2009年度に放送されたおすすめアニメ一覧 418

あにこれの全ユーザーが2009年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年04月08日の時点で一番の2009年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

動画配信サービスで絞り込む

92.1 1 2009年度アニメランキング1位
化物語(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★★ 4.3 (12965)
45133人が棚に入れました
高校3年生の少年 阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、3年間ろくに話したことのないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。ひたぎは体育の時間には全く参加せず、病院通いを続けているのだが、実は彼女には体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さをそっくり持っていかれたのだと言う。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

今更ですが、思いっきり化物語を語ってみる。

2009年放送。
全15話(TV放送12話+web配信3話)


【前置き】

後に『偽物語』『猫物語』『物語シリーズセカンドシーズン』へと続いていく、深夜帯アニメの超人気作品。
原作は「刀語」でも有名な西尾維新さん。
元々は、その特色故にメディアミックス不可能と題された原作でしたが、癖の強いシャフト演出が見事にマッチし、アニメ界に一大ブームを巻き起こしました。

Blu-ray&DVDの売上枚数で見ても、一巻5000枚以上を売り上げてある程度の成功と言える深夜アニメの中で、一巻で80000枚を売り上げたわけですから、その凄まじい人気は疑いようもありません。
(参考までに、「けいおん!」で約50000枚。)

ただ、やはり人それぞれ好みはあるわけで、このクセにハマる人もいればそうでない人も。
かくいう私も、当初はこの作品の雰囲気に馴染めず、本作が大きく取り上げられるようになっても、少々首を傾げたものです。

私が本作を本気で好きになったのは、2度目の視聴以降でした。
見れば見るほど色んな味が出てくると言えばいいのでしょうか…、いや…ただ単に私が良さに気付くのが遅かっただけなのか…。

シナリオやその特徴的演出よりも個々のキャラクターにハマった私としては、日常系とはまた違ったタイプですが、その系統と同じように見れば見るほどに愛着の湧く作品となっていったのでした。

そんな長年愛着のある作品を改めてレビューするのは、何か少しこっ恥ずかしいものがありますが、この際思う存分語ってみたいと思います。



【あらすじ】

高校3年生の青年『阿良々木 暦(あららぎ こよみ)』は、ある日2年間ロクに会話すらしたことがないクラスメイト『戦場ヶ原(せんじょうがはら) ひたぎ』に、およそ体重と呼べるものがほとんど無いことを偶然知ってしまいます。

自身の経験則から「怪異」の仕業ではないかと睨んだ阿良々木君は放課後、ひたぎから(秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けながらも)、めげず彼女の秘密に対する協力を申し出るのです。

彼らの向かった先は、学習塾跡の廃墟ビル。
そこを住処にしている、阿良々木君の知人の中年男「忍野 (おしの)メメ」から話を聞くに、ひたぎの症状の原因は「重し蟹(おもしかに)」という怪異の仕業だそうなのですが……。



【紙芝居で繰り広げられる、無駄の多い会話劇を楽しもう】
{netabare}
シャフト制作の演出では、本作に限らず紙芝居的な一枚絵を連続で見せる描写が多いのですが、この「物語シリーズ」では特にそれが顕著ですね。
何より、ストーリー以上に何気ないキャラクター同士の会話劇を楽しむのが本作なので、動きの描写はそれほど多くありませんしね。

加えて本作は、旧字体による心情描写や小説内容を一部抜粋した文章の羅列などが頻繁に、しかも一瞬毎に挟まれていきます。
これはもう、一回の視聴で作品を全て把握するのは不可能に近いでしょう。
だからといって全体像を掴めないような内容ではないので、まさに見れば見るほど作品の深みが増す印象を持ちましたね。
勿論、この演出に好感を持って、何度も見たいと思えばの話ですが。


さてこの「化物語」は、各章毎に主人公である阿良々木君と一人のヒロインが、一匹?の怪異と出会うストーリー構成で話が進んでいきます。
タイトルも全て、ヒロインとその怪異を表したもので統一されており、これは後のシリーズでも継承されていきました。
(例外も出てきますけどね。)

そして、この各章毎にヒロインが歌うオープニングが一新されるのも大きな特徴ですが、これがまたどれもキャラクターを上手く捉えた曲でクオリティーが高いんですよね。
この仕様も後のシリーズに継承されていきますが、本作を含めた(花物語を除く)全てのシリーズのオープニングは、作詞「meg rock」作曲「神前暁」で制作されています。
いやはや…、ホント引き出しの多い方々ですね。

名曲と名高いエンディング曲「君の知らない物語」も含めて、人気作品と呼ばれるタイトルには、やはり名曲がつきものですね。
{/netabare}


では、これより各章毎にシナリオとキャラクターについて、順にレビューしていきます。
全部読むと長くなりますので、お時間の取りづらい方は好きな章だけでも見て下さると嬉しいです。


【ひたぎクラブ】(全2話)
{netabare}
冒頭から、メガネ女子高生のスカートが翻るシーンから始まる本作。
パンチラが好きか嫌いかと問われたら、私は一呼吸置いて「大好きです」と答えます。
我儘を言えば好みの柄ではなかったですが、何にしろ本当にありがとうございました。

……スミマセン、真面目に行きます。(まだココは。)

ここから最初の1分半は、本作の前日譚であり全ての始まりである「傷物語」のエピソードがダイジェストで描かれております。
ただ、本作の視聴にあたっては、「へぇ…こんなことがあったのか…」的に、ぼんやりと記憶に残す程度で調度良いでしょう。
原作においても、本作「化物語」の後に発行されている作品ですから。


この「ひたぎクラブ」では、2話完結という短い構成であり、スポットも必然的に『戦場ヶ原 ひたぎ』に一点しています。
ただ、それ故に冒頭にもかかわらず主人公である阿良々木君に関して語られる描写があまりないので、初見では少し話に入り込みにくいと感じた人もいるかもしれないですね。
(あっ、私はそうでした。)
ミステリアスだと好意的にも捉える方もいるかと思うのですが。

ただ、たった2話でまぁ見事に分かりやすく描かれたツンドラ系(阿良々木君談)ヒロインの「戦場ヶ原ひたぎ」は、やはりとても魅力的です。
私的には、見ていく内にドンドンと好きになっていったタイプのキャラクターでしたので、初見ではあまりピンとこなかったのですが、今見ると行動や言動の一つ一つに魅力というか、一種のカリスマ性すら感じました。
声を担当した斎藤千和さんは、このキャラクターを好演したからこそ、同製作「魔法少女まどか☆マギカ」の「暁美ほむら」への抜擢を成し遂げたように思います。


本章の彼女が際立つシーンとしては、まず攻撃性を象徴する「ホッチキス」の場面が上げられるでしょう。
ここでは、その人間性からも(一部の嗜好の人以外は)好感が持ちにくいキャラクターのように感じるのですが…。
第2話の、阿良々木君の前で服を着替えたり抜いだりを繰り返すどこか間の抜けた人間性を見て、私は彼女に魅力を感じ始めましたね。
(決して、「生着替えキャッホー!!」とかではなく。)

阿良々木君「オマエ、ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか?」

戦場ヶ原さん「失礼なことを言わないでくれるかしら、私が傷付いたら大変じゃないの。」

前述の通り、良い意味で無駄の多い会話劇が本作最大の特徴ですが、やはりこの会話劇は個々のキャラクター性が色々と垣間見えてきて良いですね。
(まぁその分、尺を非常に食うのですけど。)
それでいて、この戦場ヶ原さんは、この後に

「服を着るのは得意じゃないの…、重たいのよ…。」

なんて、すかさずズキンときてしまう台詞を吐いてくるのが、また憎らしい程に良いんですよね。
まぁ、そこからまたすかさず

「けれど意外と学があるのね阿良々木君…ビックリしたわ、

 ひょっとしたら頭の中に脳味噌が入っているのかもしれないわね。」

とか、軽快な毒を吐いちゃう人なんですけどね。
この台詞には思わず笑ってしまいました。


終盤、彼女は「重し蟹」から体重と一緒に持っていかれた(正確には、持っていってくれた)「辛い記憶」と、正面から向き合います。
詐欺まがいの宗教にハマってしまった母親と、その宗教の幹部が彼女に手をかけようとした事実。
そして、それを黙って見過ごし続けた母親の真意と……。

ここのシーンは、その胸糞の悪いエピソードは勿論のこと、紙芝居の中に時折挟まれる実写表現が、より一層気持ち悪さを引き立たせていたように感じましたね。

母親が戻ってくるわけでも、崩壊した家庭が再生するわけでもない。
それでも戦場ヶ原さんが返して欲しがった母親との大切な思い出は、彼女自身の強さによって、物理的…そして精神的な重さも含め、彼女の心に無事に返ってくるのでした。
新しく出来た友達と、新しく芽生えた感情というオマケが付いて。

彼女が最後に見せた、あの屈託の無い最高の笑み。
ここは、まさにその時の阿良々木君のように、多くの視聴者を赤面させ…鼻の穴を大きくした間抜けな表情にさせたことでしょうね。

戦場ヶ原さんとは僕もいつかゆっくり、彼女の好きな「鋼の錬金術師」についてででも、熱くトークをしてみたいものです。
{/netabare}



【まよいマイマイ】(全3話)
{netabare}
母の日。
公園で一人佇む阿良々木君が

「あらあらこれはこれは…、犬の死体が捨てられていると思ったら、なんだ…阿良々木君じゃないの。」

と挨拶をしてきた戦場ヶ原さんとの一幕から始まる物語。


冒頭、先日の一件から阿良々木君に好意を持った戦場ヶ原さんは、「先日の一件でのお礼」を名目に、彼女なりに阿良々木君に対し露骨(無骨?)なアピールを見せるのですが、それがまぁ彼女らしくて非常にキャラ立ちしていましたね。

「どんな願いでも一つだけ叶えてあげる。

 世界征服でも、永遠の命でも、これから地球にやってくるサイヤ人を倒してほしいでも。」

こう、ちょぃちょぃ漫画ネタを挟む彼女の言動が私は大好きです。
ただ、それでも阿良々木君は、彼女に対し彼女自身の促しにも応じず、どんな見返りも要求しませんでした。
一呼吸置き提示された、本音である「彼女」という見返りに対しても、それは変わることは無く…。
紳士的オープンスケベの童貞野郎である阿良々木君ですが、こういう一貫した姿勢はやはり格好良いですね。

「本当に器が大きいわ…。」

こうポツリと吐いた戦場ヶ原さんも、きっと同じ気持ちだったのではないでしょうか。


さて本作のヒロイン、大きなリュックを背負った小学生『八九寺 真宵(はちくじ まよい)』について。

中盤までのミスリードで、彼女の存在に対して間違った解釈を視聴者に与えるシナリオ構成は見事でしたね。
最初は何の変哲も無い台詞に思えた戦場ヶ原さんの

「はぁ? 見えないわよ…そんなの。」

は、全てを分かって上で改めて見ると、少しピリッと胸が痛むシーンとなりました。


「信号は、確かに青色だったのに…。」

迷子であり続ける八九寺から語られた、生前の回想。
ここでは「魔法少女まどか☆マギカ」でも定番の劇団イヌカレーさんが一部作画を担当しておりますが、これまた良い意味で背筋に嫌な悪寒を与えてくれました。

それから幾年も、誰かを巻き込まないように、たまに行き会った人には憎まれ口を叩きながら、ずっと迷い続けた彼女。
阿良々木君と戦場ヶ原さん、そして忍野の助言により今回初めて彼女は、迷いの先へと足を運びます。
それは、必ずしも望んだ通りの結果ではなかったのかもしれませんが、彼女がそれで初めて迷いから開放されたのも、また事実でした。
第2章にして、早くもしんみりとさせてくれた良エピソードでしたね。

ただ、この「まよいマイマイ」。
エピソード単体としてだけでなく、この阿良々木君と八九寺の年齢差のある会話劇が物語シリーズの中でも特に人気が高く、後にドンドンと阿良々木君のハッチャケぶりがエスカレートしていく事も想定すれば、その初陣作としても非常に楽しませてくれます。
そうそう、一番最初の「失礼、噛みました。」からの八九寺の笑顔も、やっぱり可愛かったですね。
「違う、わざとだ。」「噛みまみた。」「わざとじゃない!?」も、後の定番となりましたので、最初のやりとりを改めて見ると、なんだか嬉しく思えてきました。
ちなみに、私のイチオシのやりとりは

「ラララギさん」

「八九寺、僕の名前をミュージカルみたいに歌い上げるな、僕の名前は阿良々木だ」

です。


さて、この回の終盤、戦場ヶ原さんのドストレートな「I LOVE YOU」から、付き合うことになった2人。

「流行るといいな、戦場ヶ原…蕩(と)れ…。」

実際に流行ることはありませんでしたが、エンディングの挿入と共に入る阿良々木君のこの返しと、その言葉を受けた戦場ヶ原さんの笑顔のシーンは、なんとも気持ちの良い終わり方でした。

勿論最後に「地縛霊」から「幽霊」へと2階級特進?して再登場してくれた八九寺にも、一部の趣味を持つ方々は特に歓喜したのではないでしょうか。

私も彼女と出会うことがあれば阿良々木君のように、「小学生女子を相手に、本気で喧嘩をして、本気の一本背負いを決めた末に、本気で勝ち誇って」みたいものです。
いやはや…、夢が広がりますね。
{/netabare}



【するがモンキー】(全3話)
{netabare}
ストーカーの如く軽快な走りで阿良々木君を追いかけた末に、遂には彼を追い抜いた上で眼前に立ちはだかり

「やぁ、阿良々木先輩、奇遇だな!」

と言い放つ、これまた珍妙なヒロイン『神原 駿河(かんばる するが)』を主体としたエピソード。

さて、彼女を説明するに辺って、まず始めに…この彼女と阿良々木君との会話を提示するのが正しい選択だと私は思いました。


『私は、レズなのだ。

 ……阿良々木先輩は男だから、今のでは少し言葉が露骨だったか…。

 言い直そう、私は百合なのd「一緒だーーーー!!! そんなもん!!!」』


「レズ」に加え、「露出狂」「BL好きの腐女子」「ロリコン」「マゾヒスト」それでいて「欲求不満」等々……。
更には、このような性癖に対し、ある種の誇りすら持ち合わせている。
戦場ヶ原さんとはまた違ったカタチの、型の外れた非常に個性的なキャラクター。
それが、この「神原 駿河」なのです。

見た目だけで言えば、スパッツの似合うボーイッシュな、ごく普通のスポーツ少女なんですけどね。
………その包帯が巻かれた左腕以外は…。


そう…この神原は、このようなコミカルな性格とは裏腹に、憧れの先輩であった戦場ヶ原先輩と恋人同士になった阿良々木君に対し、殺意にも似た…いや…殺意そのものを内に抱いていたのです。

「笑うねぇ、阿良々木君は本当に優しいね、優しくて胸がムカつくね…本当にもう。

 側にいたいだけだなんて、そんな甘ったるい言葉をそのまま信じたのかい?」

忍野メメから、こう皮肉気味に言葉を吐かれた阿良々木君。
でもやっぱり、さっきまで楽しくやりとりをしていた相手の本心が「殺意」だとは、とても受け入れ難いですよね。
神原の左腕に毛むくじゃらに宿った怪異『猿の手』(レイニーデビル)は、(無意識を含めた)この願いを、魂という代償と引き換えに叶える悪魔だったのでした。


本章「するがモンキー」では、阿良々木君が以前起こった出来事により半吸血鬼化したその能力を、戦闘において初めて垣間見せる回でもあります。
と言っても、レイニーデビル化した神原に対し阿良々木君は、不死身に近いその特性をもかなぐり捨てた、一種の自殺行為のような手にしか出ることが出来ませんでした。

ただ、それを見越して忍野がその場に呼んだ相手「戦場ヶ原ひたぎ」が、全てを持っていくカタチで解決したんですよね。


『阿良々木君、どうせ貴方の事だから、自分が死ねば全部解決するとか、間の抜けたことを思っていたんじゃないかしら。

 冗談じゃないわよ、阿良々木君が死んだら、私はどんな手を使ってでも神原を殺すに決まっているじゃない。

 阿良々木君、私を殺人犯にするつもり?』


台詞だけ並べると、なんと目茶苦茶な言い分でしょうか…。
しかしそれは、神原の手に宿る悪魔が「戦場ヶ原と仲良くなりたい」という彼女の願いを叶えるに辺って、とてつもない不都合を与えたワケでした。
もぅこの時の戦場ヶ原さんは、まさに遅れてやってきたヒーローの如き活躍ぶりでしたね。

結果として、悪魔は去っても…神原のその毛むくじゃらの左腕は元に戻ることはありませんでした。
ですがエンドロールでの、戦場ヶ原さんの計らいにより阿良々木君を出迎えた神原の、あの舌をペロッと出した表情からも、これがあの時の最善の手だったと思わせてくれる終わり方でした。
仲の良い変態の後輩が出来て良かったね、阿良々木君。
{/netabare}



【なでこスネイク】(全2話)
(※本内容を率直に述べるに辺り、致し方無く変態発言を含みます。)
{netabare}

「せーの!」から始まる本章のOP曲『恋愛サーキュレーション』に骨抜きにされた人は、その場で挙手してみて下さい。
はい……、はい…、えぇ皆さん満場一致のようで。
喜ばしい限りです。

本章のメインヒロイン『千石 撫子(せんごく なでこ)』。
作中のキャラクター達が明言する通り、物語シリーズ内でも特に整った顔立ちの美少女です。

それだけでなく、「暦お兄ちゃん」と呼ぶ妹属性は勿論のこと、極度の恥ずかしがり屋な反面で防御するところを間違えたヘンテコな無防備さや、1980年代のマニアックな漫画の趣味等…。
かなり通をくすぐるポイントを抑えた子で、阿良々木君との絡みも、他キャラとはまた一味違った面白み(旨味?)がありました。

ただ、それでも前章の神原や戦場ヶ原さんの立ち振る舞いは、既に常軌を逸しているレベルなので、どことなく印象が薄い面も然り。
そういう意味では、作中最も「可愛さ」に拘ったキャラではあるのですが、中身の面白さを重んじる方にとっては作中最も心象に欠けるキャラクターに感じるかもしれません。
(最も、「セカンドシーズン」まで見た方にとっては、「いやいや、撫子が印象の薄いキャラなワケが無いでしょ!!」と言う方も多いかと思いますが。)


ちなみに私は初見から大好きで、主題歌共々このキャラクターの可愛さに非常にハマッてしまいました。
見た目や性格は勿論のこと、今や超売れっ子声優「花澤香菜さん」の好演に、初めて卒倒させられたキャラクターでもありましたので。
彼女が中盤で言った台詞

「暦お兄ちゃんはもう大人だから、撫子の裸を見ていやらしい気持ちになったりはしないんだよね?」

においても、もし自分が問われたらどう返答しよう…と考えた不毛な夜が、今も記憶に新しいです。
……やっぱり自分も、ストレートに言う派かな…。


シナリオとしては、撫子がクラスメイトから受けた『蛇切縄(じゃぎりなわ)』の呪いを解く為、蛇を使った凄惨な儀式を行っていたところから始まり、その呪いを解くまでの過程が描かれています。
ただ、忍野メメが「呪いを解くのは、呪いをかけるより難しいんだ。」と言う通り、それは一筋縄でいくものでは無かったのです…、縄だけに。

本章では「阿良々木君」「撫子」「神原」がメインで登場しますが、メインヒロインである撫子以上に印象的な立ち振る舞いを見せたのが神原だった気がします。
阿良々木君の部屋に入った時の、ストレートなまでのエロ本(家畜人ヤプー含む)探索のやりとりは勿論のこと。
撫子の呪いを解いた際に、阿良々木君に言い放った


「阿良々木先輩、頼むから!!

 助けるべき相手をっ、間違えないでくれ………。」


には、胸が熱く…そして少し痛くなりました。
決して、人に対し情けの無い子じゃない…、むしろ作中でもかなり情の熱い子である神原。
それでも、状況に対し的確な取捨選択の判断を、この時彼女はとったのでした…。

「人を呪わば穴二つ」の言葉通り、作中において、この「なでこスネイク」は一番後味の悪いシナリオとなりました。
ですが、この時の神原は羽川さんとはまた違ったとても頭の良いキャラクターに感じ、非常に好感を持ちましたね。


ただそんな後味も、この儀式で撫子が触手……じゃなくて蛇にキツく巻き付かれるシーンの後では、既に「賢者」のような精神状態となっていて頭に残らなかった人も多かったかもしれませんね…。
前述でも述べた通り、この「化物語」は凄まじい売り上げを誇った超人気作ですが、中でも一番売れた巻が…この「なでこスネイク」なワケなので……。

作中一番の美少女中学生が、作中一番エロティックに『手ブラ&ブルマー』や『蛇に巻きつかれた旧スクール水着』で舞う様を収めた本作。
それを少なくとも全国80000の人間が、未来永劫大切に保管すべきと判断した結果でしたね。

通常、最初の第一巻が一番売れるのがアニメタイトルの法則ですが、本作はそれをブチ破って中抜きが一番売れたワケです。
いやはや、数字は本当に正直です…グヘヘ。
まぁ、そもそも撫子が儀式の際、

『ちゃんと見ててね…。撫子のこと、ちゃんと見ててね…。』

なんて言うものですから、紳士が真摯に受け止めただけなのかもしれませんが。
(※大事なことなので2回言ってますしね。)

ちなみに、この『手ブラ&ブルマー』では、左おしりのブルマーの裾から、一瞬だけ…ほんっの少しだけ白い神秘が覗くシーンがあり、モロとはまた一味違うフェチズムを我々に提起させました。
このような世界観を生み出した日本に生を受けことを、私は心から誇りに思いたいです。


ただ実際、この「なでこスネイク」の魅力は、そのエロさだけでなく…。
この「物語シリーズ」のBlu-ray&DVDは各話毎の副音声(オーディオコメンタリー)で、声優さんがキャラクターを演じた状態でストーリー解説をするという面白い試みがあるのですが、本作に至っては「撫子」と「忍野メメ」という異色のコンビ。
この会話劇がまた非常に面白かったのも、勝因の一つだったのかもしれません。

そういえば撫子が、そのオーディコメンタリーでこう言っていましたしね。

「DVDやBlu-rayを購入してくれるような大人の人達が、

 撫子みたいな中学生の裸やブルマーを見て、いやらしい気持ちなったりするわけがないもん。

 撫子でいやらしい気持ちなったら、変態さんだよ?」

いや、ごもっとも。
もう一枚買って反応を見てやろうかコノヤロー。

ちなみに、このキャラクターの会話は全て、原作者の西尾維新さん書き下ろし。
速筆の方とはいえ、多大な労力だったのは容易に推察出来る文章量です。
そしてその会話を、場面に合うように25分ずっと喋り続ける声優さん達も…。
本当にお疲れ様でした、どの巻の会話もメチャクチャ面白かったです。
売上の貢献度も、恐らく半端では無かったでしょう。
{/netabare}



【今夜、星を見に行こう】(第12話について)
{netabare}
最終章である『つばさキャット』の本筋に入る前に、TV放送の最終回にあたる第12話について少し語りましょう。


戦場ヶ原さんから『デートをします。』との偏屈な物言いからスタートした、2人の初デート。
しかし蓋を開けてみれば、阿良々木君は戦場ヶ原さんと「その父親」との3人で車に乗っていたワケです。

娘からは「そういえばゴミ…、いえっ阿良々木君。」と…、その父親からは「娘をよろしく頼む………なんちゃって。」等の波状攻撃を食らいながらの初デート。
夢が叶ったくらいの気持ちでいた阿良々木君は大ショック…そりゃそうですよね…。

ただその車の行き先は、戦場ヶ原さんから阿良々木くんへの、満天の星空へ誘うサプライズでした。


『勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。

 それに――この星空。私が持っているのは、これくらいのもの。

 私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。

 これくらいで、全部…。』


彼女は彼女なりに…恋人として、阿良々木くんに色んな大切なモノを渡したいと願っていたんですね…。
普段の暴言とは裏腹に、こういう献身的なこともしっかりしちゃうんだから…もうホント憎いほど良いキャラです。

ただ、以前に下衆な男から乱暴されそうになった戦場ヶ原さんは、阿良々木君とそういう関係になるのは今はまだ正直恐いともここで打ち明けました。
そうなることで阿良々木君を嫌いになってしまうかもしれない…、阿良々木君を失うことに対しての恐怖を…。
その言葉の後、咄嗟に彼女の手を握った阿良々木君が最高に格好良かったですね。

お互いに恋人を作るのは初めてで…、右も左も分からない者同士。
それでも、不器用ながら互いに気持ちをしっかりと確かめ合い、星を見て手を繋ぎ合うこの2人。
アニメ史上でも、こんなに微笑ましく応援したくなる恋人関係は中々無いと、私は思いましたね。

最後に、冒頭のような言い回しで「キスをします。」と言った戦場ヶ原さん。
草むらに寝そべる2人が笑顔で見つめ合ったところで、「今夜、星を見に行こう」とエンディング曲が流れ始めるこのシーンは、人気作の最後に相応しい最高のエンディングでしたね。
{/netabare}



【つばさキャット】(全5話)
{netabare}
『なんでもは知らないわよ、知ってることだけ。』が口癖の、作中でも度々登場した優等生『羽川 翼(はねかわ つばさ)』をメインとしたストーリー。

この羽川さんは、作中でも群を抜いた人格者であり、品行方正で成績優秀、まさに絵に書いたような良識人なワケですが…。
過去に家庭での不和が原因で、多大なストレスを抱えていたところを『触り猫』に憑かれその気持ちが暴発し、両親をはじめ町中の人間を襲った経緯がありました。
(詳細は、後に放送された猫物語(白)にて語られます。)

その時は、成れの果てとはいえ怪異の王である吸血鬼、『忍野 忍』の特性「エナジードレイン」により彼女を鎮めることに成功した阿良々木君達でしたが、今回その触り猫…忍野メメ曰く『ブラック羽川』が、再び羽川さんの内面から出てきたのでした。
原因が分からずも、その解決策である忍野忍に再び活躍してもらうことを考えた一行でしたが、その忍が忍野メメといた学習塾跡から忽然と姿を消してたことから、物語は予期せぬ展開へと進みます…。


再びブラック羽川が登場した原因について、真っ先に彼女の家庭を考えた阿良々木君でしたが、忍野メメはこう提示していましたね。

「17年間自分を律してきたストレス、それが解消されたばかりだというのに…

 こんなに早く同じレベルのストレスが溜まるもんなのかい?」

彼の言動は、いつも物語の核心をズバリと引き当てます。
飄々とした物言いから現実を見た冷徹な姿勢までこなせる忍野メメ、作中でも取り分けミステリアスで魅力を感じますね。
ただ、怪異の専門家として毎回(不器用ながら)阿良々木君の助けを受け入れてくれていた彼ですが、今回はこの台詞を最後に全てを阿良々木君に任せることになります…。
阿良々木君を、友達とし信頼して…。

その忍野の助言の真意は、本人でもある「ブラック羽川」より直接、阿良々木君に伝わることとなりました。


『いやにゃ人間、俺のご主人…オマエのことが好きなんだにゃ…。

 だからオマエがご主人と恋にゃか(仲)ににゃってくれりゃあ、俺は引っ込むことが出来ると思うんだが…。』


恋をしたのも束の間…それを伝える間もなくその相手に恋人が出来…、それでも「いつもの羽川」として演じなければならなかった彼女。
おくびにも出すわけがない…略奪愛など出来る筈もない、こんな状況ですらそんな「いつもの羽川」を演じられてしまう…。
それこそが彼女に多大なストレスを与えていたんですね。
それは、たった数ヶ月で17年間抱えた家庭の不和と同レベルとなる程に…。

その内面が描かれた泣きじゃくる彼女のシーンは、視覚で感じる以上にその惨たらしさが伝わってきましたね。
作中のどの血みどろのグロいシーンよりも、私はここが一番目を覆いたくなります。

しかし阿良々木君は、そんな羽川さん…以前(傷物語)の出来事から命をかけてもいいとさえ思える恩人の彼女にでさえ…、その気持ちに応えることは出来ませんでした。


『僕はあの性格を含めて、戦場ヶ原のことが好きなんだ。』

ソウ、全部好キダ。好キヂヤナイトコロハナイ。


数日前、2人で星を見に行ったあの夜に言った台詞でしたね。
生まれて初めて、真剣に人を好きになった阿良々木君の出した結論でした…。

その固い意思を察したブラック羽川は、失踪している忍の心中も察した上で、わざと阿良々木君を影の出るところに誘導し、阿良々木君が忍を故意的に呼び出させるようにすることで、自身を喰らわせるのでした…。
このブラック羽川も、ただ闇雲に人を襲うことを楽しんでいたわけではなく(いやまぁそういう節も十分ありますが)、何よりご主人を想って行動していたことが窺えましたね。
自己犠牲も一切厭わずに……。

しかしここの忍の登場シーンからの、強烈な回し蹴りは圧巻でしたね。
ここを読んで下さっている方々は勿論、あの回し蹴りの際に一瞬見える『絆創膏』に、夢を抱いたことだと思います。


さて、この最後の物語のエピローグとして語られたのは、伏線にもあった忍野メメの失踪でしたね。

『ある日突然挨拶もナシで姿を消したりはしないさ、僕も大人だからね、そこらへんは弁えてる。』

という名の、最後の挨拶。
阿良々木くんはもう既にソレを受け取っていたんだと、この時に気付きました。
あの不器用な「お人好し」のオッサンらしいですね。
彼が何故去ったか…何処に行ったのか…、それはアニメではまだ明らかになってはおりません。
ただ…どこで何をしてようと、あの立ち振舞だけは変わらないんでしょうね。
あぁ、勿論あのアロハシャツも着てることでしょう…。

阿良々木君の最後の語り通り、彼らは今後も怪異と出会うことになります…。
忍野メメというジョーカーのいない彼らが、一体どうその状況をくぐり抜けていくのか…。
その上で欠かせなくなるのは、本章の最後で阿良々木君を助けてくれた…あの彼女の力となるのですが…、それはまた次回のお話に☆彡



さて、ここまで長々と語りにお付き合い下さりありがとうございました。

……と言いたいところなのですが最後にココだけ!
本章イチオシの、阿良々木君とブラック羽川の1シーンについて語らせて下さい。


「猫…、僕が今から言う文章を復唱しろ。

 斜め77度の並びで、泣く泣く嘶くナナハン7台、難なく並べて長眺め。」


『にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびで、にゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだい、にゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ♡』


(せーの!)

かぁわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!


羽川さんの豊満なボデゥェイを包んだパジャマ姿に加え、猫耳に更にはこのニャンコ語…。
「エナジードレイン」されようが、この彼女の身体に抱きつかれ昇天出来るのなら私は本望です。

はい、これでスッキリしました。
最後の最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
{/netabare}



【総評】

シナリオとしては、一定のまとまりはあるにしても前日譚や後日譚があることが前提の構成なので、本作だけを見てもしっくりくることはないでしょう。
ただ、キャラクター達の言葉のかけ合いが最大の魅力の本作においては、それは大きな問題では無いのかもしれません。
本作は、勿論物語も魅力ではありますが、何よりキャラクターが大好きになれてこそ本当に楽しめる作品ですから。

これが合うか合わないかは、ホント人それぞれですね。
本作のこの異様な売上は、当時まだ全く確立されていなかった、副音声をキャラクターが演じてストーリーを客観的に話していくという演出が、本作が好きな人の購買意欲を大いに刺激した側面も大きいので、この会話劇自体が合わない人には「なんじゃこの売上は?」って気持ちになるでしょう。

ただ、噛めば噛むほど旨味が出る作品なのは、間違いないと思います。
私としては当初、この個人的に取っ付きにくかった本作をシリーズ化する前に噛みしめる機会を得て、作品に没入することが出来て本当に良かったと思っています。

このサイトで、このレビューに辿り着く方々は、恐らく本作を視聴した方が多いかと思いますが、このレビューを機に、また本作を改めて噛みしめる一助になれば、とても嬉しいです。

ではでは、長々と読んでいららぎありがとうございました。

………失礼、噛みました。


◆化物語における、好きなキャラクター BEST3◆
『阿良々木 暦』声 - 神谷浩史さん
『戦場ヶ原 ひたぎ』声 - 斎藤千和さん
『忍野 メメ』声 - 櫻井孝宏さん


◇化物語における、可愛いキャラクター BEST3◇
『千石 撫子』声 - 花澤香菜さん
『忍野 忍』声 - 今作ではナシ
『八九寺 真宵』声 - 加藤英美里さん

投稿 : 2020/04/04
♥ : 87
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さっぱりとした油ギトギトのラーメン

ジャンル分けするとよくある萌え、エロ、ロリを主軸にしたハーレム
もので、油分(エロ、ロリ、萌えの要素)は他作品の比にならない程
に異様に濃く、超ギトギトな訳だが、それをさっぱり風味に仕上げる
事に成功した類い稀な作品。

大昔に3行レビュー書いて放置してたけど、売り上げが尋常じゃない
のを最近知り、更にはここの評価もいつの間にか1位になってたんで、
話題のキャラクターコメンタリーを含め、全話再度視聴してみたけど、
雑談とエロ、ロリ、萌えに特化してる事以外は特に評価されるような
作品でもねーような・・。

最近ハーレムものを沢山視聴した中でも、萌えシーンの数はぶっち
切りで多いから、萌え専に売れるのは十分分かるけど、、。

そんな訳で、色々と調べつつ売れた理由を考えてみる事にした。


ただの感想 {netabare}

キャラ濃くて雑談が面白くて、までは良いんだけど原作者影、癖の
ようなものが全キャラに強く反映されてて、純粋にキャラとしては
見れないのがキツい。

横で流して画面チラチラ見てる分には気にならないものの、アニメ
だけ見るって状態での視聴だとかなり気になる。なんつーか、色々と
料理が出て来ても、全部にマヨネーズがかかってるような感覚。

キャラクターコメンタリーの方は今回初めて聞いたけど、そのマヨ
ネーズが大盛りなんで、かなりもたれる。とはいえ、声優が素で話す
タイプのよりは全然良い。


各キャラについて

・ロリリ木君
ハーレムもの主人公の中では非常に上手くバランスを取ったと思う。
どの女性キャラと絡んでも夫婦漫才が成り立つのはすげぇ。

・ひたぎ
最初見た時は衝撃的だったが、試聴する度に嫌な部分にばかり目が
いくようになる。いや、怖ぇよ、目への攻撃とか。

・八九寺
最初のお約束以外は微妙。ロリの事はよく分からんけど、こいつ別
に可愛く無くね・・?ACの方はテンションが高過ぎてキツい。

・神原
ひたぎとは逆に試聴する度に好感度が上がる。ACの方になるともう
変態過ぎて意味が分からない。

・撫子
花澤無双、ACの方は台詞が多くて凶悪極まりない。花澤はどれだけ
マヨネーズかかってても、いくらあざとくても、苦にならない。

・羽川
ただの堀江。頭良い設定なのに、あまり頭が良さそうには見えない。
15話のACでようやく本領発揮。

{/netabare}

売り上げ、あにこれ順位 {netabare}

---
アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki
TVアニメ 先発累計平均5000超作品一覧 除外方式 2000年以降
(一部除外、●は更新中、右側に2013年6月のあにこれの順位)

(2009) *78,671 化物語 (1位)
(2011) *71,056 魔法少女まどか☆マギカ (17位)
(2004) *68,732 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (248位) 
(2012) *60,580 偽物語 (23位)
(2002) *58,589 機動戦士ガンダムSEED (81位)
(2011) *52,133 Fate/Zero (41位)
(2008) *46,147 マクロスF (28位)
(2012) *45,804 Fate/Zero 2ndシーズン (127位) 
(2006) *45,367 コードギアス 反逆のルルーシュ (10位)
(2009) *43,883 けいおん! (21位)
(2008) *42,690 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 (7位)
(2006) *42,525 涼宮ハルヒの憂鬱 (24位)
(2010) *39,385 けいおん!! (15位)
(2013) *38,109●宇宙戦艦ヤマト2199 (1633位) 
(2003) *36,511 鋼の錬金術師 (34位)
(2012) *36,475●ソードアート・オンライン (21位)
(2008) *34,601 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン (246位) 
(2010) *34,108 Angel Beats! (11位)
(2011) *33,813 IS <インフィニット・ストラトス> (57位)
(2012) *33,642●ガールズ&パンツァー (448位)
(2007) *33,481 機動戦士ガンダム00 (165位)
(2011) *31,524 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (4位)
(2011) *31,019 Persona 4 the ANIMATION (304位)
(2007) *29,146 らき☆すた (51位)
(2004) *28,537 頭文字D Fourth Stage (77位)
(2011) *27,829 TIGER & BUNNY (99位)
(2006) *26,047 Fate/stay night (102位)
(2002) *25,644 あずまんが大王 (385位)
---

このうち、売り上げに違和感があるのが化(偽)物語とPersona 4。

あの日、けいおん、AngelBeats、らきすた、あずまんがとかは価値が
全く分からないので、「勝手に売れてろ、どうでも良い」という感覚
なのだが、化(偽)物語とPersona 4は割と好きで何度か見てる上で、
「なんでこんな売れたんだろう・・」という。

18000 化物語
3500  ペルソナ4

イメージはこんなとこ。これの1.5倍位なら随分売れたなー、程度で
済むんだけど。つまり、ペルソナ4の方がより違和感がある訳だけど、
ここでその話はやめておこう。

このサイトの順位と、売り上げが近いものだけをピックアップ

化物語、まどマギ、偽物語、マクロスF、ギアス、ギアスR2、ハルヒ、
けいおん!、けいおん!!、ハガレン、SAO、Angel Beats!、あの日。

どちらかと言えば若い世代にウケが良いタイプなのかなと。ネタ自体
は相当古いものが多いけど、そういうのは知らない人が好いてる気が。


---
あにこれの第一回アニメ感想ランキングの成績
実施期間:2010年09月01日~2011年02月28日

みんなが萌えたアニメランキング
1位 とらドラ! 193人
2位 化物語 162人
3位 俺妹 97人

笑えたアニメランキング
1位 Angel Beats! 203人
2位 とらドラ 202人
3位 化物語 173人

癒されたアニメランキング
1位 とらドラ 147人
2位 化物語 94人
3位 ARIA 73人

(゚Д゚)「ハァ?全部違う」アニメランキング
1位 School Days 99人
2位 化物語 33人
3位 とらドラ 32人

感動したアニメランキング
5位 化物語 147人

みんなが泣いたアニメランキング
9位 化物語 36人
---


とらドラ!、CLANNAD、CLANNAD AF、Angel Beats!あたりと同様に、
どのランキングにも顔を出す類。若い人、かつ案外ライトな層にウケて
いる感じがする。

{/netabare}

2cスレまとめサイト、個人サイト {netabare}

---
検索 化物語が売れた理由って結局なんなの?
検索 化物語ポータブルの売上w
検索 化物語のBD売れすぎワロタw
検索 化物語のヒットと初めてこれしたあのアニメはそれからどうなった
検索 化物語と刀物語どうして差がついたのか
検索 刀語って化物語の10分の1くらいしか売れてないんだな
検索 めだかボックス大爆死
検索 めだかボックスのブルーレイが売れていないと言われているけれど
検索 化物語ってなんであんなに売れたの?
検索 化物語のBD+DVDが初動4万5千枚ほど売れた理由
検索 テレビアニメ史上最高の初動売上を記録した「化物語」ブルーレイ第2巻
検索 「化物語」ブルーレイ第3巻は初動売上4万枚越え、またも史上最高記録
検索 化物語:BD4巻 約4万8000枚でテレビアニメ史上最高
検索 「化物語」BD第6巻が初動5万枚を突破、テレビアニメのBDとして史上最高
検索 アニメは売上がイコール面白さなのか
検索 気になってるアニメを誰かが批評してくれるスレまとめ@ウィキ
検索 売りスレ民ちょっと来て! なんで化物語はあんなに売れたの?
検索 化物語、IS、AB、俺妹→花澤さんのおかげで売れた
検索 嫌儲ってあんまり化物語の話しないね
検索 化物語1話見たけどなんなんこれ?
検索 阿良々木暦について語るスレ
検索 化物語がつまらないとか言ってる奴がマジでなんなの?
検索 化物語ほど過大評価なアニメって存在しないだろ
検索 アニメ「化物語」について不満をだらだらと書いた
検索 化物語がバカ売れした理由が分からない
検索 【化物語】なぜ新房作品は爆売れするのか【まどか】
検索 化物語、まどか、何故あれほど売れたの?
検索 偽物語ってどこが面白いの?
検索 化物語のDVDの売り方が巧みである件
検索 日本アニメにおけるオーディオコメンタリーとキャラクターコメンタリー
検索 キャラクターコメンタリーの創始は2006年のテニプリOVA
検索 キャラクターオーディオコメンタリー ニコニコ大百科
検索 キャラクターコメンタリーは同人誌のようなもの
検索 「オーディオコメンタリーが面白いアニメは売れる」ってことに製作者は気付いてない
検索 アニメの円盤特典のオーディオコメンタリーって
検索 アニメのオーディオコメンタリー
検索 アニメの特典でオーディオコメンタリーってあるけど
検索 【僕は友達が少ない】BD/DVD毎回特典にキャストコメンタリー&キャラクターコメンタリー
検索 アニメソフトのキャラクターコメンタリー収録状況まとめ
検索 「化物語」は何故売れたのか?―情報量という観点から―
検索 めだかボックスと化物語・刀語,どうして差がついたのか
検索 化物語が種やギアスより売れた理由をまだ誰も説明できてない件
検索 アニメ「化物語」が爆発的に売れた理由
---

上の中で、個人的に特に引っかかった書き込みは

円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れるからな

アニサロとかでもギャアギャア騒がれてたけど
肝心のアニメ板の化物語スレ住民はしれっとしたモンだった
何て言うか、自己主張の薄いサイレントマジョリティー
ってこう言う奴等の集まりなんだろうなぁと思った

