想像力を掻き立てる描写で怖かったです。
公開処刑になっているので目の当たりにしたメンバーにも
かなりの恐怖が植え付けられたと思います。
この後のどうなるか楽しみです。

推理に関しては裁判をしながら組み上がる形なので
「犯人は○○」「トリックは○○」という部品、個々を推理して楽しむのが良さそうです。
でも個人的には点を線で結び推論を組み立てて遊ぶのが好きなので
今後もスタイルを変えずに推理します。

【自分の推理と事件を検証・考察】{netabare}
部分的にはかなり的中したと思いますが組み上がりが異なりました。
『凶器の包丁』は単に夜時間に取りに行ったと思っていたんですが
夜時間は調理場には入れないのかな?
それにしてもここは目撃されてはいけない所では?
『刀で斬りつけたが模造刀だった』というのはそこそこ自信のある推理だったので外れて残念。
苗木が「凶器」と言っていたので勝手にピンと来てしまいました。
この犯行が失敗したのはサヤカに何か誤算があったからだと思っていたのですが
計画通りなのに失敗しているのが謎で彼女に迷いがありすぎます。
『ヤスヒロの玉がなぜレオンに渡ったのか?』は、かなり引っかかっていて
私自身もサヤカが二人も招き入れる事には違和感がありつつもあんな推理になっています。
コレも今回の推理の要でしたので、サラッと流されているのが納得行きません。
『ダイイングメッセージ』は刺された後も暫く生きていたからこそ書けたんだと思ったので
刺された後にシャワー室に入ったと予想しましたが外れています。
どうも正解だとメッセージを残す暇が無いような気がするんですが…。
またレオンは工具を持ち歩いていたのでしょうか?
部屋に取りに帰ったのでしょうか? どちらにしろ不自然です。
ドライバーを使用した痕跡って分かる物なのかも疑問。
それにこの時点で立場は逆転していてレオンに脅威が差し迫っていません。
わざわざ殺害にまで至らなくとも良い気がします。
これでは殺意のある過剰防衛になっています。
『トラッシュルーム』は軽視してしまいました。
玉を投げる理由と場所が違っていました。
この点は完全に外れましたがヒントとしてもう少し描写して欲しかったです。
『なぜレオンを狙ったのか?』と言う説明も欲しかったです。
心の中で「部屋の位置を把握していない」&「アイドルの魅力に掛かりやすい」
人物だったとしておきます。
あと、『夜時間は水が出ない』というのは何だったでしょうか?
今後の事件への伏線なのかな?

正解自体、聞かされてもしっくり来ず微妙な所がありますし
私の推理も当たりか外れかは微妙ですが推理し尽くせた事で満足しています。
また次の事件も推理したいと思います。
{/netabare}
傾向としては
・無駄ゴマ無駄セリフは少な目、ヒントはちりばめられている。
・特に捜査開始~BGM中は細部までチェック。
・出てきたアイテムは全て消化する。
・超高校級○○の特徴は使う。
・メインのトリックや犯人ありきで細部はやや強引な所も見られる。
という感じでしょうか。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今度はチヒロちゃんが殺害されました。一番平和的でしたが容赦ないですね。

とりあえず推理します。(自分で推理する人は解決後に開いてね)
※【予想】{netabare}
被害者:フジサキチヒロ
死亡時刻:午前(午後)二時頃
 苗木は「午前」と言っているが手帳の表記は『午後』…どっちなんだ!?
発見場所:2F女子更衣室
凶器:鈍器による頭部への殴打。どうやらダンベルか?
アイテム:ダンベル、カーペットの血痕、図書館の延長コード、
 不二咲の電子生徒手帳、カーペットのシミ、グラビアアイドルのポスター、
 「ジャージを詰め込んだバッグを持って慌てていた」と言う証言、
 ジェノサイダー翔事件ファイル

【メンバー情報】
規則正しい
 キヨタカ 風紀委員 モンドと喧嘩後友情が芽生える
 サクラ 格闘家 アオイと仲良し初日から親しげ旧知の仲か
 アオイ スイマー サクラと行動も良く共にする仲
ややルーズ
 モンド 暴走族 喧嘩っ早い キヨタカとサウナ後マブダチ
 ヒフミ 同人作家 二次元好きオタク意外とみんなの雑用もこなしている
自己中マイペース
 ヤスヒロ 占い師 サボりも見られ思考も幼稚そう。玉もないので役立たず?
 セレスティア ギャンブラー 非情でSっぽい。順応しようとするタイプ。
 トウコ 文学少女 被害妄想が酷い。ビャクヤにヤンデレ気味。
 ビャクヤ 御曹司 非情で高慢。第一の事件から「ゲーム」と言っている。
 キョウコ ??? 謎の少女だがかなり鋭い観察力。
      正体は【予想】{netabare}潜入捜査官{/netabare}なのかなと予想しています。

【気になる点を羅列し考察】
・壊れたパソコン
 チヒロがパソコンを修理している。
 修理の時、延長コードを使用したのかも?
・学園長の手紙
 実際の学園は既に廃校の模様
・図書室が薄暗い
 事件後は明るいけどビャクヤの趣味で暗くしてたのか?
・サウナ勝負
 夜時間突入前にキヨタカなら手を引いたか痛み分けにしたはず。
 前日の夜時間寸前に何かあったのか?仲良くなったことに理由が隠れている?
・新ルール『電子生徒手帳の貸与禁止』
 貸借ではなく貸与。貸した方のみお仕置き?
・新しい動機「恥ずかしい過去」
 一般人では殺意が芽生えるまでは行かない。
 『ジェノサイダー翔』だと知られたら困る者か?
 公表までの猶予は24時間。
・キョウコがチヒロの遺体のスカートを見て何かに気付いた様子
 血の流れが服の内側なのが気になる。殺害後に着せたのか?
・チミドロフィーバーというメッセージ
 チヒロは即死なので犯人が書いている。
 独特のデザイン文字で他の文字が隠れていないか?
 「千三八占不心乙」んー漢字にしても意味分からないな。
・カーペットの血痕、シミ、ポスター
 男子更衣室の物と入れ替わっている?
 犯行場所は男子更衣室か?
 犯人を女だと思わせ自分容疑者から外させる為トリックかな?
・チヒロのバックの証言と行方は?
 ジャージが男物で慌てた?チヒロが男の娘だったとして、
 待ち合わせが男子更衣室ならチヒロが男だと知ってゆすっていた者がいる?
・壊れた電子手帳とサヤカとジュンコの手帳
 壊れた手帳はチヒロかレオンの物だと思われる。
 新ルールも踏まえサヤカ達の手帳を使えば男でも女子更衣室に入れるのかな?
 レオンの手帳は壊れていたので逆に女が男子更衣室に入る事は難しい。
 (事件後壊した可能性もあるが)
 チヒロの手帳だったとしても然り。
・目撃者三人で放送が流れる
 犯人は目撃者としてカウントされるのか?
 苗木とビャクヤとキヨタカは容疑者から外していいのかな?
・ジェノサイダー翔の事件簿
 凶器は『ハサミ』で『男』しか襲わない。人格障害の可能性あり。
 また磔は一般に知られていない。
 『男しか襲わない』ならチヒロは男と推測も可能のだが凶器の違いが謎。
 この事件簿に気付いたのはビャクヤで本物の手口と主張してるけど、
 他の者が読んでいたら偽装可能では?
・事件後のトウコの態度が変
 部屋に籠もったままなのになぜかジェノサイダー翔の事を知っている?
 約束とは?風呂は部屋にあるから入れるだろうし…。
 図書室以降もどこかでビャクヤと会って約束したのか?

【推論】
第一印象で怪しいのはトウコだけど、辻褄合わせようとすると犯人は男っぽい。
女なら部屋を入れ替えるトリックを使う意味が分からないし
死体を運ぶにも女手一つとは考えにくい。
ビャクヤが犯人だとジェノサイダーの話を持ち出して疑われるリスクが高いのが疑問。
ビャクヤならちゃんとハサミで殺していそう。
しかし他の男達がやってるとなると…特別相違点もないし判断できないです。

とりあえず現段階での推論では、
チヒロは男の娘。
トウコは二重人格者でジェノサイダー翔が本来の自分なのでこちらも実は男。
なので正確にはジェノサイダー翔が犯人。
プログラマーのチヒロが直したパソコンで色々と情報を引き出そうとしていて口封じの為殺害。
チヒロをマークする内に男だと分かり今回の犯行を計画実行。
男子更衣室に呼び出し犯行に及ぶ。
サヤカ達の手帳で女子更衣室に入り工作し部屋に戻る。
(死体でもガトリングガンが発動すると困るので一応二冊とも使用したはず)
自分の中のジェノサイダー翔を抑えきれなかったトウコは部屋に籠もり悩んでいた…。

ただこの推理だと問題点が多すぎる…。
男の娘が二人なのは無理ありすぎ。
部屋を入れ替えて女だと思わせるトリックを使う必要性がない。
凶器がハサミではない謎が解けていない。
どこでチヒロを男と認識したのか不明。
犯人には24時間というプレッシャーがありもっと短時間な犯行な気がする等。
違和感だらけなので多分書き直します…。
っと、色々考えても答えは出ず、実質ギブアップ。このままにしておきます。
{/netabare}
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回は裁判回。みんなテキパキ喋ります。
トウコはジェノサイダー翔だったようだけど、舌がなげー。
舌しまってから喋らないと本当に噛むよ。
今回の犯人には虎バターの刑。
童話か何かでそんな話があった気がしますがどんな話だったか覚えてません。
前回のノックの方が怖さがありました。
このお仕置き全人類への絶望にもなっている様でどういうことなのか謎が深まります。
カメラの映像、世間に流れているのかな?
モノクマのお茶の相手や16人目と共に気になります。

【自分の推理と事件を検証・考察】{netabare}
流石にこのヒントだけでは辿り着けませんでした。
もうちょっとヒントの描写がないと推理のしようも無い気もします。

殺人の動機としても納得いきません。
嫉妬と共に強い男と慕われるプレッシャーがウザいのもあるのでしょうけど…。
ビャクヤの偽装工作もゲームを楽しくするとはいえ理解し難いです。
死体発見現場を動かしちゃうのは人としても推理物としてもダメな気がする。
そもそも何故女子更衣室にある遺体を発見できたのだろうか?彼は変態なのか?
意味ありげに修理したパソコンも使われていないですしプログラマー要素も出番なし。
推理を楽しみながら観ている私にはモヤモヤする事件でした。
{/netabare}
{/netabare}

※6話感想{netabare}
パソコンのファイルやヒフミの証言でどうやらこのメンバーには
過去に接点があったようだけど、どういう事なんだろうか?
物語の核心部分も見え始めている様です。

今回も推理してみます。(自分で推理したい人は解決後に開いてね)
【予想】{netabare}
被害者:イシマルキヨタカ、ヤマダヒフミ
死亡時刻:キヨタカ不明、ヒフミ午前八時以降
発見場所:最終的に3F美術準備室の模様
凶器:ジャスティスハンマー?

【気になる点を羅列】
・卒業賞金100億円
 お金が動機になる者の犯行か?
・前日の夜時間前にアルターエゴが消える。
 ヒフミかキヨタカの場合は悲鳴が上がるはずだった。
 裏切り者の可能性がある。
・セレスティアが3F娯楽室で倒れていた※ハンマー1号
 ヒフミと共に襲われ部屋を出て左に連れ去ったと証言。
 因みに右は美術室、奥には物理室がある。
・2F図書室で出血したヒフミと会う。存命。※ハンマー2号
 ジャスティスロボにやられたと証言。
 娯楽室で襲われた写真もあるが遊んでいる様にも見える。撮影時刻も不明。
 ネーミングなどセンスを考えるとキヨタカが作った物かな?
 美術室での表情を見るとヒフミ作かな?
・3F下り階段前でセレスティアの悲鳴
 苗木、アオイ、サクラ、ビャクヤ、トウコが集まり、三人ずつ二手に分かれて行動。
 わざと呼び集めた感じも。
・1F保健室でヒフミの死体(?)発見※ハンマー3号
 目撃者三人のため放送が流れる
・ほぼ同時に3F物理準備室でキヨタカの死体発見※ハンマー4号
 こちらも目撃者三人なので一度目の放送はこちらに反応していたのかも。
・苗木が3Fに行っている間に保健室のヒフミの死体が消える。
 この時点で「全員殺されてしまいます『彼ら』の様に」と言ったセレスティアに疑念。
・キヨタカの死体も消え、後にヒフミと共に美術準備室で発見される
 キヨタカがシートに載っている。シートは物理室で見切れていたものと思われる。
・ヒフミは虫の息でみんなと会っていた事とヤス…ヒロと言う言葉を残し絶命。放送が流れる。
 最後の言葉は途中だったのかも。ヤスヒロは何処に?

【推論】
いくらヤスヒロが単純でもここまで短絡的に犯行はしないと思われる。
第一印象で怪しいのはセレスティア。
ヒフミとはロイヤルミルクティーの一件以降、主従関係が出来つつあった様子がある。
最近更に弱みを握る何かがあったのではないかな。
共犯とまでは行かずとも動かされていた可能性はある。

ジャスティスロボは美術工作でこれを着込んだキヨタカが夜間パトロール中に
娯楽室で遊んでいたヒフミとセレスティアを発見。
注意し部屋に連れ戻そうとしたが、ヒフミともみ合う内に弾みで事故死してしまう。
目撃したセレスティアはそれを秘密にする代わりに言うことを聞かせる。
(死体が見つからなければ事件発生とはならないので、
卒業する気のないセレスティアには従者が出来るメリットがある。)
…しかしキヨタカは発見されているしな…これだと迷宮入りかな。

でなければ、ちょっと行き過ぎな気もするけど
ヒフミはアルターエゴの為に命を捨て死ぬ覚悟で共犯になったのかな。
思い出した過去とも関係しているかも。
ヒフミの目的はアルターエゴがチヒロであり続けるためにキヨタカを殺すこと。
セレスティアはお金目当てというよりはこの危険な賭を楽しみたかったのだと推測。
お金はアルターエゴの為に使うと約束。
夜~朝の段階で共謀して物理準備室にてキヨタカを殺害。
犯人役にヤスヒロを監禁しロボを着せ2Fの何処かで眠っていて貰う。
写真は事前にセレスティアとヒフミで撮影しておいたもの。
後は1Fやら3Fまでみんなを誘導し移動させながらセレスティアのアリバイ作り。
死体移動も他に犯人が居ると思わせるため。
そして死体探しの時に鍵を掛けておいた美術準備室で合意の上ヒフミを瀕死にして
皆を呼び寄せる。
死ぬ間際のメッセージもほぼ予定通りでヤスヒロを犯人にする(同人作家の)筋書き。
その後キョウコ辺りがヤスヒロを発見するのではないかな。
ってな感じかな…あまり納得いく答えでもないけど今の時点ではコレ。
…どうも犯人を聞かれてヤスヒロと答えたのは
アルターエゴを取った犯人の事を指してる気がするんですがねー。
また案が思いついたら書き直します。
{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
捜査パートずれ込むと推理してる時間が無いですね。
アニメしか見ていない人もなるべく参加できる作りにして欲しいです。

ヤスヒロは異常なまでに達筆。硬筆習ってたのかな?
ジェノサイダーになると舌出してるから声が良く聞き取れない。
「コウガなら運べんじゃね?」って聞こえるけどコウガって誰? 葉隠→忍者→甲賀なのか?
モノクマは「真のクロは誰でしょう?」とか言って纏めて裁判に介入しちゃてないかい?
セレスティアはギャンブラーらしく最後までポーカーフェースを貫いて欲しかったな。
処刑は火炙り&消防車ドーン!息の根止めてくれるだけマシ。
火の処刑だとインモータルズ等に出てくる青銅の牛を思い出しちゃうんですよね…。
私にとってトラウマの処刑方法です。

ストーリーとしては全容のヒントが出てきて興味深くなって来ました。
そろそろ何のためのコロシアイ学園なのか推理していこうかな?
最後はモノクマとサクラがただならぬ雰囲気でしたがどうなるのでしょうか?
もしかして対戦してモノクマ壊す気!?

【今回の事件を検証…というかツッコミ】{netabare}
相変わらずスッキリしない解決。
ある程度の無茶は受け入れるつもりだったけどふたつみっつばかり飲めない。

二つの事件を起こして誤魔化せば二人脱出ってアリなのか?
個別に裁判になったら終わりだし、
同時でもクロとしての成功と指名の失敗が重なる気がしますが…。
ヒフミはこんな話に乗るほど怒ってたのでしょうか?

