軌道エレベーターで宇宙人なおすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の軌道エレベーターで宇宙人なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.6 1 軌道エレベーターで宇宙人なアニメランキング1位
宇宙の騎士テッカマンブレード(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (67)
396人が棚に入れました
連合地球暦192年。謎の宇宙生命体『ラダム』が突如として地球に来襲、人類の宇宙進出の夢を懸けて作られた軌道エレベータ基地・オービタルリングを瞬く間に占拠し、地球侵略を開始した。地球製兵器では傷つけることすらできない強靭無比のラダム獣に対し、唯一対抗し得る兵器であるオービタルリングのレーザー砲を奪われた人類には対抗する術がなく、その侵攻をただ黙って見ているしかできなかった。そんなある日、地球上のラダム獣や地上に根付くラダム樹の調査・分析をしている外宇宙開発機構の前に、正体不明の記憶喪失の青年が現れる。

声優・キャラクター
森川智之、松本保典、林原めぐみ、横山智佐、鈴置洋孝、飯塚昭三、中原茂、子安武人、水谷優子、小杉十郎太、島香裕、横尾まり、飛田展男
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

オービタルリングを描いた数少ないアニメ ~ランタノイドとアクチノイドを覚えられる?替え歌歌詞付き~

作画は他の方も指摘されている様に、回によっては見慣れているはずのキャラが別人の様に見えたり、ガッチャマンに登場する人みたいに見えたりする事がある為(実際にカメオ出演している回もあるがこれは別として)違和感を禁じえない部分があります。しかしメカや背景については緻密に描かれている部分も有り、これらの点は当時としては水準以上だったのではないかと思います。

一方で人物の内面の描写はかなり複雑かつ丁寧であり、声優の鬼気迫る演技も相まって、旧来のアニメで提示されてきたステロタイプのキャラとは明らかに一線を画していた様に思います。(相羽兄弟は別格として、脇役のフリーマン、レビン、バルザックなども風貌といい振る舞いといい強烈な印象でした。)その後のアニメキャラに繋がる橋渡し役を担っていたのではないでしょうか? 

また当時のSFアニメの中ではテクノロジーの描き方が白眉と言えるもので、ブルーアース号の飛び立つ、天に向かって湾曲したジェットコースター状のカタパルトや、軌道エレベーターの発展型である、土星の環の如く地球を取り巻くオービタルリングなどは今見ても衝撃的です。

音楽については作中BGM、オープニング、エンディングテーマも含め、全て作品の世界観と合致しており素晴らしいです。特に後半opテーマ「永遠の孤独」と挿入歌「マスカレード」は主人公Dボゥイの悲壮感をストレートに表現しているという意味では限り無く完璧に近い曲、歌詞だと思います。

以下は永遠の孤独のメロディに乗せたランタノイド、アクチノイドの覚え歌。自分の為だけに昔作ったものです。テッカマンブレード好きならすぐに暗記出来ます。トイレとかに周期表を張りましょう。学生の方などのお役に立てればと思い、僭越ながら公開させて頂きます。いつかボカロに歌わせたい。
{netabare}
1
血まみれの  この指先  止められるのは
ラーンターン セリウーム プラセオージムー

2
何もかもが  終わるときだけ
ネーオジム  プロメチウーム

3
狂った    運命(デスティニー)
サマーリゥム ユーロピゥーム

4
迷い込んだ     永遠の    孤独さえ
ガードーリニゥム  テルビウム  ジス、プローシウムー

5
心の     どこかで笑う     戦いだけが   自由
ホルミウム  エルビウムツリウム イッテルビウム ルテーチゥム

6
これ以上   失う    ものなどーもう無いからー
アクチニウム トリーウム プロトーアクチーニウムー(ウラン)

7
どこまでも  追い求め   取り戻せ     未来を
ネプツニウム プルトニウム アメリーシウムー キュリーウームー
8
この地球(ほし)に いつかは     魂 帰るだろう
バークリウム    カリフォルニゥム アインースタイーニウムー

9
この体     バラバラに    たとえ 砕け   散っても
フェルミウム  メンデレビゥム  ノーベーリウムー ローレンシゥーム

10
WOO MY DESTINY  WOO MY DESTINY
ランターノイドー アクチーノイドー


※重要:6は7、7は8、8は7の節回し(メロディ)で歌う。
{/netabare}
以下はイメージの連なり。かなりテキトー
{netabare}
ランタンの競市でプラモ作りのセオリーを説明される

