英霊おすすめアニメランキング 15

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの英霊成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の英霊おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.6 1 英霊アニメランキング1位
Fate/stay night[フェイト/ステイナイト][スタジオディーン版](TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (3131)
15726人が棚に入れました
日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、聖杯を巡る戦争に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。魔術を習うもその才能を見いだせず、半人前の魔術師として生きていた主人公・衛宮士郎。彼は偶然にもサーヴァントの一人・セイバーと契約したことから、聖杯戦争に巻き込まれてゆく……。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、下屋則子、伊藤美紀、諏訪部順一、中田譲治、門脇舞以、浅川悠、神奈延年、田中敦子、神谷浩史、小山力也、真殿光昭、中田和宏、西前忠久、水沢史絵、三木眞一郎、関智一
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最初にアニメ化されたセイバールート

セイバールートなわけだが、僕はこれが最も好きである。{netabare}ライダーとしっかり真正面からぶつかって戦ってくれるし、正面からぶつかる戦いが多かったように感じる。セイバーと士郎のキスシーンはなんだかドキドキしてしまった。{/netabare}

最後は{netabare}聖杯を壊して、切ないけれど、お互いの道を進むために別れる。一応、すっきり完結。{/netabare}

OPはタイナカサチでdisillusionときらめく涙は星に。この方の声は心地よい。
EDはあなたがいた森。14話はヒカリ。どちらも樹海が歌う。あなたがいた森が流れつつ、風に揺れるセイバー好きだった。ヒカリが流れた回はアーチャーが{netabare}激闘の末、バーサーカーに負けてしまう。なんとも言えない切なさだった。{/netabare}最終話のみタイナカサチで君との明日。


TYPE-MOONの人気ゲームを原作にしたTVアニメ。大災害で孤児となり、魔術師・衛宮切嗣の養子となった士郎。そして十年後、あらゆる願いを叶えると言われる聖杯を巡る「聖杯戦争」に巻き込まれた士郎は、魔術師として最強の使い魔(サーヴァント)“セイバー”と共に戦いに身を投じることとなる。

1. 始まりの日
海と山に囲まれた冬木市に暮らす高校生の衛宮士郎は、普段と変わらぬ穏やかな生活を送っていた。しかし、そんな日常の裏で、街では頻発するガス漏れ事故や辻斬りめいた強盗殺人事件など暗く奇妙な事件が続いていた。それは、この地を舞台に連綿との間で続いてきた聖杯を巡る戦い「聖杯戦争」の序章だった…。

2. 運命の夜
魔術師の一人である遠坂凛は、使い魔(サーヴァント)“アーチャー”と共に「聖杯戦争」に関わる敵の捜索を始めていた。その中で遭遇した敵のサーヴァント“ランサー”と戦いになる凛。学校の用事で帰りが遅くなっていたためにその戦いを目撃してしまった士郎は、ランサーに襲われ突き殺されてしまうが…。

3. 開幕
美しい少女の姿をしたサーヴァント“セイバー”に命を救われた士郎。そんなセイバーと対峙していたのは、同じ学校に通っている凛だった。驚く士郎だったが、凛から「聖杯戦争」のあらましを聞き、さらに「聖杯戦争」の監査役という神父の言峰綺礼から、戦いへの決断を問われて…。

4. 最強の敵
言峰から「聖杯戦争」について聞かされた士郎は、戦いを決意した。そんな士郎の前に、数日前の夜にすれ違った不思議な少女のイリヤと彼女のサーヴァント“バーサーカー”が立ちはだかる。襲いくるバーサーカーと戦うセイバーだったが、ランサーとの戦いで傷ついていたためにバーサーカーの攻撃の前に圧倒されていき…。

5. 魔術師二人<前編>
セイバーの存在を友人の妹である間桐桜や、担任の藤村大河に知らせるわけにはいかないと、彼女たちの目に触れないようにセイバーを自分の部屋に隠していた士郎。だが、その状況に後ろめたさを感じた士郎は、結局、桜たちにセイバーを紹介してしまう。納得できない大河は、セイバーと道場で立ち合いをすることにして…。

6. 魔術師二人<後編>
「聖杯戦争」を戦っている自覚のない士郎に怒りを感じた凛から襲われた士郎は、その圧倒的な実力差で彼女に追いつめられていた。だが決着が着こうとしたその時、校内に悲鳴が響く。二人が駆けつけた先には、魔力の源である生命力を抜かれた女生徒が倒れていた。すぐに介抱する凛だが、そこへ何者かが攻撃を加えてきて…。

7. 蠢動
士郎と凛は、学校に潜むもう一人のマスターを倒すまで協力関係を結ぶことになった。そんな中、そのマスターのサーヴァント“ライダー”が学校に張った結界はあと二、三日で発動するまでに強まっていた。大惨事を防ぐため、士郎と凛は結界を構成する呪刻を一つずつ探し出し、解除することで発動を遅らせようとするが…。

8. 不協の旋律(おと)
ライダーのマスターは、士郎の友人で桜の兄である慎二だった。そんな慎二からの情報で柳洞寺にさらなるサーヴァントが潜んでいることを知るが、柳洞寺にこちらから攻め込まないとセイバーにいう士郎。だが、そんな士郎に対してセイバーは戦うべきだと対立してしまう。その夜、セイバーは単独で柳洞寺に向かってしまい…。

9. 月下流麗
単独で柳洞寺に向かったセイバーの前に、サーヴァント“アサシン”が立ち塞がった。一方、セイバーたちの戦いの間隙をついて柳洞寺への潜入を試みたライダーは、サーヴァント“キャスター”と対峙していた。剣技を尽くして戦うセイバーとアサシン。だが、このままではアサシンを倒せないと悟ったセイバーは…。

10. 穏やかな幕間
実戦の前に一度でも多くの戦いを経験するため、士郎は学校を休んでセイバーと剣の稽古をすることになった。セイバーに全く歯が立たない士郎だが、果敢に打ち込み続けていた。そんな中、買出しに出かけた士郎は商店街でイリヤに話しかけられる。かつて戦った時とは別人で、兄のように慕ってくるイリヤに士郎は戸惑うが…。

11. 鮮血神殿
戦いに備えて今日もセイバーと剣の稽古、そして凛から魔術を教わっていた士郎。そんなある日、士郎は慎二から「どうしても話したいことがある」と学校に呼び出される。そして、士郎が単身学校に赴くと、慎二は校内に張り巡らせていた結界を発動させ、校内にいる全ての人間もろとも士郎を倒そうとして…。

12. 空を裂く
これ以上慎二に無関係な人たちを傷つけさせるわけにはいかないと、街を捜索していた士郎とセイバー。そして夜の新都にやってきた二人の前にライダーが現れ、セイバーを高層ビルの屋上に誘い込む。そこで天馬とそれを操る宝具を使い、セイバーを圧倒するライダー。その強力な攻撃を防ぎ、勝機を待つセイバーだったが…。

13. 冬の城
ライダーとの戦いで魔力を使い果たしたセイバーは、意識を失ってしまった。このままではセイバーが自分の体を維持することができずに消滅してしまうが、士郎にはそんな彼女へ魔力を供給することができなかった。力なく横たわるセイバーを見て、自分の無力さを思い知り公園で一人悩む士郎の前にイリヤが現れるが…。

14. 理想の果て
イリヤにさらわれた士郎を救出するためにアインツベルン城へ潜入したセイバーたちは、首尾よく士郎と再会した。セイバーたちはそのまま脱出をはかるが、その行動はすべてイリヤによってとらえられていた。立ち塞がるバーサーカーを前にこのままでは全滅は免れないと、凛はアーチャーを足止めに残すことを決断して…。

15. 十二の試練
アーチャーによって、アインツベルグ城から逃れた士郎たち。だが、セイバーの限界を感じた彼らは、森の廃屋に身を隠す。このままではセイバーが消滅し、追撃してくるバーサーカーにも対抗できなくなってしまう。そこで凛は、セイバーに魔力を供給するために士郎の魔術回路を直接セイバーに移植することを提案するが…。

16. 約束された勝利の剣
バーサーカーへの奇襲に成功した凛。しかし、宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」によって倒したはずのバーサーカーが蘇り、凛はその腕にとらえられてしまう。バーサーカーをあと七回殺さねば倒せないという絶望的な状況に、ついにセイバーは聖剣「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を使おうとするが…。

17. 魔女の烙印
士郎たちはバーサーカーとの死闘を乗り越え、しばしの平穏を取り戻した。だが、バーサーカーを失ったイリヤが衛宮家に同居することになり、士郎とセイバーはお互いを意識してぎこちなくなっていた。一方、新都では昏睡事件の被害が拡大し続けていた。その原因が柳洞寺に潜むキャスターだと、イリヤは一同に告げて…。

18. 決戦
聖杯の生贄としてさらわれてしまった桜を救うべく、士郎たちは柳洞寺に向かった。だが、参道の脇に隠された入り口を抜けてキャスターが魔力で作り上げた巨大な神殿を進む士郎たちの前に、竜牙兵やアサシン、そしてマスターである葛木が立ち塞がる。セイバーと士郎がそれぞれ戦う中、凛はついに桜の元へ辿り着くが…。

19. 黄金の王
キャスターは桜を助けるために傷ついた凛を聖杯の生贄にしようとしていた。その一方で葛木に苦戦する士郎。セイバーは何とかアサシンを撃退したが、宝具を封じられていたためにキャスターを倒す術はなかった。その状況に勝利を確信したキャスターは、セイバーに自分のしもべとなれば士郎は助けてもいいと問いかけるが…。

20. 遠い夢跡
突如現れて絶体絶命だった士郎たちを助けた謎の八人目のサーヴァント。その正体は、前回の「聖杯戦争」の時に召喚されてそのまま現世に留まったサーヴァントだった。そして聖杯の力を使えばセイバーもまた二度目の生を受けられると知った士郎は、セイバーにこの世界で自分のために生きて幸せになって欲しいと願うが…。

21. 天地乖離す開闢の星
お互いの存在を認め合ったセイバーと士郎の前に、再びあの黄金サーヴァントが現れた。セイバーを我がものにしようとする黄金サーヴァントに二人は立ち向かうが、その攻撃力の前に圧倒されてしまう。実は一人の英霊では持つことのできない無数の宝具を駆使するその正体は、人類最古の王であるギルガメッシュだったのだ…。

22. 願いの果て
士郎が一人で言峰教会に行ったことを知り、不穏なものを感じたセイバーは急ぎ教会へと駆けつけた。だが、時すでに遅くランサーの槍に貫かれた士郎が瀕死の状態で横たわっていた。士郎の元に駆け寄ろうとするが、眼前にランサーが立ちはだかり斬り合いになるセイバー。そこに言峰が現れ、士郎にあることを問いかけて…。

23. 聖杯
言峰教会から脱出したセイバーと士郎が衛宮邸に戻ると、そこには血だらけで倒れている凛の姿があった。言峰に不意をつかれ、聖杯の器とするイリヤを連れ去られてしまったのだ。災厄の元凶である聖杯を破壊すると誓ったセイバーと士郎は、降霊の地となる柳洞寺に向かい、ギルガメッシュや言峰との最後の戦いに臨む!

24. 全て遠き理想郷
聖杯より溢れ出す呪い「この世全ての悪(アンリ・マユ)」にとらわれ、苦悶する士郎。その頃、セイバーはギルガメッシュに苦戦していた。容赦なく放たれるギルガメッシュの宝具「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」にセイバーが絶体絶命の危機をむかえた時、聖剣の鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」が現れて…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある。」

Fateシリーズはたくさんあるので
どれから観ようか迷いましたが、

とりあえず順番通りに観ることにしました。

2004年発売のゲームが
元となっている作品です。

原作は3つのルートが存在する超大作のようですが、
今回はそのうち「セイバールート」だけをアニメ化したようです。

そのためか、設定がつかみにくいところもあったので、
ネタバレに気を付けながらwikiさんに助けてもらっていました。

全24話です。


● ストーリー
7人の魔術師がマスターとして選ばれ、
それぞれ7人のサーヴァント(英霊)がパートナーとしてつく。

戦いに勝利すると、
どんな願いも叶えてくれるという“聖杯(せいはい)”が手に入る。

魔術師の1人として選ばれたのは、
10年前に起きた大災害の生き残り・衛宮士郎(えみや しろう)。

彼の前に「セイバー」と名乗るサーヴァントが現れる。

聖杯のために無関係な人間が巻き込まれることを嫌った士郎は、
聖杯戦争への参加を決意する。


普通の世界の中にひっそりと潜んでいる魔術師たち。

士郎は魔術師として素人同然のため、
同級生の遠坂凜(とおさか りん)の助言を受けます。

それが観ている私達への状況説明になっていて、いい^^

徐々に明らかになる設定は興味深く、
先の読めない展開にはドキドキしました。


しかしドキドキしたのは設定をつかむまで。

ストーリーは数話で大きな流れを作っている構成なので、
ゆったりとした展開に徐々に飽きも大きくなっていきました^^;

全体を振り返ると悪くないストーリー構成だったと思いますが、

全体的に淡々とストーリーを流していった印象で、
あまり手に汗握るような展開にはならなかったなあ。


設定については説明されなかったところも多々あり。
(凜と桜の関係や、士郎とイリヤの関係など。
 私が聞き逃しているだけかもしれませんが…。)

原作をプレイした後で観たほうが楽しめるのかも?
もしくは、続編で詳しく描かれるのかしら。


● キャラクター
個人的に見せ場を期待していたキャラの出番が
あっさりと終わったのがとても残念!

主人公である士郎やセイバーが目立つのはいいけど、
それ以外のキャラの見せ場にも期待していたのに…。
({netabare} アーチャー {/netabare}とか{netabare} ランサー {/netabare}とか。)

まあ、セイバーたちについても
充分深く語られたわけではないのですが^^;

キャラを深く描くことで作品にも深みが出るはず。
なので、それをしなかった分、ストーリーも淡泊な印象を受けたのかも。


ちなみに、私のお気に入りはセイバーでした^^

剣の腕は強く、凛とした美しい姿には思わず魅入っちゃう♪


● 音楽
OPは前半と後半の2曲、
EDはメインとなるのが1曲、特別EDが2曲でした。

OPよりEDの3曲が印象深いです。

【 ED「あなたがいた森」/ 樹海 】
【 14話ED「ヒカリ」/ 樹海 】
【 最終話ED「君との明日」/ タイナカサチ 】

どれもしっとり心に沁みる曲たちです。

特別なEDも気まぐれではなく、
ちゃんと雰囲気に合った曲が選ばれているのが素晴らしい。

メインEDは神曲で間違いないですが、
残りの2曲も1回しか使われないなんてもったいないほど、いい曲です!


● まとめ
全体を振り返ると悪くないストーリーだったと思います。

もっと話数があれば
深く描けたのかな、ぐらいで。

しかし途中からはドキドキしたり、
続きが気になることもありませんでした。

観て後悔はないけれど、大満足でもない。
それなりには楽しめた、というぐらいでしょうか。

なんだろうな、何があればもっと好きになれたんだろうな。

アツい戦闘?大きな盛り上がり?成長?
見せ方の問題なのか、地味な戦いが多かったもんな…。

ああ士郎達勝ったね、ぐらいで、
個々の戦闘シーンはあまり思い出せません(笑)

人気のシリーズなので
続編に期待してみようと思います。
次はFate/Zeroかな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29
ネタバレ

まがじゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

設定は大事なのだ

アニヲタやゲームヲタ
僕の回りにいるリアルのクレイジーな奴らが
得意気にfateについて語る姿が
なんか鼻につき、イラついたので
見てやろうと思ったんです(生意気にもw)

fate/ステイナイトとは…2006年に放送されたPCゲーム原作のアニメ。あにコレでも上位の作品ですね
聖杯によって選ばれた七人のマスターが、サーヴァントと呼ばれる特殊な使い魔を従い戦い、聖杯を奪い合うバトルロワイヤルなやつですね。聖杯を勝ち取った勝者は願い事がかなえられるとかそんな話

リアルのアニヲタに勧められよくわからないまま
fate/zeroから見ました。今となってはわかりましたが
fate/zeroはfate/stay nightの10年前を描いた作品です
(ゼロは2011年の作品)
しかしゼロ1話で早速睡魔が襲うw
切嗣さんよ あなたたちの昔話 私は知らんのだよ(-`ω-)

サーバントと聞いて真っ先に凸森を思い出すニワカな僕…

でもちょっとずつこの作品に入り込んでいくと
サーバント同志の掛け合いや
とんでもないバトルシーンとか妙な世界観に引き込まれる 
これは面白いんじゃないか? と期待に胸が膨らみます
特にライダーがクール過ぎるwヤバい

でも全くと言って良いほど設定がわからないので
いまいち作品に入り込めてない
そんなこんなゼロをファーストシーズンで一時中断し
ステイナイトを見はじめることにしました

ステイナイトを見初めてすぐ理解しましたが
そもそも見る順番が間違ってますね
主人公の士郎は自ら望んでマスターになったわけではなさそうなので聖杯戦争のルールとか凛ちゃんが教えてくれますね。凛ちゃん親切に説明お疲れ様です(´▽`*)
あっ…イリヤが出てる しかも怖ええ

ステイナイトの魅力は…
まだ8話終わった所なので輪郭すら捉えられていませんが
バトルものにしては敵同士なのに協力関係になったりとか戦略的な要素が多くて楽しめます
ステイナイトもゼロと一緒で全面的にシリアスだと思ってたら全然そんなことないんね ギャグもあるしハーレム臭も感じます。ゲーム原作のアニメですからね

とりあえずステイナイトをまず全部見て
ゼロの世界を堪能しようとおもいます

見終わった後の感想{netabare}
結局何故聖杯戦争が始まったかは解らず(どっかで語られてますかね?)
ゼロ→ステイナイトと見てしまったのでどうしても戦闘シーンは見劣りしてしまいました

士郎について
ヘンテコ眉毛で血と髪の毛の色が一緒じゃないのw
偏った正義感に最初はアレルギーを感じました
背景を知ってくにつれ彼の思いにも少しばかり理解できましたがいくら致命傷を負っても死なないこいつの無双ぶりに呆れてきました。あともっと中二な主人公であれば楽しめたかも

セイバーについて
セイバーの生前の思いに胸が熱くなるものがありましたが
いかんせん表情がクール過ぎるのだよ(´・ω・`)
デレにしてもこの時代の描写なのか少し控えめでイマイチ伝わりにくかったな
ゲーム経験者に聞けばこのストーリーはセイバールートだそうですね
道理でラッキースケベやらデートイベントやらある訳だw

個人的にキャスターのしおらしさに惹かれました
ギルガメさんも安定の「この雑種が!」ですね♪

ゼロから見てしまった事で変な期待を抱いてしまったのかあんまり入り込めませんでした
でも最後に聖杯を壊して生前の自分を認めるセイバーの安堵の思いは伝わりました

最初のシーンはゼロの結末になるんでしょう?まだ見てませんけど♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

91.3 2 英霊アニメランキング2位
Fate/Zero - フェイトゼロ(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (6190)
28468人が棚に入れました
これは始まり「ゼロ」に至る物語――― 奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。 三度(みたび)、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。だがその中でただ独り、己の戦いに意味を見出せない男がいた。彼の名は――言峰綺礼。 運命の導きを解せぬまま、綺礼は迷い、問い続ける。なぜ令呪がこの自分に授けられたのか、と。だが戦いの運命は、やがて綺礼を一人の宿敵と巡り合わせることになる。それが――衛宮切嗣。誰よりも苛烈に、誰よりも容赦なく、奇跡の聖杯を求め欲する男だった。 大人気ゲーム『Fate/stay night』では断片的に語られるのみだった、10年前に起こった「第四次聖杯戦争」の真実。士郎の養父が、凛の父が、そして若き日の言峰綺礼が繰り広げた戦いの真相が、いま明らかになる!

声優・キャラクター
小山力也、川澄綾子、大原さやか、速水奨、関智一、中田譲治、阿部彬名、山崎たくみ、緑川光、浪川大輔、大塚明夫、石田彰、鶴岡聡、新垣樽助、置鮎龍太郎
ネタバレ

ポル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

タイトルなし

『Fate/stay night』を本編とするスピンオフ作品で、本編では10年前のできごととして断片的に語られていた「第四次聖杯戦争」の詳細を、本編の登場人物たちの1世代前の人々を中心に描く前日譚となる。

かなり見ごたえありました。分割2クール。

第4次聖杯戦争各クラスごとの陣営の感想
{netabare}

セイバー陣営
{netabare}
マスター(衛宮 切嗣)
{netabare}
「固有時制御(タイムアルター)」「起源弾」もともとはセイバーの所持品の「全て遠き理想郷(アヴァロン)」持ちと、戦闘力はちょっとしたサーヴァントなのではと思えるほどw銃や爆薬といった近代兵器を駆使し敵マスターを効率よく葬る姿はまさに暗殺者。戦闘シーンはかっこよかったです。

終盤、聖杯の中のアンリマユと対話することになりますが、切嗣の願いはこの聖杯では叶えられないと知ると、即座に2つの令呪を使用してセイバーに聖杯を破壊させたのですが、その余波というか災厄が撒き散らされ大火災に。過去と同様に初恋の女の子を亡くし、実の父を殺し、育ての親を殺し、聖杯戦争で妻を亡くし、やってきたことがすべて無駄な犠牲と悟ってしまって人格が壊れかけ、かわいそうな人でした。生存者のシロウを見つけて救われたというのも納得。娘のイリヤに会えずに終わったのもアインツベルン家に聖杯取得に失敗したので捨てられたんでしょうね。
{/netabare}
切嗣のサポート(久宇 舞弥)
{netabare}
戦闘のパートナー+愛人だったんでしょうか?アイリという妻がいながらw
ほとんどセイバーを使わずにマヤさんと戦ってましたね。切嗣のサーヴァントポジションはこの人に取られてましたセイバーさん(´;ω;`)
{/netabare}
囮りマスター(アイリスフィール・フォン・アインツベルン)
{netabare}
アイリさん可愛かったですね。1児の母とは思えない。セイバーをないがしろにする切嗣のフォロー担当でした。2度も言峰綺礼に殺されるとは・・
{/netabare}
セイバー(古代ブリタニアの王アルトリア・ペンドラゴン)
宝具:「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」
   「風王結界(インビジブル・エア)」
{netabare}
最強クラスの強さがありながら切嗣にほとんど使われることなく無視され続け、ライダーやアーチャーに問答でいじめられ、キャスターにはストーキングされ、セイバーさん(´;ω;`)
{/netabare}
{/netabare}
アーチャー陣営
{netabare}
マスター(遠坂 時臣)
{netabare}
魔術師としての戦闘力は間桐 雁夜を炎の魔術で軽く一蹴してるところからかなりのものと思うのですが、ギルガメッシュには嫌われ、最後には言峰綺礼に刺殺されいいところなかったですね。それでも凛にとってはいい父でした。
{/netabare}
アーチャー(ギルガメッシュ)
宝具:「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
   「乖離剣エア」
   「天の鎖(エルキドゥ)」
{netabare}
セイバーをも超える最強のサーヴァントですがどーもギャグ担当にしか見えなかったw個人的に。
キャスター戦のとき、セイバーとランサーとライダーが真面目に戦闘中、見物に来てたと思ったら、バーサーカーと空中で遊んでるしw
ライダーの呼びかけでの聖杯問答ではゲートオブバビロンから酒出てくるしwドラえもんみたいなやつだなと思ったしw
誘いウケの王w言峰綺礼を口説く姿は面白かったです。ようこそ愉悦の世界へ。言峰綺礼「愉悦部に入りたいです!(`・ω・´)キリ」
{/netabare}
{/netabare}
アサシン陣営
{netabare}
マスター(言峰 綺礼)
{netabare}
誘いウケの王に誘われた部員wギルガメッシュに口説かれなかったら善人ぶって神父をやってたんだろうか?愉悦を覚えてしまったあとは、葬式のとき凛に父を殺した武器をプレゼントしてほくそ笑むとかゲスに成り果てましたな。ギルガメッシュ「愉悦部初級から上級へ昇格とする、ワインでかんぱ~い」ギル(^∀^)ノ☆カチン☆ヽ(^∀^)言峰
{/netabare}
アサシン(ハサン・サッバーハ)
宝具:「妄想幻像(ザバーニーヤ)」
{netabare}
100人の実態を持った英霊とか反則級だとは思いましたが、最後まで言峰綺礼の道具として使い捨てられ不遇な扱いでしたね。
ライダーの宝具の王の軍勢を見たときの諦めた無抵抗な描写がなんともかわいそうでした。
{/netabare}
{/netabare}
ライダー陣営
{netabare}
マスター(ウェイバー・ベルベット)
{netabare}
ケイネス先生に怯えたり、戦闘のたびにびびり、気絶したり情けない感じでしたが、精神的に徐々に成長、イスカンダル色に徐々に染まっていくウェイバーちゃんは可愛いかったですね。
{/netabare}
ライダー(征服王イスカンダル)
宝具:「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」
   「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」
{netabare}
初登場時、ただのムサいマッチョおっさんと思ってましたが、破格の宝具を持っており、豪胆さと男っぷり、かっこいいです。聖杯問答を呼びかけたり、敵サーヴァントを部下にしたいなど交渉したりといいおっさんでした。
ギルガメッシュに負けますが相性の問題だと思います。ほかのサーヴァントには負けないと思いますし、イスカンダルファン倶楽部に入りたいくらい好きなキャラでした。
{/netabare}
{/netabare}
ランサー陣営
{netabare}
マスター(ケイネス・エルメロイ・アーチボルト)
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魔力の込められた水銀を変幻自在の武器として扱う「月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)」で戦う。魔術師としての戦闘力は全マスターの中で1番強そうに見えるのだが切嗣の「起源弾」によってあっさりと負けてしまい衛宮切嗣を引き立てるだけの存在となってしまっている。
ウェイバーに先生としての立場でプレッシャーをかけたり、ディルムッドに寝取られるのではと嫉妬し、妻には令呪を脅し取られ、教会の監察官から令呪を貰い受けるとほかのマスターに入手させないために監察官殺害と、色々やってくれてびっくりする。
最後は切嗣の罠にハマリ、アーチボルト家の滅亡という凄惨な結末。かわいそうでした。
{/netabare}

サポート役(ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ)
{netabare}
気高くわがままな面が目立つが、冷めた性格でケイネスのことも相手にしていない。わざとランサーのチャームにかかることで彼に恋し、ランサーのマスターとなって忠誠を得るべく、戦闘不能に陥ったケイネスから令呪を脅しとり、聖杯によるケイネスの治療を方便にランサーにマスター権の委譲を納得させたりと酷い女という印象。
右手を切り落とされた際にも、3つの令呪全てを費やしてでも「ランサーに愛させる」命令を出来ない絶望の方が、右手を失った痛みや出血よりも上回っていたというなんとも罪な女だなと思いました。
{/netabare}
ランサー(ディルムッド・オディナ)
宝具:「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」
   「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」
{netabare}
ケイネス先生に騎士道の戦いを邪魔され、あげくにはソラウに執着(恋という名のストーキング行為)され、切嗣の罠にハマリ令呪によって自害させられと(´・ω・)カワイソス
マスターが他の人だったらまだ変わってたのかもしれませんね。
{/netabare}

{/netabare}
バーサーカー陣営
{netabare}
マスター(間桐 雁夜)
{netabare}
遠坂 葵(遠坂時臣の妻)に恋する間桐臓硯の次男。桜を助けることが目的で聖杯戦争に参加。
綺礼の「愉悦組活動」によって時臣殺害の犯人に仕立て上げられ、葵に痛罵されて錯乱し、葵の首を絞めてしまった。その後は完全に綺礼の手駒となり、彼に教唆されバーサーカーをセイバーにけしかけ、暴走するバーサーカーとセイバーの対戦で魔力を失って力尽き、最後の執念で間桐家の桜の下まで辿り着くが、桜を救出して葵と凛のもとに迎えられる幻想を抱きながら横死した。
彼の遺体は桜の目の前で蟲に貪り喰われるが、桜の眼には「臓硯に逆らった馬鹿な人」の末路にしか映らなかった。なんとも悲惨(´・ω・)カワイソス
{/netabare}
バーサーカー(円卓の騎士サー・ランスロット)
宝具:「無窮の武練」
   「己が栄光のためでなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)」
   「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)」
{netabare}
宝具をただ投げつける最強の英霊ギルガメッシュには武器を奪って投げつけることで善戦し、キャスター戦では自衛隊の戦闘機を乗っ取って華麗な空中戦をみせるなど、マスターに恵まれていれば一番強かったサーヴァントではないだろうか?戦闘シーンはどれもかっこよく見ごたえありました。
マスターの魔力供給を食い潰して自滅というあっけない幕切れ。
消滅の間際、生前セイバーの手によって裁かれることを望んでいた本心を告げたが、それが皮肉にもセイバーにとっての呪いとなってしまう。
セイバーさん「やはり私が王にならなければこんなことにはならなかったはず。」思い込みがさらに強くなってしまった頑固な王(娘)の誕生である。

バーサーカーの戦闘シーンはすごかった。
{/netabare}
{/netabare}
キャスター陣営
{netabare}
マスター(雨生 龍之介)
{netabare}
美を追求して殺人を繰り返すひどいやつ。キャスターを殺人の師と仰ぎ意気投合する。口癖「COOL」最後まで気持ち悪いやつだった。

{/netabare}
キャスター(英仏百年戦争のフランス軍の元帥、ジル・ド・レェ)
宝具:「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」
{netabare}
執拗にセイバーをジャンヌ・ダルクだと思い込みストーキング行為を繰り返す。まさかラスボス級の化物とかして暴れるとはびっくりです。
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

cabinmild さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バトルロワイヤル群像劇、「聖杯」に一縷の望みをかけて

群像劇形式のバトルロワイヤルもの。本作単体で楽しめる作品です。
「なんでも願いを叶えてくれる聖杯が自動的に魔術師の中から7人の候補者を指名するが、実際に手にできるのは1人だけ。聖杯をつかむためには、それぞれの候補者は武力としてサーヴァントと呼ばれる使い魔を召喚し、他の候補者を皆殺しにしなければならない。」
様々な思惑の交錯する中で必死の決意で運命に立ち向かう登場人物たちを、映画クオリティとも評される卓越した作画による戦闘シーンと、息をつかせぬ緊迫した展開で描きます。

メインの主人公は「衛宮切嗣」という男。 {netabare} どんな非情な手段も厭わない殺し屋ですが、なんとその願いは「争いをなくし、世界を平和にすること」。無論それが現実には叶わないと彼は知っており、苦悩の末自身に課したルールが「全て命は等価値であり、数によってのみ判断する」こと。十のためなら一を殺す、それがたとえどんなに愛する一であっても。しかし、それを実行するたびに行動と心が乖離していき、壊れる寸前まで追い詰められます。
そんなとき、彼に聖杯戦争への参加の声がかかります。 {/netabare}
夢物語じみた自身の理想を実現する唯一の手段「聖杯」に一縷の望みをかけて、悲壮な戦いの幕が開けます。

Fateシリーズはいっぱいありすぎてよくわからないとの声はよく聞かれるので、簡単な解説をば。
始まりは衛宮士郎を主人公としたPCノベルゲーム「Fate/stay night」。ゲーム内にはヒロインごとに3つのルートが存在します。それらをアニメ化したものがそれぞれ、無印、「Unlimited Blade Works(UBW)」、「Heaven’s Feel(HF)」です。無印がメインルートとされ、これを指す場合は単に「stay night(SN)」とも。ただし、stay nightという言葉はどのルートでも頭につくので、各ルートのヒロインの名前をとって、セイバールート、凛ルート、桜ルートという呼び方をされることもあります。
「Fate/Zero」は、このゲーム内ストーリーの10年前に起こった出来事、つまり前日譚をアニメ化したもの。衛宮士郎の義父である衛宮切嗣がメインの主人公となります。
よって、先の3作と違い、ゲーム内ストーリーをそのままアニメ化したものではありません。「こういうことがあったんだよね」という設定自体は存在したものの、それを新たに脚本に起こして制作された作品です。

比較でいえばstay nightシリーズがあくまで主人公目線で描かれるのに対し、本作は群像劇形式。少年・少女が中心である前者に対し、本作は大人たちの繰り広げる物語。毛色の違いはわりとハッキリしており、好みは別れるかもしれません。個人的には、stay nightでは主人公の青臭さに共感できない部分もあり、本作のほうが好みでした。主人公目線の物語では、一度共感できなくなると苦しいものがありますが、本作は群像劇形式ゆえ、切嗣以外のキャラクターに共感を覚えて入り込むことも可能かと思われます。

さて、唯一気がかりなのは、本作のキーワード「聖杯戦争」の仕組みが複雑、この世界の魔術師の常識に今イチついていけない、本作に登場する様々な専門用語が気になって仕方ない、というところだと思います。本稿の最後に、私なりにかみ砕いた解説を載せておきます。面白い作品ですので、視聴の手助けになれば幸いです。

総括。群像劇形式の作品は古いものに名作が多い気がしますが、今の感覚で見ると冗長に感じたり、映像のクオリティに不満を覚えることもしばしば。一方本作では、スリリングなテンポの良い展開で迫力ある戦闘シーンが見られます。他作品で言えば「バジリスク~甲賀忍法帖」が近いです。
「キャラクターが魅力的で、インパクトのあるバトルものが見たい!」そんな方にオススメの一作です。


