1996年度に放送されたおすすめアニメ一覧 207

あにこれの全ユーザーが1996年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の1996年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

67.6 26 1996年度アニメランキング26位
魔法使いTai!(OVA)

1996年5月25日
★★★★☆ 3.7 (43)
273人が棚に入れました
ある日、謎の巨大物体ツリガネが地球に飛来、各国の軍隊が攻撃を加えるも効果は無く、ツリガネは何をするわけでもなく地球に居座ることに。そこで都立北野橋高校の高倉武男が率いる魔法クラブが立ち上がった。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

佐藤順一監督といえばこれ!一番好きなんだけどヘン?

毎回かわいい女子高生がブルマで鉄棒跨いで股間を押し付け苦悶する、ケツが痛い?そこケツじゃねえだろ・・。それを舐めまわすカメラ・・そんなアニメです。

たまゆら?ARIA?癒されるとか、とてもそんなこといってらんねえよw
1996年~、深夜アニメ登場前夜、OVA全盛時代の最後を飾ってくれた作品かもしれません。

佐藤順一監督、コンテだけあって、東映じゃないのに、東映作品にしかみえませんw作監の方も同じなので絵や演技はセラムンの時代すね・・といいつつ、コメディなので作品のかをりがきんぎょ→どれみちゃんという流れを感じる気がします。


ヘンタイアニメに見られてはいけないので一応ちゃんとセールスポイントを・・

魔法クラブなる部活で起こるラブコメ。
セラムンではなし崩しでなってしまった女子高生魔法少女が最初から成立してます。いまではけっこうありますが、レギュレーション違反?完全な大友向けってことなんでしょうけど。
さくらで有名な私服、コスプレ魔法少女 変身はしません。バンクもないです。パケのコスは効果があって多少の大それた力を発揮できるようではあるのですが・・恥ずかしいのであまり着ません。
魔法は才能に左右されても誰でも使えるようです、でも存在はひみつにしなきゃいけない。
男の子2名の魔法使いが登場します。男2女3の構成、非常に変わってます。
しかも子安さんの油壷先輩・・バイ?設定・・。
前述の通りラブコメなんですが、まじめにその設定がお話に絡んでくるのが、もうネタにしかみえない・・。

で、冒頭の鉄棒ですが、箒に乗る練習なんです、でもほかの人たち、ケツがいたくなるので胡坐だったり、横向きでのるんです・・・無情です。考えた人はヘンタイです。まぁバランス感覚の練習してるってことで手を打ちましょう。

4巻だったかな、水着回があります。でもお話が非常によくできてて、物語の人物背景、現状での心理、世界設定の核心をサラッと語る・・。ただのサービス回じゃないんです。

評価自体は今でも高いと思うので、ツマラン!!ではおわらないかと。保障はしかねますが・・。
昔はこんなもん描いてたんだ・・・と観て見たい方は買うなり借りるなり・・・なかなかないかもw配信かな・・。
こんなの違う!!なんて思う方は、時代のせいにして黒歴史に葬ってください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

woa さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

魔法使いに必要な条件

1996年発売のOVA。全6話。

魔法というのは、自分を信じる力である。

純粋な心の持ち主だけがなれるのが魔法使いであって、30歳を超えた童貞が必ずしもなれるものではない。

主人公の沢野口は、高校生になっても絵日記をつけ、何もないところで転んだり人にぶつかったりする自分をダメな子だと思い込むような純真な少女である。

それが魔法クラブのメンバーと関わり合うことで、魔法使いとして、人として成長していくという話である。

自分が気になったのは、主人公が魔法クラブに興味を持ち、鉄棒で痛い思いをしてまで魔法を習得しようとするきっかけとなった人物、高倉という製作者の自己投影であるようなキャラクターだ。

90年代の作品とあってキャラデザになれるまでに時間がかかるかもしれないが。

この高倉というキャラを主人公は尊敬し、淡い恋心を抱いているのであるが、高倉が別な女性と良い仲になりそうな兆候があると、かつて高倉自身が虐められていた時に隠れていた洞窟に沢野口自身も閉じこもるのである。

このような何とも言えない残念さは沢野口が空をふらふらと飛ぶさまに良く表れているが、それを見守る他の魔法クラブのメンバー、特に高倉の視線というのは優しいものであるし、沢野口が魔法を使えなくなった際のアドバイスも的確にできるということから考えると、

沢野口はこのアニメの象徴そのものであり、彼女の危うい飛行を見守る高倉は製作者の視線である。

そして高倉は沢野口の気持ちに最大限こたえようとしながらも、あくまで先輩と後輩の距離感を保つのだ。

また魔法クラブの敵ともいえるツリガネという存在は、色々なハプニングは巻き起こすものの明確な敵意を持っているわけではなく、魔法というものの存在を調査する、一種の超越者として描かれていることは注目すべき事柄である。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

"かわいい"の本質

佐藤順一監督の作品は、見ているとなぜこんなにも心が暖かくなるのでしょうか。
僕は常々「魔法が出てくる作品は苦手」と言っていますが、佐藤順一監督の作品の中に出てくる魔法や奇跡は、妙に納得すると同時に感動してしまいます。

伊藤郁子さんの描くキャラクターは、非常に僕好みです。
彼女は総作画監督も担当されていますが、極端なギャグ顔から会話シーンでの女の子たちの微妙な表情の変化まで素晴らしいタッチで描かれています(もちろん原画スタッフ一人一人の力の賜物です)。

登場人物の魅力も凄まじいです。
シンプルでありながらも深い設定から浮かび上がる感情には非常に移入できますし、どのキャラクターのことも応援したくなりますね。

このころのアニメ作品のレビューを書くたびに言っている気がしますが、小西寛子さんと飯塚雅弓さんの声は本当に素晴らしいですね。
近年彼女たちの声を聞く機会が減ってしまっているのは残念でなりません。

近年のアニメは、「転んだ姿」を"かわいい"とか"萌え"として表現しているような気がします。
しかし、本当の"かわいい"とか"萌え"というのは、「転んだあと、必死に起き上がろうとする姿」だと僕は思っています。
どんなにくじけても立ち直ろうとする沢野口沙絵の姿を見ていると、本当に元気が出てきます。

音楽の素晴らしさも語らなければいけません。
特に主題歌が素晴らしいです。
矢吹俊郎さんと奥井雅美さんによるOP、ED曲は、リアルタイムで見ていたわけではない僕も、なんだか懐かしい気持ちになって涙が出そうになります。

テレビシリーズも、いつか見てみたいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

67.3 27 1996年度アニメランキング27位
シティーハンタースペシャル ザ・シークレット・サービス(OVA)

1996年1月5日
★★★★☆ 3.8 (22)
182人が棚に入れました
北条司が描く人気コミックが原作のTVアニメシリーズ終了から5年後、新たに2時間枠で制作されたTVスペシャル第一弾。 ガイナム共和国の次期大統領候補マクガイアが来日し、その警護に就いたのはうら若きシークレットサービスの美女・新庄安奈。しかし立場が逆転したかのように、マクガイアから安奈の護衛を依頼されるリョウだった。実は、この二人はかつて生き別れた父と娘だったのだ。死んだ母のことでかねてより父に複雑な感情を抱く安奈だったが、敵に内通していたマクガイアの秘書・ローザの裏切りがすれ違う親子を窮地に陥れる! 人気シリーズ久々の復活ということで話題を呼んだ一作。お馴染みのメンバーも勢ぞろいし、それぞれが派手な活躍を披露しているがやはりリョウの「もっこり」発言連発こそ真骨頂?

めじな さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

シティーハンターのシリーズでは

「愛と宿命のマグナム」の次に好きな作品。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ダマサキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のアニメ

最高のアニメの映画。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

67.3 27 1996年度アニメランキング27位
エンジェル伝説(OVA)

1996年9月13日
★★★★☆ 3.7 (25)
91人が棚に入れました
集英社「月刊少年ジャンプ」連載の八木教広によるヤンキー漫画を原作にしたオリジナルビデオアニメーション作品。主人公は、天使のような優しい心と悪魔のごとき凶悪な顔を持つ北野誠一郎。その恐ろしい姿ゆえ、転入してきた碧空高校では数多くの誤解とともに学園生活を送ることになってしまう。ひょんなことから、転校初日で碧空高校の番長になった北野は……。 本作の監督には、『ビックリマンシリーズ』『地獄先生ぬ~べ~』を手がけた貝沢幸男、メインキャストに飛田展男や櫻井智、石井康嗣など実力派の声優陣を配している。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪魔の顔と天使の心を持った少年

夢もなく、希望も失せ、情けすら消えかかってるこの世紀末(当時)において
天使の様に純朴で澄み切った心を持つ少年がいた・・・
だが彼の顔は麻薬中毒者のようで、「きえええええええ!」という怪鳥音とともに周りを恐怖に陥れていた。という「クレイモア」の八木先生によるギャグ漫画。

「カメレオン」「エリートヤンキー三郎」のような勘違い&不良系のギャグ漫画系統
真面目にホラーでもやっていけそうな、そのリアルで独特な画風が「恐怖」を「笑い」に変換してしまう少年漫画にして異端の学園コメディだった。

知名度は微妙に低いが原作は名作。
大体脳筋か天然バカのすれ違いを殊更に大げさにしているだけだったりするけど、最初は恐がれていた主人公「北野誠一郎」にも理解者も増えていく王道の青春もの(ラブコメでもある)の清々しさもあり、
アホだけど憎めないキャラの掛け合いが「笑い」よりむしろ「愛着」の湧く作品だったと思う。ワンパターンでも15巻まで面白さが持続し綺麗に終わった希有な少年漫画。

残念なことにアニメはOVA二話で終了してしまったようだが、クレイモアなんか放っておいてリメイクなり続編なりなんでもいいから再度アニメ化してもらいたい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

君は天使か?それとも悪魔か?

最初この作品を見たとき、僕は腹がよじれる程大爆笑してしまいました。
本当に面白くてこの作品をして7年経ちますが、OVAですぐ見れるので定期的に視聴しています。

1.「悪魔の顔」と「天使の心」を併せ持つ主人公

物語は主人公が転校するところから始まりす。転校時に証明写真片手に校長が「悪魔の子」と称するほど第一印象で相手を絶望のどん底へ突き落す顔をしています。
しかし、性格は勤勉・他人想い・義理堅い・など人格者の権化と言っても過言ではありません。



今思うと何かギャグ以外にすごく強いメッセージ性のようなものを感じてきました。
それは
「どれだけ性格が良くても第一印象が悪ければ損な役に回される」

という教訓の物語なのか、
はたまた

「顔はダメでも性格が良ければ人は仲間になってくれる」
という救いの物語か・・・

なんにせよ、そういうことを考えずともシュールギャグの中でもトップクラスに面白いので是非視聴してみてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心はエンジェル顔はレジェンド。「CLAYMORE」顔の番長爆誕(笑)

今日から俺は!!でもバッドなボーイズでもない


ただただ善人。ただの天使。



でも、顔が怖い。


ものっすごい怖い。



成績優秀、品行方正

困ってる人がいれば必ずたすける。



でも顔が凶悪。


ちびるレベルでこわい。




それが転校生、

北野誠一郎(きたの せいいちろう)



アンジャッシュ(すれ違いコント)を
やっていたらいつの間にか番長になった男。


本人に自覚なし。



不良アニメをお探しなら

隠れた名作OVA「エンジェル伝説」全2話。


超オススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

67.2 29 1996年度アニメランキング29位
沈黙の艦隊(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (31)
176人が棚に入れました
日本の近海で海難事故が発生した。千葉県犬吠埼沖で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がソ連(現ロシア)の原子力潜水艦と衝突し沈没、「やまなみ」艦長の海江田四郎二等海佐以下全乗員76名の生存が絶望的という事故の報道は日本に衝撃を与える。しかし、海江田以下「やまなみ」乗員は生存していた。彼らは日米共謀により極秘に建造された原子力潜水艦「シーバット」のメンバーに選ばれ、事故は彼らを日本初の原潜に乗務させるための偽装工作であった。
アメリカ海軍所属となった日本初の原潜「シーバット」は、海江田の指揮のもと高知県足摺岬沖での試験航海に臨む。しかしその途中、海江田は突如艦内で全乗員と反乱を起こし音響魚雷で米海軍の監視から姿をくらまし逃亡。以降、海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を名乗る。さらに出港時「シーバット」は核弾頭を積載した可能性が高い事が発覚。
アメリカ合衆国大統領ベネットは海江田を危険な核テロリストとして抹殺を図る。海江田は天才的な操艦術と原潜の優れた性能、核兵器(の脅威)を武器に日本やアメリカやソ連、国際連合に対抗してゆくこととなる。

声優・キャラクター
津嘉山正種、大塚明夫、徳丸完、麦人、中博史、稲葉実、飛田展男、塩屋翼、中村大樹、緒方賢一、加藤治、田中康郎、阪脩、渡部猛、若本規夫、村山明、仲木隆司、上田敏也、筈見純、藤本譲、中田和宏、小村哲生、小林清志、大塚周夫、秋元羊介

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

国会議員の教養になった作品。今はこの作品に注目せざるを得ないでしょう。

 本作について、潜水艦の設定や戦闘シーンが実際と違う、という批判はあります。映像シーンが映画のパクリという話もありました。が、そういう事では無いですね。

 大事なのは核武装し、かつ国際社会の枠組みから外れた存在は歯止めがきかない、ということです。しかも核を持っているかどうかがフェイクでも構わないということも同時に言えます。なにせ使ったらお終いですから。

 現実の今の世界で、ミサイルバンバン打ち込んでくる国が騒いでいる分には、なんとなく迎撃してくれるんじゃないか、という甘い期待があったでしょう。でも、今回の件で核もったら勝ちじゃんという発想になると思います。国連の機能はつまり核を持っている国の利害しだいということです。

