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「大室家 dear sisters(アニメ映画)」

総合得点
76.1
感想・評価
11
棚に入れた
39
ランキング
722
★★★★★ 4.1 (11)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.7
キャラ
4.4

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大室家 dear sistersの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場鑑賞モードの集中力や感性にも応えてくれる趣深い日常癒し系

『ゆるゆり!』にて、七森中学ごらく部に対抗する生徒会の一角として登場した大室櫻子の三姉妹を描いた同名スピンオフ漫画(未読)の中編劇場アニメ化全2作の前編。
アニメは『ゆるゆり!』1期のみ視聴。

【物語 4.0点】
内容自体は変哲もない日常アニメ。
短い尺をお姉ちゃんが冷蔵庫の食い物を勝手に食べたのどうのなど、
些細なことでゆる~く揉める大室家の日常描写に浪費する。

が、この日常アニメ映画、空間の描き方がとても味わい深くて惹き込まれます。
大室家の中では次女・櫻子中心にだらけている三姉妹も、
長女は高校、次女は中学、三女は小学校と、
各々の世代ならではの空気に外面を駆使して順応して日々を過ごしている。
そして、それら各学校と家庭の異なる空間は、お菓子の餌付けだの、犬だの、
小ネタを通じてゆる~く繋がり合って癒やしの世界を形成している。

人間は場に応じた仮面を使い分けつつ自己同一性を保っている。
大仰ですが、そんな着想が浮かぶ程、本作の世界観は繊細でした。


鑑賞者に心情を説明し過ぎず、さり気なくサインを送って伝えるスタンスもマニア向けですがニヤニヤさせられます。

例えば牛乳というアイテムがあります。
二次元空間では古より背の高さなど発育にコンプレックスがある少女らが、
成長を夢見てすがるドリンクとしてテンプレシナリオを形成するお馴染みの小道具。

大室家の中ではチビの末っ子として子供扱いされる花子が、
小学校では背も高くて大人な“花子様”として崇め奉られている。
この外面内面の描写についても、家庭内では櫻子が牛乳飲んどけよ!と花子をいじるくらいで済ませる。
これまで散々アニメ観てきたお前等なら牛乳出しとけばあとは分かるよな?
って感じで制作者と鑑賞者のサイン交換とキャッチボールが成立する瞬間がいくつもあって心地良いです。

テンプレを温め直して再提供するだけならマンネリで嘆かわしい限りですが、
ある種の枕詞として活用し、分かる人には趣が分かる“伝統芸能”として昇華させるならば好感に変わります。


そして、完成された家庭と学校の癒やし空間の上に示唆される、
長女・撫子が秘める百合の花園。
高校では普通の学生同士として“上手くやっている”彼女は誰なのか本作では正体は明かされず。
深夜アニメ脳の私は考察意欲まで掻き立てられて。
終盤示された{netabare} “月が綺麗”。{/netabare}
こちらは漱石以来のアイ・ラブ・ユーの定番サイン。
6月公開予定の後編でヒントとなるさらなるサインの提供と解答が待たれます。


日常百合アニメだから、心身をリセットするつもりで頭空っぽにして観ようと劇場に足を運んだのに、
終わってみれば結局、大河ドラマ並のガチ鑑賞モードで頭も感性も消耗させられた、凄く濃密な43分に(苦笑)

もちろん脱力しきって“脳死”で観て癒やされても全然OKな日常作品ではありますが、
どうせなら映画館という最高の環境で全集中して、スタッフからのサインを全部拾って、
脳も心も汗びっしょりになるワンランク上の癒やしで整うのもまた一興。

私などは日常百合アニメを数える程しか観ていない未熟者。
より履修歴が豊富な方の感想も是非聞いてみたいです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・パッショーネ&スタジオリングス

やや乱調の懸念もあった組み合わせでしたが、
富山県高岡市などの舞台を堅実に再現した草薙(KUSANAGI)の背景美術に、
劇場スクリーンサイズでも相変わらず鼻が小さ過ぎて視認困難な萌えキャラを、
白目などのコミカル表現も交えて躍動させて無難に乗り切り作画は安定。

あくまで日常アニメなので派手さはありませんが、
例えば大室家リビングのフローリングの映り込みや、
あっち向いてホイで敗れ去った少女お頬にハラリと流れる一本の髪など、
制作が押すであろうテレビシリーズでは中々手が回りそうにない描き込みにもこだわり、
こんな表現誰得!?とマニア心をくすぐって来ます。

俺得を発見できれば高評価になり得る作画。
私のツボは{netabare} 不毛で煙たい黒板消しパンパン我慢比べを阻止した黒板消しクリーナー{/netabare} の詳述から感じた謎のノスタルジーw


【キャラ 4.0点】
家ではお調子者だが外ではまさかの生徒会。おバカだが家族想いな次女の中1・櫻子。
そんな櫻子の世話を焼くが、妹として可愛がっても欲しいし、頼りになると認めても欲しいしっかり者の三女の小2・花子。
クールで、ドSと目されているが、根は優しく、内には百合の炎が燃えている長女の高3・撫子。