エロと声優目的だが文学とかアートとか言い訳できる
萌えエロハーレムアニメが嫌いな人が安心して見れる萌えエロハーレムアニメ

あとは ↓が一番上手くまとまってる気がした

検索 アニメ「化物語」の感想とヒットの理由

↑の記事を発見した時点で、わざわざ自分で考察する意味は無い気が
して来たけど、手を出してしまった以上は一応自分なりの結論を。。


見当はずれだと思ったのは

・西尾維新だから
めだかボックスと刀語の売上的に、あまり関係無い。原作者が有名&
原作がいくら売れていてもコケてるアニメは大量にあるし、そもそも
あにこれ評価が1位(原作者信者がこのサイトに集中してるはずがない)
だし。

・オサレアニメだから
多分関係ない、岩窟王あたりが売れてれば納得するけど。監督 新房
制作 シャフトで ささみさん@がんばらない って作品が化物語と声優
含め結構被るけど爆死してる。

刀語を5話まで、ささみさんを8話まで見たけど化物語は運が良かった。
ACに泥とワインの樽の話があったけど、一歩間違えば、何か一つが欠
けてたら、一気に微妙な作品、泥になっていたと思う。

{/netabare}

人気キャラ  {netabare}

---
とらのあな秋葉原店B 人気投票

1位 千石撫子 173票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 101票
3位 八九寺真宵 67票
4位 神原駿河 54票
5位 忍野忍 29票

雑誌ダ・ヴィンチ キャラ人気投票

1位 戦場ヶ原 ひたぎ 218票
2位 阿良々木 暦 176票 ♂
3位 羽川 翼 98票
4位 忍野 メメ 67票 ♂
5位 八九寺 真宵 51票

化物語・偽物語 人気キャラ投票所 (個人サイト)

1位 千石撫子 52票
2位 神原駿河 39票
3位 羽川翼 36票
4位 八九寺真宵 33票
5位 阿良々木月火 30票

化物語人気投票 2009/10/02 ~ 2009/11/01 (個人サイト)

1位 千石撫子 147票
2位 戦場ヶ原ひたぎ 113票
3位 忍野忍 62票
4位 八九寺真宵 54票
5位 神原駿河 33票

化物語キャラクター人気ランキング (ニコ動)
(mixiのキャラクターコミュ人数らしい。いつの時点かは不明)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 5196
2位 千石撫子 4918
3位 八九寺真宵 1758
4位 忍野忍 1430
5位 阿良々木暦 1181 ♂
6位 神原駿河 1129
7位 忍野メメ 781 ♂
8位 羽川翼 605
9位 阿良々木月火 257 
10位 阿良々木火憐 252

化物語・偽物語人気キャラランキング(アニメワン 締切日: 2012/08/12)

1位 戦場ヶ原ひたぎ 137票
2位 千石撫子 130票
3位 八九寺真宵 118票
4位 忍野忍 117票
5位 阿良々木月火 116票

アニメ最萌トーナメント2010予選

戦場ヶ原ひたぎ 461票
八九寺真宵   448票
千石撫子    337票
神原駿河    277票
忍野忍     268票
阿良々木火憐  226票
阿良々木月火  230票
羽川翼     194票

比較用資料:けいおん!&Angel Beats!の上位

平沢唯 572票 秋山澪 564票 琴吹紬 555票
ゆり  474票 天使  588票


ニコ、マイリスト数

<化物語>
千石撫子  38000 千石撫子も吹っ切れた
千石撫子  27300 恋愛サーキュレーション
八九寺真宵 23800 阿良々々々々木さん!
八九寺真宵 16300 真宵が音楽に合わせて
千石撫子  16100 ふわふわバージョン
八九寺真宵 15600 阿良々あららあらら
八九寺真宵 15400 ロマンティックラッパー

<偽物語>
火憐    19700 歯磨きプレイまとめ
八九寺真宵 15600 失礼かみまみた 音MAD
八九寺真宵 15000 八九寺にQBを混ぜる勇気
火憐、月火 12300 ファイヤーシュート
忍野忍   10300 忍野忍の詰め合わせ
八九寺真宵  9300 ・・・失礼、かみまみた
月火     6600 第10話、阿良々木月火~
忍野忍    5900 第10話、忍野忍 ぱないの
忍野忍    5300 しのぶドーナツ

化、偽通して戦場ヶ原ひたぎ絡みの最上位が、
ひたぎ    2300 ひたぎのツンドラカルタ

比較用資料

ガルパン 
秋山由香里  4300 秋山優花里 全セリフ 完全版
秋山由香里  800 (U^ω^)にしずみどのー

IS
シャル    6500 シャルループ
シャル    2700 セリフまとめ
シャル    2600 オクラホマシャルル
シャル    1700 シャルぶひいいい
ラウラ    1200 ラウラちゃん
リン     1300 凰鈴音ソロver
セシリア   1000 セシリアソver

GO!GO!RAILGUN 57000 ほむらちゃほむほむ 59000
---

人気投票がどの時点かによっても変わって来るだろうけど、基本的に
はロリ2人とひたぎ人気で引っ張ってる感じ。ニコは完全にロリ王国。

なぜ売れたのか?系のスレでも せーのっ という書き込みが異様に
多かったし、撫子が一つ抜けてる感じ。(原作だと八九寺が一番人気
らしい)

{/netabare}

化物語が売れた理由 {netabare}

検索でよく引っかかる内容と同じ事を書いてもしゃーないので、なる
べくオリジナルな感じで、理由を挙げる。

・油ギトギトのラーメン
元になってる話は、

---
円盤は80点の評価する奴が多いアニメより
50点の評価の人もいるけど90点の評価する人が多いアニメの方が売れる
---

油ギトギトラーメンはウケるかウケないかがはっきりするし、ハマる
人は思いっきりハマる。萌えシーンの量と言い、お約束のしつこさと
いい、他に類を見ない程に超ギトギト。まずはそのギトギトがウケた
んだと思う。


・雑談の路線

普通のアニメっぽくない、ニコの一部や2ch系。メジャーどころで、

検索 やべぇwww最強の傘考えたwwwww
検索 「一番厨ニ臭いホトトギス詠んだ奴優勝」 を全力で読み上げる動画
検索 ずいぶんと遅い出勤だな。←全力でかっこよく言い訳する動画
検索 1番すごい逆さ言葉書いた奴優勝
検索 一番いい遅刻の言い訳した奴が優勝な
検索 ことわざの一部を「死ぬ」に変えると一気に殺伐とする

どうでも良い事を掘り下げ、面白い部分はかぶせて、しつこく、ACの
方は特にしつこく、こういうネタの良いところってテーマ自体はほぼ
誰でも理解できるから置いていかれない。あとは元ネタが分からなく
ても勢いで面白い(化物語だとボララ木君が説明かねて突っ込む)。

腹筋まで到達するのはツボにもよるだろうけど、1番上と2番目。特に
2番目は初見だとヤバイはず。化物語はそんなに面白くはない、3~6
番目位の質。

とはいえ、一気に腹筋持っていく類のネタは疲れるし、何度も見ると
飽きるんで「そんなに面白くはない」ってのも結構重要だと思う。


・無機質的な背景、モブキャラ不要論

無機質的、殺伐とした背景の中、メインのキャラばかりが目立つ。
画面には常に2人(たまに3~4人)で、とにかく喋ってばかりだけど、
主要キャラに一定以上の魅力があればこの手法は映えると思う。

個人的にアニメはキャラ見ながら会話聞いてるだけ(流し見してる時
は特に)なので、ぶっちゃけ他はどうでも良い、強いて言うなら音楽
には頑張って欲しい、位。= 化物語系は歓迎

検索 新房シャフト的な演出や世界観描写を突き詰めればキルミーベイベーになる

○キルミーベイベー 【全6巻】
巻数   初動    発売日
     BD(DVD)
01巻 *,686(*,***) 12.03.07
02巻 *,671(*,***) 12.04.04

個人的にはキルミーもアリだけど、当たればでかい、外すと超痛い系
なんだと思う。


・なんでもは知らないわよ、血生臭い事だけ

ホラーやグロ系のショッキングな味付けは、アホみたいに売れた作品
の特徴の一つで、今期多分とんでも無い事になる進撃、古くはエヴァ、
あとは路線違うと思って資料から外したウサビッチとかもだけど、

みんな、血生臭い事が、実は大好き。ありゃりゃぎ君が血みどろ担当
な事は割と重要なのかも。


・にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃく
いにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃ
がにゃがめ

こういう台詞を女キャラに言わせようとして「不自然ではない」主人公
は希少。特にハーレムものの主人公は、この手の分野が非常に苦手
な訳で、その点で修羅々木君は実に器用。

この台詞までならバカテスの吉井あたりならあり得そうだが、八九寺
への変態行為になると、ちゅららぎ君以外じゃまず無理。なんというか、
「笑いの為ならやりたい放題」的な存在。

検索 アニメ『化物語』『偽物語』でパロディやメタ発言が許容されるのは
検索 狭義のおけるメタフィクション 2011/05/25

作品全体、特にラララ木君の突っ込み台詞から「視聴者、ギャラリー
前提の会話」な感じが滲み出ている故に可能な事も結構あるけど・・

もう、ホント、舞台俳優っぽさが無い男主人公が巷に溢れかえってる
せいで、キキララ君が妙に良い主人公に見える。


・絶妙なテンプレ外し

女同士に距離があって「この女なんなのよ~!」「あなたこそ~!」
系とか「全員でベタベタ」って展開も無い。ハーレムものでありなが
ら、ハーレムものっぽくは無い。

余計な事に時間を使ってないというか、ハーレムものとしての骨格は
残しつつも、テンプレをかなり外して来てる。その分、通常の作品に
あまり無い要素に膨大な時間を使ってる訳だけど、それが多くの視聴
者が求めるものと一致、

あくまですっとぼけて、ACの方の撫子の「ノートや筆箱を見て、いや
らしい気持ちに~そんな変な人はいないよ!」的な。

ギトギトなのにさっぱりしてるのは、雰囲気はハーレムものっぽくは
ない、受け身の寒い設定(キスでパワーアップとか)にもしていない、
直球エロはヒロイン、もしくはムララ木君の意思で、ネタっ気を出し
つつ正々堂々。


・あざといより超あざとい方が、逆にあざとくない

うまく説明はできないが、この点を原作者、制作共によく理解してる
気がする。高純度の萌えやエロを利用したコントというか、あざとさ
自体を上手くネタにしている感じ。

普通は薄くして一般ウケを良くするところを、濃いままで、むしろ更
に濃くする事で対処した、よーな。


あにこれで評価が高い理由

売れた事よりもここで評価高い事の方が謎。キャラとか声優とか萌え
でアニメを見る人は少ない印象だったけど、案外そうでもないのかも。

物語 : 4.3  作画 : 4.3  声優 : 4.3  音楽 : 4.3  キャラ : 4.5

ここ恋愛絡み、ラブコメ系が妙に評価される気がするんで、物語の
評価が高いのはそういう理由なのか・・なと。正直、萌えエロ以外は
とってつけたような、、、。いや、なんでもない。

何が良いのか分からないとか、ただのハーレムアニメ、みたいな感想
も結構多いけど、萌えが嫌いだったり(あるいはキャラがツボらない)
シュールなノリが合わないと、そういうタイプの代物だと思う。

あとは音楽について触れてる人が多く、長文レビューだとACについて
触れてる人が結構いた。

{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 37
ネタバレ

kuroos さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感想と説明とコメンタリー感想

初めに化物語は名前からホラーと思っている人が多いのかと
自分も最初ホラーと思い長くスルーしていた
自分の意見ですが、化物語はホラーではないと思います。
ホラーという人もいますが、ホラーの第一要素は恐怖じゃないかと?
この話に恐怖という要素はほぼない
ホラーという人は恐らくグロイシーンが出てくるので
言っていると思うが、基本恐怖の要素は無いので
ホラーと思って毛嫌いしている人は是非とも見てほしい
面白いからww



さらにDVDのコメンタリーが面白すぎるので
話しの感想に加えて、コメンタリーの出演者と
簡単な感想を記載してみた。
ちなみにコメンタリーの台本は、原作者が書いているとか
どうりでおもろいはずだw


{netabare}第1巻 ひたぎクラブ 全2話
コメンタリー 羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ(コメンタリーとはDVDでの副音声の事です。)

感想

全く知らない人が見ると、最初の入りが分かりづらい
一番分かるのは、傷物語を読む事なんだがw

ダイジェストでサラッと流れるけど
何が何やらw

要するに、阿良々木暦が吸血鬼になって、一応人間に戻ったって
事がダイジェストで言いたい事w

んで、まあ不死身の元吸血鬼なので、その名残りで怪我の治りが早く
そのイベント?のおかげで怪異も怪異の専門家も知っている。

ちなみに怪異ってのはようするに、化け物、妖怪変化 お化けの類

で、物語が始まるw

戦場ヶ原が階段から落ちてくる

原作では絶対、ただの階段w
この事から、アニメでは、過剰に演出している

今後も、この過剰演出が続くので、そこもあまり深く考えずに
スルーでw

そして、突然一瞬だけ入る説明の様な文章

これも、原作の補填として、原作の文章が書いてあるんだが
まあ、これも最初はスルーして構わないw

気になるようなら、後でストップして見るか
原作を読んでくださいww

そして登場人物が極端に少ない

基本モブキャラはほとんど居ません。

町の住人も、学校の生徒もほぼ居ない

これは、原作が会話劇の方法で書かれているので

そのせい?

声優3人だけとか普通w


てなわけで、ひたぎクラブは主に化物語の入りと説明

物語自体は、カニの怪異を祓うだけの話

ただ、カニの怪異と出会うきっかけは、母親が宗教にハマり
さらに母親が団体幹部を引き連れ、その幹部に犯されそうになった
のが原因と重い内容

その重さを無くす為に、カニ
なんでカニなのかは見てくださいw
ダジャレっぽいけどね~

そして、自分がはまった一つのシーン
ホラー映画の様なシーンww

実は文房具で最強?w
戦場ヶ原のホッチキスこえーww

ちなみに廃墟に居る幼女が

キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード
怪異の王
吸血鬼のなれの果て

なぜそうなったのかは傷物語でwww


コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

まあ、戦場ヶ原がボケて羽川が突っ込む
物語自体にも適当に突っ込んで、まあ安定の面白さ

羽川、コメンタリーも完璧すぎw


2巻
まよいマイマイ 全3話

コメンタリー 羽川翼 八九寺真宵

感想
化物語のギャグ担当
八九寺P登場

話は、1巻も重かったが
これも重いw

離婚した母親に会いに行く途中に事故で亡くなり
幽霊になった八九寺

蝸牛(カタツムリ)の幽霊なので、迷い牛

しかし、重い内容に逆らう様に
八九寺が明るい明るいww

そして、ここから始まる、阿良々木暦と八九寺真宵のどつき漫才w
この二人の会話が楽しめない方は、このアニメはオスすすメできませんww

失礼噛みましたw

そして、阿良々木と戦場ヶ原が付き合う事に
最後に阿良々木が言った言葉は

{netabare}戦場ヶ原蕩れです。途中に見蕩れるの蕩れは萌えの一段上の使い方でいいんじゃね?って会話の返しですなw{/netabare}

もうひたぎのでれっぷりが最高w

コメンタリー感想

羽川翼と八九寺真宵 バサネーハッチーのDJコメント?w
めっさ明るい八九寺を抑えようと必死の羽川

抑え過ぎて、八九寺Pの逆鱗に触れ?
5巻つばさキャットでとんでも無い事にw


3巻
するがモンキー 全3話

コメンタリー 戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

感想
さらっと説明されているが
神原駿河は、スーパースターです。

女子高校生でおそらく唯一であろう、ダンクが打てるw
その神原に突然ストーキングされる

なぜストーキングされたのか

戦場ヶ原が絡んでいます。

ここでは、神原が変態という事と
猿の腕の怪異を持つって事ですな。

最終的には、解決しません
中途半端に終わるって感じ

腕に関しては、花物語(時系列では阿良々木とかが卒業した後まで残る)
まで、解決せずに続きます。

コメンタリー感想

戦場ヶ原ひたぎ 神原駿河

二人が中学の時に同じ中学で、バルハラコンビと名乗っていた(名付けたのは神原)
神原の神と戦場ヶ原の原でバルハラてか、神原でもう一人でバルハラじゃんとツッコミ不要w

神々の神殿って意味らしい?
この二人バルハラコンビのコメンタリー

もう全然コメンタリーじゃねえしw
二人して、好き勝手に喋ってますw

しかし、一番面白かったかもw


4巻
なでこスネイク 全2話

コメンタリー 忍野メメ 千石撫子

神原と阿良々木君二人のデート?で始まるw
この辺りから、阿良々木ハーレムが存在し始めたのかもww

内容は、おそらく唯一怪異の被害者と言っていいらしい
(自分からでは無く、人から呪われて怪異に取りつかれたから)

蛇の怪異に取り憑かれたから撫子を開放する話
まあ、実は後にこの子が{netabare}ラスボス{/netabare}になるんだがw

大人しい子が実は、ってのの振りかな?

内容的には、それほど盛り上がりも無く
まあ、見所は、スク水に手ぶらブルマーくらい?wwww

コメンタリー感想

忍野メメ 千石撫子
凄い組み合わせだわな、忍野メメのフリートーク?が聞けるとはw

撫子がまあ、大人しいキャラなのでこの組み合わせなんだが
2期では一切出ない忍野メメなので、その辺は、貴重なコメンタリーでしたね。ごめんなさいw

5巻
つばさキャット(上) 全3話

コメンタリー 羽川翼 千石撫子
       羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ
 羽川翼 八九寺真宵

感想

つばさキャットなのに、あんまり羽川が出ないw
この辺りから、タイトル名のキャラがあんまり出ないの法則が始まるのかもw
ほぼ半分が撫子とあと半分がゴールデンウイークの説明でほぼ終わるw

しかも、ゴールデンウイークは猫物語(黒)での話しなんだがこれも微妙に違くない?ww

二話目は、なんと羽川全くが出ないww

戦場ヶ原と阿良々木のデート

まあ、半分ギャグだけど落ちで感動w

どうもテレビ放送のラストらしいのでこの展開みたいなんだが

つばさキャットかんけーねーなw

三話目でようやく羽川の話と思いきや
八九寺真宵からスタートw

まあ、そしてその後ようやく羽川バージョンスタート
猫耳羽川で終了~ww

コメンタリー感想

羽川翼 戦場ヶ原ひたぎ

1話毎に変わるコメンタリー 最初はこの二人
まあ、第1話のひたぎクラブでの二人なのでそれなりにw

羽川翼 千石撫子

ごめんなさいw
阿良々木君を使ってのギャグ満載w
撫子のボケが結構おもしろい ごめんなさいw

羽川翼 八九寺真宵

オープニング映像が無いってのが八九寺Pの圧力突っ込みから始まるw
もうすこし、真宵ちゃんが暴走してくれても良かったが
普通のコメンタリーでしたねw


6巻
つばさキャット(下) 全2話

コメンタリー 羽川翼 神原駿河
       羽川翼 阿良々木暦

感想
つばさキャットなんだが
話の内容的には、実は忍野忍と阿良々木暦の話なんだろうね

ブラック羽川に殺されそうになったその時
助けを求める阿良々木君

忍助けて

忍が阿良々木の影から浮き上がり

クルクルっとタンブリング

回し蹴りでブラック羽川を阿良々木から引き離す


かっこえええええええええええええw

忍かっこ良すぎる 

そしてなんだが泣けるんだよなこのシーンw

一言も喋らないんだが、二人の関係が始まる瞬間

傷物語を読むと、更に分かるシーンなのが勿体無いな~w

殺し合いまでした二人のわだかまりを知ってると泣ける

傷物語はよ公開しろやw

ちなみに、タンブリングの後の回し蹴りの所で

絶対にコマ送りしないでくださいw

カッコいいのが台無しになりますw。


コメンタリー感想

羽川翼 神原駿河

まあ、神原が暴走w それを押さえる羽川って構図
暴走てか、人の話を聞かない神原w
神原はこの方が面白いな~
2期ではツッコミコメンタリーもあるんだが
つっこみよりもボケの神原が好きw

羽川翼 阿良々木暦

まあ、ノロケ?w

もう羽川のやりたい放題ですw
ずっと、抑えてたのねw
てか、ブラック羽川で解消できなかったのかな?w
コメンタリーのストレスはw
     
総評

最初は訳が分からず、会話の面白さだけで見ていたが
気になったので、原作を読んでこのアニメの面白さが分かったかも~

自分も最初見たときは、良くわからなかった。


一度見ただけでは恐らく面白さがわからない人が多いいと思う。


アニメ、コメンタリー、原作
の3点で楽しむ作品です。

ちなみにー、原作者は、この物語を世に出すつもりがない

趣味で書いたらしい

色々なしがらみとかを無視して書いて見たかったとの事。

まあ、なので連載する気もなかった為か

この後の作品でつじつま合わせに苦労しているのがわかるw

忍の力やアララギとのリンクがちょい言い訳がましかったりするのは

ご愛敬ってところかねw



最後にあの早口言葉?を書いておきますw


斜め七十七度の

並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺めーw

せーの

にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃにゃにゃにゃーw{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 29

92.0 2 2009年度アニメランキング2位
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3016)
16383人が棚に入れました
錬金術、それは「等価交換」の原則のもと、物質を理解、分解、そして再構築する、この世界で最先端の学術である。
この錬金術において、最大の“禁忌”とされるもの「人体錬成」。亡き母親を想うがゆえ、禁忌を侵し、全てを失った幼き兄弟。巨大な鎧に魂を定着された弟、アルフォンス・エルリック。機械鎧(オートメイル)をまとい、「鋼の錬金術師」の名を背負った兄、エドワード・エルリック。
二人は失ったものを取り戻すため、「賢者の石」を探す旅に出る。兄弟は「賢者の石」の真実に近づくにつれ、大きな陰謀の渦中へと突き進んでいく…。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、高本めぐみ、三木眞一郎、折笠富美子、内海賢二、藤原啓治、うえだゆうじ、佐藤美一、柿原徹也、浜田賢二、名塚佳織、柴田秀勝、三宅健太、井上喜久子、白鳥哲、高山みなみ、吉野裕行、沢海陽子、中井和哉、大友龍三郎

スガル72 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

錬金術について考えてみました

【鋼の錬金術師】は魅力的なキャラが多いと思います。
エドワード・エルリック、アルフォンス・エルリック、ロイ・マスタング、マース・ヒューズ、キング・ブラッドレイ、アレックス・ルイ・アームストロング、ヴァン・ホーエンハイム、グリード、リン・ヤオ。
ウィンリィ・ロックベル、イズミ・カーティス、リザ・ホークアイ、オリヴィエ・ミラ・アームストロング。
女性作家だと、男同士の友情を描くのが苦手な作家さんもいますが、荒川弘は男性キャラも女性キャラも、素晴らしく魅力的な描き方ができる作家さんですよね。

エドとアルは目的のために手段を選び、自分が救われるための他者の犠牲を受け入れません。
ロイ・マスタングは目的のために手段を選ばず、全てを救うために軍での出世を求めます。
ウィンリィはエドとアルが帰って来られる場所であろうとし、ホークアイは依存することなくロイ・マスタングの側にいて彼を助けます。
皆、魅力的ですね。

私が特に好きなのは、グリードとリン・ヤオの関係です。
グリードは創造者により造られたホムンクルスであるという支配関係に囚われず、リン・ヤオは数多くの怨嗟の中に居ても自分を失いません。
二人共、何に対して強欲になればよいのか、それに気づいてるんですね。


最後に、荒川弘に敬意を表して、私も錬金術について少だけ語っておきましょう。
賢者の石が赤い色をしている理由など。

錬金術師達は、賢者の石を追い求めていました。
賢者の石は、不老不死と知恵をもたらすものだと信じられていました。
錬金術には西洋の系統のものと東洋の系統のものが存在しますが、その根は同じです。
賢者の石が赤い色をしているのは、その材料が赤い色をした硫化水銀だからです。
硫化水銀は硫黄と水銀の化合物です。
錬金術では、硫黄は火に例えられ、水銀は水に例えられます。
その化合物は賢者の石と呼ばれ、別名を赤い黄金と呼びます。
錬【金】術と呼ばれる所以です。

古代中国では、錬金術は錬丹術と呼ばれました。
丹とは赤い硫化水銀の異称です。
錬丹を行う技術は仙術や方術と呼ばれ、不老不死薬は金丹と呼ばれました。
金丹は赤い黄金という意味です。
これを服用した者が仙人と呼ばれます。

北欧神話においては、赤い黄金はカワウソの賠償と呼ばれる神話に登場します。
あるときオーディンと旅をしていたロキという神が、カワウソを殺してしまいます。
しかしそのカワウソは、オトという者が魔法で変身した姿だったのです。
オトの父はオーディンの身柄を拘束し、ロキにカワウソの賠償を求めました。
そこでロキは、アールヴ(エルフ)の国に住むドヴェルグ(ドワーフ)のアンドヴァリの持つ赤い黄金を奪い、オーディンの身代金に充てました。
この赤い黄金は、竜に化身したオトの兄弟ファーヴニルによって永い時を守られていましたが、英雄ジークフリート(シグルズ)によって奪われてしまいます。
ジークフリートはこの竜を倒してその心臓を食べ、知恵を手に入れます。
そのとき竜の血を浴びて不死も手に入れたそうです。
伝説ではこの後、ジークフリートはその血を唯一浴びなかった箇所を狙われて、死んでしまいます。
その後赤い黄金はジークフリートの妻の兄弟に渡り、フン族(古代中国の漢と敵対した匈奴の一族)の計略(ジークフリートの元妻と結婚し、その兄弟を祝宴に招く)により、ジークフリートの義理の兄弟は囚えられますが、その兄弟の兄が弟の心臓を要求してこれを殺し、自分も自殺して赤い黄金の秘密を守りました。

このフン族は、考古学的にはアジアからヨーロッパに向かった匈奴族のこととされます。
中国と敵対していた匈奴は、冒頓単于(ぼくとつぜんう)の時全蒙古を支配し、漢の劉邦を降しました。
後漢の時、匈奴は南北に分裂し、五胡十六国の乱に活躍した南匈奴は、北魏の華北統一後に漢人と融合同化し、北匈奴は2世紀の中頃カザフスタンに移住します。
4世紀ヨーロッパを荒したフン族が、この北匈奴の子孫だとされます。

司馬遷の史記、匈奴列伝より
『冒頓単于(前209-前174)の時、匈奴の騎兵隊は、西方の軍がすべて白馬、東方の軍がすべて青ぶちの馬、北方の軍がすべて黒馬、南方の軍がすべて赤みがかった栗毛の馬に乗っていた。』

旧約聖書ゼカリヤ書には、天の四方に向かう風と呼ばれる赤・黒・白・まだらの四種類の馬の引く戦車が登場します。

新約聖書ヨハネ黙示録には、赤・黒・白・青白の、世界の四分の一ずつを支配する馬が登場します。

古代インドには、マハーバーラタにも登場する、王者の行う祭式の中でも最高位のものとされる馬祀祭(アシュヴァメーダ)というものがありました。
それは太陽の象徴である神聖な馬を、東西南北の四方位に導く祭式です。
アシュヴァメーダの祭詞
『汝は天界に三個の親縁を有す。三個それは水中に。ゆえにヴァルナと同一』

エジプトはもともと太陽崇拝の国ですが、ピラミットの四辺は正確に東西南北に面しているそうです。
四辺+頂点で、四角錐を作れますよね。
ちなみに、ピラミッドは中南米にもあります。

マヤ族の神話には、チャクと呼ばれる四方位神が登場します。
東のチャク・シブ・チャク(赤い人)、北のサク・シブ・チャク(白い人)、西のエク・シブ・チャク(黒い人)、南のカン・シブ・チャク(黄色い人)。

中国には東海青竜王・南海紅竜王・西海白竜王・北海黒竜王の、四海竜王の伝説があります。
また玄武、青竜、朱雀、白虎の思想は、中国の戦国時代(前403-前221)頃に現われたそうです。
黒い玄武は北を表し、青い青竜は東を表し、赤い朱雀は南を表し、白い白虎は西を表します。
中国の四方位神の一人である白虎は、金星の化身とされ、艮(ウシトラ)方位の鬼門の魔神とされます。
白虎は別名を金神(こんじん)、太白(金星)、白帝、西海白竜王といいます。

アステカの神話では、四方位神の一人、西を守護する白いテスカトリポカ(人類に文明と火を与えた白蛇神ケツァルコアトルの別名)の心臓が、炎の中で焼け残り、天に登って金星になったといいます。
ちなみに東を守護する赤いテスカトリポカ(別名はトナティウで人身御供を司る神)もいます。
アステカ人は、生きた生贄の心臓を太陽神に捧げていました。
伝説では、トピルツィン・ケツァルコアトルという、ケツァルコアトル神の名を持つ首長は、生贄の風習に反対して敗れ、『黒と赤』の国に去ったそうです。

ジークフリートは竜の心臓を食べて知恵を手に入れ、竜神ケツァルコアトルの心臓は天に昇って金星になります。

金星は、古代インドでは知恵を授ける星とされました。
菩提樹の下にいた釈迦も、明けの明星(金星)を見て悟りを開いたそうです。
仏教では金星は虚空蔵菩薩と呼ばれ、知恵の化身とされます。
漢訳された虚空蔵菩薩の『虚空』とは、サンスクリット語ではアーカーシャといいます。
アーカーシャとは古代インドの思想で、過去・現在・未来の全ての知識が収められた空間のことです。
つまり『過去・現在・未来の全ての知識』を蔵した菩薩が、虚空蔵菩薩というわけです。

日本に真言密教を伝えた空海は、この金星の化身である虚空蔵菩薩の修行法(虚空蔵菩薩求聞持法)を行い、金星が口中に飛び込んだ幻を見て、どんな経典でも一語一句違わずに暗記できるようになったそうです。

日本の陰陽道とは中国の仙道(道教)が伝わったものですが、陰陽道では金星の精を金神(こんじん)と呼び、艮(ウシトラ)方位の悪神として、鬼門の神と呼びます。
陰陽道の金神は、別名を白虎といい、黄帝を頂点にした四方位神の一人です。
この黄帝を頂点にした四方位神は、木火土金水(もくかどごんすい)で表され、五行と呼ばれます。
図にすると五芒星(ペンタグラム)になります。
陰陽師の安倍晴明は、この五行印を好んで使用し、家紋にも用いました。
安倍晴明が使用した五芒星は、晴明桔梗と呼ばれます。

この五芒星は古代バビロニアでは、ギルガメッシュ王が不老不死を求めるきっかけとなった、金星の女神イシュタルの象徴でした。
ギルガメッシュ叙事詩の中でギルガメッシュは、不老不死を求めて太陽の通り道を辿ります。

五芒星は黄金比を持ちます。
円に内接する正五角形の構成要素である、二等辺三角形から作られる二種類の菱形。
この細い菱形と太い菱形の比が黄金比ですが、太い菱形の内角は72° と108°で構成され、細い菱形の内角は36°と144° で構成されます。

ヨハネの黙示録には、144000人の信者・42ヶ月・1260日・3日半・獣の数字666という数字が登場します。
42ヶ月は日数に直すと1260日なので、この二つの数字は同じものです。
3日半を年として考えれば3年6ヶ月です。
3年6ヶ月は日数に直すと1260日なので、この三つの数字は同じものです。
3年6ヶ月の36という数に注目して、1~36までの数字を順番に足してみると(1+2+3+・・・36)、答えは獣の数字と同じ666です。
そして144000が36を四倍した数144を表していると考えれば、
12×3=36
36×1=36
36×2=72
36×3=108
36×4=144

ヒンドゥー教の神話では、世界は生滅を繰り返していて、
その1サイクルは四期に分けられ、それぞれの期間はユガと呼ばれます。
第一期のクリタ・ユガは172万8000年続き
第二期のトレーター・ユガは129万6000年続き
第三期のドヴァーパラ・ユガは86万4000年続き
第四期のカリ・ユガは43万2000年続き
世界の消滅の後、また世界は生成され、同じサイクルを歩みます。
現在の人類は四番目のカリ・ユガに生きているとされます。

この数字が何を表しているかというと、

第四期のカリ・ユガの43万2000年を二倍すれば
第三期のドヴァーパラ・ユガ86万4000年になり

第四期のカリ・ユガの43万2000年を三倍すれば
第二期のトレーター・ユガ129万6000年になり

第四期のカリ・ユガの43万2000年を四倍すれば
第一期のクリタ・ユガ172万8000年になりますよね。

そしてこの四期を一年の4季節、春夏秋冬と考えれば、
一年の12分の1、つまりカリ・ユガ43万2000年の三分の一は
144000年になります。

つまり
144000×3=43万2000
43万2000×1=43万2000
43万2000×2=86万4000
43万2000×3=129万6000
43万2000×4=172万8000

太陽は黄道12星座の上を、右回りに巡行して行きますが、基点とされる春分点における太陽の位置は、72年で1°づつ、背景の黄道12星座に対して、左回りに逆行して行きます。
一周は360°ですね。
25920年で一巡し、この春分点における太陽と、太陽の進行方向と逆方向にスライドして行く背景星座との見かけ上の関係を歳差と呼びます。
25920÷12は2160年です。
2160年毎に天の春分点における太陽の背景12星座の位置は、スライドして隣の星座に移り、古代の神秘主義者はその背景星座を時代の星座と呼びました。

漢初までに作られたと言われる易の解説書、繋辞上伝によれば、
天を表す数は1・3・5・7・9
地を表す数は2・4・6・8・10
天数と地数の合計は55(1+2+3+・・・10)で、この55の数が全ての変化を表すとあります。
さらに易の乾(天)の策数は216本、坤(地)の策数は144本、合計360本で一年を表すとあります。

ヨハネ黙示録ではサタンは赤い竜の姿で現れ、イエスは子羊の白い血に染まった白い衣を着て、明けの明星(金星)と呼ばれます。
イザヤ書では、バビロンの王は天から落ちた明けの明星(金星)と呼ばれます。
西洋の伝説では、光の天使だった堕天使ルシファー(明けの明星を表すラテン語)も、天から落ちた明けの明星(金星)と呼ばれます。

リグ・ヴェーダ
『言語は四個の四分の一と測定せられたり。バラモン達は熟慮してこれを知る。三個は、秘密に隠されて運動せしめられず。言語の四分の一を人間は語る。』

『されどプルシャはさらに強大なり。万有は彼の四分の一にして、彼の四分の三は天界における不死なり。プルシャは四分の三をもって高く昇れり。彼の四分の一は、下界にありて新生せり。』

ブラーフマナ
アグニは始め四つに分かれていた。彼らが最初にホートリ祭官の職に選んだアグニは逃れ去った。第二番目に選んだアグニも逃れ去った。第三番目に選んだアグニも逃れ去った。そこでこの現在のアグニは恐怖のために身をかくした。彼は水の中にはいった。彼を神々は発見して、無理に水から連れ戻した。』

チャーンドーグヤ=ウパニシャッド
『心臓には褐色の微細な脈管がある。白色のもの、青色のもの、黄色のもの、赤色のものなどがある。この太陽も褐色であり、白色であり、青色であり、黄色であり、また赤色である。』

旧約聖書の創世記では、知恵の木の実と命の木の実の生えるエデンの園には、四つの川が流れています。

無量寿経より
『さまざまな宝石よりなる青蓮華、紅蓮華、黄蓮華、白蓮華に満ちた、美しい川や池を見たであろうか』

中国の仙界である崑崙は、四階層に分かれていて、この人間の世界はその最下層にあるとされます。
この崑崙の上層には、玄武・青竜・朱雀・白虎に四方位を守護された、黄帝が住むそうです。

玄武・青竜・朱雀・白虎は別名を黒帝・青帝・赤帝・白帝と呼ばれ、中心の黄帝と合わせて天帝と呼ばれます。

中国には易経に載る、四象(ししょう)というのがあります。
太陰(吸気)・少陽・太陽(呼気)・少陰です。
この四象は太極という一点から生じます。

インドのウパニシャッドによれば、白い心臓には四方位と上方を守る五人の門番がいて、上方の道を辿ると太陽に達し、人は不老不死になるそうです。
この五人の門番は、呼気・吸気・腹気・体気・上気と呼ばれます。
四辺+頂点で、四角錐を作れますね。
この四辺を円=球で表現したものは宝珠と呼ばれます。

ユダヤ教神秘主義思想のカバラによれば、世界は四階層に分かれていて、この人間の世界はその最下層(最外層)にあるそうです。
そしてこの四階層世界は、アイン・ソフという一点から生じます。

仏教では第八識である阿羅耶識(あらや識)を最高の境地とします。
第一識~第五識までは五感の対象世界で、この物質世界のことです。
第六識は意識界で第六感の対象世界です。
第七職はより高次の末那識(まな識)界です。
第八識はさらに高次の阿羅耶識界です。
こうして見ると四階層ですよね。
さらに八識である阿羅耶識の清浄な面を九識として捉える考え方があり、その場合の九識を阿摩羅識(あまら識)と呼びます。
これも螺旋として見れば、四角錐を作れますね。

キリスト教の十字架も、四方に伸びています。
エジプト、南米、ケルト、インドにも、十字架が象徴として存在します。

前ニ世紀の漢初に成立した淮南子より
『天の道を円といい、地の道を方という。方は幽をつかさどり、円は明をつかさどる。円は気を吐くもの、そこで火を外景という。幽は気を含むもの、そこで水を内景という。気を吐くものは万物に施し与え、気を含むものは万物を同化する(淮南子・天文訓)』

カバラの聖典セフェールイエツィラーから
『上には竜座が、下には世界が、そして最後に人間の心臓がある。
  その真中に神があり、万物を支配している。
  第一元素とは、風、水、火である。
  火は上に、水は下にあって、風の息が両者の均衡を保っている。』

創世記のエデンの園におけるアダムの創造神話では、『主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた(創世記2.7)』とあります。
創世記のノアの時代には、『その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ(創世記7.22)』とあります。

詩編
『(神の)御口の火は焼き尽くし、炎となって燃えさかる(詩篇18.9)』
『あなた(神)の怒りの息に世界はその基を示す。主は高い天から御手を遣わしてわたしをとらえ、大水の中から引き上げてくださる(詩篇18.16)』
『御言葉によって天は造られ、主の口の息吹によって天の万象は造られた(詩篇33.6)』
『息吹を取り上げられれば彼らは息絶え、元の塵に返る。あなたはご自分の息を送って彼らを創造し、地の面を新たにされる(詩篇104.29)』
『人間は息にも似たもの(詩篇144.4)』
『御言葉を遣わされれば、それは溶け、息を吹きかけられれば、流れる水となる(147.18)』

エズラ記
『水と火の間には、たった一本の道しかなく、しかもそれは一人の人がやっと通れるくらいの小道である(ラテン・エズラ記7.8)』
『あなた(神)は今、母胎の中に体を形づくってこれに命を与え、器官を与えられると、この被造物は火と水の中で守られます(ラテン・エズラ記8.8)』
『知恵の火をあなたの心にともそう(ラテン・エズラ記14.25)』
『主は人を造って、体の真ん中に心を置き、それに霊と命と知性と全能の神の息吹を送り込まれた(ラテン・エズラ記16.62)』

ヨハネ福音書
『初めに言葉があった。言葉は神と共にあった(ヨハネ福音書1.1)』
『彼らに息を吹きかけて言われた。聖霊を受けなさい(ヨハネ福音書20.22)』
新約聖書の中でイエスはしきりに、『わたしを信じる者には永遠の命を与える』と語っています。

ギリシア語で書かれた新約聖書では、神はアルファでありオメガであるものと表現されます。
そして、神は始めであり終わりであるものと説明されます。
これはギリシア語のアルファベットの最初の文字がアルファで、最後の文字がオメガという所から来ています。
さらにこれは、仏教等のインド哲学で用いられる、阿吽(あ・うん)の思想とよく似ています。
阿吽とはサンスクリット語のアルファベットで、それぞれ最初の文字と最後の文字のことです。
阿吽とはインドの聖音オームを分解した文字で、寺社の門前の狛犬や仁王像が、一方では口を開き、他の一方では口を閉じているのがこれを表しています。
阿吽の阿は真我(アートマン)を表し、吽は梵天(ブラフマン)を表し、個人の真我は世界に遍在する梵天とかわらないという意味で、梵我一如と表現されます。
阿(a音)である真我(アートマン)とは、元々呼気を擬人化したものです。
聖書では、創世記で神の息を吹き込まれて生命を得たアダムや、ヨハネ黙示録で神の息を吹き込まれて復活する二人の証人等があります。

古代中国の思想では、人は魂魄(こんぱく)の融合から生じます。
魂は陽の気で、天に昇るほどに軽くて澄み、魄(はく)は陰の気で、地に下るほどに濁りて重いと説かれます。
呼吸の呼気を火(陽気・魂=こん・円)、吸気を水(陰気・魄=はく・方)として表現する道家の思想です。
東洋思想の『気』とは、ギリシア語での『アウラ』(原義は息や風のそよぎで、人間の身体を包んでいるとされる光彩=オーラ)と同じものを指します。
またギリシアでの魂(プシュケー)は、息という語源を持ちます。

ブラーフマナより(前800年頃成立)
『アグニ(言語と火の神)は始め四つに分かれていた。彼らが最初にホートリ祭官の職に選んだアグニは逃れ去った。第二番目に選んだアグニも逃れ去った。第三番目に選んだアグニも逃れ去った。そこでこの現在のアグニは恐怖のために身をかくした。彼は水の中にはいった。彼を神々は発見して、無理に水から連れ戻した。』
『いかなる人にもあれ、その人が病患なく生存するようにと願うならば、その人に口を開かせて息を吹きかけるべきである。アムリタをもって実に彼に息を吹きかけることとなる。』

ウパニシャッド(前五世紀頃から形成される)

チャーンドーグヤ=ウパニシャッドより
『人はヴァーナ(体気)こそウドギータ(サーマ・ヴェーダの吟誦)と崇むべきである。吸気がプラーナであり、呼気がアパーナであり、そしてプラーナとアパーナの結合がヴャーナである。ヴャーナとは言語である。その故に、人は呼吸することなく、言語を発する。』
『かの(白い)心臓には、神の出口が五つある。
その東の出口とは、プラーナ(吸気)であり、目であり、太陽である。
その南の出口とは、ヴャーナ(体気)であり、耳であり、月である。
その西の出口とは、アパーナ(呼気)であり、言語であり、火である。
その北の出口とは、サマーナ(腹気)であり、意であり、雨である。
その上の出口とは、ウダーナ(上気)であり、風であり、虚空である。
ブラフマンのこれら五人の従者は天国の門番である。』
『かのブラフマンは四足である。
言葉はその一つ足である。
生気はその一つ足である。
眼はその一つ足である。
耳はその一つ足である。』
『(白い)心臓には褐色の微細な脈管がある。白色のもの、青色のもの、黄色のもの、赤色のものなどがある。この太陽も褐色であり、白色であり、青色であり、黄色であり、また赤色である。』
『(白い)心臓には百と一の脈管があり、それらの一つは頭から出ている。
それを通って上昇し、不死に赴く。
他の脈管はあらゆる方向に出口がある。』
『彼(プルシャ)にはヒターと称するそれらの脈管があり、一本の毛髪の千分の一ほどに微細で、白、青、黄、緑、赤色の液で満たされています。』

プラシュナ=ウパニシャッドより
『かのアートマンは実に(白い)心臓の中にある。そこには101本の脈管があり、それらの一本ごとに百本ずつの小脈管があり、この小脈管の一本ごとにそれぞれ72000の毛細管がある。ヴァーナ(体気)はそれらの中を速やかに動きまわるのだ。次に、一本の脈管によってウダーナ(上気)は上昇し、善行によって福徳の世界へ、悪行によって禍悪の世界へ、善悪両行為によって人間の世界に導く。』

リグ・ヴェーダより(もっとも古い部分で、前1200年頃成立とされる)
『十二輻を有する天則の車輪は、天の周囲をたえず回転す、そは老朽におちいることなければ。子らは、アグニよ、対をなしてその上に乗りたり、720。』
『言語は四個の四分の一と測定せられたり。バラモン達は熟慮してこれを知る。三個は、秘密に隠されて運動せしめられず。言語の四分の一を人間は語る。』
『されどプルシャはさらに強大なり。万有は彼の四分の一にして、彼の四分の三は天界における不死なり。プルシャは四分の三をもって高く昇れり。彼の四分の一は、下界にありて新生せり。』

ヘルメスのエメラルドタブレットより
水銀の循環の結果、『黒いねばねばした物質ひき蛙(錬金術用語)が出来るにちがいない。これは完全なる腐敗または化合物の死を意味する。この黒い粘り気のある物質はやがて、必ず白化し、次には赤化するだろう。』

1606年にナポリで作られたヘルメスと錬金術の図より
『彼は、黒そしてその次に赤のために、白い衣服を持つ。』
『この新しく生まれた黒い息子はエリキサーと呼ばれ、純白化されるであろう』
『黒い雲が過ぎ、偉大な白が完成された』
『私を白くするものは私を赤くする』

投稿 : 2020/04/04
♥ : 7
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現実(旧作)は厳しいものですが、工夫(本作)すれば、こういう結末もあるんだよ?

