ニワカオヤジ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
発表当時の名作だが、今更見る価値はないと思う。
リアルタイムではさすがに見てませんでしたが、話題になって束再放送だったかレンタルしたかで見ていました。
当時は、
・意味深なセリフや用語
・結局最後まで説明されない設定
・容赦なく死ぬ主要人物
・英語じゃなくて日本語が多用される上に、明朝体
・体にピッタリしたプラグインスーツ(ただし前年の1994年に野尻抱介がラノベ「ロケットガール」でスキンタイトスーツを登場させていたので二番煎じだった)
・綾波レイのシャギーな髪型
などが斬新で格好良くて、心の底から面白いと思って見ていました。
「るろうに剣心」でエヴァが流行ってすぐに雪代巴という露骨に綾波レイの影響を受けた、シャギーで陰のあるキャラが出てきた時は、時代劇にまで影響がwwwと笑ってしまいました。
最終話のどないやねんという終わり方も、ちょうど漫画の「寄生獣」が同じ年に、パラサイトを作り出したのは誰なのかには全く触れずに、主人公達の物語としては非常に綺麗に終わらせた後だったので受け入れられたのかも。
ただし、「寄生獣」は今読んでも名作ですが、エヴァンゲリオンは今の時代にもう一回見ろと言われても見る気がしません。
当時は真相について考察するのが流行りましたが、実質のところは面白そうな量子力学や宗教の用語を詰め込みまくっただけで、内容自体は薄い気がします。
ガイナックスとしては、設定にだけ懲りまくってストーリーは後から作るといったいわゆるバカSF(褒め言葉)の雰囲気を、ちょっと格好良くアレンジしてみました、みたいなものを作りたかっただで、それが予想外にも社会現象にまでなってしまったのかも知れません。
最初の映画の作成発表の時、一般の報道番組で発表会見が流れてるのを偶然見ていましたが、監督の風貌が汚すぎるし、ロクに前も見ずにぼそぼそしゃべるから放送事故みたいになっていたのを覚えています。
あと、「残酷な天使のテーゼ」がアニメ史上の名曲っぽく持ち上げられているのが納得できません。
エヴァの前年1994年の音楽界では、PortisheadとBeck、ジョンスペ、Kornがメジャーデビュー、Beastie Boysがイルコミを出したという、ポストグランジの新しい音楽が噴出していた時期です。この時期に、「残酷な〜」は歌謡曲メロディに時代遅れのシンセサウンドを乗せた安っぽいユーロビート調ポップロック。うーん、ダサい。