ハネマン さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
意外とちゃんと観れちゃうアニメなんです
このアニメ、タイトルがなんかパッとしなかったんで大して期待もせず観てたんですけど、意外と良いんですよ、これがまた。
ストーリーは簡単に言えば、百人一首の歌それぞれに込められてる想いを現代風にアレンジしてストーリー化したアニメです。
主に一話完結型なんでハッピーエンドもバットエンドもバリエーション多く楽しめるアニメですね。同時に、恋に関する様々な想いをうまく描いていますね。
平安時代が背景にあるものの、現代の言葉やテイストを作風が壊れない程度にできるだけ取り入れようとする努力が見られるのも評価できる。また、そうはいっても、やはり平安時代特有の小難しい専門用語が飛び交うものの、実はそこはあまり理解しなくても楽しめる作りにもなっている。
{netabare}身分の違いなどに囚われて、バッドエンドとして恋が成就しないこともこのアニメでは多くあります。{/netabare}でも、どんな状況でも歌を詠むことは自由なんですね。なのでその分、その人の本当の想いが心から感じられ、ついつい感情移入してしまいました。歌っていいもんだなって思いましたね。
キャラは大量に出るんでどれが好きってことはありませんが、どのキャラも十分にこのアニメに貢献してるといえます。
声優も意外と豪華。声優として定評のある方々を違和感なく起用しております。
作画に関しては僕はあまり気になりませんでしたが、近年のアニメのクオリティーにしては若干低いと感じましたね。この辺は改善の余地ありって感じですね。
音楽はOPがecosystem,EDがSOUL'd OUTが歌っておりました。
特にOPは頭に残ってますね。曲調はこのアニメの作風に合わない近代的な曲調なんですが、歌詞は見事にこのアニメを表現してますし、何度も聴いているうちにこの曲調も病みつきになってしまいました。
EDもカッコよかったことはかっこよかったんですが、ラップはどうなんでしょ。意見が分かれるところかもしれません。
このアニメをタイトルだけで観ていない人はもったいないです。一話だけでも観ればこのアニメの良さに気付けると思うので、観ていない人はとにかく一話だけでも観てみて下さい。