セレスティアは皆が死体捜索で動き回っている中で
誰にも見つからずに大きなハンマーで殺して凶器を洗うってのも無理があると思う。

ヒフミも意識朦朧とはいえ、もうチョット解りやすくヒント出してくれないと…
何でセレスティアの本名知ってたんだろう? 
みんなが知らない名前で呼ぶなよー。ダイイングメッセージにならないじゃん! 
私は外人さんかハーフか解らないけどセレスティアが本名だと思って疑いもしませんでした。
{/netabare}
{/netabare}

※8話感想{netabare}
前回「コウガって誰だよ」と思ってしまいましたが、どうやらオーガ。サクラの事のようです。
トウコはたいぶ人格盗まれちゃっててジェノサイダー比率がUPしてます。
キョウコは色々と感づいてきた様な言動が増えてきました。結末が近づいていそうです。

情報が少ないけど…(自分で推理したい人は解決後に見てね)
【予想】{netabare}
被害者:オオガミサクラ
死亡時刻:不明
発見場所:3F娯楽室
凶器:不明。頭部に2カ所の打撃痕&吐血
その他アイテム&ヒント:足に黄色い粉末、密室、モノクマボトル、モノクマフィギュア
 逆さの雑誌、雑誌棚前に血痕、呼び出された三人(ビャクヤ、トウコ、ヤスヒロ)

【気になる点を羅列】
・化学室に高級プロテインと毒薬
 今回の凶器は毒?毒薬瓶とモノクマボトルは似ているし黄色い粉末はこれかな?
・新ルール鍵の掛かったドアを壊すの禁止
 娯楽室にも鍵が掛かっていた。苗木が一部破壊したけどあの位ならセーフの模様。
・内通者はサクラだとモノクマが暴露
 人質はアオイなのかな? このせいて内輪揉め。サクラはケジメを付けると言っていた。
・娯楽室の状況
 密室の上にイスがつっかえている。後ろのロッカーが開いているのも気になる。
 逆さの雑誌、付録は等身大ポスターと書かれている。
 サクラが三人を呼び出した真意は何だろう?

【推論】
今回も推理して遊ぶには情報足りてない気がします。
16人目の犯行やアオイを守るために自殺の線もあるけどとりあえず軽視。
トウコならアオイを狙いそうだし、ジェノサイダーならハサミを使いそう。
密室という緻密なトリックを考えるとヤスヒロには無理っぽいのでまずはビャクヤが怪しい。
ただまた現場を動かしていたりヤスヒロを利用した可能性もあるので推理が難しいです。
何かしら推論は立てたいと思っているので思いつけば追記します。
{/netabare}

全体像について再考【予想】{netabare}
1話目で舞台、黒幕、DVDについて予想しましたが色々と思うところがあるのでここらで再考。
個々の事件よりもコチラの方に興味がシフトしてきました。

当初、ここの舞台は窓の外が見えないので学校と思わせて
別の場所だと思って書きましたがどうやら本当に学校の様です。
一時はノアの方船的な宇宙船かとも思っていたんですがね。w
皆の記憶がないのですが苗木が足を踏み入れてから数年経過して居るのではないでしょうか?
本来なら2,3年生で1年生の時に学友だったのだと思います。
写真やヒフミの言葉はその名残。
1年前に世界的に大きな事件があった様なのでその衝撃や影響を回避する為に
記憶を消され保護の目的で幽閉されているのではないかなと思っています。
DVDもあながち嘘ではなくもう世界はかなり壊れているのかも知れません。
「ここから出てはいけない」というメッセージはその暗示。
コロシアイをさせている点が謎ですが、
外の世界ではもっと凄惨な殺し合いになっているのではないでしょうか?
ウイルスか催眠術かが蔓延して自分の欲の為に相手を殺してしまう世界なのだと思います。
その状況に抗える若い才能のある人材に救世主になって貰う為に今の状況があるのかな?
というのが現在の予想です。

後、学園長は年齢的に誰かの父親の可能性がありそうです。
見つけ出すのに拘っていそうなキョウコ辺りかな。
{/netabare}
{/netabare}

※9話感想{netabare}
やはりどうも推理して楽しめない展開になってます。
その分全体のストーリー展開は面白くなってきたのでそちらにシフトです。

今回は自殺でした。
呼び出しも含め最良の解決方法なのか疑問もありますけど、
死んだ人にツッコミしても仕方ないですかね。
アルターエゴも処刑されてしまい情報の糸口が無くなって次回からどうなるのでしょうか?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
いよいよ大詰めという感じになって来ました。
どうやら戦部むくろという16人目が殺されたようです。(多分)
超高校級の絶望って何でしょうか?犯罪者やテロリストって考えたら浅はかな気はしますが…。

学園生活が全国放送されていた様できっと視聴者は希望を寄せ観ていたのだと思うけど
ここまでは絶望的な展開が続いてしまっているのだと思います。
多分とんでもない物が賭けられたゲームなのだろうと予想しているけど真相はいかに!?
次回は核心に触れてきそうで楽しみです。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の裁判はフワフワし過ぎで元々ちゃんと被害者自体いるのか検証もしてないし
トリックも矢を束ねて鈍器にするとか、輸血パックがあるのに鳥の血を使うとか納得できん!
…なんて思ってたら結局ヤラセ裁判。
黒幕の目的は苗木達だけでなく、視聴者にも絶望させたいと予想しているのですが
ヤラセしちゃうと計画壊れてしまうのでは?
今回の事件の顛末は放送されていないのかな?
(他の事件と違い少なくとも苗木やキョウコの犯行を観てはいないので
犯人不明のまま裁判を視聴していたはず。)
色々とおかしい事に気付くと思うのだけれど…。
元々視聴者なんていないのか!?

多くの謎が渦巻いていますが
最後に大きな裁判が待っているのでそこでスッキリ決着が付くのでしょうか?
既に公平性が失われた土俵での戦いに不安も感じます。
とにかく次回を観ないと!

それと何時まで経っても特長が活かされないアオイのスイマー設定はどうなんでしょう…
優しさが目立つので超高校級の聖母とかにしておけば良かったのでは?
{/netabare}

※12話感想{netabare}
だんだんと真実が見えてきましたね。
黒幕はエノシマジュンコでしたか。
第一の事件の時どうも引っかかってはいたのですが成る程ここで現れる仕掛けとは。
キョウコの父親(学園長)は亡くなってしまったようだけど
皆にどんな希望を託していたのでしょうか?
ラストが楽しみです。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
ラストは絶望対希望の直接対決。
論破というより一人一人に希望を与える説得はなかなか良かったと思います。
もう少し感情移入できていれば心に響いたかもしれませんがね。

ジュンコの処刑は盛り合わせでしたがノックの時点で死ぬだろうに…。(^_^;)
そもそも自身も絶望する奴ならとっくに自殺しちゃってそうだし、
ましてや雑誌モデルなんてやらないだろうに。

他にも謎や疑問が山積みです。
結局絶望的事件が具体的に分からないし、
ジュンコの言い方だととても酷そうな汚染もどのレベルなのかも分からないし、
お金が掛かると前フリがあったテレビ中継もどうなってるのか
視聴者がいるのかどうかも不明。
記憶操作もきっちり二年消すってどうやったのか
皆で中からシェルター化したなら道具だって残ってるから出られると思うし
そんな中、学園長の骨を誰が何のために持ち込んだのかも謎。
…って考え出したらキリがなくなるのでこの辺にしますが消化不良が多すぎます。
もうちょっとスッキリさせて欲しかったです。

批判して終わるのも惜しいアニメなので最後は前向きに締めましょうか。
この学園を卒業できたメンバー扉の向こうでも希望をもって生きてくれるでしょう!
{/netabare}

【総評】
まず評価は置いて、前半は推理をしながら楽しめました。
詰めが甘かったり細かい点で納得できない所はありましたがとにかく楽しむ事が出来ました。
後半も推理が出来る構成であって欲しかったのですが
推理させる作りではなくなってしまい残念でした。
尺など都合があるのでしょうから仕方ないのでしょうね。

評価としては、うーん…。
全体のストーリーとして悪い内容では無いのですが
どうやらゲームのダイジェストの色が濃い様で色々と端折られてしまっているようです。
結局ゲームやれ!って事になるのでしょう。
悲しいけど販促要素が見え隠れ…いや隠れてないか。
ペースも速く掘り下げも浅いので推理のため繰り返し観た私でも感情移入は出来なかったです。
ラストも希望へ向かう良いエンドではありますが全ての謎が解けずモヤモヤが残ります。
ゲームをやればもう少しスッキリするのかも知れませんが…。

声優さん達は豪華でやはり上手いです。
特に沢城さんと豊口さんはダークとノーマルの使い分けを簡単そうにこなしてます。
改めて感心してしまいました。

作品としてはお勧めまでは行きませんでした。
原作ゲームやった事の無い私が原作の方が良いんだろうなと思ってしまう作品でした。
雰囲気は味わえるのでそれで納得出来る方や
わざわざゲームは面倒と考える方は観ても良いかと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 54
ネタバレ

ひろゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

打ち砕かれる希望!その先に待つのは絶望!?

超高校級の才能を持つ生徒しか入れない希望ヶ峰学園
ここを卒業すれば人生成功したも同然で、そんなすごい高校に入学することになった苗木誠。
この設定だと、何かのラノベが始まったみたいですが
絶対にそんなことはありません!
中身はもっと”わっくわくのどっきどき”です!

第一話{netabare}
ED以外のすべてが原作から持ってきたかのような忠実ぶり(笑)
展開の速さが気になりましたが、ワンクールでは仕方ないでしょう・・・

今回面白さが感じられなかった人、大丈夫です!
今はまだ日常編、非日常編、学級裁判編の中で言う日常編で、面白くなるのは非日常編から!と思います(笑)

いやあ、思ったほど動きませんね(-_-;)
でも舞薗さんの活躍は期待してます!
{/netabare}

第二話{netabare}
OP来ましたねーw
パパッパパッパ♪

やっぱ自由時間なかったですねぇ。初見の人にキャラの魅力が伝わるか不安です(-_-;)
あと捜査の展開がマッハ過ぎる(笑)

もう二人も死んじゃいましたねぇ・・・もっとしんみりするシーンにも時間が割けないとは
一気に女性が二人も亡くなったのでショックです

このアニメはゲームの魅力の半分くらいですねー(笑)
ネタバレ前にゲームをするのを勧めます!簡単だからやりやすいですよ♪

---今回の事件------------------------------
・トラッシュルームにシャツの燃えカスと割れたガラス玉
・入れ替わったプレート
・部屋はズタズタ
・浴室で死亡
・包丁が致命傷
・右手首を骨折
・手に何かが付着
・「11037」
{/netabare}

第三話{netabare}
待ってました、学級裁判編!
犯人の名ゼリフ「あほあほあほあほあほ・・・」はちゃんと再現してましたねぇ(笑)

今回の事件で最後のキーになった工具セットの説明が足りなかったので追記させていただくと、女子部屋には裁縫セットで、男子部屋には工具セットが給付されていました。

犯人は犯行現場を舞園さんの女子部屋だと思っていたため、苗木君の工具セットを使わず、鍵を壊すためにわざわざ自分の部屋に戻って工具を持ってきました。
このことにより、犯人が最後言っていた殺意の有無は分かるんですが、アニメではなかったため犯人に同情票が増えそうですね(笑)
{/netabare}

第四話{netabare}
OPwww
こんなに豪華にするならツークール分放送枠買って下さい、マジで(笑)

今回、ちーたん(天使)が死んじゃいましたねぇ
さくらちゃんがちーたんの死体をまさぐっちゃう名シーンがカットでしたが、ちーたんの秘密はもう視聴者の皆さんは第一話から気づいてると思うんですけどね〜

今回の事件の犯人を当てるのはほぼ不可能だと思います。
アニメに出ていない証拠も覚えてる限り列挙してみますんで推理の足しにしてみて下さい。
---今回の事件-------------------------------
・女子更衣室の死体
・カーペットのシミ{netabare}が男子更衣室に移る{/netabare}
・女子更衣室のグラビアポスター
・延長コードによる張り付けの死体
・チミドロフィーバーのメッセージ
・無くなった千尋の生徒手帳
・夜中にジャージを持っていた目撃証言
・玄関前の死亡者の生徒手帳二つと壊れた手帳一つ
・生徒手帳を他者に貸すのは校則違反
・腐川さんの「ジェノサイダー翔に人をもう殺させない」発言{netabare}
・ジェノサイダー翔は男しか狙わない
・延長コードは十神が読書用に使っていた
・ちーたんは男の娘(死後の調査で判明)
・生徒手帳は長時間熱すると壊れる(後に壊すことは校則違反となる)
まだヒントはあるんですけどここに書くのは露骨なので控えます(笑){/netabare}
{/netabare}

第五話{netabare}
なんとちーたんを殺したのは大和田くんでしたね~
いや~、これ分かる人いた?実は大和田くんとちーたんが仲良くなるイベントがカットされていたので気付けという方が無理ですよね(-_-;)

今回の動機は大和田の「兄殺し」のように見えますが、本当はこんなことがあったんです。
*******************************
ちーたんが秘密を打ち明ける
お「なんで俺なんかにそんな話を?」
ち「大和田くんって強くて憧れてるから。大和田くんが僕の理想なんだ。」
お(俺が強い、か・・・)
ち「僕なんかいつも男っぽくないって言われるのに耐えられなくて、女の子の格好をすることで陰口を言われないようにして逃げてばかりで、だから今が弱い僕から強く変われるチャンスだと思うんだ!」
お(いや、俺よりもこいつの方が強ぇ。俺はこんな秘密一つ守ろうと必死な弱ぇ奴だ・・・」
ち「あの時も僕を庇ってくれたし(ry
お(俺なんかより兄貴の方が・・・いや、俺の方が強いんだ。兄貴より強くなけりゃ総長として誰も認めねぇ。そうだ、俺は誰よりも強くなけりゃいけねぇんだ!)
ち「やっぱり大和田くんって強い!」
お「そうだ!俺は強いんだ!兄貴よりも!お前よりも!」ゴッ!!
*******************************
つまりちーたんが弱いのがコンプレックスだったように、大和田くんは強いことがコンプレックスだったんです。だから自分にできない秘密を打ち明けるという行為をして見せたちーたんに「強い」と言われることで追い詰められてしまったんです。弱さコンプと強さコンプは火に油ってことですかねぇ・・・でも、ある意味でブラコンも入ってますよね(笑)
あと、ちーたんの死体を女子更衣室に移したのは、ちーたんがみんなにはまだ知られたくなかったからです

ちなみに、今回のお仕置きは「ちびくろサンボ」という絵本をネタにしたお仕置きです。虎に追いかけられ、木の周りをグルグル回ると虎がバターになるんです(笑)4,50台の人は懐かしいんじゃないでしょうか?
僕としては手をアクセルに縛られたチキンレースとかの方が好きですけどね(笑)
{/netabare}

第六話{netabare}
今回見ていて、詰め込み過ぎと非難するより、よく二話で一つの事件出来るなぁと感心するようになりました。
スタッフお疲れ様です(-_-;)

今回の事件はネタが分かりずらいんですが、アニメでは結構分かりやすかったと思います。しかし犯人候補の無罪を確定させるのがなかなか難しかった気がします。また一通り書いてみます。

---今回の事件---------------------------------
・用意された動機は100億円
・消えたアルターエゴ(パソコン)
・セレス(娯楽室) ← ハンマー①
・一二三(図書室) ← ハンマー②
・一二三(保健室) ← ハンマー③
・石丸(物理準備室) ← ハンマー④
・ジャスティスロボが犯人
・消えた二人の死体
・朝日奈さんの天使の涙によって蘇った一二三が「犯人はヤス(ヒロ)」{netabare}
・ジャスティスロボの格好の葉隠が見つかる
・一度着ると一人では脱げない
・関節の曲がる範囲が狭い
・葉隠以外のメンバーにアリバイがある
{/netabare}
あとだんだん本当の事件の真相にも近づいてきています!
目の前の事件だけ見ているのは勿体ないのでパソコン内の写真や一二三の言葉etcを参考に考えていた方が真実が分かったとき楽しいですよ♪


まぁそんなことより、朝日奈さんやっぱかわいい♪それと前回言えなかったんで、千和さん結婚おめでとうございます!
ブラコンでも結婚できてよかったです~(笑)
{/netabare}

第七話{netabare}
なんと素晴らしいスピード感!
ほんとにこれツークールにして欲しいです~
あとゲームチックにするのは間違いでしたね~

今回の事件では、なんでこれ証拠(?)で出てきたの?と思える証拠を振り返ってみました。
「ジャスティスロボの腰の曲がらない」事。これは、意識のない葉隠君を一二三が担いでるにしてはこの体勢はおかしいという意見への反論でした。

あと備考ですが、どうして一二三はセレス様の本名を知っていたのでしょうか?この謎は・・・意外に重要だと思います(笑)
{/netabare}

第八話{netabare}
今回の見所はさくらちゃんと朝日奈さんの美しい友情と、霧切さんのデレ!
「苗木君のくせに生意気よ」なんてかわいらしいこといつから言っちゃうようになったんですかね(笑)

今回の事件は考えれば犯人当ては難しくはないと思いますが、全ての謎を解ききるのは難しいかなぁとも思います。
---今回の事件-------------------------------
・密室の中の死体
・頭部に二つの打撃痕
・口からも吐血
・一つだけ割れたモノクマボトル
・ひっくり返った雑誌
・その前の血痕
・足についた黄色い粉
・呼び出された三人{netabare}
・薬品棚の前に黄色い粉(プロテイン)が大量にまかれていた
・そこに足跡が
・入れ替えられたプロテインと毒物
・被害者は「プロテインは万能の薬」だと言っていた
・事件現場のロッカーに人が隠れていた跡
・霊長類最強のオーガをどうやって殺せるのか
{/netabare}

遂に物語もあと四話!
まだまだ謎もたくさんありますが、これを消化することはだきるのか!?ただ物語的にあと四話でちょうど終わるのでそこまで心配はしていませんがw

それにしてもアニメだけで評価すると、どうしてここまで来て十神が死なないのか不思議ですね(笑)
こいつ性格の悪いかませ犬にしか見えないw

そういえばダンガンロンパの1と2が一緒になったヤツが発売されるらしいですが、それを買えばこのゲームの世界観を楽しむことが出来るんじゃないかと宣伝しておきますw
{/netabare}

第九話{netabare}
まず始めに八話の証拠の足跡の部分が間違えていました。すみません。細かな記憶が・・・

今回、さくらちゃんを殺したのはなんとさくらちゃん自身!