 そして核爆弾についてはそういうことに気が付いた人が昔からいたのでしょう。1979年の「太陽を盗んだ男」という映画があります。学校の先生が核のテロを行う話です。そこで学んだのは、核爆弾を起爆させるのはそれなりの技術がいるみたいですが、実際のハードルは核燃料、つまりプルトニウムかウラン235が入手できるかどうかです(たしか核爆弾の燃料の部分に梅干しを入れて警察に送り付けるシーンがあった気が…うろ覚えです)。それさえ入手できれば核爆弾の製造は可能だそうです。もちろん、詳細な情報は出回っていませんが、一般的にはそう言われていますね。

 あとはアニメだと残響のテロルですね。評判良くないので見てないですが、ちょっと今回見るべきかなあと思ってます。「バックトゥザフューチャー」はテロリストがプルトニウムを盗んだといってますが、テロリストに盗まれたらおしまいですね。詳しくはマンガ「パイナップルアーミー」の最終回とか見てください。テロを起こすだけなら爆弾にする必要はありません。核廃棄物で十分です。

 で、言いたいのは、核は燃料の入手は難しいですが、技術は簡単に手に入る、そして、核武装=社会的な発言力がある国家というのは、あながち絵空事ではないということが、今の社会情勢からわかります。

 もう1つのテーマの専守防衛ですね。原作はこの部分で日本の護衛艦についてのドラマがありました。これは私が今回みたDアニメのVOYAGE3には含まれていませんでしたが、これも今や大きな話題です。敵基地破壊能力とかイージスアショアですね。地政学的にいって、現在日本は攻撃される可能性が極めて高い状況です。憲法問題と思想が絡むのでここでは持論は展開しません。

 ですが、この作品はそういったことを考えるきっかけになってくれるでしょう。細かい設定とかは置いておいて、その本質…つまり、防衛と国家なにより核について考える作品ということだと理解しています。

 で、作品ですけど、深町…じゃまですよね?初めは活躍しそうな雰囲気でしたけどね。つまり原潜とディーゼル艦ではお話も作れないということだと思いますし、潜水艦もので始まった本作が、いつのまにか国家論に変わって行ったということかもしれません。

 正直話として面白いのは、シーウルフ級との戦いまでかなあ…その後は海江田がちょっと概念化してしまい、エンタメとしては飽きます。なにより女っ気がないんですよね。私のような軟弱ものにはちょっと辛いです。いまなら女子高生艦長かなあ…フルメタルパニックのテッサだったらいいのに…ですのでアニメはvoyage3までで丁度いいと思います。

 本作の原作が一番盛り上がったころは国会議員も含めて、知識人は皆本作の原作を読んでいたらしいですね。ひとつの教養だったみたいです。今こそもう1度議論してほしいですね。

 なお、日本のバッテリー艦は短時間の作戦行動なら原潜より優秀なところも多いそうなので、近海の防衛についてはかなりの能力だそうです。

 そう…本作は潜水艦乗りたちがいかに「音」の世界に生きているのかが良かったですね。「音」がかなり主要な要素になっていましたね。
 耳という極めてアナログな部分が大活躍でした。ここがかなりゾクゾクしました。そういう世界があるのかあ、と感心しました。今はAIなんでしょうか。それとも相変わらず耳なんですかね。

 総評です。VOYAGE3まではエンタメ性も含めて、かなり面白い作品です。ただし、設定や実際の原潜のバトルのリアリティとか考えだすと本質を外すと思います。評価点は一応つけますが、本作の価値はそういうところではないと思います。

 あと原潜の船体ってナイフで削れるんでしょうか。また、削ったらそこから圧壊しそうですけど…そこだけ気になりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

諸般の事情で埋もれてしまった感のある作品

原作コミック既読

dアニメで偶然見つけ、OVA2(voyage 2, voyage3)までの3作品を一気に視聴。大人な事情により制作打ち切りを喰らった作品。らしい(調べてみたら、結構しょぼい理由だった・・・)。OVA2本を含めても、原作の3分の1程度までしかカバーしていないですね。映像化に際し、すっ飛ばされた描写も結構ありました。あと、このアニメではロシアが最初っからロシアでした。

古きよきサンライズ感を全面に感じられる絵柄で、世代的には安心感のようなものを感じます。
既になくなられた方も含まれていますが、CV陣も豪華というか重厚にして堅牢。渋い男の世界が展開されます。彼らの演技を聴くだけでも十分楽しめるかも。

「日本人乗員(自衛官)が操船する、極秘裏に日米共同建造された原子力潜水艦。表向きは米軍属とされたままの処女航海において、突如その潜水艦は国家として独立すると宣言する。。。。」

原作を読んだときは「日本に原潜、しかも核武装の可能性あり」という設定にかなりの無理筋を感じたものです。

潜水艦が関わる海戦の(言葉の選び方が難しいんですが)おもしろさがよく描かれていると思います。映像化された部分の先の展開では、非現実的と批判される描写もありますが、もしも映像化されていたらそんなファンタジー含めて楽しめただろうなと、残念に思います。

政治に対して何らかの興味なり不満なりをお持ちの方は、本作品を導入剤として、原作に手を広げて見るのもいいかと思います。「国家とは」、「核を含めた軍事力とは」、「国家が軍事力を持つことの意味・意義とは」、「国家と国民とは」といったあたりのことを、自分なりに考え、解釈するきっかけくらいにはなるかもしれません。本作で語られているそれらが正しいかどうかは知りませんよ、どこまで行ってもアニメ・マンガの話ですから。あくまで、自分なりの解釈へのきっかけとして、です。ただ、マンガに関して言うと、結構タフな作品なので理解しながら読み切るにはページ数以上の時間を要すると思われます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絵空事ではなくなってきた?

原作未読・OVA視聴済(2022.3)
作品の原作はいつか読もうと思いながら結局読んでないままです。
この作品で色々影響を受けた方々も多いんじゃないでしょうか?
自分もかわぐち先生の作品は好きで「ジパング」も途中迄コミック持ってます。「空母いぶき」も新刊まで既読してます。
ただ、自分はどちらかというとお子ちゃまなので「紺碧の艦隊」シリーズみたいな御都合空想戦記のエンタメ性重視の作品に流れがちです。その点かわぐち先生はシリアス性?とエンタメ性の比率を非常に気を使っているように感じます。”あくまで漫画、されど漫画”そこは「ゴルゴ13」にも言える部分ではないでしょうか。
そして、”日本人として国とは民族とは”常に問いかける姿勢。異世界俺TUEEEで現実逃避も楽しくて良いですが、俺の人生クソゲーや親ガチャとか言ってても現実は変わらないのでこのような作品に触れてみるのも良いのではないでしょうか?
物語は日本初の原潜が独立国家”やまと”を宣言し、核保有国優位の世界情勢にその理不尽さや矛盾、偽りの正義を問う挑戦的な内容です。
近いうちに原作を読みたいと思っています。

私のツボ:果たして彼らはテロ組織なのか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.0 30 1996年度アニメランキング30位
爆走兄弟レッツ&ゴー!!(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (111)
651人が棚に入れました
主人公の兄弟、兄・星馬烈と弟・星馬豪の2人は、性格は正反対だが、三度の飯よりもミニ四駆が大好き。ミニ四駆開発者である土屋博士は彼らに目を着け、ミニ四駆の可能性を試す為に、彼等に新型ミニ四駆であるフルカウルミニ四駆第1弾、セイバーをそれぞれに与える。2人はそれを烈はコーナリング重視のソニックセイバー、豪は直線重視のマグナムセイバーへと進化させる。そのマシンでGJC(グレートジャパンカップ)ウィンターレースに出場した2人は、アクシデントに見舞われ失格になってしまうが、このレースで彼らの名は一躍有名になった。

声優・キャラクター
渕崎ゆり子、池澤春菜、神代知衣、高乃麗、渡辺久美子、江原正士

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ミニ四駆ブームの火付け役

「大地を走る躍動感!スピード!うなるモーター!
4つのタイヤを動かすパワフルな四輪駆動のマシン!ミニ四駆!
組み立て方は簡単、ギヤをはめ込みグリスを少々。タイヤをはめてボディに接続!
その他の部品も、はめてはめてネジ止めすれば出来上がりだぁ!
だけどそれだけじゃない、あとは君のちょっとした工夫で手を加えれば
さらに速く、パワフルな、世界に一つしかない君だけのミニ四駆ができあがりだ!
さぁみんな、用意はいいか?」 byミニ四ファイター


知る人ぞ知る、ミニ四駆ブームの火付け役となった作品です。
私はまさに直撃世代でして、やはりこの作品の影響でミニ四駆にハマった一人ですw
上の説明にもある通り「ちょっとした工夫」が重要であり、一番の醍醐味。
各種パーツを用いて思い思いのセッティングをマシンに施すことで
自分だけのオリジナルマシンを作り上げていくわけです。
ちなみに私の愛車はブロッケンG。フロントモーターでモーター部は露出、走行の安定性は抜群。
重量級でゴツゴツしたボディと言い、他のマシンにはない魅力があります。
作中では相手のマシンを踏み潰して破壊する衝撃のマシンでしたw

当時の熱狂っぷりは凄まじく、子供だけでなく大人まで夢中になってました。
私の父親も、ある意味私以上にミニ四駆にハマってましたねw
TVチャンピオンという番組で特集も組まれ、公式レース大会の模様も放送されてました。
まさに日本全土を巻き込んだ社会現象。ああ、ホント懐かしいですね・・・


で、アニメ本編に関してですが、子供向けアニメとしてよく出来ていると思います。
やはりレースの部分が一番の見所でしょう。現実では絶対あり得ない動きとかしちゃってますが
そういったハッタリも含めて魅力的。作画も全て手書きってのが凄すぎますね。
今だったら間違いなくCGでしょうからね・・・手書きでしか伝わらない迫力、スピード感が最高。
BGMも熱い。そう、主題歌も名曲揃いですが、BGMのクオリティがマジ半端ないんですよ!
ギターとかうねりまくりだし熱さと疾走感がヤバい。私的、アニメ史上最高のBGM。
車運転中にこのBGMをかけたら思わずスピード違反しそうになりますw


最近ニコ動で全話一挙放送があったみたいですね。
現在、第1話のみ無料で視聴できるので興味ある方は是非。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レッツ&ゴー!! 風になりたい 走れ僕の夢♪

大人気を博したミニ四駆。今でも夢中な人も少なくない。私もミニ四駆世代でして、当時のブームっぷりやつぎ込んだ金と思いは今も忘れられない。ホント毎日夢中になってやっていました。新型のミニ四駆が発売された日にはよく並んで買ったものです。プロトセイバーJBが発売された日に、店の在庫数が少なくて、並んでいたみんなで大乱闘になった事は今となっては良い思い出。

本作もミニ四駆ブームと同時期に放送され見ていました。久々にOP曲を聴いただけで懐かしさと感動で涙。子供向けアニメではありますが、今見返してみても侮れない作品だと再確認。またミニ四駆を知らなかったら逆にミニ四駆に興味を持つだろうと想像させられる。全51話で構成されていますがジャッパンカップ出場を目指して、計4回の公式レースと合間合間に挟んでくるエピソードレースで、51話があっという間。

レツゴー兄弟はミニ四駆を開発している土屋博士から、ソニックセイバーを烈(兄)に、マグナムセイバーを豪(弟)に渡し、ミニ四駆の可能性を二人に託すことから物語は始まる。そこから様々なライバルが登場していく流れ。

各レーサー達のマシンやチューニング、そして思いも激しく描写されていて、熱いレースや感動する回、さらには手に汗握る回まで、画面に釘付けにされる。天候やコースに合わせたセッティングや、ピットイン作業まで丁寧。

途中マシンを壊して勝つという連中が現れ、レツゴー兄弟達のマシンを自分で作りゴールする事、レースを楽しく走る事などの価値観の違いで戦うことになる。それぞれの思いをレースでぶつけ合う様は心打たれる。ある者は大切なものを見つけ心を改めたり、ある者は壊すことに拍車がかかっていく。
ミニ四駆で結ばれた固い友情もイイハナシで少年時代の心を思い出させてくれる。

子供達レーサーを見守る大人の思い。また悪役博士の裏の陰謀もあったりして、どんなキャラクターも51話の中でしっかり映されている作品。またBGMも最高でここぞの場面での曲の入り方は見事としか言い様がない。ホント感動する作品。余談ですがジュンちゃんと先生が可愛すぎるw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

CC さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

レッツゴー

懐かしいですねぇ。私、ミニ四駆ハマってました。

私が初めて買ったミニ四駆はブラックセイバーでした。
ブラックセイバーは買って1週間しない間にドブに落としてしまいました。

次に買ったのがビクトリーマグナムだった気がします。
ビクトリーマグナムは階段の手前から走らせて「マグナムドルネード」と叫びながら、階段の上から下へ落としてました。
壊れました。。

ちなみに上の画像はサイクロンマグナムとハリケーンソニックです。

レイスティンガーってのもあって、私はボディの先端に針をつけて走らせてました。アニメではその針でミニ四駆を破壊してたのですが、私はレイスティンガーを止める時に、指に針が刺さりました。

ミニ四駆の大会にも出場してみたり
モーターは指定でトロク・レブ・アトミックに3種類からでないといけません。
ジャパンカップは友達の中で唯一私だけが当選し、大会に足を運んだのですが、雨で中止でした。
幕張メッセで開催されたスーパードームカップはフライングして、っというかスタート時に押したのがバレて、二次予選敗退でした。一次予選ではばれなかったんですけどね。