新型GMのプラモを使って

プロメテウスは夏のヨーロッパでガードする 照りつける太陽を

これプロシウム

ホルマリン持ってエルビスが釣りに行った

言ってるビーム 流転します

悪それはトールが壊した最たる悪

ウラノスはポセイドンとハデスのおじいちゃん

アメリカへ渡ったキュリー夫人

ハンバーグをバクバク食べ

カリフォルニアから来たアインシュタインに

フェルミオン砲をぶっ放す

メンデレーエフ先生はノーベル賞がもらえないので

ローレンス先生にやつ当たり


※上記人名含む固有名詞は全て実在のものとは何の関係もありません。
{/netabare}
ランタノイドとアクチノイド以外の元素についてはアニメ「エレメントハンター」のEDテーマ「スイヘイリーベ~魔法の呪文~」で覚えましょう。こんな曲、子供時代に聴きたかった‥。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画は不安定だが、とても見ごたえのあるSFヒーローもの

この作品は、1975年に放送された『宇宙の騎士テッカマン』
を元に制作されたオリジナルアニメである。

私は、この作品の後に宇宙の騎士テッカマンを知ったため
詳しくはコメントできないが、一部の設定を除き、全く
異なる作品として作り上げられているようだ。
別物として、考えた方がいいだろう。

作品のジャンルとしては、復讐劇としての要素が非常に強いSF
ヒーロー物だが、1990年代の作品の中でも特にハードで、主人公が
最初から最後まで報われない鬱展開に仕上がっている。少なくとも、
近年のテレビアニメでは中々お目にかかれない卓越したストーリー
展開であることは間違いない。

一時的に暴走したのを機に戦意を完全に喪失したり、自分の目的を
達成するために、後半では寿命を削ってでも肉体を強化しようと
試みるのだが、今度は脳に障害を起こす等とことん負のスパイラルが
連鎖していくのだ。最終的には平和をもたらすことに成功したものの
その代償はあまりにも大きいものだった。
今までの事を考えると、あの終わり方が彼にとって一番幸せ
なのかもしれない。切ない。耐性がない人は視聴しないほうがいい。

それを可能にしたのは、主人公の憎むべき敵であり、全ての
元凶ともいえるラダムの凶悪さにある。いわばキャラクター設定だ。
なぜ、ラダムがオービタルリングを占拠したのか、
どうして主人公以外のテッカマンが存在するのか、
ラダム獣が植物化してラダム樹へと変化すると何が起きるのか
こういったことは作中できちんと説明されるので安心して欲しい。
ラダムの凶悪性が把握できている頃には、主人公がなぜあそこまで
ラダム討伐に力を注いでいるのか分かってもらえると思う。
(ここまで行くともはやいじめの領域に達しているような
気がしないでもない)

ラダムだけに関わらず、主人公を支えるブルーアースのメンバー
やラダム側のテッカマン達にもきちんと焦点が当てられているため
そういった点にも抜かりはない。

個人的に思い入れのあるキャラクターが非常に多く、選び出すと
キリがないだが、ここではあえて劇中屈指のネタキャラとして
愛されているテッカマンランスを挙げていこうと思う。
彼はラダム側のテッカマンの一人であり、戦闘力も高いのだが、
やたら自信家な人物として描かれている。

単独行動を取り、先にブレードを仕留めようとウキウキな気分で
立ち向かっていたのだがタイミングが悪かったのか、たいした
活躍を見せずに消えてしまったなんとも哀れな奴だ。
要はただの咬ませ犬である。

まあ、別の見方をすれば自らの命を犠牲に
死亡フラグを丁寧にレクチャーしてくださるありがたい教師ともいえる。
彼を象徴する代表的な台詞と言えばやっぱりこれ。

「フッ、いくら進化したと言えど、この至近距離からの
ボルテッカではひとたまりも……なにっ!?」

文字だけ見ても、典型的な咬ませ犬のテンプレそのものだ。
そりゃあ、テッカマセランスと呼ばれても仕方ないわな。合掌。
(他のラダムテッカマンと比較しても存在感はかなり薄い方だったので、
ぶっちゃけいなくてもいいんだけどね。)

作画に関してだが、非常にムラがあり、とても不安定な点はぬぐえない。
キャラクターの顔が多岐にわたっているのは勿論の事、
一部のシーンは色塗りがされていなかったり、使いまわしている
場面も多い。