ほんとさくらちゃんは天使ですね(笑)
朝日奈さんはモノクマの紙をよんで「さくらちゃんでも弱いことのある女の子なんだよ!」と言った後に真相がバレ、その後の霧切りさんの「彼女は強すぎたのよ。自分自身を犠牲にしてしまうほど強すぎたのよ。」
このセリフが好きです!

今回も十神君がひどいですね(笑)
アニメでは彼のかっこいいとこが見れないので悲しいです。

次回から黒幕編!
ネタバレくらってない人は驚くこと間違いなしです♪
{/netabare}

第十話{netabare}
今回まででまだ謎になっているとこはなんだろなということでまとめてみました。(覚えてるとこだけ笑)
・なんで閉じ込められたのか
・苗木君はここに残ることが目的だとか言ってたけどなぜ?
・一二三君の遺言(?)
・黒幕は誰?理事長じゃないの?
・戦場むくろとは
・人類史上最低最悪の絶望的事件
・なぜテレビ放送?その資金は?
・霧切さんの正体
このくらいですかねぇ
テレビ放送の所がインシテミルとか色んなのに似てるという意見がありますが、設定との兼ね合いはこっちの方がいいと思います。(偏見過多ですが)

いやぁ霧切さん遂に正妻ぶりを発揮しはじめましたねぇ♪
死亡フラグもかいくぐり!(笑)
この最後の事件では霧切さんを見捨てて夢落ちしてしまった僕ですが、アニメの苗木君にはそんな時間ないでしょうから安心ですね(笑)

今回の事件-------------------------------
・戦場むくろの右手のタトゥー
・仕掛けられた爆弾
・霧切さんのアリバイ
・動かなくなったモノクマ
・戦場に盗まれたナイフ(凶器?)
・情報処理室のモノクマ扉{netabare}
・生物室の死体安置所
・植物庭園の鶏の数が減ってる
・被害者の死因は体中の刺し傷
・戦場むくろは超高校級の軍人でフェンリルという軍隊にいた時でさえ一つの傷も負ったことがない
{/netabare}

さあこの物語の本髄が見えてきそうです!
なにが絶望なのか?今までの伏線が、おそらく最終話で一挙に明らかになると思います。

あと最後みんな揃ってましたね、むくろ以外は。
あの写真にもある意味があるんですが、それは上で書いた謎の一つから分かるかもしれません。
あのED、曲は評価したくないけど、とてもいい伏線で大好きです♪
{/netabare}



物語:ブラックめのストーリー
人類の希望である希望ヶ峰学園の生徒は無事脱出することができるのか!?
作画:原作に忠実なストーリーにぴったりな絵です♪動きは少なめ
声優:超最強の声優軍団です!完璧過ぎです(笑)
音楽:ツークールならアニメなんだからもうちょっと遊べたのかなぁ?BGMがそのままなのは感謝です!
キャラ:愛すべき超高校級の才能達です!みんなのプロフィール
{netabare}

苗木誠
「超高校級の幸運」の持ち主。好きなものは全て流行のもの。本作の主人公。

舞薗さやか
「超高校級のアイドル」で、国民的アイドルグループのメインボーカル。苗木くんとは同じ中学。エスパー要素あり。

石丸清多夏
「超高校級の風紀委員長」で、コロシアイ生活であっても規律にはとても厳しい。本人は並々ならない努力をして結果を残してきているので、努力をしない、またはバカにする人には厳しい。

霧切響子
学園に集められた生徒の中で唯一才能を明らかにしていない。クールでミステリアス。

十神白夜
「超高校級の御曹司」で、幼いころから帝王学を叩きこまれた根っからのエリート。全てにおいて完璧でとてもプライドが高い。本人だけで数十、数百億の資産を持つ。

朝日奈葵
「超高校級のスイマー」で運動とドーナッツが大好きで、明るい子。CVが斎藤千和に聞こえないorz

大和田紋土
「超高校級の暴走族」で、関東一円を統べる巨大暴走族の総長。義理や人情に熱い。

腐川冬子
「超高校級の文学少女」で、若手女流作家として名を馳せている。挙動不審気味で、卑屈。

桑田怜恩
「超高校級の野球少年」で全国大会常連校のエースで4番。ただし練習嫌いで、今の夢はミュージシャン。

大神さくら
「超高校級の格闘家」で、全女性の中で最強と言われている。朝日奈さんと仲良し。

山田一二三
「超高校級の同人作家」で、文化祭で一万部売り上げた強者。本人は二次元にしか興味がない。

セレスティア・ルーデンベルク
「超高校級のギャンブラー」で、嘘とポーカーフェイスが得意。本作のパロネタとしてアカギや秋山などのギャンブル漫画の主人公とおぼしき人物に勝利している。餃子好き。

葉隠康比呂
「超高校級の占い師」で、二、三割の確率で占いを当てる。ちなみに三回留年している。

不二咲千尋
「超高校級のプログラマー」で、ハッカーとしても並外れた才能を持つ。勇気がないのがコンプレックス。

江ノ島盾子
「超高校級のギャル」で、全国の女子のカリスマ的存在。雑誌では顔を編集しているなど、裏話を平気でする。とても強気。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

13週連続総集編!本編(ゲーム)を先にプレイすることを強くお勧め

PSP向けゲームが原作
ゲームのシステム的にはこれより少し前に流行した逆転裁判のパチモンですね
事件の手掛かりを集める捜査パートと
それをもとに舌戦を繰り広げる裁判パートに分かれているのはほとんど同じ
裁判パートにアクション要素が入っているのが売りのようでしたが
アクションミニゲームの出来がいまいちなのでテンポを損ねるだけでした
そのほかスキルなしで楽々クリアできるくらいやりこんで
初めて有用なスキルが手に入る残念なスキルシステム等
まぁゲームとしては問題が山積みでした
しかし破天荒なストーリーと個性的ななキャラクターたちに
それらのマイナス分を全部吹き飛ばせるだけのパワーがある作品なのは確かです

全体のストーリー展開は高く評価できると思うのですが
ミステリ作品としての評価ではないので
推理ゲームにそういうのを求めている人は合わないかも
捜査パートで手に入る情報だけでは真相にたどり着けず
裁判パートに入ってから出てくる新情報で
目まぐるしく風向きが変わっていくのは
ミステリの公平性という観点から見れば論外なんですが
まったく先の読めない展開は逆に新鮮で面白かったと思います
むしろどちらかというとヒントの提示等がオーソドックスで
実にフェアな形だった{netabare}3つ目の{/netabare}事件のほうが
捜査パート開始前に犯人もトリックも丸わかりで味気なかったですね

しかしこの展開をそのままアニメにすると
未プレイ者からは確実にに脱落者を出すと思うんですよね
真相にたどり着くのに必要な情報が
不完全な状態ではじまる推理パート自体も問題ですが
そもそもゲームの中で自分で苦労して探し回った情報と
アニメで流されたものを受動的に受け取った情報では
記憶の定着度合いもかなり変わってきます
初見ではいまいちよくわからず
真相がわかった状態からもう一度見返して初めて楽しめる
というような作品になってしまうのではないかと思います
そしてそれを裏付けるような主演の緒方恵美さんの
「ダンガンロンパをとりあえずアニメから入る」と考えている方へ。 普段は原作と映像なら、迷わず映像から…と言うオガタですが、この作品に限っては、ゲームをまずやった方が良いと思います。なぜなら、謎解きの面白さが半減してしまうから。。 ぜひ、ゲームから! オススメ」
というツイート
もうこれは新規客ではなく原作ファンに向けて作っているなと予想はできてました

まぁしかし出来上がったものは予想以上に歯抜けの状態
ゲームは序盤の方はともかく中盤以降は
裁判の中で新しい証言や物証がとびだしたり
いろいろな仮説が出てくる中それを後押ししたり否定したりで
二転三転しながら真相へと蛇行していくのが売りなのに
アニメの中の裁判はほぼ最短距離でまっすぐゴールに向かいます
なんとも味気ないですね
数時間分のゲームを2話分に詰め込んで圧縮しているので
1クールでこれをやる時点で無理があったと言わざるを得ないです
少し前にアニメ宇宙兄弟が放送時間変更で1か月くらい総集編をやっていましたが
こっちは3か月かけて全話分の総集編を行った感じですね
ゲーム組からするとアニメならではの「足し算」に期待していたわけですが
どちらかというとゲームからの「引き算」だけで構成されていました

アニメだけを見てこの作品を判断するのは
総集編だけしか見てないアニメの判断を下すようなもの
ゲームをやらずに不満をこぼしてる人を見ると
総集編だけ見てつまらないって騒いでもしょうがないんじゃない?
って思いますけどまぁその人たちはまだいいんです
どっちかというとアニメだけ見て面白かったって言ってる人たちが問題
あのアニメだけ見て楽しめたってことは
ゲームを先にやってれば絶対もっと楽しめてたはずなんですよね
ほんと凄い損してると思います
ラストの感じからして2もアニメ化されそうなので
2がアニメ化される前におさらいも兼ねて1→2とプレイしてみてはいかが?

以下視聴時雑感

2・3話補足
{netabare}2話視聴
捜査パート1分www
ゲームとしては裁判パートの倍くらいの時間を
捜査パートに費やさなければならないのですが
アニメにして面白みの薄い部分なのも確かですね
原作未プレイで2話まで見たという方に向けて
アニメでは軽く流されたりカットされたものの
原作通りならばこの時点で手に入っているはずの情報を
さらっとまとめておきます
できるだけネタバレを避けたいので
真相解明に絶対必要なものだけにとどめておきますが
裏を返せばこれらはノイズがのぞかれた確実に有益な情報
ゲーム内でさりげなく誘導されるよりずっと直接的なので
ご利用は自己責任で{netabare}

模造刀はチュートリアル的なイベントで
苗木と舞薗が体育準備室から持ってきたもの
(アニメではイベント自体なかったことに)
触っただけで金箔がついてしまう安っぽいしろもの

モノクマから暗殺をサポートするため(?)
男子には工具セット(未開封)
女子には裁縫セット(未開封)
が全員に支給されている
(ちらっと映ってたけど説明なし)

トラッシュルームにはカギがかかっており
掃除当番(今は山田)以外は入れなかった
大きなOnOffボタンのついた焼却炉のそばには
血痕の付いたシャツの焼け残りと割れた水晶玉
(映ってはいたものの最低限の説明なし)
{/netabare}

3話視聴
思ってた以上にゲームをそのまま持ってきた感じ
未プレイだとちょっとこの演出はついていけないんじゃないかね
しかもプレイ済みでも裁判シーンだけは
クリア後でも自由にプレイできるし
わざわざアニメでダイジェストを見る必要性は薄いです
捜査パートはボイスが断片的にしかついていないので
アニメで補完することができるのがアニメ版の魅力の一つですが
裁判パートはゲームの頃からフルボイスなので
声優目当ての原作組にも得るものの無い回でした
あっでも、おしおきシーンに関しては
巷で言われているほど悪くなかったです
むしろ不満があるのはその直前
{netabare}
レオン 
俺は仕方なく殺しただけなんだって
そうだ!正当防衛じゃね?
オレは自分の身を守るためにとっさに
セレス
あなたの行為のどこが正当防衛なのですか?
あなたはシャワールームのカギを壊す際
自分の工具セットを使ったのですよね?
つまり彼女がシャワールームに閉じこもった後
あなたはわざわざ自室に帰り…
そこから持ってきたドライバーで鍵を壊し
とどめをさしたのでしょう?
その間、何度も立ち止まるチャンスはあったはず
でも、あなたはそうしなかった
あなたに…明確な殺意があったからではないですか?
{/netabare}
これがあるかないかでオシオキの持つ意味がだいぶ変わっちゃうよね
どんなに尺が厳しくても削っちゃいけないところってあると思うんだ{/netabare}

4・5話補足
{netabare}チミドロフィーバー!
ということでついにジェノサイダー翔が登場です
しかし残念ながら2話分に一つの事件を押し込んだおかげで
原作以上に登場は短くセリフが少ないですね
今後の出番に関しても事件と大きく関係ないものは
おそらくほとんどカットされると思うので
アニメでの活躍はあまり期待できそうにないです

あと閃きアナグラムの演出がひどかった・・・
こんなとこに尺取れないのは分かるけど
スタッフはアナグラムという言葉を知らないの?
せめてバラバラになってる文字が整列するとか
そういう演出にできなかったのかな?

そして最後のオシオキに関してですが
世代によっては全く意味が分からなかったと思います
{netabare}バイクに書かれた痴美苦露の文字
高速でぐるぐる回る装置とトラの飾り
大和田バター(80kg)で食べるホットケーキ

これらは全てかつては知らないものがいなかった
世界的に有名な英国の童話「ちびくろサンボ」から来ています

サンボ少年がお母さんに買ってもらったばかりの服で森へ散歩にいくと
トラが現れて食べられそうになってしまいます
新品の服を一枚上げることで許してもらいますが
また別のトラが現れ・・・と繰り返すうちに
身ぐるみはがされてしまい途方にくれます
しかし、服を手に入れたトラたちは
戦利品の分配でケンカになり木の周りでぐるぐる追いかけっこ
ついには溶けてバターになってしまいました
服を回収した上バターを手に入れたサンボは
家に帰って家族と仲良くホットケーキを焼いて食べました
めでたしめでたし

「ぐりとぐら」や「ねないこだれだ」のような
だれでも知ってる幼児向けの定番絵本だった「ちびくろサンボ」ですが
ちびくろという表現は黒人蔑視に当たるとの理由で
20年ほど前に人権擁護団体が抗議した結果
出版社が一斉に自主規制することになったようです
今では復刻されてはいるものの発行部数は非常に少ない模様
一世紀近く世界中でたくさんの人に愛されてきた物語が
ある日突然人権侵害と判定されて消えてしまったこの事件
表現の自由と人権について議論する際によく出てくる題材ではありますが
このゲームとの関連性は・・・まったく見つからないですねw{/netabare}{/netabare}

6・7話補足
{netabare} 7話目に捜査パートがずれ込んだせいで
謎を提示⇒一週間おいて種明かしという作りにすらなっていません
もう完全に未プレイ者お断り状態です
本来なら今回の話はゲーム内の事件の中では最もフェアに
一番ミステリとしてしっかり作られていました
ただ教科書どおりに作られたようなありきたりで古典的なトリックに加え
犯人特定のためのセリフ(アニメと同様)があまりに露骨すぎたこともあり
そこから芋づる式に矛盾点が暴き出され
死体が出そろう前にほとんど真相にたどり着いてしまいました
つまり {netabare}セレスがあやしい⇒となると写真は捏造⇒ならば映ってる山田は共犯=山田殺害は狂言⇒あ、これ山田あとから殺されるパターンだわ{/netabare}ってな感じ
しかし、そんな中で提示されたヒントをうまく拾えなかった部分もありました
{netabare}山田の遺言となった犯人はヤス
・・・じゃなくてヤスヒロというもの{/netabare}
既に発言者を黒判定していたこともあって
発言自体をあまり重要視していなかったのですが
ゲーム内で真相にたどり着いた際には
ミステリー特有の綺麗にだまされる喜びを味わうことができました
しかしアニメ版ではその核心となる部分がなぜかカットされています
つまり{netabare}山田はいつも人の名前を呼ぶときに「苗字+氏」を使っていた
葉隠のことはハガクレ氏と呼ぶはずでヤスヒロは別の人間の苗字である{/netabare}
という論理展開
ここカットする意味が分からない
というよりスタッフがセリフのもつ意味を分かっていないとしか・・・
ほんと大丈夫かこのアニメ {/netabare}

8~12話補足
{netabare}
だんだん複雑になって長くなっていくはずの裁判が
むしろ簡略化されて短くなっているという
完全にアニメ参入組を無視した作りになっているので
未プレイ組に向けて事件の端折られた部分を解説するのにも
限界があるというか意義を感じないというか・・・
事件の細かい部分がわからないのは
素直にゲームやってくれというしかないので
代わりにストーリー展開に関して一部補足
ゲーム組以外は該当話を見てから開くことをお勧め

8話の霧切さんについて
{netabare} ゲーム開始時から周りと打ち解けようとしないクールな霧切さん
そんな彼女も苗木にだけは少し心を開くようになった・・・と思った矢先
苗木が大神の秘密をばらすことを拒否したことで
再び霧切りさんは態度を硬化させます
何とか関係修復を試みようとするも
話をしようと近づいても無言で立ち去ってしまうだけ
取りつく島もないとはこのことです
そんな状態がゲーム内時間で数日、プレイ時間でも数時間続いた後
ようやく苗木の隠していたものを知った霧切さんがデレ期に入るわけですが
アニメだとここまで10分程な上その10分も大神がメインで話が進んでいるので
霧切さんのおかんむりの様子はほとんど出てきません
初期の無関心状態もご立腹の霧切さんも一見大差ないように見えますが
よく「好きの反対は嫌いではなく無関心だ」なんて言うように
強い不満をあらわにするのは以前よりも心を開いている証
つまり一見後退したようにも見える二人の仲ですが
着実に進展しているわけなんですね
そのあたりの描写がごっそり抜けちゃうと和解シーンも魅力半減ですね・・・ {/netabare}

11話の裁判について
{netabare} 霧切さんはカギが無いので自分の部屋に入ることはできなかったと言い張り
殺人は苗木の犯行であると主張します
時間のない中でなし崩し的に苗木に票が集まり処刑が決定
だれも予期しなかったアルターエゴの助力によって窮地を救われますが
それは霧切さんも想定していなかったことなので
アニメだけをみていると苗木は霧切さんに嵌められたようしか見えません
しかし裁判の前に霧切さんは苗木にマスターキーのことを打ち明けています
カギのことを誰も知らないのであれば霧切さんのアリバイは鉄壁ですから
最初から苗木を生贄にして助かるつもりであれば黙っているでしょう
誰かが犠牲にならなければ収拾をつけられないと悟った霧切さんは
だれが犠牲になるかの審判を苗木の手に委ねたわけです
実際ゲームでは他の矛盾点を論破するとき同様に
自分の部屋に入れなかったという霧切さんの発言に
コトダマを打ち込んでアリバイ崩すことができます
その場合苗木ではなく霧切さんが処刑されることになり
苗木の場合とは違ってアルターエゴの介入はおこらずに刑が執行されます
そしてそれ以降殺人が起こることは無く
そのまま学園で一生を終えるアナザーエンドでゲームは幕を閉じます
また苗木の取った自己犠牲の行動は黒幕の計算を狂わせ
最終話でもそれがカギとなるはずなんですが・・・
アニメのあれは霧切さんをかばって処刑台に送られたとはとても言えません
この辺どううまく処理してくれるのかラストに注目です {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

68.8 20 男の娘アニメランキング20位
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1005)
5482人が棚に入れました
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生『八真重護』は一人暮らしを始めた部屋で地縛霊『龍ヶ嬢七々々』と出会う。
重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため犯人捜しを決心する。かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの『遺跡』に隠されている『七々々コレクション』。
この不思議な力を持つお宝を使えば七々々を殺した犯人を見つけることができる。重護は七々々コレクションを手に入れるため冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた。
騙し騙されのお宝争奪戦が、今、始まる!