物語にファイター・ドクター・メカニックマンというキャラがいるのですが、実際にも存在します。サイン持ってるのですが、あの3人は今頃ネトゲ廃人とかっぽいですねww

まぁそんな楽しい思い出がたくさんある訳です。

・アニメに関して
プロトセイバーJPって車体は、持ち主が右腕にリモコンを付けて走らせてたりしてます。完全にラジコンですね。
トライダガーZは鉄を細工する両用で作られてます。
主人公二人の必殺技なんて天気を覆します。

・最後に・・・
むちゃくちゃです。ミニ四駆に興味なければ、今更見ない方がいいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

67.0 30 1996年度アニメランキング30位
ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密(OVA)

1996年8月2日
★★★★☆ 3.7 (80)
481人が棚に入れました
「ベイビィ、これがトワイライトと言われるダイヤだ…」そう言ってヨーロッパ暗黒街の全てを知る老首領ドルーネは、ルパン三世に1つの大きなピンク・ダイヤを手渡した。変則的なカッティングが施されたそのダイヤは、ドルーネによるとモロッコのある民族の隠し財宝の鍵になっているということをルパンに告げる。早速モロッコに向かったルパンであったが、モロッコに向かう列車の車中で、銭形警部が仕掛けた「ルパン逮捕作戦」にハメられてしまい警官隊に取り囲まれてしまう。だがそこへ、特殊暗殺工作部隊を率いて忍者傭兵の貞千代が乗り込んできて、列車内は大混乱に陥る。

声優・キャラクター
栗田貫一、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、森山周一郎、久川綾、野沢那智、菅生隆之、藤本譲、峰恵研

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

超個人的、カリ城に次ぐルパン三世アニメーションの決定版。砂漠ロードムービー描写が最高

超個人的見解だとは思いますが、カリ城に次ぐ最高傑作。作中の随所に、「外国を旅しているんだな」と思えるような描写がふんだんにあって、冒険心を揺さぶられます。本当に今更かというレベルの古い作品ではありますが、ルパン三世のアニメ像の決定版として、ファンとして、高評価はしておかなければいけないでしょう。ここからルパン三世街道をひた歩んできましたが、やはりルパンスペシャルは面白いですね。ラストの部分も素晴らしかった。そういえば、最近こんな異国情緒溢れるロードムービーアニメを見てないな。やっぱり、旅というものはいつになっても憧れてしまいますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

栗田貫一さんの本領発揮

モロッコで財宝を探したり民族紛争に巻き込まれるストーリー。
個人的にはルパン作品の中でもベスト3に入ります。
神秘的な砂漠や伝統を感じる民族集落のあるモロッコという舞台がとても良いチョイスでした。
そしてなによりゲストヒロインがすごく可愛い。
またルパンが誰もが知っている有名人のモノマネしたのも、声優「栗田貫一さん」ならではの演出で良い遊び心でした。
無駄なお色気シーンは要りませんでしたが・・・。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

TVスペシャル第8弾(1996)

さ~て、今回のルパンは、ヨーロッパ暗黒街の全てを知る老首領ドルーネの依頼によって、ゲルト族の財宝を狙う。
同じくその財宝を狙う謎の組織に狙われるルパン。モロッコを舞台に大暴れ。
ルパンにしては真っ直ぐなストーリーだが、最後はちょっとホロッとする。

劇中の栗貫のモノマネは聞き所だがビミョウ(ルパンがモノマネをしたのなら上々)。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

67.0 30 1996年度アニメランキング30位
ノートルダムの鐘(アニメ映画)

1996年8月1日
★★★★☆ 3.7 (31)
211人が棚に入れました
15世紀末のパリを舞台に、醜い鐘突き男カジモドと美しいジプシーの踊り子エスメラルダの優しい心を描いた、ディズニー得意のミュージカル・アニメ。 醜いカジモドは彼を引き取った最高裁判事のフロローによって、ノートルダム大聖堂の鐘楼に閉じ込められて暮らしていた。だがある日、彼は下界での祭りに我慢できなくなり、抜け出してしまう。カシモドはそこで、美しいエスメラルダに出会った。彼は彼女によって舞台に上げられ、道化の王に選ばれてしまう。最初は喜ぶ彼だったが、その顔が仮面でないとわかると、人々は彼を嘲った。エスメラルダは彼をかばうが、カジモドはその場から逃げ去る。しかしフロローは腹を立て、エスメラルダの逮捕を命じたのだった……。日本語版は浅利慶太が脚本を担当し、劇団四季のメンバーが歌を吹替えしている。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

私は、「アナ」よりも「カジモド」に心打たれました。

1996年放送の、ディズニー制作の長編アニメ。
約90分。


【前置き】

「アナと雪の女王」の大ヒットが記憶に新しい、ディズニーの長編アニメーション。
さて、本作「ノートルダムの鐘」はと言うと、興行的には大成功とはいえず、知名度も他作品と比べると高くはありません。

ただ私的には、ディズニー映画としては珍しく非常にシリアスで重々しい原作を採用し描かれたこの物語と、その残酷な境遇で育った主人公「カジモド」への思い入れが非常に強く、今でも大好きな作品なのです。

この度久しぶりに見返したので、愛を込めてレビューしたいと思います。
(…てか、画像すら無いとは……。。。)



【あらすじ】

舞台は、15世紀のパリ。
そこに佇むノートルダム大聖堂の鐘楼で、ひっそりと暮らす鐘衝き男『カジモド』。

彼は生まれつき容姿が非常に醜く、育ての親である「フロロー判事」の言いつけで聖堂の上から出る事を許されずに育ちましたが、その非人道的な育てられ方とは裏腹に、とても優しく純粋な心の持ち主でした。

ある日、毎年恒例の祭で楽しく盛り上がる人々を見たカジモドは、遂に我慢の出来なくなり、大聖堂から町へと飛び出したのですが……。



【カジモドという青年について】
{netabare}
本作を語るに辺り、まず何より主人公「カジモド」の出生と境遇について整理しておきましょう。

フロロー判事の行き過ぎたジプシー狩りで死んでしまった女性の赤ん坊であった彼は、殺される寸前でフロローが神の眼前での行為を神父に咎められたことにより、聖堂に軟禁状態で育てられました。

「鐘突き堂の中に隠そう…。

 この化け物も、いつかはきっと役に立つ。」

そして名付けられた名前が、「出来損ない」という意味を持つ「カジモド」。
彼は、それから青年に成長するまで、実の親を殺したフロローに「悪い母親からオマエを救ってやった。」と言いくるめられ、育ったのでした。


改めて文章にすると、なんと救いの無い話でしょうか。
こういう境遇の主人公は、大抵が見映えの良い容姿をしているものですが、カジモドに関してはそれすら誰もが目を背けるものですから。
(奇妙な輪郭、片目に出来物、欠けた歯、太い腕に猫背のような体型と、ちょっと酷過ぎますね。)

ただ、友達が一人もいないかと言われればそうではなく、カジモドの前でしか動かない「大聖堂の石像の3人組」が、いつも賑やかにカジモドに話しかけていました。
彼らの、時に配慮あり時に配慮に欠けた立ち振舞があったからこそ、カジモドは心優しい人間になれたのでしょうね。


ちなみに、大聖堂の外観をよじ登って生活していた彼は、非常にパワフルで巧みなロープアクションも見せてくれます。
鎧を着た大人を片手で軽々と持ち上げたり、女性を肩に乗せて飛び回ったりと、立ち振舞はターザンそのもの。

そういう点からもこのカジモドは、男性視聴者から見ると特に、見映えでは分からない格好良さに満ちた青年で、私的には大好きなキャラクターなのです。
{/netabare}



【論じてみる】
{netabare}
まず映像に関してですが、とても1996年の作品とは思えない美麗な作画に圧倒されます。
ディズニー映画を始めとした海外アニメは、日本アニメのような一枚の絵に入魂して綺麗に見せる手法というよりは、画面やキャラクターを大きく細かく動かす手法が特徴なので、ノートルダム大聖堂のスケールの大きさや、カジモドの軽やかな動きがとても緻密に描かれており、昔の作品だからと映像で退屈させられることは全くありませんでした。

音楽に関しても、個人的にはディズニー映画のミュージカル調に歌い出す演出はあまり好みではないのですが、本作は特にメロディーや声が非常に心地良く、映像や歌い手の心情と共に魅入ってしまう場面もしばしば。
(それでも、また歌かよ!なんて思う時もありましたけどね。)

特に、吹き替え版のカジモドの声を担当した「石丸幹二さん」は好演でしたね。
(「半沢直樹」の前半で半沢と対峙した、浅野支店長役の方と言えば、ピンとくる方も多いかも♪)
声優としての名演技もさることながら、圧倒的な歌唱力に脱帽でした。
流石は「劇団四季」ですね。


ただ、それでも興行的に振るわなかった原因としては、やはり第一印象で、どうもポジティブな気持ちになれないからではないでしょうか。
醜い主人公というだけで、やはり一般的に見て華やかさに欠けますし、視聴者の感心を持ちにくいのも仕方無いのかもしれません。
とっても良いお話なんですけどね。



さて、物語としては、カジモドが町のお祭りに参加し、不名誉にも「パリで一番醜い男」に選ばれてしまうところから大きく動き出します。
ここで唯一、彼を人として扱い手を差し出してくれたジプシーの『エスメラルダ』に、カジモドは恋をするのですが、同じく『護衛隊長のフィーバス』や、あのフロロー判事さえも歪んだ恋慕の情を抱きます。

一般的な物語で言えば、ここでエスメラルダは醜いカジモドを選ぶ筈なのですが、彼女が選んだのは護衛隊長のフィーバスでした。
実際フィーバスは、フロローの悪質な政策に反発するヒーロー的な役割で、見映えも性格も抜群な非常に格好良い男ではあるのですが、やはりカジモドの気持ちを考えると胸が痛かったですね。
目の前でキスを見ちゃったりしますしね……。。。

それでも、エスメラルダを救出する為に、この男2人が手を取り合ったシーンは、とても熱くて大好きなシーンでした。


フィーバス「エスメラルダを見つけるには、力を合わせなきゃ、…いいな」
(カジモドの背中を、軽く叩く。)

カジモド「あぁ……、いいとも」
(フィーバス背中を、バチコーーーン!!と叩く。)

フィーバス「いったあああああっっ!!!!!」

カジモド「ゴメン……」

フィーバス「…思ってないクセに……」


大勢の一般人がカジモドを醜い怪物と罵る傍らで、当たり前のように一人の人間として対等に接するフィーバス。
エスメラルダが彼を選ぶのは、やっぱり仕方ないかもしれないですね。


最後は、大聖堂を舞台に逆上したフロローとの対決が繰り広げられます。
クライマックスであり、シナリオ的にも映像的にも非常に見応えあるシーンが続くのですが、本作最大の見所は…やはりその後の幕引きではないでしょうか。

フィーバスとエスメラルダの恋仲を、歯痒くも初めての人間の友達として祝福し、2人の手をとって重ね合わせたカジモド。
あの大きな手と、優しい表情がたまりません。

そして、大盛況の町へエスメラルダに連れられて恐る恐る姿を見せたカジモドは、その醜さにまだ不審がる人が多い中、一人の赤の他人の少女に、顔を触れられ…抱きしめられるのです。
ここの、その頬を伝う手を握り救われたような顔をするカジモドに、私の涙腺は遂に崩壊してしまいました。

これまで救いの無い人生を歩んできた青年の、幸多き未来が見えた瞬間でしたね。
{/netabare}



【総評】

大スペクタルと呼べるか、万人受けするか、と言われれば、「アナと雪の女王」の方が遥かに上でしょう。

ですが、人が人として接してもらえない苦痛…。
そんな人間が、当たり前の人として受け入れられていく様を描く本作。
こちらも、前者とはまた違った見応えと、悲痛な訴えを感じさせてくれるのではないでしょうか。

続編の、OVA「ノートルダムの鐘II」では、カジモドの後の人生を好意的に捉えられる内容がありますが、こちらは作画の低下や蛇足感も強く、少々いただけません。
ですが、「他のディズニー作品の主人公と比べ悲惨な境遇のカジモドを、ちゃんと幸せにしてあげたい」というディズニーの配慮かなと思えば、これも好意的に思えました。


ちなみに、作中で見え隠れする残酷性について追求してみたい方がいらっしゃいましたら、原作小説wikiのあらすじを是非。
ディズニーが、本作をいかに万人向けにオブラートに包んだかが垣間見れますよ。
『ノートルダム・ド・パリ』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『カジモド』声 - 石丸幹二さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『エスメラルダ』声 - 保坂知寿さん



以下、ふいに思い出した、どーでもいいこと。
{netabare}

高校時代のこと。

猫背の同級生が、友人達に「カジモド」と呼ばれているのを耳にしたことがあります。


………いやいやっ、それは酷過ぎるでしょっ!!!!