結末が素晴らしい....。


http://www.anikore.jp/review/1001599/
の続きみたいなものです。

■少年向けテイストな本作

手塚治虫「子供の夢を無くすことは漫画で絶対にしてはいけないこと」

wikipediaで鋼の錬金術師の項目を調べてみると、旧作と本作でジャンルが違うって知っていましたか?
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、ジャンルがファンタジーになっているのですが、旧作の「鋼の錬金術師」はダーク・ファンタジーになっているのですよね。それほど作風が違うということです。

私が、旧作よりもこちらを支持している理由は、手塚治虫の言う通りですね。漫画やアニメの支持層が子供が多かったということもありますがが、「鋼の錬金術師」は少年向けなので、この台詞を引用しても良いはずです。

本作は、少年向けテイストとして作られています。もちろん、あにこれのタグに女性受けが良いと書いているように、様々な層から支持を受けているアニメです。

そのため、旧作に比べると観やすく、様々な年代におすすめできる作品です。

■エンターテイメント性

エンターテイメント性が高く、キャラクターの魅力や驚きの展開を使って、旧作よりも上手くバトルシーンを描いています。ただちょっと冗長なシーンがあったので、そこはマイナスポイントです。
{netabare} 対エンヴィー戦で、エンヴィーがホークアイ中尉に化けてマスタング大佐を襲おうしている風に視聴者に思わせて、実はエンヴィーが化けていたのはマスタング大佐の方で、ホークアイ中尉を襲おうとしていたという展開が上手かったです。トリックが上手で、思わず「あっ」と驚いてしまいました。モブとの戦いは、ただ力を押しの展開が多くて面白くなかったですね。

「マスタング大佐 対 ラスト」が一番面白かった印象があります。マスタング大佐の魅力が存分に発揮されたからという理由もありますが、テンポが良く、まさか手負いのマスタング大佐が、火で体を炙って戻ってくるとは、想像もしませんでした。
ドクターマルコーが、エンヴィーを捕えるために作戦も工夫されていて面白かったです。{/netabare}

ストーリーについては、後半がだらだらとしている印象を受けましたが、ラストの締め方がとても上手かったので、非常に救われた気分になりました。旧作で深く掘り下げていたシーンは、軽く扱われており、あまり違いにびっくりしました。
しかし、中盤にしっかりドラマを描いてくれたので、終盤は心打たれる良い展開が多かったです。{netabare} アルがエドの腕を治そうとするシーンなんて、あまりに胸を打つ展開で、感化されて泣いてしまいました。 {/netabare}

政治的な争いも、少年向けらしくあまりドロドロせずに、エド達の仲間が大円団になって、かつ心理戦が面白い抗争を繰り広げています。誰が大総統になるかという落としどころも良かったです。

サブキャラクターの扱いも凄く良いのですよね。
グリードとリン・{netabare} ヤオの組み合わせは凄く良くて出来ているなと思いました。グリードが最初は仲間のことなんて大切に思っていなかったのに、リン・ヤオの考え方に影響されて、自分は仲間がほしかったことに気づきます。
マスタング大佐が、ひゅーずの仇を打つために必死になっていたのを、エド達が諭したシーン。大総統になる人間が、復讐に染まって道を踏み外してはいけないというエド達の考えに凄く胸が打たれました。
エンヴィーが人間に嫉妬していたというのも、かなり納得がいく展開で、加えて驚きと、感動も得られる良いシーンだと思いました。
序盤のエンヴィーの人間を小ばかにしていたような台詞やシーン。実はそれが嫉妬によるもので、序盤からそういう伏線を張っていたと考えると、遥か先まで見通していて、凄いな、と思います。{/netabare}
そういう所が、旧作よりも優良な作品ということを窺わせます。
{netabare}
ハボックの扱いもそう。
このままリタイアかな、と思いきや、しっかりと最後にフォローされています。

スカーも良く成長したなぁ、と思います。作者は、復讐に対してあまり寛容な考えではないようですね。復讐は新たな復讐を生むだけだ、とか、復讐するのではなくて、内部から変えていく方が、今度のためになるとか、色々と多様的で冷静な意見が好まれています。
スカーはこの国を変えるために、個人的な私怨は捨てて、エド達の計画に協力するわけです。やっぱり、作者は復讐について、私怨は捨てて、目的のために行動するべきだという考えを持っていそうですね。

ウィンリィ・ロックベルとエドの関係についてもしっかり消化。

旧作に比べて、イズミ・カーティスさんの負の部分があまり強く描かれていないな、とは思いました。ホムンクルスのラストもそうですが。
キンブリーもあまり強く描かれていません。旧作よりあっさりご退場してしまいます。グラトリーも然り。

ラースとプライドの過去が強く描かれています。敵キャラクターですが、そういった過去を描くことで、倒される時に深い感情を生み出すことが出来て、さらに鋼の錬金術師を彩ります。あとは、人気稼ぎのために用意したキャラクターや展開をスムーズに進めるために用意されたキャラクターが殆どでした。そこはもうちょっと工夫して欲しかったです。(尺が足りなくなってしまいますか){/netabare}

■結末の巧さ

何と言っても、評価したいのは結末の巧さですね。
本作を最初に観た時に、真理に奪われたアルの体をどうやって取り戻すのだろう、というのをずっと考えていました。賢者の石は、人の命が使われているため、エドとアルは使わないわけですし、そうなると旧作のように、エドとアルのどちらかが犠牲になって、どちらかの幸福を手に入れる結末かな、と思っていました。
{netabare} しかし、良い意味で予想を裏切ってくれましたね。意外なところにあったアルの体と釣り合う通行料。それは自分自身の錬金術の才能でした。本当にそれでいいのか、と真理に問いただされますが、エドは錬金術よりも友情や愛を取ると真理に伝えました。そうすると、真理は笑って、「お前は俺に勝った。持っていけ」というニュアンスのことを言い、アルの体をエドに引き渡します。この問答は、とてもクールで清々しい気分になりました。{/netabare}

「鋼の錬金術師」の伝えたいこと、テーマというのは、ここにあるんじゃないですかね?
{netabare}
エドは、ずっと錬金術で取り戻そうとしていました。そうじゃなくて、錬金術の才能を捧げれば、いつでも手に入れることは出来たんです。何を犠牲にするか、人体錬成をしようとする人間は醜いものです。そのために争って、また不幸になる人間が増える、負の連鎖ですね。何の代償も無しに、何かを得ようとして、本当に人間というのは愚かだと思います。けれど、エドは自分自身の才能を真理に捧げることで、アルを取り戻すことが出来た。それこそが真理。
答えはすぐ傍にありました。{/netabare}

私は、旧作を観て湿っぽくてセンチメンタルなラストに、心を痛めました。
本作を観て、少年向けとして夢も壊さずに、世の中の法則(等価交換の原則)にも逆らわないラストを描いてくれたことに、とても感動しました。現実(旧作)は厳しいものですが、工夫(本作)すれば、こういう結末もあるんだよ、と勝手に解釈しています(笑)

投稿 : 2020/04/04
♥ : 28
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アルフォンスが良い奴すぎて・・・長いけど最後まで見て良かった作品

※旧作(2003年版)の少なくとも前半まで(第25話まで)を事前に視聴しておくと、本作をよりいっそう楽しめるかも。

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


======= 鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST (2009年4月-2010年7月) =======

{netabare}- - - - - - - OP「Again」、ED「嘘」 - - - - - - -

第1話 鋼の錬金術師 ☆ ※話は派手で面白いが、作画の雑さが気になる
第2話 はじまりの日 ★ ※エドは意外と英雄気質
第3話 邪教の街 ☆  
第4話 錬金術師の苦悩 ★ 綴命(ていめい)の錬金術師ショウ・タッカー ※ダークで意外な展開 
第5話 哀しみの雨 ★ イシュヴァールの民
第6話 希望の道 ☆ 賢者の石の手掛かり、オートメイルの修理
第7話 隠された真実 ☆ 賢者の石の正体
第8話 第五研究所 ★ エドvs.№48、アルvs.№66

<----- 第8話の途中まで旧作第20話までと同様の展開。以降別展開 ---->

第9話 創られた想い ★★ 兄弟の絆
第10話 それぞれの行く先 ★ ヒューズ中佐の死
第11話 ラッシュバレーの奇跡 ☆ 
第12話 一は全、全は一 ★ エリック&アルの師匠
第13話 ダブリスの獣たち ☆ グリード(強欲)&キメラ登場
第14話 地下にひそむ者たち★★ アルの記憶回復、大総統の正体(憤怒=ラース)、黒幕登場

- - - - - - - OP「ホログラム」、ED「LET IT OUT」 - - - - - - -

第15話 東方の使者 ☆ シン国の練丹術師(メイ)・王子登場
第16話 戦友の足跡 ☆
第17話 冷徹な焔 ☆ マリア・ロス少尉逮捕
第18話 小さな人間の傲慢な掌 ☆ クセルクセス遺跡
第19話 死なざる者の死 ★ 大佐vs.ラスト(色欲)、父親との再会
第20話 墓前の父 ☆ 人体練成の謎、兄弟の新たな決意
第21話 愚者の前進 ☆ 
第22話 遠くの背中 ☆ スカーとウィンディの因縁
第23話 戦場の少女 ☆
第24話 腹の中 ★ エンヴィ(嫉妬)・グラトニー(暴食)戦
第25話 闇の扉 ☆
第26話 再会 ☆ 真理の扉の前でアルと再会 ※話の雑さが気になる

- - - - OP「ゴールデンタイムラバー」、ED「つないだ手」 - - - -

第27話 狭間の宴 × エド&アルの父親の話だが、80%はこれまでの総集編
第28話 おとうさま ☆ 黒幕との邂逅、リンのグルード(強欲)化
第29話 愚者の足掻き ☆ 
第30話 イシュヴァール殲滅戦 ☆
第31話 520センズの約束 ☆ キンブリー出獄
第32話 大総統の息子 ☆
第33話 ブリッグズの北壁 ☆ スカーvs.キンブリー、オリヴィエ少将登場
第34話 氷の女王 ☆ スロウス(怠惰)登場
第35話 この国のかたち ★ 建国以来続く陰謀
第36話 家族の肖像 ☆ レイヴン将軍の最期
第37話 始まりの人造人間(ホムンクルス) ☆ セリムの正体=プライド(傲慢)
第38話 バズクールの激闘 ★ スカーvs.キメラ2人、エドvs.キメラ2人、エドvs.スカー

- - - - - - OP「Period」、ED「瞬間センチメンタル」 - - - - - -

第39話 白昼の夢 ★ キンブリーを欺く策略
第40話 フラスコの中の小人(ホムンクルス) ★ ヴァン・ホーエンハイムの過去(クセルクセス壊滅)、イズミ回復
第41話 奈落 ★★ エドvs.キンブリー、自らの命を賢者の石に
第42話 反撃の兆し ☆ 新たな国土練成陣、ホーエンハイムの宣戦布告、ドラクマ軍来襲
第43話 蟻のひと噛み ★ エンヴィーvs.マルコ、メイ帰国へ
第44話 バリンバリンの全開 ☆ 不死の軍団、アルと父の再会、エド回復
第45話 約束の日 ★ ラース(大総統)vs.グリード(リン)、エドとグリード(リン)再会
第46話 迫る影 ☆ 約束の日前日の様々な策動
第47話 闇の使者 ★ エドと父の再会、プライド(セリム)vs.エド&グリード、グラットニー退治(ランファン再登場)
第48話 地下道の誓い ☆ 対プライド戦(続き)、ブラットニーの最期、大総統婦人誘拐
第49話 親子の情 ★ 対プライド戦(続き)、アルの決断、夜明け
第50話 セントラル動乱 ☆ マスタング大佐の作戦始動

- - - - - - - OP「レイン」、ED「RAY OF LIGHT」 - - - - - - -

第51話 不死の軍団 ★ 続き、プライド&エンヴィー復活、賢者の石を使え
第52話 みんなの力 ★ アルvs.プライド&キンブリー、その他いろいろカオス状態
第53話 復讐の炎 ★ エンヴィーvs.マスタング大佐
第54話 烈火の先に ★★★ エンヴィーの最期(※本作屈指の感動)、アームストロング少佐見せ場
第55話 大人たちの生き様 ☆ スロウスの最期、親玉ホムンクルスvs.ホーエンハイム
第56話 大総統の帰還 ★ 続き、ラースvs.グリード
第57話 永遠の暇 ☆ 続き、対金歯医師戦、真理の扉(第一段階)
第58話 ひとばしら ☆ 続き、バッカニア大尉殉職
第59話 失われた光 ★ マスタング大佐を使った人体練成、スカーvs.ラース、アルの体
第60話 天の瞳、地の扉 × 日食、練成陣(第二段階)、※奇を衒っただけの話だったのか(失望)
第61話 神を呑みこみし者 × ホーエンハイムの大仕掛け、ラースの最期、プライドの最期 
第62話 凄絶なる反撃 ★ アル消滅、エドvs.親玉ホムンクルス、※脚本・演出の雑さは気になる
第63話 扉の向こう側 ☆ 親玉ホムンクルスの最期、アル救出、ホーエンハイムの最期、※同上 
第64話 旅路の涯 ★ それぞれの後日譚(アルの旅立ち、エドの告白etc.){/netabare} 
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)23、☆(並回)34、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0


============ 鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星 (2011年7月) ==========

{netabare}全1話 ☆ アメストリスとクレタの狭間にある小国ミロスの独立の話 評価3.5{/netabare}


◆総評

原作マンガの第4巻までの内容を、旧作(2003年版)は20話かけて丁寧に描き出していたのに対して、この新作(2009年版)は8話に圧縮して描いているので、そこだけは旧作の方が良いと思いました。

旧作では後半のオリジナル展開で散漫となってしまったストーリーラインや作品テーマが、最後まで原作準拠となっている新作では、さすがに確りしていて、その分評価が高くなりました。

やっぱりその作品ならではの感動ポイントがあるアニメは良いですね。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 43

90.8 3 2009年度アニメランキング3位
とある科学の超電磁砲[レールガン](TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (10074)
39424人が棚に入れました
総人口230万人、東京都西部のほとんどを占める巨大都市。その人口の約八割が学生ということから、「学園都市」と呼ばれるその都市では超能力の開発が行われているんですの。学生たちが能力の強さに応じてレベル0~レベル5にランク付けされるこの都市で、7人しかいないレベル5の第3位に位置する能力者、御坂美琴お姉さまが本作の主人公となる。この物語は、彼女が通うお嬢様学校、常盤台中学校とそれを取り巻く仲間たちの平和で平凡でちょっと変わった能力者の日常を描く物語ですの。

声優・キャラクター
佐藤利奈、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵、阿部敦
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「ビリビリ動画(bilibili)」の語源←美琴やっぱり凄いな笑。

『とある魔術の禁書目録(インデックス)』を1~3期まで一気見したついでに、新作の制作が発表された外伝『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の方も1~2期&OVAを一気見してみました。
第2期が放送された2013年以来久々の視聴でしたが、やはりこのシリーズ、面白い!

シナリオ&設定に色々と無理があるので、私の個人評点はそこまで高くはなりませんが(※それでも『禁書目録』の☆ 3.9 よりだいぶ高い ★ 4.2)、本シリーズの主人公兼メイン・ヒロイン(御坂美琴)を始めとするヒロインズの好感度が異常に高いので、視聴がドンドン進んで飽きません。
こういうシリーズは、ありそうで、実際にはなかなか無いのでは?

本シリーズの監督・長井龍雪氏は『とらドラ!』(※個人評点 ★★ 4.6)、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(※個人評点 ★★ 4.5)を始めとする名作・優秀作を何本も制作されている名監督で、私の個人評点もそれらの作品の方がずっと高くなっていますが、こと作品に対する個人的な好感度では、本シリーズの方がグッと高くなります。

なお、最近は日本の制作会社を使ったアニメーション製作(※企画の方)にも手を出して露出の目立つ中国の大手動画共有サイト「bilibili(ビリビリ動画)」は、この御坂美琴の綽名(あだな)“ビリビリ”(*1)からその名称を借用したそうで、彼女の人気の高さは日本にとどまらないようですね。

(*1)本作の派生元作品『とある魔術の禁書目録』の主人公・上条当麻が、美琴が電撃を駆使する超能力者であることから“ビリビリ中学生”と綽名を付けた。

《まとめ》
以上、結構ベタ褒めのレビューになってしまいましたが、これから初めて本シリーズを見始める方は、第1期は若干シナリオの進行がまどろっこしいと感じるかも知れません。
でも、本シリーズの本領は第2期『S』にこそあると思うので、せっかく視聴し始めたのなら、そこでの超展開を楽しみに頑張って視聴を続けてほしい作品です。
あと、本伝である『禁書目録』の事前視聴は特に必要ではありません(むしろ本作の方を先に見て、面白かったら“ついでに”『禁書目録』にも手を出してみるのが丁度良いくらい)。


◆作品別評価

第1期 ★ 4.0 (計24話)
OVA  ☆ 3.9 (計1話)
第2期 ★ 4.4 (計24話)
-------------------------
総合  ★ 4.2 (全49話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ     鎌池和馬(原案・原作)、冬川基(作画)
監督        長井龍雪
シリーズ構成    水上清資
脚本        水上清資、大野木寛、砂山蔵澄、浅川美也、天河信彦、國澤真理子、伊藤美智子、山田靖智、花田十輝、土屋理敬、吉野弘幸
キャラクターデザイン 灰村キヨタカ(原案)、田中雄一
音楽        I've sound/井内舞子
アニメーション制作 J.C.STAFF{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========== とある科学の超電磁砲 (第1期) (2009年10月-2010年3月) ========

 - - - OP「only my railgun」、ED「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」 - - -
{netabare}
第1話 電撃使い(エレクトロマスター) ★ 佐天涙子&初春飾利の御坂美琴との初対面、白井黒子&美琴の能力 ※OPなし、ED「only my railgun」
第2話 炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ ☆ 黒子と美琴の愛情×友情
第3話 ねらわれた常磐台 ☆ 常盤台学園連続眉毛落書き事件
第4話 都市伝説 ★ 美琴と上条当麻の出遭い、AIM拡散力場研究者・木山 春生、美琴vs.当麻(川原の対決)
第5話 とある二人の新人研修 ★ 黒子と初春の過去話(二人の出遭い、黒子の初仕事)
第6話 こういうことにはみんな積極的なんですよ ★ 美琴のジャッジメント手伝い(固法先輩)、連続グラヴィトン(重力子)爆破事件
第7話 能力とちから ★ 続き、狙らわれた初春、間に合わなかったレールガン(当麻のサポート)
第8話 幻想御手(レベルアッパー) ★ 美琴&黒子のレベルアッパー捜索、木山再登場、涙子の揺らめき
第9話 マジョリティ・リポート ★ 続き、黒子vs.レベルアッパー服用者、レベルアッパーの正体(音楽ソフト)
第10話 サイレント・マジョリティ ★ 涙子の能力発現と副作用(意識不明)、レベルアッパーの開発者判明、初春拉致(木山)
第11話 木山せんせい ★ 続き、vs.木山(マルチスキル)、木山の個人事情(チャイルドエラー、人体実験の罪悪感と決意)、ネットワークの暴走
第12話 AIMバースト ★ 続き ※ED「SMILE -You&Me-」
第13話 ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ ☆ ※ヒロインたちの日常回
第14話 特別講習 ★★ ※涙子メインの日常回{/netabare}

 - - - - - - - - OP「LEVEL5-judgelight-」、ED「Real Force」 - - - - - - - -
{netabare}
第15話 スキルアウト ☆ 能力者狩り、ビッグスパイダー元リーダー・黒妻(固法先輩の想い人)
第16話 学園都市 ☆ 続き
第17話 夏休みのつづり ☆ ※アンチスキルの日常回
第18話 あすなろ園 ☆ 常盤台学生寮寮監さんのコイバナ
第19話 盛夏祭 ★ 常盤台中学寮祭、美琴の晴舞台(ヴァイオリン独奏)
第20話 乱雑開放(ポルターガイスト) ★ 春上衿衣(はるうええりい)転入、RPSK症候群同時多発、花火大会見物と事故、テレスティーナの初春&春上救助
第21話 声 ★ 春上(精神感応(テレパス)能力者・レベル2)の周囲で起こる異常、チャイルドエラーの少女の声
第22話 レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの) ★ 木山再登場、科学界の元老・木原幻生の能力体結晶投与実験
第23話 いま、あなたの目には何が見えてますか? ★★ 春上と絆理(ばんり)の再会、vs.テレスティーナ木原、婚后光子の美琴救助、仲間を信じる心
第24話 Dear My Friends ★★ 無能力者・涙子だけが出来ること、テレスティーナ撃破、チャイルドエラー救助 ※ED「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」{/netabare}
--------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)14、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0


=============== とある科学の超電磁砲 (OVA) (2010年10月) ============

全1話 ☆ 3.9 {netabare}美琴へのストーカー、アンチスキルの能力者への反抗事件{/netabare} ※約34分

OP「future gazer」
ED「Special "ONE"」


=============== とある科学の超電磁砲 (第2期) (2013年4-9月) ============

 - - - - - - - - - OP「sister's noise」、ED「Grow Slowly」 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 超電磁砲(レールガン) ☆ ※4人娘(主要キャラ)紹介回
第2話 寿命中断(クリティカル) ★ 幼少期のDNAマップ提供、布束砥信(ぬのたば・しのぶ)との出遭い ※シスターズ編開始
第3話 超電磁砲量産計画(レディオノイズけいかく) ★ 研究施設潜入、超電磁砲量産計画
第4話 妹達(シスターズ) ★★ ミサカ製造プロセス、夏休みの一日、“妹”との遭遇
第5話 絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく) ★★★ 続き、ミサカvs.一方通行  
第6話 あたし…みんなのこと見えてるから ★★ vs.一方通行、学園都市の第一位、実験動物ミサカの持つ可能性(布束の気付き)、美琴の仲間たちへの気遣いと決意
第7話 お姉さまの力になりたいですの ★ 研究施設群破壊開始、黒子の心配と気遣い、研究施設側の防衛戦力調達
第8話 Item(アイテム) ★ vs.フレンダ
第9話 能力追跡(AIMストーカー) ★ vs.麦野(学園第4位)、滝壺の美琴追跡、布束の感情インストール計画失敗(絹旗)
第10話 原子崩し(メルトダウナー) ★ vs.麦野(レベル5同士の死闘)、目標達成?
第11話 自動販売機 ★ 記憶喪失の当麻との再会、継続されていた実験、一方通行への実験勧誘(過去回想) ※ED「stand still」
第12話 樹形図の設計者(ツリーダイアグラム) ★ ミサカに芽生え始める感情(美琴&当麻との接触)、破壊されていたツリーダイアグラム
第13話 一方通行(アクセラレータ) ★ 市街地隘路の実験、第一次実験(過去回想)、当麻の気付き
第14話 約束 ★ 当麻の常盤台学生寮侵入、鉄橋の一幕(当麻の約束) ※ED「stand still」
第15話 最弱(かみじょうとうま) ★ 当麻vs.一方通行、一方通行のプラズマ攻撃阻止(美琴の懇願、シスターズの協力)
第16話 姉妹 ★ 続き、一方通行撃破(当麻)、当麻の見舞い、シスターズのその後{/netabare}

 - - - - - - - - - - OP「eternal reality」、ED「リンクス」 - - - - - - - - -
{netabare}
第17話 勉強会 ☆ ※日常回
第18話 お引越し ☆ フェブリとの出遭い、暗部組織「スタディ」リーダー・有冨春樹(ありとみ・はるき)
第19話 学園都市研究発表会 ☆ フェブリとの交流、スタディの実験開始(対美琴)
第20話 フェブリ ☆ 続き、婚后光子の美琴支援、フェブリの素性判明
第21話 闇 ☆ 続き、フェブリの姉(ジャーニー)、美琴の仲間たちへの協力要請、スタディの計画進行、フェブリの命の危機、ティレスティーナとの再会
第22話 STUDY ★ ケミカロイド、布束との再会、有富の狙い
第23話 革命未明(Silent Party) ★ 能力者への怨恨(有富)、布束&美琴の協力、ジャーニー起動開始 ※挿入歌「インフィニア」
第24話 Eternal Party ☆ vs.駆動鎧(パワードスーツ)、有富の最終手段(ジャーニー暴走) ※挿入歌「future gazer」「LEVEL5-judgelight-」{/netabare}
--------------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)2、★(良回)13、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4

投稿 : 2020/04/04
♥ : 25
ネタバレ

丸太旭日旗六四天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女子中学生4人の超能力な日常&バトル。この街の治安悪すぎ!

「とある魔術の禁書目録」の外伝。禁書のサブヒロインの御坂美琴が主人公。
禁書より先にこっちから見てもあまり問題は無いが、たまに禁書のキャラが脇役として出てきても何の説明も無いので、気になるなら禁書から見た方がいいと思う。特に終盤の{netabare}カエル医者やレベル6の研究は禁書を見ていると印象が違う。{/netabare}

禁書の方の美琴は能力に溺れやたらと人に喧嘩を売る乱暴者に見えるが、こっちの美琴は謙虚で皆の模範となる優等生のやさしい先輩という理想的な主人公になっている。
その美琴と後輩の中一女子三人の、百合ギャグネタをからめた日常物のような作風(たまにバトル)になっていて、能力を使わない回すらある。私は百合女子日常物好きなので禁書よりこっちのほうがずっと楽しめたが、ラノベアニメ好きな人は男の主人公の禁書のほうが合うかもしれない。
こっちは監督が長井龍雪なので日常を描くのはお手の物なのだろう。この監督らしく泣かせに来てるなというあざといシーンもある。

敵はチンピラや犯罪者なので、中二病的な悪の組織とかではないため禁書よりリアリティは高い。ただ中学生のジャッジメント(風紀委員)が街で警察のように振る舞っていたり、街中に不良やチンピラが多すぎるのは気になった。

作品のテーマとしては「能力差コンプレックス」があり、四人の超能力には極端な実力差をつけている。この時に残酷に感じる設定がドラマを生み出している。
四人のうち佐天涙子には能力が全く無く、それでも同じ仲間だから!みたいな会話が繰り返されるものの、{netabare}涙子がレベルアッパーでささやかな能力を得た時の彼女の喜びは本物であり、涙子のコンプレックスが2期以後どうなるのか気になった。{/netabare}

声優についてはこれがサトリナの代表作なんだろうけど、やっぱ自分の中では大魔法峠のぷにえ様だね。黒子のババア声は慣れたが、新井さんは普通の声も出せるのにこの役のせいでババア声の仕事ばかりになったのだろうか。

音楽はOP曲が良いと言われてるが、小室哲哉っぽいと思った。あとOP映像でネタバレしすぎ。

各話感想
{netabare}1話
禁書を観ずに視聴開始。
スパッツ…パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
ジャッジメントの中学生が街の警察権を持っているって設定が痛い。
美琴もジャッジメントに入ればいいんじゃねえの。
黒子の能力のほうが上に見える。美琴は火を飛ばした強盗と大差ないような。

2話
サトリナの低音ボイスええわ~さすが田中ぷにえ様。
黒子は友達多いけど美琴は友達がおらんのか。
宋は正確には北宋な。

3話
日本に欧風の街並みを作るのはダサいと思う。まぁごちうさもそうだが。
シャーロットの友利みたいな能力者だなこっちが先だけど。
ギャグ落ちかースタンガン使うのは傷害だけど。

4話
これ似た話が男子高校生の日常のりんごちゃんであったな。パロディだったんだろうか。
おお!そういう乾かし方もありなのか!でも乾かし器をずっと使ってたら迷惑だよな。

5話
ジャッジメント志願者多いのは給料がいいのか?
このアニメみんなスタンガン使いすぎw
この町治安悪すぎじゃね?

6話
美琴って有名じゃないの?ジャッジメントなら知ってるやろ。電撃使ってもまだ気づかないとか。
Cパートあるのか。ようやくシリアス展開に。

7話
美琴友達おらんのか。
カツアゲしてた奴らがおとがめなしだから解決した気がしない。
ここで中断。分からんことが多いので禁書から先に見ることにした。

8話
禁書一期見終わって再開。別にわざわざ禁書から見なくても良かったけど細かい所はやっぱ見る見ないで違うと思う。
この能力開発に量子論が重要って設定が無理あるよなwシュレディンガー猫…能力を得る未来もあれば得られない未来も同時に存在するの?
美琴が勉強できるのは禁書でわかるけどこっちはまだわからん。
禁書から戻るとやっぱりこっちの美琴は性格おとなしすぎw
通りすがりのlvupw

9話
相変らずこの街治安悪すぎ。
相手を傷つけていいならビルを壊すとかまわりくどいことをしなくてもいいんだろうけど。

10話
涙子はレベルアッパー使ってもこの程度なのか。
つーかアンチスキルは事件の捜査してくれないの?
この号泣通話シーンは長井監督らしいな。
カエル医者登場で禁書から見たかいがあったな。
プロトコルって言うと思った。Serial experiments lainも似たようなこと言ってたな。
木山春生が悪役っぽいのはOPでばれてた。
初春って頭の花以前に能力もよくわからんのだよな。

11話
マルチスキルはシャーロットの乙坂を思い出すな…つーかシャーロットはほんと既存作品パクりすぎや。
私は子供が嫌いだ!←古っ!
ブラックブレットなら昏睡じゃなくてみんな死んでた。

12話
最後はモンスターバトルじゃないほうが良かったような。

13話
そういえばお嬢様学校だったんだ。チンピラやDQNと戦ってばっかりだから忘れてたよ。
婚后光子が前回いつ出てきたか覚えてない。
触れるとかVR技術凄すぎ。
ほのぼの日常回だった。

14話
OPまだ変わらんの?解決したレベルアッパー事件の映像のままやん。と思ったけどそれをひきずった回だった。
涙子のコンプレックスは全然解消してないね。よしよし評価アップ。JCが劣等感に苛まれるとかたまんねー。
まゆげっ子って本来のレベルだと存在感が薄いだけなのか。ヤンレズ展開いいよいいよー評価アップ。
持久走してレベル上がるの?ワンパンマンのサイタマじゃあるまいし。

15話
相変らずこの街治安悪い。
ここでOP変更か。またネタバレしてるような。
涙子はまだひきずってるねイイヨイイヨー。黒子ってさりげなく無能力者を見下してるな。
いやほんとなんでそんな半グレ組織が跋扈してんのこの街って。

16話
この話はダメだな。たまには不良同士の抗争を描きたかったんだろうか…評価ダウン。

17話
アンチスキルの話かじゃん。
腕力は美琴より涙子の方が強いのかじゃん。
あースナギモ食いたくなってきたじゃん。
レバ刺しは今は違法じゃん。
そもそもなんで教師と警察を兼任してるじゃん?
こっちの世界はインデックスいないと思ってたじゃん。

18話
黒子の言い様がクズすぎてワロタ。
29歳か…。
いけずごけって言葉初めて知ったわ。
そういうオチか…ギャグ落ちにしないでしんみりさせるのは長井監督らしい?

19話
寮祭って実際にあるのか?
初春が唯みたいな声になってるな。
初春の髪飾りの伏線は回収されるのだろうか。
美琴って学校では一部を除き皆に嫌われてるイメージだったわ。
美琴を当麻にだけ乱暴に振る舞わせて禁書との整合性を取っているような。

20話
花澤さんキャラか。
黒子って才能を鼻にかけるよな涙子の前なのに。というか涙子とからまないな。
木山春生と同じでテレスティーナもOPで悪役っぽく出てるから話の先が読めてしまうよな。
このゲームはギャラガじゃなくてギャプラスだな。
花火の音がどーんとくる音じゃないな。音響が残念。

21話
大惨事すぎ。この辺はアニオリなんだっけ。
ギスギス展開来てしまったか。

22話
ギスギス展開続いてしまったか。
初春の能力って保温レベル1なのかー。PC操作に関係ある能力だと思うよな普通。
カエル医者やレベル6の話はやっぱ禁書見たほうがいいな。
説明長いなあここまでそれが無いのが良かったんだけど。

23話
あーキャパシティダウンの伏線はあったな。
婚后光子のバトルシーンは見たかった。

24話
追いつくのはええ。
最後はロボットバトルになる所がやっぱ日本アニメだよなあ。
前の小さいキャパシティダウンを持ってくればよかったんじゃないの?あれでもかなり効くし他の対策より確実じゃん。
これが私の全力前回!byなのは
涙子と黒子ってめったに会話しないよね。
終盤はシンフォギアみたいであんまりよくなかった。
結局初春の花の髪飾りの謎は一期ではわからなかったな。{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 18
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

セーラー服と機関銃、的な

学園都市で発生する事件を能力者の少女たちが解決する、少年漫画的・美少女娯楽活劇。
(良い意味で)普通に楽しめるエンタメです。
禁書目録に拒否反応を示した私でも全話視聴できました。

実質これでレビューは終わりで、以下、JC(女子中学生)を主役に据えたことと本作の成功について、ほんのりネタバレしつつ感想を。
単に「JC最強!」って言いたいがための生産性皆無な御託なんですけど。


{netabare}
■少女キャラと少年漫画

本作の成功は、ライトな少年漫画の文脈に違和感なく美少女を乗せ、娯楽として完成させた点にあると思います。
一昔前まで、娯楽作品での少女の主戦場は、やはり少女漫画的なコンテクストの中でした。
「おんなのこって なんでできてる?
 おさとうと スパイスと
 すてきな なにもかも
 そんなもんで できてるよ」
というのは有名なマザーグースの歌の一節ですが、これってたぶん少女の繊細さ、純粋さ、儚さや複雑さを表してるんでしょう。
少女漫画的少女キャラってまさにそんな感じで、日常を舞台に、恋愛・家族・友人みたいなミニマルなテーマで、細やかな心の機微を描くのに使われてきた印象。
ただそんなちっぽけな世界でも、決して一筋縄ではいかなくて、外部との関係の調整と内省的な思考が付随してきて。
少女漫画を読んで、女の子が、たぶん痛みを感じつつ自己投影するのって、そうしたキャラクターの周囲との関わり方や心情変化だと思うんです。

対して少年漫画は、男の子が現実から乖離した世界を屈託なく楽しむためのものです。
非現実的な事件が起こったり、そもそも舞台が異世界だったり。
そこで扱われるテーマは、冒険!とか世界救済!とか正義!とか夢!みたいな、現実の自分ではほぼ左右できない大きなものが主流でしょう。
そんな少年漫画を端的に言い表すのが「友情・努力・勝利」ですが、まず「勝利」は全国大会優勝とか魔王討伐だったりして、要は大きなテーマです。
また、「友情」も繊細微妙な人間関係が主眼ではなくて、あくまで目標達成の過程で生じる「仲間」意識。
最後の「努力」も、少女漫画的な自己分析を伴うものとは違い、大抵は体得的な要素を獲得するための身体的努力です。


■セーラー服と機関銃、的な

で、本作ですが、最初に書いた通り、物語の本筋は少年漫画的な痛快活劇なわけです。
学園都市という空想世界があって、それを脅かす敵がいて、努力を重ねて超人的な能力を手に入れた主人公が、仲間と共に冒険の末、敵に勝利し世界を守ってハイお終い。
上で書いた少年漫画の特性と一致します(こじつけって言わないで)。
正直、これだけなら本当に何の変哲もないテンプレ。
ただし、一つ大きく違うのは、本作の主要キャラは全員かわいい女子中学生だってことです。
美少女JCと、少年漫画顔負けの王道展開。
一見ちぐはぐな、セーラー服と機関銃、的な取り合わせですが、他の方も指摘されてるように、これが凄いシナジーを生んでるんじゃないかと思います。

主役級が美少女であることの意義として、まず日常描写を取り入れやすいってのがあるかと。
最近のアニメ好きで美少女のキャッキャウフフが嫌いな人間は少数派なので、それ自体がフックになるし、非日常との落差が際立ってメリハリが生まれますよね。
しかも監督が長井さんなので、日常のお芝居も高水準で提供できます。

次に、「繊細」寄りの人間関係描写も導入しやすいと思われます。
佐天さんの劣等感であったり、初春と佐天さんの絆であったり、黒子の嫉妬であったり、独断専行な美琴と周囲のズレであったり。
単に「仲間」で終わらず、もう少し深いところまで掘り下げられるというか。
キャラが男だと重くなりがちなんですが、少女漫画フォーマットを知ってる人間にとってみれば女の子が出てくる以上これくらいは当然なわけで、違和感なく視聴できます。

そして、男女両方の客層に訴求力が生まれます。
男子は少年漫画的な冒険を屈託なく楽しみつつ美少女を愛でられるし、主役が少女だから女子も比較的観やすい作品に仕上がっています。
どちらからも強固な感情移入は得られないけれど、「笑える」「泣ける」みたいな、作品から一歩引いたところで作品を鑑賞する意識が高まった現代には、けっこう適合的なのではと邪推してみたり。



■JCは最強です

あと、細かく言えば、女子「中学生」であることが大事です。
JKじゃダメなのです。
決して私がロリコンってわけではなくて、一応理由を書くと、
①第二次性徴途中だから、美琴のボーイッシュさ含め、キャラの個性の多様さに違和感が少ない。
②まだすれていないから、まっすぐな気持ちを前面に出してストーリーが展開できる。
 →正義感、友情、恋愛感情などなど。
③大人に近づき、自分の限界や他人の欠点を理解できる一方、高校生ほど諦観もドロドロもしない。
 →視聴者が感情移入しやすく、美琴に意見もできる佐天さんという良キャラを配置可能。
  佐天さんいなければ自分は途中で辛くなってたでしょう。マジ天使。
④保護者役を担える高校生(固法先輩とか)を、サブキャラとして配置しやすい。
 ←美少女アニメだと親や教師は動かし辛いし、高校生自身も美少女だし。
⑤視聴者層と年齢が近い=共感しやすい、愛着が湧きやすい。

そして何より、
⑦ や っ ぱ り 女 子 中 学 生 は か わ い い !

