空戦おすすめアニメランキング 11

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの空戦成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の空戦おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.4 1 空戦アニメランキング1位
クオリディア・コード(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (655)
3204人が棚に入れました
人類の敵――〈アンノウン〉と戦争を続ける世界。

 数十年前の〈アンノウン〉侵攻時、コールドスリープ施設に避難させられていた子供たち­は、その眠りから目覚めたとき、己の身に超自然的な力――〈世界〉が発現していること­を知る。東京湾ゲートから現れる〈アンノウン〉から国を護るため、少年少女たちは東京­・神奈川・千葉の各防衛都市で戦いを繰り広げるのだった。

東京をさがら総、神奈川を橘公司、千葉を渡 航が担当し、
“QUALIDEA”を作り上げる。

声優・キャラクター
悠木碧、福原綾香、斉藤壮馬、石川由依、内田雄馬、安済知佳
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結局無難なお話でしたが、観て損というわけではない。

12話{netabare}
大方の予想通り、葵が最後にアンノウン側に寝返り敵となったが、最後
のバトルはあっけなく地球を代表する6人がアンノウンを殲滅に追い込ん
でめでたしめでたし・・・。1クールで無難にまとめた感じがします。
最後はカナリヤの歌が皆に勇気を与えて大逆転勝利っていうシナリオなん
だろうけど、無難で陳腐すぎ・・・尺の関係もあるから仕方ないのかも
しれないが、最後のバトルはもう少し中身のあるバトルにして欲しかった
感じがします。作画は良くなかったけど、そこそこ楽しめたので、この
作品はそれで良しってことにします♪{/netabare}
11話{netabare}
いよいよ戦いは佳境に入りました。千種のお母さんが負傷して、6人は
アンノウンとの戦いに向かう。葵は最後になにかしでかしそうな感じが
漂っているが、コールドスリープの子供達は助けられるのかな?
アンノウンの侵略の事情ももう少し詳しく知れたらよかったが、概要は
つかめた感じで、ストーリーはいいんだよね。作画はいつも通りでした。
これ、DVDで作画直したりしないよな・・・。{/netabare}
10話{netabare}
どうも作画の雑さが際立っていたように感じます。引きの作画は適当
なのか・・・背景もなんらこだわりのない殺風景な感じが目立つし、
アップの作画以外は気になって仕方なかったけど今に始まったこと
でもないから・・・で済まないよなぁ・・・。千種兄妹のお母さん、
ちょっと無駄に明るすぎてうるさい。カナリヤ一人で勘弁して欲しい。
さて、本当の戦いはこれからなのだろうが、日本に残るコールドスリ
ープに入った子供たちの救出は可能だろう。しかし、コードをつけている
仲間達は殺すわけにはいかないよな・・・。面白いストーリーだし、
キャラの個性も好きなんだけど、ほんと作画がね・・・毎回言うけど
もったいないよ。{/netabare}
9話{netabare}
カナリヤが戻ってくるまで、じっくりと作ったね。見えている世界は
偽物で、真実は植物系の何かに浸食されている感じでしたが、アンノ
ウンに見えていたものは、実は本当は人間の姿なのかな?そして、管
理局で視覚を制御されている者は、人間がアンノウンに見えて、侵略
者が人間を操作し滅ぼそうと画策していたってことかな・・・。
いずれにしても、なかなか面白い内容なのに、作画が相変わらずで惜
しいね。{/netabare}
8話{netabare}
この世界が人為的に作られ操作されている世界だとしたら、その理由は
なんだろう。ここにきて話の内容が興味深くなってきました。本当の
世界があるのでしょうか・・・そしてそれはどのようにして掴み取ること
ができるのでしょうか?首の後ろにあるチップが空想?世界の原因だと
思うが、もしかしてアンノウンの方が現実世界からの使者だったりする
とか・・・考えすぎかな?後半になってグッと作品の重みが出てきたね。
見続けて良かったです。{/netabare}
7話{netabare}
ほたるが舞姫の危機を救うが、ラストはどういうことだ?舞姫のコード
板がアンノウンに撃たれてから、姫の力が一気にダウンしたということ
は姫はどうなるのか?本部で管理するための電子的識別コードだけの意
味あいじゃないのかな?ちょっと謎。そもそもQualideaって英語は無い
し、これはいったいどういう意味なのかな?Qualifyって動詞があるけ
ど、名詞・形容詞形は―deaが語尾に付く形はないし・・・なんだろね?
英語じゃないのかな?謎だったため、外国のwikiでも調べたが、タイト
ルは、Kuoridia-code? みたいになってて、ローマ字表記でした。
あまりこだわる必要も無いのかもしれないけど気になります。ちょっと
謎が多いので、最後まで観ますw 結構面白くなってきましたが、これ
で、ほたると舞姫まで消えてしまうとか無いよな・・・。なんか見落と
してたかな?録画を観直している時間がないから、次週注目します。{/netabare}
6話{netabare}
アンノウンの大襲撃の指揮にあたる舞姫の過去のエピソードを挿入した
戦闘シーン。舞姫の正義を貫く熱い血は祖父譲りなんだね。そして、仲
間を信じ仲間の為に戦う熱い気持ちの根底にはほたるとの絆が存在して
いて、それはそれで美しい話だと思った。壱弥はただぶち切れてしまっ
たが、戦っているだけマシだなw 次週はほたるちゃんが加勢して、千
種兄妹が東京に到着して、どうにかなるのか?40分もたせれば大丈夫と
いうことだったが・・・。{/netabare}
5話{netabare}
壱弥のカスっぷりは半端無いな・・・。最初の威勢はどこへやら・・・。
ただ、壱弥が塞ぎこんでるおかげで、千種兄妹の会話が多くなり面白い。
明日葉の『うける』を聞くとちょっと笑っちゃう。姫はいい子だね~。
でも、心に深い傷があるようだ。ところで・・・カナリヤはどうなった
んだ?作画は相変わらず所々手抜きっぽいとこあるな・・・w{/netabare}
4話{netabare}
壱弥の最初の傲慢さの必要性は理解できた。壱弥が仲間の重要性を知り
丸くなる所までの4話ですな。しかしさ、やっぱ舞姫が一番強い感じが
します。だけどさ・・・どうやってやっつけたのさ?肝心のとどめの
一撃が作画されなかった理由が分からんな・・・。止め画で戦闘終了し
いきなり舞姫の勝利宣言って・・・あまりにも手抜きすぎないか?
あと、戦闘に歌が出てくるのは好きじゃないな・・・。なんか調子狂う
よ。千葉の兄妹はいい味出してるよね。いいとこもあるけど、荒削りな
面も多くて・・・、でももう少し見ちゃうかなw。
カナリヤはどうなったんだろうか・・・?{/netabare}
3話{netabare} 
相手の力量も測れないような首席でいいのかな?・・・と思いつつ、カナ
リアの歌が止まると、壱弥の戦闘能力が存分に発揮できないことが露呈し
た。その程度であの自信は過剰だよね。舞姫の方が断然強そうだな。
ただ、壱弥はいいとこある奴だということは分かった。強大なUNKNOWNに
対し、3校でどのように戦うのか、次週注目って感じですね。舞姫だけで
勝てんじゃないのかな?・・・とも思いつつw{/netabare}
2話{netabare}
壱弥が1話ほど強烈でなくなったので見易かった。これくらいの気性の悪さ
なら十分耐えられる。霞の存在が壱弥にマイルド感を与えていい関係に思え
る。ある程度メインキャラの紹介は済んだ感じでしょうか。そこそこ楽しめ
そうなキャラの集まりだということが認識できました。あとはストーリーが
どうなっていくのか・・・。{/netabare}
1話{netabare}
まず壱弥が胸糞悪くて嫌い。とても酷い性格で気分を害する。そういう
性格になった訳もあるんだろうけど、これがメインキャラだと、観る気が
失せそうだ。キャラ画もかなり雑な部分が目立つし、戦闘と爆破の作画に
関してはそこそこ力が入っているようだけど、決して綺麗な画ではない。
話もたいして面白くないし、UNKNOWNとの闘いの中で繰り広げられ
る人間模様に興味をそそられない。
別に視聴継続しなくてもいいかな・・・と思うような1話だった。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

オマージュの果て

【2016.09.30 少し修正整理】

作画が弱いと一目でわかる。それだけに、これさえなければという印象を持ちがちなのだが、本当にそうだろうか。


序盤の設定を見ると、いわゆる「テンプレ」の、異能で世界を守る学生ヒーローもので、主要キャラクターたちも人気のライトノベルからピックアップしてきたような類型性を強く漂わせている。
だが、無自覚に類型をなぞった安直さよりも、妙に自信のありげな、確信犯的な迷いのなさを感じさせるものだ。


{netabare}創作物は先行作の影響の上に誕生してくるものだが、「世界を守る異能力学生(集団)」のテンプレは、おそらく「セカイ系」を源流としている。

社会領域を排除し、キミ/ボクのセカイが世界の存亡という破滅的状況と直接に重なる「セカイ系」は、さらに遡れば『新世紀エヴァンゲリオン』にたどり着くだろう。

正体不明の由来のしれない圧倒的な暴力が理不尽に襲い掛かり、破滅寸前である世界を救うため、基盤も仕組みも分らない「陰謀組織」の得体のしれない権力が、少年少女を意義の不明な死闘へと駆り立てる『エヴァンゲリオン』世界。

ここから、子供の目には理不尽な運命を残酷に押し付ける得体のしれないブラックボックスのような「陰謀組織」に見える「社会」を、すっぱりと整理して消去し、子供の「理不尽なセカイ」と「理不尽に破滅する世界」を二重化する方向へ純化したのが「セカイ系」と言えるだろう。

そして「世界を守る異能力学生(集団)」のテンプレは、「セカイ系」から、キミ/ボクの関係が世界の命運を決定する=ボクの行動がそのまま世界をコントロールしているという、幼児的な「全能感」の快楽だけを抽出して消費する、「セカイ系」の自堕落な頽廃形態を量産するための「テンプレ」として生じているようだ。

本作の設定やキャラクター造形は、明らかに「テンプレ」をなぞっているのに、「セカイ」の造形に「陰謀」的な得体のしれなさを匂わせることで、「セカイ系」の更にその源流の先行作へ向けてオマージュを捧げているような、意図的な作為感を漂わせる。

この印象は、中盤から終盤にかけ、この「世界」が、「学生」の全能感のための「テンプレ」ではなく、学生を支配下に置くための舞台装置であったことが暴露されることにより、やはり先行作品へのオマージュないしは回答であったからだ、と示しているように思う。

「テンプレ」を疑わずに「学生」に感情移入して「世界」の支配感を甘受していた視聴者は、「世界」の最下層を支える部品に過ぎなかったという「真の」設定を前に、衝撃を受けることになる。


このような仕掛けにもかかわらず、本作が退屈で雑な視聴感しか与えないのは、設定やストーリーに注力しているように見える割に、アニメというビジュアル表現に対して意識が不足しているような印象を感じさせるからだ。

それは、作画が乱れている、といった水準の話ではない。

明らかに戦闘に不向きなスクールユニフォーム的な制服で戦闘する。
人間が無造作に空中浮遊し、自在に空を飛ぶ。
掌をかざしたり、剣を振るだけで遠距離の巨大な敵が爆発する。
等々…

セリフがいかに勿体ぶって意味深長であろうと、それを表現するビジュアルがこのように安易で工夫のないものであれば、アニメという映像表現として説得力が激減するだろう。

異能力によって空を飛んだり敵を爆破するのはいいとして、そこに超常的な力が作用しているのだという映像上の表現が無ければ、他人の夢を説明無しに見せられているようなもので、「凄いことが起きている」という作中の状況に対して白けた距離感しか生まれない。

明らかに映像表現として質を高めようという意図の見えないビジュアルは、そもそもこのストーリーをアニメとして表現しようとする意欲があったのかとさえ疑わしく感じさせる。


そのストーリー自体も、ビジュアルが「テンプレ」の約束事に寄りかかって工夫を放棄した安易なものであったように、やはりオリジナルな工夫は無かったのだとラストで暴露される。

キャラクター各人の異能を「せかい」という明らかに不自然で耳障りな用語で表現していたのは、この「セカイ/世界」が、個々人のセカイ=価値観の闘争の場であると示したかったからであるようだ。

だが、価値観の相対的な優劣が「世界」を形作るとは、現実の価値相対主義を単に追認しているだけであって、改めて創作物として世に問うような何らかの「作家的主張」でも新たな「知見」でもない。

しかも、オマージュを捧げた先行作において、理不尽な暴力をもたらす「敵」が本質的に理解不能な「謎」の存在であったのに対し、説明の可能な侵略行為という「理解可能」な「敵」を設定することで、「異次元」の敵との闘争もまた、価値相対主義に回収されてしまう単なる価値観の闘争という現実の物まねに矮小化してしまう。

先行作に対して「説明」という「回答」を返したように見えるものの、先行作が、価値相対主義の現実を「理解不能な敵」を創造することで撃とうとした地点から、完全に後退してしまっている。

その「価値相対主義」も、結局のところ徹底的に闘争されることはなく、「大人」から勝利を「禅譲」されるようなラストが、本作を、安易で自堕落な「全能感」の満足へと着地させる。

大人と若者の間の壁は普遍的で、若者はいつの時代も「壁」を越えようとする。

本作においても、大人の「世界」を打ち破り、「若者」の世界を創造する「進化」を描こうとしたのかもしれないが、ギリギリの最後の最後で「大人」が退いて勝利を譲るような描写は、近年の若者の主張が、大人との闘争を避け、「居場所を「譲って」くれないのはおかしい」、「後進に道を譲って「くれない」のは間違っている」という「要求」である事態を追認しているとしか見えない。

「要求」する若者が「闘争」しようとする若者の足を引っ張る現実に背を向け、消費者根性が染みついた「要求」を描いてしまう本作は、挑戦的な見せかけにもかかわらず、幼児的な「全能感」の満足を企図した「テンプレ」からやはり脱してはいなかったのだと落胆させる。


ストーリーの貧しさに加え、映像表現の貧しさが、単なる娯楽として視聴することも不可能にした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

清々しいほど分かりやすい

 キャッチしている人のレビューみて気になったので、観はじめたら止まらないで一気に視聴してしまった。
 別にラノベ原作だからとかでスルーしていたのではなく単純に気づいていなかったんだよな。ということで、少しでも認知されるべくレビューを書きたくて仕方のないそんな作品。
 ただし!
 別に素晴らしい作品というわけでもないのがじれったい。
 そして、なんかレビューしたくなる作品だったことをここに記す!

ライトノベルが原作。
 物語は、終末後の世界感で非日常であり、完全なファンタジー路線ではあるものの、学生をメインに持ってくることで、日常を同時に描きつつラノベらしい長ったらしいセリフ回しの会話劇を楽しめると妙な没入感に浸れる。
 この長いセリフ回しを演出で全て回収しているのが化物語っている化け物みたいなすごいアニメもあるけれど、そこまでは期待してはいけない。

 このアニメをレビューするにあたり調べてみたところ、どうやら、ラノベ界では有名人の3人が別々のレーベルから同名の作品を出すという新しい試みから生まれたものらしい。
 作者によって描く主人公が違うという点はまず抑えておきたいポイントだろう。ちなみにこのなかの3人では渡航しか知らなかった。言わずもがな『俺ガイル』の作者だ。

ライトノベルが原作だということは
 ライトノベルの特徴としては、現実逃避感が他の作品よりも色濃く出てる。これは割と謎の現象だとずっと思っている。
 そして、私としては一番ラノベ原作アニメの好きなところでもある。
 ちなみに、現実逃避感=世界観の破綻ではないので誤解のないように。悪い意味のように聞こえるかもしれないけれど良い意味のつもりで書いている。
 だからここが受け入れられない人は世界観が破綻しているように見えるし感じるしつまらないものになってしまうのだろう。
 そもそも、映像作品であれば、どこかに現実逃避したい欲求があるだろうに、なにも隠すことはないと思うのだがな(揶揄)。
 もちろんなかには本当に破綻しているものも少なからずあるから、アレルギー反応的に見ないという層があるのも納得できてしまうのも悲しい。
 しかし、この現実逃避モードに入ってしまい、没入感に浸ってしまうと、最終回にはあーもうこの仲間たちと物語を楽しめるのはこれでお終いかと喪失感が半端ない。
 これをのんのんびより病ともいう(いわない)。
 この作品の最大の魅力はここにあると私は思う。ただし! この没入感へ誘われることができるのは一握りの上級者のみ……(良いか悪いか判断できない)。

キャラ設定のバランスが良い
 強い個性を持ったキャラが登場するのは割とライトノベルらしさの一つで、ここイコールで作品の魅力として読まれているものもあるだろう。面白いかは別にして。
 今回の作品では東京、神奈川、千葉と3つのグループに分かれていて、それぞれがペアのような形で戦闘をおこなったり日常を楽しんでいる。
 このペアリングを紹介しよう。

まずは東京!
 主人公タイプの男で中二病とドジっ子でヒロイン。
 王道ラブ個風。

次に神奈川!
 脳筋元気少女と冷静だが主席の全てを肯定する女。
 百合っぽい。
 
そして千葉!
 ネクラ兄とツンデレ妹。
 どっかでみた兄妹……千葉でヒッキーで妹的にポイント高そう。

 キャラ設定と、ペアリングがある程度考えられているのも見どころであるが、さらに中二とネクラのやり取りはBLへの守備もカバーしているようにも見えなくはない。(ここ試験に出ます)

主人公が変わっていく構造。
 これは新しい試みのためにそうなったと思っているというかそうせざるを得ないのが、主人公は誰? って話。
 それぞれの本で主人公がいてそれを一つの話にまとめるとなると、ブレる。だから最初から序盤は東京、次に神奈川、最後は千葉で、みたいに恐らく決まっている。もしかしたら原作の段階でもそういうプロットになっていたのかもしれない。

 実はすごく難しいけれど、やっぱり作家なのかね、ちゃんとまとめきった感じはある。この構造も話の流れからすると凄くフィットしてるから不自然にならずに普通にやられたって感じだった。
 んな簡単に壊れるかい! ……みたいなツッコミを入れたくもなったけれどね。タイムスケジュール的に難しいだろうというところか。
 でも、「作画が良かったらな」とも不思議と思わない。そんなの抜きで面白かったと言える。

 いつもなら、絵ガー、音ガーとかそんなレビューもするんだけれど、あんまり書きたくないっていうのが正直なところ。
 作画の良い例と悪い例の両方を2:8位の割合で楽しめるのでおススメだ。この対比が良い所を際立たせることに成功している……もうやめよう。
 きっと複数レーベルに渡ってチェックしていたらあれ?? 思ったより時間取られるからちゃんと描く時間ないね。って感じだったことにしよう。

 ちなみに音楽は謎に力を入れていて、OPもEDも12話なのに変わってたような気がする。っていうか全部良いよ。カッコいい。ClariSとGARNiDELiAが一緒に歌うとかちょっとやってくれた感ある。

 さて、ここまで読んでもらえたらきっとこの作品を観たいと思ってくれることだろうと期待してネタバレはなしで書いてみた。見たことない人がここまで読むかという根本的なところもある。

 早く書きたかった理由はここで、作画が駄目だからこの作品はダメだとかラノベ臭が半端ないからダメだという意見に飲まれてほしくないという理由からだった。睡眠時間をちょっとずつ削って二日かけて書いてみました。どうぞこの下にあるハートマークをダブルクリックしてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

59.2 2 空戦アニメランキング2位
「艦これ」いつかあの海で(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (102)
243人が棚に入れました
藤田咲
タニベユミ
洲崎綾
堀江由衣
野水伊織
小倉唯
種田梨沙
早坂梢
宮川若菜
小松真奈
竹達彩奈
山田悠希
東山奈央
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

シグレ、カク、タタカエリ、キケ、ワダツミノコエ。

全話の放送が終わってからの視聴。
視聴する前に、放送の延期があった事や暗く重い雰囲気の作品になっている事、なんなら終わり方に大変な非難や失望があったという「噂」程度は耳に入れての視聴となりました。

ちなみに、私自身も数多いる提督の一人である。
なので1期の時も楽しみにしていた方の人間だし、多くのツッコミを受けた海上スケートや艤装、出撃や戦闘のフローを見ても「演出面、苦労したんだろうなぁ、苦労してんなぁ・・・」と思ったくらいで、悪い印象は持たなかった。
同じような艦船ものの別アニメでのリアル艦艇になる様な「謎変身」よりはよっぽどキャラクタが立っていていいと思っていたぐらいだし、艦娘の活躍や日常をを普通に楽しんでみていた。
物語として、1期とつながっていた映画版も見たしね。

んで、今作・・・。

第1話目:重めぇ・・・、そして暗い・・・。
何か悲壮感緊張感が半端ない、大丈夫なのか、これは。

第2話目:ふーむ。戦闘シーンが多く描かれる。
ゲームの艦これを体験していない方が見ると「なんやコレ!?」となるのは想像に難くない。もっとも艦これに興味が無い方は今作を見ないとは思うけど。
提督業を嗜んでいるものからすれば「はーん、あのゲーム画面はこんなイメージなんかー」である。
受け入れられるかどうかは知らんけどw。
絵はキレイだったなー。
相変わらず、雰囲気は重いまま。

第3話目:う〜ん。引き続き戦闘シーンが続く。
もうダメだっってタイミングで続々と友軍が到着、しかしながら、目に見えて事態が好転される訳ではなくカタルシスがあるわけでもなく・・・。
意味深な演出や語り口調はあるものの、正直、効果的でもないし、後から効いてきそうなイメージも湧いてこない。
いくら絵が綺麗でも、こちらのハートに刺さるフックが異常に少ないと感じた。

第4話目:まず・・・提督は出してはダメなのでは?
今までの作品でもハッキリとわかる形で姿形は出してはこなかった。これは、艦これの暗黙の了解と言うべきか、ポリシーとして偶像化させるべきではないと直感的に思っていたのだが・・・。

数多いるリアル提督の姿を映す容姿、納得するデザインをそう簡単に創り出せる訳もなく、安易にイケメンにしたり、老齢な姿にすることもできず、女性ということも難しかろう(あくまでも世界観の上では)。
私は、だからこそ、姿形は見せず、提督は「アナタです」的なありがちな大人の工夫に頼らざるを得ないと思っていたのだけれども。

案の定、
出てきた提督の姿は凡百。
あまり強い個性を持たせると反感も大きくなるので、このようなモノにならざるを得なかったのだろうが、あまりにも普通。
熱も感じなければ、悲壮感、緊張感、使命感などひかれる魅力を全く感じない・・・。

この一点を持ってしても、この作品はユーザーを軽視している可能性があるのではないか?との疑念が沸き上がってきた。

もともと、艦これの運営はその傾向がある・・・、おっと、誰かきたようだな。
この話はまたの機会に。


第5話目:やっぱ提督はノイズにしか感じない。
ただ、この5話目は重苦しい雰囲気から少し解放され、鎮守府での日常的な部分と演習風景が描かれた。
明るいシーンがが多く、このキャラの作画でこの雰囲気は一服の清涼剤の様だった。演習シーンも割と好きだった。

第6話目:・・・なんだか中途半端なエピソード回。
相変わらず艦娘の絵はキレイなんだけど内容が・・・。
戦闘シーンも・・・。
友軍登場でびっくりした顔のままって・・・、うれしいとか、やったーとか、ほっとしたとかなんかあるんじゃないかなー。
あと、ちょいちょいある「変な間」ってなんなんだろう。
含みを持たせようとしているのかもしれないけど、いまいち効果的ではないような気がします。

どうにも、「楽しめる」要素が少ない作品だなぁ、との感覚が消えません。

第7話目、8話目は・・・、
ちょっと各回書くほどの思いが湧いてこない・・・。

個人的には、酷評をしたくはないタイトルなのだけれども、これは、いろいろと厳しいんじゃないですかね。

あにこれのテンプレ的に所感を書き記すとすると・・・。

物語:うーん。なぜこのタイミングの物語なのか、よくわからなかった。エンタメとして選択するのならば、もっと派手なエピソードが残っていただろうし、わちゃわちゃ系なら多少ヒンシュクは買うと思うけれども、キャラの人気、容姿を最大限に利用して楽しくもできたはず。
どうにも、中途半端な印象がぬぐえない。

時雨をピックアップしたかった?
なんか理由があるのかな。
リアルゲーで初めての改三が噂されているから?
ピンとこないな。

率直に言って、いい年齢なので史実の戦争、出来事の事は知っている。
そこをフィーチャーしたくてこのエピソードを作ったとしても暗すぎ、重すぎじゃあないですかね。
(そりゃあ、実際は比べ物にならないぐらい悲惨な状態だったんだろうけども)

作画:作画は個人的には好感触でした。きれいに描かれていたし、それほど破綻もしていなかったように思いました。放送延期が何か影響したのか、しなかったのかは知らないのですが、評価できる点だと思います。

声優:このポイントは・・・、いくつか気になった点がありました。とある艦娘たちの独特の口調、間延びというか。
これは、演出としてそのように狙われたものだとは思いますが、あまりいい印象は持ちませんでした。あまり、意味を成す演出だとは思わなかったのですが、どんな理由があったのでしょうねぇ。
あとゲーム内で親しんだ口調、セリフが登場したときは「おっ!?」と思いましたね。


音楽:これは・・・OPがねぇ。
ある意味でビッグネームが歌っておられることはわかるのです。
歌はうまいと思いますし、単体で聞けば素晴らしいと思ったかもしれません。
ただ、この作品のOPとしては、どうなのかなぁ。
まったく、ズレているとは思わないのですが、違ったタイプのOPが良かった気がしています、個人的に。
上手い下手、好き嫌いではないのです。
「重すぎる」のですw。
これが「男たちの大和」なんかみたいな実写だったらしみじみとしたかもしれませんねぇ。
何なら、OPとED入れ替えて、もう少し作品を明るくしてほしかったかなぁ。
(・・・個人の感想ですw)

キャラ:キャラはねぇ、慣れ親しんだキャラクタ達ばかりですからねぇ。そのキャラクタ達がきれいに描かれて、活躍しているのはやっぱりいいな、と思いました。また、割と多彩なキャラが登場しましたしね。
ただ・・・末期設定なので、登場人物としては限度がありましたね、そこはね。




さてと、総括なのですが。
正直、厳しかったですねぇ。
惜しかったと言うか、もう少しなんかできたんじゃないかなぁと。
話数も短かったですし。

{netabare}
「艦これ」の特徴として、何度も同じ艦娘がドロップしますので、
今作に年号が入っていたという事は、1944年は「ああいう結果」になったけれども、ループして未来のどこかでは、別の結果になっているかも的な、あるいは別の過去には1944年の「ああいう結果」になっていない世界線もあった的なアプローチなんですかね?
序盤に過去と未来という表現もありましたしね。


あるいは、もっとシンプルに1944年に「ああいう結果」になった艦娘たちが、2013年「ブラウザゲーム艦これ」として現代に蘇ったっていう事を象徴的に描いた物語なのでしょうか。 {/netabare}

それと、キャラ同士の会話に挟まれる思わせぶりな間、へんてこな空気感、多用されるミカン。
ちょっと、何言おうとしているか解らなかったです。


何とか良かった点を探してみると・・・
作画は頑張っていましたかねぇ。
妖精さんのまめな活動、活躍がみれてよかったかなぁ・・・。


本当に期待をしていたし、楽しみにしていたし、こんな酷評はしたくはないのですが、いまいちピンとこない、しっくりとこない作品でした・・・残念。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

何がしたかったんだろうw

{netabare}
1期で叩かれてた部分が、2期は良くなるのかと思ったら...。
自分は1期は言われているほど悪くないと思ってる派だけど、これはさすがに擁護不可能。
一応自分艦これの元ゲーム勢なのでその補正もあるはずなんだけど...w

本題
吹雪主人公の1期とは違って、2期は時雨が主人公。
レイテ沖の時にはもう沈んでるからだろうね。

「いつかあの海で」のタイトルや追悼用みたいなOPからシリアスな作品になるんだろうなぁと思ったけど、微妙にシリアスにふり切れてない部分もあって中途半端で残念。
生きるか死ぬかの戦い(レイテ沖海戦)を終えたかと思えば、急に演習とか言って萌えアニメみたいなノリが挟まれるのはいかがなものか。
そもそも演習を何故レイテ沖海戦と言う転換点となる戦いの後に持ってくる構成にしたのか。
シリアスなのか萌えなのか中途半端なのは1期から散々指摘されてた事項なのに。1期好きな自分も、これに関しては1期でも思った。

史実要素も中途半端。
てっきりレイテ沖海戦でほぼ全滅するのかと...。
レイテもヒ船団も史実回避でなぜか生還。
そして呉空襲の後、坊ノ岬沖海戦で沈む。
どうせ全滅エンドにするならなんで微妙に史実から逸らしたのか理解に苦しむ。
本来撃沈している艦が退役扱いになっていたり、なんでやるならやるで徹底しないのか。
普通に演習→レイテで史実エンドで良かっただろうに。
ヒ船団は、蜜柑の食いすぎで史実要素を仄めかすのはどうなの...。

最終回は史実要素も酷いし、史実抜きにしても酷い。
海外艦しかも、英米艦と共闘はどうなの...。
いや、艦これの場合は敵が深海棲艦だとしても、海外艦が出てくるとなると史実がもはや体を成してない。
最後は全滅でいいのかな。
直前の回で時雨が何かを決心した描写があったけど、それも一切活かされないまま...。

そして、まさかの転生エンド。
相手が米英なら戦争負けた後は史実通りになるけど、艦これの場合は相手は米英ではなく深海棲艦。
負けたのにどういう経緯で今と同じような現代を迎えたんだろう...。
もう末期となると戦力はほぼ残ってないだろうに。
好意的にとらえるなら
1.海外艦が頑張った
2.深海棲艦の存在しない別世界線に転生した
とかだろうか...。いやいや・・・。

で、安定のみかんも、最後の遺影流す演出も全部がギャグにしか見えない。

話が酷いのもあるけど、もう何もかも酷い。
まず、会話のテンポ。
しょうもない食堂の話を長引かせて前半丸々使ったり、構成どうなってるんだろうw
会話のテンポが悪いというより、話す速度が異様に遅いと感じるという、数年アニメを見てきて初めての経験。
会話のテンポもあるのか、声優も新人ではないはずなのに、棒読みに聞こえたり、ハリがなかったり下手に感じるキャラが多い。

構成も最悪。戦闘シーンでいいところに入ったと思えば急に過去回想。
最終回は3分前というテロップと共にほんの数分前の過去回想が2回ぐらいあって、さすがに笑った。
素人でももっとマシな構成にできそう。