性格も外面もバラバラだけど、ひとつ屋根の下では温かい大室家のリビング。
その室温は終盤{netabare} みんなでハグして笑い合うシーン{/netabare} で最高に達する。

シリーズ初めて声が付いた花子の小学校の級友たち。
特に“花子様”をライバル視して噛み付いてくる“みさきち”こと高崎みさきは、
撫で回したくなるくらい可愛らしいツンデレ属性。

あと存在感が薄過ぎるので注意してないと見落としてしまうでしょうが、
{netabare} 『ゆるゆり!』主役の赤座あかり{/netabare} もちゃんといましたw


【声優 4.0点】
大室櫻子役の加藤 英美里さんによる磨き上げられたダラダラボイスを筆頭に、
撫子役の斎藤 千和さん、花子役の日高 里菜さんら、
『ゆるゆり!』放送開始時の2011年は若手だったキャスト陣が中堅に差し掛かり円熟した癒やしボイスを提供。

小学生役として新規参戦したのが高崎 みさき役の古賀 葵さんら。
花子に対して、今日は{netabare} 身長{/netabare} の調子が悪いから勝負はまた今度
などとゆる過ぎるライバル属性開拓にも好対応し片鱗を見せる。

学生の頃『ゆるゆり!』観てました~♪と言って溶け込んで来た新規キャストという制作エピソードを聞くと、
次世代から中堅への無邪気、無自覚のプレッシャー?と言いましょうかw
シリーズの歴史を実感します。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は白戸 佑輔氏。
アコースティックギターによる大室家の優しい空間の演出。
適当に笛の音程を外したコメディ対応など日常系の一式を揃えて作品を下支え。

それにしても、日常系のコミカルな場面転換でよく使用されるポ~ン♪と鳴る切り替え音。
劇場内だと一層よく響き渡ってシュールですw


OP主題歌は大室家三姉妹による「My Dear SiSTARS!」
軽快なリズムに乗って、パヤパヤ♪やっぱシスタ~♪などとゆる~く姉妹愛を語る、
安心安全な定番パターン。

ED主題歌で花子ら小学生4人組らのロリソングで脳を溶かしにかかるのもまた黄金パターン。
小川こころ役の倉知 玲鳳(れお)さんや、相馬 未来役の伊藤 彩沙さんは、
『バンドリ』など2.5次元での実績もある声優で、さらに糖度アップ。

投稿 : 2024/02/05
閲覧 : 563
サンキュー:

15

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

それでも私は食べてない

「ゆるゆり」の原作者さんの別作品の「大室家」の劇場版です。
「ゆるゆり」に登場する「大室櫻子」が主人公として描かれている別作品でもあり外伝でもある「大室家」が劇場版になると知って楽しみにしていた作品です!

私は「ゆるゆり」は原作を集めてるくらいに好きな作品ですが「大室家」は原作を読んでません。
理由としてはネットだったかな?原作の進みが遅いと書かれて居て、それが尾を引いて中々手を出すまでならなかったのです。
巻数も少ないから集めやすいのは集めやすいけど…………

でも、「ゆるゆり」は好きだし勿論、桜子やひまわりも好きなので「大室家」も気になる(っ'^'c)
って時に劇場でアニメが見える!
それが嬉しかったですww
キービジュアルも綺麗だしw

今年の劇場版で今の所は「大室家」と「ブルーロック」は外せないと考えていたので、これは見るしかないと見に行く事を決めました。

で、今回期待したのは櫻子の暴走にひまわりのツッコミですね。
本編「ゆりゆり」でも櫻子は面白い子だけど本編には面白さの絶対エース「歳納京子」が居ます。
だから、どうしても面白力が薄れてしまう感がする櫻子が「大室家」と言う独壇場に立って、どれくらいの面白さを彼女は発揮するのだろうかと。

さて、物語に触れて行きます。

いきなり歳納京子がババ抜きと言うなの遊戯王ネタをフルスイングしてきましたね。
「大室家」でも爪痕を残そうとする歳納さん、流石ッス!

OPはただただ、櫻子とひまわりがリアル背景を下校すると言うシンプルな物でした。
ただ、その下校風景が友達と帰った青春時代を思い出させる様な普通の風景と言うのがいい演出かと思いました。

ただ、私が見てビックリしたのが「大室家」は櫻子が主役かと思いましたが、そんな感じではなく主に姉の撫子、妹の花子目線が多く花子が特に主人公感が強かったかな?