※「聖杯戦争」とは
気を付けてはいますが、一部ネタバレともとれる箇所がありますので、「世界観の理解で頭を使わず、本筋に集中するためある程度の設定は頭に入れておきたい」という方はご覧ください。(わかりやすくするために難解すぎる専門知識なものは一部呼称を変更・省略してあります)
{netabare}
世界の真理(アカシックレコード/根源)を見るために、数多の魔術師が世間の裏側で独自の研究を続けている世界。
西暦1800年頃、魔術の大家であるアインツベルン家・遠坂家・間桐家の3家は、ある方法を思いつく(これが「始まりの御三家」)。その手順とは、
・まず、神話・伝説に登場する「聖杯」を現世に召喚する。
・続いてその聖杯の力で、巨大な魂を持つ7騎の「英雄の霊(英霊/サーヴァント)」を順次召喚。
・召喚したサーヴァントを殺すと再びあの世に戻ろうとするが、聖杯の力で呼び出されたので、必ず聖杯を通ろうとする。
・その際、殺したサーヴァントの魂は聖杯に留める
・7騎全員殺し終えると、聖杯にサーヴァントの巨大な魂が集中するため、その際に世界に「孔(穴)」が開く。
・その穴から真理を観測する(根源に至る)
というもの。
もちろんサーヴァントに「この世で殺すのが目的なんですけど、降りてきてもらえませんか?」と言っても聞いてくれるわけがないので、「聖杯は万能の願望機で、殺し合いの末手に入れられれば、願いを何でも叶えてくれるんだぜ!」という表向きの建前も用意。後にこの建前が独り歩きし、御三家以外の人間に伝わっていくことになります。
そして3家は共同研究の末、ついに聖杯を召喚するシステム(儀式)を完成させました。このシステムを作動させるためには、魔力の漲る”しかるべき土地”で、聖杯が顕現するための”しかるべき依代”を用意しなければなりません。これが舞台となる日本の冬木市であり、依代のほうは担当のアインツベルン家が用意。ちなみに、このとき冬木市にある円蔵山という山の中に土地の魔力をイイ感じに整えるための魔法陣を敷きましたが、これを「大聖杯」、依代を「小聖杯」と呼んで区別します。
「準備できた! よっしゃ聖杯召喚するぞ!!」
ところが、いざシステムを作動させてみると、聖杯を手にできるものは1人しかいないことが発覚。そこで3家の間で争いが勃発。これが「第一次聖杯戦争」。予想外の事態が連発で、3家で殺し合っている最中、召喚したサーヴァントも暴走しだしたりと散々なことに。結局システムが勝手にシャットダウンしてしまい、聖杯の召喚は失敗に終わります。
一度聖杯を召喚するシステムを作動させると、土地の魔力を大量に使ってしまうため、次の起動はまた土地に魔力が満ちるまで待たなければなりません。その間なんと60年。たいぶ間が空いてしまったので、仕方なく3家は「次は誰かがきちんと聖杯を手にできるようにしようぜ」と協議し、戦争のルール作りが行なわれます。結果採用されたのが、“マスターとして一人一騎のサーヴァントを召喚、自分の使い魔にし、戦わせて勝者を決めよう”という案。
「元々召喚して殺すのが目的なんだから、一石二鳥だよね!」
「これなら戦闘に不向きな魔術師にも公平だよね!」
ただし、中には生意気なサーヴァントもいるし、一次のときの反省もあって、サーヴァントに3回強制的に命令できる「令呪」という仕組みも実装。
そして1860年、満を持して迎えた第二次聖杯戦争。システムの起動はたいへんなので、このときには外部の魔術師も招集。ところが悲劇は繰り返す。凄絶な戦いの末、結局勝者が決まることなく全員死んでしまい、またもや失敗。
「まだルール整理いるな」ということで、レフェリーを導入する案を採用。これ以降「聖堂教会」という組織からレフェリーが派遣される制度を導入。
1930年頃、第3次聖杯戦争。しかし時は第二次世界大戦前夜。このころには既に「なんでも願いを叶えてくれる聖杯を取り合うゲームを日本でやってるらしいぜ」という表向きの建前は関係者内に広まっており、噂を聞きつけた大日本帝国軍やナチスドイツ軍の介入もあって、混乱の様相に。なおこの際、何が何でも勝ちたかったアインツベルン家が、およそ英霊などではない「悪いもの」を召喚。この影響でシステムにバグが発生し、本来ただのシステムに過ぎなかった聖杯は「邪悪な意思」を持つことに。そんなこんなで聖杯戦争中に依代(小聖杯)が破壊されるというアクシデントも起き、失敗。
1994年、これがやっと迎える「Fate/Zero」の舞台、「第4次聖杯戦争」。
無論、御三家とレフェリー以外は本来の聖杯召喚の理由を知りません。ただし御三家含め、誰も3次の際に聖杯にバグが生じてしまっていることは知らない模様。悲劇を迎えるしかない空虚で凄惨な戦いが幕を開けます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「Zero」1st シーズン忘れないようにしないと(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

■Fate/Zeroと出逢った日の日記((φ(-ω-)カキカキ
前評判の高かったZeroの第1話、しっかり観ましたよ♪しかも2回も・・・1回目は寝落ちしちゃって・・・
m(o・ω・o)mごめんちゃいw
1時間じっくりたっぷり聖杯戦争の事やマスターの紹介と英霊召喚まで細かく説明してくれました♪
1話を1時間使って放送した事は大正解だったと思いますが、原作未読でしかも1期「Fate/stay night」を未視聴だとちょっと理解するのは難しいと思うのでまずは予習してからの視聴をお薦めしますよ!
個人的には第三次聖杯戦争で聖杯が汚染された辺りの説明も入れて欲しかったなぁって思います。
 
ともあれ、1期とは全くの別物といえるくらいクオリティの高い作画には驚かされました♪
作画が良くなったので間桐家の蟲を使った魔術の鍛錬の描写なんてリアルすぎて気持ち悪すぎですw
それと今回は殆どのマスターが成人の為、落ち着いた雰囲気が漂っていて、それぞれ胸に秘める何かを持っていそうな表情が印象的でした!
ライダーとバーサーカーイメージが逆転してしまいましたけど、かっこ良いバーサーカーに期待したいですね♪
 
とは言ってもまだプロローグの段階ですので戦闘シーンはお預けでしたけど、これから本格的にFate/Zeroの世界観に浸らせてもらって楽しませてくれることを期待してます♪
 
 
■分割するのは良いけれど・・・ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
とんでもなく中途半端な所で分割しちゃいましたねw
あの終わり方は1週間後のお楽しみって感じのノリですよ・・・それなのに4月までお預けって(^_^;)
なので、今ここで「Fate/Zero」の作品全体の評価するのは時期尚早って感じですね♪
とりあえず、ここまで観て思った事を忘れないように記しておこうと思います(^▽^)/


■「Fate」の世界についてφ( ̄∇ ̄o)
一つの聖杯を追い求める「Fate」の設定はけっして真新しいものではない気がしました♪
「聖杯伝説」の影響を多大に受けた作品でもあるんですよね(^▽^)/
そもそも、「聖杯伝説」自体も謎が多い中世西ヨーロッパの伝説らしいのですけど、聖杯はイエスキリストの最後の晩餐で使われた杯とも、処刑された際の血を受け止めた杯とも言われていて、様々な奇跡を起こす神聖な物とされているのです(゚0゚*)ホ--ッッ!!!
古くはアーサー王伝説から最近ではインディージョーンズ最後の聖戦まで数々の伝説の題材になってきたんですね♪
「Fate」もそれらの作品に影響を受けているのですけど、影響範囲はあくまでも大まかな設定までで、中身はかなり自由な発想で作り上げている印象でした(ヽ'ω`)
それは「stay night」と「Zero」ではセイバー以外のキャラがシャッフルされているのと、英霊の名前は同じでもモチーフとなる人物がアサシン以外変更しているところからも分かりますし、「聖杯伝説」自体は中世ですけど、アーチャーの真名「ギルガメッシュ」やライダーの真名「イスカンダル」は紀元前、ランサーの真名「ディルムッド・オディナ」は古代、というように聖杯が登場する前の英霊達も「聖杯伝説」を模しているこの世界観に登場してきているのです(#^^#)

そんな自由な作風に唯一関係性を持たせた設定が、セイバーの真名「アーサー王」とバーサーカーの真名「ランスロット」なんです!
アーサー王伝説で「王」と「騎士」という関係なんですけど、円卓の騎士って呼ばれる位の盟友だったみたいですね♪
「円卓の騎士」って国際会議とかで使われる円形の机で、「上座下座」がないのが特徴なんですよ☆ミ
1期までの内容までは、セイバーとバーサーカーの絡みは殆ど無かったでしたね(ノ´∀`*)
2期ではそんな設定を生かしたストーリーが楽しめれたりするのかなぁって期待したいところですね♪

「聖杯伝説」に囚われない自由な発想と、「現代伝奇物」という現代社会を舞台にしつつ現実とは異なった世界を描く奈須きのこさんの世界観と、自身の悩みから立ち直るきっかけとなったという虚淵玄さん執筆の本作品がどんな結末を用意しているのか
楽しみですね♪


■キャラについて・・・φ(*´∀`*)
「stay night」では高校生が舞台の中心でしたけど、「Zero」ではマスター達の年齢が大幅にアップしているので、聖杯戦争に挑む覚悟が違って見えまた♪
「stay night」とは違って群像劇の要素を取り入れつつ、戦略的に聖杯戦争を描いているので展開は遅めですけどそのぶんストーリーに厚みを持たせられている印象をうけました♪
ただ、前作「stay night」以上に英霊達が自己主張しているのですけど、キャラ設定にテコ入れしていないセイバーの印象だけがちょっと薄いかなぁって感じたりもしちゃいました(^_^;)

もう一つ言葉の使い方にも注目ですね♪
アーチャーやライダーは古の英雄らしく、日常使わないような言葉を使ってきます♪

例えば・・・「愉悦」「埒外」「脚絆」「矮躯」「芥子粒」「受肉」思いついただけでもこれだけありますw

このような言葉をすべてのキャラで使用しているのであれば、それはただの「衒学的表現」といって知識のひけらかしでしかなくなってしまうのです♪
「Zero」のようにキャラによって単語を使い分けているので、キャラが生きてきた時代背景や人格を演出する方法としてはとっても有効的だと思います♪
ただ、視聴者の中には晦渋な文章と思ってしまう人も多いのではないでしょうか!
「晦渋な文章」とは、言葉や文章がむずかしくて、意味や論旨がわかりにくいって事で、視聴者が聴いてすぐに理解できる人ばかりではないので、雰囲気だけかっこいいだけで物語の内容が伝わりにくいものになってしまうと思うのです♪
「Zero」もちょっとだけ使いっぱなしの投げっぱなしって印象を受けました!

今回わざと「衒学的表現」「晦渋な文章」って言葉を使って表現しましたけど、説明しながら使うとだいぶ受ける印象は違ってくるのんじゃないかなって思います(b´∀`)ネッ!
もちろん物語のリズムや雰囲気を壊さないようにさりげなく使わないといけないので難しいところではないかと思うのですけどそういった心遣いが欲しかったなぁって個人的には思いました♪


■まとめ
聖杯戦争という戦いの中に見る、それぞれの想いと思惑が今後どう転んでいくのか楽しみですね♪
もちろんバトルシーンもCGやエフェクトを駆使した迫力あるシーンが見れましたし、後半はもっとバトルシーンが増えるんじゃないかなぁって期待もしてます!
とにかく2012年4月までながーいインターバルとなりますけど、第四次聖杯戦争の結末までの軌跡をしっかり見せて頂きたいと思ってます☆(ゝω・)v


■MUSIC♫
OP曲『oath sign』
 【歌】LiSA
 アニメ「Angel Beats!」の劇中歌を歌っていたLiSAの1stシングルです♪
 タイアップ曲らしくFate/Zeroの世界観を表現したキャッチーなメロディーとなってますね!
 力強さと艶っぽさを持ち合わせたLiSAさんの歌声がまた聴けて良かったです♫

ED曲『MEMORIA』
 【歌】藍井エイル
 デビュー曲でありながらオリコンでTOP10入り! ""ハ(^▽^*) パチパチ♪
 高音声域がとっても伸びやかで透明感のある歌声がとっても素敵ですね♪
 今後の彼女の活躍に期待が持てますね(#^^#)


2011.10.03・第一の手記
2012.01.07・第二の手記(追記:■分割するのは良いけれど、■「Fate」の世界について、■キャラについて、■まとめ)
2012.01.14・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 93

91.4 3 英霊アニメランキング3位
Fate/Zero 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★★ 4.3 (3233)
17743人が棚に入れました
これは始まり「ゼロ」に至る物語――― 奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。三度(みたび)、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。Fate/Zero 第一期で語りきれなかった残りすべてが、今ここで明らかになる。

声優・キャラクター
小山力也、川澄綾子、大原さやか、速水奨、関智一、中田譲治、阿部彬名、山崎たくみ、緑川光、浪川大輔、大塚明夫、石田彰、鶴岡聡、新垣樽助、置鮎龍太郎
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

王様と私

お休みはさむだけだってCG、画はすげえのな。
綺麗なのはわかるが、お金がかかってるだけで、動画、作画は相変わらず、光と色でうまいことごまかしてはいるが。
アニメ製作じゃなくて、なんかCG屋さんて感じなんだよな。ハリウッド映画の真似事はうまい。アニメーションとしては・・・大塚さんつながりで言うなら『まだ、未熟!!』
ゴンゾ臭がするというか・・。

{netabare}
ライダー戦で力尽きたのか、なんだこの締め方は・・・
船の話、人類補完計画もどき、エクスカリバーまでで気になったが、やっぱり、というか・・カタストロフィを描くにはまったくの力不足?金不足?尺不足?
序盤(1シーズン)はしっかりデキてたのに、終盤で構成完全に失敗してるよね。視聴者へ期待の煽り、主役の絶望感、廃人になる過程が伝わらない。結局綺礼さんの話になったし。


そもそもSN(初代)を知らない人には、いったい何が起こったのか、誰の話なのかわかりづらすぎ。
個人的にはそれ以前、キリツグさんのおかげで腰砕け。
セイバーはもっとアクションしながらボコボコにされるべきだった気もする。
マスター同士の最終決戦がなんともかっこ悪い。マトリックスもどき。かをるネタ臭。
そんなことよりも説明セリフが多すぎ。
開戦するまでの流れも大事だと思うんだが・・なんとなく、いつの間にか、はじめたよね。
セイバーのバーサーカー戦、アーチャー戦もびみょ。
主人公コンビはどのバトルがメインディッシュなんだと。

山場が完全にライダーVSアーチャーになっちゃってる。
これ作ってるほうも心折れてるだろw。
幼女の話で1話つかうんじゃなかった?いやいやあれはいいところで1stシーズン止めるための尺合わせかと。
過去話とか中途半端な心理描写などなど削るれるところがいっぱいあった。
製品版で終盤修正入れられるからいいか・・なのかな。

23話だかのライダー回だけは凄くいいんすけどね。
もうあれだけ別作品です。臭いしベタだけどそれがいいし、それでいい。
ギル様まで別キャラ化して何故かかっこいいw勝負とかよりも3人のやり取りがいいんす。あそこで満足しました。私もいっしょにオケアノスにたどり着いちゃった。たぶんスタッフもw最終回2回とどっちやりたいっていったら明らかにこっちだろう。
なんとしてでもライダー組は超絶かっこよく描きたいってのがヒシヒシと・・w


こんな駆け足、中途半端なら、エピローグでスタッフロール終わったらセイバーさん降臨とかあのセリフで締めてあげてもよかったんじゃね・・。
なんかキリツグがある意味救済されてるっていいたいのはわかったから、セイバーさん、リベンジはこれからすんだよって救ってあげようよ。

いいとこなしだったんだから名言いただきました!胸アツ!!ってして・・原作ゲームやらせよう。18禁だけど。オトナの汚い考えかしら。
製作会社が違うから繋げるのはまずいとか・・。
それともSNをアニメでもっかいやるんけ?



作品全体としての感想、前期でキャラ紹介が終わり、基本3人の王とそのマスターのお話に。


征服王イスカンダル&ウェイバー

キャラが明らかに愛されてる。セリフや書き込みもコイツら設定がいっぱいあるんだろうな・・ってのが伺える。
ウェイバー視点でよかったんじゃねえの?ってくらい最初から最後まで完全に作品をもっていってしまった。
そのお声からジャンレノ→ドラえもん→ウェイバー君はのび太という図式が勝手に出来上がってしまった。ジャイアンもコイツなのか?まぁ真のジャイアニストは赤さんだけどさ。
スネオはモノホンがいる。

龍之介コンビもかなりいいセンいってたが・・あいつら好きっだった。
こちらはもう・・
その分かりやすいキャラ、突出した魅力から物語としてはとんでもない癌であり、作品、コンテンツとしては最大の武器。
最後でウェイバーが臣下になってしまったのが是か非かってとこだが、征服王が彼を生存させるための策略だったんだろうから、オッサンに口説き落とされちゃって涙する、そんな情けないヒーローがいたっていいじゃないかとも思う。朋友にはかわらないのだから。
なぜ主人公にしなかったのか・・。SNと同じ話になるってことなのか?別によくね。エロなしSNでいいじゃん。
聖杯の行方、戦争の顛末は、エピローグってことで。


英雄王ギルガメッシュ&言峰 綺礼

ギル様、SNキャラなのでイジりようがない・・
ドルアーガの鎧、FFからもらった能力。
はいいが相変わらずダサい。小物臭・・。
逆手にとって終始ネタキャラとして扱われてますが。
でもなぜかライダー戦だけは漢らしい別キャラにw
厨二キャラ、伝承のギルと違うのは受肉で頭狂ったって設定じゃなかったっけ。

綺礼さんは、かなり良かったんですが戦闘シーンがやはり・・。
某各ゲーヒロインに『あなたにはクンフーが足らない』って言われるレベル。
んで心理描写。愉悦はいいけどあんなに邪悪に笑うのとか、最後までとっておくべきだったと思うの。
ちょっと戸惑いがはいった、笑いのままずっといけばよかったのに。
なんでおじさんの話の前あたりであんなに笑わせちゃったのかなぁ・・。声優さんの演技では笑ってないのにさ。
でもウェイバー抜きならコイツが主人公のほうが面白いよ・・
切嗣にムカつくのわかるし、なんなら聖杯なんかどうでもいいってスタンスも素敵。
悪役誕生の物語として、
スターウォーズでもよかったじゃないかしら。


騎士王アーサー&衛宮切嗣

セイバーさんは前日譚なのでデカイ変化は付けられないから仕方ない。
メンタルはランスさんにボコボコに、肉体はギル様にギリギリまでリョウジョクされるのかと期待してたのに、両方あんまだったな・・。

切嗣さんが大問題、弟子っぽい人がラマンだったりw
序盤はかっこいいwwだったのに・・。

発覚する聖杯への願い、『世界から争いをなくす』って・・・なにそれ?厨二コジらしたの?あんたアラサーだろwどんだけアホなんだよ。そんなのはTBS日曜夕方枠に任せとけ!
全人類をハッピーな麻薬漬けにでもする気ですか?心が満たされたらパシャパシャさせるとか。だったらいいんだけど。
てっきり悪意で満たされてる聖杯の破壊とかそういうのだと思ってた。

嫁まで巻き込んだ綺礼を釣るための虚言で『うっそんww聖杯破壊が最初から狙いでしたw』ってのを期待してた・・。そこまでの鬼畜であってほしかった。
セイバーさんのSAN値もゼロにしようや・・。

せめて『世界征服』とか『どの政府にも属さない独立した組織の設立』『審判者(巨神兵)作成』とかw。

もう、神父さんと一緒に絶望しちゃったよ・・。なんだこのクソメインストーリーってw
神父さんもけっこうな厨二だけど、自分で言ってるし、異常者ってことなんだと納得できる。
切嗣さんはもうブッチギリでヤバいやつ。
あそこに至る過程をあんなに尺使って語られても理解不能。
で本心は嫁と娘ラヴ?wwだめじゃん・・。

オヤジ主人公の願いが本当にこんなことだったってのがある意味山場だわ。
このお話はSNの頃から設定があったのだろか?
すごい胸糞わるいw。

逆に明らかに観る側が神父さんに感情移入できるようにしてあるような・・どっかの誰かさんに盛大にバカにされてるでしょこれ。綺礼のために存在するキャラにされてる。

SNの『正義の味方になりたかった』って言葉から製作者がなぜこんな願いが思いつくのよ。
必殺仕事人でも十分正義の味方だと思うが・・。

残飯にキャビアかけても残飯という至言があるが、厨二にハードボイルドまぜても厨二、じゃすまなくて、それ以下の何かになったみたいな気分。

綺礼がんばれ!!って気持ちにさせるための原作のイヤラシイ演出かもしれないけどね。
他人のフンドシで相撲を取ることへの遠慮なのか、相手を立ててなおかつ自分のメッセージを突っ込みたかったのか。
なんかアホなこと描いてるけど真面目な人なのかなって・・・。

蛇足だけどガンマニア・・なのかしら。チョイスがマニアック。
バイクなんかも原作か型月の人が好きなんだろうか・・
ZZRとかじゃないってのが・・、ビジュアルなのか。
確かにマキシマムパワーだけならVMAX。
チョチョイで150psは余裕で超えてくれる平行モノだなきっと。
だから排気音直してね・・。












覚え書
___________________________

ギル様の御座船のダサさはどうにかならんのかね・・。
リグ・ヴェーダのあれってラピュタじゃないのw冗談はおいといて、むこうじゃ飛行機のこと今でもいうらしいけど・・普通に飛行機(英語)っていってたなw
なんでもいいけどせっかくの見せ場なのにデザインがダサいのといつまでも座ってるのがシュールすぎて笑えた。

VMAXきた!!かっこいいねぇ・・ほしいねぇ・・・・
変形なんかさせないでいいよ・・ノーマルで三国無双ゴッコしてほしいなぁ・・。
てかさ!!!音違うだろ?ハーレーのあててないか?
DOHC、V4であんな音にならん。回ると高い音になっぞ!なおしとけ。

キリツグの願いを知ったら一気に萎えたwがんばれ神父さんwてか神父さんの扱い方がなんかヘタクソじゃない?笑ったらそこでお話がおわる気がするんだけど。最終決戦までは露骨に笑わせるべきではない。

ギル様狂言回しのくせにダサいが、23にしてやっと見せ場が・・ダッサイよろい着るのここからでよかったな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

今のところ1番好きな作品です♪(あにこれ登録約1年)

2期まとめての感想になります。

とても好きな作品なので、
想いが溢れて感想が長くなっておりますm(o・ω・o)mゴメンナサイ。

【好きな陣営】

{netabare}ライダー陣営とキャスター陣営。
(次点で綺礼・アーチャー陣営)

やっぱり仲の良い陣営は良いですね(ღˇ◡ˇ))
殺伐としたシリアスストーリーの中、
貴重な癒しだった陣営です。

この2陣営はベクトルが全く違いますが、
どちらも見ていて微笑ましかったです*⑅〃*❛ᴗ❛ *♪{/netabare}

【好きなキャラクター】

{netabare}●ウェイバー君
…シリアスなストーリーの中、キャンキャン騒ぐ姿に癒されました。
 女の子少ないし、ある意味ヒロインポジションでしたね(笑)

 ライダーとの出会いを通して成長していく姿が微笑ましかったです。
 「貴方こそ僕の王だ」には感動しました[っ_・o]

●ライダー
…『然り! 然り! 然り!』
 王とはこうあるべきだ論に感服いたしました。

 とてもかっこいいキャラだと思います!
 ああ、こんな王ならついていきたいと思うのも分かる気がしました。

●雨生龍之介
…ただの殺人者ではなく神を信じていたりして何かと憎めないキャラ。
 神様はいるんだよ!の笑顔が眩しかったです。

 キャスターとの相性ばっちりでしたね!
 cv石田彰さん。好きな声優さんなので嬉しかったですo(^-^)o

●アーチャー
…武装して戦うシーンより、綺礼の側でゴロゴロしながら
 ワイン飲んで綺礼に愉悦とはとか説くシーンが好きでした。

 セイバーに我が妻となれ!とか言うのも好きです*⑅〃*❛ᴗ❛ *♪
 マイペースっぷりがいいですね。
 ほかのシリーズにも出ていますがZEROのギルガメッシュが
 1番かっこいいかも^(╹ω╹)^

●雁夜おじさん
…不憫なおじさん。
 聖杯そっちのけで時臣だけを狙うのが面白かったです。

 桜ちゃんのために頑張る姿が健気でした。
 たとえ桜ちゃんから認めてもらえなくても…(涙)

●セイバー&ランサー
…この2人は2人でいるシーンが好きでした♡
 騎士道精神あふれる姿が眩しかったです!
 「セイバー。俺は、お前に出会えて良かった」には感動。

 お互い、マスターには恵まれませんでしたね(>_<。){/netabare}

【好きなシーン・印象深いシーン】

{netabare}ほぼ全話好きなのですが、抜粋で(n╹ω╹)η ♥

●第5話 「凶獣咆吼」より
…セイバーとランサーの初めての戦闘に
 ライダーが馬で乗り込んでくる回。

 ウェイバー君が「ラーイダーァ」って叫んでOPに入るシーン好きです^^

 ライダーの呼びかけにホイホイされてくる英雄王のシーンも好き♪

 バーサーカーも揃って、英霊が一斉に揃うシーンにとてもワクワクしました!
 ここまで割とおとなしめの展開だったストーリーが、
 一気に華やかになりましたね。

●第11話「聖杯問答」より
…セイバー・ライダー・アーチャーで王とはどうあるべきか。を議論する回。

 ライダーの「王とは誰よりも誰よりも鮮烈に生き…(以下略)」に感銘。
 『然り! 然り! 然り!』もとても印象に残った回。

 ライダーかっこいい…!配下に入りたくなっちゃいますね((✿❛◡❛)

 そんな中アーチャーがマイペースにセイバーに好意を向け始めるのも好きです^ω^
 3人の全く違う個性が光る回でした。

●第13話「禁断の狂宴」より
…龍之介の「これが人間のやる事かよぉぉぉぉ!」に「お前が言うな」回(笑)

 キャスターに独自の神の愛を説く龍之介のシーン好きです。
 言っていることもあながち間違いとも言い切れなくてすごいです。

 キャスター陣営は、やっていることは最悪ですが、
 お互いのことをどんどん分かりあえていった幸せな陣営でしたね(ღˇ◡ˇ))

●第14話「未遠川血戦」~第十五話「黄金の輝き」より
…前半戦のメイン。全陣営が揃っての戦闘は大迫力でした!!

 共闘はいいですね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
 セイバー・ライダー・ランサーが協力し合うのはもちろん良かったし、
 さりげなく英雄王がセイバーを助けているシーン好きです。
 
 そしてセイバーのエクス・・・カリバーァァ!!最高でした!
 BGMもかっこいいし、ここだけヒーローもののアニメを見ているかのようでした。

 ここからは皆どんどんいなくなっていきますしね…゜-Å) ホロリ

●第22話「この世全ての悪(アンリマユ)」より
…ウェイバー君が全ての令呪を使って、
 ライダーに勝ち抜けと命じるシーン。

 こんなかっこいい令呪の使い方、FateシリーズでもNo1だと思います。

 そしてもう令呪に縛られなくなったライダーが
 最後まで見届けよというシーン。もうただただ感動です。
 号泣するウェイバー君に私までもらい泣きしそう。

 サーヴァントの扱いがひどいマスターも多い中、
 この2人の絆の強さには本当に感動しました(。>﹏<。)

●第23話「最果ての海」より
…アーチャーvsライダーの戦闘回。

 相変わらずの勧誘に爆笑するギルガメッシュ良かったですね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
 宝具対決は大迫力!まさに聖杯戦争の大一番でした!

 別れの前にライダーとウェイバー君が臣下の約束をするシーン。
 こちらもとても感動でした。なんて綺麗な涙…。
 
 そしてライダーが倒れた後、近づいてくるギルガメッシュに
 ウェイバー君が真っ直ぐな瞳でマスターではなく臣下だと返答。
 その姿をギルガメッシュは賞賛。

 基本他者を認めないアーチャーがライダー、そしてウェイバー君を
 認めたシーンとても良かったです。
 
 ライダー陣営の戦いがここで終わってしまいましたが、
 とても素晴らしいラストだったと思います[っ_・o]

●第24話「最後の令呪」より
…切嗣と綺礼の直接対決。
 ずっと因縁のあった2人のバトルも熱かったですね!

 作画が素晴らしかったし、
 2人とも他の回よりかっこよく見える回でした(ღˇ◡ˇ))

 そして最後の令呪で聖杯を破壊せよと命じられるセイバー。
 ハッピーエンドにならないのは最初から分かっていましたが、
 やっぱり可哀そうでした…。

●最終話「Fate/Zero」
…惨劇の始まり。「Fate/stay night」に繋がる物語。
 ハッピーエンドは「Fate/stay night」までお預けですね。

 士郎の眩しい笑顔に救いを感じました[っ_・o]

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!{/netabare} 

【好きな音楽】
{netabare}
ZEROは音楽も素晴らしかったです。
特に2期のOP・EDは今も時々聴いたり歌ったりする大好きな曲です♪

●to the beginning(Kalafina)
 …神秘的な始まり方と透明な歌声。聴き入ってしまいます♪

●空は高く風は歌う(春奈るな)
 …衛宮夫婦にぴったりの切ない1曲でした[っ_・o]
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

司狼神威 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1期と2期分まとめて書いたからな・・・。

原作は小説。
元はサブシナリオ予定だったらしいw

1期13話
2期12話
の合わせて全25話。
ん・・・OVAがあったような・・・。
ま、いいかw
1期から見るのがめんどくさい人は確か2部編成の総集編があったはずですのでそちらをどじょw


とても魅力的な仕上がりになっていますd(*'-'*)b
まぁ、ぶっちゃげ・・・あまりウチ好みの仕上がりではなかったですw

こゆのが好きな人にはとても素晴らしい満足できる仕上がりだったでしょうwwwwww



ちょっと精神的にアブノーマルというか・・・特殊な人材ばかりですw
キャラ一人、一人に魅力溢れる作品ですねw


個性・感性・思考・愉悦・屈折・歪み・苦痛・幸福・願望・欲望・秩序・理性・本能・破壊・狂気・混沌・・
色んな入り乱れた感情や状況がすごくシビアに交差していきますw


多分、10人いたら10人違う感覚で楽しめる作品です。
思うところも、感じるものもきっと見る人によって違うでしょう。


そこがこのアニメのまた良いところです。
自分の価値観、信念、善、悪、背徳、美徳、愉悦w

人によっては共感できたり、出来なかったりw
キャラによって異なるかもしれませんねw


結構褒めていますが、ウチの好みではありませんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


ウチが最後までコレを見れたのはギル様のおかげであります!!!!

これより先はちょっとネタバレなので伏せておきますw
主にギル様の名言をまとめてみましたwww

{netabare}・天に仰ぎ見るべき我を同じ大地に立たせるというのか! その不敬、万死に値する!!

・ヒトの領分を超えた悲願に手を伸ばす愚か者……その破滅を愛してやれるのは天上天下にただ一人、このギルガメッシュをおいて他にない。
儚くも眩しき者よ。我が腕に抱かれるがいい。それが我の決定だ

・つくづく愉快な奴よな。道化でもない奴の痴れ言でここまで笑ったのは久方ぶりだ
生憎だがな。我は二人目の友など要らぬ。我が盟友は後にも先にもただ一人のみ。――そして王たる者もまた二人は必要ない
良い。存分に己を示せよ征服王。お前は我が審判するに値する賊だ

・また幾度なりとも挑むが良いぞ。征服王
時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない

・おまえとて不本意だろうが、なに、これも先達としての務めよ。真実を識るものとして、一つ教授してやるがいい……!
黄泉路を開く。存分に謳え亡者ども。
なに、退屈はさせん。我とてこのような気紛れは一生に一度あるかないかでな。財の出し惜しみはせぬ、夜明けまで命を賭して持ちこたえよ……!
―――よい開幕だ。死に物狂いで謳え雑念―――!

・侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。
この世全ての悪? は、我を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。
よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。
―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている


はふうううううううううううううううううううううw
たまりませぬううううううううううううううw
ギル様ああああああああああああああああw


Fate/stay night&Fate/hollow ataraxiaからも名言集めてますw
アニメで聞けないセリフもあるかとwww

でも言うセリフもあるのでぜひこれから見る方はギル様を思う存分に堪能してくださいませええええええええええw


{/netabare}



【あらすじ】
日本の地方都市・冬木市では、七組の魔術師(マスター)と使い魔(サーヴァント)による「聖杯戦争」が繰り返されている。1990年代の初秋、四度目の聖杯戦争がはじまる。主人公・衛宮切嗣は、名家アインツベルンの委嘱を受け、セイバーのサーヴァントを召喚し聖杯戦争に身を投じる。彼の目的は聖杯による世界平和の実現であった。

英国からは二人の魔術師ケイネス・アーチボルトとウェイバー・ベルベットがランサーとライダーを、冬木からは遠坂時臣とその弟子・言峰綺礼がアーチャーとアサシンを、間桐雁夜がバーサーカーを、それぞれ召喚して参戦する。最後のサーヴァントであるキャスターは一般人・雨生龍之介によって召喚される。

切嗣はセイバーを陽動として扱い、銃火器を用いた隠密戦による他のマスターの抹殺を目論む。互いに不信感を募らせながらも、切嗣とセイバーはキャスター、ランサー、バーサーカーを倒す。

一方、遠坂の陣営では裏切りが発生する。アサシンを失った綺礼がアーチャーの教唆によって時臣を殺害し、アーチャーとの再契約を果たすのである。綺礼とアーチャーは強敵ライダーを退ける。

残ったマスター同士の対決において切嗣は綺礼を倒し、聖杯を手にする資格を得るが、土壇場で考えを改め、セイバーに強いて聖杯を破壊させる。聖杯から溢れ出した力が冬木市街の一部を破壊して大火災を引き起こす。

全てを失った切嗣は、火災から救出した少年・士郎を養子に迎え隠棲しひっそりと衰弱していく。一方、綺礼とアーチャーは聖杯によって蘇り、聖杯を逃したアインツベルン・遠坂・間桐の三家は次の機会を切望することとなる。禍根と因縁は残り、第五次聖杯戦争における結実を待つ。

参照ですがw




興味のある方は5話まで見てみてw



【声優紹介】

衛宮 切嗣/小山力也 / 入野自由(子供時代)

Irisviel von Einzbern/大原さやか

Saber/川澄綾子

久宇 舞弥/恒松あゆみ

遠坂 時臣/速水奨

Archer/関智一

遠坂 葵/伊藤葉純

言峰 綺礼/中田譲治

Assassin/阿部彬名(女性) / 徳本英一郎 / 高間陽一      郎 / 図師晃佑 / 島﨑信長 / 村上裕哉 / 松本     忍 / 佐々木啓夫 / 山本格 / 野坂尚也 / 佐々     木義人 / 桑畑裕輔 / 野間田一勝

Waver Velvet/浪川大輔

Rider/大塚明夫

Kayneth El-Melloi Archibald/山崎たくみ

Lancer/緑川光

Sola-Ui Nuaba-Re Sophia-Ri/豊口めぐみ

間桐 雁夜/新垣樽助

Berserker/置鮎龍太郎

間桐 臓硯/津嘉山正種

雨生 龍之介/石田彰

Caster/鶴岡聡


【主題歌】

『1期』
OP
「oath sign」(第2話 - 第10話、第12話 - 第13話、Remix I、Remix II)
作詞・作曲 - 渡辺翔 / 編曲 - とく / 歌 - LiSA
ED
「MEMORIA」(第2話 - 第13話、Remix I)
詞 - Eir,Fumio Yasuda / 作曲 - Fumio Yasuda / 編曲 - 下川佳代 / 歌 - 藍井エイル


『2期』

OP
「to the beginning」(第14話 - 第17話、第20話 - 第23話)
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina

ED
「空は高く風は歌う」(第14話 - 第17話、第20話 - 第24話)
作詞・作曲 - 梶浦由記 / 編曲 - 森空青 / 歌 - 春奈るな

「満天」(第18話、第19話)
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina



貴様らの好みに合うというのであれば、見てみるがよい。
この物語の結末を。

とギル様風で締めくくってみましたw


でわでわ(●´ω`●)ゞ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

85.7 4 英霊アニメランキング4位
Fate/stay night [Unlimited Blade Works](TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (2248)
12325人が棚に入れました
日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、聖杯を巡る戦争に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。魔術を習うもその才能を見いだせず、半人前の魔術師として生きていた主人公・衛宮士郎。彼は偶然にもサーヴァントの一人・セイバーと契約したことから、聖杯戦争に巻き込まれてゆく……。

声優・キャラクター
杉山紀彰、植田佳奈、川澄綾子、諏訪部順一、下屋則子、門脇舞以、てらそままさき、神奈延年、田中敦子、三木眞一郎、浅川悠、伊藤美紀、神谷浩史、真殿光昭、中田譲治、小山力也、関智一
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

戦闘が超絶カッコいい♪

あらすじ


日本のとある地方都市「冬木市」に
数十年に一度現れるとされる、
持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。

7人の魔術師(マスター)は
7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、
聖杯を巡る抗争「聖杯戦争」に臨む。
聖杯を手にできるのはただ一組、
故に彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。

十年前に起きた冬木大災害の生き残りにして、
半人前の魔術師として暮らしてきた
少年・衛宮士郎は偶然にも
サーヴァントの1人・セイバーと契約したことから、
聖杯戦争に巻き込まれる。

亡き養父・衛宮切嗣のような
「正義の味方」になりたいと願う士郎は、
無関係な一般人の犠牲者を増やさないために
聖杯戦争に参加することを決意する。



感想


(0話~1話)


僕は一応原作も
DEEN版のFate/SNも
Fate/Zeroも
大好きで全部見たので
これももちろん期待していたのですが
想像以上の出来でした♪


作画や演出が
凄い出来ですね
特に戦闘シーンの作画が
凄すぎます!

ランサーとアーチャーや
アーチャーとセイバーの戦い
どちらもコマが多く
どれだけ拘っているのか分かります

演出も素晴らしく
ランサーとセイバーの戦いでの
ランサーの宝具である
「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク/ゲイ・ボルグ)」
の因果の逆転の表現が良かったです
でも少し初見の人には
わかりずらいかも知れないです


OPやED、
BGMの音楽も良かったです
流石相変わらず
カッコいい曲が多いですね


伏線なんかも
結構細かいところまで
原作どおりやっていてくれて
非常に丁寧な作りになっていますね
これなら原作ファンも満足のいく
出来なんじゃないでしょうか


キャラも相変わらず
可愛いキャラとカッコいいキャラが
沢山でてきて良いですね
アーチャーカッコいいです♪

モブというか一般人も
キャラが立っている子が多いですね
可愛い子がいっぱいです♪
もちろん凛やセイバーも可愛いですがW


ここまででも
結構楽しめましたが
ここからが戦いもストーリーも
いよいよ本番なんで楽しみです

今からアーチャーや士郎、
凛やセイバーの活躍が楽しみです♪
他のサーバントやマスターも
早く見てみたいですね





ここからは原作知らない人の為の
解説と説明を
書いておきます!

ネタバレも入っているので
隠しておきますから
アニメ本編を見ても
理解出来なかった人など
必要な人だけ読んでください



{netabare} ~

聖杯とは


「万能の釜」や「願望機」とも呼ばれる
手にする者の望みを実現させる力を持った存在。
これを手に入れるための争いを聖杯戦争という。


冬木の聖杯は聖堂教会に観測された
第七百二十六個目の聖杯候補であり、
表向きは真贋の判断が付いていないことになっている。
しかし、実は失われた第三魔法魂の物質化、
天の杯(ヘブンズフィール)を再現するために
作られた贋作であると判定できている。

聖杯自体は実体を持たず、魔術回路を持つ存在を「器」として、
サーヴァントの魂が溜まった「器」に降霊することで現われる
(これは、後述する「大聖杯」に対し「小聖杯」と呼ぶこともある)。

ただし、器は願いを(広義的に見て)叶える
「願望機」としての役割も確かに持っており、
儀式の完成(サーヴァント5体以上の死亡)によって
もたらされる膨大な魔力を用いれば
大抵の願いは叶えることが可能なので、
実質的には真作の聖杯を手にしたのと変わらない。

そのため、実際は贋作と分かっていてなお、
魔術協会が主催を務め、聖堂教会が監督役を派遣して
「聖杯戦争」を見守っている。

しかし、第三次聖杯戦争においてルールを破って
召喚されたあるサーヴァントが原因で、
聖杯が溜め込む「無色の力」は汚染されて
「人を殺す」という方向性を持った
呪いの魔力の渦と化すようになり、
それ以降、冬木の聖杯は全ての願いを
「人を殺す」と言う結末に拡大解釈する欠陥品になってしまっている
(「大金を願えば、金持ちを殺しつくしその富を奪う」など)。

こうして聖杯の中に淀み始めた黒い泥は、
触れたものの魂を汚染してしまい、
サーヴァントさえも性格を悪しき方向へと
反転させ暴走状態にしてしまう。
これを黒化と呼ぶ。



聖杯戦争


広義においては聖杯と呼ばれるもの(真贋は問わない)
を手に入れるための行為全般を指す。
冬木の地の聖杯戦争は、
聖杯によって選ばれた七人のマスターが、
サーヴァントと呼ばれる聖杯戦争のための
特殊な使い魔を使役して戦いあう形をとる。

冬木の地の聖杯戦争は、その聖杯と同様に、
失われた第三魔法の再現のための儀式である。
一連の儀式は200年前、
アインツベルン・遠坂・マキリの三家が
それぞれの思惑から協力したことで始まった。

儀式の成功にマスターが戦い合う必要はなく、
召喚された七騎のサーヴァントの魂を全て
「器」に注いでしまえばそれでよい。

しかし、最初にその方法をとった時は、
儀式を始めた者たちの間で完成した聖杯の権利を
独占するために殺し合いが始まってしまい失敗。
二回目の儀式から、円滑に儀式が進むよう
権利争奪を兼ねた「聖杯戦争」の形となった。

聖杯戦争の実施にあたっては、
柳洞寺のある円蔵山地下に隠された
大聖杯と呼ばれる巨大な魔法陣により、
冬木の土地の霊脈が枯渇しない程度に
少しずつ魔力を吸い上げて儀式に必要な量を溜める必要がある。

そのインターバルは通常60年を要するところだが、
前回の聖杯戦争では呼び出された聖杯が
結局使われないままに終わり(Fate/Zeroのこと)
今作の舞台である第五次聖杯戦争の開催が早まる原因となった。

アニメ版では、聖杯戦争出場者以外の無関係者や
一般人に見られた場合は、掟により速やかに
口を封じ抹殺しなければならない。

また、本編の10年前に衛宮切嗣により洞窟内に瘤を発生させ、
そこに堆積したマナが30年から40年の間に
破裂し大聖杯を龍洞に崩落させるという細工が為されていたが、
第五次聖杯戦争が早まったために不発。

しかし聖杯が出現した際にそれは発動し洞窟を崩壊させた。
そして本編の10年後に遠坂凛とロード=エルメロイII世によって
冬木の大聖杯が完全に解体され、冬木の聖杯戦争は幕を閉じる。



マスター


サーヴァントと契約して聖杯戦争に参加する者。
聖杯が選別したマスター候補者が、召喚されたサーヴァントと
契約することでその資格を得る。

サーヴァントとの間に見えないつながりがあり、
現界のための依り代と魔力供給の役割を持つ。
召喚者には、サーヴァントを支配・制御するための令呪が与えられ、
マスターには人それぞれの形で
サーヴァントのパラメータを認識する能力と、
英雄に関する知識が与えられる。

また、つながっているために
お互いの過去を夢などで見ることもある。
召喚者以外の者がマスターとなる場合もあり、
その際は脱落者の未使用の令呪が与えられる。

ただし、聖杯が認めるマスターの最低限の条件は
魔術回路があること(正しくは、自身が魔力を生成できること)で、
その他の方法でマスターになった者を聖杯はマスターと認めず、
令呪を与えない。



サーヴァント


聖杯の助けによりマスターに召喚され、
彼らに使役されることになった英霊。
攻撃能力はおよそ戦闘機一機分
(破壊力は近代兵器の方が強力なものが多いが、
 霊体であるため通常兵器・通常攻撃が効かないという点で優位。
 機関銃(通常攻撃)とミサイル(宝具)を備え、
 魔力の補給が必要という意味でも戦闘機で例えている)。 

本来、英霊として召喚される彼らは
意思を持たない純粋な「力」として行使されるが、
冬木の聖杯戦争においては、
一度の聖杯戦争につきあらかじめ通常7つの器(クラス)、

セイバー(剣の騎士)・アーチャー(弓の騎士)・
ランサー(槍の騎士)・ライダー(騎乗兵)・
キャスター(魔術師)・バーサーカー(狂戦士)・
アサシン(暗殺者)が用意され
(「アヴェンジャー(復讐者)」のように、
上記以外のエキストラクラスが用いられた時もある)

そのクラスに該当する属性を持った英霊を召喚、
クラスの役割に一騎ずつ憑依させることで
人としてのカタチと人格を再現する仕組みになっている。

セイバー・アーチャー・ランサーは三騎士と呼ばれ、
総じて強力なクラスとされる。
三騎士は確実に聖杯に用意されるが、
他のクラスは度々イレギュラークラスに変わる。

このクラスシステムによって英霊の能力をそぎ落とすことで、
魔法使いにも不可能な英霊の召喚を容易にしている。


ただし、クラス制限により、
例えばランサー(槍兵)のサーヴァントとなった者が
セイバー(剣兵)であれば持っていたはずの
剣の宝具を失うということがあり得る。

だが単純に武装でクラスが決まるのではなく、
クラスの特性である。

例として、アーチャー(弓兵)は
自身の低ステータスを補う優れた宝具を所有する特性があり、
飛び道具が存在しないか主体でない者でもなる者もいる。

また、バーサーカー(狂戦士)など属性の強いクラスの場合、
英霊の一部の面を強調することで
他のクラスと異なる姿で現れる場合がある。

ちなみに、バーサーカーとアサシンは
召喚の詠唱に二小節を加えることによって、
任意で召喚できる。


また、サーヴァントの真名を知られるということは、
同時に弱点を晒すということにつながるため、
真名がマスター以外の者に知られないよう
普通はクラス名で呼ばれる。

ちなみに、英霊の肉体の年齢は逸話や呪いなどがない限り、
全盛期の肉体で召喚される。

英雄である彼らは基本的に
人間がまともに戦って敵うような相手ではなく、
彼らの半身ともいえる「宝具」をはじめとして
現代の人間より遙かに強い力を持った存在であり、
さらに本来の力に加えて
伝説の知名度や信仰による恩恵を得て力を振るうことができる
(知名度は聖杯戦争の舞台が対象であり、
 つまり日本における知名度となる)。

これに加え、戦争が開催される土地が
地元の文化圏に近いほど劣化
(ステータスの低下、装備スキル宝具の喪失)
をさけられる。


また、器(クラス)に収まることで、
クラスに応じた固有の技能
(剣・弓・槍の三騎士の「対魔力」、
 狂戦士の「狂化」など)や、
その時代や地域、聖杯戦争の
システムに対する知識が与えられている。

それと別でマスターの性質により能力に補正がかかる。
また、上述のとおり架空の英霊の召喚は可能だが、
それは本人ではなくその英霊の特徴や
神話などに該当する人物が呼び出される。

ただし、聖杯の概念がない者、
つまり東洋の英霊はそれらの時代には
概念がまだ浸透していないため召喚できない
(例外こそあるが、それは本来のサーヴァントのシステムから
 逸脱した召喚だからこそである)。


彼らは使役する立場である
マスターより遥かに強力な存在だが、
「現界のための絶対条件」として
マスターからの絶対命令権である
令呪の縛りが課せられていて、
マスターはサーヴァントに
3度だけ絶対に従わせる命令を下せる。

さらにサーヴァントらは
現世に留まるために現代の依り代を必要とし、
現界のための魔力もほぼ自給できないため、
マスターとの協力関係を余儀なくされる。

彼らの本質は霊体であるため、
たとえ彼らが実体化している時でも、
神秘の存在しない攻撃は効果がない。
逆に神秘さえあれば、
ペーパーナイフでも傷つけられる。


魔力供給を断たれると霊体に戻り、
マナの薄い無機物を通り抜けることができる。

その状態でもマスターと意思を通わせることは可能。
霊体のままだと通常干渉を受け付けないが、
現実への干渉力が落ちる。


通常、召喚されたサーヴァントは敗北した後、
英霊本体のいる「英霊の座」に記録だけをフィードバックし、
通常の時間軸から消え去るのだが、
それを押し留めて一時的に「小聖杯」たる器に蓄え、
力が満ちてから英霊が“座”に戻る力を利用して
一気に「根源の渦」への穴を穿つ、
というのが冬木の聖杯戦争に隠された儀式の真の姿である。


これを行う場合、
穴を開くためにはサーヴァント全員の魂が必要なので、
自身のサーヴァントも殺す必要がある。

令呪の一画を残すことがセオリーとされるのはそのためであり、
サーヴァント自身はそのことを知らない。

黒化したサーヴァントは聖杯の力で受肉するため、
物理的な干渉力は増大するが霊体化はできなくなる。
また魔力の制限がなくなり、戦闘力が大幅に強化される。



セイバー(Saber)
声 - 川澄綾子
身長:154cm / 体重:42kg / スリーサイズ:B73 (B)/W53/H76
誕生日:不明 / 血液型:不明 / イメージカラー:青 / 属性:秩序・善

パラメータ(士郎): 筋力:B / 耐久:C / 敏捷:C / 魔力:B / 幸運:B / 宝具:C
パラメータ(凛):筋力:A / 耐久:B / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:A+ / 宝具:A++
スキル:対魔力:A / 騎乗:B / 直感:A / 魔力放出 / A / カリスマ:B


本作のメインヒロインの1人。士郎と契約した剣士の英霊。
外見は美しく華奢な少女だが、
サーヴァント中最も安定して優秀と謳われるクラス
「セイバー」に召喚されたほどの英雄。

ただし、未熟なマスターである士郎との契約が原因で
魔力の供給が十分ではなく、思うままに力を振るえずにいる。
性格は良く言えば実直で生真面目だが、
悪く言えば融通の利かない頑固、そして負けず嫌い。
凛とした表情を滅多に崩さないが、怒ると怖い。
その一方で時折、年相応の少女らしさを見せることもある。



アーチャー(Archer)
声 - 諏訪部順一
身長:187cm / 体重:78kg / イメージカラー:赤 / 属性:中立・中庸

パラメータ: 筋力:D / 耐久:C / 敏捷:C / 魔力:B / 幸運:E / 宝具:??
スキル:対魔力:D / 単独行動:B / 千里眼:C / 魔術:C- / 心眼(真):B


凛と契約した弓兵の英霊。
キザで皮肉屋で現実主義者だが、根底の部分ではお人好し。
弓兵のクラスでありながら弓よりも
2本1対の陰陽の夫婦剣「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」
による白兵戦を好む。
ステータス自体は平均的な能力だが、
それでも剣戟は音速を超える模様。

弓兵として弓を取ることもあり、
「偽・螺旋剣(カラドボルグII)」
(アーチャーがある宝具を改造した物で
 偽やIIが指すとおりケルト神話に登場する
 カラドボルグとは別物)などを扱う。

更には、ギリシャ神話のトロイア戦争にて
アイアスが使用した盾で、
投擲に対しては無敵とされる
「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」
なども使用する。

凛による乱暴な召喚のせいで記憶が混乱し
自分が何者か分からないと言い張り、
マスターである凛もその真名を知らない。
士郎を個人的に敵視しているようだが、
その一方で彼に対して的確な助言を送ることもある。
男性キャラの中では最高人気を誇る。



ランサー(Lancer)
声 - 神奈延年
身長:185cm / 体重:70kg / イメージカラー:青 / 属性:秩序・中庸

パラメータ: 筋力:B / 耐久:C / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:E / 宝具:B
スキル:対魔力:C / 戦闘続行:A / 仕切り直し:C / ルーン:B / 矢除けの加護:B / 神性:B


槍兵の英霊。
高い瞬発力と白兵戦の能力を備え、紅い魔槍を持つ。
マスターから偵察任務を命じられており、主に単独で行動する。
根は実直で、口は悪いが己の信念と忠義を重んじる
英霊らしい英霊と言える。

物語の始まりにおいて、
戦いを目撃した一般人として
聖杯戦争の掟に基づき士郎を殺そうとした。

正体は{netabare}~ケルト神話における大英雄で、
アイルランドの光の皇子・クー・フーリン。
死力を尽くした戦いを求めて召喚に応じた。
{/netabare}

宝具は、必中必殺の呪いの槍を使用して因果を逆転し、
「敵の心臓に命中している」という事実(結果)を
作った後に攻撃(原因)を放つ
対人宝具「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク/ゲイ・ボルグ)」と、
この槍の呪いの力を最大解放し助走から高々と飛びながら投擲し、
炸裂弾のごとく使用する
対軍宝具「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク/ゲイ・ボルグ)」。


前者(通称・刺しボルク)は
魔力消費も少ない上に避けるには高い幸運が必要という、
一対一の決闘で非常に効率が良い宝具。

本編曰く防ぐには純粋に
槍の魔力を上回る防壁を用意するしかない。
発動後の回避は不可能であり、
アーチャーであろうと、
発動されないよう間合いから
「必死に下がるしかない」という。

また、セイバーに使用した際は
令呪とセイバーの直感スキルや
再生能力もあり致命傷とならなかったが、
本来なら受けた傷を癒やすことすら許さない呪いも与える。


心臓に命中した場合、
呪いの棘が全身の血管と内臓を破壊し
「槍+相手の最大HPダメージ」を与えて
確実に死亡させる。

これらの効果から、
不死と言われる吸血鬼の真祖であろうと、
「約束された勝利の剣」を耐える相手
であろうと殺すことが可能である。


後者(通称・投げボルク)は
破壊力重視で本来の使用方法。

マッハ2の速度で放たれ無数に鏃を撒き散らし
標的の周辺を吹き飛ばす威力で、
概念的に作用しないが因果を歪む呪いは
健在で何度かわされようと標的を捕捉し続ける。

その射程は40kmで、
一度ロックオンすると地球の裏側まで追い続ける。

本編では、
アーチャーの「熾天覆う七つの円環」を完全に破壊し、
アーチャーの片腕を負傷させた。
アーチャー曰くオリジナルであるグングニルを超えているとのこと。


魔術にも秀で、18の原初のルーンを習得しているが、
直接的な戦闘を好むため、使用することは稀。
作中では火、探索のルーンのみを使用した。

コメントによると
石化の魔眼を無効化やパラメータの上昇、
全ルーンを使用することで
上級宝具すら防ぐことが可能となるなど
多様な能力を持ち、
その腕前はキャスターとして召喚可能なほど。


なお、日本では知名度がないために
恩恵は少ないが本来なら
セイバー、バーサーカーにも並び立つ存在らしく、
地元なら城と戦車(チャリオット)の宝具と
不眠の加護などのスキルが追加され、
イングランドやアイルランドでは
セイバーを上回る強さを発揮できるとされる。


また、戦闘続行スキルの恩恵により、
勝つよりも生き残ることに特化した
サーヴァントとも称され、
本人曰く「セイバーとアーチャーの二人が相手でも、
勝ちにいかなければ長時間は持ち堪えられる」とのこと。

更にFateルートでは
ギルガメッシュ相手に半日にも及ぶ戦いを繰り広げ、
それ相応のダメージを与えている。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34
ネタバレ

にゃーの爪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【ファン】中・上級者向け【歓喜】

原作はPCゲームでジャンルは『伝奇活劇ビジュアルノベル』
いわゆるライトノベルが一般化される前の作品である

原作でのシナリオは
「セイバールート:Fate」「遠坂凛ルート:UBW」「間桐桜ルート:HF」
の3つがあり

本作品では「遠坂凛ルート:UBW」を扱っている
メインヒロインは「遠坂凛」

【物語の導入】
0話:凛視点 1話:士郎視点
※特に1話の契約時の一枚絵は伝説のカットなので刮目せよ!


【凛の台詞(文字数)(25話はカット)※若干の誤差はあります】
{netabare}
話数//全部//対アーチャー//対士郎
-0---4498----2350--------71
-1-----39-------0--------39
-2---2022------72------1671
-3---1055-----249-------456
-4----577-----313-------264
-5---1997-------0------1997
-6----434-------0-------434
-7------0-------0---------0
-8---1355-------0-------947
-9---1345-----312------1033
10---1273-----366-------422
11---1636-------0------1280
12---2620-----852------1385
13---1682-----529-------674
14----865-------0-------833
15----124-------0-------124
16---1633-------0------1102
17----712-----109-------183
18---1328-----440---------0
19----361-------0---------0
20----486-------0---------0
21----117------30---------8
22---2287-------0------1808
23----820-------0-------473
24----558-----159---------2

合計-29824----5781-----15206
※凛の台詞をひらがなに直してから文字数を集計

【あくまでアニメ版の感想です】
作品を視聴していくなかで、思い出に残るコンビキャラはその作品にぬくもりを与えてくれる。
私の場合、Fate/Zeroでいうなら『ライダー×ウェイバー』がそれにあたる。
残酷な描写が多いなか、それでも最後まで楽しんで視聴できたのはこの温かいコンビのおかげでもある。

ではUBWの場合はどうであろうか。
原作通りこれは『凛ルート』である。
となると凛の相方は誰なのかが重要となってくる。士郎?アーチャー?それとも両方?

そもそもこんな集計を思い立ったのは、凛とアーチャーのラストシーンに違和感を覚えたからだ。
『凛とアーチャーって確かに仲がいいんだろうけど・・別に士郎がいるからよくね?』
というのがざっくりとした初見の感想であった。
でも『凛×アーチャー』を最後にもってくるんだから、凛にとってアーチャーの存在は大きいはずだ…

そこで、作中の凛の発言数をカウントし、凛がアーチャーと士郎それぞれに話しかけた内容を文字数におこしたものが上記のデータである。
少しばかり説明くさくなるが内訳は以下の通り、

・凛の台詞のみを取り扱っている(0~24話)
・凛の台詞は全て平仮名に直してから文字数カウントしている
・『全部』は、凛が話した全ての文字数
・『対アーチャー』は、凛がアーチャーに話しかけた文字数
・『対士郎』は、凛が士郎に話しかけた文字数
・ここでは、【文字数が多いほどより親密】だという見方をとっている

データを集計すると、士郎に比べてアーチャーに対する文字数が極端に少いことが浮き彫りになった。
ちなみに文字数をパーセンテージで表すと、
「アーチャー:19%」「士郎:51%」である。
また、話数の観点から見ても、0~24話までの凛と士郎とのからみが21話分なのに対して、アーチャーとの関わりは12話分しかないことが分かった。
これでは士郎の存在が大きくなりすぎて、凛とアーチャーの関係にモヤがかかってしまうのだ。
おそらく、ラストシーンの違和感はこのせいであろう。

作中では、凛によるアーチャーの心象語りを入れて、会話不足分を補う試みもされているが、
それで納得しているのはあくまで『作中の凛』であり
視聴者の立場としては、キャラ同士が言葉を交え積み重ねていく過程に心を打たれるものであると思う。

さて、ラストシーンを眺めてみよう
凛はアーチャーを通して士郎を見ており、アーチャーとの今生の別れは士郎を失うに等しく耐え難いことである。
したがって、凛のパートナーはアーチャーであり士郎でもあるといえる。
あるいはUBWの世界で凛を導いた彼の存在は士郎以上なのかもしれない。
凛は士郎を立派に育ててやるとアーチャーに約束していることからも、その存在感の大きさが分かる。
だからこそ、もう少し凛とアーチャーの関わりの場面を描いてほしかったというのが本音である。

しかしながら、今回の試みを経て凛のアーチャーに対する想いを少しは理解できたと実感したのも事実である。
この作品は一見なんでもないシーンにもメッセージが込められており、繰り返し接することでそのよさが分かるようになっていると感じた。
新規者が読み解くには厳しいところもあるが、Fate世界を知る上でふらりと立ち寄ってみたい、まぎれもない良作であると最後に付け加えておく。
{/netabare}

【とあるシーンのメモ帳】
{netabare}
【凛の発言数カウントの合間に、印象に残ったシーンをメモ代わりに残してみました^^】

【0話】
凛「追ってアーチャー!私もすぐに追いつくからっ」(そう言って先に駆け出す凛)
※マスターとサーヴァントの身体能力差をよく表していて面白い

【1話】
セイバー「…では、このままでのぞみます」(士郎が傷の治療ができないと知って、即時に敵を追うセイバー)
※”衛宮”に呼ばれたことによる緊張感からか、セイバーちゃんピリピリしてますね^^

【2話】
士郎「あれ…握手はダメか?」(握手を求める士郎に対して呆けるセイバー)
※前回(Zero)ではありえないシチュエーション 騎士王が反応できないなんてよほどのことだ
そして両者は固い握手を交わす。セイバーが今一度誓うあたりは、本当に嬉しかったんだろな
欲をいえばこのときのセイバーの頬をやや紅潮させてほしかった。
となると語気にも力がこもるわけで、「今一度」に重みが増すことになるから

【3話】
セイバー「うおおおぉぉぉぉオオオオッ!!!」(風を解いた黄金の剣でバーサーカーに渾身の一撃)
※風状態を90とすれば、解除した黄金状態の一撃の威力は1000だそうです^^
(焼き芋3つでセイバーさんから聞きました)

【4話】
桜「あの人、セイバーさんって言うんですかっ?」(テクテクテク クイッ!)
※桜のコミカルな動きがよかったです^^

【5話】
士郎「よろしくな、遠坂」(握手を求める士郎に対してフンデレ凛)
※まあ可愛いんだけどね^^
でも多用すると聖杯戦争が部活動のノリになってしまう諸刃の剣
少し注文をつけると、クールさのなかに恥じらいを覗かせる程度にすべき

【6話】
セイバー「入ってもよろしいでしょうか?」(魔術の気配に誘われて~土蔵)
※土蔵でのやり取りはよかった。セイバーの律儀さをうまく表現できていたと思います^^

【7話】
小次郎「秘剣…燕返し!」(剣技を加減するセイバーに小次郎の秘技が炸裂)
※ランサー戦のときもそうだが、必殺のヤバさがよく描かれていて最高ですね
それを凌ぐセイバーもさるものよ

【8話】
慎二「次にあいつに狙われるのはオマエたちなんだからなぁぁ」(慎ちゃん意外に素早い?捨て台詞)
※下手人は誰なのか?どのような方法で殺害(頭部の捻じ曲げ)したのか?何も聞きだせず羽虫に逃げられる凛…
(おそらくキャスターだろうと思考停止していたからあっさり逃がした?)
凛自身少し混乱しているとはいえ、彼女が魔術師を名乗るならこれくらいの役目は果たしてほしい
・香車を打つべきところに桂馬を指してしまうくらいのもどかしさ

【9話】
セイバー「なぜ正義の味方なのですか?」(藤村が明かす士郎の素顔 そして士郎に問いかけるセイバー)
※なにこのセイバーの腑抜けた顔は???
セイバー、かつてのあなたは鬼気迫る様相で切嗣に投げかけましたよね?
『切嗣、若き日の本当のあなたは正義の味方になりたかったはずだ』(Zero 16話)
あのシーンを回顧させて、士郎に問いただす演出がほしかった

【10話】
凛「それじゃあセイバー、作戦なんだけど」(士郎をハブって作戦会議)
※ちょっ凛!セイバーは士郎のサーヴァントっ 後ろで退屈を受け入れる士郎!?セイバー真面目に聞いてるし…
三人の性格をよく表している面白いカット

【11話】
凛「似てる似てるって思ってたけど、まさかここまで一緒とは思わなかった…」(士郎をある人物に重ねて)
※え?そうなん?とゆーか誰が?ってのが初見の感想
0~11話までの凛と士郎とのからみは11話分。対してアーチャーとの関わりは6話分しかない
会話文字数にするともっとひどいことになっている(別欄参照)
両者の情報量に差がありすぎてヒントとするには難易度高し。新規の多くはついていけないのであった
そもそも『推理しよう!』という発想自体起こらないかもしれない。そうなると完全に死に台詞である

【12話】
セイバー「そのような眼で見られると、困ります…」(いたずらを咎められる子犬のように)
※何やったかわかってんねんな?わかってんねんな?
ここでのアホ毛は犬のシッポの役割ですね。しおれたアフォ毛にほっこり^^
両人から責められる際、アホ毛をフリフリさせるのは悪乗りがすぎるか(脳内補完ってことで)
セイバー食いすぎっ 今回の日常パートはとても気に入っています^^
反対に残念な点を挙げると、
この後、戦闘パートを終えて凛は士郎との決別を宣言し、いい緊張感を持たせたまま2期へ続くことになるのだが、
2期予告で凛と士郎の共闘シーンを流すのはやめてもらいたかった。
なぜなら、凛の決別宣言が茶番になりかねない際どさを感じたからです。

【13話】
士郎「だから、気が付けば何も考えずに飛び降りてただけだ」(満天の星空の下~それぞれの想い)
※以下脳内補正
~両者しばしの沈黙~
士郎「ああ、星が綺麗だ…」
凛「プッ あっはっはは!」
士郎「…遠坂?」(怪訝そうに凛の方に振り返る)
凛「ごめんごめん まったくあんたって人は」(凛は背を向けたまま表情はわからない)
士郎「俺、本当に遠坂のこと好きだぞ」(少しすねながら星空の方に向き直る)
―満天の星空―
~士郎の後姿を愛おしげに見つめ その背に顔をうずめる凛~
凛「助けてくれてありがとう…その、すっごく助かった」
~画面引き エンド~
もちろんオリジナルは素晴らしい出来です +αとして各人の想いを乗せて楽しむべし^^

【14話】
ギル「そう怯えるな、その畏怖をもって不敬への免罪とする」(自らの死期を察知するリーゼリットとセラに対して)
※圧倒的存在感 畏れ敬う者には寛容なギルさん でも増えすぎると間引かれます^^

【15話】
イリヤ「うん、ちょっと…さむい…ね…」(儚き少女の最期の言葉)
※バーサーカー陣営全滅。対空結界に乏しく城内に侵入された時点で詰んでた
せめて城内に完璧な工房を構築していれば…
『結界24層、魔力炉3基、猟犬がわりの悪霊・魍魎数十体、
無数のトラップに廊下の一部は異界化させている空間だったらワンチャンあった』(by K)

【16話】
士郎「いっとくけど、遠坂はやらないからな」(ランサーとの協定にあたって)
※士郎くん調子に乗りすぎです^^『気安く遠坂には近寄るな』までならカッコよかった
凛は悶えすぎ このコンビいよいよブレーキが壊れてきたか
まあよい、ランサーの出番が増えたことをもって失態への免罪とする

【17話】
葛木「勝機を逃したな 四度打ち込んで殺せなかったお前の未熟だ」(キャスターを倒し損ねた凛に向かって)
※『それは違うぜ葛木 四度打ち込めたから間に合った(ドォォーン!)』←アーチャーの台詞から考察
やはり凛はヤンチャが似合う 役割に徹した士郎も有能 キャスター戦決着ぅぅぅ
先のランサー×アーチャー戦に引けをとらない熱いバトルでした

【18話】
凛『この丘があいつの世界…(中略)唯一信じた理想にさえ裏切られた』(凛によるアーチャーの心象語り)
※原稿用紙にして2枚分…ながいわ^^
今まで凛がアーチャーと会話していなかったツケを回してきたな、という感じ
反対に凛と士郎との会話はメチャ多い(別欄参照)
これでは、士郎との会話を削ってでもアーチャーに使うべきだったと言わざるを得ない
心象語りの後、凛は涙しているので凛的には会話不足を補完したんだろうけど
視聴者的にはキャラ同士が言葉を交わし積み重ねてこそ心に響くってもんですからね(特に新規は)
それでも、涙ぐむ凛が愛おしく感じるのは作画の力だなぁ ほんといい仕事してますわ

【19話】
セイバー「私はこの戦いを見守らなければ…」(聖杯の力に依らない新たなる光を探して)
※Zeroの聖杯問答(11話)の続きともいえるシーン
セイバーさん、見守るどころか士郎の代わりにメッチャしゃべってます^^
果たして答えは見つかるのかセイバー

【20話】
士郎「俺も死力を尽くして、お前という自分を打ち負かす!」(鞘に込められた想いは願い…士郎覚醒)
体は剣で出来ている そして魂は願いで出来ている
その人生が偽善で満ちたものだとしても 俺は正義の味方を張り続ける

【21話】
ギル「そう…この時代の人間の一掃だ」(聖杯殺戮兵器論を展開するギル)
※『凡百の雑種が生を謳歌するなど王に対する冒涜である』
なんか怖いこと言ってますが、聖杯の奪取から精製まで幅広く手がける小まめな王です^^
話は変わるが、士郎×アーチャー最終局面でBGM「エミヤ」が流れたのは激アツだった
けどアーチャーが「消えろ!」といったタイミングでBGMを掛け直したように聞こえるのが残念
・100M走でロケットダッシュを決めたのに小石につまずいたような感覚

【22話】
セイバー「ずっと憶えていられるように、心に焼き付けておきたかった」(最終決戦を前に中庭に佇むセイバー)
※答えを得て満足気なセイバー そのまま昇天してしまわないかと心配です^^
彼女の10年間に渡る聖杯戦争は終わりを迎えようとしていた

【23話】
ギル「だが…俺の前から去ることを誰が許した」(賞賛から一転して殺意へ)
※士郎はギルの『気』の変化を瞬時に察知し、魔の剣戟から凛を守った。
右手に干将莫耶、左肩に凛からもらった魔術刻印が発動しており、それが刹那であることを強調している。
おそらく旧型士郎だったなら対応できなかったであろう
そういった意味でも、士郎と凛がふたりで邪悪を退けたといえる見ごたえのあるシーンだ

【24話】
凛「アーチャーー!」(朝焼けに映るアーチャーを見つけて追いすがる凛)
※懇願の叫び。この台詞には最大級の魂がこもっていました^^(ヘッドフォン推奨)
凛はアーチャーを通して士郎を見ているわけで、アーチャーとの今生の別れは士郎を失うに等しく耐え難いことなのだ
あるいは凛を導いたアーチャーの存在はそれ以上なのかもしれない
だからこそ、もう少し凛とアーチャーの関わりの場面を描いてほしかったというのが本音です
まあ個人の意見はともかく、感動のシーンですBGMにも注目^^

【25話】
ルヴィア「シェロォォォ!」(凛をサラリとかわし士郎に挨拶するルヴィア)
※凛が増えた^^
士郎に対するパーソナルスペースは限りなくゼロに近い
そんなルヴィアの積極性に凛は苛立つことも
凛「決着をつけましょう…久しぶりに…キレちまったわ…」
ルヴィア「あーらぁん あらあらあらぁぁん♪」
{/netabare}

日常・バトルシーンともに完成度が高い
シナリオ的に中だるみがあるが、よく仕上げたと思います

ちなみに、本編のチョイ役である凛のクラスメートの女生徒3人組は
『Fate/hollow ataraxia』PC版 PS Vita版
で詳しく語られているので気になる方はプレイするべし

全作視聴した経験から言わせてもらうと
「セイバールート:Fate」→ Fate/Zero →「遠坂凛ルート:UBW」
の順番で視聴すると理解が深まると思う
※ZeroとUBWの制作会社が同じで、整合性を意識して製作していると感じたため
2話例:綺礼の拳握り 士郎とセイバーの握手シーン

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

猿の尻尾 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

別に、感想を書いてしまってもかまわんのだろう?