戦闘シーンは面白くない。誰かにスポットが当たるわけでもなく、かっこいい演出があるわけでもないので、常に淡々とした感じ。

作画もあまり良くない。
クオリティアップのために8話にしました→延期しますって時点であり得ない。
まあ、ENGIに期待してはいけない。

個人的冬アニメぶっちぎりのワーストです。
↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
ちゃんとやってくれ。シリアス路線なのは嬉しい。曲草
アニソンっぽくない曲だな。ワロタ。Xjapanww
みかんに作画使って大丈夫かENGI 浜風 一般通過島風
翔鶴好き。西村艦隊だし鬱アニメコース行ってくれてもいいんだけどね個人的には。山城扶桑
てか、分かるからいいけど世界観説明とかはぶっ飛ばしね。
演出とか良かったし期待は出来そう? 鬱路線確定っぽいな。

2話 ☆3
OPマジで草。
シリアスな割に艦載機のシーンがちょっとシュールすぎるんだよな。
深海棲艦なんだった、敵。なんで藤田咲なのにこんなに棒読みなん。
やっぱ艦これはシステム的にアニメ向きじゃないのかなって思ってしまうな…。色々シュールなんが。演出があかんわ。戦闘が全く面白くない。
史実だと次で沈むか。

3話 ☆6
これワンパにならん? 深海棲艦さん
史実に忠実な点で評価はしたいけどあまりにエンタメ性がない。
画面が暗い。史実無視。これならこんなにシリアスにする意味あったん…?
なんか草。EDいいじゃん。

4話 ☆2
久々。彼岸花のシーンネタだろ。笑かしに来るな。男だああああ
提督なんか草。こんな中途半端なら正直ストパンのノリで良かったわ。
始まる前はアークナイツより期待してたんだがなぁ。
全体的に婉曲的な演出がネタにしかなってない。
生きてるのが中途半端すぎるんだよ。
シリアス感出すならちゃんと殺しとけよ。雪風だ。響ちゃん可愛い以上。

5話 ☆2
会話のテンポ遅すぎて草。この重苦しい食事パートはよ終われ。
会話の途中の謎の間やめろ。
こういう話するなら山城は殺して退場させとけよって思う。
中途半端。響可愛いよ響。飯食うだけで終わるAパート。唐突な百合。
この明るい演習ここまでの空気ぶち壊しだわ。
てか演習やるなら1話でやっとけよ。急にギャグアニメになって草。
マジでなんだよこれ。終わったwww

6話 ☆4
シンガポールや湘南は攻め落としたの? は? ただの腹痛かよw
これギャグアニメ? 1話1話の内容が薄い。龍玄とし草。雨止んでないがw
あっさりすぎて草。腹痛なんだったの。

7話 ☆2
てか、このアニメ1つの作戦を描けよって思う。
なんで今更こんなに大したことなさそうな作戦。
一番最初にやってた奴の方が余程最終回に相応しそう。
卵とか生魚そのまま渡すなww
会話の間とこのおっそい喋り方どうにかしろ。深海棲艦だせよ。
時雨裸で何やってんのw 時間稼ぎ多すぎるw 回想で尺稼ぎするな。
やられるシーンを描けよ。帰ってくるとこだけ描くなw
戦闘シーン書けないからか? 何と戦ってんだ。
会話のテンポマジで笑えるからやめろ。特殊EDw

8話 ☆1
なんで呉大空襲。時雨イキってた割に影が薄い。声で草。急に援軍来るなww
しかも欧米艦 時雨どこ行った。
何分前って途中で入れるの死ぬほどテンポ悪く感じるからやめろ。草。
みかん消えたw ギャグアニメか? ?????? あの米英なんだった?
てか深海棲艦に負けたんなら平和な世は来ないと思うが。
謎みかんで笑わせるのやめろw 遺影もギャグにしかなってないw

曲評価(好み)
OP「時雨」☆4.5
ED「未来」☆7.5
7話ED「佐世保の時雨」☆7.5
6話IN「DIVA DIVA」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

まあ話題性を考えて見ただけなので… つまらなかったですが。

1話感想 3.1 艦これのアニメ化は二度目ですが今度は果たして
いや劇場版もあったんですかね。
劇場は知らないのでノーコメントで。

さて、一本目の艦これアニメは、まだまだ艦これ人気が絶頂期だったころで、これでさらに飛躍が…と期待できるところに、微妙なアニメ化でいまいち跳ねなかった印象です。
シリアスだかコミカルだかどっちつかずで、どう見て良いかわからないアニメ化でした。前作は。

本作はまだよくわかりませんが、どうやらシリアス一辺倒という感じでしょうかね。
戦況的には劣勢で、次々艦娘達が撃沈されていく重苦しい内容になっていくのでしょうか。
そういう方向ならそれもアリだと私は思います。

作画はまあ悪くないのでは。超絶作画というわけでもないですが普通に綺麗です。

しかし… 何か声が変じゃないですか? 全体的に微妙ですが特に山城。
藤田咲ですか… 初音ミクの人ですね。
私は初音ミクは大好きなんですが、藤田咲は別にという感じです。
初音ミクがあれほど大ブレークしたのにその声優がいまいち振るわないのは、やっぱり実力不足だからなんでしょうかね。
いや演技指導とかが変なのかもしれませんし、声優のせいにばかりするの違うのかもしれませんが。
なんか声、演技が変で、内容に集中できません。
時代がかった話し方を、とか変な指導を受けてるんでしょうかね?
よくわかりませんが。

内容の方も、重苦しい雰囲気は悪くないですがテンポは悪いですね。
1話でもうちょと進んでも良いのでは…。
いや、一応アバンで戦闘もあったし、あんなもんで良いのかな。

しかし艦これは本当に長いですね。ぼちぼち10周年なんで盛り上げようとしているのでしょうか。
果たして盛り上がるのかは… うーん、どうなんでしょうね。

興味はあるので見たい気持ちはあります。

全話感想 
色々残念な出来でしたね。まあ話題性を考えて見ただけなので、特に後悔はありません。

何が悪いのか… まあ悪いところだらけなのですが、まず見せ方とか演出とか作画の崩れも多かったりという質的な面で悪いのは確かですね。

後はストーリー。何がどうなっているのか、曖昧なんですよね。
いや個々の戦場で、夢中で戦っている兵士達には全体の戦況がわからないのは当然なんですけれど、だから普通の戦争ものでは全体を把握している司令部の状況を出したりして把握できるようにするんですけれどね。
わかりやすさを何も考えていないと、こういう作りにはならないですね。

あと… ピンチになった→友軍が助けにきた の展開やり過ぎ!

いやおかしいだろ。不良の喧嘩みたいに、行き当たりばったりで戦っているのか。
戦争でこれはない。特に艦隊なんて、どの艦をどこに動かすか綿密に考えるもんでしょ? 何かアクシデントがあって到着しない、なら有り得ますが逆に到着するってなんですか。
正直一回でも許せませんが、多少なら目をつぶっても良かったですが…、ピンチの度に、毎回同じ展開ですからね。
ワンパターン過ぎて飽きるし、論外でしょう。ギャグとしても笑えません。

これをやりたくて全体の把握をさせないのかもしれませんが…。
やりたいですかね? クソ展開じゃないですか? 自力で打開しろよ。

後はいちいちテンポ悪いんですよね。
戦争っぽい雰囲気を出すためだか、事前のブリーフィングっぽいことをやってるんですが、中身がうっすい! いや何を話してんの? それこそ、ここで、作戦目的とか話すべきでしょう。殲滅なのか、死守なのか。何時間後に友軍が駆けつけてくれると、ちゃんと事前に説明していればクソ展開だとは思わないんですよ。

まあアニメなんで、逆に情実に訴える手もありますよ。
ここで勝たないと国が滅ぶ、誰が死ぬ、死んだ誰それのために頑張ろうとか、泣かせる展開の一つでもあればまだいいのですが。

とにかく、わからせよう、盛り上げようって気がなくて… 唯一あるのは戦争っぽい雰囲気を演出したいって意図? それも失敗していますけれどね。
本当に何だったんでしょうねこれは。

艦これファン、アニメファン、戦争ファン… このアニメで誰か喜んだ人は居るのでしょうか。
せめて作り手くらいは喜んでいて欲しいですね。


…まあ、さらにしつこく語っちゃいますが、戦争で援軍が駆けつける展開って、普通はあり得ない無いと思います。
特に艦隊戦となると… いやランチェスターの法則ってのがあるじゃないですか。飛び道具のある戦いは二次式になるから兵を分けるのは愚策で、各個撃破されやすくなるだけなんですよ。
いやこんな当たり前のことを軍オタでもない私がなんで語らなきゃいけないんですか。ランチェスターの法則を知らないですか。一般教養でしょこんなの。

もちろん全軍が一箇所にいるわけじゃないから、兵を集める時にアクシデントがあって揃わなかった、それが駆けつけてくれた、なら仕方ない。
いやそれだって無能も良いところですけれどね。
そういうアクシデントが無いように用意するのを兵站と言うんでしょう?

要するに、主役の無能っぷりを何度も見せつけられ、ストレスを大いに感じたということです。
こういうのは本当に駄目です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

88.8 3 空戦アニメランキング3位
マクロスFRONTIER[フロンティア](TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★★ 4.1 (3905)
18300人が棚に入れました
西暦2059年。「新統合軍」が擁する戦闘艦と一体化した居住艦を中心に、1000万人以上が住まう超巨大宇宙移民船団の一つ「マクロス・フロンティア」(通称「フロンティア」)は、銀河系の中心部を目指す航海の中にあった。
ある日、近隣で航行中の「マクロス・ギャラクシー」船団出身の歌姫・シェリル・ノームが、コンサートのためにフロンティアを訪れる。同じ頃、パイロット養成学校に通う少年・早乙女アルトは、シェリルのステージの一部であるエア・アクロバットに出演することになっていたが、彼女の大ファンだという女子高生・ランカ・リーとひょんなことから出会う。そんな折、フロンティアへ謎の宇宙怪獣が突如来襲。アルト、ランカ、シェリル、そしてフロンティアの人々は、否応無しに宇宙怪獣との戦いに巻き込まれていく・・。キラッ☆

声優・キャラクター
中村悠一、中島愛、遠藤綾、神谷浩史、福山潤、桑島法子、小西克幸、豊口めぐみ、大川透、小林沙苗、三宅健太、田中理恵、平野綾、福原香織、井上喜久子、西村知道、杉田智和
ネタバレ

すばる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

初マクロス、初ロボットアニメ

2008年放送、巨大移民船団マクロスフロンティアへ突如襲来した未知なる敵バジュラとの戦いにフロンティアの人々は巻き込まれていく...

全話視聴

ロボットというよりSFアニメという印象が強いかな。世界観が好みで、戦闘シーン・音楽共にとてもよかったです。音楽で印象に残ってるのが「トライアングラー」「星間飛行」「ライオン」「アイモ」「ダイアモンド クレバス」「ノーザンクロス」
挿入歌の「射手座☆午後九時 Don't be late」「What 'bout my star?」
どれも作品に合っているのはもちろんですが、特に好きなのは「ライオン」「アイモ」と挿入歌ですね。一番は「ライオン」です。戦闘シーンはCGで迫力があり面白いですが、{netabare}後半(特に最後)はそんなにだったかな...{/netabare}
キャラはランカがかわいい(特に歌のとき)し、全体的にカッコいい人が多くて好きですね。
最後は{netabare}終わり方が微妙だった。どっちかを選べという訳ではないんだけど、星に住み着いてからの日常シーンや人々の生活をもっと見たかった... あと2話は欲しかったな~ でもあの人いないのは寂しいかも...{/netabare}

次見るまでにけっこう間が空いてしまうので、忘れないように各話のメモや感想を書いてました。別に見なくていいです... 10話からまとめるの面倒になりました。

9話までの各話メモ・感想

{netabare}

1話
世界観が好きだな、ランカが持ってる緑の生き物?触ってみたい。それにランカがかわいいね
シェリルの歌もいいな

戦闘シーンもかなりいい。
ギリアムはかっこいいのにすぐ死んじゃうんだ...

2話
危機一髪だな、自動修復するのも面白い。
オズマはランカにパイロットであることを隠してるのか。

それにしても、世界観やっぱりいいね。街の機械とか
EDもいいな

3話
ランカは記憶障害みたいだ。解離性健忘症っていうらしい。だから幼いときの記憶はないとのこと。

最後のアルトの言葉はいいね。アルトは民間軍事会社SMSに所属し、ランカは歌手への道を歩み始めるようだ

4話
キャラがすごく好き。表情が細かいのもいいね。
あと、やっぱりCGの戦闘シーンもすごいなー

クラン・クランはゼントラーディなの?
マイクロン化で小さくなれるみたいだけど

5話
ゼントラーディの人たちも普通に生活してるのか
ゼントラーディのショッピングモール行ってみたい
シェリルもかわいらしいとこあるんだな
ランカも相変わらずかわいいし、歌がいいね
松浦ナナセもいい子だ
ミハエルは厳しいけど、ああでも言わないとね...

バジュラが暴走したのはランカの歌声に反応した?

6話
おじさん何か気持ち悪いのに、オズマなんで承諾したの笑 ランカは嫌な予感しかしないけど...

会話面白いね。ミシェルもノリノリなのが意外w
それにしても何なの、あのテーブルは笑 ほしい
シェリルとのこと隠しちゃうんだね... それはダメだよ

ランカは16で来年で成人ってことは17からが成人?
艦長のセクハラでモニカが喜んでるのは笑った
キャサリンはSMSに転属することに
アルトは空が低いの嫌いって1話でも言ってたな。そういえばよく紙飛行機とばしてるな

マクロスギャラクシーってシェリルのとこか
最後は「ダイアモンド クレバス」のロングバージョン(フル?)でいい歌だなと改めて感じた
ここから戦争か... 暗い展開になるだろうな

7話
シェリルはこのライブを最後にフロンティアを離れるみたい
フォールド断層はあんまり理解してない。調べたら何となく分かった。通っちゃいけない壁みたいなものか

好きな歌だー!戦闘シーンも歌と同時でいいね
マクロス・クォーターは変形できるんだ。クォーターの乗組員たちが活躍してるのは好きだ

8話
仕事ってこれかよw かわいいけど、ニンジン...笑
ていうか戦争もう終わったんだな。いきなり明るかったからびっくりした。子供のゼントラーディもいるんだね

ランカは美星学園に転入してきた。その前はお嬢様学校に入ってたみたいだけど
アルトはシェリルのイヤリングなくしちゃったのか
そして、ルカは変な妄想すんな笑

EX-ギア(エクスギア)は扱い難しいんだな。それにしてもあんなにそっと触ったのに卵割れる?笑
あと、シェリルはパンツ1枚で暴れすぎw パンツ持っていったのはランカの緑の生き物だと思ってたけど違うのか

...シェリルも転入してくんのかよ笑

9話
ミシェル、フレンドリー・ファイア
ミシェルの姉のジェシカ

ねこ日記って何?w 歌は歌わないの? ティッシュ配りかと思った。ランカのデビュー曲か

巨人化するには専用の装置がないとできないのかな?
あと、シェリルは自分のこと妖精ってw ダサいな

{/netabare}

10話からの各話メモ・感想(未整理)

{netabare}

10
映画の撮影現場、鳥の人

後半の戦闘シーン雑じゃなかった?

シェリルこの状況でキスする?わざとキスしたんじゃないのか
監督の最後のセリフ恥ずかしくないのか笑
だらしなさそうにみえたのに最後はかっこよかった

ランカとマオには何か関係があるみたいだけど?
プロトカルチャーと人類の映画の内容あんまり分かんなかった。あんまり重要じゃないのかな?

11
インチキ臭そうな人だったのにランカ忙しくなったな

主観時間と客観時間があるのか フォールド断層

ED変わった この歌がねこ日記か

ランカかわいそうだな。シェリルもなぜ誕生日に誘った...

レオン・三島が電話で話してるのは誰なんだろう

12
デカルチャーってランカやインチキおじさんも言ってたけどどういう意味?

階段で食べ物散らかすなw

ゼントラーディの反体制派 緑はいいやつ?
最初悪いやつらかと思ったw

LAI ホールド機関 ルカ

超時空シンデレラってw

聴いたことある歌だー!いい歌だな

この回けっこう好き

13
シェリルは何の薬飲んでるんだ グレイスは知らないみたい
ルカは案外積極的に行動するな
前電話で話してたのはグレイスか。
グレイス・オコナー は何者? 人間なの?
この星壊されるのかよ...
ランカは誰に連れ去られた?
アイキャッチは何w
バジュラはここで作られてるみたいだ
ブレラ・スターンはランカのことよく知らないのか
デカルチャーって何の意味なんw

14
この二人は何やってるんだよw
ルカはかっこいいね ななせちょっとひどいな。
レオンは前からわかってたけど絶対敵側だよな...
グレイスはシェリルに死んでほしかったみたいだけど、そうはならなかったな。
ブレラはホントにマクロスギャラクシーの生き残りなのかな?
戦闘シーンがいいね

15
バジュラとの戦争は終わったんだな。
あんまり理解してないかもしれないからこの話だけもう一回見直そうかな
やっぱりこの歌いいな。
使い回しが多いかな。
アルトいいなー 二人に好かれて
一区切りついたのかな。
キャサリンの父はあの大統領なのか
次はランカが利用されるのか
グレイスたちは何者なんだろうな。
リチャード・ビルラーって聞いたことあるな。
次が気になるな。楽しみ

16
OP変わると思ったら変わらなかったw
ランカの歌が政府に利用されるようになったみたい
エルモ(あのおじさん)と一緒に活動した方がよかったよなって思うね。
アイモはアレンジされたけど、オリジナルの方がずっといいね あんな歌詞だと歌いたくないだろうな。
ランカの歌がバジュラに通じるみたいだね
歌からホールド波っていうのがでてるらしい。
EDは変わった。
シェリルは酔ってたの?w 違うよね。殴るなんてひどいなー笑
ミシェルは何か面白いね
オズマはランカ想いでいいね
プロトカルチャーはビルラーみたいな人たちのことか
フォールド・クォーツとは何だろうね。それを聞いてアルトはやる気になってるみたいだけど。
緑のをアイくんって名付けたみたい

17
オズマかっこいいね。
OPは「星間飛行」に。「トライアングラー」も好きだったから寂しいけど、この歌やっぱり好きだな。
クランかわいい。
愛くん、後々大変なことになりそう。
フォールドクォーツはバジュラの体内で生成される不可能を可能にする石のことだったみたい。シェリルのイヤリングとかビルラーがつけてた石だね。
ルカはフォールドクォーツのことは知ってて、前のホールド機関もこれを使ったのかな?
ナナセも衣装デザインとかでランカの手伝いをするみたい
バジュラは損傷情報を群れで共有して同じ攻撃が通じなくなるみたいだ。
オズマ死ななかったからよかったけど、誰も気付かなかったの?w
シェリルとグレイスはとうとう話し合いになるみたい
EDはダイアモンドクレバスが落ち着いた曲でよかったけど、この曲もいいね。

18
OPは「ライオン」に。この曲は聴いたことある。
これが本OPか。映像もいいね。

グレイス怖いよ。シェリルはスラム街でゴミを漁ったりしてたみたい。それをグレイスが拾った形か。
SMSの人たちも相変わらず好きだな。
ほんとだ。そういえば前回フラッシュバック起こってなかったね
薬の副作用で発熱してたんだ。V型感染症っいうのに罹ってるみたい。その対処と予防の研究にグレイスは関わってたみたいだね。
シェリルは兄弟子の
キャシーもバーゲンセールに参加してるのは笑った。
シェリルは早乙女矢三郎に助けられたけど、アルトも一緒に乗せてやろうよって思った。かんとうされてるから無理なのかもだけど。
シェリルはかなり可哀想だな。

19
前回の超長距離フォールドでバジュラの生息域から抜け出せたみたいだな。
ランカまたゴミ処理の機械につまずきそうになってる。
アルト屋敷の入りかたばれてるじゃんw
ランカは愛くん探してたみたいだけど、ブレラとデート?することに
キャシーとオズマ仲良さそうだなー笑
レオンはグレイスに仕えてる感じだな。
なぜアイキャッチこれを選んだw
矢三郎がシェリルを匿ったのも正しいことだったな。
ブレラも過去の記憶はないみたい。ランカに案外優しい
フライト楽しそう。アルト、ミシェル、ルカの関係いいね。
愛くんはバジュラの幼性みたい。これはやばそう。
レオンはクーデターを企んでたみたいで大統領は暗殺されちゃうのかな。
EDは「トライアングラー」

20
えぇ...ミシェル死んじゃうの...
暗殺には失敗したけど、上からあんなの落ちてきたら怖すぎる。
バジュラをおとなしくさせる効果がなくなるみたいだ。
フロンティアは内外からのバジュラの攻撃で壊滅状態に
ヒェー、レオン嫌な殺しかたするな。逃げ場ないから絶対生き残れないじゃん。
クランは勇気あるなー。みんなの前で。
EDは「ダイアモンドクレバス」アレンジいいね。

21
アイランド3を切り離(パージ)してフォールド爆弾で中のバジュラは倒すみたい
ゼントラーディはどうやってシェルターに入ってるんだって思ったけど、マイクロン化してるのか
歌で誘き寄せるんだけど、ランカはバジュラを狙わないんだよな。でもアルト達は狙われるからね。
グレイスは11年前にもランカと会ってるってこと?
ランカはバジュラが倒されると苦しくなるみたいだけど、関係はあるんだよね。
キャシーとオズマは行方不明ってことになってるけど、レオンが脅してるのかな。
ランカは戦争に利用されるはオズマ行方不明だわで歌えるわけないよな。
なぜアルト自分からランカに連絡しない
ランカは愛くんをバジュラたちのところへ返すためにブレラとフロンティアを出る
EDはまた変わった。

22
ホールド波を封じる。新型弾頭とかを知られないように
バジュラを逃がすために ルカ 裏切った
シェリルからホールド波
おじさんいい人だったんだね シェリルのマネージャーになったのか。
口封じ 姿 隠してた キャシー
アルトもシェリルの病気は知ったみたい。
SMSのオーナー ビルラー 新統合軍に編入される
バジュラの体液中の細菌 V型
シェリルも病気で死んじゃうのか。
バジュラの真の女王はランカのお母さん?
バジュラの星に向かってるのか
レオンの下についたままだと、ダメだろうからね。
グレイスエロいな
ED「ノーザンクロス」やっぱりいいね。

23
ランシェはランカのお母さんか。
アルトとルカはここに残ったみたい。
なぜランカ出られたw 操縦者じゃないと開けられないんじゃないのか?
ランカとブレラは兄妹なのか。
ナナセのデザイン飾ってんのかw
クランも残ったのか
ランカを殺すの...
次から最終決戦か

24
第117調査船団の団長ドクターマオノームが鳥の人でランカが演じた人か
ランシェは最初のV型
全人類をインプラント化ってなんだっけ
プロトカルチャーを越えるため
ドクターマオの孫 シェリル? 娘に送る
アルトは隊長になったのか
まさかアルトも死なないよね...

25
とうとうマクロスクォーターきたか sms
巨大ランカはバトルギャラクシーだったみたい
アルトは近くに寄ったからわかった。
レオンやばいやん
ルカかっこいいね。操作速すぎw
ブレラいいひと 被弾してとけたみたい
アイモ 他の種族とこうはいするための
バジュラと共存するようになってその星に暮らすようになるみたいだ。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『初代マクロス』を見ているかどうかで評価が激しく変わってしまいました

(2018.11.19)レビュー全面改訂

◆『初代マクロス』完走前に視聴した時の個人評価(☆ 3.6)と、完走したあとに改めて視聴した時の個人評価(★ 4.3)が余りにも違い過ぎる・・・

初見時の私は、例えるなら、「古今和歌集」を読んでいない人が、いきなり「新古今集」を読んでしまい、頭の中がチンプンカンプンになって、どう評価していいのか分からない状態に近かった?

・・・つまり、本作は、その第1話から終盤の決着のつけ方まで、あるいは主要キャラの配置やメカの設定まで、『初代マクロス』を様々な形で「本家どり」していて、その「本家」の方をきちんと見ていないと、そうした様々なシーンや、主要キャラの行動パターンでさえも、いかにも“ワザとらしい・不自然な”モノにしか思えなくて、私のような一部の視聴者には、本作の全編に溢れるそうしたサービスが、却って意味不明で不必要、場合によっては不愉快なものにすら感じられてしまう作品ではないでしょうか?(もしかして私だけ?)

・・・というわけで、本作の個人評価を大きく変更します。
ファンの皆さん、長い間「マクロスF」をディスってて・・・ゴメンナサイ。

但し、ここで少しだけ弁明するとすれば、このTVシリーズの方は、後半のシナリオが若干甘いと思う(※とくに、後半になって急に存在が大きくなる{netabare}グレースとブレアのキャラ{/netabare}が何だかブレていて、いまいちシックリ来ない点)。

その後、制作された劇場版2本では、この欠点は見事に解消されており、とくに劇場版後編(サヨナラノツバサ)は、TVシリーズとはひと味もふた味も違ったドラマチッな展開で、私の個人評価もかなり高くなりました。

取り敢えず、しばらくして、TVシリーズ→劇場版の順に今度は落ち着いてもう一周して個人評価をキッチリ確定したい作品です。


◆視聴メモ(2回目以降)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
展開の速さは◎、但しヒロイン(ランカ)の声演の下手さはやはり気になる。
・第2話視聴終了時点
アルトがランカを可変戦闘機から救助するシーンは『超時空要塞マクロス』で一条輝がリン・ミンメイを救助するシーンのオマージュ。
一瞬ながら大気の希薄な状態に投げ出されてしまったランカが無事だったのは、彼女がゼントラン(ゼントラーディ人)とのクォーターだったから→なるほど上手な理由付けだと感心。
・第7話視聴終了時点
バトル&歌融合回として◎
・第10話視聴終了時点
この回って『マクロスゼロ』をモチーフとしていたんですね。なるほど・・・。
またアルトが歌舞伎の家元の跡取り息子であることがランカにバレる回だけど、シェリルは以前からそれを知っていたらしいことが述べられる回でもある。
なお、ランカを襲った獣(ヒドラ)の原産地・惑星エデンは『マクロスプラス』にでてくる設定。
・第12話視聴終了時点
この回は『超時空要塞マクロス』全体をモチーフとしており、同作のブリタイ/エキセドル/カムジン似のゼントランが登場、またランカ=ミンメイが明確になる回。
・第15話視聴終了時点
ここで、黒幕グレイスによる「プロジェクト・フェアリーは失敗と判断。フェアリー・ナイン廃棄。本作戦はリトル・クィーンという重要な駒を得て新たな段階に進む」という宣言。
・第16話視聴終了時点
『超時空要塞マクロス』第27話の“ミンメイ・アタック”を本家取りした“ランカ・アタック”が描かれる回。
・第17話視聴終了時点
オズマのエピソードに絡めて『マクロス7』の曲が沢山挿入される回。
・第21話視聴終了時点
アイランド3誘き出し作品で使用される爆弾の名称が「リトル・ガール」というのは、いくら何でも安直で脚本家(吉野弘幸氏)のセンスを疑う。
・第24話視聴終了時点
次回予告が実写でアルバムをめくるシーンになってるのは明らかに『超時空要塞マクロス』のEDへのオマージュ。
・第25話(最終話)視聴終了時点
SMSオーナー(リチャード・ヴィルダー)がラスト付近でリン・ミンメイの写真入りのロケットペンダントを暫し眺めて閉じるシーンが入る点、およびその一つ前のシーンで子供時代のブレラ&ランカ兄妹と母親に交じって、『マクロスゼロ』のマオ・ノーム(※シェリルの祖母)が小さく映し出されている点、に注目。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作             河森正治/スタジオぬえ
総監督・ストーリー構成 河森正治
監督             菊地康仁
シリーズ構成・脚本    吉野弘幸
キャラクターデザイン   江端里沙、高橋裕一
メカニックデザイン    河森正治、石垣純哉
音楽             菅野よう子
アニメーション制作    サテライト{/netabare}


◆作品別評価

(1) TVシリーズ (全25話) ★  4.4 (2008年4-9月)
(2) 劇場版1(虚空歌姫)  ★★ 4.5 (2009年11月) ※119分
(3) 劇場版2(恋離飛翼)  ★★ 4.7 (2011年3月) ※115分
-------------------------------------------------------------
  総合          ★  4.4 (25話+劇2≒35話相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============== マクロスFRONTIER (2008年4-9月) ==============

 - - - - OP「トライアングラー」、ED「ダイアモンドクレパス」他 - - - -
{netabare}
第1話 クロース・エンカウンター (最接近) ★ 移民船団マクロスF(西暦2059年)、歌姫シェリル公演、バジュラ来襲・SMS出撃、市街戦 ※ED「アイモ」
第2話 ハード・チェイス (猛追撃) ★ 続き、バジュラ撃退・再襲来、三人の鉢合わせ(早乙女アルト/シェリル/ランカ)
第3話 オン・ユア・マークス (位置について) ★ 閉じ込められた三人、オズマ負傷、アルトSMS入隊志願、ランカ歌手志願
第4話 ミス・マクロス ★ 入隊最終試験、ランカのミスコン参加、アルト初戦果、三角関係の始まり ※挿入歌「私の彼はパイロット」
第5話 スター・デイト ★★ 巨人都市、歌い始めるランカ、鹵獲バジュラの目覚め
第6話 バイバイ・シェリル ★ 非常事態宣言・マクロスギャラクシー救援作戦開始、キャシーSMS着任、戦闘艦SMSマクロスQtr(クォーター)発進 
第7話 ファースト・アタック (最初の急襲) ★★ シェリル・サヨナラライブ、バジュラ母艦VS.マクロスQtr、アルトのルカ救出戦、謎の機体(ブレラ・スターン搭乗) ※ED「アイモ」
第8話 ハイスクール・クイーン ★ ランカ美星学園1年転入、シェリル来園騒動、幼生バジュラとの出遭い、シュリル学園転入
第9話 フレンドリー・ファイア (誤射) ★ 狙撃手ミッシェルの迷い、バジュラの巣、謎の敵との遭遇戦
第10話 レジェンド・オブ・ゼロ ★★ ランカ&アルトの映画『鳥の人』出演、アルトの個人事情、ブレラのランカ救助、ランカ大抜擢(マオの気持ち、海中撮影) ※ED「アイモ〜鳥の人」
第11話 ミッシング・バースデー (失われた誕生日) ★ アルト誕生日(3つの選択肢)、アルトの選択(シェリル護衛)、振られたランカ ※ED「ねこ日記」
第12話 ファステスト・デリバリー (最速の移送) ★★ 惑星ガリア4慰問、シェリル体調不良・ゼントラン暴動、ランカ熱唱、不時着・旧世代型マクロス発見 ※ED「愛・おぼえていますか」
第13話 メモリー・オブ・グローバル (グローバル号の記憶) ★ 第117調査船団旗艦、バジュラの巣、囚われたランカ、グレイス豹変・ガリア4崩壊 ※シナリオの大味さは×
第14話 マザーズ・ララバイ (母の子守唄) ★ バジュラ大群来襲、マクロスF船団防衛戦、ランカの歌とバジュラの混乱、ブレラのランカ救出、バジュラ壊走、リトル・クィーンの涙 ※同上×{/netabare}

