イムラ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そーめん
<2018/1/27 初投稿>
もう10年くらい前でしょうか。
フジでド深夜にやってました。
ノイタミナではなくNOISEという別枠。関東ローカルだそうです。
予備知識ゼロで観始めたのを覚えてます。
レビュー書くにあたり1話を見返してみたのですが、あれ?絵柄こんなにいい感じだっけ?
人の記憶って曖昧ですねー。
絵柄はうさぎドロップに似た雰囲気です。
主人公はそれぞれ別の女子校に通う高校生の"ふみ"と"あきら"。
ふみは背が男性並みに高く、スラっとした黒髪ロングの眼鏡美人。なのに大人しく内向的。
あきらは背が低く、活発で明るい感じの可愛らしい女の子。髪はショートで茶系。
舞台は鎌倉。
高校の入学式に向かう二人が、駅で出会うところから物語は始まります。
絵柄や演出は「女子高生が主役な割に色合いがくすんでるなぁ。どんな話なんだ?純文学?」という感じ。
と・こ・ろ・が
初めて観た時のこと。
実は1話の最初から不穏な空気を感じてました。
短いアバンの後、OPが終わりを迎える頃、「へ???」と思える映像が。
仰向けに寝そべったふみの横に腰を降ろしたあきら。見つめ合う二人。
そして二人ともマッパ。
不思議といやらしい感じはしないのですが、でもなんでマッパ?
女の子二人で、そんな構図で見つめ合って。
この落ち着いた静かな(地味ともいう)絵柄でこれって。
私はいわゆる百合ものアニメは苦手なのですが、そういうのともちょっと違う。
もしかしてこれはガチのやつか?
・・・ガチでした。
ガチの百合、というよりガチのレズビアン。
(違いはうまく説明できないっス)
物語が進んで「へえぇぇぇ」となった記憶があります。
登場人物の数は多めで、それぞれの高校で同級生や先輩(だったかな)たち、他にもふみの従兄弟のお姉さんとかいろいろ出てきます。
百合な人もいればいわゆるストレートというかノンケの人も。
そして百合な人間関係が濃密に交錯していきます。
ただ、絵柄や演出のせいか油っ濃いところはなく、すらすら話が入ってきます。
まるで"そーめん"
食べた後、あんまりお腹に溜まらないところも、それでも意外とカロリー高いところも。
性的な表現が無い(ような気がする)のも、胃もたれ感しないのに一役買ってる気がします。
どのシーンが面白かったかと言われるとわからないと答えてしまいそうですが、でもなぜか全般的に不思議なインパクトがありました。
「女子校では往々に同性愛があり、そうなると人間関係が結構大変」と経験者に聞いたことありますが、これ観てるとホントそうなんだなと。
「青い花」というタイトルが作品の雰囲気を上手く表してると思います。
ちなみに原作漫画の作者は女性で掲載誌は「マンガ・エロティクス・エフ」だそうです。