2004年:ゲームブランドTYPE-MOONよりFate/staynight発売
2006年:セイバールートを軸として他ルートの解釈を交えスタジオDEENによりアニメ化
同年:staynightの前日譚となる小説Fate/zeroがニトロプラスの虚淵玄により刊行開始
2010年:凛ルートをDEENが映画化(尺の問題により超ダイジェスト)
2011年:Fate/zeroがufotableによりアニメ化

そして2014年。zeroを製作したufotableにより、以前映画化された凛ルートをもう1度映像化。
それがこのFate/staynight[Unlimited Blade Works]となります。

間に派生作品が発売されますが、それは割愛ということで
因みに2005年にファンディスクであり正当な続編でもあるFate/hollow ataraxiaが発売されました。
こちらをやりたい方は、これからフルボイスでPSvitaに移植されますので、もしやりたかったらどうぞ!(宣伝)


さて、いよいよ来ましたよこの時が!
発売当初から絶大な人気を誇り、そして10年たった今でも人気の続く化け物コンテンツFate。そのルートの中でも高い人気を誇るUBWがufotableによってアニメ化される時が!!

以前の映画では20時間超のシナリオを2時間に落とし込んだ為に総集編のようになっていました。
それを綺麗で細かくてアクション作画最高のufoさんが、分割ですが2クールでやってくれるというのですから期待しないわけにはいきません。
しかも原作でのプロローグである凛視点でのプロローグを0話とし、本編の始まりである士郎視点での冒頭を1話とし、それぞれ1時間で2週連続1時間放送なんてやってくれちゃってます。
自分、涙いいっすか?

七人の魔術師と七人のサーヴァントによる、万能の願望器[聖杯]をめぐる殺し合い。
熱くて燃える戦闘と、士郎の歪な生き様。そして可愛い凛ちゃんをどうぞご堪能下さい。
以下毎話感想。

0話感想
{netabare}おい、これは本当にTVアニメなのか?映画じゃないのか?と言いたくなるほどの超絶作画と背景美。
そして張り巡らされた細かい伏線とファンサービス。
文句の付けようのない仕事に思わず正座をしながら視聴してしまいました。
最強のクラスであるセイバーを召喚する筈がうっかりで失敗する凛ちゃん可愛い。
素直じゃないアーチャーさん可愛いし、超人戦闘を繰り広げるアーチャーさんと兄貴かっこよすぎ。
士郎と桜マジモブ。セイバーかっこよすぎ。
三人娘とか一成とかまで描写が丁寧で感激。
もう本当に素晴らしすぎて、来週までに何回だって見直してやりますよ。
とりあえずまだプロローグなので、来週は士郎視点でセイバーがアーチャーを切りつけるまでやると思いますが、
0話でも断片的な説明はされていますが、いろいろ詳しい説明入って、概要を掴めてくるのはもう少し先になります。
だから今は待とう。この作画があれば十分だろう?
ということで、期待以上の0話でした。来週が楽しみすぎますね!
来週にも期待!!!{/netabare}

1話感想
{netabare}前回は凛視点でしたが、同じ時間軸を今度は主人公である士郎の視点で描いてくれました。
何気ない日常もFateにおいては大事な要素。藤ねぇも桜も可愛すぎた。
そしてイリヤきちゃあああ!! 序盤に見せ場があるのでとりあえずそこに期待してるぜ!!
そして今回も出張ってきた三人娘w この三人が主役の漫画があるらしい!
ワカメは相変わらずウザイのなんの! 取り巻きが原作よりも若干柔らかくなってたのでまだ我慢できましたねw
そして理不尽なお願いも聞いてあげちゃう士郎君マジ歪! 一成他にも言われてましたが、士郎君の異様さが少し感じられます。
この歪さがUBWの大事な要素というかFateの味にもなってきます。
兄貴は本当にかっこいい。兄貴の一挙手一投足にいちいち痺れちゃいますね!
ゲイ・ボルクの演出が半端じゃない! 原因と結果を裏返す因果逆転の呪いの槍。心臓に当たったことを確定させてから振ることによる文字通り必殺の宝具です。
まぁこの時の兄貴は諸事情で本気で戦うことが出来ず、またセイバーの幸運の高さと未来予知にも匹敵する直感によって必殺の槍はかわされてしまいますが。
セイバーのポテンシャルの高さに震えます! 兄貴は槍をかわされ激おこです。自身のシンボルとも言える攻撃をかわされては、そりゃ頭にきますよね。
だけど激おこ兄貴かっこいい……。
そして、先週の最後と繋がり、凛組と士郎組が相対して引きでした。
何度も言いますがクオリティが度を超えてます。スタッフありがとう!
来週は聖杯戦争の説明回かな? 例の神父ご登場ですなw
きっと再来週辺りにあの戦いが見れるだろうことに今からワクワクが止まりません!!
今週も最高でした!!
来週にも期待!!!{/netabare}

2話感想
{netabare}今回は説明回。
聖杯戦争の概要をエセ神父が説明してくれました。
まぁこれでも少しカットしてありますが、尺的に仕方ないし、説明回なのに動いてましたねw
ぐるぐるは説明時のお約束なの?
そして最後にイリヤたんとバーサーカー登場で引き。
バサカの威圧感ったらないね!死の匂いがぷんぷんするね!
もう来週の戦闘が楽しみすぎる!!
やっちゃえ!バーサーカー!!
来週も期待!{/netabare}

3話感想
{netabare}ついに序盤最高峰のバトル、バーサーカー戦が見れました。
バーサーカーの化け物っぷりが遺憾なく発揮され、またセイバーとアーチャーのかっこよさも見ることが出来ました。
少々原作からの変更点も御座いましたが、個人的には気になりませんでした。
特にイリヤ対凛なんか最っ高でした。
凛は魔術師全体で見ても、かなり優秀な部類に入るのですが、まさかイリヤたんがあんなに強いとは予想外。
諸事情による魔力チートなだけで戦闘には向いてないと思っていたらあんな戦い方があろうとは、これは良いファンサービスだったと思います。
あとは大きなオリジナルと言えば金髪の青年()とエセ神父の会話シーンですが、ちらほら不満は聞こえてきますが、まぁ大丈夫。いつかのボンテ(ryに比べれば全然よ全然。
とにかく迫力凄まじい戦闘シーンに大満足な4話でした!!
来週はちょっと落ち着くかな? でも再来週の5話はスタッフ曰く、『最高の出来』らしいので、もうめちゃくちゃ期待です!
きっとあの2人の追いかけっこでしょうか。楽しみです!!
来週にも期待!!!!!{/netabare}

4話感想
{netabare}今回はアニオリでイリヤたんのお風呂がありましたね!!
お風呂とは言っても会話の内容は大真面目でしたが、それでも素晴らしいものがあった。
そして可愛い凛と可愛いセイバー、特にセイバーが今回は可愛すぎた。
で、この回で重要なのは士郎と美綴さんの会話でしょう。
「衛宮、笑わないじゃん」からの士郎の表情、彼の異常性が垣間見える大事な大事な一コマです。
そしてヒロイン2人と美人教師が衛宮家に泊まるだと?エロゲか!!
からの凛ちゃんさんの殺すわ、で引き、と。
いや今回も楽しめました!特に美綴の言葉を受けた士郎の表情とその雰囲気は秀逸でした。大満足です。
次も、期待!!!{/netabare}

5話感想
{netabare} 冒頭の月の下の誓いで少ししんみりしてしまいました。
他作者の後発スピンオフだとは分かっていても、ついついZeroを思い出してしまいます。
美綴さんが行方不明ということで驚く士郎。くそ誰だ、誰の仕業なんだ…。
凛ちゃんと士郎の追いかけ(ry、殺し合いも原作の雰囲気を上手く表現していて感謝です。
「遠坂、危ない」のセリフ、あそこは原作では冷静に静かに言い放っていました。これも士郎の異常性を感じさせる描写なのですが、そこは映像的な表現として、叫ぶ感じに変わってました。
その代わり、「痛い、とんでもなく痛い」
と呟く士郎の表情が素晴らしかったです。あれは遠坂の顔にこんなものを投げやがったのかという、怒りの表情です。
痛いのは自分なのに、士郎は遠坂を狙ったことに対して激オコなんですね。
そしてライダーさんキタッーーーーーーー!!!!
ドエロいなあんた!!
そんなライダーさん。もちろん本気ではありませんが、それでも打ち合っちゃう士郎君凄い。
にしてもエロい。とにかくエロい。特に胸がエロい。
遠坂家へお呼ばれした士郎との会話。
魔術師としてはありえない切継の言葉に流石に凛ちゃん怒ります。
そうですねぇ。名門の教えを受けた生粋の魔術師の凛にとって、魔術は隠すべきではない。いつやめてもいい。なんて言葉は見過ごせないでしょうね。
「あなたの父親は魔術師である前に、親であることを選んだのよ」
このセリフは本当に胸にきます。
引きもバッチリでした。
EDの1カット1カットが改めて響いてきますね。
さて来週はついにあの2人が登場。
楽しみです!!来週も期待!!!!!{/netabare}

6話感想
{netabare}アーチャーは聖杯に託す望みがないといいます。
自分は生前に望みを果たしたと…。
アーチャー……あぁ早くあのシーンが見たいなぁ。
凛は明日にでも結界の犯人は動くと言っていましたがあら残念
なんとその日のうちにひょっこり現れちゃいましたw
ワカメ君早漏すぎぃぃ。
土蔵を覗くセイバーが可愛すぎた。
でも待てよ、士郎君セイバーに赤面してばっかなのが引っかかりますね。
モノローグが無いぶん士郎の想いが分かりづらいですが凛の方にそういった感情があるわけで、そこはこれから描写していくんでしょうけど、ううむ文章作品を映像化するのはやはり大変なのですね…頑張れufo!
そしてキャス子&アサ次郎キターー!!
一瞬キャス子の生前っぽい描写がありましたねぇ。
詳しくは原作になるのかアニメでもやるのか分かりませんが、出来ればノー改変でお願いしたいところ、あの過去を知っていることであのシーンで何とも言えない感情になれるのですから。
おいおいアサ次郎かっこよすぎだろ抱いてくれないかな。
来週はあの秘剣が見れるかな?楽しみです。
そしてアーチャーが助けに来て引きですね。
ここまで小さな不満点あるものの素晴らしいクオリティです。
ありがとうufo!!{/netabare}

7話感想
{netabare}開幕からアサシン対セイバー!!
もう本当にアサ次郎かっこよすぎる。5次において白兵戦最強とまで言われる彼の実力ったらもう…抱いてくれねぇかな…。
このアサ次郎、正規のサーヴァントではないんですよね。
キャスターが無理矢理召喚したんですよ。
キャス子さん無茶やりすぎですけど、聖杯戦争においてキャスターは白兵戦最弱なのでこれくらい許してね?
最弱と言ったな?あれは(この境内の中では)嘘だ。
型月世界では詳しいことは省きますが、魔術と魔法は明確な違いがあります。キャス子さんは町の人の生気を集めることで境内限定で魔法みたいなことが出来てしまうわけですね。
しかも詠唱をする必要がないのでそりゃもう大容量の魔術を底なしでバンバン使えます。きゃあ怖い。
でもアーチャーさん強すぎぃ。こいつこれで殺す気ないんだぜ?強がりじゃないんだぜ?
真名開放カラドボルグⅡは相変わらずかっこいいです。
これわざとズラして撃ってるんですよね……。
そしてキター秘剣燕返し!!
全く同時に3回刀を振るうという離れ技。
TSUBAMEを切る為だけに会得したというw
暇を持て余したNOUMIN怖すぎる。
若干原作との展開変更がありましたが、まぁこれはきのこも関ってるし心配してません。
士郎とアーチャーの問答での切継回想はずるいだろう。
「理想を抱いて溺死しろ」いただきました。
ここらへんの、アーチャー何がしたいの感はおいおい分かってきます(そのはず)だから疑問に思ったまま待ちましょう。
そしてここのアーチャー対アサシンは素晴らしいアクションでした。
思わず息を飲みましたねぇ。凄すぎる。
Cパートの士郎可愛すぎる。
あのアーチャーの剣戟に見惚れた士郎の稽古、楽しみです。
個人的に今回は神回でした。
本当毎回毎回30分が一瞬ですぎてしまいます。
来週も楽しみ!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

76.6 5 英霊アニメランキング5位
Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス- フェイト/ステイナイトUNLIMITED BLADE WORKS (アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★☆ 3.9 (1157)
6811人が棚に入れました
聖杯戦争、それは手にした者の願いを叶えるという“聖杯”を求め、7人の魔術師(マスター)と契約した使い魔(サーウ゛ァント)と共に最後の一組になるまで戦う殺し合いの儀式。幼いころ大火災によって両親を失い孤なった衛宮士郎は魔術師を名乗る人物に育てられる。あれから十年、ふとしたきっかけからサーヴァントの一人“セイバー”と契約してしまった士郎は“聖杯戦争”に巻き込まれてゆく。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、諏訪部順一、下屋則子、門脇舞以、伊藤美紀、神谷浩史、浅川悠、小山力也、田中敦子、中田和宏、西前忠久、中田譲治、三木眞一郎、神奈延年、関智一

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アーチャーの正体に触れた劇場版『Fate/stay night unlimited blade works』

『Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス』はゲーム原作の劇場版アニメです。

ちなみにこれは、アニメ『Fate/stay night』の別ルートのお話です。序盤まではアニメ版と同じ流れですが、途中から展開が変わっていきます。そして、物語の視点(中心)がセイバーからアーチャーへと移っています。


私がここで語ることは『アーチャー』と呼ばれる正体不明のサーバントの過去ついてです。少し自分の意見も交えながら書いています。そしてここからは原作の内容を含みますが、もしこの映画をこれから見てみようという方、アニメ版の方だけは見たという方でアーチャーの過去を知りたい方はご覧になっても良いかも知れません…。


彼の正体についてはアニメ版では語られること無く、士郎たちを逃がすためにただ1人、バーサーカーと戦い消えました。しかし今作ではその正体についてが明らかになりました。彼は一体どういう英霊なのか…。

かつて、彼がまだ生者であったとき、彼は大きな災害に遭いただ一人生き残った。そして自分だけが生き残ったことに対してサバイバーズ・ギルト(災害・事故などに遭い、自分だけが奇跡の生還を遂げたということにおいて、自分だけが助かってしまったと自らに罪悪感を感じること)を感じ、それからは、1人生き残ってしまった自分以外の人々に償う様なの生き方をすることに決めた。
再び悲劇を起こさないようにするという償いの仕方で...。
犠牲になった人々のために生きるという他人本位の生き方を選ぶ…。
『多くの人間を助ける、正義の味方になる』という意思の下、劇中に登場するアーチャーという存在が生まれたといっても過言ではないだろう。
『力あるものが私欲によって私欲を満たすのなら、人々の代わりにこれを撃つ。 罪を犯すものがさらに罪を犯すのなら、犠牲者を出す前にこれを撃つ』このことに買って出ていた彼は、表面上は正義の味方となっていた。 そう、彼が思い描いていたり想像通りに…。 一切の私欲を押し殺して…。
それは自分の信念、使命感に陶酔していた彼にしかできないこと。
そして彼は多くの命を救い、一部の人々の噂にもなった。
また、理想に理解、賛同する友人も彼は得た。

しかし彼が行ったことは立派なことであったとは言えないかもしれない。
100人を助けるために10人を犠牲に、食うに困り、家族のために窃盗を行うしかなかった集団を一方意的に殺したり...。 ウイルスが蔓延した旅客機の中の、死に掛けているがそれでも必死に生きようとする乗客500人の命と地上の30万人の命を天秤にかけ、結果、乗客500人の命をいとも簡単に屠った。
表面上で見ればこれは100人の尊い命を救った、窃盗犯から窃盗されたものを取り戻した、30万人という多くの人々を救ったように見える。しかしその裏側ではそれ故犠牲になった者達がいる。理不尽な死に追いやられた者達が…。
表面上では悪い事のようにしか捉えられないことにも、それを行ったことには何らかの正当な理由がある。どうしてもそうしなければならなかった理由がある。
これは現実の、現代におけるテロや紛争に関しても言えること。表では悪いことに見えても、裏には何らかの理由がある。 皆が思い描く正義は実は悪かもしれない。皆が思い描く悪は実は正義かもしれない。

彼はただ救える人が多いか少ないかで選択した。
最大の被害者はその多くの命の変わりに殺された人々。
これは彼の『より多くの人々を助ける』という信念が生んだ結果。偏った正義の体現。
彼は言った。『結果的に誰の命も救っていない』と。
『客観的に見れば彼はただの犯罪者であり正義の味方であって英雄ではない』彼はそういった。
まさにその通りなのかもしれない。例えそうするしか出来なかったとしても。
しかし、多くの命を救うためにはこれらのことは仕方がないのかもしれない。

彼は正義の、理想の体現者となるために人間性を抹消し、ただの独善を執行するだけ装置となった。故にあらゆる交渉も勧誘も人情に訴えた説得ですら彼には無意味だった。
そんな行き過ぎた正義を人々は求めるだろうか?
何の見返りも無く、他人を尽くす人間などいるのだろうか?
そして人々は彼に対してそう思い始める。『何か裏があるのではないか?』と。『いつか自分も多くの命を救うという目的のために殺されてしまうのではないか?』と…。

そうして、彼が良かれと思ってやっていたことによって、彼は守るべき対象に捕らえらた。唯一の友人の手によって…。

その後、彼は司法の場で断罪された。しかし彼は正義の味方であるからこそ、その断罪を受け入れた。
そこで彼の人としての人生の幕を下ろした...。


そして凛に召喚された、英霊として。
ここではある目的のために…。


これがアーチャーという人物です。劇場版ではここまで詳しく過去が述べられていないので参考程度に。
彼の正体について劇場版を見て確認してください。



この映画の感想。
序盤はアニメ版の最初の方の展開をとても短くしたような内容で、初見の人にとっては展開が早すぎて何が起こっているのかわからないような流れでした。私的にはここを出すにも中途半端過ぎて別には省いても良かったのではないかという印象。
話全体としてはアニメ版と比べるとかなりダークでした。
一部、欝な展開もありましたので…。しかしこの話においてこの話の暗さはマッチしていたと思います。

戦闘シーンについては素早い動きと迫力のある作画と演出であったのでとても良かったです。

クライマックスの前のシーンに関しては若干不満が残る演出もありましたが、全体的にはとても良いストーリーであったと思います。


この『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』はアニメ版を見てアーチャーに惹かれた方もしくは気になった方は見てみるのも良いかも知れません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

Fateファンの皆さんホントすいません( TДT)ゴメンヨー Fateを舐めてました・・・ この作品は秀作でした!

私はどうやらFateというアニメをかなり軽視していたみたいです(;・∀・)
今回の話はてっきりstay nightのダイジェストだと思ってみてたら、どうやら流れが違う・・・

私の流儀なのでネタバレはしませんが、これはタイトル通りアーチャーの話です。
これって原作通りなのか知りませんけど、正直かなり驚きました(汗
「この展開はっ!!」みたいな感じですw

あいかわらず話の流れで「う~ん、なんでこうなるの?」ってシーンが何個かありましたけど、それ以前に話自体が面白かったので満足です!

少し詳細な話をしますと↓
・作画
2010年でしかも映画。これですごい作画が出来ない筈がない!と期待を持っていたんですが、大きくこれを超えてくれましたΣ(´∀`;)。細部まで細かく描かれており現実感漂う雰囲気を作り出していたと思います。
そして何よりも戦闘シーンが半端ない!!!
すっごい熱くなりました。stay nightのようなダラダラ戦闘でもなく、カット入りまくった紙芝居のような戦闘でもなく、デキとしては感動の一言につきます。

・物語
このパートを私は一番深く語りたいところなんですが、これ話すとネタバレになってしまうんですよね・・・(;^ω^)
ただ一つ言えることは、stay nightととはまったく違う物語と考えた方がいいでしょう。時間軸は一緒なんですが(聖杯戦争をしていることには違いないという事)、物語の展開はまったく別物です。というか正直セイバーは今回空気でしたw

しかし、「物語が違うからstay night飛ばしてこの作品見ていいのか?」と聞かれると答えはNOです。
映画だけあって、省かれてるパートが大量にあります。絶対にこの作品を先に見ないで下さい。

・声優&キャラ
この面の説明はほぼ要らないでしょう。声優は言うまでもなく前作と一緒。キャラの説明は映画では全然無いんですが、前作見てたらOK

ただ一つ忠告できるのは、zero見る前に見た方が良いかもしれません。ギルガメッシュはあいかわらず強いのですが、言峰綺礼が弱すぎます!zeroでの輝きが一瞬で薄れてしまう。

後もう一つ、ここからはネタバレになってしまいますが(←もう我慢できない!!w)衛宮士郎が強すぎる!!ギルガメッシュと同等に戦うなんて、もう何がなんだかw

ちなみに衛宮士郎がここまで強い理由は映画見たら分かります。
要するに、今のフレーズで気になった人はこの映画見ろ!って話ですw

上書いてたらもう我慢できなくなりましたw
これからネタバレけんこの映画の意味に迫りたいと思います。










この映画でより鮮明に表されるのはアーチャーと衛宮士郎が同一人物だということです。
ここで気になるのは、聖杯は伝説の英雄であれば未来からでも英霊として召喚できてるって点ですね。
確かに「不可能」という設定は一切述べられてませんが、これやっちゃうとその未来の上限が気になりますね。その気になればSFにでも展開できる能力ですね、聖杯w
もう一つ気になる点は、アーチャーがサーバントとして召喚されてるってことは衛宮士郎は少なくとも聖杯戦争で殺されないってことです。これでもしアーチャーが衛宮士郎を殺したり、他のサーバントが殺してしまったら、アーチャーの存在自体を消すことになるんじゃないでしょうか?この辺が良く分かりません。

そして一番の矛盾点は、zeroと話を関連させた時生じる問題ですね。
この作品でアーチャーが衛宮士郎と屋敷内で戦ってる時、アーチャーは自分のしてきた行いが無駄であることを嘆いていました。理屈はこうです↓
より沢山の人を救う為原因となりうる少数の人間を殺す→助かった人間の中でまた愚行をする者が現れる→その人間を殺す→無限ループ
アーチャーが話していたのは「世界中の無実な人間を救う為に行動すると結果、死だけが訪れる」ということでした。

そしてアーチャーはセイバーの願望も無駄なものだと示していました。ブリテンの平和を望むことは不可能だと。必ず悪がこの世界に潜んでいて、必ずなんらかの代償は否めないと。

ここまでは良い。アーチャーのしたいことは自分の過去を変更して、今の自分をやり直す、または過去の自分に同じ道を辿って欲しくないから、という理由で聖杯を望むのでしょう。
しかしzeroの11話で征服王がセイバーに説いていたこと、「己の過去を無碍にし、自分の存在を否定することは王ではない」というフレーズを考えれば(この場合英雄も王と同じ扱いをして良い筈)アーチャーのしていることもまた英雄がすることでは無いということになる。またセイバーにもこの理念が当てはまる。
あれ?
アーチャーはセイバーの聖杯を欲する理由を否定していたのに、自分がやろうとしていることの実はセイバーと同じことになってしまう。
まぁ最終的にはアーチャーが現代の自分、衛宮士郎に自分の生き方を託すことになるんですけど、どうなんでしょうかね、これ?
なんか結局問題解決してないような・・・。

しかし、色々考えさせられるアニメでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺が作るのは、無限に剣を内包した世界。その名は――『UNLIMITED BRADE WORKS』」

Fateシリーズはたくさんあってどれを観ればいいのか迷ったので、
とりあえず放送順に見ています。

スタジオディーン製作の「Fate/stay night」の次に
この劇場版「Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」を観ました。

どちらもタイトルに「Fate/stay night」がつきますが、
原作のルートは違うものらしく、

ストーリーもまったく違ったものになっています。

同じシリーズ、同じ登場人物。
だけど展開が全然違う。

そういうのも面白いですね^^

100分ほどの作品です。


● ストーリー
聖杯戦争。

それは、7人の魔術師が10年に一度、
何でも願いを叶えてくれるという聖杯を手に入れるために争う戦争。

魔導士は1人1体、“サーヴァント”と呼ばれる英霊を
パートナーとして召喚することができる。

衛宮士郎(えみや しろう)にはセイバーが、
遠坂凜(とおさか りん)にはアーチャーが、

それぞれのサーヴァントとして現れた。


原作の“Unlimited Blade Works”、
通称“凜ルート”を映像化したものです。

が、100分ほどの短い時間の中でまとめるのには
相当苦労したのではないでしょうか。

テレビシリーズの“セイバールート”で
なんとなくの流れを知っていたから理解できたものの、

唐突な展開ばかりで、
まるで総集編のように大事なところだけ寄せ集めた感じでした。

おそらくストーリーとしては数日や数週間の出来事のはずなのに、
劇場版にするとたった1日ですべてが片付いてしまったかのようww

それぐらい、時間いっぱいいっぱいになんとか収めました!
という感じです(笑)

Fateシリーズを見たことがない人が見ても、
設定や登場人物の相関図についていけないと思いますのでご注意を。


≪ 凜とアーチャー ≫

“凜ルート”という呼び名がついているだけあって、
凜やそのパートナーであるアーチャーにスポットライトが良く当たります。

逆に“セイバールート”ではガンガン活躍していたセイバーの見せ場は、
ガクッと減っています。

いやでもドレス姿のセイバーはきれいだった(*´Д`)


“セイバールート”では
あまりアーチャーの活躍が見れなくてがっかりしていた分、

今回ガンガン活躍してくれたのが嬉しかった♪

“セイバールート”ではアーチャーが誰の英霊なのか、
正体が明かされていなかったけれど、

今回とうとうアーチャーの正体が明らかに。

これにはびっくりでした!予想外!でも言われてみれば納得!
“セイバールート”での伏線も回収されてすっきりです~。

ほどよいツンデレ感や、なんだかんだと世話焼きなところなど、
凜の可愛さも存分に味わえました♪

士郎も、“セイバールート”とはまた違った活躍の仕方をしていたのもよかったです^^


● まとめ
バトルシーンはBGMのかっこよさも相まって、
スピード感があってよかったです♪

これが私にとってのFateシリーズ2作目でした。

劇場版を見たことで、
Fateシリーズの世界観が深まりました。

開始10分ほどは似た展開だったのもあり、
だんだん眠くなってきていたので、

「Fateシリーズの面白さを感じられてないなあ。」と思っていましたが、
気が付けば新しい展開や真実に惹きつけられていました。

同じ人物と同じ設定なのに、
こうも違った物語が生まれるとは!

Fateシリーズは、
観れば観るほどハマるタイプの作品かもしれませんね。

現に私は今、
続編が観たくて仕方がなくなっていますもの!

さて、次は「Fate/zero」を観ればいいのかな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

71.2 6 英霊アニメランキング6位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (985)
5217人が棚に入れました
イリヤは穂群原学園に通うごく普通の女の子。ある日、飛来してきたカレイドステッキの人工天然精霊マジカルルビーによって、強制的に契約を結ばれ、魔法少女プリズマイリヤになる。本来のカレイドステッキの持ち主の魔術師・遠坂凛に命令され、冬木市に眠るというある危険なカードの回収の手伝いをすることになる。

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、植田佳奈、伊藤静、高野直子、松来未祐、杉山紀彰、七緒はるひ、宮川美保、伊藤美紀、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長期に亘る外伝アニメ化シリーズの礎を築いた偉大な?ロリ作品

『Fate』シリーズのイリヤが魔法少女に!?
外伝漫画シリーズ(未読)のアニメ化作品の第1期目。


【物語 4.0点】
単体で観ると、どぎついロリ成分と、マニアックな萌えに時々むせ返りそうにはなるもののw
『Fate』を魔法少女物の王道に置き換えた、まずまずのスピンアウト。


ですが、その後、4期『~3ドライ!!』+劇場版まで視聴した上で振り返ると、
優秀な1期目だったと評価がアップします。


ロリっ娘コスプレ趣味に訴求した「クラスカード」設定も、
『~3ドライ!!』までにこのシリーズなりの「聖杯戦争」として、
ある程度説明が成され。

美遊の過去も『~雪下の誓い』にて判明。


その上で本作を観ると、
イリヤの弱気で泣き虫という平凡な魔法少女属性についても、
冷徹な魔術理論に基づいた『Fate』の世界観に対して、
理論をひっくり返す奇跡をもたらす魔法少女像が追求されていると分る。

ライバル魔法少女・美遊の、
不器用で、ボッチになりがちだけど寂しがり屋な属性についても、
理由を知った上で再確認すると、いじらしくてニヤニヤできる。

など、この1期は後で壮大な展開を上乗せしても崩れない土台となるよう、
考え抜かれているな~と感心します。


一方で、肝心のイリヤの正体など、謎も多く、
シリーズは未だ底を見せていない。


私のツボ:{netabare}第四話にてイメージだけで空を飛んでしまうイリヤと、
物理法則に基づいて足場を築いて空を“跳ぶ”美遊。
による性格の違いの明確化。{/netabare}


【作画 3.5点】
描き込んだのは、入浴多めなイリヤちゃんの、
透き通った小学生の白肌だけじゃない!