 ^^^^ 物語の便宜的な折り返し点(※ここでこれまでの総集編的な種明かし回が入る) ^^^^

{netabare} 
第15話 ロスト・ピース (失われた欠片)※半総集編 ☆ オペレーション・カニバル(黒幕の策謀進行)、三島レオン主席補佐官のランカ召喚、SMSオーナー(リチャード・ヴィルラー)のアルト召喚 ※ED「ダイアモンドクレバス50/50」
第16話 ランカ・アタック (ランカの攻撃) ★ ランカの新任マネージャー&ボディガード、魔法の石フォールドクォーツ、バジュラ殲滅成功、戸惑うランカ ※ED「ノーザンクロス」{/netabare}

 - - - - - - - - OP「星間飛行」、ED「ノーザンクロス」 - - - - - - -
{netabare}
第17話 グッバイ・シスター  ★ 義兄オズマの想い、常に進化する生物、オズマ負傷、シュエリルのグレイス問い詰め{/netabare}

 - - - - - - - - OP「ライオン」、ED「ノーザンクロス」他 - - - - - - -
{netabare}
第18話 フォールド・フェーム (折りたたまれた名声) ★ グレイスの実験体、シェリル凋落、超長距離フォールド作戦開始・成功、ランカの腹部激痛 ※挿入歌「愛・おぼえていますか」
第19話 トライアングラー (三角関係の者達) ★★ 美星学園ランカ公演、告白の決心(ランカ)、クーデター計画発動、屋上の鉢合わせ ※ED「トライアングラー」
第20話 ダイヤモンド・クレバス(ダイヤ 形の亀裂) ★★ 幼生バジュラ襲撃、大統領暗殺、絶望の中で立ち上がる歌姫、クラン告白、ミッシェル戦死 ※ED「ダイアモンドクレバス」
第21話 蒼のエーテル ★★ レオンの全権把握、アイランド3誘き出し作戦成功、アイ君の脱皮、ランカ告白、ブレラとの旅立ち ※ED「蒼のエーテル」
第22話 ノーザン・クロス (北の十字架) ★ シェリルの新しい可能性、新大統領就任演説、マクロスQtr離脱、バジュラ母星
第23話 トゥルー・ビギン ★ シェリル&アルトの共同生活、バジュラの習性判明、ランカの記憶回復、バジュラ母星侵攻計画開始
第24話 ラスト・フロンティア ★★ グレイスの謀略進行、最終決戦、シェリル絶唱、ランカの本当の力、アルト機被弾 ※挿入歌「愛・おぼえていますか」{/netabare}

 - - - - - - - - - - OP(なし)、ED「トライアングラー」 - - - - - - - - -
{netabare}
第25話 アナタノオト (貴方の音) ★ マクロスQtr来援、バトルギャラクシー出現、バジュラの女王乗っ取り(グレイス)、バジュラとの意思疎通成功、クィーン融合グレイス殲滅 ※挿入歌「アナタノオト」他{/netabare}
---------------------------------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)16、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


=== 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 (2009年11月) ===

全1話 ★★ 4.5 ※TV版前半を再構成、シナリオ改変・新規映像も多い ※119分


==== 劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 (2011年3月) ====

全1話 ★★ 4.7 ※完全新規映像のアナザーストーリー ※115分


============== 娘クリ Nyan×2 Music Clip (2010年12月) ============

全1話 ★ 4.0 ※シェリル&ランカ両者のインタビュー付きミュージック・クリップ、映像は2/3新規&残り1/3は「マクロスF」及び「マクロスゼロ」より流用

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

曲がとにかく最高

「マクロス7」から14年後の世界を描いたらしい。今作では菅野よう子が大量に曲を用意していて、耳が幸せ。曲が結構頭に残るので、歌ってた。中でも射手座☆午後九時 Don't be lateが好きだった。中島愛の歌声もすごく好きだった。オーディションでかなりの倍率を勝ち抜いただけはある。星間飛行の前奏時のみんな抱きしめて銀河の果てまでというセリフ最高。

今作でもしっかり三角関係。自分はシェリル派かな。ランカも可愛いけど。{netabare}まさかどっちも選ばないなんて。残念。{/netabare}

端的に述べるとバジュラという謎の生命体が攻め込んできて、謀略めいたものが散見され、それと戦う話。感情移入していたので、主要な登場人物が死ぬときが非常に辛くてたまらない。


OP
トライアングラー 歌 坂本真綾
星間飛行 歌 ランカ・リー=中島愛
ライオン 歌 May'n、中島愛
ED
愛・おぼえていますか -デカルチャーエディションsize- 歌 ランカ・リー=中島愛
アイモ 歌 ランカ・リー=中島愛
ダイアモンド クレバス 歌 シェリル・ノーム starring May'n
アイモ〜鳥のひと 歌 ランカ・リー=中島愛
ねこ日記 歌 ランカ・リー=中島愛
ダイアモンド クレバス50/50 歌 ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
ノーザンクロス 歌 シェリル・ノーム starring May'n
真空のダイアモンドクレバス 歌 シェリル・ノーム starring May'n
蒼のエーテル 歌 ランカ・リー=中島愛
トライアングラー (fight on stage) 歌 ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
挿入歌
射手座☆午後九時 Don't be late 歌 シェリル・ノーム starring May'n
What 'bout my star? 歌 シェリル・ノーム starring May'n
超時空飯店 娘々 歌 ランカ・リー=中島愛
突撃ラブハート 歌 FIRE BOMBER
ダイアモンド クレバス〜展望公園にて 歌 ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン 歌 SMSのみなさん
私の彼はパイロット - MISS MACROSS 2059 歌 - ランカ・リー=中島愛
宇宙兄弟船 歌 徳川喜一郎
What 'bout my star?@Formo 歌 ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
インフィニティ 歌 シェリル・ノーム starring May'n
ニンジーン Loves you yeah! 歌 ランカ・リー=中島愛
母と子ランカのアイモ 歌 ランカ・リー=中島愛、坂本真綾(蘭雪)
Welcome To My FanClub's Night! 歌 シェリル・ノーム starring May'n
インフィニティ #7 歌 ランカ・リー=中島愛、シェリル・ノーム starring May'n
アイモ O.C. 歌 ランカ・リー=中島愛
MY SOUL FOR YOU 歌 FIRE BOMBER
TRY AGAIN 歌 FIRE BOMBER
シェリルのアイモ 歌 シェリル・ノーム starring May'n
アナタノオト 歌 ランカ・リー=中島愛
ボビーのニンジン等。 歌 ボビー・マルゴ=三宅健太
妖精 歌 シェリル・ノーム starring May'n
ブレラと子ランカのアイモ 歌 ランカ・リー=中島愛
愛・おぼえていますか〜bless the little queen 歌 ランカ・リー=中島愛
アイモ〜こいのうた〜 歌 坂本真綾(蘭雪)
娘々(ニャンニャン)サービスメドレー 歌 シェリル・ノーム starring May'n、ランカ・リー=中島愛、坂本真綾(蘭雪)

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. #01 クロース・エンカウンター
アイドル・シンガーであるシェリル・ノームがコンサートのため、「フロンティア」船団に来艦した。中華料理店「娘々(にゃんにゃん)」でアルバイトをする女子高生のランカ・リーは、憧れているシェリルのコンサート会場に急ぐ途中、パイロット養成コースの高校生である早乙女アルトと出会い…。

2. #02 ハード・チェイス
突如現れたバジュラから逃げ遅れたランカ。アルトは無我夢中で「VF-25」に乗り、彼女を救出する。戦いの後、検査で軍病院に連行されたアルトは、私設特務軍事機関「S.M.S」の隊長であるオズマとS.M.Sへ行くことになる。だが、そこで突然警報が鳴り響き…。

3. #03 オン・ユア・マークス
展望公園でランカとシェリルに再会したアルト。だが、再びフロンティアはバジュラに襲われ、とっさに3人は展望公園の待避壕へ逃げ込むも、中に閉じ込められてしまう。なんとかオズマたちS.M.Sがバジュラを撃退し、救出されるアルトたち。だが、戦いの中でオズマが負傷したことを知ったランカは…。

4. #04 ミス・マクロス
S.M.Sへの入隊を決意したアルトは、ミハエルたちにしごかれる毎日を送っていた。一方、アルトの助言によってミス・マクロスのオーディションを受けることにしたランカは、その予選を通過して最終選考で歌うことになった。そんなランカを見守るべく、最終選考が行われる会場に駆けつけたアルトだったが…。

5. #05 スター・デイト
再びアルトの前に現れ、失くしたイヤリングを探すためにマクロスフロンティアの中を案内するように命令するシェリル。一方、歌手になる夢をオズマに否定されたランカは、思わず家を飛び出してしまう。そして、美星学園の校門でアルトを待っていたランカは、オズマにランカを探せと命令されていたミシェルと出会い…。

6. #06 バイバイ・シェリル
芸能プロダクションにスカウトされたランカ。仲間たちにも祝福されるが、ショッピングモールでの出来事が気になっていた。その頃、大統領府からの緊急声明でバジュラがギャラクシー船団を襲ったという一報がフロンティア内を駆けめぐる。

7. #07 ファースト・アタック
マクロスギャラクシーの残存艦を救出に向かったアルトたちは、バジュラ相手に優勢に戦っていた。だが、そんな彼らの前に出現したバジュラの巨大空母に、アルトの後輩であるルカの乗る機体が飲み込まれてしまう。ルカを救出するために敵空母内へと潜入したアルトは、そこで謎のバルキリー「VF-27」と遭遇して…。

8. #08 ハイスクール・クイーン
芸能活動のためにランカが転入し、シェリルまでもが来訪してきたために大騒ぎとなってしまった美星学園。そんな中、シェリルのパンツが何者かに盗まれてしまい、学園はさらに上へ下への大騒動となってしまう。一方、仕事のために学園を離れたランカは、自分の記憶の中の歌を知るという謎の少年と出会い…。

9. #09 フレンドリー・ファイア
敵も女も狙った獲物は一発必中を豪語するミシェルが戦闘時に狙いをはずしてしまい、アルトに当たりそうになった。帰艦後、その誤射をめぐってアルトとミシェルは殴り合いの喧嘩となってしまう。彼らの喧嘩を見ていたS.M.Sのピクシー小隊に所属するクランは、そんなアルトにミシェルの悲しい過去を告げて…。

10. #10 レジェンド・オブ・ゼロ
ミス・マクロスのミランダが主演する映画で、端役を手に入れたランカ。しかし、その撮影現場で彼女を待っていたのは、撮影協力のS.M.Sの面々とシェリルだった。演じることが初めてなランカから相談されたアルトは、嫌っていたはずの父親の言葉をつい口にしてしまい…。

11. #11 ミッシング・バースデー
映画出演により、注目され始めたランカは、忙しい毎日が続いていた。一方、アルトの前には、兄弟子の矢三郎が突然現れる。アルトの父である嵐蔵が倒れたので、家に帰るようにとアルトを諭す矢三郎。そんなことは露知らず、ランカとシェリルは、それぞれアルトの誕生日を祝おうと計画する。

12. #12 ファステスト・デリバリー
公演のために惑星ガリア4へ降り立ったシェリルとアルト。だが、シェリルの体調不良で公演が中止となり、それに不満を抱くゼントラーディ人による暴動が起こってアルトたちは人質として捕らわれてしまう。一方、マクロスフロンティアではファーストライブに緊張するランカを、ナナセ、ミシェル、ルカが励ましていて…。

13. #13 メモリー・オブ・グローバル
機体の不調により、ガリア4に不時着したアルトとランカ。久しぶりにゆっくりと会話を交わす2人は、なんとなく良い感じだった。一方、体調が回復したシェリルは、ミシェルと共に2人を探しに行き…。

14. #14 マザーズ・ララバイ
アルト、ミシェルに続きルカも戦場に向かうことに。ルカはナナセに気持ちを打ち明けようとするが…。そして母の子守唄に秘められたランカの記憶。その記憶が指し示す真実とは? バジュラやブレラとランカの関係は? 謎が謎を呼ぶ。

15. #15 ロスト・ピース
体調がなかなか回復しないシェリルに、グレイスは治るまで仕事はすべてキャンセルすると告げた。ランカの人気がますます上がっていると聞き、なんとなく不安を感じるシェリル。そんな時、アルトとランカが彼女の見舞いに訪れて…。

16. #16 ランカ・アタック
S.M.Sのオーナー・ビルラーの屋敷に突然呼び出されたアルト。そこでビルラーは、自らの夢をアルトに語ってみせる。シェリルは病院を抜け出し、アルトへと会いに行く。一方、ランカはブレラがいつも自分の歌を聞いていてくれたと知り…。

17. #17 グッバイ・シスター
ガリア4事件で延期になっていたランカのファーストライブ。オズマはランカに、ライブを絶対に見に行くと約束していた。しかし、ライブ直前にバジュラが襲来し、オズマは出撃することになってしまう。オズマはランカの天空門ファーストライブに間に合うのか…!

18. #18 フォールド・フェーム
フロンティアではバジュラの攻撃により物資が不足していた。エネルギー供給を制限され、食料や水もすべて配給制となる。一方、体調がなかなか回復せず、ますます不安になったシェリルは、アルトを探しに出かけるが高熱で倒れてしまう。それを救ったのは…。

19. #19 トライアングラー
いなくなった“あい君”をブレラと一緒に探すランカ。ブレラの「誰のために歌う?」という問いかけに対して歌うことに疑問を感じ始めていたランカは、自分の本当の気持ちに気づく。一方、見舞いに訪れたアルトに対しシェリルはもう歌は歌わないと告げる。

20. #20 ダイアモンド・クレバス
美星学園でのランカのコンサートで顔を合わせたランカ、シェリル、アルトの3人。それぞれの思いが交錯する。そして再びバジュラの攻撃が開始された。誰もがいつ死ぬかわからない状況の中、想い人との心の絆を確かめようする。

21. #21 蒼のエーテル
バジュラとの戦いが続く中、ある者は愛する者を失い、ある者は憎しみを増幅させていた。三島の陰謀が大きく動き出す中、自分が人々の悲しみと憎しみを背負い「歌う道具」になることを拒んだランカは、一大決心をする。

22. #22 ノーザン・クロス
フロンティアの人々のバジュラへの憎しみが一気に燃え上がる。アルトやルカも自らの憎しみを抑えきれず、新型兵器を使用しバジュラを全滅させることのみを考えていた。しかし、三島の陰謀を探るオズマは、真の敵が何かに気づき始める。そしてシェリルは以前とは違う気持ちで再び歌を歌い始めた。

23. #23 トゥルー・ビギン
フロンティア船団内の資源は、いよいよ窮乏してきた。食料は配給性になり、酸素は低下しつつあった。そんな中、アルトはV型感染症をわずらうシェリルに手料理をふるい、つかの間の安らぎの時を過ごす。だがその直後、アルトはビルラーと三島からバジュラの生態とランカの歌の秘密を聞き…。

24. #24 ラスト・フロンティア
かつての第117調査船団の事故の秘密をつきとめたマクロス・クォーターのメンバー。そこにはグレイスの野望の影が。一方、船団の存続を賭け、バジュラとの決戦に臨む決意のフロンティア軍部。アルト、ルカ、クランもそれぞれの思いを胸に、船団はバジュラの星に向かう…。

25. #25 アナタノオト
バジュラたちとの決死の攻防を繰り返すクォーター。しかしバジュラを操る新たな存在が現れ、フロンティアの居住区アイランドワンは危機に瀕する。敵母艦に向かうバトルフロンティア。その時、戦艦のステージに現れたシルエットがあった…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

65.5 4 空戦アニメランキング4位
とある飛空士への恋歌(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (656)
3720人が棚に入れました
海の尽きる場所を、 空の果てを見つけるために。 僕らは空飛ぶ島・イスラに乗って旅に出た。
革命によりすべてを失った少年、革命の旗印とされた孤独な風呼びの少女……。
“空の果て"を見つけるため、若き飛空士たちはそれぞれの想いを抱えながら
空の孤島・イスラに乗り旅立つ。
友情、恋、冒険。
そして彼らには、守りたいものがあった。
少年少女たちの恋と空戦の壮大な物語がいま、はじまる。

声優・キャラクター
花江夏樹、悠木碧、竹達彩奈、石川界人、下野紘、立花慎之介、浜添伸也、田野アサミ、早見沙織、南條愛乃、丹沢晃之
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

憎しみと愛情を乗せて空へ

飛空士官を乗せた浮島イスラの旅の行方と
カルエルとクレアの恋物語。

追憶の方は視聴済みですが直接的に繋がった話ではないのでまた新たな作品を観る感覚。
雰囲気的にラストエグザイルに近い気もしました。

ハートフルな旅と爽やかな恋のはじまりからスタートを切りましたが、
所々、憎悪や困難を暗示した描写があり途中から急展開が予想され興味を惹かれます。
またオスプレイ型の飛行機なので
自由度の高い色々な動きも見られそうなのも楽しみの一つです。
期待して観ていこうと思います。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※6話までの感想{netabare}
ここまでは地味で低空飛行とも捉えられますが
カルエルとクレアの愛憎と苦悩や背景、それと共に学生達の交流の様子をじっくり描き
しっかりとした下地が完成したように思います。

その間にもイスラは進み続け
聖泉を越え不穏な足音が聞こえイヤな予感もして来ました。
【予想】{netabare}6話でのやり取りが死亡フラグに見えるので
近いうちにミッちゃんかチハルの片方だけが亡くなると思います。{/netabare}
愛憎と冒険のストーリーがいよいよ動き出しそうで今後更に注目です。
期待通りの作品なら今期でも一、二のストーリーになるのではないでしょうか。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
…予感はしていましたがミッちゃんの立派すぎる最期が涙を誘いました。
最愛の者を亡くしたチハルの心情を考えると心が痛みますが
「なんとなく飛空士になりたい」と語っていた彼女も
志を引き継ぎ立派な飛空士へと成長することでしょう。

今までののんびりとした学生生活から一転して戦場へ投げ出される形と成りました。
ゆっくり地道に下地が築け心情も丁寧に描けていたので重く響く衝撃を与えてくれました。
そしてここからも更に響いて行くと思います。

覚悟が出来ていようといまいと敵は襲ってきます。
それでもイスラの人々を守る為に戦地に向かう学生の姿を興味深く見届けたいと思います。

また引き込まれるストーリーだけでなく作画の方も素晴らしかったと思います。
飛行機の動きの一つ一つが丁寧で旋回等も滑らかでスピード感もありました。
期待以上の作品になりそうです。
…毎話感想しておけば良かったかな?今からでも遅くはないか。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
覚悟はしていましたが想像以上の犠牲。
ウォルフガングにマルコ、ファウストと共に貴族組はほぼ全滅。
特にファウストとはまだ絡みがありそうでしたから戦死は意外でしたが
誰しもが死と隣り合わせだという事を印象付けてくれました。
ボルトアクションVS機関銃、飛空機の技術も圧倒的な差がある中
良く奮戦し時間を稼ぎ数機撃墜までして奇跡的な戦果を挙げ
イスラ防衛に繋がりましたので無駄ではない犠牲でした。
生きている者への明日へも繋がると思います。

書簡はカルエルを救ったウミネコ戦空機の国からの物ですかね?
敵の真意も分からないけど、敵がこのタイミングでこんな手紙よこさないよね?
次回観れば分かると思うけど、正直ちょっと分かり辛い…。
書簡投下シーン入れるとかセリフ補完とかもうチョット出来なかったのかな?
{/netabare}

※9話感想{netabare}
身も心も皆一様に傷つく中いつも通り明るく気丈に振る舞うアリエルが魅力的で
それがまた悲しみを物語っていた気がしました…。

そしてついにカルエルとクレアお互いの正体が分かる事に。
ざわつく風の中での告白が何とも印象的でした。
自分の一番愛しい人が一番憎む人。
一番憎む人を愛してしまった自分。
運命と自分が許せなくなって塞いでいる様子は観ていて辛かったです。
ただ部屋から出ず水も飲まないのはリアリティに欠けます。
人間どんなに辛くても喉は渇くし排泄はするものです。
…って、そこまでは追求し過ぎかな? でもしたくなる作品なので。

「私には皆と空を飛ぶ資格はない、もう二度と。」
クレアもその身分故に戦場へ赴く事がないのは分かりつつも
皆と仲間として過ごしてしまった事に申し訳なく合わす顔もないのでしょう。
特にカルエルには過去の経緯や多くの感情ものし掛かってますし…。

イスラは前に進むしかないのですが二人の関係は前進出来るのでしょうか?
イグナシオやアリエルは架け橋になれるのでしょうか?
気になる所であっと言う間にまた次週…。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
心の整理がつかぬまま、こちらの事情などお構いなしに
また戦闘になってしまいました。

義務ではないのに、死は怖いのに、不安なのに、
少しでも皆を守る力にと己がやれる事を考え飛び立つ4人の学生達。
振り絞った勇気の行方はどの様な結果になるのでしょうか。
無事と言わずとも生きて帰って来れると良いのですが…。

空戦の作画は高レベルで安定していて
学生達の緊張感と相まって手に汗握って見入っていますね。
{/netabare}

※11~13話感想{netabare}
4人の活躍やクレアの風能力の再開眼そして援軍もあり戦闘には勝利。
しかし和平締結の人質としてクレアが空の一族の元へ。
半年後クレアを差し出した事もあり旅はついに終焉。空の果てに到達。
言い伝え通りの不思議な光景を目の当たりにした旅人達は凱旋帰国し
再会と祝福のひとときを迎える。
しかし安穏はせずクレア奪還の為にカルエルは再び戦いの空を目指すのであった。
というのがあらすじ。

うーん。序盤じっくり積み重ねてきた作品にしてはラストは大味な感じが否めない。
アリエルの歌えない恋歌のシーンは良かったけど
グッと来る感動場面には出会えず終いで高まっていた期待がやや空回り。
カルエルがイスラで多くの事を経験して成長した結果
『憎しみより愛情が勝る』という選択肢を選ぶはず、選んでるはずなのだけど
それがどうもピンと来ない、しっかり伝わって来なかった。
もう少し気持ちが伝わる演出が有ってくれれば印象は
かなり良くなったと思えるだけに少々残念です。

それとアッサリしてたけど帰りの食料や燃料とかどうなってたの?
という微妙な疑問も有ったりします。(^_^;
{/netabare}

【総評】
丁寧に作られた良作ではあるけど演出不足でパンチが足りない。

前半じっくり積み重ねてきた割に後半畳むのが拙速で活かし切れていない感じを受けました。
ペース配分から2クールものかなっと思ってしまったのだけど1クール。
これなら前半もう少しコンパクトにして後半に高まる感情の演出に力を割いて欲しかったです。
話自体は悪くないのでもっと演出に凝ってくれれば胸に残る作品になり得たはずなのですが…。
まだ完全なハッピーエンドではないので続きはあるかも知れませんが
これ以上広がる世界観は無さそうなのであっても微妙かも。

作画関連は空戦が特に素晴らしくそれだけでも観る価値はありますが
シナリオ重視だとやはり物足りなさが残ります。
少々期待が大きくなったので辛口かも知れませんが、まずまずの良作止まりというところでした。
まぁ、この手のジャンルがお好きでしたら楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

愛は憎しみ超える

原作の知名度は低めなご様子
どうみてもオスプレイみたいな航空機に乗り、割と戦闘を繰り広げるし、王制から共和制への革命とかあってシリアスな展開も多い
恋人を守って撃墜されるのは胸熱だ
全体的な面白さはそれなりで、そこまでドラマチックとも言えないが、そこそこ見てはいられるなという感じ
地味だから話題になることはないな。

憎しみよりも大切なのは許すことそして愛ですな
ありがちと言えばそうだが、兄妹同然で育ったヒロインの頑張りが切ないですな

声優さんたちは今も活躍されている方々ばかり

次回予告をぶっつり切るのは草
日本家屋だったり箸だったり不思議に思える世界観
カップリングしてハッピーな人もいるなかで{netabare}俺たたエンドかあ。{/netabare}


OP
azurite petit milady 悠木碧、竹達彩奈
ED
風が知ってる 赤い公園
赤い公園のアニメ初タイアップ曲とのこと
今更ながら津野米咲さんのご冥福をお祈りいたします


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
“空の果て”を見つけるため、若き飛空士たちはそれぞれの想いを抱えながら、空の孤島・イスラに乗り旅立つ。それは故郷に戻れる保証のない、危険を伴う旅だった……。


1. 「旅立ちの島」
“空の果て”を見つけるため、旅立ちの時をむかえた空飛ぶ島イスラ。その出帆式典に、飛空士見習いのカルエルはいた。華やかな式典の雰囲気とは裏腹に飛空機を操縦するカルエルの目線は、イスラ管区長ニナ・ヴィエントに、憎しみを持ってむけられていた……。

2. 「カドケス高等学校飛空科」
湖畔で偶然出会ったクレアのことが気になるカルエル。カドケス高等学校飛空科に入学し、センテジュアル組になったカルエルは、実習で飛空ペアを組むことになり、クレアにペアを申し込む。しかし、ヴァンヴィール組のファウストが因縁をつけてきて……。

3. 「風の革命」
カドケス寮にクレアを招くカルエル。アリエルが絶品のカレーでもてなし、クレアの緊張がほぐれ寮生たちとも自然と打ち解ける。カルエルたちが入学して一か月が経ち、飛空演習はライフルによる狙撃や、編隊を組んでの飛空など、空戦仕様のものとなっていく。

4. 「星の海原」
ファウストの計略によって、クレアと共に遭難してしまったカルエル。海にエル・アルコンを着水させ救助を待つが、雨が降り雷も鳴り始め……。一方、カルエルたちを心配するアリエルは、父ミハエルが幼いカルエルを家に連れてきた日のことを、思いだしていた。

5. 「風呼びの少女」
出帆から4か月が過ぎ、イスラは聖泉の間近まで来ていた。飛空生たちは真夏の青空のもと厳しい陸戦訓練をこなし、湖畔で野営をすることに。和気あいあいの楽しいキャンプであったが、クレアの表情はどこか暗く、なぜかカルエルと距離をとろうとする。

6. 「聖泉」
イスラは世界の中心と予想されている聖泉に辿り着く。その壮大な景色に感動する飛空生たち。島は聖泉到達を祝い、お祭りムード一色に。しかし、騎士団が撃墜した飛空機が、空を領有するという伝説の「空の一族」であると発覚。この先の旅に暗雲がたちこめる。

7. 「散華」
「聖泉に立ち入るものを無条件に攻撃する」という空の一族の艦隊を、騎士団がいち早く発見。旧式の木造駆逐艦隊は恐るるに足らず、レオポルドが全戦力をもって殲滅する。その頃、後方空域を偵察していたチハルとミツオ機が、敵の超大型爆撃機を発見し……。

8. 「鳥の名前」
空の一族の戦略にはまり、主力を引き剥がされたイスラが爆撃を受ける。イスラで待機の任務が下っていたカルエルたちは、イスラを守るため、自らの判断でエル・アルコンで飛び立つ。しかし、敵機カマキリの編隊に次々と撃ち落され、劣勢に追い込まれていく。

9. 「きみの名は」
空の一族による爆撃を受けた二日後、合同葬儀が行われ、ミツオを喪ったチハルは泣き崩れる。その夜、級友の死に苛まれていたカルエルとクレアは、墓碑の前で偶然再会する。カルエルはクレアを抱きしめ気持ちを伝えるが、クレアは思いがけないことを口にする。

10. 「勇気の飛翔」
アリエルが怪我のせいで飛空士をあきらめること、正体を明かしたクレアが自分のせいで退学することをイグナシオから聴き、目が醒めるカルエル。その時、イスラの空に警報が鳴り響く。飛空生にも出撃命令が出るが、それは観測機の囮になることであった……。

11. 「恋歌」
撃墜された観測機に代わって、観測機を担う決意をするノリアキとベンジャミン。カルエルとイグナシオはふたりを掩護するため、敵機を引きつけ囮になる。そのカルエルの視線の先、今にも撃沈しそうなルナ・バルコの甲板の上に立つクレアの姿が見える。

12. 「空の果て」
イスラとの休戦交渉の座についた空の一族の要求は、風呼びの少女ニナ・ヴィエントの身柄だった。イグナシオのとりなしにより機会を得たカルエルは、出立の日、思いの丈を彼女にぶつけるが……。航行を続けたイスラはついに、旅の目的地「空の果て」に辿り着く。

13. 「きみのいる空へ」
空の一族との調停を結び、「空の果て」を見つけたイスラはその役割を終え、住人はバレステロス共和国に帰還する。凱旋式典の会場を埋め尽くした民衆の前で、カルエルは旧バレステロス皇国第一皇子カール・ラ・イールであることを明かし、ある思いを告げる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

空の果てを見つけるために

タイトルに「恋歌」とある通り 恋愛アニメ。
恋愛部分は べったべたの王道。

そこはいいんだけど、それ以外があまりにもひどい。

壮大な世界観、戦争、あらゆる要素はそこに集約するためだけのモノ。
だから説明不足ではないのです、鼻から説明する必要が無いのだ。

そんな主張が聞こえてきそうなくらい出来が悪い。

前半は

壮大な世界観を掲げ、意味深なワードをばら撒きながら
展開し描かれる物語は「飛空士」の学校という狭い世界。

キャラクターのバックボーンが明かされるたびに
それまでの行動に疑問符がつくことがたびたびある。

後半は

世界観の説明がようやく追いつき「空戦」という見所もあり
ようやくアニメーションとして見れるようになった。

絡んだ人間関係が様々な形で「終わり」を迎える瞬間は
物語としての見どころだろう。

作画はあやしく、雑。
アニメーションは及第点だが「空戦」に限って言えば良い出来だろう。

カラッとした恋愛モノでは間違ってもない。

全体的に、後半に向かうにつれて暗くじめめっとした物語に
なるので見るタイミングを間違えないように注意が必要だ。



自分用メモ

ここまで世界に入り込めない一話も珍しい
圧倒的に駄目な一話を耐えられるかどうか

第一話 旅立ちの島
{netabare}
「男なら笑え、門出だろうが」

キャラクターのバックボーンの出し方が雑、下手 脈略って知ってる?

