2018年度に放送されたアニメ映画一覧 95

あにこれの全ユーザーが2018年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の2018年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

65.9 51 2018年度アニメランキング51位
劇場版 フリクリ プログレ(アニメ映画)

2018年9月28日
★★★★☆ 3.6 (54)
250人が棚に入れました
「すっごくさぁ。欲しいものがあるんだよ」 深紅の翼を追って〝女〟は空に消えた――。 時はめぐり、星々を盗み取るほどの力はいま、少女の夢のなかで目覚めようとしている。 「ベスパに乗った女に気をつけろ!」 アイロンの吐き出す煙たちこめる街――ヘッドフォンの少女・ヒドミが轢かれた夜、 クラスメイトの少年・井出の額から巨大ロボットが出現した! 〝特別なことなんてない日常〟が終わりを叫び、ついにあの女が帰ってくる!

声優・キャラクター
林原めぐみ、沢城みゆき、水瀬いのり、福山潤、村中知、中澤まさとも、黒沢ともよ、井上喜久子、大倉孝二、菅生隆之、浦山迅、鈴木れい子

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大豆ラブストーリー

2000年に制作された『フリクリ』の正統派続編。
6人の監督たちが1話ずつを担当し、
自分たちの個性を押し出しながら
1本の映画としてまとめた画期的な作品。
6人それぞれが制作を同時進行させていたこともあるのか、
作画はかなりバラつきがあるが、
(もちろん、ワザとという部分もある)
それがこの作品の面白さでもあった。

猫耳ヘッドフォンを付けて、
外部をほぼシャットアウトする少女。
貧しさのなかに身を置きながら、
スクラップ工場で働く少年。
ふたりの少年少女が出会い、
ふたりの宇宙人が現れることで、物語は大きく動いていく。

アトムスクを追うラハル、それと止めようとするジンユ、
父の帰りを待つ雲雀弄(ひばじり)ヒナエとヒドミ、
ヒドミのことが気になる井出交とふたりの友人、
OVA登場のアマラオの息子マスラオ、その娘アイコなど、
それぞれの登場人物たちが、心に何かを抱えたまま
世界的な危機に翻弄されていく。

キャラの動きや豊かな表情、挑戦的な作風が
とても楽しいのは、OVA版に近いものがある。
特に4話の「ラリルレ」と5話の「フルプラ」の回の
はっちゃけぶりは、これぞフリクリだという
斬新で見ごたえのある映像を楽しませてくれた。
末澤慧監督が担当した5話は作画の表現も
かなり意表を突いたものだ。
漫画の誌面を表現した部分では、
『ホットロード』を意識しているという。
末澤慧監督は次回作があるなら観てみたい。
そして、主人公の林原めぐみ、水瀬いのりを中心とした
声優陣も存分に上手さを見せてくれていた。

ただ、今回の作品は6名のアニメーターたちが監督となって
できることをやったという形になっていたことが原因なのか、
ストーリーの落とし込みや全体のアイデアという部分では、
カタルシスを感じることができなかった。
最終的には4組の男女が織りなす
ラブストーリーになってしまっているというか、
まぁ、そもそもが東京ラブストーリーだと思えば、
それほど違和感もないのかもしれないが…
物語の根幹のようなものがもう少しはっきりしていれば、
OVA版を超えるだけのポテンシャルがあったと思う。

観る者の心に訴えかけてくる表現が
散りばめられている意欲作だとはいえるだろう。
(2018年11月2日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

セカイはテキトーに

アニメーションをやりたいように、
やりたいだけフルスイングする。
クリエイターのおもちゃ箱なのだ。
これがフリクリの本来の良さだろう。
劇場版「オルタナ」は寂しい印象を残しましたが、
こちらは楽しいフリクリの待ちに待った帰還。

その日暮らしの説得力ゼロの少年たちと、
ネコ耳少女ヒドミの日常系ファンタジー。

ポップでキュートなデザインが素晴らしい。
スクラップした毎日を蹴り飛ばす、
the pillowsのオルタナロックも健在です。

物語はあってないようなものだ。
クリエイターが結集した6篇の連作ですが、
そもそも説明など不要かも知れない。

{netabare}10代の無感情な倦怠感、閉塞感、
いやここは「時代」のと呼ぶべきか、
やりたいことなんてない気怠い毎日を、
軽快に吹っ飛ばす、それがフリクリなのでしょう。{/netabare}

考えるよりも先に笑え、考えるよりも先に泣け。

人生が笑った数で決まるのなら、
がむしゃらに笑って日々を過ごせってことだろう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シン・エヴァンゲリオンの前哨戦

2020年公開予定のシン・エヴァンゲリオンの劇場公開館数は500館(スクリーン数)以上と言われ、日本全国の映画館数をほぼ席巻することになる。

これは一つの映画が公開される規模では過去最大らしく、莫大な宣伝費が投入されるようだ。おそらくは「君の名は」越えを狙っているに違いない。

さて、「フリクリ オルタナ」の方は正直駄作だと批評したが、

「フリクリ プログレ」は予算の問題や若干の粗が見えるものの、映像技術面で言ったら、「シン・エヴァンゲリオン」の前哨戦といった出来栄えである。

まず貞本義行さんのキャラクターデザインが本当に素晴らしい。デフォルメとデッサンの両立を可能にした素晴らしいバランスであり、全く古臭さを感じないポップさがある。内容に関しては「オルタナ」とは違い正直過去作のまんま続編という感じだが、主演の林原めぐみを含めた声優陣は間違いなく次に来る「エヴァ」を意識したキャストなので非常に見ていてなによりも「エヴァっぽい」。

制作はプロダクションIGで作られているものの、そもそも旧作の「劇場版エヴァンゲリオン」もIGが絡んでいるので、スタッフが共通しているはずであり、スーパーバイザーの鶴巻和哉さんも含めて旧「フリクリ」っぽさと「エヴァ」っぽさが融合している。監督は実写や「サイコパス」シリーズの本広克行監督だが、あまりにも作品の出来栄えがスタジオ「カラー」というか、「ガイナックス」色が強いので監督というよりプロデューサーという立場に近いかも知れない。

作画は「フリクリ」らしくよく動いて勢いがあるが、前述のとおり粗が目立つところもあるにはあるが、「ダーリンインザフランキス」よりは面白く、「シン・エヴァンゲリオン」に期待できる良作アニメである。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

65.9 51 2018年度アニメランキング51位
ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―(アニメ映画)

2018年8月24日
★★★★☆ 3.5 (28)
91人が棚に入れました
兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく――。

声優・キャラクター
オダギリジョー、尾野真千子、田中泯
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

今ある環境に屈しない3組のちいさな英雄たちのおはなし○o。.。

あらすじはあにこれを参照ください。

上映時期:2018年8月~

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
合計3本の短編劇場作品です( 3本で合わせて54分 )○o。.

1話:カニーニとカニーノ
水中で暮らすカニの爪で漁をする家族の日常風景を描いた作品 
{netabare}
冒頭に小魚を捕まえて笑顔でいたら
後半大きな魚に食べられそうになったり

お父さんが居なくなって兄妹だけで探しに行ったりと
自然の厳しさや食物連鎖を肌で感じそして家族の絆の大切さを実感し
成長していくカニーニとカニーノ 

内容よりもカニの爪を器用に使って漁をする斬新さにビックリ♪
{/netabare}

2話:サムライエッグ
卵の食物アレルギーを持つ子供と家族の物語
{netabare}
コンビニやスーパーで視界に入らないことのない卵製品
その数は世の中に溢れかえっています

症状に悩まされるのは本人だけでなく家族にも負担が掛かります
だからこそ食物アレルギーを克服する! 

彼の戦いは始まったばかりですが 
希望に溢れた感じで終われたのは良かったかな○o。.
{/netabare}

3話:透明人間
透明人間の日常を描いたおはなし
{netabare}
誰にも認知されない寂しさを描いた内容になっていますが
食べても軽いってどうなってるんだろう?うー秘密が知りたい!
{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇主題歌
木村カエラが歌う”ちいさな英雄”
彼女らしいポップな楽曲です。

〇作画
スタジオポノック制作
3話とも監督が違うのですが
全体的に柔らかい作画が印象深かったです

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
視聴前はタイトルだけで
きっと可愛らしい物語なんだろうなぁって勝手に判断してました
ほんとごめんなさい!

現状を変えていこうと前向きに生きる3組のちいさな英雄たち!
その決意に勇気もらいました! 今日とは違う明日が待っている!!
よし! わたしもがんばろ○o。.。

〇最後に
3作品とも監督が違うから
世界観や作画の表現などがそれぞれ違っていて楽しかった♪
共通して水の映像がありますがみんないい味出してて感動しました○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。






 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ちいさな英雄たちによる、3つの物語。

スタジオポノックによる、短編映画。

3つの短いお話で構成されています。

あまり良い評判を聞いていなかったので、
期待せず見たのですが、私にとっては当たりの作品でした。

3つともそれぞれ良さがあって、
好きだったなあ。

1つの話が15分程度で、
全部で50分ほどの作品です。


● ストーリー
全作品監督が異なり、
話の雰囲気も作画も全部違います。


『カニ―二とカニーノ』
監督:米林宏昌

カニーニとカニーノは、サワガニの兄弟。
まだまだ半人前なカニの兄弟と、大好きなお父さん。
荒れた川に流されてしまった父を探すために、兄弟は旅に出る。


カニー二とカニーノの家族は、
みんな擬人化されています。

台詞はほぼなし。

というか、すべてカニ語。笑
明確に聞き取れるのは、お互いが呼ぶ名前だけです。

それでも言葉を越えて、表情や声色で、
言いたいことや感情などは十分に伝わってきます。

言葉がなくてもなんとなく言いたいことがわかるのは、
表現のうまさなんだろうな。

水の中の表現が好きでした。

話は短いけど、
兄弟の勇気と父の愛、家族の愛にしっかり感動しました(´;ω;`)


