「ぼくらの七日間戦争(アニメ映画)」

総合得点
63.7
感想・評価
59
棚に入れた
234
ランキング
4120
★★★★☆ 3.3 (59)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.2

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大人と子供

この作品を見てみようと思ったきっかけは数年前に友達とレンタル店に行った時に「この映画面白かったよ」と言われた事がありましたが、その時は見ようとは思わず今回アニメ映画になって、その時の友達のこの言葉を思い出したのがきっかけです。

親の事情で転校しなくてはならなくなった、そんな娘の綾は自分の住む街が大好きでずっとこの街で過ごしたい…それが叶わないなら責めて誕生日を皆んなでこの街で過ごしたい。
そこから始まる7日間の戦争

絵は綺麗な方だったと思います。
展開にも殆ど無駄はなくテンポ良く最初から最後まで面白かったです^ ^
子供VS大人…子供頭良すぎですw
即席空気とか一晩で仕上げてるし溶接するってアニメだからこそ出来る事でしょうけど、これはこれで面白かったです。
一方、大人達は大人気ないといいますか…やり過ぎ感もありましたね。

後、時代背景をしっかり取り入れていました。
例えば、大人達との戦争を動画にして大衆を味方につけるとかは現代ぽくて良かったと思います。

逆に、大人側の一手ではネットに子供達の顔を晒す…やり過ぎですw
逆にネットの怖い部分も上手く表現されていました。
ネットは世界の繋がるツールです。
昔の知り合いが見ていて、過去を晒す…そこもリアルですが…少なくとも大人がこれをするべきではない。

この辺りからは少し暗い展開になりましたね。
過去の暴露や偽りから始まった友情や裏垢晒されたり…

人って私は大なり小なり何かを隠してるのが当然だと思います。
細かな事を入れると殆どの人がそうではないでしょうか?

今回の作中では、その様子がよく描かれていましたね。
まっ、真実を知らされると残酷かもしれません…ショックを受けるだろうし不安にもなる、でも、子供達はそれをもバネにします。
お互いの事を知って、認め合ってからこそ生まれる物ってあると思います。
それが小さな物か大きな物かは分からないですけど。

今回は守の自らの暴露と告白で展開を改善させました。
あの場面での発言は勇気居るだろうなぁ〜と思いましたが、それが皆んなの背中を押す事になります。
私はこういうシーン凄く弱くて涙が出ちゃいました…雰囲気や気持ちがよく伝わるシーンだったと思いました。
涙が流れましたよ。もぅ映画館なのにww

この作品、大人の事情って言葉が出てきます。
大人の事情って何だろう?
子供からしたら大人の事情で振り回される…直ぐに大人の事情だからと言い理由を教えてくれないし納得行かない。
便利な言葉です…綾ののお父さんは酷い人だと思います。

見ていて娘の気持ちを考えてるのかな?って思う発言や自分の地位を武器に秘書やら周りの人に当たっては文句を言う…文句だけ言うけど何一つ自分では動かない…目上の人にはペコペコして、裏では文句を言いディスる
見ていて気分の良いものではありませんでした。

もぅ綾の親友の香織のお父さんは家族の為にって事情でした。
確かに、お父さんにとって1番大切にしないと行けないのは家族かな?って思います。
でも、その結果が娘を迷わせ悩ませてしまう。

大人の事情って大きく分けて2つあると思います。
一つは綾の父の様な自分勝手な利益の理由
多少なりとも家庭を豊かにしたいとかそうした気持ちも有るんだろうけれど、やっぱりしっかり話し合うべきだったと思う。
一番大切にしなければいけない事を見失ってる感じがしました。

2つ目は子供を悩ませたくない理由。
大人の世界は黒い事が多くて大人はそれで悩んでて…子供に説明すると、子供も悩んで…悲しんでしまうかもしれない…心配するかもしれない。
結果的に、子供に理由を説明しなくても悲しんでしまうと思うけど…それでも、真実を聞くよりましで…無理にそんな大変なことを知らずに楽しく元気に過ごしいて欲しいって気持ち。

子供から一応大人になった?なってるかな?子供のままかも知れない一応大人の分類の私は、子供の気持ちも大人の気持ちも両方理解出来る分がありましたが、それでも変わらない気持ちは、やっぱり大人の事情って便利な言葉で隠さないで話しを聞かせてもらいたいなぁ〜とは思います。

ラストの最終日…子供の切り札であり隠し球。
最終何か作ってて武器かな?と思いましたが、気球でした(´艸`)*
気球を飛ばすシーンは綺麗でした。
子供達が気球と一緒に飛ばした灯篭は世間や仲間に晒された過去を清算する為でしょうか?
沢山の灯篭と気球は子供達の大勝利でした。

大人も子供も少し考うさせられるような作品だったと思います。
最後は綾の転校先での生活が見えたけど相変わらずの父親ですが、少しは娘も自分の意見わハッキリ言えて父親より主導権を握っていたような気もしました^ ^

大人は子供よりはお金もあるし車にも乗れるしお酒も飲める…でも、子供の頃に出来た事が出来なくなる…何かをしても後先を考えてしまう事もある…子供だってそうだけど、今回のようなマレットのような子が居ても大人にら引きわしちゃう人が多いのではないでしょうか?

可愛そうな気持ちや力になって上げたい気持ちもあるけれど…それでもそう思いながら多分…でも、子供達はマレットを守る事を決めた…凄く勇気あるし思い切りも本当にいい^ ^
子供達は本当に勇気も優しさも沢山持ってるのかもしれませんね。

大人になった今ま楽しい事は沢山あったけど子供の頃の方が刺激ある毎日だった様な気がします。
子供の頃の気持ちを持って大人になりたいものですね^ ^

投稿 : 2019/12/21
閲覧 : 187
サンキュー:

3

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