「老人Z(アニメ映画)」

総合得点
69.6
感想・評価
212
棚に入れた
1037
ランキング
1722
★★★★☆ 3.7 (212)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見た感じ

■概要{netabare}
 原作:大友克洋

 監督:北久保弘之
 脚本:大友克洋
 キャラクタ原案:江口寿史
 制作:A.P.P.P.

 主題歌:「走れ自転車」
     by 小川美潮
{/netabare}
■感想
 うろ覚えレビュー。寝たきり老人が暴走する話。

{netabare} 「寝たきり老人」と言う言葉が世間を席巻していた頃に制作された作品。

 最新の技術を集めた介護ベッドのモニターにある老人ホームの寝たきりの老人が選ばれる。至れり尽くせりの介護ベッドだったが、ある日突然老人ホームを飛び出してしまう。その目的とは{netabare}「家に帰りたい」という{/netabare}老人の目的を叶えるためだった。という内容だった、気がする。

 余り詳細な記憶はないが、高速道路を走る寝たきり老人を乗せた介護ベッドの映像が、シュールかつ迫力満点で面白かった記憶がある。暴走していると思われている介護ベッドを、警察が登場して躍起になってとめようとするが悉く薙ぎ倒されていく。テーマは社会派だが、そのシーンだけを観れば完全な娯楽コメディだ。

 今観れば多分古臭さを感じるのだろうし、思い出補正がてんこ盛りなことは自覚しているが、CGが発達していない時代の作品ということを考えると一見の価値はあると思う。そのあたりは流石大友克洋だと思う。この作品が凄いと思う要素は、つい先ほど知ったスタッフの豪華さにも現れている。

 私の知る限りの人物だけになるが、原作、脚本、メカデザがAKIRA等で有名な大友克洋。キャラクタ原案に、STOP!ひばりくんで有名で、ジャンプとスピリッツで原稿を落とした江口寿史。美術設定と原画に今敏、原画に吉本きんじ(ヨシモトキンジ)、田中比呂人など。当然大友克洋も原画を担当している。

 キャストも渋めの方が多く、横山智佐や松本梨香は看護学校生なのでしかないものの、小川真司、青野武、大木民夫、緒方賢一といった方々が名を連ねる。あと、辻谷耕史、森川智之、高木渉なども出演していたようだが、当時は声優に関する知識は坂本千夏と冨永みーなとようこそようこくらいしかなかったので、老人役を含め誰一人として気が付かなかった。

 一応社会問題をテーマにした真面目な作品だと思うので、以前のセル画アニメを拒絶しないならば、ある年齢以上の方には奨められる。テーマについて真面目に考えるのも良いし、映像的な楽しさに興じるのも悪くはないと思う。今でこそそれ程大きく話題に上ることも少なくなった「寝たきり」問題を、当時はこんな風に考えていたのかと感心する部分もある。
{/netabare}
■蛇足:{netabare}
 大友克洋は監督ではなかったのか。

 では北久保弘之とは一体?

 とか考えていたら、ブラックマジックM-66の監督だった。
{/netabare}

投稿 : 2014/08/10
閲覧 : 351
サンキュー:

23

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