声優・キャラクター
田辺留依、小野友樹、阿澄佳奈、花澤香菜、興津和幸、鈴木絵理、早志勇紀、能登麻美子、鳥海浩輔、内山夕実、伊藤かな恵、櫻井浩美、細谷佳正、久野美咲
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

今日の七々々コレクションはこの向こうに・・・

鳳乃一真によるライトノベル作品を原作とする

作品です。全11話、原作未読。


八真重護は父親に勘当されてとある島に島流しとなって

しまう。そこで暮らす安アパートには地縛霊の龍ヶ嬢七々々

が住み着いていたのだった。七々々はこの島を開発した

天才集団の一員だったが何者かに殺されてしまっていた。

重護は七々々を成仏させるために犯人を探そうとするのだった・・・


七々々コレクションが様々な力を秘めており、それを見つける

ためには隠されている場所の謎を解かなければならない。

この謎解きと七々々や重護をはじめとするキャラたちが

とても魅力的な作品だと思います。謎解きは七々々コレクション

と言う不思議な力を秘めているとのことでしっかりとした

遺跡の中にあってそれぞれに一種のパズル的なものや身体能力を

試すようなものまでと多種多様な罠、仕掛けもありという感じ

で、こっちもワクワクしながら見ることができた作品だと思います。

それからキャラもかなり個性の強い方々が揃っていて

キャラたちが織り成していく世界観がまた独特な方向に

広がっていくようで、謎解きの中でのキャラたちのやり取りも

面白いと思います。


謎解きが私の好きな某パズルバトルアニメの中に出てくる

ような、ただ謎を解くのではなく様々な仕掛けが存在し失敗すれば

その代償も払わなければいけない。それも全部引っ括めて挑むだけの

覚悟を持っていなければ到底クリアすることは愚か挑戦すらも

できないくらいというのであったため、より楽しんで見ることが

できたと思います。

個人的には終わり方があんな風でしたし、まだいろんなことの結末を

迎えていないのが多いので二期をやってくれないかなと思っています。

◆個人的点数評価 82.715点

◆余談

{netabare}
謎解きがあった作品ですが、謎解きの部類でも一種のパズルと

似た傾向があるものでありました。

{netabare}出だしの試練の謎解きは見た瞬間にあれが答えを導く鍵に

なるなと思えるほど上手く、出だしに持ってきていました。{/netabare}

{netabare}こんなのはさておき、ラストの謎解きがフィボナッチ数列を

鍵とするものでしたが、実はこの謎解きの構造を見たときに

星座が云々よりもこの数列が思い浮かんでいました。

その理由はですね、あの構造を上から見たときに植物に見えた

からということです。フィボナッチ数列は隣り合う二項の比率が

一般項のnを大きくするに従って黄金比に限りなく近づいていく

数列なのですが、そもそもなぜ黄金比とまで言われるのか。

私は正確な理由付けは知りません。そんなものには興味がない

からです。ですが今それが黄金比と言われて納得が私はできます。

この比率が様々な点において合理的な数値であるという事実が

あるからです。黄金比は1:(1+√5)/2=1:1.6180・・・

なんですがあまり複雑なことを言うとあれなので簡単に言うと

植物は光合成をしないと生きるのに必要な栄養が足りません

枝を広げていってもより高いところを目指そうとすると

葉っぱがかぶってしまいます。ではその時にどのように葉っぱを

つければ重なりが少なくなるのかと言うと黄金比を満たすように

葉っぱを生やしていくと重なりが最も少なくなります。

また植物の中で一つの花に複数の(大体数百個とか)種をつける

ものはその種をつける雌しべの並べ方すら黄金比を利用している

のです。そんな感じで効率を求めた時にこの比率が一番になる

というわけです。{/netabare}

さて上二つはどうでもいい話でした。(と言ってもこれから書く

こともさほど変わらないくらいどうでもいいことなのですが・・・)

このパズル的アイデアを利用したものがすごく好きなので

ここにちょっとした謎解きを書こうかななんて思いましたが

長くなりそうなのでやめておきます。

本当によくわからない謎めいた余談にお付き合いいただき

ありがとうございます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

On your way 現世 Adventure!

◎放送時期:2014年4月~6月(全11話)
◎ジャンル:冒険活劇

●原作:鳳乃一真(ファミ通文庫刊) ●監督:亀井幹太
●キャラクター原案:赤りんご ●シリーズ構成:倉田英之
●キャラクターデザイン:川上哲也 ●アニメーション制作:A-1 Pictures

■あらすじ■
父親に勘当され島流しに合った八真重護は、「七重島」にて
新たな暮らしを始めることになる。しかし借りることになったアパートには
10年前に殺された地縛霊の少女・龍ヶ嬢七々々が住み着いていた。
重護は七々々を成仏させるため、犯人探しと「七々々コレクション」の
収集を決意する。

-------------------------------------------------------

☆★感想★☆

※原作未読。

作画は綺麗だし、キャラ絵も可愛い。
話のテンポも悪くないし、キャラ同士の掛け合いもわりと面白かったです。
でも肝心の内容に纏まりがなかったというか、展開が少し雑でした。

ジャンルを「冒険活劇」にしましたが、アドベンチャー色は薄かったですw
謎解きというか遺跡攻略のシーンはもちろんあるんですが、
説明が分かりづらいうえに結構 淡々としてました^^;
しかもそれも毎回やるわけじゃなかったので、ガッツリなアドベンチャー
ものを期待していただけに、正直 物足りなかったです。

1~3話はワクワクしながら観ていたけれど、それ以降は唐突めいた展開が
増えて置いてけぼり状態になりました。
途中から七々々ちゃんに関係してない組織のもめ事とかバトル要素が
入ってきて、それが足を引っ張ってしまってたように思いますね。
個人的にはもっと七々々ちゃんに焦点を当てた展開にして欲しかったです。
キャラを増やし過ぎて 視点が方々に散らばっており、掘り下げが不十分
だったのも残念でした^^;

それでもキャラ自体はわりと好きでした^^
唯一 キャラにハマれたので完走出来たって感じですw
重護が主人公なのに胡散臭いっていうキャラ付けも面白味があったし、
中でも「ちっちゃい+八重歯」な金髪探偵少女・壱級天災ちゃんは
『もうこの子がメインヒロインでいいのでは?』と思ってしまうくらいに
可愛くて魅力的なキャラでした。
ぽぷらちゃんやこまちゃんなど、阿澄佳奈さんがこういうキャラを
演ると やはりハマりますね\(^o^)/

しかし、やっぱりそのせいもあってか
本来のメインヒロインである七々々ちゃんの影が全体的に薄かったです。
まぁ地縛霊で外に出れないという設定上 仕方なかったのかもですが…。
あと、ダルクなんですが個人的に {netabare}「男の娘」{/netabare}という設定以外の
キャラ付けが弱かった気がします。

最終的にやはり尺不足だったのか、
結局解決してないことが多いまま終わってしまいましたね。
{netabare}
○七々々ちゃんを殺した犯人
○七々々コレクションについての真相
○ゆんちゃんについて(最後のCパートでどうやら生き返った?ような様子が
見られましたが…)

その他にも七々々ちゃんは本当に成仏したいのか?とか、
あと「祭」のことも重護と雪姫姐さんとの関係は語られましたが、
その他のことはよく分からなかったですね。{/netabare}

もし2期があるのであれば一応観たいと思いますが、
公式Twitterで『続きは原作で!』と言われていたので2期制作は
微妙かもですね><
ノイタミナもしばらく枠が埋まっていますし。

●OP「バタフライエフェクト」/私立恵比寿中学
●ED「微かな密かな確かなミライ」/スフィア

OPがわりと耳に残りやすい曲でした^^
BOΦWYの「鏡の中のマリオネット」という曲に似てるとの声が
多かったみたいですw

■好きなキャラ■
やっぱり、天災ちゃんですかね(*´▽`*)
とにかく可愛いし有能。表情がころころ変わるところも良いですね。
そして前述しましたが、阿澄さんの力も大きかったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

七々々の七不思議

原作は未読で視聴です

タイトルの“埋蔵金”ってところに惹かれました

“埋蔵金”っていうから
てっきり“現金”絡みのお話かと思って観たのですが
全然違ってました^^

お宝探しのお話なんですね~


ちなみに“埋蔵金”ってWikiで調べてみると
「埋蔵金(まいぞうきん)とは、行方不明だとされる“財宝”のことである」と書かれているので
“現金”限定ではないみたいですね

なんだか
はるか昔元カレに
「誕生日のプレゼント、なにが欲しい?」って訊かれて
「お金~!!」って
何も考えずにFinal answerしたときみたいな感じかな?

(この後本当にFinalになりました~(ToT)



お話は
タイトルのとおり
メインヒロインで地縛霊の「龍ヶ嬢七々々」ちゃんが隠したお宝をめぐるお話です


謎解きや
バトル
ちょっとHぃシーンや
ラブっぽいエピソードなんかも盛り込まれて

とても見ごたえアリで“面白そう”

なんて盛り上がったところで
終わってしまうという

最近のこの手のアニメ作品にありがちな展開


序盤はミスリード的な展開や
伏線がいっぱいで
それだけでおなかいっぱいになってしまいます

特に登場人物の関係性に頭が混乱します


さらに
お宝探しの謎解き

謎解きに絡めて繰り広げられる
ラブコメ的展開

まあ
謎解きやらで少々堅くなったおつむを揉み解すみたいな展開でしょうか


そして
後半は探し当てたお宝が
ドラえもんの秘密道具のように扱われて
派手なバトルという
テンポのいい展開


最後は

七々々ちゃんの
「プリン忘れないでね♡」
なんてプリティなおねだりで終わるという

ブチ切れモノの結末・・・


でも
これだけ
謎解きやらアクションやら
見せ場が多い中で

結局一番(私的に)目立っていたのが
地縛霊の七々々ちゃんというから
なんだか合点がいきません


ここで
七々々ちゃんについて
私の超偏向した所見を・・・


一番最初の見た目は・・・

なんか“イ○娘”ちゃんが成長したらこんな感じになるのかな^^


声は・・・

なんか“黄○乙○×ア○ネ○ア”の“ゆ○子”さんみたいに
ちょっと軽め^^
最近の幽霊声ってこんな感じなのかな^^
(ちなみに
中のひとは「田辺留依(たなべるい)」さんという方
最近出てきた人みたいです)

オンラインゲームとプリンが好き

お宝のネーミングセンスがイマイチ

身体の線は細いのに
オッパイが意外に大きい(怒

格闘技が得意らしく
じゅうごくんの腕を2回ほどへし折っている・・・

とまあ
普通のかわいい地縛霊です^^


こんなにかわいらしいキャラ属性を備えた七々々ちゃん

ただ
不可解なことに
周囲の人たちのほとんどが
その存在をすんなり受け入れてしまってる

地縛霊なのに・・・


自称“名探偵”の「天災(てんさい)」ちゃんと付き人の「ダルク」ちゃん(くん)なんか
夜な夜な部屋に押しかけ一緒にゲームに興じている

さらに
お宝探しのオブザーバー的存在なのは分かるのですが
主人公の「八真 重護(やまじゅうご)」くんの
お部屋にとり憑いている地縛霊という設定であるが故
お話の見せ場にまったく絡んでいない


作中での
彼女のアグレッシブなシーンといえば
1話目序盤のインディ・ジョーンズ張りのアクションと

EDで毎回流れる
巨大プリンの上でカラメルソースを撒き散らしながら走りまわるシーンくらい
(っていうか正直汚い^^!)

まあ
お話のなかでは
じゅうごくんや「冒険部」の人にお宝のヒントを与えたりして
キーマン的な役割を果たしているっていう点でいえば
おいしい役どころなのかもしれません


もしかしたら
このお話って
お宝なんかより七々々ちゃんにまつわる七不思議を解いていくのが
隠れたメインテーマなのかな?


2期やるんだったら
ぜひ観てみたいですね~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

67.9 21 男の娘アニメランキング21位
旦那が何を言っているかわからない件(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (884)
4536人が棚に入れました
クール教信者原作の4コマ漫画をアニメ化したラブコメディ。仕事熱心なごく普通のOL妻・カオルと、半ニートで重度なオタクの旦那・ハジメ。旦那に振り回されたり心配したり、それでも恥ずかしいほど仲の良いふたりの日常を描く。

声優・キャラクター
田村ゆかり、鈴村健一、釘宮理恵、坂井俊文、新谷良子、外崎大輔、堀野紗也加、清水香里
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

私(シス子)がナニをかいているか分からない件

このレビュー
平成27年5月24日(日)に書いているのですが
現在
花粉症真っ盛りです^^!

私の場合
スギ花粉ではなくイネ科の雑草の花粉が原因らしくて
この時期(5月後半)はとても憂鬱になります

鼻の奥がとてもむずむずして
出そうで出ないクシャミが辛い・・・

そろそろ我慢も限界に達してしまい
前の日にはとうとう耳鼻科のお医者さんに行ってしまいました(--


って
最初から作品とはまったく関係のないことを書いてしまいました

ゴメンナサイ(><)



というわけであらためて感想文を・・・

この作品
視聴前は夫婦間の性格の不一致とか価値観のギャップとか
よくある夫婦の他愛のないお話なんだとばかり思ってました^^
(現実によくあります^^)

でもお話の序盤に
旦那がニート(ちまちまバイトはしているみたいですが)で
しかもオタクってところで
すでにタイトルどおりの内容を安易に想像できてしまいます

ほとんどイミフな旦那との会話や
オタクネタ(主にアニメネタ)中心の生活

ご近所の目を気にしながら
安い給料で旦那と自分自身を養っている
主人公のカオルちゃんの姿が健気でたくましく見えてきます



毎回こんな感じでカオルちゃんの奮闘する姿が
おもしろおかしく描かれているのですが

たまにホロリと涙してしまったり

自分自身に重なるお話もあったり

今現在(平成27年5月24日)2スレ目(2期)を観ている最中なのですが
そういえば
最後のカオルちゃんの涙はなんだったのか?
最終回の伏線はいつ回収されるのか・・・
なんて謎もあったり

なかなか奥の深いお話でした^^


でもそんな微笑ましいお話がてんこ盛りの中でも
私としては
やっぱりカオルちゃんの独身時代のお話が一番印象的でしたね

内容もさることながら
その回に限って
作画デザインが独特のタッチになっていて(多分原作のデザインそのままだと思う)
なんだか見た目にも
ちょっとシリアスでとても憂鬱な感じのお話


自分の性格に合わない部署への異動・・・

友人の結婚・・・

周りは毎日変わっていくのに
変わらない自分
というか
自ら変えようとしないカオルちゃん・・・


空虚で辛い現実

感じるのは
自分の中から大事な何かがなくなっていくこと

大丈夫・・・大丈夫・・・大丈夫・・・

焦りや不安に潰れそうな自分にそう言い聞かせ
なんとなく生きてるって感じ




・・・な~んて
現在独り暮らし絶賛えんじょい中の
私自信の姿が被ってしまいました^^

勝手な想像ですが
カオルちゃんが結婚を決めた理由って
旦那のオタク趣味からくる
ちょっと現実から離れた(逃避した?)性格が
カオルちゃん自身の生き様に合ってたからなのかもしれませんね~


2期では
もっと幸せになったカオルちゃんの姿が見られることを
期待してます^^




さて
作品からはちょっと離れて

ここからは少しばかり
独り暮らしであるが故の
人には見せられない
ちょっと恥ずかしい私のストレス発散方法を
紹介するといたしましょう^^

{netabare}(「シス子の話なんか興味あるわけね~だろ」って方はスル~しやがれ・・・ですわ^^)


{netabare}ま~
大の大人が一人ぼっちでストレスを発散する方法といったら
そう
“アレ”ですよ“アレ”

ていうか“ナニ”?・・・

ある情報筋によると
男の人なんかは結構やってるみたいだけど
女の人はどうなんでしょう?

