2020年度に放送されたおすすめアニメ一覧 375

あにこれの全ユーザーが2020年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番の2020年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

71.1 100 2020年度アニメランキング100位
劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X(アニメ映画)

2019年12月27日
★★★★☆ 3.9 (13)
46人が棚に入れました
地球を奪うため、新たな敵・ナハネ、オハネフそして謎の巨大怪物体が宇宙から現れた!そのすべては、超進化研究所が密かに開発を進めていた「シンカリオン ALFA-X」が鍵を握っている…!?平穏な日々を過ごしていたハヤトら<チームシンカリオン>の戦いが再び幕を開ける――!!突然の敵の攻撃により父・ホクトが行方不明になってしまい、不安を隠せないハヤト。そこに現れたのは、なんと時空を超えてやってきた“9歳のホクト"だった! 光の粒子に包まれてタイムスリップしてきた<少年ホクト>は、地球を守るため、そして元の世界に戻るため、最新技術を結集し完成した「シンカリオン ALFA-X」の運転士になることを決心する。二人の想いとともに、北海道支部・山形支部・大宮支部・名古屋支部・京都支部・門司支部から集結した<チームシンカリオン>は宇宙最強の敵に立ち向かう!チームシンカリオンは日本の平和と安全を守ることができるのか!ハヤトは父・ホクトと再会することができるのか!?

声優・キャラクター
佐倉綾音、沼倉愛美、村川梨衣、真堂圭、竹達彩奈、杉田智和、雨宮天、うえだゆうじ、山寺宏一、釘宮理恵、伊藤健太郎、吉田鋼太郎
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青函トンネルを抜けたら……そこは時空を越えた夢のコラボワールドでした♪

ロボットに変形合体可能な同名「プラレール」シリーズのTVアニメ化作品(全話視聴済)の劇場版。


【物語 3.5点】
TVシリーズの“黒い粒子”に加え、本作では時空をも越える“白い粒子”の設定が追加。
新幹線を通じて全国津々浦々を結ぶ横への展開に、時代を前後する縦の展開も重なり、
シリーズ拡大の可能性(何でTVアニメ打ち切ったんだよ!との無念?)を見せる。

ただ、内容は概ね“全車集結!”のキャッチコピーを有言実行するためのロボットお祭り映画。
時空超越設定も例えば{netabare}『ゴジラ』、『エヴァ』{/netabare}等とのコラボレーションに費やされる。
新幹線ロボや巨大怪物体(ゲスト含む)が
スクリーンでプロレスしているだけで幸せになれる方ならば満喫できる。


【作画 3.5点】
作画レベルは安定時のTVアニメ版クラス。
既出の「シンカリオン」各機の変形合体カットもTVアニメ版準拠。
劇場版クオリティという観点から見れば標準的な作画。

改めて評価ポイントとして挙げたいのは新規の変形合体カットについて。
本シリーズのメカニックデザイン担当・服部 恵大氏は、
素材となる新幹線の各パーツをPC上で分解し組み立て「シンカリオン」を構築。

素材の個性も残しつつ、格好いいロボットとして成立させる。
しかも後に新作「プラレール」としてリアルで商品化するので誤魔化しが効かない。
という相当難度の高い3Dパズルをこなして来ているわけですが、
本作の「E5はやぶさmkⅡ」と新登場の「ALFA-X(アルファエックス)」との“リンク合体”等は、
完全に後付けの無茶振り設定であり、そこを無事合体させる手腕は職人芸の域。
ここもやはりロボットアニメファン必見。


【声優 4.0点】
少年主人公役もすっかり板についた佐倉 綾音さんを始め、
少年“運転士”役キャスト陣らが盤石の演技。
主人公ハヤトのゲスト相棒役を務めた釘宮 理恵さんの少年ボイスも良好で、
“大きなお友達”のショタ需要も充足。

敵役として招かれた伊藤 健太郎さん&吉田 鋼太郎さんの俳優陣も、
これまでのアニメ映画出演の経験も生かしてか違和感なし。

本シリーズには隠れた課題として、
初音ミク並びにボーカロイドは声優に取って代わり得るか?という問いもありましたが、
結論するとボーカロイドやAI等が声優を脅かすのはもう少し先の話になりそう。
但し“運転士”ミクも“本職”では意地を見せてくれるので、ボカロファンは要注目。


【音楽 4.5点】
TVアニメ版から継続使用された明快な劇伴がロボットバトルに寄与。
BOYS AND MENのED主題歌「ガッタンゴットンGO!」は
TVアニメ版OP主題歌「進化理論」を“延伸”した風味の無難な佳作。

特筆すべきは、コラボ関連ソングの充実。
例えば{netabare}『エヴァ』の「残酷な天使のテーゼ」、『ゴジラ』の「ゴジラのテーマ」{/netabare}といった、
コラボ作品のアイコンとなる楽曲まで引っ張って来た。
総力戦に拍車をかけた営業の頑張り?を好評。


【キャラ 4.0点】
相変わらず新幹線の先頭車両を“ご尊顔”と敬称する鉄オタ主人公ハヤトら、
「好き!」を振り切った、濃い趣味の小学生“運転士”等、個性的なキャラは健在。
ゲストでも魅せつつ、従来キャラもほぼ総出演させ見せ場を作る、
総力戦をお子様でも完走可能な尺で実現した、お祭り主催者の手腕を評価。



【感想】
俺の好きな“四文字熟語”は「変形合体」だ!という
私のようなロボットアニメファンには堪らない映画でした♪

てか、どんだけ「グランクロス」連発すんねんwいいぞ!もっとヤレ!
といった感じで盛り上がりました♪


私が一つセンスを感じたのは、北海道・函館という舞台設定について。

儚く消える北国の雪と、時空を越える力をも秘めているけど不安定な“白い粒子”が、
シンクロして何とも言えない風情を醸し出しています。

状況に応じて、新幹線で最適な場所さらには時代にアクセスする。
新幹線ロボットアニメのフットワークの軽さを再認識した劇場版でした♪


また個人的にはコラボを通じて私が長らく逃げ回ってきた
{netabare}『新劇場版ヱヴァンゲリヲン』{/netabare}鑑賞の決意も後押ししてくれた。
実に有意義な劇場鑑賞でした♪


付記:名古屋のご当地男性アイドル・BOYS AND MENのみなさん。
本作ED主題歌でのオリコンウィークリーランキング1位獲得おめでとうございます♪

2020年代最初のオリコン1位だった件は是非とも後世に語り継ぎたい史実です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

白い粒子による現在と未来につなげる、過去との出会い

 2019年、令和元年、最後に見たアニメは、「劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X」だぁ!です。

 始まりから始まる某アニメの宣伝を兼ねた出だし、とある工事現場の出来事が、この物語を導くのです。

 ハヤトくん親子でいく北海道旅行どうなっていくのか?です。即、北海道と言ったら再び出てくるあのキャラの登場もしかり、巨大怪物体ならぬ、超有名生物の出現は、ある意味アニメを越していたです。

 一方、とある宇宙でうごめく新たな敵の陰謀、彼らヴァルハランの正体は如何にです。

 ハヤトくん親子の前に現れた白い粒子。生物としか言えない巨大怪物体が、立ちはだかること原因で、思わぬ事態へとです。

 ブラックシンカリオン・オーガとの激戦から、秘密裏に開発されたALFA-Xとは、一体です。一番最初の現場から出てきたとされる車両の因果関係は?です。

 気を失ったときに引き込まれた、TVでも出てきたあの世界観は、ゲスト世界としか言えなかったです。
 気がついたハヤトくんが見た子供は、話し方がハルカちゃんにそっくり、誰だろうはわかることになるです。お父さん行方不明、どこに行ったの?です。

 物語の根底に関わることになるその少年は、危険にさらされながらも、ハヤトくんと奇跡を起こすのです。

 チームシンカリオンの出動、和解したエージェント達との協力が、新たな敵から勝利を摑むのです。
 斬新な変形、夢のオーバークロス合体は、必見です。
 勝利を得た先に訪れる光景は、私にはどこか「これで、いいのだ!」だったです。

{netabare}  「好きなものは、好きであり続ければいい」というハヤトくんの言葉は、私には心に響いたです。
 エンドロール後の「シンカリオンは、まだまだつづく」だったか?は、「私、気になります」だったです。
 ツッコミどころは、お父さんがどうやって保護されたかの真相が、省略されたことでしたかねです。上映時間、もっと長くてもいいのでは?です。やや後半、駆け足すぎかもです。{/netabare}まぁ、細かいことは気にしなくていいかもしれないです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待以上!!!!!

ネタバレを見る前に観に行きなさい!




TV本編にも、レギュラーキャラとして初音ミクが登場し、
エヴァンゲリオンとコラボをするなど話題にこと欠かさなかったシンカリオンの劇場版です。
JR協力で、配給は東宝、アニメーション制作OLM

評判は「対象年齢が俺たち」「児童向けの顔をした中年向けアニメ」


何が起きるかわかりますか??


シアターにいるのが私ひとりだったら、興奮で叫んでましたね。


ああ、シンカリオンを忙しさにかまけて後半観ていなかったのが悔やまれる。

シンカリオンの一番の良さって綺麗な家族愛だと思うんですが、絶妙な演技が滲みるんですよ。それは幼い時代には感じなかった感情。
それを丁寧に、丁寧に描いています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

71.0 102 2020年度アニメランキング102位
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(再生産総集編)ロンド・ロンド・ロンド(アニメ映画)

2020年8月1日
★★★★☆ 3.8 (32)
152人が棚に入れました
大場なな。中学で1人きりの演劇部だった彼女は、聖翔音楽学園で初めて仲間と共に舞台を創る喜びを知る。あの幸福な日々をもう一度。眩しさに囚われたななは謎のオーディションに合格、運命の舞台に「第99回聖翔祭、あの一年間の再演」を望む。だが、同じ舞台も終わらぬ舞台も無いということを、彼女は――まだ知らない。

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「わかります…」、ただそこまで面白くはないです…。真っ黒だが甘い餡のない饅頭。

 劇場版が評判良いので、気になってた本作を総集編で視聴。ウテナ風というので期待して見ていたが、比較しやすいから欠けているものかえって目立つ結果に…。


 正直キャラデザからして凡庸な感じで微妙だが、それ以上に声優さんが…。ツダケンさん演じるキリン役の演技が一番輝いていたような…。「ツダケンさんは最高。わかります…。」。


 本作が物足りないのは、ウテナ風な意匠を持ってきているだけで、ウテナの本質であり一番味わい深い部分がないから。それは、触れれば血反吐を吐くような痛みである。その痛みは、エヴァ級の監督自らの血肉を引き裂き、その血でもって書いたような切実な痛み。それをキャラクターにも物語の中心にも込めているからこそ、抽象的で演劇的な物語が宙に浮くことなく、こちらの胸を掻き毟り、グイグイと物語に引き込む力があった。


 本作にはそれがない。故に物語は空虚な響きを帯びて舞台に木霊する。彼等の関係性も、日常系とかのタイプならともかく、シリアスなドラマでは表面的な戯れレベルだから痛みを伴っていない。摩擦係数の少ない、抽象的なキャラクラーの域を出てないからだ。


 バナナちゃんの展開は、「もう〜みんな好きなんだから〜」な10年代からもうお馴染みになっちゃったアレで。ああ〜、アレをやってんのね…という域を出ていない。この手の展開も、根本に痛切な痛みをキャラが抱えてるからグッとくる。例を出しちゃうと即座にネタバレになるから出さないが、この手の展開で成功している有名な作品はもういくつもあるから、それらを参照して頂きたい。


 キネマシトラスさんだけあってレビューのアニメーションが持つ力は流石だけど、中心たる餡がない、或いは少ないから意匠に過ぎない皮の部分でなんとかしようとしている作品に思えた。でも、どんなに文体を弄り、技術を凝らしたところで心から伝えたい切実な何かがあんまりないのは補えない。


 こういうのとは違うタイプのエンタメなら作者というか造り手が少々空虚でも問題ないが、こういうタイプだと諸にそれが明らかになる。エピゴーネンな地点では、かえって元ネタの存在を浮き上がらせるのみ。


 それにしても、本作に限らないが、わからない部分があることは別に問題ない気がする。物語とは、100%説明してもらって頭で理解するものじゃなく、心と頭で味わうもんだろう。最近どうも、造り手も受け手も「わからない」ことを恐れすぎてるきらいがある。全部「わかります…」になる必要はあるまい。頭でその本質を掴み、その美味なる汁を心で味わえればいい。いちいち全部理解する必要もさせる必要もなし。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

再生産というのは、衣装を指しているようにも取れる

 『少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト ロンド・ロンド・ロンド 再生産総集編』を見てきたです。「少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」自体TVCMなど見た事、何回かあっただけで、TV放送見たことないです。

 学校の部活なのか?現実なのか?芝居なのか?、剣術による格闘、ミュージカルも入り乱れていて、「スタァライトしちゃいます」というのが混乱したです。
 レヴューだか舞台少女などといっていたけど、キリンが出てきたところや、塔が出てくるところを見て、「神の塔」を思い起こしたです。
 総集編ということで、はしょった部分があるのかもしれないけど、唐突な展開が、うまく進んでいたようです。

 場面ごとに、仕組まれた舞台が出てくるところが、非現実すぎたです。

{netabare}  続きがあるとのことで、この先の運命とやらがどうなるのか?気になるかもしれないです。{/netabare} 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

TV版→今作→劇場版 の順で見るべし

総集編だけど、ただの総集編じゃない。
時系列も視点も変わるし、追加要素もある。
見る必要のない総集編が数多くある中、これは珍しく見て欲しい総集編。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

71.0 102 2020年度アニメランキング102位
ストライク・ザ・ブラッドⅣ OVA Vol.2(OVA)

2020年7月29日
★★★★☆ 3.8 (21)
117人が棚に入れました
第2期OVAシリーズ始動!!
世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、再び始まる!!
新たな物語は、アルディギア王国を巻き込んだ事件の後、
場所は“絃神島”の隣に作られた新たなリゾート施設“ブルーエリジアム”から始まる

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

生きろ……! 俺のすべての力と引き換えにしてでも……! 【2枚目】

この作品は、OVA第4期の2枚目の円盤になります。
ここから視聴される方は恐らくいないと思いますが、TVアニメ~OVA第3期までの中で物語の設定に繋がりがあるので、未視聴の作品がある場合はそちらからの視聴をお勧めします。

第4期2枚目の円盤には、「陽炎の聖騎士篇」の完結編となる第3話と新たな物語「終わらない夜の宴篇」の第1話目である第4話が収録されています。

円盤が全6巻で1巻2話ずつ収録されているので、この第4期は全12話ということになります。
全12話といったら、TVアニメのちょうど1クール分に相当します。

OVAの第1期こそ短編でしたが、OVA第2期は全8話、OVA第3期は全10話と着実に尺を伸ばしてきました。
最初は「どうしてTVアニメとして放送しないのだろう…?」と思っていました。
少なくてもTVで放送することによる宣伝効果は抜群だと思いますので、そのメリットは十分矜持できると思いますので…

でも、OVAも中盤に差し掛かるとOVAという枠を活用して制作されている作品であることを十分に理解しました。
TVアニメだとどうしても余計な規制を入れざるを得ず、結果的にこの作品の魅力を伝えきれない懸念がある…
それならOVAに特化した方がコアなファンは喜ぶだろうという思考の結果だと勝手に推察しています^^;

ただ、1クールに4話の物語を詰め込むのは、少し多い気がしたのも事実です。
今回視聴した2枚目の円盤で「陽炎の聖騎士篇」は完結しましたが、起承転結の「転」の部分がどうしても足早に感じられてしまうんです。

十分な前置きに見合った尺で「転」が描かれないと物足りなさを感じてしまうのは私だけでしょうか。
実際には、新たな物語である「終わらない夜の宴篇」とも繋がっているので、全体としては一つの大きな物語が展開されていると言えるのかもしれません。

ですが、一つひとつの物語をちゃんと腑に落とすためには、それぞれの物語がキチンと完結する必要があると思うんです。
未だ一番最初の物語の完結を見ただけなので、今後視聴を進めていくうちに完走や印象は変わるかもしれません。
…というか、変わることを期待しています。

そういえば、ヒロインである姫柊雪菜を演じている種ちゃんの代表作の一つとして、「うたわれるもの」が挙げられると思います。
ゲームの方ではちょいちょい展開されていたようですが、アニメ版は2015年に放送された「うたわれるもの 偽りの仮面」で止まったままです。

ずっと続編を待ち焦がれていましたが、物語の主人公であるハクを演じていたのが藤原啓治さんだったので、ある時期以降、正直続編は絶望的だと思っていました。
何故なら、藤原さん以外のハクが全く想像できなかったからです。
藤原さんならではのハマり役だったと言っても過言ではありません。

ところが、2022年の夏アニメで続編に位置付けられている「うたわれるもの 二人の白皇」の放送が決まったんですよね。
私はゲームをプレイしていないので内容は分かりませんが、種ちゃんがもう一度クオンを演じてくれることだけは分かっています。
不安と期待が入り混じっていますが、きっとそんな不安など瞬殺されるような展開が待っていてくれるのでしょう。
そんな熱い作品を期待しています。

すっかり話が逸れてしまいましたが、円盤6枚分の長丁場なのでご了承いただければと思います…^^;

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんによる「暁のカレイドブラッド」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)による「Dear My Hero」
円盤1枚目からの継続になります。

円盤2枚目に収録されている第3話と第4話を視聴しました。
この円盤を視聴して思ったこと…
新しい物語を1話しか視聴できないのが切なすぎるんですけど…
全巻揃うまで視聴を待っていて本当に良かったと思いました。
それでは引きつづき、円盤の3枚目を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

70.9 104 2020年度アニメランキング104位
トニカクカワイイ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (349)
1237人が棚に入れました
謎の美少女・司に運命の一目惚れをした少年・由崎星空(ナサ)。ナサの決死の告白に、彼女の返事は「結婚してくれたら、付き合ってあげる」!?ナサと司の愛に満ち溢れた、カワイイ&尊い新婚生活が始まる!!

声優・キャラクター
鬼頭明里、榎木淳弥、芹澤優、上坂すみれ、小原好美
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

FLY ME TO THE HONEYMOON

僕の奥さんいわく、
結婚における一番いい時期というのは
『ずばり、婚約期間』なのだそうであります。

  え゛、結婚してから僕ってそんな幻滅させた?

と思ってショックを受けたのですが、
そのことで彼女に「なんでそうネガティヴにとるかなあ」と逆ギレもされ。
いや、ふつうは絶対、そうとりますよね。

彼女の主張によりますと、
新婚旅行なり結婚当初が楽しいのは『あたりまえ』なのだそうです。
ふわふわした『おままごと』みたいな『リアル』。

これに対して婚約期間というのは、
その『リアル』に向けた『イメージ』が膨らんでいく時期なんだとか。

  一緒に家具やカーテン、食器なんかを選びに行ったり、
  結婚式や披露宴のあれやこれやに奔走したり、
  会社の同僚や学生時代の友人に「独身最後だから」と飲みに誘われたり。

そういうバタバタと忙しくてお尻の落ち着かない感じが、否が応にも

  ラストスパート的なエネルギーを注入したり、
  ゴ-ル後の新しい生活を想像させたり、
  誰かと共に生きる、という気持ちを少しずつ固めていったりしてよき。

というのが彼女の主張であります。
甘々生活なんてその気になればなんぼでも続けられるけれど、
そういう気分になれるのって、そこしかないやん、と。

  いやまあ、言ってることはわかるけど、それにしても『言い方』……。


で、本作『トニカクカワイイ』なのですが、
ざっくり言うと、10代若夫婦の新婚甘々ラブコメディであります。

  高校受験直前の夜、
  交通事故で死にかけた自分を助けてくれたかわいこちゃんに一目ぼれ。
  ただ、その子の連絡先どころか名前もわからず、
  高校には行かず一人でアパート暮らしをしながら想い続けていたところ、
  18歳の誕生日、その子が婚姻届けをもって現れて……

とまあ、ツッコミどころしかないような展開で結婚したふたり、
  だんなさまの由崎星空(なさ)くんと、
  およめさんの司(つかさ・戸籍年齢16歳)ちゃんの、
いちゃいちゃふわふわした新婚生活のお話ですね。

再会したその夜に婚姻届け出しに行ってるので『婚約期間』はゼロ。
そんじゃマクラはなんだったんだ、という、
ジェットコースター的な展開による結婚甘々生活物語なのであります。
{netabare}
  原作を読んでいる方はご存じかと思いますが、
  実は司には大きなヒミツがあり、
  物語は壮大でロマンティックな方向へ舵を切っていきます。

  ただ、この第一期では、あっちこっちで『匂わせる』だけ。

  ですから、新婚若夫婦のイチャコラ日常物語、
  というような見方をしていても大丈夫かと思われます。
  まあ、そのヒミツ自体、一期でもけっこう『バレバレ』なのですが。  
{/netabare}

原作は『ハヤテのごとく!』の著者であり、
役者(声優)の浅野真澄さんと結婚したことでも有名な畑健二郎さん。
掲載先が少年誌の週刊少年サンデーということであり、
新婚いちゃいちゃ物語でありながらも、
いわゆる18禁的なアレはまるっきりありません。

  というか、テイスト的にはリアルな新婚生活ぶっぎっております。

  DT諸兄のケッコン妄想をそのままアニメにしたような、
  既婚者諸兄は「うん……まあ……そうね」としか言えないような、
  高木さんもまっつぁおの純情コントがてんこもり。

  これから結婚を考えておられる方にとってはなんの参考にもならない、
  あくまでもマンガやアニメ限定の結婚ラブコメであります。


今年度中に二期の放送が決定したということで再視聴してみたのですが、
僕的な印象はやっぱ初見のときのまま。

畑さんらしいニッチなギャグや思わせぶりな伏線はすごくいいんです。
そこのところはほんといいんだけど、
だんなさんである星空くんの純情イチャコラ演出が、
あまりにも『しょっちゅう』かつ『長く』描かれ過ぎていて、
お話のキレが薄まったり打ち消されちゃってる感がなきにしもあらず。

  『からかい上手の高木さん』の場合は、
    二人がイナカ(小豆島の方、ごめん)の中学生で、
    おまけに、ちゃんと付き合ってもいない。
  という前提があるから、いやいや過剰演出でしょというシーンでも
  微笑ましく見られるところがあるわけです。

  かたや本作は、中卒とは言え、自分で生計を立てている社会人のハナシ。
  婚姻届けまで出して二人で暮らしている、
  ちゃんとした『ご夫婦』のお話なわけでありまして。

  ですから、最初の数話はお目こぼすにしても、
  最終話まで『付き合い初めの中坊』みたいなこと言ってんじゃね~よ、
  と、どうしても冷ややかなまなざしになることを禁じ得ず。

  もちろん、こういうイチャコラ演出が好きな方を否定はいたしません。
  いたしませんが、拙的には、
  ここまでしょっちゅう、しかも『長い』演出が続くというのは

    『微笑ましい』とか『ニヤニヤする』を通り越して、
    『ウザい』だとか『イラっとさせられる』

  と感じさせられてしまうような次第なのであります。


ただ、そうしたイチャコラ演出が長いのはともかく、
ラブコメ作品としては『よくある妄想ラブコメ』よりも優良であります。
そこは、旦那さんである星空くんのキャラ設定によるものかと。

  学生のときは勉強をがんばり(全国一位)、
  ホリックワ-カ-みたく仕事もがんばり(しかも優秀)、
  若干18歳にしてそこそこの資産(500万強)を貯めている。
  それを鼻にかけず、周囲の人に手を貸してあげたり気を配ったり、
  ふつう以上に人づきあいが出来て周りからも好かれている。

とまあ、もじもじ演出がウザいだけで、
本人にはきちんとモテ要素が搭載されているわけです。
高学歴・高収入・高身長の3Kではありませんが、
庶民派の結婚相手としては、
まずまず『準優良物件』に分類されるレベルにあるかと思われ。

ここらへんはよくある妄想ラブコメ、

  ① ジミで何の努力もしていない男の子に
  ② 学校でもトップクラスの美少女が『一方的に』すり寄ってきて
  ③ 戸惑う男の子をぐいぐい引っ張ってなんだかんだ

みたいな『劣化版ハルヒ路線』とは一線を画していて、よき。
ああいうのは一本二本あれば十分なわけで、
まあ、書く読むは自由だけど、妄想するまえに努力せいよ、草食男子。


僕的なおススメ度は、B+ぐらいの感じかと。

ラブコメの『コメディ』部分は、まずまず楽しい仕上がりです、
ハヤテ一期の頃みたいなキレッキレ感はありませんが、
いかにも畑さんの原作らしいニッチなギャグは、それなりに健在。

サブキャラも適度にヌケていたり黒かったりして、
わちゃわちゃとにぎやかで楽しい雰囲気が、けっこう出せています。

  ただし作品のコンセプト上、
  ヲタ心よりもDTの妄想心をくすぐる部分に力点が置かれているので、
  バランス的には夫婦の2ショットシ-ンが多めになります。

  結婚指輪やランジェリーのお値段、
  化粧品の多さや、繊細な衣類のお洗濯の仕方など、
  未婚かつ女子と暮らしたことのない諸兄がヨロコビそうなフックも多め。

  そのあたり、ハヤテ的な『わちゃわちゃ』だけでなく、
  いわば『わちゃわちゃ』と『いちゃいちゃ』のハイブリッド作品、
  さらに司の『謎』もトッピングされているという複合フック型なので、
  そこのところを
    ・一粒で三度おいしい
    ・焦点がぼやけている
  のどちらと感じるかで評価がまっぷたつに割れるのではあるまいかと。

  僕的には、けっこう面白い基軸だと思いますし、
    ありっちゃあり、ただし演出がときおりひつこい
  ぐらいの評価をいたしております。 


キャラ的には、鬼頭明里さん演じるヒロイン、司の一人勝ち。
草食系男子の妄想をこれでもかと受け止め、
それらをお釣りがくるぐらいパーペキ(←死語)にこなしております。

  ・見た目がおとなしそうで、しかもめちゃくちゃかわいい。
  ・そのくせしっかり者で、ぐいぐい引っ張ってくれるところもある。
  ・ヲタ趣味を否定せず、むしろ本人にその傾向が強い。
  ・お料理上手、掃除や洗濯も上手と、絵にかいたような女子力強者。
  ・物欲・金銭欲が極小で、ダンナの稼ぎや買ってくれるものに一切文句なし。
  ・性的にウブ、ジュンジョ-小芝居に赤面しながら付き合ってくれる。
  ・大人びたミステリアスな魅力もあり、そのくせさびしがり、甘え上手。

と、まさに「そんなやつ、いね~よ」的なフル装備キャラに他ならず。
単に見てくれや言うことが『かわいい』というだけでなく、
シ-ンに応じ『男前』『ミステリアス』『家庭的・しっかり者』など、
様々な側面を見せながら、
きちんと『由崎司』という一つの枠に収まって物語を引っ張っていきます。

  ちょい気になるのは、
  星空くんの司に対するほめ言葉が『カワイイ』しかなく、
  それってうがった見方をすれば、ルッキズムの塊なんじゃないか、と。

  気持ちはわからなくもないけれど、
  女性をほめるときはもう少し言葉を選んだ方がいいかもです。


作画は……お世辞にも「よき」とは言えず。
制作が、あたりはずれの落差がはげしいSeven Arcsさんで、
本作は限りなく『ハズレ』に近いかも。

  いいカットは間違いなくいいし、
  キャラもかわいらしく描けてるんですが、
  回やカットによっては『作画崩壊』のにおいがぷんぷんと。

  監督は、原作の畑さんと『それが声優!』つながりの博史池畠さん。
  直近作だと『新米錬金術師の店舗経営』など、
  萌えアニメが主戦場の方ですね。

  本作は、他の萌えアニメとの差別化を狙ったのか、
  純情コント演出を前に出し過ぎで、
  作品をチープにしちゃった感がなきにしもあらず、です。
  (狭い層を意識的に狙った戦略だったのかも知れませんけどね)


キャラや役者さんのお芝居は、
こちらもやっぱりヒロインの司役、鬼頭明里さんの独壇場。

榎木淳弥さん、上坂すみれさん、小原好美さんなど、
中堅の人気役者さんに加えて、
江原正士さん、浅野真澄さん、久川綾さんなど、
ベテラン役者さんがちょい役で物語をがっちりとサポート。

だがしかし、その中にあっても、鬼頭さんの存在感は『圧倒的』です。

  基礎声質は、メゾに近いソプラノハスキー。
  声そのものにはたいした特徴がなく、
  しょうもない役をあてると埋没しちゃうそうな感じです。

  ただ、役柄を咀嚼して人物像を創造する力と、
  喜怒哀楽全てにおいてそれらを伝える表現力がものすごい方で、
  しかるべき役があてられると、素晴らしいキャラを立ち上げてきます。

    『まちカドまぞく』の千代田桃しかり。
    『虚構推理』の岩永琴子しかり。
    (キメツは正直、よくわかんないです。劇場で聴いたら違うのかな?)