『サムライエッグ』
監督:百瀬義行

シュンは運動が得意な小学生3年生。重度の卵アレルギー持ち。
幼い頃から卵を食べたり触れたりするとアレルギー反応が出て、
救急車で運ばれたことは一度や二度じゃない。
周りには当たり前のように卵が溢れてて、
油断するといつ卵に触れてしまうかわからない。


卵アレルギーの子と、
その母親の物語。

これはぐっときました。

卵が食べられないこと以外は、
周りの子どもと変わらない子。

だけどただそれだけのことが、
他の人と命に関わって異なることが、
どれだけ生きにくいことなのか。

母としても、
一歩間違えたら子どもが死んでしまうかもしれなくて、
周りがその恐怖や重さを理解をしてくれないこともあって、
孤独で恐ろしい戦いと向き合い続ける。

子ども目線でも母親目線でも、
考えさせられる内容でした。

見てよかった作品です。
そして同級生の女の子が可愛くて大好き^^


『透明人間』
監督:山下明彦

僕は透明人間。
服を着て、仕事をして、確かにそこにいるのに、
みんな僕のことが見えないようだ。
言いたいことはたくさんあるのに、誰も存在に気付いてくれない。


これは…強いな。
作品としての重みが。

誰からも認知されない辛さ。
おもりがなければ簡単に飲み込まれてしまうもろさ。

透明人間はたぶん私たちの本質のようなもの。

他人に認知されない時の辛さ、
心の支えがなくなれば簡単に死に向かってしまうもろさ、
誰かに笑いかけてもらうことの幸せ。



この3作品の並びも完璧だと思いました。

まあ、子どもが見ると
最後の「透明人間」は難しくて消化不良かもしれませんが。笑

3つ合わせて1時間に満たない作品だけど、
ものすごく見ごたえがありました。


● 音楽
【 主題歌「ちいさな英雄」/ 木村カエラ 】

この主題歌、作品の雰囲気と合ってなくないですか?
こんなポップな曲、少なくとも「透明人間」見てから聴く曲じゃないw

私の中では曲の良し悪し以前の問題なんですけど^^;

「あーそぼあそぼ♪」な歌詞で
一気に子ども向け感を増してますが、

そもそも3つとも遊んでいる内容じゃないしw
結構真面目なお話だし。

余韻を台無しにされてしまうので、
聴かなければよかったとさえ思ってしまいました。

★3残しているのは、
劇伴は良かったからです。


● まとめ
短編だからか、
あっという間に見てしまいました。

胸にくる、良い作品でした。

生きるって、みんないろいろある。
何かと戦っている。

ちいさな英雄たちに、
生きていく勇気をもらいました^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ポノック短編劇場

3本の短編を纏めたもので、各々のテイストがかなり違います。
まとめての評価は難しいですが、共通していたのは、どれも道徳的な内容で、映像的な魅力が高いということでした。娯楽的な面白さを求めたいならば、今期はディズニーか、ペンギンハイウェイか、ポケモンを見ていただくのが宜しいかと思います。
マニア向け、教育者向けの内容ではありましたが、チケット代が通常の映画と比べて安く、この価格で、これだけのものが見れるのであれば、劇場に足を運んだ甲斐があったなあと思いました。

1本目 カニーニとカニーノ
沢蟹を擬人化したようなキャラクターが活躍する物語です。
監督は米林宏昌さん。音楽は村松崇継さん。と、マーニー、メアリ路線の映像作品に仕上がっています。
コンセプトデザインに田島光二さんが関わっているというで、かなり期待していましたが、あくまでコンセプトだからか、田島さんの色はそんなに感じられなかったです。
見どころは圧倒的な作画。自然風景をここまで重厚に美しく描けるのか!という驚きがありました。
物語は普通です。セリフがわずかしかないので、翻訳しやすそうです。

2本目 サムライエッグ
道徳アニメにしては面白いという評価。
卵アレルギー持ちの少年が卵と戦うお話です。何故サムライエッグなのかはわかりませんでした。
母と子のリアルな奮闘記という感じで、生生しさがありました。
気を使っていても、誤って口に運んでしまうこともあるとすると、食物アレルギーもちの方は本当に大変ですね。

3本目 透明人間
物語はこの三本の中で一番面白かったです。
透明人間というより、空気人間という感じがしましたが、理由が気になった方は是非見ていただければと思います。
カニーニとカニーノほどじゃ無いにせよ、作画が良かったですし、世界設定がわかりやすかったのも良かったですね。
こぢんまりとした世界という感じが自主制作っぽいと感じましたが、そこがまた味があって良いです。
カラーみたく、アニメーター見本市とかで定期的にやってほしいという希望が湧きました。

そして、4本目? OP・ED・幕間
これが最悪です。無駄に凝っていますが、全て裏目に出ています。
全然空気が読めてなくて、余韻をぶち壊しです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

65.7 53 2018年度アニメランキング53位
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章「煉獄篇」(アニメ映画)

2018年5月25日
★★★★☆ 3.6 (14)
50人が棚に入れました
“大いなる和” と “縁” を巡る人々の物語は新たな局面を迎えようとしていた。
伝説の惑星テレザートへと到達したヤマトを待っていたのは、女神テレサだけではなかった。
古代たちの前に、“縁” ある相手──かつての仇敵デスラーが姿を現す。ヤマトはガミラス旧体制派が集うデスラー艦隊と交戦。
そのさなか、古代たちの元へと駆けつけたキーマンが取った驚くべき行動とは──。
一方、ガトランティスでは新たなサーベラーが目覚め、ついに本格的な地球侵攻作戦が開始される。
あらゆる文明・生命を殲滅せんとするガトランティスと、旗艦アンドロメダを中心とする波動砲艦隊の激突。
巨大な白色彗星の奥に眠る都市帝国の真の姿とは?そしてズォーダーより突きつけられる新たな悪魔の選択……
ラスト五分──涙とともに、あなたは衝撃の結末を目撃する。

http://yamato2202.net

声優・キャラクター
小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、麦人、チョー、千葉繁、森谷里美、細谷佳正、田中理恵、東地宏樹、雨谷和砂、石塚運昇、甲斐田裕子、手塚秀彰、神谷浩史、山寺宏一、内山昂輝、神田沙也加、ささきいさお、高垣彩陽、黒沢ともよ
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大いなる輪は和、円は縁だったの

  初日早朝見てきたです。

 遂にテレサと対面した古代達の前に、最後に出てきたのは、デスラー総統です。公開近く配布される劇場チラシや、劇場CMでまた前作の結末が明らかにされていたです。

 ここから話は、意外な方向に進むのです。

 明かされるデスラー総統の過去と目的。2199も含めて行動の真実も明らかになったのは、驚きです。
 それらの過去を通して、ここに駆け付ける誰かさんとデスラー総統の関係はいかに!です。

 遂にキーマンの正体と、真の目的も明かされるです。キーマンの行動は、ヤマトへの裏切りなのか?または、どうなのか?も面白くなるです。

 テレサの願いを受け取ったヤマト、ガトランティスとの決戦も間近になるです。{netabare}宇宙から宇宙、人から人、その縁の中心にヤマト・・・全体を通して見ているとその意味が分かるような気がするです。

 切り札になるかもしれない、トランジット波動砲とな何か?・・・・・意外な事から、どのように手に入るのか?注目です。{/netabare}
 ガトランティスの目的も改めて、知ることになるのも必見です。

 地球に迫る白色彗星!、迎え打つアンドロメダ艦隊、この一騎打ちが非常にスケールが大きく、興奮したです。{netabare}ついに、白色彗星の内部も見ることができるので、お楽しみです。
 地球で、謎の新キャラも登場するけど、次作に関わるみたいです。

 決戦を前に、ヤマト内部で何が起きているのか?前作で拘束されている桂木透子が、また怪しいです。

 ヤマト遂に決戦直前、白色彗星目の前に、{/netabare}不測の事態発生!どうなるヤマト?!こういうことがあるから、また続きがあるです。

 次回、{netabare}2018年11月2日上映予定の『第六章「回生編」』何が起こるのかなぁ?{/netabare}また見に行くです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

65.5 54 2018年度アニメランキング54位
未来のミライ(アニメ映画)

2018年7月20日
★★★★☆ 3.2 (228)
862人が棚に入れました
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。それは、誰も観たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―

声優・キャラクター
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

樫の木の記憶

細田守監督作品。

甘えん坊の4歳児くんちゃんに妹が出来る。
両親は赤ん坊に付きっきりで育児に追われ、
くんちゃんは家庭に居場所が見つからない。
疎外感を感じた彼は小さな樫が茂る庭へ飛び出す。
{netabare}そこには不思議な世界が待ち受けていた。
くんちゃんの心の冒険が始まる。{/netabare}

家族の絆を描くどこか啓蒙的な作品です。
ここにも戸惑ったレビューが数多くあります。
たしかに娯楽としては、弱いと思います。

家族とはそもそも偶然性で出来ている。
子供は親を選べないと言うが親も子供を選べない。
{netabare}ここで重要なことは、
偶然とも呼んでいい些細なことの重なり、
その繋ぎ合いが家系図を作るということだ。{/netabare}
家族とは、偶然性が生んだ共同体である。

もしもあの時、懸命に走らなければ。
もしもあの時、懸命に働かなければ。

歴史は選択した小さな出来事の集合である。
家庭を持つ方はきっと感じるものが、
あるのではないでしょうか、そう思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

これから子育てをする人が見るべき映画

おそらく、独身で一人っ子の人がこの映画を見ると、全く好感が持てないかもしれません(間違っていたらごめんなさい)

物語は
今まで両親の愛情を独り占めしていた主人公(くんちゃん)が、突然の妹(赤ちゃんのミライちゃん)の出現により、愛情を奪われたと感じ、嫉妬します。
結果として両親に駄々をこねます。妹を嫌いになります。
でも、不思議な出来事が起こって……