ということで、再度結論ですが、JC最強、これに尽きます。
あと佐天さん最高。
結局ただのロリコンじゃねーか……。



■蛇足

正直、色々不満はあります。
「ライトな」少年漫画ストーリーなので特別なものはないし、設定は禁書譲りでツッコミどころ満載だし、キャラもワンパターンだし。
それでも演出やテンポの点で、大元よりは圧倒的に出来がいいんですが。
あと、禁書のせいでハードルが凄く下がってたのもあるでしょう。
ただ、少年漫画と女子中学生のハイブリッドはやっぱり魅力的だったし、無粋なこと書くのもアレなのでそろそろ終わります。
こんなとこまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

しかし、美少女に王道少年漫画展開までとられてしまったら、男性キャラの立つ瀬がなくなりますね。
美少女ってホントに使いやすいんだなー。
アニメの主人公が美少女一色になる日も近いのでしょうか。
うん、それも悪くないかも。
{/netabare}

【個人的指標】 70点

投稿 : 2020/04/04
♥ : 25

90.0 4 2009年度アニメランキング4位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9312)
35022人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 122
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲良く楽しく、それがけいおんの魅力

久しぶりにけいおん!を見たので、レビューを書きたいと思います。もう何回見たか覚えていませんが、想像以上に楽しめました。そして、レビューが想像以上に長くなってしまいました。すみません。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品が描きたかったのは(今さら改めて言う必要もないと思いますが)、『たとえ女子校生でも、軽音を楽しむことができる』だと思います。

私は当時を知らないのではっきりとしたことは言えませんが、この作品をきっかけに、軽音を始める人が続出したみたいですね。ちなみに今でも尚、「けいおん!見て、軽音部に入ろうと思いました。」という話を耳にします(仕事柄)。ほんと、すごい人気ですよね。

私は昔から「aiko」や「ZONE」といった女性バンド(シンガー)を聞いていたのでそれほど驚きませんでしたが、たしかに女子校生がバンドをやるというのは、珍しかったのでしょう。しかもガチで練習しているわけではなく、ゆるふわな女子校生たちがお茶飲んで、おしゃべりして、ときどき練習して、と。

そんな楽しそうな雰囲気に、仲の良い演奏に、気楽にできる軽音に、多くの人たちが惹かれていったのでしょう。


◆この作品に対する批判◆

でもその反面、この作品には批判もあるみたいですね。

一つは演奏技術。あれだけしか練習してないのに、なんであんなに演奏が上手くなっているのか。私は演奏についてはさっぱりなのですが、聞いた話だと相当上手くなっているみたいです。

でもそれはどっちでもいい話で、この作品の、放課後ティータイムの魅力は「彼女たちの仲の良さから生まれる、楽しい音楽」だと思います。たしかに演奏の良し悪しの半分は、演奏技術で決まります。でも、その演奏が心に響くかどうかは、バンドメンバーの心の絆で決まると思います。彼女たちの何気ない日常が奏でる、ふわふわな音楽。そこからあふれ出す、けいおんの魅力。それらを味わえれば、いいんじゃないかと思います。

ちなみに、{netabare}『ふわふわ時間』はいい曲ですね。1期の放課後ティータイムの音楽性をよく表していると思います。新たな発見です。もう一度見返して、好きになりました。{/netabare}


もう一つは、リアル感のない人間関係。以前知り合ったアニメ好きの女性が、こんなことを言っていました。

『けいおん?私、好きじゃないんだよね。仲良いだけの女子なんて、実際はいないし。リアルの女子校は、もっとドロドロしているよ。』

正直、気持ちはとてもよくわかります。私も『Free!』という作品を見たとき、同じような感想を抱きました。

でも、これらにはちゃんとねらいがあると思います。この作品が描きたかったのはあくまで、「女子校生が仲良く楽しく軽音をやる」ということ。だから、「仲良く楽しく」ということに力点を置いたために、ドロドロした描写はほとんど描かなかったんだと思います。てか、そもそもけいおん!は日常系アニメなわけで、そういった要素を求めるべきではないのではないでしょうか。

ちなみに、{netabare}この作品は山田尚子さんが監督を務められましたが(なんと当時25歳)、「仲の良い女子校生」を表現するために、効果音や色彩などを女の子っぽくする工夫をしているように感じました。{/netabare}


◆好きなセリフ◆

{netabare}『わかるよ、みおの足音は』

第11話、りつのセリフ。いや本当に、りつとみおの仲の深さがわかるいいシーンでした。私も家族の足音聞き分けできるので、とてもよくわかります。だからこそ、その前の嫉妬やすれ違いがあるんですよね。演出の方も、重々しい雰囲気の中とても上手く表現していたと思います。(すれ違いの方)

『もう一回!』

第12話、ゆいのセリフ。文化祭でふわふわ時間が歌い終わった後の、アンコール宣言です。このまま終わりたくない、というむぎを初めとした5人の気持ちがよく表れていました。また、順番に演奏する演出のおかげで、それぞれの楽器の音をしっかりと聞けたのもよかったです。

『あっ、あずにゃん2号。どうしたの?どうしたの?あずにゃん2号』

第13話、あずにゃんのセリフ。まず、預かったねこに、「あずにゃん2号」という名前をつけちゃうあずにゃんがかわいい。そして、毛玉を吐き出してるだけなのに、焦っちゃうあずにゃんがかわいい。いや、そもそも、うたた寝しているあずにゃんがかわいい。そう、あずにゃんがかわいい。
{/netabare}


◆好きなキャラ ランキング◆

放課後ティータイム5人の、個人的好感度ランキングです。1期は性格よりも、作品に対する貢献度で決めさせていただきました。

{netabare}同率1位:ゆい
改めて見て、やっぱり主人公は「ゆい」なんだなっと思いました。ゆいがいたから、けいおん!がここにあるんだと思います。

同率1位:みお
あずにゃんの代わりに、1期を引っ張ってきた功労者。いじられキャラとしても、まとめ役としても、その存在感は大きかったと思います。

3位:むぎ
見直してみて、新たな魅力が一番発見されたのがむぎ。お嬢様ゆえの素直さと子どもっぽさが、とてもかわいらしかったです。

4位:あずにゃん
最初は、「あずにゃんのいないけいおん!は、イチゴのないショートケーキだ!」と思っていましたが、1期は1期で魅力がありました。2期以降の活躍に期待です。

5位:りつ
おそらく、2期になっても、映画になっても、この順位のままな気がする。他のキャラに比べて、かわいいポイントが少ないんでしょうね。残念。

ちなみに、ういやさわこ先生も大活躍でした。特に、1期でのういの存在は大きかったと思います。
{/netabare}


◆まとめ◆

正直、1期よりも2期の方がかなり好きです。だから、これまで2期に比べるとあんまり見てこなかったのですが、とても面白かったです。見返してみて、心からよかったと思っています。

私は「日常+音楽=けいおん!」ではなく、「日常×音楽=けいおん!」だと思っています。あれから多くの名作が誕生しましたが、今でも尚、けいおん!のもつ独自の輝きは失われていないと思います。

まだ見てない方は、1期からゆっくりとその独特の魅力を味わってもらえたら幸いです。好きな方は、いっしょに何回も見返しましょう。



今回はいつもより長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。(ちなみに、近々2期のレビューも更新する予定なので、よければ読んであげて下さい。)



◇余談◇

『新しいことに、チャレンジするということ』

{netabare}私がこの作品を見返して印象的だったのが、「ゆいの変化」でした。最初は緊張してぎこちなかったゆいが、最後にはのびのびとあずにゃんに抱きついている。そんなゆいは第12話で、こんなことを言っています。

『ねぇ、私。あの頃の私。心配しなくてもいいよ。すぐ見つかるから。私にもできることが、夢中になれることが。大切な、大切な、大切な場所が。』

中学生までは毎日をぐーたらに過ごしていたゆい。でも、勇気をふりしぼってけいおん部に入部した。怖かったけど。楽器は何もひけなかったけど。

でも、だからこそ、出逢うことができた。夢中になれることに、大切な場所に、大切な仲間に。

以前読んだ本にこんなことが書いてありました。この世の中には「福の神」がいて、その人の人生がより幸せになるような「素敵な出逢い」を与えてくれると。

そのための条件は別にあるのですが、一つは新しいことに挑戦していくことなのかなと思います。最初は上手くいかないことや失敗はあるけれども、ゆいのように一歩踏み出せば、そこに素敵な出逢いが待っている。


私もあにこれのレビューを再開してちょうど1ヶ月くらい経ちますが、本当によかったと感じています。少しですが、毎日の生活が楽しくなりました。これも、みなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

これからも好き勝手なレビューを書いていきますし、飽きっぽい性格なのでいつまでで続くかわかりませんが、末永く末永くと願っています。


独りよがりで、恥ずかしい文章をまた書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願いします。


{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 28
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

軽い音楽やってお菓子を食べる、それが『けいおん』!!

10周年おめでとうございます!
10年前かぁ…。私はまだ学生だな。当時はこの作品を知らなかった(アニメ等を観てなかった)のでやたら周りにギター持った子や楽器やりだした子が多かったのはこの作品の影響なのかな?


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話【番外編13・14】・30分アニメ)


『唯』の軽音を「軽い音楽って書くから簡単な事しかやらない」って少し「なるほど」と思ってしまいました(笑)
ま、実際は違いますが。
それよりバンドスコア楽譜はともかく打ち込み譜面は難し過ぎません?『けいおん』の作品の楽曲って譜面がおかしい(汗)
てかこれ出来る『けいおん部メンバー』は凄すぎです。ま、私は鍵盤やギター等の弦楽器の譜面などは分かりませんが(苦笑)
…ギリドラム譜面とドレミファソラシドが分かるくらい(汗)(あ、唯と同じかも(笑))


さて、最初から脱線しましたが感想を書きます。

私はあまり片方の性別のみの作品は好まないのですがこの作品は楽しく観る事が出来ました。
正直他作品の『バ○ドリ』よりこちらの方が「音楽(バンド)をやってみたい!」ってなりました。
空気系の王道と言いますか、起承転結はあまり気にせずまったり観させながらも視聴者に音楽をやってみたいと思わせる様な作風はとても好感が持てました。ま、好きになった作品だから私が色メガネになってると思いますけど(汗)


少し簡単に書くと主人公『平沢 唯(ひらさわ ゆい)』が高校に入り部活動を探している時に『軽音部』のビラを見て「軽い音楽って書くから簡単な…」と軽い気持ちで軽音部に。が、その考えはすぐにブチ壊された。辞めようと思ったけど『秋山 澪(あきやま みお)』『田井中 律(たいなか りつ)』『琴吹 紬(ことぶき つむぎ)』の演奏を聴いて『唯』は「あんまり上手く無いですね」とバッサリ(笑)だが『唯』の琴線には触れたみたいで入部、軽音部に。
8話以降から『中野 梓(なかの あずさ)』を加え、ここからお茶菓子とティータイムとおしゃべりとたまに軽音をやる日々が始まる…って感じですね。

…それであの演奏出来るのは羨ましいな。


前に『澪』役の『CV日笠陽子さん』が言ってたんですが、アニメが始まる前、キャラを演じる前に歌収録が先だったらしいと聞きました。だからキャラがまだ分からないのに歌が先なのはどうやって歌えば良いのか…と。
それでED曲「Don't say "lazy"」を歌ったのは凄い+プロだなぁ。…今ではおしゃべりクソバ…あ、マズい(笑)


バンドものだけど別に挫折や成長とか恋愛要素とかジャ○プ作品みたいに熱い展開!とかは無くただただ少女達の日常を観る作品。一応最初の方で『律』が「武道館!」って言ってますが…ね。
ただ何だろう?ちょっと説明出来ないんですが不思議な魅力がありいつの間にか視聴が終わってました。観終わった後は心地良さもありこーゆー作品もあるんだなと。
OP曲、ED曲の良さがかなりのスパイスになってますね。OP曲は楽しさを(梓が後半からギターやコーラス加入)、ED曲はカッコ良さを感じさせて頂きました。
そして楽曲だけじゃなく作画の良さも◎ですね。流石丁寧な仕事をなさる京都アニメーションです。そこにキャラに合ったCVが作品を盛り上げてます!


結構学生の時にバンドやろうとしてる人って「モテそうだから」「楽そうだから」「歌なら歌える」とか色々軽い気持ちでやる人は多いのでは無いでしょうか?ま、きっかけはどんな事でも良いと思います。挫折も仕方ないです。ギターはFコードで躓くしドラムは四肢が別々に動かせないといけない。
ま、ベースとドラムはリズムがズレるとかなり目立つからそこも難しいかな。んでポジション的に目立たないという理不尽さ(苦笑)
でもこの作品を観て、楽曲を聴くとそんなポジションイメージは結構払拭してくれると思います。


キャラ達もサブキャラ含め良かったですね。
各キャラにファンは多そうだなってのが最初の印象ですね。『紬』のマユゲがたくあんて…(笑)
『山中 さわ子(やまなか さわこ)』先生は清楚で優しい人…だったのに。もう誰か貰ってやれよ(笑)
『平沢 憂(ひらさわ うい)』と『真鍋 和(まなべ のどか)』はとてもいい子!…だからなのか『唯』が…『唯』が!?…てか、『憂』は色々ハイスペック過ぎる。
『梓』はもうマスコットですな♪


一応テレビ放送分最終12話は『けいおん』らしい終わり方だと思います。お時間があったり、まったり観たい方にはオススメします。
10年前の作品なので表現が少し古く感じるかも知れませんがそれくらいではこの作品の魅力は崩れないと思います。


そういえば「Don't say "lazy"」は声優『佐倉綾音さん』がカバーしてましたね。事務所の先輩の曲を。
『佐倉さん』は事務所からカバーの資料を貰った時に「ん?バカかな?」と思ったらしいです(笑)
んで『佐倉さん』が『日笠さん』にカバーした事を報告すると『日笠さん』は「え!?あ、そう!良いよ!」と懐の深い先輩でしたと笑い話してました。
多分まだ動画サイトとかにあるので聴いたこと無い方はそちらでどうぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、ここからは作品の事ではなく少し今回の事を書こうと思います。作品とは関係ないのでお暇な方で興味がある方はどうぞ。

{netabare}
本当だったら『中野 梓』役の『CV竹達 彩奈さん』のご結婚おめでとうございます!『梶 裕貴さん』とお幸せに!
って書いて締めようと当初は思ってました。

そして文章を執筆してたらニュースが目に入りビックリしました。『京都アニメーション放火・殺人事件(2019年7月18日)』。

正直「は?」と思いました。
映像を観て嘘でない事が分かり絶句しました。
仕事があったので数日後に京都伏見に行ってきました。近場に行くと色々と嫌な臭いが鼻を刺激しました。何も出来ないけどせめて献花と手を合わせてきました。

後日クラウドファンディングに『京アニ支援』みたいな募金サイトで良いのかな?そこを見つけ微々たる物ですが少しだけ支援させて頂きました。どうか何かのお役にたててくれれば幸いです。

私はまだアニメ等を観だして数年でそこまで知識はありません。ですが京都アニメーションの丁寧な作画は当時名前も知らなかった私でも絵だけは知ってました。それだけ魅力があったと思います。

亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げます。
重軽傷の方々は怪我の回復やメンタルケア等を。ただアニメーターとかって1種の職人みたいな物だから感覚とか利き腕とかありますしそこも心配です。
助かった方も数人いらっしゃるみたいですね。その方達もメンタルケアを大事にして下さい。
残った方も同僚を失うのは非常に辛かったですよね。

京都アニメーションの作品に携わった声優さんもコメントしたり出来なかったりしてますね。出来ない人は仕方ないとこもあると思います。著名人なので一般人とは違い発言力があるので言いたくても言えない場合があると思います。
その中でも『平野 綾さん』や『豊崎 愛生さん』はコメントやラジオで発信してましたね。
『豊崎愛生のおかえりらじお』では数分『豊崎 愛生さん』が声を震わせ、本当に辛そうなのに自分の言葉として発信して凄いと思いました。

今手掛けてる作品もあると思うしこれから手掛ける作品もあると思います。応援する事しか出来ませんが今は今出来る事を無理なくやって下さい。

最後にお亡くなりになった方にはお悔やみ申し上げます。重軽傷の方には1日も早いご回復をお祈りします。
{/netabare}


最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 9

89.0 5 2009年度アニメランキング5位
君に届け(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (2925)
14096人が棚に入れました
陰気な容姿のせいで霊感があると恐れられ、「貞子」というあだながついている黒沼爽子。
周囲に避けられることに慣れてしまっていた爽子は、わけへだてなく接してくれるサワヤカさ100%の少年、風早翔太に憧れる。自分を変えたいという爽子の背中を押してくれる風早や、矢野あやね、吉田千鶴、真田龍といったクラスメイトたちとの関わりの中で、爽子は少しずつだが自分の殻を破っていく。
ピュアな爽子が友情や恋、ライバルや友達の失恋などいろんな「初めて」を知っていく過程を、丁寧に描いていく作品。
一般の少女漫画原作の作品と異なり、ドロドロとした女の戦いなどはあまりなく、それ以上に爽子が不器用ながらも自分の気持ちに正直に生きていく姿を中心に描かれており、思わず見ていてニヤニヤしてしまう学園青春ストーリー。

声優・キャラクター
能登麻美子、浪川大輔、沢城みゆき、三瓶由布子、中村悠一、平野綾
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

爽やかな風に心洗われる初恋ストーリー

完成されたプロローグと言える、アニメの第1話は、原作少女漫画が連載化に推される元になった、傑作読み切り短編を、丸ごと完璧に収めています。

この1話だけで、本作が純粋に真っ直ぐに向き合う恋物語である事がわかり、無垢なヒロインの清廉な魅力と、作品全体を包み込む優しく清澄な空気を感じれるはずです。

乙女チックなモノローグや表現はいかにも少女漫画らしいのですが、序盤のエピソードで、女の子同士の心が通じ合うシーンは、友情を看板とする少年漫画も顔負けの熱さです!

主人公であるヒロイン「黒沼爽子」は、登場人物中、一番ファンタジーな設定ながら、説得力があり惹き付けられます。
ホラーを連想させる容姿から気味悪がられ友達もいない。
それゆえに純粋培養された無垢な純真さが、愛らしく自然に見えます。
誰に認められずとも、周囲の為を考え行動する姿は、健気で前向きで応援したくなります。

この主人公の設定は、ストーリーが重くなり過ぎないようバランスを取るのにも軽妙に活かされています。
恋の駆け引きが試される場面でも、彼女の天然な真摯さが、いじらしくも微笑ましく映ります。

お相手の男の子「風早翔太」は、頼られたら精一杯応えてあげる、困ってそうな子をほっとけない、そんな模範警察官のような正義感の強いイケメンくん。
当初、少女漫画の典型的な王子様に見える彼も、恋には純朴で、照れたり焦れたりする姿は背伸びしてない高校生に見え好感が持てます。

原作者、椎名軽穂先生曰く「孫の成長を見守るような」優しい目線で描かれた、オクテのヒロインの心情は、初々しく清らかに表現され慈愛に満ちています。
彼女の成長と恋の行方は、2期まで全36話(総集編除く)かけて見守ることになりますが、総じて他の登場人物達も、相手を思いやる気持ちが丁寧に清々しく描かれ心が洗われます。

人から優しくされたいとは多くの方が望むでしょうが、その為に、まず自分から人に優しくありたいと思える方(自分は思っても行動が伴いません~ -_-;)なら、強いシンパシーを感じることでしょう。

原作を忠実に再現したアニメですが、唯一残念な点を挙げておくと作画です。
途中の数話は体型のデッサンまで崩れている所があり不安定極まりないので、そこは我慢して観てください。(最初の1話のクオリティを最後まで保って欲しかった~)

私にとって、深夜アニメの世界の扉を開いたメモリアルアニメであり、乙女チック物語も大好きな痛いオヤジにさせられた、恐ろしくも素晴らしい作品!
ぜひ御堪能あれ♪

以下は1期2期通してのネタバレ含みの感想です

キャラクターについて
{netabare}
キャラクターデザインは女の子達が上手く描き分けられてますが、男性陣は似たようなイケメン揃いですね~
(本作に限らず、男性向け作品なら髪型以外は同じような可愛い女の子ばかりといった、主な対象視聴者受けの傾向は仕方ないでしょうが、個人的には男女共に描き分けがしっかり出来てる作品が好きです。同じ女性向け作品でも「ちはやふる」は傑出!)
キャラクター描写は、爽子については言うまでもありませんが、1期では出来すぎ感が強かった、お相手の風早くんも、2期での焦り悩む姿には同情して感情移入できました。
作品中唯一の悪役である「くるみ」もCV平野綾さんの好演も相まり、憎めない演出は光ってました。(因みに原作では、許されざる罰として、二度と恋の舞台には上がらせてもらえないのですが、ずっと抱え続けた爽子への贖罪の気持ちには泣かされます~T^T)

声優さん

個性豊かな主要キャラを演じる声優さんも、それぞれの特徴を見事に引き出す配役。
中でも爽子役の能登麻美子さんは、デフォキャラ時のコミカル声も可愛いし、ドア越しの告白は、こちらまで緊張するドキドキ物の迫真の演技!
私の初めてのお気に入り声優さんです♪

音楽

タニザワトモフミさんのOP、1期の「きみにとどけ」が作品にマッチした歌詞と優しい歌声で好きです。
劇伴曲もヒロインの情景を引き立てる瑞々しい響きが心地いいです。(EDは個人的な感性が合わず~^^;)

最後に

私、2期の放送まで続きが待てず、原作コミック、初の少女漫画大人買いをしたんです。(今では平気ですが、当時は本屋さんのレジに持っていくのも爽子のように勇気が要りました^^;)
アニメでは2人の恋が成就するまでが描かれています。
私的には、恋物語としてはアニメで十分なのですが、原作では他のキャラ達も含め、恋や将来に向けて真剣に考える姿が、一貫して美しく優しく描かれ続けます。
この作品世界にどっぷりハマれた方ならご一読ください~♪
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 20
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

sawako not sadako.

名前と容姿が似ていることで
「貞子」と呼ばれ、避けられるため
一人も友達が出来ないでいた。
(ここはちょっと微妙。なんか仲いい幼なじみがいるし)


彼女は私たちの考える事とは
ちょっとずれていて、ちょっと
勘違いばかりしてしまう。
いい方にも、悪い方にも。


これは最初は友達いなかったけど彼女の勇気とみんなのフォローで
クラスに打ち解けていく。
そんな温かいストーリー。




実はこのアニメは半年前から見ていたのですが、
最初の方はあまり気に入らず
3話で中断した状態だったのですが
最近見たいアニメも充分見たし
中断したアニメを全部最後までみることにした。



再開した後もこのアニメはすごくニヤニヤしてしまうので
その心を落ち着かせるため
停止しては再生。
停止しては再生。
を繰り返し、なかなか進まなかった。

そして途中から停止するのを無理やり止めたのですが
内容が全然頭に入ってこず
二回見る羽目になることもしばしば。

なのですべて視聴するのに時間を要してしまいました。




もうこのアニメはキャラがすべてだと思っているので
今回はキャラのことだけを語りたい。
まあしかしそうは言ってもキャラの中でも
殴りたいと思ってしまったのもいたんで
ちょっとキャラの評価を下げたんですがね。




黒沼爽子
{netabare}
この子は言うまでもなく純粋な子だよね。
あんまり好きな感じではなかったんですけど、
寝てるところはやられたね。

あと最後の方で風早とお参りに行ったとき
すんげーかわいかった。

いつもなら化粧で化ける女は好きになれないんですけど
今回は許せましたね。
{/netabare}




風早翔太
{netabare}
こいつはかっこよかったね。
最後まで見たらちょっとかっこよさが
薄れた気がするけど
席替えの時、黒沼の席の隣に移動したときは
こいつかっけーと思いました。
あとどんだけ黒沼好きなんだっつーのw
{/netabare}




矢野あやね
{netabare}
この人声良すぎてもったいないw
黒沼の友達だけでなく俺の友達にもなってくれw
中の人のおかげでどんな言葉にも重みがあるし。

初登場の時は感じ悪いと思ってたけど
徐々に仲良くなっていったときは本当に
ヤバかった。
もう感動せずにはいられない。

最近女の友情を見てると
どこか百合っぽいので
本当に新鮮な感じでしたね。
{/netabare}




吉田千鶴
{netabare}
この人も最初の印象は矢野と一緒だったけど
第1話で飲み物を爽子に渡したときは思わず
感動してしまった。

途中から貞子ではなく爽子と呼んでいたところにも涙。

早く気持ちに気づいて龍と一緒になってほしいですね。
{/netabare}



真田龍
{netabare}
作中で最もかっこいいと思った瞬間はやっぱり
この人の発したセリフかな。
「俺は千鶴一筋」。
ふつうこんな告白できないぞおい。
なんでみんなそんなにかっこいいかなw
{/netabare}




胡桃沢梅
{netabare}
この人は完全なビッチでしたね。
まあ日本語でビッチというとそんな重みはないのですが
英語でいうとかなり重いのでそっちのビッチです。

この人は殴りたいと思ってしまった一人で
もう多分どんないいことしても自分の評価は
ひっくりかえらないと思う。

最後までひどい女だなと思ってしまった。
{/netabare}



ピン
{netabare}
この人コメディ要員なんだろうけど
こいつ絶対教師じゃない。

生徒の噂を飲み込んで黒沼に対しての行動は
教師のやることではない。


まあ後々誤解は解けた感じだったけど
あいつの力じゃないし。

胡桃沢をかわいそうと思ってしまったのは
こいつのせいだし。

自分はこの人嫌いでした。
{/netabare}



二期があるらしいのですが、
そこまで面白くないと聞きましたし
自分もお腹いっぱいなので当分みることはないと思います。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 46
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

キラキラ☆ニヤニヤが止まらない!

原作未読。

主人公の黒沼爽子(くろぬまさわこ)は、暗い印象で、周囲に「貞子」と呼ばれ、クラスになじめないでいた。
しかし、実のところは、鈍感なだけで、とても前向きな女の子。
誰にでも平等にふるまう、風早翔太(かぜはやしょうた)と出会ったことがきっかけで、爽子と爽子の周囲がどんどん変化していく、青春ストーリー。


爽子は、健気で、どんなことにも一生懸命で、とても魅力的な主人公です。
なかなかうまくいかないときは「頑張れ!!」と、応援してしまいます。
そして、何か一つがうまくいくと、ニヤニヤが止まりません。
ずーっとニヤニヤさせられる回もあるので、視聴中に顔を見られたら不審者扱いされます。

爽子を支える周囲の人たちもしっかり個性立てされています。
本当にみんなキラキラと輝いていますね……エフェクト付きで。
{netabare}
矢野さんは、怖さと優しさのギャップが素敵。
龍は、漢!!
吉田さんは、感情豊かで見ていて飽きません。
風早くんは、何でもできそうに見えながら、ドギマギしてて、男から見てもかわいらしいです。
くるみちゃんは、やったことは迷惑だったけど、気持ちを打ち明けたシーンで泣いてしまいました。
ピンは、ギャグキャラに見えて、何気にキーパーソンになってますよね。
{/netabare}


テーマは、「人に想いを伝えることの大切さ」。

誰もが、人付き合いで悩んだことがあると思います。
その悩みを、「友達とは何か」という根本的な部分から、階段を登るように一歩ずつ、丁寧に描いています。

「○○は今、××に対して、□□という気持ちを抱いているので、△△したい」
このように、想いを言葉として、キャラクター、そして、視聴者に伝えるのが、爽子の役目です。

それを異性に対して発展させたものが恋。
同じように、「恋とは何か」というベースから、一つ一つかみくだいて表現してくれています。

おかげで、登場人物の気持ちが手に取るように分かります。
だからこそ、応援したくなるし、うまくいっているとニヤニヤさせられる。
そして、登場人物がうれしいときやつらいときには、一緒に泣いてしまう。
そんなふうにして、感情移入ができるアニメです。


丁寧ですが、テンポを損なっていないのもポイント。
ほどよく大事な話、ほどよく日常的な話、とバランスがとれていて、とても見やすいです。

ストーリーも行き当たりばったりではなく、しっかりと計算されています。
そこに、視聴者の予想の外をいく、ロマンチックなサプライズのアクセント。
{netabare}
ラーメン屋の名前が「徹龍件」というのは、後に出てくる徹(とおる)のことを表していたんですね。
他にも携帯電話を持っていないという設定や、吉田さんとくるみちゃんが同じ学校だったことなどが、しっかりと後々の内容に生かされています。

パパから携帯、風早くんからストラップのプレゼントをもらったときは鳥肌が立ちました。
そして、「ちい」という呼び名が、笑顔になれるという意味があったと知ったときはもう;;
{/netabare}

悩んでいるときに見ると元気になれるアニメ。
キラキラな青春を感じさせてくれるアニメ。
青春=恋ではなく、友情を基本にしているのが良かったですね。

OP、EDも素晴らしいですし、BGMの使い方もグッド。
少女漫画原作ですが、男女関係なく楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 65

88.9 6 2009年度アニメランキング6位
狼と香辛料II(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2812)
15086人が棚に入れました
旧作からキャラクターデザイン担当と制作会社を変更しつつ、続編として制作された電撃文庫の人気ライトノベル原作アニメ第二弾。ホロの故郷を探すロレンスとの旅は、いつ果てるともなく続く。そんな彼らは道中で若き商人アマーティと出会うが、彼は清楚な修道女の振りをしているホロに一目惚れしてしまい、ロレンスを相手に彼女を身請けするよう持ちかけてきた。そんな折、些細なことで仲違いしてしまったホロとロレンス。あろうことか、ホロはアマーティに知恵を貸しているらしい。楽しかった二人の旅もこの地が終着点になってしまうのか? 原作の長編2作を映像化。アニメシリーズの前作は活劇要素も多彩だったが、今回はより会話劇と商取引の駆け引きに特化した内容となっている。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、千葉紗子、小山力也、笹島かほる、渡辺明乃、朴璐美、内田夕夜、豊崎愛生
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わっちは この旅の続きをもっと観たいでありんす!

あらすじはあにこれを参照ください
放送時期:2009年7月~9月

Ⅰ期からの続編です。

〇物語
行商人(ロレンス)とヨイツの賢狼(ホロ)
この二人の旅の続きを また観られるなんて とても嬉しい♪。

行商をしながら色々な町を巡る展開は変わらず
町によって特色が異なる点も 観ていて飽きないですし毎回新鮮でした。

商人のロレンスが 行く先々で売買をするのは Ⅰ期から同じ
Ⅱ期は{netabare}”投資話 人身売買 信用売り”等{/netabare}色々な
専門用語が出てきて 正直難しい 
例えると 旅が進む毎に難易度を増すRPGのような感じ
ホロとロレンスが難局をどう乗り切るか 見所の一つです。

また 各地に存在する年代記作家から
ホロの故郷 ヨイツに関することが 少し明らかになります
伝承で出てくるアレ{netabare}(月を狩る熊){/netabare}見た目怖すぎ!

こういうファンタジー要素も魅力の一つですよね
クメルスンに住む{netabare}ディアナ{/netabare}も雰囲気ありますし
中世ヨーロッパの背景とファンタジーって相性最高ですよね。

ホロとロレンスの恋愛要素は Ⅰ期よりハードルが上がってます 
お互いの信頼を試す内容で 特にⅡ期はロレンスの成長過程が観られます
{netabare}アマーティ{/netabare}との決闘ではオロオロしながらも
自分の気持ちに正直になりホロの為行動する姿 応援したくなります。

また港町レノスでは 
お互いの気持ちが通じ合う瞬間が観れます。{netabare}
自己犠牲ともいえるホロの行動 最悪”大狼”になれば解決・・でも
そういう事じゃないんです”ロレンスの為”なんですよね
そしてロレンスがとった決断と行動 カッコ良すぎ! 
二人の成長した関係が観れてよかったです。{/netabare}


〇キャラ
Ⅰ期のレビューはホロの魅力を書いたので今回はロレンスを紹介します

博識であり 難局を商人の知恵と感覚で越えていく様はまさにできる男
ただ 商人としては凄いのに 反面女心の方はまだ良く分かっていない 
だから 勝手な解釈をして苦しんだり 少し子供みたいな所もありますが
まぁ そこも含めて とても分かり易くて可愛い人なんです。

ホロと交わした”目的地まで一緒に旅をする”約束を決して反故にせず
どんなに辛い試練も受けて立つ度胸と人柄はカッコいいの一言!
Ⅱ期はロレンスに多くスポットが当たってます 存分に魅力を感じて下さい

今回ロレンスの紹介でしたが
キャラでしたら やっぱりホロですよね
Ⅰ期と被る部分もありますが書いてみます。

何百才も生きてきた賢狼で 
長年パスロエ村に麦の神をしていた過去を持ち 
知識も豊富 的確な観察と洞察を繰り出し常に最適の答えを知っている
他にも動物と会話が出来たりする・・など

そんな完璧な賢狼ですが 
ロレンスの前では 子どものような無邪気さが表面に出たり
大食いで 深酒しては二日酔い・・・ 
このギャップこそがホロの魅力なんですよね 
本当に表情がコロコロ変化して可愛いです。

加えて ホロの豊かな表情から発する 花魁言葉 
相変わらず強烈 前作同様 一度聴くと しばらく耳から離れません 
”わっち””たわけ””してくりゃれ” 
思わず 日常心の中でつぶやきたくなるで”ありんす”♪


〇二人の関係
Ⅰ期では 誰が観ても分かり易いくらい 
ホロの手のひらで踊らされていたロレンス

そこは Ⅱ期でもあまり変わりません
ただ 二人の距離感はⅠ期とは違うように感じました。 

クメルスンとレノス この二つの街を旅する中で 
二人にどんなイベントがあり どう変化してくのかは 
その目でご確認ください。


〇感想
ネタバレになるので詳細は伏せますが
Ⅰ期が好きな方にはおススメ Ⅱ期も期待を裏切りません!
心地良い世界観にずっと浸っていたくなりますよ♪
{netabare}
ホロとロレンスの会話の掛け合いもⅠ期からパワーアップ
お互いを大事に思う気持ちが言葉の端から伝わちゃって もう勝手にして♪

どんなトラブルに巻き込まれても 壊れない絆は
この二人の関係性が とてもシンプルで明確だからなんでしょうね

ただ 賢狼ホロは 過ぎていく時間が人と違うとか・・・
”孤独は死に至る病じゃ”そう呟くホロがロレンスと
”今”を大事に楽しんでいるところは 少し切なく考えさせられました。
{/netabare}
Ⅰ期に続き Ⅱ期も 一気見しました 
理由は Ⅰ期の時と 全く同じ 
1話1話楽しむより 物語の先の展開を早く知りたくて
Ⅰ期は結局 細かい所が気になり 2周しました
どうやらⅡ期も同じ道を辿る事になりそうです。
  
最後に一つ気になることがあります それはこの時点でⅢ期が無いこと! 
{netabare}ラスト まだ続く感じの雰囲気ありましたよね?{/netabare}
でも 期待して待っています。


以上 最後までお読み下さりありがとうございました。
  



 

投稿 : 2020/04/04
♥ : 55

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気恥ずかしくなるほどのバカップル・アニメ

いや、いいんです。いいとは思いますよ。一期から、ひきつづき商人リアリティ全開で、先物とか信用売りとかいろいろとやってくれて、日本のサブカル界隈におけるきわめて貴重な立ち位置を継続して保ってくれていて、本当にすばらしいと思っています…よ。

……しかし、しかしだ…
…なんだ、このバカップルどもは…っ!!!
 
 「ホロ可愛い」「ロレンスさんかわいい」
 という声が多数聞かれるのも納得の、恋愛初期のうろうろバナシ。ええ、かわいいと思いますよ。思いますとも。
 恋愛描写というのは、少女漫画とかの恋愛マンガってほとんどが恋愛初期のウロウロばなしなわけで、こういう恋愛の初期のプロセスが一番萌える、っつーのは、よくわかるわけです。しかし、それにしても、これはさすがに、中高生の恋愛ではあるまいか、と三十路も越えた身の上としては思うわけです。
 何が、「賢狼」なのか…!寂しがり屋のどこにでもいる小娘以外の何者でもないのではなかろうか。
 ロレンスさんがかわいいのはまぁ、いいよ。

 ほどよく中二がまぶしてあるファンタジーアニメとしての程よさ、という点からいえば、この味付けは非常にうまいのかもしれません…が……いやー、こうきたか、ここまで露骨にこっち方向に舵を切ってきたか、としみじみするものがありました。

 実際、商人の先物だの、信用買いだの相場がなんちゃらの話だけで、ワンクールもたそうと思うと難しいのはよくわかるわけです。相場なんちゃらの部分の話は、なんかわかりにくいもの。視聴者ほんとにわかってるのかどうか、謎だもの(いっそのこと、図解とかしてもらったほうがいいのでわ)。

 まあ、だからこそ、裏切りだとか、ドタバタハプニングとか、生命の危険に関わる事件とか、恋愛とか、恋愛とか、恋愛とか、そういった「味付け」によって作品を構成しなければいけないわけで、そのことはよくわかります。ある程度、作り手の側でも自覚的にやっていらっしゃるのでしょう…が、しかし、それにしても、この驚異的なバカップルっぷりは、さすがに近年まれに見るバカップルでありまして、いやぁ…なんとやら。
 中途半端なラブコメもびっくりの、「おまえら、もう、わかったからさっさとくっつけよ…!」展開。

 トータルに言えば、面白かったし、曲もよかったし、いいものだったといって、いいと思っておりますが、それにしても、終始、気恥ずかしい…。

 あるいは、あれだ、ほら。『モテキ』。
 いい年して、こういう恋愛しているのは別に悪いとは思わないし、これはこれで、とても素敵なことだとは思う…けれども、物知り顔の人間が、こういうことやっているのはさすがに、突っ込みどころおおすぎて気恥ずかしすぎる。なので、おまえら、『モテキ』の主人公の藤本みたいな恋愛ヘタレ野郎っぽい感じの演出になっちまいなよ…!
 そんなことを思った次第です。

■よかったセリフ

ちなみに、II期のなかで個人的に一番、いいセリフだな、と思ったのは、
「彼は、騎士かもしれない。だが、俺は商人だから、横のつながりを利用することは恥じないし、商人は商人の戦い方がある。騎士にとっては、卑怯かもしれない」
というセリフ。
こういうセリフがさらっと出てくるアニメは本当に貴重で素晴らしいと思っております。このぐらいの言い回しの水準のものがさくさくと存在するような状況になってくれると、日本のアニメは本当に豊かだな、と思えます。

■本作がベタに好きな人は、現代なら、商社マンになると良いのでは。

 なお、本作で描かれるような商売を好きな人は、現代でいうのならば「商社マン」になる、というのが一番近いだろうか。先物買いだの、空売りだのの投資だといったタイプの商売は、現代においては超高等数学を駆使した証券マンたちの世界になっているため、商社マンの商売がたぶん、いちばん近いだろう。
 本作を、経済・経営と結びつけて議論している人がいたが、いわゆる経済学・経営学を学んでも本作のような感じとはまったく違う世界観ので。

 わたしは、こういうタイプの商売人の感覚というのはあまりよくわからん。こういう商売人の知人と飲んでいても、細かい話やら、勘所がよーわからんし。
 相場感を読んだり、契約をいじったり、投資したりしながら、生きるのではなく、わたしはやっぱりこういう仕事の勘所はぜんぜんわからんよなぁ、というのを見ながら思った。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 18
ネタバレ

たつじん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

前作とちょっと違うテイストで

前シーズンに比べ、このシーズンではロレンスとホロの恋愛感情が多く描かれています。
その心理を表す言葉は各話にちりばめられていて・・・
とても意味深で印象に残ります。

では、ここでその印象的な台詞とともに感想を・・・。
{netabare}
1話 狼とふとした亀裂
ホロ『孤独は死にいたる病じゃ』
旅の途中からひとりで故郷に帰れないかとロレンスに言われたホロ。
寿命が異なるがゆえに、いつまでも彼と過ごすことは出来ない・・・
人間と狼の一生の長さを痛感してしまい、ホロが思わず呟いてしまいます。
その亀裂は「夢見る男性」と「現実を見る女性」との亀裂にも見えますね。

3話 狼と埋まらない溝
ホロ『ぬしはわっちの何じゃ!いや・・・わっちはぬしの何じゃ!』
自分の帰る場所がないと知ったホロが叫んでしまいますが、ロレンスはこの問いに対して思わず口ごもってしまいます。
それでもたたみかけるホロに、ロレンスは『しゃべるな!』と怒鳴ってしまいました。
相手にとっての自分の存在を問いかけられても即答できない・・・
人間と狼の溝というだけでなく「男女の気持ちの溝」を感じてしまいます。

6話 狼と信ずべき神
ロレンス『・・・それでも俺はお前と旅がしたい』
決死の思いで、アマーティからホロを取り返したロレンスの言葉です。
この旅という言葉には「人生」という意味も汲み取れました。
商人を天職とすることを決意しながら、その人生を「ホロとともに生きていきたい」というロレンスの決意を感じとれました。

8話 狼と蠱惑的な旅人
ホロ『困っておらぬならのんびりせぬか・・・?わっちはそうしたい』
ベットの中からホロがロレンスの手をとりそう言って目を閉じます。
楽しい時をずっと一緒に過ごしたいというホロの本音ですね。

9話 狼と無謀な商談
ホロ『ぬしはその身勝手な独占欲に、どう整理をつけるかや?』
お互いの気持ちを知りながら、その結末をどうするつもりかを探ろうとするホロの言葉です。

ロレンス『その気持ちに整理などつかない・・・ただしそれには自己嫌悪をともなう』
ホロの立場であればと言いながら、自分で決断できないロレンスの臆病な一面でしょうか?
相手に決断を委ねて、それに従ってあげるのを優しさだと勘違いする男性。
そんな自分のことを頼りにしたり思い悩む女性の姿を、愛おしく思える・・・男性心理そのものです。

11話 狼と別れの決意
ホロ『わっちは怖かった・・・この楽しさを加速させる・・・ぬしの優しさが』
楽しい旅の最後に訪れるものは・・・
所詮は結ばれない二人であるがゆえ、ホロはこの出会いに終止符を打とうとします。
ホロが別れの決意をロレンスに告げる言葉でした。

12話 狼ととめどなき涙
ロレンス『望んでも手に入らないかもしれない・・・だが望まなければ絶対手に入らない!』
ロレンスがホロを抱きしめながら言います。
商人として儲けることよりも大切なもの・・・
それは旅の伴侶、すなわちホロだという告白の言葉でした。{/netabare}

このように人間と狼の恋愛を描きながら、そのなかで揺れ動く男女の心理が巧い台詞で表現されていました。
前シーズンとちょっとテイストは違いますが是非観ていただきたい作品ですね。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 16

88.3 7 2009年度アニメランキング7位
続 夏目友人帳(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (2284)
12966人が棚に入れました
妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見付ける。この「友人帳」とは彼の祖母・レイコが妖怪をいじめ負かした結果、奪った名を集めた契約書であった。

それ以来、名を取り戻そうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで自称用心棒の妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める…。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Aishiteru.