幼稚で情緒不安定で自己中心的な主人公 成長がみどころ?

うーん、理解できないくそみたいなボーイミーツガール
わたしはまだまだ理解力が足りないようだ
「あの、抱きしめてくれてありがとう」 ⇒ ???

次回予告 ぶつ切り

やべ、つまんねぇ
{/netabare}
第二話 カドケス高等学校飛空科
{netabare}
主人公が恋愛脳すぎる(自称する性格との乖離が激しい)

貴族と庶民 主人公なにも出来てないぞ、おい

キャラクター紹介回

男女で組んだ方がいい?らしい?

主人公は元殿下 設定の出し方雑じゃね?

クレアとの出会い、絡み方が雑というか狙いすぎ
重要キャラクターですよー恋愛要素だけじゃないですよ

貴族と庶民の恋愛の壁だけだと薄いからなぁ

主人公が元殿下なみの秘密がクレアにもあるはず

やべ、つまんねぇ
{/netabare}
第三話 風の革命
{netabare}
主人公、女のことしか頭にねぇな

主人公、ここまでの想いと過去を抱えて よく頭お花畑でいられるな

クレアは有能

「嵐だ」 からのぶつきり
{/netabare}
第四話 星の海原
{netabare}
金髪 お兄ちゃん

劇に石を投げる少年を絶賛する民 何だこの国?
劇で女王役の女性を王役の男性がいたわっているのが小さく映るので仕込みではない?
何だこの国?

あー、一目ぼれの理由はこれか。
人外だから人扱いされたことがなかったのかな。

やっと 話が始まった。
愛する人は敵 さて面白くなるかな。
{/netabare}
第五話 風呼びの少女
{netabare}
水着回 良く迷うこと

大惨事

風呼びの力を失った

時代遅れの蛮族はどっちかねぇ
{/netabare}
第六話 聖泉
{netabare}

戦争前の日常回 雰囲気は好き

{/netabare}
第七話 散華
{netabare}
質も量も負けている

フラグは回収されるもの

話の内容は面白くなってきて会話の間もとてもいい
けど作画がなんだかあんていしないなぁ
{/netabare}
第八話 鳥の名前
{netabare}
主人公の独白がイライラする
戦闘中にべらべらしゃべるアニメはいかんよ

「大丈夫、信じろ。僕は負けない」 ⇒ 本当にこの主人公嫌いだわ
{/netabare}
第九話 きみの名は
{netabare}
敵の敵は味方

みんな死んだ!!みんな死んだんだぞ!!

本当にこの主人公嫌いだわ
{/netabare}
第十話 勇気の飛翔
{netabare}
貧乏が悪いんだ!!

関係性がつながりそしてフラグ立て回
{/netabare}
第11話 恋歌
{netabare}
学生は囮 だから情報は信じません

タイトルを引っ張って来るだけはある。
集約、意味のある回ではあった。
ここまで来るまでが色々とひどすぎたけど。

「私に答えて」 ⇒ 復活するんかい!! ……いやしないと話にならないけど
{/netabare}
第12話 空の果て
{netabare}

男性はロマンチスト 女性はリアリスト

はい、それから それから ⇒ そらのはて

全部いえたのは初だっけか?
{/netabare}
第13話 きみのいる空へ
{netabare}
革命から十年、痛みが消えるにはまだまだ短い時間
この国の民衆は駄目だ こんな国は亡びる
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

68.7 5 空戦アニメランキング5位
スクラップド・プリンセス(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (271)
1769人が棚に入れました
ラインヴァン王国の王女だったが、マウゼル神より下される預言により“16歳になった時世界を滅ぼす猛毒”と告げられた幼い王女は秘密裏に処分されるはずだった…。
しかし、助けられ15歳にまで成長していた。パシフィカと名付けられた王女は、生存を知った王国軍と教会に狙われることになり、血の繋がらない兄・シャノンと姉・ラクウェルと共にあての無い旅に出る…。

声優・キャラクター
折笠富美子、三木眞一郎、大原さやか、近藤隆、川澄綾子、水島大宙、水橋かおり
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作を尊重しながら、アニメ版として完成度も高い

2003年4月~10月放送のTVアニメ。全24話。

実は原作もアニメもリアルタイム組だったりします。
ストーリーもテーマも一貫していて、良いキャラクターも多く、完成度の高い作品という印象です。

原作はうろ覚えですがそれなりに長くて、ドラマガの読者層にあわせて男性向け、ハイティーン向けにバトル、エロ、グロ要素も結構あったと思います。人気作だったので(引き延ばしとまでは言いませんが)脇にそれる話もそれなりにありました。全体的に派手で勢力図も複雑で、万人向けではなかったと思います。(イラストレーターもエロで主に活動している人だったはず)

アニメ版は全体的に優しく爽やかな印象になり、SF要素が若干難解であることを除けば、割と広い視聴者層に受け入れられやすくなっています。
ストーリーのまとめ方や様々な要素のブラッシュアップのし方からも、原作を尊重しながらアニメ独自の方向性を貫いたと感じます。
個人的にはアニメ版の方が好みかな。

今回かなり久しぶりにDVDBOX引っ張り出したんですが、「あれ、こんなに地味だったっけ?」とw
ストーリーはスケールが大きいのですが、とにかく地味です。そしてそこがイイ!

まずキャラクターデザインから地味。原作の絵は服飾デザインが少しエロティックなので女性キャラクターはかえって良いバランスになってます。
キャラクターの可愛さ格好良さはよく出ていました。
作画は大変そうな所もたまにはありましたが、全体的に崩れる所はなかったと思います。
感情表現を表情よりも仕草や行動に頼る少し珍しい作風で、それに加えて表情も小さな動きに留まっているのに豊かです。よく見てないと見逃しかねないかも?
演出も良くも悪くも地味です。

音楽はOP、ED、BGMどれも作風に合っていて、使い方も抑え目で心地良い。

配役も良かったと思います。どの声優さんも自然な演技で、その辺りは作品の方向性に合わせている印象。
特に女性陣の演技が皆自然かつ個性的で、キャラクターに合っていて楽しいです。

【ストーリー】
舞台は剣と魔法の世界、ダストヴィン大陸のラインヴァン王国。
マウゼル神の託宣により「16歳になったときに世界を滅ぼす」とされた〈廃棄王女〉は、15年前、生れ落ちたと同時に秘密裏に殺されたはずでした。
しかし彼女は命を救われ「パシフィカ」と名づけられ、養父母と義理の姉兄に育てられ、15歳になっていました。
その生存を知った王国とマウゼル教は彼女を殺そうと刺客を差し向け、父親が殺されたことをきっかけに、三兄弟の逃亡の旅が始まります。

【キャラクター】
パシフィカ…廃棄王女。誰に対しても裏表が無く、自分の立場に悩みはするものの基本的に前向き。シャノンに対しては生意気ですぐに手が出るが大のお兄ちゃん子。
シャノン…義理の兄。ラクウェルとは双子でシャノンが弟。剣の達人。普段はやる気ナシだが妹を護りたいと思う気持ちは本物。割と悩む性格なのか、色んなことを割り切れずに本編内で一度思い切りへたれてました(まあ状況的に仕方ないか)。
ラクウェル…二人の姉で魔法の達人。常におっとりしているが三兄弟の中では一番大人で、精神的に二人を支える。どんな事をしても妹を護ると誓っており、時にえげつない戦法を取ることも。

【作風】
{netabare}
状況としては結構深刻なんですけど、パシフィカの気持ちの強さと明るさ、良好な人間関係や日常の穏やかさがそう思わせません。

行く先で出会う人達はパシフィカを疎ましく思うばかりではなく、友達になったり、いきなり一目惚れしてプロポーズしてきたり、敵だったのに本人の気持ちの変化から助けてくれるようになっていたり。

日常描写にもかなり尺を割いています。それこそ最終回手前まで食事やら洗濯やらw
逃亡生活の緊張感の中にこういうシーンが入ってくるのが好きですね。
(あと何故か地味に馬の描写が入ります。レオの白馬がカスール家の馬車馬の片方にアプローチかけてて可愛い。ラストで子馬が産まれる!って言ってて和みましたw)

戦闘シーンは対人の接近戦とドラグーン対ピースメイカーのバトルがあり、どちらもこだわりが見えました。
対人戦の方はシーン自体少ないですが、ただ剣を打ち合うだけでなく、牽制や足払いやなど殺陣のような駆け引きが魅力です。
ドラグーン戦は派手さはないですが、読み合いやエフェクトの表現などわかりやすく工夫されていたと思います。
{/netabare}


【パシフィカの成長と答え】
{netabare}
ラストでパシフィカがシリア・マウゼルに言った「私も姉兄のためならなんだってすると思う。でも、皆が自由に選べない世界は何か違う」という答は長い旅を経験して成長したから言えたのだと思います。
ラストでレオを男性として意識しはじめているのも含め、姉兄離れの第一歩かなw
記憶はないとは言え、フューレとの一件は(ストーリー全体からすると無くても成立しますが)パシフィカを成長させたと思いますし、レオがパシフィカへの想いと彼女を守るという決意を強くする良いエピソードだったと思います。

フォルシスとの兄弟仲も良好そうで何より。
{/netabare}

設定などは重い部分がありますが、綺麗にハッピーエンドを迎える心が暖かくなる作品です。
映像で語る部分が多いのでじっくり観るのが好きな人にお勧めです。(2016.1)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

うぃず さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

捨て猫王女の前奏曲

最近、2000年代前半のアニメが心地好いみたい。
現在に比べるとキャラクターデザインに違和感が....なんて部分も多々ありますが、この時代に於けるアニメのキャラクター、ストーリー、音楽等、他には無い物を生み出さそうとしている気位の高さが伝わってくるのです。

こちらの作品からも笑いや涙を沢山貰いました。
そして.....ちょっとだけ寂しくなってしまうのはきっと愛着を感じていたからかもしれません。

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16歳になると「世界に災厄をもたらす」と予言された事を発端に処理された筈の「廃棄皇女」(凄いネーミング....)と称された「パシフィカ」(CVは現在「リトル・ウィッチ・アカデミア」でロッテ役をされている折笠富美子さん)と彼女を守る義兄妹「シャノン」(CV:三木眞一郎さん)と「ラクウェル」(CV:大原さやかさん)が様々な刺客から逃れるべく荷馬車で旅を続けて行く冒険ファンタジー。

世間の人々は「廃棄皇女」が噂により苛まれた恐怖の存在である事は知られています。ただそれが具体的にどういうものなのかはパシフィカ自身も疑問を残す所でもあり、なかなか明かされません。

逃亡を続けてきたパシフィカが求めたものは何て事のない平凡な日常生活。
セリフを聞いても判ると思いますが、パシフィカの口調はいかにシリアスな場面でさえ、凡庸かつ無邪気な可愛らしさで溢れています。

後半「王都ザウエル」篇に入ると、とある理由からパシフィカが生き生きしているのです。それまでに味わう事が出来なかった平凡な幸せを謳歌している姿にこちらもホッコリ。でも、その幸せは一過性のもの。現実との落差はとても大きく、とても辛く、感傷的に成らざるを得ません。しかし、そんな状況に陥ってしまったのにも拘らずパシフィカはまだジョークを言うのですよ。
なんて逞しい娘かしら。笑 

そしてシャノンの格好良さ!
名セリフのオンパレードですよ。

いずれの話も練り込まれた演出には感心するばかり。
特に吉田玲子さんが脚本を手掛けた19話には涙腺崩壊してしまいました。

キャラクター的に全員がボケ役という状況なので、
ギャグも「クスクスッ」ってな感じであっさり気味ではありますが、
そこがまた登場人物各々の関係性を窺わせる様で微笑ましい。
*個人的には17話の似顔絵シーンが大好き♪

後半にかけてはパシフィカとの交流で培ってきた各キャラクターが抱いた思いが如何なく描写されます。それは喜怒哀楽を経た心強さとは表裏一体の脆さを孕んではいるのですが。

あと、ゼフィリスが可愛いです。(ボソッ)


EDは伊藤真澄さんが担当。(嬉!)
毎話ごと物語の余韻を引きずる様にフェードインされる不思議な歌声とメロディに酔いしれ、現実に戻る事を拒んでいる私......そんな不安と期待が入り交じる名曲ですね。

本当に素敵なファンタジーアニメでした。
「うたわれるもの」が好きな方も良かったら是非~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

papa0080 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

え?何コレ面白い

特に見る物がなかった時に友人と何か見るアニメないかねぇ?
そんな感じでとりあえず見た作品、全く期待してなかったのですが予想外に面白かったです

16歳になると猛毒(いわゆる災厄)をもたらすと言われる王女が実は生きていて
その王女を守るため血のつながりのない兄と姉が同行する逃亡劇
王女パシフィカはその由来から廃棄王女と呼ばれている

旅を続ける際、様々なエピソードがあり、なかなかどうして面白い
笑いあり、感動あり、涙あり、ツボをきちんと押さえている
まさかこんな適当に選んだ作品が自分の中でアニメBEST100に入るとは思いもしませんでした

廃棄王女と知れれば周りから恐れられ、生きている事が発覚すれば追手をかけられる
その中においても明るく振る舞うパシフィカはとても無理をしている様にも見れた
何とか自分を保っていられるのは血の繋がりもない兄と姉が居たからだと思う
と、同時に何も出来ずただ守られているだけの状況は辛かったんじゃないだろうか

兄と姉は何故そこまで他人でもある、しかも廃棄王女を守るのか
それは彼女が本当にただの女の子だからかもしれない
何も悪い事もしていない、ただ生きているだけで憎まれる、15歳の妹
たとえ予言があろうが、長年ともに生活した家族を殺される
納得出来る物じゃないのは多くの人は理解出来るのでは
でも、しかしそれが全く関わりのない他人だとしたら・・・

もしかしたら自分は災厄が起きるかもしれないなら、殺して欲しい
なんて思ってしまうかもしれない自分が少しいやになります
そんな事を考えさせられる重い物語でもあるなと思いました

逃亡中、廃棄王女とわかると多くの人が恐れ憎んだが、中には違った反応を見せる者も
明るく振る舞うただの少女、その事を理解してしまった人達はどういう選択をするのか
16歳を迎えた時、何が起こるのか、曖昧だが恐ろしい物でもある事実に対しては?

バトル物としては少々物足りないかもしれませんが、人間模様は大変面白い
視聴した時、重い物語ながら不思議と重苦しく感じなかったのは
パシフィカのキャラによる物なんだな~と思いました
萌えとは遠いキャラですがとても好感のもてる女主人公です、記憶の中でですが・・・

正直評価される程の作品ではないかもしれない
それでも自分の記憶に残っているのは、後半のある話がとても印象深いものだったから
正直全てを覚えていなくて、見たのは何年も前なのにそこだけは今でも鮮明に思い出せます

一般的に評価は低いと言われるかもしれませんので、期待せずに見てください
ただ色んなアニメを見てきて、内容全部忘れちゃった、てへっ☆
とはならなかった作品なので個人的にはおすすめです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.2 6 空戦アニメランキング6位
ブレイブウィッチーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (345)
1568人が棚に入れました
扶桑国佐世保航空予備学校に通う生徒・雁淵ひかり。
エリートウィッチで佐世保の英雄でもある姉・雁淵孝美に少しでも追いつくため、
日々努力を重ねる魔法少女は今日も一人山道を走っていた。
そんなある日、父の務める無線発信所に一報の電信が届く

「今日の午後、第三航空戦隊が入港する」

「三航戦・・・お姉ちゃんだ!」

喜ぶひかりは居ても立ってもいられず、その場を飛び出すのだった。

声優・キャラクター
加隈亜衣、末柄里恵、村川梨衣、高森奈津美、原由実、照井春佳、五十嵐裕美、佐藤利奈、石田嘉代、水谷麻鈴
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

どんなことでもやってみなきゃわからない('ω')ノ

ストライクウィッチーズの派生アニメかな?
これ見るためにストライクウィッチーズ見ましたぜ( *´艸`)♪(笑)

1話{netabare}
違うウィッチーズに焦点を向けてるのかな?ブレイブウィッチーズ
北欧の方の部隊かな?

扶桑皇国佐世保…長崎だっけ?
主人公のお父さんはなかなかの技師さんみたいだね
佐世保の英雄、主人公のお姉ちゃんは軍人さんなのか
主人公の女の子魔法力のコントロールがまだできないのかな?

主人公はひかりちゃんって名前なのね
ひかりに対抗意識を燃やす子もいるわけね
お姉ちゃんが英雄ならば…比べられてしまう
姉のようなウィッチを志すひかりちゃん
魔法力が弱いのね…スタミナは学校一らしいw

孝美さんべっぴんさんやなぁ~( *´艸`)
おっと坂本さんと芳佳がちらっと登場
お姉ちゃんのおっぱい凶器だなw
お姉ちゃん辞令で今度は欧州に…
BDになったら不自然な光は消えるのだろうか…

お姉ちゃん何の動物の獣耳っ子なんだろう?
欧州に派遣されるチャンスが…
おっと…三角さん自信たっぷりだな~(笑)

優秀な姉がいると下の子は大変みたいだね…
遠くなるばかりのお姉ちゃんに追いつきたいのな~
ひかりちゃん頑張れ!!って少し思ってしまったやーい

どんな状況でもこなさなくてはいけない…戦場では敵は待ってくれない
おっと不測の事態に…土壇場強いって才能だよな( *´艸`)
試験はあれだったけど…
お父さんお弁当にまったく文句言わないなんて偉いなw
ひかり合格もらえたみたいね
お姉ちゃんと一緒に欧州へ

{/netabare}

雁淵 ひかり(かりぶち ひかり)
今作品の主人公。正義感が強くいちず。努力家で体力と根性は人一倍ある。姉を尊敬しており、彼女のようなウィッチになるのが夢であり目標である。とてもポジティブシンキングで元気な女の子。

2話{netabare}
頑張ったおかげでお姉ちゃんと一緒に欧州に行けることになったひかり
ちゃんと海を渡れるようになったのね( *´艸`)
ひかりいざヨーロッパへ~

オラーシャ帝国ペテルブルグ
グンデュラさんに
エディータさん

ひかりの体力軍人さんより上なのね(笑)
孝美は訓練飛行でも魅せますね☆彡
ユニット千鳥はなかなかひかりには操り切れないものみたいね
ネウロイは到着を待ってくれない…

ひかりにはまだ戦場は早いよな~
群れのネウロイを単独で抑える孝美
孝美もコアの位置を見分けられるウィッチなのね
さすがにこの数のネウロイを一人では…

絶対魔眼かっこいいな(‘ω’)ノ
強い力には…絶対代償があるものなんだけどな…
無傷で済むはずないよな…
さらに北海沿岸にネウロイの巣が出現

新手のネウロイ出現…
そしてひかりも時間を稼ぐために戦場へ…
ひかりもコアを見抜く素質あるのね
ブレイブウィッチーズいいところ持ってくな(‘ω’)ノ

孝美…冬眠のように…いつ目覚めるかわからない
雁淵ひかり…ブレイブウィッチーズに…
戦いたければ強くなるのが条件…
いやー劇的!!
{/netabare}

雁淵 孝美(かりぶち たかみ)
ひかりの姉で、扶桑皇国でもエリートクラスのウィッチ。どんな苦境にあっても笑みを絶やさず、周囲に希望を与え続けられる。階級を気にせず、誰とでも親しくなれるやさしい女性。妹のひかりをとてもかわいがっている。

3話{netabare}
孝美の代わりにブレイブウィッチーズに入隊する方向にひかり☆彡

全員の自己紹介~覚えきれるかな~(‘ω’)ノ
めちゃくちゃ菅野さんににらみつけられてるなぁ
食事中に寝ちゃったみたいだなひかりw
ニパちゃんの気を遣うの疲れるだろうな~w
下原さんの料理は絶品らしい

伯爵さんそのあたりの男よりかっこいいなw
菅野のオーバーワークな訓練を見てひかり…
エディータ先生とアレクサンドラがひかりの訓練に
ひかりの魔法力が圧倒的に足りてないのね…

ひかりは返した方が身のため…
魔眼が使えればまだ即戦力に…ラル隊長には逆らえないのね菅野w
おっとひかりは…本当の土壇場じゃないと…
ひかりは…ニパのついてない体質wwwwww
ニパはユニットを壊すのが通常時

ラル隊長のやさしさな…
ひかりはこのまま返されちゃうのかな?
ニパ気に引っかかって寝るとか…

菅野とひかりとニパで帰還途中にネウロイ
高度1万メートルでの戦い
隙ぐらいは作れるぜひかり(‘ω’)ノ

ネウロイを殴って倒すとかすごいな菅野w
スタミナと根性はちっとはあるみたいだな~
最前線では即戦力以外は…あれなのかー
ひかりギリギリまだ基地に残れるみたいね~
{/netabare}

菅野 直枝(かんの なおえ)
勇猛果敢で自機が壊れることも気にせず敵に突っ込んで殴り倒すインスピレーション肌の武闘派。言葉遣いが乱暴ですぐ感情をあらわにするが根は素直。趣味が読書と文学少女的な一面もある。異名は「デストロイヤー」。

4話{netabare}
ラル隊長とエディータ先生=ミーナさんと坂本さんポジションかな?
ラルさんは頭の周るお方みたいだな~

ブレイブウィッチーズはストライクウィッチーズがどうやってネウロイの巣を破壊したか探ってるみたいだね…
先生の訓練を受けるためのテストもあるみたい…期間は1週間

ひかりは体力以外あれみたい…魔法力をあげるしかない…
魔法力は先天的なものなのね~
ニパちゃん心配なのね~(‘ω’)ノ
先生ちゃんの魔法コントロール力すごいな~
菅野も気になってる模様( ´艸`)
菅野でもてっぺんまでは登れないみたい
天辺の帽子を取ってくるだけの簡単なことだけど…難しいこと

どうでもいいけど506のノーブルウィッチーズもそのうちアニメ化しそう
どんだけやる気があっても魔法力がない子は戦場では…
どんな悪天候だろうと…延長は認められない
一か所に集中させれば少ない魔法力だろうと…

菅野のやさしさなぁ~(笑)忘れ物なぁ~(笑)
ひかりは煽られるとすごい力を発揮できるのなw
姉の後を真似するのではなく自分になる、ひかり成長したな

ネウロイにぶつかるとコアが見れるのか
接触魔眼…強いけど禁止
絶対魔眼…複数のネウロイのコアを一緒に見破る能力

先生ちゃん嬉しそうだな~(‘ω’)ノ
{/netabare}

エディータ・ロスマン
普段はまじめで教え上手だが、怒るととても怖い。502部隊の「先生」的な立場でどんな問題児でも辛抱強く育てることができる。502部隊では最年長。

5話{netabare}
下原ちゃんの料理はみんな味見に来るのねw
ジョゼさんに避けられてる模様なひかり
とっても照れ屋らしい(/・ω・)/

部屋がきれいになってるのは…ジョゼさんがお掃除してるから?
実家がペンションをしてるらしい
ジョゼちゃんは治癒魔法が使えるのね
治癒魔法を使うと顔が火照るみたい

ジョゼと下原の偵察にひかりも同行することに
ひかりは接触魔眼のことを…
広島出身なのね(‘ω’)ノ
ネウロイと戦って戦果をあげないと…って思いはみんなあるのな~

天候はどんどん悪化していく模様
街が凍っている事態に…ネウロイ
下原さんは透視能力者なのか

無線が通じない…3人でネウロイを倒す模様
冷気を出して凍らせる能力を持つネウロイとか
全員エンジンが凍って落下…ひかり完全に凍傷そのあとは停滞温床

ジョゼと下原ちゃんはいいパートナーだな
吹雪のせいでブレイブウィッチーズは探しに行くこともできない…

孝美を治せなかったことを責めてたのねジョゼちゃん
だから避けてたのか…でもこれで仲良しこよし
まずは生き延びることが先決
3人の水着姿は禁断の果実的ないけない感じがする

戦車の中で火を起こすとか酔狂なw
ジョゼの笑顔がかわゆい~
伯爵ちゃんの料理は…
先生キャビア集めてたのね…

やっぱり下原さんじゃないと料理は任せられない
ブレイブウィッチーズを支えてるのはやはり下原ちゃん(笑)
隊長も先生も吹雪が怪しいとふんでるとかさすがだな

3人で倒すしかない
ウィッチに不可能はない…どこかで聞いたセリフだな(笑)
あのネウロイも急激に温めれば壊れるはず

知恵を絞ってネウロイにリベンジ戦
湖が凍って…これはまずいことにだな
ネウロイも燃えるのね(笑)

ひかりも無茶するなぁww
3人で力を合わせての勝利だな(‘ω’)ノ
どこかの偽伯爵www
食事の力は偉大w

今回隊長「不味い」と「旨い」しか言ってなくね?笑
{/netabare}

ジョーゼット・ルマール
まじめで控えめだが流されやすい性格。魔法力の燃費が悪くいつもお腹を空かせており、食べることが大好きな痩せの大食いである。料理のうまい下原とは特に仲が良い。

下原 定子(しもはら さだこ)
真面目でおとなしく、誰とでも仲良くなれる。なんでもそつなく熟すが、人に何かを教えるのは苦手。可愛くて小さいものを見るとつい抱き着いてしまう癖がある。料理が得意で502部隊の台所は彼女が預かっている。

6話{netabare}
ひかりの特訓は今でも続いてるのねw
そしてニパはサシャに追いかけられる…またユニット壊したのね(笑)
アレクサンドラだからサーシャかな?(‘ω’)ノ

ニパの固有魔法は超回復らしい
ひかり少し余裕出てきたなw
サーシャの固有魔法は映像記憶能力…一度記憶したものはすべて頭に入ってるらしい
ブレイブウィッチーズでは主に修理に…

こんな時にネウロイ~
ペテルブルクの街中にもネウロイが…
サーシャプレッシャー感じてるな戦闘隊長
ニパもちゃんと正座し続けるのなw

雪の中に潜るネウロイに…モノの中に入り込むネウロイか…
敵はこちらの嫌なところをついてくるな砲撃手とマーカー役のネウロイの2体

サーシャ、ニパ、ひかりで街中のネウロイを
ほかのみんなは砲撃手を
ラル隊長の信頼熱いなサーシャさんw
それが少し重そうだな~(笑)

サーシャの闇は深そうだなぁ
擬態能力ネウロイか
街中での戦闘はひかりにはまだ早そうだなw
ニパの不幸体質は上条さん並みかもしれないw

サーシャさんはこの街に思い入れがなかったかもしれないが記憶は確かに覚えている…?
1日に3発が敵の限界らしい
サーシャの記憶にもない記憶…
いい脱ぎっぷりだな~(‘ω’)ノ

サーシャさんもカッとなると話聞かなくなっちゃうのね…
あーニパとサーシャケンカしちゃって気まずいよな~
ニパの不幸体質は…敵をおびき寄せるなー
ついてるのやらついてないのやらw
サーシャはこの街を知っているのね
この街の思い出は…サーシャにとって嫌なものだけど温かいもの

敵は倒したけど魔弾は放たれる…
ニパめちゃくちゃ身体はったなぁ

大切なものを守るために…ね♪
サーシャ奮起物語だったな
{/netabare}

アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン
優等生でまじめな性格。かなりの心配症。若くして戦闘隊長を任されているので、人一倍プレッシャーを感じており、常に頑張っている苦労人。そのためか怒りっぽく、毎度ユニットを壊しまくる菅野、ニパ、クルピンスキーから恐れられている。

7話{netabare}
どんなに寒くても日課のランニングは欠かさないのなひかり(‘ω’)ノ
菅野とニパも朝早いよな~☆彡

これでも暖冬らしいwww
日の出、日の入りも短い…極夜とか一度体験してみたい
ソリで滑るとか楽しそうだな~٩( ‘’ω’’ )و
お祭りもあるらしい(/・ω・)/
とりあえずお約束は大事よね~wニパの運の悪さはさすがです☆彡

ひかり風邪でダウン~
ウィッチは病気やけがになりにくいらしい
下原ちゃんの今日のメニューは…頑張ってありもの合わせで…
補給もままならない状態なわけね…すいとんは薄いよなー
今年の祭りは中止の方向に…ニパ悔しそうだな~
物資も補給もないのにお祭りはできないよなー

サトルヌス祭…隊長に内緒でこっそりと
雪娘からのプレゼント☆彡
ブッシュドノエルおいしいよなぁ
ケーキの材料もないし人参もない…

伯爵さん
銀髪の狐女…が祭りの夜に出るらしいというw
先生ちゃんの怒った顔も悪くない←w
妖怪狐女は実在したようだ( ´艸`)

隊長もなかなか粋だなぁ
風説被害の代償は木こりw
菅野は手先が器用だよねw
伯爵中尉の馬鹿ー( ´艸`)
ひかりのために…ニパ優しいのう

サトルヌス祭を通してニパは…
お祭りは人と人とをつなぐ大切なイベント
笑い茸を食べてみんな…こんな時に中型ネウロイが…
ニパちゃん活躍回かな~?

隊長もまともでよかった…通信なら…(笑)
カモフラージュ能力のネウロイとか最近のネウロイいやらしいな

エイラとサーニャだ!!超うれしい(*´▽`*)
一番うれしいサトルヌスのプレゼントだな
スオムスの人たちも頑張ったのな~
魔とりょーしか☆彡w

シャンパンは振るものらしいw
そっかぁこのときはストライクウィッチーズ解散してるんだもんな
だから二人が登場できたのか
{/netabare}

ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
極度の不幸体質だが何事にも前向きで一生懸命。一本気な性格で周りが見えなくなることもあり、いたずらなどによく引っかかる。不幸体質から「ツイてないカタヤイネン」の異名を持つ

8話{netabare}
ぺトロザヴォーツクとか言いにくいな~
新型ユニット以上に重要なものってなんだろう?