原因は、予算や時間の都合によるものだというのは納得していたが
流石に48話のエビル作画だけは非常に目についてしまった。
なんせ顔だけでなく、髪の色がまるっきし違うのだ。
「あいつこんな色してたっけ?」と自分に問いかける始末。
もう少しで話が終わるのでせめて色だけはきちんとして欲しかった。
勿体ない。声優の演技に救われたのは言うまでもない。

作画はそこまで気にしない、濃厚なストーリー展開を好む
SF好きの方にはオススメ。但し、これでもかといわんばかりの鬱要素が
詰まっているのでそこだけ注意して欲しい。

個人的には、名作の域に入っても不思議ではないと感じるほど
とても面白かった。 名作だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「仮面の下の涙を拭えっ!!」

1992年タツノコプロ製作。
『宇宙の騎士テッカマン』(1975年 未見)から設定・世界観を一新し、
ハードSFアニメとして再構築した4クール作品。

【物語 5.0点】
悲壮。過酷な宿命を背負った主人公“Dボゥイ”こと“テッカマンブレード”が、
宇宙からの侵略者にひとり立ち向かう。
仲間の協力も得ながら徐々に心を開いていくが、
そこへ襲い掛かるさらなる悲劇と絶望のフルコース。
それでもヒーローは、男は、燃え尽きるまで戦い続けねばならないのだ。

プロット自体は変身ヒーロー物の王道だが、
主人公に課せられる試練が心身共にアニメ史上屈指のベリーハード。
キャッチコピー「仮面の下の涙を拭えっ!!」は伊達じゃない。

運命に立ち向かう男の生き様に魂が震える。


【作画 2.5点】
不定形。本作唯一の弱点。

作画そのものは実はそんなに悪くはなく、
むしろ戦闘シーンのメカニック描写などは上々。

ただ作画担当によってキャラデザ?何ソレ?
と言わんばかりに大きく変動する人物描写は、
声優さんの演技がなければキャラ判別困難。


【声優 5.0点】
主人公Dボゥイ役の森川 智之さんVSライバル・テッカマンエビル役の子安 武人さんによる
宿命バトルには単純な演技を超えた鬼気迫る物がある。

そして、{netabare}その決着を受けて、大トリを務めるラスボス役・若本 規夫さんの煽り文句は圧巻。{/netabare}

さらにはヒロイン役を務めた林原めぐみさんだけでなく、
クールだが秘めた情は厚い司令官フリーマン役の鈴置 洋孝さん
オカマなメカニック役の中原 茂さんら、
脇を彩るボイスも濃厚。
あとは{netabare}ミユキ役の水谷 優子さんとか。{/netabare}

本作はフリーマン視点で物語を俯瞰する脚本であり、
ナレーションも務めた鈴置さんの沈着冷静なナビゲートが
ハードな展開をいっそう引き締める。
(上記のキャッチコピーはフリーマンによる次回予告の締め文句でもあり、
彼が語ってこそ味わいが出る)

90年代アニメの中でも、本作の魂が籠もった熱演は別格かつ伝説級。


【音楽 5.0点】
極上。総勢60余名のオーケストラ編成に
勇壮な混声コーラスをアレンジしたメインテーマなどの迫力のBGM。
繊細な弦楽が、ロボットとも有機生命体ともつかないテッカマンの神秘性も内包しつつ、
地球圏に跨がるSFバトルを大いに盛り上げる。

OP&ED主題歌は前後期4曲とも小坂 由美子さん。他に挿入歌もあり。
確かな歌唱力に裏打ちされた、伸びのあるビブラートが、主人公の哀しみと共鳴。


【キャラ 5.0点】
悲運が積み重なった主人公には“Dボゥイ”ほか様々な名前、異名があり、
そのこと自体が彼の過酷な運命を象徴している。

ここでは本作の徹底した悲劇設定から生まれた主人公名言だけ引用しておきます。

{netabare}「Dボゥイも相羽タカヤも今ここで死んだ。俺はテッカマンブレードだ」{/netabare}


【感想】
“隠れた名作”としての悲劇が語られることも多い本作。

よく見るのが『セーラームーン』の裏番組で埋もれてしまったとか、
テレビの自主規制で表現萎縮が進む中、
ハード過ぎる描写故にろくに再放送もされなくなっていったとか。
(エロ面でも、一応、一部変身シーンで乳〇が見えるアニメでもありますしね)