季節は冬へ
辺りが寒さに包まれても作品の持つ暖かさは変わらない。
いや、寒い冬だからこそ、想いの温かさがより強く感じられるようになっている。
基本1話完結式だけど
夏目とにゃんこ先生のやりとり、友達や家族とのつながり
巡る季節とともに少しずつ深まっていく絆がしっかりと描かれていて
見てるこちらも穏やかで暖かな気持ちになる。
1期1話、西村たちに最初は変な奴だと思われていたけど、続ではいっしょに
勉強合宿に行っていてとても嬉しかった。
妖怪に関する理解者と、知らずとも仲良くしてくれる友
どちらとも巡り会えた夏目は幸せだね






以下、印象に残った回の感想。



雛の回と10話
{netabare}
雛の可愛さや
ささっと着物を作ってしまう夏目の器用さと女子力の高さ
だけに目を奪われてはいけない!
一生懸命作ったたい焼きを
夏目に美味しいと褒めてもらったときの塔子さんがそりゃもう可愛くてね
2期になって可愛さが倍増してます!
その代わりに滋さんはぜんぜん出なくなってしまったけど…


と思ってたら10話でがっつり出演なされた。この回はさほど作画を気にしない自分でもその気合いの入りっぷりが伝わってきた。
階段を駆け下りるシーンなどの動き
表情の変化
色づかい
思い出の夏の雰囲気
初代デジモンで太一とコロモンだけが現実世界に戻った回を思い出した

レイコさんは藤原家に来たことがあったんだね。
「暖かくて良い家、こんなところに住めたらきっと幸せね」
切ない…
人間は嫌いだと言っていた彼女も本当は普通の幸せを望んでいたのだろう。

風鈴を見ているところは13話の最後のシーンにつながってるのかな?


しかし
良い家だと感じるのは人も妖もいっしょのようで……カリメに夏目が喰われてるシーンは衝撃だった!
本格的に食べられたのはこれが初めてじゃないか?
にゃんこ先生が駆けつけてくれてよかった

にしても全く同じ手でやられるとは……記憶や感情はあっても学習能力は無いみたいだ。いや、あいつに学習能力なんてあったらたまったものじゃないけど。

{/netabare}


5話{netabare}はお気に入り
ARIAの
謎をときながら小径を探検する話を思い出した。
その他にも
ヒノエとレイコさんの回想
アイキャッチのロデオマシンに乗るにゃんこ先生など見どころ多し!

周囲とは打ち解けてきたけど、夏目はまだ自分から人に頼るのは慣れていないみたい。大切な人たちに心配かけたくない
って気持ちがあるようだけど
大切な人だからこそ心配になるんだよね
{/netabare}



6~8話
{netabare}
にゃんこ先生、すずめ使わなくても空飛べるじゃないですかー!それともにゃんこの姿で飛びたいのかな?
依代だと普通の人にも視えるからすっごい目立ちそうだけど

そして満を時してのサトリナ(多岐)登場
優しい声質はこの作品にぴったりですね!
CVサトリナだし、たしかに多岐は可愛いんだけど
夏目や美しい女性の姿をした妖怪たちを見慣れてしまった立場からすると
いまいち西村みたいに盛り上がれなかった。あとたぶん塔子さんが可愛いのも原因のひとつ。


そしてここにきて初の
1話で完結しないパターン!さてはキーストーリーだな
新キャラ登場や
出てくる妖怪の恐ろしさも印象的ですが
なにより重要なのは

ひと時とはいえ
妖怪が見えなくなること

螢の話でも一度出てきたテーマ
「昔はそれを望んでたはずなのに
今はイヤだなと思ってしまった」

そして今回、実際に見えなくなって寂しいと夏目は感じた。
今まで辛いことも多々あったけど
ここに来て
優しさに触れて
出会いと別れを繰り返して…
いつか夏目にも思う日が来るのだろうか
そんな不思議で暖かな日々が
かけがえのないものだったと

にゃんこ先生が夏目の寝床を護るようにぐるりと囲んで寝ているシーンはたまらなく愛おしい、屈指の名シーン!
EDの曲はこの前後編の話ともつながってたんだね…


次の話

人魚を食べれば不老不死になれたのに惜しかったなと話すにゃんこ先生。
そうしたら友人帳は一生手に入らないぞ?と冗談めかして夏目は答えたけど…

それに対する先生の反応から察するに
にゃんこ先生は夏目とずっと一緒にいたいと思ってる、ってことだよね。
妖怪と人間の生きる時間の違い…
ここまでの話では語られていないけど、きっとレイコと斑は他の妖怪以上に仲がよかったんだろうな
さっさと喰って友人帳を奪うことだってできるだろうに、それでも夏目の側にいるのはレイコに頼まれていたからかな?
最終話のセリフ「遺品を引き取る者など居ないと思っていたから友人帳を預かろうと思っていたが、これで良かったのかもしれん」
預かると言っている。
いつも口ではああ言ってるけど、本当は友人帳を悪用する気はないんだろうな。
{/netabare}


9話
{netabare}
失った人の影を追い求める妖の話
大切な人が亡くなったと考えられない、考えたくない、その思いが作り出した怪異的な絵画
自分の命を吸っている存在を身を呈して守るとは…夏目はどこまでも優しい
 ともに桜を描いているシーンは自然と涙が溢れてきた。

いろいろな場所を絵とともに旅をしたことは忘れない
5話の夏目が言った「見たこと、感じたことはきっと消えはしない、忘れはしない」ってセリフと重なる

塔子さんに春地蔵とのやりとりを見られたときや、カリメを祓ったときの滋さんの対応を見て思ったけど
夏目は隠そうとしていても、藤原夫婦はきっと解ってるよね
だけど夏目が打ち明けないのなら
その気持ちを尊重しよう、みたいな

{/netabare}




11話
{netabare}
夏目が他の術師たちに比べて、強いことが明らかになった
斑も位の高い妖怪なわけだし、普段はのんびりしてても
実際かなり強力なコンビだよね
大きな霊力の持主となんだかんだいっても心強い用心棒

夏目は自分が辛い経験をしてきたぶん、相手の辛さも汲んであげられる。それに加えて
強さが優しさにつながっている部分もあるのかもしれない。
自分勝手で粗野な悪霊たちとは違い
リオウや三つ目の妖怪、ちょび髭の妖怪など強きモノはみな気品がある。


夏目と同じく視える存在であっても
力の弱い術師たちは基本的に妖怪を恐れているのかも
{/netabare}


12、13話
{netabare}
人間も妖怪も神様も
孤独が寂しいのは変わらない。
別に寂しくなんかないと思ってる人はただ強がっているだけか、または真に孤独ではないのだ。
カイを見ていると
ホロを思い出してしまった

科学技術が発達して信心深さが無くなりつつあるのかもしれない。
先日、UFOやUMAの特番をやっていたが
今の時代CGでどうにもできるだろ?と思ってしまったし。
それ以前に、あの番組はすでに偽物だとわかっているものまで不思議な映像として放送してたし、残念なものだったが。
NHKで栗山千明がナビゲーターしてる番組のほうがよっぽどマシだ。その番組で取り上げられていたものにコティングリー妖精事件というのがある。
詳しく知りたい人はググって欲しいが大まかにはこんな感じ。
 
 20世紀の初めころ、イギリスの片田舎に住む二人の少女が撮影した妖精の写真。かの有名なコナン・ドイルが本物だと認めたことから世界中の注目を浴びた。しかし数十年が経ち、ある記者が当時に事件を知って本人に取材したところ、偽装した写真だったと認めた。想像以上に大きな事件となり、真相を語ることが怖くなってしまったのと
ドイルの名誉を守るためにこれまで黙秘していたらしい。(語ったのはドイルの死後)

 真相が語られる前から写真に関する疑問点が挙げられたり
コナン・ドイルが神霊学を熱心に研究する心霊主義者だから、写真を本物だと思いたいだけなのではないか?などと批判されたらしいが
生前、ドイルは娘にこう語っていたらしい。
「二人の少女が嘘をつき続けていることが信じられない」
不可思議な存在を信じたい気持ちがあったのかもしれないが、それ以前に彼は少女たちを信じたかったのだ。
そして少女たちはドイルのことを思い、黙秘を続けた…。

 そもそも彼女たちが偽装した理由は
妖精を見たと言っても周囲の人は信じてくれず、写真に残せば信じてもらえるかもしれないと思ったそうだ。
写真が偽装だと語っても妖精を見たことは真実だという主張は曲げなかった。そして5枚目の写真は本物の妖精が撮れたとも…!
(たしかに見たところ写真の中央に謎の渦巻き状のものが写っている)

 少女が悪戯で撮った妖精の写真も今の時代では信じる人がいないだろう。
いろいろと科学で説明がついてしまい、不思議な存在を信じなくなってしまうのは寂しい…そして不思議な存在を主張する人を信じないことも…。(もちろん、中にはただの構ってちゃんが偽装した紛い物もあるけど)

 なにより神様からしたら信仰心を持ってなくとも、ただ人がお参りに来るだけで嬉しいのかもしれない。
そんなことを思った。

{/netabare}



【感謝するぜ、この曲に出会えたこれまでの全てに!】

「愛してる」はまことに素晴らしい!こんなに優しさを感じた曲は本当に数少ない。
他に知っているのはミスチルの「sign」くらいだ

イントロが流れ出しただけで涙しそうになる程の感動!
できるならば世界中の人々に叫びたい!!
これが夏目だ!!
夏目友人帳という作品を音楽にしたらこうなる!
と…

良い作品は劇伴やテーマソングも良いことが多いと思っていたけれど、作品が気に入れば その世界観を表現しようと奏でられた音楽も好きになって当然なのかもしれない。
 ただOPは少し賑やかすぎるかなと思い、EDほどは気に入らなかった。けど、夏目の周囲にそれだけ仲間が増えたっことでもあるのかな。そう考えると顔が綻ぶ。
どちらにしろ
劇伴は一期と同じく素晴らしいし、なによりEDが最高に響いたので音楽は☆5つです!

【結び】
夏目は恐ろしい妖怪を多く見てきたけれど、心優しい妖怪たちにも多く出会っている
それは妖怪だけでなく人も同じ。
だから彼は人、妖怪に囚われず
しっかりその個と向き合おうとする。
とても危なっかしいけど、にゃんこ先生がいるから大丈夫(たぶん)
この先も優しい彼が紡ぐ
不思議な出会いと別れの物語を観ていきたい
ほんとこの作品好きだ、原作買おうかな…

投稿 : 2020/04/04
♥ : 11
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夏目友人帳 冬の章

1期は夏~秋のお話でしたが、2期は冬から始まります。
冬の物語らしく、儚げでしっとりしたお話が多かった気がします。
また、人と妖の関わりについても1期よりもさらに考えさせられるお話が多かったです。
その答えは、1話の貴志の言葉にあるように思いました。

あにこれで出会った方々との交流も、とても貴重でかけがえのない時間なのかもしれませんね・・

1期もそうでしたが、タイトル画が味があっていいですね。
それから毎話のラストからEDへの入りは相変わらず良いです。
それと、雪の降る道を最初一人で歩いていて、いつのまにかみんなと一緒に歩いてる絵も好きでした。

あと忘れちゃいけないのが、にゃんこ先生♡
コミカルで憎めないキャラが相変わらず良いアクセントになってます♪
各話のレビューは以下のとおりです。

1話
{netabare}人に封印されていた森の主。
昔、人に助けられた主は人が好きになるけど、人によって封印されてしまい・・
貴志に封印を解いてもらった主は昔助けてくれた人に会いにいくけど・・
人の一生は短い。「つかの間の出会いと別れ。その刹那を一つ一つ大切にしていきたい」
貴志のこの言葉が胸に残りました。{/netabare}
2話
{netabare}狛犬の中にいた妖ゲンに大切な仲間スイを砕いた悪霊を封印したいと言われて。
でも実はその悪霊の正体は人にひどいことをされて悪霊になってしまったスイで・・
元々、二つの妖は人を思い人を助けていたのに。
ラスト、抱き合ったまま光となって消えて行った妖たち。悲しいお話でした。{/netabare}
3話
{netabare}名取再登場。温泉旅行に誘われて、にゃんこ先生と行くことに。
嘘をつくのに疲れたら、私のところにおいでと名取に言われた夢を見て。
話したいことはいっぱいあるのに、うまく話せなくて。
でも本当の心を知って欲しい人に話したいと思う貴志。{/netabare}
4話
{netabare}兄弟の小鳥が孵ったのに、孵らず残された卵。
卵をにゃんこ先生と温めて孵してみたら、中から妖が生まれて。
一生懸命に育てる貴志。そして大きくなった妖は旅立っていく。
本当の親をよく知らない貴志は、この妖に自分を重ねたのかな。{/netabare}
5話
{netabare}レイコに木に括られた「名前」を返して欲しいと妖がやってきて。
でも50年も経ってて見つけるのは大変だったけど、みんなの協力のおかげで見つかる。
海を見たことがないとレイコに話した妖。大木に登り、括られた「名前」を見つけた時・・
景色の向こうには広がる海が見えて!締めが綺麗なお話でした。{/netabare}
6-7話
{netabare}魔方陣に写った妖を見てしまい、呪いをかけられた、貴志と同級生の多軌。
貴志の名前を呼んでしまったことから、貴志も呪いをかけられて。
その妖が突然貴志の前に現れ、さらに妖が見えなくなる呪いをかけられてしまいます。
にゃんこ先生が持っていた魔封じの鏡を使い、なんとか妖を封じることに成功!
でも、妖が見えなくなったことを少し寂しく感じたのは、にゃんこ先生たちを友達と思っているからなのかな。{/netabare}
8話
{netabare}友達と温泉旅行に行く貴志・・とにゃんこ先生。
人魚からもらった血を飲ませて不老不死させたと思い込んだ旅館の女将。
それは血肉を欲しがる人間が嫌いな人魚のちょっとした嘘。
でも不老不死って私はなりたくないな。
命って限りがあるから人も季節も愛おしいと思えるんです。{/netabare}
9話
{netabare}フリーマーケットで見つけた絵。
それは桜の花に隠れて、人と仲良くなった妖が大切にしていたもの。
妖はその人に自分が妖だと知られるのが怖かった。でも、もうその人はいない。
その話を聞いて、貴志は妖が見えることを他人に言えない自分を重ねる。
枝ばかりの絵に、妖とその人が逢っていた頃の桜の花を描いてあげる貴志たち。
そして消えていく妖と絵の中のあの人。儚く寂しいお話でした。{/netabare}
10話
{netabare}義父の滋とレイコが出会った昔のお話。
滋さんやさしい人だな。塔子さんもやさしそうだし、貴志はこんな人たちと暮らせて幸せですね。{/netabare}
11話
{netabare}呪術師たちの会合。
妖が見える自分の痛みや苦しみを分かち合える人と逢えるかもと思い、参加する貴志。
でも・・実は一番警戒すべきなのは妖ではなく、人なのではないか?と思えてきて。
自分の大切で守りたいと思う人たちのために強くなりたいと願う。{/netabare}
12話
{netabare}廃屋に閉じ込められていた少年カイを助けるけど、妖に追われてるみたいで。
助けようとする貴志たち。でも時折見える人影は・・え?なぜ名取が?
あの子は妖怪だという名取。どういうこと?{/netabare}
13話
{netabare}鬼がいる井戸の封印を解こうとするカイを退治するという名取。
でもカイと仲良くなった貴志には名取の言葉が信じられない。
でも、名取の言ったとおり、カイは妖で、井戸の仲間を助けると聞いて。
人か妖かどっちか選べと名取に言われるけど・・どちらも選べないと答える貴志。
カイには貴志の想いが通じたのだろうか。
また春が来て。人と妖と一緒にお花見をする貴志たち・・{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 21

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「俺はまだ、別れには強くないんだよ。だから、大切だと思ったことは大事にしていきたいんだ。」

夏目友人帳・2期です。

1話完結のお話が多いので2期からの視聴でも可能ですが、
1期からの視聴をおすすめします。

夏目の心の成長と、妖との絆の深まりを
さらに感じることができた2期でしたので^^

全13話です。


● ストーリー
妖を見る力が強い少年・夏目貴志(なつめ たかし)。

祖母レイコの遺品・友人帳(ゆうじんちょう)には、
レイコが負かした妖の名が書かれており、

夏目は友人帳に書いてある名を妖たちに返すことを決める。


ストーリーは1期と同じです。

1期は友人帳絡みで夏目に関わってくる妖が多かったですが、
2期は友人帳関係なく、夏目自ら気になった妖に関わりにいっています。

人も妖も関係なく、放っておくことができない優しい性格が表れています。


作品の雰囲気は、とにかく優しい・温かい。
これは何よりも夏目の心が生み出す空気。

優しくて、迷って、妖との出会いや別れからまた一つ心が成長して。

そんな夏目には1期以上に惹かれました。

もちろん、藤原夫妻をはじめ、
夏目の周りの人たちも妖も、ぬくもりに溢れています。

ストーリーの中身は似たものが多いですが、
そこで描かれる妖には同じものがありません。

だから毎回新しいぬくもりに出会えるのです。


にゃんこ先生のおもしろ可愛さも健在です。笑

雀を捕まえて空中散歩のくだりは、
あまりにも平和な発想に心を打たれましたw

あーにゃんこ先生もふもふしたい(*´Д`)


● キャラクター
夏目が1期以上に魅力的でした。

優しい心。
妖だけど人と同じ心がある。
自分にできることなら、力になりたい。

葛藤。
妖は人を傷つける存在でもある。
それはわかっているけれど…。

成長。
大切な人たちを守りたい。人も妖も関係なく。
自分にできることはなんだろう。


いつもはクールで、
どこか大人びている夏目だけど、

照れたり、
裸を見られて思わず妖を殴ってしまったり、
コンプレックスである外見を指摘されて落ち込んだり、

高校生らしいというか、お年頃というか(笑)
そういう夏目がたくさん見れてよかった(*´Д`)かわいい


そしてこの作品に大きな影響力を与えているのが
夏目役の神谷浩史さんではないでしょうか。

夏目役が神谷さんだからこそ、
この作品はより引き立つ。

ほんとグッジョブです。


● 音楽
1期も素晴らしかったですが、
2期もこれまた素晴らしかった。


【 OP「あの日タイムマシン」/ LONG SHOT PARTY 】

1期とはテイストが違って爽やかなOPですが、
こちらもいい感じ♪

曲も歌詞もとても好きですが、
アニメーションもすごく気に入っています♪

何気ない風景にも妖が…。
初めて見た時には思わず「おおっ。」と感動しました♪


【 ED「愛してる」/ 高鈴 】

この作品にぴったりの、優しくて愛に溢れた歌。

優しさに満たされた話の終わりから、
愛に溢れるこの歌へのつなぎは最高です。

聴くたびに優しさと愛に包み込まれます。ああ幸せ。


● まとめ
2期も素晴らしかったです。

優しさとぬくもり、絆がさらに深まっているように感じました。
降り積もる雪のように、しんしんと。

3期も楽しみです^^

投稿 : 2020/04/04
♥ : 32

87.7 8 2009年度アニメランキング8位
咲-Saki-(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3143)
14789人が棚に入れました
宮永咲(みやながさき)は高校一年生。奇跡的な麻雀を打ってのける(毎局プラスマイナスゼロで和了(あが)ることができる)美少女。
原村和(はらむらのどか)の天才的な打ち方に感化され麻雀部に入部することを決意する。二人の天才美少女がインターハイの頂点を目指す。

声優・キャラクター
植田佳奈、小清水亜美、釘宮理恵、伊藤静、白石涼子、福山潤
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

第1回、勝手に秋の咲祭り ~麻雀って楽しいよね~

始まりました、「第1回、勝手に秋の咲祭り」。季節も秋に変わったので、お気に入りシリーズを順番に紹介していこうと思います。本編よりも気合を入れ過ぎた「余談」もあるので、麻雀の魅力を味わっていただけたらと思います。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品で伝えたかったこと、それは「麻雀って楽しいよね」ということだと思います。

本作の主人公の咲は子どもの頃家族と麻雀を打っていたが、家族がバラバラになってしまったのと同時に、麻雀から離れてしまった。

しかし、高校生になって和と出会ったことによって麻雀部に入部することとなり、多くの人たちと対戦することによって心の奥底に沈んでいた気持ちを思い出す。そんなストーリーだと思います。

麻雀って聞くと、なんだか暗くて危ないにおいがする。賭け麻雀だったり、雀荘のタバコのにおいだったり。

でも本当は、音楽やスポーツとおんなじで、麻雀も人と人とをつなぐもの。新たな出会いをくれるもの。

山の嶺に咲く花のように、麻雀は私たちに美しい世界を見せてくれるのかもしれません。


◆高校別好きなキャラ選手権◆

私の好きなキャラを高校別に選出しました。基準は見た目、ではなくて、「性格」と「プレースタイル」を重視です。

☆清澄高校
{netabare}竹井久(伊藤静さん)・・・清澄高校麻雀部部長にして、中堅。あの「悪待ち」はまったく真似できませんが、自分のスタイルを貫き通す姿は魅力的。ちょっとおばさん臭くて、まとめ上手なところも私は好きです。{/netabare}

☆風越女子高校
{netabare}福路美穂子(堀江由衣さん)・・・名門風越の部長にして、先鋒。閉ざされた青い右目を開くと、場の状況を的確に把握し、自分に有利となる高度な打牌を見せます。密かに久に想いをよせているところが、またGood。{/netabare}

☆鶴賀学園
{netabare}加治木ゆみ(小林ゆうさん)・・・部長っぽいけど実は部長じゃない、大将。特別な力は持っていませんが、その場に応じた臨機応変な打ちまわしが上手いです。落ち着いた雰囲気と、冷静で的確な判断力も魅力的。{/netabare}

☆龍門渕高校
{netabare}天江衣(福原香織さん)・・・前年度インターハイ出場校の、大将。「一向聴地獄(イーシャンテン地獄)」や「海底摸月(ハイテイラオユエ)」などの強力な必殺技をもつ、まさにラスボス。でも本当は子どもで、さみしがり屋なところがかわいい。{/netabare}


☆おまけ~ルックスランキング~

{netabare}1位、東横桃子(斎藤桃子さん)・・・加治木を慕う姿と、よくわからないけど見た目がなぜか好き。あと○が大きい。
2位、福路美穂子(堀江由衣さん)・・・一番の美人はやっぱり福路さん。青い目もきれいです。あと○が大きい。
3位、原村和(小清水亜美さん)・・・エトペンを持っている姿と、頬を染めた表情がかわいい。あと○が大きい。{/netabare}


◆忘れられない思い出◆

この作品も私がアニメを見始めた「初期の作品」なので、忘れられない思い出が詰まっています。

{netabare}私が学生だった頃、バイト仲間と「チーム麻雀」というものをつくり、毎晩毎晩朝まで麻雀を打っていました。バカみたいな毎日でしたが、今思うと懐かしく楽しい時間だったように思います。

そんな麻雀を打ちながらよく見ていたのが、この「咲」という作品。特に県予選決勝戦の大将戦のラストは、飽きるくらいに見返しました。

『清一 対々 三暗刻 三槓子 赤1 嶺上開花 32000です!』{/netabare}

咲という作品があったからこそ、私の若かりし青春があったのかもしれません。


◆まとめ◆

咲の大きな特徴の一つに、「麻雀を知らない人でも楽しめる」ということがあると思います。

私も咲と同じように子どもの頃から家族と麻雀を打っていたので、ルールはそれなりに理解していますが(符の計算はできませんが)、麻雀のルールはかなり複雑で細かいです。

でも、この作品はそんなことを知らなくても十分に楽しめる。「バトルアニメを見てるのかな?」と見間違うかのような派手な演出と、常軌から逸した異能バトルによって、よくわからないけど面白い。あと何故だか「百合展開」も織り交ぜてくるので、飽きずに見ることができます。

それでもやっぱり、麻雀のルールを知っている方が楽しめますよね。

ぜひ咲を見て、麻雀の秋を味わってみてください。


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。



◇余談◇

『第1回、松実玄の麻雀入門教室 ~麻雀入門は、おまかせあれ!~』

※ 「勝手に秋の咲祭り」ということで、またまた勝手に私(玄)が阿知賀編に登場する松実玄ちゃん(現在のサムネの女の子)に扮して麻雀教室を開催致します。麻雀を知らない方でも理解できるように努めましたので、興味のある方はぜひご一読願います。(ただし超絶長いです、ごめんなさい)

{netabare}
☆自己紹介☆

玄 :こんにちは。阿知賀高校麻雀部の「松実玄(まつみくろ)」です。今回は私が講師となって、みなさんに麻雀のルールや魅力を紹介させて頂きます。精一杯頑張りますので、おまかせあれ!

玄 :それでは、今回いっしょに麻雀教室をやってもらう特別ゲストを紹介します。どうぞー。
和 :こんにちは。清澄高校麻雀部1年、「原村和(はらむらのどか)」です。玄さん、今日はよろしくお願いします。
玄 :和ちゃん、久しぶり。今日はよろしくね。
優希:清澄高校麻雀部1年、「片岡優希(かたおかゆうき)」だじぇ。ところで玄さんは、のどちゃんといっしょでおっぱいが大きいじょ。
和 :こら!優希!
玄 :そうですね。和ちゃんは小学生の頃からいい物をお持ちで・・・。今では、私よりも大きそう。
和 :玄さんまで・・・。
玄 :それではお二人とも、今日はよろしくお願いします。


☆大まかなルール☆

優希:で、何から始めるじぇ?
玄 :まずは、大まかなルールを説明をしたいと思います。和ちゃん、麻雀ってどんなゲームかな?
和 :そうですね、麻雀は麻雀牌を使って遊ぶテーブルゲームです。最初に牌(13枚)を配ってスタートし、親から順番に山から牌を引いて手を変えて、一番早く「完成の形=あがりの形」をめざす競技です。
優希:さすが、のどちゃん!あとは、あがった手の形(強さ)によって相手から取れる点数が変化するんだじぇ。
玄 :二人とも、そのとおり!麻雀は「手を完成させるスピード」と、「手の強さ」で勝負を競う競技なのです。


☆麻雀牌とその種類☆

玄 :それでは、優希さんに質問です。これは何でしょう?
優希:何って、玄さん。これは「麻雀牌」だじぇ。(※みなさんも、Google先生で「麻雀牌」と画像検索してみてください)
玄 :優希さん、そのとおり。絵や文字が書かれているこれらの牌を『麻雀牌』と言います。麻雀牌には1~9までの数字が書かれている『数牌(スウハイ)』と、「東」や「中」といった漢字が書かれている『字牌(ジハイ)』があります。
和 :「数牌」は大きく3種類に分類できますね。赤い文字で「萬」と書かれている『萬子(マンズ)』、青色で「丸」が描かれている『筒子(ピンズ)』、緑色の「竹」の絵が描かれている『索子(ソウズ)』の3つです。
優希:「一萬(リャンワン)」や「六筒(ローピン)」、「七索(チーソウ)」みたいに、それぞれに1~9までの数字があるから、数牌だけで27種類の牌があるじょ。
玄 :すごい!優希さん。これも算数ドリルの成果ですね!
和 :いえ、玄さん。これはただの九九の問題です。特別すごくはありません。そもそも何で、玄さんが算数ドリルのこと知っているのですか。
優希:のどちゃんはおっぱい大きいのに、意地悪だじぇ。ちなみに、「字牌」には方角が書かれた『風牌』と『三元牌』ってのがあるんだじぇ。
玄 :「三元牌」は何も書かれていない『白(ハク)』、緑色の文字の『發(ハツ)』、赤文字の『中(チュン)』のことだね。この三元牌は3枚そろえると、「役」がつきます。
和 :「風牌」は『東(トン)』、『南(ナン)』、『西(シャー)』、『北(ペイ)』のことですね。それぞれにあった条件で3枚そろえると、風牌も「役」がつきます。
優希:二人とも、初心者の人にはまだ「役」はわからんじょ。字牌は東、南、西、北、白、發、中の7種類だから、麻雀牌は全部で34種類。それぞれにおんなじ牌が4枚ずつあるから、全部で34×4=「136枚」の牌を使ってゲームをするんだじぇ。
和 :これはさすがに算数ドリルの成果ですね。
玄 :優希さん、すごい!この麻雀牌を13枚配った状態でゲームはスタートし、順番に山からに1枚ひいてはいらない牌を捨てる。1枚ひいてはいらない牌を捨てる、を繰り返して「上がりの形」をめざすのです!


☆上がるための条件その1☆

玄 :それでは、優希さん。上がるためにはどうしたらいいでしょう?
優希:タコスをたくさん食べることだじぇ!
和 :優希、この場合タコスは関係ありませんよ。
優希:のどちゃん、タコス力は重要だじょ!
玄 :私もおもち好きだよ。
和 :玄さんまで・・・。「上がるための条件」は大きく分けて、「2つ」あります。一つ目は『4面子1雀頭』といわれる『上がりの形』をつくることです。(※Google先生で、「麻雀 アガリ形」と検索してみてください)
優希:『面子(メンツ)』は、「3枚の牌でつくる1グループ」のことだじぇ。『雀頭』は、「同じ牌2枚でつくる、2枚1ペア」のことだじぇ。
玄 :つまり、3枚1グループが4つ(4面子)と2枚1ペアが1つ(1雀頭)の「14枚」で上がりの形になります。基本的に手札に13枚の牌を持った状態でゲームは進行するから、最後に14枚目をひいて上がりの形が完成するんだね。
和 :3枚1グループの面子には、『順子(ジュンツ)』と呼ばれるものと、『刻子(コーツ)』と呼ばれるものがあります。『順子』は「2-3-4」や「7-8-9」のように「同じグループの数牌を連番で集めること」です。『刻子』は「中-中-中」や「三萬-三萬-三萬」のように「同じ牌を3枚集めること」です。
優希:『雀頭』はさっき言った「同じ牌2枚でつくる、2枚1ペア」のことだじょ。通称、『頭(アタマ)』とも言うじぇ。
玄 :この「頭」を1つと、「順子」か「刻子」を4つ組み合わせて、上がりの形をつくります。たとえば、「二萬-三萬-四萬-三筒-四筒-五筒-七筒-七筒-七筒-五索-五索-六索-七索-八索」といった感じになります。(※Google先生の2番目の画像のアガリ形の手です)


☆上がるための条件その2☆

和 :それでは、二つ目の条件ですね。二つ目は『1ハン以上の役が必要』ということです。
優希:さっき玄さんが言った手を子が門前(メンゼン=鳴かないこと)でつくった場合でドラを「五索」とすると、最高で「リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、ドラ、ドラ」で跳満(ハネマン)12000点だじぇ。
玄 :そう、今優希さんが言った「リーチ」、「一発」、「ツモ」、「タンヤオ」、「ドラ」が役です。6つ(5つ)全てが1ハンの役なので、合計6ハンで「跳満(ハネマン)」となります。(※詳しくは次回説明予定)
和 :麻雀には何種類もの役(全37種類)が存在しますが、一番基本的なのは『リーチ(立直)』だと思います。
優希:のどちゃん、「リーチ」ってなんだじぇ?
和 :『リーチ』とは、「上がりの1つ手前の状態になったことを相手に宣言すること」です。このリーチ宣言をすることで、1ハンの役がつきます。
玄 :ちなみに、『テンパイ(聴牌)』っていうのは、「あと1枚牌がそろえば上がりの形になる状態」のことだね。反対に、「上がりの1つ手前の状態にないこと」を『ノーテン(不聴)』と言います。
和 :ただし、リーチをする時には以下4つのことに気をつけなければなりません。一つ目、門前でないと、リーチの役はつきません。二つ目、リーチをする時には、供託金として1000点を場に支払わなければなりません。三つ目、リーチ後は、自分の手をいじれません。四つ目、自分の捨てた牌と同じ牌でロンすることはできません。
優希:さすが、のどちゃん!まるで先生みたいだじぇ。のどちゃんの場合は、エロっエロっな先生だけど。
和 :優希、何を言っているのですか。先生なら、私は玄さんの家庭教師に興味があります。赤縁のメガネもかけていただいて、ぜひ個別指導していただきたいです。(※ごめんなさい、私のただの妄想です)
玄 :私に家庭教師できるかな。ところで、『ロン』っていうのは「相手の捨て牌から上がること」だよ。それに対して、「自分がひいた牌で上がること」を『ツモ』って言います。
和 :『ツモ』という言葉は、もともと「自分が山から牌をひくこと」を意味しますね。ただし門前でツモって上がった場合は、『門前ツモ』という役がつきます。
優希:でも、のどちゃん。最初のうちは「門前ツモ」だけで上がることはほとんどないと思うじょ。
玄 :そうだよね。だから最初のうちは手を組み替えて「テンパイ」の状態にして、「リーチ」をするのが一番確実に役がつく方法かな?
和 :そうですね、玄さんの言うとおりだと思います。


☆鳴くよ~ポン、チー、カン~☆

玄 :ところで、門前ってどういう意味なのかな?
優希:『門前(メンゼン)』は、ポンやチーみたいに「鳴いていない状態のこと」だじぇ。
和 :『鳴く』とは「山から牌をひく代わりに、相手の捨て牌をもらうこと」ですね。ちなみに「鳴く」は通称で、正式には「フーロ(副露)」と言います。
玄 :この「鳴く」には「ポン」と「チー」があるんだよね。
優希:『ポン』は「同じ牌を2枚持っているときに、誰かが捨てた牌を3枚目として吸収して刻子をつくること」だじぇ。たとえば、手持ちに「中-中」を持っていて、誰かが「中」を捨てたときに「ポン」と言って自分の牌としてもらうんだじぇ。ちなみに、ポンの場合は「誰からでも」鳴くことができるじょ。
和 :『チー』は「順子(数字の3枚続き)の欠片を持っているときに足りない牌を吸収して順子をつくること」です。手持ちが「一萬(イーワン)-二萬(リャンワン)」だったら「三萬(サンワン)」を、「七筒(チーピン)-八筒(パーピン)」の時は「六筒(ローピン)」か「九筒(キューピン)」を鳴くことができます。ただし、「チー」の場合は、「自分の前の人(左隣に座っている人)からしか」鳴くことができません。
優希:あと、咲ちゃんが得意な「カン」もあるじぇ。
玄 :たしかに、刻子ができている状態(同じ牌を3枚持っている状態)で「カン」って鳴くこともできるよね。ただ「カン」についてはルールが複雑だから、また今度専門の人に説明してもらおうと思います。
和 :ところで、玄さん。「ポン」「チー」「カン」と鳴きの説明をしてきましたが、初心者の方は鳴かない方がいいですよね。
優希:なんでだじぇ?のどちゃん。
和 :たしかに鳴くと手の進み(完成する速さ)は速くなりますが、先ほど説明した「リーチ」という役で上がれなくなってしまいます。「リーチ」以外の役を自由に使いこなせるようになるまでは、無闇に鳴かない方がいいと思うのです。
玄 :そうだね、和ちゃんの言うとおりだね。初心者の方は無理に「鳴かずに」「テンパイ」して、「リーチ」をするのが私もいいと思うよ。


☆実際に麻雀をやってみよう!☆

玄 :これで今回説明する内容は以上です!
優希:じゃあ最後に、のどちゃんがまとめをするじぇ。
和 :それは玄さんがしなくていいのですか。
玄 :和ちゃん、お願いします。
和 :わかりました。今日の麻雀入門教室のポイントは以下の3つだと思います。

①2枚1ペアの「頭」を1つと、3枚1グループの「順子」か「刻子」を4つつくること
②手を組み替えて「テンパイ」の状態にして、「リーチ」をすること
③「ポン」「チー」「カン」の鳴きは極力使わないこと

玄 :うん、そのとおりだね。
優希:あと、麻雀に興味をもった人は実際に打ってみることだじぇ。
和 :そうですね、今の時代はネット麻雀などもありますから、一人でも打つことができますよね。
玄 :うん、あとはスマートフォンのアプリでも無料でできるから、いろんな人に麻雀やってもらいたいね。(※オススメは一番下に記載)
優希:そのためにも、のどちゃんと玄さんが一肌脱ぐじぇ。
和 :なんでそうなるんですか!
玄 :まあまあ。それはともかく、麻雀に興味をもった方は、ぜひやってみてください!今日は和ちゃんと優希さん、お手伝いしていただき本当にありがとうございました。
和 :いえいえ、こちらこそありがとうございました。とても楽しかったです。
優希:そうだじぇ。次やる時も呼んでほしいじぇ。
玄 :そうだね。ただ次回はまた違うゲストの方に来てもらうから、麻雀教室ではこれでお別れなのです。
和 :そうなのですか、それは残念です。また必ずどこかで会いましょうね。
優希:今度は卓の上でだじぇ!
玄 :うん、お互い頑張ろうね。二人とも、本当にありがとうございました。

玄 :麻雀入門教室を読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございました。来週も頑張って開催する(※予定)なので、その時はぜひよろしくお願いします。次回は、「役を覚えて、強くなろう!(仮)」です。
玄 :それではまた来週も、おまかせあれ!


※ 最後までお付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。もし何かご意見やご質問があったら、メッセージボードまでお願いします。

※ あと、初心者にオススメの無料スマホアプリは「麻雀雷神」の一人打ちです。リーチや上がりなどのアシスト機能がありますし、対戦相手がそこまで強くないので、初心者の方でもおそらく楽しめると思います。興味のある方はお試しあれ。


{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 37
ネタバレ

丸太旭日旗六四天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

哭きの竜のキャラを女子高生にした青春麻雀物語

女子高生たちが部活として麻雀をやって大会で優勝を目指す話(でも競技麻雀ルールじゃないのね)。
私は麻雀は以前はやっていて雀荘にも行ったことがあるが、最近は全然やらなくなってしまった。

まずこの作品を見る上での前提として、麻雀のルールを知っていた方がいいのかどうかだが、役を一通り知っているくらいの知識はあった方がいいと思う。そうでないと登場人物がいかにめちゃくちゃな和了り方をしているかがわからないし、麻雀の試合も途中まではそれなりに真面目に描いているし(例えば10話の{netabare}「四暗刻ツモられるなら振って対々和の方が安かった!」{/netabare}とかルール知らないと意味不明。「焼き鳥」「ひっかけ」「地獄待ち」「責任払い」等の麻雀ワードも出てくるので役以外の知識もあった方がなお良い)。
ただし逆に麻雀に詳しくて麻雀漫画を読む人の場合、かなり既視感を覚えると思う。私は「ぎゅわんぶらあ自己中心派」「スーパーヅガン」という麻雀漫画が好きだったのだが、ヅガンのメインヒロインが恐ろしく麻雀の運が強くて、このアニメを見ていると咲や衣は似ているなと思った{netabare}(箱かぶってヅガーンのパロもあって懐かしかった)。亜空間殺法とか雀鬼流とか{/netabare}詳しい人はニヤリとするネタもちょっとある。

麻雀要素については、デジタル雀士の和(のどか)以外の打ち方は突っ込み所の嵐なので、麻雀知ってる人は突っ込んで楽しめるだろう。14話の{netabare}ステルスモモ{/netabare}あたりから一気に非現実的な異能力を持つ少女たちの戦いになってしまうが、{netabare}そういう異能力雀士たちへのカウンターとしての、オカルトを認めない{/netabare}第二の主人公・和の存在が面白かった{netabare}(もっとも和が咲のオカルトによる勝利に喜んでいるのは矛盾してるけど){/netabare}。
{netabare}中張牌をいきなり明槓して槓ドラ乗せて嶺上開花で和了るというめちゃくちゃな打ち方をする咲の{/netabare}主人公像は「哭きの竜」と同じであり、咲が哭きの竜オマージュ作品なのは確かだろう。和は雨宮だと言える。
昔、映画「麻雀放浪記」を観ていて「天和を二連続で積み込むとかバカだなあ」と思ったけど、麻雀物ってその時代から既にめちゃくちゃだったんだろうね。

麻雀要素を除いた部分は、部員同士の友情(百合)を描いた青春ストーリーになっている。{netabare}10話でタコスが控室に戻ってきた時の部員たちの細やかな気遣いの描写は良かった。決勝で衣が咲に負けたのは他の人との絆が弱かったから、という展開にも説得力があった。絆の力が麻雀のバカヅキパワーの源泉になるという世界観は、なんとか作れている気はする。{/netabare}
ただ団体戦の後のアニメオリジナルの個人戦は若干内容が薄くて冗長に感じた。原作に配慮して新要素が無いまま同じネタで水増ししているからだろう。あと最終話の{netabare}咲と和の神前結婚シーン{/netabare}のせいで百合濃度が上がりすぎ感もあった。

各話ツッコミ感想
{netabare}1話
部室に全自動麻雀卓があるってすげーな。
リーチなら三色捨てて休めで和がってもいいでしょ。
いや圧倒的な力量差があっても無理でしょってさっそくツッコミ開始。
2クールあるから細かい所突っ込み始めたらきっと持たんな。
赤入れるのは別に珍しくない。
暗槓は32符だったな。リンシャンツモのみ!

2話
強運だけかー。
7700はチッチーじゃなくてナナナナって言ってたな俺は。ピンピンロクは同じだけど。
全自動卓がそこら中にある世界なんだろうか。
あの流れでなんで咲が来て和が喜ぶのかわからん。

3話
やっぱり麻雀が異常に流行っているという世界設定なのか。
タコ焼きも好きなのか。
タコスなんでタンヤオ狙いの8巡目で当たり牌の9万を持っていたんだろう?8万が3つあるからワンチャンスで安全だと思った?前順で2万を切ってるけどタンヤオ狙いだから9万を切ればよかったのに…ってまじめに突っ込んじゃだめ?
全自動のサイコロ無駄に転がすのやるよなw
和の性格がめんどくさすぎる…これで3度目の出奔w
えータコスはこの男が好きなのか…百合だけじゃないのね。
新キャラ出すぎ!