武器を見てかわいいって思うひかりw
伯爵ちゃんのぶどうジュース好きなw
マイクロフィルムをお菓子に隠すなんて…
ウォーロックなー…久しぶりに聞いたわ…
ネウロイも有限…

トナカイ肉のシチュー(/・ω・)/
ブリタニアからノルマンへの補給船の護衛
ブリタニアのウィッチも一人いるのね
護衛は4人、菅野、ニパ、ひかり…そして伯爵しゃんが隊長

伯爵ちゃんちゃんと考えてるのな~実は!!
ニパのユニット調子悪そうだなw
ひかりまだ騙されてるw
伯爵と先生は仲いいなぁw

伯爵ちゃんずっと護衛のウィッチのことばかり1000キロ飛行は長そうだな~
ムルマン基地に到着なんとかユニットもったねニパw
ひかりの「いー」かわいいなぁ

追加の物資の量すごいな~
伯爵のすけこまし感すごいな(笑)
新しいユニットはニパに使わせてあげて…伯爵ちゃんはぶどうジュース(笑)

サウナでワイン抱いて寝るとかw
そして二日酔いwwwwwwwお約束だなwww
かわいい女の子のために伯爵はがんばるのなw

ネウロイは神出鬼没
急にスイッチ入るな伯爵ちゃん♪
分裂系のやつね
新しいユニットをためすにはちょうどいい敵かもね

かっこいいすけこましは好きよ٩( ‘’ω’’ )و
スピード系なのね伯爵ちゃん

さすがにユニットへの不可が…片割れ破壊
本体は伯爵ちゃんの方だね
おっと最後の一撃耐えれたのはお守りのおかげ

看護してもらって幸せそうだなw
だが実力はあるんだよな
おっとネウロイが再生していって…その中にユニットが…これは…
{/netabare}

ヴァルトルート・クルピンスキー
502部隊のエースウィッチだが、酒好き女好きの享楽主義者。年齢の割には大人びた物腰と言動を持つ。いつも笑みを絶やさない楽天家で細かいことには拘らず、怒られても気にしない。

9話{netabare}
菅野無茶な戦い方するなぁ~(/・ω・)/
そりゃ壊れるわwブレイクウィッチーズ…二パ、菅野、伯爵ちゃん(笑)
伯爵ちゃんは実力者みたいですね
隊長怪我してたのか(;゚Д゚)
近々、大きな戦闘があるみたい
菅野の相棒になるためには強くなるしかないみたいw
菅野の戦う理由はシンプルだな(‘ω’)ノ
だれよりも強くなりたいのね菅野

また補給路にネウロイ~
今回のネウロイは苛烈だな~
だけど先生の慧眼はさすがだわ
超攻撃型のネウロイの攻撃に伯爵ちゃんに張り合う菅野を庇いサーシャやられる…
さすがの菅野も気にするわな…
なんだかんだで菅野とひかりもいいコンビになりそう
コンビっていうか二パ合わせてトリオ?w

この前のネウロイの排除が最優先事項
二手に分かれて作戦実行
ネウロイなかなかやるなw分離に合体コアの位置が不明
コアの位置がわからず苦戦…

ひかりが接触魔眼を使えば…でも危険だろうに…
隊長も賭けに出たな⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ひかりが正しいけど菅野の気持ちもわかるし…
ひかり煽るな~(笑)
でもおかげで調子取り戻したね
菅野は突撃キャラじゃないとね⊂⌒~⊃。Д。)⊃

今回はなかなかいい敵だったんじゃないですかね☆彡
ひかりもブレイクウィッチーズ仲間入りだなw
サーシャのストレス源増えたなw

お姉ちゃん目覚めたやん
そして芳香お久しぶり(/・ω・)/
回復キャラといえば芳香だよな(*´з`)
{/netabare}

雁淵 孝美(かりぶち たかみ)
ひかりの姉で、扶桑皇国でもエリートクラスのウィッチ。どんな苦境にあっても笑みを絶やさず、周囲に希望を与え続けられる。階級を気にせず、誰とでも親しくなれるやさしい女性。妹のひかりをとてもかわいがっている。

10話{netabare}
孝美復活(/・ω・)/

ひかりも戦闘で魔眼をつかいこなすようになってきたな
菅野と一緒なら成功率も危険度も下がるのな

元帥とかトップもトップだな
グリゴーリ攻略の作戦を実行する日が近いみたいだね
今回は総力戦ってことかネウロイの力も使わずに
この作戦の要はひかり?さらに作戦決行は7日後
ネウロイの巣って移動するのね
まったくひかりは責任感強いなw
お姉ちゃんも合流…だけど…
まぁ危険地帯に大事な妹を置いとけないよね~
複雑な心境だわな

孝美の戦闘力は伯爵ちゃん並み
料理の腕も下原ちゃん並み
最強かよ(/・ω・)/

ひかりはカウハバ基地に転属に…
でもこれでひかりにとっては危険ではなくなるよね
戦場に必要なのは強い方…たしかにな
不器用なお姉さんだことね(‘Д’)

ラル隊長も出てくるのか
ひかりも戦闘に出撃…
まったく姉妹対決みたくなってるよw

あのネウロイは半分に分かれてからが厄介だよな
コアが再生するネウロイだとw
コアの中にさらに核となるコアが

お姉ちゃんにひかりの成長を見せてやれ!!
ラル隊長の狙撃力なw
やっぱり後釜持ってたなあのネウロイ
どうしようもないが結果がすべてのこともあるんだよな…
{/netabare}

グンドュラ・ラル
サバサバとした姉御肌で502部隊の隊長。鋭い観察眼を持つ。常に自分にも他人にも厳しく現実主義者でドライな性格だが、部下の意見も尊重している。ウィッチとしての実力は世界第3位。

11話{netabare}
最後の最後で菅野は認めてくれてるみたいねw
素直に負けを認められるのもいいことだと思うぞ(/・ω・)/
みんなさみしいよな~
あのお守り絶対あとでフラグなのは内緒w

大反抗グリゴール作戦
ネウロイの生産工場の本体の破壊
超巨大列車砲とかかっこいいな(*´з`)
魔導徹甲弾☆彡
ブレイブウィッチーズ超危険な任務そうだな

エイラとサーニャだ!!
もう祈るだけしかできないのかねw
たしかにお菓子食べればうきうきハッピー(笑)
エイラのいたずらぶれないな(‘ω’)ノ

グスタフとドーラごっついな(笑)
空の藻屑にしてやんぜ!かっこいいな(‘ω’)ノ
藻屑ってかっこいいよなwww

開戦!総力戦だな~
エイラって本当にあれよね( *´艸`)
無線とか心配しちゃうだろうにw
菅野と孝美のコンビやる~☆彡

グスタフーーーーーーーー!!雲の中からすごいの出てきたな!!
電波障害すごいな…今回の作戦の要は孝美だな
ドーラやられたー…

グリゴーリとんでもないネウロイだこと…
孝美は直接ぶつけるつもりかよwww
本当に姉妹そろってあれよねw
魔導徹甲弾いけー!本当に無茶しやがるぜ

だけどこのネウロイもコアの中にコアがいるタイプのやつ~
真コアの場所が?
コアのせいで魔眼が…
ひかり電車から飛び降りるとかw
姉を止めるために…妹は走る
{/netabare}

12話{netabare}
形成は悪化…敵のコアを見つけないと…
さらにグスタフが狙われて…
孝美は絶対魔眼を使うつもり…ただし肉体と精神の消耗が…
ひかり水の上も走れるようになってるねw

さすがブレイブウィッチーズ!
ひかりの姉なら無茶するのは当たり前ってことで進んでるのねw
孝美はここまでだな…暗雲のシールドとは…
このネウロイチート並みだな…
万策尽キタ――(゚∀゚)――!!

まさしく蹂躙…それを見てるしかないのか…
おっとひかりと孝美ここにきてバトンタッチか
徹甲弾がなくてもこの拳でってwさすが菅野w
上層部は撤退モード

ブレイブウィッチーズ最後の策…直接殴る作戦?(笑)
ラル少佐は無茶押し賭け好きだよなw
グリゴーリぶん殴り作戦www

まだ魔導弾の魔力は死んでないわけね
菅野の右手が魔導徹甲弾っていうわけね
爆風弾の断芯もあって
できるかどうかわからないけれどやってみなくちゃわからない
何度そのセリフを聞いたことかww

ピンポイントならひかりの方が正確みたいね
秀才なひかりってことだねw
この全員で戦う感じ好きだわ~(笑)
拳一つでネウロイを倒すの気持ちよさそう
そしてとどめはお守りだよな(笑)

二パの巨乳に押しつぶされたいwww
今日はみんなでブレイクウィッチーズw
ひかりはもう立派なブレイブウィッチーズだな(^_-)-☆
{/netabare}

ここまで来たら13話もみたいぜ
そしてノーブルのアニメ化も待ってます(/・ω・)/

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“勇敢な魔女たち”を応援したくなる、レニングラード攻防戦モチーフ《架空戦記》

『ストライクウィッチーズ』(2008年)(※個人評価 ★ 4.2)、『ストライクウィッチーズ2』(2010年)(※個人評価 ★ 4.3)に続く「ワールドウィッチーズ」シリーズのTV企画第3作です。
そして、この3作の中で、個人的には一番好きで高く評価している作品(※個人評価 ★★ 4.6)であり、本作の第1-2話をたまたま視聴していなかったら、前2作に再挑戦して完走する気にならなかっただろう、と思うくらいに良い意味で刺激を受けた作品でした(※その辺の事情は、『ストライクウィッチーズ』のレビューに書きました。)

・・・ただ、この手の作品(※WWIIの出来事をモチーフとするミリタリー系作品)は、どうしても極端に低い点数を付けるアンチが涌くのか、それとも、既存のあにこれ評価をみて何となくそれに合わせて低めの点数を付けてしまう自分の目に自信のない人が多いのか、本サイトでの評価が意外にも低めになってしまっているのは、とても残念な気がします(※円盤売上がコンスタントに5,000枚を超えるヒット作だったのにね)。

・・・ということで、本作の実際の面白さは、個々人が自分の目で見て確認して下さいね。
以下のレビューは、その魅力の一端の紹介です。


◆まずは、作品舞台である聖ペテルブルグ市街の描写が圧巻

本作のヒロイン達が所属する「ブレイブウィッチーズ」と呼ばれる航空戦隊の基地があるオラーシャ帝国のペテルブルグ市は、現ロシア連邦の聖(サンクト)ペテルブルグ市がモデルであり、作中に登場するラドガ湖や北海・ネヴァ河といった地名、またペトロザヴォーツクやムルマン(スク)は実在の地名や都市名で、本作はロシアの中でもフィンランド(※作中ではスオムス共和国)の国境に近い一番北側の地方を舞台としています。

で、ネヴァ河の河口付近にあるペトロパヴロフスク要塞(※作中で幾何学的な外癖に囲まれたウィッチ達の基地がある小島)から自然河川と運河を介して東西南北に広がり、朝は霧が立ち込め、昼は青空が広がり、時に冷たい雨や雪に見舞われ、冬はオーロラ・初夏は白夜に包まれる、幻想的な聖ペテルブルグ市街の様子が、かなりの再現度で美しく描き出されている点が、まず素敵だと思いました。

歴史好きな人は御存じかと思いますが、この聖ペテルブルク市は、ロシアの名君として知られるピョートル大帝が、それまでバルト海周辺を支配していたスウェーデンとの激しい戦争(北方戦争)に打ち勝って、ようやく手に入れた海への出口に、それまで内陸国であり文化的・経済的に立ち遅れていたロシアに先進的なヨーロッパの文化・技術を招き入れる拠点とすべく建設した人工都市であり新都であって、その都市建設(1703年)・モスクワからの遷都(1713年)から、ロシア革命によるソヴィエト政権の成立とモスクワへの再遷都(1918年)までの間、約200年に亘ってロシア帝国の首都として機能した街です。

そして新都の建設の際に、ピョートル大帝が旧都モスクワの貴族や商人達に強引に移住を促し、また彼らが住みやすい環境を整えるために運河の開削を進めたことから、聖ペテルブルグ市は、モスクワのような自然発生し拡大した都市には有り得ない人工的な景観が与えられ、ことに運河の多さから、“北方のヴェネチア”とも称えられる美しい街並みを今に至るまで保っています。

ただ、どうしても気候環境が厳しく、とくに暖房の効く室内の空気と壁との温度差が大きいことの影響なのか、聖ペテルブルグの建物は外観はともかく、室内の壁がその境目部分からボロボロになってしまうそうで(※同市で一番の有名施設であるエルミタージュ美術館(※もとロシア皇帝の冬の宮殿)の各室内がそうなっています)、アニメでもウィッチ達の基地の室内の壁がやはり境目からボロボロになっている様子が忠実に描き込まれている点にも好感を持ちました。

あとは、ロシアの中央部から北は小麦が取れず、従って白パンが作れないので、より冷涼な気候に強い大麦・ライ麦から作る黒パンが主食になっていることが確り描写されている点も好印象でした。


◆次に、軍人の本分を体現しているキャラが多くて好印象

詳しくは、『ストライクウィッチーズ』のレビューの方に書きましたが、私が最初に同作の視聴を始めた頃、その1/3も見終えないで視聴を断念してしまったのは、そこに描かれる主人公・宮藤芳佳の、たとえ巻き込まれた結果とはいえ、一旦は軍務を任された者に似つかわしくない無責任な行動・思考パターンに納得いかなかったこと、が一つの大きな原因でした(※もうひとつは、不必要にしつこいパンツ押しに嫌気が差したためです笑)。

ところが、本作の主人公・雁淵ひかりや彼女の姉・孝美は、その正反対で、第1-2話から存分に飛ばしてくれます。

まさに、“軍人の本分は、後に続く者を信じて前進すること”
涼宮ハルヒ風にいえば、“Super Driver 突進まかせて 何てったって前進”(※第2期OPの歌詞より)

・・・この気概がなければ、そもそも軍隊なんて機能するはずがありません。
どれだけ優秀な作戦を立案できる参謀や、最適な決断を下せる指揮官がいようと、最後に事の成否を決するのは軍人の行動力であり、その行動力を奮い起こすのは彼らの気概でしかあり得ません。

前作・前々作(『ストライクウィッチーズ』1-2期)も、最初は遠慮がちながらも、結局のところは、そうなる道理を描き出すしかなかったわけですが、それから制作時期が下った本作では、世間一般の空気の変化にも後押しされてか?、最早、それまであったしつこいパンツ押し(※これは軍人を描いた作品ではなくてただのギャグなんですよ・・・だから目くじら立てて怒らないでね評論家さん!という制作側の苦心のアリバイ作り?)なども脱ぎ捨てて、真正面からそうした道理を描き切った点に、私は非常な好感を持ちました。

なお、ここで「なんで女の子が軍隊に?」という問いを持ち出すのはナンセンスです。
だいたい、この手(※いわゆるミリタリー系)の作品に女性視聴者が余り付くとは思えませんし、そうした専ら男性視聴者をターゲットとした作品にするんだったら、彼らが見易く応援しやすい設定にして人気が出るのを狙うのは当然の制作方針でしょう。
何のことはない、彼らは女の子キャラに仮託しつつ、実際のところは(特に性別に関係のない)その気概や心情に共感し応援しているわけですから。

・・・思うに、前々作の宮藤芳佳や、古くは『機動戦士ガンダム』のアムロのように、結局は軍務に就いて散々に敵主力を撃滅するキャラに成長しようとも、少なくとも作品登場当初、あるいは軍務に就くことになってからも相当の長きに亘って、「軍隊なんか大嫌いだ、自分は戦いたくない」と憤(むづか)って(=機嫌が悪くなり、泣いたりすねたりして)周囲に迷惑をかけまくるのがデフォルトの主人公が要求された(※そういう主人公にしないと、アニメ雑誌などの安保闘争世代(団塊世代)やベトナム戦争世代(全共闘世代)の評論家に叩かれたり無視されて、そういう評論に影響されがちだった一般視聴者にも人気が出にくかった)時代がようやく終わり、そういう変なアリバイなしに、堂々と正面から軍人の本分を描き出す作品が、それに相応しい評価と人気を獲得できる時代に回帰しつつあるのではないか(※例えば、かって『宇宙戦艦ヤマト』や『太陽の牙ダグラム』が人気を博したように)。

・・・そういう取り留めない期待をふと感じた作品でした。


※以下は、本作登場キャラの簡単な紹介です。
(本作は設定が凝っているので、視聴を始める前に予め登場キャラとその属性をある程度把握しておくと便利です。)

◆連合軍第502統合戦闘航空団(ブレイブウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
--------------------------------------------------------------
{netabare}(1) 雁淵ひかり (扶桑皇国=日本) 軍曹 接触魔眼 ※負傷した姉に代わり入隊志願
(2) 雁淵孝美  (扶桑皇国=日本) 中尉 絶対魔眼 ※配属前に負傷し長期離脱
(3) 管野直枝(愛称ナオ)  (扶桑皇国=日本) 中尉 超硬シールド
(4) 下原定子  (扶桑皇国=日本) 少尉 複合魔法視力 
(5) グンドュラ・ラル (帝政カールスラント=ドイツ) 少佐(※司令(隊長)) 偏差射撃 
(6) ヴァルトルート・クルピンスキー (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 マジックブースト
(7) エディータ(愛称パウラ)・ロスマン (帝政カールスラント=ドイツ) 曹長(※教育係)
(8) ジョーゼット(愛称ジョゼ)・ルマール (自由ガリア=フランス) 少尉 治癒魔法
(9) アレクサンドラ(愛称サーシャ)・I・ポクルイーシキン (オラーシャ=ロシア) 大尉(※戦闘隊長) 映像記憶能力
(10)  ニッカ(愛称ニパ)・エドワーディン・カタヤイネン (スオムス=フィンランド) 曹長 超自己回復魔法{/netabare}
--------------------------------------------------------------
※このようにウィッチーズの国籍分布は、日4、独3、仏・露・芬(フィンランド)1・・・の計10人で、各々そのお国柄を反映したキャラ設定になっています。

※なお、本作の開始時期は、 『ストライクウィッチーズ』(第1期)のラストに描かれた、宮藤たち第501統合戦闘航空団(通称“ストライクウィッチーズ”)によるガリア地域のネウロイの巣破壊・同地域解放(1944年9月)から間もなくの頃、という設定です。

※また、レビュータイトルにある「レニングラード」は、ソ連邦(ソヴィエト政権)時代の聖ペテルブルグの呼び名で、ピョートル大帝の名前にちなんだ「ペテルブルグ」から、ロシア革命の指導者レーニンにちなんだその都市名に改名されていました(ソ連邦崩壊後に再改名)。
そして、第二次世界大戦中の1941-44年、長期にわたるドイツ軍とソ連軍のレニングラード攻防戦が繰り広げられ、その中には本作に描かれた北海沿岸ムルマン(スク)への英国艦隊の補給作戦やドイツ軍の巨大列車砲グスタフ&ドーラの戦線後方搬入も史実としてあったそうです。


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ&Projekt World Witches
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          鈴木貴昭、浦畑達彦、あおしまたかし、村上深夜
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定 鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作   SILVER LINK{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ ブレイブウィッチーズ (2016年10-12月) ===============
{netabare}
第1話 佐世保の魔法少女? ★ 佐世保航空予備学校1年・雁淵ひかり(14歳)、姉の一時帰国、欧州派遣軍選抜試験
第2話 羽ばたけチドリ ★★ 北極海ネウロイ迎撃戦、絶対魔眼、ひかり出撃、BW来援、入隊志願
第3話 第502統合戦闘航空団 ★ ひかりの魔法力不足、ラドガ湖周辺の戦(ひかり/菅野/ニパ、剣一閃)
第4話 戦いたければ強くなれ! ★ ペテルブルグ軍集団結成、ロスマン先生の期限付き特訓、接触魔眼 ※オベリスク登りが◎
第5話 極寒の死闘 ★ ジョゼの治癒魔法、定子の博識、吹雪のペトロザヴォーツク戦(ジョゼ/定子/ひかり)
第6話 幸運を ★ ネウロイのゲリラ攻撃、対擬態ネウロイ戦(サーシャ/ニパ/ひかり) ※ペテルブルグの街の描写は◎
第7話 聖なる夜に ☆ ネヴァ河畔の氷床、ひかりの風邪、補給不足、サトゥルヌス祭、SW来援(エイラ&サーニャ)
第8話 君の瞳にぶどうジュース ★ ブリタニア船団護衛任務(クルピンスキー/ひかり/ニパ/菅野)、クルピンスキー奮闘・負傷
第9話 ブレイクウィッチーズ ★★ 補給路の危機、菅野&ひかり共同作戦(接触魔眼、剣一閃)、孝美の目覚め ※宮藤ちょい出
第10話 姉と妹と。 ★★★ フレイヤー(グリゴーリ撃滅)作戦、孝美BW着任、ひかり転属命令、姉妹の魔眼能力の優劣
第11話 やってみなくちゃわからない ★★ 作戦開始、列車砲グスタフ&ドーラ護衛・コア特定任務、魔導鉄鋼弾投下、真コア捕捉作戦
第12話 ひかり輝いて… ★★ 続き、グリゴーリ撃滅(剣一閃、幸運の一撃){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)4、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「アシタノツバサ」
ED 「LITTLE WING ~Spirit of LINDBERG~」


============ ブレイブウィッチーズ (特別編)(OVA) (2017年5月) =========

全1話 ペテルブルグ大戦略 ☆ 3.5 ※第7-8話の間の日常回(エイラ&サーニャ活躍)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔法力が足らん分は精神力で補え!

原作:島田フミカネ&Projekt World Witches
監督:高村和宏
構成 :ストライカーユニット
アニメ制作:SILVER LINK.

原作(小説、漫画)未読。
前作1期2期、第1話視聴済。

WW2が勃発した頃の1930年代後半、地球上に人類の敵「ネウロイ」が出現。
本来の歴史では世界を二分し戦争をしていた人類は「ネウロイ」打倒のために一致団結します。
設定上は「地球」ではなく「地球とよく似ている惑星」での物語。
なお、この物語の設定は複雑なので詳細は公式などで確認してください。
第501統合戦闘航空団を中心とした物語であるストライクウィッチーズの続編で、今回の主役は第502戦闘航空団となります。
ストライクウィッチー1期はGONZO、2期はAIC(スピリッツ)、今回の制作OVAを手がけたSILVER LINK.、の制作ですけど、スタッフに大きな変更はありません。

物語はあくまでファンタジーですけど、登場する兵器はウイッチの特殊設定以外はWW2で用いられてたもので、ミリオタの方も十分に楽しめると思いますけど、設定考証に甘いところも多く、粗も目立ちますね(ガルパンや週末のイゼッタと比べて)。
登場キャラは女の子が中心なのでエロ要素もちらほらあり、ウイッチの動きはストライクシリーズよりもヌルヌル動いている印象です。

前作ストライクウィッチーズからの視聴推奨です。
EDは1990年に大ヒットしたLINDBERGのアルバム「LINDBERG III」の最初に収録されている「LITTLE WING」、知っている方は懐かしさが込み上げくると思いますよ。
てか、ReLIFEのEDも1990年代のヒット曲でしたけど、現役でヒットを知っている世代には嬉しい演出ですよね。

(10月7日追記)
ED聴いてから無性にオリジナルが聴きたくなって、家探ししたらやっとCDがみつかりました。
カバーもいいけどオリはやはり名曲!

第2話メモ
{netabare}放海軍制帽の腰が黒塗に変更されている。どっかから指摘があったな。
軍事考証がイゼッタより甘い。3DCGも迫力不足。
新聞で時系列のタネアカシ。
武器にも魂が宿るは神道の八百万の神思想からきた日本軍独特の武器に対する道徳観念。
「心を込めて撃てば必ず当たる!(銃の神と対話しろ)」『人間の条件より』
「チドリの声ちゃんと聞いた?」
海軍のエースパイロット坂井三郎氏の著書でも、搭乗機と心で会話するという箇所があった。
戦陣訓本訓其の三の第二の四
『刀を魂とし馬を宝と為せる古武士の嗜を心とし、戦陣の間常に兵器資材を尊重し、馬匹を愛護せよ。』
お、海軍ラムネうまそうだ。
姉が装備している化け物銃。見た感じ口径は20mm〜30mm級だけど、装填シーンがないからオートマチック。公式見たらS-18対戦車ライフルか。
頭身と比較したらホントでかい銃だ。なんか今期は対戦車ライフルが大当たり。
姉、絶対魔眼使用で消耗しきって戦線離脱。炎髪灼眼はもぉお約束だなー(イゼッタも)
姉の化け物銃に比べてひかりの装備は軽機関銃。
ところで、ひかりは姉の化け物銃撃ったことがあるのか?専門訓練しないと扱えないレベルだけど。
チドリのまともな訓練なしで実戦とか。
ひかり絶対絶命の危機で502の登場ですか、お約束の予定調和。
重体の姉の代わりひかりが502に入隊。姉の負傷はひかり入隊の伏線だったんだ。
ご都合主義だけど、姉が戦死するよりは後味はいい。
ストパンのキャラもボツボツ登場した。

10月17日追記
海軍なのでひかりのケツバットシーンを期待しているんですけど、まだかなー。{/netabare}

第3話メモ(酷評注意)
{netabare}結局、キャラ設定や場所を変えて501と同じことをやらせて展開を練り直しているだけかな。
こりゃストパンよりも面白くする気なら相当シナリオを練らないとだね。
しかし、いくら能力重視といっても、あれだけ階級差がある部隊は軍隊の常識なら編成できないだろうし統率が困難。
軍事組織設定だけ考えればタブータトゥーの方が常識的だった。(面白くはなかったけど)
士官(将校)、下士官、兵の序列は軍紀の根幹に関わる問題だし、多国籍軍では指揮命令系統が同じなら外国の上官でも服従が求められる。
しかしユニット装着して体力の限界がきたら目がかすむとか言って、高度10000mで普通に戦闘している設定も無茶苦茶。
与圧室のない旅客機に搭乗して高度10000mを飛行したら普通の人間はどうなるかな。
きっと高山病で死にますよ。
軍事常識や一般常識に照らせば奇異な設定だらけだけど、設定の陳腐さを吹き飛ばす面白い展開になるかキャラ萌えで楽しむかの分岐点だね。
シナリオは真面目に作られているから、ここなんとか工夫が欲しいところ。
それと、今期たまたま3DCGが俊逸なイゼッタも観ているからかもしれないけど、ストパンと比べても3DCGのショボさは目に余るかな。{/netabare}

第4話メモ
万策ryで1週遅れ。
序盤で放送落としたのは物語の展開的にどうしても痛いところ。
所謂、3話峠を越えて物語が伸びる丁度その回だからね・・
ストパンよりも面白ければいいけど、現段階では個人的に微妙なところ。
魔法、ミリタリー、スポ根・・観点の切り口にもよるけど、今期は良作が多いので相対的にも如何なものか?
{netabare}ひかりは何だかんだ言っても502に残るでしょう。
そうしないと物語が進まないし。
しかし、どうやって残すのかが見所だったけど、体育会系精神論で押し切ってしまったのはあまりにベタな予定調和だった。
無事502への残留を果たし、自分の能力「接触魔眼」に気づいたひかりの今後の活躍に期待しよう。{/netabare}

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なお、放送落ちは業界の構造的な問題が露見した結果であり、個々の制作スタジオへの批判は的外れです。
(上記根拠の長文は『ろんぐらぁいだーす』に移転。)

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第5話メモ「ひかりの脳味噌は筋肉で出来ている」
{netabare}ネウロイに気象操作の特殊能力設定とはおったまげた!
ここまで観た限り、面白いか否かは別にしてもストパンよりもストーリーが精錬されてきた感じで、つかみは段々と良くなってきた。
しかし、事故の多いテルミットの(ry

待ち望んでいたジョゼ神回だし、ここから復活して盛り上がってほしいね。
この回のED曲『LITTLE WING』ジョゼ&定子で満腹感がハンパない。
5話の3Dは格段に良くなったが、他作品と比べるともう少し頑張ってほしいかな。

それにしても脳筋娘ひかりが出撃すると絶対まともでは済まないな。
厄病神かw

しかし、毎年氷点下20度付近やホワイトアウトを味わう身としては、吹雪に対する設定が甘すぎだ。
まして銃が氷つくほどなら氷点下30度以下だろうけど、下半身がすっぽんぽんのジョゼ神や定子は寒いという感覚ではなく痛いはず。

あの寒気で素手でトリガーに触れるのもあり得ないだろう。
下手すれば指がくっついて離れなくなる。
まぁ制作スタッフは一度氷点下30度を味合えば、この設定の恥ずかしさが分かると思うが。

頭から雪に突っ込んだひかり(爆)は桃源郷を彷徨っている最中かな。
凍死寸前で眠気に負けて眠ると気持ち良くなるそうだ。(冬山遭難者から聞いた経験談)

ひかりをほったらかして自虐に走る定子にジョゼ神様から強烈な修正ビンタ!
ほへー!女神すぎるよジョゼー

つまらないことで愚痴ていると何故かカーヴェー2が出現w
ガルパンの雪中戦かよっ!叫びたかったがグッと堪えてみた。
でもなーあれなら凍死の危機は免れても、一酸化炭素中毒になるのだが・・

うん。ジョゼ神回だから全部水に流しておこうか。

定子のキャビア茶碗蒸し美味しそう。
でも、伯爵のキャビア無駄遣い料理だけは水に流せねぇw{/netabare}

第6話メモ「正座」
{netabare}ニパとサーシャ回。
今回、狭小空間のCG処理が良かったがトライスラッシュに何か起こったか?
ペテルブルク(サンクトペテルブルク)の街並みは綺麗に描かれていたけど、今は良くなったのかな。
私が訪れた当時はソ連崩壊直後で、曇天であったこともあるけど、工場煤煙が酷く建物がくすんでいたのが印象に残っている。
サンクトペテルブルクはロシアの京都だし、プーチン縁の都市でもあるから、きっと再建されているだろう。

EDはデレマスじゃないかw

本作はキャラ萌えと魔法+ミリタリーバトルを楽しむ作品であり、ネウロイの正体についてはストパン時代から散々議論がされているが、ガルパンの世界観やルール設定、艦コレの擬人化のように物語の進行に包括されているだけであり、アンノンな人類の敵という設定以上さしてこの考察に有意を感じない。

公式で明らかにしないのも、第3シリーズも考えているとか、今後の水平展開を睨んでの意味もあるのだろう。
設定でどれだけチートになろうが正体が何であろうが、今更興味がないな。
第2シリーズはジョゼが居ればそれでいい。
それに、502は501よりも設定が古い分、能力も保守的でそれはそれでいいと思う。{/netabare}

第7話メモ「苦しい時のストパン頼り」
{netabare}下原のすいとん見るからに不味そうだけど、戦時中のすいとんはあんな感じだったのかも。
ひかりが風邪で寝込んで、ニパと菅野が元気づけようとサトゥルヌスのサプライズプレゼントを企画したのは微笑ましい。

サトゥルヌスに振る舞う料理が毒キノコだったとはねw
毒キノコで笑うというのは俗説で、神経毒で顔が引き攣り笑っているように見えるだけだが、誰一人として命に別状はなかったようだ。

ところで、この回サーニャとエイラの登場は必要だったのか?
ネタに詰まっているようにも思えないが、さすがに人気取りが見え透いていてイヤミに感じるし、安直にストパンに頼らないでシナリオを組んで欲しいね。{/netabare}

次のレビューは気が向いたらします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

69.8 7 空戦アニメランキング7位
荒野のコトブキ飛行隊(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (320)
1047人が棚に入れました
一面に広がる荒れ果てた大地で、人々は物流・交易を行い、助け合いながら生きていた。雇われ用心棒の“コトブキ飛行隊"は、厳しいが美しい女社長、頼りない現場の指揮官、職人気質の整備班長など個性的な仲間とともに、空賊相手に大立ち回り!今日も“コトブキ飛行隊"は隼のエンジン音を響かせて、大空へと翔けてゆく――。

声優・キャラクター
鈴代紗弓、幸村恵理、仲谷明香、瀬戸麻沙美、山村響、富田美憂、矢島晶子、藤原啓治、吉岡美咲、岡咲美保、島袋美由利、古賀葵、川井田夏海
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

これ、僕にはちょっと無理→面白くなるらしい。再挑戦→(*°∀°)

[2019/03/17 v1]
[2019/03/18 v2 少し修正。少しトーンダウン。]
[2019/03/30 v3 少し修正。]
[2019/04/04 v4少し修正。]
[2019/04/08 v5 おそらく決定稿]

二話冒頭で断念決定。
→皆さんのレビューによると、面白くなるらしい
→現状10話まで追っかけ完了
→全話完了
→んー・・・→(大飛躍)→(*°∀°)アニメ見てる場合じゃねぇや

・結果論ですが、僕としては再チャレンジする必要が無かった作品でした。

==人物造形が嫌い。もう、これは好き嫌いの問題なので理屈じゃ無いです。嫌いな人物が画面いっぱいに叫んでいるのを好んでみる必要は無かった・・・
{netabare}結局のところ、主人公始め、出てくる人物のほとんどを好きになれなかった。と、いうより積極的Hateでした。キリエは変化・成長のない馬鹿のままでしたし(予想通り、猪突猛進をお話しの展開に使うし。最終話での豹変ぶりはむしろ気持ち悪い)、チカも同様。コトブキの面々でいうと、ケイトさん以外、あまり注目できなかったかな。キーキー系のお嬢様は他の作品で足りてるし、隊長さんは(も?)現状維持のヒトだし、、個人的にちょっと怖いな、と思ったのがザラ姉さん。彼女の行動原理はいったいなに(語られていたのかな?)?