けど都会の人気アニメが放送後回しにされる北陸在住の私には無関係(苦笑)
本作も『セーラームーン』の裏ではなく、
全国放送終わった少し後の夕方16時台~17時台の枠で観てました。
因みに後の『エヴァ』何かも、私は旧劇公開に合わせた夕方再放送を視聴してました。
後回し地方民も悪いことばかりではありませんね。

夕方、帰宅してすぐにグロエロ不問でハードなアニメを自主規制なしで楽しむ。
あの頃は良い時代でしたな~(遠い目)
(もっとも、帰宅しなくてもスマホの動画見放題サービスで本作を視聴できる
今もまた良い時代ですが)


本作は私が“神アニメ”と呼べる数少ない傑作の一つ。
今世紀実現した『スパロボ』参戦後も依然埋もれているようなので、
一人でも多くの人に掘り起こして欲しいと願います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

69.7 2 軌道エレベーターで宇宙人なアニメランキング2位
劇場版 機動戦士ガンダム00[ダブルオー] -A wakening of the Trailblazer-(アニメ映画)

2010年9月18日
★★★★☆ 4.0 (549)
2870人が棚に入れました
イノベイドの力による支配で地球人類を導こうとしたリボンズ・アルマークとソレスタルビーイング(CB)の死闘は、真のイノベイターとして覚醒を遂げ人間同士の相互理解への道を示した刹那・F・セイエイの勝利によって幕を閉じた。情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され、世界は再編成された地球連邦軍の下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めたのだった。それから2年後の西暦2314年。既に表舞台から姿を消して久しいCBは戦争の抑止力となるべく密かに活動を続けていたが、新たな戦争が起きようとしていた。その発端は、130年前に廃船となったはずの木星探査船が地球圏へ漂着したことである。確かにその船には、生体反応は無い…しかし、この漂着によって地球圏へ未曾有の危機が訪れることとなる。再結集したガンダムマイスター達や地球連邦軍のパイロット達は、地球圏の危機へ立ち向かう。
ネタバレ

サメロン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

世界平和、いや宇宙平和を願う感動の物語

ガンダムシリーズ最高峰と名高い作品
その完成度と物語の濃厚さは凄まじかった。
劇場版の作品のテーマは『来るべき対話に備える』
キャッチコピーは「最終決戦(来るべき対話)の始まり。それは、人類の目覚め」


◆◇劇場版はイオリア計画『第三段階』のお話◇◆
情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され
世界は再編成された地球連邦平和維持軍(連邦軍)の下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めていた。
それから2年後の西暦2314年後
突如謎の金属生命体が地球に進行し、敵対行動をする。
だがイオリア計画の第三段階(最終段階)は、人類を外宇宙に進出させる来るべき対話に備えるということ。
その為、地球連邦政府に『ELS』と名付けられた金属生命体との対話し共存することを模索する。


◆◇ラストシーンが見所◇◆
TVシリーズでは人類意思の統一までのお話でした。
劇場版ではイオリア計画の第三段階(最終段階)は、人類を外宇宙に進出させる来るべき対話に備えるということ。
簡単に言うと地球人同士の争いなんて止めちゃって、やがて交流することになる宇宙人と対話し
相互理解して仲良く共存しなさいということです。

{netabare}その為に刹那は最後、新しい機体であるダブルオークアンタに搭載されている対話のためのシステム
『クアンタムバースト』を発動させELSの心の声を聞きます。
実はELSは敵対行動を取ったのではなく、滅亡しかけた母星から脱出して人類に助けを求めていたのでした。
ELSも人類が自分たちのような【群】ではなく【個】を基準に成立していることを理解します。
そして刹那はELSとのさらなる相互理解のために彼らの母星を訪れることを決意し、量子テレポートで外宇宙へと旅立つ。
それと同時に全てのELSは一箇所へ寄り集まり、友好の証として地上からも目視できる大輪の花へと変化します。

それから50年後の西暦2364年。ELSの花は宇宙ステーションとして利用され、人類の4割がイノベイターへ進化した。
人類がELSとの共存を進めながら外宇宙への進出に乗り出していく中
ELSとの対話を終えて50年ぶりに地球へ帰還した刹那は、老いたマリナ・イスマイールの下を訪れる。
お互いの歩んできた道が間違っていなかったことを確認する2人の彼方では
刹那同様にELSとの融合を果たしたダブルオークアンタが花々に包まれるのだった。{/netabare}


