「バジリスク~甲賀忍法帖(TVアニメ動画)」

総合得点
81.2
感想・評価
1195
棚に入れた
5922
ランキング
412
★★★★☆ 4.0 (1195)
物語
4.1
作画
3.8
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この作品は真面目に斬る!忍者モノだけに!! ←うわぁ。。

友人に勧められてこの作品を観始めましたが、
甲賀と伊賀の忍者バトル~~? 
疲れている時にそういうシリアスなのは観たくないんだよな~
と思っていましたが、1話が終わる頃には
「おぉおおおぉお。。マジか、このアニメ。。。」
ともう完全に惹きつけられていましたw

あらすじを簡単に言うと、
四百年の甲賀と伊賀の宿怨を断ち切ろうと願う
甲賀の弦之介と伊賀の朧(おぼろ)の祝言(結婚)を目前に控えた折、
徳川家康の意向によりこれまで結ばれていた「不戦の約定」が解かれ
甲賀卍谷衆10人と伊賀鍔隠れ衆10人がどちらかが全滅するまで殺し合うという
全24話のアニメです。

それにしてもこの忍者たちは手足は伸びるわ妖術を使うわでもはや能力バトルモノです。
そういう戦いの中で相手は一体どんな忍術を使うのか?という
相手の手の内をなんとか探ろうとする駆け引き
それに相手の能力との相性というのがあり、
単純なバトルではないというのが1つの魅力です。

しかしそれだけではこのおもしろさの説明がつきません。
ではこの圧倒的に惹きつけられる魅力の根源は一体何なのかということを考えてみました。

僕の出した答えは圧倒的な怨嗟、憎悪、殺意です。

つまり甲賀の者も伊賀の者も互いに相手を
殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい
とどうしようもないくらい相手を殺したいと思っており、
「たとえこの身が朽ちようともあの世から一族郎党呪い殺してやる」
という怨嗟、憎悪、殺意といったこの世のあらゆる負の感情が画面上から伝わってくるのです。
(特に女性のそれは色恋沙汰も絡んでくるせいか身も凍るくらい根深く強烈です)

これこそが戦いに圧倒的な緊迫感と迫力、そしてドラマを生むのです。

僕はサッカー観戦が好きなのですが、
どこの国でもダービーマッチなんて選手もサポーターも殺気立ってます。
だからこそおもしろいし、数々の名勝負を生むのです。
端的に言えばそれと同じようなことです。
なので甲賀と伊賀、どちらかに肩入れしてサポーター目線で楽しむなんていうのも
おもしろい視聴方法だと思います。

ただ、憎しみのぶつかり合いを第三者視点(又は擬似当事者視点)
で見るとおもしろいというのも色々考えさせられるものがあります。
アニメやスポーツの中だけに留めたいものです。

僕はこのレビューで「圧倒的」という文字を「カイジ」のナレーションばりに使っていますが、
この作品はまさに圧倒的にお勧めええええぇぇぇぇええええ!!!!
(とはいえ好みが分かれる作品だとは思いますので、3話くらいまで観て判断してみてください)
神作とは言いませんが、間違いなく名作だと思います。

かような作品があろうとは
「GONZOの本気」とはげに恐ろしきものよ

投稿 : 2014/01/11
閲覧 : 394
サンキュー:

35

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