幼子がわがままを言い駄々をこねて泣くシーンが随所にあるので、独身の人が見ると不快に思うことが多いと思います。
でも
幼い頃の嫉妬やわがままは、誰もが経験しているはずです。
『自分は昔、こんなわがままを言って両親を困らせていたのか…』と感じていただければ幸いです。
そして、
これから育児をする方は、こんな時にどうすればよいかを考える良い機会です。

子育ては、親にとっても初心者です。
最初から上手くなんて行きません。
誰もがが苦労し、試行錯誤をし、汗まみれになりながら子育てをします。
だから、うまくいかなくとも落ち込まないでください。

最後に、この映画で福山雅治さんが、何気に登場し、カッコいいセリフを言います。
楽しみにしてください(^_^)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

子育てアニメでした・・・

観て来たよ。
えー、このアニメの感想ですが。
ホント「子育てアニメ」なんで独身にはつらい内容かと思います。
細田監督は「サマーウォーズ」からずっと
家族をテーマにしたアニメを制作してきましたが
過去作よりさらに直截的な作品だなと感じました。
ファンタジックなものを期待していると落胆するかもしれません。

親戚が集まって、しばらくしたら子育て話が始まって、
子供が泣くから寝不足だとか
なんやかんや苦労話を聞かされて、
ボクは興味ゼロでも適当に相槌打つしかなくて
でもやっぱり可愛いんだよなと
子供の写真を見せられて
ボクは「あ~可愛いね」と返すしかなくて。
最後は「子供はイイゾ!雀犬お前も結婚したらどうだ!」
みたいな。はぁ。


そういう居心地の悪さを終始味わうことになるかもしれないので
独身の皆さんは覚悟しておいた方が良いかもしれないです。
登場人物とのライフステージの違いは如何せん埋めがたいもの。

ただ家族持ちの方からも「子育ての苦労なんて現実だけで十分です」
といった否定的な感想をちらほら見かけたので
誰のために作ったのかよく分からない作品になってしまったようにも思います。

人物の描写は非常にリアリティー重視で良く出来ていたと思います。
なのでCVに声優を使っていなくても違和感はあまり感じなかったのですが
デフォルメがきいていないぶん
まるでホームビデオを100分見せられているような感覚がありました。

公開後の感想を見聞きした限り、予想以上に否定的な意見が多い。
我が子の成長を見届ける喜びを共有したいという思いに悪意はなくとも
ネットが普及し個人が情報を気軽に発信できる時代になった今、
SNSやBLOG、動画サイトで自らの幸せや充実ぶりをアピールする人が増えており
他人の自己顕示欲というものに皆うんざりしているようにも思います。

国民的アニメを作りうる監督として期待されていた細田さんも
自身の個人的な体験をベースにした作品を作るという
これまでの路線を変更しないと今後は大衆の支持を得られないのかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

64.3 55 2018年度アニメランキング55位
劇場版 Infini-T Force ガッチャマン さらば友よ(アニメ映画)

2018年2月24日
★★★★☆ 3.4 (11)
60人が棚に入れました
戦いの末に自分たちの世界を取り戻し、それぞれが生きるべき場所へと戻ったガッチャマン=健、テッカマン=城二、ポリマー=武士、キャシャーン=鉄也の四人。
しかし彼らはある目的のため、笑と共に再び時空を超えて一つの世界へと降り立った。
そこは平和を脅かす人類の敵「ギャラクター」が猛威を振るい、それに対抗するガッチャマン率いる「科学忍者隊」が戦い続けた世界。
だが、その世界の様子に違和感を覚える彼らの前に、一人の男が姿を現す。それは科学忍者隊の創設者、南部博士。見知ったはずの健に不審な表情を向ける南部は、ヒーローたちに思わぬ言葉を告げる。「どうやら君たちは私の敵らしい」と……。
そして、その様子をビルの上から見つめる一つの影があった。それは健と共にギャラクターと戦い続けた、科学忍者隊のナンバー2。
その名を“コンドルのジョー”。

4大ヒーローの新たなる激闘が、スクリーンで幕を開ける!

声優・キャラクター
関智一、櫻井孝宏、鈴村健一、斉藤壮馬、茅野愛衣、船越英一郎、鈴木一真、遠藤綾
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

誰かさん、まさかの「バードゴー」

  TV放送された『Infini-T Force』の続きのお話らしいです。まだ録画溜まっていて、TV放送を、最初の方しか見てない状態です。
 見てない人にも何となくわかるように、おそらくこのお話のおさらいが最初に出てくるので、TV放送を見てなくても大丈夫みたいです。

 にしても、タツノコで製作された4人のヒーロー+もう一人が、一緒になって戦うお話であることは簡単にわかるです。幼い頃に再放送なのか?で見た、知っているガッチャマンのキャラとが、特に変身前の年齢、外見など違うように見えるです。
 しいて言うと南部博士は、外見はあまり変わってないけど、CGのリアルさでていたです。性格というのか?行動目的が、変な方向に向いていたですかねです。この声優さんの演技は、悪くない以上に良かったと思うです。
 このアニメのCGは、マネキン集団な感じの印象です。

 で、TV放送された『Infini-T Force』のキャラが、いる世界と別の問題のある世界に行って、問題点に近づくと南部博士ら手下が現れ、話し合うけどこじれて戦いになる展開。世界がいくつもあって、何が何だか???です。

{netabare} この世界では、ガッチャマン達は戦死してて、G1号(大鷲の健)が南部に殺されたことになっているです。
 ここに出てくるG2号(コンドルのジョー)は、健と同じ世界から飛ばされたジョーなのです。{/netabare}

 南部もまともなように見えてて、まるで考え方が偏った危ない宗教の教祖みたいです。最初の戦闘から仕切り直し後、もっともらしい演説や自作自演の演出をするところを見てしまうと、そんな感じがするです。{netabare} まさか、南部の「バードゴー」は、見に行ってのお楽しみです。{/netabare}

 健、ジョー、南部の対比が主なテーマになっているようで、正義とは何か?を考えさせているみたいです。南部のしている行動も、南部にしてみるとそうなるようです。

 「これでいいのか?」で締めくくる終わりは、何とも納得いきづらいものがあったです。このアニメのタイトルも、最後の方で明らかになるです。これで解決したといえるのか?、犠牲とは何なのか?私には、訳が分からなかったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

出だしの超展開が好き嫌いの分かれ目

ガッチャマンは名前だけしか知らなかった。

序盤にいきなり、流れ、脈絡を無視した超展開の連続が続く。
自分は面白かったが、普通は唖然もの。

中盤以降から流れがまともになってくる。
だが展開が早いのは相変わらず。

ヒロインが可愛いのもポイント高い。
全てCGだが、予算、大丈夫?と心配になるような良い出来。

総じて面白かった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

63.9 56 2018年度アニメランキング56位
劇場版 フリクリ オルタナ(アニメ映画)

2018年9月7日
★★★★☆ 3.4 (59)
230人が棚に入れました
モヤついている高校生・河本カナ。嵐のごとく登場するハル子。その時カナの額にお花が生えた! 煙を吐きがら街をぶっ潰すアイロン。毎日が、毎日毎日続いていくと思っていた・・・。力を手に入れたカナはアイロンをぶっ飛ばせるのか!?

声優・キャラクター
新谷真弓、美山加恋、吉田有里、飯田里穂、田村睦心、小西克幸、永塚拓馬、鈴木崚汰、伊藤美紀、真坂真帆、森功至、松谷彼哉、青山穣
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

17歳の叫び

アニメーション製作Production I.G×NUT×REVOROOT
監督:上村泰、副監督:鈴木清崇、脚本:岩井秀人
キャラクター原案:貞本義行、キャラクターデザイン:高橋裕一

何がフリクリなのか分からない。
2000年製作のOVAフリクリの監督である
鶴巻和哉から発せられた言葉だ。
それだけフリクリという作品には、
多様性があるということだろう。
音楽、作画、パロディ、ロボット、SF、青春などなど、
渾然一体となってさまざまな要素が盛り込まれていることが、
ひとつの特徴といえるかもしれない。

舞台は何の変哲もない田舎町。
ごく普通の女子高生、河本カナ(カナブン)は辺田友美(ペッツ)、
矢島聖(ヒジリー)、本山満(モッさん)という
3人の友達といつも一緒。
秘密基地「ハム館」を拠点に、楽しい学生生活を送っていた。
しかし、彼女たちの前にハルハラ ハル子が現れて、
日常は大きく変化していく。

街にできた大型ショッピングセンター、
カナブンのバイト先の蕎麦屋で
男がいつも同じ月見そばを注文することも
ひとつの象徴だろう。日本初の女性総理大臣は
国民に何かを隠して計画を進めている。
激動の予感を漂わせながら、カナブンの日常は過ぎていく。

女子高生たちは日々の暮らしを満喫している。
ヒジリーは大人ぶって年上の恋人と付き合っている。
モッさんは進路を決めて自分の力で夢に向かって邁進している。
カナブンはある男子が気になり始める。
ペッツは高村薫の『照柿』を読みながら、
幼馴染のカナブンを特別な存在として意識し、秘密を抱えている。

日本での公開はこちらが先だったが、
『フリクリ プログレ』の製作が決まったあとに
オルタナの製作が開始されたため、
プログレの内容とは、違う形でのやり方が求められていたという。
つまり、プログレのほうが正当派の続編であって、
こちらは、あくまで番外編。本編とは少し外れた内容になっている。

そして、違いをどこで出すかということで、
女子高生の日常を描いた青春ストーリーに
ハル子が絡んでくるという展開になっている。

正直なことを言うと、この話であったなら
『フリクリ』である必要性はほとんどない。
女子高生の青春ストーリーが中心にあって、
ハル子や世界観が重なってくる。
そのため、ハル子のポリシーというか哲学が
ずれているように感じてしまう。
監督がこの作品で重視したのは、
「女子高生のリアル」だとインタビューで語っている。

