「夜のクラゲは泳げない(TVアニメ動画)」

総合得点
65.3
感想・評価
63
棚に入れた
319
ランキング
3316
★★★★☆ 3.4 (63)
物語
3.1
作画
3.7
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.2

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ネタバレ

インキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

キャラクターに全く魅力を感じない。ウケが良い要素を詰め合わせただけ。中高生向けアニメ。

作画も良い。声優も細かな話を抜きにすれば上手い。

それなのに引き込まれる感覚が薄いのはキャラクターに魅力がないからではないかと思う。トラウマを抱えているという割に、ほぼ初対面から打ち解けたり、すぐにやる気になったりしていてリアリティが無い。派手な演出の多用も悪い意味でアニメ感が強調される。

楽曲もポンポン出し過ぎに感じる。同クールのバンド作品も公開のペースは同じだが、あちらはキャラクターにリアリティや人間味がある。揉めながらも努力して作曲している様子が想像できる。こちらはたった1日で高クオリティの楽曲を完成させたシーンが描かれてしまった。登場人物が全員、才能があるのに全く努力していなかったようにしか見えず感情移入も共感もできない。

百合を表現したいのか友情を表現したいのかも曖昧。ストーリーの繋がりが弱く、ウケが良い要素だけ詰め合わせてみました感がある。現代的な題材の割に古臭さを感じた。






6話を観てさらに違和感を覚えた。自分達の曲の歌詞ができない時に、他人向けの楽曲を制作するだろうか。ビギナーのうちから随分と商業的な考えを持った人物達に感じてしまう。その割にDMのチェックを怠っていたりと中途半端。アーティストとしても、仕事としても熱意を感じられない。お遊びなら適当でいいよとしか思えない。観れば観るほど寒い話に感じる。



7話を視聴。ガルクラのネタバレも含みます。



ストーリーもいよいよ擁護のしようがなくなってきたように感じる。どうでもいい話ばかりである。JELEEを普通の学生の同好会と捉えれば、起伏も目的もない日常はある意味ではリアルな話なのかもしれない。

問題はそんな日常を観せられても何も感じないところ。安易な話題性狙いのシーンばかり目立つので寒い。ガルクラも7話に歳上のお姉さんが登場したが、キャラクターの精神性を深掘りしていたし、展開に大きく影響を与えていた。一方のヨルクラはバストサイズの話題をしただけ。エロ目的の百合はAVで観るのでこのアニメでやらなくて良い。
お色気やコメディ的な百合描写なら声優ラジオのウラオモテの方が断然上手い。ストーリーのシリアスな部分と緩急をつける意味もあると思うし、友情を感じさせる話もありヨルクラよりもずっと熱いし厚い話。

残りの話数を考えると挽回できないところまで来てしまったように感じる。ヨルクラのストーリーなら私でも作れそうなのだ。JELEEがアニメの感想を書く話などどうだろうか。





どんでん返しを期待して8話を視聴。ストーリーは相変わらずで、少年少女何とか団の活躍っぽい。この作品は中高校生だけをターゲットにしていると感じる。免許も進学も合宿もその年代にとっては自分の将来に起こるイベント、大人っぽいこととして憧れるものだろう。JELEEの活動も同様だ。大学のサークルでJELEEのように活躍したいと思うかもしれない。
キャラから意思を感じられないのは、視聴している中高生のアバターだからだろう。そういった作品を、経験済み、答え合わせ済みのいい歳したおじさんが観てもつまらないのは当然。ストーリーとキャラの評価を上方修正し、全体で平均満足度が3.0(無評価)となるように調整した。


自分にとっての面白さだけで評価すれば、ストーリーもキャラも1.0点。オムニバス形式にした方が視聴層が広がったのではと思う。キウイは元からVtuberで成功していたし、花音と真昼は創作に対する必死さを感じない。木村ちゃんに至っては全肯定パトロンでしかない。無理に顔出し匿名アーティストのJELEEを組ませる必要はなかったと思う。渋谷に集まる人々を、1話2話完結のエピソードでシリアスに描いてほしかった。

方向性がわかったので視聴を断念する。

投稿 : 2024/05/26
閲覧 : 190
サンキュー:

6

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