「異修羅(TVアニメ動画)」

総合得点
67.9
感想・評価
126
棚に入れた
269
ランキング
2221
★★★★☆ 3.5 (126)
物語
3.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.3

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最強を目指して

何者かの勇者が魔王を倒した。
その勇者は誰なのか実在するのか、それは誰も知らない……
そんな魔王が死んだ後の世界に生きる強者達の物語。

コレは面白かな?
割と期待出来るかな?と思います。
まぁ、個人的に電撃文庫作品って面白いし安心して見えるのですが、こちらの作品は面白い?と思います!

面白い?って「?」を外せない理由がありまして、面白くはあるんですが、様々な英雄が出て来て前半はその英雄達一人一人をピックアップした物語が続きます。

どう言う英雄が登場するのか、その英雄がどう言うキャラなのか、つまりキャラクター紹介みたいな感じのエピソードになります。

そこが視聴者の受け取り方で評価が変わるかな?と思いました。
そのエピソードも面白い物もあれば詰まらない物もありますし、早い段階で好きなキャラや感情移入出来るキャラが見つかれば楽しく見えるかな?とは思いますが、そうした部分を見つけられないと厳しい目になりそうかな?と思います。

個人的には1話の雰囲気が凄く面白かったから私は見てましたが……
主人公は誰?
誰目線で楽しめばいいのかな?
毎週登場キャラが違うから毎週1話を見てる気分だでした。(一応、1話から繋がりはあるけど主役キャラが違う)

って感じる部分はありました。
まぁ、主人公は恐らく英雄全員なんだろうけど、その点が少し見にくいかな?
個人的には好きだけど、グラフにすれば前半〜中盤は上がりもしないし下がりもしないと言う感じになってくる部分もあります。

それが、面白い?の「?」が外せない理由ですね。
個人的には好きですが、オススメした人に気に入って頂けるか、万人受けするかと言う点に置いては「?」を外しにくいかな?
ただ、ストーリーとしては期待出来ると感じたのが後半の英雄同士の戦いです。



「柳の剣のソウジロウ」

ユナ目線でみた英雄の話です。
ユナの友達の巨兵からの殺され方がエグい……なんか足や手をぶちぶちって……

ソウジロウは悪気のない嫌味野郎だけど良い意味で前向きww
「人間、全てを失ってからが面白い」と、とんでもなく最低の前向きなセリフ……
まぁ、人間こんな考え方で逞しく強く生きられたらいいのかもしれないらけど私には無理だなぁww

ただ、ソウジロウは異世界人?「日本語なわけねーよな、こっちのセリフ」って日本からきた異世界人かな?と推測できます。
柳生を名乗ってるし。

個人的にはこの作品を見ようと思ったのがソウジロウのスピード感ある戦闘。
刀、一本で巨大ゴーレムに立ち向かう戦闘は本当にかっこよくて見てて楽しいww
そして、彼と旅を共にするのが鉤爪のユナ。



「星馳せアルス」

腕が三本ある特殊なワイバーン。
人語が喋れるしダンジョン攻略も出来る欲しい物を手に入れてきたワイバーンで、なんだろ?
めちゃくちゃオシャレしたワイバーンみたいな装備をしてますww

後、ワイバーン殺しの人種ハルゲントをワイバーンでありながら友達だと思いピンチに助けにくる友情に熱いワイバーンで魔剣や銃を自在に操る。



「鵲のダカイ」

この人は盗賊ですが、動きが凄いのと特殊な眼を使いますね。
動きも柔らかいし何より速いし戦闘における迷いもなく判断能力ありますね。
戦闘的にはエグい演出ではありますが、魅せられる戦闘スタイルかな?