◆◇ガンダムシリーズの劇場作品としては『機動戦士ガンダムF91』以来19年ぶりとなる完全新作◇◆


ここからは私も「トランザム!!」全開で殴り書きしていきますね!
ガンダムOOシリーズ全てを観終えて私が思ったことは
地球人同士で争っていては、やがて交流し出会うことになる地球外生命体
要するに宇宙人と対話なんて到底出来ない。

これは私達に取っても身近なことなのではないか?と
現在、表上は昔に比べ平和になっているのかもしれないですが、現状まだ世界平和など程遠く
色々な場所、理由は様々(人種、宗教、国家)ですが、争いが耐えることなく何千年も続いています。

私は太陽系には未だ宇宙人(知的生命体)はいないと思っていますが
観測されていない太陽系外には宇宙人は正直いるとは思っています。
だって地球だけに生命体がいるなんて都合いい話でしょ?笑
もしこのままでは宇宙人が地球に進行して来たときに、何も出来ないだろうと
だって地球人同士で争っているくらいですから、到底宇宙人となんか対話し共存することなんて出来ないと思います。
この作品はそんなことを考えさせられるとても深い話でした。


ちなみに劇場版で一番好きな名シーンはこちら
{netabare}グラハムが自らのMSを自爆させ敵の防壁を破り、刹那の道を切り開くシーン
「何を躊躇している!?生きる為に戦えと言ったのは君のハズだ!!
 例え矛盾をはらんでも存在し続ける!…それが生きる事だと!!
 トランザムゥ!!
 行け、少年!生きて未来を切り開け!
 未来への水先案内人は!このグラハム・エーカーが引き受けた!
 これは死ではない!人類が生きる為の!!……」{/netabare}

※ちなみに今作は2014年の8月頃に視聴

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんだこりゃと思うところがないわけではない

ガンダムダブルオー劇場版作品。
ガンダムの映画は何作かありますが、テレビシリーズまたはOVAの総集編ではないオリジナルの劇場版作品としてはF91ぶり、Wikipediaさん曰くには19年ぶりだそうです。
そうだっけかなと思って振り返ってみると、確かにW劇場版はOVAシリーズが先にあったし、Gセイバーがあるじゃんと思ったのですが、あれは特別単発放映のテレビドラマだったため、F91以来というのは意外にも確からしいです。

本編終了より2年後の世界が舞台のダブルオー完結編というべき内容で、本編で中途半端な説明で終わったイノベイターとは何か、来るべき対話とは何かについてスポットがあたったものとなっています。
イノベイターとして覚醒した刹那がリボンズ・アルマークを倒し、新しい政府のもとアロウズは解体、世界は平和へ向けてようやく歩みだそうとしていた。そんな最中の出来事です。
地球に落下しつつある、130年前に廃船となった木製探査船を破壊したが、その破片は断熱圧縮で燃え尽きずに地球に落下した。
それ以降地球上では、イノベイターとして覚醒しつつある人々、あるいは強い脳量子波を持つ人々に無人の乗り物が暴走したり、謎の金属生命体が寄生するなど、奇怪な事件が頻発し始める。
イノベイターである刹那は、地球外変異性金属体(ELS)と名付けられたその金属生命体との対話を試みるが、その情報を受け止めきれずに脳にダメージを受けて昏睡する。
木製より大群で現れたELSは地球へ侵攻を開始するという話。

本作、賛否両論だと思います。
外宇宙から進行してきた、いわゆる宇宙人との宇宙戦争が行われており、人と人との戦争ドラマだけを描いてきた過去のガンダム作品とは印象の異なるものとなっています。
そのため、これはガンダムではないという意見はもっともで、私自身なんだこりゃと思うところがないわけではなかったです。
ただ、本編のセカンドシーズンで不完全燃焼だった私的には、満足のいく内容でした。
本劇場版を持ってすべての説明は完了し、刹那・F・セイエイの物語は完全に幕を閉じました。これで夜もぐっすりです。
本作を見ると、そもそもこの展開は本編時点で予定していたことであり、ここで新たな組織が登場してソレスタル・ビーイングが戦うなんてそれこそ本作のテーマからそれているので、本作のストーリーはある意味で必然と思いました。
批判があるのは仕方ないと思いますが、私としては壮大でまた将来的にあり得る、考えさせられるラストだったと思います。