ネットでググっても詳しく出てないし(ググり方が悪いのか・・・)
正しいやり方がよく分からないんです


どちらかというと
{netabare}私の場合は入り口より奥のほうが感じやすくて(←もう本題に入ってます^^)
皮肉にも
そのことが
逆に刺激的になってるっていうことにもなるのですが

奥のほうってことは
直接“指”で“する”となると難しいし
ちょっと怖いし(強くすると血が出ちゃうかも♡)
衛生的にもよくないので
私は専ら“道具”に頼ってます♡

さらに
最近は“じらす”テクも身につけてしまい
時間をかけてやってます


{netabare}最初はなめらかに
スリスリ
スリスリ
スリスリ・・・


{netabare}気分が乗ってくると徐々に動きが活発になって
クリクリ
クリクリ・・・

クリクリ
クリクリ・・・


{netabare}だんだんと動きが激しくなるにつれ
息が荒くなって

ハァハァ
ハァハァ・・・


{netabare}なんだか・・・
ちょっと湿ってきてます♡


{netabare}シンクロする手の動きと呼吸

クリクリ
クリクリ・・・

ハァハァ
ハァハァ・・・

クリクリ・・・
ハァハァ・・・

クリクリ・・・
ハァハァ・・・


{netabare}さらに激しさを増す動きに息が追いつかなくなり

クリクリ
クリクリ
クリクリ・・・

ハァハァ
ハァハァハァハァ
ハァハァ・・・・・ハァハァ


ハァハァハァ・・・
ハァハァ・・・

ハァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



{netabare}くっさめっ!!!



あ~~~
スッキリした^^



クシャミが出そうで出ないとき
こんなふうに
ティッシュかなんかで作った“こより”でもって鼻の穴をクリクリして出すと
ちょ~気持ちいいんですよね~♡

でも
こんな姿誰にも見せられないですよね~

なんか~
こっぱずかしぃですぅ~(/。\)


{netabare}ん~?
そこの君
ナニを想像してたのかな?


※鼻の粘膜の薄い方はやりすぎると出血することがありますのでご注意を!!
※くっさめ 【嚔】
〔「くさめ」の促音化〕
くしゃみ。くしゃみをする声
(weblio辞書より){/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}
{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

この二人の関係性は中々GOOD(*´ω`*)♪

3分30秒のショートアニメ作品◆全13話◆

オタクな夫の一(ハジメ)と非オタな2歳上の
姉さん女房のカオルとの日常を綴った物語。


◆感想◆

物語の流れとしては二人の夫婦生活プラス周りの
人間関係との兼ね合いで話は進行していくので
ストーリー自体はあって無いようなものですが
時にはオタクあるあるネタやパロネタで笑いを
交えつつ,時には少しホッコリするような
エピソードがあったりと,作品の雰囲気としては
個人的に好きです♪

それにカオルたんは非オタなのにオタクなハジメの
行動や言動に対して色々と許容してあげたりと懐が
深く,観ていて立派な彼女に対して心からの敬礼を
せずにいられなかったです(*`・ω・)ゞ

きっと,ハジメにはカオルたんしかいないですよね。

そしてカオルたんでなければ今みたいな
結婚生活は絶対成立しないでしょう。

正直,カオルたんみたいな女性に巡り会えた
ハジメが羨ましい。

そんな気さえしてくる程に素敵な相方だと
思いました♪


結婚して夫婦で共同生活に入ればプラス面だけ
じゃなくマイナス面ももちろん色々ありますよね。

独身時代と違ってお小遣い制になったり,
遅くまで飲み歩けなくなったり,趣味をある程度
我慢しなくてはならなくなったりと忍耐も必要。

でも,作中のハジメとカオルたんを観ていたら
「この二人みたいな関係なら結婚も良いかも♪」と
思ったりしました。


{netabare}
最終話での妊娠検査キットでの陽性反応。
カオルたんご懐妊みたいですね♪
おめでたい♪おめでたい♪

続編でベイビーがお披露目されるのかな?
{/netabare}

2015年4月からの2期が楽しみです♪


やっぱりショートアニメ枠は
意外と面白い作品が多くて侮れない。



◆お気に入りキャラ◆

ん~、じゃあ…マヨタマ君でww

でもよく考えてみると…


ブラコンな男の娘って誰得なんだろうか!?
※一部の層には需要ありますよねわかりますw




◆ED曲 『いいがげんにして、あなた』
歌:カオルとハジメ(田村ゆかり&鈴村健一)

カオルたんとハジメが仲良くお風呂で背中を
洗いっこしているED画がとても印象的でした。

歌詞も覚えやすくても2~3回ぐらい
聴くとついつい口ずさんでしまいました♪




◆最後に一言◆


この作品を観ていたら過去に
お付き合いしてきたおにゃのコ達から

『貴方が何を言ってるのかわからない』

 それから

『貴方が何を考えているかがわからない』

など,この作品のタイトルみたいな事を
散々言われてきた事をふと思い出しました。



えぇ、そりゃもう…
ジト目のオプション付きでww



でも大丈夫!

ご心配には及びません。
ヘコんだりなんかしませんでしたよ♪


なぜなら…



{netabare}
我々の業界ではご褒美だから(*/ω\*)♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 61
ネタバレ

†リリン† さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

旦那が何を言っているかわからない件 ※6話切り

原作未読

#01 合わない趣味とハマったソリ

3分アニメ
原作は4コマ漫画でありそれをそのままの形で放送しているであろうためハイスピードで話が完結し5話程度が詰め込まれている。
旦那は所謂ステレオタイプなオタクキャラであるが正直今更感のある設定であり
これから驚くような展開もあまり期待できない
短い話なので3話くらいまでは様子見をしようと思う

#02 性別を超え血を超え出でよ男の娘

{netabare}1話に引き続きキャラ紹介話な感じがする。
それにしてもオタクの弟が男の娘って設定って
この作品はリアリティを織り交ぜ感情移入させるタイプの作品ではなく
最初から最後までボケるタイプの作品のようだ
個人的には若干苦手なタイプであるが{/netabare}
1話と比べると2話はまだ見やすいというか あぁこういう話なのねと納得させるものであったといえる。

#03 オタクの俺の弟がこんなに友達が少ない訳が(ry

2話に引き続き(ry
今のところ結婚要素が特に要らない設定のように思えるが果たして...
そもそもこの人なんで結婚してるの?
あと ステレオにしてもゴザル口調は聞くに堪えない。

#04 旦那はたまに警備職に年中無休で就いております

{netabare} 旦那がガチニートになった
まぁ 普通は離婚話ですよね
ってほんとなんで結婚してるのよ
探偵事務所で紹介される仕事が主人公に向いてそうなウェブデザイナーなんてどんだけご都合主義なのかと思ったけど
そもそも 探偵事務所自体が無駄設定な気がしますわ。{/netabare}

#05 ドランカーデビル

なるほどやはり嫁も働いてる共働き設定だったのか(旦那が働いているとは言ってない)
尚更、どんな接点で結婚したのかわからなくなったし
前回の話で離婚話にならないわけもわからない
これは嫁が稼ぎまくっててヒモかなんかだったのか?
そういう視点で見ると旦那の性格などはペットとしてあっているような気がしてくる
珍しく嫁をフォーカスした話ではあるが
途中で切っても安易に想像がつくありきたりな内容

#06 ネバークロスアブリッジティルユーカムトゥイット

嫁が倒れた
俺が頑張る
なんか何を言ってもダメ人間の行動パターンでしかない
イイハナシダナー とか言わせたかったのだろうか
ダメ人間しか共感できないでしょこれ
申し訳程度に嫁父登場
その程度のことを一々報告してくる奴いたら言われる前にぶん殴るけどね
自覚してるなら報告する前にやることあんだろと

今更ながら あまり見続ける価値はないです。
6話切り

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

76.7 22 男の娘アニメランキング22位
グリザイアの迷宮 & グリザイアの楽園(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1222)
7479人が棚に入れました
美浜学園5人の少女たちの心を救った風見雄二。しかし、彼自信の心の闇は、いまだに晴れぬまま重く立ち込めていた。雄二は自らの生い立ちを振り返る。自らを育み、形作っているものが何なのか。そして、それらとの邂逅の中で何を得、何を失ったのか――。忌まわしいくも、かけがえない時間をたどる旅路の果てに、雄二は自ら心の奥底にしまいこんだ闇の正体と対峙する。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、田中涼子、田口宏子、水橋かおり、たみやすともえ、清水愛、鳴海エリカ、友永朱音、瑞沢渓
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いざ!グリザイアを彩る楽園へ

2015年春より放送。
「グリザイアの迷宮」は、1時間放送の全1話。
「グリザイアの楽園」は、通常放送で全10話となります。
(※2014年秋に放送された「グリザイアの果実」の続編であり完結編となります。)


【前置き】

原作であるPCゲームは未プレイですが、秋に放送された「グリザイアの果実」は(多少の不満はあれど)最期は楽しんで視聴出来たので、本作も楽しみにしておりました。
ただ、原作ファンからはシナリオの描き方への不安の声もあったようですね、あの長い原作をどうまとめるのか…と。

私的には初っ端の「迷宮」で一気に惹き込ま…と言うより、文字通り迷い込まされちゃいました。
えぇもう、ホント参っちゃうぐらいに…。

さてさて、このレビューではその作品に登場する魅力的なキャラクターを中心に語っていきたいと思います。



【あらすじ】

「周防 天音(すおう あまね)」を狙った美浜学園の立てこもり事件以降。
「CIRS(サーズ)」の二課情報室長である「春寺 由梨亜(はるでら ゆりあ)」は、部下である主人公『風見 雄二(かざみ ゆうじ)』の調査報告書を作成し始める。

風見雄二という男について。
そして、その姉との関係について。

彼女は「貴方の姉の死については、幾つかの不審点があるわ。」と口火を切る。
彼女の部屋に呼び出された雄二は、気だるそうに溜息をつきながらも、改めて自身の過去を振り返り語り始めのだった…。



【語ってみる】
{netabare}
前作である「果実」は、それぞれ一癖ある(どころじゃないか?)ヒロイン達に焦点を当てられたストーリーが、連鎖的に続くシナリオ構成でした。
本作のような作品は、アニメ版を制作するにあたり各ヒロインパート毎に時系列をリセットする、いわゆるパラレルワールド的な構成も多用されています。
しかし本作は、各シナリオが全て過去として物語が繋がっておりましたね。
本作でも、その上からシナリオが展開していきます。


まず「迷宮」に関してですが、1クール空けての続編として、満を持して1時間の特別放送となりましたね。
本作は、世間を巻き込むような圧倒的な知名度を持つ作品とは決して言えませんが、このインパクトは中々効いたのではないでしょうか。
その内容としても、やはり前作である「果実」を知っていてこそ楽しめる内容ではありましたが、とにかく過激で濃いので非常に楽しめましたから。
流石は18禁のPCゲームのシナリオと言えるでしょう。

18禁ゲームは、えっちぃアダルトシーンにより18禁とカテゴライズされるケースもあれば、内容の過激さにより18禁となるケースもありますよね。
本作は、この2ケースを上手に合成し出来たシナリオですが、ちょぃと過激さの部分が優っていたのではないでしょうか。


この「迷宮」では、主人公である『風見 雄二』の過去が語られていきます。
そう、前作を視聴した方なら誰もが「一体何者なんだコイツ!」と思った、その彼です。
ヒロイン攻略系の主人公は、プレイヤーの分身として無色透明なキャラであることも多いと思うのですが、本作の彼はかなりのキャラ立ちをしていましたもんね。


天才と呼ばれた姉『風見 一姫(かざみ かずき)』と比べられた辛い幼少期。
その姉との、姉弟以上の関係。(ドキッ!!)
しかし一姫が、前作でも語られた壮絶なバス事故により、帰らぬ人となってから起こる家庭崩壊。
そして何より、両親がいなくなってから引き取られた謎の人物「ヒース・オスロ」からの、異常な寵愛とテロリストとして育て上げる為の非人道的な訓練の数々。
普通なら小学校へ通っていたであろう年頃に、彼はその生活により廃人同然の状態だったことが、作品を追うことで垣間見えてきましたね。

この出口の見えない雄二の「迷宮」は、オスロ邸を襲撃した「CIRS」の部隊に所属する『日下部 麻子(くさかべ あさこ)』と出会うことで終わりを迎えます。
彼女こそ、前作で雄二が幾度となく「師匠」と言って皆に語って聞かせた人物であり、雄二の育ての親となってくれたのでした。
この師匠が、また格好良い女性なんですよね。
雄二が慕うのも分かります。
以降は、アニメ版では「楽園」の第1話へと続き、引き続き雄二の過去が語られていく構成となっておりました。


雄二は麻子と暮らしながら、これまで経験出来なかった人として生きる上での物事や、世界の理を学びます。
(あっそうそう、初体験もね。)
しかし麻子さえも雄二は、その彼女の死によって失ってしまうのでした。
ただ彼女自身は、雄二を救ったことで自分も救われ「死を許された」と言い安らかに逝きました。
自身と同じく、日の当たらない仕事をしこむ育て方しか出来なかったとも彼女は言いましたが、その時の雄二の涙を見る限り、そんなことは決して無かったでしょうね。
雄二が人になれたのは、間違いなく彼女のおかげでした。

そんな彼女の最もシビれたシーンと言えば、雄二に教えた言葉『一人十衛(いちにんじゅうえい)』の台詞のところですね。

「貴様は国民十人の命を救うことと引き換えに、初めて死を許される。

 と言いたいところだがオマエは半人前だ、五人にまけてやる。」

この言葉を聞いた時は、その格好良さもさることながら、後に出会うことになるであろう五人のヒロイン達を思い出して、なんだかニヤけちゃいましたね。
ただこれは後々、雄二は「だから俺はもう死んで良いんだ」って考えるんじゃ……って伏線にもなっちゃいましたけど。


しかし本作グリザイアシリーズの最後として満を持して語られたのが、どのヒロインよりも壮絶な過去を持つ男主人公とは…。
可愛い各ヒロインよりも、何より男を魅せる作品だったワケです。
いやはや、「果実」を視聴し始める前は思いもしませんでしたよ。
これは良い意味で、裏切られました。
{/netabare}


【脇役であるからこそ引き立つ、癖のあるヒロイン達】
{netabare}
最終章で、敵の手に落ちた主人公を救う為に立ち上がった、5人のヒロイン達。
雄二の過去を知った彼女らは、
「それでも雄二と一緒にいたい、彼が好きだから…。」
と意思疎通し、一致団結して雄二奪還作戦を開始するのです。

本作のヒロイン達は、決してただの可愛い女の子達ではありません。
ただの女の子でないから、あの美浜学園にいたのです。
前作「果実」では、各キャラ毎に壮絶な物語のヒロインを務めた彼女達。
その物語で現れていた癖を、本作では存分に【活かして】くれました。
(まぁ一部そうでない娘もいたような…、でもないような……チルチル…。。。)


この5人の中で個人的に好きだったのが、この2人。
高スペックな『入巣 蒔菜(いりす まきな)』と『小嶺 幸(こみね さち)』でした。

蒔菜と言えば、ヒロインの中でも一際小さな体格です。
…でありながら、雄二直伝のスナイパー技術。
アニメではあまり披露されるシーンが無くて残念でしたが、一姫同様の圧縮記憶法による丸暗記能力など。
5人のヒロインの中でも、実は抜きん出たスペックだったのではないでしょうか。
時に幼く…時に反社会的で、そして時にキメてくれる台詞の数々も印象的でしたしね。
色んな意味で、私の「ストライイィィクンバッタァナッッ!!」でした。
そうそう、「果実」のDVD第5巻の特典映像は眼福の限りでしたね。(やべぇよ登り棒…。)

キャラ立ちでは、常にメイド姿で視聴者サービス旺盛な幸も良かったですね。
過剰なまでに礼儀正しく、常に優等生であろうとする彼女。
……の、たまに笑顔で吐く毒がたまりません。
とあるシーンでの「殺すぞ^^」発言の連発は、かなりセンセーショナルでしたよね。
あんな可愛い「殺すぞ」聞いたことがありません。
まさに『よく気の利く糞メイド』でした。
そう言えば、彼女の戦闘シーンでの「メイド姿+ガスマスク+ナイフ」ってのも、またインパクトがありましたね。
「シャチではありません、幸です、そしてサメです。サメは獲物で遊びません。」
ってトコは、かなり痺れましたよ。

してこの2人、深い信頼関係にあるところも好きなんですよね。
同学年でもある蒔菜にだけは唯一、幸も敬語を使いません。
その幸が、蒔菜が自分の側からいなくなることを恐れ不安を口にするシーンがありましたが、その時の蒔菜が

「心配なら、ずっと私を追いかけてくれば良いのよ、私がパパ(雄二)を追いかけるみたいにね。」

って返してくれるんですよね。
ここで幸が、「だね。うん…そうだよね、私そうする!」と言って笑顔を見せるシーンは、こっちまで微笑んでしまいましたよ。
ただ…、言葉通り地の果てまで追いかけるんだろうなぁ…、…ハハ……。