カジモドにも、そのカジモドにもっ!!!!←(・o・)オイ!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

穢れた心から噴き上がる地獄の業火

原作小説『ノートルダム・ド・パリ』(『ノートルダムのせむし男』)は未読。

15世紀・パリ。ノートルダム大聖堂の鐘衝き部屋に閉じ込められたジプシーの“せむし男”
外見は醜悪だけど、心は清らかな青年・カジモドの物語。

(せむし男は放送禁止コードのため、本作邦題は改変されたそうですが、
そんなガラパゴスな言葉狩りは無視の方向で)


黄金期の再来と評された90年代のディズニー長編アニメ群ですが、
私はこの時期のディズニーは正直、苦手です。
自分は特に作画構成と折り合いが悪いです。

巨費を投じて、CGを活用した迫力の背景や群衆映像を構築する一方、
キャラクターは伝統的な手描きタッチを残す。

後年のキャラまでCGらしい造形で背景と統一されたディズニー作品を観ると尚更、
この時期のディズニーは大人でも楽しめるアニメへの進化の途上と感じてしまいます。


さらに私は脚本、演出にもアンバランスさを感じてしまいます。
シナリオやテーマに大人向け要素がある一方、
セリフ回しやギャグのノリは子供向け。
キャラ動作は伸縮の激しい『トムとジェリー』では……。

ミュージカル曲も近年の日本語吹き替え版でも大人の心に響くレベルにまでは達してない印象。
今観ると『アナ雪』ブームに至るまで、
ディズニーも色々試行錯誤して来たんだなぁ……と感慨を覚えます。


そんな相性の悪い90年代ディズニー作品の中でも、
比較的、興業不振だったと言う本作は個人的に出色。

やはり、作画の評点こそ高くなるものの、作画、演出のバランスは好きになれず。
後年、作画レベルを大幅に落してCG作画が削減された続編OVA『ノートルダムの鐘Ⅱ』の方が、
私はまだ安心して視聴できるくらいですが、

つんのめりながらも鑑賞して掴み取った本作の肝。
ディズニー得意の美醜設定の再生産でありながら、
差別や心の在り方を問うたテーマは重厚。

定住民から移動民・ジプシーへの差別にしても、魔女狩りにしても、
差別する側は至って真面目に正義に則って罪を重ねるあたりに唸らされます。

原作から改変されたと言う展開についても、
嫉妬と言う感情を収められた人間とコントロールできなかった人間との対比がお見事。

終盤、{netabare} 最高裁判事フロローの妄執からパリに燃え広がった魔女狩りの炎が、
ノートルダム大聖堂に迫る描写には鬼気迫る物があります。{/netabare}

ラストについても、テーマとの合致という意味では筋が通っていると思います。

ただ……やっぱり、最後、{netabare}カジモドがエスメラルダと結ばれないのは悲しいです。
嫉妬を必死に抑えながら、フィーバスとエスメラルダの関係をアシスト、祝福する言動を通じて、
清らかな心を貫き通した故、醜男が陽の当たる場所に出てくることができた。
という教訓はしっかり伝わって来るのが余計に切ないです。

悲劇に終わると言う原作に比べればハッピーエンドなのでしょうが、
悟れない私は、結局、イケメンじゃないと幸せになれないの?
と言う黒い感情がどうしても芽生えて来てしまいますw

ブサ男の幸せを願う世界の男性その他のみなさん。
今なら続編と言う救済措置があるので、是非『Ⅱ』でリベンジを果たしましょう。{/netabare}


付記:先月のパリ・ノートルダム大聖堂の大火災、衝撃的でした。

映像を観て、不謹慎にも真っ先に本作の再鑑賞を思い立ち、TSUTAYAに駆け込んだ私。
私のレンタルで在庫3本は全て貸し出し中に。
同じこと考える人がいるのかなぁと切なくなりました。

大聖堂の“立体迷路”としてのアクションやギミック、
隠し場所としてのシナリオ展開への活用等も多彩だった本作。
今回、消失した尖塔にはさらに、修復工事用の複雑な足場が組まれていたとのこと。

某国大統領はヘリから消火剤を云々とツイートされていたそうですが、
本作を観ると、大聖堂に一度、火の手が及べば消火活動は相当困難だろうなと感じます。
文化財を火災から守る難しさを再認識させられる出来事&再鑑賞となりました。

ノートルダム大聖堂は5年後の再建を目指すとのことですが、
その時に良い意味で改めて本作を思い出すニュースを聞ければ幸いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

醜く心優しい男の、恋と自由の物語

1996年公開のディズニーの長編アニメ映画。

音楽が大好きな作品なのだけど、実はちゃんとストーリーを見たことがなかったので、見直してみました。

うん、やっぱり音楽が最高の作品です。
ストーリーも満足です^^

90分ほどの作品です。


● ストーリー
15世紀のパリ。

ノートルダム大聖堂の鐘をつく仕事をするカジモドは、
育ての親である最高裁判事のフロローの監視下のもと、
大聖堂から出ることを許されなかった。

大聖堂から見下ろす人々の暮らしに憧れを持つ日々。

フロローに黙って祭りに参加するが、
醜い容姿ゆえにいじめられる。

そんな彼を助けてくれたのは、
ジプシーの踊り子・エスメラルダ。

エスメラルダに一目惚れをするカジモド。

しかし、フロローの怒りを買ったエスメラルダは、
フロローに追われる身となる。


変わらない生活に嫌気がさしていて、
少し踏み出してみたら出会いがあって、
どんどん自分の周りに変化が起きて、
誰かのために頑張りたくなって、
結果自分にも大きな変化。

そんな王道ストーリーを、
きれいに完璧に描いていました。

無駄のない90分でした。

ディズニーお得意のミュージカル映画なので、
あちこちに挿入歌が挟まります。

開始20分で私はもう大満足してました。笑

テーマがゆえに他の有名なディズニー作品と比べて、
キャラの見た目は万人から愛されると言えるものではないし、
子ども向けと言える内容でもないけれど、
それで埋もれてしまうのは非常にもったいない作品です。

少なくともディズニー音楽が好きならば、
見るべき名作だと思いました。


● キャラクター
20年間ノートルダム大聖堂から出ることを許されず、
鐘をついてきたカジモド。

容姿は醜いが、心はとても優しい青年。

高い大聖堂を縦横無尽に駆け抜ける身体能力の高さが、何気にすごい。


ヒロインのエスメラルダは、
決して他者に屈しない、強い心を持った優しい女性。

カジモドにとって初めての友人であり、
恋心を持った相手。

強く優しい女性は魅力的でモテますね^^


そして、護衛隊長のフィーバス。
彼がいい人だったな。

エスメラルダに恋をし、
フロローの横暴に耐えられなくて命令に背くなど、

この物語に欠かせないキャラでした。


悪役のフロローもいい感じに狂ってましたね。

恋に燃え、狂い、パリの街を燃やす。

でもカジモドと毎日食事は共にしていたし、
改心の余地はあったんじゃないかと思う私は甘いかしら。


● 音楽
ミュージカル作品なので音楽は多用されています。

主題歌も挿入歌もBGMも、
どれも良すぎるんですけど!

「ノートルダムの鐘」という題名通り、
鐘の音が印象的な主題歌。

今までも曲が大好きでしたが、
ますます大好きになりました。

特に「ゴッド・ヘルプ(God Help The Outcasts)」は格別。

私の好きなディズニー音楽トップ3に入ります。


● まとめ
作品としての完成度は非常に高いです。

キャラもストーリーも大衆受けが難しいがゆえに、
知名度が他の作品と比べると低いのがとてももったいない名作です。

「ノートルダムの鐘2」もあるんですね。
せっかくなので観てみようかなと思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

66.9 33 1996年度アニメランキング33位
金田一少年の事件簿 オペラ座館・新たなる殺人(アニメ映画)

1996年12月14日
★★★★☆ 3.7 (24)
168人が棚に入れました
かの名探偵・金田一耕助の孫である高校生・一(はじめ)が難事件に挑む、金成陽三郎とさとうふみやすによる同題のミステリー漫画の劇場用アニメ化第1作。ホテル・オペラ座館のある歌島を訪れた一とガールフレンドの美雪たち。同ホテルの劇場では「オペラ座の怪人」の上演が控えていたが、殺人事件が発生。シャンデリアで劇団員の一人である聖子が圧殺されたかに見えるも、死因は絞殺だった。大嵐で離島と外界の連絡が断たれる中、一は事件に挑む。

声優・キャラクター
山口勝平、中川亜紀子、夏八木勲、平田広明、勝生真沙子、大谷育江、千葉一伸、高木渉、菊池正美、小林通孝、円谷憂子、大場真人、吉田理保子、三遊亭圓歌、山本圭

umecha さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オペラ座館殺人事件3部作(?)の2作目

金田一って犯人に同情してしまう事件が多いですが、今回もまた然り。
犯人は分かりやすいですが、復讐にかける執念が凄い!!
ラストに意外な真相も明かされて、シリーズの中でも上位の好きなエピソードです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.9 33 1996年度アニメランキング33位
劇場版美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡(アニメ映画)

1995年12月23日
★★★★☆ 3.8 (16)
152人が棚に入れました
 月野うさぎをはじめとするセーラー戦士たちが活躍する劇場版アニメーション。うさぎたちと一緒にクッキーを作ったちびうさ。そのクッキーを持って町へ出ると、笛でお菓子を踊らせることのできる不思議な少年・ペルルと出会う。その夜、笛の音に誘われて、何者かに操られているようにちびうさが家を出る。折しも、世界中では子供たちが夜中にいなくなってしまうという事件が起こっていた。ちびうさを追ったうさぎたちは、ペルルとその兄・ププランが子供たちをさらっていくところを目撃する。

声優・キャラクター
三石琴乃、富沢美智恵、久川綾、篠原恵美、深見梨加、荒木香恵、潘恵子、高戸靖広、西原久美子、古谷徹、飛田展男、風間信彦、中井和哉、吉田理保子、小野綾子、宇和川恵美、坂本千夏
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

劇場版セーラームーン三部作を締め括るにふさわしい、集大成的な映画。

まず、OPムービーから素晴らしい。セーラー戦士達五人の成長記録のような映像が流れます。
{netabare} SuperSはうさぎとちびうさの『親子の絆』もテーマとして存在すると思うので、こういう演出がニクいです。{/netabare}

今作は‘ちびうさ’が主役となっていますが、セーラー戦士達も一同が介して(ほたるちゃんを除く・・・)闘います。TVアニメでは後半ほとんど使われなかった、初期の必殺技が使用されたことが個人的に嬉しかったです。

物語の終盤でうさぎが見せる、ちびうさへの信頼と愛情が敵を打ち負かす展開は、うさぎの主人公オーラ全開でやはりカッコいい。

ちびうさも最後はヒロインらしい締め括りで、爽やかな終わりを迎えました。

前作Superの映画同様、感動的な主題歌でちょっと泣きそうになります。SuperSはTVアニメのED主題歌「私たちになりたくて」も良い曲です。

作画はやっぱり三作目が一番綺麗に感じました。お話はR、Sに比べるとややあっさりした印象ですが、ちゃんと見せ場もあって十分満足できました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

70366 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

ちびうさは本当にいい子。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.6 35 1996年度アニメランキング35位
逮捕しちゃうぞ(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (114)
845人が棚に入れました
作者である藤島康介がオートバイファンなだけあり、作中でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。アニメ版も同様にメカニックには非常にこだわって描かれており、いい加減な描写は皆無である。こうした点に、藤島のバイク蒐集家としてのマニア心の冴え、および描写力の高さが伺われる。ストーリーのコンセプトはロマンティック系ポリスコメディであるが、設定は地に足の付いた作風なので日常世界を舞台としたロマンティック路線といえる。また舞台も架空の都市や町を舞台とする漫画が多い中で、実在する地域(墨田区)を舞台としたことや、警察描写も繊細に現実離れせずに描いているので読者・視聴者にも親近感を与え、より人気も高まった。

声優・キャラクター
玉川砂記子、平松晶子、政宗一成、島田敏、小桜エツコ、松本梨香、関智一、沢木郁也、榊原良子、青野武、小西寛子、丹下桜、堀秀行
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

子供で大人な婦警さんの、日常系痛快ドタバタコメディー

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1話完結を基本とし、老若男女問わず安心して観られる痛快なエンタメ作品。

古い作品ですが、当時としては作画は綺麗だと思います。特に、バイクやクルマ、モデルガンなど機械系の作画は良かったという印象です。

リアル路線が好きなら、「ちょっと違うな~」という感じだとは思いますし、流石に時代が時代がなので古くさい作画ですが、そこにこだわりがない方ならしっかり楽しめるアニメです。

キャラも魅力的で、(キャラデザ含め)やはり藤島さんは良いキャラつくるな~という感じ。

ただ、オススメ度が、OVA→1期→2期→3期 と下がっていく残念さはあります。個人的には、OVA→1期、でやめておいても良いかと思います。

原作は藤島康介さんの漫画ですが、原作からキャラや設定は引き継いでいるものの、ストーリーはほぼアニメオリジナルとなっています。しかも、そのアニオリ回がとても面白い!

原作ファンはもとより、原作を読み「イマイチだな~」と思っていた方、そして、こんな古い作品知らないよ! という若い方に、是非観て頂きたい作品ですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
豪快でパワフルな肉体労働担当の夏実と、マニアックで冷静沈着な頭脳労働担当の美幸の二人が織り成すドタバタコメディ。

特に良かったのは、二人の関係性。基本的にはトラブルメーカーの夏実が場面を引っ掻き回しますが、時折、美幸がキレると夏実以上にぶっ飛んだ行動をします。この二人が、互いを互いに尊重し、深い所で信頼しあっている様は、観ていて気持ちの良いものでした。

恋愛、という面でも二人の競合はありません。夏実は基本的に渋いオッサン好きだし、美幸には恋人がいるし。

二人とも、大学を終えて警察学校を卒業し、勤務しているので、いい大人ですが、中身的にはまだまだ子供です。それでも、時折みせる婦警らしさ(子供への優しさなど)にグッときます。お酒にまつわるエピソードなどもあり、「見た目は大人。性格は子供。それでもやっぱり大人な」20代中盤くらいの女性の魅力は描けていたかと思います。正直、(健康的な意味で)エロいw ⬅ココ大事(笑) 10代の女子には(リアルでも)出せない魅力ですなw

サブを固めるキャラも実に良い。二人の所属する墨東署交通課は、「独立愚連隊」「ワイルド・サファリ」と揶揄されるほど、個性的でアグレッシブな面々が揃っています。

ゴシップ大好きのトラブルメーカー眼鏡っ子の、頼子。女子より美しい女装子の、双葉。いじられ役で昭和の男って感じの、中嶋。可愛らしい女子高生の、沙織。話のわかる渋いオッサン、課長。そして、ライバルキャラ且つギャグ要員の、ホームラン男w

これといって目新しいキャラがいるわけではありませんが(まあ、原作自体30年以上前ですし)、おさえるところをちゃんとおさえてるな~という感じです。古き良き、を感じることができるでしょう。

ストーリー的に言えば、基本は1話完結の刑事モノですが、その解決法にオリジナリティがありました。前述した「そのキャラならでは」の解決法には一見の価値あります。

また、後半になるにしたがい、シリアス回が増えてきますが、これまた良いです。この緩急のつけかた、見事です!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

車でハングオン! 解ります♪

1996年10月土曜夕方5時30分枠全51話放送された作品。
TV版アニメシリーズ1期。第1‐4話は、OVA版をTV放送の尺に
合わせて再編集されてる。テレビ版の第1巻は第5話から。

OVAとは質感が違っている。作風も若干違う?多分夕方放送
という事で・・子供向けの解り易い表現になってるかな??