シリーズ通じて、高橋 賢氏をアクション作画監督に据え、
戦闘シーンが熱い『Fate』ブランドに寄与している。


【キャラ 4.0点】
ここは魔境・深夜アニメ。女児に夢と称して玩具を売りつける必要がない。

それを良いことに?視聴者に魔法幼女萌えを煽るロリコン・ルビーさん
&生真面目な毒舌でキャラを貶める・サファイアさん。
両・魔法ステッキが大放言w


その他、“年増ツインテール”こと遠坂凛
VS“高慢ちきな金髪縦ロール”ことルヴィア
のギリギリ魔法少女舌戦。

より“お兄ちゃん”属性に拘束された衛宮士郎。

実は高校より小学校教師の方が似合っている?藤ねえ。

などなど『Fate』キャラを絶妙に壊し、ファンの腹筋を攻撃w


一方、イリヤ同級の小学生たちもやがて、
元気属性は無邪気過ぎてアブナく、
“腐る”女子は朽ち果てて{netabare}BL{/netabare}の沼にハマっていくことになるが、
本格的に壊れるのは2期『~2ツヴァイ!』からで、
1期は種蒔きのクール。

ただ、最後は、{netabare} 魔法少女ペアの濃厚接触
→地球より重た過ぎてドン引きする二人の友情(※一方通行){/netabare}
で締めくくり、波乱の次期に向け助走は十分で、
“大きなお友達”だけに向けて暴走する方向性が確定w


【声優 4.0点】
イリヤ役は本編と同じく門脇 舞以さん。
時に、ロリ特有の気の遠くなるような情けない高音域をかすれさせながら、
平凡な日常をぶち壊す各種ハプニングにツッコむ。

けど、やる時は涙を堪えて、勇気を振り絞るピュアな女の子を熱演。

(この外伝に慣れてしまうと、バーサーカーを引き連れている方のイリヤちゃんは、
一体、どこで道を間違えたのだろう?と悔恨してしまいますw)

美遊役の名塚 佳織さんも寡黙で、時にズレた真面目発言を重ねるなど
周囲がボケ通し、ネタを提供しまくるので、ツッコむイリヤ役の負担は大きいw


その他、本編からのキャラ役も含めキャストはシリーズ通じてほぼ不動。

それだけに、「カレイドステッキ」サファイア役・松来 未祐さんの早逝は、
ポッカリ穴が開いたようで、返す返す惜しまれます。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は加藤 達也氏。明快なメロディーでギャグと魔法戦に無難に対応……。
と行きたい所ですが、問題は曲名。

「少女の日常」に「少女のじゃれ合い」。「少女、絡まる」に「少女よ星になれ」
と全曲名に“少女”を付す執念で、ロリアニメのアイデンティティーを確立w


『Fate』と言えば処刑用BGM「エミヤ」。
数あるバリエーションの中でも実は本作の「少女進化!」が私のお気に入りだったり。


OPはChouChoの「starlog」。他に挿入歌も一曲。
後に4期『~3ドライ!!』のOPも歌う。
『イリヤ』とは『ガルパン』に次ぐ縁の深さ。


EDは声優ユニット・StylipSの「Prism Sympathy」が、
小学生イリヤのキラキラした日常を既成事実化。

(因みに、後に、この曲が再起用された『~3ドライ!!』4巻付属OVAの運動会ダンスは、
ロリコンを即死させる危険な宝具らしいので、該当者は絶対観ないようにw)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

tachibana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

実はFate 全部見てないんですよね~

何がいいか、もちろんopです。w
素晴らしいメロディーのこのopはChouChoさんの『starlog』です。
いや、もう。何と言えば伝わるのか分かりませんが、Chouchoさんには珍しい(?)アップテンポ(?)な曲でテンションがあがりますよね!
このアニメを見始めてopがChouChoさんだと分かった瞬間、視聴が決定しましたww(元々ChouChoさんのファンだったので)
9話の挿入歌「kagami」もこのChouChoさんが歌っており、テンションが上がり、一回転して感動しました。(笑)

ここで、少しChouChoさんの曲のステマ(?)…………もとい紹介をしておきたいと思います
ChouChoさんは
『カワルミライ』(神様のメモ帳op)
『authentic symphony』(ましろ色シンフォニーop)
『ハルモニア』(空の軌跡ed)
『優しさの理由』(氷菓op)
『DreamRiser』(ガールズ&パンツァーop)
『空と君のメッセージ』(翠星のガルガンティアop)
などの曲を歌っていらっしゃいます。(正確には『優しさの理由』より前は「ちょうちょ」という名前)
是非聴いてみて下さい!おすすめです!!
ん?紹介になっているのか、これ?

因みに二番の途中で「彼こそ~~」って言っているように聞こえる部分(笑)は「kaleidoscope」って言ってます。
kaleidoscopeの意味は「万華鏡」です。
どーでもいいですか、そうですか。

edは………………普通の良edです。
StylipSが歌っている『Prism Sympathy』です。コレ聴いて寝るとよく寝られそうな気がします。(適当)
作詞はこだまさおりさんが担当しています。
こだまさおりさんについては『氷菓』のレビューにでも書きたいと思います。

さっきから()とか「」とか『』とか打ちすぎて疲れました。
どーでもいいですか、そうですか。


疲れたので、そろそろ本編のレビューを書きたいと思います。(笑)

最初に言っておきますが、この作品はFate/stay nightや、Fate/Zeroを見なくても全然ついていけます。
まあ、ぶっちゃけギャグアニメみたいなもんなんで、気楽に見ればいいと思います。(笑)
イリヤの性格とかが変わっていても無視です。いやー並行世界って便利っすねー(棒)


さて内容ですが、このアニメのストーリーを表すのにぴったりな二文字があります。
ズバリ!
『王道』
です。これに尽きます。

このアニメはとにかく魔法少女もののテンプレストーリーをそのまんまなぞっています。
なので、「面白くないと思う人もいるんだろうな~」という感じでした。
しかし、友人の言葉を借りると、「王道だから強い」のです。
テンプレというものは言わば完成されているので、ある程度は満足できるんです。そこにないのは意外性だったりするわけですが。(杖が喋ったりするのもな○はさんで見ちゃいましたしねww)
あとこのアニメの特徴はとにかくあざとい!
「あ〜狙ってますね~~~(・。・)」
みたいな構図、シーンが多いこと多いことww
もう少し自重して、もっとやって欲しかったです。(錯乱)
まとめると、
・魔法少女ものが見たい
・Fateのキャラが見たい
・ロリ成分が欲しい
・ChouChoさんのopを聴きたい
なんて人なんかは見るといいのかもしれません。


ここで豆知識なんですが、これでもかっ!というほどあざとかったイリヤちゃんについて。
実はこの作品がやっていた2013年夏期にこのアニメの主人公(イリヤ)の中の人、門脇さんがこの他にもう1作品主人公を務めていました。(幻影ヲ駆ケル太陽の太陽あかり)
当時、私は門脇さん大丈夫かな~って思ってましたね。

知ってるだって?そんなもん関係ねぇ!!
オチ?そんなもんねぇよ!!(`・ω・´)

幻影ヲ駆ケル太陽のopも超良作ですよ~!!
どーでもいいですか。そうですか。

最後に、
今回のレビューは特にグダってましたが、最後まで見ていただき、ありがとうございました。
m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分はB級アニメが好きなのだということをつくづく実感しました(笑)

現在放送中のFateを、1期も含めてハードディスクで寝かせているのですが、それ以前のシリーズを全く見たことがなかったので、ここ数週間で頑張ってFateシリーズを一気見しました。

疲れましたw

実は最新シリーズはまだ見ていないのですが、それはFate/stay nightのルート違い版でしょうから、現時点でFateシリーズの世界観自体はだいたい分かったと言ってしまうことはお許しを(笑)


それで話を戻しますが、自分はFateの中ではこのプリズマイリヤが一番好きでした。

その理由が、タイトルのように自分が「A級アニメ」よりも「B級アニメ」のほうが好きだからです。





以下、例によってプリズマイリヤのレビューではなく、私個人のアニメの趣味嗜好の話題になりますw


まず、私がどのような作品を「B級アニメ」と考えるかですが、結論からいうと
・【物語重視】のアニメがA級、【キャラクター重視】のアニメがB級と考えています。
・つまり、キャラが【あざとい】作品がB級ということです。
・極端なことを言えば、主要キャラをハゲでデブのおっさんと大阪のおばちゃんに置き換えたとしても面白い作品ならA級、そうすると面白くなくなるならB級です(笑)

あ、もちろん、A級B級の基準は人それぞれだと思いますし、そもそもそういう分類をしない人もいるでしょうから、この分類は一般的なものではなくあくまで私の個人的なものと思ってください。

また、A級のほうがB級より優れているということではありません。
アワビやらフカヒレやらの中華料理フルコースと、ラーメン餃子チャーハンセットがあったとして、どっちのほうが料理として優れているというわけではないと思いますし、さらに言えばそもそも比べるものではないでしょう。


で、そんな中で私は、迷うまでもなくB級アニメが好きだという話ですw

Fateシリーズの中では、stay nightとZeroのいわゆる「本編」はA級でプリズマイリヤがB級ですね。

自分にとってのこの作品の一番の魅力は、魔法少女やらバトルではなく、イリヤのツッコミ可愛いところでしたw

なんていうか、イリヤはツッコミの言葉のチョイスが上手いキャラだと感じたのです。

いじられツッコミ型という意味での同タイプキャラとしては、自分がかなり好きなキャラとしてトリニティセブンのリリス先生が思い浮かぶのですが、むしろイリヤのほうがツッコミのバリエーションが豊富だった気がします。

近々作ろうと思っているBEST10の「ツッコミキャラランキング」では、イリヤはかなり上位にランクインしそうな気がしています。(…といっても、それは私のさじ加減ですが 笑)





余談ですが、同タイプ設定の作品ならやっぱり自分はB級のほうが好きかなぁと思います。

結城友奈(まどマギは未視聴)とプリズマイリヤだったら前者はA級、後者はB級だと思っていて、個人的にはイリヤのほうが好きですし、
私がこよなく愛するストブラはB級ですが、アニメ化範囲内では設定が似ているのは事実であろう禁書はA級(B級寄りではあるがA級だと思っています)であり、もちろん個人的にはストブラが神アニメですし(笑)、
最近の話題作品ならSAOはA級(これもB級寄りではあるがA級かな、と)、ダンまちはB級という感じですが、アニメとしてはおそらくSAOのほうが好きかもしれないんですけど、原作に進む可能性が高いのはダンまちのほうという気がしています。


ま、例によって脈略のないレビューでしたが、これは仕様ということでお許しください(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

68.3 7 英霊アニメランキング7位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (572)
3422人が棚に入れました
とある夜、バスルームに飛び込んできたマジカルルビーの、軽妙かつ巧妙なトークに騙されて、魔法少女になってしまったイリヤ。ルビーの元の持ち主である凛に言われるがままに“クラスカード”を回収することに。
ライバル(?)であるもうひとりの魔法少女・美遊とともに、傷つき、すれ違いながらも、ハードなバトルを戦い抜いてどうにか7枚のクラスカードを回収。イリヤたちは平穏な日常に戻ることができた。
そして――。
回収任務が終わってから数週間後、凛たちから新たな任務を命じられるイリヤと美遊。地脈に魔力を流し込んで安定させるだけという簡単な任務のはずだったのだが、なにが悪かったのかトラブルが発生!
それが新たな物語の始まりだった――。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』のタイトルで2015年夏に放送予定。

『みんなのくじ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』 2015年春発売! 11月下旬より制服姿のイリヤプライズも登場
はずれなしのキャラクターくじ「みんなのくじ」の最新作として『みんなのくじ Fate/kaleid liner(フェイト カレイドライナー) プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が2015年春に、ホビーショップおよび書店などにて発売決定! また、同作品のアミューズメント施設用景品(プライズ)も、2014年11月下旬より展開予定。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』は人気ゲーム『Fate/stay night(フェイト ステイナイト)』のスピンオフマンガが原作のアニメーション。「みんなのくじ」ではB賞として主人公・イリヤの録りおろしボイス付きぬいぐるみをご用意、その他にもキャラクターの魅力を引き出すオリジナルグッズを鋭意開発中となっている。

また、11月から全国のアミューズメント施設でイリヤのプライズも登場。
<プライズ新商品情報>
スケールフィギュアではめずらしい制服姿のイリヤと美遊がプライズとして登場! 11 月展開のイリヤに同梱のボーナスパーツを使用すると、12 月展開の美遊と手をつないだポーズになる。

2014年7月スタートのテレビアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が、9月10日放送の第10話で最終話を迎えた。『Fate/stay night』の世界観を原案に、魔法少女となったイリヤの活躍を作品だ。
7月のアニメシーンを盛り上げた作品だが、その番組のラストで大きな発表がされた。続編『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』が製作され、2015年にオンエアされるという。

続編のタイトルにある「ヘルツ」はドイツ語で心臓、心、ハートを意味する。イリヤたちが今度はどのような活躍を見せるのか。ファンの期待が膨らむ告知となった。
一方で、第1シーズン『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』はテレビ放送は終了したが展開は続く。まず9月26日にBlu-ray、DVD第1巻のリリースを控えている。映像特典として完全新作ショートアニメ「ファーストブラ イリヤ編」を収録しているのが目玉だ。
「ファーストブラ イリヤ編」は原作者のひろやまひろしさんがシナリオを完全監修し、初めてのブラジャーを巡るイリヤとクロのエピソードが展開される。新作アニメは今後毎巻収録されるため、続巻の内容にも注目していきたい。

『月刊コンプエース』2007年11月号から連載開始。TYPE-MOONのビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』からのスピンアウト漫画作品である。基本的な設定は原作に準じているが、『Character material』に掲載された『アインツさん家のイリヤさん。』の要素も見られ、魔術理論や主人公たちの個人史などに関してはひろやまによる独自設定の色が濃く、『ツヴァイ』第4巻あとがきでは「(本作の設定は)原作にはフィードバックされない」ので「(原作との設定の相違に関しては)絶対にツッこむな」と述べられている。

第1話の雑誌掲載時には原作者である武内崇や奈須きのこからコメントが寄せられ、ひろやまが2006年に発売された同人誌『少年フェイト』に寄稿した『ハッピーガンド』を連載する予定だったことや、この漫画は「イリヤルートのヘンな進化形」であることなどが語られている。

『月刊コンプエース』2009年1月号で連載は終了し、単行本第2巻(最終巻)収録のエピローグで物語は完結した。しかし、連載終了後に発刊された『TYPE-MOONエース』Vol.2に外伝が掲載されると共に続編の構想がほのめかされ、『月刊コンプエース』2009年6月号から続編にあたる『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』を連載開始。さらに『ツヴァイ』の終了後は、そのまま第3部にあたる『ドライ』が連載された。

2012年7月8日にパシフィコ横浜で開催された『TYPE-MOON Fes.』にてテレビアニメ化が発表され、2013年7月から9月にかけて放送された。

また、6月26日には『Fate/kaleid liner イリヤと凛のプリズマナイト!』としてインターネットラジオに、ニンテンドー3DS用ゲームソフトとして家庭用ゲームにも進出が決定している。その他、8月1日にはノベライズ版が伊藤ヒロの手によって角川スニーカー文庫より発刊開始。

『月刊コンプエース』2010年5月号におけるコラボレーション企画では、同じく魔法少女物の『魔法少女リリカルなのは』と競演した。この時の特別編は『ツヴァイ』単行本第2巻に収録されている。

オープニングテーマ
「moving soul」
第1話では未使用。

エンディングテーマ
「TWO BY TWO」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クロちゃん登場、かわいいしん!

Fate/stay nightの「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」を主役にしたスピンオフ作品『プリズマイリア』シリーズの二期目。
前作ラストでカード回収を遂行し終えた、その続編です。
前作ではイリヤはごく普通の小学生であり、カード回収の任を帯び冬木に来た遠坂凛、ルヴィアの二人に巻き込まれた形でカード回収を手伝いましたが、本作ではイリヤ自体の秘密について触れる内容となっています。
1作目のみである程度完結していたのですが、2作目の本作では伏線を張ったような展開があり、1作目の成功を経た結果なのか、本作で本格的にストーリー展開をしていこうとしている感じがしました。
なお、本作"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!"は分割2クールみたいなところがある様子で、本作はその前半1クールのようです。
一応、本作でも物語に区切りがついていますが、色々な新事実や新キャラクターとの確執等、収集つけないまま、続きは続編の"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!"に続く形で終わります。

カード回収の役割を終えたイリヤと美遊は、凛とルヴィアと共に、冬木の地の管理の任についています。
そんな折、ちょっとしたアクシデントがあり、イリヤが2人に分離してしまいます。
分離した方のイリヤはアーチャーのカードを内包していて、肌の色がイリヤより黒いため「クロ」と名付けられます。
"ツヴァイ"の大半はイリヤの命を狙うクロとイリヤの関係性にスポットがあたっていて、クロの生い立ちとイリヤの過去、そしてイリヤとクロ、美遊が仲良くなるまでの物語になっています。
基本的に殺伐とはしているのですが、クロは登場早々、魔力供給という名目で美遊にディープキスをかまします。その、30秒ほど。
舌を絡ませ唾液を交換して嫌がる美遊の口内を蹂躙する様はおお卑猥、卑猥で素晴らしい。
キスシーン以外も肌色率が異様に高く、女子小学生3人組の元気っぷりに、思わずにっこりです。
ぜひ、ご家族の目の届かないところで視聴することをおすすめします。

終盤2話で展開が代わり、時計塔とは別の勢力からの使者「バゼット・フラガ・マクレミッツ」が冬木にやってきます。
回収したカードを奪うためイリヤとクロ、美遊に襲いかかるバゼットとの戦いが始まりますが、本作では決着はつかないままとなり、続編に続く形で終幕します。

本作ではストーリー内にて「聖杯戦争」というワードが使われ、今後、Fate/stay nightの世界とクロスオーバーするのではないかと思わせるようなところがありました。
プリズマイリアだけでも話についていけると思いますが、今後の展開を鑑みると、前提として原作を知っていた方がいいのではと思います。
バゼットも言うまでもなくFate/hollow ataraxiaの登場キャラで、知っている方にはおなじみの宝具も登場します。
アニメーションで動いているのはなにげに貴重なので、個人的には登場したこと自体に感動しました。
知らなくても楽しめると思いますが、知っている方はより楽しめると思います。

本作だけでも十分楽しめました。
このままシリアスになりすぎないといいなあと思いつ、次回作も視聴予定です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

去年の夏に続き、ロリ魔法少女アニメの続編が決まって本気のガッツポーズをする男の姿がそこにはあった。

…っていうか、僕だった。
しかし、そうなるのも仕方ない。
少女たちが繰り広げる萌えと燃えの二重奏。構成における日常とバトルの割合が絶妙だ。日常ばかりで退屈を感じることもないし、戦闘ばかりで観てて疲れてしまうこともない。
少年漫画ではできない日常とバトルの黄金比率がここにあったのだ!
この作品を楽しめてこそ日本の深夜アニメを楽しんでいると言えよう…ってのはさすがに過言だが、そう言ってみたくなるだけのモノがこの作品にはある!
さあ!あなたも褐色の良さに目覚めるがいい。

さらに{netabare} 成分としてキマシもアッー!もハーレムも取り揃えており、その多様性は
かの伝説の魔法少女アニメ
C.C.さくらを感じさせる。

ただそれぞれのガチさは薄めかもしれない。アッー!といってもネタ的に1話あっただけだし、キマシといっても(美遊はおいといて)、クロのKissは特別な感情ではなく魔力供給が目的であった。
荒くなりかけた鼻息は小さな溜め息に変わり、桜trick難民は再び流浪の旅に身をやつすこととなっただろう。
といってもその影響は大きく、多感な少女たちの心に熱い痕を残した、のは当然として いい年した先生に至っても
最終回の授業シーンで鱚の読みをクロに答えさせようとしたり、なにげに引きずっていた。男でも女でも長年こじらすと大変なのは変わりないんだなあ
まあ した理由が何であれ、素晴らしいシーンだったことは間違いない。Mahlzeit !


断じて「繋ぎ」ではない
魔法が無い元の日常に戻りたいと願ったイリヤが、闘いの末 手に入れた 私 た ち の日常と言い そんな一日に幸せを感じていたり
最初はイリヤを殺すと言っていたクロが最終話では
私がイリヤを守る!と叫んだり
2人の関係性の変化が素晴らしい2weiだった。

ひとつ残念だった点を挙げるとしたら、ラストバトルのときにイリヤのパンツが見えてしまったこと。
なぜ魔法少女のスカートが重力ごときに屈してしまったのか?
魔法少女のスカートの中は見えないから価値(ゆめ)があるのではないか?
なにより、必死で闘った少女が苦しんでいるときにうっかり見えてしまったパンツで喜ぶ奴などいるのか!?
性癖なぞ人の自由だが、さすがにそれは歪んでるぜ…と言わざるを得ない。
そもそもあんなに可愛いんだからパンツなんて映さなくていいんだよ、怒ったり笑ったり照れたり…そんな表情ひとつひとつの愛らしさで充分だろう。気持ちはわかるが、世のお兄ちゃんたちはそれだけじゃダメなのか?

追記
OP曲がカッコ良い!映像の可愛らしさとマッチしてるのにカッコ良いってどういうことなんだ!?サビ前の「連れ出して…」って囁き→疾走感あるサビ、最高にクールだ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

83.2 8 英霊アニメランキング8位
劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第一章(アニメ映画)

2017年10月14日
★★★★★ 4.2 (563)
3285人が棚に入れました
「もしわたしが悪い人になったら許せませんか?」

少年は少女を守りたい。そう、思った。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が、あらゆる願いをかなえる願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」が起きて10年、冬木市で再び戦争が始まった。
前回の「聖杯戦争」の参加者である衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は遺志を継ぎ、戦うことを決意する。

士郎のそばには、彼を慕う少女――間桐桜がいた。
彼女は毎朝、毎晩士郎の家に通うと朝食と夕食を作り、天涯孤独だった士郎と優しい日々を過ごしていた。
だが「聖杯戦争」が始まると、冬木の町に流れる空気が変わった。
あちこちで殺人事件が起き、不穏な空気が流れ始める。
士郎は桜を自宅に泊めることを決意した。

士郎は召喚したサーヴァント・セイバーとともに、魔術師の遠坂凛と同盟を結び「聖杯戦争」に臨む。

だが、その戦いは暗躍する者たちによって大きくきしみ、歪み始めていた。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、神谷浩史、川澄綾子、植田佳奈、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、水沢史絵、真殿光昭、小山力也、神奈延年、関智一、浅川悠、三木眞一郎、田中敦子、諏訪部順一、てらそままさき、門脇舞以

コンス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

我々は10年待った(意訳)

 今やFGOでご新規をどんどん沼に落とし込んでいる我らが型月が、今から約10年前に商業デビューした作品がこのFate/stay nightである。

 当時、同人界隈のオリジナル系の大手は3つあった。東方、ひぐらし、そしてTYPEMOON。月姫で同人界隈ではそれなりの評価を受けた大手サークルが、商業展開をすると聞いた時なんとも言えないむずがゆさというか微妙な反発を覚えたことを記憶している。

 ただ月姫の時のようなメインストーリーはどこまでもシリアスに、そして脇道では出来るだけジョークを忘れない彼らの姿勢が変わらないでいてくれたことに安心し、以来長い間その作品群を追いかけてきていた。

 Fate/stay nightのアニメ化が2005年だったかに発表されたとき、月姫で痛い目にあっていた分、期待よりも不安が大きかった。型月の軽妙さと暗い重さと優しさを理解し表現してくれる制作会社があるのだろうかと。

 幸いなことにセイバールートのアニメ化は成功し、私の不安は杞憂に終わった。凛ルートっぽさ、桜ルートっぽさもなんとか無理くり入れつつ「まぁこんな感じでいいよね」みたいな感想であった。充分泣けたし、最終話の出来は良かったと今でも思う。

 ここから以下はセイバールートや凛ルートを至高とされている方々には不快な表現が続きますので、先に進まれないことをお勧めいたします。

 原作においてセイバールートは物語へのただの導入部にすぎない。そもそもきのこのFateプロトタイプを男女逆転しているのだから矛盾というよりも、根本の微妙なずれが枝葉の演出の足を引っ張っていていまいち感情移入しにくいのがセイバールートである。

 アニメ化は原作のセイバールートの微妙さを、凛ルートや桜ルートから使えそうなところを上手に肉付けして厚みを出した結果、最終話でセイバー、士郎のそれぞれの覚悟と思いに感情移入しやすくなって涙腺を刺激した。

 レアルタやhollowまで原作を網羅して初めてセイバーの魅力が理解できると言っても過言ではない。そもそもPC版Fate/stay nightにおけるセイバーに対する言葉足らずをそれらで補っていったのが経緯としての事実である。

 凛ルートは、主人公である士郎の内面を掘り下げる為にアーチャーや凛といった観察者や当事者を動かすことで客観的に士郎の異常性を表現しようとしたと言える。どちらかと言えば凛とアーチャーの関係性と物語にスポットが当たり過ぎた結果、独立したエピソードとして見れば秀逸だがこの作品の中での連続性で捉えようとするとやや浮いてる感がある。

 さて満を持しての桜ルートであるが、このルートの評価は当時惨憺たるものであった。そもそもPC版は18禁でもあったため、一部の属性信者からは極度の拒否感をもって応対されることとなる。月姫の琥珀ルートで慣れていた面々だけではなかったのだ。

 ただ純粋にストーリーの展開と伏線回収といった点で見た場合、重層的な世界観を見事に表現し、正転と反転のギャップの巧みな使い方、作品のメインテーマの一つである「正義とは何か」が、狭小化されしまったように見えつつも実際はその狭小化こそが大切なのではないかといった問いかけ等、よくまとまって作られている。

 また後々様々な作品で言及されていくテーマである「女とはなにか」に対するきのこの観点は、ヒロインである桜を濃厚に表現することで、醜くも美しく愛しく狂わしく成立していると言える。

 月姫から続く、最終ルートはダークにホラーにシリアスに、がそのまま引き継がれている桜ルートこそが長い間虐げられてきたサクラスキーにとってはまさに聖典でありもっとも愛すべきエピソードなのである。

 Fate zeroとの絡みとかFate/extra CCCとか書き始めたら現時点の文章量の数倍以上必要になるので割愛するが、この桜ルートこそが根幹にあって成立しているのであると強く主張したい。

 表題に戻ろう。我々は10年待った。月姫リメイクはもっと待っているが置いておく。何を待ったのか、桜の狂気と愛らしさと醜さと女を表現できるスタッフをである。

 今回の作品の監督である須藤監督は界隈でもサクラスキーとして認知されいる。我々の期待を裏切らないことを切に願ってやまない。

 三部作の第一部であるこの作品ではまだ、桜の持つ陰の部分の表現には至っていない。が、そこを描ききらなければ桜ルートは薄っぺらく終わってしまう危険性をはらんでいる。

 リアルの女子と変わらないのである。天使のようなほほ笑みで小悪魔のように誘惑するのだ。ただ間桐桜は女神のように振舞い、魔女のように陥れる。そしてその自らのギャップに少女のように慄きつつも、娼婦のように自らの汚れを受け入れていく打算をも持ち合わせている。

 ここまできたらもはや懇願するほかない。我々は10年待ったのだ。三部作が四部作になっても一向にかまわない。(らっきょのこともあるしw)一年に一部づつになってもかまわない。

 間桐桜という女を存分に描き切って頂きたい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

もし私が悪い人になったら、叱ってくれると約束したから…

たくさんあるFateシリーズ。

その中心ストーリーにあたる
『Fate/stay night』シリーズの1つ。

原作の『Fate/stay night』には
3つのルートがあり、

これまでアニメ化されてきた
“セイバールート”“凜(りん)ルート”に続く、

最後の“桜(さくら)ルート”。
劇場版で全三章が予定されています。

Fateシリーズを見たことがない人が
いきなりこの『Fate/stay night [Heaven's Feel]』から見るのは、
ちょっと厳しいと思います。

設定に関しては、
ほとんど説明がされないので…。

これからFateシリーズを見る方は、
・『Fate/stay night』(2006年)…セイバールート
・『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2014年)…凜ルート
・『Fate/Zero』…10年前を描くスピンオフ

を見てから視聴することをおすすめします。

見る順番の決まりはありません。
原作のゲームは、アニメと同じ流れでストーリーが解放されるようです。

私も制作年順で見ましたが、
Zero→凜ルート→セイバールートの順に見るのもありです。

この順で見るとネタバレが少なく、
絵もきれいなので、抵抗なく見やすいというメリットがあります。

前置きが長くなりました。
おもしろいからFateシリーズ、おすすめですよ^^

120分ほどの作品です。


● ストーリー
衛宮士郎(えみや しろう)は幼い頃、
大災害に遭った唯一の生き残りである。

士郎と同級生の慎二(しんじ)の妹・間桐桜(まとう さくら)は、
士郎の家に来て家事の手伝いをしていた。

高校2年生の秋。
士郎は7人の魔術師“マスター”の一人となり、
“聖杯戦争(せいはいせんそう)”に巻き込まれたことを知る。

マスターと、マスターが契約する英霊“サーヴァント”が
何でも願いが叶うという“聖杯(せいはい)”をかけて争う戦いだった。


聖杯戦争など、基本的な設定は、
これまでのFateシリーズを見ている人には十分わかっていることとして、
さらっと流されています。

セイバールートと凜ルートでは、
士郎たちvs他のマスター&サーヴァントがメインでしたが、

今回は少し毛色が違います。

サーヴァントたちを次々とやっつけてしまう、
動き回る第三の存在。

これまでのシリーズを見ているからわかる、
手ごわいサーヴァントたちをやっつけてしまう恐ろしい敵。

第一章はまだまだ物語の序盤で、
謎が多く残っています。

だけど、面白い!
面白いから、あっという間に時間が経ちました。

緩急の付け方もうまくて、
家の中でゆっくり話をするシーンもあれば、
激しく戦うシーンもある。

そんな緩急の付け方やバランスの上手さもまた、
長時間でも全く飽きなかったポイントかもしれません。


≪ これまでの物語を知っているから、より楽しめる ≫

この作品のすごいところは、
同じキャラクター、同じ設定でも、

人物の立ち回り方ひとつで全然違った物語が生まれ、
新たな楽しみ方ができること。

今回もそうです。

「10年前の出来事を今回は話すのか…。」
「今回のあのキャラは敵なのか?味方なのか?」
などなど、

これまでの物語を知っているからこそ感じられる、
おもしろさがたくさんあります。

また、これまでのルートでは謎とされ、
徐々に明かされてきたサーヴァントの秘密やマスターの正体。

それもこれまでのシリーズを見てきたなら知っていることなので、
踏み台のような扱いで、さくっと次の展開に進みます。

さらに、サーヴァントの能力や個性も
これまでのシリーズですでに知っていることなので、

早々に戦いや必殺技を見せるなど、
ファンにとってはたまらない展開の連続です。

キャラをよく知っていることをうまく活かしたキャラの見せ方と、
さらなる深淵に導かれていく物語。

こんなの、どんどんおもしろくなってしまいますやん…(戸惑い)


Zeroや凜ルートを制作したufotableによる作画は、
相変わらずきれいです^^

特にバトルシーンはよく動く!
カメラワークもよく動く!迫力がある!


● 音楽
【 主題歌「花の唄」/ Aimer 】

今回の劇伴を担当している梶浦由記さんが作詞作曲した歌なので、
雰囲気ばっちりです。

胸が痛く、きゅっとした気持ちになります。


● まとめ
これまでと似たお話もありながら、
異なるルートを進んでいく。

これは続きが気になります!

全章公開してから一気に見たほうがよかったかな^^;

第二章は、2019年1月公開予定です。
待ちきれません…!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「もしわたしが悪い人になったら許せませんか?」

Fate/stay nightのファンが歓喜した2014年の「Fate Project最新情報発表会」で制作が発表された「桜ルート」
私は会場にはいきませんでしたが、TVの特番でその時の会場の雰囲気を目の当たりにしました。
あれ、会場にいたら堪らなかったでしょうね…

しかも、アニメーション制作はufotableさん…
TVアニメ第2作目「凜ルート」である「Unlimited Blade Works」でそのクオリティの高さは証明済。
視聴に向けて楽しみな要素しか無かったこの作品…
ようやく視聴することができました。

劇場版全3章で上映される「桜ルート」ですが、これまでTVで放送されてきた「セイバールート」「凜ルート」とは明らかに一線を画すような構成も、この作品の魅力の一つになるのではないかと思っています。
これまでの作品と明らかな違い…それは、全2作はどちらもヒロインが聖杯戦争に参加していますが、桜と聖杯戦争との繋がりって、正直これまではかなり希薄でした。

そんな桜がヒロインとして、この作品とどの様に繋がっていくのか…
これまでの桜は、可憐で儚げな少女というイメージですが、どことなく少し影のあるような存在だったと思います。
間桐家に生まれたこと…兄の慎二の存在が、彼女の影の原因であることは言うまでもありません。
そんな劣悪な環境の中でも、自分自身を決して見失わない彼女は立派だと思いますし素敵な部分だと思います。
だから、そんな彼女を下支えしている淡い気持ち…
その気持ちが今後どの様に物語に絡んでくるのか…これも見どころの一つだと思っています。

そう、全3章のうち、最初の1章が公開されただけ…
だから物語の全容は未だ闇の中…
でも第1章を見て思ったのは、サーバントには懐かしさを多分に感じる点と、序盤からの展開がかなり早め…という点です。

第1章からいきなり聖杯戦争は熾烈を極めます…
だから息をつく時間もなく、一気にトップスピートまで昇りつめて怒涛のスピードで物語が展開されていくので、片時も画面から目を離すことはできません。

そう考えると、「士郎を守りたい」というヒロインの気持ちは一緒でも、アプローチは全て違うんですね。
士郎をマスターとして聖杯戦争を戦ったセイバー、士郎と同じサーバントのマスターという立場で聖杯戦争を戦ってきた凜…
それに引き換え、桜の物語は聖杯戦争とは無縁の状態から始まりますから…

桜だって間桐家の一員なので聖杯戦争の事を知らない訳がありません。
魔術師の家系は代々その血筋を大切にし、少しでも優秀な遺伝子を後世に残そうとしています。
そんな思想は凜にだって垣間見ることができました。
でも、桜は家系や聖杯戦争より大切なモノがあるから彼女なりに頑張れるんだと思いますし、自分の大切を何より優先できるんです。
だから桜から感じるのは、士郎を全て包み込もうとする優しさと温かさ…そして思いに対する直向きさなんです。
そんな桜の気持ちの何と心地良いことか…

個人的には、桜にはこのまま聖杯戦争には関わって欲しくないのが本音です。
桜と聖杯戦争って、全然イメージが結び付きませんから…
でも…それじゃきっと彼女の物語が膠着しちゃうんでしょうね。
翼あるモノに飛ぶな、という要求は所詮無理なこと…
だからこの作品のヒロインとして登場するということは、それなりの覚悟を持って視聴する必要があるってことですよね。

物語の中での士郎と桜…相手の事を思いやる気持ちを感じながら会話が進んでいくのですが、その中でもこのレビューのタイトルにしたやり取りは特に印象的でした。
今後益々熾烈さを増していく聖杯戦争に対する桜なりの覚悟…のようなモノを感じた気がします。

いずれにしても全てはこれからです…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

第一章の主題歌は、Aimerさんの「花の唄」
梶浦さんとの初の組み合わせだったのではないでしょうか。
この曲の歌詞…桜の心情を絶妙に表現していて、最初に歌詞を見た時には思わず目頭が熱くなってしまいました。
この作品ならではの楽曲だったのではないでしょうか。

しっかり作品を堪能させて頂きました。
引き続き第2章も楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

66.1 9 英霊アニメランキング9位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei Herz!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (400)
2449人が棚に入れました
魔法少女のネクストレベル イリヤと美遊とクロの3人の魔法少女たちが紡ぐ新たな物語の幕が開く!! Fate<運命>に巻き込まれた少女たちの物語は遂に夏休みに突入!?海! 水着! 誕生日! 魔法少女たちの日常(⁉)はこれからが本番!!