監督の上村泰はガイナックス時代に『トップをねらえ2!』の
設定制作補助を務めたところからキャリアをスタートさせ、
その後もいわば鶴巻和哉の下で仕事を覚えた人物。
鶴巻和哉のやり方をつぶさに見てきたため、
フリクリの監督としてはうってつけの人物だったのだ。
そして、脚本は舞台作家で演出家でもある岩井秀人を起用。
これは鶴巻和哉が昔のインタビューで語っていたことだが、
フリクリを考案していたときには、色々な舞台を頻繁に見に行っていて、
演出は舞台の手法にかなり影響されたそうだ。
アイロン型の工場やギターを武器のように
使用するというような小道具の使い方は確かに舞台っぽい。
そういう面も踏まえた抜擢だったことが想像できる。
上村泰監督はフリクリのファンだと語っており、
その結果、完成したのが、この『フリクリ オルタナ』なのだ。

ここで、冒頭の鶴巻和哉のコメントが浮かぶのだが、
どれだけ近くにいても何が正しいのかは、分からないのだろう。
特に、このフリクリという作品には、
当時の時代性やガイナックスの社風が色濃く反映されている。
そういう意味では、このフリクリも「アリ」なのだとは思った。

物語の核をなすのは、主人公カナブンとペッツの話となる。
彼女たちの関係性が、この世界の命運を決定づけるキーとなっていく。
{netabare} 女子高生の叫びが世界に関係していくというのは面白いが、 {/netabare}
この作品は良くも悪くもOVA版『フリクリ』を意識しすぎているのが
マイナス方面に働いてしまっている。
それと、この2人を話の中心にするなら、
もう少しそれぞれの想いを前面に出したほうが良かったと思う。
ほかの2人のエピソードを削ってでも、
こっちに持ってくるべきだったのではないかと感じてしまった。

個人的なフリクリという作品に対するイメージは、
「バットを振り切る」ことが重要で、
色々なことに縛られていない自由度が最大の魅力だと思っている。
しかし、この作品では女子高生のドラマを
丁寧に描いていくこと以外では、
ほぼ前作の方向性をなぞっただけという印象は拭えない。
プログレの方向性があったにせよ、
もう少し前作に縛られない部分もあったほうが良かった。

また、この監督は音楽に対して、
あまりにも無頓着すぎるのではないだろうか。
ピロウズの曲が流れているところで、
キャラクターが歌い出すシーンがあるのだ。
どうしてこういうことをやって良しとしたのかは理解できなかった。
理由はあるのだろうが、これは百パーセントあり得ない演出だろう。

それぞれのドラマはよく作りこんでいて、
完成度が高いだけに色々と惜しい作品だったと思う。
ピロウズの曲自体は相変わらず聴かせてくれる。
(2019年10月20日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

銀兎の夢 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

フリクリではない

ハル子が全然関係ないアニメに出てる・・・そんな感じ。
これがフリクリ?実験的なアプローチも尖がった演出も超絶作画も何も無い・・・フリクリを好きな人ほどガッカリする駄作。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「オルタナ」は失敗作。次に「プログレ」に期待します。

アメリカではケーブルテレビ局で放送することが既に決まっており、実は全12話で放送し終わっているらしいですが、日本では劇場二部作で作ったみたいです。「オルタナ」の方ははっきり言ってそんなに面白くありません。昔のフリクリの方がまだキャラクターに個性を感じますが、今回はそういった個性はほとんど感じないどころか、キャラクターがいかにもガイナックステンションなのでついていける人がどれだけいるのか疑問です。

海外ではその奇抜さ故にカルトムービー化して、恐らくは海外資本で作られたのでしょうが、欧米でも設定等が受けるのか疑問が残ります。

うーん「プログレ」に期待。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

63.8 57 2018年度アニメランキング57位
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章「回生篇」(アニメ映画)

2018年11月2日
★★★★☆ 3.5 (14)
41人が棚に入れました
ヤマトは沈んだ。波動砲艦隊も壊滅的な打撃を受け、強大なガトランティスを前にもはや為す術をなくしたかに見えた地球。だがそれは、これから始まる未曽有の戦いの序曲に過ぎなかった。ヤマトの意志を受け継ぐ新たな艦、ヤマト級〈銀河〉の出撃。その脇を、かつて地球と戦ったガミラスの大艦隊が固める。数で圧倒するガトランティスに対して、地球・ガミラス連合軍は、時間断層工場をフル稼働させて大増産態勢を敷き、徹底抗戦の構えを示そうとしていた。それは、力と力がぶつかりあうだけの終わりなき消耗戦。AIが立案した非情な作戦を実行するために、死に場所を求めて加藤のブラックバードが飛ぶ――。〈銀河〉の本当の任務、人類生存の為の[G計画]とは? 帰るべきガミラスを追われたデスラーの去就は? そしてヤマトは本当に沈んでしまったのか――?古代と雪を待ち構える壮絶な運命に、刮目せよ!

声優・キャラクター
小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、麦人、細谷佳正、田中理恵、東地宏樹、雨谷和砂、石塚運昇、甲斐田裕子、高垣彩陽、手塚秀彰、神谷浩史
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

もたもやヤマト、どうなる?

  前回あと一歩のところ、妨害工作によりトランジット波動砲が打てず、白色彗星の重力圏に引き込まれたヤマトから、続くのです。

{netabare} そのさなか記憶を失ってしまう美雪、この先どうなってんのかなぁ?です。これは、次作の伏線ですか?です。ガトランティスの影もない白色彗星内の星に引き込まれたヤマト。探索する中でこの星が何なのか?ズォーダァー大帝やガトランティスの過去、真の目的を知ることになるのです。これは、必要な要素であるにしろ、この星においての情報提供、{/netabare}出来すぎた展開だったです。
 一方で、地球側での新型戦艦を含めた訳ありな、人間模様もあったりしたです。

 核心に迫りすぎたヤマトに再びピンチ到来!。ヤマト救出なるか?になるまで、どこか人間味帯びた決断が見所かもしれないです。その先、ドラマのような展開も。

{netabare}  再び決戦に備えてガトランティスを倒す手がかりから、作戦が建てられるわけです。{/netabare}卑劣な敵にもなお、敵と分かり合うことを考える古代が、らしさを見せてくれたです。

 終わりに差し掛かるところで、誰かさんまたもや登場{netabare}、抗戦となるです。

2019年3月上映予定 「第七章 新生篇」{/netabare}どうなるのかなぁ?です。

 今回はこれとなく、登場人物達の心情が、さらに強く描かれたヤマトだったと思ったです。そこら辺がそれとなく長く感じられたです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「愛」が薄い

作中でズオーダー大帝がずっと「愛が必要だ」とか「愛などいらぬ」ってセリフを嫌になるくらい吐き捨てますが、お前はサウザー様かっ!!ってツッコミを入れたくなりました。

もうそろそろ終盤ですが、イマイチ悪役に華がなく終わってゆきそうな気がします。

作画は時たま劇画調になるのが昨今珍しいかな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

62.2 58 2018年度アニメランキング58位
Midnight Crazy Trail(アニメ映画)

2018年3月10日
★★★★☆ 3.2 (10)
41人が棚に入れました
真夜中の“ゴミ捨て屋” 稼業に励むシャウト&クランチのコンビ。そんなある日、魔女として立派な花嫁になるために、人間界で1年間修業すべくロンドンの街に降り立った16 歳の少女マキナがふたりを探しあて、“魔法の書”を捨てさせようと懇願。実は彼女、魔女をやめて普通の女の子になりたがっているのだが、そのためには魔法の媒介となる魔法の書が邪魔なのだ。しかし実際のところ、この本、簡単に捨てられるシロモノではなく……。

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スラップスティック・アニメ

初公開は「あにめたまご2018」となりましょうか、
https://animetamago.jp/2018/index.php

あにめたまご2018 公式PV
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=kOfmMkxStz0


2018年8.9月頃より幾つかの配信サイトにて配信されてます。

美術的にはちょっとだけ「プリンセス・プリンシパル」を彷彿する、かもしれない(^-^;)
キャラはまた違うポップな感じなのでキャラ絵が気に入ればお勧め。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

ヘーゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

上坂すみれファンなら。

声優演技が引き立つ作風で、声優ファンなら楽しめます。主演は上坂すみれさんです。

大人向けなのか子供向けなのか中途半端なストーリー。CG作画だけど低レベル。

調べると2018年のアニメ制作若手育成の一貫とのことで、完成度には納得。
今後、海外展開したいとありましたが、このレベルでは不安です。

全12話作成予定との記事も拝見。2020年で続編の話題が無いということはあきらめたのでしょうか。

今回、ユーネクストで視聴。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

58.7 59 2018年度アニメランキング59位
アラーニェの虫籠(アニメ映画)

2018年8月18日
★★★☆☆ 3.0 (23)
103人が棚に入れました
郊外の工場跡地に建つ巨大集合住宅。最近では、女子高生の変死体が発見され、不可解な心霊現象が目撃されるなど、いわくつきの噂が絶えない場所だった。ここに引っ越してきた18歳の女子大生りんは、ふとしたきっかけで怪異に見舞われる。死の呪いの恐怖におびえる彼女は、やがてこの建物の謎を探る民俗学者の時世や、呪術師の斉恩らとの出会いを通して、自らも怪異の正体に迫っていく。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

面白いが普通のサイコホラーかな?エンタメが不足かな。

 アマプラでリファイン版というのを見ました。内容の違いがあるかわかりません。本作も旧版も73分で時間は一緒でした。

 まずこの作品は「好きな子がめがねをわすれた」と関係ないのでしょうか?ヒロインもCGの雰囲気もそっくりです。が、本作は坂本サク氏という方が1人の人間が作ったとあります。関係があるのかないのか。

 先にちょっと気を付けて欲しいのはせっかくいい雰囲気で始まったのに花澤香菜さんの名前が黒地に白く大きくクレジットされます。ここでせっかくの没入感が現実に引き戻されてしまいます。

 細かい点ですが、洗面所でガラスのコップで薬を飲むのって米映画の影響ですよね?薬のビンも日本では見かけないタイプですし。このホラー的演出は陳腐かな、と思います。

 冒頭でこの2発が来たのでちょっと首をかしげたくなりますが、最後まで見て面白くなくはないです。ただ頭では面白いんですけど、若干映像や演出がありきたりで刺激が足りず飽きる場面はありました。