放送当初の作画は・・特に初期の頃は酷かったそうです・・
ソフト販売時に修正版になっているらしい。
OPは別アニメかとビックリした。
作画も回により可也ばらつきがありキャラデザは崩壊気味。
1話内でも別人に見える事も珍しくない。

凸凹コンビの夏美と美幸にゴシップ女の頼子や個性の強い
墨東署交通課の面々に・・今作で最も美人?双葉巡査登場。
その後も強烈な個性を持った登場人物等賑やかになってる。
声優はOVAから変更はなく、殆ど知らないけど違和感は無い。
基本OVAの延長上に有り、恋愛・友情・ふれあい・アクション、カーチェイス、メカニック他時事に影響を受けたエピソード
等もあったりで多種多様な内容。警察官の日常系な感じ。

サバゲ中に強盗が巻込まれて勘違いして逮捕されるなど滑稽
なネタやナンセンスギャグが多い。
何処に行っても動力付乗物があればチェイスになる事が多い。
所謂印籠の様な使われ方?本作クライマックスの定番かな?
R2にRZV500・・キック始動・・シーケンシャルシフト・・
エンスーメカフェチにも程がある・・っが・・描写が残念。

この辺まで視てると・・まぁキャラの個性を愉しむのに邪魔
な酷さがない限り許容なんだけど・・やはり映像は不満。

辻本夏実:玉川紗己子
小早川美幸:平松晶子

二階堂頼子:小桜エツ子
葵双葉:松本梨香
中嶋剣:島田敏
東海林将司:関智一
課長:政宗一成

佐賀沙織:丹下桜
ストライク男:堀秀行
原付おばさん:くじら
その他。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心にいつも初心者マーク

原作は、既に漫画を読まなくなった頃で、アニメも観ていなかったが、ドラマの印象もあってか、題名だけは強烈に覚えている。
ミニスカポリスなんてのもあったなぁ…。(ちょと違うか)
いずれにしても、大らかという言葉がピッタリで、所轄という縛りの中で頑張る墨東署の面々を観ていると、古き良き時代を思い出す。
やっぱ警察物っていいなと、つくづく実感させられた。

二日酔いでモトコンポでのご出勤や、私物のエアガンを署内で人に向けると言ったことは日常茶飯事である。
プロレーサーと対決する白バイ野郎に、公道での明らかな速度超過に至ってはタコメーターの描写のみのご愛敬。

そう、充分に滅茶苦茶をするのだが、“こち亀”とはまた違い、どちらかと言えば“パトレイバー”に近い素肌感覚、より人間臭いドラマを見せてくれるところが良いのだ。

先行するOVAを加えると50話越えではあるが、登場人物もバラエティに富み、加えて原作者のマニア心そのままに、車やバイクのディテールやエンジン音にもこだわったエピソードが多く、あっという間に観終わることができた。

マッドマックスばりの、ニトロブースト搭載ミニパト(ホンダトゥディ、再販望む)や、曰く付きの改造R2(スバル)はなかなかカッコいいな。
そしてバイクはやっぱり2ストがイイ。
ピーキーさを生かして、パンパラパンパラ、パイーーーーンと加速する爽快さ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.5 36 1996年度アニメランキング36位
天地無用!In LOVE(アニメ映画)

1996年4月20日
★★★★☆ 3.7 (43)
243人が棚に入れました
 TVシリーズ「天地無用!」初の劇場作品。ギャラクシーポリスから脱走した超A級犯罪者の禍因は樹雷家に恨みを持っており、その血を根絶やしにしようと企んでいた。そのころ、地球にいる天地に異変が起こる。過去の時間軸に異変が起こったため、彼の体が消えかかったのだ。とっさに放った鷲羽のシールドによって助かった天地。時間軸を正常なものにするため、天地たちは過去の世界へタイムトリップする。そこで彼らの前に現れたのは、天地の母・阿知花だった。

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

TVアニメ版設定の『天地無用!』は劇場版の方が良いのですが、
TVアニメ版の本編を観ないとおそらく楽しさは半減すると思います。

OVA版である『天地無用!魎皇鬼』とTVアニメ版『天地無用!』とは別物です。天地無用!のシリーズを観る時はご注意を。


天地無用!シリーズを整理すると以下の通り。

「OVA版設定」
『天地無用!魎皇鬼 第一期』
『天地無用!魎皇鬼 第二期』
『天地無用!魎皇鬼 第三期』
『天地無用!GXP』(主人公が変わる同一設定世界の数年後の話)


「TVアニメ版設定」
『天地無用!』
『天地無用!In LOVE』(劇場版)
『天地無用!In LOVE2遙かなる想い』(劇場版)


「分類できず」
『天地無用! 真夏のイヴ』(劇場版)
基本設定についてはOVA版に近いですが、第二期以降の話とは繋がらないので、OVA版第一期を基にした別ストーリー的なポジションです。
『新・天地無用!』
一応、天地無用!のTVアニメ版第二弾なのですが、登場人物が一緒なだけで、全くの別物。キャラ設定やストーリーなど他の作品と異なる別作品。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

予習というか、事前にアニメなどを見てからの作品。 65点

各キャラの設定がわからないと、ストーリー自体は何がなんだかわからないと思います。

この作品の位置付けがわかるとそれなりには楽しめると思いますが、この作品自体がキャラの個性が強いので、限られた時間の中で一から設定を説明することは難しいでしょうし、そのようなことをしていたら、作品自体のボリュームはかなり削らないと説明できないと思いますので、単体で見ると上級者向けの作品です。

感動としてよりは、切ない作品かと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ザカマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

初映画化 正直うれしかった

天地の母親が登場

相変わらず魅力的なキャラクターばかりで楽しい

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.4 37 1996年度アニメランキング37位
ドラえもん のび太と銀河超特急[エクスプレス](アニメ映画)

1996年3月2日
★★★★☆ 3.6 (99)
572人が棚に入れました
ある日、ドラえもんは22世紀で人気の、宇宙空間を走るミステリー列車のチケットを購入して、のび太と一緒に行き先の分からない宇宙旅行へ出発した。途中からジャイアン、スネ夫、しずかも加わって、旅はますます楽しいのものになっていく。列車の行く先は、ハテハテ星群にある宇宙最大のテーマ・パーク“ドリーマーズ・ランド"だった。この星群は小惑星ひとつひとつが巨大な遊園地に改造されており、のび太とドラえもんは“西部の星"で22世紀の少年・アストンたちにバカにされながらも活躍を見せた。一方、ジャイアンとスネ夫は“忍者の星"でちょっとだけ忍術を使えるようになり、それぞれ楽しい一時を過ごしていた。だがそのころ、ハテハテ星群乗っ取りを狙う侵略者・ヤドリの魔手がひそかに伸びていた。
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

夢が溢れる未来の宇宙旅行

シリーズ17作目。

子どものとき録画して何度も観た作品。なつかしい。
{netabare}
22世紀の宇宙旅行に参加するいつものメンバー。ミステリー展開からのドリーマーズランドへ。そして宇宙人の侵略から逃げ、闘うストーリー。

この作品は未来の夢や宇宙のワクワクにあふれている。エクスプレスも楽しいし、ドリーマーズランドのアトラクションも「こんな未来があったらいいな」がたくさん詰まっている。

いつになくのび太の射的の腕に焦点が当てられていて、序盤から伏線が張られ、ラストの演出に帰結していく上手なつくりになっている。
全体的に起承転結がしっかりしていて飽きがこない。
宇宙人が人の体を乗っ取るというのが妙に怖くて緊張感のある作品になっている。
ドラえもんの道具がほとんど出てこないのも特徴的で、その代わりのび太がかっこよく描かれた珍しい作品でもある。

ただこれ今見るとツッコミどころも結構あって、エクスプレスは未来のツアーで未来の人も乗ってるのに、ドラえもんたちは現代の裏山から乗車していて、時間軸は一体どうなってるのと思った。普通にどこでもドアを使って現代の学校に登校しているし、この辺爪が甘かったんじゃないかなと。
あと、エクスプレスの乗客が600人て少なすぎじゃないかと。ドリーマーズランドがかなり混んでる描写があったけど、600人程度だったら混むわけないよね。

そして何といっても本作の良いところは音楽。
エクスプレスを盗賊が襲うシーンとかで流れるクラシック調の音楽は最高だと思う。それ以外でも全体的に音楽の使いどころとか選曲自体もハイセンスな傾向にあると思う。海援隊による主題歌も心地よかった。
{/netabare}
個人的にはどらえもん映画シリーズの中でもかなり好きなほうだと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

お抹茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

初めて見たドラえもん映画

自分が初めて見たドラえもんの映画です。

藤子・F・不二夫さんの描くこの世界感がとても好きです。見てるうちに自分がドラえもん達と一緒に冒険しているみたいで、とてもワクワクします。ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネオ・しずかにちゃんと一人ずつ見せ場があり、協力し合って困難を乗り越えていく姿が好きです。列車で宇宙の旅というのはどんなものなんだろうと子ども心に非常に興味がそそられます。

初めて見たドラえもんの映画なので思い出補正があると思います。しかし、子どもの頃に楽しめた思い出があるからこそ、今こういう評価ができるだろうと思います。

子どもが見るものには夢があり、友情があり、キャラの特徴をいかしながら一つ一つ困難を乗り越えていく、これだけでの要素がこの映画にはあります。もちろん大人が見ても十分楽しめます。

今の子ども向けアニメにも、もっとこういう要素のそろったアニメを見てみたいですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

旧ドラ映画の名作の1つ。元ネタは銀河鉄道の夜?

旧ドラ映画の銀河超特急です。
のび太、ドラえもんは未来の銀河超特急のミステリーツアーに参加するところから始まります。
始まりはなんだか銀河鉄道999を思い出しました。
どうやら銀河の果ての寂れた星を遊園地を立てて再興しようとしているドリーマーズランドという遊園地が目的地らしいです。
また、良からぬことを考えている悪者たちがこっそりと様子をうかがっていて・・・という感じの始まりでした。

ドラ映画の中でもハラハラドキドキさせられ、今回も楽しませていただきました。
のび太たち5人がピンチを乗り越えるのは観ていてすっきりしますね。

主題歌の海援隊の「私の中の銀河」もいい曲でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

66.1 38 1996年度アニメランキング38位
ゲゲゲの鬼太郎 [第4作-90's](TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (27)
201人が棚に入れました
世の中には不可思議な物事がたくさんある。なのに人間たちは、この世のすべてが自分たちだけのものであるかのようにやりたい放題。我が物顔で振るまい、やがて妖怪たちの領域をも脅かすようになった。近ごろ人間たちの上に降りかかる数々の災厄は、怒った妖怪たちの復讐だったのである。しかし鬼太郎は、良い人間だってたくさんいることを信じていた。だからこそ、ねこ娘や砂かけ婆、子なき爺やねずみ男といった仲間たちと共に、人間と妖怪の共存を信じて今日も戦い続けるのである。

声優・キャラクター
松岡洋子、田の中勇、千葉繁、西村ちなみ、山本圭子、塩屋浩三、龍田直樹、前田このみ、沼田祐介、摩味、西村知道、郷里大輔

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

新スタンダードとなったゲゲゲの鬼太郎第四期 優等生的作風で整理した作品

1996年~1998年に放送された鬼太郎第四期 全114話

原作 水木しげる 監督 西尾大介 キャラデザ 荒木伸吾 姫野美智
音楽 和田薫 制作 東映アニメーション

熱い一本気なヒーローだった第三期鬼太郎とは打って変わって、
クールでやる気のない貸本時代風の鬼太郎が90年代に復活。
ねこ娘がメインヒロインに復帰するも原作タッチのため萌え系ではない地味系。
でも、キャラデザはレトロながら整っていて現代までの6作中最も安心できるタッチです。

原点回帰がテーマのため、1期2期のエピソードをより原作に忠実に描いたシリーズです。
ですが、時代的にグロやエロへの風当たりがもっと強く、
スタッフの苦労がしのばれる歯がゆい部分が多い作品でもありました。
全114話と6期中最も長大なシリーズになり、鬼太郎の全エピソード再現+αに成功しました。

作者が希望した「風の谷のナウシカ」風と言うことで、淡い色調の作画で統一され、
アニメーション技術の進歩が感じられる作品です。90年代レベルで。
憂歌団を使用したいつもの主題歌やED「カランコロンのうた」なども話題となり、
今までにない豪華版になったことは確かです。

かと言って、これから鬼太郎を知りたいという人にお勧めできるかと言うとちょっと微妙。
自分的には一期二期を勧めてしまいます。
時代的に薄口にならざるを得なかったと言うことと、
長期シリーズのため回によるばらつきが相当つらいと言うのがありました。
適当にリアルタイムで流すには良い作品だったんですが。

