karinchaco さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
シャフト×飯テロ系アニメ
シャフトの日常系といえば「ひだまりスケッチ」何でしょうが私は未視聴なので私にとっては斬新に感じられました。
昨年のシャフトは「ニセコイ」「メカクシティアクターズ」「物語シリーズセカンドシーズン」といったライナップで、シャフト演出が色濃く出ていた作品が多かったと感じてます。そういった意味では、この作品には過度な期待はできないなと思っていました。
しかし、いい意味でその予想が覆されました。この「幸福グラフティ」は部屋や家具などにシャフトらしいスタイリッシュさを残しつつも、いつもよりグッと抑え目に描いているなどかなり配慮していると感じました。そして、この作品の肝ともいえる料理に関してはかなり美味そうに見えます。特に、いきなり出てきたお稲荷さんにはやられました。アニメの作画で料理が美味しそうに見えたのは「千と千尋の神隠し」以来ですかね。
このような料理が主役?のアニメでシャフトらしさを抑えた作品作りをしていることにとても好感が持てます。「物語シリーズ」みたいな演出では美味しいものも美味しく見えませんからね。
最終話までみて・・・
やっぱりちょっとクドイかな?と印象です。どの料理もおいしそうに見えるのですが毎週見ていると飽きてくるんですよね。ただ、それがこの作品の売りなので何ともしがたいところなのがつらいです。
町子さんの家族の設定に違和感を感じないわけではないですが、シナリオはとても面白かったです。特に、町子さんとおばあちゃんのくだりはベタなのにいいお話が多かったですね。それも相まって町子さんの両親は本当に娘ほっといてどこ行っているんだといいたくなってしまいます。
あと、キリンと椎名さんが町子さんに楽をさせてあげようと椎名さんのお家でサンマを焼く話しが好きです。他人への思いやりとか、おもてなしとは何かとか、この作品の要素が詰まっているエピソードだと思っています。
ながら見をしながらホッコリするにはちょうどいい作品だと思います。エピソードは1クールで1年分でしたが取り上げた料理には温かいものも多かったので冬クールの放送だということも功を奏したのかもしれません。