4話
なんか百合じゃない方向にも話が進んでいる。
店じゃ賭け麻雀になってしまうのでは?
カツ丼の打ち方めちゃくちゃすぎw透視能力保持者か!
和のキャラ変わりすぎじゃねw1話はのほほーんとしてたが。

5話
麻雀を同じメンツでただ打っても別に強くならんよな?って禁句?
わかったじぇ!
ツモ切り繰り返すのが何のプラスになるんだあああああ!!
ハコかぶったw
なんで麻雀をやってくたくたになるんだろう。
入浴シーン湯気ないけどええのんかdアニメストア?
予告で雀鬼流パロやるなw

6話
大会までが短く感じるがガルパンはもっと早いしな。
団体戦ってそんなルールなのか。普通なら総当たりで普通に打ってみんなのを合計するもんだと思うが。
このルールだと点差が開くと逆転困難だな。
誰かが飛んだ場合、その時点の点差で決着しちゃうのか?
密室で試合するのはサイン送りとかさせないためか。
タコスすげーいい配牌。ダブ東ドラ2で三色目もある。鳴いてるからカンはしない方が良かったような。
他の3人弱すぎ。
半荘終わるの早くね?なんかもうちょっと試合見せた方がいいような。
ミスの多いデジタル打ちって矛盾してるような。

7話
別にイッツー狙いでも普通にいいと思うけどなあ。みんながローピン切りを不思議がるのはおかしいのでは。
珍しく真面目に麻雀見せるとボロが出るなw
カードカウンティング打法ね、基本でしょ。
急に重い展開に。
2回戦は全部カットか。
ED変わった。この二人歌下手やな…最近の若手は歌唱力重視しすぎか。

8話
のどっちラーメン食べたことないってありえるのか。見てるとすげーラーメン食いたくなる。
この回は青春回か。

9話
タコス切れとかギャグなのかシリアスなのか…。
のどっちは科学至上主義者か。
地味な出だしだなw
大会で焼き鳥ルール無くて良かったな。

10話
お、和が空気読むいいシーンだね。
そんな能力あるのかよ。
敦賀はなんで決勝に出れたんや。
でたービギナーラックのタコ麻雀ゆえの四暗刻!
振ったほうが安かった。

11話
確率信奉者の和うぜえw
「そんなオカルト、ありえません」
リーチ一発ドラ4のみwwww部長がこれじゃあ。
いやスジだからって赤ウーピンは切れないでしょ。
エトペンってグッズ化されてるのか。
部長かっこいい和了り方w
小学生でイカサマかよ。
小学生で魅力的な打ち手とかあるの。

12話
文堂さんに百合パワー注入。
威嚇のためだけの純空リーチとか非現実的すぎ。言うのも今更だが。
和負けそうやな。

13話
去年は赤入れてなかったのか。競技では入れんよな。
和が二つ晒して手の内バラバラやん。
チートイの待ちで急に麻雀の基本を語りだした。
この状況でよく西を止めたな。
主人公の咲久しぶりにしゃべったな。
渋い食い替えの和了り。

14話
カツ丼何杯食うねん。
そういや龍門渕のメガネの子って何だったんだろ。
デブの子いいとこ無しやな。
一気にオカルトになってきた。
これが俺ガイルやワタモテでパロられたステルスモモか。どちらのパロも現実には無理ってオチだったが。

15話
OPが変わったというより完成したと言った方が正しいのか。ここまでのOPは本編の映像使い回しだったし。
オカルトを信じないから和にはステルス通用しないってwその幻想をぶち壊すみたいなもんか。
でた、リンシャンツモのみ。
さすがにカンしすぎで槍槓食らったかw
ぎゃん自己の「普通の麻雀がしたいよ~」というセリフを思い出した。

16話
字牌の槍槓が出来る国士を警戒するとかめちゃくちゃになってきたなwww
海底撈月が得意って意外と地味な能力やな…。
だんだん運命論勝負になってきたな。場の支配?因果律との戦いとも言える。
衣が海底で和了る運命を必死に回避するというシュールな展開やな。意外と簡単に阻止できたw
対々和ばっか和了ってるな。
あきらめた~らおわ~り~のEDをうまく持ってきたね。

17話
和の乳揺れ過ぎ!
トイレはいいのか。
0点にして辱めを受けさせると。
なんでダブル役満が無いんじゃ。四暗刻単騎もだめなのか。
いやダマテンだから間ローピン以外の待ちにできるかもしれないでしょ。
この槍槓の差し込みは意味があるんだろうか…。咲がドヤ顔してるけど点数減ってるわけで。

18話
純チャン三色一盃口って和了ってみたいけど和了れたことないな…。
ドヤ顔してるけどまだかなり差があるがw
東のカンは点数的に無意味だからしないか。
それぞれ百合の絆があるから絶望しないのか。
まーたツモリンシャンのみとか。
カンしまくって流れぐちゃぐちゃとかただのタコ麻雀ですわ。
リンシャントイトイサンアンコーサンカンツwww
和も喜んでるけどそんなオカルトありませんって言えよw

19話
役満、三連続流局聴牌、役満で逆転できるのか。
ダブル役満無しルールなのは話の都合なのかな。
四暗刻単騎和了りをスルーしなければならないって悲しいな。
三元牌とかの責任払いは知ってるが、大明槓責任払いってルールがあるのは初めて知った。なんか咲のためにあるようなルールw
鳴き清一色5 対々和2 三暗刻2 三槓子2 赤1 嶺上開花1 13翻でちょうど数え役満かw
いやこんな奴ともう打ちたくないだろw
咲「麻雀て楽しいよね♪」こんなの楽しくないだろw
コーチが携帯いじってた伏線は何だったんだろ。
で、咲はトイレ大丈夫だったのか?

20話
ここからアニオリらしいが水着日常回か…。
あの勝負が楽しかったか…?
麻雀の試合は無しか。
作画が良く動くけど崩れ気味だな。
ED2つ入れて水増ししてる。

21話
スーパーヅガンのパロだwわかる人少ないだろうなぁ…。でもアニオリなんだし京太郎メインの回があってもよかったと思うが。というかアニオリ回でヅガンのパロネタやるってことは原作者はヅガン知らないのだろうか。
部長のわざと赤5万切って7万の誘い出って実際あるのかなあ…ハネ満になる可能性が減るし、赤切るデメリットのほうが大きすぎるしありえんよな。相手がそこまで深読みしないだろw

22話
東風戦で南入ってあるのか。3万点返しできないことも結構ありそう。なんだか東風戦の存在意義自体に疑問も感じるが。
タコスはアニオリで過大評価されてる感じだな。
南捕全然役作りしないなw
集中力とツキはイコールじゃないだろw
父親かと思ったらおじい様なのか。
南捕がちはやふるのクイーンみたいなこと言ってる。
うーんこういう咲が遠慮する展開になっちゃうから原作者は個人戦は描きたくなかったのかな。原作者としては3年生に遠慮するのもありと思ってるとか。団体戦で女しかいない矛盾も浮き彫りになるし。
部長視点か。咲って主人公だけど咲視点になることあまりないよね。
競技なのに食い替え禁止じゃないの?
3人で刻子避ければ順子場になるかなあ?
やっぱステルスモモはありえん。

23話
ステルスモモ簡単に破れるやん。
嶺上使いって通り名謎すぎるな。
最後は咲対和の方が面白かったような。
チーピンは当たりだから槍槓かと思ったが槍槓は加槓だけだったか。←ルールうろおぼえ
南捕あっさり負けたな。この辺の演出はアニオリだからイマイチか。
総合トップの福路はここは降りるべきじゃないの。

24話
敦賀は一番地味な子が部長になったな。
オリジナルの日常回は内容無くてキツいものがあるな。
そんなとこで濡れた靴下干すな。

25話
二人っきりで入りたいとか百合百合しすぎんよ~。
四人ともメガネさんだじょ。
この回のせいで卓球娘が咲に似てると言われたのだろうか?
残り二話はいらない気もしたがお姉ちゃんについての話はあった方が良かったな。というかガルパンって…。
最後は百合神前結婚ENDなのか。
EDは全国編の予告みたいな終わり方。{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 16
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【製作】
GONZO(第1局 - 第14局)
ピクチャーマジック(第15局 - 第25局)
【CV】
宮永 咲 - 植田佳奈
原村 和 - 小清水亜美
片岡 優希 - 釘宮理恵
染谷 まこ - 白石涼子
竹井 久 - 伊藤静
須賀 京太郎 - 福山潤
天江 衣 - 福原香織
龍門渕 透華 - 茅原実里
国広 一 - 清水愛
福路 美穂子 - 堀江由衣
池田 華菜 - 森永理科
加治木 ゆみ - 小林ゆう
東横 桃子 - 斎藤桃子
宮永 照 - 中原麻衣
藤田 靖子 - 浅野真澄
三科 健太 - 白石稔
{netabare}
※はいてない&つけてない女の子しか存在しない、そんな楽園の様な(笑)世界における、麻雀を題材にしたアニメ。
百合要素も結構あるかな?
しかし…視聴者を引き込む為、普通じゃない魅力的な打ち方がキャラ付けに必要とはいえ、超能力の分野でしょ、ここまで行くとw
でも牌譜監修が現役のプロ雀士(たっきー)だったりで、実はきちんとしてたりします。
ちなみにタッキーって麻雀プロなのに、なぜか衣装のスポンサーついてたりする、イケメン雀士なので興味ある人は「滝沢和典」でググってみたらいいよw
作品的にはキャラ押しなんで、麻雀わからなくても見れるかな?
対戦相手とか登場人物が多いから、好みにうるさい人でも絶対にお気に入りの子が見つかるハズ!
ちなみに自分は鶴賀学園のステルスモモちゃんにヤラレました♪存在感薄いはずなのにキャラ立ってるんだよな。{netabare}胸も意外とあるしw{/netabare}
{/netabare}
ここから咲…じゃなかった、先は麻雀知らないと読んでもつまらないかもしれない。
…ハイソコ!麻雀知ってるけど面白くねーよとか言わない!(苦笑)
{netabare}
『流し見してて、お!?って思ったシーンを書いてみる。』

【4話、咲と和がカツ丼プロとの対局の場面】

状況はオーラスの0本場 ドラ5

東家 22700 知らんおっさん
南家 18500 咲
西家 25700 カツ丼さん
北家 33100 のどっち

ここでおっさんが気合い入った声で曲げて(リーチして)くる。捨て牌が2段目ラストぐらいだから10~12順目辺りかな?煮詰まってるねぇw
おっちゃんは親だから連荘あるんで安手でもいい状況だけどリーチの声からしてこの局で逆転できそうな手を仕上げてきたっぽいねw
そこに咲ちゃんがノータイムで宣言牌のまたぎ、⑥を一発目で切る。

ちなみにそんときの咲の手牌は

南南南北北二二二三四五七九

とツモorトップ直撃で逆転な手をダマテン中。まぁ⑥は怖いトコだけどラス目だし行くしかないわなw
リーチかけないのはツモか和から出る以外は見逃す&六や北引きでの手変わり待ち…ってとこかな?
…実際のトコはカンしてリンシャンに八がいるのを知ってたからリーチせずだったっぽいが。。。なにそのチート能力w

その同順、トップ目の和の手が

②②④赤⑤⑥三四四赤五六赤578 ツモ八

赤ガメてんのねwこれで他家にドラ爆の可能性少ない&アガリトップな状況からベタオリはしないけど八は切りにくい。とりあえず②落としで回し打ちへ。

実はこの2順前からカツ丼プロは

八八222234②③④⑤⑥

って感じでテンパイしてる。
テンパイ時に後ろで見てた眼鏡副部長が「リーチかけず?」って言ってるがトップと7400差な状況で逆転するには高めツモ&裏1条件。
2位でもOKだってんならともかく、トップ狙うんだったらリーチはありえねーっつのwどーした副部長w

ここで次の藤田プロ(カツ丼)のツモがドラの5。(ね?副部長、リーチしてたらカンもできなかったよ?w)
すかさず2カン→リンシャン牌が咲の当たり牌な八(だから咲さん、なぜ分かるんだw)→打⑥
このときに咲が一発目で⑥を強打しているってのが活きてるんだよね。
しかも少考しての安全牌な②切りだから、回し打ちつまり対子落しの可能性も高い。
受けを変えるなら絶好のチャーンス!

そして見事に和の②でロン、直撃3900で逆転トップ…と。

一見カツ丼プロがのどっちの②対子落しを読み、3面張崩して②待ちにしたっていう華麗な打ち筋に見えて、実は無理のない、理にかなった麻雀だった…という。
流石プロだね!!


…って…ちょっと待ったあぁぁ!!

のどっちの②落とし、少しヌルくね??
親のリーチ一発目はもう1つの現物、8切りでシャンテン維持がベターじゃないかなぁ。。。
少なくともおいらなら8切りだぬ。
②落としでシャンテン数落とすのは、この順目だと命取りかと。
対子落しで回すのは次順以降のツモによって判断すべきだねw

ちなみにこれは結果論だけど、②落としてなければ藤田プロもノベタン受けを打⑥と打②の選択になって、そこでもし打②を選んだら次順以降の振り込み回避の可能性も出てくるんだよね。
怖くて切りたくないって言ってた八も七引き→打四で一応役ありテンパイできるし。(四もすっげー怖い牌だけど、親の第1打が浮いてる字牌処理より先に一切りなので配牌に四を持ってる可能性が高い=五-八待ちより四-七待ちの方が”少しだけ”可能性が低い)
のどっち…さては弱気になってひよったな?w



『なんで主人公の能力をコレにしたん??』

街を歩いて近所の雀荘の看板を見てもらえばわかるけど、ほとんどのトコが【雀荘〇〇】じゃなくって【リーチ麻雀〇〇】って名前になってる。
つまりは「リーチ」が主流なんですよ、麻雀って。
なのに咲は主人公がリーチをかけづらい能力にしちゃってるんです。。。

なんでリーチしにくいかって??
それは麻雀のルールで咲ちゃんの得意なリンシャンに必要なカンはリーチ後だとできない場合があるんです。

具体的に言うと、
その1 待ち牌が変わるカン
その2 ツモ牌以外でのカン(送りカン)
その3 待ちの形が変わってしまうカン
その4 面子構成が変わってしまうカン
…の4つかな?
ちょっと分かりにくいので説明しますねw

まず、その1「待ち牌が変わってしまうカン」

西西西二三四四五六⑤⑤⑤⑥ ツモ⑤

これで⑤をカンしちゃうと④⑥⑦待ちが⑥のみになってしまう。これが「待ち牌が変わる」場合です。

次に、その2「ツモ牌以外でのカン」

上で述べた藤田プロの手牌がそうですね。

八八222234②③④⑤⑥ ツモ5

ここで2をカンした場合が「ツモ牌以外でのカン」です。これは「送りカン」とも言って、リーチ後ではできません。

そして、その3「待ちの形が変わってしまうカン」

②②②④⑤⑤⑤七八九234 ツモ②

こんな形でカンした場合、カンをしても待ち牌の数は③④⑥で変わらないのですが、カンをした場合はカン③待ちっていう形が無くなってしまう。
これが「待ちの形が変わってしまうカン」です。

最後に、その4「面子構成が変わってしまうカン」です。これは本当にややこしいw

東東東①②二二二三四五五五 ツモ二

これだと一見カンできそうだけど、したらチョンボになっちゃうんで注意!
カンする前の状態だと雀頭が二でも五でもとれる形なんだけど、二でカンしちゃったら雀頭が五で固定されちゃう。つまり二三四って面子がなくなってしまう。
わかりにくいかな?そしたら…少し変えて…

234②④二二二三四五五五 ツモ二

これで考えてみて下さい。二でカンしちゃうと二三四って面子がなくなる…つまり234の三色がなくなってしまう。
これが「面子構成が変わってしまうカン」です。

ね?面倒くさいっしょ?こんなルールがあるんで咲ちゃんの能力だとリーチがかけられない場面が多くなっちゃう。
勘違いしないで欲しいんだけど、”リーチしたら”カンできない状況だからね
リーチしてなければ上で挙げた全部カンできますよw

あ・そいえばレアな「カンができない状況」あったの忘れてたw
それは…

一一一二四四五六七八九九九 ツモ一

これは一二三って形で一は使ってないし、待ちもカン三のみだし、一をカンしても大丈夫そうだけど…九連宝塔っていう「役満」が無くなってしまうのでカンができませんw

え?こんな状況でリーチしねーだろって??デスヨネーwww
まぁネタ的に覚えておいてもいいんじゃないか程度のシロモノだって事ですよw

…とまぁこんな縛りがあるリーチとは相性が悪いともいえるカン(リンシャン)を主人公の能力にしちゃったんだろうw
やっぱ派手な役だからなのかな?



ここまで長々と書いてしまいましたが…
こっから先は本当に独り言なので〆ちゃいます。
半分(つーかほとんど)愚痴になってしまうので開けるの注意してね。。。
{netabare}
この咲って漫画(アニメ)のおかげで麻雀人口増えたねー。
普及って点では凄い効果だと思います。
そのおかげで昔はいわゆる「鉄火場」みたいだった雀荘も、女性でも入りやすい、綺麗な雀荘に変わったりしてるしね。

でも、そんな影響が大きい漫画(アニメ)なので言わせて貰いたい。

「登場人物の麻雀マナーが悪すぎる!!」

打牌の強打、ロン時の片手倒牌、引きツモ、点数申告etc挙げたらキリねーって感じ。。。
自分がフリーで打っててこんな客と同卓になったらソッコーでラス半入れるゎw

おいらがマナー厨に近いってのもあるかもだけど、点数申告に「ザンク」とか「チッチー」とかってキャラに略語で言わせるなよ。
あげくの果てにゃ跳満の点数申告時に「ツモ!6000-3000」とか親の点数から言う場面もあったぞ(17話の衣とか)

相手を煽るような行為をこんだけ連打されたら麻雀そのものを否定されてる気になっちゃうんだよな…
やっぱ麻雀は対人間のゲームなんだから対戦相手には敬意を持ってなくちゃいけないと思う訳ですよ。
人気があって影響力の強いモノだからこそ、マナーに関してはしっかりとしたのを描いて欲しかったな。

以上、麻雀好きなおっさんの愚痴でしたw
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 9

87.6 9 2009年度アニメランキング9位
サマーウォーズ(アニメ映画)

2009年8月1日
★★★★☆ 4.0 (4000)
19959人が棚に入れました
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界、OZ(オズ)。そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の健二は、憧れの夏希先輩から田舎に行くというアルバイトを頼まれる。気楽に応じた健二だったが、実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家、陣内家であり、曾祖母である烈女・栄のために夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだったのだ。さいわい栄は健二を認め、芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、その夜健二はケータイに届いた謎の数式を、数学の問題と考えて解いてしまう。しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。

声優・キャラクター
神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗、斎藤歩、富司純子
ネタバレ

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

【残念賞】ストーリー構成が雑すぎて冷めた

❏総評

細田守監督作品。
前作の「時をかける少女」が面白かったので見てみたけど
う~んちょっと物足りなかった。何かイマイチだった。



❏作品テーマについて

テーマは以下の2つ
「コンピュータに依存しすぎる社会への警告」
「(大)家族の絆、人の絆」

そしてこの2つのテーマを交差させたものが、この物語の骨組み。
コンピュータに依存した社会で問題が発生したけど、
家族の絆、人の絆があれば乗り越えられるんだ。涙。(←でなかったけどw)

テーマと骨組みは別に悪くない。いくらでも面白くできそうなテーマだ。



❏何故イマイチだったのか?

・2つの作品テーマを結びつけて、物語を収束に導くために不合理で必然性がない設定を多用しすぎ

・問題を解決したのは「家族の絆」ではなく「個人のスキル」の度合いが強いのに、
 映画は「家族の絆」で解決したような印象操作をしている

上記の2点により冷めてしまった。

一旦冷めた気持ちは温まることなくラストまで継続。


以下、具体的にネタバレ込みでダメなとこ書きますね
{netabare}


1. OZシステムにリアリティがない。

 これは技術的にハードルが高すぎて現実的に不可能という意味ではない。
 仮に技術的に可能だとしても、このようなシステムを多くの人が利用し、
 ここまで人々の社会の隅々にまで入り込むはずがないという意味だ。

 ツッコミどころはたくさんある。

 ・仮想世界に店舗を出すメリット、必要性が見いだせない
  (アバターがアバターの服を買うなど仮想世界内だけで完結するものは別として)

 ・社会インフラと仮想世界がつながるメリット、必要性が見いだせない。
  しかも、OZシステムがハッキングされただけでこの大騒ぎって、どんだけ脆弱なのかw
  普通はセキュアなシステムとは外の世界と繋がらないようにするものだ。
  だからこんなこと100%ありえないと感じてしまう。

 ・AIはゲームをしたいんだみたいな感じだったが、
  何故AIはそう思うのか?米国政府が興味を持つようなものがそんなんでいいのか?

 ・AIがアバターとして視覚的な存在になって、
  戦闘行為とかするのは非効率じゃないのか。(AIさん遊びたかったの?)

 ・アカウント乗っ取るとAIの戦闘力が増す意味がわからん、ハッキング技術があるなら
  数値調整すりゃいいじゃんw

 ・衛星落とすのになんでAIさん2時間くれたの?そのまま落とせよw


 設定担当の人にITリテラシーが無いか勉強不足なのかもしれないし、
 視聴者はITリテラシーが無いという前提で、わかりやすくするためにこのような表現になったのかもしれない。
 いずれにせよ、もうちょい煮詰めて欲しかった。



2. 家族の絆のおかげで問題が解決したのか?

 映画では一生懸命そういう風に見せようとしてますが、
 問題を解決したのは結局のところ「個人のスキル」です。

 AIと戦闘できたのも、池沢佳主馬の「スキル」だし
 AIに花札で勝てたのも、篠原夏希の「スキル」だし
 最後に暗号解いたのも、小磯健二の「スキル」だし
 AIを制御できたのも、陣内侘助の「スキル」なのだ

 ちなみにAI作ったのが陣内侘助ってのもOZシステムに負けず劣らず都合が良すぎで閉口。

 栄婆ちゃんが、色んな人たちに電話かけてがんばってたり、
 陣内家の男性陣が、仮想世界内でアバターでちょびっと助けてくれたりして、
 家族が最後一つになって雰囲気はよくなってたけど、
 問題を収束させる役にたったのかというと残念ながらほど遠いw

 花札のシーンで世界の人が協力してくれたのは唯一スキルではなく「絆」が
 役に立ったシーンですが、設定に必然性がなく冷めながら見てたので
 ここも感動が薄まった。

 このシーンを活かすには、
 例えばもっと前の場面で非協力的だった傍観者を伏線として描いておいて、
 そしてラストのここにきてようやくなんらかのきっかけで協力させるとかしないと薄いです。
 唐突すぎて「あ、助けてくれてありがとう。ややジーンとした」レベルwです。


 映画製作者は
 家族が一つになって問題解決したよーやった!→感動
 って方向に持ってきたいのに、

 こちらはスキルで解決しただけじゃん って思ってるので
 正直終始興醒め状態ですw

 スキルを身につけるのに血の滲むような努力をして、
 最後、それでAIを倒すのなら感動できるでしょうが、
 スキルで解決しても「すごいじゃん」って一人ぐらい若い子が言うだけで
 大家族の殆どはスキルの凄さを誰も認知していない。

 なんかこのレビュー書いてて段々腹が立ってきたw

{/netabare}



❏ささやかなフォローをしてみる

物語の進行中にいちいち設定で冷めながら見てましたが、
人物の表情や心理描や声優さんの演技に救われて、
他の面に関しては楽しく見れた。

なので上記でダメ出しは多いけど、時間の無駄とかにはならなかった。

さらに言うと設定の部分や絆の描き方に何ら疑問を持たずに見れたラッキーな人に
とっては素晴らしい作品だったのではないかと思う。


❏世間一般の評価

・観客動員数123万人
・Blu-ray Discは初登場5.4万枚の売上げで週間ランキング1位
・初動記録としては当時のアニメ作品歴代1位
・BD総合歴代2位
・同日発売のDVDも総合ランキングで初登場5.5万枚で1位
・同一アニメ作品のDVD・BD両メディアダブル首位
・シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門 (Gertie Award) 最優秀長編作品賞(第42回)
・日本SF大会星雲賞メディア部門(第41回)
・『金曜ロードショー』での地上波初放送視聴率は関東地区で13.1%
・『金曜ロードSHOW!』2回目の地上波放送。視聴率は前回を上回る14.1%

↑自分の感覚との違いにびっくり。
 何でここまでの評価と実績があるのか疑問。
 作品のプロモーションにお金かけたから売れただけなのでは?と疑念を払えないw

投稿 : 2020/04/04
♥ : 6
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

夏の清涼感たっぷりの作品です

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。


 初見でした。
 時をかける少女と同じ監督の作品とのことですが、随分違う描き方をしていたので驚きました。あまりフラグや考察ポイントを作らずに、ストーリーとテンポでぐいぐいと引っ張っていくような作品です。時をかける少女よりはより子供向けを目指していたのだと思われます。顔が赤くなる、鼻血が出るなどアニメ独特の表現をふんだんに取り入れているため、荒唐無稽とも思える設定(設備とか才能とか)も許せてしまうようになっています。面白かったです。鬱になるシーンもないのでまだ見ていない方はぜひとも気軽な気持ちでご覧になるといいでしょう。

テーマ:
 人とのつながりでしょう。家族との対面でのつながりを描いたのちに、黒電話によるアナログ感たっぷりの人とのつながり、ネットによる架空での人とのつながり。話が大きくなるにつれてつながりの質も規模も変化していくところは本作における見どころのひとつになっていたと思います。
 主人公におけるつながりの表現も良かったです。一人で食事をし、友達も一人しか登場しない主人公。最初に、訳も分からずにおばあちゃんに認められます。そして、ある人を「よろしくお願い」されることになります。最後に、とある家族とつながりを持つようになりました。ストーリー展開の規模に比べて随分小さなステップですが、確実に踏み越えていくこの描写は、夏の背景と合わさって清涼感たっぷりのエンディングを迎えさせてくれました。


疑問点・不満点:
{netabare}
①探査機の名前
 探査機のモデルは明らかですが、名前はオリジナルですよね?探査機のニュースは随所に出てきますが、襲われることには唐突な感じを受けてしまいました。探査機の名前が、過去のいくさや野球の対戦相手、地名などと同じであったり模してあったりすると襲われることも腑に落ちたかな、と思いました。裏設定があるのでしょうか?それとも見落としたかな?

②探査機のターゲット
 ターゲットが犬なのか家なのか、どちらか分かりませんでしたが、「なぜここに!?」というのはありましたよね。まぁ敵と認識したところに落としただけなのでしょうが説明不足な感じもありました。
 ①と関連するのですが、探査機の名前か犬の名前でこの違和感を解消して欲しかったです。おばあちゃんと犬のエピソードを入れてその中でフラグを立てておくのも良かったでしょう。犬の名前は作中で出ていましたが、確かほとんど意味のない名前だったように記憶しています。いずれにせよ、当然ここに落ちてくる、と視聴者が気構えておけるような理由付けをして欲しかったです。

③花札
 最後の花札のシーン、決め札がはっきりとは確認できませんでした。バトルの締めのシーンなので、決め札を「思い出の札」にすべきだったと思います。視聴後に確認したところ、雨四光に桜を加えた五光でした。つまり決め札は桜。ここだけはやや強い不満があります。サマーとタイトルが付いた作品で、桜で締めでは納得しがたいものがあります。名シーンであるだけに心残りとなってしまいました。

 では、決め札は何にすべきだったのか。花札には種類ごとに月が決まっています。五光に限っていいますと、松に鶴は1月、桜に幕は3月、ススキに月は8月、柳に道風は11月、桐に鳳凰は12月です。夏に対応する五光はありません(8月は秋です)。適当な候補がないんですよね。

 ということでストーリー上に五光のどれかにふさわしいシンボルを用意しておくべきだったのでしょう。ここで注目すべきは家族の象徴である鳥型の家紋です。家紋はおばあちゃんの背中で強烈に印象付けられるのですが、その後使われたのは敵を閉じ込めるシーンだけです。家族の象徴なのにこれだけなんてもったいないように思えます。
 鳥を模した家紋なので決め札は鶴が妥当でしょう。作中の家紋の鳥(おそらく鶴ではない)を鶴に改編して、家紋の鶴の札で勝った(=家族の力で勝った)、という結末のほうがスッキリしました。このためのフラグとして、2回ある対人戦ではいずれも鶴の札で勝利させてあげるべきでしょう。おばあちゃんに鶴の札に関する思い出を語らせるのも良と思います。おばあちゃんは家紋と同じだから鶴の札が好き、ワビスケはおばあちゃんの好きな札だから鶴の札が好き。こうすることでワビスケからおばあちゃんへの愛情にも重みが増すと思われます。作中では手をつないでいるシーンくらいしか直接的な表現はありませんから。
 作中の家紋自体は実在のものを使っている可能性もありますが、前述したようにアニメらしく作っている作品です。山に船を運んでしまうくらいですから、鶴をモチーフに創作したオリジナルの家紋でも良かったのではないでしょうか。

 一度敗れた敵に、仲間とのきずなでリベンジする、という技法は少年漫画で散見されるものですが、この作品に採用しても上手く機能したと思えるのです。もっとテーマを露骨に表現して欲しかったです。
{/netabare}
 この3点を解消するだけで、物語の説得性と厚みが増すと思うのですが、いかがでしょうか。
 とはいえ、気になった程度であり、作品をダメにしているのでは決してありません。アニメ表現を利用したご都合主義を採用しているのですから、とことんやってしまえ、と思った次第です。現状でも十分な名作であることは間違いありません。

対象年齢:
 ただ見るだけなら小学校低学年くらいからでも大丈夫だとは思いますが、理解することを条件とするなら小学校の高学年くらいからでしょう。家族ものですのでそれ以上の年齢であればどなたでもご覧になれます。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 5
ネタバレ

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

人の想いに境界なんてない

主人公の高校2年の小磯健二。
得意なことは数学。先日惜しくも数学オリンピック日本代表を逃したもののその実力は本物。
その日健二は学校のアイドル的存在である夏希先輩たっての希望で先輩の実家についていくことになりました。
なんでも祖母の誕生会で親戚一同が集まるらしくそのお手伝いだそうです。
すると急展開。夏希先輩が祖母に紹介する際、健二のことを彼氏だと言ったです。
夏希の本当の目的はこれ、いもしない彼氏の代役だったのです。
そして夏希の親戚26人の前でもそのウソを突き通し、変に疲れた1日が終わりかけたときOZから1通のメールが届きました。
それはたくさんの数字の羅列でした。
しかし、健二にはそれがちゃんと数学の問題としてみえるのです。
彼はボールペンで紙に数字を書き殴りその問題を解き、返信しました。
そう、これが後に社会に大きな弊害をもたらし、身近な人々を苦しませる事の発端でした。
すでに賽は投げられていたのです。

とてもすっきりとした物語だと思います。観終わった後が気持ち良い作品です。
まあ話の構成は『僕らのウォーゲーム』と同じではありますが『サマ-ウォーズ』らしさもしっかり出ていたと思います。
特徴は大人数の登場人物とOZです。
名前と顔を持った'One of them'でない人たちがたくさん出てきます。
みんな職種も様々でそれぞれに性格を持ちそれぞれの意志で行動している様は現実そのものでした。
インターネット上の仮想空間「OZ」はデザインもよく、その存在の有効性や影響力を大きく伝えることによって物語の両義的な柱となっていました。
戦いの場もOZでありながら、現実では多くの人が汗を流すといった
本来は間接的であるはずが現実に介入してきましたしひっくり返るような場面もいくつかありました。
そのように世界観が互換性を持っていることもこの作品の大きな魅力だと感じました。

でもまあなんといっても人の絆の描写は見事です。熱いです。
純粋に解決に向かおうとする健二もとってもかっこいいですしそれについていく周りの人々にも感動してしまいます。

EDは山下達郎さん『僕らの夏の夢』とってもいい曲です。

『サマーウォーズ』
夏らしく、人の温かみが伝わってくる良い作品です。



{netabare}

ちょっと細かくて非常に個人的な文句を。

上記にも書きましたが『僕らのウォーゲーム』と話の構成はまあ同じですねw
いや、面白いから別にいいんだけどなんかねえ、それでいいの?みたいな。
栄おばあさんが侘助に向かって薙刀振り回してここで死ね!って
また殺す気もないくせになあ。死ねって言葉を笑い所以外で用いるならばそれなりの状況や場所が大切です。
じゃないとなにが本心なのか分かりにくくなってしまいます。なにより教養のあるお年寄りがそんな言葉を言うわけがない。
健二が手錠かけられたときにいきなり語り始めたところは少しサブい気がしたかな。
おそらく健二の家庭の描写を他に入れるところがなかったんでしょう。
最後の衛星落下の軌道調整って『僕らのウォーゲーム』とは違って逃げれば助かっちゃうんです。
しかもその微調整を誤って人のいる方に落ちたらとんでもないことになるなとも思いました。

面白いならそれでいいじゃないかと思われる方もいると思いますがまったくその通りでもあり、違うとも思います。
まあ僕としては面白さや雰囲気にかまけて映像や音楽やストーリーの急展開で誤魔化して
そういうのを平気に素通りしていくのは我慢できませんし、それを許してしまうとなんでもありになってしまいます。
やっぱりそういうのは良くない。
でもそんなんして観てたら何を観たってつまんないじゃん、とか言われそうですが、
実際そんなことはないですし仮にそういう人がいるならば自ら進んで観ないです。
現に色んなことを言ってきましたが僕はこの作品大好きです。

それにしても夏希は可愛いです!w
僕はやっぱり最初の「募集人員一名なの!」ってとこに一番グッときました。

本当に何度観ても面白いです。良い映画です。


{/netabare}

投稿 : 2020/04/04
♥ : 26

87.5 10 2009年度アニメランキング10位
東のエデン(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (4515)
21922人が棚に入れました
2010年、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生するが、奇跡的に1人の犠牲者も出なかった。
それから3ヵ月後、アメリカへ卒業旅行に出かけていた大学生・森美咲はワシントンD.C.を訪れホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。そこに記憶喪失となった日本人青年・滝沢朗が現れ、森美は難を逃れる。意気投合した2人は一緒に日本へ帰国することとなるが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれる。
その時、滝沢の携帯電話にジェイスと名乗る女性からの謎のメッセージが入る。

声優・キャラクター
木村良平、早見沙織、江口拓也、川原元幸、齋藤彩夏、斉藤貴美子、田谷隼、白熊寛嗣、五十嵐麗、小川真司、玉川砂記子
ネタバレ

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ノブレス・オブリージュの導き。

※1、以降の文は、TV版と続編映画二作を総じて書かれたものとなる。
※2、以降の文は、本作から見られる社会学的描写について思考する。
※3、対人関係の考察には触れない。
※4、危機を仰いでいるつもりではない。

目次。
〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
・空気について、前述。
〈ノブレス・オブリージュの導き〉    目次を作る程でもないのだが、
・ノブレス・オブリージュの描かれ方。    思考の整理の為の試みだ。
・何がセレソンを生んだのか。
・独裁という手段と日本病の行方。   
・空気はやがてどこへ流れ着くか。
・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。
・セレソンNO.の9「日本中ニート化案」。
・そして日本に志士はいない。
・ノブレス・オブリージュの導き。(了)
・台詞集。

〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
 アニメでの社会風刺らしき描写を程よく見かける。しかし、アニメーションの概念と、大方全ての構想はフィクションであるので、その中で風刺されるものへの影響力はないに等しい。勿論、作り手は鑑賞者側への影響力を求めていない。求めているのなら、非現実及び創作物で描くのは馬鹿であるし、もっと風刺するものへ直接的に関わっていくだろう。
 しかし、そのような作品では、製作者がとにかく自分の作品を面白くしようという浮動した幼稚な思考を基盤として作られ、よってやはり何事も中途半端に物語の幕が降りるものが多い。時にそんな作品の中には、社会を批判した作品であれば鑑賞者側も内容を考察して勝手に売れ行きも伸びるだろうという媚びが感じられるものもある。

 本作がその「媚び」に標準するか見当は明確にはわからない。神山健治という人物像、おそらく違うのだろう。とにかく、下記の文がまったくの私見となるのか、作者の意図を察していたのかは知りえないし、確かめようもない事なので、この度の拝見については適当に受け流して、適度に受け止めてくれたらそれでいい。まあ、その結論なるものについては後述し、結論を朧から明かしたように思える事々について今から書いていくことにする―――。

 匿名の富豪権力者Mr.OUTSIDEから一般人12人に、それぞれ100億の電子マネーがチャージされた携帯電話(ノブレス携帯)が渡され、彼らはその額で自由な権力の行使が容認されるようになり、そして「さあ、これで日本経済を救済してくれ。」と命令される。そして「任務放棄及び逃亡、長期に渡る成果がない、100億を個人の欲望に使用し続ける、国の救済を果たせぬまま残金が尽きる場合は、的確な死が齎される」と。彼ら12人は時の権力者となり、水面下でセレソンと呼称される。12人のセレソン達は特選(国への志がある者をOUTSIDEが選抜)された主権者として、それぞれの意志のもとに行動を開始する。「東のエデン」ではこのようなことが展開される。財産とその自由行使の権利を受け取り、これで日本経済を救え、もし救えずに費用が底を尽きたら死んでもらうよ。そして十二の言動が先にはあるのだ。
 「東のエデン」に社会風刺として視点を置くと(風刺でなくとも、社会学的な視点を据えると)、それは意外性に富み、知見に生まれる物語のプロセスが見えてくる。そして、本作は先ほどのあらすじのような物語の断片の叙述だけでは展開は止まらない。しかも、ダイナミックな思考の展開でもある。

・空気について、前述。
 たとえばひとつ、本作の基盤とは「日本の空気」であるが、惹句(キャッチコピー)にはまさに惹かれるものが私にはあった。
 「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語。」 空気に縛られる。この原因は現代人の弱さであり、現実を見据える勇気の欠如であり、歴史的精神性であり、空気に縛られるという事が一種の日本の国民性と言っても過言でない。日本史を見ても、国民の空気感によって状況が悪く転じたような事が幾度もある。現代社会に於いても、現代学校教育に於いても、空気による束縛は何かをつくづく虚ろにさせ、少年少女の自立と調和を刻々と蔑ろにさせて行っている。「非行」と「空気」は深く関係する。やがては幾つかの思想を壊していくだろう。そして最後には、おそらくみんなして後悔するのだ。「なぜこうなった!」と虚無的な混濁した空に言葉を吐きながら。辺りの空気に流されているものだから、その流れがやがてどこに辿り着くのかがわからないのだ。せめて一度は流れから外れて、岸に登って流れを見つめてみないことには、誰も自分の行動に責任も取れないのだ。
 このような台詞があった。「不確かな情報や、自分にとって都合の良い噂で、簡単に自分の意見を変えてしまう、無責任な大多数。」しごく命令形のメッセージではない。現実問題を伝えているだけだ。この問題を考える中で生まれる「今自分は何をしたらいいか」という考えは、他人から教わるものではなく、自分なりに考えて出すものだ。訳も分からず他人の色に自分の色を同化させてしまう事が、その勇気のなさから人間関係に縛られ、やがて空気に縛られるという事でもあるのだ。「空気」について詳しくは後述する。
 作品への論点の題が「ニート脱出」となっているのを多く見て取るが、本当に合っているのだろうか。本作の主題要点は「空気」であり、その「空気」が今まさに崩落させようとしている日本社会を”セレソン各位がどう救済するか”という「救済手段の掛け合い」がメインであり、主人公(セレソンNO.9)の日本救済手段案の一つである「ニートによるストライキ(日本中ニート化案)」は副題である。日本中ニート化案についてもまた後述する。―――。

 少しずつ本題に入っていこう。
 たとえばひとつ。「その携帯電話には100億円の電子マネーがチャージしてある。それで日本を救え。成果を出せずに金を使い果たせば、それは死を意味する。」と匿名富豪権力者(Mr.OUTSIDE)から強制的に命じられたセレソンたちは、我が国を考えるようになる。今、日本はどういう状況で、今、自分は何が出来るか。時の権力者となった個人が出す、その思考の果ての結論が、現代日本を脱却する手立てとなるかもしれない。
 勿論、私は卓見が出るのを期待した。作者が考える、日本に生きる立場の違う12人のセレソンたちが出すそれぞれの「日本を救済する手段」。結局、それは面白いものだった。とても現実的なセレソン12人の結論だったと言っていい(いや、やはり少し物語としては残念か)。思ったのだが、作者は洞察力もあり、人間観察をしてきたに違いない。作者は「見たくないものを”見た”」。12人分の結論が、その中の核心を突く結論が、或いは作者自身の持論が、あまりにも現実的だからだ。
 この話はレビュー本題の「ノブレス・オブリージュの導き」に繋がるので、後述する。

〈ノブレス・オブリージュの導き〉

「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」。
 「東のエデン」に於いて、なぜJuiz(ジュイス)はセレソンとの通話の最後にいつもこの言葉を、あたかも戒めるかのように、口にするのだろうか。その作者の意図は何であろうか。本作に於ける、この言葉の本質とは何であろうか。その本質は、やがて何処に直結していくのだろうか。
 ここからは、ノブレス・オブリージュの言葉の真意に、その真意の導くところに迫って行きたい。作者の意図の深みに嵌って行きたい。