 で、本作ですがちょっとネタバレを含む感想です。というのは解釈しないと作品の中身の感想が言えないからです。ただ、その解釈を楽しむ作品なので見る気がある人はお気を付けください。

 ネタバレ考察 1回目視聴時

{netabare} この作品の大きな構造を解釈すると黒髪のJKの方のナスハが、同じマンションのリンちゃんを事件で殺してしまった。その結果2重人格になったということでしょうか。もしくはリンのイメージの格好をしているだけかもしれません。少なくとも虫が肌の上や皮下を這う妄想は統合失調症なのでしょう。

 というのは、ナスハじゃないと分からないはずの母親とのフラッシュバックがあるからです。首の傷も伏線なんでしょう。新築のマンションに越してきたナスハの母子が母が何かのきっかけでナスハを虐待するようになった。それでリンがうらやましくなったということでしょう。

 首が傾くは、自分の首の怪我の関係でどうしても傾けてしまうのか。心理的なものか。蛾というのは成長したい生まれ変わりたいという象徴の気もします。

 で、蛾と病気ですが、歴史上の記事・記録、民俗学者、マンションに本当に起きた事件なのかという点においてあいまいです。ただ、マンションの荒廃した様子からいって何かがあったのだとは思います。リンあるいは母が死んだ等の事故物件としてなのかどうかもわかりません。

 最後のシーンで生命反応的なものが全部ゼロになっています。これがナスハの心が死んでリンとして人格が統合されたという意味なのか、本当に死んでしまったのかが読み取れませんが、飾ってある花から言って実際に死んだのではないかと思います。

 ではなぜ死んだかというと、民族学者的な男が実は連続殺人犯で殺されたととるのがいいのでしょうか?ナスハが昔の事件の記事に触発されて殺人犯を犯していた。で、車にはねられただとちょっと読み過ぎかなという気もします。素直にとれば母親に刺されたということかもしれません。 {/netabare}

 という感じで短いシーンや細かな表現でヒントがあるのでは?と思わなくはないのですが、エンタメとしての面白みが若干足りないのでもう1回見て考察するのをどうしようかな、という気がします。
 昔の実験の表現が無ければもっとわかりやすかったんでしょうけど、1人の人が全部作ったということで多分その辺は計算しているんだとは思います。

 評価は映像は結構良かったです。声優さんはさすがの花澤香菜さんですが聞きなれた声なのでこういう映画に向いているかどうかはあります。音楽はまあ普通。ストーリーは考察は面白いですが、謎は普通のサイコホラー…に今のところ見えます。エンタメ度は不足です。なのでうーん、キャラ含めて3点…まあ3.5点でもいいかな、という感じでした。


 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

KANO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

怖いもの観たさで

本作ですが、怖いもの観たさで鑑賞。
ホラーとしての雰囲気、作画は良かったと思います、花澤香菜さんの演技は恐怖心を煽るもので流石ですが、ホラーとはいえ肝心のストーリー構成などが、掴みにくく、好みの方もいらっしゃるでしょうが、一般受けしない様な感があります。私自身は印象に残らない作品でした
花澤香菜さんのファンは演技内容的には必見かと。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

Fanatic さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作・脚本・作画・音楽……監督が一人で手がけた劇場アニメ

アラーニエとは、女性と蜘蛛が混合した怪物のことで、アラクネの語源です。

何の予備知識もなく、タイトルが気になってなんとなく観始めたたら、クレジットでいきなり花澤香菜さんの文字が。
説明不要かとは思いますが、PSYCHO-PASSの常守朱や、ニセコイの小野寺小咲など、数多くの作品に出演していらっしゃる人気声優さんです。

タイトルから単なるB級ホラーかと思っていたのに、そんな一流どころを使うほどの大作だったの?とびっくりしましたが……。
内容は、B級ホラーでした。

後から調べて分かったことですが、この作品、監督の坂本サクさんが監督・原作・脚本・アニメーション・音楽を一人で手掛けられた劇場アニメだそうです。
劇場アニメにも関わらず、画面全体から滲み出ていたチープさはそのせいだったのか……と納得でしたが、一人でこれだけのアニメって作れるものなのかと、逆にびっくりもしました。

作画は3Dキャラと実写を組み合わせたような感じで、アニメ映画というよりは3Dホラーゲームのような印象を受けました。
キャラの表情が乏しいとか、手ブレ演出がくどいとか……前述した通り滲み出るチープ感は隠し切れませんが、お一人で制作されたことを思えば、逆に恐ろしいクオリティの高さです。

内容は、主人公のりんが不気味なマンションで怪異に襲われるお話。
舞台装置や全体の色調、雰囲気は、なんとなく「サイレントヒル」を思い起こさせます。

ストーリーは、正直、ほとんど分かりませんでした。
途中、斉恩(呪術師)のセリフの中に、設定的なものを端的に説明していた箇所がありましたので、そのまま書き起こしてみます。

「心霊蟲のいなくなった肉体が魄(はく)、
死ねない体となった肉体が死を求めて人を狩る。
最初は人の死の予兆が見えるようになる。
やがて首が傾き始め、体中の心霊蟲を追い出し、
意思を持たない死魄兵となる。
死魄兵は人工的に生み出された人形だ。
どこかに元凶となる人間がいる」

……だ、そうです。
って、それだけじゃ何のことやら分からないと思いますが、まあ、そんな感じの話です(笑)

中盤以降は、リアルとノンリアルの狭間で、暗示的・抽象的なカットを繋ぎ合わせたようなシーンが続きます。
難解な構成なので、一度観ただけでは正確な解に辿り着けそうにはありません。

説明臭くなる表現は意識的に削ぎ落とされているようですし、監督も「解釈は自由」と仰ってるので、観客それぞれが好き勝手に想像しながら観ることを前提に作られているのでしょう。

花澤さんの演技は良かったですが、ホラーとしての怖さは、まあまあかな?
物語として「おすすめ」とは言えませんが、一人でどこまで作れるのか……という興味だけでも、一見の価あるかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

57.2 60 2018年度アニメランキング60位
デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」(アニメ映画)

2018年5月5日
★★★☆☆ 2.9 (16)
111人が棚に入れました
人気アニメ「デジモンアドベンチャー」の15周年記念作品として製作され、2015年から展開されてきた「デジモンアドベンチャー tri.」全6章の最終章。暴走したメイクーモンが変異した「ラグエルモン」と、八神ヒカリのパートナーデジモンであるテイルモンが暗黒進化した「オファニモン フォール ダウンモード」が合体した「オルディネモン」によって、世界の崩壊が始まった。その危機に立ち向かう選ばれし子どもたちとパートナーのデジモンたちは、力を合わせることを決意するが……。

声優・キャラクター
花江夏樹、三森すずこ、細谷佳正、田村睦心、吉田仁美、池田純矢、榎木淳弥、M・A・O、荒川美穂、坂本千夏、重松花鳥、山口眞弓、櫻井孝宏、山田きのこ、竹内順子、松本美和、徳光由禾、森下由樹子

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ(アニメ映画)

2018年10月5日
★★★★☆ 3.3 (8)
50人が棚に入れました
「モンスト」の愛称で知られる人気ゲームアプリ「モンスターストライク」を、完全オリジナルストーリーで映画化した3DCG長編アニメ。ある日、正体不明の化け物たちに襲われたカナタは、青い髪をした謎の少女ソラに命を救われ、ソラから「世界を救えるのはあなたしかいない」と助けを求められる。それをきっかけにカナタは、闇の力で世界を意のままに操ろうとするセンジュから世界を守るため、ソラやバンパイアの兄弟トウヤとユウナ、モンスターの龍馬、神威、半蔵らとともに、戦いに身を投じていく。主人公カナタ役を人気俳優の窪田正孝が声優初挑戦で演じ、ソラ役を人気女優の広瀬アリスが担当。細谷佳正、悠木碧、山寺宏一ら人気実力派声優たちが脇を固める。アニメーション制作は、ゲーム「モンスト」を手がけるXLAGと、CGアニメーション制作スタジオのオレンジ。

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
PEACE MAKER 鐵 友命(ユウメイ)(アニメ映画)

2018年11月17日
★★★★☆ 3.9 (9)
45人が棚に入れました
慶応四年――幕府軍と薩摩軍の争い“鳥羽伏見の戦い"が始まった。土方は前線で指揮を執り、山崎は隊医として負傷者の救護にあたる。しかし圧倒的に不利な銃撃戦、淀城の薩摩への寝返りと、苦戦する新撰組は次第に追い詰められていく。 一方で、思いを寄せる少女・沙夜を身請けするため奔走していた鉄之助は、隊を離れたまま幕府軍大敗の知らせを聞く。自分は何のために新撰組に入ったのか――屯所へ来て間もない頃、山崎と交わした会話を思い出した鉄之助は、もう一度刀を手に、隊へと戻る決意をするが……抗うことの出来ない運命の戦いが幕を開ける。

声優・キャラクター
梶裕貴、小林由美子、中田譲治、斎賀みつき、櫻井孝宏、うえだゆうじ、山口勝平、乃村健次、松山鷹志、岩崎征実、土師孝也、高橋美佳子、立花慎之介、永島由子

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
生きのびるために(アニメ映画)

2018年6月1日
★★★★★ 4.1 (9)
39人が棚に入れました
原題:The Breadwinner(ブレッドウィナー)「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」「ブレンダンとケルズの秘密」で知られるアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーン。同スタジオの長編最新作「The Breadwinner」が、「生きのびるために」の邦題で6月1日よりNetflixにて配信される。 2017年9月8日にトロント国際映画祭で初上映。2017年11月17日にアメリカで劇場公開。

lll1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

必見。

 知名度が低い映画だと思うので、まずこの映画の説明から入ります。

 アイルランドの"カートゥーン・サルーン"という製作会社のアニメ映画になります。 アルランド、カナダ、ルクセンブルグ共同製作。

 デボラ・エリスの「生きのびるために(The The Breadwinner)」を原作としています。原作は日本語訳もされております。

 第90回アカデミー賞では、長編アニメ映画賞にノミネートされています。その他アニー賞であったり、多くの賞をノミネート・受賞しており、批評家・一般から共に評価の高い映画です。