そんな微笑ましい彼女らが、いざ好きな人を救う時となると、シナリオとしてあぁも活躍するとは…。
前作と今の彼女達を知っているからこそ、ワクワクさせてくれる構成でした。


ただ、その各ヒロイン達が持ち前の能力を駆使出来た背景に存在する、『タナトスさん=風見一姫』を忘れてはいけないでしょう。
はい、先に2人のヒロインが好きと述べましたが、作品を通して一番好きなキャラはと問われれば、間違いなく彼女ですね。
実際、原作での人気投票でも一位なのだとか…。
5人のメインヒロインを押しのけての実姉トップとは…、ホントなんて作品だ。(褒め言葉)
私は趣向的に、どちらかと言えば全く逆を突き進むタイプの人間であり、この姉属性には嫌悪感すら抱く方ですが、この一姫は珍しく大アリでした。
何故でしょうね。(ニッコリ)

でも実際、先のように高スペックで例えても、このお姉ちゃんは紛うこと無き「天才」と呼ばれる人間であり、記憶力、知識量、判断力、絵画の才能、小柄で貧乳、小柄で貧乳などなど…、もぅ快挙に暇がありませんからね。
色素欠乏症による銀髪で赤い目も魅力的ですし。
アルビノって、なんでこう厨二臭くて格好良いかなぁ…。

前作の最終章でも、存分に彼女の魅力が描かれていましたが、本作の最終章はそれ以上でしたね。
タナトスシステムとしての再登場。
そして、各ヒロイン達を誘導し、世界を股にかけての作戦遂行。
あの計画は、一姫ナシで進めることは間違い無く不可能だったでしょう。

物語的に、事故の後に脳だけ摘出されて的な「マモーなパターン」を連想していましたが、まさかの本体ありだったのは嬉しかったですね。
そのタナトスが一姫として、浮き上がってきた潜水艇から参上し、

「こんばんは、タナトスです。ンフ♡」(ウィンウィン)←義手の音

と言い、ヒロイン達と対面する場面は、作品を通して一番テンションが上がったシーンでした。
あのなんともアナログな義手も、あれはあれで魅力的でしたし。
……と思っていたら、最終話のCパートでしてやられました……。
もぅ最後の最後まで、一姫は一姫でしたね。
最っ高に魅力的なキャラクターでした。
{/netabare}


【総評】

私的には、前作「果実」以上に見応えのある作品として仕上がっておりました。

ただ、かなり端折っていた箇所もあるようで、実際に原作未プレイの側からしても展開早いなって部分もありました。
特に「迷宮」や「楽園」の最終話は顕著です。
しかし、それでも説明不足で話についていけなかったり、内容が大味で薄っぺらくなるようなことは無いように感じました。

作画に関しても、前作同様の「シネスコサイズ」に多少の不満はありましたが、前作同様こういうものだと思ってしまえば特には…。
ただスタッフさんは大変だったようで…、本当にお疲れ様でした。
私のような素人からすれば、黒で上下塗り潰してるから作画減らせてラクじゃん!などと言ってしまいそうなものです…、オソロシヤ…。


本作を見始める前のこと。
原作を耳にしたことがある程度だった私の視聴のキッカケはと言えば、「なんかエロいんじゃねコレ…ムフフ」という不純な動機であったことを正直に告白します。
ただ作品を全て視聴し終えた上で振り返ると、思いの外愛着あるキャラクターが出来てピュアに楽しむことが出来ていました。

現実世界に擬えて設定の矛盾を考えてしまったり、必要以上に厨二的な要素や萌え要素に嫌悪感を抱く方にはオススメ出来ません。
本作は、可愛いだけではない癖のある5人のヒロインと、実姉やその周りのサブにするには惜しいキャラクター達。
そして何より、主人公補正を抜きにしても格好良い「風見雄二」を存分に楽しむ作品なのですから。
万人にはオススメ出来ませんが、ご興味がある方は是非。

ではでは、波瀾万丈の先に辿り着いた雄二の楽園が、幸せであり続けることを祈りつつ。
読んでいただき、ありがとうございました。

………いやまぁ、あの楽園が幸せじゃないワケがないか……ハハハ…ハァ…ウラヤマシイ…。。。


◆一番好きなキャラクター◆
『風見 一姫』声 - 友永朱音さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『入巣 蒔菜』声 - たみやすともえさん



以下、どーでもいい駄文なので〆ます。
{netabare}
前文で、一番テンションが上がったシーンとして私は、「こんばんは、タナトスです。ンフ♡」(ウィンウィン)を上げました。

ですが実は、そのレベルでテンションの上がったシーンがもう一つ。

どのシーンかは…あえて口にしませんが、幸が笑顔で


『シャブ落ちしたOLが、チンピラのアレにしゃぶりつくような勢いですね。』


『一本の羊羹を奪い合っての【ダブル☓ェ☓状態】です、エロいですね。』


と言い放ったワンシーンです。

余りにも唐突で目が点になった私は、思わず手が滑って巻き戻しをしてしまいました。
全く、ホント勘弁して欲しい。

すうぅぅぅ…………。


ありがとうございました!!!!!!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エロスの身体性

【2015/06/22視聴完了して改稿。少し長くなりました】


アダルトゲーム原作のアニメは、世界が独特に歪んでいる印象がある。

ゲームの性的なシチュエーションのための(一般的には)不自然で人工的に「造り上げた」感を隠さない設定がそのまま全世界に拡大されたようで、自生的に「生成した」物として描出しようと努めることが多いアニメの物語世界を予期した視聴態度の前では、世界の基準となる座標軸が目盛の不均等な曲線で出来上がっているかのような、すわりの悪い落ち着かなさを感じさせる。
良し悪しではなく両者の「文法」の違いなのだろうが、違いに十分に自覚的でないままアニメ化することが、「歪み」という違和感を生むようだ。

アダルトに限らずゲームというものをやらないのでなおのこと、前作の『果実』でも、この「歪み」の感覚に馴染めないものを感じていたのだが、本作で、やや唐突に、あからさまな形で挿入されている性愛の描写が、印象を変えた。



{netabare}『迷宮』を含めた前半部を通じて、廃人寸前であった主人公の再生が描かれるが、世界から「承認」が得られず自己を肯定できない主人公は、当初、「軍隊」(と保護者による軍隊的教育)に、救いの糸口を見出すことになる。


アニメに限らず、軍隊に「承認」の調達先を求めてアイデンティティを得ようとする設定はありふれたものと言えるが、かなり安直な作劇手法だと日頃から感じている。

単に「承認」の調達先としての「組織」を求めるのであれば、別に軍隊でなくとも会社であってもいい。
「軍隊」という全生活的に支配する性格がより効果的に作用するのだと言い訳しても、それならば会社と過剰に一体化する「社畜」でも同じことだ。
承認の調達において、「軍隊」に殊更に疑似家族性を見出して特権化するのは、マッチョ・コンプレックスを裏返した観念的倒錯だろう。
徹底して現実的である「軍隊」の、本質的に使い捨ての歯車である「兵隊」に一体化して、空想的に全能感や肯定感を感受するところまでいけば、妄想の領域と言っていい。
「社会の歯車」というごく普通の生き方よりも「軍隊の歯車」を上に置くのは、脳内の抽象的な価値観による恣意的な序列だ。
このような妄想的な価値観への迎合として、安易な作劇は生み出され続けている。


そんな作品群の中、本作を特異に感じさせたのは、保護者の女性(たち)との性交渉の描写だ。

いささか唐突に挿入されるこの性愛の描写は、奇妙な、としか言えない肉体性を作品内に持ち込んでくるのだ。

指導教官=保護者の女性との具体的な性行為の性愛描写が、何故か不思議に、倫理という「観念」の束縛を受け付けない身体性を強く想起させて、「軍隊=疑似家族」に象徴されるいかにも人工的な「脳内」妄想性を、批判的に相対化して見せる作用を生じさせる。
この批判性がなければ、主人公が保護者の死に取り乱したり、敵を射殺するたびに嘔吐したりする描写において、「創られた」進行台本が透けて見える人工感が気分を白けさせることを、押しとどめることはできなかっただろう。

どれほどの計算があっての性愛描写であったか定かではないが、性的な興味の「くすぐり」としてのエロを超えて、奇跡的に(性的、に収まりきらない)「エロス」として昇華した奇妙な身体性が、本作の位置を独特なものとしている。

性行為を描写すれば自動的に身体性が生まれる、というほど単純なものではないだろう。
他作品を引き合いに出すのは不適切かもしれないが、例えば『School Days』にそのような身体性は生じていないように感じられる。
本作の「何か」が、いわゆるエロ描写を超えて、「エロス」としての身体性への化学反応を生じさせていると思うのだが、(文字通りの意味で他意はないのだが)性体験のない視聴者であれば同じように感受するのかどうか、ちょっと確信が持てない。

が、こうしてみると、『果実』でも具体的な性愛描写を挿入した方が「TVアニメとして」説得力が高まっていたのではないか、という気さえしてくる。(後述)


その『果実』で、それぞれに「世界」から排除されかけ、主人公によって「世界」に引き戻された少女たちが、本作の後半では、主人公を「世界」へ取り戻すために行動する。


これも偏見じみた印象だが、「世界」から排除されようとする「悲劇」的な運命への抵抗を主題としたアニメ作品の中には、その「運命」性に疑問符が付く作品は少なくない。
現象としての「悲劇」をもたらすものが「不運なめぐり合わせ」等である場合はさておき、「特定の人間」の行為へと還元することができる「人為」までも抗えない「運命」として了解しようとするそれらの作品の世界観は、やはり「歪み」の感覚をもたらす。

例え「悲劇」の担い手が大きな「組織」や「集団」の場合であっても、原理的には構成している個々の人間達の行為に還元できる。
にも関わらず、時には「神」を持ち出してまで「運命」として曲解し、原因を問うまなざしが欠如した世界把握は、精神病理学的な「認知の歪み」を思わせて、同調しない視聴者には全く意味不明に映ってしまう。


だが、本作の主人公のまなざしは、これとは真逆に見える。

少女たちを「世界」から排除する「もの」を問い詰めてゆく主人公のまなざしは、「不運なめぐり合わせ」でさえも、関わる人間たちの中に特異点として特定の個人を見出そうとする。
「もの」が組織であれば、「意思決定者」や「実行者」といった個々人を「敵」として選別し、個人への攻撃、排除を行うことで、少女の「世界」における「無力化」を完遂することになる。

奇矯なキャラ設定や状況に対して、この問題解決の「理路」や「方法論」は、ひどく平明な常識性を感じさせて、あたかも曲線座標軸の世界の中で、この部分だけ座標軸が直線で構成されているかのようだ。

この「落差」が、エロスとしての身体性を生じさせる「何か」と、深く関わり合っている気がしてならない。

エロスが喚起する身体性による批判性が、人工的に座標軸が歪んだ「世界」に、錘か或いは足場の様な物として説明しがたいある種のバランスを与えて、「歪んだ」なりに簡単には転倒しない安定感を生み出す事に、本当に不思議なのだが、結果的に成功しているように見える。

主人公を「世界」に取り戻すために「敵」への「攻撃」を敢行するエキセントリックな少女たちのアンリアルな行動を支える主人公への強い執着は、反対側にこの身体性と常識性とを引きずり、いかにも人工的な「あり得なさ」が物語世界を転覆させることを免れている。


終幕で、主人公たちが最終的にたどり着く「楽園」は、世界から承認を与えてもらって所有を許された私有地ではなく、「敵」を排除することによって「世界」から切り取った自分たちだけの「領土」だ。


新人類世代が、全共闘世代に対する過剰な反発からプロパガンダした価値相対主義は、すべての対立を、互いに等価な「価値観の違い」に過ぎないという。
対立を裁く絶対的基準はなく、互いに承認し合うことで解消することが「正しい」と宣伝されるが、クレーマーやバカッターの登場、さらには反知性主義の台頭は、「価値観が違う」ですべてをやり過ごしてきた価値相対主義に限界を突きつけているようだ。


終幕に至って、「承認」を「与えてもらう」ことを放棄して、「敵」を「絶対的」に排除して得た楽園に立てこもる主人公たちの行動は、空想的な逃避や撤退ではなく、このような限界性の暴露と突破を目指した闘争であると鮮やかに示している。

第三者からの赦し=承認と正当化を放棄して、「自分自身のための」殺人を決行する主人公は、最終的に「歯車」性からの脱却を果たし、「絶対性」へ向けて跳躍したといえるだろう。

この飛躍がご都合性を感じさせないのは、絶対性を呼び込む個々人の「かけがえのなさ」が、やはり「身体性」の錘を引き摺っているからこそだと、最後に改めて気付かされる。

歪んだ世界軸を透かして、全く新しいリアルが立ち上がってくるようだ。



本作を視聴することで、『果実』への評価も変わったように思う。

シリーズとして全体を振り返ると、食人や臓器移植、肉親の生死、と身体性を窺わせるモチーフがちりばめられている。
その「身体性」が強く前景化して立ち上がってくるのは、やはり性行為という、互いの身体を全面的に受け入れ合う営みの描写を契機とした、本作における奇跡的な「エロス」の発生においてだろう。

この描写によって、『果実』単体で視聴したとき、少女たちの「身体性と不可分な」悲劇に深くコミットする主人公の行動から人工的なアンバランス感が抜けきらないのは、『果実』内では性行為が欠けているからではないか、という印象が逆側から照射されてくる。{/netabare}


『果実』 『迷宮』 『楽園』の3つからなるシリーズは、単一のまとまった作品として、通して視聴した方が良いのかもしれない。


最後に一つトリビアを。

狙撃手にとって「眼」は生命線であり、主人公が頻繁に目薬を使用したり、師匠が視力の衰えから現役狙撃手の引退を決断する描写が本作にもあるのだが、昔むかし、実際の射撃手の間では、射撃前に射精すると照準の際に視力にいい影響がある、という迷信があったそうだ。
初期の『ゴルゴ13』で狙撃の前にベッドシーンの描写が多かったのは、この迷信を踏まえての演出だった、という説を聞いたことがある。

本作の「師匠」と主人公の性行為にそのような理由があるとは思わないが、そんな事を念頭に置くと、性愛描写を敬遠して視聴をためらっていた人も、ちょっと違う観方ができるのではないだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Pay it forwardの精神なのよさー

2015年4月~ AT-X、TOKYO MX他にて放送
全11話(迷宮1話、楽園10話)

前作のグリザイアの果実を見てたから一応見るかくらいの気分で視聴。
果実の方は正直やたらパンティラしてたなっていうのと
一番すけべボディの子が何か非道い目にあってるっていう印象しかなく
明らかな尺不足も手伝って個人的にかなり微妙な評価。
今作もはじめはかなり期待薄な状態からスタートしましたが
中々どうして、最初からすげー面白かったです。
相変わらずなんじゃこりゃ設定に超圧縮の脚本なんだけど
主人公の凄惨な過去とバックボーンをしっかりと描き
それを元に前作のヒロインたちを絡めながら1本軸のあるストーリーを展開させていました。
面白くねーなと感じても前作「果実」はしっかり視聴することを推奨します。
私はかなりいい加減に見てたので途中で分からなくなることもしばしば。
それでもすごく楽しめたんですけどね。


【グダグダと雑感】
{netabare}タイトルのPay it forwardは日本語で「恩送り」
誰かから受けた恩は、直接その人に返すのではなく、別の誰かに送ること
そうして「恩」はぐるぐると世の中を回っていき、善意の連鎖は世界を良くするよね。みたいな感じ
雄二の姉、風見一姫は恩を返すことを種を蒔くと表現し、種は果実になり再び種を蒔く。
その繰り返しこそが雄二が渇望しながらも諦めていた未来=楽園だと語っています。

歪ながらも表面的な平和があった家庭が姉の事故から崩壊し、醜い大人に利用され心が壊れるような体験をする
そんな状況から救い出してくれた日下部麻子。麻子に多大な恩を感じ、それを返そうとする雄二。
そんな折、麻子が亡くなってしまい彼女の残した「死を許されたかったら5人救え」という言葉で生きる意味を見出す。
それが「果実」でやたらめったらヒロインを救っていた伏線だったのも面白かったし
死を許されるためにやった行動の全てが結果として雄二への生の肯定に帰結してしまうっていう矛盾なんだか皮肉なんだかも面白かった。

本来、生きるだの死ぬだのを決めるのに神如きの許しを請うんじゃねえよ。
そんくらい自分で決めろや、ふにゃチン野郎が!っていうメッセージを感じました。
そういうテーマだったらいいなっていう妄想みたいなものです。

もっとシンプルに物語を捉えるなら
雄二「俺の大切な女の仇をぶっ飛ばすぜ!」
ヒロインズ「あたいの惚れた男がピンチなら命懸けで助けるぜ!」
っていう直球で熱い展開にスピード感のある進行がすごく痛快でした。

ヤブイヌ小隊の面々や敵であるヒース・オスロまで
極限まで無駄を省いた脚本であってもキャラの個性は抜群で
無駄に消費される登場人物がほとんどいないのも印象的。

一番好きなキャラはJB。ほとんどボンド・ガール的な立ち回りしてた人でしたけど。
金髪ロングにタイトスカートのスーツスタイル、オマケに爆乳っていう
まるで全身ポルノ女のくせにウブな性格がツボでうひょーって感じでした。