  本作も、もし司のキャストがしょうもないアイドル『声優』だったら、
  ぐだぐだで目も当てられない作品になっていた可能性、大です。
  そこんとこは、すごくストレートに鬼頭さんの手柄ではあるまいかと。

  もちろん、それはやっぱり音監の本山哲さんの手柄でもあり。
  『俺ガイル』みたいな良作はものすごく繊細に、
  グダグダの作品もそれなりに仕上げてくる、素晴らしい音監さんです。


音楽は、劇伴、OP、ED全て問題なし。

  とりわけ、鬼頭さんが歌うOP曲『恋のうた』は、
  本作の一風変わった世界観をよく表していて、楽しいです。
  ED、カノエラナさんの『月と星空』は、
  曲調といい歌い方といい、
  そのまんま『高木さん』のEDに使えそうな感じではあるまいかと。


とにもかくにも、虫歯になりそうな甘々アニメなので、
辛党の方にはちょっと敷居が高いかも。
ほんと、『ハヤテのごとく』に砂糖をドバっといれて、
上からチョコレートシロップを目いっぱいかけたような感じです。
視聴後はきちんと歯磨きをするなど、

        心の健康に注意しつつ、ご賞味あれ。


**************************************************************

ちなみに、レビュ-タイトルに用いてる"HONEYMOON"という単語ですが、
日本ではいわゆる『ハネムーン』、
つまるところ『新婚旅行』という意味でつかわれるのが一般的かと。

じゃあ英語(発音は『ハニムン』みたいな感じ)ではどうかと言うと、
もちろん『新婚旅行』という意味もあるのだけれど、
漢字に直した『蜜月』という字面に近いニュアンスというか、
新婚当初の甘々期間を指す言葉として用いられることも多いのだとか。
(この場合の『月』はmoonじゃなく、期間を表すmonthですね)

もちろん僕は、そっちの意味として使っております。

他にも、政治的な意味での蜜月時代や
就任とか入社直後の『多少の失敗は大目にみてもらえる時期』を
 honeymoon period
と表現したりしますが、文脈によってはhoneymoon一語だけでも、
そういう意味になっちゃったりするそうです。

で、本作『トニカクカワイイ』の副題は『FLY ME TO THE MOON』。
(エヴァで有名な、ジャズ・スタンダードの曲名ですね)

  はあ? なんで「私を月につれてって」なの?
  moonって単語に、なんか他の意味とかあったっけ?
  原作を読んでおられない方はそう思われるかもしれませんが、
  ちゃんと意味、ございます。
  そのあたり、二期で明らかになると思いますのでご期待を。

ちなみにmoonには、スラングで『ナマおしり』という意味があるそうです。
動詞としても使えるらしくて、
その場合はアメリカの青春映画でときおり見かける、
  おしりを見せて相手をからかう
という意味になっちゃうんだとか(ぼく調べ)。

夜、女の子を送っていったついでに部屋にあがり込もうと思って、
ロマンティックな言い方のつもりで
 「君の部屋で月を見せてよ」
なんて言うと、ヘタをするとひっぱたかれるかも知れませんので、
拙と同等レベルの語学力しかない方、くれぐれもご注意を。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

新婚さんのアツアツぶりはきっと千年経っても変わらないのだろう

結婚から始まる同名ラブコメ漫画(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
コメディとシリアスの凸凹感等がトニカクドクトク。

いきなり新婚生活に飛躍した状況から、
すっ飛ばしたカップルのアレコレを回収しながらデレデレしたり、
周りからツッコミ&リアクションがあったり……。

予想通りのラブコメもあるが、妙に生々しい描写もあったりするので、
脱力しきって観ると不意打ちを食らう。

冒頭から{netabare}血まみれ事故案件{/netabare}をぶつけられて思ってたのと違うw
と返り討ちに遭う方もいるかもしれませんw

月の強調により、ファンタジー要素もほのめかされるのも、気になる要素。
その予感は{netabare}8話のお嫁さんの平城京“帰京”?の一人語り{/netabare}で確信に変わるが、
いよいよ伏線回収か?と身を乗り出した終盤に、
{netabare}たこ焼き&格ゲーパーティー{/netabare}のカオス回が割り込んだりして、
うやむやな内に日常夫婦ドラマとして一旦締めくくられる。

但し、{netabare}元メガドライバー{/netabare}の私にとっては、カオス回も俺得でしたがw

結婚生活に関するアレコレも妙にリアルで何か勉強になりましたw
{netabare}婚姻届を役所の深夜窓口に出す件とか結婚指輪購入の流れ{/netabare}とか
他じゃ中々見られない貴重な描写です。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・Seven Arcs

背景美術、人物作画共、要所で力を入れる、無難なソース配分。
局地的にカワイイ!と時めくことはあるが、
トニカクカワイイと豪語しながら、
ソンナニ可愛くない作画もあるのは微妙……。

カワイイ新妻ちゃん(自称)の激ウマ手料理も作画自体は平凡で、
飯テロも声優のリアクション頼みでは……。

コメディのドタバタを受け、激しく伸縮するアパート建屋などは
古風ですが親近感が沸きますw……{netabare}焼失した時は悲しかったです。{/netabare}


それでも、終盤に向け、新婚生活も温まり、作画も力入って来た?
と思わせてからの、件のカオス回w
{netabare}ガクッと低減した作画カロリーにハメ込まれた格ゲープレイ画面。{/netabare}
混沌とした映像にアチャー(ノ∀`)と苦笑いw


【キャラ 4.0点】
旦那さま・星空(ナサ)。
将来は高学歴エリートで高収入で優しくて結構イケメンで……。
婚活スターとして輝く可能性を提示しながら、
それらを一掃した上で、無から結婚生活をスタートする。
ステータスばかり求める婚活の風潮にカウンターを入れて、
ただ一緒にいることが素晴らしいんだと
素朴な結婚の良さを再発掘する意志も感じる?キャラ作り。

お嫁さん・司(ツカサ)は、{netabare}かぐや姫伝説の元ネタで、不老長寿ということなのでしょうか?
この先、旦那さんが年を重ねて、切なくなって、いなくなったお嫁さんを追って、
ナサがNASAでFLY ME TO THE MOON{/netabare}とか壮大なことになるのでしょうか?

女の子は柔らかくて、いい匂いがして……。
多くの少年漫画では先天的な女子の性質として神格化され終わる所。
本作では、女子は古より、シャンプー選び等から日夜努力を重ねて、良い香りを獲得している。
ここも生活を共にする新婚という至近距離を生かして、一歩踏み込んでいて稀少。
女子の皆さん……何かありがとうございますと言いたくなりますw


結婚という既成事実を前にツッコまずにはいられない
周囲の女子も独特ながらコメディの盛り上げに貢献。
“姉様”とナサの結婚を認められない千歳ちゃんや、
三角関係すら始められない銭湯の姉妹とか。

あと登場人物たちは、総じてマニアックな嗜好を抱えており、
思わぬ絡みが発生するのも、本作のカオス要素w


【声優 4.0点】
お嫁さん・司(ツカサ)役の鬼頭 明里さん。
低音で落ち着いたボイスがミステリアス。
それがトキドキ上ずるのがトニカクカワイイ。
2020年・秋シーズンは劇場アニメ含めて他作品でも活躍されてましたね♪
私も、あかりんボイスの中毒になりかけておりますw

旦那さま・星空(ナサ)役の榎木 淳弥さん。
こちらは頻繁に上ずる高音ボイスが浮き足立っていて……。
変な意味じゃなく、トニカクカワイイのは、むしろ旦那さんの方では?と錯覚しますw
えのじゅんも最近はエラいご活躍で、
元気なお調子者ボイスで私も明るい気分にされております♪


【音楽 3.5点】
劇伴担当はエンドウ.氏。ロックバンドGEEKSのリーダー格で、
かつては『坂本ですが?』のOPにロックナンバーを提供したりもしたが、
本作では、特にパンクサウンドを乱発することもなく、
外れ気味の縦笛などで、実直に新婚コメディの盛り上げ役に徹する。

OPはYunomi氏による「恋のうた(feat.由崎司)」
和とEDMの融合等を標榜するアーティスト性を発揮したトニカクドクトクな一曲。
伝統~未来サウンドまで駆け抜けることで、一貫して変わらない恋の価値を再定義。

EDはカノエラナ「月の星空」
EDもエンドウ.氏の作詞・作曲だが、こちらもピアノベースの尊い新婚バラード。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トリニクカワガイイ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
すいません、なんか急にダジャレが言いたくなっただけで、レビュータイトルに意味はありません(苦笑) というか、年を取ったせいか、皮よりもねぎまとかの方が旨いと思うけどね(笑)

でもまあ、ここは責任をとって?、無理矢理レビューに結びつけるかw

さて、本作はラブコメ、設定こそ変わっていますが、中身としてはかなりストレート。正統派の安全安心に楽しく萌えるラブコメです。

焼き鳥に例えるなら、つくね、かな。定番ながら、その店の個性が出て、ふんわり柔らかい食感。たまに、軟骨が入ってアクセントになる。

主人公達のふんわりした温かな雰囲気、そこに作者の個性(サブカネタ、超人要素)や、(ネタバレになるので書きませんが)ヒロインの持つ個性的な設定が良いアクセントとなっている。

はい、こじつけ終了(笑) 

まあとにかく、ラブコメ成分が足りなくなった時に、補給するには良いアニメだと思います♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
夫婦を描くラブコメは、数が少ない。普通のラブコメのゴール地点から始まるわけだから、いわゆる「定番」といわれるイベントを起こしにくい(恋愛を深めていく過程が描きにくい)ことと、すでにメインヒロインが固まり過ぎているので、ライバルを登場させにくい(=浮気)という点で、難しさがあるのだと思う。

しかし本作は、「新婚ながらほぼ初対面」という設定を用意することで、2人が互いを知っていく過程を丁寧に描いている。また、主人公もヒロインもトニカクカワイイ(恋愛に不馴れなのに積極的な)ので、変なライバルを出す刺激的な展開よりも、いちゃいちゃする2人を眺めている方が楽しく感じる。

というか、本作における「障害」とは、恋のライバルごときではなく、ヒロインが(おそらく)「かぐや姫」であること。つまり、本作では描かれていないが、「月へ帰る流れ」「司の不老不死」などが、2人の障害になっていくのだろう。

でもまあきっと、この2人なら乗り越えていく。それを確信できるくらいには、2人の愛の深まりを描けていた。

このアニメで良かったのは、2人が「相手のどこが好きか」ということを明確に描いている点で、それは容姿でもあるけど、内面が大きい(かなり具体的に、こういう行動が、考え方が好きとここまでちゃんと言うアニメは珍しいかも)。だから、不老も乗り越えていくことが確信できた。

ところで、最終話で、「夫婦とは?」という問いに対し、「旦那様がラーメン食いまくってレビュー書いて人気者になっても、貴方のために私は全力で止める」とあり、良い具体例だな~と思うと同時に、「我々のアニメレビューも、命に関わるなら、誰か止めてくれるのだろうか?」と思ったりもした(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ラブコメ? 畑さんか。1話から結婚か、凄い展開だな。

2話目 ☆4
仙道のモノマネで落ち着きを取り戻す(笑) こういう時、ドンキって便利だよな。頭良い設定だったよな。主人公、初な感じが可愛いな。

3話目 ☆3
やはり初々しいな~。魔法使いをいじるのが夢(笑) お風呂回。残念な新キャラ(笑)

4話目 ☆4
文春砲(笑) いきなり脱ぐ(笑) ベルセルクとるろ剣(笑) かなりちゃんとしたプロポーズに、好感。

5話目 ☆3
熱い(笑) 可愛い(笑) しかし、結構ちゃんとよくキスするアニメだよな。

6話目 ☆3
映画関係につられるお嫁さん、可愛いな(笑) 深夜バス、若いときはよく乗ったが、今はムリかな~。単純に、事故が怖い。

7話目 ☆3
ヒルナンデスをディスるなよ(笑) 食の好み、神社仏閣への興味と、夫婦の違いもちゃんと描く。科学は直感が優先することがある。

8話目 ☆3
なんだろう、ちゃんと旦那様を好きになる、司ちゃんを好きになる過程に説得力げあるし丁寧。

9話目 ☆4
家の天然と無神経(笑) アヤ姉、可愛いのにな。10歳から好きって、私はそういうのに弱い。そこに勇気を出す(笑) ノーパンノーブラジャージは、確かに良いよな~。それを、S級レアと表現するか(笑) 裏原はよくいったな~。

10話目 ☆3
所々作画は怪しいな。ベタでべったべたなラブコメ。後ろにタワシ(笑) 

11話目 ☆3
ゲーム強い(笑) なんか、変なところで姉ちゃんキャラ立ったな。

12話目 ☆4
やろうとして怒られる(笑) 着替え見ちゃダメ?(笑) ラーメンレビューの話、めっちゃ良いな。我々のアニメレビューも、命に関わるなら、誰か止めてくれるのだろうか?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

70.8 105 2020年度アニメランキング105位
ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN(アニメ映画)

2020年2月1日
★★★★☆ 3.6 (177)
820人が棚に入れました
ゴブリン退治に出向いて消息を絶った令嬢剣士を探して欲しい。剣の乙女からの依頼を受け、北方の雪山に向かうゴブリンスレイヤーたち一行。襲撃される寒村、謎の礼拝堂と、今回のゴブリンの群れの行動に違和感を覚えるゴブリンスレイヤー。「取り戻す…、失った物、全てを! 」囚われの令嬢剣士を救うため、雪に囲まれた古代の砦を舞台に、圧倒的な強さを誇る“何者"かに統率されたゴブリンたちとゴブリンスレイヤーたちが激突する! !

声優・キャラクター
梅原裕一郎、小倉唯、東山奈央、井口裕香、内田真礼、中村悠一、杉田智和、日笠陽子、松岡禎丞

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

失った誇りを取り戻せ

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期は視聴済です。
TVアニメ版の内容は鮮明に記憶に残っています。
放送が2018年と比較的最近だったこともありますが、ゴブリンの執拗さや残忍狡猾なやり口は簡単に忘れられるモノではありません。
唯ちゃんと奈央ぼうがパーティーに加わっていたのも大きかったかな^^


“ゴブリン退治に出向いて消息を絶った令嬢剣士を探して欲しい。”
剣の乙女からの依頼を受け、北方の雪山に向かうゴブリンスレイヤーとその一行。
だが、襲撃される寒村、謎の礼拝堂と訪れるにつれ、今回のゴブリンの群れの行動に違和感を覚えていく。

囚われの令嬢剣士を救うため、雪に囲まれた古代の砦を舞台に、
圧倒的な強さを誇る“何者”かに統率されたゴブリンたちと、ゴブリンスレイヤー一行が激突する。


KINENOTEのあらすじを引用させて頂きました。

物語は見たことないパーティーがゴブリン狩をしているところから始まります。
いきなりゴブリンスレイヤーや神官・弓使いが颯爽と登場するとばかり思っていたので一瞬あれっと思いましたが、その心配も杞憂ですぐ「いつものメンバー」が集結してくれました。

その見たことのないパーティーを率いていたのが、捜索依頼の出ている令嬢剣士だったんです。
令嬢剣士率いるパーティーは、万全の準備をしてゴブリンの巣穴に向かい、凡そ万全と思える方法でゴブリンの首を絞めあげていきます。

彼らもこれまでそれなりのゴブリンを相手にしてきたんでしょう。
決してゴブリンを侮ってなどいませんでした。
だから、今回の狩りも戦歴が一つ増えて終わる筈だった…

ですが、ゴブリンってそんな生易しい相手じゃなかったんです。
きっと彼らの取った戦法は間違いじゃなかった…
但し、途中まで…でしたけれど。
今日首尾良く出来たから、明日も同じ方法でうまくいくとは限らないんです。
きっとゴブリンスレイヤーですら目の当たりにしたのは初めてだったのではないでしょうか。
そんな相手と対峙したパーティーの末路なんて…一つしかありませんよね。

そしてそんな惨状を見てゴブリンスレイヤーが黙っている訳…ありませんよね。
ゴブリンスレイヤー一行と小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)率いる大量のゴブリンとの全面戦争に発展するのに、そう時間は掛かりませんでした。

ゴブリンスレイヤー一行の個々の個々のスキルにも圧倒されますが、それより驚かされるのはゴブリンたちがしっかり統率されていることです。
しかも群れを率いていた小鬼聖騎士は更なる目論見を企んでいたようですし…
改めてゴブリンって怖い存在だと思いました。
その分見応えは半端ありませんでしたけどね^^

主題歌は、Miliさんの「Static」
幻想的な序盤から一気に激しさを増す中盤以降の曲調が本作品の作風ピッタリだったと思います。

上映時間が約60分の作品でした。
相変わらずの殺伐とした世界観はしっかり堪能できたと思います。
TVアニメ版は原作の第1巻~第2巻の内容が映像化されたんだそうです。
そして現時点での既刊発刊数は12巻…
続編を制作するのに十分過ぎるくらいのストックが溜まっているのではないでしょうか。
続編…制作が決定するのを楽しみに待っていますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ゴブスレのコスプレ

称号は

{netabare}“慎重勇者”でよくね?{/netabare}

60分一本勝負。劇場版と言いつつTV版の延長でワンエピソード追加したくらいのボリューム。COCO壱のちょいがけソースかラーメン屋の替玉みたいなもんと思えばいいかもしれません。というわけでしてご新規の皆さまは元ネタのTV版を視聴後にぜひまたお越しくださいませ。

やや短めの尺。OVA1話分に合わせたかのような軽めの脚本。映画館に足を運ぶ必要性は感じません。今(2020年11月)からですとレンタルor配信ですので、そうなれば敷居自体は低いですから元ネタのファンなら気軽に手に取ってよいでしょう。私は映画やってるのすら知りませんでしたので内容の如何を問わずなんかラッキー!って感じ。

だから基本的には文句はないのだけどごめんなさいね。違和感が少しばかりある。

{netabare}・令嬢剣士の帯同はプラスにはなってませんでした
・以前だったら帯同させるにももっとメリデメを冷徹に計算してたと思う
・妖精弓手の矢じり摘出の時に周囲の警戒怠ってたよね{/netabare}

肝心の慎重さ足りなくなってません?
ゴブリン相手に慢心せず愚直にPDCAを回す偏屈者。主人公ゴブスレさんの従前の人物評です。
敵さんを先回りした策がハマった時も、知恵の蓄積だったり可能性を一つ一つ潰していった形跡など“らしさ”を感じたものでしたが今回はそんな職人気質のゴブスレさんに“ご都合”の匂いがしてました。
{netabare}※酸素摂取できる指輪を配布したり稲妻魔法の使用制限を要請するなど伏線として利いてるとの見方もできましょうがなんか違うんだよなぁ。{/netabare}


ゴブスレっぽいものという結論になりますでしょうか。
それでややネガティブ評にはなりますが評価気にしないでくださいね。
所詮60分ですからまずはご自身の目で確かめていただいてという作品でしょう。



※ネタバレ所感

■策士策に溺れる?

{netabare}雪上決戦。事前戦闘でボスに発信器(剣回収用)みたいなのをつけて下準備。追撃戦でゴブリン達が門から出てきたら誰かが囮になるかもしくはデコイみたいなのを魔法で出して敵に追わせる。それで門から出きったら上から雪崩起こすので良かったんじゃね?とどうしても思ってしまう。雪崩を戦略に組み込むなら後面が崖と敵さんより下り斜面(谷側)に陣取るのがどうも腑に落ちませんでした。{/netabare}

{netabare}だから雪崩にわんさか巻き込まれるクライマックスは不謹慎ながら大規模コントのオチみたいな見え方をしてました。
ドリフのオチのテーマ(『盆回り』というらしい…)を脳内で流すとしっくりきましたね。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

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2020.10.23 初稿
2021.08.20 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん。。期待を裏切らない緊迫感は健在

 
本編第一話の効果が大きいのでしょうね。

■エピソード

~{netabare}
ゴブリンによるパーティー敗北・・・
男性はその場で首を落とされ、女性は連れ去られたりその場で・・
そんなことは日常茶飯事と、一期第一話で言ってましたが・・
いやホントにナゼ女性がゴブリン退治に行きますかねw

まー底辺の冒険家や一部の村民レベルの被害に手が回らないほど、魔王を倒す方が大変・・と思うことにしましょう。

雪崩に巻き込まれて無事って・・
雪国の人間にとっては、ちょっと雪崩を舐めすぎのような。
窒息をケアして正解ですが、圧死も対策しないと。
あ、ゴブスレさんは鎧だからOKかな?でも他の人は・・・

でも今回、凌辱系の表現は抑えられていましたね。
やはり内外からの何かがあったのかな・・
あ、R12の劇場版だから・・とかかな。
{/netabare}~

きっちり冒険、してました。
やはり緊迫感ハンパない・・・
面白かったです。

今思えばなんであんなに一話目を否定したのか思い出せない部分もありますが・・
きっと昔の知り合いの体験談を思い出したんでしょう・・ご容赦を。

 制作:WHITE FOX
  刀語、シュタゲ、ご注文はうさぎですか?、
  うたわれるもの2期、リゼロ、少女終末旅行、
  慎重勇者
 公開:2020年2月
 視聴:2020年10月

■キャスト
今さらですが、個人用メモとしてキャストもおさらい・・

~{netabare}
ゴブリンスレイヤー:梅原裕一郎
 慎重勇者の聖哉でした(なるほどw)
剣の乙女:遠藤綾
 らき☆すた(高良みゆき)
 凪のあすから(潮留みをり)
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(カトレア・ボードレール)!

以下の方はキリがないので出演作は省略w

女神官 :小倉唯
受付嬢 :内田真礼
妖精弓手:東山奈央
鉱人道士:中村悠一
蜥蜴僧侶:杉田智和

牛飼娘 :井口裕香
槍使い :松岡禎丞
魔女  :日笠陽子

本作のヒロイン?的なキャラは・・
令嬢剣士:上坂すみれ

最後酒場で、これでもか的にキャラを出してきましたね。
{/netabare}~

藤井ゆきよさんは今回出ていなかったようで残念・・
ゆかちの声が聴けたのは良かったw
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

70.8 105 2020年度アニメランキング105位
私に天使が舞い降りた! Vol.3 OVA「私がお姉ちゃんだよ」(OVA)

2020年5月24日
★★★★☆ 3.9 (15)
100人が棚に入れました
“まだ妹のひなたが生まれる前、みやこは新しくできる妹に早く会いたいと願っていました。
そしてひなたが誕生し、みやこは生まれたばかりのひなたと出会うのでした…。”
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

濃縮版わたてん

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、百合、ロリコン、日常系。

私はA-TXで視聴。「キャンプ回」「松本さん回」「ハロウィン回」「ひなた誕生回」の4本を視聴。

レビューには4作それぞれの評価と簡単な感想を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
EPISODE 01キャンプ回「期待を裏切らないね」☆3
 尊いJCを愛でたい方にはぴったりって感じ。私はロリロリしいのは苦手ですが、みんなでワイワイやってる感じは眺めていて悪くない。あと、水着がやたら実用的というか、洋服っぽい水着にライフジャケットを着るという、萌えを度外視したリアリティさに好感。まあ、「期待外れ」という方が大半でしょうが(笑)

EPISODE 02松本さん回「常に寄り添い」☆2
 私は、本作の中では松本さんが一番好き(笑える)のですが、これはかなり薄味(純愛)でガッカリ。エピソード1のメールくらい、暴走しているのが観たかったな(笑)

EPISODE 03ハロウィン回「これに着替えましょう!」☆3
 一番普通の「わた天」っぽい。花ちゃんコスプレを妄想するみゃー姉が、松本さんからコスプレさせられるブーメランは笑えた。オチも綺麗に決まっていたと思う。

EPISODE 04ひなた誕生回「私がお姉ちゃんだよ」☆2
本シリーズがただのロリアニメと少し違うのは、姉妹愛の感動要素と、みゃー姉の成長要素があるからで、本作はその部分を担当するはずが、、、ちょいと尺不足で、かなり薄味。もう少しちゃんと感動したかった。

総じて、「ロリ要素」「ギャグ要素」「日常要素」「ホームドラマ要素」という、本作の魅力を少しずつ、でももれなく全てを描いた、欲張りでバランスの良いOVAでしたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ラ・ラララ〜

原作未読 30分

私に天使が舞い降りた!のOVAです。AT-Xで放送されていたので観てみました。

本編を観てから観るとより関係性がわかります。

4つのエピソードとからなりますので、短編集って感じでしたね。

わたてんキャラ勢揃いでした。観ていて楽しかったですね。

最後に、花ちゃんのコスプレは期待を裏切りませんねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

70.7 107 2020年度アニメランキング107位
SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!! (TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (83)
314人が棚に入れました
奇跡、出会えたかも!?北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。オーディションをきっかけに憧れの都会、Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、バンドを組む事になる。のか?きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。よーし、やるぞ♪

声優・キャラクター
遠野ひかる、夏吉ゆうこ、和多田美咲、山根綺、伊東健人、小松昌平、小野友樹、白井悠介、Lynn、芹澤優、鈴木みのり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プラスマジカからMashumairesh!!へ…

この作品の原作ゲームじゃ未プレイですが、アニメ2期とショ~ト!!は視聴済です。
「SHOW BY ROCK!!」というと、「プラスマジカ」や「徒然なる操り霧幻庵」が頭に浮かびますが、前作まで登場したバンドはバッサリ切り捨てた構成にはビックリしました。
前作のバンドで登場したのはシンガンクリムゾンズが少しだけでしたから…


奇跡、出会えたかも!?
北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。
オーディションをきっかけに憧れの都会、
Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。

縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、
バンドを組む事になる。のか?

きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。

よーし、やるぞ♪


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

流石サンリオ…キャラの可愛らしさには余念も妥協もありませんね。
キャラの可愛らしさだけで見ると、前作より着実に進化していると思います。

皆さん立派なケモ耳をお持ちなので、最初はみんなネコちゃんかと思っていましたが、完走してwikiをチラ見した際、みんな種族がバラバラだったと知りました。

Mashumairesh!!のメンバーを紹介します。

ほわん(CV:遠野ひかるさん):白っぽいきつね族でボーカルとギター担当。
マシマヒメコ(CV:夏吉ゆうこさん):縞々猫族でボーカルとギター担当。
デルミン(CV:和多田美咲さん):デビルミント鬼龍族でボーカルとベースを担当。
ルフユ(CV:山根綺さん):狼娘族でボーカルとドラム担当。

デルミンは角が生えていますし、物語の中でも珍しい種族であることがネタになっていたので違うと分っていましたが、ほわんがきつね、ルフユが狼だったとは思いもよりませんでした。

前期の「シンガンクリムゾンズ」の立ち位置に相当するのが、DOKONJOFINGERの4人です。
元々は全員別々の学校の番長だったとか…
私が学生の頃は確かに番長とか居ましたけれど、今でも番長とかって学校に居るんでしょうか?

そして前期の「クリティクリスタ」や「徒然なる操り霧幻庵」の立ち位置と被るのが、3人組の実力派バンドであるREIJINGSIGNALです。
Lynnさん、芹澤優さんに鈴木みのりという超豪華なメンバーで構成されているので、劇中歌も聴き応えがありますよ。

少し懐かしさもあったので前期のキャラを見てみました。
すると改めて豪華声優陣にビックリです。

プラズマジカは、稲川英里さん、すみぺ、ぬーさんこと沼倉愛美さんにあやねるいという布陣で、クリティクリスタは、ちゃんりな、かやのん、五十嵐裕美さんにりえしょんという布陣なんです。
いやぁ、贅沢なアニメを見ていたんだなぁ…と改めて思いました。

物語はMashumairesh!!のメンバーがほわんを交えて4人になりバンド活動を開始…
対バンや曲作りの苦しみを経てFESに参加するまでが描かれています。
ストーリー性よりもキャラの可愛らしさを愛でるアニメという位置付けの作品だと思いました。
もちろん、主軸となる楽曲も良かったと思います。
特にREIJINGSIGNALの歌う2曲は抜群だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ヒロメネス」
エンディングテーマは、「キミのラプソディー」
どちらもMashumairesh!!が歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語の最後に一瞬だけですけど、懐かしいキャラが登場しましたね。
もしや…と思いましたが、最終話で「SHOW BY ROCK!! STARS!!」の制作が発表になったのは嬉しいサプライズです。
これまでテレビアニメに登場した歴代バンドに新たなバンドを1組加え、合計11ものバンドが登場するんだそうです。
きっと本作はこの新作に向けた布石だったんですね。
しっかり堪能させて貰いましたけれど…^^

Mashumairesh!!では3組のバンドが登場しましたが、前期のバンドは何度も死線を潜り抜けてきた猛者揃いです。
新旧のバンドがどう絡んでいくかが楽しみです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

曲が良い&あるある展開が受け入れやすい。

【ストーリー】

過去作品のSHOW BY ROCKは別に見なくても楽しめると思います。ケモナーなので見たってだけです。
その通り。「ケモナーならより楽しめるぞ」って話。


「白っぽいきつね族」の「ほわん」が田舎を出て音楽でビッグになるんや!ってテンションから始まる。
オーディションで街に出たはずだけど、色々あってバンド組んでみんなでキラキラするぜ!って流れ。

あるある展開と書いたように、田舎出て街行ってバンド組むまで。バンド組んでからの関係性。問題ごとなど。
ひとつひとつがどっかで見たような(主にドタバタした)展開で新鮮味は欠けていたものの、
展開が読みやすいし、また、見ていてツラいポイントも無いので受け入れやすくも感じました。
+萌え要素とケモナー向けの見た目で完走は余裕でした。

あるあるとは言っても、サンリオだからなのか、どぎつい内容は一切ないです。
子供向けっぽい、ふわふわした、都合の良いワクワク冒険的な展開、夕方でもやってそうな内容です。

終始ドタバタ1クールであっさり見れたのも良かったですね。流れるように見られました。


一応過去作品にも触れておくと、ケモミミ娘たちがバンドやるってのは同じですね。
ストーリー自体は過去作ほど大きく無い。過去作と関連性もない。
キャラ数は過去作より少なめになってます。


主人公所属のましゅまいれっしゅのメンバーは4人で、主人公目線でメンバーとの物語がメインになります。
主人公ほわん。可愛い。きつね耳。ストライク。天然なリアクションがかなり良かったです。
もはや。もっとリアクションやりすぎても可愛くて面白くて良さそう。

他のキャラはまともなキャラもいますが、クセの強すぎるキャラもなかなか多いです。
他のバンドのキャラとか、街の人とか、ほわんの田舎の年寄とか。 結構ギャグ多めで面白いです。

また、ましゅまいれっしゅのみならず、他のバンド目線でのストーリーもあります。
わりと蛇足感も感じましたが、多少のアクセントにはなっていたのではないでしょうか。

とりあえずケモミミ万歳。


【作画・声優】

絵はキラキラしてていいね。完全に萌え要素なのに、子供向けっぽい要素も入ってるのがまた謎だけど、
なんとなくその描写の差も面白かったです。
そこまで丁寧な作画ではないのですが、可愛くて良かったと思います。

CGもありますが、ライブは楽しむ感じではないです。緊張感・臨場感は無く、ライブ描写はオマケ的な感じ。
ライブ中にでトチる~みたいな流れは無いので、ライブにありつけるまでの
ストーリーやキャラたちにぜひ注目してもらう形ですかね。


声優さんは駆け出しの人がいたり、有名な声優さんもいたりと、各々が活かされてる配役だと感じました。
あまり中身の濃い会話や感情を出してくシナリオでは無いですが、歌も良かったし満足です。


【他】

曲が思っていたより良かったです。作中の挿入歌もそうですが、主題曲も含めてかなり聴き応えがあります。


子供向けとは言ったが子供に見せたらだめだぞ多分。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ前作を観ていなくても問題なさそうな異世界のロックバンド・ストーリー

『SHOW BY ROCK!!』(1期目)、『SHOW BY ROCK!!#』(2期目)と同じく、我々の世界とは異なる異世界にある音楽都市「MIDICITY(ミディシティ)」における、ロック音楽やバンドをめぐるストーリー。

『SHOW BY ROCK!!』はサンリオが版権を持っているメディアミックスプロジェクトで、上記アニメの他にもスマートフォン・ゲームアプリとしても展開していますね。ゲームやったことないですけど。

本作中では前作に登場のバンド『クリティ・クリスタ』が既に活躍中であったり、時系列的にもつながりのあるお話のようではあるのですが、ここまでのストーリーで見る限り特に前作を観ていなくても話がわからなくなるようなことはなさそうですね。

既にバンドとして練習を始めている三人に主人公(今作ではほぁん、前作だとシアン)が出会うという形式は踏襲しています。OP/ED主題歌から考えてもほぁんが合流して4人でのバンド活動を行うことになりそうなのは明らかですが、とりあえず前半はメンバー同士が絆を深めてほぁんが合流するまでの紆余曲折を楽しむお話になりそうです。

余談: 本作シリーズにはショートアニメ『SHOW BY ROCK!!しょ~と!!』もあります。これは『SHOW BY ROCK!!』に出てきたバンドのメンバーが出演する、『徹子の部屋』のパロディーみたいな作品ですね。

2020.3.6追記:
1期目の「プラズマジカ」のポジションに「ましゅまいれっしゅ」が、「シンガンクリムゾンズ」のポジションに「DOKONJOFINGER」が、「徒然なる操り夢幻庵」のポジションに「REIJINGSIGNAL」が、という感じで基本構造が良く似ていますね。徒然はちょっと違うけど楽器編成も似てます。

1期目と違って今作はダークモンスターと戦ったりしない分、ストーリー的には王道かつ無難な感じになっています。

第8話でのREIJINGSIGNALのステージで、楽器持って出てきたのは最初だけで曲の途中からはただ歌って踊っていたのにましゅましゅ相手にドヤっていたのは、ちょっと納得がいかないです(笑)。

2020.3.30追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。ある意味、今クールで一番「百合百合しい」作品(カップリング固定)だったかもしれないです。

作画面では安定していましたし、ストーリー的にも突飛なところはなくてそこそこ楽しめたと思います。

上で挙げたクリティ・クリスタ以外にも前作登場メンバーが現れたりで何かあるかな、と思いましたが最終話放送後に、シリーズ次回作『SHOW BY ROCK!!STARS!!』制作決定のアナウンスがありました。

次回作のキービジュアルを観る限りだと、本作で登場したバンドの他に前作の主役バンドPlasmagica(プラズマジカ)やプラマジとの絡みもあったSHINGANCRIMSONZ(シンガンクリムゾンズ)、徒然なる操り夢幻庵(つれづれなるあやつりむげんあん)、BUDVIRGINLOGIC(バッドヴァージンロジック)、Trychronika(トライクロニカ)、Criticrista(クリティクリスタ)といったバンドも出てくるようで楽しみですね。

ただ、次回作については「どのバンドが主役」とかはないのかもしれないです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

70.7 107 2020年度アニメランキング107位
ブレッドウィナー(アニメ映画)

2019年12月20日
★★★★☆ 3.8 (13)
32人が棚に入れました
11歳のパヴァーナは、アフガニスタンの戦争で荒廃したカブールにある小さなアパートの1つの部屋で、教師だった父、作家の母、姉と幼い弟と暮らしています。タリバンの支配下に生きるパヴァーナは、父が語る物語を聞きながら成長し、市場で人々に手紙を読み書きして生計を立てる父を手伝っています。 ある日、父親がタリバンに逮捕され、パヴァーナの人生は一変します。タリバンは、男性を伴わずに女性が家を出ることを禁じているため、家族はお金を稼ぐことも、食料を買いに行くことさえできません。 一家の稼ぎ手として家族を支えるために、パヴァーナは髪を切り“少年”になります。そして危険をかえりみず、パヴァーナは父を救いだす方法を探そうと決意するのですが…。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アフガン人が誇り高く生きのびるための物語

イスラム原理主義組織タリバン軍事政権下のアフガニスタン。
男尊女卑の社会で、家族の生活のために髪を切り“少年”となり
“ブレッドウィナー”(稼ぎ手)となった少女の瞳に映る、世界を描いた
児童文学小説『生きのびるために』(未読)を
アイルランドの制作会社カートゥーン・サルーンがアニメ化した長編映画作品。

【物語 4.5点】
暗い。しかし胸に迫る。

ただでさえ女は無断外出を制限され、生き辛い世界だと言うのに、
その上、{netabare}一家の稼ぎ手だった父はタリバンに拘束され、
幼子以外は女だけ残された家族は、
稼ぐどころか、食糧を買いに行くことすらままならない。{/netabare}

主人公少女が“少年”になった後も苦難は続き、
彼女たちはしばしば祖先から伝承された物語の空想世界に思考を飛ばす。
それが悲惨でもあり、また希望でもあり、
婉曲に女性の地位向上における教育の重要性を訴える材料にもなる。

何より空想シーンも巧みに織り交ぜる構成じゃなきゃ、
息苦しい現実が続く展開に視聴者が耐えられません。


【作画 4.5点】
好センス。芸術性あり。

砂埃が舞い、色彩が乏しい首都カブールの街並みがもたらす陰鬱な空気。
“少年”として多少の自由を得た少女に映る、ほんのり色付いた景色。
空想に逃避した先に広がるカラフルな物語の夢世界。
随所に色彩で心情を表現する背景美術のセンスが光る。


人物作画も大きくデフォルメした目が、
重苦しい街の空気に伏目がちになったり、
女の外出取り締まりに警戒してキョロキョロしたり。
コソコソ隠れるように生きねばならない不条理等を好表現。


【キャラ 4.5点】
11歳の男装主人公少女パヴァーナ。
元教師でパヴァーナに物語を教えてくれた父({netabare}戦争で片脚を失う{/netabare})
家計のためにも、そろそろ嫁ぎ先も考えたい姉。
パヴァーナが語り継ぐ物語であやされる幼い弟。
あまりタフではないが娘たちを心配する気持ちは強い母。
とうの昔にいなくなった兄。

以上の家族構成で過酷な社会を生き抜く。
男装し、ちょっとだけ世界が広がった主人公少女はほのかな夢も抱き、
現実を思い知った年長者ほど、
危険で無駄なことはやめて欲しいと諫める世知辛い構図。


取り締まるタリバン兵や男たちも男性優位に胡座をかく
一方的な弾圧者としてではなく、
戦争と死に怯え、そんな故もあって、弱者を苛めたりする人間として描写。

この街じゃ男たちも太眉を下げ、大きな背中を丸めて暮らしているのだ。
キャラ各々に深みがあり、考えさせられる。


【声優 4.0点】
※レンタルDVD吹替版の評価。

主人公パヴァーナ役は新田 恵海さん。
パヴァーナと同じ男装仲間のショーツィア役に飯田 里穂さん。
両ラブライブ声優のカップリング?がウリ。

少女として道端で声を潜めていた過去。
“少年”として声を張ってチョットだけ自信を持った今。
それでも現実は厳しくて感情が振り切れた夜。

社会が凝縮された難役を落ち着いて吹き替え。
これができるなら“えみつん”は今後も生きのびることができるでしょう。


私も字幕版でもいいから劇場で観たかった!と嘆くつもりでしたが、
正直、重苦しい物語に耐えられる程、メンタルに自信もないので、
道中は、穂乃果ちゃんと凛ちゃんの顔も思い浮かべて、
“みんなで叶える物語”に現実逃避したりしながら完走しました。


【音楽 4.0点】
劇伴、ED共に中央アジア伝統の弦楽器も交えてシルクロードのムードを付与。
シリアスな場面ではストリングスでしっかりと心を掻き乱して来る。

街の喧騒や、時に挟まる米軍機の爆音が告げる現実
など音響にも臨場感あり。

ここは劇場音響で体感しなかったことを素直に後悔しました。


【感想】
本作の製作総指揮にアンジェリーナ・ジョリー氏ら……。
と言うことで、私は欧米人がまたぞろ自分たちのことは棚に上げて、
余所の悲惨に首を突っ込んで偽善を振りまくのでは?
とつい警戒してしまったわけですが。

作品自体は欧米列強からは心理的距離もあると思われるアイルランドの制作現場から
ロシア、アメリカの介入も背景に折り込まれ、
比較的、多方向からの視点にも耐え得る、
誇り高き人々が暮らすアフガニスタンを表現できていたと思います。

とは言え、作中、アフガンが苦難に陥った歴史的経緯等についての
具体的説明は最小限で、子供視点でぼやけてもいるため、
例えば女性蔑視で野蛮なイスラムさえ排除すればアフガンに平和が訪れる
といった短絡思考に陥らないためには、
多少の予習はあった方がベターだとは思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ペルセポリスに通ずるものがある

この作品はターリバーン政権下のアフガニスタンを題材とした
アニメ映画である。カナダ人であるデボラ・エリス氏の
小説を原作としている。
ちなみに、制作会社はブレンダンとケルズの秘密や
ソング・オブ・ザ・シーでおなじみのカートゥーン・サルーン。

内容を一行で言い表すと、家族を守るために少年として
生きることを決意した少女の話だ。
すこぶる難しい話ではないが、アフガニスタンの歴史に
ついて事前に知識を入れておくと、理解がスムーズに
進むのではないかと思われる。

見終わった感想だが、現実と空想をうまいこと
織り交ぜつつ、少女パヴァーナが懸命に生きる姿を
きちんと描いた作品だった。
現実は手書きアニメ、空想は切り絵アニメで
丁寧に対比されているのも大きなポイントだ。非常に濃厚な
作りに仕上がっている。

主人公パヴァーナが絵本好きというのも相まって、劇中では
しばしば絵本内の出来事が描かれている。いわゆる
ファンタジーものに当たるのだが、彼女の心境と重なる部分が多く
重要なエッセンスだ。

私が以前ペルセポリスというアニメ映画を見ていたのもあるが
いくつか共通点が見受けられる。
・少女が主人公であること。
・家族との出会いや別れがあること。
・非常に厳しい男尊女卑の社会。
特に男尊女卑に関しては描写が徹底されている。
ターリバーン政権においては、女性が一人で外出することは
固く禁じられているので様々な制限がかかる。

決定的だったのは、覚悟を決め男装を行った主人公パヴァーナが
初めて外出した際、他の男性の見る目が180°変わった瞬間だ。
それまでは、まったく相手にもせず威圧的な態度だったのに、
男子と判断した時の温和な表情。こっちからの注文に素直に耳を傾け
心配するそぶりまで見せるのだ。家族を養うためとはいえ
決意するのは相当ためらったはず。彼女の勇気に敬意を表する。

ここまでの段階では、男対女という図式が頭の中で
組み合わさっていたのだが、最後まで目を通すと
必ずしもそうとは限らないのだと考えを改めることになった。

中盤あたりになるのだが、主人公が大事にしていた服を買う老人の場面。
主人公側からみると、男性として生きる決意表明になるのだが
老人側からすると、自分の奥さんを大切に思っているという暗示になる。
きちんと家族の絆が描かれているというわけだ。

比較的重いストーリーではあるものの、非常にメッセージ性
の高い作品であった。
ペルセポリスが好きな方、アフガニスタンに興味がある方、
強い女性を描いた作品を見たい方なら
一度視聴してみてはどうだろうか。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

閉ざされた環境で、生きる幸せはどこに?

 中東の砂漠の街かと思ったら、タリバンなんて言葉が出てくるので、トルクメニスタン、アフガニスタンが舞台のお話になるです。中央アジアが舞台なのに、明らさまな英語だったです。

 兵隊だか野党だかわからない変な男に言いがかりをつけられた父娘が、逆恨みを買うです。家に押しかけられ、父親を逮捕と語って、拉致されるです。
 女性は顔を隠さなければならない、男性と一緒でなければ外に出てはいけないという、勝手な決まりの社会でしたです。反したものには、「帰れ!」言いながら、容赦のない暴力に会います。
 そんな中で生活するため、主人公のパヴァーナは、少年になりすますことにです。

 パヴァーナが、刑務所から父親を救出できるか?までの様々な日常を描いたお話だったです。

 パヴァーナが弟や友人や一人でいるときに語るお話が、なんだか面白かったです。主人公がスリマンというのも面白さがあったです。
 NHKに出てきそうな昔からあるかの絵本童話のような作画が、今現在にとってなかなかいい味出していたです。

 男性優位の社会で、女性が生きていくことの難しさが、もろに伝わってきたです。
 出てくる男性が悪人ばかりでなく、一部にいい人もいたのがせめてもの救いだったと思ったです。
{netabare}  それが、パヴァーナの父親救出に間一髪のところで、救いになるのです。

 その先、親子がどうなっていくのかわからないけれど、再会できたところに大きな感動があったです。ひとまず、「これでいいのだ!」です。{/netabare}
 欲を言えば、この家族たちがこんな環境から完全に脱出できたまでを、見たかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

70.6 109 2020年度アニメランキング109位
メジャーセカンド第2シリーズ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (98)
391人が棚に入れました
主人公・茂野大吾は、かつてメジャーリーグでも活躍した茂野吾郎を父に持ち、同じくメジャーリーガー佐藤寿也を父に持つ佐藤光や、佐倉睦子と共に少年野球チーム・三船ドルフィンズで快進撃の一翼を担った。そして時は流れ、大吾は私立風林学園中等部に進学。中学2年生になった大吾をキャプテンとして新生・風林中野球部が始動!どこまでも熱い王道野球物語…いよいよ「中学生編」開幕!!

声優・キャラクター
藤原夏海、花澤香菜、山下大輝、佐倉綾音、河瀬茉希
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

無情に立ちはだかる『性』の壁

僕が大学時代に知り合った、ある女の子の話。

その子は高校時代、軟式テニスで県のベスト4までいったそうです。
で、キャンパスで一緒に歩いてるとき、
ふつうに感心して「すごいね」と言ったら、

  ん~、でもまあ『負けて終わった』ことには変わりないしね。
  結局さ、『勝って終わり』たかったら、一番になるしかないんだよ。
  負けて終わったら価値がない、なんて言うつもりはないよ、もちろん。
  でもさ、やっぱやる限りは、勝って終わりたいんだよ。
  少なくともわたしはそう思ってやってきた。勝手な言い草だけどさ。

なんてことを言われました。
ちっこくて可愛い顔してるくせに、すげえやつだなあ、と。
照れくさそうにそんなことを語る横顔が、とても眩しく見えました。

卒業して何年かたち、久々に再会して彼女にその話をすると、
  わたし、そんな偉そうなこと言ったっけ?
なんて、OLさんらしい、少し疲れた顔で笑っていました。

  言ったんだよ。
  俺、猛烈に憧れたんだよ。
  だから、そんな何かをあきらめたような顔で笑わないでくれ。


閑話休題。

本作はあの大ヒット作『メジャー』の新シリーズで、
最初のシリーズで登場したキャラの息子さんだの娘さんだのが、
ごちゃごちゃ悩みながら青春する野球アニメです。

第一期は小学生編でしたが、
第二期にあたる本作からは中学生編となり、
女子が大勢を占める男女混成野球部の悪戦苦闘ぶりが描かれています。

そしてその『男女混成』であることが、
この第二期からのキモ的な位置づけになっています。

女子野球をモチ-フにしたアニメはこれまで何本も制作されていますが、
僕的な感想としては、ろくなものがありません。
  ど素人の寄せ集めが、あたりまえ程度の練習をしただけで強豪とタメ。
  運動部とは思えないキャッキャウフフのオンパレード。
  仲間・友情ワ-ドのたたきうり。
  少年野球レベルの考察・戦術がなぜかどハマり。
などなど、野球なめとんか展開がてんこもりなんですもの。

要するに、これまで女子野球というのは『色モノ枠』だったんです。

その点において本作は、
男女混成チ-ムでありながらも過剰な『萌え』に走らず、
生理学的ハンディにめげず野球に取り組もうとする女の子の姿が、
おおむね真面目に描かれています。

その『生理学的なハンディ』については、
長くなりすぎるのでネタバレで隠しておきますね。
興味のある方だけ、どうぞ。

{netabare}
女の子と言っても、小学生までは男子とそんなに性差ありません。
少年野球でも女子エ-スだの四番だのをたまに見かけますし、
うちのバカ息子が三振とられたこともあります。

チ-ム内で太鳳、弥生、アニータ、千里の四人は、
名門のリトルチ-ムでレギュラー格だった設定になっています。
それって、小学生時代は並みの男子より遥かにうまかった、ということなんです。

ですが、第二次性徴がはじまると男子は筋肉が大きく発達し、
生理学的に大きなハンディがついてしまいます。

  男子の第二次性徴が始まるのは平均で11歳6か月ですから、
  小学校五、六年生あたりですね。
  ただし、筋肉の発達は12段階ある性徴の9番目ですから、
  もちろん個人差はあるものの、
  やっぱり中学生時代というのが性差のつく分水嶺になります。

作中で太鳳が「シンデレラの魔法は解けちゃってる」と言いますが、
そう自虐的になってもおかしくないぐらい、
体力・筋力に差がついてしまうのがこの頃なんです。

技術力や経験値で並程度の男子チ-ムには勝てても、
ガチでやっている男子チ-ムにはボコボコにされてしまいます。

  ちなみに、日本女子プロ野球選手の遠投平均は72mちょいぐらいです。
  中学男子だと下位チ-ムでも80m以上投げるのが普通にいますし、
  強豪チームだと90m投げても「おっ、いい肩してるね」程度の評価。
  女同士の戦いに置き換えると、
  たとえ地域の二~三回戦程度であっても、
  身体能力的には中学生がプロ野球チームと試合するようなものなんです。

しかも、強い男子チ-ムにはしっかりした指導者がいて、
理論的にも強度的にも充分すぎるほどの練習を重ねていますから、
技術的にも相手の方が上、というのがほとんどです。
{/netabare}

対戦する相手チームも、
こちらの先発に女子が六人もいることから、
最初はなめきって試合に臨みます。

そこをひっくり返して勝つところが「ざま~みろ」なのですが、
強豪相手にはそう上手くいきません。
{netabare}
  リトル出身者が四人(うち一人は女子)いる大尾中学には逆転負け、
  名門と言われる辻堂中学が相手ともなると、
  10点ものハンディをもらいながら逆にコールド負け。
{/netabare}
そのあたり、女子が男子と混成でやるリアルな姿が描かれています。
ガチな男子チ-ムに10年に一人の天才女子がぽつんと混じる、
という構成なら話は別ですが、
先発の6~7人が女子のチ-ムなら、それでも「よくやっている」方なわけで。


物語は、いまのところ、
そうした『男女の壁』に悩みながらも部活に励む、
思春期男女の群像劇として進行しています。

チ-ム内女子の考え方も一枚岩ではなく、
  負けたくない、絶対に勝ちたい、というアニータ、
  男子には勝てないけど同じ女子には負けたくない、という弥生、
  『適当でいいじゃん』と『熱血』の間をふらふらしている太鳳、
  あまり深く考えてないけど一所懸命、のその他、
など、まさにバラバラという感じですね。

さらに、彼女たちを引っ張るキャプテンの大吾が、
あの滋野吾郎の息子とは思えないぐらいメンタル弱いです。

ふだんはわりといいこと言ってるのですが、
いったん躓くと、すぐ自分の殻に入ってヒッキ-化してしまいます。
部活の先輩が一斉退部でキャプテン指名された時も、
いきなり猛練習はじめて一部の部員からそっぽ向かれた時も、
しっかりせいよおいこら的な。

最悪なのは辻堂戦で光と再会したとき。
{netabare}
光が後遺症でピッチャーができないと聞かされて上ずってしまい、
  凡フライをピッチャーとお見合い、
  リ-ドが小さいだけで初見の相手の盗塁ノ-マ-ク、
  ショ-トからの牽制サイン見落とし、
  肩に力入りまくりのピッチャーに声掛けもなし、
  楽々ダブルスチール決められ、送球も甘々。
というていたらく。

光が「まあ女子会がんばって」などと突き放すような皮肉を言ったのは、
チ-ム全体を揶揄したのではなく、
再会を楽しみにしていたのに甘々プレイ連続の大吾個人に言ったのですが、
伝わるわけもなく、またまたヒッキ-化。
しっかりせいよおいこら。
{/netabare}

そうしたメンバーが「とりあえず頑張ろう」と一致団結したところで、
第二シリーズは終わります。
原作はまだまだ続いているので、長期作品になりそうですね。


おすすめ度といたしましては、
テ-マに共感・関心が抱ける方にはAランク、
ガチ野球アニメが好きな方や、逆に萌え萌え野球大好きっこにはBランク、
野球なにそれおいしいのという方にはB~Cランクといった感じです。

映像はけっこうきれいで、野球の動作フォ-ムもそれなりです。

監督は映画『ドラえもん』で有名な渡辺歩さん。
この方は『グラゼニ』の監督やったりもしているのですが、
いまいち野球には詳しくないようです。
{netabare}
  完全補給してからゆっくり腰上げても二盗なんか刺せね~よ。
  その角度で上がって中学生の外野ポジションならフェンス際は背走キャッチだよね。
  全投手に対して同じグリップ同じスイングってなに。

みたく、思わずツッコミたくなる演出が散見されます。
心情を深く描くため原作にないエピソードを色々と追加しすぎて、
物語の進展にドライブ感が薄かったりもしますし。

最悪なのが前半ク-ルのED映像で、
そんなのどこで売ってんだと言いたくなるようなワンピースを女子が着て、
お花畑のなかで楽しく『球遊び』。
べちょっとしたボーカル曲がそれに重なって、痛いことこの上ありません。

もはや『色モノ扱い』以外の何ものでもなく、
このEDを見て、
  あ、要するにこれってそういうアニメなのね
と判断した方が少なくないと思います。
{/netabare}

というわけでいろいろと難ありの本作ですが、
僕は個人的に応援しています。
こんな難しいテ-マをどう転がすのか、ぜひ、続きが見てみたい。

野球というのはすごいバッテリーがいて縦の守備がしっかりしていれば、
ある程度は何とかなる、という側面があります。
だから、女子が多いからといって、
最初から『絶対』あきらめなきゃいけないという決まりはありません。

  そしてなにより、
  同じ球技で彼女たちが本気で男子と張り合えるパーティは、
  これが本当の『ラストダンス』なんです。

大人になった彼女たちはこの時のことを思い出し、
  いや~、あの頃は若かったねえほんと
なんて、照れくさそうな苦笑いをすることでしょう。

本気で笑い、泣き、汗を流して挑めるのって、この時しかないんです。
だから目一杯がんばって欲しい。
たとえ未来の自分がどんな言葉を語るようになるのだとしても。

  そして、結果に関わらず、
  胸をはって笑って生きて欲しい。

それだけが、偉そうで恐縮ですが、僕の身勝手な、切なる願いであります。

  この作品に対しても、
  いま何かにがんばっている、すべての方々に対しても。
  

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キミとまた、野球がしたいんだ!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版の第1シリーズは視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、第1シリーズ未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

個人的に、この作品の前作に位置付けられる茂野吾郎を主人公とした「MAJOR」を完走していないのが気にかかっています。
しかも視聴したのは最初の方の少しだけなので、ほぼ未視聴に等しいかもしれません。
「MAJOR」を視聴してからの方がもっと作品にのめり込めるとは思うのですが、6クール全154話という壁に阻まれどうしても手が出せませんでした。
いずれ攻略したいとは思いますけど…


「いつか必ず、2人で最強のバッテリーを組もう!」
光との再会を誓い、風林学園中等部に進学した大吾。

大吾がキャプテンを務める野球部は、上級生が抜け睦子をはじめとした女子ばかり。
クセのある新入生を迎え、新生・風林中野球部始動!

