STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
テレビ放映時は同時期に放映された「現実主義勇者の王国再建記」が、「ファンタジー世界で
主人公が強国とは言えない国家の国政を担う」という似たような基本構造を持っていたために
比較して観るような感があったが、あちらが内政重視の印象だったのに対して、こちらは外交や
戦争など、外政に描写比重を置いていたため、だいぶ展開は異なっていた感がある。
また作品自体の空気感も本作の方がコメディ寄りだった感じ。展開自体はシリアスなんだけど。
序盤こそ、主人公が頭脳派の作品にありがちな、対峙する敵がお馬鹿パターンだったりするが、
後半以降はグリュエール・ソルジェストやカルドメリアなどなかなか食えない敵キャラも
登場してくるのが楽しい。
またニニム・ラーレイを始めとするヒロイン達も主人公賞賛要員に終わらず、なかなか優秀な
キャラが多い。そのため、様々な事態打開も主人公であるウェイン・サレマ・アルバレストの
独壇場とはならず、むしろチームプレイ的な印象。
展開自体は全体的には主人公サイドに都合良く流れていくことが多く、まあご都合主義では
あるのだが、作品の持つコメディ的空気感がなんとなくそういった流れを許しちゃう雰囲気は
ある。
あと内容的には結構殺伐した部分が多いのだが、この辺もこの空気感が緩和しているみたい。
基本的には飄々とした雰囲気のウェインだが、ニニムのことになると豹変するのが印象的。
フラム人への差別に対する反感などもあるのだろうが、やはりニニムに対して思うところは
あるみたいで、恋愛部分に関してはニニム一択なのかな。
2022/06/15