周辺の面々に広げれば、マダム・ルゥルゥもちょっと気持ち悪い。というより、可哀想(←好きな言葉では無い)?彼女もまた、行動原理がよく分からない。まるで、「舞台」としてそこに居続けさせられているように思いました。

イサオ、邪魔。イサオの老執事、貴殿も邪魔。軽いノリを出したいだけに配置されてしまった。人としての厚みが感じられない。

「人」と書いてしまいましたが、登場人物が「人の形をしたサムシング」であると解釈した方が、お話しに入っていける感じでしたかね。
{/netabare}

==軽いノリ・・・・?
生き死にに関わりかねない(はずの。。。予想外に負傷率低いのも、なんだかなぁ。。)ことを、あんなノリで続けられるのは好かん(これも好き嫌いの問題)。
{netabare}
西部劇をイメージして云々、という記事をどこかで見ました。が、西部劇ねぇ。。。あれも広いジャンルだからねぇ。。。僕としては、粗製濫造期のカウボーイハットとリボルバーが映ればそれでOKだから四十分くらいでかたつけてね前座だから、の西部劇の印象を持ちました。理由の提示も無く、2名目兼3枚目の主人公がばかすか敵を打ち倒して行く感じ。
{/netabare}

==ストーリー
確かに、サブジーの件以降、戦う理由が見えてきたし、それに向かってお話しが収束していきました。でも、「この世界の住人が"あんなノリで"戦い続ける理由」の提示は無かったです。理由、必然不在の「軽いノリで殺し合い」って、字面だけ見たら狂気ですね。でも、イサオのノリはそれに近かった。以前のバージョンにちょろっと書きましたが、戦車道は見事なまでに設定だけでそれを乗り越えていたと思うのです。が、自らの妙味を見失ってしまったのでしょうか。。。

==空戦の描写
全話通して、空戦の描写は良かったです。ただ、これも以前のバージョンで書いたとおり「レシプロ戦を「見る」面白さと(Combat Flight Simとかで)「戦う」面白さを混同してないだろうか?」という懸念が、自分自身に大当たりしました。

で、この作品を考える上で、App Game「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」の存在は外すことができないと思います。BanNamからすると、ゲームの収益につながることが最大の目的でしょう。

だから、この作品の空戦の描きかたはこれで良かったのだと思います。
「戦う」面白さを画面いっぱいに展開している、最高の描写です。
だから、総合的に見ればこの作品は成功だと言って良いんだと思います。

途中からうずうずしてしまうのです。いや、1話見た後からですがね。我慢が効かず埃かぶったゲーム機出してAceCombat始めてしまうし、、、でもAceCombatは現代(&空想)の機材なので違うんだよな-。レシプロ機がよいのだよ。CombatFlightSimは現行PCでは動かないみたいだし。。。飛燕で飛びたいのだよ、わしゃぁ、飛燕が。。。あ、機材一覧に飛燕がいる。。。。


負けました。
ダウンロードしました。
もうアニメ見ている場合じゃ無いです。
デビューしました。


War Thunder。
(好きでは無いガールズでテイクオフはしないスタンス)







再チャレンジ前のVersionは下にカプセル化

{netabare}
==================

ソシャゲのタイアップらしい。が・・・
僕自身は空戦好きだし、Combat Flight Simにドハマリしていたくちでした。レシプロ機の空戦ものなんて本来はヨダレたらして見入ってしまうようなものなのですが・・・駄目でした。

以下、視聴を辞めた理由です。
伏せてる部分全部展開すると、ちょっと長いです。

前提として、これはリアルな空戦(すなわち、某戦車道とはことなり、撃墜は「死」に繋がりうる)である、としています。もしもそうじゃないなら、そりゃぁごめんなさいです(2話頭までにそんな説明はなかった)。

主人公の性格付けが僕には厳しい。{netabare} 一話終盤で謎の追撃特攻。ホウレンソウなし(無線は使えるという描写がその前にあるにも関わらず)。挙げ句返り討ちにあう。二話冒頭、その直情的な行動をたしなめられるも、それが「毎度毎度のこと」であると判明。直後にストリートファイト参戦。ステレオタイプな「行動力があって、成長・変化できない馬鹿」であり、この時点で主人公を好きになれない。脇役ならまだしも、主人公がこういう性格だとしんどい。お子様向け主人公に見える。きっとお話の展開に「猪突猛進」が使われることになるだろうし。なにより、そんなのが40+ marksのAce格なんていうのはありえない。{/netabare}

この飛行隊、およびこの隊をAce of Acesの飛行隊として存在を許す世界観が非現実的。{netabare} 迷惑をかけ続けるパイロットを、二機も前線に出し続ける隊が優秀な飛行隊であるというのは無理がある。傭兵なんだから、多少粗雑で、何人か跳ねっ返りがいても。。。という向きはあるかもしれない。が、それは、北斗の拳でいうところのひゃっはーしてすぐ既に死んでしまう末端までであって、「エリート集団」におけるそれではない。メンバーそれぞれが一騎当千無双モード搭載って訳でもない(なにかしでかして怪我している、あわや撃墜までやられている)以上、規律のない集団に戦果は望めないし、隊としての戦果を向上するための措置を講じないままというのは受け入れがたい。この点も、正直お子様向けに思えてしまった。{/netabare}

空戦のDetailに気を使っている割にはなんか中途半端。レシプロ戦を「見る」面白さと(Combat Flight Simとかで)「戦う」面白さを混同してないだろうか?{netabare} 前述のとおり、お子様向けなら許容できないことも無いのだが・・・その割にはDetailこだわる。それもなんか微妙。この作品のmain targetはどこらへんに設定されているのか?

偏差射撃なんてあてにならんから、限界まで近づいてからトリガー入れるってのは分かる(っていうほど偏差見越していないように見えるが)。
[あ、ところで、偏差をとる方向がなんか逆な気がしているんですが、アレでいいんですかね?]←勘違い。単に遅れているだけっぽい。

エルロンロールで相手をovershootさせて背後取るとかね、お見事ですよ。でも、この描写はどの程度の方に伝わるのか?そりゃ確かにパイロットにしゃべる余裕なんて無いでしょうから、無言のままってはわかる。でも、空戦好きとかCombat Flight simに嵌った人間くらいにしか伝わらないのでは。。。どれくらいいると想定されてるんですかね?

旋回中に空力に負けて機体から生じる軋み音とかね。僕は好きよ大好きありがとうだよ。[そんな空力設定あるにも関わらず、キリエ機は垂直に近い急降下からのv字上昇しちゃうのね。いえ、隼がそういう機体なのかもしれませんが、フラップもげませんかね?]←キリエ視点では先行機のダイブブレーキ(なのかフラップか)開いてるようにも見える。ぎりぎりOK?
{/netabare}

もしかしたら、2話の中盤以降、ここで僕が述べたような不満はすべて消えてなくなるのかもしれませんが、この時点ではそれが期待できないと判断し、視聴をやめました。


余談。{netabare}こうしてみると、某戦車道って奇跡的なバランスの上に成り立っていたんだなって思う。高校生の部活で、不思議安全設定があって、ひとつの(車体の)動作が一人の行動によるのではなく、車中のメンバーの総体として起こるもので、だからこそ、直情的な子も存在しえたし、その能力の無さや感情に任せた行為の結果としての「白旗ぽこん」もありえたし、車内や車々間でおこる人間ドラマも描けたし。。。{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「ああ…第二次大戦中、南海の孤島を基地にした日本の航空愚連隊の漫画?」「それは『あかつき戦闘隊』や!(ってか、ジジイしか知らんがな!!)」

2019.04.10

「イジツ」という荒野が広がる世界。70年前、空に開いた「穴」から様々な物(文明品?)が落ちてきた。とりわけ「航空機(技術)」はイジツに交易の発展をもたらしたのだが・・・

「迷家-マヨイガ-」の不評(?)から3年。「水島努」監督ということでイヤガオウでも注目され気味な本作。(笑) 当初から賛否が飛び交いました。
西部劇風な世界観に異質なモノ(人型ロボット)が暴れまわった「戦闘メカ ザブングル」みたく、日本の第二次大戦中~戦後初期ぐらいの戦闘機が「馬&銃」の代わり。西部劇における銀行強盗・列車強盗の代わりに「空賊」が、駅馬車の代わりに「巨大飛行船」。
世界を統制する治安機構がなく、点在する街々はそれぞれ自衛の為「自警団」を作り、雇われガンマンならぬ「戦闘機乗り」が需要となる無法地帯。

「コトブキ飛行隊」は飛行船(空母)「羽衣丸(ハゴロモマル)」を所有する空輸業「オウニ商会」の契約用心棒。 飛行隊メンバーは、6人の女子。
キリエ(主人公位置):空間把握は優れているが直情なのがタマにキズ。パンケーキ大好き。モコモコパンツ着用(上空は冷えるからね)。性格は、やや「お子ちゃま」。

レオナ:コトブキ飛行隊・リーダーでまとめ役。性格や飛行スタイルも真面目。

ザラ:酒飲みでメンバーのお姉さん的存在。レオナの良き相棒。

エンマ:過去に財産を騙し取られた経歴があったのか、お嬢様な口ぶりで「お調子者・軟弱者」に対しては厳しい毒舌を吐く。戦闘スタイルはネチっこい。

ケイト:口数少なく、学者肌。(航空機の)博識を生かして的確に相手を撃ち落とす。

チカ:気の強い最年少。キリエとは良い喧嘩仲間。小さな体なのでG耐性を生かしたトリッキーな飛行が得意。

「コトブキ飛行隊」の機体は全員旧日本軍の「一式戦闘機 隼一型」。とりわけ詳しくありませんが、ニワカで思うのは・・・
・機銃2門はエンジン上部に設置→ペラ(プロペラ)の回転に当たりにくいように、ペラは2枚羽。
・ペラが2枚なので「推力」はヤヤ劣る(?)→その為に機体を軽量化→直線加速は特別速くは無いものの、ヒラリヒラリと旋回し近接戦(ドッグファイト)が得意。
・軽量化なので装甲が薄く撃たれ弱い→当たらない為にパイロット各自、「腕前(操桿テクニック)」が必要。(「G」も、かなりクルでしょうね)
・軽量なので重い爆弾は搭載出来そうもない。
といった印象。

空賊とやり合ったり、「穴」の恩恵を独占・独裁統治を企み、同調しない街は容赦なく爆撃する「トウワ・ブユウ商事」のイサオとドンパチ対抗したりと、隙を見せれば何時やられるかわからない日々と言うのが西部劇風な雰囲気。



(個人の)感想として、

[キャラの2D・3D]
私はそれ程気にはならなかったのですが、目ざとい方は「変」すぎる、違和感あると非難轟々。まあ俯瞰で見る数人の「気を付け立ち」は「変」に見えましたけど。(笑) でもヤッパリ3Dは「表情」が固かったような気もします。(でも「逃げられジョニー」のガンアクションはカッコ良かった。)


[1クールじゃ尺が足りなかった?!]
世界観設定はそれなりに準備してたようですが、「CG空中戦」に尺を入れ込んでるせいか説明不足な事案も多かった。ドラマパートではキャラの早口で進行。イサオに至ってはチャラい性格も相まって鬱陶しさ倍増!(笑)
コトブキ飛行隊面々のキャラ掘り下げもキリエのみしか出来なかったのが残念。 巻きが早かったせいでドラマ(内容)がやや薄ッぺらく感じてしまいました。 ユーハング(日本軍)との関りも判らずじまい。
やはり2クールぐらいは欲しかったケド・・・・おそらくCGにかけた『予算』の都合で1クールになったんでしょうかね?(笑)


[圧巻の空中戦!レシプロ機、好き?嫌い?]
レシプロ機(セスナのような機体上翼型でなく下翼型)は、死ぬ前に一度乗ってみたいものです。今では映像記録しか残ってませんが、75年程昔「確かに存在していた」悲運の名機のたち。
ヤンキーバイクよりデカく、ヤンキーバイクの下品なエンジン音より轟く轟音で、地べたをノロノロ走るヤンキーバイクより大空を自由に飛び回る。(ヤンキーバイク、ダサくてホント嫌い!)
操縦・操桿はオート(自動サポート)ではなく自身の腕前次第。現在、自由に飛べない分「飛行欲求(とでも言うべきか?)」が時たま沸き起こります。
そんなチョット憧れの(空に~あこがれて~・・・♬)レシプロ機によるドッグファイト。名前の通り「犬が自分の尻尾を追い回してクルクル回る」様子を模したように、相手(敵機)の後ろの取り合い、機銃を撃ち込むというのが基本。
飛行中に照準器を見て機銃掃射しても「空気抵抗で真っ直ぐ飛ばない曲がる弾道・じっとしていない敵機・数発当たっても落ちない敵機・撃墜するにはコクピットか燃料系統部を狙わなきゃならないが思い通りに当たらない」などで、なかなか辛気臭い感じがリアルで良かった。(イメージとしては『銃』が空を飛んでるようなものだから、そりゃ当てるの難しいわな。)
コクピット目線からの『画』も、大画面で見ればさぞ臨場感あったことでしょう。

しかし、各機体の見分けが判りづらかったり、昨今のミサイル・ビーム兵器・魔法弾など「撃てば必ず当たって『即』撃破するアニメ」を見慣れた「お子ちゃま」には、この「辛気臭い(やや)リアルな空中戦」なんて、とてもツマラナクてブーイングだったかもしれませんネ。(笑)

[商品展開]
キャラの魅力が定着もせず判らないうちに序盤からフィギュア製作販売宣伝CM流すのは、あまり賢くないと思うけどなぁ。(「ダグ&キリル」はどうだったんだろう?)


そんなわけで、「3DCG」による航空機に堪能(序盤のsaloonが実は「羽衣丸」の船内。しかも空中母艦など)し、ドラマストーリーがイマイチうやむやだったけど、割と楽しめたアニメでした。
今季の航空機アニメ「ガーリー・エアフォース」より(色んな面で)面白く思えます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

空戦が日常。

この作品はオリジナルアニメ作品だったみたいですね。
水島監督の作品とういことで視聴を決めましたが、これもパクっと食い付いて正解だった作品でした。
流石ガルパンとSHIROBAKOを手掛けた監督さん…今回の作品も伊達じゃありませんでしたね。


一面荒野が広がる世界、"イジツ"…
ある日、世界の底が抜け、色々なものが降ってきた。
中でも"ユーハング"がもたらしたものの影響は大きく、とりわけ飛行機の存在によって人々の生活は激変。
以降世界の潮流は空へと移っていった。

時は流れ、

空には商船とその用心棒、荒くれ者の空賊など、さまざな人々が飛び交っていた。
オウニ商会の雇われ用心棒"コトブキ飛行隊"は、空を飛ぶことが大好きな、女の子だけのスゴ腕パイロット集団。

彼女たちはお客様の大切な積み荷を守るため、今日も隼とともに大空を翔けてゆく。


公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。

私は戦闘機には疎いのですが、水島監督のことなので飛行機を飛ばすことには拘るんだろうなぁ…と思っていました。
完走後にwikiをチラ見して知ったのですが、曲技飛行隊「ウイスキーパパ競技曲技飛行チーム」が制作に協力しており、飛行機の機動は実際に可能な動きのみで構成されているんだそうです。
やっぱり…というのが正直な感想です。

総撃墜数が200機を超えるエース集団であるコトブキ飛行隊を紹介します。
全員が一式戦闘機 隼一型に搭乗しています。
一式戦闘機といえば、第2次世界大戦の際に主力機として活躍した戦闘機です。
当時、日本の戦闘機の性能の良さに世界中が震撼しましたが、もしかしたらこの隼の事だったのかもしれません。

キリエ(CV:鈴代紗弓さん)主人公でパーソナルカラーは「赤」。パンケーキが大好き。
エンマ(CV:幸村恵理さん)キリエの幼なじみでパーソナルカラーは「青」。
ケイト(CV:仲谷明香さん)パーソナルカラーは「紫」。口数は少ないが、戦闘機に対する豊富な知識と天才的な才能の持ち主。
レオナ(CV:瀬戸麻沙美さん)コトブキ飛行隊の隊長でパーソナルカラーは「緑」。パイロットとしての経験が豊富。
ザラ(CV: 山村響さん)コトブキ飛行隊の副隊長でパーソナルカラーは「黄」。酒好きのチームのお姉さん的な存在。
チカ(CV:とみたん)コトブキ飛行隊の最年少パイロットでパーソナルカラーは「ピンク」。

恥ずかしながらこのレビューを書くまでキリエが主人公だったとは思いもよりませんでした。
言われてみると登場回数は多かったですが、それぞれのキャラがしっかり深掘りされていて、愛着も同じ様に湧いていたので6人全員が同じ立ち位置だとばかり思っていました。

でもなんか納得…
キリエはサブジーの事をずっと気にかけていました。
だってキリエに空を飛ぶことの楽しさを教えてくれた人なんですから…
キリエって結構怒りっぽいんですよね。
パンケーキへの執着だって人並み外れていますし…
でも物語終盤で見せたキリエの逆鱗…半端無かったですもん。

個性的な6人でしたが、個人的にはチカ推しだったかな…
この作品も週明け月曜日の出勤時の電車の中で見るのが日課でした。
憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれたのは、いつだってとみたんでしたから…

コトブキ飛行隊は、本来商船の積んだ積み荷を確実に目的地に届けるための用心棒…
序盤はそういうシーンも確かにありました。
でも、物語はイサオが登場してからややこしい方向に物語が進んでいった気がします。
物語の終盤では、本来の職務から凡そかけ離れた事態に巻き込まれていましたから…

でも、こういう言い方をしたら語弊があるかもしれませんが、戦闘機同士の空中戦…迫力満点でした。
遠近のカメラワークを駆使しながら、全体の動きと個々の機体の動きを同時並行的に表現されていたからだと思います。
3DCGの為せる技なんでしょうけれど…

実際の戦闘機同士の戦いでは、もっと多くの血が流れるんだと思います。
それに撃墜され方によっては致命傷を受けたり、ガソリンに引火して空中で大爆発…というのも珍しく無いんだと思います。
それでも人を殺さない…人の死を表面化させない作風は個人的に良かったと思います。
やっぱり月曜日の朝から血ドバドバとか見たくありませんから…
水島監督の渾身の一作だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマはZAQさんの「ソラノネ」
エンディングテーマは、コトブキ飛行隊の「翼を持つ者たち」
どちらもZAQさんの楽曲だけあって完成度が高かったと思います。
勿論、どちらも通勤中に聞かせて貰っています。

1クール全12話の物語でした。
見応え十分でしっかり堪能させて頂きました。
でも今一番気になっているのは、公式HPに記載されている「フィギュア化決定!」情報です。
コトブキ飛行隊のメンバーの手のひらサイズの「フィギュアーツミニ」
「可動によるキャラクター表現の追及」をテーマにした「S.H.Figuarts」
でも私が一番気になった原因は「Figuarts ZERO」のキリエとエンマです。
そのうち残りの4人分も発売されると思うのですが、全高170㎜くらいなので1/10スケール程度でしょうか。
値段が税込み5,940円と破格なんです。
しかも、コトブキのみんなが登場している隼付きとはお得にも程があるという感じです。
是非手に取って出来を直に確かめたいフィギュアだと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

65.6 8 空戦アニメランキング8位
ガーリー・エアフォース(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (208)
803人が棚に入れました
突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは、人類の航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に改造を施した「ドーター」と呼ばれる兵器。操るのは、「アニマ」という操縦機構。それは——少女の姿をしていた。鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ・グリペンだった。人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。

声優・キャラクター
逢坂良太、森嶋優花、大和田仁美、井澤詩織、白石涼子、Lynn

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アフターバーナー全開で贈る美少女×戦闘機ストーリー!

この作品の原作ノベルは未読です。
そしてこの作品の視聴を決めたのは、「しーちゃん」こと井澤詩織さんとLynnさんが出演されると知ったから…
ですが、本作品の核となるアニマ役として、「Run Girls, Run!」のメンバーの一人である森嶋優花さん、「ネトゲの嫁~」のゲーム内で大活躍(?)したセッテ役の大和田仁美さんも出演されると知り、更に視聴が楽しみになった作品です。

「突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは人類の航空戦力を圧倒した。
彼らに対抗すべく開発されたのが既存の機体に改造を施したドーターと呼ばれる兵器。
操るのは、アニマという操縦機構。
それは…少女の姿をしていた。
鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ、グリペンだった。
人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。」

分かりやすく纏まっていたので公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。

ザイの存在…ストパンで言うところの「ネウロイ」の様な存在と思えば問題無いと思います。
敵の存在はありきたりですが、人類の切り札であるアニマの存在がこの作品に彩りを添えています。
何故ならアニマはこれまで居そうでいない存在だったから…だと思っています。

改造された機体を操る少女…パッと見は「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」のメンタルモデルっぽいんですけど、メンタルモデルは船そのものなので、似て非なる存在という事になります。
飛行機乗りのパイロットは、これまでアニメの中で星の数ほど描かれてきましたが、特別な操縦機構という存在はいなかったと思います。
でも忘れているだけかも…と思い、少し思い出してみました。

飛行機ではありませんが、「アスラクラインの機巧魔神(アスラ・マキーナ)」、「ブブキ・ブランキのブランキ」や「レガリア The Three Sacred Starsのレガリア」なんかは同系統の存在かもしれません。
でも調べているうちに段々思考がズレていっている気がしてなりませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けると嬉しいです。

…レビューが思い切り脱線してしまいました。

日本軍には3体のアニマが所属していました。
森嶋優花さん演じる「グリペン」、大和田仁美さん演じる「イーグル」、そしてしーちゃん演じる「ファントム」です。
人類の切り札がたった3人の少女…?
思わず聞き返したくなるような設定ですが、事実彼女たち以外の普通の攻撃はまるで敵に当たらないんです。
でも人間は決して諦めていませんでした。
例え無力でも生きるのを放棄したら、本当に人類は居場所を失ってしまう…そんな瀬戸際だから、大人の…軍人の誇りをかけて敵地へ赴くんです。

そんな中、一騎当千の戦力を誇る戦力がアニマ…という訳なのですが、アニマのひとつであるグリペンは挙動が不安定で廃棄が決定していたんです。
ところが、主人公である鳴谷慧の傍でならグリペンは本来の力が発揮できたんです。
挙動が安定する術があることをそ知った日本軍がグリペンをそのまま廃棄処分する筈がありません。
当然、鳴谷慧の身の振り方も決まってきますよね。
実はここからがこの物語が加速度的に面白くなるんです。

アニマとザイとの戦闘は熾烈を極めています。
だから作り手の皆さんには申し訳ありませんが、縦横無尽に飛び回るアニマを見ている時が一番心が躍る瞬間でもありました。
日常パートが面白くない訳ではありません。
ただ、戦闘中の圧倒的な迫力は視聴者を痺れさせるには十分過ぎるパワーを持った作品だったということです。

日常パートで感じた唯一の不満…
それはLynnさん演じる宋 明華(ソン ミンホア)の扱いが雑だったこと…でしょうか。
尺の関係で多くの時間を割けないのは分かっています。
それでも、幼い頃から慧を支え続けてきた大切な人なんです。

ある時は突然連行され、そしてまたある時は慧の挙動不審に翻弄されて…
それでも慧の前で見せる笑顔が眩しくて…
明華はアニマにはなれませんし、代役も務まりません。
ですが慧の居場所はアニマだけ…という了見も無いと思うんです。
この物語がこの後、どの様に展開していくかは分かりませんが、明華には幸せになって欲しいと思います。

それではアニマの中での立ち位置ですが…個人的にはグリペン推しかと思っていましたが、完走して振り返ってみると、やはりしーちゃん演じるファントム推しだったような気がします。
彼女がこれまで背負ってきた期待の重さに潰れる事無く、人類を救済するために気の遠くなるような準備をしてきたこと…
有事の際にはアニマの救済が最優先事項であると、人類存続の可能性を全力で模索・実行する実力を兼ね備えていること…
そしてやっぱりCVがしーちゃんだから…
もちろん、元気一杯のイーグルも可愛らしいですけどね。

原作ではもっと沢山のアニマが登場するようですが、本作品ではアメリカ海軍に所属するライノにスポットが当てられました。
アニマの製造は各国がしのぎを削っている最中…アメリカが唯一成功したアニマがライノだったということです。
ライノもアメリカ中の期待を一身に背負ってきたんでしょう。
アニマのコアは各国が独自に開発・調整しているため千差万別…
考えてみると日本の3体ですら性格がバラバラなんですから当たり前なのかもしれません。

でもこの当たり前が検証できているのは日本だけなんです。
何故なら日本以外の国は複数のアニマを管理していないのですから…
そしてバラバラであることが、これほど重要である事を私たちは思い知らされることになるのですが、その代償はあまりに大き過ぎた気がします。
人類の未来に何が待ち構えているのか…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Run Girls, Run!さんの「Break the Blue!!」
エンディングテーマは、グリペン、イーグル、ファントムによる「Colorful☆wing」
どちらも甲乙付け難い曲だったと思います。
楽曲のメロディーはオープニングの方が好みでしたが、エンディングの旋律に昔懐かしユーロビートの香りを感じたので…

1クール全12話の物語でした。
作画も綺麗でしたし、ON/OFFの切り替えもスムーズだったので見応えのある作品だったと思います。
こういう作品はこれからもドンドン視聴したいですね♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

されど気になる軍事合理性

原作未読


エアフォースカテゴリー。未知なる異能の敵(ザイ)への対抗手段として開発されたのが美少女でしたよ、っと。
どれくらい異能か。対抗馬の美少女については本編かどこかのあらすじをご参照ください。

空戦ものと触れ込みの本作。それとは別に次のお楽しみが待ってます。

 1.快活幼馴染み娘との日常を愛でる
 2.ポンコツ萌え娘を愛でる

少し影のあるグリペンちゃんが正妻枠だと思うのですが、二兎を追って空中分解した印象です。グリペン(CV森嶋優花)でもミンホア(CV Lynn)でもそれ以外の子でも引っ掛かりがあればキャラ萌えで押し切れるかも。なお、私は墜落です。
フォローするとしたら、けっこう雑な作りがむしろ安心材料となり気楽に鑑賞できることくらい。
このヒロインもそうですが主人公の鳴谷慧(CV逢坂良太)も幼馴染みのミンホアちゃんもけっこう重たいものを抱えてます。そしてその重たい設定を全く活かせない展開が続きますので、物語なし!萌えなし!されどキャラ特化型の作品として楽しめるかどうか。
この二人の女の子たち以外の子も順次投入されていきますのでその色は強まっていきます。繰り返しますが、“安心で雑な作り”です。気楽に観れちゃうのです。


■いっそファンタジーオンリーならよかったのに
現実との中途半端なリンクのさせ方をします。

{netabare}・中国は内戦中なのか“東シナ海上海脱出船団”のテロップから始まるアバン
・自衛隊小松基地、第七艦隊など実在する名称が登場
・大陸からの敵に対して「台湾と半島が健在だから」と地政学的な言及あり
・グリペン、イーグル、ファントムⅡ、そしてF-Ⅱと実在機は言わずもがな{/netabare}

中途半端と評したのはそこで描かれたあれやこれやが荒唐無稽なので。

{netabare}・そもそも敵国または政情不安定な国に長期間滞在、かつ同伴者ありで入国した人間を国籍を有しているからといって入隊(厳密にはゲストだが・・・)させる軍隊はありません。
・グリペンの所望でほいほい基地に入れるはいいとして(良くないが・・・)、内通の可能性を否定できないミンホアには監視付けるでしょ?
・グリペンってジャミング(妨害電波)に優位性のある機体だと思ってたが逆にやられてない?まあグリペン側は見破ってたので気にしなくてもいいか。
・人間せいぜい8Gが限界でF-Ⅱでもそれくらいでる。アニマの変態的機動なんて即死レベルでしょ、普通。
・ただし一点、アメリカ軍のお粗末さ。「馬鹿でヘタレでやるときはやる」の前二つ部分について的を得た描写になってるのは良い。{/netabare}

他にも突っ込みどころに事欠きませんが割愛します。それなりに説得力のある描写でした、とはいきませんでした。
本題としたいのはそこに見え隠れするラノベ原作のメリットデメリット。


 作者は取材を一切してないでしょ?