野球女子の実力やいかに!?
どこまでも熱い王道野球物語、「中学生編」開幕!!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

そう、風林中学の野球部の男子部員は3名で、そのほかは全部女子なんです。
でも女子だからと言って侮ってはいけません。
小学校の頃からリトルリーグで徹底的に自分を磨いてきた猛者が女子の過半を占めているのですから…
そして三船ドルフィンズ時代から一緒に頑張ってきた睦子も一緒ですし…

そして、この作品のもう一つの醍醐味…それは起用されている声優さんが超が付くほど豪華なことです。
女子部員が多いということは必然的に女性の声優さんが多く起用されることに直結します。
顔ぶれ…凄いですよ^^

こちらが風林中学女子野球部員です。
佐倉 睦子(CV:香菜ちゃん)制球力バツグンのエースピッチャー
相楽 太鳳(CV:あやねる)鉄壁の守備力を誇る俊足のショート
沢 弥生(CV:河瀬茉希さん)攻守バランス抜群のクールビューティー
椛島 アニータ(CV:りえしょん)猪突猛進関西弁キャッチャー
藤井 千里(CV:すみぺ)風林中学校の切り込み隊長
関鳥 星蘭(CV:高垣彩陽さん)謎のサウスポーキラー
藤井 千代(CV:渡部紗弓さん)風林ナインを支える恋するマネージャー

そしてライバル校にも頑張っている女子部員がいます。
眉村 道塁(CV:ほっちゃん)

どうです、この顔ぶれ…毎週耳が喜ぶのも仕方無いですよね^^;

第1シーズンの三船ドルフィンズの時には香菜ちゃん演じる睦子一択でしたが、第2シーズンでは、すみぺ演じる藤井千里が、完全に頭一つ抜きん出ていました。

千里一択になったきっかけもはっきり覚えています。
睦子の牽制練習の時、ランナーは俊足の千里だったのですが、実際に千里が盗塁した時の言っていた「ズサー」の破壊力が半端無いんです。
たった一言の台詞なのに「ズサー」に色々と持って行かれてしまいましたよ…^^;
今年の夏から始めた「お気に入りヒロインBEST10」にどう絡んでくるかが楽しみです。

物語は、規定人数ギリギリの部員しかなく満足な指導者も不在という、高みを目指すにはお世辞にも有利とは言えない状況の中、それでも試合で勝ち進むことを望んで野球漬けの日々を送る…という王道のストーリーが分かりやすく、そして物凄く険しい道であることも同時に分かってしまう、そんな展開でした。

順風満帆なんかであるはずがなく、少し進んでは躓き、迷って立ち止まって、それでも試合に負けたらやっぱり悔しくて…
彼らの成長を気持ちよく見ていられる作品だったのではないでしょうか。
みんなには「逃げる」という選択肢がありましたが、導き出した答えは「茨の道を突き進む」でした。
これからまだまだ面白くなっていくと思います。

オープニングテーマは、家入レオさんの「Answer」と、上白石萌音さんの「白い泥」
エンディングテーマは、SHE'Sさんの「One」と、雨のパレードさんの「IDENTITY」

2クール全25話の物語でした。
尺と原作のストックの関係上、物語としては一旦終わりましたが、NHKの番組ですし原作のストックが貯まったらきっと続編を制作して貰えると信じています。
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

1話の感想 ★★★★ 4.0
スポーツ推薦組
{netabare}
中学生編スタート!!
絵柄が変わりすぎて、驚き。
まるで進研ゼミ。キラッキラしてるな~
野球部のメンバーが女子の方が多いってのが凄く今風。
吾郎なら、野球舐めんなとかいって女子追い出しそうw
{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
新入生2人、追加
{netabare}
ブラジル人で関西弁の金髪褐色新入生。キャラが濃い!!
そして、またも女子!
今時はサッカーの方が人気かも知れんが、そんなに男子は野球をしないのか。
スポーツ推薦組にしろ、今回の新入生にしろ、口が悪い奴が多いな。
反骨精神、なのか?{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
アニータの焦り
{netabare}
アニータの気持ちは分かるが、なんでそんなに焦ってるんだ??
まるで吾郎。
なんか過去にトラウマがありそうだな。
それが試合中に出て、大吾と捕手を変わって、惚れると予想する。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
キャプテン
{netabare}
メジャーセカンドの特徴として、回想シーンが多い!
早く進んで欲しいのに。
まぁ、今回の話は大事だから許そう。
こうみると、大吾って大人になったよな。
吾郎の方がよっぽど子供だ。
吾郎はキャプテンしたことあったっけ??{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
初試合
{netabare}
睦子の緊張は当たり前だよな。
しかし、睦子は大吾にガチ恋だな。
女性向け恋愛アニメでありそうなキラキラ具合。
{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
トラウマ
{netabare}
アニータの前に生徒会長が崩れた!?
ただ一人の三年なのにそこまで上手くないか。
メンタルやばそう。絶対、自分なら耐えられないわ。
でも、大吾のおかげでなんとか克服していけそう。
{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
直前特訓
{netabare}
大吾って優しそうに見えて、Sだな。
プール埋めてグラウンドにしてるの、財力を感じた。
絶対、プールの方がいいやん。
恋愛要素入ってて、キュンとした。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
脚のチーム
{netabare}
走塁されると気が散るだろうな。
アニータは悪い奴ではないんだが、腹が立つよね。
大吾はいろんな奴をまとめられて凄いな~
先制2点は痛いぞ。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
アニータの挽回
{netabare}
ミスしたら落ち込むし、躍起になっちゃうよね。
でも、その後はしっかりとプレーできてたな。
ただ、怪我をしてしまった。
やっちまったな。
この試合が勝てたとしても、次の試合は大吾が捕手をすることになるのかな。{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
大吾の活躍
{netabare}
ついに大吾が捕手に!!
確かに、小学生よりかは上手くなったのかも知れないけど、飛び抜けて凄いって訳ではなさげ。
やっぱり、吾郎と比べるとオーラがないよね。
{/netabare}

11話の感想 ★★★☆ 3.5
最終局面の激闘
{netabare}
大吾のバッターセンスが向上してたな!
見事?、勝つことができた。
ちゃっと、ご都合主義が強いかな。
ここで、負けてもよかった気がするな~{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

70.3 110 2020年度アニメランキング110位
くまクマ熊ベアー(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (362)
1246人が棚に入れました
悠々自適な引きこもりライフを満喫する美少女ユナは、
VRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマー。
ある日いつものようにログインしてみると、なにか普段と様子が違う。
もしかして……ここってゲームの中? それとも異世界?
そして、その地に降り立ったユナの装備は
『クマの服』『クマの手袋』『クマの靴』で固められていて――んん?
くま……? クマ……? 熊……? ベアー……?

「なんじゃこれはーーーーーーっ!?」

クマっ子、爆誕!
しかもこのクマ、ただのクマじゃない。
世界最強クラスの魔法とスキルを秘めた、
とんでもなくスーパーなクマだったのだ!
そんな、世界征服だってできちゃいそうな
強大な力を手にしたユナの目的――それは!?
この世界でも、ひたすら楽しく自由気ままに生きること!

最強無敵なクマっ子による、クマな冒険とクマな日常の物語、始まります♪
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろう系主人公を女にして、熊の着ぐるみを着せただけ

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
うん、なろうです。ちょっと違うかな~と思って観てみたけど、うん、なろうです。

レビューでは、本作を含めたなろう系作品の特色や、本作に見られる問題点などを指摘しています。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ONE PIECEでルフィの能力を何にするかを、尾田さんはめちゃくちゃ考え抜いたそうだ。

残酷に見えないように、斬撃系ではなく打撃系。構図として、ページを目一杯に使える技を使える。且つ、強すぎる能力にせず、子供に身近なもの。など、様々な理由が考えられているが、一番は、「どんな緊迫した場面でも少しふざけられる」というものだと、SBSで尾田さん自身が言っていた。

それが、愛をもってキャラクターを創造するということ。私は、それが作家にとってとても大事なことだと思っているが、本作にはそれが見られない。

だってこれ、「ねこ猫ネコキャット」でも、「サル猿サルモンキー」でも、なんでも良かったじゃん。

軽い、浅い。

というのは、なろう系と侮蔑される作品に共通する事項だろう。

なろう系の作者は、半分素人。

どんな世界でも、アイディアの一発勝負なら、素人がプロに勝つこともある。しかし、地力というか、実力は、その道のプロには絶対に勝てない。(大ヒットアイディア商品の開発で、普通の主婦が考えたとかあるじゃん。でも、その主婦が本職の商品開発部の人のように、何年にもわたり、たくさんの商品を安定的に開発することは出来ない構造に近い)。

小説の場合の実力とは、文章力やストーリー展開力、設定の作り込みなどだ。

だからなろう系には、1発のアイディア勝負の作品が多く、1話目や2話目は個性的で面白いが、回を重ねるごとに、似たり寄ったりの話になって、失速していく作品が多い。

例えば、「現代の一般的な知識や技能で、異世界(ゲーム世界)では無双する」という展開には本当に辟易とする。

本作でも、ハンバーグでどや顔、ピザでどや顔。

料理にしても科学知識にしても、本当の意味で深い見識があればもっと面白いものが書けそうだけど、そこを勉強して作品に生かそうという努力は感じられない。

だって、なろう系作者にとっては、転生した主人公にとっては、転生先の異世界(ゲーム世界)は、現代に比べれば下等で、蹂躙すべき対象でしかないから。別に努力なんかしなくたって、「現状で無双できる」のが、異世界に転成するメリットなのだろうから。

先日、「日本の素麺を世界中で食べてもらう」という企画をテレビでやっていたが、香りやソースを重視するフランスでは、めんつゆの鰹の香りを好意的に捉えて美味しいと感じる人が多く、パスタにアルデンテを求めるイタリアでは、素麺のコシの無さや、そもそも冷たい麺というのが受け入れられず顔をしかめる人が多かった(冷製パスタって日本発祥らしいです)。

地理的にはあんなに近い国なのに、これだけ違うのが面白かった。

料理1つとってみても、それまで食べてきたもので、これだけ良し悪しの基準が変わる。そこを描くことは、他の文化に対するリスペクトである。

例えば、「ログホライズン」や「本好きの下剋上」など、この点を大切にしている、異世界転生やゲーム世界系は面白い。

1つ例を挙げると、5話目の孤児院のエピソード。「単に金をあげるのではなく、職を与え自立させる」というのは、「本好き2」にも似たような展開があった。ただ、ほんのわずかな違いを感じた。

例えば、熊の方は、職は与えるが設備投資などは全部持ち出しという甘やかしっぷり。それから、もしこの話をやるなら、「孤児が育てた卵を市民が食べるのか」という差別とも戦うエピソードが本来必要で、本好きはそのあたりもかなりちゃんとやってると思う(本好きの灰色巫女は一応神職にあたるし、本だし販売も考えてないが、本作は「食品」であり、流通や衛生面など越えるべきハードルは高い)。

ピザ話にしても、あのキャパに対して調理のプロが1人ってのが。んで、従業員の9割が、まともな教育や研修を受けていない、飲食未経験の子供達で回そうって、商売なめてるよね。

まあ、本作がそういう作品でないことは、かなり早いうちに分かっていたけど、それでも見続けたのは、「プラスワン」がないかと期待していたから。

本作の主人公の、リアルは不登校&株で大儲けの世捨て人。少し変わった設定でもあるし、死んで異世界転生ではないから、現実に戻ることもあるだろう。そこのリアルとの繋がり、リアルでの変化や成長を知りたくて、視聴を続けていた。

しかし、それすら(少なくともアニメの中では)なかった。

というか、作者はその設定を活かす気があるのだろうか?

「ゆな」って当然、生前(ゲーム世界に入る前)は、恵まれない子供達に寄付とかしまくってたんだよね?

本作の主人公「ゆな」は、異世界では、自分の労力を厭わず、無償で多くの人助けをする、めっちゃイイ人である。でも、だったらなぜ、現実世界で「世捨て人」になっているのだろう? 熊装備ほど無双状態でなくとも、株で大儲けしてるのに、選んだのは、「慈善活動や寄付」ではなく、「引き込もってゲーム三昧」という、最高に利己的なもの。

いや、それを否定しているのではなく、そういう人物なら、転生先でももっと自分の利益や快楽に貪欲になるはずではないだろうか? これは他の異(ゲーム)世界転生作品でもそうだけど、彼らはなぜか、転生すると急に聖人君子になるようだ。

私だったらまず、エロ方面に全力疾走し、飽きたらついでに世界を救うかもしれない(笑) どうでしょう?「転生したからにはエロいことをしまくるぞ」という小説は(笑)

私は何も、なろう系全般を否定的に観ているわけではない。大好きななろう系作品もある。本作には、今のところ全く良さが見つけられないというだけだ。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ゲームログイン系か。どこまでゲームを楽しむのかと、リアルとの繋がりがポイント。熊装備とか、気楽な感じは良い。作画も謎の頑張り(笑) リアルは不登校&株で大儲けか。未来ある青少年には、あまり観てほしくないな(笑)  株で失敗して課金できなくなって、という展開なら別だが。

2話目 ☆3
結局、異世界転生? まあ、チートだから、底は知れている。解体屋とのパートナー契約は良いけど。

3話目 ☆3
食物連鎖の頂点(笑) ゴブスレさんに怒られるぞ(笑) 出た、現代知識でお手軽無双。

4話目 ☆1
イメージで魔法。回復に、病気まで。あまりにお手軽過ぎる。

5話目 ☆3
この辺、「本好きの下剋上」との違いだな。向こうは技能をつけ、職を与え、自立を促す。こちらも職は与えるが、設備投資などは全部持ち出し。例えばこの話をやるなら、「孤児が育てた卵を市民が食べるか」という差別とも戦うエピソードが、本来必要で、本好きはそのあたりもかなりちゃんとやってると思う。

補助金のクダリは、先生が悪用していると思ったけど、貴族の着服か。いや、補助金は貰おうぜ。

反省するのは、まあ、良いかな。

6話目 ☆2
再婚は、特に子供にとっては、そんな簡単に喜べるものではない。こんなところも、なろう。

7話目 ☆2
ハンバーグで無双。異世界ちょろい。料理も、我々現実世界人より下。ハイハイ。

8話目 ☆2
チートが無双して謙虚に格好つけて。

9話目 ☆2
そもそも、あのキャパに対して調理のプロが1人ってのが。んで、従業員の9割が、まともな教育を受けてきていない、飲食未経験の子供達で回そうって、商売なめてるよね。流石、なろう。

10話目 ☆2
同じ雪山を扱っても、俺100万と大分違うな。携帯も楽勝。

11話目 ☆2
クラーケン撃破、楽勝だぜ!

12話目 ☆1
ハイハイトンネルね、驚かない驚かない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

第1話の構成に関わったひと、先生怒ったりしませんから、正直に手をあげなさい。

ごるぁ。

ま、当然ながら僕は構成の専門家でも何でもありませんが。

原作知らず。
評点低めですが、結構楽しめました。

物語: {netabare}全能な私TUEEな主人公が、あれやこれやと無双する。ただし、 in the 着ぐるみ of the クマ。ただそれだけ。

あってないような「物語」ではありますが、深く考えずにぼけーっと見られるものとして、よくまとまっていたと思います。ただ、最終12話は取って付けた感が強かったです。決して肯定的な評価は出来ませんが、原作の中途を抜き出し、それでもクールの終わりにピリオドを打つためにはあのような形にならざるを得ないのかなとは思います。

Lonesome上等だった主人公がじわっと「人間」になっていく、その過程は良かったと思います。{/netabare}

作画:{netabare}静止画としては上質、動画としては中。もとより、アクションを売りにした作品ではありませんから、これで十分なのでは。カラーパレットがパステル調すぎて、ちょっと目が痛かったかも。
キャラデザインは、、、なんか悪い意味で安定感を感じる(どっかでみたようなー)気もしますが、嫌いではないです。個人的な感想というか、もしかしなくてもただの好みの問題でしょうが、フィナのお母さんがなんか目にとまりました。{/netabare}

キャラ・声優さん・演技:{netabare}なんだろう。強いて悪いところもなければ、強いて良いところも思い当たらない。。。ってことはたぶん、良かったんだと思います。キャラに依存することもなく、声優さんの尖った演技に依存することもなく、何にも気にならずに、その世界・人物とお話に入っていられたと言うことですから。うん。たぶん。

主役はゾンサガの紺野役の方ですね。ずいぶん違う声だな、というのが役者さんを認識したときの素直な驚き。普段は声優さんをあまり意識しないのですが、ゾンサガ関連はちょっと別です。低く、抑揚の少ないのぺっとした演技は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、僕はあの主人公ならこれで良いと思います。にぎやかし要員は脇を固める人物で十分でしたし。{/netabare}

音楽:{netabare}OPがフィナ、EDがユナでしたね。ED、結構好き。作中の劇伴は、特に印象ありません。{/netabare}

で、、、、だ。

第1話の構成:{netabare}上述の通り、決して嫌いではない本作なのですが、物語の評定は辛めです。その理由がこれ。第1話の構成と、それによってもたらされた混乱です。これが、アニメ化スタッフのなしたものなのか、原作からしてこうだったのかはわかりませんが、どっちにしても印象が悪い。

第1話で描かれたブラックバイパー討伐は、第1話を除く時系列で見ると第3話と第4話の間にきます(第4話アバンで明らか)。別に、時系列をいじったエピソード間の構成が悪いと言いたいのではありません。問題は第1話の引き方です。この第1話ラスト数分が最悪です。

第一話を見終わった段階での僕の理解は、「本作は防振りやインフィニットデンドログラムと同じく(あるいは同時期OAの100万の命と同じく)、ゲーム内での物語なのだ」、もう少し加えるなら「それらの作品と同じく、現実世界での生活とゲーム世界での生活は別物、パラレルで存在する」ものだ、でした。第1話のラストの描写を見れば、ブラックバイパー討伐後に現実世界で休憩してトレーディングして、じっちゃんの電話に半ギレしながら「気分を切り替えて続きといきますか。ここ(ゲーム=ブラックバイパー討伐をした世界)が私の生きる世界」という理解が自然です。

でも、そうじゃないんですよね。主人公は、第2話で「神」なるものに吹っ飛ばされた先の世界に囚われた形になっていて、少なくとも自由意思でログオフ・ログインは出来ない、かつ、物語の中で主人公は「現実世界」に戻っていない(and/or戻れない)のです。だからこそ、「ずっと着続けても汚れないクマ装備」がありがたく、「和食が恋しい」ことになる。

今観返してみても、休憩ログオフのタイミングで時間軸がフリップしているという手がかりはありません。むしろ上記の誤解が起こることを狙っているとしか思えない。なんで?第2話で上記の理解が全てひっくり返されてしまい、混乱しか感じませんでした。良い意味での驚きは一切ありません。作品に対する不振と不安だけです。

確かに、第2話冒頭の内容から語りはじめると、あまりに「ありきたりな異世界もの」を踏襲することになるでしょう。でもね、それでいいんじゃん?
へたくそな時系列いじりで誤解を生じるくらいなら、「ありきたり」「はいはい、いつものあれね」でいいじゃない。

このタイミングで視聴を辞めることも考えました。だってそうでしょう、こんなに独りよがりな時系列いじりを平気でかます作品、つきあうだけ時間の無駄になる確率が高いです。というより、「そういう意味を込めたメッセージ」になっている、と、制作側は意識しなかったのだろうか。ほんと、手をあげて欲しい。{/netabare}

[2020/12/26 v1]
同作品が2エントリーしているこの状況。運営さん、上手く統合してくれることを願っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

ace さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

信じられないほどのゴミ

※注意!!
!!3話の半分しか見てないヤツのレビューです!!

・不愉快しかない
下手くそな声優
不愉快な主人公の言動
しょうもないストーリー

いやぁーーーびっくりです
自分はいままで180本以上のアニメを視聴していますが、
(エクセルに全視聴済みアニメと簡易概要と自己評価をまとめている)
俺がアニメを途中で切ったのはラブひな以来、
史上2本目ですわ
しかもラブひなはたしか4話目くらいまで見てたが
これは3話の半分で終わり
史上最短記録です
2話目の時点でもう切ろうか迷っていた

・まず声優
主人公ゆなの声優からしてもう無理
演技下手とかじゃなく、気に食わない物言いを
淡々としゃべるのでイライラが募る
他の脇役たちの声の演技もいまいち
あれでも上手いほうなのかなぁ・・・本当に声優の質も落ちたものだな

・キャラの言動がいちいちイラつく
なんで異世界もののキャラは鼻につく物言いをするのか
これといった努力もしてないくせに他人を見下す言動はかなりイライラする
このゆなも同様で、「え?倒しましたけど?」的な
それで周りの人が「えーー!あんたみたいなクマがあいつをー!」とびっくりする
いい加減うざいわ

・あの手抜きパンツはサービスのつもりか?
キャラに一切の魅力がないのでたとえヌードになったって
まったく嬉しくない

・不愉快なストーリー
異世界に飛ぶもの、転生もののなにがイヤかって
「なんの努力もせずに強くなって偉そうにする」ところ

例えば、鬼滅だと炭治郎は血反吐はいて修業し
何度も強敵との死線を乗り越えて強くなる
それでも彼はずっと優しく、明るく、顔は気楽そうに笑っているのです

火ノ丸相撲の火ノ丸は、何度も敗北し、何度も絶望し、
その絶望と敗北を乗り越え、常軌を逸した努力を続け、
強い信念を守りながら最強へと登りつめる
まさに尊敬できる漢の中の漢

ルフィだってそうだよね
ゴムゴムの実を食べて、はい無双ってことにはならない
いろいろな強敵と戦い、死線を超え、徐々に強くなっていく

だがこの転生もの、異世界ものに共通しているのは
なんの努力もせずにいきなり最強の強さを身につけ現れ、
周りの敵を蹴散らしやたら態度が大きく、他者を見下す
まるで見下して煽りまくれる相手を探しているようにも見えるし、
そして「過去」もなにもない

過去・・・そう
上で例に挙げたマンガ(アニメ)で例に出すと、鬼滅の炭治郎や柱は全員、
「強くならなければいけない壮絶な過去」をもつ
お館様の言葉に「お前は本来なら一生眠っていたはずの龍や虎を起こした」
という言葉があるが
魅力的なキャラや良作の主人公ってのは強さの裏に、
強くならければいけないきっかけ、「過去」があるが、

異世界、転生ものの主人公ってのは、なんの過去もない
このアニメの主人公の「過去」はただのひきこもりのゲーマーです
それがいきなり最強クラスの装備を手に入れてふざけた格好と不愉快な言動で暴れまわる
これのどこに「尊敬」や「憧れ」を見ろと?