「夕暉の翼ネグネジィ」

アルスとは別種のワイバーン。
凄く意地悪な性格だけど、目の見えない女性カーテを信頼しています。
彼女の歌が大好きで、口が悪いワイバーンだけどカーテを凄く心配してる優しさがあるツンデレワイバーン。


「濫回凌轢ニヒロ」

最悪の生体兵器です。
クゼと行動してますがニヒロの出番は最初は殆どないです。



「世界詞のキア」

彼女は空を自在に操る事も出来る。
全ての摂理を無視してあらゆる存在を捻じ曲げ、いかなる自然をも凌駕する、全能の力を持つらしいです。
最初の段階ではこの子の力が1番実感しにくかったですね。
強さが分かりにくいと言いますか。
後半からは…解ります。


「海たるのヒグアレ」

マンドレークなんですが強いです。
マンドレークが戦うってイメージしにくいですよねww
ただ、なんだろ?デザイン的になんか好きなキャラですww
地味だけど可愛いキャラって感じだけど、このキャラも物騒なキャラで、このキャラだけは魔王軍との軍勢とも戦った事があるみたいです。


「静かに歌うナスティーク」

教団の始末屋クゼには天使が付いています。
クゼに殺意を向けた者を殺す天使
誰にも干渉されず、生命の停止の絶対の権能を保有しており目に見えぬまま命を奪える天使。
え?この天使強すぎません?
最初のイメージだけだとチート級かな?と思いました。


「音斬りシャルク」

傭兵です。
ヒグアレと雇われていますが、殆ど情報はなく武力はソウジロウとタイマンはれるレベルで強いです。
容赦ないけど紳士的は部分もあるかな。


そんな英雄達の戦いなんですが本格的に物語が動き始めるのが6話からです。
一応、ユナの仮説で1話に繋がりますし、ソウジロウも思い当たる節があるみたいですね。
面白くなるはここからで英雄達が戦います。

ソウジロウvsシャルクの様な強者の戦いは面白いですね。
かなり見入ってしまいました。
キャラがそろってからが盛り上がりますね。

ユノは囚われてるんだね。
悪い様にされないみたいで安心しましたが、ダカイの言葉は残酷ですよね。
確かに、ダカイが悪い訳でもないし仕方ない事かもしれないし、ユノ達の一族もアルスも探ってた大迷宮なわけだし。

ただ、ダカイの言葉は残酷で新しい場所や新しい家族を作れってそれは違うよなぁ〜って、思いましたね。
そんな割り切り方は出来ないよ。
いつかは踏み出さなきゃいけないけど、その悲しみを消せるわけでもなかった事にもならないよね。

それでも、ユノを逃す為にわざわざ戻って来て約束を果たしに帰ってきたり、ユノの自分への復習に付き合ってくれたりと意外と人情溢れてる?
もしかしたら、ユノの復讐心に尾を引かれる部分があったのかも?しれませんね。



レグネジィとカーテの死は考えさられましたね。
カーテは眼が不自由で、レグネジィを見た事がなかった。
レグネジィに触ろうとした時に「僕に触るな」と触れさせてくれませんでした。
レグネジィは多分怖かった、自分の正体を知られてワイバーンである事が知られて「レグネジィは友達」と言ってくれるカーテが自分の見方が変わるんじゃないかと、だから知られたくなかった。

死の間際に初めて触れたレグネジィに「本当にワイバーンだったんだね」と彼女は涙を流します。
彼女はレグネジィを触れてなにを思ったのか?
彼女の中でワイバーンでも変わらずレグネジィは友達だったのかは解りません。
それでも彼女は精一杯歌う……何も変わらない、人とワイバーンが友達であったあの日々の様に。
何も変わらないよって歌で伝えるかの様に。

そこを行くとアルスはハルゲントを友達と言うけどハルゲントはアルスを嫌っています。
理由はワイバーンだからと……「僕の友達を侮辱するな」とアルスはハルゲントを助ける。
友達だからと助けてくれるワイバーンを否定するハルゲント……
アルスが少し可哀想ですよね。

人とワイバーンは友達になれないのでしょうか?
カーテとレグネジィを見て、ハルゲントとアルスを見て.…本当に友達になれないのでしょうか?
皆さんはどう感じましたか?