俺が脳内で考えた素敵なプロット・・・止まりなんですよね。あくまで自分がラノベを読まない人なので事実誤認あったらごめんなさい。
時に天才的な作家が現れ傑作を残すこともあるでしょう。その人の経験値が作品に反映されるのなら、読書を通じて咀嚼した疑似体験を筆に込めることだって多いはずなのは理解してます。
ただし、新作を練る時には作品に合わせて経験や知識を再構築/再構成しなければならず、それに合わせて不明点を埋める作業つまり取材をするものです。異世界やファンタジーものなら隠せるかもしれませんが、現実世界の成分多めの作品にするなら最低限の取材をすることは読者への礼儀でしょうね。
それで本作を捉えると、ネットからつまみ食いしたネタを切り貼りしてるかのような横着な印象を受けます。浅さが透けて見えると作品に没入するのは難しい。横着すると往々にして人物描写もたかが知れてくる。これはきっと原作が悪いのではないかと思われます。
下手に実在のオブジェクトを持ってこなかったほうが良かったのでは?


■そうは言っても完走しちゃうぜ
中途半端な現実とのリンクには閉口しましたが、いったんそれを横に置くと、迸るB級の波動を満喫することができます。
{netabare}・幼馴染の扱いがとことんひどかった。
・あのガラスがパキンパキンの最終回がめっちゃ唐突。
・ザイこの後どうすんねん?{/netabare}

「ははは、しょーがないなー」と「ダメだこりゃ」の二択であれば前者になります。
あまりにも変だと不思議と愛着が湧くものなのかもしれません。

リアタイとしては同クールの『コトブキ飛行隊』と女子の戦闘機乗りモノ系列の比較対象があるなど、リアタイ組ならではの楽しみもありました。
クールで誰しもが必ず一つは巡り合う?愛すべきポンコツ枠みたいなもんかしら。オススメはできませんし評点も低いですが、わりと自分が好きなダメさ加減でした。
ダメさを睥睨することに快感を覚える隠れSタイプの方にはお薦めです。



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2019.09.10追記


視聴時期:2018年1月~3月 リアタイ視聴


原作小説第1巻 - 第3巻と第8巻の一部を時系列順に再構成した内容となっている。(wiki引用)



2019.04.03 初稿
2019.09.10 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 49

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

中途半端でちっとも面白くない

完走はしましたが、やっぱり最後まで面白くなかったですね。何をテーマにしているかわからないし、未回収の伏線・謎も多く(さりとて別に興味もわかなかったけど)、何もかもが中途半端。いろいろ欠けているものは多いのですが、致命的だったのは「アツさ」が全くないこと。日常系ではなく、まがりなりにも戦闘を描くわけですから、胸が熱くなるシーンがないと、じゃあ何のために命張ってるの?という冷ややかな気持ちになります。

1. 不必要・不十分なキャラ
そもそも、その登場人物必要だった?という登場人物が多い印象です。中国人の幼馴染とか、ギャグなの?って感じのウィークリーすっぽかされキャラだし、F-2も無理矢理登場させる必要はなかった。F-4の嫌な奴キャラが払しょくされたとはいいがたいし、F-15はパッパラパーのまま。F-18もなんだか未消化のまま散ってしまうし、ずいぶんと扱いが雑だなあという印象です。

2. 結局、なんやねん
謎の敵が謎のまま終わる…かつて幼稚園の頃に見た戦隊モノの敵のようですね。その出自も、正体も、目的も、能力もよくわからないけど、とにかく「敵」なんだ、と。ここらへんはせめてもう少し明らかになっていくのかと思っていたら、まさかの最後までほったらかし。

3. 残念ドッグファイト
同時期にやっていた【荒野のコトブキ飛行隊】、こちらも似たような感じで雑なストーリー×ドッグファイトでしたが、あちらはせめて実機への愛着とか、空中戦を描くこだわりとかがありましたが、本作は子供向けのどきゅーん!ちゅばーん!な感じの繰り返しで、リアリティもないし、わざわざ変な塗装と「それっぽい」だけのデザイン改変をしてるので、手抜きな感じ。別に空中戦を見せたかったわけじゃないのかな…じゃあ、見所はゼロじゃん。

4. やはり中国推しが気持ち悪い
もともと中国に住んでいて、中国人のガールフレンド(モブ)がいて、上海奪還とか言っちゃって、一体どうして中国をそんなに推すのか…。ここまでリアリティ放棄したんだからもう架空の国でも何でもよかったはずだし、やはり嘘でも自衛隊機を扱う以上、その相性の悪さはまるで牛乳と納豆のように喉元にまとわりつきました。

5. 作画は最後まで耐えきった
作画(キャラ)だけは、際立って良いとは言えないものの、最後までギリギリの線で踏ん張った感があります。結構危うい感じだったけど、そこは沢山のスタッフさんの努力で崩壊を免れた。もしそこを投げてしまっていたら、正真正銘のクソアニメになっていたところ、耐え抜いたプロ根性には敬意を表します。

---以下は5話時点での中間感想---

なぜグリペン…なぜ中国…
まだ5話までしか見てないので、メモ程度に。
●なぜグリペン…いや、好きだけど…好きっていえばビゲンが…じゃなくて、どうして航空自衛隊でいきなりグリペンなのさ!?(そういえばF-Xの出来レースで当て馬にはされてたっけ)さすがにF2なりF35なりにすべきだろ。
●百歩譲ってドラケンにするなら、せめて中身もスウェーデン人美女にしてくれ。
●実機の特性を活かした擬人化かと思えばそうでもない…では必然性がない。
●人物画は今のところギリギリ大丈夫だけど、常に崩壊しそうな危うさを感じる作画。このまま頑張ってくれ!
●ドッグファイトや航空機の機動に関しては全くリアルじゃない。「これは特殊なアニマという機体だから」という言い訳をしたいんだろうが、苦しい言い訳だ。特に番組にACE COMBAT 7のCMなんか挟まれた日には、本編のショボさが引き立つ。
●特にこういう軍事(自衛隊)モノで中国(人)という名前すら聞きたくない。反吐が出る。仮想的国だぜ?そこは最低限のマナーじゃない?必要性や必然性も今のところ認められず、中国の金が入ってるの?非常に違和感があって邪推したくもなる。
●せっかく実在の戦闘機だすのに、どうしてこんな手抜き塗装なんだ…戦闘機としての良さが台無しじゃないか。幼児向けの玩具かよ…。
●DTホイホイのキモイ展開、どうか勘弁してほしい。裸とかキスとか、鳥肌が立つ。
●まったく自衛隊感がない。だったらいっそ、全て架空の設定にすればいいのに。
●空自といえばやはり「まそたん」。陸自ならGATE。ああいうガチ自衛隊モノが欲しい。

※現時点では評価はせずにおきますが、低評価を付けたくてうずうずするw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

67.6 9 空戦アニメランキング9位
ザ・コクピット(OVA)

1993年10月22日
★★★★☆ 3.7 (46)
140人が棚に入れました
SFマンガ界の雄・松本零士の手によるもうひとつの代表作『戦場まんがシリーズ』を原作として制作されたOVA。オムニバス形式で3作品が映像化された。第二次大戦下、ドイツ空軍にてエースパイロットと称されたラインダースの栄誉は、一夜にして陥落した。夜間哨戒中に敵襲を受け、被弾前に愛機を捨て脱出したことから卑怯者としての烙印を押されてしまったのだ。そんな彼へ新たに下された任務とは、核爆弾を搭載した機体の護衛であり、それに乗り込むのは、かつて愛した女メルヘンナーだった。彼女は禁じられた兵器の製造に関わってしまった自責の念に囚われており、それを感じ取ったラインダースは敵襲を受けた際にある決断をする。(成層圏気流)「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の龍騎兵」からなる3本はそれぞれ異なる著名なアニメ監督が手掛けており、各人の個性が光る仕上がりとなっている。
ネタバレ

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「死ななくてもよかった男たちがなぜ死んだのか」・・・敗者たちの物語。

原作は松本零士氏の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」。93年制作のOVA。
1話完結のオムニバス形式による戦場漫画は松本氏のライフワークで、
他に「ハードメタル」「ケースハード」「コクピット・レジェンド」等の諸作品があります。

主に第2次大戦時の日本・ドイツの一兵士(架空の人物。実録戦記ではなくフィクションです)を主人公に、兵器にもスポットを当てつつ、彼らが何を想い戦い、如何に敗れていったかが描かれています。

戦場における敗北は死に直結しますので、当然主人公が死んでしまうお話も多いわけですが、
単純に戦場のダンディズムや滅びの美学を讃美するようなものではありません。

OVA化された3作品を観て頂くだけでも、松本氏がシリーズに込めた想いが伝わってくると思います。
無謀な戦争に若者を駆り立て死に追いやる国家や、国家公認の殺し合いの場である戦場の「狂気」への批判を、キャラたちのセリフの端々から感じ取って頂けるのではないかと。
(ただし、3作品全編通して反戦一色の激鬱アニメというわけでもないですよ)

私の印象に残っているセリフを一言づつ。それと各作品の史実における背景を少々。


・「成層圏気流」・・・1944年8月ヨーロッパ戦線。ドイツ上空における夜間航空戦。

{netabare}「イヤな時代だ・・・人間は銃剣で渡り合うぐらいのところで、やめておくべきだったと思うよ」

6月の連合軍によるノルマンディー上陸作戦により、ヨーロッパに西部戦線が形成され、
東部戦線でソ連軍に押され後退を重ねていたドイツは、苦しい二正面作戦を強いられることに。
ナチスの支配体制も揺らぎを見せ始め、ドイツの敗北が既定路線に乗ったと言ってよい時期。{/netabare}


・「音速雷撃隊」・・・1945年8月太平洋戦線。九州・沖縄方面における航空特攻作戦。

{netabare}「オレは、ロケット工学を学んだからよくわかるよ 桜花を設計させられた技師は、とても悲しかったに違いない・・ なのに、造る限りは高性能を目指さねばならない・・ 悲しくて・・・悲しくて・・・・ 何しろ、桜花には人間が乗っていくんだからね 飛び出したら、二度と還れないロケットなんだからね」

前年10月、レイテ海戦の大敗で聯合艦隊は組織的戦闘能力を失い、フィリピン失陥により南方資源
地帯との補給路も断たれ、既に敗戦は確定的。航空戦力による絶望的な反撃が行なわれていた時期。
ハード・ソフト両面で極限の域に達していた米艦隊の防空網を突破して攻撃を行うのは困難を極めた。
史実では本土決戦に備え戦力温存が図られていた8月に、大規模な特攻作戦は行われていない。{/netabare}


・「鉄の竜騎兵」・・・1944年太平洋戦線。フィリピン・レイテ島における地上戦。

{netabare}「馬鹿!我が日本軍は命令がない限り死んでも逃げたりはせんのだ!!百年でも二百年でも頑張るのだ!!!・・・・・・・・えっらい国に生まれたなぁ」

大本営の戦況判断の誤りから、現地軍司令部の反対を押し切って行われたレイテ島地上戦。
ルソン島に集中させていた兵力を、アメリカ軍の大部隊が待ち受けるレイテ島に逐次投入した結果、
投入兵力約84,000人、戦死者約81,000人、戦死率約96%(各数値は諸説あり)という地獄を現出。{/netabare}


好き嫌いが極端に別れるジャンルであり、古い作品でもありますので、これから観ようという方はあまり居ないかと思いますが、「音速雷撃隊」と「鉄の竜騎兵」はぜひ機会があれば観て頂きたい作品ですね。

追記:ED曲「悲しいときはいつも」(松田博幸)は一般に殆ど認知されていない隠れた名曲です。


【投稿履歴】
2013/05/02 初稿
2013/09/20 改稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

当時でもカビが生えてるような古臭い作品をサンライズっぽい方々がアニメ化 

あらこれもマッドハウスなのね。
元作品は60年代から・・。大戦ものです。
なにゆえ93年なんぞにOVAになったのか。
当時でも時代遅れもいいとこだが最近こういうのへったなぁとも・・結構すきだったりするが松本さんのはwwちょっとねw面白いのは面白い。

ここ数年はジパングくらいかね。まぁストパンがいるからいいや。

原作から3つのストーリーをチョイス。
・成層圏気流 フォッケウルフパイロットのお話。翼の雲がどうのこうのとかベイルアウトの仕方とかかっこい。ああやるんだね・・。Bf109とかどうやって脱出するんだろうってずっと思ってた。
国産機は上野の二十一型とか子供の頃大好きだったが河口湖のグレー迷彩はマジでかっこいいなぁ・・だからさ、なんでコスモゼロは52なんだよ・・。艦載なら二十一だろ。。

それにしてもドイツ機ってなんでこんなに心を惹かれるのだろうか・・直線番長とも語り聞くが、109なんかインジェクターついてたり頭おかしいと思うんだ。現物分解してみたい・・。さすがドイツの科学力は世界一ィィィィッ


・音速雷撃隊 特攻ミサイル桜花のお話 ストーリー的には一番おもしろいし、アホくささがない。緑川さんの演技がひかる。だから多少見ごたえはあり。ただあんなかっこよくかいてもなぁ・・とも思うが・・。松本さんは死ぬのがかっこいいみたいな描き方がどうも・・。

現物は実際はあまり成功例がないらしい。そもそも練習でいっぱい死んでるという・・・・。気が狂ってるからアメリカ名称は『BAKA』。しかし日本のエンジニアもアホじゃないので熱源誘導弾なんかも作っている。
そちらは実験で目標ではなく熱海温泉に向かって飛んでいって女中さん殺したからスケベ爆弾という。
なんにしてもこの時代のミサイルは射程もってくまでに撃墜されちゃいましたという記録ばかり・・。70機は戦闘機の護衛がいるという・・なんだかねぇ・・。


・鉄の竜騎兵 フィリピンのオートバイ兵の話、ちょっとお話自体が荒唐無稽・・。松本節。演出とかはさすが・・むせる・・

うちのじっちゃはこれなんだよな。軍曹だった。
ハーレーっていってたかねぇ。てか日本軍は全部ハーレーの兄弟だったっけか。
戦線は米軍にシカトくらったようなところで、玉砕してこいとか言ってるめんどくさい指揮官は部下が勝手に殺しちゃったそうだ。
逆に言えばジッチャンが終始やる気なかったから殺されなかったというか・・。
それから待遇のいいというオージーにみんなで降伏にいったそうだよ。南部は病気と餓死ばっかだからね。メシくれなかったらそうするわね。
で、景色がきれいでメシもうまいと・・けっこういい場所だったといってた。どこかの漫画家と同じセリフ・・。
まぁそのおかげでオラがある。戦前戦後も愛車はトライアンフだったっていってたな・・・免許とって一番喜んでたのはジッチャンだったね。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

まみあな さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

素晴らしい反戦アニメ

「音速雷撃隊」の凄まじい戦闘シーンを観て、「カッコ良さ」だけを見せていた東宝戦記物映画の誤魔化しと下らなさをあらためて思い出した。戦闘で死ぬということはこういうことなんだ、とイメージするのに有効な手段として、実写映画では日活の「戦争と人間」三部作を挙げたいが、アニメとしてはこの「音速雷撃隊」以上のものを寡聞にして知らない。

「成層圏気流」は相当前にTVで観た。死を覚悟した科学者とその娘が飛行機に乗る時の限りなく暗い表情がよく描けていた、と記憶していたが、本日YouTubeであらためて観たところ、父親は搭乗前は覚悟を面に出していないので、TVで観たのは別バージョンだったのかもしれない。親子の「自己犠牲」のほうが独軍パイロットの「裏切り」意識よりも重きを感じたが、生き延びて別の対処方法を探るべきではなかったか、という思いは残る(自分達とその核弾頭は無くなっても製造技術は残っているから)。ただ、「悪魔」に対抗するためには自らの命を犠牲にしなければならない、という考えがあることは心に留めておいてよいだろう(碇シンジが「人を殺すくらいなら自分が死んだほうがいい!」と叫んだように)。

「鉄の竜騎兵」は、主役二人の日本兵が義侠的過ぎる感じがするが、戦前戦中の教育はそこまで洗脳するものだったのだろう。犬死してしまうほどの忠誠心と「精神的絆」を刷り込む教育は今も健在だ。我々は、それらを断ち切る判断力を、独力で獲得・維持していかなければならない。

 沖縄慰霊の日でもあるからか、戦争関連アニメを思い出したので。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

65.7 10 空戦アニメランキング10位
幻夢戦記レダ(OVA)

1985年3月1日
★★★★☆ 3.7 (33)
137人が棚に入れました
朝霧 陽子(あさぎり ようこ)は、17歳のごく普通の女子高校生。彼女には一途に憧れ続けている男子がいた。想いを告げられぬままの1年5ヶ月に決着を付けるべく、自らの想いを込めたピアノ曲を完成させ、カセットテープに録音する。 そして、ヘッドホンステレオでその曲を聴きながら、いつもすれ違うだけだった並木道で彼に声を掛けようとする陽子だったが、結局できないまますれ違い、肩を落とす。すると次の瞬間、陽子は突然異様な空間に飛ばされてしまう。そこは異次元世界アシャンティで、陽子はレダのハートを狙う総統・ゼルによって引き込まれたのだった。見知らぬ生き物が徘徊する森の中、陽子は世界を旅する犬・リンガムと出会い、自分が異世界に来たことを知る。もと居た世界へ帰りたいと願う陽子は、自作の曲が帰るためのカギであることに気付くが、いきなり襲いかかってきたゼルの兵士たちによってヘッドホンステレオを奪われ、さらに命を狙われる。

声優・キャラクター
鶴ひろみ、池田秀一、坂本千夏
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

往年のビキニアーマー戦士に会いたくて……

先日発売された4KリマスターBlu-ray買っちゃいました♪

80年代半ば頃から90年代にかけて、
二次元世界では数多くのビキニアーマー美女戦士が活躍していました。

ビキニアーマーは何も本作みたいに、
マニア向けOVAに登場するお姉さんだけではなく、
一部の一般子供向けコンテンツの女の子にも浸透していたように思います。

実際、私とビキニアーマー戦士との初遭遇は、
アニメ『ドラゴンボール』のチチ(幼少期)でしたし。
当時ゲームショップに行くと、『ドラクエ3』パッケージ裏の女戦士を始め、
ビキニアーマー戦士のビジュアルがやたら目に付いた記憶があります。

ビキニアーマー戦士と言うのも、何とも摩訶不思議な存在で、
各種ハプニングシーンや恋愛、ラブコメ展開には恥じらうクセに、
己の際どい装備にはさほど恥じらわずw
堂々と胸を張り、その身一つで世界を救う戦いに挑んでいく……。

これは幼い頃の私が、女の子は露出することでパワーを発揮するなどと、
勘違いしても、仕方ありませんねw


そんな私にとって、本作主人公の朝霧 陽子は、
日本におけるビキニアーマー戦士の源流を形成したレジェンドとして、
一度、相まみえてみたかったヒロイン。

けど、映像ソフトのプレミア化などに阻まれて中々機会がなくて……。
今回のBlu-rayリマスター企画は千載一遇の好機でした。


とは言え、ただビキニアーマーと言うだけで、諭吉一枚差し出すほど、
尊氏の守銭の砦は脆くはありませんw

ダメ押しとなったのは、本作キャラクターデザインが、いのまたむつみ氏だったから。

いのまた氏と言えば、個人的に筋肉の造形が素晴らしいと尊敬しているイラストレーター。
特に脇腹!脇腹が良いんですよ~♪

後のゲーム『テイルズオブデスティニー』(PS)の筋肉担当・コングマン辺りの、
ムキムキに割れてる腹筋を描くのは当たり前として、
いのまた氏の場合は華奢な美少年や可憐な美少女。
一見して筋肉無さそうなキャラの腹も、決して寸胴みたいにスンナリ描かず、
ちゃんと内側に筋肉があることを意識して、くびれを描き込んでくる。

今回のリマスター企画で書き下ろされたジャケットサンプルの陽子の腹を眺めていて
かつて小説『宇宙皇子』の挿絵で描かれた美少年が見せた上半身裸体の肉体美を目の当たりにして、
筋肉に関するフェチズムに目覚めた宿命を思い出しましたw

いのまた氏は還暦間近になっても、肉体描写は衰えないなぁ~。
特典でアートブックも付くのか~。と密林で色めき立っている内に、
私の右手は、自動的に購入ボタンをポチっていましたw


とは言え、いくらキャラデザが頑張っても、
アニメーターが意図を汲まなければ意味がありません。
が、本作は作画監督も、いのまた氏、御自らが務めているので、問題ありません。

ビキニアーマー戦士のボディーラインや肢体の躍動感が、
好センスのアングル、作画構成で見事に表現されていました。
陽子の脇腹には確かに筋肉と夢が詰まっていましたw


ストーリーもある朝、告白に躊躇してしまったヒロインが、
召喚された異世界で戦い抜くことで、自らの心の弱さに向き合い、
元の世界で、幸せを掴むためのほんの少し勇気、成長を見せるのか?
と言う王道展開。

そんなメインテーマを“レダの心臓”即ち、
{netabare}ヒロインが意中の彼に告白するために、
作曲、録音したピアノ曲の収録テープが入ったカセットウォークマン。{/netabare}
と言うキーアイテムを活用し、異世界の危機と、揺れる乙女心を同列に語ることで、
王道を盤石にしていく脚本、演出が実にいじらしいです。

相変わらずヒロインは、恋には時めき恥じらうクセに、
異世界での大胆な露出には恥じらわずw
“レダ”のパワーか何かで、各種武器、乗り物の超人的な運用も、
学習なしで適応してしまうテンポの良さ。

朝霧 陽子は、まごうこと無きビキニアーマー戦士でした♪


ビキニアーマーだけでなく、ヒロインが冒険する、、
奇怪な生物が巣くう荒涼としたファンタジー世界と、
過ぎ去りし文明の機械、可変対応のビークル、飛空艇、巨大ロボ、空中要塞の異様。
CV池田 秀一氏の狂気を孕んだラスボスの言動。
異世界へ誘う、鷺巣 詩郎氏の高揚感溢れる劇伴。

80年代、気鋭の若手スタッフらによる“魅せたい”
アニメファンの“観たい”がギッシリ詰まった……。
OVA黄金期の解放区としての気風が存分に感じられる快作です♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

本作の価値は「元祖ビキニアーマー」で、内容は無いです。

 片思いの少女が好きな男子を思い作った曲とその曲が入ったウォークマン(死語)をめぐって、異世界でバトルを繰り広げます。不思議の国のアリスをモチーフにした感じがあります。そして最後は…みたいな感じです。

 アニメの絵は話題作らしく非常に80年代的美しさを感じる魅力的な画面ですが、話は全く面白くありません。SF作家の故栗本薫さんのSF大作「レダ」とは全く関係ありませんでした。

 しかし本作の価値は話ではありません。「ビキニアーマーの元祖」とされていることです。これが1985年です。
 少し前に「くりいむレモン」というアダルトだか一般だか微妙なロリ作品に登場しているそうですが、キービジュアルの発表は本作が前という説が一般的です。
 そして海外ではスターウォーズジェダイの復習の1983年のレイア姫になるとの事。

 裏を取るために調査すると、それ以前スターウォーズのビジュアルイメージに影響を与えたと言われる「VALERIAN and LAURELINE」と言う1972年の作品の「The land without stars」にビキニアーマーっぽい人がいました。
 そしてフラッシュゴードンですね。映画版は1980年でここにもビキニの女性がでてきます。しかも、フラッシュゴードンは1940年代からあります。ひょっとしたら日本で知られていないビキニアーマーは、スペースオペラで結構あるのかもしれません。
 しかし、です。スタウォーズのレイア姫にしてもスペースオペラのヒロインにしても、どうもヒーローの添え物でヒロインとして主体的に戦うわけでもないし、アーマーっぽくはないですよね。

 で、この話、2023年に思い返すと「オヤ?」と思うわけです。「うる星やつら」の弁天様は?1978年連載開始で1巻には登場しているそうで。これははっきりビキニで、メタル。弁天様のキャラ付けから言ってアーマーと言っていいでしょう。この有名作品がクローズアップされないのは不思議です。ビジュアル的なメタルビキニはこの作品が最初かもしれません。アニメとしても1981年開始ですから少なくとも「くりいむレモン」や「レダ」より早いでしょう。

 それと、小説のイラストですがダーティーペアですね。1980年です。彼女たちのビキニはメタルではあっても固そうな金属系ではないですがはっきりと戦闘服です。そして、今回1978年テレビくん連載の「銀河の女王スーパーレディー」という作品も見つけました。画像検索しただけですが、かなりエロ面白そうなので入手できれば読んでみたいです。

 ただ、です。バトルもの、アニメ、主体的に戦う戦闘美少女である、という本来的な設定に立ち戻ると、本作が元祖といってもいいのかなあ、という結論でもいいのかもしれません。
 今回アニメを見た価値はあまりありませんが、これをきっかけに面白い視点を持てました。


追記 今、1968年、ジェーンフォンダ主演の「バーバレラ」という映画を見つけました。ただ、これは水着アーマー…と言った方がいいかも。


再追記 戦う女性といえば、ギリシア神話のアマゾネス(アマゾーン)と北欧神話のワルキューレ(バルキリー)がいましたね。ビキニという点ではアマゾネスで1973年の映画が見つかりました。ただ、アーマーのイメージからいうとワルキューレですかね。
 要するに古今東西、男の妄想は戦う女性は半裸だということでしょう。



 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

令和の今、見るとしたら…あと余談

2020再鑑。dアニメストアスゲェな!(2020現在)

この文章、令和の現在、当時を知らない方が鑑賞する意味は何処にあるかという視点で書きます。
思い出話は一杯飲みながらやりましょうや(笑)

いのまたむつみのキャラデザインと、キャラクターの表情や動きの繊細さ、美しさは素晴らしい。
(ホント自分の想い出補正抜きで!)これは見る価値があると思う。
あと、アクションシーン。
全体でみると地味に感じるかもしれないけど、メカの動きとかがカッコいい。
逆に物語と歌に関してはホント今とは違うねー(笑)
どっちが良いかではもちろんなくて、テンポ自体が違うんだと思う。

アニメ、マンガなどに一家言あると自負する人、プロを目指す人は、
最近のアニメと比較しながら見ると良い刺激になるんじゃないでしょうか。
昔のヲタクは初見は素で観た後、音声を消して映像だけを見るとか工夫したものじゃよ、ごほごほ。


最後に全くの余談なんですが、本作を語る時に「ビキニアーマーの起源は何だ?」的なハナシが出たりするんだけど(笑)
かの「ドリームハンター麗夢」の発売も同年の1985年で、この二作が日本サブカル界における嚆矢と言って良いんじゃないでしょうか。
とは言え、当時を思い起こせば、自分的には「新しい!」って感じではなかったよ。「可愛い!」とは思ったけど(笑)(萌えという言葉の無い時代)
そもそもビキニアーマーの起源って、映画で言えば「バーバレラ」(1968年)があるし、作品としてではなく意匠としてはアメコミや洋物ファンタジーイラストなんかではありふれいてたと思う。
(1930年代辺りからあるらしいぞw)
まあ、起源論って突き詰めると大概ロクな事にならないので、個人史の上で語るのがほど良いと思うじゃよ…ごほごほ(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

60.6 11 空戦アニメランキング11位
ゾイドワイルド(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (17)
79人が棚に入れました
ゾイド!それは金属の肉体と、動物の本能、闘争心を持ち、生態系の頂点に立つ、最強生命体である!
ゾイドと人間が究極の絆を結んだ時、秘められた力が覚醒する!その名は……ワイルドブラスト!(公式HPより)

声優・キャラクター
小野賢章、櫻井孝宏、小桜エツコ、小松未可子、木村昴、石川界人、小清水亜美
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「いつだって、またなって言える世界ってスゲーよな」

2018年7月から放送開始のTVアニメ。

2006年に終了した『ゾイドジェネシス』以来12年ぶりとなるゾイドプロジェクト。wikiで色々興味深い情報が読めますね。
玩具として従来と違う点は、「ゾイドは地中から発掘される」という設定に合わせて「プラモデルを組み立てる者自身が、ゾイドの化石を発掘して復元する」というコンセプト。
ゾイドを組み上げる一連の作業を古代生物の復元作業に見立てる、ということなのだそうです。
この世界は惑星Ziではなく地球が舞台となり、ゾイドは数万年前に宇宙から飛来した1つのゾイドコアより誕生して生態系の頂点になったメカ生命体。地中から発掘した骨(ボーン)に外装(アーマー)を取り付けて「復元」される生き物です。従来のゾイドが「○○型(ライオン型など)」と呼ばれていたのとは違い、新しいゾイドは「○○種(ライオン種など)」と呼ばれます。(アニメでは地球の普通の動物たちも少数ですが登場します。)


今回のアニメは、主人公のアラシがライオン種のゾイド・ワイルドライガーと出会い、行方不明の父親の影響で「古大秘宝Z」を探すために故郷を離れ、デスメタル帝国と戦い、仲間を集めて成長していく物語。
舞台となるのは、地球のワイルド大陸という架空の大陸。ゾイドを戦闘兵器として運用するデスメタル帝国が普通に暮らす人々にとって大きな脅威となっています。また、ゾイドそのものがゾイドと触れる機会の少ない街では恐れられることも。
一方でゾイドと共に生きる人々もおり、その中でもゾイドに騎乗する者はゾイドハンターと呼ばれています。

音楽良いですね。パーカッションや打楽器が強いBGMは癖があるけどこの世界観に合っています。
OPもEDもどれも良い曲で良い出来。1クールで変わっちゃうのが勿体ないんですが、挿入歌の「WILD BLUE」がずっと使われているおかげでスラゼロの「NO FUTURE」のように作品を代表する曲になりそうかな。


【13話視聴時点での感想】
{netabare}
現在”相棒か、兵器か”の煽り文句に違わぬ展開で、「大人視聴者何それ美味しいの?」とばかりにひと昔もふた昔も前の子ども向けアニメ街道を全力で突っ走ってますw
ストーリーは9話以降安定して面白くなってきていますが、子ども向けが好きではない人には向かない作風。(8話までかなり不安定だったけど何があったんだろう…?)