早い話こいつが主人公じゃなくてもいいわけよ
例えば俺が炭治郎の力を持って生まれても、ゴムゴムの実を食べても
彼らのように強い信念も持ってないし、努力を続ける根性もないし、
自分より強いとわかってる敵にぶつかる気概もない
だから彼らにはなれない、彼らは彼らじゃないと、彼らにはなれない

だが、俺がこの世界にクマ装備を手に入れて転生しても
ゆなと同じことができます
強い装備で暴れてるだけだし
まぁ、そ れ で こ そ 異 世 界 も の だ け ど
なろうの特徴ですね

わかるかな?
つまり、
たいした努力もなく、過去もなく、ただ装備や才能がすぐれてるってだけで
偉そうな態度で無双するっていう部分がどうしても納得できない

例えば小山ゆうの傑作漫画、「あずみ」はまさに才能の塊で
あずみは最初からめちゃくちゃ強い・・・というかこのアニメと同じで
たいした過去も努力もなく「最初から最強」です
だが、
彼女は彼女なりの苦悩や葛藤を抱えて悩みながら傷つきながら
「枝打ち・暗殺」の信念を守り、戦い続ける
このアニメのように不快感は一切なく、あずみ自身尊敬できる存在で
作品、キャラクターともに大好きです

そういった強いなら強いなりの苦悩、葛藤が
異世界ものや転生ものにはないんだよね
あってもしょうもないので全然おもしろくない

小山ゆうや、ジャンプの売れっ子作家陣となろう系ごときを
比べるのがそもそもおかしな話で、
比較になるわけがなく、
比較してる俺がおかしいんですけどね

まぁ、これが俺が転生もの、異世界ものが嫌いな理由です
よって、このアニメも大嫌いです

じゃなぜこのアニメを視聴したかって?
「タイトルから癒やし系アニメ」だと思ったからです
早い話異世界、転生ものとは知らなかった

言うまでもなく、今後も異世界もの、転生ものアニメは一切見ない
今回はミスだった・・・

以上だ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

70.2 111 2020年度アニメランキング111位
群れなせ!シートン学園(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (242)
851人が棚に入れました
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの"人間"間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの"オオカミ少女"大狼ランカ(オオカミ ランカ)1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる―!姿形は違っても、ペロペロすれば群れなせる!「ペロペロしたら仲間!私の群れへようこそ!!」

声優・キャラクター
木野日菜、石谷春貴、宮本侑芽、久野美咲、小原好美、徳井青空、青山吉能、杉田智和、玄田哲章、津田健次郎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

動物との濃厚接触はいろいろマズかった

原作未読


翻訳家内山賢次によって『シートン動物記』が日本に紹介されたのは昭和の初期。
その後原作/内山賢次名義でコミカライズされたのですが作画担当誰だと思います?
白土三平ですって。もう歴史の出来事かなんかみたいです。
その“シートン”案件と並び評される内山の代表作が『種の起源』なんだそうで。今期“ダーウィン”と“シートン”のアニメを同時投入し両方とも私が視聴に至るというのも必然だったのかもしれません(適当)。


本題。
ヒトとケモノ達が共存している世界らしく、男女共学のみならず異種族共学という建て付けの“シートン学園”を舞台にした物語。
幼少期のトラウマでケモノをケダモノと呼び忌み嫌うヒト科の♂、間様 人(まざま じん)が主人公の学園コメディ。並び替えると“人間様(ニンゲンサマ)”になります。そんなに嫌いならなんでこんな学校入ったんだ?と言うのは野暮ってやつですね。この清々しいまでの「深く考えたら負け」感は作品の至るところで徹底されてます。
見た目も独特。♂は獣人で動物顔。♀はケモミミ可愛娘ちゃん人間顔で切り分けがなされてます。Cygamesだし『ウマ娘』とごっちゃになりますな。
日々の学園生活の端々で動物の習性を活かしたトピックが挿入され、当然ながら人間の感覚とはギャップがあるんでそのズレを楽しむ作品です。とりあえずケモミミにしましただけな作品ではないので視聴にあたっては区別しといてください。


で、これが難しい。内容を理解することがじゃないですよ。
人間の体と顔を有した娘が唾液まみれのチューしたり、脱いだり、尻尾握られてキャンと鳴いたり、その他もろもろ。動物の習性なので仕方ないと言い訳しつつ家族には絶対見られたくないです。「パパなに見てるの?」と。

そんなわけで普段ならそっ閉じしますが、これが意外とイケてしまう。理由はこんなところ、


1.くだらない(褒め言葉)

やさぐれ熊の笑い方が
「ベアーハハハハハ!」
「グママママママ…残念だったな。ベァーォ!」
なんだろう、このセンス。そしてこんな熊役をツダケンさんが全力投球。


2.ナレーション玄田哲章

是非もなし


3.習性を活かしたセリフ

「君たちも絶滅したいかね」
絶滅経験者“ティラノサウルス”がこのセリフを言う説得力。



家庭内の信用失墜は嫌だけど、家族が寝た後こっそり観てもいいかなという位置付けです。


しかしながらですよ。せっかくの上記3つの利点が回を重ねるごとに消えていきます。台本なのか?それも含めた脚本なのか?セリフや行間が面白くなくなっていく。
これまた理由はこんなとこかしら?

・説明的になった
→唐突に見える行動が増え、哲章さんナレで動物雑学を挿入。手抜き台本みたい。

・萌えに走った
→入浴。その他脱衣。みたいはエロ方向へと展開。
→料理部にどんどこ女子が集まってったよね。


増えていく一方のキャラクターたちを処理しきれなかっただけなのかなと同情しつつ、コメディの台本が雑になっていったのはいただけなかったです。
ただしまあこれが難しいのかもしれませんね。私がマイナスと感じた点は観点を変えればプラスになりますもの。

・動物雑学希望→◎
・愛でる→人それぞれでしょうが成分は増えてった○


難しい顔して観るものでもなく気楽なのはたしか。動物の習性と人間の感性とのズレをゆるく楽しむ。
自分の感性とは徐々に合わなくなってった残念作品でした。合掌!



※余談

■ツンデレを男でやると?

主人公ジンくんみたいになるのかな。
滅びろ! って言ってるわりに動物に詳しいし、ヒロイン相当ランカにもなんだかんだ優しい。

どっかのサイトで、この男主人公がー!…要するに気に食わないみたいなのを見てなるほどね、と。
塩対応の言動セリフ。そこからのユルみ。一連の動きを追うとただのツンデレなんすけどね。性別が違うと受け取られ方も変わるもんだと興味深かったです。


■時節柄

タイミングもよろしくないですね。
野生も含めて動物との距離が近い。そっから動物保有のウィルス伝染ってさらに変異したものが人に伝染ってパンデ○ックの真っ只中です(2020年3月現在)。人対人フェイズに入って2~3カ月経とうとしてるんで皆さんお忘れかもでしょうけど、動物との濃厚接触が強く疑われている事案です。

それに国家にとことん甘やかされてるパンダ娘登場もやや興ざめ。※内容関係ないので閉じとく。
{netabare}パンダは100%レンタル。レンタル以外での出国を当局は許してません。日本国内で出生した子供の所有権を日本は持てない仕組みになってます。いる頭数の分だけ高額なレンタル料を某国に払い続けてます。その金が莫大であればあるほど商売のタネを手離すことはあり得ません。
そしてパンダの生息地は四川省(現在)。…となってますが露骨にいえばチベット人から奪った土地がほぼ全てを占めております。今から人権問題までには飛びませんけど、パンダ見たさで動物園に有り難がって見物しに行く感性は私にはありません。あくまで私はですけど、せめてパンダ見たらチベットを思い出してほしいですね。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.03.29 初稿
2020.10.11 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

んばば んばんば めらっさ めらっさ(いや、それはパプワ君)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
動物と人間が共存する世界、というより、人間も動物の1種として暮らす設定はなかなかユニークで、動物の性質を生かした擬人化(キャラ作り)とギャグに関しては、様々なアニメの中でもかなりレベルが高い。

私はケモノ娘にはほぼ萌えないのだが、そっち方面もカバーしている、なかなかに優秀な作品だと思う。

てか、OPの出だし、完全にパプワ君やんか(笑)
気軽に観られるギャグアニメとしては、結構オススメできるかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的に面白かったキャラとしては、パンダのメイメイかな。「パンダは国家ぐるみで甘やかされている」ってのは、その通りだなと(笑)

あと、ナマケモノのミユビ。よく死ぬよく死ぬ(笑) 途中からはマンネリ化したけど、最初は笑ったw

それから何気に、人間のヒトミ。24時間365日、それも何十年も交尾が可能(発情期)=エロいと、周りの獣たちから思われている設定が上手いと思う。

と、このように、「擬人化」が凄く上手いアニメだと思った。キャラデザ的にもよくまとまっていたし、「メスだけ人間の容姿」というのが潔い。視聴者は誰もオスの擬人化なんて望んでないし(笑)

しかも、あの工夫によって、「動物と暮らしている」というのが視覚的にも分かるし、良いことずくめだったように思う。

それから、間に挟まれる「動物雑学」が結構勉強になる。シンプルに笑えるものも多い(残念な生き物図鑑って感じ)。

最も好きな回は、第2話。コアラのユカリ登場回だったが、オチがウンコになる話としては、これまで観てきた全てのアニメでNo.1に綺麗に決まっていたと思う(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
動物キャラ学園モノ。動物を上手くキャラクターに生かしてるな。シマウマ、ロバなのか(笑) ED、なかなか特殊だな。

2話目 ☆5
やっぱり、OPがパプワくんにしか(笑) コアラ。最近、オーストラリアで大変だよな。母は擬人化で、父はコアラなの? ユーカリの毒をスルーしないのは、好印象(笑) 想い出の料理ネタ、「う○こ」がオチになるネタで、今までで一番綺麗に決まったかもしれん(笑) ミスメス、というパワーワード(笑)

3話目 ☆3
裸ネズミ、へ~。うまいキャラ設定だな。短小タテガミ(笑) キング、、、男前やん(笑) 発情期だったら良いんかい(笑) 服にモザイクかけよなや。ガンバw 順番に食べられる(笑)

4話目 ☆3
姉、キャラいまいち。ハイエナのそのネタ、異種族レビュアーズで見たぞ(笑)

5話目 ☆3
体育祭。ナマケモノ、残念な生き物だよな(笑) あ~、良い最終回だった(笑)

6話目 ☆4
パンダは国家ぐるみで甘やかされている(笑) そして、ドMが開花(笑) なんだらう? 共生、を感じる。ドMパンダとツンデレ猫は、相性良いのかも?

7話目 ☆3
キリン、そうなの?(笑) まあ、疑似交尾する動物は結構多いけど。

8話目 ☆3
う~ん、死ぬキャラ被りはな~。まあ、ミユビと仲良くなるなら良いか。ライオンの交尾の話は知ってた。服を着るという、斬新なサービスシーン(笑)

9話目 ☆3


10話目 ☆3
乳房の話は初めて知った(笑) 新キャラ、なんの動物だろうね? アウストラロピテクスとか?

11話目 ☆3
異種族レビュアーズ(笑) キャベツは、手を抜いても頑張りすぎてもダメだから難しいよな(笑) 文化祭で食い放題は、流行るかもな。ウンコの香りだ、の顏よ(笑) スーパーサイヤライオン(笑)

12話目 ☆3
マンモス、小さいんかい(笑) ネアンタール人だったか。共通の敵を作らなくても、仲間になれる。この作品のテーマ。良いものって、水着かい(笑) お前らは、絶滅すんなよ。2期、昆虫か。蟻とか体重の50倍持てたりするからね~。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

喰うか、喰われるか!

この作品の原作は未読です。
そしてこの作品の視聴は声優さんとCygamesが絡んでいることで決めました。
Cygamesといえば、「神撃のバハムート」や「グランブルーファンタジー」の様な重厚なファンタジー作品が頭に浮かびますが、この作品は2016年にリリースされた「サイコミ」に掲載されている点が繋がりなんだそうです。
ググってみると、「ゾンビランドサガ」もサイコミで連載されている作品の様です。

一方、声優さんの方は、物語の序盤に主要人物が集合する「料理部」が出来るのですが、その料理部に所属するオオカミのヒロイン役に木野日菜さん、人間のヒロイン役に宮本侑芽さんとヒロインは2人構成です。
そして料理部に所属する動物役にくのちゃん、ここちゃんこと小原好美さん、徳井青空さんに芹澤優さんという布陣…
滾る布陣だと思うのは、きっと私だけじゃ無い筈です。


ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。
その名も「シートン学園」
生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。

各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。
動物嫌いの"人間" 間様 人(マザマ ジン)と
独りぼっちの"オオカミ少女" 大狼ランカ(オオカミ ランカ)
1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる…!

姿形は違っても、ペロペロすれば群れになる!
「ペロペロしたら仲間! 私の群れへようこそ!!」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

Cygamesと聞いて少し身構えていましたが、重厚なファンタジーとは真逆の作品でした。
まぁ、気軽に視聴できる作品なんですが、動物に関するうんちく話がいたるところに散りばめられていて、これが結構面白いんです。

例えば、シマウマ…名前に「ウマ」が付いていますが、ウマよりロバの系統に近いんだそうですが、こういう雑学的情報が結構豊富なのが特徴で、これらの情報を面白おかしく物語の中で取り上げているのが面白く感じる理由なんだと思います。

そして取り上げられる動物が多岐に渡るのも、この作品の魅力…
沢山の動物が出るという事は、それだけ色んなうんちく話を知る事が出来るのと同義なので。

こんな妙な学校はシートン学園しかないと思っていました…
ですが、物語の終盤にそれが希望的観測でしかなかった事実が明らかになります。
そう、こういう妙な学校…実はシートン学園だけじゃなかったんです。
学校という枠を超えた新たな火種がどの様にこの物語りに火を付けていくのか…
結構な見どころだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、料理部のみんなで歌う「学園壮観Zoo」
エンディングテーマは、大狼ランカ(木野日菜さん)による「オオカミブルース」
通勤時に聞いているのは主にエンディングテーマです。

1クール全12話の物語でした。
ラストは結構良い話で纏めたなぁ…と思っていたのですが、最後にとんでもないイタチっ屁を残していくなんて…
喩えるなら「魔王様、リトライ!」のラストテロップ「続けっ…!」くらいのインパクトがあったのではないでしょうか。

公式HPにも特別な記載は何もありません…
でも、続編があるなら絶対見なきゃですね。
それにキングのあの姿を見て、黙って指を咥えている訳にもいきませんしね。
今後の情報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

70.2 111 2020年度アニメランキング111位
ストライク・ザ・ブラッド 消えた聖槍篇(OVA)

2020年1月29日
★★★★☆ 3.7 (46)
349人が棚に入れました
“聖殲"を巡るヴァトラーとの戦いに勝利を収めた古城と雪菜。絃神島を自らの“夜の帝国"としたことで実質的な島の支配者となった古城だが、以前とさほど変わらぬ日常を過ごしていた。そんな折、絃神島の周辺海域で起きている原因不明の海難事故について、獅子王機関と太史局が合同調査を行うことに。一方、自分を呼ぶ声で目を覚ました古城。記憶もおぼろげな彼の視界に飛び込んできた光景は、自分がくるまって寝ていたらしい一枚の毛布と頬を赤らめ、涙ながらに訴えかけてくる雪菜の顔。「先輩…私、大切なものを失くしてしまいました…」

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、葉山いくみ、逢坂良太、金元寿子、井口裕香、大西沙織、千本木彩花、本渡楓、藤井ゆきよ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新たなる波乱の予感を前にしばし幕間の物語―

この作品の原作は未読ですが、アニメはOVAの3期まで視聴済です。
2020年の4月に新章が開幕すると聞いているので、本作品は新章直前の箸休め的な位置付けでした。
まぁ、しんどい展開ばかり続いたので、たまにはこういう休息も大切ですよね。

なお、このレビューはストブラOVAの3期まで視聴した前提で記載しているので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


“聖殲”を巡るヴァトラーとの戦いに
勝利を収めた古城と雪菜。

絃神島を自らの“夜の帝国”としたことで実質的な島の支配者となった古城だが、
以前とさほど変わらぬ日常を過ごしていた。

そんな折、絃神島の周辺海域で起きている原因不明の海難事故について、
獅子王機関と太史局が合同調査を行うことに。

一方、自分を呼ぶ声で目を覚ました古城。
記憶もおぼろげな彼の視界に飛び込んできた光景は、
自分がくるまって寝ていたらしい一枚の毛布と頬を赤らめ、涙ながらに訴えかけてくる雪菜の顔。

「先輩…私、大切なものを失くしてしまいました…」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

これまで沢山の物語を積み上げてきたこの作品ならではの展開だったのではないのでしょうか。
物語の盛り上がりとしては正直今一つ…
ですが、これまで沢山登場したヒロインの総出演によって今一つな物語の展開などすっかり霞んでいましたから…
普通の作品なら決して許されないことでも、このシリーズでは許容される…
そしてそんな道理がまかり通る世の中があることを痛感する作品でもあると思います。

古城に対する私からのツッコミは一つだけ…
「古城君、それ忘れ過ぎじゃない?」

ヒロインの可愛らしさは相変わらず健在です。
30分一本勝負の作品であるにも関わらず、姫柊、浅葱、煌坂、ラ・フォリア、凪沙といったいつもの面子に加え、那月ちゃん、アスタルテのコンビに羽波唯里、斐川志緒の獅子王機関組だけじゃなく、太史局の妃崎霧葉まで普通に登場してくるのですから、ビックリ以外のナニモノでもありません。

これだけのヒロインが出てくるにも関わらず、それぞれの立ち位置がハッキリしているので、展開が発散しないのもこの作品のポイントだと思います。

第四真祖である古城といえば「吸血」は欠かせない儀式になっていますが、今回は日常パートなので、その儀式は残念ながらお預けです。
でも、これだけのヒロインが勢揃いするので、儀式なしでも十分盛り上がると思います。
そういう要素も含まれているので…^^
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「暁のカレイドブラッド」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)による「Dear My Hero」
順番はバラバラでしたが、オープニングが溜息が出るくらい格好良いです。
もう岸田教団&THE明星ロケッツさんとストブラは鉄板の間柄ですね♪

OVA全1話の作品です。
推しのヒロインや声優さんがいらっしゃる方、或いはこのシリーズが大好きな方には是非チェックして頂きたい作品だと思います。
因みに新章への繋がりも用意されていますので…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファン向けサービス回

面白かったです。
ストブラ好きなら、最初から最後までニヤニヤしながら観れます、多分。
女性キャラが次々と登場してのハーレム展開で、ファン向けのサービス回ですね。
雪菜の「先輩…私、大切なものを失くしてしまいました…」という思わせぶりなセリフだけで、私のテンションは爆上がりです。
4期の前にこういうコメディ話を挟んでくるところが、ストブラ制作陣はファンが求めているものを分かっているな、と感じました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

聖槍篇

OVA4期始まる前のファンサービス回。

よく見るネタだった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

70.2 111 2020年度アニメランキング111位
映画ドラえもん のび太の新恐竜(アニメ映画)

2020年8月7日
★★★★☆ 3.7 (29)
116人が棚に入れました
のび太が恐竜博の化石発掘体験で見つけた1つの化石。絶対に恐竜のたまごだ! と信じたのび太が、ドラえもんのひみつ道具“タイムふろしき"で化石を元の状態に戻すと…生まれたのは双子の恐竜! しかも、未発見の新種だった。のび太に似てちょっと頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながら、親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、やがて2匹が現代で生きていくには限界がきてしまう。キューとミューを元の時代に返すことを決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちと共に6600万年前へと出発! キューやミューの仲間の恐竜たちを探す旅がはじまった。ドラえもんのひみつ道具や恐竜たちの力も借りながら、恐竜の足跡を追って進むのび太たちが辿り着いたのは謎の島。恐竜が絶滅したとされる白亜紀で待ち受ける、キューとミュー、そしてのび太たちの運命とは──!?

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、木村拓哉、渡辺直美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これは見事な“のび太の新恐竜”

『のび太の恐竜』はオリジナルも2006年版も未見。

【物語 4.0点】
一昨年の『のび太の宝島』の今井 一暁監督&脚本・川村 元気氏の再タッグ。

ドラえもんの秘密道具というリアリティクラッシャーを気にして、
ツッコミ所をモグラ叩きして小さく縮こまるより、
道具を伏線として活用し、新たなプロットのパターンで魅せよう
という思い切りの良さは相変わらず。

例えば、タイムリープ物で問題になる歴史改変という罪の壁を克服するのに、
中々手の込んだ仕掛けを繰り出すなど、
結構、複雑な構成を組んではくる。
が、伏線となる諸要素については、分かりやすく演出で強調してくれるので、
好奇心を持って眺めれば取りこぼしはないと思われる。

この道具は、動きは、終盤どこでまた使ってくるのだろう?
こんな感じで頭と心を柔らかくして、ワクワクしながら待ちましょう。

尚、『新・のび太の恐竜』ではなく『のび太の新恐竜』になります。
これも“新恐竜”を連呼してくるので分るでしょうが、意識しておきましょう。


【作画 3.5点】
旧『~恐竜』二作品の後に、何が出来るのか?葛藤もあったという本作。
ネタを探すべく集めた恐竜研究の最新成果が作画にも現われる。

恐竜時代を再現した背景美術は、
同じ中生代でもジュラ紀と白亜紀の違いくらいは描き分ける精度がある。

恐竜たちを構築したCGの出来自体は平凡。
カラー選択には爬虫類の仲間としての恐竜→鳥類の祖先としての恐竜。
というここ三十年のトレンド変化を反映。
(※恐竜の色は化石に残らないためカラーは想像)

味方の恐竜は手描き、敵や部外者はCGという使い分け。
勝負所では手描きで演出という方針。手描きキャラは心の友ですw


【キャラ 4.0点】
ドラえもん&のび太たち5人と新恐竜の二匹。
シナリオに刺激を与える黒幕?ゲスト二名はいるものの、
キャラクター構成はシンプルで、
キャラが混線して、明快なシナリオ展開を阻害することはない。

生後間もなく滑空するなど現生種として優秀なミュー。
飛ぶことすらままならない、恐竜界の、のび太くんとしてのキュー。
双子の新恐竜の使い分けもテーマの深化に寄与している。


【声優 4.0点】
鬼門のゲスト声優。
本作は敵役ポジションに木村 拓哉さんと渡辺 直美さん。
声優出演歴はあり、それなりの演技でまとめる。
シナリオ重要度もそれ程でもないのでダメージは比較的少ない。

聴き所は新恐竜キュー役の遠藤 綾さんと、ミュー役の釘宮 理恵さん。
セリフは概ね「キュー」か「ミュー」しかないが、
その中でも感情を込めた流石の好演。

あとは『~宝島』にてオウム型ロボットを演じた悠木 碧さんが、
今度は、たまご型ロボット役で、のび太たちの冒険をサポート。
相変わらず器用なお方です。ロボットにしとくのは勿体ないw


【音楽 4.0点】
劇伴は大長編三年連続の服部 隆之氏。
感動を狙ったシーンで、分っていてもグッと来てしまうのは壮大なBGMがあってこそ。

主題歌には脚本・川村氏意中のMr.Childrenを起用。
あのシーンでミスチルの歌を流したいという希望も、
テーマを反映した挿入歌の提供で実現。

ま~たMVかwというアレルギー反応。
私は大丈夫でしたが、重症の方は注意しましょうw


【本作で使用されたと思われる恐竜知識の整理等の長文】
(※ネタバレ要素多し、鑑賞後閲覧推奨)
{netabare}
・恐竜から鳥類が進化したという仮説については、
19世紀、ジュラ紀地層からの始祖鳥化石発掘以来、長らく研究が停滞していたが
近年、相次ぐ白亜紀の鳥類の化石発掘などで、かなり証拠が固まり、
恐竜→鳥類については定説になりつつある。

・中生代の鳥類については、
白亜紀には既にジュラ紀の小型恐竜→始祖鳥から進化していた真鳥類が、
翼竜の隙間を縫うように、生息、繁栄していたが、本作では描かれず。

・尚、白亜紀末の大量絶滅により真鳥類も恐竜と共に姿を消しており、
現在の鳥類は真鳥類とは別の新鳥類の子孫である。

・新鳥類がどの生物からどう進化したかについては、
真鳥類の非飛行型の陸生生物から進化したのか、
白亜紀の小型恐竜・オヴィラプトルの仲間から、
始祖鳥のラインとは別の新たな鳥類の系統として進化したのか、
そこが進化のミッシング・リンクになっている。
本作は後者の仮説を基に空白を新恐竜で埋めるシナリオを構築していると思われる。

・中生代の空の気候は基本的に安定、微風と推定されている。
よって飛行生物は、骨肉を削ぎ落した徹底的な軽量化、省エネ滑空飛行が王道。
終盤登場した超巨大グライダー生物である翼竜・ケツァルコアトルス?は、
中生代の空の覇道の極致である。

・一転、巨大隕石衝突後の空は荒天、乱気流と推定されている。
新恐竜キューが滑空ではなく、胸筋ド根性で羽ばたきにより飛行に挑むのは、
中生代白亜紀においては正気の沙汰じゃないが、
大量絶滅下の過酷な空では必須の進化。
弱肉強食ではなく適者生存こそが進化の本質であることを、
キューの羽ばたきチャレンジが示唆している。

・尚、巨大グライダーな翼竜の翼は羽毛ではなく指から伸びた皮膜。
一枚しかない薄膜のため、乱気流下では軽量もあって吹き飛ばされ破損し、
たちまち飛行不可になったと推定され、翼竜もまた恐竜と共に姿を消した。


恐竜ファンには、どうせ恐竜は絶滅したし……というバッドエンド確定の悲哀があり、
恐竜は鳥になって今でも生きている!というのも仮説に基づいた気休めの一種でしたが、
本作はそこを物語化したという点で新たな希望となり得る作品でもありました。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

子供向けは子供だましではない。子供も藤子F不二雄先生も馬鹿にしている。

 のび太の恐竜は何度目かのリメイクですね。あまり言っても仕方がないですが、もうドラえもん作るのやめたらどうでしょうか?絵柄や声優さんは好みもあるし時代性もあるからいいません。

 子供向け作品と子供騙しの作品は違います。少なくとも旧作のフタバスズキリュウという恐竜の選択、生息地、ジュラシックパーク的な卵から恐竜をふ化させる、どこでもドアの地図情報、恐竜狩りやタイムパトロール等々のSF魂、センスオブワンダーの宝庫でした。設定だけならハリウッド映画と同等かそれ以上だと思っています。

 そもそも65百万年前に隕石がユカタン半島に落下するのは今の時代でも分かっていることです。小学4年生でも恐竜好きな子なら知っている話です。
 設定上ドラえもんのうっかり…もあるかもしれませんが、だったら他に解決方法はいくらでもあるでしょう。

 翼竜というか鳥への進化系統にある恐竜だと思いますが…鳥の出現は1億5千万年前で全然時代が違います。
 そこも百万歩譲るにせよ、その個体が進化のキーになるなら、ドラえもんの介入が歴史的事実だったわけです。そうでなければ進化する個体が死んでいたわけですから。SF的には因果関係がループしている状態です。タイムパトロールの認識がそこまで甘いというのが解せません。

 SFも恐竜の設定も「子供だまし」です。あの恐竜のカラーリングや造形も。藤子F不二雄氏はSFの人です。藤子F不二雄なら、まずやらない設定です。「卵探検隊」という道具もそうですけど、卵にする意味が無いです。まあ、あげつらえばキリがないですが。

 SFマインドがあるシーンはすべてオリジナルを踏襲した部分だけです。あの未来への影響をチェックするカードはタイムパトロールぼんですね。

 ドラえもんをリスペクトして本当の意味で50周年作品を作るならまったく新しいのび太の恐竜にしないと駄目でしょう。1作目を越えられない作品は作る意味がないです。藤子F不二雄をリスペクトするどころか原作者に対する侮辱に近いものだと思います。
 
 と同時に子供の本物を見分ける能力を馬鹿にしています。このまがい物のドラえもん、まがい物の物語は子供向けだからいいかという精神が透けています。挿入歌も噴飯ものでした。案件の匂いがプンプンしてきます。

 川村元気氏は他人の作品にアドバイス、企画する分には優秀な人だと思いますけど、本作を見る限りご自身でストーリーは作らないほうがよろしいかと思います。

 そして、ドラえもんのアニメに今携わっている人は、子供向けであって、子供騙しではない、ということを忘れずにいて欲しい。そのためには滅茶苦茶な量のSFを読み、科学的な知識を勉強する必要があるということを思い出してほしいです。

 ドラえもんが案件化して退化している現実を見せつけられて、非常に悲しいです。この未来は藤子F不二雄氏が望んだ未来でしょうか?