ただ、ダブルオーの戦闘は総力戦が多い気がします。
本作でELSは大量の針のような形状で襲いかかりますし、本編でも17話でオートパージした軌道エレベーターの外壁を大量のMSで破壊するシーンや、本編最後の戦いで大量のイノベーターがソレスタル・ビーイングに襲いかかるシーンが印象的で、物語の都合上ということもあるのでしょうけど、強大な敵と主人公が叫びながら斬り合うような場面があまりない気がしました。
だからダメというわけでもないのですけど、戦闘シーンはずっと忙しく動き回っている感じがして個人的にはいまいちでした。
また、戦争をして罪のない人がいっぱい死んでるのに、このラストはいいの?となりました。
やられたからやり返すを繰り返していたら、それこそいつまで経っても戦争はなくならないわけですが。

オリジナルストーリーですが、本編の続編のため、本編は視聴済みである必要があります。
私としては面白かった、テレビシリーズの気になる点を保管してくれた、メッセージ性が伝わってきたという点で高評価ですが、とにかく賛否の分かれる作品なので、実際どうかというところは観て判断いただければと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「人は分かり合える」

ガンダム00 1st
ガンダム00 2nd 続編

ガンダムによる圧倒的戦力を活かして武力介入を開始
一時は組織壊滅の危機を迎えながらも争いの絶えなかった世界を急変させた
その結果、武力に頼らない社会を選択する人類だったが再び危機が訪れる
これまでの戦いで人類を導く革新者(イノベイター)へと進化していソレスタルビーイングのガンダムマイスター「刹那・F・セイエイ」は
新たなガンダムでその根源に触れようとする
そして人類のイノベイター化を求めてきた
「イオリア計画」の全貌が明らかになっていく


~感想~

00の続編だけど単体の物語として観れば面白いです
なんといってもガンダムは「戦争」が基盤となっているわけですが
今作ではどこぞのSF映画?といった感じです
相手は未知の生命体で人類はCB関係なく協力関係になっています
「戦争」と言う問題はTVできれいにしめられていて
今作は「イオリア計画」の「来るべき対話」
がテーマなので戦争アニメという概念を捨てて観たほうがよさそうです


劇場版というのは詰め込んでるため
内容が駆け足であったりとんだり急展開だったり…
とがっかりすることが多いけど
ストーリーは良くも悪くも単純でテンポを重視していて
展開もハッキリしていて盛り上がっていてまとまっていました

戦闘シーンとBGMでみせれていたので細かいところは気にならなかったです
キャラも多い中で1人1人動かせていたし少しベタかなと思うシーンでも
ハッキリ見せる事によって印象付けされました


00のメインテーマであった「対話と変革」は
別々のようでありながら実は1つのものでした
コミュニケーションは互いが自らを変化させていく事によって成り立ち
その変化を受け止められないものは対話できないと思う

自らの変革に戸惑いそれを受け止めきれない刹那
そして変革に向き合い受け入れるまでの過程が好きでした

ニール・ディランディは刹那に
「お前は変われ、変われなかった俺の代わりに」と言ったのか
自身を理解してもらうことに
無意識に拒絶が出てしまい意識不明になった刹那
ニールやクリス、リヒティ達に諭され
「今」を生きるための戦いをしているみんなを感じたことにより
刹那は過去を受け入れ生きるための戦いをする為に刹那は目を覚ました
ニール・ディランディは自身の過去と決別できなかった
だから刹那には過去に縛られるのではなく
未来を切り開くために「お前は変われ」と言ったのだと
ハッキリとわかるシーンがありうれしく思いました
単純3人の登場がうれしくもあります


グラハムの最後は衝撃を受けました
生きていてほしい!という気持ちがありました

OPを飾ったCBの映画シーンは笑えました
沙慈の「僕、出てなかったな…」と呟いていましたね。笑


1stでは戦う事しか選べない自分を手紙に綴った刹那は
戦う以外の可能性を示そうとしてくれた
マリナの元へ行ってましたが個人的にマリナはあまり好きではないので
とても良いシーンがやや減しました


「刹那・F・セイエイ」=「刹那・FROM・聖永」
"永遠の中の、ほんの一瞬を生きる人間"
という意味が込められているみたいです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
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