特に主人公のアラシのキャラクターは今時相当珍しい、やんちゃで向こう見ずで真っ直ぐなんだけど危なっかしくて、痛い目を見て後悔してやっと成長する、昔懐かしい主人公像。仲間を大切にする行動が一貫してきたので、今後の成長でなお良いキャラになると思います。

ライガーのアラシに対する兄貴的なキャラクター、ガノンタスのオニギリに対する信頼と献身は見ていて和みます。スコーピアはどんな性格なんだろう?
ゾイドたちの個性も本作の大きな魅力なので、それもしっかり描いてくれたら嬉しい。

ゾイドのCGも素晴らしい出来で、アニメらしい演出が噛み合っていてバトルシーンは圧巻。
放送開始時には少々物足りなかった動物らしい動きも最近では随分見られるようになり、ゾイドの瞳の表現もかなりこなれてきました。人間とゾイドのバディものとしても充実した内容になってきています。

特に13話で、デスメタル帝国の帝王ギャラガーとベーコンのバトルシーンはカメラワークも含め素晴らしかったですし、ゾイドの行動が動物に近い印象になってきていて、それが作劇に活かされました。
デスレックスに怯えたオニギリとペンネを守ろうとガノンタスとスコーピアが動いた時、デスレックスはファングタイガーからその二体に標的を変える。そして二体を守ろうとしたアラシは無茶な突撃をしてしまい、ベーコン退場の引き金になる。この流れは良く出来ていたと思います。
ゾイドたちをキャラクターとして物語に組み込むことはこの作品では必須ですから、このままの方向性を維持してほしいです。

漫画版も単行本で読んでいますが、漫画の方が方向性は最初からはっきりしていた感じ。絵柄やキャラ付けは古いけど、ゾイドがより生き物らしく表情も解りやすい。これも子ども向けが好きなら…コロコロなのでw{/netabare}
(2018.10.2)


【第33話時点での感想】
33話とても良かったです。
{netabare}
このアニメ、人間関係の掘り下げ方が縦横無尽というかw意外な関係性が出来たり色々深まったりと、全く予測できない。
ゾイドのCGもどんどん滑らかになってきています。

アラシ達は仲間同士が欠点があってそれをはっきり指摘しつつも、成功も失敗も受け入れて協力して旅しているのも良いなと。
今回の33話は意外なキャラクターの組合せで、でも本編を見ると何をしたいかが明確で感心してしまいました。前半の展開は結構大雑把でツッコミ所も多いけど、ギャグからピンチになってハートフルに締めるジェットコースター感は癖になるw

ドレイクが出るとテーマが一気に掘り下げられるので楽しいですね。
ソルトはゾイドに育てられた経験と直感、オニギリは勉学と研究で得た知識とデスメタルに協力していた過去、ドレイクはデスメタルの一員だからこその発掘経験と実践的な知識がある。それぞれのバックボーンを明示してさらに考え方を描き、お互いに対する評価も変えていく。
オニギリは自身の過去があるからドレイクに対して親身になり、ゾイドに対しての距離感が近いソルトはこれまで嫌っていたドレイクへの評価を保留した、と言った所かな。

29話でのソルトのドレイクに対する「本当はもっと強いんじゃないのか」っていうのは、真の絆を結べばもっと強いはず、という意味かなと思います。33話で「本物じゃない奴」って言っているのは、ギルラプターの信頼に応えないことがどうしても気に入らないから?でもオニギリに対する「あいつは本物だ」っていう言葉もわざとドレイクに聞かせている感じなので、もどかしくて腹が立っているのではないかな…と。
実際、口では見捨てるようなことを言ったドレイクにギルラプターがついていっても、ソルトは何も言わないのですよね。
アラシがギルラプターを助けるのに躊躇しないのもとても良かったと思います。

にしても今回はギルラプターが可愛くてw
だいぶ前からゾイドの芝居付けに生物感が増していて楽しいです。ガノンタスとライガーが体を揺する仕草とか、オニギリが声をかけると答えるガノンタスとギルラプターとか、ドレイクに走り寄るギルラプターが嬉しそうだなとかw{/netabare}


【本作と「神バディファイト」について】
私が今とても気に入っている2作品です。
{netabare}

「ゾイドワイルド」と「神バディファイト」はメインスタッフがベテラン揃いの玩具販促子供向けアニメで、さらにバディものという点も共通。ですが、実際に見ていると本当に色々対照的です。
これは前作までのノウハウが継承されているかどうかも含めてですね。

バディものではあってもファイター同士の1対1が関係性の基礎になる神バディファイトと、バディものを根幹にしつつ網の目のようにキャラクターの関係性を構築していくゾイドワイルド。
キャラクター達も全体的な印象が真逆で、あちらはとても繊細でこちらは非常にタフ。それぞれの都会的・野性的な世界観に合った個性付けがされています。
一話の中に楽しい部分を必ず入れつつバトルも入れ込むのがノルマなのは共通だけど、あちらはシナリオ・コンテ演出など全てコントロールされていて誰にでも解りやすいのに対し、こちらは予測できない展開や脱力するようなシーンも多いですが爆発力が凄い。
{/netabare}
子どもキャラが好きならどっちも楽しめると思いますよ。
(2019.2.25)


【42話時点での感想】
今回はドレイクの過去話。重い回ですがいろんな情報が開示されましたね。作品のテーマに対してもとても重要な回だったと思います。
{netabare}

まずテーマ性について。
このアニメのキャッチコピーは”相棒か、兵器か”。「人とゾイドの関係」と言い換えても良いと思います。
シンプルだからこそ、いくらでも掘り下げられるテーマですよね。

私が9話で本作に本格的にハマったのは、シメジが登場したことで人とゾイドの関係がおおまかに出揃ったから。
メカ生命体としてはその意思を尊重するかどうか。野生動物と考えれば、恐怖の対象として拒絶するのか、その生態を理解する努力をし共に生きるのか。
現在、ゾイドを相棒や仲間だと思っているフリーダム団も度重なる戦闘を強いられ、兵器としての側面を無視できなくなっている。対して、ギャラガーもデスレックスに意思があることや自分のギルラプターにも心があるのをわかっている節がある。
ここまでで多様な関係性が描かれてきて、白か黒かでは考えられなくなっています。

これまでにもゾイドの個性・個体差はずっと描写されてきていますが、今回はさらに踏み込んで人間の倫理観だけでは推し量れない彼らの固有の意思が描かれました。
人間の視点だけでは見えないものがあり、ドレイクは個々のゾイドの意思を彼なりに汲んで行動している。それが良いか悪いかは別ですが、アラシたちがゾイドをとにかく救おうとすることが必ずしも正しいとは限らないという見方もできる。
ゾイドに距離が近いソルトの存在がそれを解りやすくしてくれるのも良いですね。


二つ目はデスメタル帝国について。
これまでに、シュプリーム団の3体のゾイドがデスレックスのDNA情報を利用したディメパルサーの能力により洗脳され奪われています。今回もデスレックスに喰われたのと同種のゾイドはデスレックスに恐怖を感じるようになり、洗脳することもできると言われている。
「恐怖と洗脳(意志と心を奪うこと)による支配」はゾイドだけでなく人間に対しても行われていると思うんですよ。しかも意志と心は本作において「本能」に限りなく近い意味合いを持っていると私は感じています。

ドレイクを見ていると、ギャラガーは恐怖で支配下に引き込み自尊心を失うまで汚れ仕事を命じ続けている気がするんですよね。ドレイクの場合、恐怖で決断できなかったことで最悪の状況となってしまい、憎しみが彼の行動を決めた部分もあるのですが。
だから、ドレイクとギャラガー・ギルラプターとデスレックスの関係はよく似ていると思う。ドレイクがそれを耐えてまでデスメタルに残っている理由も気になります。
ペンネもまたフォアグラから同じような仕打ちをされており、しかも離反してもフォアグラはペンネに拘りもしない。今思えば都合よく動かせる駒でしかなく、からかうと面白いオモチャでしかなかったんだろうなあと…

…未就学児から小学校低学年くらいまでがメインターゲットだと思うので、全体的にはギャグも多いしフォローもしっかりしてるけど、このアニメかなりえげつないよねっていうw


手にした者の心次第と言われる「古大秘宝Z」もちゃんと物語に収まりそうな気配ですし、内容は大丈夫だと思うのですが、少し不満なのがギョーザとヨウカンの活躍が少ないことかなあ…。ヨウカンはまあ立ち位置的にもちょうどいいと言えばそうだけど、ギョーザは勿体ない感じがする。
ゾイドに対する考え方もこの二人は明示されていない。今のところ1年予定のようですし話数だけが心配。{/netabare}
(2019.5.6)


【第45話時点での感想】
またテーマに深みが増した感じです。どこまで多角的に掘り下げる気なんだよ、このアニメw
{netabare}
度重なる試練に精神的に追い詰められつつあるアラシが、自由に旅する父親と再会し初心に帰る回。
戦いから一歩引いた角度で旅の目的を問い直し、子どもの自立を描くお話を最終決戦直前に配置するのがゾイドワイルドらしくて凄く好き。
アラシは42話ではドレイクに対して初めて本気で理解しがたいという反応を示しているので、次回のドレイクとの決着前に描いておくべきことでもあります。

アラシは36話で登場したレジスタンスの村の子ども達と同じような精神状態になりつつありました。戦う理由が多くなりすぎて、グラキオサウルスを目にして、真っ先にデスメタルの襲撃を疑う。しかも自分の経験を振り返る余裕もなく、イカヅチにデスメタルを完全否定する発言をする。
そんな我が子にイカヅチは「ちっぽけなことさ」と諭す。親としては無責任な所もあるにせよ、夢のために故郷を旅立ったことをアラシに思い出させ、「お前の人生だ」と言ったおじいちゃんと同じように「自分の思う通りに進め」と言ってくれる。
そして大切な人(息子)を守りゾイドを守るという彼の流儀は、アラシと全く同じ。本当にそっくりな親子。グラキオの脚に背丈の印をつけるシーンめっちゃ和むw


今回描かれたのは「生きる道(夢)か、戦う理由か、第三の道を探すか…自分自身で選ぶ」ということかなと思ったのですが、これは本能開放の条件にも関わってくるのではないかと感じました。
本能開放の条件は色々解釈が出来るし、正解は多分ないと思います。
ただ個人的な考えになりますが、

①相棒と心を通じ合うこと
②同じ目的・誇りを共有すること
③目的・誇りに対して命や人生を懸ける覚悟があること

この3つかな、と。
サンラータンに顕著ですが、彼女の場合「命のやりとりをする」のではなく「自分の仕事に人生を懸けている」のですよね。命のやりとりをする覚悟が条件なら、レジスタンスにはもっと本能開放できるゾイドハンターがいるはずだとも思うんですよ。
シュプリーム団は1話でレジスタンスかと尋ねられて「半分はな」と答えている。だから旅の目的は別にあり、その中でデスメタルと衝突したのではないかと思っています。
13話でベーコンは「俺もヤキが回った」と言っていますが、何に対してだろう?とちょっと思ったことがあって…よくある台詞だから深読みかも知れないけど、今回の話で「夢のために旅に出たのに、戦うことを選んで死ぬなんて自分らしくない」という意味かも、と感じました。もちろんそれはアラシが悪いわけでもベーコンが間違っていたのでもなくて、本人の選択の結果です。

このアニメでは何が正しいかではなく、広い世界と多様な価値観を描き、選択する自由と理不尽に抗う意思を各キャラクターに様々に背負わせている。兵器の側面と生物の側面を持つゾイドとの絆を描くことで、人が生きる上での選択として「夢」と「戦い」を等価に描いている気がしています。相手を殺す戦いは当然否定していますが、夢を追うことも人を守る戦いも否定していない。
子ども向けですし、アラシというキャラクターはその性格に相応しい答えを出すのでしょうが、作品全体としては視聴者に委ねている印象がある。
ラストがどうなるのか、目が離せません。 {/netabare}
(2019.5.30)


【最終話まで視聴完了】
ここには書き切れないくらいに楽しませていただきました。
ずっと我慢していたのに玩具買ってしまいましたし…眺めてニヤニヤしてますw

ゾイドのCGがとても良かったです。
表情の付け方、種ごとの動きの違い、個性・個体差の表現など本当に素晴らしかった。
バトルシーンの躍動感やカメラワークも良かったし、最後の方ではラプトールやディロフォスもめっちゃ格好良かったです。動きが速すぎてスロー再生して見たりとか、嬉しいような勿体ないようなw
残念なことに漫画でのみ2作目が展開することになっていて、アニメの次回作は今の所発表されていません。今作のノウハウが途絶えないようにして欲しいなとちょっと思っています。
{netabare}

ドレイクの話は特に良かったです。
ギルラプターの性格を多面的に描写することでドレイクの内面を描いたのも素晴らしかった。
同じギルラプターという種であっても、赤い個体、白い個体、ギャラガー専用機それぞれの個性・個体差を描き、それぞれドレイクとの関係を作って見せました。その上でドレイクの相棒は赤いギルラプターしかいないと思わせる作劇は本当に好き。
46話はドレイクを主役とした物語でありながら、力で支配する捕食者の頂点デスレックスと、全てのゾイドを守ろうとする百獣の王ライガーとの対比も際立ちました。
白いギルラプターのお陰で生き延びたドレイクと赤いギルラプターが獲得した「強さ」は、復讐のための力ではなく、48話や最終回で描かれたように誰かを守るものであったのも良かったです。特に最終回でアラシを庇ったのは、3年前にはできなかったことを出来るようになったのだと思えました。


デスレックスも自分のキーを欲しがっていて、捕食本能と力を求める本能がある。それらと利害の一致を見たのがギャラガーだったのだと思います。
アラシの説得にデスレックスが迷いを見せたのは、デスレックス自身の意志を尊重する者になかなか出会わないからかも知れないですね。あるいは大昔に相棒になった人以来かも。
イカズチの「ゾイドにも相棒を選ぶ権利がある」という言葉もこの展開に繋がっていたと思います。
ライガーとアラシがゾイドを守ろうとするのは第4話から描かれてきて、最後まで一貫していました。デスレックスを解放しようとしたシーンにはアラシの成長も感じました。
「ゾイドを開放しろ」っていう言葉は46話でドレイクにも言っていて、でもギルラプターは自分の意志でそれを拒否するんですよね。ギルラプターが求めていたのはデスメタルに屈しない強さとドレイクを守ることで、アラシがゾイドを想う気持ちとは噛み合っていなかった。
でもデスレックスに対しては相手を第一に考えての言葉だったと思います。


ギャラガーもラストまで描写がぶれず、人やゾイドの意志を否定し絆を拒絶する悪役として筋の通った最期でした。ギャラガーのアイデンティティがデスレックスの意志を踏みにじり、結果としてアラシに苦い経験を残したラストもビターで良い。

ベーコンの魂の描写も思い切ったなあと思いますが私は好きでした。死してもなお皆の「仲間」でありタイガーの「相棒」で、残された者たちの想いの強さや絆の深さにはぐっと来ました。
他の死んでいった者たち…アンキロックスやキャンディのカブター、バーガー達も掬い上げる描き方だったと思います。
ただ救いを求めるだけなら、最終回でベーコンが実は生きていて…という展開でも良かったはずなのに敢えてそうしなかったのかな、と感じました。


本当言うともう少し尺が欲しかったな。
ギョーザとヨウカンはもう少し見せ場というか、掘り下げる回は欲しかったです。R.A.P.隊(ハッピー・ラッキー・ウッキー)が最後どうなったかも描かれていなくてちょっと悲しい。

デスメタル帝国に突入してからも詰め込み気味とは思いますが、私はそれよりも後日談が良かったのでもう少し見たかったです。
特に良かったのはソルトが実家じゃなくてシメジを頼っていた所。ソルトはウルフと共に自分らしく在ることを選んだのだと感じました。
あとアラシとドレイクが「またな」と言い合って別れる所。「またなと言って別れられる世界にしたい」という言葉が実現したんですよね。
{/netabare}

根本的にはシビアな世界でありながら、子ども向けとして重くなりすぎないよう良く配慮されていました。辛い現実や避けられない困難を逃げずに描写した所に、ゾイドワイルドという作品の独自性が垣間見えますね。

またアニメ作品として出会いたいなって思います。
(2019.7.2)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ワイルドだろう?

酷評注意

ホビー系作品って「アイツ居る意味ないじゃん」とか「とっとと退場させればいいのに」と思う展開であっても、スポンサーはそれに付随して画面に映る玩具を売りたいんだろうなと、ある程度納得しないといいけない側面がありまして。
欲を言えばそう気付かせない話作りをしてくれると有難いんだけど、それは高望みし過ぎでしょう。
ってことで内容に対してあれこれツッコミ入れるのは野暮なのは承知した上で、それでもちょっと今回のシリーズは…う~ん…。

まず最初にこれまでのゾイドシリーズからの改変部分、興味ない人は飛ばしてちょ{netabare}
前作(ゾイドジェネシス)から期間空いてることもあってか、それまでのゾイドとは全く別世界。
惑星Ziではなく地球が舞台。
そしてゾイドのサイズが全体的に小さくなった。
以前はキャノピー付きのコクピットがあったのだけど、今作はそれが無くてパイロットは「搭乗」というよりは「騎乗」って感じに。
でもって火器が殆ど無くて肉弾戦がメインに。
一応ガノンタスが大砲を持ってるけど、世界内での扱いとしては投石器みたいな感じ。
荷電粒子砲どころかガンスナイパーリノン仕様みたいなゾイドが居ないのはちょっと寂しい。
そりゃパイロット剥き出しだから狙撃や爆撃で簡単に死んじゃうようなのは禁止なのは分かるけど、いわゆる「コクピットの中に居る限りゾイドが無事ならパイロットも無事」ってエンタメ手法が取れなくなったのはかなりの制限なんじゃ…。
でもってストームソーダーやグイみたいな空戦ゾイドも居ない、一応飛べるゾイドは居るけど戦力としては使えないレベル。
そりゃパイロットが剥き身で高速・高高度飛行とか出来ないもんなぁ。
または火器を減らして格闘戦メインにしたので地対空戦が描けないってことも影響してるかも?
そしてゾイドを格納できる巨大ゾイドも無し、これは玩具展開の制限をモロに感じる。
けどそれで世界を回って自称帝国と戦うって展開はどうなのかな?
“ザブングル”で例えるとランドシップ無しのウォーカーマシンだけで旅をしてる状態で、「全体的にこじんまりした印象(※)」。
ゾイドでなければよくある設定として気にならないのだけど…。

そして騎乗なので当然コンソールなんてものも無いし、レバーをグイっとしてランプが順番に点灯って演出も、無い。
基本パイロットは「しがみ付いてる」のだけど、作中手元を見せないアングルばかりでグリップがあるのかどうかすら不明。
一応差し込んだ後のキーの握りの部分が掴めそうな気はするけど、作中それにしがみ付く描写は自分が気付いた限りでは、無い。
特に気になるのが女性キャラ陣で、ペンネもサンラータンもヨウカンも、女の子座りでちょこんと乗っかってるだけって姿勢。
ゾイジェネのコトナみたいな搭乗スタイルはエロいとしてNG入った?
これはこれで可愛らしくて結構なんだけど、いざアクションが始まると振り落とされないか見てるこっちが妙にヒヤヒヤする。
ってか実際よく振り落とされます、男性キャラも。
そういうコンセプトなら、ゾイド同士で顔付き合わせてる上でパイロットがポカポカ殴り合うシーンがあって然るべきだと思うのだがそれも無い(富野だったらやってたろうなぁ)。
特に「あれ?」と思ったのがOPが変わってサンラータンがキャタルガに乗ってるシーン。
初代のムンベイ&グスタフ的ポジションなんだけど、シートや背もたれすらない状態でとても何日も移動できるように見えない。
要は移動してる範囲が・世界が狭く感じ、※の印象を強める結果に。

そうそう、女性キャラ陣といえば乗るゾイドが悉くムシ系(しかも3人中2人が毒系)なのは何なんだ、スタッフの趣味?w

そして、これはどう見ても悪手だと思うのだけど、後半パイロット不在のゾイドが活躍するシーンがありまして。
もうこうなってくると「わざわざ危険なマネして騎乗する意味無いじゃん」っていう…。
人間は安全な場所から指示出せば良いってことになってしまって、デジモンの逆を行ってる感じ。
果たしてこれってゾイド?と思わなくもないけどメーカーがそう言ってるんだからそう。

けどここまではまだ良いんだ、ターゲットを既存のゾイドファンだけでなく新たに開拓するため思い切った方針転換も時には必要でしょう。
ただ、その…キャラやストーリーがねぇ…。{/netabare}

感想{netabare}
辛いのがまずキャラクター。
主人公アラシのデザインがキメェ、ルンピカちょん切りたい。
頭にバナナの皮乗せてるのなんて些細に思えるキモさ、この衝撃は“ウェブダイバー”以来かも。
“ヘボット”のネジルは気にならなかったのにアラシはなんでこんなにキモく感じるのだろう?
そして覚醒すると片目に炎が灯ってさながら“ブラックロックシューター”、いやこれも元ネタ他にあるのかも知れんがもうそうとしか見えん。
いっそのことエンディングにブラックロックシューター歌わせれば逆にバカ受けしたのにそこまでの思い切りも無い。
特に片目に灯る炎の作画を頑張ってるのか、コマ数多いのか、キャラの顔に馴染んでなくてこれは最終回まで見続けても慣れることがありませんでした。
更にアラシは覚醒すると性格変わったり見た目が成長するでもないのに声のトーン落とす演技をしててすっごい違和感、ここら辺デジモンの進化を意識したのかなぁ?
というか随所にデジモンっぽさを感じる、それに関しては後述。

で、ストーリーに触れるととにかく1クール目がキツい。
上記のゾイドの変更点や主人公のキモいデザインを乗り越えても、内容が更に篩にかけてくる。
1年放送の長丁場で主人公が成長する内容なので、最初は「成長前」ってことで(精神を)ゴミ虫状態にするのは分かるけど、そうであっても身勝手が過ぎる上にそれが“何故か”(=脚本家に保護されて)上手く行きずぎる。
それに輪をかけて敵のデザインや行動がフザけてて、視聴意欲をゴッソリ削ってくるのはなかなか凄い。
そんなのが1話や2話だけでなく何話も続く。
ガノンタスの献身っぷりだけが救い。

マシになり出すのは1クール目終わってベーコンが死んでから。
「なろう主人公もビックリするレベルで何をやっても結果的に上手く行く」主人公が、ようやくその行いで犠牲者を出してしまう。
とはいえシュプリーム団の誰からも責められることは無い。
一人くらいはアラシをブン殴って欲しかったけどこれが今風ってことなんだろうか。
そしてデジモンでいうところのスカルグレイモンorメギドラモン(間違った進化)キター!!と思ったらあまり引っ張らないのね。
その後ダラダラと話は続いて…ペンネやサンラータンは普通に可愛いと思うけどギョーザはちょっとなぁ…妹居なかったらラップで話の腰を折る邪魔な存在(居ない方が良い)でしかない。
玩具を売るために必要だって?あ、はい。

仙人や親父も人間のクズ。
特に親父に関してはギャラガー以下のネグレクトとしか言い様が無いのだけど、ひょっとしてこれは…放送1年以上やるつもりだったのかも?
この「回収しなかったので“伏線”とはいえない意味ありげな振る舞い(実は無意味、あるいは悪化)」が目立ち始めたのは親父登場辺りからだと思う。
まず四天王が最後の最後まで「倒されない」のがどうにも消化不良、後述の「あの時殺しておけば良かったのに」と思わせるばかり。
こんなんだったら1クールごとに1人脱落させるとかして主人公側に「一歩前進した」感を与えた方が良かった気がするのだが…最終回なんて在庫一掃セール状態だったし。
本当は二年目以降に順次リタイアさせてく予定だったのかなぁ?と。
「やり方は違えど目的は一緒なのでまた会えるだろう」としてチームを一旦離れる展開もデジモンっぽさを感じる、がロクに回収することなく都合よく合流。
そもそも上記※で書いた様になーんか「世界」が狭く感じて、作中「この世界は広いんだ」と言われる度に違和感を覚えた。
最たるものは「デスメタル帝国」で、帝国と名乗ってはいるけどその所在地は不明で国民が生活してる首都らしきものも無い…なんじゃそりゃ?
規模としては「世界」は関東平野くらいで、山賊が帝国を自称して暴れてる程度な印象。
そして主人公達は関東平野の中をグルグル回ってただけ、そりゃ一度別れても簡単に再会できるし仙人の居る遺跡(高尾山なんじゃないかな)にすぐ戻って来れたのも納得。
デタラメ情報流した仙人が悪いんじゃん、っていうのも打ち切りだと思えば納得。
ミミガーがなんであんなに歪んじゃったのかの説明が無いのも納得。
デスメタルキーが実用量産されて大変だ、と思ったら大して大変にならなかったのも納得。
ヨウカン加入が遅すぎるしこれといって親睦深めるエピソードも無いままマブダチになるのも納得。
セカンドギアが他のゾイドに無かったのはどうなんだろ?これも玩具展開の事情?

ってことで、折角辛い1クール目を乗り越えてマシになったと思ったら、今度は「後で回収すると思われる意味ありげな出来事」の散りばめがされ、それの雑な回収を見せられるという展開に…。
ベーコンの霊魂なんて「これどうやって回収しよう?」と困ったスタッフに都合のいいアイテムとして扱われてた気がする。
とはいえ、どの時期に1年で終了と言い渡された(仮定)のかは不明で、ひょっとしたら結構後半だったりして。
そう考えると一概にダメとも言えず、むしろよく纏め上げたというべきなのかも?
…って、視聴者はどこまで事情を汲み取る必要があるんだか自分でも分からなくなってくる。

但し最終回、テメーは駄目だ。
洗脳解くことが出来るならタイガーもっと早くに出ろよ、アンキロ犬死にじゃないか。
ってかパイロット無しのゾイドがそこまで活躍できるならもう無理して人が乗る必要無いじゃん。
それと「一度デスレックスから落ちたギャラガーをそこで踏み殺しておけば被害はもうちょい抑えられた・ひょっとしたらデスレックスが懐いてた」ってのはどうなん?
これは全体に対しても言えることだけど、敵に情けをかけた結果被害が拡大する展開が多い、ってかそのパターンで話を引っ張るのが多い、四天王なんか全部コレ。
「殺してしまったらデスメタルの連中と同じだ」と見逃した結果「あの時殺しておけば良かったのに」と思わせちゃう展開って…どうなのよ?
打ち切り(仮定)でそこら辺ちゃんとケジメつける話が描けなかったのかも知れないけど、かけた情が仇となる話を見させられるのは結構苦痛でした。
最終回はそれが集約された出来と言っても良いかも?
特に最後の最後、他の四天王が服役してる(ってかアラシの親父も服役させとけよ)のに、ドレイクがのうのうと旅に出るってなんやねん!!
そこは頭丸めてお勤めするところじゃないんかーい!
最近“さらざんまい”見た影響ではなく、それが最低限だと思う、欲を言えば孤児のガキに「父ちゃんの仇~」とか言われて刺し殺されるエンドくらいして欲しかった。
48話でミソギを済ませた気分か?
そんなんで償える程度の世界ならやっぱり「あの時殺しておけば良かった」って意思(説?)が強化されてしまう、スタッフはそれがお望みか?

ところで見てた最中、どことなく初代デジモンっぽさを感じてたのだけど、初代デジモンスタッフ(西園悟)はゾイドジェネシスのスタッフでもあったらしい。
で、ゾイドワイルドがゾイドジェネシスを含めた前作までのゾイドシリーズを否定した作り(それ自体は構わないのだけど)になってて…ん?あれ?
自分でも混乱してるんだけど、西園を超えようとしつつ西園の後追い・劣化コピーに勤しんでるような歪な感じに。
ワイルドライガーの最終形態もメギドラモン→デュークモンだし(ってこれテイマーズだった)。
う~ん、やっぱり本来やりたかったことがあって、だけど打ち切りで中途半端になってしまったって考えるのが自然のような?
もし続きが作られるようであれば…今作の不満部分を解消する内容をやってくれると有難い。


話は変わってアニメーション・画面作りについて。
ゾイドがCGなのはいつもの通りだけど、今シリーズはパイロットが騎乗してるためゾイド全身を映す時はキャラも画面に入ってしまう。
結果としてゾイド搭乗中はキャラもCGになるのだけど、それで起きる違和感を抑えようとした苦労っぷりが伺える。
要はロングでキャラの表情を見えないようにしたり、ゾイドとキャラの接触箇所を見せないようにしたり、搭乗中キャラのズームアップ&ズームバックはしない。
とはいえ結局やることは格闘戦だし、派手なアクションをさせると「キャラが落ちないのが変」ってなってしまうため、気にならないようにかそもそも一緒の画面に入らないアングル選びが多い。
逆に言えばそれが制限になってて、挑戦するのは良いけどまだ時代が早すぎた予感。
いや凄い頑張ってるんですけどね。
片や音楽は…途中で切れる演出は悪くないハズなのに、多用しすぎて安っぽいモノに。


総評としては、初代ゾイド見よう、ジェネシス見よう(スラゼロとフューザーズは好みが別れる)。
とはいえホビー系としてメーカーから無茶なオーダーされてアニメ制作側としてはこれが精一杯だったのかも知れない。
あそうそう、脚本に「赤尾でこ」がやってる回があります。
好きでも嫌いでもなく、そもそもノーチェックだった脚本家だけどアニコレで評価高くて「お?」と思ってたのだけど、実際担当した回は悪くない。
(ってか経歴wikiってみたら確かにスゲーや。アデューレジェンドのOP今でも歌えるでよ)
というか…あれ?ペンネ・ヨウカン当番回ばっかりやってるんだけど…そういう担当だったのかな?
脚本でいえばジェネシスで浮いてた「ふでやすかずゆき」も関わってるけど随分大人しくなった印象。
ってか1話1話はそんなに悪くないんだ、全体を通すと「あれ?」って感じで(最終回除く)。
お勧めできる作品じゃないけど女の子の活躍だけ見たいのなら赤尾でこ担当回のみ見るのはアリかも知れない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ベーコンが~

てか、アラシ以外はほぼ食べ物の名前がキャラ名なのに最初笑ったw

ベーコンとか…櫻井さんだからちょっと見ておこうって思ったら、すっごくカッコ良くて、なのに死んじゃった時には見るの断念しようと思ってた。
”櫻井”おまかせ録画設定しててずっと録画されてたから最終回までずるずる見た。

死んじゃったって信じられなくて、絶対復活するって最後まで信じてたんだけどな~><

ていうか最終回はおまかせにひっかからなくて別に録画してたんだけど、見てたら台詞は無いのにめっちゃ登場してた~^^

やっぱりちょっとうるっときた~。ベーコン一押しだったので、ラストに出たのは嬉しかったけど切なかった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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