タック二階堂 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
古き良き主人公が変身系アニメ。
詳細は公式でも。
昭和の時代に多く見られた、主人公が異質なモノに変身して特別な力を身につけるというアニメです。
デビルマンとかウルトラマンとか、そういう感じ?
着ぐるみに変身して強いパワーを手に入れた主人公の加賀谷修一は、ある夜、火事の中で気を失っている謎の少女・クレアを発見。その力で助けますが、なぜかパンツを下ろして……。
しかし、理性を取り戻し、クレアをその場に残して去る修一でしたが、スマホをなくしたことに気づきます。スマホと引き換えに、クレアは修一にバケモノであることと、その事情を知りたがります。
クレアの家に招かれた修一。ですが、そこに別のバケモノが現れて……。
という初回です。
制作は「Just Because」「月曜日のたわわ」などのPINE JAM。ジャスビコの時は作画崩壊などと言われましたが、はたして今回は大丈夫ですかね。
初回の作画は良好でした。
ヒロインの声は東山奈央さん。こんな黒い役もいけますね。主人公の花江夏樹さん、ほか花澤香菜さん、石上静香さん、櫻井孝宏さんなど実力派ぞろいです。
まだ何とも判断つきかねますが、しばらく様子見をしたいかなと思わせるほどには、掴みは悪くない印象です。
※観終わった後に、たわむれに「グレイプニル」のWikipedia先生を見てみたのですが、なんと数話の脚本に“あの”高橋ナツコ先生が関わっているそうです。どおりで……。というわけで、ちょっと異例の追記ですが、高橋ナツコ先生が書いた話数に「※ナツコ脚本」と記しておきます。僕が、リアタイ時にどう感じたか。この作品が大きくハネなかった理由がわかるかもしれませんね。
=====第2話視聴後、追記です。
※ナツコ脚本
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修一とクレアに襲いかかってきた女バケモノは、謎のコインを奪いにきたのでした。
逃げた2人を追いかけてくる女バケモノ。着ぐるみに変身した修一の背中にあるチャックを開けると中は空っぽ。その中にクレアが入ることで、修一の本当の力をコントロールできるということがわかりました。
女バケモノとのバトル。
コントロールに慣れてきたクレアは、反撃に転じて、足を折り、そして銃で撃ち殺します。
それから1週間。特に何か起こるというわけでもない2人は、お互いを利用して守り合うことを決めるのでした。
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というお話です。
いや、面白いと思いますよ。でも、なぜわざわざ微エロを盛り込む必要があるんですかね。
パンティ姿で逃げるクレア。コインを探す女バケモノの人間の姿で恥丘まで見せるパンチラ。バケモノ化した修一の中に入る時の、東山奈央ボイスのエロセリフ……例えば「修一の中で、おしっこ漏らしちゃった。冗談よ」これ、要る?
原作がこうなのか、脚本家あるいは監督が「エロさを出しとけば野郎オタクが釣れるだろ」ということなのか…
いわゆる「ダーウィンズゲーム」的な巻き込まれ系のバトルアニメで、序盤はそれなりに悪くないだけに、こういう要素が余計に感じてしまいますね。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
※ナツコ脚本
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森で三部が殺した収集者から回収したスマホに保存されていた写真などのデータから、池内にコンタクトを取ったクレア。情報を得るために、池内のチームに加わることを画策します。
チームのリーダー・紗耶香は、クレアがチームに加わるためには契約を結べという条件を提示。それは秘密を漏らしたり、裏切ったら、紗耶香の髪で結ったチョーカーが首を落とすというもの。
エレナの情報を持っているらしい紗耶香から情報を得たいクレアは、その条件を飲んでチームに加入することに。
一方、クレア一人が契約するということで、まだ様子を見させられている修一は、チームの一員で動物好きの千尋になつかれて、落とした財布を探しに森へと向かいます。嗅覚で探す修一にとって、臭いが混ざるために千尋が邪魔。そこで千尋が取った行動とは、なんと着ぐるみの中に入るというものでした。
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というお話。
まあ、相変わらずクレアは下着姿で出てきますし、契約を結ぶために紗耶香はブラを外し、パンイチに。さらにケモミミの千尋も、着ぐるみに入るために全裸になります。
とまあ、女子キャラの裸体インフレ状態。ホント、このアニメの女の子はすぐに脱ぎますよ。
そういうエッセンスを除けば、前期の「ダーウィンズゲーム」とか、「東京喰種」みたいなアニメが好きな人ならツボに入るような内容です。
どうも無駄なエロ描写で損をしている気がします。普通に面白いと思います。普通にね。
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=====最終話視聴後、感想です。
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修一の過去が明らかになりつつあり、真の敵と江麗奈の狙いがなんとなくわかったところで「俺たたエンド」でした。
序盤こそ無駄なエロ描写で釣るような感じでしたが、後半からのテンポの良いストーリー展開は面白く、楽しく最終話まで視聴できました。
ただ、やっぱりキリのいいところで終わらせたかったのか、最終話は少し駆け足で片付けたかなーという感じ。
けっこう面白い作品ですが、なぜかあまり評価が高くないし、話題にもそれほどならなかった不遇な作品ですね。
ストーリー上やむを得ないのですが、あのファンシーなぬいぐるみが作品のサムネイルになっていることで、門前払いした人が多かったのかも。ぶっちゃけ僕も最初、視聴を迷いましたので。
でも、ストーリー、作画、声優、OPED(特にED)、キャラすべての面で高レベルの作品だったと思います。
2期……は、難しいかな。続きが観たい作品です。
※関係ないですが、あにこれの表示の仕様が変わり、これまでスマホで見ることを考えた改行をしてきましたが、すべておかしくなってしまったので、改行やめることにしました。
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=====2020.09追記
{netabare}
冒頭に追記したとおり、高橋ナツコ先生が絡んだ話数は3話分あり、2、6、10話でした。2、6話に関してはリアタイ時にコメントしていましたが、どちらも微エロ要素に辟易している感じでした。このへんは、そういった要素で男ヲタを釣りたいという狙いがあったのでしょう。
10話については言及していません。まあ、キョウチクトウという毒のある花の群生を燃やして、その煙で敵グループを一網打尽にするという、余計な要素を組み込めるような内容でもなかったので。
ただまあ、言うまでもなく脚本会議とかは行われたのでしょうし、ある程度の発言力もあるでしょうから、シリーズ構成に近い位置にはいたのかなという印象。それによって、終盤の無駄に新キャラをどしどし出すアニオリとかも作られていったかと思うと、うーん、やっぱりなという気もしなくもないですね……。
{/netabare}