終盤から締めまでの場面
タナトスシステムとかいう唐突なチートお姉ちゃんから始まり
デザインソルジャープロジェクトだのキュポーン計画だの固有名詞が多くなり
怒涛すぎる展開も重なり、やはり詰め込みすぎた感は否めないけど
日下部麻子との描写は必要十分にやったおかげで最後の麻子の「生きろ」というメッセージに強いカタルシスを感じたし。
強引な力技でもハッピーエンドな展開はやっぱり好きです。
これで雄二が命は取り留めたものの視力を完全に失い、足の負傷で車椅子生活を余儀なくされ
「これが俺の罪か。まだ許されなかったよ、麻子。。」とか言ってたら後味悪いってレベルじゃなかったゾ。


最後のお姉ちゃんの義手のオチもナイスでした。
これってアレですよね。コブラに出てくるクリスタル・ボーイ 意識しちゃった感じですよね。
お姉ちゃんは人知れずクリボーごっこで遊んでたんでしょうね。かわいい
よっしゃ!今日は一姫でオ○ニーだッ!!
{/netabare}

【総評】

アダルトゲームに限らずテキストベースのゲームに往々にして起こる「尺不足」に対して
製作陣が見せたい物を取捨選択し、きっちりと脚本を叩き上げてやれば
多少、無理のある展開であってもアクションや演出の魅せ方で十分面白くなるじゃんっていう好例。
その「尺不足」に悩まされた前作の話が土台としてしっかりあるおかげでギリギリ破綻しなかった感じですが。
「果実」のほうを見てキャラが気に入ったなら、まず間違いなく面白く見れる作品。

あと歩く名言発生機である日下部麻子の人生訓はどんな立場、状況の人でも思わずハッとしてしまうような
そんな力のあるセリフばかりで原作のテキストの魅力の片鱗を垣間見ましたね。

セリフといえばB級アクション映画のようなダートな言い回しが妙にハマってたのも印象的でした。

特にクソメイドの
{netabare}「シャブ落ちしたOLが、チンピラのアレにしゃぶりつくような勢いですね。」ってセリフには吹きました。まるでシャブ落ちしたOLを知ってるかのような言い方でしたけど実際に会ったことあるんですかね。シャブ落ちのOLなんてすごいレアケースだと思うんですけど。きっと日々の仕事のストレスを抱え、代わり映えしない鬱屈した毎日に嫌気が差していた。そんな日常に一時の刺激を求めたOLの良子は縁もゆかりも無かったCLUBという所に行ってみた。そこで出会ったここのCLUB常連のシゲル。最初は少し怖かったけど話してみたら意外と話は弾んでしまって。お酒の力も手伝ってすっかり楽しい気分になった良子に急に強烈な眠気が襲い・・・




よく分かんなくなってきたので終わりまーす{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

70.3 23 男の娘アニメランキング23位
海月姫-くらげひめ-(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (697)
3311人が棚に入れました
クラゲオタクの月海が住むのは風呂・トイレ共同、男子禁制のアパート・天水館(あまみずかん)。住人は皆腐女子でニート、オシャレ人間は天敵、そんな彼女たちは自分たちを「尼〜ず」と呼ぶ。ある日、死にそうなクラゲを救ってくれた美人でオシャレな女の子と知り合った月海。だがその子は、父親の職業を継ぎたくないがために女装する正真正銘の男だった。

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

わらうことで、すくわれる物語(追記:整形美人のはなし)

 唯一のオール5。

 原作者である、東村アキコという人は不思議な立ち位置にいる漫画家だと思う。
 基本は、アイデンティティは一義的にはギャグ漫画家なのだろう。
 ギャグはもちろんじゅうぶん面白い。だが、個人的には、ギャグはそこまで笑い死にするほどまでには面白いということはない。
 面白さよりも、感動するのは、東村のギャグがそのほとんどが一歩見方をかえれば、そのギャグがあまりに切実な問題ばかりを扱っているということだ。

■他人ではなく、自分でわらいとばすということの効用

 東村のギャグのネタは、つねにあやうい。

 「コミュ障」
 「無収入」
 「ブス」etc...

 これらはいずれも「誰」が言うか、によってギャグどころか差別発言ぎりぎりになってしまうような、そういう危ういところをついている。
 東村アキコのギャグはいつもそうだ。これは、西原理恵子なんかだともっと典型的だとは思うけれども、言い方を間違えればひどい。しかし、その言い方を間違えればひどいものを、「自分で笑い飛ばす」。これは、他人にわらわれてはいけない、自分で笑い飛ばす。そのことが重要なのだ。
 いずれも、他人からわらわれてしまえば、それは、ただの攻撃で、見せしめで、みじめさがましていくだけだ。それを、あらかじめわらいのネタにしてしまうことで、すくわれる。そういう作用を、東村アキコのギャグはもっているように思う。

 たとえば、ある精神科医が自分がかつてパニック障害に陥ったときの療法として、
 「パニック障害におちいって、呼吸困難におちいっている自分を、自分で茶化すことで、呼吸をおちつかせることができるようになった」
 と言っているのを聞いたことがある。たとえば呼吸困難におちいってきたら

 「おおっと、理恵選手(仮名)、
  呼吸が困難になってきました。
  いやー、きましたねー、本日もやってまいりました。
  今日の呼吸は、なかなかいい感じですねぇ。
  斎藤解説委員、どうでしょうか。
  /はい。そうですねぇ
  …今日の呼吸困難も、いい調子ですねぇ…。
  期待できますよぉ、今日は。」

 みたいなバカなことをやっているうちに、気持ちが落ち着いてきて治ったんだそうな。

 ギャグは、自らのどうしようもない行き詰った立場を、一歩外からみつめなおすことができる。そとから自分をみなおすための、もっとも効率的な手段でもある。そとから見つめなおす視点を獲得することで、ラクになれる。力を抜くことが、できる。
 そういうタイプのギャグが、東村アキコの作品にはあふれている。だから、東村アキコのネタは、「ギャグ」という皮を脱いでしまえば、とたんにひどく深刻で、息がつまるような、切実さをもっている。東村はそれを効率的にギャグとしてみせる。それゆえに、東村のギャグはおかしく、そしてまた、強烈だ。


(※もちろん、ギャグが<常に>精神療法として機能する、というわけではないだろうけれど。) 

■ギャグと批評性

 また、こういった一定の批評性をもったギャグというのは、基本的にはその批評性とかみたいなものがほのみえてしまうと、えらくダサく見えたりするもので、「爆笑問題」のギャグは、いつも、そういうあざとさを発揮してしまったりする。(あるいは、昔のビートたけしとかも、そうだと思う)
 だが、東村のギャグは、そういうところがほとんど存在しない※1。それは、何よりも、本人にとって、あるいは本人のごく身近な人間の問題を描きだしているようにしかみえないからだろう。少なくとも、他人を攻撃するためのギャグではない。
 作中では、直接に「痛い」キャラクター本人が自虐として語るのではなく、さまざまな形でかたられるが、いずれも攻撃性がほとんどない。

 なお、原作のあとがき漫画では、東村自身が10代のころにどれほどオタク女子にありがちな痛いことを沢山やっていたか、ということがライトに語られている。まあ、本人が過去そういう人間であったということは、なるほどそうだろう。

 くわえて、少女マンガとしてじゅうぶん機能するだけの人物の心情描写の細やかさ※2を兼ねており、わたしは、もう東村さんに関しては、本当に文句がない。







■アニメとして

 東村さんの話ばかりを描いてしまったけれど、アニメはアニメで、すばらしい脚本のリライトや、キャラクタの描写力をもっており、絶賛するしかないクオリティ。個人的には、ばんばさんと、くららが超かわいくてツボ。

 OPのチャットモンチーの『ここだけの話』も、EDのサンボマスターの曲もすばらしい。とくに、OPのチャットモンチーの曲はここ数年にきいた、すべての日本人の楽曲のなかでもっともよかった。チャットモンチーらしい、わがままで身勝手な欲望をあえてかわいく歌うことで、びっくりもするし、チャーミングでもあるすばらしい楽曲になっている。映像とあわせて本当によかった。

 そういうわけで、なんだか長々と書いてしまったけれども、
 要するに、昨年は
 「ここのところいいコンテンツって、なんかある?」と聞かれたら、
 「海月姫!海月姫!海月姫!ちょう良かった!すごく面白かった!あれこそが感動的!」
 と、ドヤ顔で答える日々を送っていたわけです。


■追記1:
・東村アキコは、岡田あーみん(『お父さんは心配性』『こいつら100%伝説』)が大好きだという。わたしも岡田あーみんは大好きで、吉田戦車、うすた京介と並ぶ90年代の三大不条理ギャグ漫画家だと思っている。少女マンガ、というプラットフォームのなかで、あれだけ不条理系にごりごりと突き進むことができていた、岡田あーみんの遺伝子を東村アキコが引き継いでいるのか、と思うと泣ける。

・あと、本編だと東村さんのギャグは自虐性がたかいけれども、たまに、周囲への敵意そのものがむき出しになってるような、場合とかもあるのは、ある(笑)。まあ、それは西原さんもそうなんだけど。なので、上記の感想は若干ほめすぎているといえば、ほめすぎてるんだけれども、大筋の言いたいこと、としてはそういうことで。『ママはテンパリスト』とか、けっこうひどいな、とも思うw

■追記2:美容整形をめぐって

 ちなみに、この「眼差される対象としてのわたし」をめぐる、コンプレックスを扱った作品としては、サブカル文脈で有名なものとしては、90年代の岡崎京子の『ヘルタースケルター』という作品がある。
 わたしは、岡崎京子は好きではない。…が、教養として岡崎京子を知っている、ということには意味があると思っているので、興味のある人は読んでもらえるといいと思うけれども、話の内容としてはWikipediaの要約によれば下記のとおり

「美しく幸せになりたいという欲望を持ったモデル・りりこは、全身を作り変えるほど危険な美容整形手術の結果、その美貌でトップアイドルになっていくが、手術の激甚な後遺症に心身ともに蝕まれていた。」

 という内容。
 基本的には、まあ、「他人から見られる私の美しさ」というリソースをゲットするために、なりふりかまわず、人生のほかの大事なものをごっそりと捨ててしまう、というそれだけの話なんだけれども、しかし、少なくない数の「女性」にとっては、美貌という資源がそれほどに、めんどくさいものとして描写可能だ、という話になっている、ということだ。

 これと比べると、海月姫の「美」をめぐる描写はかなり楽天的な部類に入るだろう。
「キレイはつくれるんだよ★」
 という言い方がカバーする範囲で、基本的には話は推移する。つきみちゃんは、見てくれをちょっと変えるだけで美人っつーね。
 いや、まあ、実際に、それまで全く手を入れてないようなタイプの人の場合、
・姿勢
・ファション
・髪型
・化粧
 あたりをゴリゴリといじっていくと、相当にいじれる、とは思うけど、…それにしても、海月姫的な「美」の世界観はけっこう希望に満ちている。整形しなくても、イケる世界だからねぇ。


 …
 で、何を言いたいのかというと、
 整形したり、何かを強力に犠牲にしてまで、「美」を手に入れようという人にとっては、「キレイは作れるんだよ★」的な世界はうざい、と思われているはずで、ここに対する、何かが入ってくるといいなー、と思っています。海月姫じゃなくて、東村さんの別の作品でもいいけど。
 整形美人とかが登場して、

 非モテ(つきみちゃん) vs 整形の怨念女

 みたいな対決とかね。
 そんでもって「キレイはつくれるんだよ★うふ」な楽観でないことを示せると、もうサイコー。

*整形に対する価値観

 ちなみに、
 整形に対する価値感とか、韓国とかだといま、全く変わっていて、ヘルタースケルター的な描写が成立する、ということ自体が、いまやバカみたいにしか見えないと思う。
 (韓国にいれば)

 「整形=性格ブス」の構図とかって、なんなのそれ?w みたいな感じで笑い飛ばしてやりたいよね。前時代もいーとこだと思うんだよね。
 整形美人が性格的にストレスを抱える理由というのは、整形自体が問題というよりは、どちらかというと「整形行為」に対する社会的なレイベリング※3の問題でしょう。
 その意味で整形美人っていうのは
1.「美人であれ」という世間的要求と、
2.「むりに美を買うなんて浅ましい」という世間的要求の
 どちらにも、二重にコンプレックスを抱えやすい人になりがちなわけで、そうなっちゃうと整形美人ってのは、けっこうガチでかわいそう。笑い飛ばせる人だと、いいと思うけど。椎名林檎とかだと、なんとも思わずにやっちゃってそうだけど。
 で、岡崎さんの話は、教養人が、そのレイベリング問題を取り扱っているようにも読めるけど、レイベリングを強化しているようにも見えて、困りものなんだよね。岡崎さんのような人がそういうもんしか描けてないってのは、ほんとにねー。まったくもー、どうなの。

 整形美人、に対して、そういうわけで今後、東村さんがなんか描いてくれればなー、というのがわたしの、ごく勝手な希望で、東村さんならやってくれる、はずだ、と勝手に期待してる。※4


※1 これは、昔の古谷実のギャグマンガ(『グリーンヒル』『ぼくと一緒』)や、西原理恵子のような人のギャグにおいては。こういうことは成立していた。

※2 心情描写のセンスの良さは、現在連載中の別の漫画『主に泣いています』のほうがよく出ているかもしれない。

※3 レイベリング、というは、たとえば「おまえは不良だ!」と学校で先生からレッテルを貼られることで、それまで、さほど不良でもなかった子が、「っち、おれはどうせ不良だよ!!!」とかやさぐれて、本当に不良になっちゃうってこと。「レイベリング」でぐぐってくれれば、社会心理学系の解説のページが出てくるはず。

※4岡崎京子は、わたしにとっては「一世代前の教養」の象徴的存在でもあるので、東村さんに、そこはなんか一発やってほしいな、と思っている。
 むかし、三島由紀夫を読んでいたら、三島が太宰のことを「あんな、田舎者」とかっていうような書き方をしていて「なんのこっちゃい」と思っていたけれども、要するにあれって、「過剰な露悪趣味にたいするナルシズム」みたいなことだよね。
 そういうものが、80年代ニューアカの残滓みたいなところと結びついちゃったのが岡崎さんで、太宰の頃には、そういう教養主義って、一高文化とか東大みたいな限られたところにしかないから、太宰が教養主義にアクセスする、ということはなかったわけだ。そこが、なんか、戦後のある時期以後は、結びついちゃってるのが、わたしは嫌なんだよなー。
 太宰はコンプレックスばりばりの無教養DQNなんだけど、村上龍とか、岡崎さんは、勉強するんだよね。あの人達は。
 これって、19世紀初頭のヨーロッパの成金が、美術を介して文化資本に手早くアクセスしようとしたときの話にすごく似てる気がする。一発目は、ただの俗悪な趣味の権威化しかできなかったんだよね。あのとき。50年ぐらいたって、ようやくそれが新しい趣味の世界を構築してきたけど。
 なお、もちろん、岡崎さんが交通事故で描けなくなったこと自体は惜しい。岡崎さんには、ずっと、わたしにとってのヒールであって欲しかった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

姫は海に漂い波にのまれる

序盤 ああ

中盤 ええと

終盤 これで終わり?

