たつじん さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

「まっしろ」なキャンパスに描かれたそれぞれの色

そこは芸術大学付属高校の問題児ばかりが住むとされる「さくら荘」。
でも実態はちょっと風変わりだけれども才能を持ってて、それぞれ将来を目指す高校生たちが
集う寮なのでした。

住人には・・・
平凡だけどゲームデザイナーをめざす主人公「神田 空太（かんだ そらた）」
アニメーターを目指す天真爛漫な「上井草 美咲（かみいぐさ みさき）」
脚本家を目指すちょっとクールな「三鷹 仁（みたか じん）」
黒髪ロングの美少女風な天才プログラマー「赤坂 龍之介（あかさか りゅうのすけ）」
声優を目指し大阪から上京した頑張り屋の「青山 七海（あおやま ななみ）」
余談ですが苗字が全部東京23区の知名なんですね。

こんな寮に教師で寮管の千石先生のいとこの「椎名 ましろ（しいな ましろ）」がイギリスから
移り住むことに・・・

実は彼女は少女でありながら天才画家として署名人でもありました。
ただし自分では自分の身の回りの世話も出来ないないくらいの超天然キャラ。
そんな彼女の面倒を空太が観るはめに・・・

「空太」と「ましろ」が繰り広げるはちゃめちゃだけども微笑ましいシーン。
さくら荘の学生達が夢に向かって、それぞれに努力や挫折を繰り返しながらも恋愛に揺れ動く
青春ストーリー。

「ましろ」の名のごとくな純真無垢な魅力もあるのだけれど、個人的には「七海」が気になる
存在でしたね。
「空太」を想う気持ちや頑張ってる姿がとても健気で・・・
どうも自分の好みと関西弁なのが相まってか、観てて思わず後押ししたくなります。

淡い色彩とライト感覚で描かれたこの作品には、とてもコミカルだけども何か感じとれる
ものがありました。
高校生が自分の将来の夢をしっかり持ってて、それに向かって努力する姿にちょっと心が
動いたのかもしれません。
頑張ってる人に「頑張るな！」ってかけてあげられる言葉もあるんですね。

持てる才能や好きな事が将来の仕事にできればどれだけいいでしょうか・・・
そんなことを考えてしまいました。