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、斎藤千和、植田佳奈、伊藤静、大原さやか、生天目仁美、小清水亜美、高野直子、松来未祐、杉山紀彰、七緒はるひ、宮川美保、小山力也、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美、伊藤美紀、玄田哲章

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正直ここまで続くと思っていませんでした^^;

この作品は、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤの3期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期の作品を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

本編である「Fate/stay night」におけるイリヤの運命があまりにも不憫だった事もあり、イリヤを主人公としたスピンオフには賛成でしたし、アニメ化を知った時には嬉しい気持ちで一杯でした。
今もその気持ちは変わらないのですが・・・このシリーズの並々ならないパワーを感じます^^
ここまでポンポンと続編の決まる作品も珍しいのではないでしょうか^^?
しかも3年連続で放送するって、原作やゲームなども含めてそれだけ人気の作品・・・という事なのでしょうか^^;?
この勢いのまま、どこまでも突っ走って欲しいと思っています。

でも・・・人気が出るのも分かる気がします。
まず主人公のイリヤですが、本編のキャラに萌え要素が多分に盛られており、名前でやっと本編と同一人物である事が分かるくらい徹底的に弄られています。
そして見た目には幼さを残しながらも、「きっとこんな小学生はいない」というくらいの色気を身に纏っています。
そしてすっごく子供っぽい時と大人びいている時のあるリアクション・・・
そして何よりマジカルステッキを使う魔法少女として、クラスカード回収という日常とはかけ離れた極めてシリアスな事をやってのけてしまうこと・・・
これらの半端無いギャップが彼女の魅力に拍車を掛けているのだと思います。

そしてそのギャップは単独で出せるものではありません。
クロや美遊といった同じ様な立ち位置のキャラとの絡みがよりギャップを引き立たせてくれています。
イリヤとクロの絡みなんかが正に良い例だと思います。
小学生2人の仕草にドキッとさせられることなんて・・・何回もありましたから(//∇//)

こういうのを「あざとい」という事は分かっています・・・分かっていても吊られちゃうんですよね^^;
今期もこの作品をドキドキしながら視聴していました^^;

物語の方ですが、これまで聖杯戦争の英霊の数と同じ7枚のカードの回収を行ってきました。
2期では同じ回収者であるバゼットと死闘を繰り広げたり新たなカードが示唆されたりと、イリヤ達が行っているカード集めは最早単純な回収作業ではない事がハッキリしました。

こうして3期が始まるのですが・・・まず日常パートにおける過激さは着実に増している様な気がします。
イリヤ達3人はまぁ置いておいたとしても、学校の同級生の発言や妄想が結構激しいんですよね^^;
今の小学生って、こんな感じなんでしょうか^^;?

物語は回を重ね・・・ついに新たなカードとご対面する事になるのですが、このカード・・・何となく想像していましたが、とんでもない強大な力を秘めていました。
皆んなが束になってかかってもビクともしないんです・・・
でも、どうしても勝たなきゃいけない相手・・・だから、どんなに跳ね返されても立ち向かうのを決して諦めないイリヤ達・・・その活躍は是非本編でご確認下さい。

そして本シリーズにおけるこの作品の重要性が明るみになります。
3期はこれまで目を背けていた事・・・聞けずにいた事・・・確かめようとしなかった事・・・
これらが明るみになるんです。
一歩踏み出せなかったのは、この関係が壊れるのが怖かったから・・・
でも大丈夫・・・一緒に紡ぎ上げてきた時間が不安を現実にはさせないから・・・

オープニングテーマは、fhánaさんの「ワンダーステラ」
エンディングテーマは、「ハプニング☆ダイアリー」と「Wishing diary」
どちらも幸田夢波さんが歌っています。
イリヤとfhánaさんの組み合わせは想定していませんでしたが良い感じだったと思います。

1クール10話の作品でした。始めの頃は10話じゃ尺が短い・・・と思っていましたが、これだけ物語が続いてくれると1クール10話の構成も気にならなくなりました。
物語は思い切り続きを思わせる終わり方・・・そしてエンドテロップは「・・・to be continued」
了解しました。続報を楽しみに待たせて頂きます^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

元気な女子小学生たちのヒミツでトクベツなダイアリー☆

プリズマイリヤ3期目。
3期といいつつも実質2期2クール目で、前作ラストに存在が明らかになった8枚目のカードに関する決着となります。
ちなみに本作終了時にも次回に続くことが示唆される終わり方になっていて、1期と異なり、2期以降は単体で完結しません。
2期を観る場合、その後のシリーズも観ないとスッキリしない形となり、テレビシリーズ4作の後も劇場版で続いているので、2期以降はある意味覚悟が必要と思います。
3期の本作では、今まで触れられなかった美遊の正体や「聖杯戦争」との関係性が明らかになったりと、ややストーリーは複雑化してゆきますが、基本的なノリは1期と変わりなく、元気な女子小学生たちが繰り広げるちょっとエッチな展開が続くものとなっているので、1期を見て2期を見ようと思った方はもれなく胸を熱くするものとなっています。

8枚目のカードの存在がある地点の地中深くの虚数空間に確認されたため、まずはそこへ到達するためにボーリング工事をする必要がでます。
よって即時8枚目のカード回収とはならず、"ツヴァイ ヘルツ"は10話中6話までは、夏休みに入ったイリヤと仲間たちが、海に行ったりテーマパークに行ったり友人がBL沼にハマったりする日常パートとなります。
なお、前作ラストでイリヤたちの前に立ちふさがり拳で魔法使いたちをボコボコにのしていったバゼット・フラガ・マクレミッツですが、本作では強さそのままであっさりとギャグキャラに落ちます。
あのシリアスはどこへ行ったのか、ただ、まああのノリで続いて3期が始まると、終始暗い雰囲気になりそうなので、そういう意味では良かったのかなと思いました。

個人的にはプリズマイリヤにはFateシリーズのお祭り的スタンスそのままでいって欲しい思いがあります。
そのため、前回のシリアスなラストから引き続かず、まずはクラスの友達とキャッキャウフフするのがとても嬉しかったです。
ストーリーをすすめるためバトルや理論展開は当然あるべきですが、個人的には中後半までの日常パートの方が楽しめました。
また、前作、前前作でのピンク色展開は健在で、小学生とはいえ年頃の女の子があられもない姿であばれはっちゃくするのは、とてもとても。
視聴時にはくれぐれも家族の目を気にして、話題にするときも相手を選ぶように気をつけるべきだと思います。

8枚目のカード回収になってからはほぼバトルとなります。
それまでの普通の小学生としての姿とは一転、スティックを振り回して戦う姿も目を奪われるものがありました。
なお、8枚目のカードの正体は、Fate/stay nightを知っていればおなじみのあのサーバントなので、元作品を知っていたら、魔法少女が戦ってどうにかなる相手ではないと思えるはずです。
元作品を知っている方が壮絶さが伝わるものと思います。
また、本作にて「聖杯戦争」との関係も明らかになります。
美遊の正体についても語られるのですが、説明が端的で、元作品を知らなくても理解できるのか疑問に思いました。
本作以降は、先にFate/stay nightを知っておいた方がいいかもしれません。

謎がまだ多く残されているので、引き続き次回作を視聴予定です。
本作終了時に、エッチな衣装の新キャラのお嬢ちゃん二人が少しだけ出ていたので、見ざるを得ないですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

小学生は夏休みに弾け、暴かれ、絆を深める

原作コミックは未読。

前作2期『~ツヴァイ』にて、散々、夏休みへの期待を煽った末、お預けに……。
そういう意味でも、3期でついに待望の夏休みがやって参りました♪

特に突撃隊長?龍子のイレ込み具合は半端じゃありません。
{netabare}思えば、2期から夏休み到来を待ちきれず制服脱ごうとしていた龍子w
海水浴場で解き放たれたこの暴走小学生は、
服だけでなく水着まで豪快に脱ぎ捨てましたw
龍子さん……いくら幼児体型だからってビーチでストリップはアウトですよw{/netabare}

構成はざっくり言うと前半、小五女子たちがひたすら遊び倒し、
後半、イリヤたちがひたすら戦い抜く。
という夏休みの宿題を後回しにした小学生の如き極端な配分w

前半、{netabare} イリヤたちがなかなか転身しないので、ちゃんと魔法少女してくれるのか?と焦りましたw
やっと転身したと思ったら、その力は夏休みを滞りなくエンジョイするために浪費w
浴衣脱げるハプニング回避のために魔法少女の変身を使うな!と言うルビーの主張。
相変わらずイカれた変態ステッキですがwあの場面は私も珍しく意見が合いましたw{/netabare}

一方でうだるような暑さで人の本性を暴き出す夏という季節の猛威は、
女子小学生相手でも手加減しない。
という空気感は一貫していた気がします。

いよいよシリーズの根幹に関わりそうなキャラの真実まで明るみになり、
魔法少女たちの熱い戦いは風雲急を告げます。

道中……{netabare} 百合との遭遇から急転BL愛に目覚めた、
乙女がいた気がしますが狼狽えてはいけません。
それが夏という季節の性。夏コミの熱気を前に本音を封印し続けることなど不可能なのです。
熱さで朦朧としつつ、その顛末を眺めていた私の頭に、
飛び込んできた東京ビッグサイトが、ふと、もう一つの聖杯に見えて来ましたw{/netabare}

そして夏休みが終わる頃、好むと好まざるとに関わらずw
秘密を見せたり、見てしまったり、許容したり、共有したりした、
小五女子たちの友好度は次の段階へと着実に進展した印象。

“女の子同士は 嫌なとこまで 見せ合って 楽な関係になる”
(乃木坂46「ガールズルール」より)

色んな方向に振れ幅が激しく、作品との折り合いは多分に倫理観との戦いでしたがw
終わってみれば本作もまた夏休みを楽しく消化した佳作だったと思います。


余談
{netabare}普段、美少女ばかりが登場するアニメで男が登場すると、
引っ込め!と野次が飛んだりする今日この頃ですがw

本作の場合は猛烈な同性推しに私の頭もヤラれそうになっていたのでw
終盤、イリヤが唐突に全裸少年と遭遇した時、私は奇妙な安心感を覚えましたw
あぁ……この世界にも兄妹以外のガールミーツボーイがちゃんとあったんだなぁ~とw
但し、接触した部分については、色々手順すっ飛ばし過ぎな事故でしたがw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

83.6 10 英霊アニメランキング10位
劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第二章(アニメ映画)

2019年1月12日
★★★★★ 4.2 (406)
2218人が棚に入れました
「俺の戦うべき相手は――まだこの街にいる」

少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント> が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。
臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。
マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。
だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。
「約束する。俺は――」
裏切らないと決めた、彼女だけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、神谷浩史、川澄綾子、植田佳奈、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、水沢史絵、真殿光昭、小山力也、関智一、浅川悠、諏訪部順一、門脇舞以、七緒はるひ、宮川美保、稲田徹

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少女の願いは静かに、爛れ、散りゆく…

このレビューは第1章の視聴が終わっていることを前提として書いています。
第1章を未視聴の方は、まずそちらの本編からの視聴をお勧めします。

ずっと視聴したいと思っていた本作品…ようやく視聴に漕ぎ付けることができました。
一番不安だったのが、いきなり第2章を見て問題無いか…ということでした。
というのも第1章を視聴したのが結構前なので、内容を忘れていることが多分に考えられたからです。

だから視聴するならもう一度第1章から…と決めていたのですが、2本の視聴で約4時間もの時間を要すると思い躊躇していた面は否定できません。
そしてようやく本日、無事完走することができました。


「俺の戦うべき相手は…まだこの街にいる」

少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント>が
願望機「聖杯」をめぐり戦う…「聖杯戦争」。

10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた
間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。

臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。

マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷付き、
サーヴァントのセイバーを失ってしまう。

だが士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕われていく…。

「約束する。俺は…」
裏切らないと決めた、かのじょだけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

完走したばかりなので、まだ身体中の熱が全然治まっていません。
そういう状況で公式HPのSTORYを拝見させて貰った訳ですが、見た人の気持ちを煽る文字と構成…これは滾ります。

そう、これまでセイバールート、凛ルートと視聴してきた訳ですが、今回の聖杯戦争がこれまでの中で最も「いびつ」だと思います。
聖杯戦争の体を成していない…という表現が正解かもしれません。
でも、これが間桐家の当主・間桐臓硯の本気なのでしょう。

しかし、聖杯戦争の見どころの一つで、且つこの作品の「売り」でもあるのがサーヴァントらによる圧巻のバトルシーンだと思います。
激しくぶつかり合い、せめぎ合うサーヴァントの戦いは、自らの願望のため彼らの意志で武器を手にしていることを否が応でも認識させられます。

ですが、これまでキーパーソンだったサーヴァントが早々に脱落していくんです。
中にはこんな序盤で貴方のそんな姿を見たくなかった、或いは、見惚れるほどの技を楽しみにしていたにも関わらず、何もすることなく消えていったり…
みんな己の本分を全うすることに誇りを持っていた英霊たちばかり…
しかもセイバーまでもが消えてしまうなんて、物語が破綻するんじゃないかと思いましたよ。

でも、味方を変えると「そうでもしなきゃ、"Heaven's Feel"の物語が完結しない」ということと同義なんだと思います。
これまでの中で最も残酷なルートだと思います。

その思いの根幹にあるのは、やっぱり間桐 桜の存在にほかならないでしょう。
穏やかで優しくて可憐で…桜みたいな女の子が妹だったら、きっと私の人生も変わっていたかもしれません。

第2章は、そんな桜の色々を知る物語でした。
何となく気付いていたこと…
初めて知ってビックリしたこと…
悔しくて下唇を噛むことしかできなかったこと…

どうして「間桐 桜」だったんでしょう。
どうして慎二の妹だったんでしょう。
決して誰かを身代わりに…なんて事は思いません。
でも、何も桜じゃなくたっていいじゃありませんか…

確かに桜は魔術師としての高い適正があるのかもしれません。
たった一つのそれを除くと、大好きな人と一緒に静かに暮らしたいと願うただの女子高生なのに…

桜に聖杯戦争は似合わない…
だけど魔術師としての血の呪いが、桜を聖杯戦争に引きずり込むんです。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
それは桜は、もともと髪の毛や瞳は凜のような色だったんだそうです。
今の色になったのは体質が変化したから…いえ、変化させられたからです。
なんて惨いことを…

そして…物語は転がり始めました。
目の前で次々と起こるのは、凡そ最悪と呼ばれる範疇の出来事ばかりです。
そしてその慣性に抗えない桜もまた堕ちて…

一体この物語はどこに向かおうとしているのか…
サーヴァントを失ったマスターは、この状況にどう立ち向かうのか…
最強最悪の敵にとどめを刺す勇気と覚悟はあるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、第1章から引き続きAimerさんの「I beg you」
梶浦さんとのタッグ再来です。

上映時間117分の物語でした。
もう、私の中では一時だって目が離せない物語に昇華しています。
最終章となる第3章は、2020年の春に上映が予定されています。
続きが視聴できるのを楽しみにしています。
最後に桜に救いの手があらんことを…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

己の夢か、それとも、愛する者か。禍々しい運命への扉が開く――。

全三章構成の「Fate/stay night [Heaven's Feel]」の第二章。

第一章の公開が2017年、
第二章の公開が2019年、
そして第三章が2020年8月に公開されています。

第一章を見てから時間が経っていたため、
第一章を見直してからこの二章を見ました。

これまでのFateシリーズから展開が頭の中でごっちゃになっている部分もあったので、見直してから二章を見て正解でした。
冒頭は、振り返りやあらすじ説明等は一切ありません。

ちなみに、Fateシリーズはたくさん種類があって、
ざっくりと紹介をすると、

・『Fate/stay night』(2006年)…セイバールート
・『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2014年)…凜ルート
・『Fate/Zero』…10年前を描くスピンオフ

となっています。

今回の「Fate/stay night [Heaven's Feel]」は桜ルートと呼ばれていて、
上の3つのシリーズを見てから見ることをおすすめします。

細かな設定の説明や、これまでの話は知っているものとして大幅にカットされているので、Fateの初見さんには全く優しくないです。笑

反対に、これまでのシリーズを見てきた人にとっては、詳しいことは語られなくても事情や背景が理解できるという憎い構成です。

第二章は120分ほどの作品です。
PG12指定が付いています。


● ストーリー
衛宮士郎(えみや しろう)は幼い頃、
大災害に遭った唯一の生き残りである。

士郎と同級生の慎二(しんじ)の妹・間桐桜(まとう さくら)は、
士郎の家に来て家事の手伝いをしていた。

高校2年生の秋。
士郎は7人の魔術師“マスター”の一人となり、
“聖杯戦争(せいはいせんそう)”に巻き込まれたことを知る。

マスターと、マスターが契約する英霊“サーヴァント”が
何でも願いが叶うという“聖杯(せいはい)”をかけて争う戦いだった。


これまでのFateシリーズは、聖杯をかけてサーヴァントやマスター同士が戦う話でしたが、この桜ルートは少し毛色が違います。

これまでのFateシリーズを見てきたから知っている、手ごわい相手たち。強くてかっこいいキャラクター。

そんな相手たちが、正体不明の敵に次々とやられてしまう。
第一章は、そんな恐ろしすぎる謎の敵の存在で終わりました。

第二章では、本格的に桜ルートに突入すると同時に、恐ろしい敵が何者なのか、その正体がわかります。

あんなに強いやつらが一瞬でやられてしまうのに、
一般人に近い存在の士郎に太刀打ちできるはずがない。

そんな絶望に染まりまくりです。

これまで義父・切嗣(きりつぐ)を慕い、
正義のヒーローになりたいと夢見てきた士郎。

しかし、迫られるのは残酷な選択。

己の夢か、それとも、愛する者か。


≪ 間桐桜 ≫

桜ルートと銘打たれていることもあり、
今回士郎と想いが通じ合うのは、間桐桜(まとう さくら)です。

士郎と同級生の、間桐慎二(まとう しんじ)の妹。

桜の「先輩」と呼ぶ声は、なぜああ色っぽいのか、
第一章から(*´Д`)ハァハァしてました(*´Д`)

年下なのに色気あるなあと思ってたけど、
今回はその色気の根源が見えました。

桜もかわいいから好きだけど、
個人的に、士郎には凛を推しています。

冷徹に振る舞おうとするけれど、
結局すぐ情に流されてしまう優しい凛が好きなのです(*´ω`*)


● キャラクター
強いサーヴァントたちはかっこいい。

これまでのシリーズでもたくさん、
強さとかっこよさを見てきました。

それなのに、あんなに強いサーヴァント達でも全く歯が立たない相手。

その絶望感の中でも、
サーヴァントたちは必死に戦います。

主のために。己の願いのために。

相手が強すぎるとは言っても、
ちゃんと戦いの中でかっこいいところを見せてくれるのは嬉しい。

作画はさすがですし^^
きれいだし、迫力あるし、カメラワークがよく動く♪


● 音楽
【 主題歌「I beg you」/ Aimer 】

第一章の主題歌は、悲しさが感じられる曲でした。

今回の主題歌は、敵の底知れぬ強さと不気味さが感じられる、
妖しい曲調。

作品の余韻を主題歌が助長しています。

この主題歌聞いたら、
すぐに第三章へGOしたくなる!

第一章に引き続き、梶浦由記さんの作る曲は、
作品の雰囲気にぴったりすぎます。


● まとめ
これまでFateシリーズはたくさん見てきて、
基本の設定はどれも同じなのに、

スポットライトの当たる人物が違うと、
こうも別の物語が生まれていくのがすごいなあ。

第一章は見えない敵を探りながらの戦い、
第二章はとうとう倒すべき相手を見つけた。

第三相は、その相手とぶつかる戦いになるのかな。

しかし現状の士郎には頼りにできる戦力もないし、体もボロボロ…。

万全な状態でも勝てるはずのない相手に、
どう立ち向かい、この危機的状況を乗り越えるのか。

ここまで来たら、
第三章は絶対に見逃せません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

気づくな…

Fate/stay night Heaven’s Feel(桜ルート)の第2章

ー2019.1.15ー

第1章が素晴らしかったため、第2章を長く待っていました!

原作未プレイの私は、
なるべく事前情報を耳に入れずに見に行きましたが…

息が詰まる、苦しい展開とはまさにこのことで、
見終わるとちょっぴり疲れました。(←褒めてます)

{netabare}セイバールート、凛ルートと違い、
桜ルートは鬱展開になると少し耳に挟んでいて、

私自身もいつもと違うダークな展開を望んではいたのですが…
想像を超えてきましたね(笑)

影の正体は、聖杯の器である桜が制御できなくなった「聖杯の中身」であり、
今までの冬木の殺人事件は、桜が魔力を欲したことの裏返しだったのか…

このことに気づいた士郎が、蔵硯に促されても、
桜を殺すことができなかったのは、見てて心が苦しかったです。

印象的だった雨のシーンで、桜を守ると決意したことを思い返し、
包丁を持って泣く士郎の姿は、特に感情移入できた場面でした。

シリーズを通して、正義の在り方を問う中、
衛宮士郎の従来の理想は、「すべて」の人間を救うこと。

桜の殺人を否定して「みんなの」正義の味方となるのか、
大切な桜を最後まで守る「桜だけの」正義の味方となるのか、
2章ではこの葛藤が丁寧に表現されていたと思います。


ラストシーンは…衝撃的すぎる。
慎二があそこまで最低な人物とは思いませんでした。

慎二を殺し、闇に飲まれてしまった桜を、
士郎は救うことができるのか…

2章を見る前はダークな展開を望んでいましたが、
今では最終章で士郎が桜と約束した花見ができるような、
明るいエンディングを期待してしまっています。{/netabare}

主題歌の「I beg you」は重みがあって良かったです。
予告編で聞いた時、1章の「花の唄」とはまた曲風が違うなと思っていましたが、
桜の心情がまさにそのまま歌詞となっていて、
ラストシーンからのエンディングに圧倒されました!
1章に引き続きAimerさん、さすがです。

本当に早く最終章を見たいのですが…
2020年春か~ 待ち遠しい!


ちなみに2章で一番ゾワっとしたシーンは…
{netabare}桜が人を殺して魔力を食べるシーンを、
ディズニーの城のようなポップな表現にした所です(笑)

初めは桜の夢で笑わせに来たのかと思いましたが、
人形を割って中から出たアメを食べるシーンで何の比喩か察しました。 {/netabare}


ー2019.11.9追記ー
1章に引き続き、2章もDVDを買いました。
以下気になった点、をまとめます。

原作未プレイの私が勝手に楽しんで書いているだけですので、
そこは暖かい目で見てください(笑)

{netabare}初めに、マスターとサーヴァントの状況について。
士郎/セイバー(消滅?)
凛/アーチャー(消滅)
桜/ライダー
イリヤ/バーサーカー(消滅?)
蔵硯/真アサシン
葛木先生(死亡)/キャスター(消滅)
綺礼/ランサー(消滅)&ギルガメッシュ(生死不明)
影/セイバーオルタ

・まず気になるのはギルガメッシュ。
 片足を食べられたところまでは分かっているけど、
 その後の描写がありません。 まだ生きているのでしょうか…

・綺礼の言動も意味深。
 桜を助けるために、自らの魔術回路を使い切りましたが、
 そんなに良い人だっけ…
 綺礼は他人が苦しむ様子に愉悦を感じるはずだから(笑)、
 今後の桜と士郎の行く末を楽しむため?
 「生まれつつあるもう1つの聖杯」との発言は、
 聖杯=イリヤで、もう1つの聖杯=桜という解釈でOK?

・「だってあの人、私には勝てないもの」
 桜が綺礼に対し、ここまで自信があるのはなぜ?


まだ分からないことが多いです(笑)
原作には2つのENDがあるそうなのですが、どうなるのでしょう…
希望の持てる結末を望んでいますが、「Heaven」’s Feelですもんね…
今は早く最終章を観たいけど、終わってしまうのが寂しい気持ちもあります。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

76.3 11 英霊アニメランキング11位
衛宮さんちの今日のごはん(Webアニメ)

2018年1月25日
★★★★☆ 3.9 (284)
1468人が棚に入れました
衛宮士郎が自慢の手料理を冬木の住人やサーヴァントたちに振る舞う様子を描く。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、下屋則子、浅川悠、門脇舞以、伊藤美紀
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

優しい日々

Fate/stay nightのスピンオフ作品。
そこは少し賑やかなどこにでもある食卓の光景。
春も、夏も、秋も、冬も、
衛宮さんちでは毎日美味しい料理がふるまわれる…

こんな世界があるのか…
皆が幸せな、優しい世界なんですよね。
心温まる素敵な作品です。

月1で配信されていたこともあって、
四季を感じられるのも良いですね。

HF最終章を観て、原作をプレイした後、
癒しを求めて再視聴しました。
↓以下各話感想を短めに。

1話「年越しそば」
{netabare}こたつで温まるセイバー、イリヤ、藤ねえ。
台所で年越しそばを作る士郎。
年末の穏やかな時間を感じられます。
士郎の「末永く、そばにいられますように。」にほっこり。{/netabare}

2話「鮭ときのこのバターホイル焼き」
{netabare}ランサーが魚屋さんは似合いますね(笑)
藤ねえと気が合いそうだし、朝まで飲んだのかな?{/netabare}

3話「春のちらし寿司」
{netabare}ひな祭り回。 イリヤの着物姿が可愛い(笑)
士郎と凛と桜が台所に並んでいて、それを見守るライダーってシーンはもう…{/netabare}

4話「春野菜とベーコンのサンドイッチ」
{netabare}衛宮ご飯でも龍洞寺の門番をするアサシンはシュールですね(笑)
サンドイッチ食べる様子が幸せそうで良かった。
最後のちょっとしたキャスターとの掛け合いも好き。{/netabare}

5話「たけのこグラタン」
{netabare}スーパーでの桜&ライダーと美綴の会話にほっこり。
桜の作ったたけのこグラタンを完食する慎二にほっこり。{/netabare}

6話「はじめてのハンバーグ」
{netabare}小学生時代の士郎と切嗣の回想。
こ、こんなんエモすぎるよ…
そして幼き日の士郎と藤ねえの姿を見て、
切嗣とシャーレイを思い出したのは私だけでないはず。{/netabare}

7話「さらりと頂く冷やし茶漬け」
{netabare}水着回。 ウォータースライダーではしゃぐセイバーが可愛い。
アーチャーとランサーの容赦ないビーチバレーには爆笑しました(笑)
柔らかなタッチの画で忘れかけていましたが、
制作がufoであることに改めて気付かされる回でもあります。
夏の終わり、ひぐらしの鳴く夕方に、縁側でいただく食事って、風情がありますよね。{/netabare}

8話「遠坂さんの五目炒飯」
{netabare}士郎は和食、桜は洋食、凛は中華が得意分野なんですよね。
それにしても遠坂邸で姉妹仲良く料理する光景は尊い。{/netabare}

9話「秋の味覚―キャスターの和食修行編―」
{netabare}キャスターの良妻感が半端ないですね(笑)
宗一郎にぞっこんな姿が可愛い。 この夫婦の食卓を見られるとは…{/netabare}

10話「冷めても美味しいからあげ」
{netabare}文化祭回。 穂群原学園のイベントも描かれてるのが良いですよね。
一成、美綴、三人衆と、士郎の同級生達の登場が嬉しい。
最後に、遅くなっても士郎を待っているセイバーにほっこり。{/netabare}

11話「特性ふわとろオムライス」
{netabare}ランサー、バイトの掛け持ちしすぎでは?(笑)
それはさておき、喫茶店の厨房に立つアーチャーって様になりますね。
顔なじみの面々が店を訪れる展開も面白かった。{/netabare}

12話「フライパンだけで作るローストビーフ」
{netabare} クリスマス回。 アインツベルンの城でパーティーって豪華ですよね。
ドレスアップした女性陣が綺麗でした。
あとコミカルなシーンも印象的で、
運転手交代&ツリー到着のシーンはお気に入り。{/netabare}

13話「あったか寄せ鍋」
{netabare}最終話。
雪降る寒い日は、やっぱり温まる鍋ですよね。
いつまでもずっと、この日々が続いて欲しいものです…{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おいしそうな香りを分け合える記憶がとてもあたたかいことに気づかせてくれる

「Fate/stay night」のスピンオフ。
あらゆる願いを叶えるといわれる"聖杯"を巡り、7人の魔術師がそれぞれサーヴァントと呼ばれる使い魔を使役して争う聖杯戦争。
本作は、聖杯を得るため争った魔術師たちとサーヴァント達による、血で血を洗う儀式の幕開け、ではなく、料理が得意な衛宮士郎を主役にした、まさかのお料理アニメになっています。

本編では、聖杯のために騙し合い、出し抜き合い、各々の欲望のため無関係な大勢の人を犠牲にしながら、聖杯に至るため争いが繰り広げられますが、本作のオープニングは 『DJみそしるとMCごはん』 なので、本編視聴後に本作を観るとその落差にずっこけます。
特にHF編では間桐慎二の鬼畜っぷりと桜の過去が壮絶でしたが、本作ではそんな桜が慎二のためにおいしいグラタンを準備するという格差。
HF視聴直後に本作を観ると普通に毒でも盛るのではないかと疑いたくなりますが、そういうことはない様子です。

「Fate/stay night」のキャラクターが登場しますが、本作品内の世界では聖杯をかけて争っておらず、各キャラの関係は有効的です。
3つあるどれかのエンディングの続きであるとも考えられず、そういう難しいことは抜きにした、Fateの個性的なキャラクターたちが一緒にごはんを食べる番外編的な作品のようです。
桜は凛を姉さんと呼ぶ一方で、慎二を兄さんと呼んでいたので、この世界でもやっぱり雁夜おじさんは体中を這い回る蟲でいっぱいいっぱいになりながら戦っていたのかしらと想いを巡らせてしまいましたが、そういうことは考えないほうが吉だと思います。

Fateを知らなくても楽しめるとは思いますが、stay nightのキャラクターが登場するので、知っている方が楽しめます。
なお、アニメを見る範囲においては、登場キャラクターはstay nightの範囲内でした。
ただ、氷室、蒔寺、三枝の三人娘に美綴、零観兄なんかが当然のように登場するので、アニメというよりも原作ファン向けな部分があるように思いました。
アニメではちょい役だった藤ねえが生き生きとしているあたりも、懐かしさとなんか嬉しさを感じますね。

作られる料理は、鮭のホイル焼きや里芋の煮っころがしなど、ごく一般的な家庭料理で目新しさはないです。
ただ、料理をするときの丁寧さ、手際の良さが際立っていて、普通に料理をしているだけなのに見入ってしまいます。
そして出来上がった料理を、いつものキャラクターたちが美味しくいただいている姿を観て、なんとなくほっこりするような内容になっています。
争い合っていたキャラクターたちの平和な姿が楽しく見れる、みんな救われるFate/stay nightという感じの作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「ほのぼのワールドに涙が出る」一年間のしあわせな時間。

「衛宮さんちの今日のごはん」は「ヤングエースUP」というWebコミック配信サイトで連載中の漫画。
連載開始時、繊細な画作りでTYPE-MOON公式がシナリオ担当、小ネタが嬉しいスピンオフにファンは歓喜しました。
来月アニメは最終回…。長いようで短かった。

Fateシリーズはアンソロジーやスピンオフが多いので、このようなパラレルワールドは他にいくつもあります。
「衛宮さんち」は私達が見たかった幸せな世界をツボをバッチリ抑えエピソードとして盛り込むのが秀逸でした。
本編であった「あるある」や英霊の能力、何気ない一言や登場人物の関係性、こうなって欲しかった世界があり、
漫画の雰囲気をそのままにアニメでの追加シーンやこだわった料理作画など見どころを挙げればキリがないです。

緊張感と背負ったものが無くなった英霊やマスター達のしあわせそうな顔を見ているとホントに嬉しいし幸せ。
シリーズを追いかけている人間からすると嬉しい事が多すぎる本作に冗談でも何でも無く何度か泣かされました。
アニメ本編を観るのは勿論、ゲーム、小説、アプリを知ってる人には突き刺さりますがそこまで詳しくない人にも
おすすめの見方がありました。終わる一ヶ月前に言うのは遅かったですね。。。一応言っときましょう(笑)

ファンが集まる場で視聴するのがかなりおすすめでした。自分でも気づかない小ネタや忘れていた台詞などを
ニコニコ動画やAbemaTVでコメント付きで観るとしっかりと理解できます。流れるコメントより先に気づいた人は
「それ!あったあった…!」と共感し合いながら観られるので楽しみ方が広がります。現代の楽しみ方ですね。

画面の中でイリヤと桜がおいしいごはんを食べて家族と幸せそうに笑ってる姿だけで手元に素敵な料理は無くとも
こっちも炊飯器カラッポにできるくらい白飯がススみます。グスッ…しょっぺえよぉ…(´Д⊂ヽ

原作は連載中なので、まだまだこの先も幸せは続きそうです。よーっし!来月までしっかり楽しむぞ~~!!!