・・ノブレス・オブリージュの描かれ方。

 まず、この言葉の本編での登場を説明しないといけない。
セレソンは、100億円の電子マネーがチャージされた携帯電話端末で、自由に、たとえそれが横暴だとしても、権力をチャージ残額の有効範囲内で揮える。その権力を行使する為の方法とは、セレソンがその専用携帯電話で人工知能Juiz(ジュイス。1人のセレソンに1人ずつ付くコンシエルジュ) との通話の中で申請することができる。セレソンが電話を掛け、Juizが電話に出て、セレソンが望み事をJuizに告げて、「受理されました。」とJuizがその望みを承諾し、通話が切れ、やがて望み事が行使される、という工程を経る。言葉はこの一工程の中で必ず登場する。依頼が承諾され、セレソンとの通話を切る時に、Juizが必ず添える台詞だ。
 「(依頼は)受理されました。”ノブレス・オブリージュ”。今後とも貴方が日本の救世主たらんことを。」
 作中、幾度もセレソンたちはJuizに望みを依頼し、その度に幾度も決まってJuizはこう言うのだ。この言葉が作中で多用される自体が、あるところでの世間に向けた作者の言論とも取れるが、鑑賞者側の人間がとやかく作品からメッセージを求め過ぎるのはあまり気に入らないので、そう勝手に捉えてしまう事には触れないでおこう。唯、上記「東のエデン」あらすじの様な事がもし実際に起こったとしたら、そこから物事が派生し拡散して行ったとしたら、現実問題でどうなるのか、それについては推考された現実描写力であることを否定できない(ここで言う現実描写力とは、作中の大まかな設定を指すのであって、内容ではない。内容は、やはり商業作品でもあるのだから、多少大袈裟に描かれている事は否めないし、どうしようもない。そうでなければ、この作品を映画化するなんて出来なかっただろう)。本作品には社会学的視野が根強くも行き渡っていて、その分野で本当はもっと褒められて良いほど、あらすじの初期設定や、派生される物語、セレソンの精神性などは、深く色濃く考えられている。それは作者の人間観察と社会学分野への幾つかの知識の賜物なのだろう。
 その色濃い思考の末の本作の設定の、深い位置のある描写のあるひとつが、作中の先刻説明した状況(セレソンとJuizとの会話)に於ける「ノブレス・オブリージュ」という言語の使い方なのである。
 今日、私はここに注目するのだ。

 では抽象的な説明から、具体的な説明に入って行きたい。
「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」の意味を、簡単に紹介しているレビュアーを幾人か見た。その紹介はこうだ。「ノブレス・オブリージュとは、フランス語で一般的に、財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴う、ということだ」。
 この文だけを見ると、おそらくこの言葉を今まで知らなかった多くの人は、たとえば会社組織や学校組織を通じて考えるのではないだろうか。企業、会社組織内には位があるから、考えればこれだけでも浅くは理解ができる。平社員より部長の方がもちろん位は高いが、遵って部長の社会的な責任は大きく、時に重くなる。たとえば、大企業の社長は何かしらの不祥事の際には公に謝罪をするし、責任によって辞任する。高い地位の獲得には同時に責任が付属するのか、と。
 しかし、この思考展開だけでは本筋を辿れない。説明不足という事であり、本質がまるでわからない。なぜこの言葉がわざわざセレソンとJuizの会話に引っ付いているのかまるで理解し難い。
 上の説きを、歴史観を交えて押し広げて言い直すと、
「ノブレス・オブリージュとは、天下の事を自らの任務だと自覚し、その為には自己の利益をも犠牲に出来ると言う強き意識であり、責任感とも言える、エリート意識である」。

 史観を含めて説明する。
 元々、この言葉は広く貴族や皇族などの特権階級に対し使われる。たとえば、貴族は、自らが貴族であり続ける為には、その特権による自己の利益を、特権を持たない人民に提供しなくてはならない、というものだ。この例は、階級社会や貴族制度の理念が現代に息づいている英国の、上流階級に浸透している道理だ。イギリス人(キリスト教、ユダヤ教文化圏)が契約を大事にするというのは、必ずこの理念と通じている。長きに渡る歴史、その中の数々の反省から導き出された幾つもの理念、法。特権階級は、その特権を濫用してはならない。特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれる。上に立つ者は、それだけ社会の模範となるべき態度を取らねばならないという精神であり、不文の法である。この精神は「ノブレス・オブリージュ」の派生的なものだ。
―――。

・・何がセレソン(特級主権者)を生んだのか。

 さて、匿名富豪権力者に選ばれた12人の日本人は、100億とその自由行使の義務を与えられ、日本社会の中でセレソンという名の特異な時の権力者となった。では、それはどのような特権を持った権力者であろうか。その特権とは、自国を救済する為に100億円分の望みが叶う、というものである。 では、どのような権力者なのか。セレソンは自国を救う為、自国を考える。それは国民主権という立ち位置であり、国民主権に忠実なのを指示し、彼らは「主権者」という名を高めた存在であり、日本の救済を義務とする水面下の権力者なのだ。「特級主権者」と言っていいだろう。
※ 国民主権とは、国民が国家権力の厳選であるということ。自らが国をつくる(自らが国家である)という強い意識のことであるとも言えます。日本人の条件とは日本国籍を保持している人という意味に限りません。本質的には、前提として上の意識があり「私は日本人である」と名乗ってしまえば日本人だと言っていいでしょう。
 日本に於ける主権者とは、日本の国民主権を体得した人間のことです。
 彼等はまっとうな主権者たる主権者となったのです。

 ところで、我々日本人の多くが主権者を思い浮かべたところ、誰が(或はどのような機関が)脳裏に映るでしょうか。教科書には「日本国は民主主義国家であり、主権は国民にある」と書かれていたけれど、しかし国民と国家の間に隔たりが感じられる。国は政府とか何とかかんとかが動かしている、と思っている。自分が主権者という意識に、えぇーマジ?となる。無意識に避けている雰囲気が漂っている。
 そう。我々日本人にはパブリック=公共の概念が根付いていない。公共とは、誰かがやってくれるもの、と認識されている。自ら社会の中で合理的自立を成し得ず、この日本社会とは生まれた時から本来備わっているもの、そこに川があって山があってと同じようになくなることはないし、自分から関わらずとも自然の摂理のように普段から何かが処理、整備してくれるのだろうと思っている。このような民度の低い感性で、社会を営んでいるつもりでいるのである。
 例えば、民主主義とは元々あるものだからなくなることはない、としている。しかし、まるで人間の感受性と同じように、守ろうとしなければ失われてしまうのです。民主主義とは特に怠慢すれば容易く崩れる。資本主義すら怪しい。「日本(近代国家)に生まれてよかった」で完結するのではなく「日本に生まれたからこそ、相応の責務がある」と普通は考えなくてはならないのだ。
 明治以降、日本には「近代」の概念が輸入された。戦前には、その「近代」を更に乗り越えようとせん動き(ムーブメント)まで起こる。そして戦後、民主主義が導入されて日本は真の近代化を果たし、己自ら考え自立する近代的個人となる筈だった。
 戦後、我々は近代への努力に怠慢して来た。その結果が現代日本に刻々と現れんとしている。ハイパーインフレーションは止められるとは思えない。税率3%上がるだけでどんだけ騒いだことか。税率30%でも良いのに(これで半世紀ちょっと払い続けるのだ)。アベノミクスは失敗した。その経済政策についても我々は「月給を上げて欲しい」「政治家の給料を減らせばいいんだ」等としか言えなかった。政府は我々の愚民ぶりにつけ込んでいるのに。
 作中の言う「…自分からは何も行動を起こさないで、事態が外から好転することを夢想し、恨めし気にルサンチマンをかき鳴らし、ひ弱で役立たずのくせして権利だけは主張している…」by滝沢朗に肉まんをあげた元ニート。…である。
 選挙投票が”人気投票”になるのも、この田吾作文化から来ている。
 その怠慢に於ける知識と人間性の無知の中から、個人性が未熟で、物事を尊重しないコミュニケーションが生まれる。その社会関係に於ける相互作用が「空気」である。
 我々が「空気」を生み出さなければ、国に正常な作動が効いていたかも知れない。設定として、セレソンの生みの親とはMr.OUTSUDEではなく、我々なのだ。
 そして作中には、姿を現した日本の救世主セレソンに「任せて自らが自らを決定しない」騒ぎ立てる一部庶民の光景が描かれる。何とも、現実的である。

・・独裁という手段と日本病の行方。

 これが日本という国家レベルの国の抱える、難点である。
 セレソン各位は、日本を変えるには、この「空気感」をどう変えるか、と直結していることに気が付くのだ。
 そこで「リアリスト」ことセレソンNO.1物部は、「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。」として、国民が気づかない内に自由を奪い、内務省を復活させる、云わば独断場に踏み切ろうとした。
 「ロマンチスト」ことセレソンNO.9滝沢も、「この国の王様になる」として独裁に踏み切ろうとする。((要請は「国王になる」だが、JUIZ(ジュイス、ノブレス携帯に応答しセレソンの要請を、物理法則的に可能な範囲で受理する優秀なコンシェルジュ) は「国王」を「総理大臣」と認識してしまう)) 
 さて、
1・独裁という手段の是非とは。
 独裁者でも、独裁の道理と社会秩序の倫理道徳を弁えた賢人なら別に国を任せても問題はないのです。これは常識。たとえ、デモクラシーが完璧に機能していても、悪政に、人民の生活水準が低いのならば、それは民主主義万歳!とは言難い。独裁制であっても、依って人民の生活が向上していくのなら、独裁イコール悪ではないのです。
 では、
2・なぜ、独裁か。
第一に、間に合わないのである。
 多くの人は疑問を抱くと思うが、一体何が間に合わないのか。独裁でもしなけりゃ治せない日本病とは具体的にどのようなものなのか。
 民主主義国家では国民が国家の厳選である、というのは先刻述べた通り。国を保つ、社会を営むとは、厳選された国民の人間性、知性に問われることとなる。”考える個人”でなければならない。この”考える個人”の社会性が国を形成します。
 ここから多くへ派生するのです。
 では、”考える個人”が欠如した場合、国の基盤に歪みが生じ、悪くて底が抜けます。基盤が頑丈で精巧なものであると、つみきは高く積みあげられますが、基盤が歪めばつみきは低くまでしか積めず、悪くて崩壊します。
 民主主義と取っても取れない表裏一体関係の資本主義ですが、勿論のことダメージ食らいます。
 「財政赤字」ニュースでよく聞きますね。国の歳入が歳出の半額しかないとかかんとか。国の借金は1000兆円を越したとかかんとか(国民一人当たり約800万円の借金)(ギリシャは借金30兆円で国債の暴落、経済破綻)。
 多くの人が、感覚的に茫漠とした不安を感じているのではないだろうか。昨今の選挙で無力感を抱いて更なる不安を。でも、今日も全く変わらぬ陽が昇っているので、考えないようにしようとしてしまっているのでは。国の借金だから、私の借金ではないと。
 歳入が歳出の半額しかない国が、やっていける筈はない。借金を借金して返済しているのですから。
 やがて数年(5年~8年と見積もられている)で日本国債の発行総額が金融資産を上回り、国債の消化は銀行や証券会社などの金融機関だけでは済まないことになる(銀行や証券会社に金を支払っているのは国民である)。国債とは、税収の不足を補う用途で発行される政府の借金です。国債は市場に出回り、国内の金融機関などに買われます。借金なので返済期間と利子がついて、国債が満期になれば政府は額面通りの日本銀行券と交換します(国債償還)。この国債償還を政府が国債所有者に対して(手元にお金がなくて)行えない場合、債務不履行(デフォルト)となります。既にデフォルトしていて可笑しくないのですが、平気な素振りを見せているのは不自然です。どうやら戦後の貯えを使い潰している説が真実かと。切り崩して生きているのですから、すぐ無くなります。それが、新たな天災等の異常時がない場合、あと数年で尽きるとのことです。あと、日本国は通貨「円」を持ち、「円」を発行する機関を持っているので(日銀)、お金を刷ることで国債を埋め合わせることが可能です。けれど、日本は税収の不足分と国債の借り換えを補う為に毎年約160兆円の国債を新規に発行し、この全額を日銀の通貨発行が引き受ければ、たちまち超悪性のインフレに陥ります。
→日本国債の価値が危うくなり、マーケットは国債を手放すでしょうが、買い手はつくはずないので価格が暴落。同じ事情から、新規発行の国債の金利が上昇する。すると発行済み国債が大きく下落。ここまで来ると相当に財界は騒ぎ立て、予算案は圧迫され、売りに売るのスパイラルに陥ります。銀行も負債に依って幾つか倒産し、その頃やっと国民も「空気」に依って騒ぎ出し、銀行から一斉に預金を引き出そうとします。国債の暴落によって銀行は引き出しにストップをかけると考えられます。国民の資産はふっとび、銀行の株価は下がり、企業への融資を止めることで倒産が連鎖的に相次ぎます。失業者に溢れかえり、公共機関が機能不全となります。イギリスの経済情報誌「エコノミスト」に書かれた通り、「国際社会の中で最も苦境な少子高齢化」が、ここに組み合わさることになります。経済は混乱し、多数の死者が出て、「円」、日本株は暴落します。ここで銀行が潰れて行きます。この輸入大国日本で物価が上昇し、ハイパーインフレを招きます。札束を抱えて路頭に迷います。円は瞬く間に国際社会から見放されるでしょう。公務員は大量に解雇され(ギリシャでは三分の二が解雇)、税率を引き上げ、国家規模のダイエットを始めます(セレソンNO.1物部と予見)。混乱に依って前例のない規模の死者(自殺者含む)が出ると思われます。
 経済破綻の文字を通り越していましたが、このように日本は東南アジアレベル、新興国(タイ、インドネシア)などと同程度の国家レベルまで落ち込むと予想されています。戦後から私達はもう一度やり直すのです。あの固定レート1ドル=360円の時代から。

 全ての行動に、当事者の責任が伴う。免れた責任は、必ず時を経て同形のまま再来する。
 当事者を我々日本人とするならば、近代国家としての努力を怠って来たツケが、今回って来たように思えます。

 現代の政治体制では手遅れと思われる。時間が掛かりすぎる。今から急いで踏ん張るとしても、税率を35%に上げて50年間こつこつ借金の返済に充てなくてはならない。自民党が無理やり強行すれば叶わないこともない(?)。国民は当然反対するだろう。先刻言ったように、他人に任せて愚痴を吐露する社会なのだから。
 ここで、独裁というセレソンの結論の意味がわかる。「なるほど、手っ取り早い」と。
 財政だけの話しではない。地球環境の保全についても、様々と例えられるだろう。勿論、有能な人物が独裁権を握ってこその話しだ。セレソンNO.9は力不足と思われる。
 国家規模で変革を求めるなら、国民の空気が充満する辺り、独裁の手段が手っ取り早いとなったのだろう。非現実的かも知れないが、ヒトラーに同じく、国民が愚かであればつけ込むことが出来るのだ。安倍総理もどこかの団体にファシストに任命されたと言うではないか。―――。

・・空気はやがてどこに流れ着くか。

 現代人はインターネット上に個人、或は匿名で全世界に向けて情報、意見主張を発信できるようになった。残念なことに、知識と合理性に欠けたコミュニケーションで、自分の意見を作らず他者の意見を垂れ流す主張が目に見えるようになったということである。
 先日のイスラム国の人質事件にもインターネット上では「自己責任」という意見が強く飛び交った。そんなところに行く、そいつが悪い、というのだ。今、多くの人が社会を知らぬままにプライドの先走る意見をさらけ出しているのだ。顔が見えないという心理的原因もあるかも知れない。2chは典型例である。
 国家とは、人民の生命や財産を守るためにある。国は人質解放に全力を尽くす。今回、尽くせていないが。イギリスやアメリカの対応は俊敏に変わった。これも、残念ながら民度の違いである。
 このように、無作為にがたついたプライドの先走る意見が蔓延することで、やがて日本社会の一部は社会性、連帯感を喪失し、インターネット・アノミーへと陥るだろう。無法状態である。猿並と言えば、猿に申し訳ないぐらいである。ここ5年の内に明確化して来るかも知れない。
 然も、(主に都会で)隣の住民がわからないという社会状況に加え、今後の更なる日本の低迷化。戦後、国を立ち上げられたのは隣人との気さくな仲、「always三丁目の夕陽」のような社会性あってこそだが、これでは社会を立て直す、或いは社会性を取り戻すこともいかんせん難しい。
 空気はやがて、インターネット上でアノミーを生む。インターネット上での無連帯感は、やがて現実問題として姿を現すだろう。―――。

・・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。

 セレソンNO.1物部は、まず国民の自由を奪い、戦前「官庁の中の官庁」と呼ばれた内務省を復活させて、国家規模ダイエットを行い、有能な人材を選抜し再配置し、グローバル社会に通用する部門だけを有効に機能させる「小さくて小回りの効く国」、そして意思決定をアメリカに委ねない国家の自立を目指している。「一億総他人任せ」の空気をも解放すると言う。
 その為にまず現行国家を骨抜きにする手段として「60発のミサイル」の発射に踏み切る。
 国家緊急権が日本にはないに等しい。緊急時の対応が遅れる懸念が心配されている。しかも、日本は東京に心臓と脳を置いている為、山手線の内側を破壊させる程の威力のある爆弾を投下されれば、日本は機能不全に陥るどころか、文字通り崩落するだろう。
 「60発のミサイル」でなくとも、骨抜きにすることぐらい簡単であろうか。この国は危機に脆い。
 実際、これから現実に起こりうる事態である。戦争は五日間で終結するとの意見もあり、腑に落ちる次第だ。―――。

・・セレソンNO.9「日本中ニート化案」の説明。

 題の通り、「日本中がニート化すれば、上の連中も頭下げるってもんよ」という主張である。端的に言って、社会活動をストライキする事によって反抗する、ということ。
 現在進行形のニートがニートしていてもどうにもこうにもならないし、返って日本病が悪性になるだけだが、全国でニート化すればどうだろう。鉄道会社がニート化すれば列車は動かないし、税金払わないでいるのも有効だ。
 ここで「迷惑だから止めてくれ」と文句を言う人こそ、「迷惑」ぐらいにしか認識出来ない、我ら愚民なのである。
「テロは止めてくれ」こんな事を言う人も何もわかっちゃいない。テロは、言論を主張、議論に最善を尽くした後にやっと見えて来る反抗手段だ。明確な殺傷行為である。抵抗権とは見極めなければならない。端に会社を休むだけじゃないか。何がテロだ。
 「反抗ならデモで良いじゃん」という意見が聞こえてきそうだ。
 “デモとは、無意味な抵抗手法である。”というのが私の意見だ。なぜなら、多くの人がデモに関心を示していないからである。
かつて、デモが左翼思想やマルクス主義思想と結びついていた頃、デモ隊には同心円状に共感者、同調者が取り囲んでいた。デモが全体性民意を体現していたのである。だから政治家もマスコミも理解し応答した。しかし、現代のデモはムーブメントとしての内実が変容して来た。同調者はなく、孤島化しているのだ。しかも、デモの参加者(多くは右傾化した若者世代)はそこに自らの居場所を求めてしまっている現状である。同じ価値観を持つ者同士だけで寄り集まり、自己満足感に浸る。しかも、旅費と時間を使って集合し、叫び、解散する、この一連の流れがデモ参加者に達成感を与え、「空気」の”熱”を消費させている面もあるとのことだ。当然、政府もマスコミも呼応しない。今では、デモはパレードと呼称されるらしい。もう開き直って楽しむことが前提らしい。それでは遊び仲間は集まるが、社会への関心は集まらない。
 しかし、実際ストライキをやる人はどこにいるのだろう。誰もが利己的に自分の事情を気にするからだ。
 その例に、作中、日本救済のシンボルとしてセレソンNO.9を盛り立てる大衆のごく一部(ニート諸君)が描かれているではないか。彼らは前述の通りにNO.9に全てを任せっきりで、それは周囲の"空気"に冷ややかな視線を送られ、明らかに孤島化していたではないか(空港のシーンとか)。その孤島の中身も、誰かを象徴化し自らがそれに従属し、居場所と安心を(楽を)求める人々の集合体ではないか。思えば日本の天皇制と同調する話しだ。「空気の海」の中で「空気の島」が孤立化する状態である。どうにもならん。セレソンNO.9の考え至らず、である。―――。

・・そして日本に志士はいない。

では、「もう散々だ!」と思うので、話しを纏めに掛かりましょう。
 女子力がどうとかプリクラでキャーとか、新しいデパートがどうとかパチンコが覚醒だとか、そんな今にも時代が変わろうとしている。私たちがアニメを見ている間にも、刻々と躊躇いも労いもなく現実が押し寄せる。そういえば、地震予期作用とか火山活動とかがまた活発になってきているらしいし(周期がまた回って来たのだ)、地球温暖化(気候変動)も相当に不味い過酷な状況だ。
 バブル期も同様だったらしいが、今が幸せであれば、その後の不幸なんて見る気もしない。そんなのデマだろ、とか。お前が他人の幸福にひがんでいるだけだろ、とか。
 私たちは不幸が現前に正体を現すまで一切判断しようとしないのだ。

 私達は、偶々、古き良き時代に生きているだけなのだ。その終焉に猶予はない。
 そして日本に志士はいない。第二の維新は不可能か。

 では、生き残る人間は、どのような者か。
 ノブレス・オブリージュという概念を体得した人間。
 「我らが国家、社会の中枢である。」という強き意志を抱く者達である。
 まるで幕末の志士のようだ。
 元々「ノブレス・オブリージュ」とは、国を動かせる高位の主権者に向けられた概念だった。しかし、高い位の人しかこの意識を持ってはいけない理由はないし、全ての国民に主権のある今、寧ろ意識持って然るべきものである。 

・・ノブレス・オブリージュの導き。

 他者は自己ではない。他人の人生を生きてはいけないのだ。
 我々は立ち向かわなければならない。そして、立ち向かうとは付き従うことではないのだ。他者に頼り切ることは不自由である。自らの弱さに諦めることは限りなく不自由である。不自由とは、或いは自己逃避とは、現時点で楽な生き方かも知れない。けれど、後で更なる苦境が待っているだけだ。借金を借金して返していることと何ら変わらない。
 壁とは常に自分である。壁を模造するのも自分自身だ。己自身の力で対闘するしか手立てはない。
 人生とは辛い。しかし、最善を尽くしていれば辛くない。全ては、己を知るところから始まる。全てのノブレス・オブリージュの人も、誰もが最初、ここから始めるのだ。1人1人気が付いていかなくてはならない。全員でせーので気が付いた時には全てがとうに遅すぎる。

 明確であるべき目標が曖昧なら、歩き方も曖昧になる。未来はある程度予期できる。予想が立てられる。社会とは大きく人に影響を齎すのだから、自己の問題として自身で対策、処理を出来る範囲で行うべきだ。予想する仕事は学者などの専門家に任せてもいいだろう。今こそ啓発に耳を傾け、考える個人であるべきだ。

 日本を変える手段は教育にある。民度の向上こそ最も良き解決の糸口である。まず、エリート意識の普及である。点と点から、やがて枝分かれして途切れなければ連鎖的に広がっていくだろう。その意識の根拠として、この理念が挙がるだろう。それが此の国の未知なる標である。いつの日か新たなるJapanese democracyの開化に向かう、ノブレス・オブリージュの導きである。


・台詞集
{netabare}「この国には頭の良い連中が一杯いんのに、損な役回るやる奴がいないんだ」
「この国は、どの道一旦は誰かがなんとかしなきゃならないほど、可笑しなことになってんだからさ」

「全共闘時代、当確連がセクトの支持で成田闘争に参加すべく、彼方東を目指して掘ったトンネルです。弾劾世代が闘争ごっこ繰り広げたトンネルにピンチを救われるとは。焚きすべき世代の産物を使って敵を出し抜く、痛快な気分です。じゃが、こういったもんを私も積極的に受け継いでいけんかったんかもわからん。」

「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。今や総理大臣など、ただの生贄に過ぎない。自由を手に入れ、不自由になった国民のストレスのはけ口というだけだ。」
「国民とは飽く迄、国家を構成するパーツの集まりに過ぎない。個人的な感情を注ぐ対象ではない。「1人1人は皆、何者かになりたいと思っている個人な訳でしょう。」「それが厄介なのさ。全員が何者かになるなど、そもそもありえないことだからね。」
「この国の人間は呆れるほどシニカルだ。」

「新聞を一部、譲って貰えないかね。」「良いっすよ。金はいいよ。一部だけ欲しいって人は、ほんとに新聞読みたい人だから。」「一部とは言え、売り物だろ。」「読まないのに取ってる人から貰うから大丈夫。唯、そういう奴程中々払わないんだけどね。」「たしかにな。時に小僧、なぜ今時に新聞配りなんかやっておる。」「金貰う練習の為、かな。へへっ。人って面白いもんで、金の払い方は五歳からでも知ってんのに、貰い方は大人でも知らなかったりするんだよね。そら、金使うほうが頭下げて貰うより気分良いから。お客様は神様です、なんつって、つい消費者最強を振りかざすけど、あれって本来は売る側の気持ちの話でしょ。」「そうだな。」「だけど、みんなが金を払う側になっちゃったら、一体誰がサービスするんだって話だよね。俺は、金は払うより貰うのが楽しいって社会の方が健全な気がするんだけどな。」

「嘗て、我々はこの国の為に、何かを成そうとがむしゃらにやってきた。だが今になって、あれは過ちだったと歴史の汚点のように言われる。しかし、我々とてあの時代には右も左もわからぬ新人だった。我々の築き上げて来たものが誤りなら、正解はどこにあったのか。しかもようやく何事かを成したと思った頃に、今度は世界のルールが大きく変わってしまった。この国が深みを増す前に、新しい考えが優位性を持って対抗してきた。年寄にそのことを受け入れろというのは酷な話だが、それでも奴らに権限を委譲し、責任を負わせてみろという訳か。日本人が愛して止まない坂本龍馬も白洲次郎も、実際には綺麗な立ち回り方を選んだが故に、その一張羅に土が付かなかったに過ぎん。だがこの国の本当の救世主は、日々をこつこつと生きた名も無き者たちであり、結果一敗地に塗れこの世を去った歴史の敗者たちだ。その事実を無意識に嫌うものを善しとする趨勢(すうせい)の中、NO.9はスケープゴート(生贄、身代わり)となり火中の栗を拾うという。面白い。今回のゲーム、これにて一旦の幕としよう。勝者は決した。」

「ノブレス・オブリージュ。今後も君たちがこの国の潜在的な救世主たらんことを、切に願う。」  {/netabare}



2013/8/2「noblesse oblige今後も貴方がこの国の救世主たらんことを。」投稿。
2014/8/10「ノブレス・オブリージュの導き。」改正。
2015/1/29                 加筆。投稿。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 14
ネタバレ

Pまん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

滝沢朗と名乗った男は、何故、自分の記憶を消したのか

視聴:2回(アニメ+映画×2)+総集編1回

皆のレビュー読んでたら、誰も書いてないんだもん。書いちゃった。

個人的な印象は、詰め込み過ぎ。
え、もちろん大好きですよ?
好きじゃなかったら、こんなレビュー書きませんって。

では、この物語のわりと本質的なトコロ、掘ってみますよー。

滝沢朗と名乗った男は、何故、自分の記憶を消したのか。
本編中に、登場人物の言葉で答えらしきものが提示されていますけど
まさか本気で信じたりは、してませんよね?

以下、アニメ+映画×2のネタバレを含みます。
ネタバレはアニメと映画で一応分けてますけど、鑑賞済の方のみどーぞ。


{netabare}
とはいえ、お楽しみは後の方にとっておきましょう。

まずは100億円。やっぱりみんな、コレ気になってるみたいですね。
ノブレス・オブリージュ。本作中では『持てる者の義務』ですね。
感覚的には、100億円=持てる者なんでしょう。
でも、この100億円、ホントはお金じゃないとボクは思うんだよね。
たぶん、ジュイスに働いてもらうためのポイント。ただの数字。
もちろんお金としても使えるんだけど。便利だからね、お金。

お金を使って何かするのではなく、目的のためにジュイスを使う。
コレが、アウトサイドが望んでいた本来の使い方じゃないかな。

次、ちょっとわかりにくいけど、ヒロインが牛丼かけられるトコ。
いらっとするシーンだけど、こんなことあるわけないと思ってる?
実際に社会に出ると、もっとひどい事を何度も目撃・経験できますよ。
それはさておき、ここで描いているのも、ノブレス・オブリージュ。
『位高ければ徳高きを要す』ですね。

せっかくなので、牛丼をかけさせた側の事も書いておきましょう。
たぶん、卒業旅行で面談を欠席したから嫌がらせしたのではありません。
重要なハズの面談を欠席する子がどんな子か、興味あったんですよね。
そして期待は裏切られた。2重の裏切り。描写が丁寧だなーと感じます。
牛丼をかけるよう指示する人、実行犯、『事件を期待する』女子社員。
まあ伏線のひとつですよね。こういう描き方は上手いなぁ。

次いきましょう。裸で登場。
まず、裸は持たざる者の象徴でしょう。ニート軍も裸ですからね。
『寒くないですか?』『寒いですよ』
思わず、ヒロインは帽子・マフラー・コートを貸します。

ココは推測ですが、冒頭、No9が裸で銃を構えたのはNo1の罠。
No9が自身の記憶を消した直後、罠情報を吹き込んだのでしょう。
お前はテロリストだったんだよ、ってね。
携帯で正気に戻ったのは、サポーターのおかげです。
正気に戻ったというより、もう一度記憶を消されたというのが真相かな。
ジュイスが『あのままフェードアウト』と言っていますから
自身の記憶消去から、しばらく時間が経過していると考えられます。
同じアパートの住人が、No9を見て気軽に挨拶をしているのも
テロリスト風に仕立てられたアジトに滞在していたことを示します。
『こりゃ絶対だれかにハメられてるな』とはNo9のセリフ。
丁寧な仕事、お疲れ様です。まー違ってるかもしれないけどね。

通行人がズボンを差し出すシーン。ココすごく好きです。
ヒロインはこう考えてます。『何でズボン貸すわけ?訳わかんないし』
当然です。たぶん日本では起きません。欧米だからじゃないかな。
欧米、おそらく富裕層におけるノブレス・オブリージュの意識の高さ
を感じさせるシーンなのだと思います。No9は頼む人を選んでますし。
咲さん、あなたがやった行為も、ノブレス・オブリージュですよ。

では、冒頭の記憶の消去について触れましょう。
No9は、何故、自分の記憶を消したのか。
作中では『助けた人と協力した人の双方から裏切られた』と語られます。

え、逃げたの?No9はそんな子じゃないよね。
落ち着いて考えてみましょう。何故、映画の記憶は消えてないのか。
映画の記憶が必要だったから?自分の記憶だけが不要だったから?
ボクは、こう考えます。
記憶を消す前のNo9は、客観的な感情を欲したのだと。
だから自身の感情は切り捨てた。記憶と共に。
自分の感情に惑わされないように。映画の記憶だけを頼りに。

アニメのラストで、王様になる時の決意。それと同じ動機です。
ループしてますよね。これが『上がり』なはずはありません。
{/netabare}


ここから先は、映画版を含むネタバレ。


{netabare}
さて、一気に飛んで、映画2の終盤。No1との会話シーン。
『愛が無い気がする』
コレ、字の通りに読んでもいいんだけど。
自身の感情を記憶と共に封じた事があるNo9の口から出た言葉です。
感情も、やっぱり必要だって意味ですよね。
誰かを生贄にしていたのでは楽園にたどり着けない。そういうことです。

次は、楽園についてです。
主人公は楽園へ行く方法を発見しました。
ここまでちゃんとついてきてたら、もうわかりますね。セリフを引用しましょう。
『上がりを決め込んでいるおっさんたちは、今すぐ、必死でためこんできた
ものを捨て、俺たちと一緒に、新たな楽園に旅立つ決意をしてほしい』
この言葉、あなたの胸には今、どんな風に響いていますか?
No1を否定したのですから、既得権益の再分配なんて話ではありませんよ。
残念ながら楽園は、1人の力では行けないんですよね。

映画のラスト。
アウトサイドは全員を勝者としたのに全員の記憶消去?明らかに変です。
騙されてはいけませんよ。記憶を消去されなかった者が勝者です。
え、2度目だから効かなかった?違いますよ。
アニメの冒頭とラスト+放送前、たぶん記憶は3回消えてますからね。

最後、シーンはちょっと戻るけど。
『払うより、もらう方が楽しい社会』
主人公のセリフですけど、うーん、わかりづらい表現ですよね。

『お前なんで働いてるの?』昔、会社の先輩が、ボクに聞いたんです。
当時はそんな事、真剣に考えたことなくて、親が借金抱えてたから
なんとなく『家を支えるため』って答えたんですけど
その先輩は『自分のため、お金のためだろ』って言うんですよ。
でも、ボクにはピンとこなかったんですよね。

コレ何年も考えてて、まだ答えは出てないけど、今ならこう答えます。
『誰かを幸せにするために働いている』ちょっと夢見すぎかな。
でもボクは、主人公のセリフって、そういうことだと思っています。


おまけ。
アウトサイドはサッカー好きだと作中で語られています。
各セレソンには番号が振ってありますよね。
12番のセレソンがサポーターなので選手ではありません。
では他のセレソンはどういうポジションになるんでしょう。
これだけで1本レビューが書けますね。本題から逸れるのでしないけど。

次は、そういう視点で見ると、また違った楽しさがあるかもしれませんね。

それでは。
皆様の心の奥に『ノブレス・オブリージュ』が根付く事を切に願います。
{/netabare}


ネタバレのネタバレ。やっぱり無粋かな。

{netabare}
何度も見たわけじゃないから確信はないけど、テーマは意識しました。
表テーマ『ノブレス・オブリージュ』
裏テーマ『ミスリード』
信じていいのは、登場人物自身の行動描写と、自身の発言だけ。
これを心がけると、ある程度わかりやすくなると思います。
こう考えたんじゃないかな?という発言は、裏があると思っていい。

No4の刺殺、No5の光が消える演出、No11のジョニー狩り
どれもミスリードを誘っています。

携帯の履歴は、必ずしも目的と一致しません。
たとえば『タンクローリー事故誘発』→『No9の足止め』など。

『豊洲をミサイル攻撃』→『飛行機撃墜』搭乗予定者を狙っていた。
このアニメでは、飛行機に偶然当たるなんてありえませんよ。必然です。
60発のミサイルの目的地が豊洲を含むのも、それを示唆しています。
No9さん、咲ちゃんと飛行機乗る前に携帯使わなくてよかったですね。

『記憶の消去』→携帯の履歴から、記憶の消去は咲に会う前日の昼。
アニメ冒頭の記憶消去シーンはNo9自身の依頼ではないという論拠。
また、迂闊な月曜日から日があるので絶望が直接の原因ではないと推測。
記憶を消した時点では、No9はこの日に帰国する予定だったハズ。
実際には帰国せず、翌朝、全裸でテロを実行しようとしていた。
自分から全裸になっているので、自分の意思でテロ行為に及んでいるが
履歴と行動の辻褄が合わないので、誰かの意思が働いた結果だと推測。
ジュイスを介さずに記憶を消せるのは、作中ではサポーターだけ。
No5の記憶消去は履歴に残ってませんからね。

それぞれのセレソンの行動原理もあわせて考えるとわかりやすいかな。
たとえば、No1は直接的・間接的問わず、他人にリタイヤを強いる。
ゲームを上がる方法は、1つではないからね。
目的が監視だけなら、わざわざアメリカまで足を運ばない。
No1は絶対何かしてる。ヒントは作中に描かれてるハズ。
ボクがココに目をつけたのは、No9が鉄砲を持つ必然性を考えたから。
伏線だらけなんだから、意味もなく鉄砲なんて持たせないよね。

あと作中の『ニート』は『幕末志士・浪人』をイメージしてるっぽい印象。
まー、あまり関係無いけど。
{/netabare}



更新履歴
2012/07/08 初期投稿
2012/07/09 ネタバレのネタバレ・更新履歴・視聴回数を追記

投稿 : 2020/04/04
♥ : 8

tao_hiro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この国を正しき方向へ導くには

<追記:2015/4/25>

祝!早見沙織アーティストデビュー!!
ってことで、応援のためのレビュー更新です。

この作品は高く評価されていると思います。早見さんは「森美 咲」というヒロインを演じています。ところが、私はこのキャスティングはミスだったと思います。

キャラクター自身の性格付けが良くできていなかった事が原因だと思います。優しくて控えめな様子なのですが、とても行動力があったりして、ちぐはぐな感じがします。

早見さん自身は「先生の絵のやわらかさと優しさを声で表現するように努めた」とおっしゃっています。演じるのは結構な苦労があったのじゃないでしょうか。その早見さんの苦労のおかげでこの作品は成立したのかもしれません。

もともと歌唱力には定評のある早見さんです。ソロアーティストとして、どのように活躍してくれるか期待しましょう!

◆デビューシングル情報
早見沙織デビューシングル
「やさしい希望」
★TVアニメ「赤髪の白雪姫」OPテーマ 収録
__________________________________

【はじめに】
この作品、テレビシリーズ11話に、 劇場版I The King of Edenと劇場版II Paradise Lostを加えて完結します。一気に視聴したのでここでまとめてレビューします。

【高校生の時に考えた】
若い方にはピンとこないと思いますが、私は高校生の頃、社会的なメッセージ性の強い歌を歌う浜田省吾というアーティストにハマっていた時期があります。

日本中がバブル真っ盛りの浮かれた世の中にあって、若者の閉塞感を歌い、将来を憂いていました。(ちなみに「A NEW STYLE WAR」とか「J.BOY」とかは、まるで現代の日本を歌っているかのように聞こえます。)

多感な年頃だった私は大きく影響を受け、「この国を正しき方向へ導く」方法を考えました。

いくつか考えた中に「高校廃止」というものがあります。中学卒業後は「開発途上国での支援活動」または「兵役」に三年間従事し、それが終われば好きな大学や職業に無条件で入れるっていう制度です。高校の存在意義に疑問を持った人間の発想でしょう。

もしかしたらこの作品の主人公、セレソンNo.9滝沢くんの発想に近いかもしれません。

こんなことも考えていました。「定寿命制」です。全ての国民は65歳になったら安楽死させるっていう物騒な考えです。少子高齢化対策が主眼ですが、「ゴール(寿命)が見えていると人間は必死になれる」という心理を期待したものでもあります。

「100万人の命を救うためなら10万人の犠牲はやむを得ない」という考えにもとづいているので、もしかしたらセレソンNo.1物部の発想に近いかもしれません。

【40代のおっさんになって考えた】
この作品のセレソンと呼ばれるメンバーは、日本を良くするために100億円を渡されます。「上がりを決め込んでいるオッサンたち」の方に近い年齢になってしまった私は、100億円の価値を考えざるを得ません。

例)・・・<ざっと調べただけなので正確ではないかもしれません>
・孫正義氏が東日本大震災の復興支援に寄付した額
・アメリカのプロボクサー、メイウェザー選手の年収
・新幹線の線路建設費1km分
・トマホークミサイル100発
・ジャンボジェット1機
・盲導犬3700匹の育成費(盲導犬が必要な方の約半数分)
・東京ドームの一日の電力消費量を賄える風力発電所の建設費
・アナと雪の女王の興行収入の半分以下

・・・まともに考えたら100億円で日本を救うなんて無理な話です。セレソンの全員のお金を合わせても、東京都庁一つも建てられません。

そこで次男(中3)に救いを求めてみました。

私「日本を良くするためにはいくらお金が必要だと思う?」
次男「いくらあっても足りないね。」
私「じゃあ何をしたら日本は良くなる?」
次男「う~ん、人の心を変えることだろうね。」
私「どう変えたらいいの?」
次男「やっぱ敬天愛人でしょ!」

めちゃくちゃ優等生な答えが返ってきたので驚きました(笑)
敬天愛人とは郷土(鹿児島)の英雄「西郷隆盛」の言葉です。

まぁ敬天愛人が日本を救うかどうかは置いといても、次男が言うように「人の心」≒「この国の空気」を変えることが肝心であることは間違いないでしょう。

だからこの作品は「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」というキャッチコピーに落ち着いたんだと思います。

「空気を変える」ってのは難しいようで案外簡単かもしれません。子供文化
で申し訳ないのですが、しばらく前まではポケモンの天下だったのに、今は妖怪ウォッチですよね(笑)

セレソンNo.2辻は、こういったプロデュース力が高いようだったので、案外、一番「あがり」に近かったのかもしれません。

【作品について】
面白かったことは間違いないのですが、残念に思うところが多々ありました。

物語に深みを持たせるために、各セレソンの思惑を交錯させているのですが、それが少し難解な印象を抱かせます。各セレソン個別の「正義」VS滝沢くんの「正義」という構図にした方がわかりやすかったかなっと思いました。

物語を成立させるために、かなり無理(≒ご都合主義)があったように思えます。また、たぶん私の知識不足によりスタッフの意図が良くわからない個所が多々ありました。ひらたく言えばツッコみどころが満載でした。

その結果、7割ぐらいはコメディー作品気分で視聴することになりました。「細かい事は気にしない」という気持ちがないと厳しいかもしれません。

キャラクターも全体にわたって印象が薄かったです。滝沢くんの発するメッセージもあまり力強さを感じませんでした。

【最後に】
ジュイス、有能すぎ!!