鬼太郎 CV松岡洋子
目玉おやじ CV田の中勇
ねこ娘 CV西村ちなみ
ねずみ男 CV千葉繁
ぬらりひょん CV西村知道
吸血鬼エリート CV佐野史郎

長期シリーズですので当時の人気声優のほとんどが登場しています。
演出助手として細田守が参加していたことも特筆すべきでしょう。

第六シリーズ2話の「見上げ入道」が第一話です。

一度、鬼太郎シリーズをきちんとまとめて21世紀に託したと言うことで、
重要な作品だったと思いますし、
やっぱり、レトロ作品に抵抗がある人にとってはスタンダードはこの作品といっても、
問題はない、歴史的な作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

糖尿猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

中途半端

平成に入って初めての鬼太郎です。
確か当時は原点回帰と謳っていたのですが、うーん・・・。
1期2期のような怖さがあるわけでもなく、3期のようなバトルがあるわけでもない。
微妙な感じです。
ネコ娘も可愛くヒロイン的になってしまってちょっと残念。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.0 39 1996年度アニメランキング39位
名犬ラッシー(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (20)
154人が棚に入れました
舞台は1930年代半ば、英国北部の小さな村・グリノールブリッジ。主人公の少年ジョンは、ある日村はずれで迷子になった子犬・ラッシーと出会う。ジョンはラッシーを連れて帰り、自分の家で飼うことにする。なお、原作は飼い犬となったラッシーが金持ちの貴族に売られていってしまうところからが本編だが、本作ではジョンとラッシーの生活がアニメオリジナルの展開で多く描かれている。

声優・キャラクター
日高奈留美、山崎たくみ、田中真弓、松倉羽鶴、國府田マリ子

Tnguc さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「グリノールブリッジ物語」として観るとより楽しめます

~
グリノールブリッジ村に住む少年・ジョンと、コリー犬・ラッシーの物語。
監督は「この世界の片隅に」で話題となった片渕須直監督です。

まず、この作品は世界名作劇場(以下:名劇)の中でも不遇の作品と言われています。
それは、私が以前「世界名作劇場展」に行ったとき、展示していた紹介文にもそう書かれていました。
この作品は、当初はこれまでの名劇と同じく4クール近くの話数で想定されていましたが、
名劇自体の低視聴率化によって、たったの26話で終了してしまいました。打ち切られたのです。
これは後にも先にも「名犬ラッシー」だけです。ゆえに、不遇の作品という扱いを受けているものだと思います。
しかも本作は、前半の2クールはグリノールブリッジ村で起こる小さな出来事を切り取ったオリジナルストーリーで、
残りの2クールを原作に沿ったラッシーの物語になる予定でした。
しかし、打ち切られたことによって、後半に割り振る原作部分の物語を確保することが出来なくなってしまいました。
最終的に原作部分はたったの2~3話しかありません。これも不遇の作品と言われる理由の一つでしょう。
こうなってしまうと、作品の評価としては俗に言う「原作クラッシャー」になってしまいそうですが、
オリジナルストーリーがとても素敵な雰囲気だったこともあって、結果としては良作の評価を得ていると思います。

この作品には憎たらしいキャラクターが殆ど存在しません。みんな心優しい人ばかりです。
その上、グリノールブリッジ村の家並みや、周辺の景色がとても素晴らしいのです。
モルタル塗りの白い家々、家の裏に広がる草原、青い空と白い雲。
名劇の中でもかなり素敵なロケーションだと思います。
その色鮮やかな風景と、のびのびとした物語のおかげで、とても素朴な味わいに仕上がっています。

原作部分がかなり圧縮されていることもあって、ラッシーが物語に絡まない回もあったりしますが、
ラッシーが名実ともに名犬へと成長していく姿は最後までしっかりと描かれています。
アニマルが主軸であることや主人公が子どもということもあって、
他の名劇と比べると、対象年齢はより低めに想定されていると思いますが、
物語は決して子供騙しではなかったと思います。

お子様と一緒に見るアニメとしてはかなりオススメです。


物語:★★★☆☆ (平和的すぎて刺激を求めている人には退屈かも。その点、後半の原作部分は感動できます)
作画:★★★★☆ (18話だけ作画が安定しませんでしたが、基本的によく動きます。OPアニメが良い!)
声優:★★★★★ (商売重視ではない配役。ジョンも良いけど、お母さんの落ち着いた声も良い)
音楽:★★★★★ (OP曲が良い!。アニメーションと相まって胸が躍ります。ある意味OP詐欺ですけど…笑)
人物:★★★★☆ (みんな優しくて癒されますね。とくにお母さんが良い。ちょっと説明口調が多いです)

個人的評価:★★★★☆ (4.0点)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

名作になりえた不遇な作品

この作品は世界名作劇場を終わらせた作品という不名誉で不遇な作品です。
視聴率が悪かったため、途中で打ち切りになってしまったのです。
では、作品としてもつまらないか、といえば、むしろ名作になりえた作品だと私は思います。

監督は、「この世界の片隅に」や「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督です。

物語の舞台は、ある炭鉱の村から始まります。
ジョン少年は、ある日子犬ラッシーを拾って育てることになります。
物語はジョンとラッシーだけではなく、村の人々などとの交流も片渕監督らしい丁寧な描写や演出が光っています。この描かれ方がとても面白く、後半、ラッシーがある事情で旅にでるところが、打ち切りのため、たった2話で描かなければならなくなり、制作の方々は大変だったと思いますが、もし打ち切りになっていなければ、名作になっていたかもしれないと個人的には思っています。
ほのぼのした日常系が好きな方におすすめです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

An@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラッシーの話ってみなさんうろ覚えじゃないですか

あの名作、ラッシーの話、みんななんとなくはしってるけど多分10秒で語れるくらいしかしらないとおもうのですよ。


そのうろ覚えラッシーの話を、フィクションも加えながら100倍におもしろい名作に仕立て上げたのがこの作品。


ただ、あまり知られていない作品なので残念です。
OPとEDもあまり知られてないのですが;
間違いなく名曲なのです、私には。


ラッシーは赤ちゃんから大人へと成長していきます。
最後は皆さん知ってる通りのあの終わり方ですが、
そこまでへの感情の高められ方が脱帽です・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

65.8 40 1996年度アニメランキング40位
ルパン三世 DEAD OR ALIVE[デッドオアアライブ](アニメ映画)

1996年4月20日
★★★★☆ 3.6 (84)
511人が棚に入れました
ズフ共和国は国王と王子パニシュが殺害されて以来、首狩り将軍によって乗っ取られていた。将軍は国王が漂流島に隠したといわれる財宝を狙っていたが、今まで軍隊をもってしてもその財宝を手に入れることが出来なかった。無数の白骨の転がるこの島にルパン達も足を踏み入れたが、島に備えられた驚異的な防御システムを前に撤退を余儀なくされたのだった。この島の防御システムの正体は何なのか。ルパン達はその鍵を握るとされる将軍の娘エメラに接近するが、銭形が仕掛けたおとり作戦にはまってしまう。今やルパンには懸賞金がかけられ、銭形やズフ国家警察長官クライシスだけでなく、賞金稼ぎにも追われる身となる。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ルパン三世現る処に銭形あり!!

1996年4月20日公開。『ルパン三世』の劇場版第6作。97分。

原作者モンキー・パンチがシリーズ史上初めて監督を担当。
他の映画やTVシリーズと比較して、キャラ全員が最も原作
に近い風貌で描かれている。

栗田貫一が正式に2代目ルパン三世の声優として演じてる。

相変わらず怒派手なバトルアクションでのカーチェイスから
如何にも"ルパン三世"という構成や音楽の挿入は安心安全♪

2013年12月7日公開「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」
特別作品として制作される迄シリーズ最後の劇場版アニメ。

モンキー・パンチ応援団-いがらしゆみこ、石ノ森章太郎、
里中満智子、竹宮恵子、ちばてつや、寺沢武一、永井豪、
弘兼憲史、北条司、水島新司、矢口高雄-


あらすじ。

"ズフ国"は"国王"と"王子パニシュ"が殺害されてからは、
「首狩り将軍」による独裁政権が敷かれていた。

将軍は国王が"漂流島"に隠したという財宝を狙うが・・
軍隊をもってしてもその財宝を手に入れられなかった。

無数の白骨の転がるこの島にルパン達も足を踏み入れたが、
島に備えられた驚異的な防御システムを前に撤退を余儀なく
されたのだった。

この島の防御システムの正体は何なのか?
ルパン達はその鍵を握る将軍の娘エメラに接近するが・・


感想

不二子って格闘センスも抜群なんだよねって再確認w
銭形警部が最も原作に近いのかも?結構渋くて良いです♡
ハードボイルド路線で一寸したコミカルが活きる感じ。
全体の作風も色彩がダークで渋みと深さがある感じかな。
音関係もスタッフの変更に余り違和感を感じない雰囲気。
ナノマシン云々や登場兵器など007バリの部分もテンプレ。
カリ城・風魔に次ぐゲストヒロインが活躍するパターン
もなかなかよい感じです。
エンターテイメント性ではカリ城が圧倒的に好みだけど
この作品は映画としては中々面白い作品だと感じた。

ルパン三世現る処に銭形あり!!

ルパンに出し抜かれるのはルパンが凄いのであって、銭形
警部がけして不甲斐ない人物なわけではないのですよね♪

不二子も色気と狡猾だけというわけでなくキレ者なのです。




キャスト
ルパン三世   栗田貫一
銭形警部    納谷悟朗
次元大介    小林清志
石川五右ェ門  井上真樹夫
峰不二子    増山江威子

オーリエンダー 高山みなみ
パニシュ 古谷徹
首狩り将軍 銀河万丈
クライシス 野沢那智
エメラ 横山智佐
スパンキー 千葉繁

渡辺美佐
辻村真人
緒方賢一
西川幾雄
茶風林
大友龍三郎
小形満
くじら
入江崇史
石黒久也
水内清光
浅沼喜久子
濱百合亜
小倉淳

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シリアス色の強いルパン

原作者が監督を務めたこともあってか、ルパン達が渋くキリッとした顔立ちで、内容もコメディー色は弱く、常に張り詰めた緊張感があり、まさにデッドオアアライブのタイトル通りの内容になっておりました。

序盤から狭い場所めがけて戦闘機のミサイルが飛び込んできて、それを生身で避けるといった展開。ルパン達一行はもちろんのこと、ライバルの銭形警部の見事な活躍ぶりもあったりと、それぞれに見せ場を発揮していたのも良かったです。

悪役の将軍との決戦は一度でも避け損ねたら誰もが惨殺されるであろうハラハラ感があり、物凄い強敵感はないですが、普通に獰猛なモンスターと戦っているような感覚。それもラスト辺りのサプライズで納得でしたね。

普段より大人向けという印象でしたが、なおかつアクションが多く、娯楽性の高い内容に仕上がっていました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第6作目にして最後の(2012年現在)劇場版ルパン

モンキー・パンチが監督を務め、原作に近いルパン達のはずが、アニメとなると違和感は否めません(すぐ慣れます)。
特に最初の脱獄シーンでは「なんか、見たようなキャラが出てるな」と思っていたら、
モンキー・パンチ応援団(いがらしゆみこ・石ノ森章太郎・里中満智子・竹宮恵子・ちばてつや・寺沢武一・永井豪・弘兼憲史・北条司・水島新司・矢口高雄)のキャラがいたる所に使われていたそうです。
脱獄シーン以外でも「ルパン」っぽくないキャラが出てきたら要チェックです。
私は半分くらいしかわかりませんでしたが・・・。それにしてもすごいメンバーです。
お宝はズフ国の財宝。当然、罠が仕掛けてあり、罠から逃げるシーンなども見所の一つです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

65.8 40 1996年度アニメランキング40位
劇場版美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋(アニメ映画)

1995年12月23日
★★★★☆ 3.7 (23)
159人が棚に入れました
 水野亜美にスポットを当てた短編アニメ映画。「美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡」と併映された。水野亜美ことセーラーマーキュリーはIQ300の天才少女。亜美が“マーキュリー”というペンネームで模試を受けると、同じく“メルクリウス”という人物が同率一位となる。ライバルを追い越すために、ますます勉強に熱が入る亜美。そんな彼女を心配したうさぎたちは、“メルクリウス”に接近を図るのだが…。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

亜美ちゃんらしい初恋でした

これは1995年に放映されたものです。
わずか16分の内容なので、気楽に見ることができます。
当時のセーラームーンでは、亜美ちゃんの人気は相当なもの。その亜美ちゃんのおちゃめな天然ぶりを見ることができます。

主人公は水野亜美(みずの あみ)、IQ300の中学三年生です。
いつも全国模試でトップをとり続ける彼女は、恋愛が大の苦手。
亜美ちゃんに恋心を抱く男子生徒は、いつも玉砕します。

しかし、その亜美ちゃんに、思わぬ初恋が芽生えます。
その相手はメルクリウス。

メルクリウスという名前はローマ神話に登場する12人の最高神の一人、英語名だとマーキュリーとなります。
はからずも、セーラーマーキュリーの亜美ちゃんと同じ意味を持っていました。

亜美ちゃんは、寝ても覚めてもメルクリウスのことが忘れられません。
そして…

映画の内容は全くシリアスではなく、お笑いの天然ボケのようなものです。
こんな初恋もあるのだなぁ~と、思わずため息が出てしまいました。

同じ中学三年生の恋愛物語「月がきれい」とは決して比較しないでくださいね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

砂粒と嵐 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

亜美ちゃんは真面目で明るい変人

オープニングで小鳥に「おはよう」って語りかけてるシーンがやけに心に残った。少女とはかくあるものだなあ、(かくあるべき、ではなく)という気づきが自分自身にあったから。

