たナか さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
Natural Rights
ほぼCG作画のバンド+青春ドラマなバトルアニメ。
KPOPを超えろ!が命題なリアルバンドの販促アニメ。
居場所を求めるニナと居場所を失ったモモカ。運命を変えた二人の出会い。
演技
声優マニアには最悪かもだが素人感がフレッシュで悪くない。
リアルバンド
オーディションバンドだけあって普通に上手い。堂々としたギタープレイ、クネクネとイキるベースやドラムも安定感がある。しかし歌唱はボカロ・歌い手系なのでおっさんには厳しい。まだ16歳なのか。
楽曲
全パートをおかずで埋め尽くす手数曲。難しい曲=スゴい曲!って風潮はやはりボカロ的。
CG
3Dモデルは優秀。手付モーションのデフォルメがキツめでキャプチャとのチグハグさは残る。
きららアニメのヒットを尻目に「いやいやバンドっていうもんはさあ…」ってなおっさんたちのモヤモヤをニナの怒りに託したかのようなアツい熱量の作品。良い子ちゃんばかりのお上品なバンドシーンに対するカウンター、かと思いきや楽曲はきちんと今風で無駄に押し付けがましくないのも商売上手。しかし特典のみの楽曲はEVIL。リアルバンドなのに録音がアニソンミックスで楽器がボケてて残念。
08
喧嘩のための喧嘩はついに収束でやっと話が進むのかなあ。
いつまでもド素人の年下の学生どもに振り回される元プロ。自分がビジネスライクなオトナの世界に馴染めないのはともかくダイダスメンバーの人生も失敗扱いなのか。他人の人生をも壊した自戒ってのならイジケるのもわかるがダイダスは商業的に成功してるので自分が脱落しただけでは。ダイダスもみんな嫌々やってるのでもなく、ビジネスとしてのバンド活動とハラを決めた結果。社会人として契約した責任を全うしてるダイダスは魂を売った悪者なのか鎬を削るライバルなのか。そしてダイダスメンバーはヒナをぞんざいに扱い過ぎでは。モモカに未練か罪悪感があるにしろあの扱いはないと思うが、ビジネス上の付き合いしかないってことなのかな。
結局ニナとモモカの物語であって他の3人はやはり装置でしかない。しかし5人全員を半端にやるよりもメイン2人に絞ってガッツリやるほうが掘り下げガー!!!!にならないだろうってのは過去作品から学んだのでしょう。いっぱい叩かれたからね。その甲斐あって2人のぶつかり合いは見応えのある名シーンでした。
ビジネスと割り切れなかったモモカとそれでもステージを降りなかったダイダスメンバー。アマチュアリズムに取り憑かれたままMYGOなモモカと、プロフェッショナルたらんと手探りで模索しながら歩みを止めないダイダスの思想の違いみたいなのはもうノイズにしかならないか。そういうのこそ観たいのだけど今から反対は別の正義ッをやるともう収集つかないわな。
結局一番の苦労人はルパ。見守るだけの大人の貫禄。ネガティブケイパビリティッ。