「ハクション大魔王(TVアニメ動画)」

総合得点
64.0
感想・評価
47
棚に入れた
189
ランキング
4039
★★★★☆ 3.5 (47)
物語
3.4
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.7

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ギャグは錆び付いても、別れの寂しさは決して色褪せない

【視聴メモ】
1969年秋から1年間放送された作品。
その後も繰り返し再放送され、教室で誰かがクシャミをすると、
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」と皆が答える程、子供の間に浸透していた。
ギャグは流石に古臭く、今見るとちっとも面白くない回も多い。
(もちろん見ている年齢による違いもあるだろうが)
しかし全104話(1話15分)見るのは苦痛ではなかった。
それは次の理由による。

①名声優・大平透さんの存在
私より若い世代の人には笑ゥせぇるすまんの喪黒福造の声の人と言った方が通りがいいかもしれない。
声自体も素晴らしいが、とにかく上手い!
台詞回し、間の取り方など感心すること度々。

②堀江美都子 12才・横浜市の衝撃
ED曲「アクビ娘の歌」(途中からOP曲になった)を歌っているのは、
後に『アニソンの女王』と呼ばれる人。
(『12才・横浜市』はテロップにそう表示されている)
デビュー間もない頃の歌声だが、その歌いっぷりがもう12才のそれではない!

③相模太郎さんの恐るべき実力。
本業は浪曲師だったので声優としてはあまり有名ではない。
(他に怪物くんのフランケンなど)
この作品ではブル公の声をやっている。
ブル公はその名の通りブルドッグなので、
初期はバウバウ言っているだけだったが、次第に言葉をしゃべるようになっていった。
絶品なのはバウバウと片言の日本語らしき言葉のちゃんぽん。
特に19話ではそのイントネーションがあまりにも見事で、
何を言っているのか完全に分かってしまうという凄い職人芸を披露している。
憎たらしくも愛すべきキャラで、ブル公の出てくる話は大抵面白い。

さて、最終回では一転して泣きアニメになる。
そしてカンちゃんやブル公の名演技にまんまと泣かされる。
いや、気持ちよく泣き崩れましたw
感覚的には怪物くんの最終回(個人的号泣アニメ)に似ていると思う。
しかし時代が変わっても感動のツボはあまり変わらないものなのね。

そんなこんなで{netabare}100年の眠りについた{/netabare}ハクション大魔王。
西暦2070年秋、心あるアニメ関係者が『続・ハクション大魔王』をやってくれることを切に願う。

【各話評価:平均3.50点】
1→104
◎○◎○◎□□○○□○○□□◎○◎□☆□□□○□□□□○◎○□□□○◎○◎○○◎○□○□□□□◎☆○
◎□□□□◎◎○◎□○○◎□☆○◎○○□☆□□○○☆○□□□○□□□□□□□□□◎◎○○○□□□◎○
□□☆神

【神回】
第104話「さよなら大魔王の話」
とにかく泣ける。

投稿 : 2015/04/12
閲覧 : 443

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