「進撃の巨人 The Final Season(TVアニメ動画)」

総合得点
81.8
感想・評価
490
棚に入れた
2009
ランキング
387
★★★★☆ 4.0 (490)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

ズッキーニ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

「正義」とは?

本作を連載当初から見てきた自分にとってFinalSeasonが始まったことはとても喜ばしいことである。今作のエレンの進撃の巨人に立ち向かうライナーの構図が1期の超大型巨人に立ち向かうエレンの構図と反対になっていることにも強いメッセージ性を感じる。
以下では、完全に原作を読んでいること前提のネタバレ考察をしていくので、お気をつけください。

○第60話
{netabare} 塹壕に避難したファルコの意識が朦朧とした中でのセリフがアニメで新たに追加されていた。これは、後に顎の巨人の継承するファルコに立体起動装置を使用していた過去の顎の巨人継承者(おそらくユミルか)の記憶が流れ込んできたことによるものと推測できる。
このセリフの追加はかなり後で回収される伏線になっているので、よくぞ思いついたなと思ったし、物語に深みが増して良いと思う。
後半でのアクションシーンについては、CGが用いられていたが、違和感はさほどなく、鎧や顎の躍動感をよく表現できていたので、MAPPAに変わっても大丈夫そうだと安心した。
ストーリーとしては初見の方を少々置いていく形の展開となっていたが、これは原作も同様なので問題視はしていない。(むしろ、後々以前のことが判明していくようなスタイルがマーレ編の面白いところでもあるので。)
今後、今まで登場していた主要人物が次々と登場し、物語の全貌が明らかになっていくと思う。是非とも、今後の展開に期待している。 {/netabare}

○第61話

{netabare} 今回の話は第1話の戦闘回とは異なり、ライナー達、マーレに住むエルディア人がパラディ島をどう認識しているのかにスポットが当てられていた。原作コミックスが読み物に近いほどにページが文字で埋め尽くされていることから説明的な印象を受けるのに対して、アニメでは会話調でテンポ良く、話が進んでいく点が素晴らしいと思う。また、ライナーが104期の面々について家族に話すシーンでは、BGMもなく、段々とライナーにズームしていく演出がホラーチックな印象を与えていて、ライナーが深層心理で感じている壁内人類のイメージと壁外人類にとってのイメージとのギャップをうまい具合に演出できていた。本当は仲間たちのことが好きな『兵士』としてのライナーが顔を出しているようでゾッとした。{/netabare}

○64話
{netabare}ライナーとエレンの問答が主に描かれていた。終始、演説の裏側で話が進んでいく感じがハラハラして面白かった。会話の内容で興味深い点は2点ほどあった。
・エレンは、壁外人類は壁内人類と同じく、いい奴もいれば嫌な奴もいると言っていた。これは一見、ライナーへの慰めの言葉のように見える。しかし、自分はこの言葉の裏側にはエレンの失望が隠れていると思った。それは、壁の外にはアルミンが話すような未知の存在が広がっていると思っていたのに、現実に広がっていたのは既知の存在と戦いだけだっだったことへの失望だと思う。
・ファルコのエレンへの「信じていたのに。」という台詞はライナーへの特大ブーメランになっている点である。壁の上でライナー達が正体を明かしたのちに、エレンが仲間と思ってた同期に裏切られたことに涙を流しながら進撃の巨人に変身するシーンと同じく、壁外でファルコが裏切られ涙を流していたことに、とんでもない皮肉を感じた。
{/netabare}

○65話

投稿 : 2021/01/17
閲覧 : 167
サンキュー:

4

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