「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(TVアニメ動画)」

総合得点
72.3
感想・評価
171
棚に入れた
548
ランキング
1138
★★★★☆ 3.7 (171)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

不朽の名作バトル漫画を全100話でほぼ完璧にアニメ化、感無量

ドラクエを題材にした少年ジャンプ黄金期の名作の再アニメ版。
1991年版がバラン編途中で打ち切られたのに対し、最後まで見せてくれる。

【良い点】
全漫画で最高傑作は?と問われたら、自分はドラゴンボール等を差し置いてダイの大冒険だと断言する。
その不朽の名作を2020年代に全100話も用いてほぼ完璧に完走してくれた。
1991年版が不本意に打ち切りられた30年後だけに感無量。

1991版では実現しなかった大魔王バーンの「今のはメラゾーマではないメラだ」等の名場面の数々が見られて感無量。
ハドラーの最期や、ポップの閃光のように生きてやる!など屈指の名場面たちがアニメならではの再現されていて、アニメ化した価値があったと確信。

あらすじを削る、キャラに解説させる事でスムーズに進めるなど構成面で細かい工夫、テンポ良く進行しつつ、要所の名場面やバトルはオリジナル補足も交えてじっくり描くなどメリハリが効いている。
脚本構成が原作を最大限理解し尊重してくれている完璧なアニメ化。

作画も2020年代の最新技術で奇麗、バトルシーンの迫力は原作漫画超えてアニメの醍醐味見せてくれる。
マァムやレオナの胸元などのお色気も朝夕放送の割に大胆にやってくれた。

種﨑敦美氏はじめ声優陣が素晴らしくほぼ完璧なキャスト。声優陣に限れば1991年版を凌駕。
名キャスト挙げればキリが無いが、特に吉野裕行氏のキルバーンが白眉。
アバン先生の櫻井孝宏氏をはじめ、世代的に原作に思い入れ強いキャストが多いためか、プロ演技以上の情熱が伝わる名演技も多かった。

楽曲はドラクエ音楽排したのは良し悪しだけど、オリジナルとしてみても十分素晴らしい。
主題歌は真摯に主題を捉えていた。

キャラクターは少年漫画史上屈指の成長キャラなポップをはじめ、どのキャラも欠かせない魅力あり。
ひたすらやられ役で強くはないが、盾役として仲間を守り、人格面でも頼れたクロコダインみたいなキャラもいる。
大魔王バーンなど敵側の魅力も抜群、大魔王への絶対的忠誠で立ちふさがるミストバーン、悪の華として強烈な印象あるキルバーン、外道だが悪として信念があってかっこいいフレイザード…
敵側もハドラーとミストバーンの友情などドラマあり。
卑劣なザボエラですら結構共感できる要素あり、悪役の描き方が抜群に上手い作品。

ストーリーは勇者が仲間とともに魔王倒す王道でありつつ、正義の在り方に対して考えさせる深みあり。
それでも最後は人間の愛や絆の尊さを訴える。
最初から最後まで見据えた構成力は圧巻で、キャラやストーリーに関しては語りだすとキリが無い、少なくともジャンプ漫画史上最高傑作。
批判も多い実は生きてた展開も自分は全面的に支持。先生死んでたらハドラーとの名場面も無いわけで。

【悪い点】
極一部のセリフやちょっとした名場面が削られている。
ロンベルクがダイの剣打ち終えた後のポップの父ジャンクとのやりとりとか、クロコダインのアバン殿に一目お会いしたかった等。
狼狽える側近に対し泰然自若なベンガーナ王「賭けに勝つコツは、最後まで勝利を疑わないこと」が削除されていたのは自分的に一番残念。
確かに端役の地味なセリフではあるけれど、ベンガーナ王のこのセリフ好きなので。
尺の都合は分かるけれど、十分入れられたように思う。

ドラクエ由来の楽曲変更は、自分的には残念。
本作のオリジナル楽曲も確かに素晴らしいんだけど。

【総合評価】10点満点
感無量の大傑作。旧作リブートの理想形。
極一部削られたシーンはあるものの、概ね完璧に近いアニメ化だった。
評価は「最高」

投稿 : 2022/10/24
閲覧 : 123
サンキュー:

8

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