 日本では、劇場公開はされずNETFLIXにて独占配信という形になりました。今後、劇場公開される可能性は低いと思います。
「タンジェリン」という映画はNETFLIXで日本に上陸し、その1年後ぐらいかな?に劇場公開されるという極めて珍しい例でしたが。

 "カトゥーン・サルーン"は「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」や「ブレンダンとケルズの秘密」等で有名なアニメ製作会社です。この2つは日本でも劇場公開されています。

 タリバン政権のアフガニスタンのカブールに住む少女を描いた映画です。


 まず、最初に思ったのが自分が以下に不勉強で無学であるかを痛感しました。
 もっと、アフガニスタンや紛争事情を知っていれば、この映画に対する感想は変わると思う。現在もニュースで良く耳にする"タリバン政権"等々。勉強すべきだなと思った。今度、図書館に行ってみようか。

 紛争、宗教、歴史、タリバン政権について知っている状態でもいいし、知らない状態でも良いと思う。この作品から学べることはたくさんある。少しでも学ぶべきだと思った。



 今年観た、新作のアニメ映画は「犬ヶ島」がめちゃくちゃ良かったけど、今作はそれを越えたかも知れない。

 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ブレッドウィナーと同じ

https://www.anikore.jp/anime/12615/
「生きのびるために」はネットフリックスで使用されているタイトルだそうで、劇場版、DVD表記はブレッドウィナーになっています。

内容はたぶん同じです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
薄墨桜 -GARO-(アニメ映画)

2018年10月6日
★★★★☆ 4.0 (5)
38人が棚に入れました
貴方に出会わなければ・・・

 平安の世、栄華を誇る美しき都「京」。守りし者たち、雷吼、星明、金時は人知れず火羅と呼ばれる異形のものから人々を守る使命を遂行していた。
或る日、彼らの前に現れる美しい女・明羅。そして闇の中で暗躍する時丸。
美しい桜が千年の時を経て咲き乱れる時、哀しくも儚い復讐劇が幕を開ける。

声優・キャラクター
中山麻聖、朴璐美、矢島晶子、堀内賢雄、浪川大輔、野村勝人、鵜殿麻由、中田譲治、田中敦子、関智一、東啓介

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
映画プリキュアスーパースターズ!(アニメ映画)

2018年3月17日
★★★★☆ 3.8 (4)
33人が棚に入れました
人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版通算24作目で、2018年2月放送開始の「HUGっと!プリキュア」を中心に、前作「キラキラ☆プリキュアアラモード」、前々作「魔法つかいプリキュア!」の3世代のプリキュアが集結する。空から降ってきた不思議な赤ちゃん、はぐたんを守るためにプリキュア・キュアエールに変身する中学2年生の野乃はな。ある日、突然現れた怪物ウソバーッカが世界中を嘘だらけにするため大暴れし、仲間のさあやとほまれがさらわれてしまう。「プリキュアアラモード」と「魔法つかいプリキュア!」の世界も狙われていることを知り、戦いに身を投じていくはなだったが、その中で幼い頃に不思議な男の子クローバーとの果たせなかった約束があったことを思い出す。

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、多田このみ、野田順子、美山加恋、福原遥、村中知、藤田咲、森なな子、水瀬いのり、かないみか、高橋李依、堀江由衣、早見沙織、齋藤彩夏、北村一輝、小野賢章

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

歴史修正、ダメ!ゼッタイ

なんかこの作品のためにハナの過去を急に作り出して、露骨に泣かせるためなゲストとの思い出なるものを中心にするのはねぇ…。あと、敵がショボイ。変身シーンを最後にとっておくのは子供向けとしては微妙。


そして、オールスターを手描きでやってると必ずついてくる問題で、みんなが揃ってる一番上がりそうなシーンが作画が大変過ぎて微妙になりがち。だから見事なCGで処理したオールスターズメモリーズは凄い。本作は3世代だからそこまで弊害ないが。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット(アニメ映画)

2018年2月10日
★★★★☆ 3.6 (5)
31人が棚に入れました
バグと呼ばれる昆虫型の巨大エイリアンと人類が戦闘を繰り広げている未来世界。今回は、地球の植民惑星となった火星が舞台となる。シリーズの顔と言うべき対バグ戦争の英雄ジョニー・リコは、この星で新兵の指導に当たっていたが、彼が受け持った部隊、通称“はぐれ小隊”はそろいもそろって落ちこぼれ。そんな中、バグの大群が火星に出現するという緊急事態が発生する。野心家の地球連邦軍総司令官スナップスは火星ごと爆破するという非情な計画を推し進めていた。火星を守るため、そして自身の誇りを保ち続けるため、リコとはぐれ小隊は命を懸けた戦いに挑む!

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「宇宙の戦士」のファン向けですね。面白いですがお勧めはしません。

 本作をレビューされている方がいたので、なるほど、これもアニメだったなあと思い便乗で。

 映像はなるほど1作目のスターシップトゥルーパーズですね。映画版より宇宙の映像がちょっとシャープさがたりませんが、遜色無いできですね。そして、降下艇はエイリアン2張りの出来でした。
 全体的に予算の関係か解像度と作り込みが不足気味ですが、ほぼ映画クオリティに近いでしょう。

 ジュラシックパーク以来、ハリウッドの特撮って本当の理想は「完全に架空の映像」=なんでも発想次第で自由に画面が作れる=アニメですからね。つまり時代が進んでハリウッド映画がアニメ化すると同時に、アニメが映画化して区別の基準が人間がいるかいないかだけになってきましたね。この脚本で映画でもいいわけですからね。
 本作を見ると少なくともSFにおいては、実写と3Dアニメを区別して語る必要はないなあ、という認識を持ちました。


 本作の立ち位置は続編です。しかも、前の話を見ていないと分からない類の完全な続きでした。オリジナルのスターシップトゥルーパーズは邦題「宇宙の戦士」ロバートAハインライン原作の小説をもとにしたSF映画です。

 作中でてくるパワードスーツは機動戦士ガンダムの原型になったと言われている、超有名作品です。パワードスーツはもともと小さいガンダムみたいな造形だったですが、本作では少し宇宙服的になっていましたね。ハヤカワ文庫の原作には図解が載っていました。1979年の神矢みのる氏の読み切りマンガ「ラストチェイス」の方がパワードスーツの造形には近いでしょう。後継としてはアニメ「METAL SKIN PANIC MADOX-01」でしょう。OVAですけど。

 なぜか映画版のスターシップトゥルーパーズではパワードスーツを着ていないのがものすごいストレスでした。

 
 本作の背景です。もともと宇宙の戦士って、軍人の哲学というか、右翼傾向の政治思想のある話だったと思います。ですので、原作では恩師の哲学の先生との関係が重要だったり、戦う意義のようなものが主張されていました。そもそも機動歩兵部隊は男ばっかりでしたね。

 さて、本作の内容そのものはこの宇宙の戦士、あるいは映画版スターシップトゥルーパーズを知らないとなんのこっちゃ、ですね。まあ、ストーリー展開は面白くなくはないけど、2度と見ないだろうなあ、というレベルです。考察する気にはなれません。一種のファン向けの後継作でしょう。

 私は原作も1作目も好きなので、あの青い光を見るだけでときめきます。楽しみました。ですが、作品に想い入れが無い人にはお勧めできません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

返事は、「トゥルーパーズ!」

  バグというエイリアンだか巨大な昆虫生物??に、占領された火星を奪還しようとしているトゥルーパーズという部隊、特にリコを中心に話が進むお話??だったです。
{netabare} シュミレーションでバグと戦う訓練してたり、実際に戦っているのか?区別がつきづらくなったです。{/netabare}リコに不運なことが起きて、火星に取り残されてしまってどうする、どうなるのか?が大きなポイントのようです。

{netabare} その局面で、質の劣るようなカッコ悪いアイアンマンのパワードスーツを着ていて気を失ったリコ。タンクトップの美女?みたいな女性が現れたのは、ある意味うけたです。リコに火星でリコがするべきことを話した後、色声で「お願~い、私のためにやってぇ~」だったか?はふざけているのか?気を誘っているのか?分からなかったです。いつの間にか、いなくなっているし・・・・です。

 別場面で、超能力者みたいなおっさんや、戦艦を指揮するおばさん、自分の野望のため悪事を企んでいるお姉さんが、リコの行動に絡んでいるようだったです。
 最後は緊迫した場面があったり、お姉さんの野望を阻止しただけで、バグとの戦いに終わりがないようだったです。{/netabare}

 最初から最後まで、リコは姿を変えた毛利小五郎にしか見えず、毛利のおっちゃんがいろいろ一人で、頑張っているようにしか見えなかったです。

 印象に残った言葉は、{netabare}「俺の部下に火星人はいない。いるのは命令に従う兵士だけだ!」だったか???とか、部下に命令をした時の部下の返事が「トゥルーパーズ!」だったです。
 リコの部下の眼鏡くんが戦闘中に動画を撮ってたり、部下に無残なことが起きても「バグに愛されやがって」とふざけたことを言ってたりしてて、{/netabare}現実と仮想現実の区別がつかないように見えたです。
 
 CGがマネキン人形にしてもリアルで、実写の人間だかわからなくなるような感じしたです。バグの大軍が、リコ一人やトゥルーパーズを襲おうとしている場面、見事で実際に身の上に起きたらぞっとするほど、良くできていたと思うです。
 行き当たりばったり展開で、結局リコが巻き込まれたアニメだったのか?悪い奴の人気を低下させる目的だったのか?終わりのない戦いを描いているのか?良く分からなかったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

困惑

クソ映画として名高い実写版デビルマンには及ばないけれど、この作品もなかなかの素養を持っていると思いました。
CGのクオリティが高いのが余計に物語の品性を欠いているように見えます。