…本編でどん底に落とされてスピンオフで幸せにされるって、DV彼氏から受ける幸福感の気もすr…(検閲

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

65.0 12 英霊アニメランキング12位
Fate/EXTRA Last Encore(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (260)
1230人が棚に入れました
これは輝かしいEncore

最下層から第六層までの戦いを経て、多くの決断を乗り越え上がってきた岸浪ハクノとセイバー。
目覚めた『誰か』は死の総体である自分自身を認め、新しい『誰か』として戦う決意を新たにする。
だがすべてはとうに過ぎ去った過去。勝利の結末を得る機会は永遠に失われた。
その胸に宿した希望は、果たして熾天の檻に届くのか―――。

聖杯戦争の終わり。最後に語られるべき月の断片、ここに 終幕 フィナーレ。


声優・キャラクター
阿部敦、丹下桜、鳥海浩輔、高乃麗、野中藍、安井邦彦

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

’18.8/5追記 「新たな月の聖杯戦争、開演。」→「全天の星よ、喝采を。天幕は炎と散る。」

この作品の原作はゲームの様ですが、そちらは未プレイです。
事の発端は2017年の大晦日…
2回目となる「Fate Project大晦日TVスペシャル」で放送された長編アニメが思い切りゲーム寄りで、放送されたプロローグの序章的な作品にちょっとビックリしたのと同時に、最近のFateシリーズと自分との間に壁を感じた気がしたんです。

昨年放送された「Apocrypha」も面白かったし感動もしましたが、あまりに壮大な物語に尺が耐えられなかった感が否めなかった上、人間の私利私欲のための殺し合いにも関わらず、終始物語が綺麗だった点が壁を感じた原因です。

そのため、「Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-」のレビューでも記載しましたが、この作品には並々ならぬ期待をしていました。
その期待の根幹…それはヒロインの立ち位置であるセイバー役のCVが桜ちゃんだったからにほかなりません。

放送開始前のPVを見ました。
今にも「ほえぇぇぇ…」が聞こえてきそうなくらいセイバーが可愛くて堪らない、という思いをグッと胸に押さえこみながら視聴を始めました。

現時点で言えること…
それは、現在放送された物語は、10話までの「オブリトゥス地動説」のみであり、本作の真意を知るには、「イルステリアス天動説」までは物語の評価が難しいということ…

そして、日曜日の冬アニメは耳が至福で溢れていたこと…だと思います。
何故なら、日曜日はこの作品のセイバーと、C.C.サクラクリアカード編の2作で、桜ちゃんボイスが堪能できたからです。

桜ちゃんの代表作といえば、C.C.サクラの主人公である木之本桜が頭に浮かびますが、私がC.C.サクラを視聴したのは2018年に入ってから…
従って超が付くほど新参者なのですが、そんなニワカでもすっかり桜ちゃんの声に魅せられてしまいました。
だから桜ちゃんメインの作品が同日に二つも視聴できるなんて…至福以外のナニモノでもありません。

余談ですが、私は通勤途中でローソンに立ち寄る機会が結構あるのですが、時折セイバーが商品を紹介する店内放送を耳にすることがあります。
たまたま立ち寄った数分で桜ちゃんの声が聞けるなんてラッキー…なんて思った事もあったり^^;

レビューが少し逸れてしまいました。
物語としては先述した通り、未知の部分が多いので何とも言えませんが、作品としては「シャフトが作ったFate」として考えると、個人的には頭の中がスッキリ通った気がしました。

何故ならこれまでFateシリーズは、3社のアニメーション制作会社の手によって送り出されてきました。
・Fate/stay nightおよび劇場版:スタジオディーン
・Fate/stay night [Unlimited Blade Works] [Heaven's Feel]:ufotable
・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ:SILVER LINK.
イリヤはスピンオフなので本編と指向は異なっていますが、面白さは折り紙付きです。

そう考えると本作品の立ち位置もスピンオフ…
だから何もかもを本編と比較する必要は無く、純粋に作品を楽しめば良いのだと思います。
そうなると俄然興味が湧いてくるのはシャフトがこの作品をどう受け止めるか…という点です。

全ては分かりませんが、その答えの一つがオープニングアニメなんじゃないかと思っています。
幼さの残すセイバーは、数えきれないほどの戦いを経て境地に辿り着く…
その過程において、「物語シリーズ」のキスショットを彷彿とさせるシーンから、セイバーの成長が見て取れるのはオープニングをご覧になった方ならお分かりかと思います。

キャラの容姿が変化する…
アニメでは常態化された出来事ですが、セイバーの容姿が変化する必要性は正直見当たらません。
それとも顕現された時間を超越した姿が描かれているのか…?
そこにこの物語の鍵が隠されて…
というのは、オープニングを見ただけの全く個人的な見解ですけどね^^;

この物語の見どころはセイバーだけではありません。
遠坂凜やシンジと桜の間桐兄弟など、Fateシリーズを知る人にとっては思わずニヤリとしてしまう登場人物もちゃんと用意されています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、西川貴教さんの「Bright Burning Shout」
エンディングテーマは、さユりさんの「月と花束」
どちらも痺れるほど格好の良い曲です。
オープニングはアニメと相まってギアが一気にトップに入る感じ…
エンディニグは曲調とさユりさんの息遣いが堪りません^^;
今期のアニソンBEST10入りする楽曲だと思います。

1クール10話の物語でした。
7月に放送が予定されている「イルステリアス天動説」の視聴が楽しみで仕方ありません。

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以下は、「イルステリアス天動説」視聴後の追記になります。

まぁ、これまで紆余曲折ありながらも第6層までハクノとセイバーは進んできたので、目指すは第7層…ということになりますよね。
第7層は1000年間誰も届くことのなかった場所…

これまでの物語を振り返ると、この一風変わった聖杯戦争を通じてハクノの「自分探し」による理解の深化、そしてその上で自分自身の役割を見つけ出す物語だったのではないでしょうか。
そしてセイバーやリンはそんなハクノの背中を押す従者…

これって、人間の一生に似ていると思いませんか?
過去の記憶が曖昧なのは、誕生したばかりだから…
人生の成長の証がそれぞれの階層を指すとするなら分かりやすいと思います。
セイバーやリンは私たちの家族、会社の同僚や仲間だったり…

生きていれば様々な困難にぶつかります。
そしてその困難は毎回形を変えて私たちに襲い掛かってきます。
「そこ」を乗り越えなければ次に進めないステージを、私たちは何度も踏んできました。
もちろん、成長するのは一筋縄ではいきません。

時には100回挑んでも弾き返されることだってあるでしょう。
それでも諦めず挑み続けることで突破口は必ず見つかる…
そして自分の役割を見い出し、自らの意志で実践する…
きっとその先で待っているのは大きな達成感なのかもしれません。

ハクノに課せられた役割とは…?
そのハクノの役割に対するセイバーやリンの反応は…?
気になる方は本編でご確認頂ければと思います。

そして完走して思ったのは、やっぱりセイバーは可愛い…ということ。
今回可愛いだけじゃなく、格好も相当良かったですけどね。
「輝かしきEncoreここに終幕。」
しかと見届けさせていただきました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

考えるな、感じろ! ネロかわいい!

やっぱりfate良いですなぁ♪ 
彼女の名前は…ザビコ…

主人公ザビオ。お、ワカメ。ちっす。
彼の名前はハクノ。ピンク女、アマリか。
お、ラスボスレオさん。なんてチェスやってんだ。
負けたら死ぬのか?
さらに登場。りんと先輩呼ぶ彼女はBB?
シャフトだなぁ~♪ 
これはあれか、綺麗なしんじとみせかけてワカメか?
ワカメだった(笑) 安定のワカメ~♪
ハクノ、彼はどうする。

ネロ(pq゚∀゚*○)おおおおおお!いいね♪
ネロちゃまだ! マスターです!


出だしとしてはかなりいいですね♪作画もいいし、自分はこの作品には疎いので。月の聖杯と関係あるんだっけ?
{netabare}タマモとか アルテラとかが出るのは続編とか?そこら辺調べるか。{/netabare}

1話で大仏とか、月とか出てきてるもんな。わからん
だが、見明かしたい。
きのこ神を信じる。

2話。どこですか、ここ!
ネロと混浴?! はくの!なんてこと!
エロいなぁ… なぜまじまじと見れる。はくの。

ネロの無邪気さは最高よ。くっそかわいいな、おい!
はくのには怒りしかないのか?

酒場ならやっぱりドレイクだよね!そしてシンジ。
いや、ワカメか。シャフト感強いな。やはり。
ワカメ! 
ダレイオス、フェルグス、レオニダス。
はくの?デッドフェイス?なんぞや?それ!
アヴェンジャーか?憎しみ、怒りなら?

3話。トウサカりんの登場です。あんたはなにしとったんや~♪ サーヴァントどうした?
相変わらずだが、話が読めねぇぜ! 

はくのくんは何回死んで繰り返したんです?
何回リセマラを…ネロがあたるまで…

今度はりんさん、なにする気?(イシュタルにでも…なわけないか)

ドレイクさんだ!慎二と組んだんだな。
はくのくんはぶれないな!流石だな!キッスだ!

慎二、この世界ではキチンとしているのな。
なにもできなかった、か…上にいく力も…
人間の必要性が欲しかったんだな…
友達じゃない。親友だろ。なあ。

まーたテルマエ入ってる。ネロ!ドスケベ衣装!
あんたは、ロビン。あと礼装の人。
自分に素直にいきるネロが良い。良いぞ!

(あ、ノーパンヒロインさん)
ラニにもサーヴァントがいない?

ゲームifでバッドエンドだった?それの2周目?
それとも何周している?

ロビンとおじさま、かっこよかったよ…

3階。ナーサリー。マスターのアリス。なぜはくのといたのか?
来ました。アリス。サイバーゴースト。バグ。そういう点でははくのと似ているのかもしれない。

ピンク髪さんだ。ここはどういう世界なんだ?
記憶か?過去の出来事か?
3層には化け物がいる。死なない化け物。
都合の良い物語に変える。ナーサリー。
終わらない1日が始まり、続いていく。

女の子は、お砂糖とスパイスと素敵なもの…か。
死ぬ前のはくのとナーサリーは知り合いだったのだろうか… ナーサリーはいつも願っていたのだろう。お兄さんと一緒にいることを…

ユリウスと李書文(アサシン)さん。リンはもう何者だ。
やっぱり相変わらず話は繋がらないんですけどね(笑)

ザビコ?!声が! そしてfgoリンボ!アルタ~エゴ!
ネロに限らず、サーヴァントの過去は皆、悲しい結末が多い。


全体的に物語はまだわからないところが多いが、それ含めて面白い。作画の戦闘シーンに迫力がほしいというのはありますが。曲のオープニングとエンディングは文句なしです。


ただ少しどうなるのかと。この後釜がGGOなんです。残り何話なのか?
別のところでやってくれるのでしょうか…見たい。

続きは7月。待ちます!ゴリラカヴェインがまってるぞ! 太陽のしたでカヴェイン。最強かよ!


最終話。ガウェイン(太陽ゴリラ)。レオは死ぬ直前に助けられた。そして人類の敵になった。そして眠った。
ガウェインはレオのマスターとして最後まで戦う。人類の可能性を信じて。

女性のハクノ、どれだけ強かったのだろう。

やはりネロはハクノの嫁だな。諦めないハクノにひかれたのだろう。憎しみではなく怒りか。

男、ハクノが死ぬ理由、それは女性のハクノを送り出すためか…生きることが願い。

そして最後の敵。星を8個か10個くれるおじさん。
デッドフェイスになってる。凛もいろいろ変身してますな。
もはや愛と言ったな!ネロ!ラブラブか。

ハクノ、かっこいいな。千年かけても滅ぼせなかったに言い直せか。
結局レオも協力してくれるあたり、優しい。
レオ…ガウェイン召喚するか!嬉しいな!
レオは最後の最後、託せる人ができたのか。

そして凛に託して、ハクノは最後までネロといる。
ネロの願いを。
そしてハクノの願い、望み。彼も託すのだ。

そこには美しい世界が…託された人(金髪の凛)の姿があったのだ。


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途中まではよくわからないけど、最後はあついです。


これがまたゲームに繋がるのか。ゲーム買おうかな…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

見終わった

2話までの感想{netabare}
fateはもう見なくていいかな?と思ってアポグリファは見てません。
何故見る気を失ったか、その最大の理由は「相手をなかなかやっつけないでグダグダ喋ってばかりにウンザリ」って感じなんだけど、それを最近になってリア友(ヲタ友)に話したら「アポはガンガン倒してくぜ」と言われまして…。
しまったあああ、そうだったのか、だったら見れば良かった?と大後悔。
タイミング逃した今さらアポ見るのは辛いなぁ、と思ってたところに今作が始まったので見ることに。
これでまた「やっつけない」方向の作品だったら困っちゃうんですけどねー、どう転ぶかヒヤッヒヤもんです。

ってことで2話まで見たところ、お?次回早くも主人公が覚醒する感じ?
サーバントと分断されちゃったし、腹刺されまくっちゃったし、これは「主人公が何とかする」のを期待していいのかな?
だったら良いなぁ、ここで外部からの水入りが入るとガッカリなんだけど…3話こええ。{/netabare}

3話感想{netabare}
果たして3話は、2話の最後に覚醒したっぽい主人公がちゃんと敵をやっつけてくれるかどうかヒヤヒヤしてたワケですが…。
あれ、隔壁ブチ抜いたらもう倒してたって状態。
壁破壊の衝撃で女性警官?達は倒されたってことじゃないよね?主人公が倒したってことだよね?
決して横やりが入ってなぁなぁになったってことではない、ハズ。
こ、これは…アリ…なのか?
どうやって倒したかはまだ見せず、後に引っ張るのねー。

更には遠坂、エレベーター前でサーバント?に追い詰められ、さぁどうなるのってところで場面転換。
街を洪水が襲って、その水が引いたところで再登場。
これは…遠坂が倒したってことじゃなくて水攻めでサーバント?はやられたってことだよね?
どうやってそれまでやり過ごしたのか、洪水はどうやってかわしたのかはやっぱり見せず、後に引っ張るのねー。
なんか赤くなってたけどそれがアレしてどうってことだとは思うんだが…。

イヤな予感がするのが、「後に引っ張る」と解釈はしたものの、原作知ってる人には分かってることで「それワザワザ描かんでもいいだろう」とアニメはカットしちゃってて今後もフォローする気が無い、とか…無いよね?
大丈夫だよね?
他にも何やら専門用語が飛び出しまくってたけど、これもそのうち解説してくれるんだよ、ね?
今作で初めてfate見る人はガン無視な作りだと困っちゃうんですが…うひい、ヒヤヒヤする。
内容でヒヤヒヤじゃなくてメタ的にヒヤヒヤするってどうなんだろうか。

ま、まぁ今後明かしてくれればそれでいいので、現状は及第点、但しギリギリ。
このギリギリのラインを攻める作品だったりして?{/netabare}

最後まで見て{netabare}
10話終わっても数か月置いて11~13話やるってことで評価保留にしてて…でもって11~13話見たけど、やっべ、内容全然覚えてないや。
とりあえず全体の感想としては、何ができて何ができないのか分からない。
作ってる側はそこら辺の線引きはちゃんとしてあったのかも知れないが、アニメしか知らない自分としては結果だけ見せられて「あ、そういうことも出来たんだ」と思うことばかり。
こうなってくると「できる/できない」の判定が物語の進行上都合のいいように決められてる感じがしてどうにも…。

ってかね、疑問に思ってもすっごい基本的なことで「そんなんも分かってないのか」って言われそうで突っ込みし辛い空気。
レイジュは3回って説明あったっけ?とか「地上」ってワードが最下層のことか地球のことか混乱するとか(ちゃんと使い分けてるのかな?確認はちょっと)。
他にも沢山あったハズだけど専門用語で覚えてないや。
なんか壮大そうに見せて結局はゼーガペインだったような?
月サーバーから生命復活光線が発射されたってことでいいのかな、最後。
あそこまでいったらもう共通思念体になった方が早いんじゃね?と思わなくもない、ってか主人公は敗者のソレだよね。
ってか召喚される英雄自体大半が人を殺して名を挙げたワケで、そいつらに戦争批判されても…ってより、これはどれかのfateシリーズでも思ったけど「どんなに優秀な王が居ても寿命があるんだよ、人間は」ってのでどうにも引っかかってしまう。
どうもfateシリーズは永遠に生き続ける前提でモノ語ってる部分が目立つような?
それも含めて「(作中ちゃんと書かれてるのに)そんなんも分かってないのか」と怒られそうで、結局は「よく分からなかった」っていう無難な感想に留まるのでした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

71.9 13 英霊アニメランキング13位
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (295)
1215人が棚に入れました
人理継続保障機関・カルデアは、魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、2017年で絶滅することが証明されてしまった人類史を存続させるため日夜活動を続けている。人類絶滅の原因、歴史上のさまざまな箇所に突如として現れた「観測できない領域」――“特異点"。カルデアに唯一残されたマスター・藤丸立香は、デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトとともにこの特異点の事象に介入することで、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式――“聖杯探索(グランドオーダー)"を遂行してきた。今回、新たに発見されたのは七つ目の特異点――紀元前2655年の古代メソポタミア。不老不死の霊草の探索を終えた、“賢王ギルガメッシュ"が統治し繁栄を誇ったウルクの地は、三柱の女神と数多の魔獣による蹂躙で滅亡の危機にあった。そして、過去への時間旅行――“レイシフト"によってウルクの地に辿り着いた藤丸とマシュが出会うのは、魔獣の猛攻を食い止める要塞都市・絶対魔獣戦線と、脅威に曝されながらも懸命に生きる人びとの姿だった。襲い来る神々と魔獣。そして、それに抗う人類―。そこは人と神が袂を分かつ、運命の時代。六つの探索(オーダー)を駆け抜けてきた二人――藤丸とマシュが挑む最後の戦いが始まる。

声優・キャラクター
島﨑信長、高橋李依、川澄綾子、鈴村健一、坂本真綾、関智一、小林ゆう、櫻井孝宏、浅川悠、植田佳奈、早見沙織、稲田徹、三木眞一郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「Episode 0 Initium Iter」との繋がりを見い出せるのは、プレイヤーだけの特権なんでしょうね…

作品を完走した後にwikiをチラ見して改めて気付いたこと…
それは、2016年からかれこれ4年間も大晦日のテレビ特番が続いていた、ということです。

2016年の特番で「Fate/Apocrypha」と出会い、2017年の特番で「Fate/EXTRA Last Encore」と出会いました。
この作品との最初の出会いは2018年の大晦日でしたね。
そういえば、「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」の第0話が放送されたのも2018年でしたっけ。
そして、2019年に放送された「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」の第0話「Initium Iter」を見て心が躍ったのを今でも覚えています。
何故ならエンディングのテロップに「丹下桜さん」や「みゆきち」の名まえが掲載されていましたので…
だからこれまでフェイトを支えてきたキャラの総出演みたいな妄想を勝手に抱いていた訳ですが、残念ながらその予想はこれっぽっちも当たっていませんでした^^;


人理継続保障機関・カルデアは、魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、
2017年で絶滅することが証明されてしまった人類史を存続させるため日夜活動を続けている。

人類絶滅の原因、歴史上のさまざまな箇所に突如として現れた「観測できない領域」――“特異点”。

カルデアに唯一残されたマスター・藤丸立香は、デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトとともに
この特異点の事象に介入することで、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式――
“聖杯探索(グランドオーダー)” を遂行してきた。

今回、新たに発見されたのは七つ目の特異点――紀元前2655年の古代メソポタミア。
不老不死の霊草の探索を終えた、“天の楔・賢王ギルガメッシュ”が統治し繁栄を誇ったウルクの地は、
三柱の女神と数多の魔獣による蹂躙で滅亡の危機にあった。
そして、過去への時間旅行――“レイシフト”によってウルクの地に辿り着いた藤丸とマシュが出会うのは、
魔獣の猛攻を食い止める要塞都市・絶対魔獣戦線と、脅威に曝されながらも懸命に生きる人びとの姿だった。
襲い来る神々と魔獣。そして、それに抗う人類―。

そこは人と神が袂を分かつ、運命の時代。
六つの探索(オーダー)を駆け抜けてきた二人…藤丸とマシュが挑む最後の戦いが始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そうなんです…今回の物語は第一から第六特異点を全てすっ飛ばした第七特異点から始まるんです。
これには流石にビックリしましたよ。
それに、いきなり藤丸とマシュの最後の戦いという設定になっているみたいですし…
原作ゲームをプレイされた方なら話は通るのかもしれませんが、私の様にアニメでしか接点を持っていない視聴者は完全に置いてけぼりですよ。

確かに大晦日の特番ではゲームの押し出し感が半端無かったのは記憶に残っているといころですが、まさか、メインストーリーをすっ飛ばされるとは夢にも思わなかったので…
もし、アニメがこういう構成になるなら、せめて第0話「Initium Iter」の物語で幾星霜の展開を垣間見せるのではなく、第七特異点に絞っている説明が欲しかったところです。
そうしたら、妙な期待を抱くこともなかったのに…

この様に作品の在り方については正直残念な思いが強いのですが、一つの作品として捉えると戦闘時におけるキャラの動き、背景の緻密さなど作り手の気合が感じられた作品だったと思います。

やはり往年のキャラの格好良さは半端じゃありませんね。
ギルガメッシュは言うに及ばず…
藤ねぇそっくりで、何故かタイガーではなくジャガーマンが登場した時には吹きましたけれど…^^
CVも伊藤美紀さんでしたし、この設定は完全なウケ狙いですよね^^;?

そして豊穣と戦いの女神であるイシュタル…
CVは植田佳奈さんだったからだと思いますが、私は途中からイシュタルが遠坂凜に見えて仕方無かったですよ^^;
だからキャラ的には初お目見えの筈なんですが、既視感半端無かったのが逆に嬉しかったり…
加えてツンデレの性格まで遠坂凜にそっくりなんですから、可愛さも増し増しでしたよ。
だからかな…イシュタルの姉にあたるエレシュキガルも私の大のお気に入りでした。
俯いた時の表情はどこまでも寂しそうで…でもとても綺麗な笑顔を見せてくれていたのが印象的です。

そして盾の乙女であるマシュ…
りえりーの演技は限りなくマシュの誠実さや真面目さを前面に押し出していてとても好印象でした。
もうりえりーですっかり定着はしているのですが…種ちゃんのマシュも見てみたかったような気がします。
きっとイメージ変わるんだろうなぁ…

そして宿命を背負う少女であるアナ…
彼女を見ていると、時折ライダーとイメージが被ることがあります。
薄紫色の長髪で寡黙というところが似ているのも理由の一つですが、一番の理由は「heaven's feel」の第2章を見たからかもしれません。

こうして振り返ってみると、何だかんだ言いながら毎週の視聴を楽しみにしていた作品だったんですよね。
ですが、2クールの間に総集編が3回入って全21話で終幕って、何かをバッサリ切り捨てたのではと気になっています。
物語の展開的には気にならなかったので、問題はないんでしょうけれど…
でもそれなら順当に放送されていたら3週も早く終わっていたことになります。
3月の初旬に終わることは無いと思うですけれど…真相は闇の中ですね。

オープニングテーマは、UNISON SQUARE GARDENさんの「Phantom Joke」
エンディングテーマは、藍井エイルさんの「星が降るユメ」と、miletさんの「Prover」

2クール全21話の物語+総集編3話という構成でした。
振り返って思うことは、はやみんの出番はそこそこあったと思いますが、最後に登場した碧ちゃんの台詞があれだけって…近年稀に見る出来事なのではないでしょうか!?

そして公式HPのINTRODUCTIONには、本作が「藤丸とマシュの最後の戦い」と記載されていましたが、既にNEXT Orderとして「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」の制作が発表されました。
個人的には今回が「藤丸とマシュの最後の戦い」にならなくてホッとしています。
色々思うところもありましたが、総じてしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

Rodion さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

誰だねこの企画にOKを出した人は

まず前提として私は型月アンチでもないし、Fateアンチでもない
正直いってなファンくらいには入るとおもう。
映像化されたFate作品ならUBWの劇場版以外全部見ているし
FGOは3年ほどプレイしていて現在解禁されている章まですべてクリアしている
そのこのことをまず念頭において聞いてほしい

「なぜ作った、、。」

本作を一言で表すとこうなる。
正直本作は放送される前から問題を抱えていたのにも関わらず、
アニメとしても完成度が褒められないという悲劇的な出来になっている。
とはいえFGO未プレイだったり、よくこの問題点のわからない方も読んでいると思うので一つずつ解説しよう。

まず放送前からの問題。
これは二つある。
一つは主人公は基本的にイタイことだ。
なにいってんだこいつ状態なのはわかるが説明させてくれ、
FGOがゲームの性質上主人公はほとんどしゃべらないでストーリーが進行する
主人公=プレイヤーのゲームにおいてこれは問題にならないが
アニメとなると話は変わる、第三者視点になるからである。
となると本作の主人公はあんまりしゃべらないし、戦わないし、そのくせ
美少女をはべらせているなろう見たいな状態になるわけだ。
しかも本章は7章ラスボス戦の前の一番盛り上がっていく場所で味方の好感度もマックスなわけだ、、
しかし本作はここから始まってしまう、結果。
イキリ鯖太郎などといわれてしまったわけである。
しかもこれの悲惨なところは主人公=自分になってる歴戦のプレイヤーたちがいるわけで、、、(この先はわかるよね?)
反論の余地のない積んでる状態なわけでこれは明らかに制作陣が悪い。
(余談だけど他Fate作品の主人公がもれなく人格者で割と真面目に英霊になれそうな魅力的人が多いてのも大きいと思う)
さらに問題はある。
二つ目の問題はバビロニア自体が前6章の積み重ねがないと面白くない点だ。
この話を読んだことがある人はわかると思うが正直この章はかなりFGO一部の中でも変化球で、特に聖杯探索というメインの目的さえもかなりひねってある。
その為絶対に初見ではわからない。
せめてこの章より、ひねりは少なく聖杯探索がメインで王道の6章を先に映像化(舞台化は当然だが映像化とは言えないので却下)したらもっと評価は上がったと思うし、まあ見れるかなくらいにはなったはずだ。
一応誤解のないように言っておくと7章はFGO屈指の名シナリオだったと思うし、アンケートには7章と自分も書いた(こんなことになるなら映像化なら映えそうな5章にでも入れればよかった)一人なのでこのストーリーは好きだ。(ただしアニメが面白いかどうかは別)

とここまでアニメ化すると予想された問題がありながら今のところFate作品で駄作は一つもなかったため期待して見たわけだが、、、
結果は酷いものだった
いくつも理由はあるが大きな問題を二つ上げると
絵面の決まらなさとそのままの構成だろう。
絵面の決まらなさというのはどういうことかというと
アニメは原画という作業でカットの絵を決定するのだが、
それがかっこ悪すぎるおそらく原因は戦闘シーンにいい原画マンと期間を取り過ぎたことだと思う。
会話の多い作品で歩きながらしゃべったり、向かい合ってしゃべったりもっと工夫してといいたくなるようなシーンが山のようにある。
他にもウルクがだだっ広い平野にあるせいでどう頑張って兵士が頑張っても陳腐さが目立っところや、明らかにリアリティのない露店など突っ込み出したらきりがないので一番我慢できなかったところをいうと
みんなのママ(ネタバレ回避)がウルクに進軍してくるシーンの怖さや緊張感が待ったくない。
ゲームでは一枚絵でいかに絶望的なのか表現されていたので余計にがっかり感が強かった。
もう一つの問題点である構成はゲームからそのまま移植しただけのストーリーだった、この一言でわかるだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

くどい。完結に申せ

序盤 おお

中盤 お?

終盤 ええと

この話は7つ目の特異点(時間の歪み)に突入した話
ジャンルはバトル・神話
まぁかの有名なFGOをアニメ化した話です。実は私FGOやっていないんですよ。が6章までの話は理解しています。ようつべでストーリーだけを上げてくれる優しい方もいらっしゃるらしく結構お世話になってました。バビロン(本作の該当章)ははじめだけ見てましたが飽きてやめました。それからずっとFGOのストーリーは知りません。
さてそんな私ですが、本作はFGOユーザーには歓喜の作品でしょうがFGOを全く知らない方は全くわからないとおもいます。なんせ7章ですから。いきなりなんの説明のないまま始まります。知ってる人からすればほとんどの人はこの章を知ってるので「知ってる文章が実際はどんな動きをしていたのか」を確かめる作業になりつつあるかもしれません。なのでこの作品をアニメだけで楽しもうとする人はあまり多くないかもしれません。それこそ私みたいな中途半端ものでないと。
ないようです。この作品ははっきり言って面白くはありませんでした。序盤に出会い、中盤にバトル、ラストシーンにお涙頂戴。典型的なものだと思います。これが奈須きのこさんの脚本なのか監督の勝手な判断なのか判別が付きませんが、つまらなかったの一言につきます。
改めて説明すると序盤のつかみが悪いです。キャラと声優と作画で成り立っているような薄っぺらさが目立ちます。ほのぼのとした日常をふくめながら舞台背景や時代設定を説明するのですが、悪く言えばそれだけです。それが一話や二話で終われば全然構わないのですが、何話にも渡って説明していきます。キャラに対して共感をもたせるために情報を多くしてるかもしれませんが展開に着目すればとても薄っぺらい展開となっています。中盤はバトルが多くなっていきますが終盤のほうが規模が大きくなります。全22話なので中盤は1クールの終わりなのですが、そこまで大した展開があったかといえばなかったような気がします。ダイジェストを組めと言われれば簡単にできてしまいそうな感じです。終盤ではくどいです。「やったか!?何!?まさか!第二形態だと!?」みたいな感じが出てきます。奥の手を本当に最後しかうってません。最初から打てよ!と叫びたくなりますが、まぁきっと何か事情があったのでしょう(諦め)。
先程も序盤は内容が薄いと言いましたが全体的に薄いです。作画と音楽と声優でなんとか頑張っている感じなのでまじで薄いです。なので見てて退屈します。
キャラは好印象です。はじめて見るキャラもちゃんと魅力が伝わり、途中の回想ででてきたキャラも懐かしさを覚えました。まぁ本作はキャラが目立てばあとはゲームに人が行くので集客的には良いかもしれませんが、どうにも解せません。
正直言ってがっかりです。

原作は奈須きのこさんとTYPE-MOONさん。
監督は赤井俊文さん。初の監督だそうですね。
キャラデザは高瀬智章さん。冴えカノやオカルティックナインのキャラデザをされた方ですね
劇伴は芳賀敬太さんと川﨑龍さん。
アニメ制作はCloverWorksさん。青ブタや約ネバを制作したところですね。

作画は良かったです。戦闘シーンも作りこまれており、かなり好印象です。
opは田淵智也さん作詞曲、UNISON SQUARE GARDENさん編曲歌唱の「Phantom Joke」めっちゃ好き
ed1は藍井エイルさん作詞歌唱、TAMATE BOXさん作曲、TAMATE BOXさんと三谷秀甫さん編曲の「星が降るユメ」
ed2はmiletさん作詞歌唱、miletさんとTomLowさん作曲、TomLowさん編曲の「Prover」
声優さんはとても合っていました。

総合評価 残念

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

66.6 14 英霊アニメランキング14位
戦翼のシグルドリーヴァ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (262)
732人が棚に入れました
――突如、地球上に現れ、あらゆる生命の脅威となった『ピラー』。打つ手もなく追い込まれていく人類に手を差し伸べたのは、自らを『オーディン』と名乗る神の存在だった。 オーディンはピラーに対抗する術として、戦乙女『ワルキューレ』と、彼女たちの翼となる英霊機を人類に授け、反撃を宣言した。それから数年――人類とピラーとの戦いが続く空、戦翼を纏った戦乙女たちが、そんな戦乙女たちを支える男たちが、世界を救うために命懸けの空を翔けている。 ここ日本も例外ではない。霊峰富士にそびえし巨大なピラーと対峙する、 3人の戦乙女。いずれも腕は確かだが、揃いも揃って問題児ばかり。そこに、欧州から訳アリのエースパイロットがやって来ることになり……。「さあ、反撃の時だ、人類。来るべき決戦の日――ラグナロクの時は近い」シリーズ構成・脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平、キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』の藤真拓哉、世界観設定・設定考証に『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭と、強力スタッフ陣で贈る新たなる空のミリタリー、開幕。

声優・キャラクター
山村響、稗田寧々、M・A・O、菊池紗矢香、平田広明、堀江由衣、日高里菜、上坂すみれ、中村悠一、杉田智和、マフィア梶田、千葉繁、茅野愛衣、小松未可子、上田瞳
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いち空戦もの好きの超個人的意見として

以下、全文全体徹頭徹尾須く個人的意見であり、僕個人の主観の内にあるものであることを先にお断りしてから。あと無駄に長いです。元々長く書く自分基準で見ても長いです。

文句を言うために全部見た。本作に対する苛立ちのせいで、今期他作品に対するハードルがダダ下がったのも事実です。

-- 物語:{netabare}空虚な死の描写。北欧神話を粗雑に、ひとりよがりに扱った世界観。かわいい女の子がレシプロ駆ってビュンビュンしたらカッコイイヨネ以外なにも見えない物語。{/netabare}

-- 作画:{netabare}静止画として中の上~中の下。アニメーションとしては、ヴァルキューレの描写は上~中、それ以外は下の上。

第一話の冒頭から萎えさせてくれた。スピード感を一切感じさせないカメラワークと戦闘機の画面内平行移動。敵クリーチャーと一致しない陰影。極限を狙ったかのようなコマ数削減、パイロットのアップとシェイクシェイクシェイク。まぁ、”ヴァルキューレ”達の戦闘シーンとの対比を狙ったというならそれはよしとしよう。だが、それも含めて、クール通して維持できたとはいえない。8話は明らかにダメだったし、それ以降はヴァルキューレ達も含めて平行移動が目立った。

機内のヴァルキューレの描写もご都合感があって気になる。降下・急降下の際は髪の毛が前に振られるのに、宙返りやロール中は「ぴっちりぱっちり」動かない。それほど急挙動でもないのに。こういうところをしっかりしないのが見えてしまうと(ま、第1話からだけど)、期待感ダダ下がる。{/netabare}