もぅ、1つビックリしたのが、ひまわり、なんですが彼女って思ったより出番少ないのにビックリしました。
櫻子関連でバシバシ絡んでくるのかと思ったのにw

1番笑いを耐えたのは「ミサキチ」の犬の話かな?
すれ違いコントになってるし本人に「ミサキチって犬知らない?」なんて聞いてしまう櫻子には笑わされてしまいしたw
電話が掛かってきて「ミサキチから電話、犬じゃない方の」って言う櫻子……
本人が居なくても弄りまくりじゃんww

櫻子はよく姉妹に「馬鹿」と言われてます。
「ゆるゆり」の本編を見ても櫻子に対して撫子と花子が纏まっている感じのシーンが多く家庭での櫻子の立ち位置を私は少し心配してました。

確かに、櫻子のテンションで普段から一日中騒がれたら周りは疲れちゃうし、自分のヨーグルトを盗み食いされたら怒ちっちゃうし、たまに見せる悪意を込めたドヤ顔も腹立がつ、それは喧嘩にもなるよね。

けど、ホントは凄く仲良しなのが安心します。
風邪で寝込んだ花子に少し嫌味を言いながら、ひまわりの家に遊びに行く櫻子に心配している素振り感じられず、少しイラッとする花子もホントは櫻子に傍に居て欲しかったのかな?って感じたし。
実は、それは櫻子はひまわりにタマゴがゆの作り方を学びに行く妹思いの行動だったり。

夕食のメニューを前日に櫻子が食べたいって話していたカレーを櫻子の為に甘くして作ってあげたりする姉想いの優しさだったりと姉妹ってそうだよなぁ〜って。

家族だから気遣いせずに遠慮なくやり合える中でありながらも本当は姉妹が大好きって言うのが凄く伝わる雰囲気が描かれて居ました。
なんかこれを見てるとなんだろ?家族っていいなぁ〜って思えるかな。

最後の3人のハグも凄く素敵かなって思いました。
こんなのホントに仲良くないと出来ないよ。
若干、櫻子が腫れ物扱いされた本編だけどしっかり家族と仲良くしている姿を見せてくれたのは本当に良かったです。

ただ、ここに、ひまわりが乱入してくるのですが……ひまわりってこんな他人の家のリビングに呼び鈴も鳴らさずドアを開けて玄関上がりリビングまでくるような子だっけ?ww
それだけ家族ぐるみの付き合いの深さなのかもしれないけど、なんか彼女らくない気がするww


ドアの話で、撫子の部屋のドアをノックせずにあけて殴られた櫻子ですが、これは怒るよねww
私も中学生の頃に部屋のドアをノックしないで入ってくる母とよく言い争いをしてましたww
そう言うのって、何処の家庭にも多分あって男女問わず嫌なんだろうけど、撫子も女子高生でお年頃の女の子なので家族にそう言うデリカシーない事をされたら怒りたくもなりますよね。
しかもTELしてる時なんてねw

撫子の話だと撫子のグループが食物連鎖みたいになっているのが面白いかな。

撫子はめぐみ弄り、撫子は美穂に弄られ、美穂は藍にデレデレ。
藍は全員からなんか1目置かれている感じがするけど、美穂→撫子→めぐみの準備に頂点に藍を置いた食物連鎖ぽく感じましたねww
お菓子の食べさせ合いの話ですねw

さて、今作は花子様目線で描かれてるシーンが多かったかな?
で、次回作が2025年6月21日に次回作が決まりました。

パチパチパチ♪

楽しみですね。
6月21日の予定が決まりましたねw
次回は謎を残してる感じに終わった撫子目線が多めかな?

今作はキャラクター達は可愛いし「ゆるゆり」ってシリーズは外さないから安心して見えるし「大室家」も面白い事が確信出来ました。
なので、見に行きたいですね!

ちなみに、レビュータイトルはアイスの件から選びましたww
確かに、あの櫻子の台所にいた時間ではアイスは食べれないですww
ヨーグルトなら最悪フリフリして飲むヨーグルトにすればカップの奴なら10秒もかからないからね。

まぁ、ブルガリアヨーグルトみたいな大きなケースのヨーグルトをあの時間で食したとしたらフリフリしたとしても…………フードファイターを目指してはどうかな?櫻子ちゃんってなりますね。

投稿 : 2024/02/02
閲覧 : 104
サンキュー:

7

アニメガタリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/15
閲覧 : 0

ネムネムサラダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/06
閲覧 : 3

ベニテングタケ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 1

アスタキサンチン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 4

シャカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/10
閲覧 : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/08
閲覧 : 9

ジョジョリオン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/06
閲覧 : 9

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/03
閲覧 : 8

kunka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/02
閲覧 : 7

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大室家 dear sistersのストーリー・あらすじ

七森中学校ごらく部の女子たちとその周囲の日常を描いたアニメ『ゆるゆり』に登場する大室櫻子とその姉妹を中心にしたスピンオフ中編アニメ。クールな長女・撫子、お調子者の次女・櫻子、しっかり者の三女・花子の大室家三姉妹のゆるくておかしな日々を紡ぐ。(アニメ映画『大室家 dear sisters』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2024年2月2日

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