キアとの約束

キアは優しい子ですね。
自分の力は万能で、けど、だからこそ、その力があればもっと人を救えたと悔やんだりと力があるから傷つく事もあるんだろうなぁーと感じましたね。
キアは「ラナと仲直りして欲しい」と先生と約束するんですよね。
でも、先生は既にラナを殺害してしまってるんですが、笑顔で約束するんですよね。
嘘をつく人間って怖うなぁーと感じましたね。



ユノの感じる、ソウジロウやダガイの「他の人にどう思われるかなんてどうでもいい」それが許せないと……

「私達の世界を変えてしまうような連中が私たちを見る事すらしないのが嫌だ、私達が私達の生きた人生が居ても居なくても構わない無価値のように扱われるのが嫌だ、だって世界はどうでもよくないから」

コレを訳すと恐らく。

人間は一人一人が自分の世界を持って生きて居ます。
家族が居て友達がいる自分が精一杯生きている世界。

世界を変えるとは…
ユノが友達や家族と過ごす幸せな世界。
しかし、第三者の行動により沢山の人の命が失われそこでユノの友達や家族が犠牲になるとユノの世界は壊れてしまう。
友達や家族と生きていたユノの世界は第三者の行動で巻き込まれて失われる。
そうしたら、ユノは家族や友達と同じ時間を過ごせなくなります。
それが、ユノの言う「世界」

例えば、事件に第三者が巻き込んだとします。
けど、第三者は考えません。
巻き込んだ人にも友達や家族がいる事を、悲しむ誰かがいる事を、目的を果たす為なら仕方ないからと、そもそも、それを考えられる人なら、そんな事件を起こさないのだから。
それが、「私達を見る事をしない」の意味

何も気にせず平気で命を奪い去る。
その事を気に求めない、誰かが夢を持ったり精一杯生きていた日々の何の意味もなかったかのように台無しにする。
その人が頑張って生きていた時間を奪い去る
それが「私達の生きた人生が居ても居なくても構わない無価値のように扱われる」の意味


個人の世界なんて世界から見たら小さな世界でしかないかもしれない。
けど、小さな世界は個人から見たら大きな世界なんです。
そんな、1人1人が生きている個人の世界は掛け替えのないものです。
決して、どうでもいい世界なんかじゃない。
その世界を強者だろうと、神様だろうと、勇者だろうと、魔王だろうと、奪っていい理由にはならない。
どんな世界にも輝きと意味があり唯一無二の世界なのだから。
それが「だって世界はどうでもよくないから」の意味

私はこんな風に感じましたね。
ユノにとって壊された世界がどれだけ掛け替えのなかったのかが解るセリフですね。




ソウジロウvsシャルク

戦闘センスが高い二人ですね。
二人の剣技は見所です。
シャルクのスピード重視の剣捌きに読みで対象するソウジロウ。
二人の剣捌きはもっと見ていたかったなぁ〜

ヒグアレvsキア

キア強いね。
武器を逸らす、危ない物から守ってなど言霊みたいな力?
ヒグアレも無数の毒ナイフ以外にも毒霧を使えるんだ……しかもこの戦いに決着を付けたのはナスティーク……ヒグアレやキアすら認識出来ないなら不意打ち最強感もする、ただ、クゼへ殺意を向けずに攻撃する手段持つ敵がいたら…



アルスvsネグネジィ

空中戦ですね。
武器を復習操るアルスカッコいいですね。
武装したドラゴンってカッコいいね。
複数の武器を操るアルスに対して数と知識情報で戦うネグネジィは望んで命を張る仲間?部下達が武器なんだろうけど、仲間を無理に操って悲しい戦い方に感じました。



ダカイvsニヒロ

これもスピード感ある戦いでしたよね。
ニヒロの蜘蛛は硬いし攻撃力あるし強いしダカイもかなり追い詰められたけど、あまりニヒロって強い感じはしなかったかな?
ソウジロウにも斬られたし、まぁ、ダカイの勝利もヒグアレとかソウジロウの力も大きかったから運もあったかもしれないけど。


ソウジロウvsダカイ

ダカイが盗賊ソウジロウの剣を奪うまでは多分、視聴者の大半は予測出来た事でしょう。
しかし、そこからの展開は私には流石に読めませんでしたww
ソウジロウの作戦勝ちw
短くも見応えのある一騎打ちです。


2期制作決定!
楽しみですね!
個人的には楽しみにしてます。
まだまだ、強者は居ますし、今生き残っている4名の括約にも期待したいですね。

投稿 : 2024/03/22
閲覧 : 63
サンキュー:

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