面白いか、面白くないかは良く分かりませんが、知性を感じない話だったなと思いました。

あの世界でのバグは殺すか殺されるかの害虫でしかないとわかりますが、
それにしても主役側全員が喜々としてモンスター駆除を話している様子は引きます。

セリフが安直すぎるのがいけません。
落ちこぼれの火星人トゥルーパーズはともかく隊長が「皆殺しだ!」を連発していると、違和感があります。

原作はSF界隈でとても有名なロバート・A・ハインラインの小説なんですよね?
どの程度拾われているのか知りませんが、この映画から原作を読みたいとは全く思えませんでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
押絵ト旅スル男(アニメ映画)

2018年7月20日
★★★★★ 4.1 (3)
30人が棚に入れました
 「私が探していた人はね、この中にいたんだよ」
 明治と昭和、夜と昼、狂気と正気、レンズの彼岸と此岸とに別れゆくゆく兄と弟・・・。
 夕闇の奥山に浮かんで消える、極彩色の幻景奇譚。

 江戸川乱歩の原作をベースに、浅草を舞台にした幻想的な短編アニメーション。

 美術館の学芸員が主催する「トリメガ研究所」が開催した「めがねと旅する美術展」内で上映された。
 青森県立美術館  :2018年 7月20日~2018年 9月 2日
 島根県立石見美術館:2018年 9月15日~2018年11月12日
 静岡県立美術館  :2018年11月23日~2019年 1月21日

監督:塚原重義
キャラクターデザイン:やぼみ
音楽:アカツキチョータ
出演:梶裕貴、細谷佳正、坂本頼光 他

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
ワンピース エピソードオブ空島 ONE PIECE THE MOVIE(アニメ映画)

2018年8月25日
★★★★★ 4.4 (2)
30人が棚に入れました
今回のルフィと麦わらの一味の冒険の舞台は、空に浮かぶ伝説の島“空島”。禁断の土地に隠された黄金伝説を巡る大冒険が幕を開ける! 海賊・モンブラン・クリケット、空の騎士を名乗る傭兵・ガン・フォールら魅力的なキャラクターも続々登場。決死の航海の末に“空島”にたどり着いたルフィたち一行の前に、スカイピアの神・エネルが姿を現し・・・かつてない強敵と黄金を巡る戦いの行方はどうなるのか!?

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
劇場版プリパラ&キラッとプリ☆チャン きらきらメモリアルライブ(アニメ映画)

2018年5月5日
★★★★★ 4.1 (3)
29人が棚に入れました
「プリティーリズム」「プリパラ」から、2018年4月放送スタートの「キラッとプリ☆チャン」まで、人気アイドルアニメ「プリティーシリーズ」のライブ映像を満載した劇場版。「キラッとプリ☆チャン」の桃山みらい、萌黄えも、「プリパラ」の真中らぁら、「アイドルタイムプリパラ」の夢川ゆい、「プリティーリズム」の春音あいら、上葉みあ、彩瀬なるなど歴代のキャラクターが登場する。みらい、もえ、りんかの3人は、誰でも自由にチャンネルを開設し、自分流のパフォーマンスを発信できる動画サイト「プリ☆チャン」をいつものように見ていた。しかし、突然システムエラーが発生。異次元にワープしてしった3人は、アイドルたちが集う「プリパラ」の世界にやってくる。

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
TIME DRIVER 僕らが描いた未来(アニメ映画)

2018年3月10日
★★★★☆ 3.7 (8)
28人が棚に入れました
大手おもちゃメーカー営業部に所属しながらも、なかなか自分の夢を追いかけきれないままに、へこみ気味な日々を送り続ける松原勇斗27歳。幼なじみの恋人アイにも愛想をつかされがちな、そんなある日、かつて彼が子どもの頃に思い描いていた、夢の力をエネルギーに動くロボット“タイムドライバー”が突然目の前に現れ、無理やりコックピットに乗せられてしまう。しかもそこには、何と12歳のころの自分=ちび勇斗がいた⁉
ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラブロマンス要素が心地良いSFファンタジー

初公開は「あにめたまご2018」となりましょうか、
https://animetamago.jp/2018/index.php

あにめたまご2018 公式PV
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=kOfmMkxStz0


本編は2018年8.9月頃より幾つかの配信サイトにて配信されてます。

些細ですがEDに挿入されるイラスト・スケッチがお気に入り、

{netabare}ED後の「バックトゥザフューチャー」なんかの雰囲気醸す{/netabare}ラストも良い(*´ω`)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

haiga さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメーターの玉子達の作品なんですね

23分の1話完結の話です。とっても素直なロボットアニメでした。このスタッフ達から将来、素晴らしいアニメ作品が生まれるかもしれませんね♪

簡単に説明するとほとんど話してしまいそうなので割愛(^_^;)

過去の2人の旅が回想シーンで流れるのですが、ちょっと観てみたかったかも。主人公とヒロインが可愛くてもう少し長く観たかったです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
劇場版 ひらがな男子 〜序〜(アニメ映画)

2018年5月11日
★★★★☆ 3.7 (5)
28人が棚に入れました
世の中から文字という文字が消え果てた時代の日本。人々は文字を使えない不自由な生活を送っていた。そんな中、立ち上がったひらがなの「あ」(cv.梶裕貴)は相棒のうり坊あんこ(cv.天野七瑠)と共に、仲間たちを探し求める旅にでる。最初に訪れた町でたまたま入った占いの館で偶然出会ったのが「う」(cv. 市川太一)だった。「う」によるとひらがな男子には必ず印となる文字のあざがあるという。そして思わぬところに自らのあざを見つける「あ」…。その後二人はあちこちの村や町を巡り歩き、紆余曲折ありながら他のひらがなたちと出会いを重ね、仲間を増やしていく。が、そんな一行の前に立ちはだかる黒い影が…。

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
FUNAN フナン(アニメ映画)

2018年11月2日
★★★★★ 4.1 (5)
28人が棚に入れました
 1975年のカンボジア。クメール・ルージュ革命が進行の最中、母親になったチョウは、体制によって奪われた4歳の息子を家族と共に探す。それは、彼女が生き残るための戦いでもあった。

 アヌシー国際アニメーション映画祭2018の長編部門において、グランプリといえるクリスタル賞を受賞。

 2017年 ベルギー・カンボジア・フランス・ルクセンブルク合作
 監督:デニス・ドゥ

「第5回新千歳空港国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門にて日本初公開。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コナンでなくてフナンだよ

 カンボジアを1975年ごろ、革命を謳い制圧した武装集団クメール・ルージュ、オンカーに虐げられた民間人のある家族を視点で描かれる、お話だったデス。
 言葉は、英語でなかったです。あとでパンフ見たら、フランスの作品でフランス語のようです。カンボジアなのになぁ?です。あと、人物以上に自然の背景が、良かったと思ったです。

 平和な街の生活は一転して、武装集団による村への強制移動を刊行することから始まったです。その中にいたある家族の行動が、リアルなようにあらわされていたです。
 人の移動に巻き込まれ、子供、祖母と離れ離れになってしまった夫婦。やることなすことなんでも正当化する武装集団の横暴に耐え、希望を捨てず生き抜くさまが、今の時代にないものを感じたです。

 この話の首謀者ポル・ポトは、私が学校に行っていた数十年前、報道で聞いたことがあったです。PKOという活動の時期で、カンボジアにいった日本人のボランティア、派遣された警官が、これの残党ポル・ポト派による犠牲になった記憶があったです。この話自体は、さらに数年前の始まりの話のようです。

 これは社会科の教材として、義務教育に使える内容だと思ったです。幼い子供から大人まで強制的に働かされ、わずかな食糧しか与えられず、無報酬としかいえない奴隷そのものな生活を虐げられた光景を見たです。まるで、北斗の拳のにでてくる野党のすることみたいだったです。

 そんな過酷な状況で、苦しみ疲れ果てたふつうの人たち、異常な状況の中での複雑な人とのつながりを見たです。家族が、再びいっしょに居られえることを信じて、来る日来る日も気をうかがい耐え、{netabare}終盤にやっと家族は巡り合えることになるです。{/netabare}しかし、最後私にとって、納得のいく終わり方でなかったことが、残念でならなかったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

“家族愛”や“女性の解放”を謳った感動作かと思いきやスリリングな一大群像劇でした!2020年最恐映画です!!

カンボジア系フランス人のドゥニ・ドー監督の長篇デビュー作
2018年にフランス、ベルギー、ルクセンブルグ、カンボジアの共同製作で87分
監督の母の体験談を元にした1970年代のカンボジアが舞台です


1975年4月のカンボジア首都プノンペン
ポル・ポトが率いるクメール・ルージュと呼ばれる政治勢力が親米派だった当時の政権を打倒、首都を制圧した
悲惨な内戦に終止符が付いたと国民が安堵したのも束の間、ポル・ポトとクメール・ルージュは原始共産主義を唱えて、格差の根絶を理由に都市の市民を追放していく
家や財産を剥奪し、資本主義社会から持ち込まれた異物である自動車やテレビやラジオといった近代文化を破壊した
クンとチョウの若夫婦、そしてその息子ソヴァンと親族達もまた、プノンペンから強制退去させられた都市市民の一家だった
彼等は何日も歩かされる難民生活を余儀なくされ、やがて息子ソヴァンとソヴァンの祖母は一家からはぐれてしまう
最愛の息子を探す為、危険も省みず必死のチョウとクン
しかしオンカーと呼ばれるクメール・ルージュの自治組織は、ソヴァンを探そうとするチョウらの自由を許さなかった
さらにオンカーによって原始共産主義に基づいた農村での強制労働を強いられる事となるチョウら
過酷な労働の果てに命を落とす者、脱走を図る者も表れ、疲労と飢えと息子の行方の手掛かりを掴めない苛立ちが、やがてチョウを追い詰めていく…