投稿 : 2020/04/04
♥ : 19

86.2 11 2009年度アニメランキング11位
涼宮ハルヒの憂鬱 第2期(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3574)
17838人が棚に入れました
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
入学式後の自己紹介で、このぶっ飛んだ発言をした県立北高校の1年生「涼宮ハルヒ」。成績も運動神経も容姿も優れているのに、傲岸不遜な態度と中学以来の奇人ぶりから、クラスで浮きまくる。その上、普通のクラスメイトをつまらないと拒絶し、ますます孤立していた。
そこで、ハルヒの前の席に座るクラスメートの「キョン」が話しかけたことをきっかけに、SOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)に加入させられてしまうのだった…。

声優・キャラクター
平野綾、杉田智和、後藤邑子、小野大輔、茅原実里、松岡由貴、桑谷夏子、白石稔、松元惠、あおきさやか
ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

意図とした悪の行為も無意識での悪の行為も悪にしかならないわけでその悪質性と価値に違いはない

【満足度再評価】2019/7/28
【初投稿】2018/9/16

トライ&トライで賛否両論、何を是とし何を否とするか、アニメファン(だけ)が盛り上がった。な物語。



原作小説がバカ売れし(多分)、ラノベ業界やアニメ業界を多いに賑わせたレジェンドな作品。奇抜な構成やセリフ回しなど多くの「匂わせ」や「含み」を持たせ考察マニアにはたまらん作品でもあり京アニの丁寧な描写が更に売れるきっかけとなった(多分)。

私はハルヒは嫌いだが長門の儚さや朝比奈の柔らかさは何とも表現しがたい尊さで絵も音楽も声優さんたちのハマり具合もとても良い。
本当は考察サイトをググりまくって色々知った上で2周目の周回をすべきなのだが攻略サイトを見ながら完全クリアしたりしてもクリアが必然となって面白さを感じれない、クリアしても達成感を微塵も感じない私は知識量ゼロなので当たり前に未だ謎だらけ。
「杉田さん」の名前を覚え初めて男性声優の名前を覚えれた周回にもなってとても満足!

んでもちょいちょい居眠りしちゃう「氷菓」のような文学的展開はもう少し脚色しちゃっていい気がする。まぁ、好みの問題だけど。


と、毒にも薬にもならんク◯レビューはこのぐらいにして、この視聴で2周目の完走なのだが作品の評価は他のレビューアさんたちが素晴らしいレビューしてるのでそちらを参照いただきたい。
今回は非オタな連れにアニメを無理矢理完走させてみたのでそれについて主に書いていく。連れは初見、1期は二人とも未視聴、消失は私だけ視聴済みであります。


連れ概要
深夜アニメはほぼ見ない、ディズニー&リラックマ大好き、オタクに嫌悪するのに本当はマンガと映画が大好きな四捨五入したら30歳の女の子。視聴済み深夜アニメは坂道のアポロンと猫物語(黒)序盤まで。


まずはヒロインに対する総評。
「連れ」
序盤でヒロイン(ハルヒ)が明らかに悪役で絵は可愛いけど人として可愛くない。可愛くないというのは傍若無人、言葉も行為も甚だ暴力的で意図的に悪い奴に描かれているようにしか見えなくのめり込めない。本当に人気のキャラクターなの?ウケの良い、多くの人に受け入れられるヒロインの要素がまるで無い。良いこと言ったり気遣いしてても普段がマイナス要素に振り切れててプラスに戻らないからマイナスな女の子以外に当てはまらない、最終話になっても。だそうだ。
「私」
似たようなものだが恐怖で支配された世界は北朝鮮にしか感じず意図的にク◯女に描写されているのは1周目で感じたし消失を見ても分からなかった。ただ消失の中身忘れてますけどね。
1期で放送順と作中の時系列順をバラバラにしたのはそれを緩和させるためだったのかも知れない(多分)。

クソ回と名高いエンドレスエイト
「連れ」
何これ?こんなに引っ張って普通に終わるってただ長いって思わせたかっただけ?長さの表現なんて半分以下でも良いやん。退屈過ぎて寝ちゃったし。(他の回でもちょいちょいうたた寝してます)
「私」
単に毎回違う服装や微妙に変わるセリフに裏があるのかもと思い必死で見てた。が、分からないしググってもないから考察もしてないから意図が全く分からん。ただ、長門が長く先の見えない世界でループし続けるカオスを描いてそれをひたすら観察し続ける長門に対する評価が欲しかったのかなぁ(妄想)。

この作品は作中に発声されたセリフと脳内セリフが巧みで口を開いてないのに何故かハルヒにセリフが伝わってたり杉田さんの声の巧みさも見所だと思うのだがそれを伝えても以下の結論に達してしまった。

「連れ」
深夜アニメの深く考察しなきゃ分かりにくい物語や設定は何回も見ないといけない、1回の視聴で多くを理解できない作品なんて多くの視聴者がファンで無いとするならば一過性であるはずの「消費」に対して何の意味もないしエンターテイメントとして「面白かった」となりにくい。反対にそれが深夜アニメで良しとするならばその世界がその範囲で満足してるんだから別に良いんじゃない?売れたいっていうより見たい、見せたい程度で良いなら。


もちろん非オタ、アニメに触れない人みんなが同じ感想、同じ意見じゃないけど他のカワイイダケ深夜アニメを見せたらどんな反応だったのだろうかと思うと正直恐ろしい。クズの本懐を見せたときは1話で「スマホでマンガ見てるみたい」と飽きてたくせに坂道のアポロンは原作マンガ既読だったせいか律ちゃんにキャッキャ喜びながら見てたしワンピースは面白いと言いながら月1回見るか見ないかの散発視聴するような奴が言うことなのでニュートラルな視点とは言い難いのだが。
別日に消失を見せた上で作品の話を聞きたかったのだがこんなのまだ見るの?ともう見たくないと言わんばかりのセリフ。確か消失は面白かったはずだからせめて作品の全体像を掴んでほしかったのだが。


私はアニメ全般好きだ。連れよりアニメを見ているからこそ色々許容しながら、ボカシを入れながら、自分の理想を押し付けながら作品を見ているので連れに言わせたら私も「オタク」の分類らしい。それだと似非オタクと表現すべきなのだが。

昨今はいとも簡単に「プロ」と名乗れる。プロのパチスロ&パチンコライター、プロのYouTuber、プロの絵師、プロの歌い手、プロのゲーマー。SNSのお陰で簡単にスポンサーが付いたり金を稼いだりできるようになった。職人=プロフェッショナルじゃなく簡単に得られる他人の知識でさも自分の努力のたまものと思い込んでいる幼稚なスキルと未熟な社会性を駆使し、子供の小遣い稼ぎのようなものもプロを名乗る時代は色々な言葉が曲解され本来もつ言葉の価値がデフレ傾向であろう。本物のオタクもプロも溢れかえった「エセ」のせいでその陰を潜めてしまい私が知ることはできないのかもしれない。

この業界が広く周知され多くの消費と金を生産し、その金が更に多くの作品を生み出すためのものとなることを望んでいたのだが、問題は本来もっと別のところにあるのかもしれない。




付録
平野綾炎上とアニメファンについて。この作品でググってたらこんなのが引っ掛かって記事を見せてみた。
多少過激なので伏せておこう。
{netabare}
「連れ」
声優さんやアイドルって死ぬまで処女なの?人として色々経験することで演技が深まることもあるだろうし職業はあくまでもオプションだよね。人として豊かになるためのオプションを是としないファンってファンじゃなくて人との距離感が分からない、執着をコントロールできない痛い人じゃん。ジャニーズファンもファンと言うよりオタクだし度を超えた妄想を押し付けてキモいけどオタクって言われる人達って応援していることやパトロンみたいな存在であることを忘れてるんじゃないかな。金を対価に理想を押し付けるけど作品でその対価をもらってるはずなのに更に人間像を要求って狂ってるとしか言いようがない。そんな要求って声優さんたちが不利な非等価でそもそも誰がどう見ても過大な要求は成立してないことを理解してないんじゃないかな。そんなの口約束でもサインのある念書があっても法的に成立しないような契約を押し付けるなんて怖すぎる。
しかもこの人(平野綾)って結局この作品で(非オタに)人気にならなかったからわざわざ流出させて炎上商法したんだろうけど好感度無くて不快感の多いタレントが売れるのってあんまないっしょ。昔からある売れる要素が無い残念な人がやる手法じゃん。叩くほどもなくほっとけば消えるから好きなキャラクターだけ意識して応援すれば良いじゃん。叩く方も必死すぎてウケる(笑)
キャラクターが人気なのと声優さん自体に人気があることは「=」じゃないしさ、多分キャラクターの半分もその人(声優さん)のファンっていないよね?キャラクター自身じゃないんだし。
そもそも声優さんが芸能界で人気になることって結局無理じゃない?だってかわいらしい絵で演技して商売することと見た目や身体を使って演技して商売することとは全く違うじゃん。商売相手が違えば需要がないことは火を見るより明らかだよ。


こんな事を言ってたが誰が書いてる記事を複数見せただけで当時のTwitterのやり取りが転載されてたわけでもないのであくまでも一個人の限られた情報下での感想として見ていただきたい。
ただ、アニメ業界とファンのあり方については一考の価値ありと思い記載しました。{/netabare}



最後にこの物語はハルヒが望んだ世界のようでキョンが無意識のうちに変化を望んだ物語なのかもと妄想を張り巡らせたたが結論は原作見ないし知ることはできないんだろうな・・・。
等とつらつら書いたが最後にふと思った。この作品のハルヒ単体の人気(支持)ってあるのだろうか?


杉田さん知ることできたし銀魂見たいんだけど・・・長っ!
レビューは無理だな(笑)

投稿 : 2020/04/04
♥ : 19
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いろんな意味で問題作ですね。God knows..はアニメ界屈指の神曲

この作品の存在を知らないアニメファンはいないと思います。

観たか観てないかは別として、そして完走したかそうでないかも別として。


日常に潜む異世界。

これがこの作品のメインテーマですね。


このハルヒの世界は本当にスケールがでかいです。

いやもう、ご都合主義だとかなんとか言わせないほどに、ひたすら強引にでかいですね。

観た人じゃないとわからない、意味不明のスペクタクルがここにはあるんですよね。


メインヒロイン(主人公?)の涼宮ハルヒの超わがままで自己中心的で気分屋な性格が、周りのキャラや出来事を作っていくんだけど、これがまた突拍子もなくすごいです。

一つだけ言葉を引用すれば

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、私のところに来なさい。以上。」

これですよね。

こういうことを涼宮ハルヒは本気で望んでるんですよね。
そしてそうじゃない現実世界に退屈している。

その退屈がどういう事態を招くのか。
それがわかった時には、こりゃやばいアニメだよって感じるんだと思います。

もうぶっ飛んでるこの日常を描いたのは素晴らしいですね。


そしてこの作品のもっと良いところは、主人公が語りべとなって物語を巧妙に進めていくところでしょう。

ハルヒが語るんじゃないです。
ハルヒとたまたま同じクラスになった同級生のキョンという高校生が語るんです。

この語りがまた上手い!

ナレーションっていう役回りがありますけど、そういうんじゃないですね。
キョンが物語を進める口調は本当に独特で、あたかも落語のテンポで個人的な主観を聞かされるんだから、これは面白いです。

そういう意味では、一話から完全に引き込まれます。

後々、こういう語りをどこかで聞いたことがある気がするんですけどね、思い出せませんが。

さて、そういうことでこの作品のテーマは壮大です。

出てくるキャラたちもまた唯一無二の魅力があって、その壮大なテーマを持つ物語を彩っています。


この作品の世界観はずばり。

{netabare}

涼宮ハルヒが自覚なしに巻き起こす、宇宙レベルの危機。
そして周りにいるキャラ。
ただのハルヒの気分、まさに憂鬱が、宇宙そのものの根源を揺るがす。

今いるこの世界が無くなってしまうかもしれない。

ぶっ飛んでますよね。

そしてその周りにいるのは
宇宙人(情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース)
やら、超能力者やら、未来人やら、ごく普通の冴えない男子やら。

このとんでもない人種たちの行動がまた面白くて笑える要素になってます。

{/netabare}

こういうものですよね。


ただ、これは賛否両論あると思いますし、実際にいろんな事態になってしまった作品でもありました。


それはこの二期で放送された、「エンドレスエイト」
というエピソード。

これは他にはまずあり得ない演出でしたね。

個人的には、さすがに参りました。

ここまでやられると精神的にちょっときます。

どういうものかというと。
これは完全にネタばれですからご注意。

{netabare}
タイムリープとかタイムパラドックスとかいろいろとアニメで描かれることは多いですけど、この作品で描かれた、同じ時間をループする。

というエピソードが「エンドレスエイト」なんですが。

この作品においては、そのループした時間を
繰り返し何度も何度も(実に八話に渡って)放送されたんですね。

概ね二ヶ月間、同じことを繰り返したわけです。

さすがに観る側も混乱したでしょうし、それを通り超えてイライラしたと思います。

シュタインズ・ゲートやひぐらしの鳴く頃に、なんかでもそういうちょっとしたイライラが表現されますけど、
ここまでループに執着した作品はまずないと思います。

これは本当に問題だったようで、元スタッフからの謝罪に近いものや心境暴露なんてのも出回ったほどです。


僕も最初は観る回を間違えたのかな?
なんて思いました。

でもよくよく見ると、作画やシーンの切り替えが少しずつ違うんですよね。
これは手が込んでると思いましたけど、アフレコもそうらしいです。

同じ台詞を八話に分けて、一話ずつ収録していたらしいですね。

声優さんたちもさぞかし疲れたと思います。


唯一つ良かったところは、本当に作画担当が違うので、キャラデザまで違っていて、回によって好きだったりそうでなかったりがわかることです。

これが間があいて観たのなら変化に気づかないかも知れませんが、本当に繰り返すだけなので、そういう細かいところに気づいてしまうんです。

着ている服や小物も毎回変わってますけどね。


{/netabare}

こんな感じで、このエピソードをクリアできたら完走できるみたいなハードルがあったのは事実だと思います。


あと、やっぱり特筆すべきは文化祭のシーン。

これはネタばれじゃないと認識して書きます。

作中に文化祭のシーンが描かれるんですが、その時に演奏された
「God knows」という曲。

これは本当にすごいです。

どれだけの動画が公開されたのか知りませんけど、軽く見積もっても
数千万回は視聴されている、モンスター動画です。

僕はバンドをずっとやってまして、洋楽からなにから聴いたり弾いたりしてますけど、この曲のクオリティーはハンパありません。

ギターをコピーしてみましたが、なんともセンスが良く、とてもアニメだけにとどまるのはもったいないほどのロックだと感じました。


聴いたことがなければぜひチェックしてみてください。
有料ダウンロードもできると思います。


この作品は登場人物を紹介してしまうだけで概ねネタばれになるので
今回はやめておきます。


28話ですが、それ以上に長く感じる気もしますが
やっぱり名作という呼び声高い作品なので、断念してしまうかどうかは別として、挑戦してもいいんじゃないかと思います。


読んでくださってありがとうございました。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 31
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい

谷川流さんのライトノベル原作の作品です。私にしては珍しく原作既読です。SFタイムトラベルものなので、私の趣味にぴったりの作品。

世界を創るほどの能力を持った涼宮ハルヒが、SOS団なる奇妙な部活を立ち上げ、未来人、宇宙人、超能力者を集めて部員にする。しかし、当のハルヒにはその認識がない。SOS団に集まった未来人、宇宙人、超能力者は、それぞれ異なった立場で異なった世界観を持ち、それぞれ異なった目的をもってハルヒに関心をもち、見守る。そんな設定です。

SFの三大巨塔である未来人、宇宙人、超能力者が一同にあつまる、というお話なら「さぞや非日常的作品なのだろう」と思いきや、ごく一般的な公立高校一年生のべたべたの日常に、有り得ないほど濃いSF的非日常が、仲良く混ざり合っている、緊張と弛緩のベストミックス的な独特の雰囲気をもった作品です。

この作品の雰囲気を決めているもうひとつの要素は、主人公のキョン(声:杉田智和さん)の目線から見た「語り」がベースとなっている点。原作のラノベの地の文を、ほぼそのまま杉田さんが語ります。この語りがとっても味があってGoodです。少なくとも私は好きです。京都アニメーションは原作に忠実という定評があります(最近はちょっと違う場合もあるようですが)が、原作の地の文まで忠実に再現してくるとは・・・。

この作品において、1期と2期の関係はちょっと変わっています。他の一般的なアニメ作品と違っているので注意が必要かもしれません。1期は、原作のいくつかのエピソードを、時系列を無視してシャッフルし再構成したような構成になっています。それに対して2期は、1期のお話の間を埋めるエピソードを追加した上で、全体を時系列に並べなおしています。なので、初めて見る場合は2期だけ見れば1期も見たことになります。ただ、1期の時系列シャッフルの構成は実験的であり、これはこれで面白いので、興味があれば1期の順序で見るのもいいかもしれませんね。

劇場版「涼宮ハルヒの消失」は2期の続きに見るとちょうどよいです。「消失」は、テレビ版視聴済みが絶対的前提となっていますが、1話~6話の「涼宮ハルヒの憂鬱」と8話の「笹の葉ラプソディ」だけ視聴でもなんとかなります。

この作品は、京都アニメーションの代表的な作品ですが、この頃の京アニはアニメ作品でいろんな実験をしています。前述のハルヒ1期の時系列シャッフルもそうですし、もうひとつ有名なのは「エンドレスエイト」のエンドレス。この作品は、原作では短編で、アニメとしては1話分のお話です。それを、題名どおりエンドレスで8回放送したのです。
{netabare}
夏休み後半を延々と1万5千回程度繰り返す、というお話です。アニメでは、その繰り返しのうち、8回分を抜粋しています。1話目は繰り返しに気がつかなかったパターン。2話目~7話目までは繰り返しに気付くが、ループから脱出できなかったパターン。8話目は、繰り返しに気付いてループからの脱出に成功したパターン。(原作は8話目相当のみです。)なにこれ、手抜きじゃん?と思われるかもしれませんが、これがまた全然手を抜いていない。8話すべて、絵や音の使いまわしは一切なし。登場人物の服装(夏休みなので私服です。ゆかたもあります)が毎回変わるので、それを楽しむのも一興かもしれません。バックの風景とかも毎回違いますし、声の収録も毎回べつべつに行われたようです。キョン役の杉田さんとか、回を重ねるごとに飛び出すアドリブの熟練度が増していくのがおもしろいです。
{/netabare}
これについては、放映当時から「手抜き」だとか「視聴者をばかにしている」だとか「消失を劇場版でやりたいための時間稼ぎ」だとか、大ブーイングが起こりました。(そのころ書かれた2chのスレとかを読むとおもしろいですよ。)たしかに同じお話を8回も放送するのはどうかとは思いますが、1期の時系列シャッフルと同様、エンドレス8回も京アニの実験の一つだったのだろうと思っています。まあ、あれだけ非難が上がった(それに対して肯定的な声はほとんどなかった)のだから、実験としては失敗だったと言わざるを得ないでしょう。でも、今までにないコトをやってやろう、という京アニの挑戦的姿勢は評価されるべきだと思いますね。

20話~24話の「涼宮ハルヒの溜息」もちょっと変わっています。
{netabare}
SOS団で学園祭向けの映画を製作する、というお話です。それだけ聞けば、なんかホンワカして楽しそうな印象ですが、実際はまったく逆です。ハルヒが無意識のうちに映画と現実の混同を起こすことにより、現実世界に深刻な影響を与える、というな、ホンワカは残しつつも、かなりハードな内容です。
話の内容はさておき、5話構成のこのシリーズの特徴は、次回へのつなぎの部分です。話と話のつなぎがブチっと切れます。会話の最中であろうが移動の最中であろうが、突然ブチっと切れてED開始。次の回の冒頭は直後から始まる、といった感じです。これも賛否両論があるでしょうが、独特の味を出しているのは確かです。
{/netabare}
現在の京アニとは絵の味が若干異なりますが、これはこれでいい。さすが京アニですね。OPやEDは1期のものは1期そのままとなっていますので、2期を見れば両方視聴することができちゃいます。曲はどっちかというと2期より1期のほうが好きです。

ラノベでは「消失」の後にも面白いエピソードがいっぱいあるので、個人的には3期以降を期待しているのですが、京アニにはやる気がないようで残念です。「驚愕」とか、アニメ化すると絵的におもしろいと思うのですが・・・。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 15

85.3 12 2009年度アニメランキング12位
東京マグニチュード8.0(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2515)
12868人が棚に入れました
中学1年生の小野沢未来は弟の悠貴のお守りとして一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。その最中、東京にM8.0の海溝型大地震が発生、連絡橋は崩壊し、東京タワーが倒壊するなど、東京は大きな被害を受ける。
未来と悠貴はお台場で出会ったバイク便ライダー日下部真理の力を借りて世田谷の自宅へ帰ろうとする。

声優・キャラクター
花村怜美、小林由美子、甲斐田裕子、喜多村英梨、豊崎愛生、高平成美、遠藤綾、沢城みゆき、野中藍、中博史、井上喜久子、滝川クリステル
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

長尺の目と、fuushinの妄想、もう、よそう。2018.12.5 追記。

本作のレビューからズレてしまうことをお許しください。

{netabare}
先日の大阪の地震は、愛知県では震度4でした。
私は職場にいて、「あ、ついに来た!」と身構えました。
熊本地震、東日本大震災、阪神淡路大震災の実情。
桜島、霧島連山、御嶽山、草津白根山などの噴火の記憶も生々しい。

しかし、私の知識はほぼほぼ中学生レベルで止まっています。
高校で、地学を取りましたが記憶するばっかりで、実学には結びついていません。

本作では、地震学者から見ると、待望の啓蒙作品でもあるし、危機管理と対策の教本的なものなのかもしれません。

マグニチュードという言葉を調べていて、ちょっと理解が進んだのですが、先日の大阪の地震はM6.1でした。震源地は地下13㎞です。

これは、広島に投下された原爆(20キロトン)の放出エネルギーと同じです。地下13㎞のエネルギーは、地表ではあの爆発規模になるのですね。

ちなみに、東日本大震災(M9.0)は、関東大震災の約50倍、阪神・淡路大震災の約1400倍です。

(ここまでは、「日本の地下で何が起きているのか」(鎌田浩毅氏著。岩波科学ライブラリー。2017.10.18)より一部引用。)

さて、私はザックを担いで鈴鹿、比叡、伊吹山などから琵琶湖を眺めるのが好きで、その大きさに感銘を受けるのですが、同じように、北、中央、南アルプスを縦走するのも好きです。雄大な山並みや巨大な山塊には地球のパワーに圧倒されます。
体力的には2泊3日が限界ですので、そうそう長い距離は歩けませんが、見るだけなら、160㎞くらいは(富士山から槍ヶ岳)。思いを馳せるだけなら、九州・北海道の山も・・見て見たい。

それで、南海トラフの距離は、東西約700㎞と、全く私の想像を超えます。ここが動くかも・・・ということですね。


ここから先は、fuushinの虚妄です。はい。

本作を観た後のレビューとして適切ではないかもしれません。
いつものようにちょっぴり、スピリチャルっぽく書いていますので、お好みでない方はスルーしてくださいね。
 
私は、「君の名は。」や「かぐや姫の物語」などで、いささか異質なレビューを書いていますが、その視点は、縁の不思議さや魂の錬磨といったたぐいのものです。そして、そのアプローチには、言霊、数霊、シンクロニシティといったたぐいの概念を使っています。

前振りした地震についての妄想なのですが、今、こう思います。

ひとつは、ジュセリーノ・ダ・ルース氏の「予言」です。ネットでは「怪情報」としての扱いです。まあ、そうでしょう。

2018年6月21日。(夏至ですね。陽の極点です)

明日ですが、東海地震の発生を「予言」しています。本当かどうかは分かりませんが、この人の予言は結構な確率で「的中」させているので、個人的には全否定はしていません。もちろん当たらないことを祈りますが。

マグニチュードは、10.6。 東日本大震災が9.0でしたから、放出されるエネルギーは、数100倍(詳しくないのでごめんなさい)。

日本地震学会では、「中央防災会議での「現状では東海地震の確度の高い予測は困難」との議論もあり、より範囲の広い南海トラフ地震の想定震源域全体(駿河湾〜宮崎沖)を対象とした「南海トラフ地震に関連する情報」の運用が平成29年11月1日から始まりました。」と述べ、ホームページの「東海地震に関する項目」はすべて「改定中」になっています。つまり、学会としては見解を出してはいません。

これを受け、気象庁は「当面の間、気象庁は「南海トラフ地震に関連する情報」を発表することとしました。この情報は、平成29年11月1日から運用を開始しました。」としています。

ちまたの官民合わせた情報においても、「いつ起きても不思議ではない」となっています。そういういろんな科学的な知見、防災予防、啓蒙に機運がかつてなく高まってきてはいます。そう思うと、私は、ジュセリーノ氏の予言もあながち間違いではなく、当たらなければいいわけで、当たれば困る・・・ということです。


それで、fuushinの思いとしてはこうです。

日本を、龍体と見立てたとき、琵琶湖は「子宮」、淀川は「産道」になります。震源地はその付近でした。それは陣痛?何かが生みだされる?それは何?

琵琶湖には、竹生島があり、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ、竹生島神社)が坐しています。
主祭神は、市杵島姫命(イチキシマヒメ)。
天照大神の子で、皇孫(こうそん)邇邇芸命(ににぎのみこと)が降臨に際し、養育係として付き添い、邇邇芸命を立派に生育させたことから、子守の神さま、子供の守護神として、崇敬されている」との謂れがあります。
女性の人格を持った神様ですね。
仏教(4次元界)になると、弁財天です。日本最古・最初の弁財天で、日本三大弁財天とも言われています。江島神社(神奈川県 江の島)・厳島神社(広島県 厳島)

女性・子宝・生産の象意をもつ神仏の働きを予感させます。

また、『近江国風土記』には、夷服岳(伊吹山)の多多美比古命が姪にあたる浅井岳(金糞岳)の浅井姫命と高さ比べをし、負けた多多美比古命が怒って浅井姫命の首を斬ったところ、湖に落ちた首が竹生島になったという記述があって、ここにも"夷"の文字がありました。
(今季、春アニメには、この"夷"に纏わる作品がちっくと多いような・・・。ちなみに、夷→エビス→外国人→外来の知見(特に農業生産技術)→尊敬・崇敬→神社の主祭神という流れがあります。また、夷=戎≒十戒=モーセの十戒ですね。伊吹山の隠された主祭神はどなたかしら、なんてね。)



プールの壁が崩れたのは、"寿栄小学校"。
被害にあわれたのは9歳の女の子。

この小学校の校章は"六芒星"を彷彿とさせます。(一般的にも校章に6角形を取り入れたデザインは多いのですが)
六芒星は、伊勢神宮、元伊勢とも呼ばれる籠神社(京都府宮津市)の隠された印章です。一説には「ダビデマーク」とも言われています。
ダビデは、約3000年前にイスラエル王国の王となり、12部族をまとめたと言われています(旧約聖書)。

寿栄という言葉は、歴史的には地元の寿町と栄町の両方の名前を使ったものなので、それだけをみると深い意味はありません。しかし、非常に印象的な言霊の響き(ことほぎ、さかえる)です。

9は数霊では「尊いもの・人間」を意味します。
女の子は「社会的な弱者」の暗喩になるでしょう。
壁は、「重い何かが覆いかぶさっている」「出るに出られない状態=どうにかして間もなく出てくる」という意味かもしれません。

これらを、シンクロニシティしてみると、日本で、あるいは世界情勢に、なにか大きくて尊いものが現れる前兆、狼煙(のろし)のような、加えて、南海トラフ地震への直前の警鐘のようにも感じるのです。



・・・はい、そうです。ただの妄想です。もちろん大きな地震は起こらないにこしたことはありません。ただ、科学的には「いつ起きても、明日起きても不思議ではない」という評価もあるので、ちょっと気になっただけなんです。

それをどう捉え、どう乗りこえるのか。
魂をどう磨くのか。どう守るのか。
自助、共助、公助にどんな知恵を働かすのか。
当面のポイントはここのような気がしています。

不快な気持ちにさせてしまったら、本当にごめんなさい。
{/netabare}

本作を鑑賞して、ふと、要らないことを書いてしまいました。

2018.6.22追記。
{netabare}
今日から、予言は予言でなくなりました。ただ、ホッとしていいのかどうかは一概には言えなくて、これで安心して眠れるという訳にもいきません。まんじりともしない気分です。
例えれば、今日から"毎日が8月31日"のような気分です。ごめんなさい、告白します。学校なんてなくなっちゃえばいいって、何度も思ってました。懺悔します。本作の主人公と同じです。
 
ものの本によると、"正しく怖がりましょう"と書いてありました。
地域ごとで言い伝えられている伝承とか史跡とかは、激甚災害から生き延びてきた先人たちのしたたかな知の財産ですし、最新の科学(プレートテクトニクス理論からプルームテクトニクス理論へ)もまた、未来につなげられる知の財産のひとつだと思います。

プレートが4つもひしめき合っている地域は、日本、インドネシアとその周辺、コロンビアとその周辺くらいです。
この地域は、文学的に言えば、地球規模の"ムスビとすれ違い"のもっとも激しい場所。
大地と海洋の感情と情動を、敏感に感じ取って生きている地球人の一人として、こうした国々とネットワークを組み、世界一の災害強国としての知性と見識、行動と体制作りなどを共有して70億人の人々に還元できるようになるといいですね。

長尺の目で、100年、500年、1000年、1万年というスパンで、自分と周りの人たちの命も同様に、慈愛で視る目を持ち、率先避難者(逃げるが勝ち)になろうと思います。
そうして何があっても、生き延びねばと思います。サッカーならいいけど、戦争や紛争なんてしている場合じゃないな。

そういう意味でも、本作の魅力を発信し続けていくことは大事ですね。先輩レビュアーさんの感想を読んでそう思いました。感謝しかありません。
{/netabare}

2018.12.5 追記。
{netabare}
またぞろ、こんなことを書いて不謹慎なこととは重々承知しています。
おバカな fuushinの妄想かと笑い飛ばしていただければと思います。

ジュセリーノ氏ほか、直近の地震の予言をなさっています。
12月7日、9日です。9日が本震で、マグニチュードが8.5と言う人もいるようです。
書籍、ネットにも記されています。関心のある方はご覧になってみてください。
ないにこしたことはありませんが、準備だけはしっかりとしておきたいと思います。
{/netabare}

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

本作が、みなに愛されますように。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 26
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

後悔、先に立たず。

制作はボンズ×キネマシトラスのオリジナルアニメです。
ジャンルはリアル地震シミュレーション・ヒューマンドラマです。
ノイタミナ作品になります。


中学一年生の少女・小野沢未来を主人公とし、M8.0の直下地震に襲われた東京を舞台に描かれる作品。
未来は弟の悠貴とともに、お台場のロボット展へと来ていた。
名門私立に通う彼女はどこか厭世観を持っており、鬱屈とした感情を抱えていた。
それを晴らすためか「こんな世界、壊れちゃえばいいのに。」とインターネットに描き込んだ、その時…。


東日本大震災の発生で一際注目され、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門において優秀賞を受賞している作品。
ノイタミナ作品の中でも、かなりの社会派に分類されます。
こういった題材の作品ですので、いつになく真剣に書きます。


前半は地震に対する恐怖と三助(自助・共助・公助)・それにまつわる人間ドラマについて描き、後半は未来が{netabare}PTSDとなって悠貴の存在の大切さに気づき、心理的に{/netabare}成長する姿を描きます。
流石に地震のみを題材に作品を作ると重すぎるし、尺も取れないから人間ドラマを主体にした構成としたのでしょう。
全11話ですが、正直8話くらいでも上手くまとめられた内容かとは思いますがね。


本作における“リアリティ”は“地震”という現象の捉え方や初動時の対応、一般人の描き方にあるかと思います。
この面における過剰描写はほぼなく、すっと物語に入り込めました。
建物崩壊の描写は、多分見たらゾッとすると思いますよ。
やたら性悪な人物とかが出てくると冷めてしまいますけど、そこの塩梅も上手かったですね。
もちろんフィクションなので扇動的な描写もありますけど、許容範囲かと。


逆に主要人物たちの心情描写は雑に感じる場面も多かったです。
主人公の未来は捻くれた性格という設定ですが、それを引っ張りすぎている感はあります。
最終的に改心させて、視聴者を泣かせる意図が最初から透けて見えてしまったのは少々残念なところ。
また、姉弟とともに行動した日下部真理。
正直、なぜ姉弟と一緒に行動したのか終始分からず。
劇中で触れられていますが、幼い娘がいるならばそちらを優先すると思いますが…。

また、どの建物もほぼ半壊以上というのはやりすぎではないかとも思いました。
世田谷区は密集住宅地ですのでまだ分かるのですが、都心三区の一つである港区はそこまで軟な耐震基準じゃないはず。
地震描写に関しては、ここだけ納得できなかったです。




以下ではネタバレありで、細かい部分について詳しく書きます。

○終盤における“あの演出”
{netabare}見た人の中で多分最も賛否両論となるのが、“実は終盤の悠貴が幽霊だった”という事でしょう。
最初に書きますが、私自身この設定には否定的です。

本作は“リアル地震シミュレーション”という触れ込みで制作されています。
リアリティを重視しているはずなのにファンタジーを入れてしまったら、それはもう何だか分からないシロモノになってしまいます。
人間ドラマを主眼とし、終盤の盛り上がりのための設定だと思いますが、もう少し上手く出来なかったかなと。
後述しますが、幽霊で通すならば細かいところまで描写してほしかったですね。

でも最終回は上手く泣かせに来ていますね。
幽霊だから、ちょっと「あの花」と被りましたけど、こっちの方が上手かったような気もします。
まあ “質の良い涙”ではないですから、何とも。{/netabare}



○“影”について(「妄想代理人」の第8話、「明るい家族計画」のネタバレも含みます)
{netabare}細かいところだと思いますが、私は“影”が気になりました。
正直、8話時点で悠貴が死んでいるのは読めましたので、類似していた「妄想代理人」を思い出して“影”を見ていました。
8話から10話までは実は普通に影がありますが、11話だけ悠貴自身の影がないです。
「妄想代理人」では死んでから自身の影は完全に消していたので、ここは是非とも統一してほしかったところ。
8話から10話は演出次第で上手く誤魔化せると思いますしね。

同じような論点ですけど、悠貴が物体に触れていない点は良かったと思います。
彼は幽霊として出てきてからは何も触れていませんから。{/netabare}



○ “性格”と“思慮分別”
{netabare}ここについては思う人も多いのではないでしょうか?

まず主人公の性格。
キツくて、合わない視聴者も多いのでは。
ここに関しては合う合わないの問題なので追及はしませんが、前述の通り、体の良い主人公像に見えてしまう部分もあります。
設定自体はそれでも構わないですが、経過の部分をもっと大切に描いてほしかったかな。

続いて“思慮分別”。
ロボットオタクの少年が出てきますが、彼は別に登場させる必要がなかったと思うのですが…。
ロボットを救うために自分が崩壊しそうな場所に立ち入るっていうのは、いくら中一だからって“危なすぎる行為”だと分かりそうですけど。
彼の登場が以降のエピソードに影響しているわけでもないので、ここに関しては無駄と感じてしまいました。
悠貴がロボットを追うというのならば、まだ分かりますがね。{/netabare}



○9話の真理に関する演出
{netabare}具体的に言えば、真理が小学校で娘・義母?の遺体と対面する場面です。
布で顔が隠れているわけですけど、同じ地域に、同じ年齢構成の、同じ髪型の女性二人が生活し、それが死亡する確率はいったいどれだけのものでしょう?
気が動転していて勘違いしていたでは済まされない部分だと私は感じてしまいました。
この後、娘・義母ともに生きていることが分かるわけですけど、ちょっと無理がある演出だと思います。
感動の気持ちがサーっと引いてしまった。{/netabare}



総括して、確かに悲しくて泣ける作品です。
防災に対する啓蒙作品としても優れています。
私自身、心情的には惹かれる部分も多々ありましたが、論理的には納得のできない部分も同様にありました。

でも本作を駄作・凡作とは露ほども思いませんし、「一度は見ておいてよかった」とも思います。
地震について考えてみたい方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか?
家族で見れば、防災について考える良いきっかけにもなるかと。

点数の割に酷評気味な書き方ですが、いろいろ思うところがあったからです。
本作自体に興味がなかったら、こんなに長文を書きませんからね。
それでは、長文失礼しました。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 51
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

東京で大きな地震が発生。そして家族のかけがえのなさに気が付いた…。

この作品は、観るかどうかとても迷いました。

震災の恐ろしさや悲しさ…
そんなやるせなさの中に自ら飛び込む勇気が持てなかったからです。

自分たちの身にもいつか…
なんてことを考えてもどうしようもないし、

もしもの時のために備えをしても、
どれだけ覚悟をしたとしても、

「よし、これでいつ大きな地震が来ても大丈夫!」
なんて言える日は絶対に来ない。


幼い頃、阪神淡路大震災を体験しました。

あらゆる記憶がはっきりとしていないほど幼かったのですが、
それでも地震発生時の事は今でもはっきりと、鮮明に覚えています。

体験したことのない激しい揺れ。
横並びで寝ていた私と妹の上に覆いかぶさりながら、何かを叫んでいる母。
起き上がることも何もできず、
ただ揺れが収まることを待つことしかできなかった時間。

そして揺れが収まった後に見た、家の中の有様。
高速道路の下敷きになって死んだ近所の人の話。
水道が復旧するまで、地下水を汲みに行くのは私の仕事だったこと。

幸いにも大きな被害のない地域でしたが、
あの時感じた揺れと恐怖、非日常な日々は、はっきりと私の中に残っています。

その記憶で十分…
今さら、わざわざ怖いものを観なくても…。
そんな迷いがありました。

だけど観終わった今、
この作品を観てよかったと思っています。

そして、たくさんの人に知ってもらいたい作品だと思いました。

全11話です。


● ストーリー
未来の事なんてわからない。

共働きで忙しくしていて、
口を開けば小言ばかりの両親。

家族、自己中心的な人たち…
いろんなことにイライラが募る日々。

夏休み、弟の悠貴(ゆうき)に付き添って、
お台場のロボット展にやってきた小野沢未来(おのざわ みらい)。

「いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに。」
何気なくそうつぶやいた瞬間、その地震はやってきた。


東京を襲ったマグニチュード8.0の地震。

これは、
大きな震災を体験したことがない人ほど見てほしい作品です。

そしてこんな現実に、
いつか直面するかもしれないイメージを持っておくべきだと思います。

この作品で描かれていることは、
決して大げさなことではないから。

むしろ現実はもっとひどいと思うから。


主人公の未来が常にイライラしていて、

元気づけようとしてくれる悠貴にさえ当たり散らすのは、
観ていて気分がよくありませんが、

そこに目をつぶることができれば、
ストーリーの構成は素晴らしい。

地震発生、
お台場から世田谷の自宅へ歩いて戻る道中、
家族の安否に募る不安、
そして自宅に到着…。

こういうアニメを、本気で作ろうとする意欲が素晴らしい。
国家認定のアニメにするべきだ!

11話 {netabare} 家族との再会と、悠貴の死と、悲しさを乗り越えようとする未来の姿 {/netabare}には大泣きでした(´;ω;`)


● キャラクター
中学1年生の女の子、未来。

いろんなことに不安が募って、
毎日がイライラ。

それは等身大な中学生の姿だと思います。

だけど、ちょっと性格が歪んているのが難点。笑

弟の悠貴(小学3年生)は、
とてもいい子なのにな…。

だけど、この震災を通して、
一番心が成長するのは彼女です。

観ていてイライラする子ではありますが、
この作品の主人公としてはふさわしい子だとも思います。


偶然未来と悠貴と知り合い、
途中まで一緒に帰ることになった、マリさん。

自分の娘と母の事も心配でたまらないはずなのに、
2人の事を放っておけず、あれこれ面倒を見てくれるなんとも優しい人です。

自分がマリさんの立場だったら、
ここまでできる自信が私にはない…(;´Д`)

マリさんと出会えたことが、
2人にとって最大の幸運だったと言えるでしょう。


● 音楽
【 OP「キミノウタ」/ abingdon boys school 】

abingdon boys schoolは、
西川貴教さんがボーカルを務めるバンド。

曲もかっこいいですが、
何よりも私が衝撃を受けたのは、映像ですね。

OPで流れるのは、震災後、倒壊した東京各地の様子。

写真やテレビで見たことある有名な観光地も、
震災にあうとこうなるのかも…

というリアルな映像が、
とても衝撃的でした。

いつもOPもEDも必ず観ますが、

あまりにもOPの映像がリアルで怖くて、
とばしたくなってしまったほどです。

この映像だけでも観る価値ありですね。


【 ED「M/elody」/ 辻詩音 】

この曲単体でも、
十分いい曲です。

この作品を最終話まで観たなら、
より魅力が増します。

明るい曲調には、
未来を信じて、というメッセージが込められているような気が…。


● まとめ
「もしも大きな地震が起こったら」というテーマを、
見事に描き切ったと思います。

恐怖、不安、不便さ、心配、我慢、
家族への想い、辛い別れ、辛い想いを抱える人々…。

今ある当たり前の生活は、簡単に壊れてしまうかもしれないこと。
今ある当たり前の生活が、とても幸せで恵まれたものであること。

それを忘れてはいけないですね。
傍にいる人の大切さに気づけなかった後悔が生まれないように。

もっと多くの人に観てもらいたいと思う作品でした。

投稿 : 2020/04/04
♥ : 31

84.9 13 2009年度アニメランキング13位
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(アニメ映画)

2009年6月27日
★★★★★ 4.2 (1984)
11516人が棚に入れました
2007年9月1日に公開され、全4部作のうち、序章的な位置づけにあたる。本作のベースとなったのは、TVシリーズのうち第壱話から第六話まで。14歳のシンジ少年が汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンに乗って正体不明の敵性存在「使徒」と戦い始める契機と、自分の暮らし、友人、街など身近なものを認識する過程が、丁寧なタッチで再び語られ、1本の映画として再構成されている。クライマックスは、国家規模のオペレーションを描いた「ヤシマ作戦」。日本中の電力を箱根の一点に集め、シンジのEVA初号機が狙う陽電子砲の起動エネルギーとする大プロジェクトだ。自在に変形と攻撃を繰り返し、ネルフ本部へ侵入しようとする使徒。人類すべての運命が自分の双肩にかかったとき、シンジの心中に芽生えたものは・・・。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

にゃんにゃ さんの感想・評価

★