 作画の1はキャラデザ評価と恐竜のデザインの評価含んで考えています。


追記 ピー助でてましたけど、いいのかな?恐竜育てたの2度目ということ?
まあ、それはいいとして、ピー助は隕石で死ぬんじゃあ…


22年8月 評価見直し中。極端な評価や感情的な部分を補正。初回見たときの印象と改めて旧作と比較したときの点数の補正など。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

感情に赴くのび太

 約5カ月延期されたドラえもん映画、何んとなく見てきたです。第一作ドラえもん映画のリメイク?と思ったけど、やや似ているようで違う、オリジナル要素の多い『ドラえもん のび太の新恐竜』だったです。
 「のび太の恐竜」違うのは、タイム風呂敷で一つの卵に返したに恐竜が、二匹だったことと種類の違うこと{netabare}、怪しい人は出てくるけど、悪者は出てこないこと{/netabare}だったです。

 のび太のキャラクター性全開みたいで、のび太らしさが目立っていたです。子供としてのわがまま純真さが、伝わった今作です。のび太と二匹の恐竜、キュー、ミューの出会い、生活、本来住むべき世界への冒険いくところが、ドラえもん映画らしさがあったです。

 のび太とキューとのやりとりに似たもの同士、どこかぐっとくるものあったです。{netabare}成長したミューが空を飛べるのに対し、キューが空を飛べないことが、後半において不利というのか、マイナスになることが明らかになるです。そこで、{/netabare}のび太、特にキュー自身どう乗り越えるのかが、このお話を大きく左右したと思うです。

 これから起ころうとする歴史の悲劇に対して、悲しみ納得できないのび太の行動は、何をもたらすのか?です。思いもよらない展開を引き起こしていくことが、意外性があり面白かったと思うです。ドラえもんたちの活躍と、キューの成長がカギとなるです。どんなことでも、乗り越えることができることを見せてくれたようだったです。感動的な終わり方と、主題歌がかなり合わさったようで良かったです。

 今作を見てキャラ、背景画、物語といい、十数年前のドラえもん映画より、やはりさらに質が上がっているのは、当たり前なのだろうなと思うです。6600万年の世界、いかにもそんな時代の世界で、凄いというのかリアルさを感じたです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

70.1 114 2020年度アニメランキング114位
ストライク・ザ・ブラッドIV(OVA)

2020年3月25日
★★★★☆ 3.6 (38)
321人が棚に入れました
月明かりに照らされ、波打ち際で目を覚ました暁古城。眼前には修道士のような衣服を身にまとった白髪の少女の姿が。「ようやく見つけましたわ、暁古城。わたくしの名前は香菅谷雫梨・カスティエラ――あなたの監視役ですわ」東京の南方、三百三十キロ地点に浮かぶ日本で“唯一"の魔族特区“恩莱島"。自らの名前以外の記憶を失い、第四真祖の眷獣を喚び出すこともできない古城。絶海の孤島で新たな仲間達と挑む、過酷なミッションとは果たして!?

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、葉山いくみ、逢坂良太、金元寿子、井口裕香、千本木彩花、本渡楓、和多田美咲、会沢紗弥、朝井彩加、山下誠一郎、斉藤壮馬

70.1 114 2020年度アニメランキング114位
バキ 大擂台賽編(Webアニメ)

2020年7月6日
★★★★☆ 3.6 (67)
273人が棚に入れました
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)連載の原作「刃牙」(バキ)シリーズは、地下闘技場の最年少チャンピオンである主人公・範馬刃牙(はんま バキ)と“地上最強の生物"と呼ばれる父・範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)との壮絶な死闘を軸に、さまざまな格闘士たちの闘いを描いた大人気格闘漫画。アニメ「バキ」の最凶死刑囚編は、2018年にNetflixにて配信された後、同年にテレビ放送された。2020年内に配信される予定の第2期・大擂台賽編では、引き続き監督を平野俊貴さん、シリーズ構成を浦畑達彦さんが務め、アニメーション制作をトムス・エンタテインメントが担当する。

声優・キャラクター
島﨑信長、大塚明夫、大塚芳忠、保志総一朗、雨宮天、緒方賢一、小山力也、飯塚昭三、幸野善之、川津泰彦、遠藤大智、蓮池龍三、石川ひろあき、星野貴紀、池田知聡、滝知史、銀河万丈、青山穣、手塚秀彰、安元洋貴、中尾隆聖、古谷徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

途中参加はいつでも可能な仕様です

原作はところどころ虫食いで


原作の内容は記憶の彼方。アニメは死刑囚編でデビューしその流れで続編に該当するこちらを視聴。
元はNetflix。最近こればっかですね。中国に渡ってさっそくの1DAYバトルトーナメント参加ということで全編戦いっ放しです。


元々アニメは2001年4クールかけて放送された『グラップラー刃牙』を第1作と位置付けており、シリーズ25周年を記念しての第2作においての1期が『バキ最凶死刑囚編』。2期が本作『バキ大擂台賽編』となります。読みは“だいらいたいさい”。

名目は中国武術最強の称号“海皇”を決めるChineseのための大会なんですけどJapaneseやAmericanが特例参加するという意味不明さ。整合性を求める諸兄に視聴はオススメいたしません。
一応、“父親超え”なるオイディプスコンプレックスの亜種みたいな主人公バキの想いが中核となる物語ではあります。があまり重視はいたしません。
そもそも私がこのテの作品に求めるのは


 {netabare}民明書房刊臭{/netabare}


民明書房とは、大正15年(1926年)に創業された出版社であり、幅広い専門書籍を精力的に出版し続ける奇書・怪書の代名詞として好事家・趣味人に広くその名を知られているやつ。野郎の知的好奇心を満たしてくれる稀有な存在。


{netabare}「俺は今までボクシングには蹴り技がないと思って生きてきた」by主人公(第6話){/netabare}

{netabare}はい。ボクシングの蹴り技とは何か?を解説いただくだけで充分。{/netabare}そんな作品です。

その意味では、1期死刑囚編と比べマイルドになってました。刺激に慣れて麻痺してるのかと言われるとそうでもなく、1試合が短く駆け足で、いい意味合いでの“無駄な溜め”がない。場面場面でもったいぶれないわけです。その分中弛みはありませんが全体に作品自体がフラットで起伏のない印象。
求めるものが何かにもよりますが、当方の尺度に照らし合わせると物足りなさを感じる2期でした。
OPは1期に引き続きGRANRODEO。好きなノリ。EDも悪くないっす。



※余談

■中国四千年

作中連呼されてた常套句。増えてません?私が子供の時の記憶より千年上乗せされてます。
トランプと習近平の対談時

ト「五千年?」
習「いや三千年」
ト「エジプトは八千年だってよ」
習「エジプトのが“少しだけ”古いっすね」

なるほど。誤差という感覚なんですね。
元はみんな大好き『キングダム』の秦“兵馬俑”があって考古学的発見や新解釈など学術的なあれやこれやで延びてったとのことです。だが知り合いのchineseに言わせると、日本の皇紀が二千ウン百年なら三千年と言うさ。なんならオマケでもう千年。メンツだよ、と。さらに最近はお隣半島の五千年に対抗し六千年説がぼちぼち聞かれるようになったとのことです。さすが“白髪三千丈”の世界ですね。

別にこれといったこだわりはないのですが、できることなら子供の頃より慣れ親しんだ“三千年”でお願いできませんかね?どうも“四千年”だとしっくりこない昭和生まれ。


■備考

{netabare}全13話。というより12話+1話。
#1-#8中国編→#9-#12アライJr戦。そして再凶死刑囚のその後顛末を追い続編に含みを持たせた1話分。それで終了。こりゃ続編あるね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

-----
2021.07.20 追記

『バキバキ強刺激ッッ』

サントリーとのコラボがジワる。木場駅でのプロモだったり本気でこういうことやるの好き!



2020.10.03 初稿
2020.11.06 タイトル修正
2021.07.20 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何だかんだいって面白いのが不思議な格闘技漫画原作のアニメ

原作漫画は『グラップラー刃牙』から数えて何作続いているんだか良くわからないし、現在シリーズのコミックス単行本が合計何冊出ているのかも良くわかっていませんが、とにかく今も週刊少年チャンピオンの看板になっている格闘技漫画(?)シリーズ作品が原作のアニメです。

ちなみに本作の原作『バキ』はシリーズ2作目の連載です。

そして『バキ』の中では前作(2クール)から数えて本作は2期目に相当します。ですがどこかでシリーズのどれかの漫画を目にして地下闘技場戦士のレギュラー陣を漠然と知っていれば、たぶん前作を観てなくてもあんまり気にしないで視聴可能だと思います。

タイトルになっている「大擂台賽(だいらいたいさい)」というのは作中に出てくる100年に一度開催される中国武術の頂点を決める大会で、本来は「海王」という称号を持つ武術の達人のみが出場を許され、優勝すると海皇を名乗ることができるという海王の頂上決戦のはずでした。

そこに毒に侵された主人公、範馬刃牙を烈海王が「解毒治療のために」連れて行くという字面で見ると意味不明な理由で、それも刃牙のみならず地下闘技場の戦士たちがこぞって出場するという得体の知れない前半のストーリーですが、大真面目で何かをやるとギャグに見えるという体(てい)でとても面白いです。

100年に一度の大会のはずなのに前回優勝の郭海皇(かく かいおう)が現役として出場しているというのも凄くて、なかなかキャラが立ったお爺ちゃんなのであります。

そして後半は刃牙の恋人である松本梢江に横恋慕したモハメド・アライJr.が梢江の恋人の座をかけて刃牙に挑む、はずが「どうしてこうなった」という斜め上展開でストーリーが進んでいきます。これもあまりの超展開に(原作も読んでたはずなのに)笑ってしまいます。

誰にでもお薦めすることができる作品でもないような気もしますが、刃牙は他作品でパロディーのネタとして使われることも多いので本作か前作あたりを観ておくのも悪くはないかもしれません。

個人的にはかなり楽しませてもらいましたが、ストーリーはあってないような物なので高得点はつけられませんし、作画にしても特に良いわけでもないのでやはり高得点にはなりません。

でも評点以上に私個人は面白かったですよ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1対1の戦いを繰り返すだけなのに飽きさせない、かなり笑える格闘バトルアニメ

人間離れした強さを持つ男たちが戦いを繰り広げる、格闘バトルアニメ。全12話。
物語は、2018年の「バキ 最凶死刑囚編」の続き。毒で絶命の危機にあるところを中国へ運ばれた刃牙が、体調の回復しないまま、中国武術界最強を決める100年に一度の大会「大擂台賽」(だいらいたいさい)に出場する、みたいな流れ。前作の感想には、面白いからもっと観たいような、残酷だからもう観たくないような、微妙な気分になる、といったことを書いたのですが、結局今回もまた観ることにして、そしてやっぱり面白かったです。ストーリーは、基本的に1対1の戦いをひたすら繰り返すだけなのに、キャラの強烈な個性や、強さを説明する様々な「ほら話」などによって、観るものを飽きさせない手腕はたいしたものだと思います。特に、寂海王や郭海皇の試合などは、馬鹿馬鹿しくて笑わせてもらいました。作品の後半では、刃牙とマホメド・アライJr.の対決を描いていますが、戦いが盛り上がったかどうかは別にして、EDの映像にもあるような、刃牙の彼女である梢江をめぐる争いなどはやはり笑えて、これはこれで面白かったです。また、残酷描写については、なんでもありのストリートファイトが多かった前作よりは、大会での試合が中心の今作のほうが、若干マイルドで観やすくなっていたように感じました。
作画、声は、問題なし。音楽は、OPもEDも、適度に下品で荒々しい感じがして、この作品にぴったりでした。
最後まで観終わって、笑えるところがたくさんあって、とても楽しめました。すでに、この続きも「範馬刃牙」というタイトルでアニメ化が決定しているようで、また観るつもりですが、個人的には、残酷描写はほどほど程度だといいな、と思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

70.0 116 2020年度アニメランキング116位
マルルクちゃんの日常 第一話「おねがい」(アニメ映画)

2020年1月17日
★★★★☆ 3.7 (48)
172人が棚に入れました
詳細不明
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

え、なに。。こんな作品あったの??w(メイドインアビスの外伝)

 
dアニメで発見。(全4話で14分程度。これはその内の1話)
劇場版【前編】の後に視聴。
マルルクちゃんのサービスショット満載!?(かも)

お師さま(オーゼン)のため奮闘するマルルクが懇願する話。

でも・・
~{netabare}
性別は未だ不明。
なのでサービスショットは紳士向けとも言い切れずw

マルルク青笛だったのかぁ・・今まで気付かなかったw
{/netabare}~

てか・・
これ1話ずつ別枠にする必要ありますかね、あにこれ運営さん。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

メイドインアビススピンオフ①

全4話 1話3分ほどのショートアニメ

たまたまAmazonPrimeで見かけたので観てみました。

メイドインアビスのスピンオフ作品

深界二層に白笛のオーゼンともに暮らすマルルクの日常を描いた作品です。

酒を飲んだ後、全然起きないオーゼン、マルルクが何とか寝室に連れていこうとするのですが‥‥‥

オーゼンは2m近い巨体、なかなか大変ですよねw

工夫して何とかしようしていますが、無理でしたねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

何されても起きないオーゼン。

なんとかしてベッドにでも連れて行こうと滑車だったり紐縛りを行うが、紐がほどかれ、自らは亀甲縛りに。

それを見て酒を一杯とは。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

70.0 116 2020年度アニメランキング116位
マルルクちゃんの日常 第四話「おもいで」(アニメ映画)

2020年2月7日
★★★★☆ 3.6 (39)
147人が棚に入れました
詳細不明

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

メイドインアビススピンオフ④

全4話 1話3分程のショートアニメ

たまたまAmazonPrimeで見かけたので観てみました。

メイドインアビスのスピンオフ作品

深界二層に白笛のオーゼンともに暮らすマルルクの日常を描いた作品です。

マルルクとオーゼンの出会いが描かれていました。

メイドインアビスらしい出会いでしたね。

オーゼンの人となりがわかるお話でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なぜ。。そこに華はあるのか

 
オーゼンとの出逢いが判明。

過酷な世界にあって可憐に咲き癒しの香りを放つマルルク。

そこに至る物語やこの先どうなるかも知りたい。

~{netabare}
ひょっとしたらオーゼンもマルルクの性別を勘違いしてたり。。w
{/netabare}~

もう少しだけ、この世界に浸っていたいと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

拾われる前のトラウマシーン。

腸飛び出たマルルクの父?がメイドインアビスらしい謎のモンスターに食べられる。
頭なくなるの不思議やな。頭蓋骨硬いのに。持って帰ってじっくりですか?

オーゼン優しいのか意地悪なのかほんまよく分からなんな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

70.0 116 2020年度アニメランキング116位
BanG Dream! ガルパ☆ピコ~大盛り~(Webアニメ)

2020年5月7日
★★★★☆ 3.7 (32)
102人が棚に入れました
バンドガール達の隠れた聖地、
ライブハウス「さーくる」を舞台に、
ちっちゃくなった
ガルパのキャラ達が再集結!

「Poppin&#39;Party」「Afterglow」「Pastel*Palettes」
「Roselia」「ハロー、ハッピーワールド!」
おなじみのメンバーたちが、
またも訪れる、さーくるの危機に
立ち向かったり向かわなかったり!

さらに勢いを増し続ける 
爆笑必至のガールズバンドコメディ!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音、佐倉綾音、三澤紗千香、加藤英美里、日笠陽子、金元寿子、伊藤美来、田所あずさ、吉田有里、豊田萌絵、黒沢ともよ、前島亜美、小澤亜李、上坂すみれ、中上育実、秦佐和子、洲崎綾、尾崎由香

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

前回と同じくやりっ放しギャグ。

変更点はRaise A SuilenとMorfonicaが新たに追加された点。
二つ名は変わらず付けられるんだね。
3D化したあの方に誰も突っ込まないなんてね。

どこ行ってもラーメンの話は笑。生クリームとラーメンは胃もたれしそう。

基本キャラクターが可愛いっす。見ても見なくてもいいっす。


主題歌
大盛り一丁!ガルパ☆ピコ 香澄(愛美)×蘭(佐倉綾音)×彩(前島亜美)×友希那(相羽あいな)×こころ(伊藤美来)
小さいキャラクターが可愛く動くよ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
バンドガール達の隠れた聖地、ライブハウス「さーくる」を舞台に、ちっちゃくなったガルパのキャラ達が再集結! 「Poppin'Party」「Afterglow」「Pastel*Palettes」「Roselia」「ハロー、ハッピーワールド!」 おなじみのメンバーたちが、 またも訪れる、さーくるの危機に 立ち向かったり向かわなかったり! さらに勢いを増し続ける 爆笑必至のガールズバンドコメディ!


1. Pico2-01 ライブハウス「さーくる」
バンドガール達の隠れた聖地、ライブハウス「さーくる」 今日の練習も絶好調な香澄たち そんな中、床にはえた不思議な突起が見つかって…? トラブルてんこ盛りの毎日が、再び始まる!

2. Pico2-02 ポッピンパン
イギリスパン、ドイツパン、フランスパンはあれど ポピパのパン「ポッピンパン」は無い! ならば!これから作るしかない! これはバンドの星を目指す少女、戸山香澄が 世界に誇れるポピパのポピパによるポピパのためのパン 「ポッピンパン」を作らんとする物語である!

3. Pico2-03 リサコレ
何を着てもかわいくて、 どんな格好でもきまってる。 あのコはいつだって、みんなの憧れ。 そう…ランウェイを歩く 煌びやかに着飾ったモデルのように。 リサ・コレクション2020 今…開幕!

4. Pico2-04 ひまりSOS!
いじめろ!自らの体を! 絞れ!汗の一滴すら出ないほどに! イメージしろ!理想の体型を! さあもう1セット!いってみよう!

5. Pico2-05 パステル*砂漠
オアシスって聞くと、あの砂漠のど真ん中に水の湧き出た泉が! っていうのを想像しちゃいますが、一般的には乾燥地域における緑地のことらしいです。 その水源も地下水だったり、河川や雪解け水でできたものだったりと色々あるみたいですね。 ちなみにオアシスの水って硬水で飲みづらいって話を聞いたんですが、 ホントかなあ。ちょっと飲んでみたくなっちゃうなあ……

6. Pico2-06 美咲禁断症状
ミッシェルを脱ぐ。 今日もよく頑張った。ゆっくり休むとしよう。 ……落ち着かない。 なんだろう、また着たい。ミッシェルになりたい。 少しだけ着ようか、でもさっき脱いだばかりだ。 もう眠ろう。朝になればきっと落ち着くはずだ。 ……だめだ、眠れない。 もう着よう、着てしまおう。 それで落ち着くなら安いものだ。 ミッシェル……うん、ミッシェル。 あたしはミッシェルだ。

7. Pico2-07 アラタナフタツナ
異名とか二つ名とかってかっこいいよね。 能力者漫画にでてくる敵の四天王とか 戦国武将の通り名みたいなやつ。 強そうだし、どういう人かわかりやすいよね。 かわいい女の子についてたって、いいと思うんだよね。

8. Pico2-08 カードファイト!! お姉ちゃん!
イメージして… 今のあなた達は、お姉ちゃんが大好きな妹。 目をつぶれば、その姿がはっきりと浮かんでくるよね。 可愛くて、ちょっと抜けてるとこもあるけど、 頼りになる…大好きなお姉ちゃんの姿が! 準備はいい?始めるよ…! スタンドアップ! お姉ちゃん!

9. Pico2-09 パズル☆ピコ
あれ、いつものさーくると違う……? ここはカラフルキューブで彩られたパズルピコの世界。 同じバンドのメンバーをミラクルジャムでフィーリングポップしよう! みんなもコーヒー飲んだりコロッケ食べたりと楽しそう。 りみりん、私もコロネおかわり~!

10. Pico2-10 ハナゾノ路上ライブ
アンプよし。 ギターよし。 笑顔よし。 花園路上ライブこれより開演です!

11. Pico2-11 暗晦ティータイム
暗晦。暗いこと。暗闇。 7人が膝を突き合わせて座るこの部屋は息苦しさを感じるほど蒸し暑く、 時折ぎしぎしと鳴る鉄の音と鼻をつく機械油の匂いが 淀んだ空気をより一層重いものとさせている。 そんな閉塞感を打ち破るかのように、こころが口を開いた。 「そうだ、お茶にしましょう!」 暗晦ティータイムの始まりである。

12. Pico2-12 ガールズバンド新聞
それは毎晩、決まった時間にやってくる。 誰が作っているのか。どこから届くのか。 なぜ本人以外知らない情報が記されているのか。 すべてが謎に包まれている。 さあ、今日も夜がやってきた…。 「ガールズバンド新聞」があなたに届く

13. Pico2-13 さーくる集客対策会議
かつて繁栄を極めたライブハウス、さーくる! 石の迷宮に囚われた今、その栄華は見る影もなかった! その時!再び集う若きバンドガール達がいた! 次回、ガルパ☆ピコ!『さーくる集客対策会議』!! 「さーくるは、私が救う!」

14. Pico2-14 髪切った?
「こんにちは!」 『『こんにちは!』』 「今日もお客さんこないですね」 『『そーですね!』』 「外も暗いしねー」 『『そーですね!』』 「みんなは何でこれてるの?」 『『そーですね!』』 「今日も練習がんばってね」 『『そーですね!』』 「はい、ありがとうございました」

15. Pico2-15 ロゼリアオンライン
君たちの目の前に大きな岩の巨人が立ちはだかった。 10mは優にあるかというその巨体は、 今にも振り下ろされそうな大きな拳を握りしめ 体には焼けつくような熱気を纏っている。 君たちはこの巨人と戦ってもいいし、一目散に逃げ出してもいい。

16. Pico2-16 noodlee!journey!
麺 吸いな! 製麺所 ズンドウ ラーメン 油脂とスープ 消えない湯気 ナルト厚く もっとズッと ねえラー油欲しい取って 小ライス・ONチャーシュー パクッうんgood! 全部特盛 丼ごと飲も 優勝完食だから noodlee!journey! The すする麺盛り  また1つ食べた!

17. Pico2-17 魔法戦隊パステル*レンジャー
憎悪、嫉妬… 人々の心に巣食う悪しき心。 それらを糧とする怪人「ワルイーゾ」! 町内征服を企むワルイーゾに対抗するため 正義の秘密組織「サ~クル」は その科学力を5人の少女達に託したのであった! かくして、アイドルユニット「Pastel*Palettes」 として活動する5人は、魔法と音楽の力で戦う少女戦士 魔法戦隊「パステルレンジャー」として 今日も戦いに身を投じていくのであった…!

18. Pico2-18 発進!ミッシェルロボ
来るべき近未来。 バンドガール達はかつてない繁栄の時を迎えていた。 だが、その輝かしい平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった。 地元に愛され、家計にやさしいお肉屋さん「北沢精肉店」 かたや彼女に対抗すべく、ライブハウス「さーくる」から集められた 正義のバンドガールたち「弦巻財団」 そしてその中に、地上最強のロボット「ミッシェルロボ」を操縦する 一人の少女の姿があった。 名を、「弦巻こころ」! ”飛べ!ミッシェルロボー!”

19. Pico2-19 ましろステーション
103:ライブハウス名無しさん はじめまして、少しお尋ねしたいのですがよろしいでしょうか。 104:ライブハウス名無しさん ドゾー 105:ライブハウス名無しさん キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 106:ライブハウス名無しさん 先程電車で待ち合わせに向かっていたのですが 少し様子がおかしいんです 107:ライブハウス名無しさん 続けて 108:ライブハウス名無しさん 少しうとうとしてしまい、気づいたら何もない無人駅で 止まってしまって… 109:ライブハウス名無しさん マジ?

20. Pico2-20 マグロ
波が逆巻き 船コァ揺れる 水面に煌めく 獲物の群れが おぃらの胸を熱くする 竿に感じる確かな重み 陸に残したカカアの顔と 坊主の喜ぶ姿が浮かぶ ハァエイヤサ エイヤサ エイヤサホイ 今日もおぃらァマグロを狙う

21. Pico2-21 薫オンステージ
---その昔、 ある老夫婦が拾った身の丈ほどもある大きな桃。 その中から生まれた玉のような赤ん坊は 「桃太郎」と名付けられ、二人によって育てられる。 時は経ち、青年となった桃太郎は 次第に自分の壮大な運命に気づき始め… 誰もが知るおとぎ話「桃太郎」を大胆にアレンジした今作 あっと驚くラストにあなたは驚愕する! 瀬田薫、掟破りのソロ公演。 感動のステージが今、始まる…!

22. Pico2-22 戸山探検隊
突如として街中を覆った謎の密林! そこには謎の野生児が住むという…! 近隣住民を恐怖のどん底に陥れる その正体は、新種の獣なのか!? はたまた、太古から生き延びる原始人なのか!? はやる気持ちを抑え、 我々はその謎をとくべく、 ジャングルの奥地に足を踏み入れんとしていた…! その時!謎の黒い影が探検隊の前に現れる!

23. Pico2-23 まるやまチャンネル
・ツカミ はい!皆さんこんにちは! まんまるお山に彩りを! まるやまチャンネルの丸山彩でーす! ・導入 みなさん、夏も終わって、寒くなってきましたよね~ 帰り道にふと、何か温かいもの食べたい!なーんて 思うこと、ありませんか? というわけで今回はこちら! ・テーマ発表 チュクチュクチュクチュクチュク、スピィア~! コンビニ各社の肉まん、食べ比べてみた~ SE:イエェェェェイ!(パフパフパフ) (あとは肉まん各種を並べつつ、流れで)

24. Pico2-24 お砂糖いくついれますか?
なぜだろうか レトロな喫茶店に行くと どちらかといえば紅茶派なのに、 コーヒーをホットで頼んじゃうし 意味もなく奥の席に座ってしまうし 仕事もしないのにノートPCを開いてしまう。 でもその、自分に酔っている瞬間が とても落ち着くんだなあ。 「お客さん、パソコンはご遠慮願えますか?」

25. Pico2-25 いなくなっちゃった
次々と建設されるビル。 閉ざされるさーくるへの道。 そもそもなんのためのビルなのか! さーくる地下から出土した土器の意味とは! 果たして数多の謎は明かされる時が来るのか! そんな中、彼女が忽然と姿を消す。

26. Pico2-26 惑星(ホシ)の鼓動
誰もたどり着けなくなったさーくる。 しかし、掘り出した謎のギター型土器とともに 何故かさーくるの中にいる香澄。 困惑する一同に対し、 香澄が話す地下遺跡の謎、 そしてある提案とは…。 キラキラドキドキの、さーくる渾身のライブが始まる!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ふ。。ちびギャル達のショートコメディ集なんて・・

キ。。キライじゃないし。。

いいなあ。。{netabare}バンド活動・・楽しそう
      JKバンド・・かっこカワイイw{/netabare}

いいなあ。。{netabare}ちびキャラ・・めんこいw{/netabare}

いいなあ。。{netabare}このノリ、このED{/netabare}

いいなあ。。{netabare}ガルパテトリス、ほしいww{/netabare}

いいなあ。。{netabare}ミッシェル=黒沢ともよさんw{/netabare}

いいなあ。。{netabare}ミックスバンドのスペシャル感w{/netabare}

こわいなあ。。{netabare}恐怖新聞・・!ギャグに使うかw てか知ってる人少なくね?(検索しましょうw){/netabare}

ぷ・・わらえるwww

てか結構好きw

■出演
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音、佐倉綾音、三澤紗千香、加藤英美里、日笠陽子、金元寿子、伊藤美来、田所あずさ、吉田有里、豊田萌絵、黒沢ともよ、前島亜美、小澤亜李、上坂すみれ、中上育実、秦佐和子、洲崎綾、尾崎由香

未だにキャラの顔と名前とCVが覚えきれないけど、
カワイイだけで幸せな気分になれる自分に、
このコメディは楽しい・・
いつもちょろくてスミマセンw

 原作:スマホゲーム
 制作:DMM.futureworks/ダブトゥーンスタジオ
    サンジゲン
 放送:2020年夏(全26話)
 視聴:2021年冬(Hulu)

(以下自分用メモ)
~{netabare}
マグロ回、薫オンステージ回はイミフw

●Poppin'Party【ポピパ】
 戸山香澄(愛美)
 花園たえ(大塚紗英)
 牛込りみ(西本りみ)
 山吹沙綾(大橋彩香)
 市ヶ谷有咲(伊藤彩沙)
●Roselia【ロゼリア】
 湊友希那(相羽あいな)
 氷川紗夜(工藤晴香)
 今井リサ(遠藤ゆりか → 中島由貴)
 宇田川あこ(櫻川めぐ)
 白金燐子(明坂聡美 → 志崎樺音)
●Afterglow【アフグロ】
 美竹蘭(佐倉綾音)
 青葉モカ(三澤紗千香)
 上原ひまり(加藤英美里)
 宇田川巴(日笠陽子)
 羽沢つぐみ(金元寿子)
●Pastel*Palettes【パスパレ】
 丸山彩(前島亜美)
 氷川日菜(小澤亜李)
 白鷺千聖(上坂すみれ)
 大和麻弥(中上育実)
 若宮イヴ(秦佐和子)
●ハロー、ハッピーワールド!【ハロハピ】
 弦巻こころ(伊藤美来)
 瀬田薫(田所あずさ)
 北沢はぐみ(吉田有里)
 松原花音(豊田萌絵)
 ミッシェル / 奥沢美咲(黒沢ともよ)
●RAISE A SUILEN【ラス】
 レイヤ / 和奏レイ(Raychell)
 ロック / 朝日六花(小原莉子)
 マスキング / 佐藤ますき(夏芽)
 パレオ / 鳰原令王那(倉知玲鳳)
 チュチュ / 珠手ちゆ(紡木吏佐)
●Morfonica【モニカ】
 倉田ましろ(進藤あまね)
 桐ヶ谷透子(直田姫奈)
 広町七深(西尾夕香)
 二葉つくし(mika)
 八潮瑠唯(Ayasa)
●その他のキャラクター
 月島まりな(洲崎綾)
 戸山明日香(尾崎由香)
 牛込ゆり(三森すずこ)
 二十騎ひなこ(徳井青空)
 都築詩船(小山茉美)
{/netabare}~
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

――今、再び「始動る(はじまる)」。

この作品の原作となるゲームは未プレイで漫画もみどくですが、TVアニメ本編の第1期~第3期とOVA、そして本作の第1期に相当するBanG Dream! ガルパ☆ピコは視聴済です。


バンドガール達の隠れた聖地、
ライブハウス「さーくる」を舞台に、
ちっちゃくなったガルパのキャラ達が再集結!