この話は持てないオタク女性、通称「尼ーズ」のクラゲオタクについての話
ジャンルはオタク・恋愛・コメディ・荘・女装
基本的に恋愛です。もちろんコメディ要素も少ないわけではないですが、恋愛要素のほうが多いイメージです。クラゲ姫という名前ですが(私だけかもしれませんが)、クラゲに対する知識はあまり入ってこなかったような気がします。「クラゲオタク」という要素だけが重要なだけであって「クラゲ」要素はコメディ要素でしか使われてません。そのクラゲも大雑把な特徴と名前と形だけ説明されるので生物学的な知識としてはあまり期待できないかなって感じです。まぁクラゲというものを大雑把に理解するだけなら十分かもしれませんが。
内容です。序盤の展開であまり好まない人がデてくるかもしれませんが、この先「とってもおもしろくなる!」とは言えないので別に断念しても良かったかな、という感じです。中盤も同じ調子でずっと退屈な展開が続きますが、かといって視聴をやめたいというわけでもない状態です。終盤は終わる気がしないまま展開が続きます。ラストシーンは「え?終わり?」といった感想しかありません。すべてが完結しないまま、かといって何かが始まっていたかと言われればそうでもない、という感じです。全体的に内容が薄いかな、といった感じです。
まぁ良いところといったら「日常」を描いているといったところでしょうか。日常ではそんなに大きな展開がころころとでてくるとは限りませんので、この小さすぎる展開はある意味現実を移してるかもしれません。ヒロイン(?)の過程環境が普通ではないので現実とはかけ離れているのですが。矛盾の極みですね。言ってみたかっただけです。
私はこういう主人公はあまりすきじゃないのですが、こういう奥手な人が好きという人もいるのですかね。ちょっとわかりませんが。基本的に逃げてばっかです。良くない場面もなれない場面も自分のしらないことからも。何も知ろうとせず何も変わろうとせず何も産まないただただ生きてる虚しい人生のように私は感じました。私は逃げてない、なんていうつもりはまったくないのですがさすがにこれは逃げ過ぎです。自分の人生は自分で決めるものです。100%自分とまでは行かないにしろ自分に意志があるというのは本人しか証明しようがありません。この主人公がクラゲという生物がすきなのは「自由にゆらゆらと海を漂っているから」と言っていました。それは彼女が自分だけは特別(姫)だ、とどこかで思い、自ら行動せず「波」にのまれて、「海を漂う」という表現であたかも自ら行動してるように見せてる、ということなのではないでしょうか。傲慢にもほどがあります。まぁ人間という生命体は一社会に溶け込まなければならない、という常識的な価値観が間違っていない、とは断言できるはずもないので、もしかしたら正しいかもしれませんが。とりあえず私はこの主人公は嫌いです。

監督・音響監督は大森貴弘さん。デュラララや夏目友人帳の監督をされた方ですね。
シリーズ構成は花田十輝さんローゼンメイデンのシリーズ構成をされた方ですね。
キャラデザは羽山賢二さん。マジンカイザーなどのキャラデザをされた方ですね
劇伴は吉森信さん。バッカーノやデュラララの劇伴をされた方ですね。
アニメ制作はブレインズ・ベースさん。デュラララやバッカーノを制作したところですね

作画は普通でした。
opは橋本絵莉子さん作詞曲、チャットモンチーさん編曲歌唱の「ここだけの話」
edは山口隆さん作詞曲、サンボマスターさん編曲歌唱の「きみのキレイに気づいておくれ」
声優さんは良かったです。

総合評価 見なくて良い

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

自分の持っているケータイはガラケー。この作品の鍵となるのはクラゲ……

クラゲオタクの倉下月海(くらした つきみ)の住んでいるアパート・天水館の住民は全て独自のオタク趣味を持つ集まりで、自分たちの事を”尼~ず”と称して外部のお洒落な女性や男性を拒んでいた。
月海がペットショップで死にかけているクラゲを助けようと悪戦苦闘しているところにお洒落な女性が現れて救い出すことに成功する。
ただ、その女性だと思っていた人物が女装した男・鯉淵蔵之介(こいぶち くらのすけ)であった。
お洒落っ気の無い月海をメイクして変身させたり天水館が取り壊されるピンチなどを回避するための行動をしていくうちに、蔵之介の心情に変化が……


オタクと言えば男のイメージが強いですが、本作品では女性のオタクが多く登場します。

主人公でクラゲオタクの倉下月海
着物を常に着ていて日本人形を集めている千絵子(ちえこ)
三国志が大好きな まやや
鉄道が大好きで包装紙から中身(高級食品)を当てる事ができる ばんば
中高年(特に地位武男)が大好きな ジジ
部屋に籠ってBL漫画を描いている目白樹音(めじろ じゅおん)

他人の趣味・嗜好をどうこう言うつもりはありませんが、天水館の住民はオタク趣味の中でも かなり特殊な部類になると思います。

服装やメイクに無頓着な月海に対して、徹底的に女性らしい服装やメイクをして変身させています。
中身はそのままでも外見を綺麗に変えるだけで周囲の反応が変わります。
蔵之介の兄と対面した時も 普段の月海とメイクアップした月海では態度が変わります。
(変わるというか、全然気づかないのですが^^;)

自分も高校時代に髪の毛を伸ばしたりガイコツ柄のメタルTシャツを着ていたので、周りの人と距離がありました。
ちょっとしたキッカケがあり、髪型を普通にしただけで周囲の反応は変わりました。
その時に「外見だけで人を判断する人間は多い」という事を学びました。
中身は全然変わっていなかったのですが^^;

外見だけで人を判断することはできませんが、相手の第一印象は変わります。
一度しか会わない人に対して良い印象を持ってもらいたいのならば、ある程度、外見に気を遣わなければいけません。
オタク趣味を持っている事は隠さなくてもいいかもしれませんが、相手の第一印象を良くするためにも外見に無頓着のままでは いけないかもしれません。
受験・就職・仕事先など、清潔な印象を求められる場面も多いので、外向きの服装を持っていた方がいいでしょう。

仕事や勉強の場では個性は無くても大丈夫です。
自分のくつろげる場所などで、オタク趣味などの個性を全開させましょう。
場を考えろ、という事ですね^^

場慣れしていて男を手玉に取るような女性よりも月海のような純情な女性の方が人間としては良いかもしれません。
あまりにも純粋すぎて男性恐怖症のようになってしまうのも困ってしまいますが^^;
自分の事を理解してくれて受け入れてくれる相手が見つかるといいと思います。

本作品は微妙な所で終了します。
全11話では仕方が無いのでしょうが、終わり方が唐突だったのが残念です。

今までの自分自身のままでいいんだ と思いたい人や、これから少しづつ自分を変えていこうといった人には参考になる作品かもしれません。
現状の自分に満足している間は人間として成長しないので、どちらかと言うと自分を変えるキッカケにしたほうがいいように思います。

狭いジャンルに特化した人もいいのですが、視野を広げて守備範囲を広くしてみようと思える作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

64.1 24 男の娘アニメランキング24位
旦那が何を言っているかわからない件 2スレ目(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (471)
2837人が棚に入れました
「旦那が何を言っているかわからない件」は、真面目で仕事熱心なOLのカオルと、某巨大ネット掲示板に入り浸っているオタクの旦那・ハジメ、2人の日常を綴った4コママンガ。

作者の理想と妄想が入り混じった仲良し夫婦が描かれている。

それを原作とした第2期!!

声優・キャラクター
田村ゆかり、鈴村健一、釘宮理恵、坂井俊文、新谷良子、外崎大輔、堀野紗也加、清水香里
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

観終わった後、滅茶苦茶〇ッコリした♪ ← 〇の中はホが正解なんだからねっ! 勘違いしないでよねっ!

原作未読◆全13話◆3分30秒のショートアニメ

オタクな夫のハジメと非オタな2歳年上の
姉さん女房であるカオルの日常を綴った物語の第2期。

1期目をゆる~く観てる内に気づいたら
ハマッていたので続編を楽しみにしていた作品。


【感想】
{netabare}
1期の最終話ではカオルたんの妊娠発覚で
幕を閉じていたので今回は赤ちゃんのお披露目が
あると勝手に思っていました。
なので序盤の時間軸が戻っていたストーリーに
少し戸惑う結果にw
※終盤の11話でストーリーが繋がります。

でも,全話を視聴した後に今回の時間軸を戻した
ストーリー構成は個人的に正解だったかなと。

1期ではハジメとカオルたんの2人と
周囲のキャラ達を交えての日常を綴った話が
多くを占めていましたが,今回はその日常回に加えて
それぞれのキャラ達の掘り下げや過去エピソード,
そしてちょっぴりシリアス要素があったりと,
ストーリーとキャラ設定により深みが出た印象です。

このストーリー構成のおかげで1期の頃より
さらにこの作品が好きになりました♪

この作品の良い所と言えば短い尺の中でも面白さが
詰まっていてレビュータイトルにもなっていますが
観終わった後に何とも言えないようなホッコリ感が
味わえると言ったところでしょうか。


そして結婚生活についての側面も描かれて
いる作品でもあるので自分の結婚観についても
少し考えさせられたりもします。

 例えば...

『伊達や酔狂で結婚はできないし,何より自分に
 嫁さんや子供を守っていけるのだろうか?』
 とか,
『今のこの生活を捨ててまで結婚するメリットは
 はたしてあるのだろうか?』

などなど,結婚について考えていると
こんな風に二つの思いが僕の脳裏に浮かびます。

女性の方からすると
「なんて情けないヤツ…」との そしりを受けそうな
考え方ではありますが世に言う結婚適齢期とは違って
これらの思いを払拭できるような素晴らしい相手と
巡り会った時,またはこれらの思いを払拭できる男に
自らが成長できた時が“本当の意味での適齢期”なのかな,なんて思ってみたり。

おっと!
柄にもなく真面目な話をしている内に
少し脱線してしまったので話を元に戻しますねw

今回のストーリーは前述しましたが
ちょっぴりシリアス要素を含んだ過去のエピソードが
あったりと心情を揺さぶる描写が印象的。

特に第8話『マヨタマ爆誕』では兄弟の絆が
描かれていてかなりのお気に入り回になりました。
※ちなみに故たてかべ和也さんの声優として
最後のお仕事になった遺作でもある回です。

そして今回は
三木さんのセリフがとにかくカッコ良い!
彼が出る度に名言連発です!
ハジメに対する結婚生活についてのアドバイスや
仲間を想う気持ちを語ったセリフなど,
めちゃめちゃグッときました。

もしも,僕がおにゃのコや男の娘だったら
惚れていてもおかしくないと確信しています。キリッ★

「彼はまだ若い(?)独身の身でありながら何故ここまで
達観したセリフが出てくるんだ!?」なんてツッコミが
出そうになるぐらいにカッコ良かった。。。

いつかは彼みたいな男になりたいものです(*´ω`*)♪

三木さんになら僕のお気に入りキャラのマヨタマ君を
本当の意味でお任せしても良いかなぁ,なんて思える
ぐらいに彼もまたお気に入りのキャラになりました。

そして最終話ではハジメとカオルたんの
赤ちゃんの名前が《さよ子》に決まりましたね。
まさにキラキラネームが横行している現代社会に
一石を投じるような名前ではないでしょうか。
(ノーコメントでいきたいと思いますw)

ともあれ,やっぱりショートアニメ作品は
30分枠とはまた違った面白さがあるなと
再度実感させられた当作品。

もしも続編があればハジメとカオルたん,
そして新しい家族であるさよ子ちゃんの
日常を是非とも観てみたいものです。
{/netabare}

ED曲 「ゆるがぬふたり〜愛の讃歌〜」
歌 - カオルとハジメ(田村ゆかり & 鈴村健一)

今回のED曲もゆったりした曲調の中に
二人の幸せ感が伝わってきます。
1期のED曲と同様に3話あたりまで視聴した頃には
いつの間にか口ずさんでいました♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あ、あれ・・・時系列合ってる^^;?

この作品は、「旦那が何を言っているかわからない件」の2期です。
原作は未読ですが、1期を視聴済である上、物語の展開から2期の放送を楽しみにしていました。

この作品は、オタクである旦那と一般人であるカオルが、お互いに分かり合えない部分がありながらもラブラブな夫妻模様を描いた作品です。

まずは、旦那さん・・・羨ましい限りです^^
この趣味を理解しようと・・・或いは理解せずともそっとしてくれる奥さん・・・一般人にはなかなかいないのでは無いでしょうか^^;
少なくても私の身の回りにはいないですね^^;

旦那さん・・・「超」が付くほどのお金持ちでもイケメンでもありません。
いわゆる「愛故に・・・」というヤツなのでしょう^^;?

そんな二人ですが、夫婦の運命を左右する一大事が起こったところで1期の放送が終わりました。
2期で旦那さんがどの様に大化けするかが楽しみにしていた理由でしたが、視聴を始めると物語の展開に違和感が・・・^^;

「あれ・・・一大事はどうなったの?」
2期だから1期の起こったことは全て精算して新たな気持ちで視聴する・・・そんな毛色の作品なの?
など頭の中が???で一杯でした^^;
それなら、そういう視点で視聴すれば良いのかな^^;?
旦那さんの大化けが見れないのは少し残念だと思いましたが、それを除いても十分に面白い作品です。

今期はカオルがたくさん悩みましたね・・・
悩むという事は、それだけ旦那さんに愛情があるのでしょう・・・
普段は何も気にするような事では無いんですが、好きな人との間の事だと思うと一度気になり始めたら止まらなくなる事って誰にでもきっとあると思います。
こうして立ち止まって悩んで・・・また歩き始めて・・・を繰り返す事で夫婦の絆が深まるんだと思います。

今期は旦那さんが格好良かったですね・・・
1期では純粋なオタク・・・という面が多かったですが、今期は奥さんの事を自分なりの考え方と方法でフォローする場面が多かったのは好印象です^^

こうして視聴を続けていくと・・・1期の一大事が再び訪れるのです^^;
同じ時間軸を別の目線で見ている・・・そんな感じを受けましたが、実際には1期の物語を補間する形で2期は構成されていたようです(wikiより)。
これで最初の視聴の時に感じた違和感も解消です^^

1クール13話の作品でしたが、カオル役のゆかりんはもとより、釘宮さん、新谷良子さん、堀江由衣さんといった豪華なキャスト陣であった事もあり、私的には楽しませて貰った作品だと思っています。
個人的にはその後が気になりますけれど・・・^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

future☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

ごく普通のOL・カオルと、彼女の旦那で重度のオタクであるハジメのいちゃラブ生活が返ってきた!カオルは相変わらずハジメに振り回されているけど、見ているほうが恥ずかしくなるほどの仲の良さは健在で・・・。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

カオル:田村ゆかり
ハジメ:鈴村健一
樹瀬リノ:釘宮理恵
樹瀬望:坂井俊文
田中さん:新谷良子
山田:外崎大輔
マヨタマ:堀野紗也加
三木さん:清水香里


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2015年春アニメ(2015年4月~放送中)

テレ玉 4/2(木) 25:00~
テレビ神奈川 4/3(金) 25:45~
KBS京都 4/2(木) 25:30~
サンテレビ 4/6(月) 26:30~
ニコニコ動画 4/3(金) 25:55~
バンダイCh 4/3(金) 25:55~

.。o○ ○o。.主題歌.。o○ ○o。.

「ゆるがぬふたり~愛の讃歌~」カオルとハジメ(田村ゆかり&鈴村健一)


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「思い出うごうご」

2話「スナイプベター」

3話「妻と夫の×××」

4話「俺はフリーでしか描かない」

5話「私を旅館につれてって」

6話「さび抜きカノジョ」

7話「カオルと旦那」

8話「マヨタマ爆誕」

9話「望んで叶って怒られて」

10話「フールフーフ」

11話「価値の重さと重さの価値」

12話「ベイビースキップビート」

13話「Happydays」(最終回)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

62.8 25 男の娘アニメランキング25位
ストップ!!ひばりくん!(TVアニメ動画)

1983年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (29)
237人が棚に入れました
母を亡くし天涯孤独の身となった少年耕作は、遺言に従い、母の古い友人・大空いばりの家に身を寄せる事になる。しかし事もあろうに大空家は「関東極道連盟・関東大空組」、つまりヤクザであり、いばりはその組長だった。身の危険を感じて逃げようとする耕作の前に美少女が現れにっこり微笑んだ。一目惚れしてしまった耕作は大空家で生活する決心をしたが、それが運の尽きだった。つばめ・つぐみ・すずめと美人ぞろいの大空家の姉妹の中で、耕作が最初に会った一番の美少女・ひばりは実は男だった。ひばりは学校では女で通しており家族以外はその秘密を知らない。その上ひばりが耕作を好きになったそぶりを見せ、積極的にアタックしてくる有様。ひばりの引き起こす騒動に巻き込まれて耕作の気の休まる暇もない日々が続く。

声優・キャラクター
間嶋里美、古谷徹、八奈見乗児、平野文、色川京子、鈴木富子

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぼ~くっ 君が好き! 男か女かコンガラ コネクション

どんれみ だうん まいすうぃべいびぃ
バンビーナァ~ 抱きしめーた~あの夜は 
ひーみーつーさ ヌードになったーら 
天使(エンジェル)の羽根がバレるぜ(?)
バンビーナ~~~♪

ひばりだけに羽がバレちゃうんですね
(ドヤァ・・

1983年放送。全35話。

関東大空組組長である“大空 いばり”
“いばり”の子には美人姉妹がいて、
“つぐみ”“つばめ”“すずめ”の3人。

そして跡継ぎの長男が・・・
女の子よりも可愛い男。誰がどう見ても
ただの美少女な“ひばりくん”
世間からは美人四姉妹と呼ばれているw

そんな大空家に来たのは、天涯孤独の身になった
“坂本 耕作”くん ひばりの好きな人。

・・アブノーマルな禁断の恋が今始まる!!!

世の男性や男性(女性)に多大な影響を与えた
漫画orアニメですね。基本は、男に言い寄られる
耕作くんを笑うアニメなんですけど、
ひばりくんが可愛すぎてアブノーマルに目覚める
アニメとして人気を博しました。
ここから男の娘好きになった人も多い(遠い目

・・ひばりくんなら・・いいかなって・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

80年代イズム満載

80年代という時代を今考えると、とんでもなく浮かれた時代だったと思う。バブル期真っ盛りでもあり、トレンディドラマや性の多様化、ロリコンブームともはや何でもアリの時代だった。

江口寿史はどちらかといえば、「すすめ!パイレーツ!!」はまっとうなギャグパロ漫画だったし、この頃からトレンディ要素をふんだんに取り入れてヒットを飛ばしたと言える。

女の子の描き方が実にポップでキュートで、男が思い描く当時のエロ漫画のような色気はないものの女性ウケは抜群。

しかも、主人公のひばりくんは「ボク」っ子の男の娘ということで、昨今のオタク文化の先取りをしている。

時代とともにシンクロした「ザ・80年代イズム」そのものだ。

今のオタク文化はどちらかといえば現実逃避に近いが、この作品は「時代」もそういう空気だった。

もはやこういった世代を通じた漫画は出にくいだろう。

というよりも、世代を代弁できるような作品は非常に難しい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

当時は結構楽しんだ

才色兼備のおかまちゃんでヤクザの組長の息子?(娘ではないw)
のひばり君の話で、江口寿史氏らしいバカバカしさがウリの原作
で、原作は好きで読んでいた。
アニメ化となり、ひばり君の美しさを表現しきれないところはあ
ったが、そこそこ原作通りで面白かったと記憶している。
まぁ~とにかく江口氏らしいハチャメチャなキャラが揃っていて、
ラブコメの王道を歩んだ作品でしょう。
お姉さんのつぐみは美人でつばめは可愛かったような気がします。
友達とも当時は結構話題になっていた人気アニメでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
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