ちゃんもり さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

どの辺が劣等生なんだ・・・(　ﾟдﾟ)ﾊｧ？

魔法が一般的な能力として開発さえた時代。

十氏族と呼ばれるおエラいさん方を筆頭に、魔法を生業とする
「魔法師」となるべく、国立魔法大学付属第一高等学校に入学した
司馬達也と深雪の兄妹のお話です。

「魔法」と付いていますがＳＦ異能バトルものですから、
雰囲気としてはまぁ学園都市ですｗ
お話の構成としては学園イベントもちゃんと使ってるし
架空とはいえ上記のような時代という舞台設定も
生かされていて納得できる出来。
ただ、異能バトルもののキモは能力のＳＦ的根拠や制約だったり
するんですが、その辺はちょっと弱かった気がしますねー。
まぁ端折られてるだけで原作では説明されているのかな？

そしてタイトルがとんでもないサギっぷりですΣ(ﾟДﾟ；)

まずは主人公・達也の驚きのスペックをご覧ください↓

・実は日本トップクラスの魔法名家の生まれ
　（でも身内では腫物扱い）
・「再成」の能力でどんなケガでも治せる、ぶっちゃけ不死身
・「分解」の能力で物体を分子レベルに分解できる。
・術式自体も分解できるので発動前なら打消し可。
・「分解」の応用で「質量」を「エネルギー」に転換、
　たった１kgの「質量」で軍港を地形ごと吹っ飛ばせる
・幼い頃に感情を奪われる手術によって妹を守ること以外に
　興味がなくなりそれのみを遂行してきた結果高１で天才科学者&
　ニンジャマスターの細マッチョイケメンに。

もうキリトさんもしっぽ巻いて逃げ出すレベルの無双っぷりですね！
まぁもともとの内的素質が「再成」と「分解」の能力に占められて
しまっている（しかも血縁外には秘匿の能力）ため他の一般的魔法は
ゴミカスレベルというところが一応見せかけ上「劣等生」らしいです。

もうとにかく弱点ないんですよコイツ。
どんな局面だろうとお兄さまが出てきちゃったら終了なので、
その辺があまりにもチートすぎてちょっと緊張感を
欠いてしまってた気がしますねー(・ω・A;)

作画は良好でしたし、OP、EDも良曲でしたので作品としての
完成度は一定以上にはなっていると思います。
主人公ツエーが好きな方には良いんじゃないかと思います。

ただ個人的にはもう少しドキドキハラハラさせてほしい！