「Poppin'Party」「Afterglow」「Pastel*Palettes」
「Roselia」「ハロー、ハッピーワールド!」

おなじみのメンバーたちが、
またも訪れる、さーくるの危機に
立ち向かったり向かわなかったり!

さらに勢いを増し続ける 
爆笑必至のガールズバンドコメディ!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

本編ではどのバンドの演奏シーンも映像化されていましたが、こちらのガルパ☆ピコ版では演奏シーンを潔くバッサリ削っているのが特徴です。

ライブハウス「さーくる」にメンバーたちが足を運ぶシーンは何度も目にしましたが、演奏シーンはあっても最後の1音のみなんです。
だから、このガルパ☆ピコ版に彼女たちの音楽を求めると肩透かしを食うことになります。

そして、今回からRAISE A SUILENとMorfonicaの2つのグループも参戦してくるので、1期よりより一層賑やかになりました。
チュチュ様率いるRAISE A SUILENはTVアニメ版第2期から登場しましたが、MorfonicaはTVアニメ版第3期放送中に存在が明らかになったので、TVアニメ版には登場しませんでした。
だから、私もMorfonicaの演奏シーンは見ておらず、1st Single「Daylight -デイライト-」を視聴したのみです。

このグループは、バイオリン奏者を擁しているのが最大の特徴で、「Poppin'Party」「Roselia」「RAISE A SUILEN」に続く、第四のリアルバンドなんだそうです。
バイオリンの音色が加わると音の幅に厚みが出ますよね。
今後の活躍が期待できるグループだと思います。

一方、物語の方は纏まったストーリーはほぼありません。
ミッシェルが巨大ロボに変身したかと思えば、突然みんなでマグロ漁に行ったり、オンラインゲームのキャラになったりと展開は支離滅裂ですが、クスっと笑えるシーンが結構あるんです。
本編の好きな方ならきっと楽しめる作品だと思います。

主題歌は「大盛り一丁!ガルパ☆ピコ」
香澄(愛美さん)×蘭(あやねる)×彩(前島亜美さん)×友希那(相羽あいなさん)×こころ(みっく)という、各グループのボーカルの方が結集して歌っています。

2クール全26話の物語でした。
ショート作品ですが、10分枠で2クールなのでそれなりのボリュームがありました。
まぁ、一気見したのであっという間だったんですけどね…
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

70.0 116 2020年度アニメランキング116位
魔道祖師 羨雲編(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (20)
72人が棚に入れました
世は岐山温氏が暴虐の限りを尽くし、人々は苦しみに喘いでいた。姑蘇藍氏・雲夢江氏・蘭陵金氏・清河聶氏ら仙門の修行者たちは「射日の征戦」を行い、力を合わせて温氏を討伐することに成功する。夷陵老祖(いりょうろうそ)である魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、「射日の征戦」で貢献を果たしたが、彼の修めた鬼道は強大な力を持つがゆえに、人々に恐れられ、謗られ、やがてその身の破滅を招いてしまう。そして十三年後。死んだはずの魏無羨は呪術によって世に蘇り、かつての友、姑蘇藍氏の藍忘機(ラン・ワンジー)、義兄弟である雲夢江氏の江澄(ジャン・チョン)と再会する。しかし、過去の謎は未だ消えず、世間は再び彼を疑い始めるのだった。すべての物語の始まりは、彼らの少年時代の出会いに遡る――

声優・キャラクター
阿傑、辺江

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

中国産アニメ

前塵編の2話以後の続きという感じで、
(前塵編3話以降は過去の話が大半だった為)
1話で出てきた鬼腕の身体を魏無羨と藍忘機が探しに行く話がほとんどでした。
そして今後活躍する暁星塵というキャラが登場したところで終わり
すごく気になる感じで終わっちゃいました。
完結編みたいなのはあるそうですが、まだ中国でも放送していないようで、今からみたいです。
日本に来るのはいつになるやら…
という事で、日本語訳の小説を2冊まで読みました。
(全4冊、6/28 3巻発売予定)
なかなかに難解なお話ですがとても魅力的な作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

重い場面もあったけど、、、

まあまあ面白かった。

ニノ若君のお兄さん(CV森川さん)と腹心?の人(CV石田さん)が出た時点で中の人大好きな私は喜んだw

あ~。一つだけ、時代設定の関係で仕方ないのかもしれないけど髪型と衣装が…実はあんまり見分けつかなかった><

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

§レイン・スターク§ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

★★★☆

2023.03.16 ★★★☆(3.7) 1度目観賞評価

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

69.9 120 2020年度アニメランキング120位
ACCA13区監察課 Regards(OVA)

2020年3月27日
★★★★☆ 3.7 (79)
365人が棚に入れました
クーデター騒ぎを経て5長官制度が廃止されてから1年後。
ACCAの新体制1周年を記念する祝祭を間近に控え、
ジーンは監察課の新人局員パロットと共にその準備にあたっていた。
一癖ある若手の扱いに戸惑いつつ多忙な日々を過ごすジーン。
また各区では、お祭りムードに沸く一方で、5長官にまつわる不穏な噂も囁かれていた。
そんな最中、ジーンは年頃を迎えた妹、
ロッタの様子がおかしいと彼女の担任教師から告げられてしまう。
一抹の不安を抱えたまま、出張先のビッラに向かったジーンは
そこで旧友ニーノと久々の再会を果たす。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

朗読音楽劇…!?

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
私はdアニメで本作品に出会いましたが、公式HPを見ると「朗読音楽劇」と記載されていました。

もうOVAは世の中に輩出されているにも関わらず、何故今朗読音楽劇なの…?と思ったら、本来は昨年10月に開催される予定だったんだそうです。
ところが、台風の影響で全公演中止になってしまい、開催時期が1年ずれ込んでしまったんだそうです。
それにコロナウィルスの影響もありましたしね…

TVアニメ版を視聴したのは2017年の冬なので、もう3年半以上前になります。
記憶が怪しいかなぁ…と思いつつ視聴を始めましたが、見ているうちに思い出すモノですね。
再マラソンしなくても置いてけぼり感は感じませんでした。


かつて交わした“約束”と、それぞれの“つとめ”

5長官制度が廃止され、
ACCAがモーヴを頂点とした新体制となって1年近くが経過したある日。
記念祭を控え、賑わう首都バードンのとあるカフェで
オウルとの再会を果たしたパインは、
彼の知られざる過去を明かされる。

一方同じ頃。ジーンはとある悩みを抱えつつ、記念祭の準備に追われていた。
そんな彼もまた、出張先のビッラで“あの男”との再会を果たす。

組織を離れた者と留まった者、彼らの邂逅によって紐解かれる過去の断片。
あの頃、人知れず語られた言葉、そして隠された想いとは──。

ACCAアニメスタッフ&キャストが再結集。
オリジナルストーリーで描き出す、彼らの後日譚。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

物語の主人公はOVAでもジーンを軸に物語が展開されていきますが、今回の話題の中心は碧ちゃん演じるロッタ嬢です。
天真爛漫なロッタ嬢ですが、人生の岐路を迎え、色々思うところがあるようです。

それにこの作品独特の「間」や静かに流れるような展開、それに挿入されているピアノの音色がとにかく心地良い作品でした。

昔は静かに流れるような展開はどちらかというと苦手だったのですが、色んな作品を視聴するうちに苦手意識は克服できていたようです。

喫煙シーンは相変わらず多め…ですが、前回はジーンが他人からの貰い煙草で喫煙する姿が多い印象がありましたが、今回ジーンが貰い煙草をするシーンはありませんでした。
それだけジーンの立場が変わったということなのでしょう。

レビューを書きながら作品を思い返してみて思いました。
「声優さんの生の演技でこの作品が見れるって最高なのでは?」
声質に特徴のある声優さんが起用されているのもこの作品の魅力だと思っていましたが、そっか…声優さんの生演技でアニメを見るという贅沢ができるんですね。
これまでの私の発送には無い選択肢でした^^;

1話50分弱の物語でした。
私は朗読音楽劇ではありませんでしたが、しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ACCAのその後のお話

Gyaoで無料配信中だったので見てみました。

5長官制度が廃止され、新体制になってから1年後が舞台です。

何も変わらないようで、でも確実に時は流れていて、ジーンや周りの人々も「今」を生きています。

派手な出来事や演出がなく、静かに淡々と物語は進んでいきます。
このあたりは好みが分かれるところかもしれません。

ACCA1期が好きな方向けな内容だと思います。
私はもちろん楽しめました♪
懐かしい面々が登場しますし・・

ジーンやニーノ、ロッタの高校の校長の話がちょっとイイこと言ってて良かったですね。

今回はOVAでしたが、原作が終わっているので2期などは厳しいかもです。

オノナツメさんは、同じACCAの世界で「BADON」という作品を連載中なので、ちょっと渋いお話ですが、アニメ化してくれないかな。。
ジーンとかちょい出演させたりとか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やぁみんな~ アッカくんだよ~ その後のお話か!心地良かったかね〜

OVA 1時間枠

2017年冬アニメACCA13区監察課のOVAです。テレビアニメ版の続きですので、テレビアニメ方から観ることをオススメします。

テレビ版の後のお話なのでそれほど変化あるお話ではありません。

今回は主人公のジーンと妹のロッタ、親友のニーノの3人が中心のお話でした。

他にもテレビ版で出てきたキャラが勢揃いしていましたね。懐かしかったです。

テレビ版視聴済みの方でACCAの世界が好きな方は是非観てくださいね。

主題歌はONE III NOTESさんが歌っています。

最後に、私はこの世界が心地よくて好きなのです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

69.9 120 2020年度アニメランキング120位
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー(アニメ映画)

2020年11月27日
★★★★☆ 3.7 (44)
262人が棚に入れました
トーカ(獅子ヶ谷桐花)は、SORDメンバーたちと共に海外合同合宿に参加するも、その予定は変更され、脱走者・グミ(九真城恵)を追う作戦に参加することとなる。
任務に際しトーカは、両親との記憶や、昔の友人・シホとの果たされることのなかった約束と邂逅し、グミの境遇に想いを馳せる。それぞれが交差する中、トーカの導き出した答えとは――?

声優・キャラクター
佐倉綾音、三森すずこ、内田真礼、南條愛乃、名塚佳織、種﨑敦美、井澤美香子、代永翼、長妻樹里、小見川千明、依田菜津、友永朱音

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『ビルマの竪琴』の美少女アニメ版が完成したと聞いて!!!「みもり~ん、一緒に日本に帰ろう~」途中から『コマンドー』か『エクスペンタブルズ』になってるとか言いっこなしよ?

エロゲでお馴染みの『グリザイア』シリーズの全年齢版、かつ現在進行形で展開中の『グリザイア:ファントムトリガー』のvol.3をアニメ化した61分の映画です
↓ちなみに2019年にvol.1とvol.2をアニメ化したのが前作になります↓
https://www.anikore.jp/review/1907909/
過去のシリーズとの接点は希薄で、さらには前作のダイジェストも劇場では流れますのでイキナリ今作から観始めても良いと思います


美浜学園に通う生徒達は皆ワケあり
国家諜報機関の汚れ仕事を担うSORD(ソード)と呼ばれる殺し屋として育成されている
前回の事件を機に新たにSORDとなったマキを加えた美浜学園は修学旅行…という体裁でフィリピンのジャングルで山岳訓練を控えていた
しかし合同で訓練を行うはずだった聖エール外国人学校から脱柵兵の捜索依頼をされる事に
脱柵兵の名は九真城 恵(クマシロメグミ)通称グミ
実は以前の作戦中、現地で捨て兵にされてしまい、復讐心を燃やして敵を1人で壊滅し、ゆくゆくは自分を捨てた上司を殺害するのでは?と恐れられているスナイパーだった
グミと一緒に捨て兵にされ戦死したのが、かつての自分のパートナーだと知った美浜のスナイパー、トーカ
トーカは同じスナイパーであるグミの暴走を止めるべく作戦に参加するが、その内心では複雑な想いをめぐらせるのだった…


前作に引き続き、ハイクオリティな美少女ガンアクションが炸裂するGun&Girlsアニメです
単純に女の子が銃をぶっ放すアニメが好きな人は観て損は無いでしょう


前作の助監督であった村山公輔が新たに監督デビュー
脚本はあおしまたかし
もちろんキャラデ総作監は渡辺明夫、ですが前作と違いパート作監は複数に分担でされてます
それでも相変わらず作画クオリティは超高水準で安心しました
作画が良い、という言葉は今作の為にあるとすら感じます


物語はグミの姿に自分の過去を重ねていくトーカ、
孤独な戦いを続けようとする古風な軍人気質のグミ、
そしてSORD達のあまりの非日常的日常風景に翻弄される有坂先生ェ…
という3つが並行して進む群像劇になっています
さらにグミと同じ聖エールの生徒達も作戦に加わり、登場人物は一気に増えていくのが群像劇スキーには堪りません
特に新キャラの1人、ベルベットちゃんに小見川千明というキャスティングが憎いですねw
彼女達のシュワルツェネッガーかスタローンかって活躍にも注目です


グミに帰投を願う仲間達からグミの無線へ「一緒に日本へ帰ろう」という言葉が掛られるのは『ビルマの竪琴』を彷彿とさせます
グミがハルトと逢って初めて発した台詞も横井庄一さんから発せられられた流行語が元ネタでしょう
これを小見川千明や三森すずこに言わせたのが面白過ぎますw
次の『ガルパン最終章第3話』でも同じことをやるんじゃないか?とけみかけは踏んでますがさてどうでしょう?


そして『グリザイアPT』において最も重要視されてるテーマである生きる事、即ち食べる事、が今作でも健在です
61分の中でこんだけ飯テロを仕掛けてくる映画はグルメモノでもそうそう無いでしょう
下手にお腹が空いてる時に観ると辛いかもしれませんw


今作ではトーカが掘り下げられたので、このままクリスやムラサキのエピソードも是非このクオリティでアニメ化をして欲しいものです!
それでは、バイポッドになりたいっ!けみかけなのでした~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

カエル、二羽鶏、牛丼

 前作「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」から一年以上たった今回、新しい仲間ができた続きとなるです。初めて見る人にも、何となくわかるような簡単な解説があるです。

 今回は、美浜学園の生徒トーカを中心に過去に振り返えつつ、グミという少女の過去と現在と対峙決着という展開、何やら濃い内容のようなお話だったです。前回出でてきた生徒は、脇役みたいなかんじになったです。

 トーカ自信と家族を物語る過去と、復讐を背負ったグミとの対比が描かれているです。
 トーカと出会ったグミが、最後どういう反応をするのか?このお話の結末を左右するです。この上ない宿命のようなこの二人の過去は、一人の人物を知る共通点と、運命においてやや深いものがあったです。互いを知った時どうなるのか?、「過去を打ち抜く!」とは何なのか?お話として、前作より面白みがあったと思ったです。

{netabare} 別に印象に残ったのは、任務において出てきた修道服の女の子たちが、言葉遣い、行動、性格においてのギャップも見所だったです。
 でてきた太ったおっさん?が、どこか存在感を示していたのも・・・です。{/netabare}

 戦闘においてやや順調で、少し思わぬことが起こりながらも、淡々と遂行されてしまうトーカが、デューク東郷とも一味違う狙撃で、一度狙われたら相手もおしまいというのを現したある意味での凄まじさを感じたです。

 結局、スターゲイザーというのが、良くわからなかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

かなり良かった

今回はトーカがメインの物語。

ストーリーも良かったし、戦闘シーンは作画もバトルの展開も良かった。

グリザイアシリーズの中でも屈指の出来なのではないか。

この調子で続編を制作して欲しい

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

69.8 122 2020年度アニメランキング122位
富豪刑事 Balance:UNLIMITED(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
803人が棚に入れました
ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!

声優・キャラクター
大貫勇輔、宮野真守、塩屋浩三、神谷明、熊谷健太郎、上田麗奈、高橋伸也、小山力也、榎木淳弥、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

声優神谷明のお仕事

3話以降延期。7/16~ノイタミナ枠にて第1話から

『放課後ていぼう日誌』『天晴爛漫!』同様に2020春クールからのスライド放送。
筒井康隆氏の原作は既読であり今回の視聴動機。映像化ととても相性のいい作家さん。アニメだと『時をかける少女』『パプリカ』なんてありますね。昔やってた深キョンドラマも良かったし断る理由はありません。「たった100億で人を殺すなんて…」は名言でした。今回の主人公は原作準拠で男♂です。

全11話とコンパクト。財閥の御曹司がなぜか刑事をやっていて札束で顔を引っぱたきながら事件を解決していく痛快な刑事物。
ドンパチ起こすからビルごと買う。毎度億単位の金をばら撒きながらクレームをねじ伏せたりという発想がナイスですね。ありそうで…いや、ないわ(笑)

制作は『青春ブタ野郎は…』『約束のネバーランド』のCloverWorks。とアニメーターに着目したいとこですが、ここは筒井康隆氏に注目しときます。
原作は45年前の代物。アニメ化にあたって古びた部分はメンテナンスが必要だったのでしょう。本作ではAIの執事“ヒュスク”といった原作にない設定をズンドコ投入してるわけですが、原作者があっさり許しちゃってるんですよね。そしてうまく機能している。『時をかける少女』も細田守監督にフリーハンド与えてますし、『パプリカ』の今敏監督にも同様に。それでいて「原作よりいい感じ」と原作者本人が褒めてたりします。一見軽い爺さんなんですが放任ぶりがなんとも絶妙。作品の本質を抑えて抜くところを抜ける柔軟さは尊敬に値します。しかもちょっと前にライトノベルも書いてたみたいですね。きっと前頭葉が柔らかいのでしょう。

しかして、リノベーションが上手くいった令和の『富豪刑事』は当初の想定以上にぶっ飛んでて面白いです。深キョンみたいな綺麗な女性でなくても面白くて一安心。
破天荒な設定とわりと短め11話の取っつきやすさが売りかと思いきや、しっかりミステリ要素ありのサスペンス展開へと発展していくのも意外性があってよし。
OP担当は令和デビューの“SixTONES”。ジャニーズながら(失礼!)いい感じです。EDは“OKAMOTO'S”。当たり前のようにかっこいい。かっこいいことやる時のノイタミナですね。

声優さんは数名“棒”がいます。仕方ないので男性は真綾さん、女性は真守で耳を癒されときましょう。
棒はこの際気にせず置いといて、けっこうなベテランさんが出演されてるのを楽しみにするのも一興かもしれません。スポットでの小山茉美さんや主人公の祖母役としてそれなりに出演時間のある方は青二プロの創立メンバーだとか伝説すぎます。それよりなにより私の世代にとってのレジェンド声優神谷明さんが老刑事役でヘビーローテーション。重要な役どころを演じられてるのも嬉しい。

原作者・設定・声優さん。このへん引っ掛かりのあるようでしたらオススメです。原作もののしょっぱいアニメ化にならなかった佳作といっていいでしょう。



※ネタバレ所感

■声優神谷明のお仕事

定年間際の老刑事。仲本長介(CV神谷明)通称ちょーさん役。富豪刑事のバディが加藤だったのでうっかり志村と高木の登場を密かに期待したけどこちらは叶わず。
昼行燈の老刑事よろしくいい感じで枯れた演技されてました。『キン肉マン』『北斗の拳』『CITY HUNTER』のテンション高めの演技とは真逆。重ねた年月を感じさせます。

{netabare}そう思ってた矢先の回想シーン。若かりし頃のちょーさんになったらいきなり声に張りがあることあること(笑) 演じ分けは隠れたみどころですね。あーもう一度必殺技叫んで欲しいなぁ…
当然ちょーさんにも相方がいたわけでその役回りは後輩の武井克弘(CV小山力也)。つられて小山さんもしっかり若返ってました。この2人の掛け合いはけっこう多かったです。{/netabare}

{netabare}そういえばこのお二人。{netabare}新旧の毛利小五郎ですね。{/netabare}{/netabare}


■主人公神戸さん※原作ネタバレ

{netabare}アニメは俺様キャラでしたが原作の神戸大助は人当たりの良い好青年。一見常識人なのに金の使い方が壊れてるギャップが面白い作品でした。こうみると深キョンのも世間知らずお嬢設定だったり原作ともアニメとも違いますね。自由過ぎです。

先述のAI執事の新設定もそうですが2020年になると電子決済になるわけですもんね。物理的に札束で引っぱたくことはもはやありません。
金の使い方も違いがあります。アニメでは豪快に金を使って事件を解決。捜査絡みでの被害には倍額補償するので犯人以外の外野はハッピー。原作でも豪快は豪快でばら撒くのは一緒なんですが、どういうわけかばら撒いた以上に儲かってしまうみたいな展開でした。
今のご時世だと、バリュー投資でリターンが戻ってくる原作の説得力よりも、コンプラ順守や賠償リスクなどうるさい世の中を問答無用でぶった斬るかのようなアニメ描写の痛快さのほうが受けるのかもしれませんね。{/netabare}

これだけ豪快だと

 世の中けっきょく金じゃん

と斜めに構えることすら馬鹿馬鹿しくなってきますよ。しっかりエンタメしてます。
主人公の設定すら千変万化してるわけです。半世紀近く前に作ったプロットが使えすぎていくらでもバリエーションが作れる状態であり、今回の改変もわりと成功したんだろうって思います。


■いったん加藤を

これあくまで希望です。

{netabare}結果としてちょーさんの邪魔をしちゃった井村の事情聴取。井村は半堕ちしてたし弁護士の接見遅らせてる間にゲロった可能性が高そう。そしてあのように死ぬこともなかったかもしれない。「時には刑事は泥水すすらなきゃいけない時がある」としたちょーさんの言葉の重みをかみしめるために、加藤が己の妨害行為を後悔する展開もありだったのではないかと思われる。
過去の判断ミスと現在の判断ミス。ここからませればその後のちょーさんの顛末とあいまって面白さ増しそうだったのにちょい残念。
ヤル気ある無能が現場引っ掻き回してそのことにペナルティの無い展開を私が嫌いなだけですけどね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

-----

2020.09.26 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.16 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

刑事。だが正義とは限らない。

この作品の原作は未読です。
完走後にwikiをチラ見して知りましたが、原作は1975年~1977年に発表された作品なのだそうです。
今からもう40年以上前の作品には思えませんでしたが、アニメ制作に際し原作者の了解を得て物語の舞台を現代に変更した他、当時存在しなかったAIなどの設定を織り込んだとか…
こういうリメイクの仕方もあるんですね。


ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、
警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる
「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。

そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。
人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。
対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。

常識を超えた捜査が今、始まる――!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

個人的には何でもお金で解決するという方法も考えもあかり好きではありません。
モノが壊れたら修理代がかかるし、怪我をしたら治療代が必要になるのも認識しています。
もちろん、生活や仕事をする上での経費が必要であるのも理解しています。

ですが、過度にお金をかければ良いという訳ではありませんし、お金じゃ絶対手に入らないモノだって世の中にはたくさんあります。
それに、現在の経済…米中の貿易摩擦やコロナウィルスの影響で日本の産業はガタガタで、生き残るために必死にみんな努力しているというのに…

この作品の主人公である神戸大助は、われわれが血の滲むような努力を嘲笑うかのように、真逆の路線を突き進むんです。
完全に時代と逆行している行為と受け取ってもおかしくないと思います。

ですが、金銭感覚が我々一般人の認識できる範疇を凌駕しているので、ファンタジーを見ている感覚に陥った結果、他の作品同様、普通に視聴できるのですから驚きです。

大富豪で神戸家の御曹司である神戸大助がどうして刑事となる道を選んだのか…
そもそも資産運用さえしていれば、別に定職に就かなくても生活に困らないのでは…?
と思わなくもありませんが、彼には彼なりの理由がなかった訳ではありません。

ですが、正直個人的な私的理由だったと思わざるを得ませんでした。
追いかけていたヤマが大きかったので、結果的に線と線は繋がりはしましたが、繋がらない可能性だって十分にあった筈なんです。
それに刑事になる道が最善かは正直今でも分かりませんし…

むしろ、宮野さん演じる加藤の方が私の中で株は高かったかな。
いや、ここは紅一点の麗奈ちゃん演じるまほろちゃんか…
或いは、捜査に協力的だった真綾さん演じる鈴江さんか…
お二人とも物語に彩りを添えてくれていたことだけは間違いないと思います。

オープニングテーマは、SixTONESさんの「NAVIGATOR」
エンディングテーマは、OKAMOTO'Sさんの「Welcome My Friend」

1クール全11話の物語でした。
ノイタミナらしい作品だったのではないでしょうか。
ノイタミナと言えば「あの花」「ギルティクラウン」「君嘘」「冴えカノ」など、たくさんの名作を輩出してくれています。
次の期待作は、約束のネバーランドの第2期でしょうか。
これからも、引き続きノイタミナには頑張って欲しいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

めちゃくちゃだけど、それがいい。

笑いはあまりないけど神戸と加藤のやり取りを
微笑ましく見守ってる自分がいましたw

作品を観る前は神戸がお金をばら撒いて
何でもお金で解決する話と思っていたので、
お金で解決する男・神戸vs心で解決する男・加藤
なのかなという印象を抱いてて期待してなかったのですが
全然そういうのじゃなかったです!!