ラブレター(好意を向けられること)に対するアレルギー反応を見せる亜美ちゃん、いかにも少女的だ。

初めて強く意識した存在がライバル、というのは面白いな。
何に対してもとても熱くて周りが見えなくなってるとこがかわいい。なにかに熱中している亜美ちゃんはもはや変人でしかないんだけど、周りが自分に引いてても全く気にしない強さがあるとこが良い。
なんの引目もなく、勉強に打ち込めること、真面目さを周囲に揶揄されても気にすることなくむしろ胸を張っていられること、真面目なままで真面目っぷりを思い切り発揮しながら自然に仲間の中に溶け込めること、意外と希望なんじゃないかなぁと思う。

しかしガールズたちがそろいもそろって相手の男子を容姿のことでバカにしとって、ちょっとどうなんだろうな〜と思った、昔はセーフだったんだろうけど

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青はクールか秀才とだれが決めたのか・・

ゴレンジャーの時代からそうなのか?青がウザくても、おバカでもいいじゃないか。

まぁそれは別のお話。本作は青い戦士の王道を進み、アニメ業界で天下を勝ち取った伝説のサブキャラ亜美さんがスピンアウト。
最近は月光に冴えたり、ゲハマニアのママだったり、ゲーム操作教えてくれる女神様だったり。よくお声を聞く。

原作てか漫画版でも良く見かけた蔑むような目、たまにSオーラを放つ亜美ちゃんもちょっといい。現在は30で人妻?萌えるじゃないか。

{netabare}
『模試の二乗プラス予備校の二乗プラスルートストレス分掛ける括弧妨害工作の二乗 括弧閉じるライバルの二乗イコールメルクリウスイコール敵イコール倒す!」
{/netabare}

ただこのアホな口上を書いてみたかっただけだったりする。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

65.7 42 1996年度アニメランキング42位
YAT安心!宇宙旅行(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (55)
429人が棚に入れました
外宇宙に進出した人類は宇宙各地の惑星をリゾート地として開発、だれでも手軽に宇宙旅行ができる時代が訪れていた。 宇宙歴5808年、行方不明の父親を探すために小さな宇宙旅行会社「YAT」のツアーに参加した星渡ゴローは、ツアーの最中に誤って宇宙船を壊してしまう。ゴローは宇宙船の弁済のためにYATの一員としてタダ働きをしながら、父親探しの旅をすることになる。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

非常に良く出来たSFコメディ

90年代のアニメなので、この頃のアニメはコメディ要素がふんだんに盛り込まれているため非常に見やすくなっている。(アニメの主戦場がまだ子供だった)

絵柄は正直90年代の野暮ったさや古臭さはあるものの非常に面白く出来ていると思う。

SFパロディやコメディは、それこそスターウォーズやスタートレックのパロディなど海外でもよくある話だが、そのほとんどが「アダルト向け」であるのに対し、本作は「子供向け」として作っているので、ギャグが微笑ましい程度に抑えられている。

なので気軽に見る程度には面白く、深く考えず少年誌をたしなむ程度なのが嬉しい。

昨今のアニメは暗く小難しく子供向けアニメはほぼ皆無であるが、90年代当時、リストラだ。。援助交際だ。。学級崩壊だ。。という20年間今でも続く社会問題がありつつこの作品のような明るく元気な作品があったのだと思うと、最近のアニメの元気のなさは社会状況と比例しているように思える。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ギバチサナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラそれぞれが生き生きとする、爽快アニメ

90年代後半はNHK黄金期とよく謳われているが、その中の一つが間違いなくこの作品。

宇宙旅行を提供するオンボロ旅行会社のクルー達が、毎回巻き起こすドタバタコメディ。
でも、それだけじゃない。

物語後半に差し掛かるにつれ増えていく布石、そして一気にまくしたてるクライマックス。
このアニメは、幼少時代に憧れるものが沢山詰まっている。
仲間、ライバル、苦難、日常、冒険、もどかしい恋愛。
そして「こんな奴らみたいに、自分も仲間を作りたいなー」と思わずにはいられない。

最終話、オープニング映像では、各キャラクターに合わせて声優陣がアフレコをするという、今までに見た事のない演出。そこにスタッフの愛を感じ、ああ、最後なんだなと寂しくなったのを覚えている。

LDは発売されていたようだが、現状でこのアニメを観るのは動画サイトでも難しい。DVDになってくれる日が来ますようにと願う一番の作品。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

SAKi* さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優さんの豪華さ◎

私は、椎名へきるさんという声優さんをこの作品で初めて知ったのですが、とても聞きやすい声で印象も良かったです。

放送当時は小学生だったのですが、とても面白くて、放送時間になったらテレビにかじりついてたのを覚えてます。

そのほかにも、主人公のゴロー君の声優さんもとても有名な声優さんです。

録画を残している人は少ないかと思いますが、観る機会があったら一度ご覧ください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

65.7 42 1996年度アニメランキング42位
ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?(アニメ映画)

1996年3月2日
★★★★☆ 3.6 (27)
189人が棚に入れました
ドラミが卒業式を間近に控えていたある日、ドラえもんが自分の母校であるロボット学校を訪れる。そのとき、突然、ロボットやコンピュータが暴走を始めた。その騒動に巻き込まれたドラえもんとドラミ。そして、ドラえもんとロボット学校の校長が行方不明となってしまう。ドラミは、ドラえもんが残したひみつ道具・親友テレカを使って、ザ☆ドラえもんズを呼び出した。果たして、ドラミは行方不明となったドラえもんと校長先生を見つけ出すことができるのか? また、ロボットやコンピュータの暴走を止められるのだろうか!?

ootaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

何度も見ました

割とノーマルな話でしたが、あのロボットが主役です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

65.6 44 1996年度アニメランキング44位
スレイヤーズすぺしゃる(OVA)

1996年7月25日
★★★★☆ 3.6 (48)
266人が棚に入れました
魔法においては天才的な能力を持つリナ=インバース。かつて彼女によって滅ぼされた盗賊団のボス、ビスタはキメラと呼ばれる合成魔獣を作れる魔法使いのディオルと組み、リナへの復讐を始める。ディオルは複製人間を使った実験といってリナをワナにかけようとする。しかし、その完成されたキメラをみてリナが怒り出し…。

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

今見ても面白かった

久々に見る機会があったのでレビューします。

スレイヤーズシリーズのOVA作品。全三話。
アニメシリーズとは異なり、他のOVAや劇場版同様、ギャグ偏重の作品です。

久々に見直しましたが、今見ても面白かったです。
シリアスはその後の落ちのための前振りでしか描かれず、ギャグ偏重なのがスレイヤーズのOVAらしかったです。
しかも全体的に言うなればドタバタギャグで構成されていたため、最近のシュールギャグがなかったころの雰囲気をあらためて体感することができました。
初見の人は微妙かも知れないですが、昔見たことがある人は懐かしさに浸れると思います。
それからEDが懐かしさ一杯でした。
懐かしさ抜きにしても、EDはとても良い出来だと思います。

スレイヤーズシリーズはアニメにおける異世界ファンタジー作品の名作だと思いますが、本作は同シリーズ内でも入門的な位置にはないと思います。
先にアニメシリーズや劇場版を視聴することをおススメします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

単純なストーリーで笑える

 なんでこのシリーズはこんなにアニメ作品があるのだろうと思ったら、原作小説の巻数がとてつもなくあるのですね。当然未読なので、今作にガウリイなどが登場していない理由も全く知りません。

 「スレイヤーズ」「スレイヤーズNEXT」「スレイヤーズTRY」しか見ていない身としては、白蛇のナーガの登場も突然でした。しかしこれがめちゃくちゃブッとんでいて、このシリーズらしい笑えるキャラクターでした。

 川村万梨阿さんのハリのある声、最高ですね。リナがどちらかというとツッコミ役に回っているという点もなかなか面白かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

女の高笑いが頭に響く!

スレイヤーズシリーズOVA第1弾。
劇場版と同じ感覚で見る、3つの単発のストーリーで構成された作品です。
ドタバタな展開はあいかわらず。
なんとなく先が読めてしまうような内容でしたが、とにかくインパクトが強すぎるので非常に面白かったです。
最強の軍団?最強の親バカ?最強の兵器?が登場します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

65.4 45 1996年度アニメランキング45位
新きまぐれオレンジ☆ロード capricious orange road そして、あの夏のはじまり(アニメ映画)

1996年11月2日
★★★★☆ 3.6 (23)
115人が棚に入れました
1994年22歳になった恭介は戦場カメラマンとしてボスニアに行っていた。そこで事故に遭ってしまう。同じ時、3年前の19歳の恭介が交通事故に遭ってしまいその衝撃で19歳の恭介の魂が22歳の恭介を時の無い空間へと飛ばしてしまい、19歳の恭介も3年後の世界へタイムワープしてしまう。その3年後の世界で20歳になったひかると再会。まどか、恭介、ひかるの三角関係が再び…。
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

前作「あの日にかえりたい」のその後が気になる方なら・・・どうぞ どうぞ (ダチョウ倶楽部)

原作 - まつもと泉 寺田憲史
脚本 - 寺田憲史

本編 95分

88年に公開された劇場版第1作「あの日にかえりたい」から8年後 96年ロードショー


前作の 劇場版~あの日にかえりたい~の続編です。

あらすじ
1991年、恭介とまどかは大学生となり、二人はそれぞれカメラマン、音楽家への道を歩もうとしていた。
そんなある日、恭介が車に跳ねられたショックで、3年後の世界にタイムスリップしてしまう。
そこでは、一つ年上の20歳のひかると、三つ年上の22歳のまどかと出会い・・・


感想
{netabare}
本作は、前作「あの日にかえりたい」で、ひかると最悪の別れ方をし、気まずくなった3人の関係が和解する内容。
これって・・・
「 あの日にかえりたい 」 に失望したファンの為に、8年後、ようやく作った作品とも考えられますが・・・
それでも、やっぱりシナリオには不満でした。


前作が、あまりにも原作と別人だった 鮎川と恭介でしたが、本作は少し原作に戻した感じでした。

20歳のひかるとの恭介の弱気で物腰低い態度の会話や、
鮎川の「おかえり」の一言に泣き崩れるひかるちゃんのシーンは、原作のままのキャラでした。
(*´ー`)
ただ、大人になった鮎川が、かつて程の魅力が無くなったような気がします。


いくつか嫌なシーンがあったんですが

1)22歳の鮎川が、煙草を吸ってた所
 22歳の恭介が、戦場カメラマンとして現地で行方不明になり、寂しさと不安から煙草にまた手を出すのは、分からなくも無いけど、ちょっとショックでした。
 中学3年で初めて恭介と出会い、「丈夫なあかちゃん産めないぞ」の言葉から 一切止めてたのに。。。残念

2)終盤での、22歳と19歳の二人の恭介との会話。
 22歳の恭介が、  鮎川と・・・「最高」とか、
 「俺ならひかるちゃんとやってた」とか・・・下衆い事 言うなよ!
 19歳の自分に大人ぶるとか、子供過ぎ!
 成長してないな~ ┐(-。ー;)┌


前作を見てしまい、残念に思った自分としては、ひかるちゃんと和解できた分、ちょっとスッキリ。
でも、ひかるちゃん自身はまだ報われていなくて、やっぱり残念でした。(悲劇のヒロインっぽい感じなので) (-ω-) 
個人的には、ひかるちゃんを一途に想ってた勇作と上手くいって欲しかったな・・・
(強気のひかるちゃんがSで、勇作がMでね! ^^)


あと、鮎川と初めて結ばれたシーンは・・・
原作読んでた当時から見たかったような・・・見たくなかったような・・・
複雑な気持ちでした。。。 うーん・・(〃 ̄ω ̄〃


まとめれば、「あの日にかえりたい」を見てしまったのなら、この作品見れて良かったのかな・・・っと。
(。-`ω´-)
{/netabare}


前作の衝撃とガッカリ感に比べれば、キャラが修正されてる分、好感もてますが・・・
原作好きな自分には、やっぱりシナリオに不満ありでした。

個人的には、原作ファンならTVシリーズとOVAだけ見ればいいかな?っと・・・

ひかるちゃんの扱いには、まだまだ不満はありますが
前作「あの日にかえりたい」を見てしまった人には、オススメはしないけど、見てもいいんじゃないかな!的 作品です。
(´ー`*)

主題歌
『DAY DREAM〜そばにいるよ』歌:Agua


PS:恭介の一大事に春日家集合のシーンがありますが、恭介の父が出ていませんでした。
何故か気になり調べたら・・・
父親役の声優 富山敬さんが1995年9月25日 56歳で亡くなっていたんですね。。。
知りませんでした
初代「宇宙戦艦ヤマト」の古代進だったんですよね・・・
残念です。
今更ですが・・・ご冥福をお祈りします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

らすきき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

きまぐれオレンジロード

映画 きまぐれオレンジロード―あの日にかえりたい― の続編映画。

前作は超能力設定皆無の映画でしたが、今作は超能力も出てきたりします。
過去から未来に飛ぶ感じですね。  
前作はひかりが話の主役的な感じでしたが、今作はちゃんと恭介とまどかの話になっています。 まぁこれ結局恭介とまどかが初〇〇〇するまでの話・・ですね笑 ひかるの成長もしっかり描かれていて、ひかりが以前の明るさを取り戻してたのも見ていて嬉しかったです。 まどかとひかりの友情も良かったですし。
作画がアニメ版とも漫画版とも前作の映画版ともかなり異なってるので違和感はありますが、これはこれで自分的には好きな作画でした。
内容的にもけっこう好きです。  が、やはり元となる原作を知ってるからこそ楽しめる映画って感じなので、これ単体では特におすすめできません!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ストン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本編の1年後の話

これは、本編の1年後の話で、
恭介と鮎川が19際で大学生になった時の話です。

簡単にいえば、本編のアフターストーリー。
エロゲで言うと、ファンディスクに入ってるアフターのようなもの。

あらすじは、
19歳の恭介が、交通事故で3年後の世界にタイムスリップして、
22歳の鮎川と21歳のひかると出会い、
元の世界に戻って19歳の鮎川と結ばれる。

という話で、
内容的にはそれほどの盛り上がりもなく、
淡々と話が進み、そして終わる、という感じです。

観た後の感想は、ファンの想像を大きく外れるものではない、
という点では良いのですが、
もう少し話に起伏を付けても良かったのではないかと思われます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

65.3 46 1996年度アニメランキング46位
みどりのマキバオー(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
589人が棚に入れました
主人公であるミドリマキバオーが、北海道勇払郡鵡川町のみどり牧場に生まれるところから始まる。母のミドリコが堀江牧場(通称・ひげ牧場)に売られてしまったため、マキバオーは母親に会うべく、生まれどころのみどり牧場から脱出。森の中で親分肌のねずみ、チュウ兵衛と出会うことによって、さまざまな困難を乗り切り、母親と会う。その後、カスケードらライバルとの競走によって、ミドリマキバオーは成長していくのである。 ちなみにみどりのマキバオーの世界では人間と動物が普通に話し合える世界となっている(ただし物語序盤ではそのような設定はなかった)。

声優・キャラクター
犬山イヌコ、千葉繁、高山みなみ、飯塚昭三、緒方賢一、桜井敏治、石田彰、玄田哲章、有馬端香
ネタバレ

ヒロ(4代目) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ウ・・・ウマなの コレ?