まずキャッチコピーや予告からは“家族愛”とか息子を守る為に奮闘するチョウの逞しさ、“女性の解放”といった印象を受けます
ですがそれはほんの一部にしか過ぎず、実際はポル・ポト政権下でのカンボジアの様々な人間模様を描いた壮大な群像劇であると鑑賞後すぐに気付きます


そもそもクメール・ルージュの時代では理不尽な理由で粛清と称した大量虐殺、加えて病死や餓死等で170~200万人が犠牲になったと言われています
その一方でこの当時を生き抜いた人々もまだまだ存命
クメール・ルージュは後に内部分裂で崩壊こそしたものの、当時の傷跡を引き摺っている方も根強くいるようです


ですのでこの映画ではチョウらの様な、クメール・ルージュ時代の犠牲者を主軸にしつつも、クメール・ルージュに取り繕って保身を図る者、チョウらを哀れむ者、生きる為に家族すら捨てようとする者など、幾人もの登場人物の想いが入り乱れ、単純に右か左かでは割り切れない内容になっているのです


そしてとにかく今作、スリラー映画として1級品でメチャクチャ怖いです;


派手にドンパチが繰り広げられるシークエンスや、直接的に人が惨殺されるカットはほぼ無いのにも関わらず、それらを暗示させる構成が上手く、“人間の怖さ”を見事に表現しています
映倫区分でG(全年齢視聴可)を獲得しつつも本当に最後の最後まで気が抜けない緊張感が続きます


2020年に観たアニメ映画ではダントツの1番で怖い
スリラー映画を観たい方には強くオススメします


それと所作の芝居作画が丁寧で美しいです
登場人物は全員クメール人(カンボジアの9割がクメール人)なのですが、圧倒的物量なのに個々の描き分けも絶妙
人々の交錯する思惑にもすんなり感情移入出来ました
『Angel Beats!』の美術監督でお馴染み、東地和生さんも絶賛のカンボジアの自然風景描写と、デジタル作画で描かれる人物達が上手く調和した画面作りもきめ細か
作画目当てで観に行ったわけではなかったので驚かされました


最後になりましたがタイトルの『フナン』とはクメール人文明の始まりと言われる古代国家、扶南の事だそうです
クメール・ルージュによって文明が崩壊寸前まで追い込まれた時代の物語に、始まりを意味する言葉を付けたのは後の時代の復興や再生を祝福する監督からのメッセージだと思います

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
グリンチ(アニメ映画)

2018年12月14日
★★★★☆ 3.8 (8)
25人が棚に入れました
 この子の名前はグリンチ。友達も家族もいないからいつもひとりぼっち。グリンチは、ずっとさびしい毎日をすごしていた。
 オトナになったグリンチは、他人の幸せがだいきらい。村はずれの洞窟で誰とも会わずに暮らしハートの大きさは普通の人よりずっとずっと小さくなった。
 そんなグリンチが、なかでも一番きらいなもの。それは・・・村中が幸せな気分に包まれるクリスマス!!しかも今年のクリスマスはとっても豪華になるらしい・・・
 もう我慢できないグリンチは、あるとんでもない作戦を思いつく。そうだ。村からクリスマスを・・・盗んじゃえ!!
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

フーの村の素敵なクリスマス +++

 吹替版、字幕版、見たです。クリスマスまでに見ると良いかもしれないです。

 ひねくれ自己中、クリスマス嫌いのグリンチが、フーの村の人達を困らせようと行動をしたです。けれど、心に変化が起き自分が、何を求めていたのかに気づいた展開だったです。

 雪景色、村の風景、展開なかなかだったです。自分的には、字幕版の方が、言葉はわかんなかったけど、良い感じに思えたです。音楽、歌がやはり違うです。吹替版とで、グリンチ周辺の文字の違いにも、注目です。

 性格の悪い平和なものが嫌い、ひねくれグリンチな展開に見えたです。愛犬マックスに対する態度、出会ったトナカイ、本人は覚えてないようだったけど再び出会ったシンディー・ルーと話したとき、絶望するはずだった村人の行動を見たときのグリンチは、根っからの悪人にはとても見えなかったです。

 働いているわけでもないのに、大量の食糧を買うことができ、いろいろな発明品を作ったり、衣装を作りいろいろな作業具を持つグリンチは不思議だったです。
 ソリのように盗みを繰り返していたのでしょうか?です。

 いろいろな発明品は、非常に面白かったし、魅力的だったです。人間でないのは明らかだけど、何の生き物なのでしょうか?です。

 トナカイのフレッドや特に愛犬マックスとの友情を描いた場面は、良かったです。

 グリンチが、クリスマスを盗むということはどういうことなのか?です。それをした時グリンチは、幸せになったのか?、そこが最大の注目点だったです。
 グリンチがシンディー・ルーや村人のやさしさに触れた時、自分の求めていることに気付いたシーン、行動が良かったです。
{netabare} そんなグリンチを受け入れ、向かい入れたシンディー・ルーたちの大団円は、HAPPY ENDだったです。{/netabare}これでいいのだです。
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!(アニメ映画)

2018年10月19日
★★★★☆ 3.9 (7)
25人が棚に入れました
 365日ホテルで働きっぱなしのドラキュラ。それを見かねた娘のメイヴィスは、家族旅行を提案する。行先はモンスター御用達の豪華客船クルーズ!
 はじめは乗り気でなかったドラキュラだが、ミステリアスな船長エリカに出会い、恋におちてしまう!
 彼女に不信をいだくメイヴィスは父を止めようとするのだが・・・


声優・キャラクター
山寺宏一、川島海荷、藤森慎吾、我修院達也、チョー、三ツ矢雄二、若本規夫、大谷育江、磯辺万沙子、雨蘭咲木子、観月ありさ、渡辺早織

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ドラキュラ一家の休日

2020.5.9 視聴完了。

家族旅行でモンスター専用クルーズ船に乗り込むが
船長のエリカに一目惚れしたドラキュラ伯爵の話。

ドタバタのコメディとアクションシーンが見どころかな。
外国のアニメの悪役って露骨に悪い顔するね。
わかりやすいからいいけど。
あとメイヴィスの子がめちゃ旦那似なのが笑えた。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

計測不能 61 2018年度アニメランキング61位
宇宙の法 黎明編(アニメ映画)

2018年10月12日
★★★★☆ 3.7 (3)
20人が棚に入れました
 大学生のレイ、アンナ、タイラ、ハル、エイスケの5人は、それぞれの夢を追いかけながら学生生活を送っていた。
 しかし彼らには宇宙からの侵略者であるレプタリアンたちと戦うもう一つの顔があった。
 ある時、邪悪な宇宙人ダハールの罠に落ち、消息を絶ったタイラを探し出すため、レイは3億3千万年前の地球へとタイムジャンプする。
 その時代、新たな文明の創造を計画していた地球神アルファは、ゼータ星の女帝ザムザが率いるレプタリアンを地球に招き入れていた。
 そこに現れたダハールの狙いとは何か。レイとタイラの運命は!?
 そして”地球神の文明計画”とは・・・
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

宇宙の法を説くとは何なのか?これは序章なのか?

  ついに初めて、某団体作成のアニメ映画見てきたです。上映日前、いろいろな劇場で、ビラが置かれて、近くの駅のバス停にも宣伝されていたです。気になるけど、・・・・だったです。見ないでわからないよりは、と思い行くことになったです。平日昼間ということもあり、アニメファンとも思えない年配方々が、見に来てたです。某団体、支持者???の方々だろうか?なぁです。

 以前見ようか?迷った「UFO学園の秘密」後の話のようです。冒頭の「HAPPY SCIENCE」ある意味斬新だったかもでしたです。ディズニーとか、いろいろなロゴは見てきたけど、私には今まで見たことのないものだったです。 いきなり、主人公な登場人物が彼女??に起こされて、他3人も現れいつもの日常みたいな大学生活から始まったです。
 このキャラ達が何者なのかは、前作を見ないとわからないようです。

{netabare} トラブル発生、どっかの外国でレプタリアンと呼ばれる怪人だか宇宙人たちに、家畜や家の家族が襲われていてたです。学校行っていた幼いころに学校で、友達か誰かに見せてもらったUFO本で見たキャトルミューティレーションを思い起こさせる、UFOによる牛や人の拉致は今見ることになるとは思わなかったです。
 で、現場に一瞬で駆け付けた主人公たちがXMENもどきの能力で戦うです。なぜ、戦えるのか?前作を知らないとわからないようです。{/netabare}
 主人公レイと仲間一人(タイラ)が、急に喧嘩してタイラが単独行動をとると、悪い宇宙人(ダハール)の罠にはまり操られてしまうです。

 その友達を救うために、何故か?ダハールが向かった、地球の起源とされる3億3千年前の地球に行くことになるです。ダハールの目的は、〇〇計画阻止のためらしいですけど・・・。
{netabare} そんな前なのに、宇宙人が移住していたり、生きてる人間の皮膚が真っ赤だったり青だったりするのは????だったです。
 「ブラックパンサー」や「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」にでてきたワカンダみたいな都市があったり、ピラミッドや変わった建物が浮いているのには驚くです。{/netabare}

 ザムザというレプタリアンと会い友情??だんだん深まったり、エロスだとか、アルファ、ガイヤとは何者なのか?見に行ってのお楽しみです。
{netabare} 地球神という神様が出てきたり、強いものが弱いものを支配する考えはどうなのか?地球とは何なのか?吸収し学ぶことは何なのか?愛とは何なのか?{/netabare}使命とは何なのか?を描いていたようです。

 レイがタイラを助けられなければ話にならないけど、どうなるのかは見に行ってのお楽しみで、どう思うのかは人それぞれかも???しれませんです。

 私には、よくありがちなどこか単純な結末にも見えたし、振興を解くとでも呼ぶのか?言葉が見つからないけど、何と言ったらいいのかなぁ?だったです。
 音楽もいろいろなジャンルみたいな歌だったりロック???、オーケストラ??だったけど、バランスというのか何だろうまとまりが、わからなかったです。ん・・・・・・・です。私が今まで見たことのない、アニメだったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
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