神戸のお金の使い方を観てて
嫌な感じだな〜と思う方も多いかと思いますが、、
{netabare}人の為や事件解決の為に使っている事がほとんどで
自分の娯楽の為じゃないんですよね。

素直じゃない同士で神戸と加藤はぶつかる事も多いけど
思い合ってるのがこちらには分かるので
もどかしく何とも言えない気持ちになります‪(*ˊᵕˋ* )

4話目の神戸がAI執事のヒュスクを持たずに家を出て
加藤の家に1日泊まった時の2人のやり取り好きでした。
庶民の生活を目の当たりにして
神戸は加藤にいちいち文句を言っているんだけど、
こういう事に関する文句は他の人に言ってるところを
見たことがない事から信頼関係が垣間見えてきます(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)
{/netabare}

神戸のキャラは好きなんだけど声が不自然で
くぅーーー!惜しいーーー!もったいないーーー!
という感想が結構大きいですね、、
通行人などモブ達の声もとても気になるレベルでした。
{netabare}
11話しかないので神戸がお金を使って
次々と事件を解決していき終わるのかと思いきや
亡くなった母と父、神戸グループが関わっているという
きな臭くて足を突っ込んだらヤバいと言われる
大きな事件の解決にも最後挑んでいくのはいいですね。

長さんと武井さんが殺されてしまうのは
生きてて欲しかったからとても悲しかった、、

黒幕が神戸のおばあちゃんだったので
神戸グループに始まり神戸グループに終わるという
まぁ結果的にお騒がせグループだったな〜
とあっさり終わってはしまいますが、
その後の現対本部内の雰囲気がこれまでの暗さがなくなり
明るい方向に変わっていたのでいい終わり方でした(*´`)
{/netabare}

❁⃘❁┈┈┈┈┈INTRODUCTION┈┈┈┈┈❁❁⃘
ケタ外れの資産をもつ
神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、
警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる
「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。
そこで大助は情に厚い男・加藤 春と
バディを組まされる。
人の命すら値踏みする大助に対して
「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。
対立する2人の前に立ちはだかる、
様々な事件と謎。
常識を超えた捜査が今、始まる――!(公式引用)
❁⃘❁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁❁⃘

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

69.8 122 2020年度アニメランキング122位
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (112)
351人が棚に入れました
一生懸命でかわいすぎる犬と、恐すぎるの顔なのに憎めない猫と。二匹と暮らす楽しすぎる日常――。どっちも飼っている飼い主ならではの毎日は、笑いありホロリあり…。あなたは犬派?猫派?どっちも派??犬も猫もかわいくて仕方ない欲張りな飼い主が贈る贅沢などっちも飼いアニメがはじまります。

声優・キャラクター
花澤香菜、杉田智和、金澤まい

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

犬と猫の強烈な個性が光る作品

この作品の原作は未読です。
ショート作品なのでdアニメストアで一気見しました。


一生懸命でかわいすぎる犬と、
恐すぎる顔なのに憎めない猫と。

二匹と暮らす楽しすぎる日常――。
どっちも飼っている飼い主ならではの毎日は、
笑いありホロリあり…。

あなたは犬派?猫派?どっちも派??

犬も猫もかわいくて仕方ない欲張りな飼い主が贈る
贅沢などっちも飼いアニメがはじまります。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を、単なるワンちゃんとネコちゃんの可愛らしさを愛でる作品と侮ってはいけません。
ワンちゃんとネコちゃんを演じる声優さんが、本来の可愛らしさを何十倍にも引き上げているんです。

ワンちゃんを演じるのは香菜ちゃん。
ネコちゃんを演じるのは杉田さん。

このお二方の名前を見ただけで、何となく想像できる方もいらっしゃると思います。
これこそアニメの醍醐味ですよね。
実写では絶対に表現できない可愛らしさを、ありとあらゆる方法で視覚化した上で、更に声優さんで盛っていくのですから…

動物モノで会心の一撃を感じたのは、2017年の冬アニメで放送された「にゃんこデイズ」以来です。
にゃんこデイズの影響で、これまでマンチカン一筋でしたが、室内で飼う犬も悪くないなぁ…と思い始めています。
以前、庭で大型犬を飼っていましたが数年前に亡くなってしまいました。
もし、次に買う機会があるなら大型犬…と思っていましたが、その思いがグラつくくらいの可愛らしさを秘めていたと思います。

もちろん、可愛いだけじゃありません。
ホロリとするシーンもちゃんと用意されていました。
岸監督…今回もGJです!

主題歌は、「にゃんだーわんだーデイズ」と、「Lovely Days」
どちらも大橋彩香さんが歌っています。

2クール全24話の物語でした。
超の付く程短いショート作品でしたが、しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やればっ できるぅっ

※ショートアニメものの配点はデフォルトに+0.5点上乗せした3.5点で統一してます。

原作未読 都度1分で全24話

自宅で犬と猫両方飼ってる飼い主さんと飼い犬飼い猫ちゃんとのコメディ。
タイトル『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』のまんまの仕上がりとなってます。

言われんでもペット飼うならオマエらだぜ!界の2トップ。
人懐っこい犬と唯我独尊な猫の対比って構図はン千年前に世の中で定着して久しいのではないでしょうか。ある意味それを極振りして、ハァハァしっぽを振り続ける犬くんと“Let it go”ありのまま我が道を行く猫さま各々の掛け合いにクスッとできる1分間です。

全話合わせてトータル30分と短距離走のためレビューもへったくれも関係なく観たらいーじゃんなアニメですが、これこそ頭空っぽにして楽しめるタイプの作品ですね。いいなと思うところ↓

・犬も猫も飼い主が好き
・飼い主も犬と猫を愛してる
・犬と猫同士仲がいい

この前提があるから少なくとも嫌な気分にはならないと思います。


リアタイ視聴組にとっては『呪術廻戦』のバーターでした。HDDの録画タイトルに記述がなければ楽勝ですっ飛ばしてたと思います。
ちょっと前の『川柳少女(15分)』と『ソウナンですか?(15分)』みたいに川柳目当てだったけど蓋開けたらソウナンも面白いぞというお得感ある作品でした。

キャストは

犬くん:花澤香菜さん
猫さま:杉田智和さん

そこに飼い主を加えた三名のクローズドな作風も功を奏して、もはや大御所なお二方の演技を堪能するための作品だとも言えなくもありませんよ。

久々に杉田さんの声聞いた気がする。
それにざーさんはまるでディモンディ高岸にアテレコしてるみたいな…



視聴時期:2020年10月~2021年3月 リアタイ視聴

-----


2021.04.24 初稿
2021.12.17 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不愛想ネコとおバカ犬(^▽^)

花澤さんのおバカ犬ww
全然学習しないで、もう9歳!
本来なら物腰の落ち着く頃なのに、
おバカなまま(笑)
でもおバカなのに、一生懸命「嬉しい」を追求し続けてて、
ひたすら可愛いです(≧▽≦♪

杉田さんの無愛想ネコww
常に我が儘な振舞いで、やっぱり9歳。
子猫の頃から無愛想だったらしくて、
ひたすら自分中心(≧△≦)
でもホントは凄く飼い主さんのことを気にかけてて、
それを隠すツンなところが
やっぱり可愛いです(*^▽^*♪


そんな犬とネコと飼い主さんの、
日々のなんでもない暮らしが、
とても微笑ましくて、
わ~やっぱり犬ってムリだなあ、とか、
へ~意外とネコっていいかもなあ、とか、
飼える訳でもないのに、
ペットちゃんと暮らす妄想、
広がっちゃいますね!

毎週たった2分なんだけど、
すごくスゴク、
癒される、
そんな感じ、しています(^^♪


終わっちゃいましたね~
{netabare}なんだかとっても癒される2分間×2クールでした♡
ショートアニメだしほんわかしてて心地よかったし。
2期とかやってくれたら、いいのになあ・・・{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

69.8 122 2020年度アニメランキング122位
アニメーション映画『音楽』(アニメ映画)

2020年1月16日
★★★★☆ 3.6 (48)
161人が棚に入れました
アニメーション映画『音楽』の原作は、「シティライツ」(講談社)、「夏の手」(幻冬舎)などで人気を集める漫画家、大橋裕之による「音楽と漫画」(太田出版)。楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドを組むことから始まるロック奇譚です。

 制作期間は約7年超、作画枚数は実に40,000枚超、を全て手描き、クライマックスの野外フェスシーン をダイナミックに再現するため、実際にステージを組みミュージシャンや観客を動員してのライブを敢行。分業制、CG制作が主流のアニメーション制作において、何もかもが前代未聞の長編アニメーションプロジェクトです。アニメーション化にあたって、監督の岩井澤健治は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用。これにより、登場人物の動きがよりリアルに生々しくなります。

 豪華声優陣には、楽器未経験ながら思いつきでバンド「古武術」を組む不良高校生・研二役に坂本慎太郎、研二の同級生、亜矢役に駒井蓮、「古武術」のメンバー、太田と朝倉役に前野朋哉と芹澤興人、「古武術」をフェスに誘う「古美術」のメンバー、森田役に平岩紙、そして研二を敵視する丸竹工業の不良・大場役に竹中直人がキャスティングされました。このほか、山本圭祐、れっぴーず、姫乃たま、天久聖一も参加しています。

 2019年は『海獣の子供』、『きみと、波にのれたら』、『天気の子』が公開され、12月には『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。さらに、NHK連続テレビ小説「なつぞら」放送で、今年はアニメーションイヤーともいうべき1年となっています。そんな盛り上がりの中、無謀とも思える挑戦の全貌がついに明らかとなります!

声優・キャラクター
坂本慎太郎、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

7年超に及ぶ執念の自主制作により炸裂したロックな“初期衝動”

楽器経験皆無な不良高校生男子たちが、
せーの、で衝動的に始めたゆる~いバンド活動が、
やがて街にチョットした衝撃を与える顛末を描いた
原作コミック「音楽と漫画」(未読)の映画化作品。


【物語 4.0点】
胸につかえた青春の諸々を音楽で吐き出す。
筋書きはバンド物の王道。

だが、本作の場合は抱えた、あの娘への想いも
声に出す決断もできない青春未満。
演奏もまるで幼児が楽器を思うまま鳴らして戯れるくらいの音楽未満。
一見、世間的には全く取るに足らない代物。

グダグダ感を楽しむギャグ日常系か?
と高をくくっていると最後にノックアウトされる。

それはあたかも独立系の体制で、
不可能と言われた映画制作の夢を実現した
本作の姿勢ともリンクしているかのようだ。

ハートさえ燃えていればロックは、アニメは、映画は爆裂する。

音楽を始めたばかりの時に生じる“初期衝動”を通じて、
創作の原点を思い知らされます。


【作画 4.0点】
監督の岩井澤 健治氏は、元々、映画制作実現が目標。
アニメでという選択肢も、実写よりは金や設備や時間がなくても、
コツコツ作り続けることができるから。
無からアニメーションを構築する作画技術など確保できないので、
実写で撮影した映像、画像をトレースするロトスコープにより制作。

こう書くと消去法の消極姿勢にも見えるが、
せーの、で始めてから、個人制作中心で、
延べ7年で、4万枚超の作画を積み重ねた執念は驚異。

ロトスコープも日常シーンだけでやれば
素人が作画するための苦肉の策だが、
本作みたいにライブシーン構築のため、
実際に疑似野外フェスセットを作って撮影→トレースして再現。
までやると、これはもはや、アニメーション制作の原点でもあるという
ロトスコープによる、見落とされていたアニメの可能性の発見と提示。


人物作画も特に主人公の不良少年は無表情が続く。
({netabare}一時的にバンドやる気なくした研二が寝そべった時の
無表情{/netabare}が可笑しくて忘れられませんw)
だが、その“タメ”が最後の感情爆発で効いてくる。

作画カロリー節減と、演出を両立した賢い制作に、
何かもう色々敵わないわ~ってなりますw


【キャラ 4.0点】
不良少年たち他、独特な目のデザインは原作準拠。
自作が編集者等にスルーされないためだったというインパクト重視。
結果、妙に目が離せないキャラ造形が躍動。


主人公・研二がまた妙なことを始めたと絡んで来る、
マドンナポジションの古のスケバン風パーマ女子・亜矢との関係が
シナリオの一つの軸でもあり、音楽テーマの一つでもある。

キーキャラクターの森田。
膨大な音楽鑑賞と技術の蓄積に裏打ちされた
古のロン毛フォークシンガーが、
適当に繰り出された主人公のサウンドに音楽の原点を感じ、
その衝撃が最後に彼をも覚醒に導く。
音楽面での影の主役と言ってもよい森田の変化が、創作の原点を一層際立たせる。


【声優 3.5点】
主人公・研二役はロック歌手・坂本 慎太郎さん。
ヒロイン亜矢役は駒井 蓮さんと、
キャストは俳優タレント陣で、気だるげで自然な演技を追求。
ただ、ヒロインの演技などは
声優の演技を聞き慣れていると、ややたどたどしいか。

研二の取り巻きの太田役に前野 朋哉さん。
朝倉役に芹澤 興人さん。
主人公グループのライバル不良役に竹中 直人さん。
と実力ある俳優が集結する辺り、
邦画界隈にもまだ、独立系に力を貸して何とかしたい
という反骨心はある模様。


【音楽 4.5点】
世界の映画祭に衝撃を与えたライブシーンを彩った“音楽”
もう考えるより感じて下さいとしか言い様がありませんが、
ただ一点だけ……{netabare}縦笛{/netabare}はサイキョーですw

ED主題歌はドレスコーズ「ピーター・アイヴァース」
他の楽曲ではまだ多彩なアレンジで、
分厚く音やボーカルやコーラスを重ねたりする同バンドですが、
この楽曲はより剥き出しのシンプルな構成と懐古なエコーで、
本作が露わにした原点に応える。


【感想】
今日も街中では百万人に売り込むために製造された、
青春の上辺だけすくった戦略商品の雑音が聞こえて来る。

時代を読み、流行を読み、空気を読み、楽譜を読んで、
定型化されたバンド形式に則って、
金にも物語にもならない俺の気持ちなど無視して、
そんな物の何がロックか?


2020年12月16日。BD/DVD発売&レンタル開始。


衝撃の“初期衝動”喰らうがいい~♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「音楽ってなんだ」という問いかけとメッセージ。面白いですね。

 いかにもサブカル系的でガロっぽい感じがする映画でした。結論からいうと尻上がりに面白くなります。

 不良の彼の日常は退屈だったのでしょう。淡々とくどいくらいの間で冒頭は展開してゆきます。
 音楽がやってみたくて始めた。音楽を多分聞いた事もない、なんとなくの3人。初めはメロディーがなく原始的なリズム楽器だけです。そこに衝動を感じます。

 ギター3人と歌という逆にメロディーだけの3人と出会います。音楽の要素を2つに分けたのでしょう。人間の内面の対比として、暴力的な衝動のリズムと繊細な表現のメロディーの2組がお互いに尊重しあいます。だから、古「武」術と古「美」術という分かりやすい名で対比されます。「古」の意味も当然「原初」ということでしょう。「術」は技術でしょうか。

 ただ、単純な野生だけでは満足できない主人公はやがて飽きてしまいます。ここで古武術の2人はいつも主人公の言いなりでしたが、己のやりたいことを継続します。音楽がやりたいという気持ちが、彼らに主体性を持たせたと言えると思います。

 そして、古美術の長髪の彼(声は女性でしたけど…男性でいいんですよね?)は、おそらくはロックに触れて内なる何かが変化したのでしょう。3ピースのロックバンドへと変貌します。
 一方の主人公は自分のやれるものとして、リコーダーを選んだんでしょう。つまり、メロディーを表現したいという衝動ですね。ここでも古武術、古美術がお互いが変わる切っかけの対比になっていました。

 ここであえてヒロインが歌わなかったのが活きてます。誰でもその展開を想像したと思います。彼女が途中で口ずさむ歌と、最後に主人公と上手く行った後の鼻歌が一緒のメロディでした。つまり、彼女の歌のモチベーションは恋愛だったということだと思います。だから、途中では主人公の脱退で歌う意味を無くしたということでしょう。(最後の指文字が気になって見返しましたがよくわかりません。あとで検索します)
 あるいはメタ的に見ると女性ヒロイン=アイドルと見て、今の音楽業界の女性アイドル中心主義に何か言いたい事があるのかもしれません。

 で、主人公は日本の古典音楽の和笛にも似たメロディーの極致まで行った後、歌というよりシャウトします。無表情の彼が感情に目覚めたんでしょう。だから最後の告白…まで行かないですがデートの誘いにつながるんだと思います。ここに彼が無表情だった、今までの展開が活きてくるのでしょう。

 表現したいことを表現しきった後に、音楽をきっぱりやめるというのもまた、音楽というものの本質なのかもしれません。


 背景美術がほぼ写真をなぞったような感じで、アート系というには表現の方向性がちょっと幼稚でした。キャラデザもなんじゃこりゃ?です。

 が、この写真的な背景と幼稚なキャラデザがシームレスに実写につながることで、音楽衝動が実体化するような印象を与えてくれます。表現の工夫ということで、ガロ的な個人的な表現欲求を感じました。
 人物の作画そのものは決して稚拙ではない、面白い動きでした。

 音楽ってなんだ?という問いかけと、この制作者あるいは原作者なりの解答なんでしょう。
 メッセージ性が強いわりに、分かりやすくアナロジーが作られていました。エンタメとしても面白く、熱い展開の映画でした。

 私はアマプラのもうすぐ終了でさっき見ました。事前知識ゼロでこのアニメの存在も知ってたような知らなかったようなというレベルです。
 2020年にこういう作品が作られるアニメ産業を頼もしく思う反面、サブスクだと初めの10分で切られるかもしれません。アマプラで終了みたいですけど、こういう貴重なアニメは何とか残せないですかね?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マカロニ拳法?古武術と古美術

 ふとしたきっかけから急に、バンドをやり始めた研二をはじめとするヤンキーたちのお話だったです。
 楽器を持ったことのないヤンキーたち、研二、太田、朝倉の奇妙でかつ、どこか目の離せない行動です。同じクラスの亜矢、他校のヤンキー大場、同じ高校のバンドを通して見つけた森田、突っ込みともいうのか?の絡みが絶妙です。

 作画としてちびまる子ちゃんを少し崩したみたいな、無表情キャラの印象だったです。特徴は目つきです。特に研二、太田、朝倉がマイペースみたいで、研二なんか本当に何を考えているのかわからない感じです。

 楽器を持ったこともなく3人で初めてバンドをしたとき、ただ音を出していたみたいながらも、意思の疎通が取れているかのような光景が面白かったです。
 急に研二が止まった行動を所々とるのだけれど、退屈になってしまうというよりは、何をしているのだろう?どうなるのだろう?と私は、思ってしまう感覚になってしまうです。

 なんとなく付けたバンド名も、何処か奇怪な感じがしたです。似たバンド名ということで、知り合うことになった森田も気弱なようで、どこか個性的な歌と演奏するところも斬新だったです。この森田の存在が、後で大きくなるです。

 終盤におけるフェスで、思わぬ展開の連続の話の面白さと、バンドの熱唱が、印象的に話を盛り上げたです。
 最後の熱唱において、研二が本領を発揮するというのかが、非常に興味深く見所になると思うです。私にはこの音楽が個性的過ぎて、歌なのか?雄たけびなのか?よくわからなかったです。
 ギター、ベース、太鼓に加わる新たな楽器が、なかなか良かったです。リアルバンドで、昔いた「たま」とかいうバンドを思い出したです。

 CGもない、かといって昭和のような作画でもない、今時にない手書きの背景画、キャラクター画、音楽を奏でるときの演出が、ある意味凄さを感じた作品だと思うです。研二たちを変だなぁと思っても、何処か引き込まれてしまうみたいな、予測不能な行動、考え方、展開に面白さがあったです。
 ただ音を出していたような3人が、いつあそこまで上達していったのだろうか?は、見た後も謎に思うです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

69.7 125 2020年度アニメランキング125位
STAND BY ME ドラえもん 2(アニメ映画)

2020年11月20日
★★★★☆ 3.8 (16)
73人が棚に入れました
22世紀から来たネコ型ロボット・ドラえもん。ドラえもんとのび太が一緒にいるのが日常になった<現在>のある日、のび太は部屋でくまのぬいぐるみを見つける。それは幼稚園の頃に亡くなってしまったおばあちゃんが繕ってくれた、大切な思い出の品だった。大好きだったおばあちゃんを思い出し、涙が止まらなくなったのび太は、タイムマシンでおばあちゃんに会いに行きたいと提案する。反対するドラえもんだったが、直接会わずに様子を見たらすぐ帰ることを条件に、のび太が3歳だった<過去>へ出発!会いたい気持ちを抑え、陰からこっそり見ていたのび太だったが、ひょんなことから、おばあちゃんに見つかってしまう!小学生になったのび太の姿を見て驚きつつ、あの頃と同じく優しく受け入れてくれるおばあちゃん。すると、「のびちゃんのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」とふとつぶやくのだった。大好きなおばあちゃんの願いを叶えるため、<過去>、<現在>、そして<未来>を舞台に、ドラえもんとのび太の大冒険が始まる―――!!果たして、のび太は無事に未来のお嫁さんをおばあちゃんに見せてあげられるのか?

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、宮本信子、妻夫木聡

匿名係長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

のび太くんΣ(゚д゚lll)

タイトル通り、前作【STAND BY ME】の続編です。

のび太くんとしずかちゃんの結婚式を軸に、『おばあちゃんのおもいで』と『ぼくの生まれた日』を盛り込んだ作品。

しかし、これは、、、

おばあちゃんやパパ、ママの優しさや暖かさは感じられたのですが、過去作と比べるとどうしても弱く感じてしまいました。

おばあちゃんのおもいでの過去作では、子供の頃のジャイアンとスネ夫がクマちゃんを取り返そうと一生懸命戦うシーンで号泣させてもらいましたが、今作では全く違った展開でしたね。
しずかちゃんの魅力を伝える上では良かったと思いますが、こちらのアニオリ部分は個人的には過去作の圧勝だと感じました。

大原さんを批判するつもりは毛頭ございませんが、個人的にはのび太の「おばあちゃん!!!」のセリフというか演技も過去作の方が好きだったなぁと思ってしまった。

前作同様、原作リスペクトは間違いないでしょう。

しかし、過去作では良い方向に追加された描写が多々あっただけに、今作は残念でならない。
過去作のファンの方は感動しにくいかもしれませんね。

何より、未来ののび太くんに初っ端からガッカリさせられてしまったのが大きなマイナスとなっていると感じました。

未来ののび太くんの好感度がかなり下がった状態から始まり、更に落としていくストーリー展開は流石に気になってしまう。

終わり良ければ全て良しでは無く、今回の作風であれば、もっと家族愛やのび太くんとしずかちゃんの絆を強く押し出して欲しかったかなと。

のび太くんとしずかちゃんの結婚式が見れる上におばあちゃんのおもいでやぼくの生まれた日まで組み込まれているということで、過度な期待を持ってしまっていたことに加え、どうしても過去作と比べてしまい個人的評価は下がってしまいましたが、

おばあちゃんののびちゃんのお嫁さんが見たいという希望を叶えられるという点については今作でしか味わえない物になっているので、そこは素直に良かったなと思いました。

ところで、
前作でも感じたのですが、のび太くん達が結婚するのは小学生の頃から数えて長くとも20年弱ですよね?

それにしては描写が未来すぎやしないかとw

まぁ現在と未来の違いをより明白にできるのは良いんですけどねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

需要がない

視聴前 見たくないよ~

視聴後 はぁ

私は1に連れてこられた友達にまた無理やり(今回は半ば強制ではなく完全強制)連れてこられました。見たきゃ一人で見ればいいのに、と思うのでsがドラえもんだけは友達と見たいらしいです。私の数少ない友人の一人なので大切にしますが、さすがに今回は揺るぎましたよ。

さて内容ですが。端的に言って最低です。
アホほどつまらない脚本と鬼ほどイラつくキャラ。本気で制作陣を殴りたくなりました。
序盤中盤終盤と全体的に惰性的な展開で、序破急もテキトー。盛り上がりも悪く、シリアス部分(と呼べるか微妙なほど弱い)とコメディシーンの使いわけが不十分。締めが悪く、終わった感じがしない。まだ続くというよりは小学生の作文の終わり方に似ている(この感覚伝われ)。
前作はまだ「ほらここ泣けるでしょ?泣いてもいいのよ?」と言っているような幼稚な感動シーンがあったのですが、本作に関してはどこが感動場面なのかまっっっっっっっっっっっっっっっったく分かりません。どこ?

さらにはキャラ。以前はガキと無能機械がわめていただけだったのですが、本作では成長したのび太がクズ過ぎました。本当に無理。しずかちゃんも前作の雪山のが全盛期です。それ以外は正直微妙です。ただただ可哀想。

前作の需要は「ドラえもんがフル3DCGで動いている」という需要が成り立っていましたが本作の需要とは?なくない?制作陣はアホなん?

監督は八木竜一さんと山崎貴さん。
脚本は山崎貴さん。
劇伴は佐藤直紀さん。
アニメ制作はシンエイ動画さんと白組さんとROBOTさん。

作画は知らん。
主題歌は石崎ひゅーいさん作詞曲、トオミヨウさん編曲、菅田将暉さん歌唱の「虹」

総合評価 需要なし

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全ては、プリンスメロンホテルで叶えられる、一つの願いのために!

 おそらく多くの人に知られている、のび太のおばあちゃんに会いに行く話、のび太の結婚式、のび太誕生の話などを一つのつながりとして、うまくまとめたお話だったです。

 この3DCGアニメは、3Dでないのび太達と違い表情動作、手といい、まるで生きているような感じがしたです。ただ、再会した時のおばぁちゃんの動きがぎこちない感じがしたけど・・だったです。

 今の声優さんでなかったとき、今回のようなつながりでなく、個別で完結しているのをやや思い起こすです。
 冒頭から、現在、幼かったころ、大人とのび太の弱虫でわがままな一面が、らしさを見せてくれたと思うです。
序盤でのび太の身に何が起きていたのかは、見ていけばわかるようになっていたです。

 背景の風景なども非現実であっても、どこかリアルなところに、自分が幼いころ見た当時とは比較できないほど、洗練されていたです。秘密道具、タイムマシンなど、かなり精密に描かれていたです。

 大人ののび太と現在ののび太を見ていると、イライラしてくるけどそれが、のび太なんだなぁと思うです。これは、ドラえもんも大変です。

 トラブルがありながらも、都合よく過去はのび太とドラえもんしか、直接確認することができないけど、彼らだからこそ改めて気づかされる、自分があることを改めて知ることができたお話だったです。

 終盤の光景は、一つの願いのための現在ののび太による、私の記憶にない大人ののび太へのサプライズを見たです。最後は、見覚えのあるようならしい終わり方だったです。のび太の結論に注目です。「これで、いいのだ!」です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
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