完全にこの作品は競馬ファンでも 好き嫌いがはっきり
分かれる作品だと思います。 この作画(絵) で。

結構 物語は真面目に競馬をやってるんですが
ネタにしか見れない人間も結構いるんで
そこで競馬ファンからも評価が分かれてます。

ただ 内容はしっかり競馬をやっていて結構詳しいなと
思わせるような 部分もチラホラ ありますね。

OP は 走れコウタロー のカバー曲「走れマキバオー」

内容はしっかりしてるんですが 
    自分はネタにしか見えないので
         やっぱり受け付けなかったですね。

なんで サラブレッド ってのはあの形が
素晴らしいわけでこんな丸っこい生き物が
速い訳ないじゃないか。

ただ 今現在競馬関係のアニメって
       これくらいしかないのじゃないかな・・・。
{netabare}
ベアナックル は かなり好きだった。(ギャグ担当で。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ウマナミなのね~

少年ジャンプが黄金期の時代。打ち切りされる漫画でさえ初版の発行部数が10万部と、今では10万部売れる漫画を輩出するのにどれだけ大変なのか。。。

その時代だけあって、この頃の少年ジャンプ1980年代~1990年代前半まではどのジャンルを扱っても新しい漫画なので、まさかの少年誌に「競馬」漫画であるw

今では美少女やイケメンを出さないと売れない時代には絶対に連載候補ですら挙がらないだろう。

しかし、少年でもわかりやすい「スポ根」漫画として描かれていたため、非常に人気も高かったのでアニメ化までしたのである。

エンディングの「ウマナミなのね~」(うる覚え)のキャッチ‐なかんじは今でも口ずさむくらいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

絵の割に本格的

汚い絵とウ○ に耐えれれば、かなりの良作
かなり落ちるんで、それはもう落ちるんで、耐性ないときつい

ニコのこれのGONGのMADはこの作者も絶賛してたけど、
アニメ見る気も漫画読む気もないなら、それだけでも。

漫画はこれの他に・・「ダービージョッキー」を。
というか、競馬漫画どれも選べないな。全部読んでもらいたい
ちょっと検索してみたけど、やっぱり名作多いっぽい。
漫画じゃ競馬はハズレの少ないジャンル

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

65.0 47 1996年度アニメランキング47位
今日から俺は!! 第6巻 逆襲・暴徒たちのララバイ(OVA)

1996年2月1日
★★★★☆ 3.6 (10)
46人が棚に入れました
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による少年漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品。千葉の架空の高校である軟葉高校と、その周辺地域を舞台にした「ツッパリ格闘漫画」でありギャグ漫画。主人公・三橋貴志と、相棒の伊藤真司の2人が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

64.8 48 1996年度アニメランキング48位
ドラゴンボール 最強への道(アニメ映画)

1996年3月2日
★★★★☆ 3.5 (62)
387人が棚に入れました
伝説のドラゴンボールをふたつ集めていたブルマは、じっちゃんの形見としてひとつを持っていた孫悟空と出会い、ふたりで一緒にドラゴンボールを探す旅に出た。ふたりは途中、変身能力のあるウーロンを仲間にし、盗賊ヤムチャとプーアルの攻撃をかわしつつ、花畑で4つ目のドラゴンボールを手に入れる。続いて、レッド総帥率いるレッドリボン軍が探し当てていたドラゴンボールを追って、ホワイト将軍のいるマッスルタワーに急ぐ・・。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「『ドラゴンボール』と『ドラゴンボールZ』の融合」

パオズ山に住む孫悟空は七つそろうと願いごとが叶うという伝説のドラゴンボールを求めて少女ブルマと大冒険に出る。途中、エッチな豚ウーロンを仲間に加え、盗賊ヤムチャとプーアルコンビの襲撃を切り抜け、悪の組織レッドリボン軍の基地である“マッスルタワー”にたどり着く。敵を倒した悟空は人造人間8号を味方につけ旅を続けるが、奇妙な老人亀仙人に筋斗雲と三星球をもらう。しかしレッドリボン軍が襲撃!ブルマを人質にドラゴンボールを奪い去る。“かめはめ波”を会得した悟空は、ブルマたちを救うために筋斗雲で空を駆ける!

1996年3月2日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第17弾。

「『ドラゴンボール』と『ドラゴンボールZ』の融合」。「最新の技術で『ドラゴンボール』をリメイクする」というコンセプトの元、原作コミックスの1巻〜8巻までをベースに再構成した物語を、新規作画によって製作した作品。鳥山明の最新の絵柄と世相の変化を考慮しキャラクターデザインが一新されたほか、CGによる特殊効果もふんだんに盛り込み、原作初期の中国風の世界観を出すためアニメでは表現の難しい墨絵を取り入れた場面もある。宮内幸平亡き後の亀仙人の声は愛川欽也が担当。また、レッドリボン軍の面々もテレビアニメ版とは一部声優が変更されている。

興行収入次第では、劇場用で『ドラゴンボール』シリーズのリメイクとして、この後人造人間8号をレギュラーとして、仲間達との出会いと冒険・闘いを原作とは違う視点で描いていく構想もあったが、現在まで実現していない。原作・アニメ共に後半では見せなかったブルマのお色気シーンが久しぶりに描かれている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

nagi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

さすが

ドラゴンボールほど最強が似合うアニメはないと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

dirtclay さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

なんか

総集編のようなリメイクのような

そんなカンジです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

64.5 49 1996年度アニメランキング49位
BURN-UP W バーンナップ ダブル(OVA)

1996年4月10日
★★★★☆ 3.7 (11)
36人が棚に入れました
1991年に刊行された美少女ポリスアクションOVA『BURN-UP』の世界観を活用して作られた続編的な性格を持つ新シリーズ(全4巻)。 近未来の最先端都市TOKYO CITY。科学の発展に比例し、凶悪犯罪やテロも増加の一途を辿った。これに対し警察は特殊SWATチーム「WARRIOR」を組織。かつてTOKYO CITYを前線で守ったマキをリーダーとするこのチームは利緒、真弥、リリカ、ナンベルの美少女らに加え、唯一の男性ユウジから構成された。そんな彼女たちに新たな任務が下る。国際平和フォーラムが催されているホテルキングダムを謎のテロ組織ファルコン・クロウが襲ったという。各国の要人を人質にする敵が要求してきた内容は……。本作の実制作はAICが担当。キャラクターデザインと作画監督は山下敏成が手がけた。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

WはWARRIORの略かな?

20年近く前の作品にしては作画は安定していて見易い。
女性キャラデザはトランジスタグラマー風?やや誇張が強い
ラインで描かれているが 綺麗系とセクシー系の合間??
所々制作側の嗜好・・拘りを感じる艶かしい描写もある。

SF色が強めの未来設定での犯罪組織などに立ち向かうポリス
アクションもののようですが・・ド派手なアクション描写は
控えめで・・作画と演出で巧く派手に魅せている感じかな。

緩急で言えばシリアスとコメディを巧く織り交ぜた感じ。
勢いとノリは悪く無いと思う。

所々に20年以上前の時事ネタを含むギャグが全く分からない
等の難点もあるけど・・其のネタを探しに行くのも又一興?

そういえば・・「はいてない」ってこんな昔からあるのね。


FILE 1 スキンダイブ
人質を取ってのビルジャック・・
犯人達の要求が中々笑える
一応今後の展開の軸になりそうな伏線も盛り込まれている。

特にメインになるキャストの紹介や掘り下げはないけど
充分キャラが解りやすく先の展開も読みやすく見易い。
掴みとしては充分な個性を発揮する描写があり愉しめる。
コメディタッチで描かれていてソコソコに起伏も有る。


FILE 2 電脳アイドルを捜せ
タイトル通り電脳云々絡み
FILE 1より更にセクシーバトルが増えた感じ?

巨大ロボが出てきたり電脳アイドルが出たりで更にSF要素
も多くなっているけどノリは相変わらずで根明な感じ
新キャラも増えるが・・特に説明はない・・まぁ不要だし。
たぶんこの手のアニメ視る人は女性キャラが増えることに
疑問や不満を持つことはないだろうし?w
んで・・・特にオチらしいオチもなく終わった。


FILE 3 ポリスタウン強襲!! ACT.1
公務員が・・しかも警察署員がブルセラに下着を売りに・・
そして買いに・・という如何にもなお笑いパートから・・

あれ・・タイトルの強襲は何処に・・・いつ始まるのん・・
前半は完全なギャグパートですね^^;

ラスボスのチラ見せ的な描写や伏線になる描写が多くて
何となく退屈に感じ始めた中盤から頃合い良く本編?が
動き出してシリアスな展開に・・成る程・・所謂溜めの
序盤だったのかな。


FILE 4 ポリスタウン強襲!! ACT.2
シリアスモード全開のままやや重苦しく始まるけれど・・
所々に独特のノリを忘れずに盛り込む事は忘れない。

全体としてお色気露出路線にコメディーやギャグでノリ
と勢いで見せつつ最終的には硬派に事件解決するが・・
やや爽快感に欠けるシリアスなままのラストに少し不満。

どうせならスカッと持ち直して欲しかった気も・・
まぁ殉職者が出る内容では無理からぬ事だけれど・・
結構まじめにあっさりと終わってしまった^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

64.4 50 1996年度アニメランキング50位
スレイヤーズRETURN[リターン](アニメ映画)

1996年8月3日
★★★★☆ 3.5 (38)
268人が棚に入れました
とある宿場町、あいも変わらずつまらないことで喧嘩していたリナとナーガの前に、1人の傷ついた少女が現れる。ある日、レッサー・デーモンを連れた男が村にやってきて、村人を脅して無理矢理働かせ始めたのだと言う。ビアズというその村の名前に聞き覚えのあったリナは、一味を追い出して欲しいという少女・サリーナの頼みを聞くことにした。

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気分が落ち込んだときに見るべき作品

スレイヤーズの劇場版。
スレイヤーズの劇場版はどれもテレビシリーズよりもコメディ色が強いが、本作もシリアスはほとんどなくギャグで一貫している。
また、テレビシリーズでは主人公含む女性キャラの恋愛要素も若干描かれているのに対して、この作品やその他の劇場版ではほとんどの作品で相棒がナーガという女性キャラなので、そういった要素が描かれることはあまりない。
そのため、劇場版とアニメでは同じスレイヤーズシリーズでも大きく違うと割り切って楽しんだ方がいいと思う。

本作も感動的なストーリーを楽しむというよりは、ギャグや魔法を使用する見せ場のためにストーリーが一応用意されているといった感じがある。
というよりも、作品全体が真面目で重厚なファンタジー作品に対する皮肉のような気さえしてくるものとなっている。
しかし、それが主人公含む登場人物たちの魅力によって、嫌味になってないのがスレイヤーズシリーズの凄いところだと思う。
いずれにせよ、ストーリーを追うというよりも、あまり深く考えずにキャラ同士のやり取りを見るという楽しみ方が本作には合っているように感じた。

また、主人公のリナは90年代に多かった男に依存しない女性キャラの代表格といえるだろうが、上述のように恋愛要素が全くない分、彼女の清々しいほどの豪快さを存分に楽しむことができる。
基本的に傍若無人な性格は、個人的には絶対に身近には居て欲しくないが、見ている分にはとても清々しい。

ストーリーは本当にくだらないものであるが、なぜか見た後にスッキリした気分になれるいい作品だと思う。
気分が落ち込んだ時などに元気になれる作品を探しているならば、本作を含む劇場版スレイヤーズ作品をお勧めしたい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

さすがスレイヤーズ!

劇場版第2作目。
世界征服を目論む最強?の組織との対決を描いたドタバタストーリー。
その内容はスレイヤーズらしさを十分に発揮した内容で最高に笑えました。
特にオチが面白過ぎる!
やっぱりスレイヤーズはこうでなくちゃ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

RETURN

前作「スレイヤーズ 完全無欠版」と比べると、
コメディ一色って感じだった!

リナとナーガの活躍を楽しんで観るぐらいで、
他のRETURNでの登場キャラは特に尖ったキャラは、
秘密結社ツァインのボスぐらいかな…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
123456789
ページの先頭へ