-- 声優さん:{netabare}声優さんに関しては何の文句もない。グラサンはネタ枠なのは承知している。問題はディレクション。神谷明さんのドしぶい声が聞けたのは本当に良かった。少年オーディンも、熱演だと思った(そこだけ見れば)。{/netabare}

-- 音楽:{netabare}OP、EDは良かった。OP映像はけっこう良かった。「高く、飛べる」のあたりとか。ED映像は、本編の描写の甘さとは打って変わって丁寧なアニメーションだと思った。赤い紐の描写、かなりいいと思う。最終話の特殊OP、冒頭のエンジンスタート音には「おっ?!」となったけどあとは蛇足に感じた。とくに、魔法的なものを表す効果音は邪魔だった。{/netabare}

-- キャラ:{netabare}おそらく大半の方が大好きなのであろう六車・宮古。ごめんなさい、彼女が本当に大嫌い。飛行機駆って戦場に赴く人物として、僕は許容できない。彼女の破天荒な「陽」の部分をフォーカスすることでお話を展開させること自体が、「物語」の薄さを表していると思う。あのような陰、あるいは素顔を持つ少女が、あんな形で「陽」だとすれば、それはただ痛々しい子に思えてしまう。呼称を勝手に変えちゃう様な人は協調作業に入れちゃダメ。呼称って認識を共有するためのもの。そういう基本が出来ない人を中心にして「戦闘」を描くこと自体に違和感を感じます。{/netabare}

定型文を終えたので、以下、殴り書く。
{netabare}

ろくな説明もしないまま、勝手にたてた独りよがりの世界観の中で悦に浸れてよかったね。自己犠牲の死はそこまで美しいか?美しく魅せる描写をしたか?レシプロファンを馬鹿にしてるのかな。飛行機と飛行機乗りをばかにしているのかな。


-- もう、無理しないで欲しい。
{netabare}
本作には「おじさんコメンタリー」と称して、考証・設定の鈴木氏以下制作に関わった主立った人が作品見ながらくっちゃべるというものが付随していた。1話のそれを一応聴いたのだが、、、これが痛々しい。コメンタリーを出すこと自体がダメなのではない。しかし、本作のそれはコメンタリではなく、明らかに「補足説明」となっていた。これ、短歌を出してね、といわれたのに「みそひともじでは言い表せないから補足します」ってやってるようなもの。私はこれを、「作品内に必要な情報を盛り込めませんでした」と自らの失敗を認めるようなものと判断する。

この「考証」というお仕事なのだが、どうにも腑に落ちない。以下、少々(ではなく)個人攻撃になってしまうので、言葉に気をつけつつさらに伏せます。しかも長いです。{netabare}

鈴木氏は、いったい何の専門家なのだろうか?というのがガルパン以来つきまとう疑問。想像でしかないが、この方にはいわゆる理系的素養はなく、また、考証というFact DrivenあるいはLogic Drivenな思考より、想像を専らとされる方なのではないだろうか。一言で言って、「考証」にまるで向いていない方なのではないかと思っている。詳しく来歴を調べる気もないので、実際はどうかを知りもしないで書いています。それはその通りです。

ガルパン劇場版(円盤)に、この方を含めた5名ほどの「おじさんたち」によるコメンタリが副音声で入っています。これも聴きました(これはこれで結構楽しかったです)。ただ、終始気になったのが、鈴木氏からは専門性を感じられる発言が一切なかったことでした。しかも、妙に狭いところに特化した発言が多く、アニメ制作・進行、あるいはアニヲタ視線の発言のみに感じました。別に、コメンタリコンテンツとして進行を任せられているわけでもないのに、です(プロデューサーが進行役として一応入っていた)。

鈴木氏から感じる印象は本作のおじさんコメンタリーでも同様でした。アイコン・象徴としての戦闘機についてはそれなりに語るものの、そもそもの戦闘機の歴史、機材の変遷に関する言及は浅く、二言目には「みやこかわいい」です。1話コメンタリを聴く限り、彼のなした仕事はそれぞれの機材(飛行機のこと。戦闘機ではないものも含まれるので)が持つ「うわべの特徴」だけを引っかけて、それっぽくイメージを膨らませることだった様に感じられます。なんていうか、想像の世界で勝手に色づけしたパズルのピースを、好き勝手に組み合わせていろんな形を作り出すことを楽しんでいるような、「第三者に理解できないもの」を自慢しているような、そんな雰囲気を感じました(このコメンタリー、聴いたのはあくまで第1話分だけですが、もう一つ感じた残念なところがあります。それは、残りの制作陣が全て対鈴木氏YESマンで構成されている空気感でした)。

考証とは、全てが事実通り、あるいは、物理的な正しさに適っているかだけを検証・検討するものだ、とは考えていません。「現実的にはあり得ない設定」であったとしても、その「設定」の中での正しさ・矛盾の有無を検証し、必要があれば作品に修正を入れる立場と考えています。それが、「設定考証」のお仕事だと。

「ガルパンの世界が地球と同一だとは一言も言ってない」「この世界(ガルパン世界)の重力が1Gだとは誰も言ってない」、が鈴木氏の発言の中で特に印象に残っています。それならそれで良いんです。矛盾がなければ。そして、ガルパンに関しては幸い、目立った矛盾に気付くことなく視聴出来ましたし、矛盾をおこした時のフォローもしっかりしていました(例:「マウスは例外なのかな」)。

本作、残念ながら僕の視点からは矛盾だらけでした。結果、「考証」としての鈴木氏の力量に、大きな疑問を抱くに至りました。{/netabare}{/netabare}

-- 設定内矛盾:「やばいまずいもげるおれるもげる」
{netabare}このセリフ、第1話の前半でアズズが放ったもの。確かこんな感じ。これを聴いてしまった瞬間「あ、この作品は設定矛盾気にしないスタイル(=気がつけない程度の方々が制作した)」と見切りを付けました。

クラウディアが駆る複葉機・グラディエータが、アズズ搭乗のHe100をぶち抜き、さらにアズズ機は付いていくのがやっとという描写がこの直前にある。この段階で思うことは、この作品において飛行機という形に意味はない(あってはならない)、空気抵抗など存在しない(してはならない)世界だろうと言うこと。

これは、ある程度飛行機を知っている方なら誰しもが思うはず(いや、まぁ、飛行機を知っている方なら、He100ぶち抜くグラディエータでダメダコリャだと思いますが)。なぜ、ライト兄弟はライトフライヤーを複葉機として開発したのか。なぜ、初期の戦闘機を含む飛行機は複葉機が主流だったのか。逆に、なぜある時を境に複葉機は減少し、単葉機ばかりになったのか。それは動力・推進力の低さ故に十分な揚力を得るためにどうしても翼面積が必要だったから(複葉機)であり、動力の強化に伴う無駄な空気抵抗(=スピード抑制、過剰な揚力)削減のための翼面積縮小(単葉機:高速飛行の場合、複葉構造が維持できない=それこそもげる、も理由の1つ)だったはず。端的に言えば、飛行機は「それなりのスピードで翼を空気のかたまりに突っ込ませる」ことで飛んでいられる。当然、突っ込むスピードが速すぎたり、翼が弱すぎたりすれば、翼はもげる。でも、この作品はそういう世界じゃないらしい。

それならそれで良いんです。矛盾しなければ。
ところが、その直後にアズズ機は翼が軋みだし、そして上のセリフとなる。

該当部分について、上述のおじさんコメンタリーでは複葉機の特性(小回りがきく・スピードは出せない)について触れつつも、ヴァルキューレとしての能力により云々としています。だったら、ここも単にアズズの能力不足によってついて行けないだけとするべきで、翼の軋みも先のセリフも考証の立場からボツとすべき。あと、鈴木氏が述べた「小回りが効く」という特性も、空気あってのことだからね。

地球上の歴史的・物理的事実を完全に否定するものである以上、少なくともヴァルキューレとその機体において、「空気」の影響などあってはならない。どれだけヴァルキューレとしての能力が高かろうと、複葉機が単葉機を追い越せる(ましてグラディエータとHe100で)世界に、空気抵抗は成り立たない。で、空気抵抗がない世界なら、そもそも翼で揚力発生しないし、プロペラでは推進力が得られない。飛行機である必然性がない。なのに翼はもげる。もう、どうしようもない。

そうじゃないというのなら、何がどうなんだ?その説明は作中で視聴者にわかる形でなされなければならない。それがない。コメンタリーでもお茶を濁す発言で終わっている。

この描写(軋みとアズズのセリフ)、本当に蛇足だった。これがなければ、なんだか不思議な理屈で飛んでるんだなー、でかろうじて行けたのに。{/netabare}

-- びっくりドッグファイター:園香@最終話(ほめてません)
{netabare}
あー。この制作陣、飛行機Combatゲームすらやらずに「空戦」描いてるな。と。

最終話、2機の敵英霊機に追われる状況の中、園香機がフロート(着水脚)の踵を水に突っ込んでの急減速、という描写がある。その急減速により、追っていた側の敵英霊機2機は、園香を背後に回す絶体絶命状況に追い込まれた。これを見たときは正直に心沸き立った「やっと”らしい”描写が出た」と(機銃が主となるドッグファイトの場合、エネルギー管理しつつ「相手の前に絶対出ない」が基本の機動)。

だが、直後の描写で僕の頭の中はクエスチョンマークの大行進となった。

なぜ、そこから追いかけ・追い抜く?せっかくとった背後を、、、ていうか、だったら無駄なエネルギーロスにしかならない急減速などいらない。もともと追われていたんだから、下降加速からの上昇だけで良い。

この子の操縦、無茶というより無駄なんだよな。第一話後半の急上昇→失速→落下・加速というながれ(この機動、なんていうんだっけ・・・・→{netabare}木の葉落とし、でした。dFRjS80566さんありがとうございます!{/netabare})も、真後ろにずっと付いてきている、少なくともエネルギー同等の相手にかます機動ではない。失速の瞬間に撃たれる、もしくは体当たり的に突っ込まれる。ていうか、失速状態に行き着く前に撃たれて終わる。

アズズの描写も含め、なんとなくカッコイイを狙ったものだろうか。ものすごくかっこわるいわ。

園香に関して言うと、海ほたるに冷却弾を落としたときの「落下」の描写がチープすぎて笑った。いや、全弾が一点に向かって垂直落下って・・・・直前の園香、水平飛行してますやん・・・
{/netabare}

ちょっと飛行機から離れよう。際限ないので。

-- 北欧神話の扱い:説明サボりすぎなのか、説明する能力がないのか
{netabare}オーディン、ヴァルキューレ、ラグナロクにヴァルハラときて、特に説明なくみせられているこちら側としては、当然、物事が北欧神話になぞらえられているのだ、とわかる。

ところが、作中には北欧神話が存在しないらしい・・・・ということがかなり後になって描写される。いまさら、「我々のcommon senseをそのまま盛り込め」とは言わない。だが、そうでないのなら、そのことをしっかりと描写しなければならない。こんな置いてけぼりを喰らった日には「好き勝手にいじくったパズルのピースでご満悦なんだねよかったね」しか感想が出てこない。「僕の考えた設定、みんな想像できる?わかる?」を問いたい作品だったのかな?{/netabare}

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--他のいろいろ差し置いても、実はこれが一番腹が立っている:敬礼
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{netabare}作中、幾度となく描かれたヴァルキューレ達の敬礼。
片目を閉じ、その閉じた目の横に挙手礼。
ものすごくイラッとする。

これ、ものすごく失礼な「礼」だと受け取っています。もちろん、超個人的な感想です。
でも、他の国、軍隊、組織でこの「礼」をとったとすると、最悪撃たれることもあると思う。敬礼・Saluteにおいて相手を見ないことは、(目に何かしらの障害があるなどの例外を除き)結構な侮蔑的行為だったような。。。

で、この「片目だけで見る」はどうなの?

それほどキャラが引き立つ可愛らしい描写にも思えず、礼としては侮蔑的だし、何がしたかったのだろう。

こういうところにこそ、考証がものを言うべきと思うけど。。。{/netabare}
{/netabare}

[2020/12/28 v1]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

観終わった

2話までの感想{netabare}
“ストライクウィッチーズ”が放送される期にコレってどうなんだ?もう何度も言ってるけどこれだけ作品数が多いとネタ被りは仕方ないにしろ、同期に同じようなのは避けるように協議したりって無いのかね。
とついつい思ってしまうのだけど、コロナでズレ込んだとか色々あるのかなぁと思うとそこまで突っ込むのも悪い気がしてしまう。
“ガーリーエアフォース”や“コトブキ”と被らなかっただけ良かったと思うべきなんだろうか。

なんてことを思ってたら、いやこれって“Z/X”の方が…ひいては“アサルトリリィ”の方が近い?
単に藤真拓哉のせいだろう、考えすぎだろうと気にしない様にしてたら…アサルトリリィの2話エンドカードが藤真拓哉で爆笑。

開き直ってる?

ただでさえ今期はシリ構ふでやす作品が4本(もっと増えるかも?)あったりで、一時期に集中して「どの作品見てもこの人の名前見るなぁ」ってよりも、長期に渡って分散した方のが良いと思うんだけどなぁ。
と考えると“アサルトリリィ”の方がズレ込んだのかな?こっちが先だとリゼロと被るし。
けどそうすると“アサルトリリィ”が“ラピスリライツ”と被る?…ああもう訳ワカラン。
別にアラ探しの如く似たトコ探ししてるんじゃなくて、数年後に思い出そうとした時にこんがらかってしまうことを危惧してまして、ええ。
今となっては“落第騎士”と“アスタリスク”がもうどっちがどっちだか記憶が混ざり合ってしまってます、こういうのって不幸じゃん?
あとこういうのはリアルタイム視聴ならではの感想だとも思うので…当時の印象ってのは重要だと“ひぐらし”を見て強く感じたこともあったり。


と前フリ長くなったけど本編感想。
レシプロなのは構わないが、神機でないとネウロイに対抗できないっていう説得力がイマイチ弱い気がする。
そのうち“ストライクウィッチーズ”でのウォーロック({netabare}ウィッチーズ(女性)しかネウロイに対抗できないのを男社会の軍上層部は快く思ってなくて、ウィッチ達を出し抜こうとして秘密裏に開発した対ネウロイ兵器。ある意味友軍が主人公達を裏切るという展開{/netabare})に該当する機体が出るんだったら面白くなるかもだけど果たしてどうだろう?
そういう意味ではオーディンが何を企んでるかがカギな気がするのだけど、単に思わせぶりなセリフ言ってるだけで最後まで有耶無耶のまま行ってしまいそうな雰囲気もあって安心できない。
ってかそこら辺期待して裏切られたことがもう多くて多くて…“Z/X”然り“戦×恋”然り“ガーリーエアフォース”然り。
それらは原作アリだから仕方ない?
であるならオリジナル作品のこれにはついつい期待してしまう、というか「ちゃんと完結するのかどうか」のことばっかり気になってしまう。
「人気が出たら続編出そう→続編出すことになっても問題ないように中途半端に終わらせよう」という作りに見飽きてることもあるかな?
頼んますよホント、完結してくれ~。

ところで、ひょっとして“ラピスリライツ”でやってたように各話なんらかのパロ入れるって縛りをやってたりするのかな?
1話「うおっまぶし」2話「大丈夫だ、問題ない」があった気が…“ラピスリライツ”と被るワケだけど、リゼロ繋がりで“グランベルム”の悪夢が蘇るのでこっちではあんまりやらん方が良いような…。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
4話本編の感想の前に戦闘シーンについて。
“コトブキ”が素晴らしかったかどうかは分からんけど、それよりも劣る気がする…というか結構テキトー?
2話の段階で「ん?」とは思いつつも様子見してたんだけど、同期に“ストライクウィッチーズ”があるせいってことだけではなさそう。
2話、トンネル内を飛行機で突っ切るシーン、現実的にできるかどうかは置いといてエンタメ的にもっとカッコ良く見せることができそうなのに妙にアッサリ。
また、敵が衝立状のバリア張ったら「スペシウム光線も八つ裂き光輪も効かない→すわ流星キックだ」という段取りがあるモンだと思うのだけど、アッサリと「上空から攻撃だ」で、じゃあそれに踏み切るまでに溜めがあるかというと、無い。
4話も不時着のシーンが妙にアッサリで…うーん?
演出になるのか?アクション得意な人がやってるのではない?なんかエンタメ性が薄い。
と思ってたら4話のアレですよ。

3話で仲間が危篤で寝不足なのを美談にしといて4話で寝不足を咎めるのってどうなん?と思わなくもないけどそれはまだいい。
おっさんギャグがとっても寒い。
いやでも待って、ストパンでも同じような話あったじゃん?そっちでは不快に思わなかったのにこっちと何が違うんだろう?と考えてみたら…。
ああ、あっちは悪フザケするのはあくまでルッキーニやハルトマンで「ハハ可愛いね」で済まされてるんだ。
大の大人のオッサンが悪フザケして少女の方が至って真面目だと寒いのかな?
または、当人は至って真面目だけどハタから見るとヘンって訳でもない、明らかにフザケてるよね?
ってか単純に戦乙女連中にトラブルメーカー的なキャラが居ないよね。
一応4話最後が新キャラ投入みたいな流れだったので、それに期待か?{/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
話についていけなかった。
特に「えっ?」となったのは4話…ではなく5話だか6話の富士ピラー。
突然沸いてきた設定にしか感じなくて、富士ってそんなことになってたの!?っていう違和感バリバリ。
だって館山ではのほほんとしてるし、そこから逆算して(前任の日本駐在ネームドが死んだとはいえ)1話で死線を越えたクラウに「ちっと休め」という意図、もしくは損耗率99.9%なので最前線から退けられた=“激戦区ではない”日本へ飛ばされたんだと思ったので…。
日本も激戦区だった?ってかそうであるなら廃墟化した山梨や静岡の街を映してくれよって話で…無いよね?そういったシーン。
また、そういうのを先に見せてくれれば大変な中気丈に明るく振舞ってるって好意的に解釈できそうなシーンも多々あったのに…特に4話なんてフザけてる場合かよと。
あくまで「激戦区ではない」って前提で気にしないでいたからなぁ。
更には富士ピラーの中は異空間で今まで撃墜されたワルキューレの機体が山積み&バイド化した深海棲艦が居るらしく、じゃあ世界各地のピラーは中で繋がってるのかな?と思ったがそうではないらしい(最終回、富士ピラーは滅ぼすことができたが他の地域は残ったままらしいので)。
ということは富士ピラーにオーディンやトールも居たの?ってことで、激戦区中の激戦区じゃんってことになって、益々館山ののほほんとした空気が意味不明に。
ぶっちゃけ、日本は人間が住めない土地になっててもいいくらいだと思う…「日本中のピラーが富士に集まってる」ってシーンがあったと思うのだが、あれで全滅でしょ。
それとフェイトの令呪みたいな3回だけ使える大技らしきものがあったハズなのだが、それを使うことなく一旦富士を敗走したのもよく分からん。
都合よく沖田指令だけ死ぬのも“ヤマト2202”で艦長席にだけ都合よくピンポイントでガレキが落ちてきたのを思い出す、あっちは昭和アニメのリメイクってことで「タライかよw」と指さして笑えたけどこっちは…呆れた。

ってかバイド化した元友軍との白熱した戦闘シーンってあったっけ?令呪をここぞという見せ場を用意した使い方ってしたっけ?
どうせ鳥の羽根を生やせるんだから飛行機の片翼くらい吹き飛ばしも構わんと思うのだが、これといった破損シーンも無いよね?「メインカメラがやられただけだ」みたいなの無いよね?
生身の人間じゃないんだから、ぶっ壊れても修理すればいいってのが「メカに乗る」ことの醍醐味だと思うのだが。
ピラーは生命エネルギーを狙って~で赤ん坊がどうこうっていうのも、だったらパイパー・ルウを囮に使ったり「いくらなんでも早すぎる」ってやつ、無いのん?
まぁ何が言いたいかというと、あれこれ設定盛り込んだ割にはそれが生かせてない、「死に設定」が多い。
設定を口で語れば視聴者は全て納得すると思ってるのかな?いやいや、描写が無いと無理だよー。
この世界は北欧神話が伝承されてないイフ世界ってのも、だから何?って感じで(※)…ってかレムが存在の力を食われたのとネタ被ってない?

で、繰り返しになるけど、個人的に一番描写が足りてないと感じたのは廃墟や破壊された街が描写されないことで、これのせいで緊迫感が無い、人類がどれだけ追い詰められてるのか分からない。
のほほんとした館山を映せば映すほど違和感が増した。
おっかしいなぁ、アニメーターには廃墟好きが沢山居るって印象なんだけどなぁ。
…。
まさか、館山とコラボしたせいで街を破壊するシーンにNGかかったとか?
そんなことあるのかな?けどそう穿って見てしまう。
けどよう、もしそうだったらよう、地方協賛のアニメはアカンね、戦争モノをする上では。
ってかソウル市を火の海にした(後で元に戻るが)韓国アニメの“ゴッドオブハイスクール”以下じゃないか。

※印の部分、目一杯の好意的解釈としては、ストパンのネウロイが終始目的不明で、それと差を出すためにどうにかして敵に動機を持たせようとした結果なのかも知れない。
どこかの感想で書いたけど「地球を襲う謎の侵略者」の目的が“モスピーダ”のインビットみたいなのだと果てしなくガッカリな訳で、それに比べればまだマシなのかなぁ?とも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャラの魅力が作品の魅力!すっごい好きな作品になりました。

【First impression】
 ん? え? おお?! うおおおおおお! みたいな感じの作品。
 物語的な面白さよりも何か他のもっと尊い何かがこの作品にはある。
 それは、物語よりも人を見せているから。
 それは、生き様を見せているから。
 それは、表現が難しく、誤解を生みやすいから。
 でも敢えて挑戦するんだ。
 特別な力なんてなくたって立ち向かうんだ。
 その行動がカッコいい。魅力的なんだよ。
 だからこの作品に登場するキャラが好きだし。この作品の全てを私は好きになった。許そう、意味の分からない設定を。讃えよう、敢えてこの仮想世界を選んだことを。

【Story synopsis】
 ジェット機よりも早くプロペラの飛行機を飛ばせる能力。それが彼女たちのスペックの全てだ。
 突如現れた未知の存在ピラーという怪物たちにより人類は存亡の危機に瀕する。それを見かねた神オーディンは人類に手を差し伸べる。
 オーディンにより与えられた武器。それを手に戦いを繰り広げ、人類を守る希望の星。それが彼女たち戦乙女ワルキューレの使命なのだ。果たして彼女たちは何と戦い、何に勝利するのだろうか。

【Staff】
 監督            徳田大貴
 シリーズ構成        長月達平
 脚本            長月達平、鈴木貴昭
 世界観設定・設定考証    鈴木貴昭
 キャラクター原案      藤真拓哉
 キャラクターデザイン    横田拓己

 長月達平さんの印象がかなり変わったというか、こういう作品もできるという幅の広さを見せてもらえたのはとっても嬉しいです。というのもやっぱり『Re:ゼロから始める異世界生活』の印象が強すぎる。でも本質はやっぱり変わっていなくて、人間を描く作家なんだなっていうのがより鮮明になったように思われます。リゼロよりこっちの方が好きになりそうな予感すらある。さて、ラノベをちょっと読んでみたい気になったので積み本の処理が見えてきたら手を出してみたいと思います。
 また、鈴木貴昭さんも加わっており、世界観を作り上げたのがこの方みたいですね。ん~正直良く分からなかったです。ミリヲタでもないので、別にプロペラ機がジェット機より早く飛んでも良いんですよね。ファンタジーだし。あの音でドップラー効果とか出しながら空戦してるのって絵的にカッコいいからそれでいいんだよって感じです。ですが、ピラーとか北欧神話とかちょっと分からなかった。でもこれは悪いっていうんじゃなくて、単純に知識として私にそれを咀嚼する下地が足りなかっただけです。
 これをあの説明で理解して物語のなかで読み解いてる人もいるかもしれない、でもそれってニッチですよね。だからこういう作りにしたという監督の技量に乾杯って感じですかね。上手くかみ合ったのではないでしょうか。
 キャラがめっちゃ魅力的なので、もう原案からキャラデザどちらも最高です。藤真拓哉さん、横田拓己さん、ありがとうございます。本当に好きなキャラたちになりました。

【Review】
 戦う理由を考える。戦争の理由を考える。大事な人を守るため? いやいや、違う。大事な居場所を守るために戦う。
 スピルバーグ映画の『ミュンヘン』には様々な思惑で戦争を行う勢力が描かれている。それは実際にあった歴史にそって描かれているとてもリアルなものだった。
 また、彼女たちワルキューレはどうだろうか。彼女たちはピラーから人を守り、領土を守り、国を守る。
 本来、戦記ものの物語を描くのであれば、どこの国ががどういう戦況になっている、など、大局的にピラーとの戦いを描くのがベターなのだろうと思うが、この作品ではそこは重視しない。フォーカスするのは館山基地にいる面々です。1話の冒頭がいかんせん、世界的な状況を説明するところからのスタートだったので、このフォーカスから外れてしまっているが、そもそもの世界観を説明するためには必要な作業だったのではないでしょうか。
 ただ、これがあったため、どこか既視感漂う凡庸な作品群と同列に並べられてしまい埋もれてしまったという可能性もありそうです。

 この作品は最初から最後まで戦争を描いていますが、しかしずっと人を描いている作品でもあります。そのため、内容は色濃く、主要登場キャラの4人の成長がしっかりと描かれています。この辺りは本当に人間を描くのが上手い長月さんと鈴木さんの作風がしっかりと出ていると思われます。
 特に館山三姉妹(勝手に命名した)は本当にそれぞれに欠けたところを補いつつ、互いに高め合いながら物語が進んでいきます。そんな彼らを観て、たぶん主人公のクラウも成長をしていく。
 そんな4人の戦う姿勢は時に挫けそうになり、後ろ向きになることもある。でも飛行機は絶対に後ろには飛ばないんだ。常に前を向いて飛ぶ。
 彼女たちには重すぎるんだ本来は大人の男が戦場に出向くもので例え彼女たちが逃げ出したとして、文句を言う大人はいるだろう、でも同じくらい守ってくれる大人もきっといる。
 そう、逃げても良いんだ。でも戦うことを決意するんです。
 そして戦わせるんですよね、大人達が。世界の終わりと天秤にかけて、彼女たちの犠牲を払っても。その大人の葛藤も描かれていたり、ワルキューレたちの責任の重さに心が付いて行かなくなるところなど、本当に上手く描写してきます。明るく元気に時折シリアスに乗り越えていく彼女たちの姿を見せてられて、胸が痛くなる思いでした。
 それはギャグがあるからまたその落差で揺さぶられもする。
 本当に上手くできた作品だと感じています。

 設定の甘さとか分からなさなんてもう自分の知識の浅さを露呈するだけなので追及はしません。ていうかできん。
 むしろそれよりも何を作品は語りたいのか、物語っているのかをしっかり自分の胸のなかに持ち帰ることができたならきっと、この作品はスゴク楽しく、好きになれると思います。

 もはや絶賛です。こんなに魅力的なキャラを描けていて楽しくないわけがない。多く人にこの作人の魅力が伝わりますように。願いを込めて。



【以下、視聴終了前】
 どんなストーリーが展開されていくのか乞うご期待!
 という作品ではないかもしれない。2話まで観て世界観にそこまでの魅力を感じることができなかったのは事実です。しかし、まぁそれでもまだ2話なので、ここからどんどん面白くなっていってくれることを期待したいと思います。

世界感に魅力を感じないのはもはや原作と私の好みとの相性であると思うので、そこをとやかく言いたいのではなく、むしろじゃあなんで次週がまた観たいと思ってしまうのかという点についてやや掘り下げて考える必要はあるかなってところですね。
たぶん、アニメとしての魅せ方がとても良いのだと感じます。その点を楽しみに視聴を続けてみたいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

71.4 15 英霊アニメランキング15位
Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-(アニメ映画)

2021年7月30日
★★★★☆ 3.8 (34)
223人が棚に入れました
七つの特異点の平定により、遂にソロモンの玉座へと続く道が開かれた。
それは同時に、ソロモンにカルデアの座標を把握されたことも意味する。カルデアごと特異点へと引き寄せられる中、ロマンは施設そのものを敵の領域へ接触させる作戦を立案。
ソロモンと対峙するために敵領域を破壊し、そして魔術王を打倒。
然る後、崩壊する領域を自力で脱出しなければ、カルデアに真の勝利は訪れない。

無限に誕生し立ちふさがる魔神柱。駆けつけるは数多の時代で縁結びし流星たち。
最後のグランドオーダーにて聖夜の奇跡が、運命の扉を今再び開け放つ。

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思えばこれは、敗北から始まる戦いだった

スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」のアニメ化作品。
人類が絶滅するという研究結果に抗うべく人類史修復のため、観測不能領域"特異点"に霊視転移(レイシフト)行い、サーヴァントの力を借りて聖杯探索(グランドオーダー)を行ってきたカルデア一行の最後の特異点に関するストーリーです。

舞台は旧約聖書の舞台、古代イスラエルのソロモン、ではなく、魔術王ソロモンが鎮座する歴史上存在しない特異点となっています。
過去のグランドオーダーとは異なり、歴史上の変異を特定して対応するのではなく、ただ人理焼却を企むソロモン王を倒すという目的が最初から判明している展開となります。

ソロモンといえばダビデ王の後を継いでイスラエルの王となり、神より知恵を授かった魔術師ですね。
作中も偽典にあるミカエルより受け取ったソロモンの指輪が登場しますが、そのエピソードや、ミカエルやガブリエルなどがサーヴァントとして登場することもなく、内容はほぼバトルという印象があります。
正直なところ、過去の特異点での出来事もある程度伝承に沿った描かれ方をしているので、それに準じてソロモンを旅すると、どうしても解釈が生じてしまうので難しかったのかなと思いました。
ヤハウェだのユダヤだのを女体化してしまうとさすがにまずいだろうという忖度が働いたのではないかと思います。
72柱の悪魔はアニメ/マンガ/ゲームではおなじみの存在ですが、アモンやオセやアスモダイなどの悪魔は、サーヴァント化するにはあまりにもファンタジーすぎる気がしますしね。

ソロモン王は言うまでもなく悪魔を使役しエルサレムに大神殿を気づいた大魔術師で、その力は強大です。
そんな敵を相手にして藤丸立香の徒手空拳で渡り合えるはずもなく、本作でも多数のサーヴァントが登場します。
本作で新規のサーヴァントが登場するのではなく、過去に共に旅してきたサーヴァントが登場して総力戦を仕掛ける展開となるのですが、正直なところ、ゲーム未プレイ、アニメのみの私では登場したサーヴァントの半分もわかりませんでした。
アニメ化済みの第六、第七特異点のサーヴァントと、ApocryphaやLast Encoreに登場したサーヴァントはわかるのですが、藤丸とどんな出会いと別れをしてきたのかは知らず、悲しいことにそれほど入り込めなかったです。
多分、ゲームをプレイしてきた方にはすごく嬉しい展開だと思うんですが、知らないキャラが登場して見せ場を持って消えていくのを眺めるだけという状態となり、アニメFGOを追いかけてきましたがここに来て置いていかれることになりました。
後追いでも構わないので、第1から第5特異点もアニメ化を希望します。

まさかの悲しいことにはなりましたが、ストーリーは王道展開でわかりやすく、楽しい作品でした。
FGOゲームはやると長くなるし、他にやってるのがないがしろになりそうなんですよね。
せめてノベライズされていたら嬉しいのですが、出ないものでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ようこそ諸君。早速だが死に給え

第7特異点の続き。第一章の幕を閉じる「終局特異点」
ついにアニメ化されましたね。いやぁ長かった。
第7特異点が来た時は「ワンチャンあるのでは?」と思っていましたが、やはり思うのは自由ですね

結果を言いますと。まぁなんでしょ。
またしても私の厄介オタク妄想が選考しすぎたというか。
{netabare}あの色々出てくるじゃないですか英霊が。ゲームではいちいちその場面で登場し、キャラが最低一言は喋る胸アツ展開だったわけですが、なんと本作。キャラがぜんっぜん喋りません。なんか笑顔でこっちを見て頷いたり、戦闘シーンがあったりしますが、ぜんっぜんです。登場キャラに対して参加した声優さんが少なすぎた…あ、駄洒落じゃないですからね{/netabare}
原作ストーリーを知っている方は是非見てください。戦闘シーンはやはり凄く特に{netabare}スカサハさんチートすぎます。あとナイチンゲール。医師の動きじゃないでしょあれ{/netabare}
ともかく推しが出てるなら喜んでみてください。原作の最終章には出ていない英霊や逆に本作に登場しなかった英霊も数多く存在するのでぜひ比較してください

原作知らない人はまずゲームを始めるか
https://youtube.com/playlist?list=PLDBPSxmslhiSHpUeGps_4sB7cOsgMnNQu
から始めましょう

{netabare}個人的にはゲーティアが人間の肉体を有した後で主人公と殴りあう場面、かなり好きです。良いですよねアレ。原作にない良さがあります。{/netabare}


「ソロモンを愛したのは誰だったか」ということで

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

丸々、最終回です展開

 TV放送された「Fate/Grand Order 絶対戦線バビロニア」の続きのお話しです。序盤から終わりまで、正に最終回ですという展開だったです。
 作画は、円卓領域キャメロットよりバビロニアに近く良くなってたです。

 カルデアの最終目的、魔術王ソロモンを倒し焼却された人類史を残す戦いを全体的に描いていたです。
 序盤から出てくる強力な敵と戦いが、いきなり話を盛り上げたです。ウルトラマンや昔の仮面ライダー映画みたいな展開は、お話を終盤まで象徴してたです。

 マシュの運命、対峙したソロモンの正体、終盤に明かされた誰かさんの真実が描かれたです。
 スケールは大きいようだけれども、いかにも最終回ですという感じが強く示しているようだったです。

 まぁ、HAPPY ENDじゃなかったら、話にならないですよねです。印象的だったのは、やはりマシュです。本当に、運命になるのか?見てのお楽しみでしす。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
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